JPH10210308A - 画像データ処理方法及び記録媒体 - Google Patents

画像データ処理方法及び記録媒体

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JPH10210308A
JPH10210308A JP9008791A JP879197A JPH10210308A JP H10210308 A JPH10210308 A JP H10210308A JP 9008791 A JP9008791 A JP 9008791A JP 879197 A JP879197 A JP 879197A JP H10210308 A JPH10210308 A JP H10210308A
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JP
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data
pixel
processing
pixel data
image
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JP9008791A
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English (en)
Inventor
Masahiko Hasebe
長谷部  雅彦
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像データに対して複数種類のデータ処理を施
す場合、メモリに対する画素データの読み書き回数を低
減し、データ処理の高速化を図る。 【解決手段】例えばカラー画像のエッジ画像を生成する
際に、例えばCPUが、各画素についてステップS19
の色相変換処理、ステップS21の色相平均化処理及び
ステップS22の微分フィルタ処理を連続して行う。S
19では画像中の処理領域内のRGBデータを色相デー
タに変換する。S21では色相変換式により求めた対象
画素の色相データと、過去の処理サイクルで既に処理済
みである周辺画素に対応する色相データとを平均化す
る。S22では色相データに対して微分フィルタ処理を
施すことにより微分画像を作成する。微分画像データの
ヒストグラムに基づいて閾値を算出し、この閾値を利用
して画像中の処理領域の画素の二値化を行ってエッジ画
像を高速に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像中に含
まれる画像データに対して、複数種類の画像処理を行う
際の画像データ処理方法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像からエッジ画像(画像
中のエッジ部分を抽出した画像)すなわち、輪郭を生成
する方法として、図21,図23,図24に示される方
法がある。
【0003】図21に示すエッジ画像の抽出方法では、
まず、ステップS200で原画像の少なくとも一部が処
理領域として指定され、ステップS202で処理領域に
含まれる画素を構成するR(赤)、G(緑)、B(青)
データの平均値フィルタ処理が行われる。ステップS2
04では平均値フィルタ処理された各画素のRGBデー
タに対して一次微分フィルタや二次微分フィルタ等の微
分フィルタを用いて微分フィルタ処理が施される。カメ
ラ等の画像入力装置から入力する画像の場合、照明等の
物理的条件により、対象物体の色が正確に再現されてい
ないことが多く、生成したエッジ画像中に、偽エッジ
(ノイズの影響により、誤認されたエッジ)が多数発生
することがある。そのため、平均値フィルタ処理及び微
分フィルタ処理を行うことによって、エッジ画像中の偽
エッジの量を軽減するようにしている。
【0004】ステップS202及びステップS204は
図22に示すような手順で処理される。つまり、平均値
フィルタ処理はステップS212において平均値フィル
タ処理を行うべき画素の垂直方向の開始アドレスi=s
tartV、及び水平方向の開始アドレスj=star
tHが設定され、ステップS214で、全画素について
処理が終了したかどうかが判定される。ここで”YES
“ であればリターンされるが、”NO”であればステ
ップS216を平均値フィルタ処理とするステップS2
02の平均値フィルタ処理が行われた後に、ステップS
218で次のアドレス(i,j)を設定してステップS
214に戻り、処理対象とする領域全体の平均値フィル
タ処理が行われる。また、微分フィルタ処理も平均値フ
ィルタ処理と同様に、ステップS212において微分フ
ィルタ処理を行うべき画素の垂直方向の開始アドレスi
=startV、及び水平方向の開始アドレスj=st
artHが設定され、ステップS214で、全画素につ
いて処理が終了したかどうかが判定される。ここで”Y
ES“ であればリターンされるが、”NO”であれば
ステップS216を微分フィルタ処理とするステップS
204の微分フィルタ処理が行われた後に、ステップS
218で次のアドレス(i,j)が設定されてステップ
S214に戻り、処理対象とする領域全体の微分フィル
タ処理が行われる。
【0005】ステップS206において、微分フィルタ
処理後の画像データについてのヒストグラム生成処理が
行われ、ステップS208ではこのヒストグラムに基づ
いて微分フィルタ処理済み画像(以下、微分画像とす
る)を二値化するための適当な閾(しきい)値が設定さ
れる。そして、ステップS210において、設定された
閾値に基づいて微分画像の二値化処理が行われ、エッジ
画像が生成される。
【0006】ヒストグラムを使用した閾値に基づいて画
像中の輪郭を検出する方法として、特開昭64−217
7号公報に示されるものが提案されている。この方法で
は、各画素を構成するRGBデータに基づいて求められ
る少なくとも2種類の色彩データのヒストグラム、及び
RGBデータに基づいて求められる明度データのヒスト
グラムを使用してそれぞれ画素の二値化のための閾値を
設定する。そして、これらの閾値及び画素間の微分値に
基づいて原画像における各画素の判定を行い、エッジ画
像を抽出するようにしている。
【0007】図23に示すエッジ画像の抽出方法では、
まず、ステップS220で原画像における処理領域が指
定され、ステップS222で処理領域に含まれる画素を
構成するRGBデータからH(色相)、S(彩度)、V
(明度)データへの色変換処理が行われる。ステップS
