JP4928236B2 - 撮像装置及び撮像システム - Google Patents

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本発明は、フォーカス制御を行う撮像装置に関し、さらに詳しくは、光源に関する情報に応じてフォーカス制御を行う撮像装置に関する。
デジタル一眼レフカメラ等の撮像装置のAF(オートフォーカス)方式として、いわゆるTTL(Through The Lens)位相差検出方式がある。TTL位相差検出方式を採用したカメラでは、撮影レンズから入射した光をミラー等の光分離部材で分離し、透過光を撮像系に反射光を焦点検出系に導く。このように、TTL位相差検出方式のカメラでは、撮像系と焦点検出系とが別々に設けられている。このため、以下の問題が生じる。
撮像系の分光感度特性は、一般的な銀塩フィルムの場合では、人間の目の特性に合わせた色再現性を持たせるために、通常400〜650nm程度の光に対してもっとも感度を有している。
一方、撮像系に用いられるCMOSセンサ等の撮像素子を構成するシリコンフォトダイオードは、一般的には800nm程度に感度ピークを持っており、長波長側は1100nm程度まで感度を持っている。ただし、色再現性を重視するために、感度を多少犠牲にして上記周波数範囲外の波長の光はフィルタで遮断する。
また、位相差検出方式による焦点検出を行うセンサとしての光電変換素子は、一般に1100nm程度まで感度を持っている。ただし、低輝度被写体に対しても焦点検出が行え、また低輝度下でカメラから近赤外域(700nm程度)の補助光を被写体に照射して正確な焦点検出が行えるように、1100nmよりさらに100nm程度、長波長領域まで感度を有する場合が多い。
図8には、各種光源と撮像素子と補助光の分光感度を示す。横軸は波長を示す。また、縦軸は相対的エネルギー又はレンズの色収差による相対的なピント位置を示す。同図において、Cは撮影レンズの色収差、B,G,Rは原色型撮像素子の青画素、緑画素及び赤画素のそれぞれの分光感度を示す。Fは蛍光灯、Lはフラッドランプ、Aは前述した補助光の分光感度を示す。
同図より、蛍光灯の波長成分としては、620nmより長い波長成分はほとんど含まれていないが、フラッドランプは長波長側になるほど相対感度が強くなることが分かる。
一方、レンズの色収差Cは、波長に応じてピント位置が変わり、長波長側になると焦点距離が伸びる。
したがって、700nmに最大感度がある焦点検出センサを用いる場合には、長波長成分の少ない蛍光灯とフラッドランプでは、検出するピント位置が異なることになり、結果として撮像素子上でのピントもずれてしまう。
このように光源の分光感度に応じて焦点検出系による検出ピント位置がずれるという問題に対して、該ピント位置を補正するカメラが特許文献1により開示されている。
このカメラでは、分光感度の異なる2種類のセンサの出力を比較して光源の種類を判別し、ピント位置の補正を行うことにより、光源の分光特性によるピントずれを補正する。
また、特許文献2では、交換レンズの色収差量がレンズ内メモリに格納されており、光源の種類の判別結果に基づいて、所定の係数をレンズ色収差量に乗じてデフォーカス補正量を求める方法が開示されている。
さらに、特許文献3では、撮影レンズに記憶されている色収差量情報を取得してデフォーカス補正量を求める方法が開示されている。
特開2000−275512号公報(段落0041〜0110、図3〜10等) 特開昭62−174710号公報(6頁左上欄2行〜7頁左上欄3行、図9等) 特開2005−208300号公報(段落0144〜0159、図14等)
しかしながら、上記特許文献1にて開示されているカメラでは、色収差の補正量は固定値として扱われており、それをそのままレンズ交換式のオートフォーカスカメラに適用することはできない。これは、レンズの個体差によって色収差が異なる場合に、デフォーカス補正量に過不足が生じてしまうからである。
