JPH05225336A - 境界抽出方法および装置 - Google Patents

境界抽出方法および装置

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JPH05225336A
JPH05225336A JP4026952A JP2695292A JPH05225336A JP H05225336 A JPH05225336 A JP H05225336A JP 4026952 A JP4026952 A JP 4026952A JP 2695292 A JP2695292 A JP 2695292A JP H05225336 A JPH05225336 A JP H05225336A
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JP
Japan
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boundary
image
processing
pixel point
circuit
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JP4026952A
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Shinichi Horinouchi
真一 堀ノ内
Michihisa Dou
通久 堂
Kingo Ozawa
金吾 小沢
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Tokimec Inc
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Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】無人搬送車や、各種製品の形状検査装置等の視
覚センサ部に応用され、計測環境に関わらず、対象物標
の画像情報から画像の境界を、高精度に抽出すること。 【構成】TVカメラ1、A/D変換器2、平滑化回路
3、微分処理回路4、境界抽出回路9、ラベリング回路
10、矩形処理回路11、CPU13、RAM12を有
して構成される。 【効果】微分画像を複数のしきい値で2値化し、該2値
化された画像に対して、境界画素判定オペレータ作用さ
せた後、境界画像を、統合することにより、環境に影響
されない、高精度の境界抽出処理を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無人搬送車や各種製品
の形状検査装置の視覚センサ部等に応用され、対象物標
の画像情報から、画像中の境界線を抽出し、存在する物
標の形状等を認識する、画像処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像情報から境界線の抽出を行う
場合、画像情報を、あるしきい値で2値化して、その輪
郭部を抽出することが行われている。
【0003】また、一般の各種シーンへの適用法とし
て、画素間の濃度差、すなわち微分を用いて、画像情報
から境界線を抽出することも行われているが、その場合
には、単一の固定しきい値を用いている。
【0004】これらの方法を使用する場合、計測対象物
と、背景の濃度の差が、十分に大きなこと、例えば、文
書画像のように、背景が白色で、計測対象画像である文
字・図形部が黒色であること等の、良好な計測環境が必
要になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、従来技
術では、計測対象物と、背景の濃度の性質が、極端に異
なる計測環境を、全てのシーンに対して、満足させる必
要があるため、従来の画像処理技術は実用的なものでは
なかった。
【0006】また、画素間の濃度差、すなわち微分を用
いる方法によれば、該微分値を、固定された、あるしき
い値を用いて、2値化して扱うため、効果的に微分処理
が行える適用対象が限られ、高精度な画像処理を行うに
は、予め対象物標に関する多量の知識を、必要とするこ
とにもなる。
【0007】上記の様に、従来の手法では、実世界の様
々なシーンを対象とした、画像の境界抽出処理は、困難
であった。
【0008】そこで、本発明は、上記問題を解決すべ
く、計測環境に影響されることなく、高精度に、画像情
報から境界を抽出する、新たな手法を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】測定対象物の画像情報を
入力する画像情報を微分処理する手段と、該手段による
微分値を2値化する、複数のしきい値を設定する手段
と、各々のしきい値により2値画像を作成する手段と、
作成された各々の2値画像において、注目する画素点
が、境界線を構成するか否かを判定させる境界画素判定
オペレータを作用させ、前記注目する画素点が境界線を
構成すると判定されれば、該注目する画素点は、境界画
素と判断し、境界画像を作成する手段と、作成された各
々の境界画像を統合する手段とからなる構成が考えられ
る。
【0010】
