JP3601500B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
デジタルカメラにおいて撮影される撮影画像に関して、所望の位置でぼけ効果を付加する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカメラによって撮影された撮影画像に関して、焦点の合っている合焦領域と、焦点の合っていない領域との遠近感を出すために、例えば、特開平6−36025号公報、特開平11−144026号公報、特開2000−207549号公報において、取得された撮影画像に対して、合焦領域と焦点の合っていない領域とを指定し、焦点の合っていない領域において、ぼけ効果を付加する画像処理を実施することによって、撮影画像に関して遠近感を出す画像処理方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の画像処理方法においては、取得された撮影画像上で、合焦領域と焦点の合っていない領域とを切り分けた後に画像処理によってぼけ効果を付加しているために、生成画像には不可避的に不自然さが残ってしまう。また、上述した画像処理によって生成画像に生じる不自然さを出来るだけ回避するための画像処理の操作は煩雑であり、相当な熟練を要し、かつそのような画像処理に対しては、長時間を要するといった問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、デジタルカメラにおいて、任意の位置でぼけ効果を付加し、かつ自然な撮影画像とすることが容易に可能な技術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、デジタルカメラであって、撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、前記所定の画面における合焦させるべき位置に対応する被写体までの第1の距離と、前記ぼかし位置に対応する被写体までの第2の距離とを求める手段と、前記第1の距離と、前記第2の距離とに基づいて、前記合焦させるべき位置に対応する被写体を被写界深度の範囲内とする一方、前記ぼかし位置に対応する被写体を被写界深度の範囲外とすることにより、前記ぼかし位置に関して撮影画像上でぼけ効果が得られるよう制御する制御手段とを備える。
【0006】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラであって、前記所定の画面に表示された前記被写体の特定位置に関して合焦を行う合焦手段を備える。
【0007】
また、請求項3の発明は、デジタルカメラであって、撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段と、操作入力に基づき、前記ぼかし位置におけるぼけ効果の程度を設定する設定手段とを備える。
【0008】
また、請求項4の発明は、デジタルカメラであって、撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段とを備え、操作入力に基づき、前記ぼかし位置を、前記所定の画面としての液晶表示画面上に表示させたプレビュー画像において指定可能である。
【0009】
また、請求項5の発明は、デジタルカメラであって、撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段と、予め設定された撮影条件において、前記ぼかし位置に関して前記ぼけ効果を付加することができない場合に警告する警告手段とを備える。
【0010】
また、請求項6の発明は、デジタルカメラであって、撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段と、前記所定の画面において、前記ぼかし位置を拡大表示する拡大表示手段とを備える。
【0011】
また、請求項7の発明は、デジタルカメラであって、撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段とを備え、予め設定されたシャッタースピードで撮影するためのシャッター優先モードを有するとともに、前記ぼかし位置の指定に応答して、前記シャッター優先モードを解除する手段をさらに備える。
【0012】
また、請求項8の発明は、デジタルカメラであって、撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段とを備え、予め設定された絞り値で撮影するための絞り優先モードを有するとともに、前記ぼかし位置の指定に応答して、前記絞り優先モードを解除する手段をさらに備える。
【0013】
また、請求項9の発明は、デジタルカメラであって、撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段とを備え、予め設定されたシャッタースピードで撮影するシャッター優先モードを有するとともに、前記ぼかし位置の指定に応答して、前記シャッター優先モードにおいて、前記撮影画像の明るさを調節するためのゲインの設定を下げることによって、前記ぼけ効果を得る手段をさらに備える。
【0014】
また、請求項10の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラであって、前記被写体の輝度に基づいて、シャッタースピードと絞り値との所定の組合せを設定するプログラムAEモードを有するとともに、前記ぼかし位置の指定に応答して、前記所定の組合せを変更する手段を備える。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】
<デジタルカメラの要部構成>
図1から図4は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1の正面図、背面図、側面図および底面図であり、図5はデジタルカメラ1の内部構成を示すブロック図である。
【0017】
デジタルカメラ1は、図1に示すように、箱型のカメラ本体部2と直方体状の撮像部3(図1、図2および図4に太線で図示)とから構成されている。撮像部3は、撮影レンズであるマクロ機能付きズームレンズ301を有するとともに、銀塩フィルムを用いるレンズシャッターカメラ(以下、「銀塩カメラ」と称する)と同様に、被写体からのフラッシュ光の反射光を受光する調光センサ305、および光学ファインダ31が設けられる。このズームレンズ301は、35mmフィルムを使用する銀塩カメラに換算して焦点距離35mmから70mmまでのズームが可能となっている。
【0018】
カメラ本体部2の前面には、図1に示すように、左端部にグリップ部4および中央上部に内蔵フラッシュ5が設けられ、上面にはシャッターボタン8が設けられている。
【0019】
一方、図2に示すように、カメラ本体部2の背面には、略中央に撮影画像のモニタ表示(ビューファインダに相当)、記録画像の再生表示等を行うためのLCD(液晶表示画面)10が設けられている。このLCD10は、400×300画素数の表示画面を有している。また、LCD10の下方に、デジタルカメラ1の操作を行うキースイッチ群221〜226および電源スイッチ227が設けられる。なお、キースイッチ221が、後述するAFエリア枠AARを移動させるためのAF移動モードと、後述するぼかしカーソルDCRを移動させるためのぼかし移動モードと、AFエリア枠AARおよびぼかしカーソルDCRのどちらも移動させない固定モードとを切り換える切換スイッチとして機能し、また、キースイッチ222が、ぼけ効果を付加したい位置に対応するぼかしカーソルDCRをLCD10上に表示させるとともに、ぼけ効果を付加したい位置を指定することができるぼかし撮影モードに切り換えるぼかしカーソルボタンとして、キースイッチ223が決定ボタンとして、キースイッチ224が拡大表示ボタンとして、キースイッチ225が合焦位置に対応するAFエリア枠AARをLCD10上に表示させるAFエリア枠ボタンとして、キースイッチ226がメニューボタンとして機能する。電源スイッチ227の左側には、電源がオン状態で点灯するLED228およびメモリカード91へのアクセス中である旨を表示するLED229が配置される。
【0020】
さらに、カメラ本体部2の背面には、「撮影モード」、「再生モード」および「プリファレンスモード」の間でモードを切り替えるモード設定スイッチ14が設けられる(図3参照)。撮影モードは、写真撮影を行うモードであり、再生モードは、メモリカードに記録された撮影済み画像をLCD10に再生表示するモードであり、さらに、プリファレンスモードは、表示される表示項目(設定項目)の中から選択することにより各種の設定を行うモードである。
【0021】
モード設定スイッチ14は、3接点のスライドスイッチであり、図2において下にセットすると撮影モードに設定され、中央にセットすると再生モードに設定され、上にセットするとプリファレンスモードに設定される。
【0022】
また、カメラ背面右側には、4連スイッチ230が設けられ、撮影モードにおいてボタン231,232を押すことによりズームレンズ301の焦点距離が変わり、ズーム倍率を変更するズーミングが行えるとともに、ボタン233,234を押すことによって露出補正を手動で行える。
【0023】
撮像部3の背面には、図2に示すように、LCD10をオン/オフさせるためのLCDボタン321およびマクロボタン322が設けられる。LCDボタンが押されるとLCD表示のオン/オフが切り替わる。例えば、専ら光学ファインダ31のみを用いて撮影するときには、節電の目的でLCD表示をオフにする。マクロ撮影時には、マクロボタン322が押されることにより、AFモータM2(図5参照)が駆動されズームレンズ301がマクロ撮影可能な状態になる。