また、上記特許文献2,3では、交換レンズの色収差量に応じてデフォーカス補正量を求めている。しかしながら、本来光源によるデフォーカス補正の必要のない色収差が非常に小さな交換レンズの場合であっても、常に光源判別動作や補正量の演算を行うので、無駄な処理に時間を費やしてしまう。したがって、これをAFカメラに適用すると、光源判別動作や補正量演算のためにAFに関わる処理が遅くなり、レリーズタイムラグも大きくなる。
本発明は、各種光源下にて様々な交換レンズを用いても精度の高いAF制御が可能であり、かつ特定の交換レンズを使用する場合のAF処理を高速に行うことができるようにした撮像装置を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての撮像装置は、撮影光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段と、光源に関する情報を検出する光源検出手段と、焦点状態の検出結果と光源に関する情報を用いてフォーカス制御に用いる情報を生成可能な制御手段とを有する。そして、制御手段は、撮影画像の解像度に応じた値である特定値よりも撮像光学系の色収差量が大きい場合、光源に関する情報と焦点状態の検出結果を用いてフォーカス制御に用いる情報を生成し、色収差量が特定値よりも小さい場合、光源に関する情報を用いずに焦点状態の検出結果を用いてフォーカス制御に用いる情報を生成することを特徴とする。
なお、上記撮像装置と、該撮像装置に対して着脱が可能であり、撮影光学系を有するレンズ装置とを有する撮像システムも本発明の他の側面を構成する。
また、本発明の他の側面としての撮像装置の制御方法は、撮影光学系の焦点状態を検出するステップと、光源に関する情報を検出するステップと、焦点状態の検出結果と光源に関する情報を用いてフォーカス制御に用いる情報を生成可能な情報生成ステップとを有する。そして、情報生成ステップにおいて、撮影画像の解像度に応じた値である特定値よりも撮像光学系の色収差量が大きい場合、光源に関する情報と焦点状態の検出結果を用いてフォーカス制御に用いる情報を生成し、色収差量が特定値よりも小さい場合、光源に関する情報を用いずに焦点状態の検出結果を用いてフォーカス制御に用いる情報を生成することを特徴とする。
本発明によれば、撮影光学系(交換レンズ)の色収差量に応じて、光源の判別結果を用いてフォーカス制御に用いる情報を生成するか否かを決定する。したがって、色収差に起因して生ずるフォーカス制御誤差が少ない交換レンズを用いる場合は、光源の判別結果を用いた上記情報の演算処理を省略でき、AFに関わる処理を高速に行うことができる。その結果として、レリーズタイムラグを少なくすることができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例である一眼レフレックスカメラシステム(撮像システム)を示している。該カメラシステムは、一眼レフカメラ(撮像装置)1と、該カメラ1に着脱可能に装着される交換レンズ(レンズ装置)11とによって構成される。
同図において、カメラ1内には、光学部品、機械部品、電気回路及び撮像素子(又はフィルム)等が収納され、画像(又は写真)撮影を行うことができる。
2は主ミラーであり、ファインダ観察状態では撮影光路内に斜めに配置され、撮影状態では撮影光路外に退避する。また、主ミラー2はハーフミラーとなっており、撮影光路内に配置されているときは、後述する焦点検出光学系へ被写体からの光線の約半分を透過させる。
3はピント板であり、ファインダ光学系の一部を構成し、後述する撮影光学系の予定結像面に配置されている。4はファインダ光路変更用のペンタプリズムである。5はアイピースであり、撮影者はこの窓からピント板3を観察することで、被写体像を観察することができる。
6と7はファインダ観察画面内の被写体輝度を測定するための第1の結像レンズと測光センサである。30と31はファインダ観察画面内の被写体輝度を測定するための第2の結像レンズと光源検出回路である。
8はフォーカルプレンシャッタである。9は撮像素子であり、CCDセンサ又はCMOSセンサにより構成される。25はサブミラーであり、主ミラー2とともにファインダ観察状態では撮影光路内に斜めに配置され、撮影状態では撮影光路外に退避する。このサブミラー25は、撮影光路内に配置された主ミラー2を透過した光束を下方に折り曲げて、後述の焦点検出ユニットに導く。
