JP2007081968A - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送ベルトにより原稿を搬送する原稿搬送装置を使用した場合、副走査先端、後端で発生する搬送ベルトの浮き、および搬送ローラ等による搬送ベルトのたわみにより生じた原稿台ガラスとの隙間により、副走査後端側で流し読みを行うラージサイズ原稿には、その隙間に起因した読み取りレベルの低下が生じていた。
【解決手段】 搬送ベルトにより原稿を搬送する原稿自動搬送装置を有する画像読み取り装置において、流し読み時のランプ連続点灯による光量劣化と、ラージ流し読みにおける搬送ベルトの浮き、たわみに起因する読み取りレベルの低下を同時に補正することにより、搬送ベルトによる流し読み時に発生する画像面内ムラを解消し、良好な読み取り画像が得ることが可能となる。
【選択図】 図1

Description

搬送ベルトによる原稿自動搬送手段を有した画像読み取り装置での流し読みにおける搬送ベルトの浮き、たわみによる画像ムラの補正、および流し読み時の光源連続点灯による光量変動に起因する読み取りレベル変動を補正する画像読み取り装置に関する。
図4に原稿自動搬送装置を搭載した画像読み取り装置の従来例を示す。
図4において、401は原稿自動搬送装置、402は画像読み取り装置である。403は原稿束404を載置する原稿トレイである。原稿載置トレイ403に載置された原稿404は一番上の原稿から順にピックアップローラ405により取り込まれる。406は搬送ローラであり、ピックアップローラにより取り込まれた原稿を画像読み取り装置402まで搬送する。407は搬送ベルトであり、搬送ベルト駆動ローラ408、および従動ローラ409により回転駆動される。原稿は搬送ベルト407により原稿台ガラス413まで搬送される。
410a〜dは抑えコロである。抑えコロ410a〜dは上下に揺動するようになっており、搬送ベルトを介して原稿を原稿台ガラス413に押圧するためのものである。411は排紙ローラ、412は排紙トレイであり、読み取りが終了した原稿を搬送ベルト407により後端側に搬送された後、排紙ローラ411によって排紙トレイ412上に排紙される。
原稿読み取り装置402において414は原稿を照明するための光源、415は光源の光を効率よく原稿に照射するための反射笠、415は原稿からの反射光を受ける第1ミラーである。418は第2ミラー、419は第3ミラー、421はレンズ、422はCCDラインセンサである。ここで光源414、反射笠415、第1ミラー416の総称を第1ミラーユニット417、第2ミラー418、第3ミラー419の総称を第2ミラーユニット420と称する。
第1ミラー415による原稿反射光は第2ミラー418,第3ミラー419により折り返され、レンズ420を通して、ラインCCD421に入射される。
原稿自動搬送装置401により原稿台ガラス413に載置された原稿は光源414、反射笠415により照明され、原稿から反射された光は第1ミラー415、第2ミラー418,第3ミラー419により折り返され、レンズ420を通して、ラインCCD421に入射される。
図4の原稿自動搬送装置を搭載した画像読み取り装置では第1ミラーユニット417、および第2ミラーユニット420を所定の位置に固定し、搬送中の原稿を読み取る、いわゆる流し読みを行うことが可能である。
流し読み時ではミラーユニット417、420をスキャン動作させる必要がなく、バックスキャンに要する時間が不要なので、高速に原稿を読み取ることが可能である。
原稿がスモールサイズの場合(STMTサイズより小さい場合)、第1ミラーユニット417、および第2ミラーユニット420は副走査中央付近である図4のAの位置に固定され、流し読みが行われる。スモールサイズ原稿の流し読み位置が副走査中央に設定されているのは、原稿の原稿台ガラス上への突入時、脱出時に原稿が原稿台ガラス等に触れた際に生じる振動の影響を受けないようにするためである。
原稿がラージサイズの場合(STMTサイズより大きい場合)、第1ミラーユニット417、および第2ミラーユニット420は副走査後端の図4中のB位置に固定され、流し読みが行われる。ラージサイズ原稿の流し読み位置が副走査後端に設定されているのは、ラージサイズ原稿の場合と同様に原稿の原稿台ガラス上への突入時、脱出時に生じる原稿の振動の影響を小さくするためである。
原稿の搬送方法は上述した搬送ベルトによる原稿搬送のほかに、原稿をローラ部材に巻き付けるようにして搬送する搬送ローラ方式が知られているが、搬送ローラ方式にでも流し読みは可能である。