224では色変換処理された各画素のHSVデータに対
して平均値フィルタ処理が行われ、ステップS226で
平均値フィルタ処理された各画素のHSVデータに対し
て微分フィルタ処理が施される。ステップS228にお
いて、微分フィルタ処理後の画像データについてのヒス
トグラム生成処理が行われ、ステップS230ではこの
ヒストグラムに基づいて閾値が設定される。ステップS
232において、設定された閾値に基づいて微分画像の
二値化処理が行われ、エッジ画像が生成される。
【0008】さらに、図24に示すエッジ画像の抽出方
法では、まず、ステップS234で原画像における処理
領域が指定され、ステップS236で処理領域に含まれ
る画素を構成するRGBデータに対して平均値フィルタ
処理が行われ、ステップS238で各画素のRGBデー
タからHSVデータへの色変換処理が行われる。ステッ
プS240では色変換処理された各画素のHSVデータ
に対して微分フィルタ処理が施される。ステップS24
2において、微分フィルタ処理後の画像データについて
のヒストグラム生成処理が行われ、ステップS244で
はこのヒストグラムに基づいて閾値が設定される。ステ
ップS246において、設定された閾値に基づいて微分
画像の二値化処理が行われ、エッジ画像が生成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図21に示
すエッジ画像の抽出方法では、ステップS202及びS
204の処理において、メモリに格納されている処理対
象領域内の全画素データを、最低2回読み書きする必要
があった。
【0010】また、図23に示すエッジ画像の抽出方法
のように、ステップS222の色変換処理を伴う場合に
は、メモリに格納されている処理対象領域内の全画素デ
ータを、最低3回読み書きする必要があった。このよう
な処理方法では、施す処理のステップ数に比例して処理
時間が長くなるという問題点があった。
【0011】さらに、図24に示すエッジ画像の抽出方
法のように、処理対象とする領域全体にステップS23
6の平均値フィルタ処理を行った後、同領域全体にステ
ップS238の色変換処理を行う場合でも、図23に示
すエッジ画像の抽出方法と同様の問題点があった。
【0012】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その主たる目的は、画像データに対
して複数種類のデータ処理を施す場合、メモリに対する
データの読み書き回数を低減でき、データ処理の高速化
を図ることができる画像データ処理方法及び記録媒体を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、少なくとも1画面分の第1デー
タ形式の画素データを第1メモリに格納する第1ステッ
プと、第1データ形式の画素データのフィルタ処理を行
う第2ステップと、このフィルタ処理された画素データ
を第2データ形式の画素データへ変更する第3ステップ
とを含む画像データ処理方法において、第2ステップ
は、第1メモリに格納された第1データ形式の画素デー
タを1画素づつ順次読み出す第1読み出しステップと、
この読み出された画素データの周辺で、且つ、フィルタ
処理済みの画素データを読み出す第2読み出しステップ
と、この第2読み出しステップで読み出されたフィルタ
処理済みの画素データに基づいて、第1読み出しステッ
プで読み出された画素データに対し、少なくとも1種類
のフィルタ処理を行うフィルタ処理ステップとからな
り、第3ステップは、フィルタ処理ステップでフィルタ
処理された画素データのデータ形式を、第1データ形式
から第2データ形式へ変換する変換ステップと、この変
換ステップで変換処理された画素データを第2メモリへ
格納する格納ステップとからなり、各画素データに対し
て第2ステップ及び第3ステップの各処理を連続して行
うようにした。
【0014】請求項2の発明は、請求項1に記載の画像
データ処理方法において、フィルタ処理ステップは、第
1データ形式の画素データを平均化する平均化処理ステ
ップと、この平均化処理ステップで処理された画素デー
タを微分する微分フィルタ処理とを含む。
【0015】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の画像データ処理方法において、第2読み出しステッ
プは、第1読み出しステップにおける画素データの読み
出し順序において、第1読み出しステップで読み出され
た画素データに先行しかつ隣接する画素データを読み出
すようにした。
【0016】請求項4の発明は、少なくとも1画面分の
第1データ形式の画素データを第1メモリに格納する第
1ステップと、格納された第1データ形式の画素データ
を第2データ形式の画素データへ変更する第2ステップ
と、この第2データ形式の画素データのフィルタ処理を
行う第3ステップとを含む画像データ処理方法におい
て、第2ステップは、第1メモリに格納された第1デー
タ形式の画素データを1画素づつ順次読み出す第1読み
出しステップと、この読み出された画素データのデータ
形式を第1データ形式から第2データ形式へ変換する変
換ステップとからなり、第3ステップは、変換ステップ
で変換された画素データの周辺で、且つ、第2データ形
式へ変換済みの画素データを読み出す第2読み出しステ
ップと、この第2読み出しステップで読み出された第2
データ形式の画素データに基づいて、変換ステップで第
2データ形式へ変換された画素データに対し、少なくと
も1種類のフィルタ処理を行うフィルタ処理ステップ
と、このフィルタ処理ステップで処理された画素データ
を第2メモリへ格納する格納ステップとからなり、各画
素データに対して第2ステップ及び第3ステップの各処
理を連続して行うようにした。
【0017】請求項5の発明は、請求項4に記載の画像
データ処理方法において、フィルタ処理ステップは、第
2データ形式の画素データを平均化する平均化処理ステ
ップと、この平均化処理ステップで処理された画素デー
タを微分する微分フィルタ処理とを含む。
【0018】請求項6の発明は、請求項4または5に記
載の画像データ処理方法において、第2読み出しステッ
プは、第1読み出しステップにおける画素データの読み
出し順序において、第1読み出しステップで読み出され
た画素データに先行しかつ隣接する画素データを読み出
すようにした。
【0019】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
か一項に記載の画像データ処理方法をコンピュータに実
