JP5326758B2 - カメラ、画像処理装置、および画像処理プログラム - Google Patents

カメラ、画像処理装置、および画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、カメラ、画像処理装置、および画像処理プログラムに関するものである。
従来から知られている通り、所謂あおり補正を行うことにより、固定された視点から見た建物画像などを補正することが広く知られている。また、特許文献1には、画像ファイル中に記録されている撮影条件データを参照することにより、あおり補正の手法を切り替えることが記載されている。
ここで言うあおり補正とは、ティルト・シフトレンズあるいは大判カメラにより撮影レンズをシフトさせた場合と同様な撮影画像を得るための画像補正(すなわち、シフト補正)をいう。
特開平2006−163497号公報
このように、従来から知られている画像補正は主としてシフト補正を行うものであり、撮影レンズを実際に逆ティルトさせることなく逆ティルト撮影効果を得るためには、煩雑な画像処理過程が必要であった。特に、通常の撮影レンズを備えたデジタルカメラを用いて、ユーザが所望する逆ティルト撮影画像を簡易に得ることはできなかった。
請求項1に記載の発明は、撮像素子から得られた画像信号に基づいて現像画像を形成する現像手段と、前記現像画像の高周波成分を除去してローパス処理画像を形成する高域除去手段と、前記現像画像および前記ローパス処理画像に対してアルファブレンド処理を行うためのアルファ値群をマスク画像情報として出力するマスク画像情報出力手段と、カメラの撮影状態に応じて複数ある前記マスク画像情報のいずれか一つを選択するマスク画像情報選択手段と、前記マスク画像情報選択手段から出力されたマスク画像情報と、前記現像画像と、前記ローパス処理画像とに基づいてアルファブレンド処理を行う合成手段とを備え、逆ティルト撮影効果を持たせた合成画像を前記合成手段から出力するカメラである。
請求項7に記載の発明は、撮影済み画像から高周波成分を除去してローパス処理画像を形成する高域除去手段と、前記撮影済み画像および前記ローパス処理画像に対してアルファブレンド処理を行うためのアルファ値群をマスク画像情報として出力するマスク画像情報出力手段と、前記撮影済み画像に付されている情報に基づいて、複数ある前記マスク画像情報のいずれか一つを選択するマスク画像情報選択手段と、前記マスク画像情報選択手段から出力されたマスク画像情報と、前記撮影済み画像と、前記ローパス処理画像とに基づいてアルファブレンド処理を行う合成手段とを備え、逆ティルト撮影効果を持たせた合成画像を前記合成手段から出力する画像処理装置である。
請求項9に記載の発明は、撮影済み画像から高周波成分を除去してローパス処理画像を形成する高域除去工程と、前記撮影済み画像および前記ローパス処理画像に対してアルファブレンド処理を行うためのアルファ値群をマスク画像情報として出力するマスク画像情報出力工程と、前記撮影済み画像に付されている情報に基づいて、複数ある前記マスク画像情報のいずれか一つを選択するマスク画像情報選択工程と、前記マスク画像情報選択工程により選択されたマスク画像情報と、前記撮影済み画像と、前記ローパス処理画像とに基づいてアルファブレンド処理を行うことにより、逆ティルト撮影効果を持たせた合成画像を形成する合成工程とを、コンピュータにより実行させる画像処理プログラムである。
本発明に係るカメラによれば、実際に撮影レンズをティルトさせることなく、所望の逆ティルト撮影効果を持たせた撮影画像を得ることができる。
本発明に係る画像処理装置によれば、撮影完了後の画像に対して所望の逆ティルト撮影効果を与えることができる。
本発明に係る画像処理プログラムによれば、撮影完了後の画像に対して所望の逆ティルト撮影効果を与えるための画像処理を実現することができる。
