JP3918985B2 - デジタルカメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の画面上で移動されるポインタに基づき、合焦位置を指定するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタルカメラでは、特開平3−187580や特開平11−196301において、撮影者が被写体に対して合焦させたい部分をフォーカス枠として指定する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のデジタルカメラでは、合焦位置を指定するのみで、合焦位置において合焦したか否かを識別可能に表示させないため、撮影者に合焦完了の告知が十分に伝わらず、利便性が良好でない。
【0004】
また、デジタルカメラにおいて合焦位置を指定する撮影モードから他のモードに切替える際には、デジタルカメラの利便性を考慮すると合焦位置を示すポインタの表示形態を変更するのが好ましい。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ポインタにより合焦位置を指定する撮影モードにおいて利便性が向上するデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、デジタルカメラであって、(a)被写体に係る撮影前の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、(b)所定の操作入力に応じて前記所定の画面上で移動するポインタに基づき、撮影時の合焦位置を指定する指定手段と、(c)前記指定手段により指定された合焦位置に関して合焦を行う合焦制御手段と、(d)前記合焦制御手段による合焦完了に応答し、前記所定の画面で前記ポインタを非合焦表示形態から合焦表示形態に切替える切替手段とを備え、前記切替手段は、(d-1)前記合焦完了の後に、前記デジタルカメラに対する次の操作入力が生じるまで、前記合焦表示形態を保持する保持手段と、(d-2)前記合焦完了の後において前記ポインタが前記所定の画面上を移動せずに所定の時間が経過した場合には、その合焦状態に関わらず前記ポインタを前記非合焦表示形態に切替える手段とを有する。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係るデジタルカメラにおいて、前記切替手段は、(d-2)前記ポインタが前記合焦表示形態で表示されている際に、前記所定の操作入力により前記ポインタが前記所定の画面上で移動する場合には、前記ポインタを前記非合焦表示形態に切替える手段をさらに有する。
【0008】
また、請求項3の発明は、デジタルカメラであって、(a)被写体に係る撮影前の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、(b)所定の操作入力に応じて前記所定の画面上で移動するポインタに基づき、撮影時の合焦位置を指定する指定手段と、(c)前記指定手段により指定された合焦位置に関して合焦を行う第1合焦制御手段と、(d)前記第1合焦制御手段による合焦完了に応答し、前記所定の画面で前記ポインタを非合焦表示形態から合焦表示形態に切替える切替手段と、(e)前記所定の画面における所定位置に関して合焦を行う第2合焦制御手段と、(f)前記第1合焦制御手段と前記第2合焦制御手段とを切替える合焦切替手段と、(g)前記合焦切替手段により前記第2合焦制御手段から前記第1合焦制御手段に切替えられた直後には、その合焦状態に関わらず前記ポインタを前記非合焦表示形態で表示する手段とを備える。
【0009】
また、請求項4の発明は、デジタルカメラであって、(a)被写体に係る撮影前の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、(b)所定の操作入力に応じて前記所定の画面上で移動するポインタに基づき、撮影時の合焦位置を指定する指定手段と、(c)前記指定手段により指定された合焦位置に関して合焦を行う合焦制御手段と、(d)前記合焦制御手段による合焦完了に応答し、前記所定の画面で前記ポインタを非合焦表示形態から合焦表示形態に切替える切替手段とを備え、前記切替手段は、(d-1)前記ポインタが前記合焦表示形態で表示されている際に、前記デジタルカメラに対する操作入力に応じて被写界深度が浅くなる場合には、その合焦状態に関わらず前記ポインタを前記非合焦表示形態に切替える手段を有する。
【0010】
また、請求項5の発明は、デジタルカメラであって、(a)被写体に係る撮影前の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、(b)所定の操作入力に応じて前記所定の画面上で移動するポインタに基づき、撮影時の合焦位置を指定する指定手段と、(c)前記指定手段により指定された合焦位置に関して合焦を行う合焦制御手段と、(d)前記合焦制御手段による合焦完了に応答し、前記所定の画面で前記ポインタを非合焦表示形態から合焦表示形態に切替える切替手段と、(e)前記デジタルカメラの移動を検出する検出手段とを備え、前記切替手段は、(d-1)前記ポインタが前記合焦表示形態で表示されている際に、前記検出手段により検出される前記デジタルカメラの移動が所定量を超える場合には、その合焦状態に関わらず前記合焦表示形態での表示を解除する解除手段を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】
