JP5277873B2 - 撮像装置、画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

撮像装置、画像処理装置および画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置または画像処理装置における画像表示技術に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置においては、撮像素子で取得された被写体像をライブビュー画像として表示部に表示させる機能を有するものがある。このような撮像装置では、表示部のライブビュー画像をみて構図が決定されるとともに、オートフォーカス(AF)機能を利用して、或いはマニュアルフォーカス(MF)操作によって焦点調節が行われる。
マニュアルフォーカス操作で焦点調節を行う場合は、ライブビュー画像をみて焦点(フォーカス)状態を確認することになる。しかし、一般的に表示部の表示解像度は低いため、ライブビュー画像を視認して合焦状態であるか否かの判断を行うのは困難であった。
そこで、マニュアルフォーカス操作による合焦精度を向上させるための補助機能として、ライブビュー画像において被写体の輪郭を強調して表示させる、いわゆるピーキングという技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2008−135812号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、撮影画像に含まれる高周波成分を検出して被写体のエッジ部分を特定し、当該エッジ部分を強調表示していたが、輝度および/またはコントラストの低い被写体を撮影対象とする場合は、高周波成分の検出が困難になっていた。
そこで、本発明は、被写体の輝度および/またはコントラストの影響を受けずに高周波成分を検出し、被写体のエッジを適切に強調表示することが可能な技術を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため本発明において、被写体像に関する撮影画像を取得する撮像素子から当該撮影画像を取得し、撮影画像に含まれる高周波成分の評価値を画素ごとに取得し、撮影画像を構成する画素のうち、被写体のエッジ部分に対応したエッジ画素を特定するための基準となるエッジ閾値を、評価値に基づいて決定し、エッジ閾値を用いてエッジ画素を特定し、撮像素子から順次に取得する撮影画像に基づいて表示部に画像を、特定したエッジ画素を強調して表示ようにして、マニュアル操作に応じて被写体像の焦点位置を調節する焦点調節手段を用いた焦点調節過程で取得されるエッジ閾値の最大値を保持して、当該最大値を、エッジ画素を特定するための基準となるエッジ閾値とするようにした
従って本発明は、被写体の輝度および/またはコントラストの影響を受けずに撮影画像から高周波成分を検出し、被写体のエッジを適切に強調表示することができる。
本発明によれば、被写体像に関する撮影画像を取得する撮像素子から当該撮影画像を取得し、撮影画像に含まれる高周波成分の評価値を画素ごとに取得し、撮影画像を構成する画素のうち、被写体のエッジ部分に対応したエッジ画素を特定するための基準となるエッジ閾値を、評価値に基づいて決定し、エッジ閾値を用いてエッジ画素を特定し、撮像素子から順次に取得する撮影画像に基づいて表示部に動画像を、特定したエッジ画素を強調して表示するようにして、マニュアル操作に応じて被写体像の焦点位置を調節する焦点調節手段を用いた焦点調節過程で取得されるエッジ閾値の最大値を保持して、当該最大値を、エッジ画素を特定するための基準となるエッジ閾値とするようにしたことにより、被写体の輝度および/またはコントラストの影響を受けずに撮影画像から高周波成分を検出し、被写体のエッジを適切に強調表示することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<1.第1実施形態>
[1−1.構成]
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置1Aの外観構成を示す図である。ここで、図1は、撮像装置1Aの正面外観図であり、図2は、撮像装置1Aの背面外観図である。この撮像装置1Aは、レンズ交換式一眼レフレックスタイプのデジタルカメラとして構成されている。
図1に示すように、撮像装置1Aは、カメラ本体部(カメラボディ)2を備えている。このカメラ本体部2に対して、交換式の撮影レンズユニット(交換レンズ)3が着脱可能となっている。
撮影レンズユニット3は、主として、鏡胴36、ならびに、鏡胴36の内部に設けられるレンズ群37(図3参照)および絞り(不図示)等によって構成される。レンズ群37には、光軸方向に移動することによって焦点位置を変更するフォーカスレンズ等が含まれている。
また、撮影レンズユニット3には、フォーカスリング35(図3参照)が設けられている。このフォーカスリング35は、鏡胴36に対して回動自在であり、その回転量は撮影レンズユニット3に内蔵された回転量検出センサ34(図5参照)によって検出される。そして、ユーザの回動操作による回転量に応じてフォーカスレンズのレンズ位置(より詳細には光軸方向におけるレンズ位置)が変更される。このように、撮像装置1Aでは、ユーザは、手動操作(マニュアル操作)によって被写体像の焦点位置(結像位置)を調整すること、すなわち手動合焦(以下、「マニュアルフォーカス」あるいは単に「MF」とも称する)動作を行うことができる。
また、この撮像装置1Aにおいては、フォーカスレンズのレンズ位置を変更して焦点位置を調整する動作、すなわちフォーカス動作として、このようなマニュアルフォーカス動作だけでなく、自動合焦(以下、「オートフォーカス」あるいは単に「AF」とも称する)動作も実行することができる。AF動作の詳細については後述する。