本発明を適用したデジタルカメラの断面構成図である。 カメラ本体の姿勢について説明した図である。 図1に示したデジタルカメラの電気系統を示すブロック図である。 図3に示したASIC13のうち、本実施の形態1によるαブレンド処理を行うための信号処理部を描いたブロック図である。 ASIC13を用いて逆ティルト撮影効果をもたせるための画像処理手順を示したフローチャートである。 アルファブレンド処理用のマスク画像を示す図である。 AFエリア位置とマスク画像との関係を例示した図である。 レンズの焦点距離に応じてマスク画像が実質的に変化していく状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明を適用したデジタルカメラの断面構成図である。本図において、100は脱着可能なレンズ鏡筒、200はカメラ本体である。本実施の形態1では、撮影レンズを実際に逆ティルトさせることなく、後に詳述する画像処理により逆ティルト撮影効果を得ているので、通常の交換レンズを使用することができる。
ここでいう逆ティルト撮影効果とは、撮影した画面のうち特定領域内の画像は焦点が合った画像とするが、それ以外の領域にある画像については所謂ピンボケの状態にすることをいう。なお、焦点が合っている画像と所謂ピンボケの画像との境界は、徐々に変化させていく場合のみならず、段階的に変化させる場合も含む。
カメラ本体200には、カメラ制御部205が備えられており、全てのカメラ動作を制御する。201はメインスイッチであり、電源のオン/オフ操作を行う。204は、半押し検出機能および全押し検出機能を有するレリーズボタンである。
206は、カメラ本体200の撮影姿勢を検出する傾斜センサである。この傾斜センサ206は、図2の(1)に示すようにカメラ本体が水平に保持されている状態、図2の(2)に示すようにグリップ部を上側にした状態、図2の(3)に示すようにグリップ部を下側にした状態を検出する。傾斜センサ206から出力されたカメラ姿勢情報に基づいて、アルファブレンド処理用のα値を2値画像として記憶してあるマスク画像を選択する(後に図6を参照して詳述する)。
図3は、図1に示したデジタルカメラの電気系統を示すブロック図である。本図において、10は撮像素子であるCCD、11はアナログ信号処理回路、12はA/D変換回路、16はCCDドライバ、17はタイミングジェネレータである。焦点検出装置26などを用いることにより、撮影レンズに入射する被写体光がCCD10上に結像するよう撮影レンズを合焦位置へ駆動する機構については、通常のデジタルカメラと同様であるので、説明を省略する。タイミングジェネレータ17は、CCDドライバ16とアナログ信号処理回路11とA/D変換回路12の動作タイミングを制御する。測光装置25は、レリーズボタン204により半押し操作が検出されたとき測定を開始する。半押し操作に引き続いて全押し操作がなされると、CCD10には被写体像の明るさに応じた信号電荷が蓄積される。CCD10に蓄積された信号電荷はドライバ16の制御により吐き出され、AGC回路およびCDS回路などを含むアナログ信号処理回路11に入力される。アナログ信号処理回路11は、入力されたアナログ画像信号に対してゲインコントロール、雑音除去等のアナログ処理を施し、処理済みのアナログ信号をA/D変換回路12に出力する。
A/D変換回路12によってデジタル変換された信号は、画像処理回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)13に入力される。ASIC13では、輪郭補償、ガンマ補正およびホワイトバランス調整などが行われ、一旦バッファメモリ15に格納される。バッファメモリ15に記憶された画像データは、圧縮回路14によりJPEG方式で所定の比率にデータ圧縮を受け、フラッシュメモリ等の記憶媒体27に記録される。また、バッファメモリ15には、ライブビュー表示用の画像データが格納され、表示器21にライブビューとして表示される。撮影完了後には、表示器21に撮影確認画面が表示される。
40は逆ティルト設定スイッチであり、カメラ本体の表示器21に表示されるメニュー画面(図示せず)を見ながら、逆ティルト撮影の態様を指定する。本実施の形態1では、「現像画像のうち中心部分を含む水平領域(横長領域)については焦点を合わせ、現像画像の上下端領域にいくに従って画像をぼかす」という「逆ティルト撮影モードA」を設定するか、あるいは、「現像画像のうち中心部分を含む垂直領域(縦長領域)については焦点を合わせ、現像画像の左右端領域にいくに従って画像をぼかす」という「逆ティルト撮影モードB」を設定するか、を逆ティルト設定スイッチ40により選択する。