<デジタルカメラの要部構成>
図1ないし図4は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1の正面図、背面図、側面図および底面図であり、図5はデジタルカメラ1の内部構成を示すブロック図である。
【0012】
デジタルカメラ1は、図1に示すように、箱型のカメラ本体部2と直方体状の撮像部3(図1、図2および図4に太線で図示)とから構成されている。撮像部3は、撮影レンズであるマクロ機能付きズームレンズ301を有するとともに、銀塩フィルムを用いるレンズシャッターカメラ(以下、「銀塩カメラ」と称する)と同様に、被写体からのフラッシュ光の反射光を受光する調光センサ305、および光学ファインダ31が設けられる。このズームレンズ301は、35mmフィルムを使用する銀塩カメラに換算して焦点距離35mmから70mmまでのズームが可能となっている。
【0013】
なお、撮像部3内部にはズームレンズ301の後方位置に、撮像手段として機能するCCDカラーエリアセンサであるCCD303(図5参照)を有し、CCD303は撮像回路302の一部となっている。
【0014】
カメラ本体部2の前面には、図1に示すように、左端部にグリップ部4および中央上部に内蔵フラッシュ5が設けられ、上面にはシャッタボタン8が設けられている。
【0015】
一方、図2に示すように、カメラ本体部2の背面には、略中央に撮影画像のモニタ表示(ビューファインダに相当)、記録画像の再生表示等を行うためのLCD10が設けられている。このLCD10は、400×300画素数の表示画面を有している。また、LCD10の下方に、デジタルカメラ1の操作を行うキースイッチ群221〜226および電源スイッチ227が設けられる。なお、キースイッチ225が合焦位置に対応するAFカーソルCRをLCD10上に表示させるAFカーソルボタンとして、キースイッチ226がメニューボタンとして機能する。電源スイッチ227の左側には、電源がオン状態で点灯するLED228およびメモリカードへのアクセス中である旨を表示するLED229が配置される。
【0016】
さらに、カメラ本体部2の背面には、「撮影モード」、「再生モード」および「プリファレンスモード」の間でモードを切り替えるモード設定スイッチ14が設けられる(図3参照)。撮影モードは、写真撮影を行うモードであり、再生モードは、メモリカードに記録された撮影済み画像をLCD10に再生表示するモードであり、さらに、プリファレンスモードは、表示される表示項目(設定項目)の中から選択することにより各種の設定を行うモードである。
【0017】
モード設定スイッチ14は、3接点のスライドスイッチであり、図2において下にセットすると撮影モードに設定され、中央にセットすると再生モードに設定され、上にセットするとプリファレンスモードに設定される。
【0018】
また、カメラ背面右側には、4連スイッチ230が設けられ、撮影モードにおいてボタン231,232を押すことによりズームレンズ301の焦点距離が変わり、ズーム倍率を変更するズーミングが行える。
【0019】
撮像部3の背面には、図2に示すように、LCD10をオン/オフさせるためのLCDボタン321およびマクロボタン322が設けられる。LCDボタンが押されるとLCD表示のオン/オフが切り替わる。例えば、専ら光学ファインダ31のみを用いて撮影するときには、節電の目的でLCD表示をオフにする。マクロ撮影時には、マクロボタン322が押されることにより、AFモータ308(図5参照)が駆動されズームレンズ301がマクロ撮影可能な状態になる。
【0020】
カメラ本体部2の側面には、図3に示すようにDC入力端子235が設けられる。
【0021】
カメラ本体部2の底面には、図4に示すように、電池装填室18と、1つのカード装填室17(カードスロット部)とが設けられる。カード装填室17は、メモリカード91が装填できる。このカード充填室17については、クラムシェルタイプの蓋15により開閉自在になっている。
【0022】
デジタルカメラ1では、4本の単三形乾電池を電池装填室18に装填することにより、これらを直列接続してなる電源電池236(図5参照)を駆動源としている。もちろん、図4に示すDC入力端子からアダプタからの電力を供給して使用することも可能である。
【0023】
次に、図5を参照しながら撮像部3の内部構成について順に説明する。
【0024】
撮像回路302は、ズームレンズ301によりCCD303上に結像された被写体の光像をCCD303を用いて光電変換し、R(赤),G(緑),B(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)として出力する。ここで、CCD303は、1600×1200画素数を有している。
【0025】
タイミングジェネレータ250は、カメラ本体部2内のタイミング制御回路202から送信されるクロックに基づきCCD303の駆動制御信号を生成するものである。タイミングジェネレータ250は、例えば、積分開始/終了(すなわち、露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号,垂直同期信号,転送信号等)等のクロック信号を生成し、CCD303に出力する。
【0026】