なお、焦点調節を手動で行うMFモードと自動で行うAFモードとの間の切替は、例えば設定ボタン群83(後述)に含まれる切替ボタンの操作によって行うことができる。
カメラ本体部2は、撮影レンズユニット3が装着される円環状のマウント部Mtを正面略中央に備え、撮影レンズユニット3を着脱するための着脱ボタン89を円環状のマウント部Mt付近に備えている。
また、カメラ本体部2は、その正面左上部にモード設定ダイアル82を備え、その正面右上部に制御値設定ダイアル86を備えている。モード設定ダイアル82を操作すると、カメラの各種モード(各種撮影モード(人物撮影モードおよび風景撮影モード等)、撮影した画像を再生する再生モード、および外部機器との間でデータ交信を行う通信モード等を含む)の設定動作(切替動作)を行うことができる。また、制御値設定ダイアル86を操作することによれば、各種撮影モードにおける制御値を設定することが可能である。
また、カメラ本体部2は、正面左端部に撮像装置1Aを把持するためのグリップ部14を備えている。グリップ部14の上面には露光開始を指示するためのレリーズボタン11が設けられている。グリップ部14の内部には電池収納室とカード収納室とが設けられている。電池収納室にはカメラの電源として、例えば4本の単3形乾電池が収納されており、カード収納室には撮影画像の画像データを記録するためのメモリカード90(図5参照)が着脱自在に収納可能となっている。
レリーズボタン11は、半押し状態(S1状態)および全押し状態(S2状態)の2つの状態を検出可能な2段階検出ボタンである。
レリーズボタン11が半押しされS1状態になると、被写体に関する記録用静止画像(本撮影画像)を取得するための準備動作(例えば、AF制御動作およびAE制御動作等)が行われる。
また、レリーズボタン11がさらに押し込まれてS2状態になると、当該本撮影画像の撮影動作(「本撮影動作」とも称する)が実行される。本撮影動作では、撮像素子(または「主撮像素子」とも称する)5(後述)を用いて被写体像に関する露光動作が行われる。そして、その露光動作で取得された画像信号に所定の画像処理を施すことによって、本撮影画像が取得される。
図2において、カメラ本体部2の背面の略中央には、モニタ12が設けられている。モニタ12は、例えばカラー液晶ディスプレイ(LCD)として構成される。モニタ12は、撮影条件等を設定するためのメニュー画面を表示したり、再生モードにおいてメモリカード90に記録された撮影画像を再生表示したりすることができる。
カメラ本体部2の背面略中央上部には、ファインダ窓10が設けられている。ファインダ窓10には、撮影レンズユニット3からの被写体像が導かれ、撮影者は、ファインダ窓10を覗くことによって、主撮像素子5によって取得される被写体像と等価な像を視認することができる。具体的には、撮影光学系に入射された被写体像は、ミラー機構6(図3参照)で上方に反射され、接眼レンズ67を介して視認される。このように、撮影者は、ファインダ窓10を覗くことによって構図決めを行うことが可能である。なお、レリーズボタン11のS2状態の検出によって本撮影画像の撮影動作が開始されると、ミラー機構6は被写体像を形成する光の光路から待避する。これにより、撮影レンズユニット3からの光(被写体像を形成する光)が主撮像素子5に到達し、主撮像素子5によって被写体に係る撮影画像(画像データ)が取得される。
ファインダ窓10の下部には、接眼検知センサ13が設けられている。接眼検知センサ13は、近接物体の有無を検知するセンサであり、撮影者によるファインダ使用の有無を検知する。
モニタ12の左上部にはメインスイッチ81が設けられている。メインスイッチ81は、2点のスライドスイッチからなり、接点を左方の「OFF」位置に設定すると、撮像装置1Aの電源がオフになり、接点を右方の「ON」位置に設定すると、撮像装置1Aの電源がオンになる。
モニタ12の右側には方向選択キー84と表示切替スイッチ9とが設けられている。方向選択キー84は、円形の操作ボタンを有し、この操作ボタンにおける上下左右の4方向の押圧操作と、右上、左上、右下および左下の4方向の押圧操作とが、それぞれ検出可能となっている。なお、方向選択キー84は、上記8方向の押圧操作とは別に、中央部のプッシュボタンの押圧操作も検出可能となっている。
表示切替スイッチ9は、3点のスライドスイッチからなる。表示切替スイッチ9の接点が上段の「光学」位置に設定されるとOVFモードが選択され、光学ファインダ視野内に被写体像が表示される。これにより、撮影者は、ファインダ窓10を介して光学ファインダ視野内の表示を視認することができ、ファインダ視野内の表示を視認した構図決め操作(「フレーミング」とも称する)を行うことが可能になる。
また、表示切替スイッチ9の接点が下段の「液晶」位置に設定されるとEVFモード(後述)が選択される。EVFモードでは、モニタ12において被写体像に係るライブビュー画像(「プレビュー画像」または「動画像」とも称する)が動画的態様にて表示(「ライブビュー表示」または「プレビュー表示」とも称する)される。これにより、撮影者は、モニタ12に表示されるライブビュー表示を視認した、フレーミングを行うことが可能になる。
また、表示切替スイッチ9の接点が中段の「自動」位置に設定されると、ファインダ窓10への接眼の有無に応じて、光学ファインダ視野内の表示とライブビュー表示とが自動的に切り替えられる。これにより、撮影者は、光学ファインダ視野内の表示、或いはライブビュー表示のいずれかを視認することによって、フレーミングを行うことが可能となる。
モニタ12の左側には、メニュー画面の設定、画像の削除などを行うための複数のボタンからなる設定ボタン群83が設けられている。