【0024】
また、カメラ本体部2の側面には、図3に示すようにDC入力端子235が設けられる。
【0025】
カメラ本体部2の底面には、図4に示すように、電池装填室18と、1つのカードスロット17(カードスロット部)とが設けられる。カードスロット17は、メモリカード91やモデムカード92などが装填できる。このカードスロット17については、クラムシェルタイプの蓋15により開閉自在になっている。
【0026】
デジタルカメラ1では、4本の単三形乾電池を電池装填室18に装填することにより、これらを直列接続してなる電源電池236(図5参照)を駆動源としている。もちろん、図4に示すDC入力端子からアダプタからの電力を供給して使用することも可能である。
【0027】
次に、デジタルカメラ1における内部構成について説明する。図5は、デジタルカメラ1の機能的構成を示すブロック図である。また、図6は撮像部3における各部の配置を示す概略図である。
【0028】
撮像部3におけるズームレンズ301の後方位置に、撮像手段として機能するCCDカラーエリアセンサであるCCD303を有している。また、撮像部3の内部には、上記ズームレンズ301のズーム比の変更と収容位置、撮像位置間のレンズ移動を行うためのズームモータM1、自動的に合焦を行うためのオートフォーカスモータ(AFモータ)M2、ズームレンズ301内に設けられた絞り302の開口径を調整するための絞りモータM3とが設けられている。これらズームモータM1、AFモータM2、絞りモータM3は、それぞれカメラ本体部2に設けられたズームモータ駆動回路215、AFモータ駆動回路214、絞りモータ駆動回路216によってそれぞれ駆動される。また、各駆動回路214〜216はカメラ本体部2の全体制御部211から与えられる制御信号に基づいて各モータM1〜M3を駆動する。
【0029】
CCD撮像素子303は、ズームレンズ301によって結像された被写体の光像を、R(赤)、G(緑)、B(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光電変換して出力する。なお、ここでは、CCD303は、1600×1200画素数を有している。
【0030】
撮像部3における露出制御は、CCD303の露光量(絞り値、シャッタースピードに相当するCCD303の電荷蓄積時間)を調節して行われる。この露出制御については後述するが、CCD303において、被写体輝度を測光し、撮影者によって選択された撮影条件モードにしたがって、絞り値とシャッタースピードを決定する。ここでは、撮影条件モードには、AEプログラムにしたがって絞り値とシャッタースピードとの組合せを自動的に設定するプログラムAEモードと、予め設定された絞り値で撮影するための絞り優先モードと、予め設定したシャッタースピードで撮影するためのシャッター優先モードの3つの撮影条件モードがある。そして、プログラムAEモード、絞り優先モード、およびシャッタースピード優先モードにおいて、被写体輝度が低輝度時に適切な露光量が設定できない場合は、CCD303から出力される画像信号のレベル調整を行うことにより露光不足による不適正露出が補正される。すなわち、低輝度時は、ゲイン調整を調節する(上げる)ことにより露出制御が行われる。なお、画像信号のレベル調整は、後述の信号処理回路313内のAGC(オートゲインコントロール)回路313bにより行われる。この自動露光(AE)における測光に関しては、後で詳述する。
【0031】
タイミングジェネレータ314は、カメラ本体部2内のタイミング制御回路202から送信されるクロックに基づきCCD303の駆動制御信号を生成するものである。タイミングジェネレータ314は、例えば、積分開始/終了(すなわち、露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号,垂直同期信号,転送信号等)等のクロック信号を生成し、CCD303に出力する。
【0032】
信号処理回路313は、CCD303から出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理回路313は、その内部にCDS(相関二重サンプリング)回路313aとAGC回路313bとを有し、CDS回路313aにより画像信号のノイズの低減を行い、AGC回路313bのゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行う。なお、ここでは、ゲインの設定範囲は4〜16dBであるものとする。
【0033】
調光回路304は、フラッシュ撮影における内蔵フラッシュ5の発光量をカメラ本体部2の全体制御部211により設定された所定の発光量に制御するものである。フラッシュ撮影においては、露出開始と同時に被写体からのフラッシュ光の反射光が調光センサ305により受光され、この受光量が所定の発光量に達すると、調光回路304から全体制御部211を介してカメラ本体部2のフラッシュ制御回路217へ発光停止信号が出力される。フラッシュ制御回路217は、この発光停止信号に応答して内蔵フラッシュ5の発光を強制的に停止し、これにより、内蔵フラッシュ5の発光量が所定の発光量に制御される。
【0034】
次に、カメラ本体部2の内部ブロックについて説明する。
【0035】
全体制御部211は主にCPUからなり、アドレスバス、データバス、コントロールバスで接続されている上述した撮像部3内およびカメラ本体部2内の各周辺構成の駆動を制御することによってデジタルカメラ1の撮影動作を統括制御するものである。
【0036】
なお、図5中の画像データの流れについても便宜上、周辺構成間の矢印によって示しているが、実際には、画像データは全体制御部211を介して各周辺構成ごとに送られる。また、全体制御部211内には、DRAMからなるワークRAM211a、およびプログラムを格納するためのフラッシュROM211bを内蔵している。
【0037】
次に、カメラ本体部2の内部における画像信号の処理および画像表示に関する構成について説明する。
【0038】
撮像部3の信号処理回路313から送られたアナログ画像信号はA/D変換器205において各画素ごとに10ビットのデジタル信号に変換される。A/D変換器205は、タイミング制御回路202から入力されるA/D変換用のクロックに基づいて各画素信号(アナログ信号)を10ビットのデジタル信号に変換する。
【0039】
タイミング制御回路202は、全体制御部211の制御により、基準クロックやタイミングジェネレータ314およびA/D変換器205に対するクロックを生成する。
【0040】
黒レベル補正回路206は、A/D変換された画素信号(以下、「画素データ」という。)の黒レベルを基準の黒レベルに補正するものである。また、WB回路207は、R,G,Bの各色成分の画素データのレベル変換を行うものであり、後工程のγ補正を考慮したホワイトバランスの自動調整(AWB)を行う。ホワイトバランスの調整は、全体制御部211からWB回路207に入力されるレベル変換テーブル(正確にはそのデータ)を用いて行われ、レベル変換テーブルの各色成分の変換係数(特性の傾き)は全体制御部211により撮影画像毎に設定される。
【0041】
γ補正回路208は、画素データのγ特性を補正するものである。γ補正回路208からの出力は画像メモリ209に送られる。
【0042】
画像メモリ209は、γ補正回路208から出力される画素データを記憶するメモリであり、1フレーム分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモリ209は、CCD303が1600×1200のマトリクス状に配列した画素を有している場合、1600×1200画素分の画素データの記憶容量を有し、各画素データが対応する記憶領域(アドレス)に記憶されるようになっている。
【0043】
VRAM210は、LCD10に再生表示される画像データのバッファメモリである。VRAM210は、LCD10の400×300画素に対応した画像データの記憶容量、すなわち400×300画素分の容量を有している。
【0044】
このような構成により、撮影モードにおける撮影待機状態においては、撮像部3により所定間隔毎に撮像された画像の各画素データがA/D変換器205〜γ補正回路208により処理され、画像メモリ209に記憶されるとともに全体制御部211を介してVRAM210に転送され、LCD10に表示される。これにより、被写体に関する撮影前の画像をLCD10に動画的に表示するライブビュー表示が行えることとなる。
【0045】
すなわち、ライブビュー表示では、図7に示すように、1600×1200画素の画像メモリ209内の画像データを、縦横1/4に間引いて400×300画素のVRAM210に転送されることとなる。また、ここで、拡大表示ボタン224が押下されると、画像メモリ209内の400×300画素分の画像データが切り出され、これをVRAM210に転送することによって、縦横4倍に拡大表示される。
【0046】
このように拡大表示ボタン224の押下により、撮影者はLCD10において、CCD303で取得されている画像とその拡大画像とを簡単に切替えることができる。ここでは、後述するぼけ効果を付加したい位置を拡大表示することにより、ぼけ効果を確認することができる。
【0047】
また、再生モードにおいては、メモリカード91から読み出された画像に全体制御部211による所定の信号処理が施された後、VRAM210に転送されてLCD10に再生表示される。なお、LCD10において画像を表示する際には、全体制御部211の制御によりバックライト16が点灯する。