信号処理回路313は、撮像回路302から出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理回路313は図示しないが、その内部にCDS(相関二重サンプリング)回路とAGC回路とを有し、CDS回路により画像信号のノイズの低減を行い、AGC回路のゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行う。
【0027】
調光回路304は、フラッシュ撮影における内蔵フラッシュ5の発光量をカメラ本体部2の全体制御部211により設定された所定の発光量に制御するものである。フラッシュ撮影においては、露出開始と同時に被写体からのフラッシュ光の反射光が調光センサ305により受光され、この受光量が所定の発光量に達すると、調光回路304から全体制御部211を介してカメラ本体部2のフラッシュ制御回路214へ発光停止信号が出力される。フラッシュ制御回路214は、この発光停止信号に応答して内蔵フラッシュ5の発光を強制的に停止し、これにより、内蔵フラッシュ5の発光量が所定の発光量に制御される。
【0028】
また、撮像部3の内部には、ズームレンズ301のズーム比の変更と収容位置と撮影位置との間のレンズ移動を行うためのズームモータ307、および合焦を行うためのAF(オートフォーカス)モータ308が設けられる。
【0029】
次に、カメラ本体部2の内部構成について説明する。
【0030】
全体制御部211は主にCPUからなり、アドレスバス、データバス、コントロールバスで接続されている上述した撮像部3内およびカメラ本体部2内の各周辺構成の駆動を制御することによってデジタルカメラ1の撮影動作を統括制御するものである。
【0031】
なお、図5(および後述の図6)中の画像データの流れについても便宜上、周辺構成間の矢印によって示しているが、実際には、画像データは全体制御部211を介して各周辺構成ごとに送られる。また、全体制御部211内には、DRAMからなるワークRAM211a、およびプログラムを格納するためのフラッシュROM211bを内蔵している。
【0032】
次に、カメラ本体部2の内部における画像信号の処理および画像表示に関する構成について説明する。
【0033】
撮像部3の信号処理回路313から送られたアナログ画像信号はカメラ本体部2内の画像処理部200において各種画像処理が施される。図6は画像処理部200の構成を示すブロック図である。まず、画像処理部200へ送られてきたアナログ画像信号はA/D変換器205において各画素ごとに10ビットのデジタル信号に変換される。A/D変換器205は、タイミング制御回路202から入力されるA/D変換用のクロックに基づいて各画素信号(アナログ信号)を10ビットのデジタル信号に変換する。
【0034】
なお、タイミング制御回路202は、全体制御部211の制御により、基準クロックやタイミングジェネレータ250およびA/D変換器205に対するクロックを生成する。
【0035】
黒レベル補正回路206は、A/D変換された画素信号(以下、「画素データ」という。)の黒レベルを基準の黒レベルに補正するものである。また、WB回路207は、R,G,Bの各色成分の画素データのレベル変換を行うものであり、後工程のγ補正を考慮したホワイトバランスの自動調整(AWB)を行う。ホワイトバランスの調整は、全体制御部211からWB回路207に入力されるレベル変換テーブル(正確にはそのデータ)を用いて行われ、レベル変換テーブルの各色成分の変換係数(特性の傾き)は全体制御部211により撮影画像毎に設定される。
【0036】
γ補正回路208は、画素データのγ特性を補正するものである。γ補正回路208からの出力は図5に示すように画像メモリ209に送られる。
【0037】
画像メモリ209は、画像処理部200から出力される画素データを記憶するメモリであり、1フレーム分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモリ209は、CCD303が1600×1200のマトリクス状に配列した画素を有している場合、1600×1200画素分の画素データの記憶容量を有し、各画素データが対応する記憶領域(アドレス)に記憶されるようになっている。
【0038】
VRAM210は、LCD10に再生表示される画像データのバッファメモリである。VRAM210は、LCD10の400×300画素に対応した画像データの記憶容量、すなわち400×300画素分の容量を有している。
【0039】
このような構成により、撮影モードにおける撮影待機状態においては、撮像部3により所定間隔毎に撮像された画像の各画素データが画像処理部200により処理され、画像メモリ209に記憶されるとともに全体制御部211を介してVRAM210に転送され、LCD10に表示される。これにより、被写体に関する撮影前の画像をLCD10に動画的に表示するライブビュー表示が行えることとなる。なお、上記の撮影待機状態とは、シャッタボタン8が半押し(S1)される前の状態をいう。
【0040】
すなわち、ライブビュー表示では、図7に示すように、1600×1200画素の画像メモリ209内の画像データを、縦横1/4に間引いて400×300画素のVRAM210に転送されることとなる。
【0041】
また、再生モードにおいては、メモリカード91から読み出された画像に全体制御部211による所定の信号処理が施された後、VRAM210に転送されてLCD10に再生表示される。なお、LCD10において画像を表示する際には、全体制御部211の制御によりバックライト16が点灯する。
【0042】
次に、カメラ本体部2内のその他の構成について順に説明する。