次に、撮像装置1Aの内部構成について説明する。図3および図4は、第1実施形態に係る撮像装置1Aの断面図である。
図3に示すように、撮像装置1Aの内部には、ファインダ部102(ファインダ光学系)、ミラー機構6、位相差AFモジュール(以下、単に「AFモジュール」とも称する)20、シャッタ4、主撮像素子5および副撮像素子7などが備えられている。
主撮像素子(ここではCCDセンサ(単にCCDとも称する))5は、撮影レンズユニット3が備えるレンズ群37の光軸L上において、光軸Lに対して垂直な平面内に配置される。主撮像素子5は、その撮像面で受光された被写体像を光電変換作用により電気的信号に変換して、本撮影画像に係る画像信号を生成する。
また、主撮像素子5の直前には、シャッタ4が配置されている。このシャッタ4は、上下方向に移動する幕体を備え、光軸Lに沿って主撮像素子5に導かれる被写体光の光路開口動作および光路遮断動作を行うメカニカルフォーカルプレーンシャッタである。
上記の光軸L上において、被写体光をファインダ部102へ向けて反射する位置には、ミラー機構6(反射板)が配置されている。撮影レンズユニット3を通過した被写体光は、ミラー機構6(後述の主ミラー61)によって上方へ反射され、焦点板(ピントグラス)63に結像される。
ファインダ部102は、ペンタミラー65とハーフミラー68と接眼レンズ67と副撮像素子7とファインダ窓10とを備えている。ペンタミラー65は、反射によって被写体像の天地左右を入れ替えて正立像にする。ハーフミラー68は、ペンタミラー65と接眼レンズ67との間に配置され、被写体光を分離(分岐)させる。分離された被写体光は、接眼レンズ67と副撮像素子7とにそれぞれ導かれる。接眼レンズ67は、分離された被写体光をファインダ窓10の外側に導く。これにより、撮影者は、ファインダ窓10を介して被写体像を視認することが可能になる。このように、ファインダ部102は、撮影待機時において被写界を確認するための光学ファインダ(OVF)として機能する。
また、副撮像素子7は、分離された他方の被写体光を受光し、被写体像に係る撮影画像を順次に取得する。取得された撮影画像は、モニタ12に動画的態様にて順次に表示(ライブビュー表示)される。このように、ファインダ窓10から視認可能な被写体像は、副撮像素子7によって取得され、撮影者は、モニタ12において被写体像に関するライブビュー画像を視認することが可能となる。
ミラー機構6は、主ミラー61とサブミラー62とから構成されており、主ミラー61の背面側において、サブミラー62が主ミラー61の背面に向けて倒れるように回動可能に設けられている。主ミラー61は、例えばハーフミラーとして構成され、被写体光の一部を透過させる。主ミラー61を透過した被写体光の一部はサブミラー62によって反射され、AFモジュール20に入射される。
上記のミラー機構6は、所謂クイックリターンミラーとして構成されており、レリーズボタン11のS2状態が検出された露光時には上方に向けて跳ね上がり、焦点板63の下方位置で停止する(図4参照)。これにより、撮影レンズユニット3からの被写体光がミラー機構6によって遮られることなく主撮像素子5の撮像面に導かれ、当該主撮像素子5が露光される。露光が終了すると、ミラー機構6は元の位置(図3に示す位置)に復帰する。
AFモジュール20は、被写体のピント情報を検出するラインセンサ等からなる所謂AFセンサとして構成されている。具体的には、AFモジュール20は、撮影領域に設定された測距エリア(「AFエリア」とも称する)における被写体からの光を当該測距エリア用の一対のラインセンサで受光する。そして、AFモジュール20は、一対のラインセンサからの出力を位相差検出信号として全体制御部101に出力する機能を有している。
[1−2.機能ブロック]
次に、撮像装置1Aの機能の概要について説明する。図5は、第1実施形態に係る撮像装置1Aの機能構成を示すブロック図である。
図5に示すように、撮像装置1Aは、位相差AFモジュール20、操作部80、全体制御部101、ミラー機構6、シャッタ4、主撮像素子5、副撮像素子7、A/D変換回路48、画像処理部50および画像メモリ56等を備える。
操作部80は、レリーズボタン11(図1参照)を含む各種ボタンおよびスイッチ等を備えて構成される。操作部80に対するユーザの入力操作に応答して、全体制御部101が各種動作を実現する。
主撮像素子5は、タイミング制御回路(不図示)から入力される駆動制御信号に応答して、受光面(撮像面)に結像された被写体像の露光(光電変換による電荷蓄積)を行い、当該被写体像に係る画像信号を生成する。
また、副撮像素子7は、基本的には主撮像素子5と同様の機能を有し、ファインダ光学系に導かれた被写体像の露光を行い、ライブビュー表示用の画像に関する画像信号を取得する。
主撮像素子5および副撮像素子7で取得された画像信号(アナログ信号)は、それぞれA/D変換回路48によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された画像信号は、画像処理部50に入力される。
画像処理部50に入力された画像データは、一旦、画像メモリ56に格納される。以後、この画像メモリ56に格納された画像データにアクセスして、画像処理部50の各種処理が実行される。
本撮影の際に主撮像素子5で取得された画像データは、画像処理部50によって適宜画像処理が施された後、メモリカード90に記憶される。
また、副撮像素子7によって取得された画像データは、A/D変換回路48および画像処理部50において所定の処理が実行され画像メモリ56に一旦記憶された後、モニタ12に表示される。