【0048】
次に、カメラ本体部2内のその他の構成について順に説明する。
【0049】
カードI/F212は、カードスロット17に装填された各種の機能カードとの間で信号の受け渡しを行うインタフェースである。具体的にはメモリカード91の画像データの書込みおよび画像データの読出しを行ったり、モデムカード92を介してデジタルカメラ1の外部とデータ入出力を行う。
【0050】
フラッシュ制御回路217は、前述のように、内蔵フラッシュ5の発光を制御する回路である。フラッシュ制御回路217は、全体制御部211の制御信号に基づき内蔵フラッシュ5の発光の有無、発光量および発光タイミング等を制御し、調光回路304から入力される発光停止信号に基づき内蔵フラッシュ5の発光量を制御する。
【0051】
時計回路219は、撮影日時を管理するするための時計回路である。図示しない別の電源で駆動される。
【0052】
また、カメラ本体部2内には、前述したようにズームモータM1、AFモータM2および絞りモータM3を駆動するためのズームモータ駆動回路215、AFモータ駆動回路214および絞りモータ駆動回路216が設けられる。これらの回路は、シャッターボタン8やその他の上述した各種スイッチ、ボタンである操作部250の操作に応じて機能する。
【0053】
例えば、シャッターボタン8は銀塩カメラで採用されているような半押し状態(S1)と押し込んだ状態(S2)とが検出可能な2段階スイッチになっており、待機状態でシャッターボタン8を半押し状態にすると、AFモータ駆動回路214がAFモータM2を駆動し、合焦位置へズームレンズ301を移動させる。このときに、合焦位置とデジタルカメラ1との距離を算出することができる。また、後述するぼけ効果を付加したい位置とデジタルカメラ1との距離も、同様に、ぼけ効果を付加したい位置を合焦位置とみなしてズームレンズ301を移動させることにより算出することができる。これらの距離の算出については、後で詳述する。
【0054】
また、絞り302についても待機状態でシャッターボタン8を半押し状態にすると、現在の撮影条件モードにしたがって絞り値が決定し、絞りモータM3を駆動して絞り302の開口径の調整を制御する。この絞り302の制御についてはさらに後述する。
【0055】
また、ボタン231,232が押されると、これらのボタンからの信号が全体制御部211に送られ、全体制御部211の指示によってズームモータ駆動回路215がズームモータM1を駆動してズームレンズを移動させ、光学的なズーミングを行う。
【0056】
以上、カメラ本体部2内の各構成について説明したが、全体制御部211は周辺構成とのデータの受け渡しやタイミング制御の他に様々な機能をソフトウェア的に行うものとなっている。
【0057】
例えば、全体制御部211は露出制御値(絞り値、シャッタースピード)を設定するための輝度判定機能、絞り値設定機能、およびシャッタースピード設定機能とを備えている。輝度判定機能とは、撮影待機状態において、CCD303により1/30秒毎に取り込まれ、画像メモリ209に記憶される画像を利用して被写体の明るさを判定するものである。絞り値設定機能、シャッタースピード設定機能とは、プログラムAEモードにおいては、輝度判定による被写体の明るさの判定結果(被写体輝度)とAEプログラムとに基づいて絞り値およびシャッタースピード(CCD303の露光量)を設定するものであり、絞り優先モードにおいては、被写体輝度と予め設定された絞り値とからシャッタースピードを設定するものであり、シャッター優先モードにおいては、被写体輝度と予め設定されたシャッタースピードとから絞り値を設定するものである。なお、プログラムAEモード、絞り優先モード、およびシャッター優先モードの各撮影条件モードにおける絞り値およびシャッタースピード等の設定については、デジタルカメラ1の動作の説明においてさらに後述する。
【0058】
また、全体制御部211は撮影画像の記録処理を行うために、フィルタリング処理機能、記録画像生成機能、さらには、再生画像生成機能を備えている。
【0059】
フィルタリング処理機能とは、デジタルフィルタにより記録すべき画像の高周波成分を補正して輪郭に関する画質の補正を行うものである。
【0060】
記録画像生成機能は、画像メモリ209から画素データを読み出してメモリカード91に記録すべきサムネイル画像と圧縮画像とを生成する。具体的には、画像メモリ209からラスタ走査方向に走査しつつ、横方向と縦方向の両方向でそれぞれ8画素毎に画素データを読み出し、順次、メモリカード91に転送することで、サムネイル画像を生成しつつメモリカード91に記録する。また、メモリカード91への圧縮画像データの記録に際して画像メモリ209から全画素データを読み出し、これらの画素データに2次元DCT変換、ハフマン符号化等のJPEG方式による所定の圧縮処理を施してメモリカード91に記録する。
【0061】
具体的な操作としては、撮影モードにおいて、シャッターボタン8により撮影が指示されると、撮影指示後に画像メモリ209に取り込まれた画像のサムネイル画像と設定された圧縮率によりJPEG方式により圧縮された圧縮画像とを生成し、撮影画像に関するタグ情報(コマ番号、露出値、シャッタースピード、圧縮率、撮影日、撮影時のフラッシュのオン/オフのデータ、シーン情報、画像の判定結果等の情報)とともに両画像をメモリカード91に記憶する。なお、撮影モードがぼかしモードの場合は、シャッターボタン8による撮影指示と、撮影者による記録処理の指示によりメモリカード91への記録処理を行う。記録画像のデータ形式については後述する。
【0062】
また、再生画像生成機能はメモリカードに記録された圧縮画像をデータ伸張して再生画像を生成する機能である。具体的な操作としては、モード設定スイッチ14を再生モードに設定すると、メモリカード内のコマ番号の最も大きな画像データが読み出されてデータ伸張され、VRAM210に転送される。これにより、LCD10にはコマ番号の最も大きな画像、すなわち直近に撮影された画像が表示される。
【0063】
図8はメモリカード91のデータ配列を示す図である。このメモリカード91は、主に撮影画像データを記録する記録媒体として機能する。図8に示すように、メモリカード91にはデジタルカメラ1によって記録された画像の各コマが順に配列して記憶される。また、各コマはタグ情報TGとJPEG形式で圧縮された高解像度画像データHD((1600×1200)画素)とサムネイル表示用のサムネイル画像データSD(80×60)画素)とが記録されている。また、1コマ分の画像データの容量は約1MBとなっている。
【0064】
<AFについて>
デジタルカメラ1では、合焦を行う特定位置であるAFエリアを示すAFエリア枠AARがLCD10に表示されることとなるが、これに関して以下で説明する。
【0065】
図9は、デジタルカメラ1の部分ブロック図である。
【0066】
全体制御部211は、AFエリア枠発生部211fと、AFエリア枠表示位置制御部211gと、解像度変換部211hと、画像合成部211iと、評価値演算部211k、距離演算部211lとを有している。
【0067】
AFエリア枠発生部211fは、LCD10において、図17に示すAFエリア枠AARを発生させるためのAFエリア枠データをフラッシュROM211bから読出し、AFエリア枠表示位置制御部211gに転送する。なお、AFエリア枠AARは、長方形の枠であり、そのサイズは、LCD10上で20×50画素の大きさとなっている。ここでは、AFエリア枠AAR内の領域が、合焦に利用するAFエリアに相当する。
【0068】
AFエリア枠表示位置制御部211gでは、撮影者による操作部250に対する操作入力に基づき、LCD10上のAFエリア枠AARの表示位置を変更する。
【0069】
解像度変換部211hでは、上述したように、CCD303で取得される画像データを1/4に間引いた画像を画像合成部211iに転送する。
【0070】
画像合成部211iでは、解像度変換部211hから入力される画像と、AFエリア枠表示位置制御部211gから入力されるAFエリア枠AARの画像とを合成し、VRAM210に伝送する。
【0071】
評価値演算部211kは、シャッターボタン8が半押し状態(S1)になった場合に、コントラスト方式のAFを行うための評価値演算動作が行われる。ここでは、AFエリアに相当する撮影画像データに関して、隣接する各画素に関する差分の絶対値の和である評価値が演算される。そして、レンズを駆動し、この評価値の最も高いレンズ位置が合焦位置とされる。よって、合焦位置に対応するAFエリアに関してズームレンズ301を駆動し合焦を行うため、主被写体などを狙ってピントを合わせることができる。
【0072】
距離演算部211lは、評価値演算部211kにおいて、評価値の最も高いレンズ位置が決まることにより、そのレンズ位置から、合焦位置の被写体(主被写体)とデジタルカメラ1との距離を算出する。なお、ここで算出される距離とレンズ位置との関係を示す式はフラッシュROM211bに記憶されている。
【0073】
<ぼけ効果を付加したい位置について>
デジタルカメラ1では、ぼけ効果を付加したい位置がある場合は、ぼかしカーソルボタン222を押下すると、ぼかしモードが選択され、ぼけ効果を付加したい位置に対応するぼかしカーソルDCRがLCD10に表示されることとなるが、これに関して以下で説明する。
【0074】
図10は、デジタルカメラ1の部分ブロック図である。
【0075】