【0043】
カードI/F212は、カード充填室17に装填されたメモリカードとの間で信号の受け渡しを行うインタフェースである。具体的にはメモリカード91の画像データの書込みおよび画像データの読出しを行う。
【0044】
フラッシュ制御回路214は、上述のように、内蔵フラッシュ5の発光を制御する回路である。フラッシュ制御回路214は、全体制御部211の制御信号に基づき内蔵フラッシュ5の発光の有無、発光量および発光タイミング等を制御し、調光回路304から入力される発光停止信号に基づき内蔵フラッシュ5の発光量を制御する。
【0045】
時計回路219は、撮影日時を管理するするための時計回路である。図示しない別の電源で駆動される。
【0046】
また、カメラ本体部2内にはズームモータ307およびAFモータ308を駆動するためのズームモータ駆動回路215およびAFモータ駆動回路216が設けられる。これらの回路は、シャッタボタン8やその他の上述した各種スイッチ、ボタンからなる操作部250の操作に応じて機能する。
【0047】
シャッタボタン8は、銀塩カメラで採用されているような半押し状態(S1)と押し込んだ状態(S2)とが検出可能な2段階スイッチになっており、撮影待機状態でシャッタボタン8を半押し状態にすると、AFモータ駆動回路216がAFモータ308を駆動し、合焦されるポジションにズームレンズ301を移動させる。
【0048】
また、ボタン231,232が押されると、これらのボタンからの信号が全体制御部211に送られ、全体制御部211の指示によってズームモータ駆動回路215がズームモータ307を駆動してズームレンズを移動させ、光学的なズーミングを行う。
【0049】
以上、カメラ本体部2内の各構成について説明したが、全体制御部211は周辺構成とのデータの受け渡しやタイミング制御の他に様々な機能をソフトウェア的に行うものとなっている。
【0050】
例えば、全体制御部211は露出制御値(シャッタスピード)を設定するための輝度判定機能とシャッタスピード設定機能とを備えている。輝度判定機能とは、撮影待機状態において、CCD303により1/30秒毎に取り込まれ、画像メモリ209に記憶される画像を利用して被写体の明るさを判定するものである。シャッタスピード設定機能とは、輝度判定による被写体の明るさの判定結果に基づいてシャッタスピード(CCD303の積分時間)を設定するものである。
【0051】
また、全体制御部211は撮影画像の記録処理を行うために、フィルタリング処理機能、記録画像生成機能、さらには、再生画像生成機能を備えている。
【0052】
フィルタリング処理機能とは、デジタルフィルタにより記録すべき画像の高周波成分を補正して輪郭に関する画質の補正を行うものである。
【0053】
記録画像生成機能は、画像メモリ209から画素データを読み出してメモリカード91に記録すべきサムネイル画像と圧縮画像とを生成する。具体的には、画像メモリ209からラスタ走査方向に走査しつつ、横方向と縦方向の両方向でそれぞれ20画素毎に画素データを読み出し、順次、メモリカード91に転送することで、サムネイル画像を生成しつつメモリカード91に記録する。また、メモリカード91への圧縮画像データの記録に際して画像メモリ209から全画素データを読み出し、これらの画素データに2次元DCT変換、ハフマン符号化等のJPEG方式による所定の圧縮処理を施してメモリカード91に記録する。
【0054】
具体的な操作としては、撮影モードにおいて、シャッタボタン8により撮影が指示されると、撮影指示後に画像メモリ209に取り込まれた画像のサムネイル画像と設定された圧縮率によりJPEG方式により圧縮された圧縮画像とを生成し、撮影画像に関するタグ情報(コマ番号、露出値、シャッタスピード、圧縮率、撮影日、撮影時のフラッシュのオン/オフのデータ、シーン情報、画像の判定結果等の情報)とともに両画像をメモリカード91に記憶する。
【0055】
また、再生画像生成機能はメモリカードに記録された圧縮画像をデータ伸張して再生画像を生成する機能である。具体的な操作としては、モード設定スイッチ14を再生モードに設定すると、メモリカード内のコマ番号の最も大きな画像データが読み出されてデータ伸張され、VRAM210に転送される。これにより、LCD10にはコマ番号の最も大きな画像、すなわち直近に撮影された画像が表示される。
【0056】
図8はメモリカード91のデータ配列を示す図である。このメモリカード91は、撮影画像データを記録する記録媒体として機能する。図8に示すように、メモリカード91にはデジタルカメラ1によって記録された画像の各コマが順に配列して記憶される。また、各コマはタグ情報TGとJpeg形式で圧縮された高解像度画像データHD((1600×1200)画素)とサムネイル表示用のサムネイル画像データSD(80×60)画素)とが記録されている。また、1コマ分の画像データの容量は約1MBとなっている。
【0057】
<AFについて>
デジタルカメラ1では、合焦位置を指定するAFカーソルCRがLCD10に表示される撮影モードを備えているが、これに関して以下で説明する。
【0058】
図9は、デジタルカメラ1の部分ブロック図である。
【0059】
全体制御部211は、カーソル発生部211fと、カーソル表示位置制御部211gと、解像度変換部211hと、画像合成部211iと、合焦エリア設定部211jと、評価値演算部211kとを有している。
【0060】