流し読みでは読み取りジョブ中は図4A,またはBの位置にミラー台に固定されているので、原稿読み取りと原稿の読み取りの間でシェーディング補正係数のための基準白板読み取りができない。そのため、ランプ連続点灯によるランプ光量変動を補正できず、流し読みで読み取りジョブ後半は、ランプ光量変動の影響を大きく受け、その結果読み取った画像にはランプ光量変動による読み取りレベルムラが生じてしまうという問題があった。
ランプ連続点灯による光量劣化の画像への影響を補正するための方法として、流し読み位置の原稿領域外に第2の濃度基準を設け、その濃度基準の読み取りレベルからランプの光量低下分を算出する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1による光量劣化補正方法は流し読み位置の原稿領域外に第2の濃度基準でのランプ光量しか測定できないので、ランプの光量が主走査方向に不均一に変動した場合、十分な補正を行うことができなかった。
また、搬送ベルトによる原稿搬送方式の流し読みでは、原稿台ガラスに対する搬送ベルトの浮きや搬送ベルトのたわみにより、読み取り画像にムラが生じるという問題がある。
図5は、原稿搬送ベルト407で原稿が原稿台ガラス413に押しつけられている様子(副走査断面)を模式的に示したものである。図5に示すように、原稿の副走査中央部は原稿搬送ベルトにより押さえつけられているが、副走査先端、後端部では原稿を原稿台ガラス上へスムーズに搬入、搬出するために、原稿搬送ベルトが原稿台ガラスに対して浮き上がっている構成になっている。そのため、原稿と原稿搬送ベルトの間には斜線で示される隙間が生じる。
この隙間があると、原稿読み取り時に原稿を照明する照明光のうち、原稿を透過した成分が原稿搬送ベルト表面で反射してリニアイメージセンサ422に入射する成分が隙間の大きさに応じて変化してしまう現象が発生してしまう。
図5にてはスモール原稿の流し読み位置、Bはラージ原稿の流し読み位置を示している。スモール原稿の流し読み位置Aでは原稿台ガラスと搬送ベルトの間に隙間は生じない。一方、ラージ原稿の流し読み位置Bでは原稿台ガラスと搬送ベルトの間に隙間が生じている。
この結果、ラージ原稿の流し読みを行った結果は原稿台ガラスと搬送ベルトの間に隙間による読み取りレベル低下により、読み取りデータ全体が暗くなってしまうという問題が生じる。
図6は、原稿搬送ベルト407で原稿が原稿台ガラス413に押しつけられている様子(主走査断面)を模式的に示したものである。
搬送ベルトとしてゴムベルトを使用した場合には図6に示すように、副走査先端では搬送ローラ408、後端側では従動ローラ409の間で搬送ベルトのたわみが生じるため、搬送ベルトが原稿台ガラスに対して浮き上がってしまい、原稿と原稿搬送ベルトの間には斜線で示される隙間が生じる。この隙間があると、前述の理由と同様に隙間の大きさに応じて読み取りレベルの変化が生じてしまう。
その結果、ラージ原稿の流し読みを行った結果は原稿台ガラスと搬送ベルトの間に隙間による読み取りレベル低下により、主走査方向に読み取りレベルムラが発生するという問題がある。
図7は濃度が均一な原稿をスモール流し読み、およびラージ流し読みで読み取った際の読み取り結果を模式的に示した図である。
スモール流し読みでは搬送ベルトの浮きやたわみがないので、読み取り結果は全面均一になっている。一方、ラージ流し読みでは搬送ベルトの浮きによる画像全域にわたる画像レベル低下と、搬送ベルトたわみに起因する副走査方向にのびる画像ムラが同時に発生している。
搬送ベルト起因の読み取り画像劣化と同様に、ローラー搬送による原稿搬送装置においてローラー起因の原稿たわみが発生する場合の画像劣化を補正する方法がある。白色基準部材を読み取って得た読み取りデータと、白色原稿を流し読みした際の読み取りデータとに基づいて補正係数を算出し、その補正係数を用いてシェーディング補正を行うことにより画像ムラを補正しようとするものである(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−37717(第7ページ、図2、図3) 特開2004−328182(第6ページ、図3)
しかしながら、特許文献2による搬送ベルト(搬送ローラー)に起因する画像劣化補正方法は1ライン分の補正係数を保持するための大きな記憶手段を持つ必要があるのでコストアップになってしまう。