26は焦点検出ユニットであり、2次結像ミラー27、2次結像レンズ28、焦点検出センサ29及び後述の焦点検出回路等から構成されている。2次結像ミラー27及び2次結像レンズ28は焦点検出光学系を構成し、撮影光学系の2次結像面を焦点検出センサ29上に形成している。この焦点検出ユニット26は、いわゆる位相差検出方式によって撮影光学系の焦点状態(位相差を持った画素情報)を検出し、その検出結果を後述するカメラマイクロコンピュータに送る。
10はカメラ1と交換レンズ11との通信インターフェイスとなるマウント接点群である。
12〜14はレンズユニットである。第1レンズユニット(以下、フォーカスレンズと記す)12は、光軸上を移動することで焦点調節を行う。第2レンズユニット13は、光軸上を移動することで撮影光学系の焦点距離を変更して変倍を行うものである。
14は固定の第3レンズユニットである。15は絞りである。16はフォーカス駆動モータであり、AF時にフォーカスレンズ12を光軸方向に移動させる。17は絞り15の開口径を変化させるための絞り駆動モータである。
18は距離エンコーダであり、フォーカスレンズ12に取り付けられたブラシ19が摺動することで、該フォーカスレンズ12の位置を読み取り、被写体距離に相当する信号を発生する。
次に、図2を用いて、上記カメラシステムの電気回路構成について説明する。なお、図1と共通の構成要素には同じ符号を付している。
まず、カメラ1内の回路構成について説明する。カメラマイクロコンピュータ100には、焦点検出回路105、測光センサ7、光源検出回路31、画像サイズ設定部112、AFモード設定部113、シャッタ制御回路107、モータ制御回路108及び液晶表示回路111が接続されている。また、カメラマイクロコンピュータ100は、交換レンズ11内に配置されたレンズマイクロコンピュータ150とはマウント接点10を介して通信を行う。
光源検出回路31は、互いに分光感度の異なる(互いに異なる波長領域の光を検出する)可視光センサ311及び赤外光センサ312を有する。光源検出回路31は、カメラマイクロコンピュータ100からの信号に従って可視光センサ311及び赤外光センサ312の電荷蓄積制御と電荷読み出し制御を行う。そして、それぞれのセンサ311,312により得られた輝度情報をカメラマイクロコンピュータ100に出力する。
カメラマイクロコンピュータ100は、この輝度情報をA/D変換し、可視光センサ311及び赤外光センサ312により検出した輝度値の比(輝度比)を光源に関する情報として生成する。
焦点検出回路105は、カメラマイクロコンピュータ100からの信号に従って焦点検出センサ29に設けられた一対又は複数対のCCDラインセンサの電荷蓄積制御と電荷読み出し制御を行う。そして、それぞれのラインセンサからの画素情報(対のラインセンサ上に形成された2つの像を表す情報)をカメラマイクロコンピュータ100に出力する。
カメラマイクロコンピュータ100は、この画素情報をA/D変換し、該画素情報の位相差を検出する。さらに、該位相差に基づいて撮影光学系のデフォーカス量、すなわちフォーカス制御に用いる情報を求める。
ここで、カメラマイクロコンピュータ100は、後に詳しく説明するように、必要に応じてデフォーカス量の光源に応じた補正(以下、デフォーカス量の光源補正という)を行う。
そして、デフォーカス量(光源補正されてない又は光源補正されたデフォーカス量)と撮影光学系のフォーカス敏感度情報等とに基づいて、合焦を得るためのフォーカスレンズ12の駆動量(フォーカス駆動モータ16の駆動量)を算出する。フォーカスレンズ12の駆動量情報は、レンズマイクロコンピュータ150に送信される。レンズマイクロコンピュータ150は、受信した駆動量情報に応じてフォーカス駆動モータ16を制御する。これにより、交換レンズ11におけるAF制御が行われ、合焦が得られる。
シャッタ制御回路107は、カメラマイクロコンピュータ100からの信号に従ってフォーカルプレンシャッタ8を構成するシャッタ先幕駆動マグネットMG−1及びシャッタ後幕駆動マグネットMG−2の通電制御を行う。これにより、シャッタ先幕及び後幕が走行し、撮像素子9が露光される。