なお、逆ティルト設定スイッチ40として、一般的なメニュー設定を行うための十字キー(図示せず)を兼用してもよい。
図4は、図3に示したASIC13のうち、本実施の形態1によるαブレンド処理を行うための信号処理部を描いたブロック図である。図5は、ASIC13を用いて逆ティルト撮影効果をもたせるための画像処理手順を示したフローチャートであり、図示しないメモリ中にプログラムの形態でステップS1〜ステップS5を記憶させてある。図6は、アルファブレンド処理用のα値を2値画像として記憶してあるマスク画像を示している。図6に示した4種類のマスク画像は、α=1のとき黒、α=0のとき白となるような画素値分布パターンを持っている。
これら図4ないし図6を参照して、ASIC13の動作を説明していく。
§手順1:ステップS1を以下の手順により実行する。
CCD10,アナログ信号処理回路11,A/D変換回路12を介してASIC13に入力された撮像信号P1は、バッファメモリ301内の入力画像記憶領域M1に蓄積される。その後、入力画像記憶領域M1から読み出された撮像信号P2は画像処理部305に入力され、所定の補間処理・色処理・輪郭処理などが施されて現像画像信号P3となり、バッファメモリ301内の現像画像記憶領域M2に保存される。
§手順2:ステップS2を以下の手順により実行する。
現像画像記憶領域M2から読み出された現像画像信号P4はローパスモジュール302に入力され、高周波成分が除去されたローパス処理画像(所謂ピンボケ画像)P5として出力される。このローパス処理画像(所謂ピンボケ画像)P5は、バッファメモリ301内のローパス処理画像記憶領域M3に蓄積される。
§手順3:ステップS3を以下の手順により実行する。
まず、図1に示した逆ティルト設定スイッチ40の設定内容を、CPU18を介してASIC13内のマスク画像処理部306に取り込む。この設定内容は、既述の通り、「逆ティルト撮影モードA」または「逆ティルト撮影モードB」のどちらがユーザにより選択されたかを示している。
「逆ティルト撮影モードA」では、図6に示す横長マスク画像A1または縦長マスク画像A2を用いて、「現像画像のうち中心部分を含む水平領域(横長領域)については焦点を合わせ、現像画像の上下端領域にいくに従って画像をぼかす」ための画像処理を行う。したがって、横長マスク画像A1および縦長マスク画像A2は、いずれも現像画像の中心部がα=1(黒)であり、中心部から上側および下側にずれていくにしたがって、α値が徐々にα=0に近づいてい行く。α値の分布曲線は横長マスク画像A1および縦長マスク画像A2の左側に描いてある。この「逆ティルト撮影モードA」では、現像画像の上端部および下端部に行くにしたがってα値は徐々に小さくなっていくが、現像画像の横方向のα値は一定値を有している。
「逆ティルト撮影モードB」では、図6に示す横長マスク画像B1または縦長マスク画像B2を用いて、「現像画像のうち中心部分を含む垂直領域(縦長領域)については焦点を合わせ、現像画像の左右端領域にいくに従って画像をぼかす」ための画像処理をいう。したがって、横長マスク画像B1および縦長マスク画像B2は、いずれも現像画像の中心部がα=1(黒)であり、中心部から左側および右側にずれていくにしたがって、α値が徐々にα=0に近づいていく。α値の分布曲線は横長マスク画像B1および縦長マスク画像B2の下側に描いてある。この「逆ティルト撮影モードB」では、現像画像の左端部および右端部に行くにしたがってα値は徐々に小さくなっていくが、現像画像の縦方向のα値は一定値を有している。
図6に示したマスク画像のいずれか一つを用いて行うアルファブレンド処理とは、
αが0〜1の値をとるとき、現像画像の画素ごとに次式による演算を行うことをいう。
αブレンド処理後の合成画素値Xij=(現像画像の画素値Aij)×α+(ローパス処理画像の画素値Bij)×(1−α) ・・・(式1)