行させるためのプログラムが記録された記録媒体をその
要旨とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明を具体化した第1実施形
態を図1〜図13に従って説明する。
【0021】図1は本形態における画像データ処理装置
10を示す。画像データ処理装置10は、画像入力装置
12、CPU14、画像出力装置16、画像メモリ1
8、及び記録媒体20を備える。
【0022】画像入力装置12は、図10に示すように
背景22の前に置かれた物体(この例では人物)24を
背景22と共にカラー画像26として取り込む。記録媒
体20には、CPU14が実行する各種画像処理を制御
するためのプログラムが記録されている。
【0023】CPU14は記録媒体20に記録された制
御プログラムに基づいて、画像入力装置12によって取
り込まれたカラー画像26のデータを画像メモリ18に
書き込み、カラー画像26に対して後述する各種の画像
処理を施す。CPU14は処理された画像を画像出力装
置16を介して出力する。
【0024】CPU14は図2に示すフローに従って、
図10に示すカラー画像26を処理することによって、
エッジ画像を抽出する。本形態の処理は、カラー画像2
6における処理領域28内を左隅から右隅まで1画素づ
つ走査し、この走査を上から下へ行う順序で実行する。
【0025】まず、ステップS1で、図10に示すよう
にカラー画像26において、エッジ画像の抽出を行うべ
き処理領域28が指定される。次のステップS5におい
てデータ変換処理が行われる。この処理は例えば、以下
に示すように、R(赤)、G(緑)、B(青)データを
色相(Hue)データに変換するものである。
【0026】図3はステップS5のデータ変換処理の詳
細を示す。まず、ステップS15においてデータ変換処
理の垂直方向及び水平方向の開始アドレスi=star
tV,j=startHが設定される。次に、ステップ
S17で、処理領域28における全画素について処理が
終了したかどうかが判定される。ここで”YES”であ
ればリターンされるが、”NO”であればステップS1
9で色相変換処理が行われる。続くステップS21で色
相平均化処理が行われ、ステップS22で微分フィルタ
処理が行われた後、ステップS23で次のアドレス
(i,j)が設定されてステップS17に戻る。
【0027】図11は処理対象画素30とその処理対象
画素に隣接する8つの画素31〜38を示す。処理対象
画素30のアドレスは(i,j)であり、例えば、処理
対象画素30の真上の画素32のアドレスは(i−1,
j)となり、処理対象画素30の左隣の画素34のアド
レスは(i,j−1)となる。
【0028】ステップS19の色相変換処理は、図4に
示すフローに従って行われる。ステップS25におい
て、処理対象アドレス(i,j)に対応するRGBデー
タIa[i][j]が画像メモリ18における第1メモ
リから読み出され、読み出されたデータのRデータ、G
データ、Bデータのうち、最大値が変数Maxに格納さ
れ、最小値が変数Minに格納される。
【0029】次にステップS27において、変数Max
と変数Minとが等しいかどうかが判定される。ここ
で”YES”であれば色相は存在しないので、ステップ
S29でHueに”0”が代入されて、リターンされ
る。すなわち、色相を持たない画素は”0”にされる。
【0030】ステップS27において、変数Maxと変
数Minとが不一致であると判定されると、ステップS
31において変数MaxとRデータとが等しいかどうか
が判定される。ここで”YES”であればステップS3
3において、Hueへ(1)式の値が代入され、リター
ンされる。この式は、Rの強い色が120度付近の色相
に変換されることを意味する。
【0031】ステップS31において、変数MaxとR
データとが不一致であると判定されると、ステップS3
5において変数MaxとGデータとが等しいかどうかが
判定される。ここで”YES”であればステップS37
において、Hueへ(2)式の値が代入され、リターン
される。この式は、Gの強い色が240度付近の色相に
変換されることを意味する。
【0032】ステップS35において変数MaxとGデ
ータとが不一致であると判定されると、ステップS39
において、Hueへ(3)式の値が代入され、リターン
される。この式は、Bの強い色が0度付近の色相に変換
されることを意味する。本形態では、以上のような色相
の変換式を用いたが、この他の色相変換式を用いても良
いことは言うに及ばない。
【0033】
【数1】 Hue=60×(2+(G−B)/(Max−Min)) …(1)式
【0034】
【数2】 Hue=60×(4+(B−R)/(Max−Min)) …(2)式
【0035】
【数3】 Hue=60×((R−G)/(Max−Min)) …(3)式 ステップS21の色相平均化処理は、図5に示すフロー
に従って行われる。この色相平均化処理は、図11に示
すように、アドレス(i,j)の処理対象画素30のH
euデータと、アドレス(i―1、j−1)、(i−
1,j)、(i−1,j+1)、(i,j―1)の画素
31〜34に対応する第1メモリ内の画素データである
Ia[i―1][j―1]、Ia[i―1][j]、I
a[i―1][j+1]、Ia[i][j―1]との平
均値を求めることによって行われる。
【0036】まず、ステップS49において、図11に
示す処理対象画素30のV(垂直)方向のアドレスiが
V方向の開始アドレスvstartより2以上先へ進ん
でおり、かつH(水平)方向のアドレスjが開始アドレ
スhstartより2以上先へ進んでいるかどうかが判
定される。ここで”YES”であれば、ステップS51
において、(4)〜(6)式の計算が行われる。(4)
式では、画素30の真上に位置するアドレス(i−1,
j)の画素32に対応する第1メモリ内の画素データI
a[i−1][j]が変数a1に代入される。(5)式
では、画素30の左隣に位置するアドレス(i,j−
1)の画素34に対応する第1メモリ内の画素データI
a[i][j−1]が変数a2に代入される。そして、
(6)式において、ステップS19で算出されたHue
と、アドレス(i―1、j−1)、(i−1,j)、
(i−1,j+1)、(i,j―1)の画素31〜34
に対応する第1メモリ内の画素データであるIa[i―
1][j―1]、Ia[i―1][j]、Ia[i―
1][j+1]、Ia[i][j―1]との平均値が変
数resultに代入されてリターンされる。この際、