カーソル発生部211fは、LCD10において、図10に示すAFカーソルCRを発生させるためのカーソルデータをフラッシュROM211bから読出し、カーソル表示位置制御部211gに転送する。なお、カーソルCRは、十字の形状を有し、そのサイズは、LCD10上で16×16画素の大きさとなっている。
【0061】
また、カーソル発生部211fは、合焦完了前には図10(a)に示すような非合焦表示形態(例えばオレンジ色)のAFカーソルCRを発生させる一方、合焦完了後には図10(b)に示すような合焦表示形態(例えば緑色)のAFカーソルCRを発生させる。これにより、合焦が完了したか否かを撮影者に適切に伝達できることとなる。
【0062】
カーソル表示位置制御部211gでは、撮影者による操作部250に対する操作入力に基づき、LCD10上のAFカーソルCRの表示位置を変更する。これにより、撮影者の操作入力に応じてポインタとして働くAFカーソルCRがLCD10で移動することとなる。また、カーソル表示位置制御部211gは、LCD10におけるAFカーソルCRの表示・非表示を切替える。
【0063】
解像度変換部211hでは、CCD303で取得される画像データを1/4に間引いた画像を生成し、この画像を画像合成部211iに転送する。
【0064】
画像合成部211iでは、解像度変換部211hから入力される画像と、カーソル表示位置制御部211gから入力されるAFカーソルの画像とを合成し、VRAM210に伝送する。この合成動作により、LCD10上のAFカーソルCRの大きさは、解像度変換部211hにおける間引き率によらず一定のサイズとなる。
【0065】
合焦エリア設定部211jは、LCD10の画面におけるAFカーソルCRの位置に対応し、合焦に利用するAFエリアAR(図10参照)を設定する。このAFエリアARは、例えば200×80ピクセルの大きさを有している。
【0066】
評価値演算部211kは、シャッターボタン8が半押し状態(S1)になった場合に、コントラスト方式のAFを行うための評価値演算動作が行われる。ここでは、AFエリアARに相当する撮影画像データに関して、隣接する各画素に関する差分の絶対値の和である評価値が演算される。そして、レンズを駆動し、この評価値の最も高いレンズ位置が合焦位置とされる。よって、合焦位置に対応するAFエリアARに関してズームレンズ301を駆動し合焦を行うため、主被写体などを狙ってピントを合わせることができる。
【0067】
なお、デジタルカメラ1では、図14の状態ST2(後述)のように、LCD10の所定位置、具体的には画面中央部にAFエリアAFを設定する撮影モードも備えている。
【0068】
<AEについて>
AEについては、LCD10画面におけるAFカーソルCRの位置を中心とした重点測光に基づくAEが行われる。換言すれば、AFカーソルCRが、測光ポイントに対応するAEカーソルとしても機能することとなる。
【0069】
この測光では、図11に示すように、AFカーソルCRを中心に、測光領域として働く楕円Eaおよび楕円Ebを設定し、楕円Eaの内部を例えば重み係数8とし、楕円Eaから楕円Ebまでの領域を例えば重み係数2としてCCD303で取得した画像データに対する測光演算を行う。これにより、主被写体を狙った適切な測光が可能となる。
【0070】
<被写界深度について>
図12に示すように、レンズLoから距離Wの位置に合焦させた場合において、被写界深度L1(前側)、L2(後側)については、次の数1および数2によって求めることができる。
【0071】
【数1】
【0072】
【数2】
【0073】
なお、fは焦点距離、Fは絞り値を示しており、kは、係数(例えば2)を示している。
【0074】
上の数1および数2から、ズーム操作、絞りApの操作、撮影解像度の操作について、以下のことが導かれる。
【0075】
(1)ズーム操作
ズーム操作に伴って焦点距離fが変化するが、数1、数2から被写界深度L1、L2も変化することがわかる。ここで、焦点距離fが小さくなる、すなわちワイド側にズーム操作する場合には、L1〜L2の範囲が拡大する、つまり被写界深度が深くなる。この場合には、改めてAF動作を行う必要がない。これに対して、テレ側にズーム操作する場合には、L1〜L2の範囲が縮小する、つまり被写界深度が浅くなるため、改めてAF動作を行う必要がある。
【0076】
(2)絞りの操作
絞りApを閉じる、すなわちFが大きくなる場合には、L1〜L2の範囲が拡大する、つまり被写界深度が深くなるため、改めて合焦動作を行う必要がない。これに対して、絞りApを開く、すなわちFが小さくなる場合には、L1〜L2の範囲が縮小する、つまり被写界深度が浅くなるため、改めて合焦動作を行う必要が生じる。なお、絞りApの開閉については、撮影モードにおいて4連スイッチ230のボタン233、234を操作することによって手動で行える。
【0077】
(3)撮影解像度の操作
メモリカード91に記録する際の記録画素数を増減させて撮影解像度を変更する場合には、CCDの画素ピッチdが変化することと等価であるため、被写界深度も変化することとなる。この解像度の変更については、図13に示すLCD10の表示画面で、「1600×1200」、「800×600」、「640×400」の3通りの選択ができる。ここで、例えば「1600×1200」の設定から「800×600」に設定が変更されると、解像度が下がる、すなわち画素ピッチが大きくなる。従って、解像度を下げる場合には、L1〜L2の範囲が拡大する、つまり被写界深度が広くなるため、改めて合焦動作を行う必要がない。これに対して、解像度を上げる場合には、L1〜L2の範囲が縮小する、つまり被写界深度が狭くなるため、改めて合焦動作を行う必要がある。