【作用】まず、テレビカメラ等の画像入力手段で、測定
対象物の、原画像の画像情報(例えば、測定対象物の輝
度情報)を入力する。
【0011】次に、入力された画像情報を、アナログー
デジタル変換し、得られたデジタル画像に微分処理を施
し、該微分画像を、複数のしきい値(例えば4個)で2
値化し、複数個の2値画像を得る。
【0012】次に、2値化された各々の画像において、
以下の処理を行う。
【0013】ある2値化された画像において、注目する
画素点が、境界線を構成するか否かを判定する境界画素
判定オペレータを、2値画像に作用させ調べる。
【0014】そして、構成すると判定した場合には、前
記注目する画素点は、境界画素点と判断し、境界画像を
作成する。
【0015】最後に、2値化された複数の画像の各々に
対して求められた境界画像を、統合することにより、測
定対象物の原画像から境界線を抽出する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。
【0017】図1に、本発明の一実施例の構成図を示
す。
【0018】本実施例は、TVカメラ1、A/D変換器
2、平滑化回路3、微分処理回路4、境界抽出回路9、
ラベリング回路10、矩形処理回路11、CPU13、
RAM12を有して構成される。
【0019】また、境界抽出回路9は、微分画像から、
複数個のしきい値5を設けることにより、2値画像を作
成する2値画像作成部6と、該2値画像から境界画像を
作成する境界画像作成部7と、作成された複数の境界画
像を統合する統合回路8を有して構成される。
【0020】TVカメラ1は、測定対象物の画像情報で
ある輝度情報を、収集する手段である。
【0021】本実施例では、TVカメラのNTSC信号
を画像情報として利用しているが、超音波、電波等の反
射強度情報を画像情報として用いても良い。
【0022】A/D変換器2は、アナログ信号をデジタ
ル信号へ変換する回路である。
【0023】平滑化回路3は、画像からの特徴抽出の容
易化を図るため、画像に含まれる各種の雑音を、除去す
る手段であり、各種TTLロジック等の電子デバイスで
構成される。
【0024】微分処理回路4は、画像からの境界抽出の
容易化を図るため、輝度情報の差分を計算する手段であ
り、各種TTLロジック等の電子デバイスで構成され
る。
【0025】境界抽出回路9は、微分処理回路4で得ら
れた微分画像を、複数のしきい値5を用いて、2値画像
作成部6により複数の2値画像を得、境界画像作成部7
により、各2値画像から境界画像を作成し、各境界画像
を統合し、最終的に1つの境界画像を得る手段であり、
各種TTLロジック、クロック回路、ディレイ回路等の
電子デバイスで構成される。
【0026】ここで、境界画像の統合は、統合回路8に
て行われ、統合回路8は、論理ORゲート等の電子デバ
イスで構成される。
【0027】ラベリング回路10は、得られた画像中に
複数の図形が存在するときに、連結成分(この場合、例
えば、境界を構成する画素以外の画素のかたまり)ごと
に、異なるラベルを付加する手段である。具体的には、
数字を付加する等の方法により、ある連結成分と他の連
結成分の区別を行うことが考えられる。
【0028】本手段は、例えば、CPU(中央処理装
置)、仮ラベリング処理用RAM、テーブル操作処理用
RAM、本ラベリング処理用RAMを有して構成され
る。
【0029】矩形処理回路11は、同じラベルが付加さ
れた画素点が呈する形状を、矩形状に近似する手段であ
り、各種TTLロジック等の電子デバイスで構成され
る。
【0030】RAM12は、矩形処理された画像情報等
を格納しておく手段であり、半導体メモリ等で構成され
る。
【0031】CPU13は、本装置を他のシステムへ応
用する際の、信号処理制御を行う手段であり、半導体マ
イクロプロセッサー等で構成される。
【0032】以下、図2のフローチャートを参照して、
図1に示す本発明の一実施例の動作を説明する。
【0033】まず、ステップ100にて測定対象物の輝
度情報の読み込みを行う。
【0034】本実施例では、例えばTVカメラから出力
されるNTSC信号を利用する。
【0035】次に、ステップ110で、A/D変換器2
にて、アナログで出力されるNTSC信号を、デジタル
信号に変換する。
【0036】ステップ120では、得られたデジタル信
号をもとに、画像の平滑化処理を行う。
【0037】ここで、平滑化処理とは、画像からの特徴
抽出の容易化を図るため、画像に含まれる各種の雑音
を、除去する処理であり、本発明においては必ずしも必
要ではないが、今回は、これを含めて説明する。
【0038】図3を参照して、平滑化処理の一例を説明
する。
【0039】いま、3×3のマトリクスを考え、注目す
る画素点の値をPとし、Pの周囲の画素点の値を、図3
のように、A0、A1、A2、A3、A4、A5、A
6、A7とする。
【0040】ここで、次式1で与えられるPを、注目す
る画素点での平滑化処理値とする。
【0041】 P=(A0+A1+A2+A3+A4+A5+A6+A7)/8 (式1) 平滑化回路3は、この平滑化処理を、全ての画素点を注
目点として行う。