全体制御部211は、ぼかしカーソル発生部211vと、ぼかしカーソル表示位置制御部211wと、拡大指定エリア設定部211xと、解像度変換部211hと、画像合成部211iと、ぼかしカーソルに対する評価値演算エリア設定部211yと、評価値演算部211kと、距離演算部211lとを有している。なお、解像度変換部211hと、画像合成部211iと、評価値演算部211kと、距離演算部211lは、図9で示したものを兼用しているため、同様な符号を付している。
【0076】
ぼかしカーソル発生部211vは、LCD10において、図17に示すぼかしカーソルDCRを発生させるためのカーソルデータをフラッシュROM211bから読出し、ぼかしカーソル表示位置制御部211wに転送する。なお、ぼかしカーソルDCRは、十字の形状を有し、そのサイズは、LCD10上で16×16画素の大きさとなっている。
【0077】
ぼかしカーソル表示位置制御部211wでは、撮影者による操作部250に対する操作入力に基づき、LCD10上のぼかしカーソルDCRの表示位置を変更する。
【0078】
拡大指定エリア設定部211xは、LCD10の画面におけるぼかしカーソルDCRに対応し、後述するぼけ効果を出すことができたかどうかを確認するために拡大表示するための拡大指定エリアZARを設定する。なお、拡大指定エリアZARは、画像メモリ209の画像データにおいて、400×300画素数の画像データからなる。
【0079】
解像度変換部211hでは、前述したように、CCD303で取得される画像データを1/4に間引いた画像を画像合成部211iに転送する。また、ぼけ効果を確認するため、400×300画素数からなる拡大指定エリアZARを画像メモリ209から抜き出して、そのまま画像合成部211iに転送することもできる。
【0080】
画像合成部211iでは、解像度変換部211hから入力される画像と、ぼかしカーソル表示位置制御部211wから入力されるぼかしカーソルDCRの画像とを合成し、VRAM210に伝送する。この合成動作により、LCD10上のぼかしカーソルDCRの大きさは、解像度変換部211hにおける間引き率によらず一定のサイズとなる。なお、拡大指定エリアZARのみをLCD10に表示する場合は、ぼかしカーソルDCRは表示されるが、上述したAFエリア枠AARは表示されないように画像合成部211iによって画像が合成される。
【0081】
ぼかしカーソルに対する評価値演算エリア設定部211yは、LCD10の画面におけるぼかしカーソルDCRに対応し、図13に示すように、ぼけ効果を付加したい位置の距離を測定するためのぼかしカーソルに対する評価値演算エリアDARを設定する。なお、ここでは、ぼかしカーソルに対する評価値演算エリアDARはLCD10上で20×50画素数の大きさとなっている。
【0082】
評価値演算部211kは、合焦位置に対応するAFエリアに関してズームレンズ301を駆動して合焦するときと同様な動作によって、ぼかしカーソルに対する評価値演算エリアDARに相当する撮影画像データに関して、隣接する各画素に関する差分の絶対値の和である評価値が演算される。そして、レンズを駆動し、この評価値の最も高いレンズ位置を決定する。
【0083】
距離演算部211lは、評価値演算部211kにおいて、ぼかしカーソルに対する評価値演算エリアDARに関して評価値の最も高いレンズ位置が決まることにより、合焦位置の被写体(主被写体)とデジタルカメラ1との距離を求めたときと同様に、ここでも、レンズ位置から、ぼけ効果を付加したい位置の被写体とデジタルカメラ1との距離を算出する。
【0084】
<被写界深度とぼけ効果について>
図11は、被写界深度を説明する図である。図11では、ズームレンズ301から距離Wだけ離れた主被写体110に合焦している状況を示しており、被写体像はCCD303に結像されている。ここでは、CCD303の画素間のピッチ(間隔)をd、許容錯乱円をδとすると、δ=kdと表される。kは装置固有の定数であり、例えばk=2と設定される。さらに、合焦させたい被写体(主被写体)までの距離をW、ズームレンズ301に含まれる絞り302の開口径をD、ズームレンズ301の焦点距離をf、ズームレンズ301のFナンバー(絞り値)をF=f/Dとすると、被写界深度内に入る位置は、ズームレンズ301からの距離が、L1(下記数1)からL2(下記数2)までの間となる。
【0085】
【数1】
Figure 0003601500
【0086】
【数2】
Figure 0003601500
【0087】
つまり、ズームレンズ301からの距離、つまりは、デジタルカメラ1からの距離が、L1からL2の範囲内の被写体に対して合焦することとなり、逆に、デジタルカメラ1からの距離が、L1からL2の範囲外の被写体対しては合焦せず、ぼけた画像となる。
【0088】
また、数1および数2より、絞り302を開くと、開口径Dが大きくなり、Fナンバー(絞り値)が小さくなるため、L1は大きく、L2は小さくなり、被写界深度が小さくなるため、デジタルカメラ1からの距離が、主被写体から少しずれると、ぼけた像となり易い傾向を示す。一方、絞り302を閉じていくと、開口径Dが小さくなり、Fナンバー(絞り値)が大きくなるため、L1は小さく、L2は大きくなり、被写界深度が大きくなるため、デジタルカメラ1からの距離が、主被写体から多少ずれても、ぼけた像とはなり難い傾向を示す。
【0089】
したがって、ここでは、上述した距離演算部211lにおいて算出されたデジタルカメラ1と主被写体との距離、およびデジタルカメラ1とぼけ効果を付加したい位置の被写体との距離を基に、ぼけ効果を付加したい位置の被写体を被写界深度の範囲外とすることでぼけ効果を出すことができる。このぼけ効果を付加したい位置の被写体を被写界深度の範囲外とすることは、例えば、撮影光学系の一部である絞り302を制御(開放等)することによって、被写界深度の範囲を狭くすることにより達成される。ここでの絞り302等の制御は、全体制御部211で制御され、詳細については後述する。なお、ここでは、単に、ぼけ効果を付加したい位置の被写体を被写界深度の範囲外とすることによって、ぼけ効果を付加したい位置の被写体においてぼけ効果を出しているが、これに限られるものではなく、ぼけ効果をより大きくするために、ぼけ効果を付加したい位置の被写体と合焦している主被写体との距離を被写界深度の数倍としても良く、例えば、ぼけ効果を付加したい位置の被写体と主被写体との距離を被写界深度の4倍程度としても良い。
【0090】
<AEについて>
AEについては、上述したAFエリア枠AARのLCD10の画面における位置に基づき、中央重点測光に基づくAEが行われる。換言すれば、AFエリア枠AARが、測光位置を決定するAEカーソルとして機能することとなる。
【0091】
この測光では、図12に示すように、AFエリア枠AARを中心に、測光領域として働く楕円Eaおよび楕円Ebを設定し、楕円Eaの内部を例えば重み係数8とし、楕円Eaから楕円Ebまでの領域を例えば重み係数2としてCCD303で取得した画像データに対する測光演算を行う。これにより、主被写体を狙った適切な測光が可能となる。また、ここでは、図示を省略するが、上述したAFエリア枠AARを中心に測光する場合と同様な手法によってぼかしカーソルDCRを中心に測光することが可能である。そして、ここでは、AFエリア枠AARおよびぼかしカーソルDCRを中心とした測光結果である露出値を用いて適切な露光制御を行う。
【0092】
そして、得られた露出値に基づき、撮影条件モードであるプログラムAEモード、絞り優先モード、およびシャッター優先モード等にしたがって、適正な絞り値およびシャッタースピードが決定される。
【0093】
<ライブビュー画像の拡大表示について>
図13には、LCD10に表示されるライブビュー画像と、AFエリア枠AAR及びぼかしカーソルDCR、ぼかしカーソルに対する評価値演算エリアDAR、拡大指定エリアZARの関係を説明する図を示しており、図14には、ライブビュー画像中の拡大指定エリアZARをLCD10に拡大表示する様子を説明する図を示している。図13に示すように、AFエリア枠AARおよびぼかしカーソルDCRの位置が決められているとすると、拡大指定エリアZARはぼかしカーソルDCRの位置を含むエリアとなる。拡大指定エリアZARは、画像メモリ209においては、400×300画素数のエリアであり、拡大表示されていないライブビュー画像上においては100×75画素数のエリアに該当する。なお、図13に示している拡大指定エリアZARおよびぼかしカーソルに対する評価値演算エリアDARを示す枠は実際にはLCD10には表示されておらず、ここでは、説明のために便宜上示している。そして、拡大指定エリアZARを拡大表示するための拡大表示ボタン224が押下されると、図14に示すように、拡大指定エリアZARのライブビュー画像をLCD10に拡大表示する。なお、ライブビュー画像を拡大する前は、400×300画素数の間引き画像がLCD10に表示されているが、拡大指定エリアZARのライブビュー画像をLCD10に拡大表示する場合は、間引き画像でない拡大指定エリアZARに対応する400×300画素数のライブビュー画像をLCD10に表示する。
【0094】
<撮影条件モードの設定について>
図15は、撮影者によって、撮影条件モードが設定される際にLCD10に表示する操作画面を示している。ここでは、モード設定スイッチ14が上にセットされることによりプリファレンスモードに設定され、メニューボタン226が押下されることにより、図15に示す画面をLCD10に表示する。ここでは、まず、現在の撮影条件モードにカーソルCR1が合っており、そして、4連スイッチ230のボタン233,234が押下されてカーソルCR1が上下に移動されて、「P(プログラムAEモード)」、「S(シャッター優先モード)」、「A(絞り優先モード)」のうちから所望の撮影条件モードが選択され、さらに、決定ボタン223が押下されることによって所望の撮影条件モードが設定される。