【0078】
以上の被写界深度の特性が考慮されたデジタルカメラ1の動作を、次で説明する。
【0079】
<デジタルカメラ1の動作>
以下では、デジタルカメラ1の動作を説明する。この動作は、全体制御部211により実行される。
【0080】
図14は、デジタルカメラ1の基本的な動作を示す状態遷移図である。
【0081】
状態ST1では、LCD10でライブビュー表示が行われるとともに、AFカーソルCRが表示されず、AFエリアARがLCD10の画面中央に設定されている。ここで、シャッターボタン8が半押し(S1)されると、状態ST2に移行する。
【0082】
状態ST2では、LCD10の画面中央部でAF、AEが行われるとともに、全画面に対してAWBが行われている状態である。なお、この全画面とは、表示画面全体ではなく、撮影エリア全体を意味する。ここで、AF、AE、AWBの各処理が完了後、状態ST1に戻る。
【0083】
その後、状態ST1において、シャッターボタン8が全押し(S2)されると、状態ST3に遷移する。この状態ST3は、メモリカード91に撮影された画像データの記録動作を行う状態である。
【0084】
また、状態ST1において、AFカーソルボタン225が撮影者によって押下される場合には、状態ST4に移行する。すなわち、モードが切替わられた直後には、AFカーソルCRの位置でAF完了していないため、非合焦表示形態で表示することとなる。
【0085】
状態ST4は、LCD10でライブビュー表示が行われるとともに、AFカーソルCRが図10(a)のように非合焦表示され、AFエリアARがAFカーソルCRの位置に設定される撮影モードの状態である。ここで、シャッターボタン8が半押し(S1)されると、状態ST5に移行する。
【0086】
状態ST5は、AFカーソルCRの位置でAF、AEが行われるとともに、全画面に対してAWBが行われている状態である。ここで、AFが完了した場合には、AFカーソルCRを非合焦表示形態から合焦表示形態に切替えるために状態ST8に進み、被写体が暗いなどの要因でAFが不可能である場合には、状態ST4に戻る。
【0087】
また、状態ST4において、シャッターボタン8が全押し(S2)されるとメモリカード91に撮影された画像データの記録動作を行う状態ST6に遷移する。一方、撮影者により4連スイッチ230が操作されると状態ST7に遷移し、AFカーソルCRの移動が行われて状態ST4に戻る。
【0088】
状態ST8は、LCD10でライブビュー表示が行われるとともに、AFカーソルCRが図10(b)のように合焦表示され、AFエリアARがAFカーソルCRの位置に設定される状態である。ここでは、次のカメラ操作が生じるまでLCD10において合焦表示が保持されることとなる。ここで、シャッターボタン8が半押し(S1)されると、状態ST9に移行する。
【0089】
状態ST9は、AFカーソルCRの位置でAF、AEが行われるとともに、全画面に対してAWBが行われる状態である。ここで、各動作が完了後、状態ST8に戻り、AFが不可能である場合には、状態ST4に移行して、AFカーソルCRを非合焦表示とする。
【0090】
また、状態ST8において、シャッターボタン8が全押し(S2)されると、メモリカード91に撮影された画像データの記録動作を行う状態ST6に遷移する。一方、撮影者により4連スイッチ230が操作された場合には、状態ST10に移行する。
【0091】
状態ST10では、4連スイッチ230に対する撮影者の操作に基づき、AFカーソルCRをLCD10の画面上で移動させる。このようにAFカーソルCRの移動がある場合にはピントが外れるため、状態ST4に移行させ、AFカーソルCRを非合焦表示形態に切替える。
【0092】
また、状態ST8においては、撮影者によって、テレ側へのズーム操作、絞りを開く操作、解像度を上げる操作が行われた場合には、上述したように被写界深度が浅くなるため、状態ST4に移行させて、AFカーソルCRを非合焦表示に切替える。一方、この逆の操作、すなわちワイド側へのズーム操作、絞りを閉じる操作、解像度を下げる操作が行われた場合には、被写界深度が深くなるため、状態ST4に移行させず、状態ST8を維持することとする。
【0093】
さらに、状態ST8において、所定の時間、例えば1秒経過した場合には、被写体が動いてピントが合っていない可能性が高いため、AFカーソルCRを非合焦表示とするために状態ST4に移行する。
【0094】
以上のデジタルカメラ1の動作により、AFカーソルによって合焦位置を指定する撮影モードにおいて、AFカーソルの表示形態を変更することで合焦完了の有無を撮影者に伝えるため、デジタルカメラの利便性が向上することとなる。
【0095】
<変形例>
◎上記実施形態のデジタルカメラについては、AFカーソルCRの合焦表示を行う状態ST8(図14)において、デジタルカメラ1の移動量が所定値より大きい場合には、非合焦表示を行う状態ST4に移行させる動作を付加しても良い。
【0096】
デジタルカメラ1の移動を検出する方法を以下で簡単に説明する。
【0097】
図15は、デジタルカメラ1の移動検出を説明するための図である。図15(a)は、ライブビュー撮像においてCCD303によってn回目に取得された画像を示し、図15(b)は、CCD303によってn+1回目に取得された画像を示している。ここで、Yn、Yn+1は、座標(Px,Py)に位置する画素の輝度値を表している。