変数resultの値が、第1メモリ内のIa[i]
[j]の位置へ書き込まれる。
【0037】ここで、アドレス(i―1、j−1)、
(i−1、j)、(i−1、j+1)、(i、j―1)
の画素31〜34に対応する第1メモリ内のデータは、
上記と同様に行われた先のデータ処理サイクルにおいて
ステップS21の色相平均化処理済みの色相データの値
である。
【0038】また、ステップS49において、処理対象
画素のアドレスiがV方向の開始アドレスvstart
より2以上先へ進んでいないか、またはH方向のアドレ
スjが開始アドレスhstartより2以上先へ進んで
いないと判定されると、ステップS53においてHue
が変数resultに代入されてリターンされる。この
際、変数resultの値が、第1メモリ内のIa
[i][j]の位置に書き込まれる。これは、処理対象
画素のアドレスiがvstart+1以下であると、処
理対象領域内においてその処理対象画素の真上には画素
は存在せず、処理対象画素のアドレスiがhstart
+1以下であると、処理対象領域内においてその処理対
象画素の左隣には画素は存在しないため、5画素分のH
euデータの平均値を取ることができないことによるも
のである。
【0039】
【数4】 a1=Ia[i−1][j] …(4)式
【0040】
【数5】 a2=Ia[i][j−1] …(5)式
【0041】
【数6】 result=(Hue+Ia[i−1][j]+a1 +Ia[i−1][j+1]+a2) …(6)式 ステップS21で色相平均化変換処理が行われた後、ス
テップS22の微分フィルタ処理が行われる。微分フィ
ルタ処理は、図6に示すフローに従って行われる。この
微分フィルタ処理では、図11に示すように、アドレス
(i,j)の処理対象画素30のHeuデータと、アド
レス(i−1,j)、(i,j―1)の画素32,34
に対応する第1メモリ内の画素データであるIa[i―
1][j]、Ia[i][j―1]との差を求めること
によって行われる。
【0042】すなわち、ステップS55において(7)
〜(9)式の処理が行われる。(7)式では、処理対象
画素位置の色相データからその左隣の画素位置に対応す
る色相データを引いて差Hnが求められる。(8)式で
は、対象画素位置の色相データからその真上の画素位置
に対応する色相データを引いて差Vnが求められる。そ
して、(9)式において、差Hnの2乗の値と差Vnの
2乗の値との和の平方根が第2メモリ内のIb[i]
[j]に代入される。この処理により、周辺の色相との
変化量が大きい画素ほどIb[i][j]の値が大きく
なる。
【0043】
【数7】 Hn=result−a2 …(7)式
【0044】
【数8】 Vn=result−a1 …(8)式
【0045】
【数9】 Ib[i][j]=sqrt(Hn×Hn+Vn×Vn) …(9)式 (sqrtは平方根を示す。) ステップS55において、(9)式の処理が行われた
後、リターンされる。
【0046】この例のように、色相変換処理(ステップ
S19)、色相平均化処理(ステップS21)、微分フ
ィルタ処理(ステップS22)を行った場合、処理対象
画素の処理に要する画像メモリ18の読み出し書き込み
回数は以下のようになる。色相変換処理では処理対象画
素について読み出し1回のみである。色相平均化処理で
は処理対象画素以外の画素について読み出し4回、処理
対象画素について書き込み1回である。微分フィルタ処
理では処理対象画素について書き込みのみ1回である。
従って、読み出し回数の合計は5回、書き込み回数の合
計は2回である。
【0047】図20の従来例に関する画像メモリの読み
出し書き込み回数は以下のようになる。色変換処理(ス
テップS136)では読み出し1回、書き込み1回であ
る。色相平均化処理(ステップS138)では読み出し
5回、書き込み1回である。微分フィルタ処理(ステッ
プS124では読み出し3回、書き込み1回である。従
って、合計読み出しは9回、合計書き込みは3回であ
る。
【0048】ステップS7のヒストグラム生成処理は、
ステップS22の微分フィルタ処理の結果を格納する画
像配列Ib[i][j]を利用して行われる。このヒス
トグラム生成処理は、図7に示すフローに従って行われ
る。
【0049】まず、ステップS65において、ヒストグ
ラム生成処理の結果を格納する配列度数hist[m]
が宣言され、全ての配列番号mについての配列度数hi
st[m]が”0”に初期化される。
【0050】ステップS67において、ヒストグラム生
成処理を行うべき画素の垂直方向の開始アドレスi=s
tartV、及び水平方向の開始アドレスj=star
tHが設定される。
【0051】次にステップS69で全画素について処理
が終了したかどうかが判定される。ここで”YES”で
あれば、リターンされる。”NO”であれば、ステップ
S71において、処理対象画素位置を(i,j)として
(10),(11)式の処理が行われる。(10)式で
は、画像配列Ib[i][j]の値が配列番号mに代入
される。(11)式では、この配列番号mに対応する配
列度数hist[m]の値がプラス”1”される。ここ
で、配列度数hist[m]の配列番号mがステップS
22で算出した微分値を表し、その配列度数hist
[m]が出現頻度を表す。
【0052】
【数10】 m=Ib[i][j] …(10)式
【0053】
【数11】 hist[m]=hist[m]+1 …(11)式 ステップS71において、(11)式の処理が行われた
後、ステップS73で次の処理アドレス(i,j)が設
定され、ステップS69に戻る。
【0054】ステップS9の閾値設定処理は、ステップ
S7のヒストグラム生成処理の結果を格納する配列度数
hist[m]を利用して行われる。この閾値設定処理
は、図8に示すフローに従って行われる。
【0055】まず、ステップS75において、配列度数
hist[m]の配列番号mと、配列度数hist
[m]の値とを加算する変数sumが”0”に初期化さ
れる。ステップS77において、変数sumに配列度数
hist[m]の値が加算される。次のステップS79
において、変数sumが処理領域内に含まれる全画素数
の9割の値より大きいかどうかが判定される。ここで”
YES”であればステップS81において、この時の配
列番号mの値が閾値borderに代入されてリターン
される。”NO”であればステップS83において、配
列番号mに”1”が加算されてステップS77に戻る。
【0056】次に、ステップS11の二値化処理は、ス