【0095】
<絞り値の設定について>
図16は、撮影者によって、絞り値が設定される際にLCD10に表示する操作画面を示している。ここでは、モード設定スイッチ14が上にセットされることによりプリファレンスモードに設定され、メニューボタン226が数回押下されることにより、図16に示す画面をLCD10に表示することができる。ここでは、まず、現在の絞り値にカーソルCR2が合っており、そして、4連スイッチ230のボタン233,234が押下されてカーソルCR2が上下に移動されて、絞り値「2.8」、「5.6」、「8」、「11」のうちから所望の絞り値が選択され、さらに、決定ボタン223が押下されることにより所望の絞り値が設定される。なお、ここで説明した絞り値の設定により、絞り優先モードにおける絞り値が設定される。
【0096】
<デジタルカメラ1におけるぼかし撮影モードの動作>
以下では、デジタルカメラ1におけるぼかし撮影モードにおける撮影処理の動作を説明する。この動作は、撮影者による所定の操作に従って、全体制御部211により自動的に実行される。
【0097】
図17は、ぼかし撮影モードにおいて、AFエリア枠AARとぼかしカーソルDCRの設定をする際にLCD10に表示される画面を説明する図である。
【0098】
撮影待機状態において、LCD10にライブビュー表示がされている状態から、撮影者によって、AFエリア枠ボタン225が撮影者によって押下されると合焦位置を決定するためのAFエリア枠AARをLCD10に表示し、LCD10の画面左上に現在の撮影条件モードを示す記号(「P」、「S」、「A」)16Kが出現する。ここでは、プログラムAEモードを示す「P」を表示している例を示している。続いて、撮影者によって、ぼかしカーソルボタン222が押下されるとぼけ効果を付加したい位置に対応するぼかしカーソルDCRをLCD10に表示する。このぼかしカーソルボタン222が押下されることによって、ぼかしカーソルDCRを発生した時点で、撮影モードがぼかし撮影モードとなる。
【0099】
そして、撮影者によって、切換スイッチ221が押下されることにより、AFエリア枠AARを移動させるためのAF移動モードと、ぼかしカーソルDCRを移動させるためのぼかし移動モードとが切り換わり、それぞれについて、撮影者によって、4連スイッチ230のボタン231〜234が押下されることにより、AFエリア枠AARおよびぼかしカーソルDCRを上下左右に移動する。ここでは、上述したように、切換スイッチ221を押下されるごとに、AFエリア枠AARを移動させるためのAF移動モードと、ぼかしカーソルDCRを移動させるためのぼかし移動モードと、AFエリア枠AARおよびぼかしカーソルDCRのどちらも移動させない固定モードとを切り換える。なお、固定モードが選択されている場合、つまり、AF移動モードとぼかし移動モードが選択されていない場合には、撮影者によって、4連スイッチ230が押下されることにより、上述したように、ズームレンズ301の焦点距離が変わって、ズーム倍率を変更するズーミングを行ったり、露出補正を行ったりする。
【0100】
図18〜図20は、ぼかし撮影モードにおけるデジタルカメラ1の撮影処理における動作を説明するフローチャートであり、ここでの動作は、撮影者の操作に従って、全体制御部211によって制御される。
【0101】
まず、撮影待機状態において、LCD10にライブビュー表示がされている状態から、撮影者によって、AFエリア枠ボタン225が押下されて、AFエリア枠AARをLCD10に表示し、続いて、ぼかしカーソルボタン222が押下されるとぼかしカーソルDCRをLCD10上に表示し、ぼかし撮影モードにおける撮影処理が開始し、ステップS161に進む。
【0102】
ステップS161においては、上述したように、撮影者によって、切換スイッチ221が押下されることによって、AF移動モードとぼかし移動モードとが切り換わり、それぞれについて、撮影者によって、4連スイッチ230のボタン231〜234が押下されることにより、AFエリア枠AARおよびぼかしカーソルDCRが上下左右に移動し、切換スイッチ221が押下されることによって、固定モードとなると、AFエリア枠AARとぼかしカーソルDCRの位置が指定されたこととなり、ステップS162に進む。
【0103】
ステップS162においては、シャッターボタン8が半押しされたかどうかを判断し、シャッターボタン8が半押しされるとステップS163に進み、シャッターボタン8が半押しされなければ、図18に示すフローチャートの最初に戻って、処理が行われる。
【0104】
ステップS163においては、上述したようにAFエリア枠AARおよびぼかしカーソルDCRの位置を中心として測光を行い、測光結果である露出値を決定する。ここでは、測光が行われた後にステップS164に進む。
【0105】
ステップS164では、現在の撮影条件モードである絞り優先モード、シャッター優先モード、およびプログラムAEモードにしたがって、ステップS163において決定し露出値に基づいて、絞り値とシャッタースピードとの組合せを決定する。例えば、プログラムAEモードでは、露出値に対して全体制御部211により決定される絞り値(Fナンバー)とシャッタースピード(CCDの露出時間)との関係を示す図21のプログラム線図にしたがって、絞り値とシャッタースピードとの組合せを決定する。ここでは、絞り値とシャッタースピードが決定され、ステップS165に進む。
【0106】
ステップS165では、上述したように、ぼかしカーソルDCRの位置を中心としたぼかしカーソルに対する評価値演算エリアDARにおいて評価値が最大となる位置すなわちズームレンズ301の合焦位置を求めることにより、ぼかしカーソルに対する評価値演算エリアDARにおける被写体までの距離を測定して、ステップS166に進む。
【0107】
ステップS166では、上述したように、AFエリア枠AAR内に相当するAFエリアにおいて評価値が最大となる位置すなわちズームレンズ301の合焦位置を求めることにより、AFエリアにおける主被写体までの距離を測定する。このとき、AFエリアにおける主被写体に合焦するオートフォーカス動作が行われているため、ズームレンズ301の位置は、AFエリアにおける主被写体に合焦するような位置となっている。ここでは、主被写体に対するオートフォーカスと距離の測定を行い、ステップS167に進む。
【0108】
ステップS167においては、現在の絞り値と焦点距離設定で所望のぼけ効果があるかどうかを評価する。つまり、ステップS164で決定された絞り値と、ステップS165で測定されたぼかしカーソルに対する評価値演算エリアDARにおける被写体までの距離と、ステップS166で測定されたAFエリアにおける主被写体までの距離とから、ぼかしカーソルに対する評価値演算エリアDARにおける被写体までの距離が、被写界深度の範囲外であるかどうかを評価する。この評価は、全体制御部211において行う。ここでは、所望のぼけ効果があるかどうかを評価して、ステップS168に進む。
【0109】
ステップS168においては、ステップS167で評価した結果をもとにぼけ効果があるかどうかを判断する。ここでの判断は全体制御部211において実行する。そして、ぼけ効果があると判断した場合は、図19におけるステップS171に進み、ぼけ効果がないと判断した場合は、図20におけるステップS181に進む。
【0110】
まず、ステップS168からステップS171に進んだ場合について説明する。
【0111】
ステップS171においては、撮影前の被写体についてのライブビュー画像をプレビュー画像としてLCD10に表示する。ここでは、上述したようにLCD10に表示される画像がステップS164等で決定された絞り値およびシャッタースピードに基づいたプレビュー画像となる。ここでは、プレビュー画像をLCD10に表示して、ステップS172に進む。
【0112】
ステップS172においては、上述したぼかしカーソルDCRを含む拡大指定エリアZARを拡大表示するための拡大表示ボタン224が操作者によって押下されたか否かを判断する。ここでは、拡大表示ボタン224が押下されるとステップS173に進み、拡大表示ボタン224が押下されなければステップS174に進む。
【0113】
ステップS173においては、上述したぼかしカーソルDCRの位置を含む拡大指定エリアZARのライブビュー画像をプレビュー画像としてLCD10に拡大表示する。ここでは、カーソルDCRの位置を含む拡大指定エリアZARのプレビュー画像をLCD10に拡大表示することにより、撮影者の作画意図を満たすぼけ効果が得られているかどうかを確認することができる。ここでは、拡大指定エリアZARのプレビュー画像をLCD10に拡大表示した後に、ステップS174に進む。
【0114】
ステップS174においては、シャッターボタン8が全押しされたか否かを判断する。つまり、シャッターボタン8が全押しされると、1200×1600画素数の撮影画像を取得し、ステップS175に進み、シャッターボタン8が全押しされなければ、図18に示すフローチャートの最初に戻る。ここでは、シャッターボタン8が全押しされず、再びシャッターボタン8が半押しされたり、AFエリア枠AARやぼかしカーソルDCRが移動されたりすると図18に示すフローチャートの最初に戻り、ステップS162やステップS161から再び処理が行われる。また、ここでは、LCD10に表示されるプレビュー画像上でぼかしカーソルDCRを移動し、位置を設定することもできるため、撮影前に作画意図が反映されているか否かを確認することができるため、撮影者の作画意図が反映されていない撮影画像の取得を未然に防ぐことができる。さらに、図18〜図19のステップS174までのステップを繰り返すことによって、プレビュー画像が更新されるため、撮影者の作画意図が十分反映されているかどうかを逐次確認することができる。