【0042】次にステップ130では、平滑化処理され
た画素をもとに、画像の微分処理を行う。
【0043】ここで、微分処理は、境界抽出の容易化を
図るため、画像に施す演算処理である。
【0044】図4を参照して、微分処理の一例を説明す
る。
【0045】いま、5×5のマトリクスを考え、注目す
る画素点の値をPとし、Pの周囲の一部の画素点の値
を、図4のように、P0、P1、P2、P3、P4、P
5、P6、P7とする。
【0046】ここで、次式2で与えられるPを、注目す
る画素点での微分値とする。
【0047】 P=|(P7+2×P0+P1)−(P5+2×P4+P3)| +|(P7+2×P6+P5)−(P1+2×P2+P3)| (式2) 微分処理回路4は、この微分処理を、全ての画素点に対
して行う。
【0048】次に、ステップ140にて境界抽出がおこ
なわれるが、これを図1に示す境界抽出回路9、およ
び、図5に示す境界画素判定オペレータを用いて説明す
る。
【0049】微分処理回路4にて得られた微分画像は、
複数個設けられたしきい値5(本実施例では、しきい値
A、B、C、Dの4種類のしきい値が、設定されてい
る)に対応して、2値画像が得られる。
【0050】本実施例では、4種類のしきい値が設けら
れており、各々のしきい値に対応して、2値画像作成部
6にて、注目する画素の値が、しきい値以上の場合を
「1」、その他を「0」とする処理を行い、2値画像
A、2値画像B、2値画像C、2値画像Dが得られる。
【0051】また、境界画像作成部7では、各々の2値
画像に、境界画素判定オペレータを作用させ、境界画像
(本実施例では、境界画像A、境界画像B、境界画像
C、境界画像Dの4種類の境界画像)を得るが、これに
ついて説明する。
【0052】図5は、境界画素判定オペレータの1例を
示したものである。
【0053】本オペレータは5×5のマトリクスからな
っており、境界線の幅が2画素以下の場合の境界線を検
出するためのオペレータである。
【0054】すなわち、境界画素判定オペレータとは、
2値画像において「1」を示す画素の集りの大きさが、
境界線幅以下であるか否かを判定し、境界画素を検出す
るオペレータである。
【0055】中心点の値をPとし、P0、P1、P2、
P3、P4、P5、P6、P7、P8、P9、PA、P
B、PC、PD、PE、PFを、図5に示す様に、設定
する。 2値画像に、本オペレータを使用し、中心点P
が縦方向の境界画素である条件を、式3に示す。
【0056】 P=1で、 (P1=0 かつ P2=0) または (P1=0 かつ P3=0) または (P0=0 かつ P2=0)ならばPは、境
界画素点である。 (式3) 逆に、式3を満たさなければ、中心点Pは、縦方向の境
界画素ではないことになる。
【0057】同様に、中心点Pが、横方向、右上がり斜
め方向、右下がり斜め方向の、境界画素であるための条
件を、それぞれ以下の、式4、5、6に示す。
【0058】横方向では、 P=1で、 (P5=0 かつ P6=0) または (P5=0 かつ P7=0) または (P4=0 かつ P6=0)ならばPは、境
界画素点である。 (式4) 右上がり斜め方向では、 P=1で、 (P9=0 かつ PA=0) または (P9=0 かつ PB=0) または (P8=0 かつ PA=0)ならばPは、境
界画素点である。 (式5) 右下がり斜め方向では、 P=1で、 (PD=0 かつ PE=0) または (PD=0 かつ PF=0) または (PC=0 かつ PE=0)ならばPは、境
界画素点である。 (式6) 以上のような、境界画素判定オペレータを全ての画素点
に作用させ、2値画像から境界画素の集りである、境界
画像を作成する。
【0059】なお、本実施例では、境界画素判定オペレ
ータとして、線幅2画素分のオペレータ、すなわち5×
5のマトリクスを使用したが、これに拘束されるもので
はない。
【0060】しかしながら、マトリクスの大きさ(境界
線の幅に対応する)を、小さくしすぎると、境界線が途
ぎれがちになり、大きくしすぎると境界線が太くなり領
域を歪めてしまうため、一般には、線幅5画素分のオペ
レータ、すなわち11×11程度の大きさのマトリクス
を用いるのが、好ましい。
【0061】実際には、線幅を大きくすると、判定論理
が複雑になる場合もあるため、これに対処する境界画素
判定オペレータの1例を図6に示す。
【0062】本オペレータは9×9のマトリクスからな
っており、境界線の幅が7画素までの境界線を検出する
ためのオペレータである。
【0063】中心点をPとし、Q0、Q1、Q2、Q
3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8、Q9、QA、Q
B、QC、QD、QE、QF、R0、R1、R2、R
3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、RA、R
B、RC、RD、RE、RFを、図6に示す様に、設定
する。
【0064】Pが、境界画素点の場合は、次式7を満た
す。
【0065】逆に式7を満たさなければ、Pは、境界画
素点ではないと判断される。