なお、画像メモリ56は、生成された画像データを一時的に記憶するための、高速アクセス可能なメモリであり、複数フレーム分の画像データを記憶可能な容量を有している。
ここで、画像処理部50で実現される各種処理について詳述する。画像処理部50は、ホワイトバランス(WB)制御部51と画素補間部52とガンマ補正部53とYCC変換部54とを有している。
ホワイトバランス制御部51は、R(赤)、G(緑)、B(青)各色成分のデジタル信号のレベルを変換するホワイトバランス補正を行う。このホワイトバランス補正では、撮影被写体から本来白色となる部分を輝度や彩度データ等から推測し、その部分のR、G、Bそれぞれの平均値とG/R比およびG/B比とを求め、これをR、Bの補正ゲインとしてレベル補正する。
画素補間部52は、画像メモリ56に格納された撮像データにおいて、画素の不足している色成分を、当該画素に隣接している周辺画素の色情報を用いて補間により求める。
ガンマ補正部53は、WB調整された画像信号の階調特性を補正するものである。具体的には、ガンマ補正部53は、予め設定されたガンマ補正用テーブルを用いて、画像信号のレベルを色成分毎に非線形変換するとともにオフセット調整を行う。
YCC変換部54は、画像データの色空間を変換する。具体的には、YCC変換部54では、マトリクス演算によりRGBの原色成分をもつ色空間が、輝度成分(Y)と色差成分(Cr、Cb)とをもつ色空間に変換される。なお以下では、輝度成分の信号を輝度信号とも称し、色差成分の信号を色差信号とも称する。
本実施形態では、副撮像素子7によって取得された画像データ(「補助画像データ」とも称する)の色空間が変換され、補助画像データに関する輝度信号(より詳細には、補助画像データを構成する、各画素の輝度成分の信号値(「輝度成分の画素値」または単に「輝度値」とも称する))が取得される。
全体制御部101は、マイクロコンピュータとして構成され、主にCPU、RAMおよびROM等を備える。全体制御部101は、ROM内に格納されるプログラムを読み出し、当該プログラムをCPUで実行することによって、各種機能を実現する。
全体制御部101は、上述のプログラムの実行によって、位相差AF制御部121、駆動制御部122、正規化部123、評価値取得部124、閾値決定部125、エッジ画素特定部126、表示制御部127およびミラー制御部128等を機能的に実現する。
位相差AF制御部121は、位相差方式による自動合焦(位相差AF)動作の実行制御を行う。具体的には、位相差AF制御部121は、AFモジュール20から出力される位相差検出信号に基づいて、合焦時の撮影レンズ(より詳細にはフォーカスレンズ)の位置(レンズ合焦位置)を特定するレンズ合焦位置特定動作を実行させる。
また、位相差AF制御部121は、駆動制御部122と協働して、当該レンズ合焦位置に撮影レンズ(フォーカスレンズ)を移動するレンズ駆動動作をも実行させる。
駆動制御部122は、撮影レンズの駆動を制御する機能を有し、位相差AF制御部121と協働して、実際に撮影レンズを駆動させる。
具体的には、位相差AF制御部121は、駆動制御部122を介して撮影レンズユニット3のレンズ側制御部31に制御信号を伝達し、レンズ駆動部38を駆動させ、撮影レンズユニット3のレンズ群37に含まれるフォーカスレンズをその光軸方向において移動させる。また、フォーカスレンズの位置は、撮影レンズユニット3のレンズ位置検出部39によって検出され、フォーカスレンズの位置を示すデータがレンズ側制御部31から本体側の全体制御部101に送られる。
正規化部123は、補助画像データの輝度信号のうち、最大の輝度値および最小の輝度値を検出し、補助画像データを構成する輝度値の正規化を行う。
評価値取得部124は、正規化された補助画像データに対してHPF(ハイパスフィルタ)を用いたフィルタ演算を行い、画素ごとにフィルタ演算値(「フィルタ結果値」または単に「評価値」とも称する)を取得する。HPFの出力値であるフィルタ演算値は、各画素位置において高周波成分がどの程度含まれているか、すなわち高周波成分の含有程度を表す高周波成分の評価値であるとも表現される。また、HPFの出力値は、コントラストの大きさを表しているとも表現できる。
閾値決定部125は、各画素がエッジを構成する画素(「エッジ画素」とも称する)であるか否かの判断基準となる閾値(「エッジ閾値」とも称する)を決定する。エッジ閾値の決定手法については、後述する。
エッジ画素特定部126は、エッジ閾値を用いて各画素の中からエッジとなる画素(「エッジ画素」とも称する)を特定する。
表示制御部127は、モニタ12などの表示部における表示内容を制御する。具体的には、表示制御部127は、副撮像素子7によって連続的に取得される複数の画像に基づいて、モニタ12にライブビュー画像を表示させる。
また、表示制御部127は、エッジ画素特定部126によって特定されたエッジ画素をライブビュー画像において強調して表示させる機能を有している。
ミラー制御部128は、ミラー機構6が光路から退避した状態(ミラーアップ状態)とミラー機構6が光路を遮断した状態(ミラーダウン状態)との状態切替を制御する。ミラー制御部128は、ミラー切り替え用モータ(不図示)を駆動制御することによって、ミラーアップ状態とミラーダウン状態とを切り替える。
[動作]
以下では、MFモードが選択された場合の撮像装置1Aの動作について説明する。図6は、撮像装置1Aのエッジ表示動作のフローチャートである。図7、図8および図9は、画素値の正規化の様子を示す図である。図10は、正規化後の補助画像データのフィルタ演算値に関するヒストグラムを示す図である。図11は、強調表示されたエッジを有するライブビュー画像を示す図である。図12は、異なる撮影環境で取得された2つの補助画像データのフィルタ演算値に関するヒストグラムを示す図である。