【0115】
ステップ175においては、撮影画像のうち、ぼかしカーソルDCRを含む拡大指定エリアZARの拡大画像(拡大アフタービュー画像)をLCD10に表示する。つまり、1200×1600画素数の撮影画像のうち、拡大指定エリアZARに対応する400×300画素数の拡大画像をLCD10に表示する。ここでは、撮影画像においてぼけ効果を付加したい位置を拡大表示することができるため、撮影者の作画意図を満たすぼけ効果が得られているかどうかを確認することができ、そして、ステップS176に進む。
【0116】
ステップS176においては、撮影者の操作に基づいて、撮影画像を削除するか否かを判断する。具体的には、ステップS175においてLCD10に表示された拡大画像をもとに、撮影者が所望のぼけ効果が得られているかどうかを判断し、撮影者によって、撮影画像を削除したい場合にはボタン231が押下され、また、撮影画像をメモリカード91に記録したい場合にはキースイッチ225が押下される。そして、この撮影者の判断に基づいて、撮影画像を削除するか否かを判断し、撮影画像を削除する場合にはステップS177に進み、撮影画像を削除しない場合にはステップS178に進む。
【0117】
ステップS177においては、画像メモリ209に一時記憶している撮影画像を削除(クリア)し、再び、図18のフローチャートの最初に戻る。このとき、もしも、ステップS175においてLCD10に表示された拡大画像において、絞り優先モード等における絞り値が小さ過ぎて、ぼけ効果を付加したい位置がぼけ過ぎている場合等は、図16に示した画面で、撮影者によって、絞り値が大きくなるように再設定され、ぼけ効果の程度が調節されて、次回撮影する際に撮影画像に所望のぼけ効果を付加することが可能となる。一方、もしも、ぼけ効果を付加したい位置のぼけ効果の度合いが所望のぼけ効果よりも少ない場合は、図16に示した画面で、撮影者によって、絞り値が小さくなるように再設定され、ぼけ効果の程度が調節されて、次回撮影する際に撮影画像に所望のぼけ効果を付加することが可能となる。つまり、絞り値の変更によって、ぼけ効果の程度を撮影者が種々設定することができるため、撮影者の作画意図を十分反映させた画像を取得することができる。また、ぼかし量の設定のための特別な処理を実施する機能および特別な部材を設けることなく、撮影者の作画意図を十分反映したぼかし量を設定することができる。なお、ここでは、図16に示した画面で、絞り値が調整されたが、ズームレンズ301の鏡胴の側面に絞り値を調節するためのしぼりリングがあって、そのしぼりリングが撮影者によって操作されることにより絞り値が種々変更されるようなものであっても良い。
【0118】
ステップS178においては、画像メモリ209に一時記録している撮影画像を高解像度画像データHDとサムネイル画像データSDとしてタグ情報TGとともにメモリカード91に記録処理し、再び、図18のフローチャートの最初に戻る。
【0119】
次に、図18のステップS168から図20のステップS181に進んだ場合について説明する。
【0120】
ステップS181においては、ぼけ効果を付加したい位置においてぼけ効果を付加するために、絞りを開放した場合にぼけ効果が望めないか否かを判断する。つまり、ステップS165で測定されたぼかしカーソルに対する評価値演算エリアDARにおける被写体までの距離と、ステップS166で測定されたAFエリアにおける主被写体までの距離とから、絞り302を開放した際に、ぼかしカーソルに対する評価値演算エリアDARにおける被写体までの距離を、被写界深度の範囲外とすることができるかどうかを判断する。なお、ここでは、全体制御部211において、数1、数2の式に従って絞り302を開放した際の被写界深度を求めている。そして、絞り302を開放した場合にもぼけ効果が望めないと判断したときにはステップS182に進み、絞り302を開放した場合にぼけ効果が望めると判断したときにはステップS183に進む。
【0121】
ステップS182においては、これ以上のぼけ効果は望めない旨の警告である「これ以上ぼけ効果は望めない」との文言をLCD10に表示警告し、図19のステップS171に進む。つまり、これ以上のぼけ効果は望めないものの図19に示すフローチャートに従って、一応撮影処理が進んで行くことになり、所望のぼけ効果の有無に拘わらず、撮影画像の取得を実施するか否かは、撮影者の判断に委ねられることとなる。ここでは、撮影者によって予め設定された撮影条件では、所望のぼけ効果を付加することができない旨を事前に知らせることによって、撮影者の作画意図が反映されていない撮影の失敗を未然に防ぐことができる。
【0122】
ステップS183においては、現在の撮影条件モードが絞り優先モードか否かを判断する。もしも、現在の撮影条件モードが絞り優先モードであれば、ステップS184に進み、現在の撮影条件モードが絞り優先モードでなければ、ステップS185に進む。
【0123】
ステップS184においては、現在の絞り値ではぼけ効果は望めない旨の警告である「この絞りではぼけ効果は望めないので絞り優先モード解除」との文言をLCD10に表示警告し、絞り優先モードを解除して、ステップS185に進む。ここでも、ステップS182と同様に、撮影者によって予め設定された撮影条件では、所望のぼけ効果を付加することができない旨を事前に知らせることによって、撮影者の作画意図が反映されていない撮影の失敗を未然に防ぐことができる。
【0124】
ステップS185においては、現在の撮影条件モードがシャッター優先モードであるか否かを判断する。もしも、現在の撮影条件モードがシャッター優先モードであれば、ステップS186に進み、現在の撮影条件モードがシャッター優先モードでなければ、ステップS189に進む。
【0125】
ステップS186においては、上述したように、シャッター優先モードであるため、シャッタースピードを固定したまま、ぼけ効果が得られるように絞り302を開き、露光量が高くなり過ぎた分だけ、撮影画像の明るさを調節するためのゲインの設定を下げて画像信号のレベル調整を行う。例えば、シャッター優先モードにおいて、シャッタースピードが1/60秒に設定された場合、図23に示すプログラム線図にしたがって、露出値に基づいて絞り値を設定することになる。このとき、ぼけ効果を付加したい位置の被写体が被写界深度の範囲内にある場合、ここで設定された絞り値では、撮影画像にぼけ効果を付加したい位置において、ぼけ効果を付加することができないため、シャッタースピードは予め設定された値のまま固定とし、絞り値を小さくする。具体的には、シャッター優先モードで、露出値が10のときシャッタースピードが1/60秒、絞り値が4であったものから、シャッタースピードが1/60秒、絞り値が2.8といった具合に、絞り値とシャッタースピードとの組合せを変更する。このとき、絞り値が適正な露光量が得られる値よりも小さいため、露光量が高くなり過ぎるため、AGC回路313bによって、ゲインの設定を下げることにより、露光量が高くなり過ぎた分だけ画像信号のレベル調整を行う。したがって、シャッター優先モードにおいて、撮影画像の明るさを調節するためのゲインの設定を下げることにより、所望のぼけ効果を出せるように撮影光学系を設定することができるため、ぼけ効果を含めた撮影者の作画意図を十分反映させることができる。ここでは、絞り302を開き、ゲインを下げた後に、ステップS187に進む。
【0126】
ステップS187においては、ステップS186において、設定した絞り値とシャッタースピードにおいて撮影した場合に、露光量が高くなり過ぎた分だけ、ゲインの設定を下げて画像信号を調整するが、ここでは、露光量が高くなり過ぎた分だけ、ゲインを下げた結果、ゲインの値がゲインの設定範囲を超えるか否かを判断する。つまり、ここでは、上述したゲインの設定範囲4〜16dBを超えるか否かを判断する。そして、ゲインの設定範囲を超える場合はステップS188へ進み、ゲインの設定範囲を超えない場合は、ぼけ効果を得るための適正な絞り値、シャッタースピード、およびゲインを設定することができるため、図19のステップS171に進み、撮影処理を進めていく。
【0127】
ステップS188においては、シャッター優先モードを解除する。つまり、シャッター優先モードにおいて、ぼけ効果が得られるように絞り302を開くと、ゲインの設定範囲を超えるため、シャッター優先モードを解除し、そして、ステップS189に進む。ここでは、シャッター優先モードを解除することで、所望のぼけ効果を出せるように撮影光学系を制御することができるようになるため、ぼけ効果を含めた撮影者の作画意図を十分反映させることができる。
【0128】
ステップS189においては、S164において設定した絞り値、シャッタースピードから、図22に示すプログラム線図にしたがって、ステップS163において決定した露出値に基づいて、ぼけ効果が得られるように絞り302を開放し、シャッタースピードを再設定する。つまり、図21に示すプログラムAEモードにおけるプログラム線図に従った場合や、シャッター優先モードの場合において、ぼけ効果を付加したい位置で、ぼけ効果を付加することが出来ないときに、所望のぼけ効果を付加するように図22に示すプログラム線図にしたがって、絞り302を開放し、シャッタースピードを再設定する。例えば、プログラムAEモードにおいて、図21に示すプログラム線図に従った場合、露出値が13のとき、絞り値が5.6、シャッタースピードが1/250秒となる。このとき、ぼけ効果を付加したい位置の被写体が被写界深度の範囲内にある場合、図21に示すプログラム線図に従ったのでは、撮影画像にぼけ効果を付加したい位置において、ぼけ効果を付加することができないため、図22に示すプログラム線図に従って絞り値とシャッタースピードとの組合せを再設定(変更)し、絞り値が2.8、シャッタースピードが1/1000秒となる。したがって、ここでは、シャッタースピードと絞り値との組合せを変更することにより、所望のぼけ効果を付加することができるように撮影光学系を設定することができるため、ぼけ効果を含めた撮影者の作画意図を十分反映させることができる。そして、ここでは、シャッタースピードと絞り値との組合せを変更した後に、図19に示すステップS171に進み、図19に示すフローチャートにしたがった撮影処理を続行する。