テップS9にて設定された閾値に基づいて、微分フィル
タ処理の結果を格納するIb[i][j]を二値化する
ことにより行われる。この二値化処理は、図9に示すフ
ローに従って行われる。
【0057】ステップS85において、二値化処理を行
うべき画素の垂直方向の開始アドレスi=start
V、及び水平方向の開始アドレスj=startHが設
定される。
【0058】次にステップS87で全画素について処理
が終了したかどうかが判定される。ここで”YES”で
あればリターンされる。ステップS87で”NO”、す
わなち、未処理の画素があると判定されると、処理対象
画素に対応する画像配列Ib[i][j]が閾値bor
derより大きいかどうかが判定される。ここで”YE
S”であれば、ステップS91において、画像配列Ib
[i][j]に白色を示すデータ、例えば”1”が書き
込まれ、”NO”であればステップS93において画像
配列Ib[i][j]に黒色を示すデータ、例えば”
0”が書き込まれる。白色の画素はエッジとしての性質
が強い領域を示し、黒色の画素はエッジとしての性質が
弱い領域を示す。
【0059】処理対象画素に対応する画像配列Ib
[i][j]への書き込みが終了した後、ステップS9
5で次の処理アドレス(i,j)が設定され、ステップ
S87へ戻る。この二値化処理によって画像メモリ上の
第2メモリ内が白色と黒色で二値化される。
【0060】図12は本形態の画像データ処理を行って
得られたエッジ画像の抽出結果を示す。処理領域28に
おいて、人物24の本来のエッジと考えられない偽エッ
ジ40の発生は少なく、人物24の本来のエッジ24A
を容易に識別することができる。因みに、図13は前記
ステップS21の色相平均化処理を行わなかった場合の
結果を示す。この結果から明らかなように、処理領域2
8において、人物24の本来のエッジと考えられない偽
エッジ40が多数発生しており、人物24の本来のエッ
ジ24Aの識別が困難になっている。
【0061】このように本形態は構成されているので、
以下に示す効果がある。本形態では、カラー画像26に
おける処理領域28の各画素について、RGBデータの
色相変換処理、色相平均化処理及び微分フィルタ処理を
連続して行っている。そのため、画像メモリ18の読み
出し書き込み回数を低減することができ、図16で示し
た従来のエッジ画像抽出処理と同程度のノイズ軽減効果
を有しながら、エッジ画像の抽出処理に要する時間を短
縮することができる。
【0062】また、本形態においてステップS55の微
分フィルタ処理を用いることにより、処理領域28の一
回の走査によりカラー画像の各画素の色相変換処理、色
相平均化処理、微分フィルタ処理を行うことができるた
め、色相変換処理を伴う処理の高速化を図ることができ
る。
【0063】また、本形態では、RGBデータから変換
した色相データに対し、微分フィルタを施すことにより
微分画像を生成し、この微分画像から作成したヒストグ
ラムを基に設定した閾値を基準として、画像の二値化を
行うことによりエッジ画像を生成している。RGBデー
タを色相データに変換する際、処理対象画素の色相デー
タと過去の走査により算出済みの画素の色相データとの
平均を求め、この平均を処理対象画素の色相データとす
るようにしている。そのため、画像のノイズに起因する
偽エッジの発生を大幅に軽減することができ、物体のエ
ッジを容易に認識することができる。
【0064】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を図14,図15に従って説明する。本形態はデー
タ変換処理の別の実施形態を示し、カラー画像における
処理領域28の一回の走査に基づいて、各画素の色相変
換処理、色相平均化処理、微分フィルタ処理及びヒスト
グラム生成処理を行うものである。
【0065】図14は本形態におけるデータ変換処理を
示し、図14に示すフローと図3に示すフローとの相違
点は、図14のステップS100とステップS112で
ある。しかしながら、これらのステップS100及びS
112は図7に示すヒストグラム生成処理と同様の内容
である。
【0066】まず、ステップS100において、ヒスト
グラム生成処理の結果を格納する配列度数hist
[m]が宣言され、全ての配列番号mについての配列度
数hist[m]が”0”に初期化される。この後、ス
テップS102の開始アドレスの設定からステップS1
08の色相平均化処理までは、図3のステップS15の
開始アドレスの設定からステップS21の色相平均化処
理と同様に行われる。
【0067】ステップS110の微分フィルタ処理及び
ステップS112のヒストグラム生成処理は図15のフ
ローに従って行われる。このフローにおけるステップS
116の処理は、図6のステップS55と図7のステッ
プS71とを組み合わせた処理である。すなわち、処理
対象画素位置を(i,j)として、処理対象画素位置の
色相データからその左隣の画素位置に対応する色相デー
タIa[i−1][j]を引いて差Hnが求められる。
また、対象画素位置の色相データからその真上の画素位
置に対応する色相データIa[i][j−1]を引いて
差Vnが求められる。次に、差Hnの2乗の値と差Vn
の2乗の値との和の平方根が配列番号mに代入される。
この際、配列番号mが、第2メモリ内の画像配列Ib
[i][j]に書き込まれる。そして、配列番号mに対
応する配列度数hist[m]の値がプラス”1”され
る。
【0068】このように、本形態は、各画素について、
RGBデータの色相変換処理、色相平均化処理及び微分
フィルタ処理に加えてヒストグラム生成処理を連続して
行っている。そのため、画像メモリ18の読み出し書き
込み回数をより低減することができ、エッジ画像の抽出
処理に要する時間をより短縮することができる。
【0069】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態を図16〜図20に従って説明する。本形態は、前
記CPU14が実行する別のエッジ画像の抽出処理であ
り、図16に示すフローに従って、図10に示すカラー
画像26を処理することによってエッジ画像が抽出され
る。本形態の処理においても、カラー画像26における
処理領域28内を左隅から右隅まで1画素づつ走査し、
この走査を上から下へ行う順序で実行する。
【0070】まず、ステップS120で、カラー画像2
6において、エッジ画像の抽出を行うべき処理領域28
が指定される。次のステップS122のデータ変換処理