マスク画像処理部306は、ユーザにより「逆ティルト撮影モードA」が指定されたとき、マスク画像A1およびマスク画像A2を候補マスク画像A’として選択しておく。同様に、ユーザにより「逆ティルト撮影モードB」が指定されたとき、マスク画像B1およびマスク画像B2を候補マスク画像B’として選択しておく。次に、マスク画像処理部306は、傾斜センサ206(図3参照)からの検出信号を取り込んで、カメラ本体の姿勢(図2参照)を検出する。その結果、カメラ本体の姿勢が水平であれば、マスク画像処理部306は、候補マスク画像A’または候補マスク画像B’からマスク画像A1またはB1を選択する。他方、カメラ本体の姿勢が水平でないとき(すなわち、グリップ部が上側または下側にあると検出されたとき)には、マスク画像処理部306は、候補マスク画像A’または候補マスク画像B’からマスク画像A2またはB2を選択する。
図6に示したマスク画像は、マスク画像処理部306の記憶領域(図示せず)に記憶させてあるが、バッファメモリ301のマスク画像記憶領域(図示せず)に記憶させておいてもよい。
なお、図6には4種類のマスク画像を示しているが、マスク画像A1を90度回転させることによりマスク画像B2となり、同様に、マスク画像A2を90度回転させることによりマスク画像B1となるので、実際に記憶させておくマスク画像は2種類でよい。さらに、本実施の形態1では、アルファブレンド処理の分野で慣行的に使用されているマスク画像という文言を使用しているが、当然のことながら、現像画像の各画素に対応したα値を総称してマスク画像と呼んでいるにすぎない。
マスク画像処理部306からは、このようにして選択されたマスク画像信号P6がαブレンドモジュール303に送られる。
§手順4:ステップS4を以下の手順により実行する。
αブレンドモジュール303は、バッファメモリ301内の現像画像記憶領域M2から読み出した現像画像信号P4と、バッファメモリ301内のローパス処理画像記憶領域M3から読み出したローパス処理画像信号P7と、マスク画像処理部306から読み出したマスク画像信号P6とを入力し、上記の(式1)を演算して合成画像を求める。その合成画像は、αブレンドモジュール303から合成画像信号P8としてバッファメモリ301に送られ、合成画像記憶領域M4に保存される。
§手順5:ステップS5を以下の手順により実行する。
バッファメモリ301内の合成画像記憶領域M4に保存されている合成画像は、所定の圧縮処理を施した後に圧縮画像記憶領域M5に保存し、その後、記録モジュール309に転送する。本実施の形態1では、図示しないライブビュー処理回路により、合成画像から表示用画像を作成し、表示器21に表示させている。その結果として、ユーザは逆ティルト撮影された画像(すなわち、合成画像)をリアルタイムで確認することができる。なお、表示器21には通常のライブビュー画像を表示させておき、撮影完了後にアルファブレンド処理された合成画像を所定時間だけ表示させてもよい。
−実施の形態1による作用・効果−
実施の形態1によれば、以下のような作用・効果を奏することができる。
(1)実施の形態1によるカメラは、CCD10から得られた画像信号に基づいて現像画像を形成する画像処理部305と、現像画像の高周波成分を除去してローパス処理画像を形成するローパスモジュール302と、現像画像およびローパス処理画像に対してアルファブレンド処理を行うためのアルファ値群をマスク画像情報として記憶しておき、カメラの撮影姿勢(横・縦)に応じて複数あるマスク画像情報のいずれか一つを選択するマスク画像処理回路306と、マスク画像処理回路306から出力されたマスク画像情報と、現像画像と、ローパス処理画像とに基づいてアルファブレンド処理を行うαブレンドモジュール303とを備えているので、シフトレンズを使用していないにも拘わらず、実際に逆ティルト撮影をしたような撮影画像を得ることができる。
(2)予め画素位置に対応するアルファ値を記憶した基準マスク画像A1,A2を記憶しておき、カメラの姿勢に応じて基準マスク画像A1,A2を90度だけ回転させることにより別のマスク画像B2,B1を形成することができるので、記憶容量の半減および読み出し時間の短縮を図ることができる。