【0129】
以上、説明したように、ここでは、ぼけ効果を付加したい位置を指定し、撮影光学系の一部である絞り302を制御して撮影するため、撮影前の簡単な操作によって、ぼけ効果を付加したい位置を任意に指定することができるとともに、撮影者の作画意図を十分反映した自然な画像を撮影することができる。
【0130】
<その他>
上述した実施形態においては、オートフォーカスを行うAFエリア枠AARをLCD10に表示される画像において所望の位置に移動することができたが、これに限られるものではなく、AFエリア枠AARがLCD10の中央等で固定されたものであっても良い。
【0131】
また、上述した実施形態においては、AFエリア枠AARおよびぼかしカーソルDCRの位置をLCD10に表示される画像(ライブビュー画像等)において設定していたが、これに限られるものではなく、光学ファインダーにおいて、ハーフミラー等を設けることにより、そのハーフミラー等にAFエリア枠AARおよびぼかしカーソルDCRを映し出すことによって、AFエリア枠AARおよびぼかしカーソルDCRの位置を光学ファインダーにおいて設定するものであっても良い。
【0132】
また、上述した実施形態においては、デジタルカメラ1がぼかし撮影モードにおいて、自動的にぼけ効果を付加したぼかし量が、撮影者の意図するぼかし量となっていない場合、つまり、ぼけ過ぎていたり、ぼけ効果が少なかったりした場合は、撮影者によって絞り値が調節されることによって、ぼかし量を調節しているが、これに限られるものではなく、全体制御部211のフラッシュROM211bに予め、絞り値等によってぼかし量を数段階で調節できるプログラムを格納し、撮影者によって数段階のぼかし量から所望のぼかし量が選択されることによって、ぼかし量を調節するようなものであっても良い。具体的には、ぼけ効果を付加したい位置の被写体と合焦している主被写体との距離を被写界深度の2倍、4倍、8倍と段階的に変化するように絞り値等を変化させるプログラムをフラッシュROM211bに格納し、どの段階のぼかし量となるのかについては、撮影者によって操作部250が種々操作されることにより決定することができるようなものであっても良い。
【0133】
また、上述した実施形態においては、撮影光学系の一部である絞り302を制御又は操作されることによって、ぼけ効果を付加したい位置に関してぼけ効果を出すようにしていたが、これに限られるものではなく、ズームレンズ301を動かして、ぼけ効果を出すものであっても良い。つまり、ズームレンズ301を動かして、合焦位置は被写界深度の範囲内のままとするが、ぼけ効果を付加したい位置を被写界深度の範囲外とすることによってぼけ効果を付加することができる。図24は、ズームレンズ301を動かして、ぼけ効果を付加する例を示す図である。なお、ここでは、図11と同様な部分が多いため同様な部分については同じ符号を付しており、説明を省略する。図24(a)に示すように、ぼけ効果を付加したい被写体111が、合焦したい主被写体110よりも遠くにある場合、上述した距離演算部211lにおいて算出されたデジタルカメラ1と主被写体110との距離、およびデジタルカメラ1とぼけ効果を付加したい被写体111との距離をもとに、ズームレンズ301を動かして、図24(b)に示すように、合焦位置を手前にもってくる(Wを小さくする)ことによって、主被写体110は、被写界深度の範囲内のままとし、被写体111を被写界深度の範囲外とすることができる。したがって、このような動作によって、撮影画像において、主被写体110には合焦するが、被写体111に関してはぼけ効果を付加することができる。一方、図示を省略するが、ぼけ効果を付加したい被写体111が、合焦したい主被写体110よりも近くにある場合は、先程とは逆に合焦位置を遠方にもっていく(Wを大きくする)ことによって、主被写体110は、被写界深度の範囲内のままとし、被写体111を被写界深度の範囲外とすることができる。なお、ここでの動作は、フラッシュROM211bに格納されたプログラムにしたがって、全体制御部211において統括制御されるものとする。
【0134】
さらに合焦動作は、CCD303を光軸方向に駆動させることによって行ってもかまわない。これも合焦あるいはぼけ効果のための撮影光学系の制御に相当する。
【0135】
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が含まれている。
【0136】
(1) 請求項2の発明について、操作入力に基づき、前記特定位置を指定する合焦位置指定手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【0137】
この構成により、オートフォーカス位置およびぼけ効果を付加したい位置の両方を任意に指定できるため、撮影者の作画意図を十分反映させることができる。
【0138】
(2) 請求項3の発明について、
前記設定手段は、絞り調整手段であることを特徴とするデジタルカメラ。
【0139】
この構成により、ぼかし量の設定のための特別な処理を実施する機能および特別な部材を設けることなく、撮影者の作画意図を十分反映したぼかし量を設定することができる。
【0140】
(3) 請求項4の発明について、所定の操作により、前記所定の画面に表示される前記プレビュー画像を更新することを特徴とするデジタルカメラ。
【0141】
この構成により、撮影者による撮影の構図の変更、オートフォーカス位置の変更、または、ぼけ効果を付加したい位置の変更、または絞り値の変更に追従して、プレビュー画像が変更されるため、撮影者の作画意図が十分反映されているかどうかを逐次確認することができる。
【0142】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示し、ぼけ効果を付加したい位置を指定し、ぼけ効果を付加したい位置に対応する被写体を被写界深度の範囲外とするため、撮影前の簡単な操作によって、ぼけ効果を付加したい位置を任意に指定することができるとともに、撮影者の作画意図を十分反映した自然な画像を撮影することができる。
【0143】
また、請求項2の発明によれば、ぼけ効果を付加したい位置を任意に指定できる上に、オートフォーカスを行えるので、撮影者の作画意図をより反映することができる。
【0144】
また、請求項3の発明によれば、ぼけ効果の程度を撮影者が種々設定することができるため、撮影者の作画意図を十分反映させた画像を取得することができる。
【0145】
また、請求項4の発明によれば、撮影前の被写体についてのプレビュー画像においてぼけ効果を付加したい位置を指定することによって、撮影前に作画意図が反映されているか否かを確認することができるため、撮影者の作画意図が反映されていない撮影画像の取得を未然に防ぐことができる。
【0146】
また、請求項5の発明によれば、撮影者が予め設定した撮影条件では、所望のぼけ効果を付加することができない旨を事前に知らせることによって、撮影者の作画意図が反映されていない撮影の失敗を未然に防ぐことができる。
【0147】
また、請求項6の発明によれば、ぼけ効果を付加したい位置を拡大表示することができるため、撮影者の作画意図を満たすぼけ効果が得られているかどうかを確認することができる。
【0148】
また、請求項7の発明によれば、シャッター優先モードにおいて、任意の位置でぼけ効果を付加したい場合には、シャッター優先モードを解除することで、所望のぼけ効果を出せるように撮影光学系を制御することができるため、ぼけ効果を含めた撮影者の作画意図を十分反映させることができる。
【0149】
また、請求項8の発明によれば、絞り優先モードにおいて、任意の位置でぼけ効果を付加したい場合には、絞り優先モードを解除することで、所望のぼけ効果を出せるように撮影光学系を制御することができるため、ぼけ効果を含めた撮影者の作画意図を十分反映させることができる。
【0150】
また、請求項9の発明によれば、シャッター優先モードにおいて、撮影画像の明るさを調節するためのゲインの設定を下げることにより、所望のぼけ効果を出せるように撮影光学系を設定することができるため、ぼけ効果を含めた撮影者の作画意図を十分反映させることができる。
【0151】
また、請求項10の発明によれば、被写体の輝度に基づいて、シャッタースピードと絞り値との組合せを自動的に設定するプログラムAEモードがあり、任意の位置でぼけ効果を付加したい場合には、シャッタースピードと絞り値との組合せを変更することにより、所望のぼけ効果を付加することができるように撮影光学系を設定することができるため、ぼけ効果を含めた撮影者の作画意図を十分反映させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラの外観構成の一例を示す図である。
【図2】デジタルカメラの外観構成の一例を示す図である。
【図3】デジタルカメラの外観構成の一例を示す図である。
【図4】デジタルカメラの外観構成の一例を示す図である。