は、図17に示すフローに従って行われる。図3に示す
データ変換処理では前記画像メモリ18の一回の走査に
おいて色相変換処理(ステップS19)、色相平均化処
理(ステップS21)、及び微分フィルタ処理(ステッ
プS22)を連続して行っている。これに対し、図17
に示すデータ変換処理では前記画像メモリ18の一回の
走査においてRGBデータの色平均化処理(ステップS
136)及び色相変換処理(ステップS138)を連続
して行っている。
【0071】まず、ステップS132においてデータ変
換処理の垂直方向及び水平方向の開始アドレスi=st
artV,j=startHが設定される。次に、ステ
ップS134で、処理領域28における全画素について
処理が終了したかどうかが判定される。ここで”YE
S”であればリターンされるが、”NO”であればステ
ップS136で色平均化処理が行われる。続くステップ
S138で色相変換処理が行われ、ステップS140で
次のアドレス(i,j)が設定されてステップS134
に戻る。
【0072】ステップS136の色平均化処理は、図1
8に示すフローに従って行われる。第1実施形態におい
ては色相データに対してステップS21の色相平均化処
理が施されたが、本形態では、各画素のRGBデータの
平均化が行われる。
【0073】まず、ステップS142において、図11
に示す処理対象画素30のV(垂直)方向のアドレスi
がV方向の開始アドレスvstartより2以上先へ進
んでおり、かつH(水平)方向のアドレスjが開始アド
レスhstartより2以上先へ進んでいるかどうかが
判定される。ここで”YES”であれば、ステップS1
44において、(12)式,(13)式の計算が行われ
る。(12)式では、アドレス(i,j)、(i―1、
j−1)、(i−1,j)、(i−1,j+1)、
(i,j―1)の画素30〜34に対応する第1メモリ
内のRGBデータIa[i][j]、Ia[i―1]
[j―1]、Ia[i―1][j]、Ia[i―1]
[j+1]、Ia[i][j―1]の平均値が処理対象
画素と同じ位置に格納される。(13)式では、処理対
象画素について平均化されたRGBデータIa[i]
[j]が変数result1に代入される。
【0074】また、ステップS142において、処理対
象画素のアドレスiがV方向の開始アドレスvstar
tより2以上先へ進んでいないか、またはH方向のアド
レスjが開始アドレスhstartより2以上先へ進ん
でいないと判定されると、リターンされる。
【0075】平均化したRGBデータは、処理対象画素
と同じ位置へ再度格納されると共に、(13)式のよう
に、平均化したRGBデータが変数result1へ代
入される。
【0076】
【数12】 Ia[i][j]=(Ia[i][j]+Ia[i−1][j―1] +Ia[i−1][j]+Ia[i−1][j+1] +Ia[i][j―1]) …(12)式
【0077】
【数13】 result1=Ia[i][j] …(13)式 ステップS138の色相変換処理は、図19に示すフロ
ーに従って行われる。図4に示すフローとの相違点は、
図4のフローでは色相変換処理(ステップS19)で算
出された色相データをHueへ代入したのに対し、図1
9のフローでは第2メモリであるIb[i][j]へ格
納する点である。
【0078】ステップS146において、変数resu
lt1におけるRデータ、Gデータ、Bデータのうち、
最大値が変数Maxに格納され、最小値が変数Minに
格納される。
【0079】次にステップS148において、変数Ma
xと変数Minとが等しいかどうかが判定される。ここ
で”YES”であれば色相は存在しないので、ステップ
S150で第2メモリのIb[i][j]に”0”が代
入されて、リターンされる。すなわち、色相を持たない
画素は”0”にされる。
【0080】ステップS148において、変数Maxと
変数Minとが不一致であると判定されると、ステップ
S152において変数MaxとRデータとが等しいかど
うかが判定される。ここで”YES”であればステップ
S154において、Ib[i][j]に前記(1)式の
値が代入され、リターンされる。この式は、Rの強い色
が120度付近の色相に変換されることを意味する。
【0081】ステップS152において、変数Maxと
Rデータとが不一致であると判定されると、ステップS
156において変数MaxとGデータとが等しいかどう
かが判定される。ここで”YES”であればステップS
158において、Ib[i][j]に前記(2)式の値
が代入され、リターンされる。この式は、Gの強い色が
240度付近の色相に変換されることを意味する。
【0082】ステップS156において変数MaxとG
データとが不一致であると判定されると、ステップS1
60において、Ib[i][j]に前記(3)式の値が
代入され、リターンされる。この式は、Bの強い色が0
度付近の色相に変換されることを意味する。ステップS
138の色相変換処理が終了してリターンされると、ス
テップS140で次の処理アドレス(i,j)が設定さ
れ、ステップS134に戻る。以上の処理が処理領域内
の全画素に対して行われる。
【0083】この例のように、色平均化処理(ステップ
S136)、色相変換処理(ステップS138)を行っ
た場合、処理対象画素の処理に要する前記画像メモリ1
8の読み出し書き込み回数は以下のようになる。色平均
化処理では読み出し5回、書き込み1回である。色相変
換処理では書き込み1回のみである。従って、読み出し
回数の合計は5回、書き込み回数の合計は2回である。
【0084】図24の従来例に関する画像メモリの読み
出し書き込み回数は以下のようになる。色平均化処理で
は読み出し5回、書き込み1回である。色相変換処理で
は読み出し1回、書き込み1回である。従って、読み出
し回数の合計は6回、書き込み回数の合計は2回であ
る。この結果から明らかなように、処理の高速化が実現
される。特に、処理領域が大きくなるに従い効果が顕著
に現れる。
【0085】ステップS122のデータ変換処理の後、
ステップS124の微分フィルタ処理が図20のフロー
に従って行われる。ステップS162では図6に示すス
テップS55と同様な形式の微分フィルタ処理が行われ
る。すなわち、ステップS162ではアドレス(i,
j)、(i,j−1)、(i−1,j)に対応する第2
メモリ内の色相データであるIb[i][j]、Ib
[i][j―1]、Ib[i―1][j]が読み出さ
れ、(14)式〜(17)式の微分フィルタ処理が行わ