モータ制御回路108は、カメラマイクロコンピュータ100からの信号に従ってミラー駆動モータMを制御する。これにより、主ミラー2のアップダウン動作とフォーカルプレンシャッタ8のチャージ動作等が行われる。
SW1は不図示のレリーズボタンの第1ストローク(半押し)操作でONし、測光やAFを開始させるスイッチである。
SW2はレリーズボタンの第2ストローク(全押し)操作でONし、シャッタ走行、すなわち露光動作を開始させるスイッチである。カメラマイクロコンピュータ100は、スイッチSW1,SW2の他、不図示の操作部材であるISO感度設定スイッチ、絞り設定スイッチ、シャッタ速度設定スイッチ等の各種スイッチの状態を読み取る。
画像サイズ設定部112は、ユーザーにより画像サイズ(解像度)を設定するための操作部である。カメラマイクロコンピュータ100は、画像サイズ設定部112の状態を読み取り、撮像素子9によって取得された画像データの圧縮率を変更する。ここでは、画像サイズは、圧縮なしの高解像度(L)、低圧縮の中解像度(M)、高圧縮の低解像度(S)の3種類の設定が可能である。
AFモード設定部113は、ユーザーによりAFモード(フォーカスモード)を設定する操作部である。カメラマイクロコンピュータ100は、AFモード設定部113の状態を読み取り、AFモードを変更する。ここでは、AFモードとして、通常のAF動作を行う通常AFモードと、動いている被写体に追従して撮影タイミングに合わせてフォーカス位置を予測するサーボAFモードの2種類の設定が可能である。なお、AFモードはAFを使用する撮影モードと言うこともできる。
液晶表示回路111は、ファインダ内表示器24と外部表示器42をカメラマイクロコンピュータ100からの信号に従って制御する。
次に、交換レンズ11内の電気回路構成について説明する。前述したように、交換レンズ11はカメラ1とマウント接点10を介して相互に電気的に接続される。このマウント接点10は、交換レンズ11内のフォーカス駆動モータ16及び絞り駆動モータ17の電源用接点である接点L0と、レンズマイクロコンピュータ150の電源用接点L1と、シリアルデータ通信を行うためのクロック用接点L2とを含む。さらに、カメラ1から交換レンズ11へのデータ送信用接点L3と、交換レンズ11からカメラ1へのデータ送信用接点L4と、モータ用電源に対するモータ用グランド接点L5と、レンズマイクロコンピュータ150用の電源に対するグランド接点L6とを含む。
レンズマイクロコンピュータ150は、マウント接点10を介してカメラマイクロコンピュータ100と接続され、カメラマイクロコンピュータ100からの信号に応じてフォーカス駆動モータ16及び絞り駆動モータ17を制御する。これにより、焦点調節と光量調節が行われる。
50と51は光検出器とパルス板である。パルス板51はフォーカス駆動モータ16により回転される。パルス板51が回転すると、光検出器50は間欠的に検出光を受け、パルス信号を出力する。レンズマイクロコンピュータ150は、光検出器50からのパルス数をカウントすることで、焦点調節時のフォーカスレンズ12の位置情報を得る。レンズマイクロコンピュータ150は、フォーカスレンズ12の位置情報がカメラマイクロコンピュータ100から送信されたフォーカスレンズ12の合焦のための駆動量に一致するようにフォーカス駆動モータ16を制御する。これにより、焦点調節が行われる。
18は前述した距離エンコーダであり、ここで読み取られたフォーカスレンズ12の位置情報はレンズマイクロコンピュータ150に入力される。レンズマイクロコンピュータ150は、該位置情報を被写体距離情報に変換してカメラマイクロコンピュータ100に送信する。
次に、図3を用いて、可視光センサ311及び赤外光センサ312の分光特性を説明する。同図において、横軸は波長(nm)、縦軸は強度である。また、Aは可視光センサ311の分光感度特性であり、Bは赤外光センサ312の分光感度特性である。
この図から分かるように、可視光センサ311は主に可視光領域の光を検出し、赤外光センサ312は主に近赤外光領域にピーク感度を持った長波長領域の光を検出する。