(3)αブレンド処理を行うに際し、ユーザが予め設定した逆ティルト撮影モードと、時々刻々と変わるカメラの姿勢とに応じて複数あるマスク画像からいずれか一つのマスク画像を選択しているので、カメラの撮影姿勢に拘わらず常にユーザが意図した逆ティルト撮影効果を得ることができる。
(4)ライブビュー表示中の各コマごとにαブレンド処理した画像を表示するので、逆ティルト撮影効果を有する合成画像をリアルタイムで確認することができる。
−実施の形態1における変形例−
(変形例1)
上述した実施の形態1では、ユーザが設定する撮影モードとして逆ティルト撮影モードA,Bについて説明したが、図1のカメラにより表示されるAFフレームの位置に対応したマスク画像を自動選択することも可能である。
図7は、AFエリア位置とマスク画像との関係を示した図である。本図の左列はαブレンド処理に使用されるマスク画像を、右列は撮影時の画像に対するAFエリアの位置を示している。図7から明らかなように、AFエリアの位置がα=1となるようにマスク画像の中心位置(α=1となる位置)を変更している。
図7(a),(b),(c)は、図6に示したA1の変形例である。すなわち、図7(a)では上側のAFエリア位置に合わせてマスク画像の中心位置(α=1となる位置)を配置してある。図7(b)では、AFエリアを中央もしくは左・右とした場合に、そのAFエリア位置を中心としてマスク画像の縦方向の中心(α=1となる位置)を合わせてある。図7(c)では、下側のAFエリア位置をマスク画像の中心位置(α=1となる位置)としてある。
図7(d),(e)は、図6に示したA2の変形例である。すなわち、図7(d)は、カメラをグリップ上またはグリップ下(図2参照)に構えたときのマスク画像である。このときに、AFエリアが下側にある場合には、マスク画像の中心位置(α=1となる位置)も下方向に移動する。図7(e)は、カメラをグリップ上または下に構えたとき、AFエリアが上側にある場合、マスク画像の中心位置(α=1となる位置)を上方向に移動させている。
(変形例2)
実施の形態1では、カメラのメニュー画面を選択することにより2種類の逆ティルト撮影モードA,Bを設定可能としたが、より細かな逆ティルト撮影モードA,Bを設定することも可能である。ここで、例えばn=1,2,3とする。より具体的には、図6のA1に示したマスク画像を上方向に僅かだけ移動させるときには逆ティルト撮影モードAとし、逆に図6のA1に示したマスク画像を下方向に僅かだけ移動させるときには逆ティルト撮影モードAとする。図6のB1に示したマスク画像を左・右の方向に微動させるときも同様である。
(変形例3)
図1に示した傾斜センサ206は、カメラの姿勢が水平であるか縦であるか(図2参照)を検出するものであった。しかし、検出角度の分解能を45度とすることにより、マスク画像を45度だけ回転させることができる。その結果、さまざまなカメラアングルに適合した逆ティルト撮影を行うことができる。
(変形例4)
これまで説明してきたマスク画像は、予め記憶させてあったが、所定の演算式に基づいて画素ごとのα値を算出することができる。その結果、複数の演算式を用意しておくことにより、多種多様なマスク画像を生成することができる。
(変形例5)
αブレンド処理を行う際に、撮影レンズの焦点距離を変更することにより、合成画像のボカシ領域を変化させることが可能である。すなわち、ある特定のマスク画像を選択した場合にも、レンズ自体が有する本来の結像特性を利用してα値の分布を事実上変更したのと同じ効果を得ることができる。
図8は、レンズの焦点距離に応じてマスク画像が実質的に変化していく状態を示している。ここで、図8(a)はワイド端で撮影したとき、図8(b)は中間位置で撮影したとき、図(c)はテレ端で撮影したとき、左右のボケ領域が徐々に広がっていく様子を示している。より具体的に述べると、図8(a)に示すマスク画像が基本となるマスク画像であり、合成画像の上下にボケを生じさせることができる。実施の形態1において述べた「逆ティルト撮影モードA」のマスク画像に相当している。ところが、ワイド側に進めるにしたがって、左右にボケ領域を生じさせることができる。