【図5】デジタルカメラの機能的構成を示すブロック図である。
【図6】撮像部における各部の配置を示す概略図である。
【図7】ライブビュー表示を説明する図である。
【図8】メモリカード91のデータ配列を示す図である。
【図9】デジタルカメラ1の部分ブロック図である。
【図10】デジタルカメラ1の部分ブロック図である。
【図11】被写界深度を説明する図である。
【図12】デジタルカメラ1における測光を説明する図である。
【図13】ライブビュー画像と、AFエリア枠AARおよびぼかしカーソルDCR、ぼかしカーソルに対する評価値演算エリアDAR、拡大指定エリアZARの関係を示す図である。
【図14】ライブビュー画像中の拡大指定エリアZARをLCD10に拡大表示する様子を説明する図である。
【図15】撮影者によって撮影条件モードが設定される操作画面の一例を示す図である。
【図16】撮影者によって絞り値が設定される操作画面の一例を示す図である。
【図17】ぼかし撮影モードにおいて、AFエリア枠AARとぼかしカーソルDCRの設定をする際にLCD10に表示される画面を説明する図である。
【図18】ぼかし撮影モードにおけるデジタルカメラ1の撮影処理における動作を説明するフローチャートである。
【図19】ぼかし撮影モードにおけるデジタルカメラ1の撮影処理における動作を説明するフローチャートである。
【図20】ぼかし撮影モードにおけるデジタルカメラ1の撮影処理における動作を説明するフローチャートである。
【図21】プログラムAEモードにおける露出値に対して全体制御部211により決定される絞り値(Fナンバー)とシャッタースピード(CCDの露出時間)との関係を示すプログラム線図である。
【図22】露出値に対して全体制御部211により決定される絞り値(Fナンバー)とシャッタースピード(CCDの露出時間)との関係を示すプログラム線図である。
【図23】シャッター優先モードにおける露出値に対して全体制御部211により決定される絞り値(Fナンバー)とシャッタースピード(CCDの露出時間)との関係の一例を示すプログラム線図である。
【図24】ズームレンズ301を動かして、ぼけ効果を付加する例を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
3 撮像部
10 LCD
110 主被写体
111 被写体
211 全体制御部
211b フラッシュROM
214 AFモータ駆動回路
215 ズームモータ駆動回路
216 絞りモータ駆動回路
301 ズームレンズ
302 絞り
303 CCD撮像素子
313 信号処理回路
313b AGC回路
AAR AFエリア枠
DAR ぼかしカーソルに対する評価値演算エリア
DCR ぼかしカーソル
ZAR 拡大指定エリア
M1 ズームモータ
M2 AFモータ
M3 絞りモータ

Claims (10)

  1. デジタルカメラであって、
    撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、
    操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、
    前記所定の画面における合焦させるべき位置に対応する被写体までの第1の距離と、前記ぼかし位置に対応する被写体までの第2の距離とを求める手段と、
    前記第1の距離と、前記第2の距離とに基づいて、前記合焦させるべき位置に対応する被写体を被写界深度の範囲内とする一方、前記ぼかし位置に対応する被写体を被写界深度の範囲外とすることにより、前記ぼかし位置に関して撮影画像上でぼけ効果が得られるよう制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラであって、
    前記所定の画面に表示された前記被写体の特定位置に関して合焦を行う合焦手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  3. デジタルカメラであって、
    撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、
    操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、
    前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段と、
    操作入力に基づき、前記ぼかし位置におけるぼけ効果の程度を設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  4. デジタルカメラであって、
    撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、
    操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、
    前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段と、
    を備え、
    操作入力に基づき、前記ぼかし位置を、前記所定の画面としての液晶表示画面上に表示させたプレビュー画像において指定可能であることを特徴とするデジタルカメラ。
  5. デジタルカメラであって、
    撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、
    操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、
    前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段と、
    予め設定された撮影条件において、前記ぼかし位置に関して前記ぼけ効果を付加することができない場合に警告する警告手段と、
    を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  6. デジタルカメラであって、
    撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、
    操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、
    前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段と、
    前記所定の画面において、前記ぼかし位置を拡大表示する拡大表示手段と、
    を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  7. デジタルカメラであって、
    撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、
    操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、
    前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段と、
    を備え、
    予め設定されたシャッタースピードで撮影するためのシャッター優先モードを有するとともに、
    前記ぼかし位置の指定に応答して、前記シャッター優先モードを解除する手段
    さらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  8. デジタルカメラであって、
    撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、
    操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、
    前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段と、
    を備え、
    予め設定された絞り値で撮影するための絞り優先モードを有するとともに、
    前記ぼかし位置の指定に応答して、前記絞り優先モードを解除する手段
    さらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  9. デジタルカメラであって、
    撮影前の被写体の画像を所定の画面に表示可能な表示手段と、
    操作入力に基づき、前記所定の画面において、撮影画像に対してぼけ効果を付加したいぼかし位置を指定するぼかし位置指定手段と、
    前記ぼかし位置に関して、撮影画像上でぼけ効果が得られるように撮影光学系を制御する制御手段と、
    を備え、
    予め設定されたシャッタースピードで撮影するシャッター優先モードを有するとともに、
    前記ぼかし位置の指定に応答して、前記シャッター優先モードにおいて、前記撮影画像の明るさを調節するためのゲインの設定を下げることによって、前記ぼけ効果を得る手段
    さらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  10. 請求項1に記載のデジタルカメラであって、
    前記被写体の輝度に基づいて、シャッタースピードと絞り値との所定の組合せを設定するプログラムAEモードを有するとともに、
    前記ぼかし位置の指定に応答して、前記所定の組合せを変更する手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
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