次に、本実施例のカメラシステムのAF動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。このAF動作は、主として制御手段としてのカメラマイクロコンピュータ100がコンピュータプログラムに従って実行する。
図2で示したカメラ1のSW1がONされると、ステップ(図ではSと略す)101から動作を開始する。カメラマイクロコンピュータ100は、焦点検出回路105を含む焦点検出ユニット26内の焦点検出センサ29での電荷蓄積を行わせ、撮影光学系の焦点状態に応じた画素情報を生成させる。
ステップ102では、カメラマイクロコンピュータ100は取得した画素情報のずれ(位相差)に基づいて撮影光学系のデフォーカス量を演算する。
ステップ103では、カメラマイクロコンピュータ100は、画像サイズ設定部112及びAFモード設定値113の状態を読み取る。
ステップ104では、ステップ102で演算したデフォーカス量に対して光源補正を行うか又はそれを禁止(制限)するかの判定基準となる補正判定値を決定する。
ここで、補正判定値の決定方法について図6を用いて説明する。図6は、画像サイズ(解像度)及びAFモードに対する補正判定値の例である。この補正判定値のデータは、予めカメラマイクロコンピュータ100の不図示のROMテーブルに記憶される。カメラマイクロコンピュータ100は、ステップ103で読み取った画像サイズ及びAFモードに対応する補正判定値をROMテーブルから読み出し、今回の補正判定値として決定する。
一般に、画像サイズの圧縮をしない場合は、許容錯乱円径(許容できるピントぼけ量)は、撮像素子9の画素ピッチの2〜3倍である。例えば、F:レンズ絞り値=1.0、画素ピッチ:P=7.0μmとすると、δ:許容錯乱円形は、
δ=P×3.0=7×3.0=21.0μm
である。これを、デフォーカス量dに換算すると、
d=F×δ=1.0×21.0=21.0μm
である。
通常AFモードで高解像度(L)の場合は、画像サイズの圧縮をしないので、光源に応じたデフォーカス量の誤差が21μm以下であれば、補正の必要がない。このため、補正判定値は21μmに設定される。
また、中解像度や低解像度の場合は、画像の圧縮率に応じて許容錯乱円径が大きくなるので補正判定値も、通常AFモードで高解像度(L)の場合より大きく設定する。例えば、中解像度では高解像度の設定値の約1.5倍、低解像度では高解像度の設定値の2.0倍とする。
さらに、AFモードがサーボAFモードに設定されている場合は、AFスピードを優先するため、通常AFモードの場合よりも許容錯乱円径を大きくしている。例えば、サーボAFモードでは、通常AFモードの設定値の2.0倍とする。
ステップ105では、カメラマイクロコンピュータ100は、レンズマイクロコンピュータ150に対して、その交換レンズ(撮影光学系)固有の色収差量データの送信を要求する。この要求は、図2に示すシリアル通信ラインLCK,LDO,LDIを介してレンズマイクロコンピュータ150に送信される。
要求を受けたレンズマイクロコンピュータ150は、まずその要求(通信)の内容を解析する。その要求が色収差量データの送信要求であった場合は、撮影光学系の現在の焦点距離とフォーカスレンズ位置とに応じた色収差量データをレンズマイクロコンピュータ150内のメモリ(ROMテーブル)150aから読み出す。すなわち、色収差量データは、交換レンズの個体ごとに、焦点距離とフォーカスレンズ位置とに対応付けられて予め計測され、メモリ150aに保存されている。レンズマイクロコンピュータ150は、該色収差量データをシリアル通信ラインLCK,LDO,LDIを介してカメラマイクロコンピュータ100に返送する。
ステップ106では、カメラマイクロコンピュータ100は光源検出回路31を通じて光源に関する情報の検出を行う。光源検出方法については後述する。
さらに、カメラマイクロコンピュータ100は、ステップ102で演算したデフォーカス量に対して光源補正を行うか又はそれを禁止するかを判定する。具体的には、ステップ105により取得した撮影光学系の色収差量が、ステップ104により決定した補正判定値以下の場合は、デフォーカス量の光源補正は不要(禁止すべき)と判断し、ステップ111へ移行する。このステップ111への直接の移行(後述するステップ107〜)が、制限する