MFモードでは、フォーカスリング35の回転量が回転量検出センサ34によって検出され、レンズ側制御部31は、検出された回転量に応じてフォーカスレンズのレンズ位置を駆動制御する。
また、MFモードでライブビュー表示を用いたフレーミングを行う場合は、モニタ12に表示されるライブビュー画像において被写体のエッジが強調される。具体的には、図6のエッジ表示動作のフローチャートを用いて説明する。
図6に示されるように、撮影モードにおいてEVFモードが選択されると、副撮像素子7により補助画像データが取得され(ステップSP11)、モニタ12を用いたライブビュー表示が開始される。
そして、ステップSP12では、MFモードが選択されているか否かが判断される。MFモードが選択されていない場合(すなわち、AFモードが選択されている場合)は、ステップSP11に移行され、通常のライブビュー表示が継続して実行される。一方、MFモードが選択されている場合は、ステップSP13に移行される。
ステップSP13では、補助画像データに含まれるエッジ情報を抽出してライブビュー画像に重畳して表示させるエッジ情報表示機能が有効化されているか否かが判断される。エッジ情報表示機能が有効化されていない(無効化されている)場合は、ステップSP11に移行され、通常のライブビュー表示が行われた状態でユーザによるマニュアルフォーカス動作が行われる。一方、エッジ情報表示機能が有効化されている場合は、ステップSP14に移行され、以後エッジ情報を表示するための各処理(ステップSP14からステップSP19までの各処理をまとめて「エッジ情報表示処理」とも称する)が実行される。
なお、エッジ情報表示機能の有効化/無効化は、メニュー画面を用いたメニュー操作によって行う構成としてもよく、或いは撮像装置1Aに設けられたエッジ情報表示ボタン(不図示)のボタン操作によって行う構成としてもよい。
ステップSP14では、YCC変換部54によって補助画像データの色空間が変換され、補助画像データを構成する、各画素の原色成分の画素値に基づいて、当該各画素の輝度成分の画素値(輝度値)が取得される。
ステップSP15では、正規化部123によって、補助画像データを構成する輝度値の正規化が行われる。
具体的には、補助画像データにおける最大の輝度値(最大輝度値)「Pma」と最小の輝度値(最小輝度値)「Pmi」とが検出される(図7参照)。そして、各画素Gjの輝度値「Pj」から最小輝度値「Pmi」が差し引かれ(図8参照)、差し引かれた輝度値の中で最大の輝度値「Pmb」が、画素値としての最大値(例えば、8ビットの画素では「255」)となるように増幅される(図9参照)。このような正規化によって、新たに算出された各画素の輝度値「PNj」は、式(1)のように表される。なお、添字jはj番目の画素であることを表している。
Figure 0005277873
なお、最大輝度値「Pma」と最小輝度値「Pmi」との差が小さい場合に、式(1)に基づいた正規化を行うと、ノイズが過度に増幅される可能性がある。このため、最大輝度値「Pma」と最小輝度値「Pmi」との差が所定の閾値より小さい場合は、増幅率が制限される。
ステップSP16では、評価値取得部124によって、正規化後の補助画像データに対してHPFを用いたフィルタ演算が行われ、画素ごとにフィルタ演算値が取得される。
ステップSP17では、閾値決定部125によって、被写体のエッジ部分に対応したエッジ画素を特定するための基準(指標)となるエッジ閾値が決定される。エッジ閾値の決定は、ステップSP11において新たな補助画像データが取得される度に行われる。具体的には、新たに取得された補助画像データから得られるエッジ閾値の候補値(「閾値候補値」とも称する)と、当該補助画像データ取得前のエッジ閾値とが比較され、大きい方が新たなエッジ閾値に決定される。
閾値候補値は、画像において、被写体のエッジ部分に対応した画素のフィルタ演算値は比較的大きいという特性を利用して決定される。具体的には、フィルタ演算値の大きさが全画素のうち上位所定割合に含まれる画素がエッジ候補画素とされ、このようなエッジ候補画素を特定する値が閾値候補値として決定される。すなわち、大きなフィルタ演算値を有する画素から順に画素数をカウントし、カウントされた総画素数が全画素数に対して所定割合となったときの画素に与えられたフィルタ演算値が閾値候補値となる。
例えば、全画素中、補助画像データに関するフィルタ演算値のヒストグラムが図10で示される状況において、相対的に大きなフィルタ演算値を有する上位1割の画素をエッジ候補画素とする場合を想定する。この場合、最大のフィルタ演算値を有する画素から順にカウントされた画素の数が全画素数に対して1割となったときの画素のフィルタ演算値「FN」が、新たな補助画像データの閾値候補値とされる。
そして、新たな補助画像データの閾値候補値と当該補助画像データ取得前のエッジ閾値とが比較され、値の大きい方が新たなエッジ閾値となる。
このように、エッジ閾値の決定は、MFモードの選択後、補助画像データが取得される度に行われ、現在のエッジ閾値よりも高い閾値候補値が取得されるとエッジ閾値の更新が行われる。
なお、閾値決定部125で決定されたエッジ閾値は、本撮影後或いはMFモード解除後にリセットされる。また、MFモード選択後、最初に補助画像データが取得された場合は、比較対象となる現在のエッジ閾値が存在しないため、当該補助画像データに関する閾値候補値がエッジ閾値として決定される。
ステップSP18では、エッジ画素特定部126によって、エッジ閾値を用いて各画素の中からエッジ画素が特定される。すなわち、エッジ閾値より大きなフィルタ演算値を有する画素がエッジ画素として特定される。
ステップSP19では、表示制御部127によって、エッジ画素が特定の色(例えば赤色)で色づけされ、モニタ12上で強調して表示される(図11参照)。