【0098】
そして、この輝度値Yの情報を利用した次の数3によって、デジタルカメラ1の移動を検出する。
【0099】
【数3】
【0100】
上式のように、n+1回目とn回目との差の2乗を画像全体で加算した値Cを求め、デジタルカメラ1における一定の移動量に対応する閾値C1とこの加算値Cとを比較して、加算値Cが閾値C1より大きい場合にはデジタルカメラ1が移動されたことを検出できることとなる。
【0101】
このように検出されるデジタルカメラ1の移動が所定量を越える場合には、AFカーソルCRの位置においてピントが合っていない可能性が高いため、図14に示す状態ST4に移行し、合焦表示形態での表示を解除してAFカーソルCRを非合焦表示に切替える。これにより、上記実施形態と同様にデジタルカメラの利便性が向上することとなる。
【0102】
◎上記実施形態のデジタルカメラについては、図14に示す状態ST8において、LCD10でAFカーソルCRが移動される場合でも、移動後の位置でAF動作が開始されるまでに移動前の位置にAFカーソルCRが戻る場合には、ピントが合っている可能性が高いため、非合焦表示に切替えず、合焦表示を継続するようにしても良い。
【0103】
◎上述した具体的実施形態には、以下の構成を有する発明が含まれている。
【0104】
(1)保持手段は、所定の時間が経過するまで合焦表示形態を保持する手段を有することを特徴とするデジタルカメラ。
【0105】
合焦後に所定の時間が経過していなければ、被写体は大きく移動していない可能性が高い。これにより、実質的に合焦状態が維持されていることを撮影者に適切に伝えることができる。
【0106】
(2)所定の操作入力は、撮影レンズに係る焦点距離を変更する入力であることを特徴とするデジタルカメラ。
【0107】
これにより、撮影レンズに係る焦点距離が変更された際に被写界深度が浅くなる場合があるが、この場合のピント外れを適切に撮影者に伝えることができる。
【0108】
(3)所定の操作入力は、撮影レンズに係る絞りを変更する入力であることを特徴とするデジタルカメラ。
【0109】
これにより、撮影レンズに係る絞りが変更された際にも被写界深度が浅くなる場合があるが、この場合のピント外れを適切に撮影者に伝えることができる。
【0110】
(4)所定の操作入力は、撮影解像度を変更する入力であることを特徴とするデジタルカメラ。
【0111】
これにより、撮影解像度が変更された際にも被写界深度が浅くなる場合があるが、この場合のピント外れを適切に撮影者に伝えることができる。
【0112】
(5)切替手段は、ポインタが合焦表示形態で表示されている際に、デジタルカメラに対する操作入力に応答して被写界深度が広くなる場合には、合焦表示形態を保持する手段を有することを特徴とするデジタルカメラ。
【0113】
これにより、被写界深度が深くなり、合焦動作が不要である場合には、その表示態様を保持することで、合理的な表示を行える。
【0114】
(6)解除手段は、デジタルカメラの移動が所定量を超える場合には、合焦表示形態での表示を解除してポインタを非合焦表示形態で表示することを特徴とするデジタルカメラ。
【0115】
これにより、デジタルカメラが移動する際には合焦状態から非合焦状態に変化するが、この変化を明確に撮影者に伝えることができる。
【0116】
(7)解除手段は、デジタルカメラの移動が所定量を超える場合には、合焦表示形態での表示を解除して、所定の画面における所定位置に関して合焦を行うモードに移行することを特徴とするデジタルカメラ。
【0117】
これにより、デジタルカメラが移動する際には合焦状態が変化するが、この変化を明確に撮影者に伝えることができる。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1および請求項2の発明によれば、合焦完了の後にデジタルカメラに対する次の操作入力が生じるまで合焦表示形態を保持するため、現在の状態が合焦状態であることを分かり易く表示できるので、ポインタにより合焦位置を指定する撮影モードにおいてデジタルカメラの利便性が向上する。
【0119】
特に、請求項2の発明においては、ポインタが合焦表示形態で表示されている際に所定の操作入力によりポインタが所定の画面上で移動する場合にはポインタを第1表示形態に切替えるため、改めて合焦動作が必要であるということを撮影者に告知できる。
【0120】
請求項3の発明によれば、第2合焦制御手段から第1合焦制御手段に切替えられた直後にはポインタを非合焦表示形態で表示するため、ポインタにより合焦位置を指定する撮影モードにおいて、改めて合焦動作が必要であるということを撮影者に告知でき、デジタルカメラの利便性が向上する。
【0121】
請求項4の発明によれば、ポインタが合焦表示形態で表示されている際にデジタルカメラに対する操作入力に応じて被写界深度が浅くなる場合にはポインタを非合焦表示形態に切替えるため、ポインタにより合焦位置を指定する撮影モードにおいて、改めて合焦動作が必要であるということを撮影者に告知でき、デジタルカメラの利便性が向上する。
【0122】
請求項5の発明によれば、ポインタが合焦表示形態で表示されている際にデジタルカメラの移動が所定量を超える場合には合焦表示形態での表示を解除する。その結果、デジタルカメラの移動によって改めて合焦動作が必要であることを撮影者に適切に伝えることができ、デジタルカメラの利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラ1の正面図である。