このように焦点距離に応じて、左右のボケ領域の範囲を(a:ワイド端)<(b)<(c:テレ端)とすることが可能である。実施の形態1において述べた「逆ティルト撮影モードB」のマスク画像についても同様のことがいえる。
<実施の形態2>
実施の形態2では、撮影済みの写真データを入力し、逆ティルト撮影効果を与えた画像を得るための画像処理装置を提供する。この画像処理装置は、図4に示したASIC13を備えており、図5に示した処理手順を実行する。すなわち、実施の形態2による画像処理装置は、
撮影済み画像から高周波成分を除去してローパス処理画像を形成する高域除去部と、
撮影済み画像およびローパス処理画像に対してアルファブレンド処理を行うためのアルファ値群をマスク画像情報として出力するマスク画像情報出力部と、
撮影済み画像に付されている情報に基づいて、複数あるマスク画像情報のいずれか一つを選択するマスク画像情報選択部と、
マスク画像情報選択部から出力されたマスク画像情報と、撮影済み画像と、ローパス処理画像とに基づいてアルファブレンド処理を行う合成部とを備え、逆ティルト撮影効果を持たせた合成画像を合成部から出力する。
このような構成を採ることにより、撮影完了後の画像を入力し、逆ティルト撮影効果を与える画像を出力する画像処理装置を実現することができる。
ここで、撮影済み画像に付されている情報としてExif情報を用いるのが好適である。たとえば、画像の縦/横、カメラの傾斜角度情報、フォーカスポイントなどを読み出すことにより、αブレンド処理に使用するマスク画像の選択、ならびに、マスク画像の回転制御を行うことができる。
<実施の形態3>
実施の形態3では、撮影済みの写真データを入力し、逆ティルト撮影効果を与えた画像を得るための画像処理プログラムを提供する。この画像処理プログラムは、図4に示したASIC13内のプログラム記憶領域(図示せず)に記憶されており、図5に示した処理手順を実行する。すなわち、実施の形態3による画像処理プログラムは、
撮影済み画像から高周波成分を除去してローパス処理画像を形成する高域除去ステップと、
撮影済み画像およびローパス処理画像に対してアルファブレンド処理を行うためのアルファ値群をマスク画像情報として出力するマスク画像情報出力ステップと、
撮影済み画像に付されている情報に基づいて、複数あるマスク画像情報のいずれか一つを選択するマスク画像情報選択ステップと、
マスク画像情報選択ステップにより選択されたマスク画像情報と、撮影済み画像と、ローパス処理画像とに基づいてアルファブレンド処理を行うことにより、逆ティルト撮影効果を持たせた合成画像を形成する合成ステップとを、コンピュータにより実行させるものである。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上述した実施の形態および変形例に限定されるものではない。
実施の形態と変形例の一つとを組み合わせること、もしくは、実施の形態と変形例の複数とを組み合わせることも可能である。
変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
さらに、本発明の技術的思想の範囲内で考えられる他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
10 CCD撮像素子
11 アナログ信号処理回路
12 A/D変換回路
13 ASIC(画像処理回路)
16 CCDドライバ
17 タイミングジェネレータ
25 測光装置
26 焦点検出装置
100 レンズ鏡筒
200 カメラ本体
201 メインスイッチ
204 レリーズボタン
205 カメラ制御部
206 傾斜センサ
301 バッファメモリ
302 ローパスモジュール
303 αブレンドモジュール
305 画像処理部
306 マスク画像処理部
309 記録モジュール

Claims (9)

  1. 撮像素子から得られた画像信号に基づいて現像画像を形成する現像手段と、
    前記現像画像の高周波成分を除去してローパス処理画像を形成する高域除去手段と、