ステップSP20では、レリーズボタン11が押下され全押し状態となったか否かが検出される。レリーズボタン11の全押し状態が検出されると、ステップSP21に移行され、本撮影動作が実行される。
一方、レリーズボタン11の全押し状態が検出されない場合は、ステップSP11に移行され、レリーズボタン11の全押し状態が検出されるまでステップSP11〜ステップSP20の処理が繰り返し実行される。
繰り返し処理が実行されているときに、ユーザによってフォーカスリング35が操作されると、焦点(フォーカス)の状態(「焦点状態」または「フォーカス状態」とも称する)が変化する。このとき、ステップSP17では当該フォーカス状態の変化に応じてエッジ閾値が決定される。具体的には、フォーカスの状態が良くなり合焦状態に近づくとエッジが鮮明になり、比較的大きなフィルタ演算値を有する画素が増えるので、閾値候補値は大きくなりひいてはエッジ閾値も大きくなる。
これに対して、例えば合焦状態から非合焦状態へとフォーカスの状態が悪くなると、エッジが不鮮明になり、エッジ部分のフィルタ演算値が小さくなるので、閾値候補値は小さくなるが、現在のエッジ閾値との比較によりエッジ閾値の変更は行われない。すなわち、フォーカスの状態が良好だったときのエッジ閾値が維持される。
このように、フォーカスリング35の手動操作による一連の焦点調節過程においては、エッジ閾値は、当該焦点調節過程で取得される最大値に保持されるので、フォーカス状態が悪化し各画素のフィルタ演算値が小さくなると強調表示されるエッジ画素は減少する。これによりユーザは、フォーカスリング35の手動操作を行いながら、モニタ12に表示されるライブビュー画像において強調表示されるエッジ画素の量(エッジ情報量)を確認することによってフォーカス状態を把握することができる。例えば、モニタ12に表示されるエッジ情報量が最も多い状態を特定することによって、ユーザは適切な合焦状態が実現されたことを認識することができる。
また、エッジ閾値は、被写体の輝度および/またはコントラストに応じて変更されるので、輝度またはコントラストの低い被写体のエッジについても適切に強調表示することができる。
画像データのフィルタ演算値に関するヒストグラムは、被写体の輝度および/またはコントラストに応じて変化する。具体的には、図12の一点鎖線で示すグラフGH1のように、輝度および/またはコントラストの低い被写体に関する画像データにおいては、各画素のフィルタ演算値は相対的に小さくなる。このため、被写体の輝度および/またはコントラストが低い場合は、全画素のうちフィルタ演算値の大きさが上位所定割合に含まれる画素を規定する閾値候補値は小さくなり、ひいてはエッジ閾値「EH1」が小さくなる。
一方、図12の破線で示すグラフGH2のように、輝度および/またはコントラストの高い被写体に関する画像データにおいては、各画素のフィルタ演算値は相対的に大きくなる。このため、被写体の輝度および/またはコントラストが高い場合は、閾値候補値は大きくなり、ひいてはエッジ閾値「EH2」が大きくなる。
このように、エッジ閾値は、被写体の輝度および/またはコントラストに応じて変更されるので、輝度および/またはコントラストの低い被写体を撮影する場合は、エッジ閾値が比較的小さく設定され、被写体の輝度および/またはコントラストに応じた適切なエッジの強調表示が可能になる。
以上のように、撮像装置1Aでは、被写体の輝度および/またはコントラストに応じて変化する高周波成分の評価値を用いてエッジ閾値が決定されるので、エッジ閾値を被写体の輝度および/またはコントラストに応じた適切な値に決定することができる。そして、このような適切なエッジ閾値を用いれば、被写体の輝度および/またはコントラストの影響を受けずにエッジ画素を特定することができ、ひいては被写体のエッジを適切に強調表示することができる。
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上記第1実施形態に係る撮像装置1Aは、取得された補助画像データをそのまま用いて、補助画像におけるエッジ画素を特定していたが、第2実施形態に係る撮像装置1Bは、取得された補助画像を複数の領域に分割し、分割された領域(「分割領域」とも称する)ごとにエッジ画素を特定する。図13は、第2実施形態に係る撮像装置1Bの機能構成を示すブロック図である。
なお、第2実施形態に係る撮像装置1Bは、画像処理部50において領域分割部55を有している点以外は、撮像装置1Aとほぼ同様の構造および機能(図1〜図4参照)を有しており、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
図13に示されるように、撮像装置1Bの画像処理部50は、副撮像素子7で取得された補助画像を複数の領域に分割する領域分割部55をさらに有している。
領域分割の手法は、複数存在するが、ここでは、予め設定された固定数の領域に補助画像を分割する場合の撮像装置1Bの動作について説明する。図14は、MFモードが選択された場合の撮像装置1Bのエッジ表示動作のフローチャートである。図15は、補助画像の領域分割例を示す図である。
図14に示されるように、撮像装置1Bでは、撮影モードにおいてEVFモードが選択されると、副撮像素子7により補助画像データが取得され(ステップSP11)、モニタ12を用いたライブビュー表示が開始される。
そして、MFモードが選択され(ステップSP12)、エッジ情報表示機能が有効化されている場合(ステップSP13)は、エッジ情報表示処理(ステップSP14〜ステップSP19)が実行される。
撮像装置1Bのエッジ情報表示処理では、YCC変換部54で補助画像データの色空間が変換された後(ステップSP14)、次のステップSP31では、領域分割部55によって補助画像が予め設定された固定数の領域に分割される。