【0066】 P=1で、 i=0からF のいずれかで Qi=0 かつ Ri=0ならばPは、境界画素点であ
る。 (式7) 本オペレータを使用することにより、比較的線幅の太い
境界線の検出も容易となる。
【0067】以上の様に、微分処理された画像に対し
て、複数のしきい値による2値画像を作成し、その各々
の2値画像に対して、図5、6に示すような境界画素判
定オペレータを作用させることにより、計測環境に影響
されず、高精度に境界を抽出する方法を、提供すること
ができることになる。
【0068】上記のような過程を経て得られた境界画像
A、B、C、Dは、統合回路8にて論理和の演算により
統合される。
【0069】なお、該統合された画像に対して、いわゆ
る膨張、収縮処理を施しても良い。
【0070】膨張、収縮処理は、基本的な画像処理手法
で、この2つの処理を組み合わせることにより、穴埋
め、スムージング等の処理を行うことができる。
【0071】処理の概要を図7に示す。
【0072】膨張処理は、図7に示すA0、A1、A
2、A3、A4、A5、A6、A7のうち、少なくとも
一つが1ならば、注目する画素点Pを境界画素、すなわ
ち、P=1とする処理である。
【0073】収縮処理は、図7に示すA0、A1、A
2、A3、A4、A5、A6、A7のうち、少なくとも
一つが0ならば、注目する画素点Pを非境界画素、すな
わち、P=0とする処理である。
【0074】なお、上記、膨張、収縮処理は、本境界抽
出方法においては、ともすると途切れがちに抽出される
境界を連結させることを目的とし、境界抽出の完璧を期
すため行われる処理である。
【0075】次にステップ150では、ラベリング回路
10にてラベリング処理を行う。
【0076】ここで「ラベリング処理」とは、得られた
画像中に複数の図形(領域)が存在するときに、各領域
の連結成分ごとに、異なるラベル値を付加する処理であ
る。したがって非境界画素(領域)に着目してラベリン
グを行う。
【0077】処理結果例を、図8に示す。
【0078】図8に示す例は、境界線が2ヵ所で閉曲線
となっている場合であり、その各々の領域には、異なる
ラベル「1」、「2」、「3」が、付加されている。
【0079】なお、ラベリング処理は、通常、仮ラベリ
ング処理、テーブル操作処理、本ラベリング処理の3段
階の処理で行われる。
【0080】以下、ラベリング処理について説明する。
【0081】まず、入力画像をラスタ走査し、ラベルが
割り当てられていない境界線を構成する画素以外の画素
に対して順次、未使用のラベルをつけていく処理を、最
終走査画素まで行う(仮ラベリング処理と称する)。
【0082】この際、違うラベルを付けた画素が連結し
ていることが、判明すればラベル連結情報を作成してお
く。
【0083】違うラベルを付けた画素が、連結している
か否かは、例えば注目する画素の4近傍に、他のラベル
が付けられた画素が、存在するか否かによって判断され
る。
【0084】次に、ラベル連結情報をもとにラベル値修
正テーブルを作成する(テーブル操作処理と称する)。
【0085】最後に、ラベル値修正テーブルを用いて、
仮ラベリング画像から、本ラベリング画像を作成する
(本ラベリング処理と称する)。
【0086】なお、ラベリング処理方法の詳細について
は、例えば「コンピュータ画像処理入門」(総研出版
(株):田村秀行監修)に、さらに詳しく記載されてい
る。
【0087】次にステップ160では、矩形処理回路1
1にて矩形情報処理を行う。
【0088】ここに「矩形情報処理」とは、同じラベル
が付加された画素点が呈する形状を、矩形状に近似する
ものであり、どの程度の大きさの物が、どの位置に存在
するかについての、概略情報を得るための処理である。
【0089】該情報は、アプリケーションシステムに伝
送され、アプリケーションシステムにとって有益な情報
となる。
【0090】図9に、ある領域が、矩形情報処理される
一例を示す。
【0091】領域Aを構成する画素には、同一のラベル
が付加されており、該領域Aは、矩形Bの様に近似され
おり、該矩形Bが矩形情報となる。
【0092】矩形処理方法の一例としては、座標系を図
9のように設定し、領域Aを構成する画素がとりうる
X、Y座標のうち、XおよびY座標の最小値、最大値を
それぞれ、XMIN、XMAX、YMIN、YMAXと
すると、 XMIN≦X≦XMAX、かつ、YMIN≦Y≦YMAX (式8) なる、式8を満たす領域を、領域Aの矩形情報とするこ
とが考えられる。
【0093】図2に示すフローチャートによれば、以上
で一連の境界抽出処理が終了したことになる。
【0094】矩形情報処理後、該情報はRAM12に格
納される。
【0095】また、本装置を他のシステムのセンサー部
として、利用する場合、CPU13は、他のシステムと
インターフェイスを介して接続される。
【0096】例えば、本装置を、無人搬送車の障害物回
避のセンサとして使用する場合が、考えられ、これにつ
いて述べる。
【0097】前方の画像から、境界抽出およびラベリン
グ処理を行い、そのラベルに従って、矩形情報処理し、
その矩形情報が、RAM12に蓄えられており、該矩形
の面積が所定以上の場合、前方に障害物が存在すると、