    前記現像画像および前記ローパス処理画像に対してアルファブレンド処理を行うためのアルファ値群をマスク画像情報として出力するマスク画像情報出力手段と、
    カメラの撮影状態に応じて複数ある前記マスク画像情報のいずれか一つを選択するマスク画像情報選択手段と、
    前記マスク画像情報選択手段から出力されたマスク画像情報と、前記現像画像と、前記ローパス処理画像とに基づいてアルファブレンド処理を行う合成手段とを備え、
    逆ティルト撮影効果を持たせた合成画像を前記合成手段から出力することを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記マスク画像情報出力手段は、画素位置に対応するアルファ値を記憶した基準マスク画像備えており、
    前記マスク画像情報選択手段は、カメラの撮影状態に応じて前記基準マスク画像を所定の角度だけ回転させることにより特定のマスク画像情報を出力することを特徴とするカメラ。
  3. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記マスク画像情報出力手段は、画素ごとのアルファ値を演算により算出して前記マスク画像情報を形成するプロセッサであり、
    前記マスク画像情報選択手段は、カメラの撮影状態に応じて前記プロセッサから特定のマスク画像情報を出力することを特徴とするカメラ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    マスク画像情報選択手段は、ユーザが予め設定した撮影条件およびカメラの姿勢に応じて、複数ある前記マスク画像情報のいずれか一つを選択することを特徴とするカメラ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記マスク画像情報選択手段は、選択されたAFエリア位置に応じて、複数ある前記マスク画像情報のいずれか一つを選択することを特徴とするカメラ。
  6. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記合成画像をライブビュー画面として表示することを特徴とするカメラ。
  7. 撮影済み画像から高周波成分を除去してローパス処理画像を形成する高域除去手段と、
    前記撮影済み画像および前記ローパス処理画像に対してアルファブレンド処理を行うためのアルファ値群をマスク画像情報として出力するマスク画像情報出力手段と、
    前記撮影済み画像に付されている情報に基づいて、複数ある前記マスク画像情報のいずれか一つを選択するマスク画像情報選択手段と、
    前記マスク画像情報選択手段から出力されたマスク画像情報と、前記撮影済み画像と、前記ローパス処理画像とに基づいてアルファブレンド処理を行う合成手段とを備え、
    逆ティルト撮影効果を持たせた合成画像を前記合成手段から出力することを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項7に記載の画像処理装置において、
    前記撮影済み画像に付されている情報としてExif情報を用いることを特徴とする画像処理装置。
  9. 撮影済み画像から高周波成分を除去してローパス処理画像を形成する高域除去工程と、
    前記撮影済み画像および前記ローパス処理画像に対してアルファブレンド処理を行うためのアルファ値群をマスク画像情報として出力するマスク画像情報出力工程と、
    前記撮影済み画像に付されている情報に基づいて、複数ある前記マスク画像情報のいずれか一つを選択するマスク画像情報選択工程と、
    前記マスク画像情報選択工程により選択されたマスク画像情報と、前記撮影済み画像と、前記ローパス処理画像とに基づいてアルファブレンド処理を行うことにより、逆ティルト撮影効果を持たせた合成画像を形成する合成工程とを、
    コンピュータにより実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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