一方、色収差量が補正判定値より大きい場合は、デフォーカス量の光源補正が必要と判断し、ステップ107へ移行する。
ステップ107及びステップ108では、カメラマイクロコンピュータ100は、光源検出回路31を駆動し、可視光センサ311及び赤外光センサ312から輝度情報を読み出す。そして、可視光センサ311及び赤外光センサ312からの輝度情報の比、すなわち輝度比を計算し、該輝度比(赤外光/可視光)に応じて図7に示すテーブルから、補正係数を読み出す。
図7は、カメラマイクロコンピュータ100の中のメモリ(ROMテーブル)100a内に記憶された補正係数データテーブルである。横軸は可視光センサ311と赤外光センサ312の輝度比を示し、縦軸は補正係数を示す。
ステップ109,110では、ステップ107で取得した色収差量データに対して、ステップ108で求めた補正係数を乗じる。さらに、この乗算結果をステップ102で求めたデフォーカス量に加算して、光源補正後のデフォーカス量を演算する。
なお、デフォーカス量を補正するとは、新たなデフォーカス量(光源補正後デフォーカス量)を生成することにほかならず、この意味で、本実施例にいう補正するとは、生成すると言い換えることができる。
ステップ111では、この光源補正後デフォーカス量が、特定の範囲内である場合は、合焦と判断し、ステップ113に進む。光源補正後デフォーカス量が該特定の範囲より大きい場合は、ステップ112に進み、この光源補正後デフォーカス量からフォーカスレンズ12の合焦のための駆動量を演算する。そして、該駆動量情報を前述したシリアル通信ラインLCK,LDO,LDIを介してレンズマイクロコンピュータ150に送信する。
駆動量情報を受けたレンズマイクロコンピュータ150は、該駆動量情報に応じてフォーカス駆動モータ16の駆動方向を決定してフォーカス駆動モータ16を駆動する。処理はステップ101に戻り、ステップ111で合焦と判定されるまで前述した各ステップの動作が繰り返される。
ステップ113では、SW2がONか否かを判定する。ONの場合は、図5に示すステップ201に進み、撮影動作を行う。SW2がOFFの場合は、AF動作の処理を終了する。
次に、図5を用いて撮影動作について説明する。前述のAF動作が終了して、SW2がONの場合は、カメラマイクロコンピュータ100は、ステップ201において、被写体輝度を測光する測光センサ7からの測光値から被写体輝度BVを求める。そして、被写体輝度BVを設定されたISO感度SVと加算して露出値EVを求め、該露出値EVから絞り値AV及びシャッタ速度TVを算出する。
ステップ202では、カメラマイクロコンピュータ100は、主ミラー2をアップ動作させて撮影光路から退避させる。また、これと同時に、カメラマイクロコンピュータ100は、レンズマイクロコンピュータ150に対して、絞り15をステップ202で決定した絞り値AVに絞り込むように命令する。レンズマイクロコンピュータ150は、その指令を受けて絞り駆動モータ17を駆動する。
その後、主ミラー2が撮影光路から完全に退避すると、ステップ203で、カメラマイクロコンピュータ100は、シャッタ先幕駆動マグネットMG−1に通電し、フォーカルプレンシャッタ8の開放動作を開始させる。
所定のシャッタ開放時間が経過すると、ステップ204に進み、カメラマイクロコンピュータ100は、シャッタ後幕駆動マグネットMG−2に通電して、フォーカルプレンシャッタ8の後幕を閉じる。これにより、撮像素子9の露光が終了する。
ステップ205では、主ミラー2をダウン動作させて撮影光路内に配置し、撮影動作を終了する。
以上説明したように、本実施例によれば、交換レンズに記憶された色収差量とカメラ側で設定した補正判定値とを比較することで、検出されたデフォーカス量を光源補正するか否かを決定する。したがって、本来色収差によるデフォーカス量の誤差が少ない交換レンズについてはデフォーカス量の光源補正を行わないようにすることができる。このため、光源補正に係わる演算処理を省略することができ、その結果、AFに関わる処理を高速化し、レリーズタイムラグを少なくすることができる。