判断し、該障害物の回避を行う等の応用例である。
【0098】この場合、インターフェイスを介してCP
U13と、無人搬送車側のCPUが接続されており、該
CPUには、アクチュエータ制御回路が接続されている
構成例が、考えられる。
【0099】無人搬送車側のCPUは、CPU13を介
してRAM12の矩形情報をロードし、矩形の面積が所
定以上であるか否かの判断を行う。
【0100】矩形の面積が所定以上であると判断した場
合、無人搬送車側のCPUは、アクチュエータ制御回路
に、所定の信号を送信し、アクチュエータの駆動によ
り、進行方向を所定角度だけ変更させる等の、所定の障
害物の回避動作を行うことになる。
【0101】無人搬送車の障害物回避センサへの応用
は、本発明の実施例の一応用例にすぎず、この他、各種
製品の形状検査装置の視覚センサ部への応用等、さまざ
まな応用例が、考えられる。
【0102】以上の様に、本発明は、平滑化処理された
原画像を、さらに微分処理し、該微分処理画像に対し
て、複数のしきい値による2値画像を作成し、その各々
の2値画像に対して、境界画素判定オペレータを作用さ
せ、境界画像を作成し、境界画像を統合することによ
り、計測環境に影響されず、高精度に境界抽出を行う方
法を、提供することができる。
【0103】さらに、ラベリング処理、矩形情報処理等
を施すことにより、物標の存在の有無や、存在する物標
の形状、大きさ等を把握できるため、他のシステムへの
応用範囲の広い画像処理装置を、構築することができる
利点がある。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、微分画像を複数のしき
い値で2値化し、該2値化された2値画像に対して、境
界画素判定オペレータ作用させ、境界画像を作成し、該
境界画像を統合することにより、環境に影響されない、
高精度の境界抽出処理を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成の説明図である。
【図2】本発明の一実施例の動作を説明するための工程
図である。
【図3】平滑オペレータの説明図である。
【図4】微分オペレータの説明図である。
【図5】境界画素判定オペレータの説明図である。
【図6】境界画素判定オペレータの説明図である。
【図7】膨張、収縮処理の説明図である。
【図8】ラベリング処理の説明図である。
【図9】矩形情報処理の説明図である。
【符号の説明】
1…TVカメラ、2…A/D変換器、3…平滑化回路、
4…微分処理回路、5…しきい値、6…2値画像作成
部、7…境界画像作成部、8…統合回路、9…境界抽出
回路、10…ラベリング回路、11…矩形処理回路、1
2…RAM、13…CPU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定対象物の画像情報を入力し、該画像を
    微分処理した微分画像を、複数のしきい値を設けて2値
    化した2値画像を作成し、 該作成された各々の2値画像について、注目する画素点
    が、境界線を構成するか否かを判定させる境界画素判定
    オペレータを作用させ、前記注目する画素点が、境界線
    を構成すると判定されれば、該注目する画素点は、境界
    画素とし、境界画像を作成し、 該作成された複数の境界画像を、統合することにより、
    画像情報から境界線を抽出する、境界抽出方法。
  2. 【請求項2】測定対象物の画像情報を入力する手段と、
    画像情報を微分処理する手段と、該手段による微分値を
    2値化する、複数のしきい値を設定する手段と、各々の
    しきい値により2値画像を作成する手段と、作成された
    各々の2値画像において、注目する画素点が、境界線を
    構成するか否かを判定させる境界画素判定オペレータを
    作用させ、前記注目する画素点が境界線を構成すると判
    定されれば、該注目する画素点は、境界画素と判断し、
    境界画像を作成する手段と、作成された各々の境界画像
    を統合する手段とからなる境界抽出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009193390A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Honda Motor Co Ltd 車両周辺監視装置、車両、車両周辺監視用プログラム、車両周辺監視方法
JP2010004128A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置、画像処理プログラム、および画像処理方法
US10119111B2 (en) * 2014-01-14 2018-11-06 SCREEN Holdings Co., Ltd. Cell colony area specifying apparatus, cell colony area specifying method, and recording medium

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