そして、上述の正規化処理(ステップSP15)、評価値取得処理(ステップSP16)、エッジ閾値決定処理(ステップSP17)、およびエッジ位置特定処理(ステップSP18)が、分割された領域ごとに実行される。例えば、図15に示されるように、補助画像の領域RHが9等分に分割された場合は、分割領域BR1〜BR9ごとにエッジ閾値が決定され、分割領域BR1〜BR9ごとにエッジ画素が特定される。
このように、撮像装置1Bでは、各分割領域の輝度およびコントラストに応じたエッジ閾値が分割領域ごとにそれぞれ決定され、各エッジ閾値に基づいたエッジの強調表示(ステップSP19)が行われる。
これによれば、細分化された領域ごとにエッジが表示されるので、補助画像内において部分ごとに輝度の差が大きい(端的には、補助画像内における輝度ムラが大きい)場合でも、補助画像内の比較的低輝度の被写体のエッジをも有効に表示することが可能になる。
<3.変形例>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は、上記に説明した内容に限定されるものではない。
例えば、上記第2実施形態では、補助画像の領域分割の手法として、予め設定された固定数の領域に補助画像を分割する手法TE1を採用していたが、これに限定されない。具体的には、手法TE1の代わりに下記の手法TE2,TE3を採用してもよい。
●領域分割手法TE2:フィルタ演算値の最大値に基づいて分割領域数を決定
領域分割手法TE2は、評価値取得部124で取得された各画素のフィルタ演算値のうち、最大のフィルタ演算値を特定し、当該最大のフィルタ演算値を用いて分割領域数(単に「分割数」とも称する)を決定する。図16は、領域分割手法TE2を採用した場合のエッジ表示動作のフローチャートである。図17は、フィルタ演算値の最大値と分割領域数との対応関係を示す図である。
具体的には、ステップSP11〜ステップSP14までは、撮像装置1Bと同様の処理が実行される。
そして、ステップSP51において、ステップSP11で取得された補助画像データがエッジ情報表示機能有効化後、最初に取得されたものであるか否かが判定される。
最初の補助画像データであった場合は、ステップSP15に移行され正規化が行われた後、ステップSP16で全画素のフィルタ演算値が取得される。
そして、ステップSP54では、全画素のフィルタ演算値から最大のフィルタ演算値が特定され、当該最大のフィルタ演算値に基づいて補助画像の分割領域数が決定される。分割領域数は、図17に示されるような、フィルタ演算値の最大値が大きくなれば分割領域数が増える所定の対応関係に基づいて決定される。例えば、フィルタ演算値の最大値が「Fma」であった場合は、分割領域数は、図17の対応関係に基づいて「25(5×5)」に決定される。
一方、ステップSP11で取得された補助画像データがエッジ情報表示機能有効化後、最初に取得されたものでない場合は、ステップSP52に移行され(ステップSP51)、補助画像の領域がステップSP54で決定された分割領域数に分割される。そして、分割領域ごとにエッジ情報表示処理が実行される。
すなわち、領域分割手法TE2を採用したエッジ表示動作では、最初の補助画像データを用いて分割領域数が決定され、2回目以降に取得される補助画像データに対しては、当該分割領域数に応じて分割された領域ごとにエッジ情報表示処理が実行される。
このように、領域分割手法TE2によれば、フィルタ演算値の最大値が大きくなるにつれて分割領域数が増えるので、輝度および/またはコントラストの高い被写体に対しては、より細分化した領域ごとにエッジの強調表示が行われる可能性が高くなる。これによれば、輝度および/またはコントラストの高い被写体を撮影対象としている場合は、比較的細かい領域でより詳細なエッジ表示が行われるので、フォーカス状態の把握が容易になる。
●領域分割手法TE3:フィルタ演算値が最大となる画素を基準にして分割
領域分割手法TE3は、評価値取得部124で取得された各画素のフィルタ演算値のうち、最大のフィルタ演算値を有する画素を基準画素として特定し、当該基準画素からの距離に応じて分割領域の大きさを変更する。図18は、領域分割手法TE3で補助画像の領域RHを分割した場合の領域分割例を示す図である。
より詳細には、領域分割手法TE3では、基準画素を中心にして基準画素から離れるに従って分割領域の大きさが大きくなるように補助画像が分割される。例えば、図18に示されるように、補助画像の中央付近で基準画素BPが検出されると、補助画像において基準画素BPから比較的近い領域では、小さい分割領域RSが設定され、基準画素から比較的遠い領域では大きい分割領域RBが設定されることになる。
このような領域分割手法TE3によれば、補助画像内の輝度および/またはコントラストに応じた適切な領域分割を実現できるので、分割領域の無駄な増加に伴う演算量の増大を抑制することができる。また、領域分割手法TE3によれば、補助画像内の輝度および/またはコントラストの高い領域では、比較的細かく分割され詳細なエッジ表示が行われるので、フォーカス状態の把握がより容易になる。
また、上記各実施形態に係る撮像装置1A,1Bは、モニタ12に表示される補助画像の一部を拡大表示する機能を有していてもよい。図19は、モニタ12に補助画像の一部を拡大して表示する様子を示す図である。
例えば、図19に示されるように、補助画像の一部を拡大して表示することによれば、フォーカスを合わせたい部位のフォーカスの状態を確認し易くなる。
なお、拡大表示は、撮像装置1A,1Bに備えられた拡大表示ボタン(不図示)のボタン操作に応じて実行されてもよく、フォーカスリング35の無操作状態が一定時間経過したときに実行するようにしてもよい。また、拡大表示する箇所は、ユーザによって特定可能としてもよい。