【図2】デジタルカメラ1の背面図である。
【図3】デジタルカメラ1の側面図である。
【図4】デジタルカメラ1の底面図である。
【図5】デジタルカメラ1の内部構成を示すブロック図である。
【図6】画像処理部200の構成を示すブロック図である。
【図7】ライブビュー表示を説明する図である。
【図8】メモリカード91のデータ配列を示す図である。
【図9】デジタルカメラ1の部分ブロック図である。
【図10】LCD10に表示されるAFカーソルCRを説明するための図である。
【図11】デジタルカメラ1における測光を説明する図である。
【図12】被写界深度を説明するための図である。
【図13】解像度に関する選択画面を示す図である。
【図14】デジタルカメラ1の基本的な動作を示す状態遷移図である。
【図15】デジタルカメラ1の移動検出を説明するための図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
10 LCD
211 全体制御部
225 AFカーソルボタン
AR AFエリア
CR AFカーソル
L1、L2 被写界深度
Claims (5)
- デジタルカメラであって、
(a)被写体に係る撮影前の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、
(b)所定の操作入力に応じて前記所定の画面上で移動するポインタに基づき、撮影時の合焦位置を指定する指定手段と、
(c)前記指定手段により指定された合焦位置に関して合焦を行う合焦制御手段と、
(d)前記合焦制御手段による合焦完了に応答し、前記所定の画面で前記ポインタを非合焦表示形態から合焦表示形態に切替える切替手段と、
を備え、
前記切替手段は、
(d-1)前記合焦完了の後に、前記デジタルカメラに対する次の操作入力が生じるまで、前記合焦表示形態を保持する保持手段と、
(d-2)前記合焦完了の後において前記ポインタが前記所定の画面上を移動せずに所定の時間が経過した場合には、その合焦状態に関わらず前記ポインタを前記非合焦表示形態に切替える手段と、
を有することを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記切替手段は、
(d-2)前記ポインタが前記合焦表示形態で表示されている際に、前記所定の操作入力により前記ポインタが前記所定の画面上で移動する場合には、前記ポインタを前記非合焦表示形態に切替える手段、
をさらに有することを特徴とするデジタルカメラ。 - デジタルカメラであって、
(a)被写体に係る撮影前の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、
(b)所定の操作入力に応じて前記所定の画面上で移動するポインタに基づき、撮影時の合焦位置を指定する指定手段と、
(c)前記指定手段により指定された合焦位置に関して合焦を行う第1合焦制御手段と、
(d)前記第1合焦制御手段による合焦完了に応答し、前記所定の画面で前記ポインタを非合焦表示形態から合焦表示形態に切替える切替手段と、
(e)前記所定の画面における所定位置に関して合焦を行う第2合焦制御手段と、
(f)前記第1合焦制御手段と前記第2合焦制御手段とを切替える合焦切替手段と、
(g)前記合焦切替手段により前記第2合焦制御手段から前記第1合焦制御手段に切替えられた直後には、その合焦状態に関わらず前記ポインタを前記非合焦表示形態で表示する手段と、
を備えることを特徴とするデジタルカメラ。 - デジタルカメラであって、
(a)被写体に係る撮影前の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、
(b)所定の操作入力に応じて前記所定の画面上で移動するポインタに基づき、撮影時の合焦位置を指定する指定手段と、
(c)前記指定手段により指定された合焦位置に関して合焦を行う合焦制御手段と、
(d)前記合焦制御手段による合焦完了に応答し、前記所定の画面で前記ポインタを非合焦表示形態から合焦表示形態に切替える切替手段と、
を備え、
前記切替手段は、
(d-1)前記ポインタが前記合焦表示形態で表示されている際に、前記デジタルカメラに対する操作入力に応じて被写界深度が浅くなる場合には、その合焦状態に関わらず前記ポインタを前記非合焦表示形態に切替える手段、
を有することを特徴とするデジタルカメラ。 - デジタルカメラであって、
(a)被写体に係る撮影前の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、
(b)所定の操作入力に応じて前記所定の画面上で移動するポインタに基づき、撮影時の合焦位置を指定する指定手段と、
(c)前記指定手段により指定された合焦位置に関して合焦を行う合焦制御手段と、
(d)前記合焦制御手段による合焦完了に応答し、前記所定の画面で前記ポインタを非合焦表示形態から合焦表示形態に切替える切替手段と、
(e)前記デジタルカメラの移動を検出する検出手段と、
を備え、
前記切替手段は、
(d-1)前記ポインタが前記合焦表示形態で表示されている際に、前記検出手段により検出される前記デジタルカメラの移動が所定量を超える場合には、その合焦状態に関わらず前記合焦表示形態での表示を解除する解除手段、
を有することを特徴とするデジタルカメラ。
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