しかも、本実施例では、補正判定値を固定値ではなく、撮影画像の解像度(画像サイズ)やAFモードに応じた最適な値を用いるので、光源補正の必要/不要(制限)をより正確に判定することができる。
また、サーボAFモードでは、より光源補正を行わない方向に補正判定値を変更することで、動きの速い被写体に対しても良好にAF動作を追従させることができる。
なお、上記実施例では、焦点検出結果としてのデフォーカス量を補正する場合について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、デフォーカス量に基づいて算出されるフォーカスレンズ駆動量を補正することもできる。本発明における補正の対象は、デフォーカス量やフォーカスレンズ駆動量といったフォーカス制御に用いられる情報であればどの情報であってもよい。
また、上記実施例では、一眼レフカメラについて説明したが、本発明は、レンズ交換タイプのビデオカメラであって、位相差検出方式AFを行うものにも適用することができる。
本発明の実施例である一眼レフカメラシステムの構成を示す模式図。 実施例のカメラシステムにおける電気回路構成を示すブロック図。 実施例のカメラシステムに用いられる光源検知のための可視光センサと赤外光センサの分光感度特性を示す図。 実施例のカメラシステムの動作を示すフローチャート。 実施例のカメラシステムの動作を示すフローチャート。 実施例のカメラシステムにおける画像サイズとAFモードに対する補正判定値を示す表。 実施例のカメラシステムの赤外光/可視光に対する補正係数を示す図。 光源と撮像素子と補助光の分光感度を示す図。
符号の説明
1 カメラ
31 光源検出回路
11 交換レンズ
12 フォーカスレンズ
26 焦点検出回路
100 カメラマイクロコンピュータ
150 レンズマイクロコンピュータ

Claims (5)

  1. 撮影光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段と、
    光源に関する情報を検出する光源検出手段と、
    前記焦点状態の検出結果と前記光源に関する情報を用いてフォーカス制御に用いる情報を生成可能な制御手段とを有し、
    前記制御手段は、撮影画像の解像度に応じた値である特定値よりも前記撮像光学系の色収差量が大きい場合、前記光源に関する情報と前記焦点状態の検出結果を用いて前記フォーカス制御に用いる情報を生成し、前記色収差量が前記特定値よりも小さい場合、前記光源に関する情報を用いずに前記焦点状態の検出結果を用いて前記フォーカス制御に用いる情報を生成することを特徴とする撮像装置。
  2. 撮影画像の解像度が第1の場合より高い第2の場合の前記特定値は、前記第1の場合の前記特定値より小さいことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記特定値は、該撮像装置のフォーカスモードに応じた値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 請求項1からのいずれか1つに記載の撮像装置と、
    該撮像装置に対して着脱が可能であり、前記撮影光学系及び前記色収差量に関する情報を記憶した記憶手段を有するレンズ装置とを有することを特徴とする撮像システム。
  5. 撮影光学系の焦点状態を検出するステップと、
    光源に関する情報を検出するステップと、
    前記焦点状態の検出結果と前記光源に関する情報を用いてフォーカス制御に用いる情報を生成可能な情報生成ステップとを有し、
    前記情報生成ステップにおいて、撮影画像の解像度に応じた値である特定値よりも前記撮像光学系の色収差量が大きい場合、前記光源に関する情報と前記焦点状態の検出結果を用いて前記フォーカス制御に用いる情報を生成し、前記色収差量が前記特定値よりも小さい場合、前記光源に関する情報を用いずに前記焦点状態の検出結果を用いて前記フォーカス制御に用いる情報を生成することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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