れる。(14)式では第2メモリ内のアドレス(i,
j)の色相データであるIb[i][j]が変数a3に
代入される。(15)式では、変数a3から処理対象画
素の左隣の画素位置に対応する色相データであるIb
[i][j−1]を引いて差Hnが求められる。(1
6)式では、変数a3から処理対象画素の真上の画素位
置に対応する色相データIb[i−1][j]を引いて
差Vnが求められる。そして、(17)式において、差
Hnの2乗の値と差Vnの2乗の値との和の平方根が第
1メモリ内のIa[i][j]に代入される。この処理
により、周辺の色相との変化量が大きい画素ほどIa
[i][j]の値が大きくなる。
【0086】
【数14】 a3=Ib[i][j] …(14)式
【0087】
【数15】 Hn=a3−Ib[i][j―1] …(15)式
【0088】
【数16】 Vn=a3−Ib[i―1][j] …(16)式
【0089】
【数17】 Ia[i][j]=sqrt(Hn×Hn+Vn×Vn) …(17)式 (sqrtは平方根を示す。) 図16における以降のステップS126、ステップS1
28、ステップS130は、それぞれ第1実施形態の図
7、図8、図9のフローに従って行われるが、唯一異な
る点は、図7〜図9が第2メモリのデータを利用してい
るのに対し、ステップS126、ステップS128、ス
テップS130では第1メモリのデータを利用する点で
ある。
【0090】さて、本実施の形態も、第1実施形態と同
様の作用及び効果がある。尚、上記各実施形態に限定さ
れるものではなく、以下のように変更して具体化しても
よく、その場合でも同様の作用および効果を得ることが
できる。
【0091】(1)上記各実施形態では、RGBデータ
から変換した色相データを利用してエッジ画像を抽出す
るようにしたが、色相データの代わりに、例えば(1
8)式あるいは(19)式を一例とする変換式を利用し
て求める明度データ(V)を用いてエッジ画像を抽出す
るようにしてもよい。また、(20)式〜(22)式を
一例とする変換式を利用するHYZ表色系データや、
(23)式〜(25)式を一例とする変換式を利用する
L*a*b*表色系データや、(26)式〜(28)式
を一例とする変換式を利用するUVW表色系データを利
用しても良い。
【0092】
【数18】 V=(Max + Min)/2 …(18)式
【0093】
【数19】 V=(R+G+B)/3 …(19)式
【0094】
【数20】 X=0. 6067×R+0. 1736×G+0. 2000×B…(20)式
【0095】
【数21】 Y=0. 2988×R+0. 5868×G+0. 1144×B…(21)式
【0096】
【数22】 Z=0. 0661×G+1. 1150×B …(22)式
【0097】
【数23】 L*=116×Y1/3 −16 (Y>0. 008856) =903. 29×Y (Y≦0. 008856) …(23)式
【0098】
【数24】 a*=500{(X/0. 98)1/3 −Y} …(24)式
【0099】
【数25】 b*=200{Y−(Z/1. 182)1/3 } …(25)式
【0100】
【数26】 U=1. 5×X …(26)式
【0101】
【数27】 V=Y …(27)式
【0102】
【数28】 W=(−0. 5)×X+1. 5×Y+0. 5×Z …(28)式 (2)本形態では、メモリを効率的に利用する為にメモ
リ2面を利用したが、元画像を保存する場合には第3の
メモリへ書き込んでもよい。
【0103】(3)また本形態では、色相データを利用
してエッジ画像を一種類のみ生成した。しかし、RGB
データそれぞれの成分に対して実施例の処理を施すこと
により、3種類のエッジ画像を生成した後、生成された
3種類のエッジ画像の内どれか一つをエッジ画像として
も良いし、2種類以上のエッジ画像を利用して、エッジ
画像同志の論理和や論理積をとることにより最終的なエ
ッジ画像としても良い。(18)式〜(28)式を利用
する場合においても同様である。
【0104】(4)また、微分フィルタに関しても本形
態の手法に限らず、ソーベルフィルタ、プレヴィットフ
ィルタ、ロバートフィルタ、ラプラシアンフィルタ、ガ
ウスフィルタ等のエッジの特徴を抽出する手法であれば
良い。
【0105】(5)また閾値設定において本形態では色
相データの小さい値から累計して閾値を求めたが、色相
データの大きいほうから累計して閾値を求めても良い。
勿論、(18)式〜(28)式を利用する場合において
同様である。
【0106】以上、各実施形態について説明したが、各
実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想につい
て、以下にそれらの効果と共に記載する。 (イ)請求項3または6に記載の画像データ処理方法に
おいて、微分フィルタ処理された画素データに基づくヒ
ストグラムに従って画素データの二値化を行う二値化処
理ステップを備える画像データ処理方法。
【0107】このようにすれば、高速なエッジ画像生成
が可能になる。
【0108】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、画
像メモリに対する画素データの読み出し書き込み回数を
低減することができ、よって、データ形式変換処理やフ
ィルタ処理を含む画像データ処理の高速化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の画像データ処理装置を示すブロ
ック図
【図2】第1実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図3】第1実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図4】第1実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図5】第1実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図6】第1実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図7】第1実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図8】第1実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図9】第1実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図10】画像入力装置にて取り込まれるカラー画像を