また、上記各実施形態では、エッジ情報表示処理が撮像装置1A,1B内で実行される場合について例示したが、これに限定されない。
具体的には、撮像素子等で取得された画像を外部から入力する画像処理装置において、入力画像に対してエッジ情報表示処理が実行されてもよい。
本発明の第1実施形態に係る撮像装置の外観構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置の外観構成を示す図である。 第1実施形態に係る撮像装置の縦断面図である。 第1実施形態に係る撮像装置の縦断面図である。 第1実施形態に係る撮像装置の機能構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る撮像装置のエッジ表示動作のフローチャートである。 画素値の正規化の様子を示す図である。 画素値の正規化の様子を示す図である。 画素値の正規化の様子を示す図である。 正規化後の補助画像データのフィルタ演算値に関するヒストグラムを示す図である。 強調表示されたエッジを有するライブビュー画像を示す図である。 補助画像データのフィルタ演算値に関するヒストグラムを示す図である。 第2実施形態に係る撮像装置の機能構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る撮像装置のエッジ表示動作のフローチャートである。 補助画像の領域分割例を示す図である。 変形例に係るエッジ表示動作のフローチャートである。 フィルタ演算値の最大値と分割領域数との対応関係を示す図である。 補助画像の領域分割例を示す図である。 モニタに補助画像の一部を拡大して表示する様子を示す図である。
符号の説明
1A,1B 撮像装置
7 副撮像素子
34 回転量検出センサ
35 フォーカスリング
50 画像処理部
51 ホワイトバランス制御部
52 画素補間部
53 ガンマ補正部
54 YCC変換部
55 領域分割部
123 正規化部
124 評価値取得部
125 閾値決定部
126 エッジ画素特定部
127 表示制御部

Claims (5)

  1. 被写体像に関する撮影画像を取得する撮像素子と、
    前記撮影画像に含まれる高周波成分の評価値を画素ごとに取得する評価値取得手段と、
    前記撮影画像を構成する前記画素のうち、被写体のエッジ部分に対応したエッジ画素を特定するための基準となるエッジ閾値を、前記評価値に基づいて決定する決定手段と、
    前記エッジ閾値を用いて前記エッジ画素を特定する特定手段と、
    前記撮像素子によって順次に取得される前記撮影画像に基づいて表示部に本撮影前のプレビュー画像を、前記特定手段により特定された前記エッジ画素を強調して表示させる表示制御手段と、
    マニュアル操作に応じて前記被写体像の焦点位置を調節する焦点調節手段と
    え、
    前記決定手段は、前記焦点調節手段を用いた焦点調節過程で取得されるエッジ閾値の最大値を保持して、当該最大値を、前記エッジ画素を特定するための基準となる前記エッジ閾値とする
    像装置。
  2. 前記撮影画像を複数領域に分割する領域分割手段、
    をさらにえ、
    前記決定手段は、前記複数領域ごとに前記エッジ閾値を決定し、
    前記特定手段は、前記複数領域ごとに決定された前記エッジ閾値を用いて、前記複数領域ごとに前記エッジ画素を特定する
    請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記エッジ画素を強調した前記プレビュー画像の一部を拡大して表示させる
    請求項に記載の撮像装置。
  4. 被写体像に関する撮影画像を取得する撮像素子から入力された当該撮影画像に含まれる高周波成分の評価値を画素ごとに取得する評価値取得手段と、
    前記撮影画像を構成する前記画素のうち、被写体のエッジ部分に対応したエッジ画素を特定するための基準となるエッジ閾値を、前記評価値に基づいて決定する決定手段と、
    前記エッジ閾値を用いて前記エッジ画素を特定する特定手段と、
    前記撮像素子から順次に入力される前記撮影画像に基づいて表示部に動画像を、前記特定手段により特定された前記エッジ画素を強調して表示させる表示制御手段
    を具え、
    前記決定手段は、マニュアル操作に応じて前記被写体像の焦点位置を調節する焦点調節手段を用いた焦点調節過程で取得されるエッジ閾値の最大値を保持して、当該最大値を、前記エッジ画素を特定するための基準となる前記エッジ閾値とする
    像処理装置。
  5. 被写体像に関する撮影画像を取得する撮像素子から当該撮影画像を取得する画像取得ステップと、
    撮影画像に含まれる高周波成分の評価値を画素ごとに取得する評価値取得ステップと、
    撮影画像を構成する前記画素のうち、被写体のエッジ部分に対応したエッジ画素を特定するための基準となるエッジ閾値を前記評価値に基づいて決定する決定ステップと、
    記エッジ閾値を用いて前記エッジ画素を特定する特定ステップと、
    前記画像取得ステップで順次に取得される前記撮影画像に基づいて表示部に動画像を、前記特定ステップで特定した前記エッジ画素を強調して表示する表示制御ステップと
    を具え、
    前記決定ステップは、マニュアル操作に応じて前記被写体像の焦点位置を調節する焦点調節手段を用いた焦点調節過程で取得されるエッジ閾値の最大値を保持して、当該最大値を、前記エッジ画素を特定するための基準となる前記エッジ閾値とする
    像処理方法。
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