示す説明図
【図11】第1実施形態の動作の一部を示す説明図
【図12】第1実施形態の動作の結果を示す説明図
【図13】第1実施形態の動作の結果と比較するための
説明図
【図14】第2実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図15】第2実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図16】第3実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図17】第3実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図18】第3実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図19】第3実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図20】第3実施形態の動作の一部を示すフロー図
【図21】従来例の動作の一部を示す説明図
【図22】従来例の動作の一部を示す説明図
【図23】従来例の動作の一部を示す説明図
【図24】従来例の動作の一部を示す説明図
【符号の説明】
10…画像データ処理装置 12…画像入力装置 14…CPU 16…画像出力装置 18…画像メモリ 20…記録媒体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1画面分の第1データ形式の
    画素データを第1メモリに格納する第1ステップと、 前記第1データ形式の画素データのフィルタ処理を行う
    第2ステップと、 このフィルタ処理された画素データを第2データ形式の
    画素データへ変更する第3ステップとを含む画像データ
    処理方法において、 前記第2ステップは、 前記第1メモリに格納された第1データ形式の画素デー
    タを1画素づつ順次読み出す第1読み出しステップと、 この読み出された画素データの周辺で、且つ、フィルタ
    処理済みの画素データを読み出す第2読み出しステップ
    と、 この第2読み出しステップで読み出されたフィルタ処理
    済みの画素データに基づいて、前記第1読み出しステッ
    プで読み出された画素データに対し、少なくとも1種類
    のフィルタ処理を行うフィルタ処理ステップとからな
    り、 前記第3ステップは、 前記フィルタ処理ステップでフィルタ処理された画素デ
    ータのデータ形式を、第1データ形式から第2データ形
    式へ変換する変換ステップと、 この変換ステップで変換処理された画素データを第2メ
    モリへ格納する格納ステップとからなり、 前記各画素データに対して前記第2ステップ及び第3ス
    テップの各処理を連続して行うようにした画像データ処
    理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像データ処理方法に
    おいて、前記フィルタ処理ステップは、第1データ形式
    の画素データを平均化する平均化処理ステップと、この
    平均化処理ステップで処理された画素データを微分する
    微分フィルタ処理とを含む画像データ処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の画像データ処
    理方法において、前記第2読み出しステップは、前記第
    1読み出しステップにおける画素データの読み出し順序
    において、第1読み出しステップで読み出された画素デ
    ータに先行しかつ隣接する画素データを読み出すように
    した画像データ処理方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも1画面分の第1データ形式の
    画素データを第1メモリに格納する第1ステップと、 格納された第1データ形式の画素データを第2データ形
    式の画素データへ変更する第2ステップと、 この第2データ形式の画素データのフィルタ処理を行う
    第3ステップとを含む画像データ処理方法において、 前記第2ステップは、 前記第1メモリに格納された第1データ形式の画素デー
    タを1画素づつ順次読み出す第1読み出しステップと、 この読み出された画素データのデータ形式を第1データ
    形式から第2データ形式へ変換する変換ステップとから
    なり、 前記第3ステップは、 前記変換ステップで変換された画素データの周辺で、且
    つ、第2データ形式へ変換済みの画素データを読み出す
    第2読み出しステップと、 この第2読み出しステップで読み出された第2データ形
    式の画素データに基づいて、前記変換ステップで第2デ
    ータ形式へ変換された画素データに対し、少なくとも1
    種類のフィルタ処理を行うフィルタ処理ステップと、 このフィルタ処理ステップで処理された画素データを第
    2メモリへ格納する格納ステップとからなり、 前記各画素データに対して前記第2ステップ及び第3ス
    テップの各処理を連続して行うようにした画像データ処
    理方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像データ処理方法に
    おいて、前記フィルタ処理ステップは、第2データ形式
    の画素データを平均化する平均化処理ステップと、この
    平均化処理ステップで処理された画素データを微分する
    微分フィルタ処理とを含む画像データ処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の画像データ処
    理方法において、前記第2読み出しステップは、前記第
    1読み出しステップにおける画素データの読み出し順序
    において、第1読み出しステップで読み出された画素デ
    ータに先行しかつ隣接する画素データを読み出すように
    した画像データ処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に記載の画
    像データ処理方法をコンピュータに実行させるためのプ
    ログラムが記録された記録媒体。
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