そこで、本発明は、画像面内ムラを解消し、良好な読み取り画像が得ることが可能となる画像読み取り装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するため、本発明に係るの画像読み取り装置は、プラテンガラス上に原稿を自動搬送するための原稿自動搬送装置で、原稿搬送手段としてベルト状搬送手段を有する原稿自動搬送手段と、プラテンガラス上に載置された原稿を照明し、その原稿反射光をデジタル画像データに変換する原稿読み取り手段と、流し読みの紙間で搬送ベルトを読み取って、原稿を照明する光源の光量変動を検出する光量変動検出手段と、前記検出手段による検出結果から、前記光源の光量変動による読み取りレベル変動を補正するための補正係数を算出する光量変動補正係数算出手段と、前記搬送ベルトに起因する読み取り画像劣化を補正するための補正係数が格納されたベルト補正係数格納手段と、補正係数格納手段に格納された補正係数から、前記光源の光量変動による読み取りレベル変動を補正するための補正係数を算出するベルト補正係数算出手段と、前記光量変動補正係数算出手段による補正係数と前記ベルト補正係数算出手段による補正係数を乗算し、その乗算結果と前記読み取り手段から出力される読み取り画像データとを乗算する画像読み取りレベル補正手段を有することを特徴としている。
搬送ベルトにより原稿を搬送する原稿自動搬送装置を有する画像読み取り装置において、流し読み時のランプ連続点灯による光量劣化と、ラージ流し読みにおける搬送ベルトの浮き、たわみに起因する読み取りレベルの低下を同時に補正する。
(実施例1)
図1において、101はCCDラインセンサ、102はアナログ処理回路、103はAD変換回路、104は主走査方向のシェーディングムラを補正するシェーディング補正回路である。
CCDラインセンサ101に原稿反射光が入射されると、CCDラインセンサ101は入射光量に応じた画像信号を出力する。アナログ処理回路102はCCDラインセンサ101のアナログ画像信号に対してサンプリング、オフセット補正、ゲイン補正処理を行う。アナログ処理回路102で処理されたアナログ画像信号はAD変換回路103によりデジタル画像データに変換される。シェーディング補正回路104ではCCDラインセンサ102の画素ごとの感度バラツキ、原稿照明ランプ414の配光、光学レンズ421の端部光量劣化を補正するためのものである。
105は光量変動検出回路であり、原稿と原稿の間の原稿のない期間、いわゆる紙間で読みとたれた搬送ベルト画像データから主走査方向のランプ光量変動量を算出するものである。
106は光量変動補正係数算出回路であり、光量変動検出回路105にて算出されたランプ光量変動量から、ランプ光量変動による画像データの変動を補正するような補正係数を算出するものである。なお、光量変動検出回路105でのランプ光量変動量算出方法、光量変動補正係数算出回路106での補正係数算出方法は後述する。
107はベルト補正係数算出回路、108はベルト補正係数テーブルである。
ベルト補正係数テーブル108には搬送ベルトによる読み取りレベル低下を補正するための補正係数を算出するためのデータが格納されている。ベルト補正係数算出回路107はベルト補正係数テーブル108からデータを読み出し、搬送ベルトによる読み取りレベル低下を補正するための補正係数を算出するものである。補正係数の算出方法はは後述する。
109,110、111は乗算回路である。
乗算回路109は光量変動補正係数算出回路106から出力される配光変動補正係数とベルト補正係数算出回路107から出力されるベルト補正係数を乗算するものである。
乗算回路109にて乗算され光量変動補正係数とベルト補正係数は乗算回路110にてシェーディング補正回路104から出力される原稿読み取りデータと乗算されることで、読み取り画像データに対し、ランプの光量変動、および搬送ベルトに起因する読み取りレベル低下を補正するようになっている。
乗算回路111では光量変動補正係数とシェーディング補正回路104から出力される原稿読み取りデータとが乗算される。
112はセレクタ回路、113はCPUである。セレクタ回路112は乗算回路110の出力、乗算回路111の出力結果のどちらかを後段回路に出力するものであり、その選択はCPU113により制御される。
読み取り原稿がラージサイズの場合は搬送ベルトに起因する画像レベル低下の補正が必要なので、CPU113はセレクタ112に対して乗算回路110の画像データを出力するように制御する。また、読み取り原稿がスモールサイズの場合、搬送ベルトに起因する画像レベル低下補正が不要なので、CPU113はセレクタ112に対して乗算回路111の画像データを出力するように制御する。なお、読み取り原稿のサイズ判定は原稿搬送装置のサイズ検知センサ(図示せず)によるものであったり、ユーザー指定によるものでもよい。
光量変動検出回路105でのランプ光量変動量算出方法、光量変動補正係数算出回路106での補正係数算出方法について説明する。
光量変動検出回路105はシェーディング補正回路104からの流し読み開始直前の搬送ベルト読み取りデータ、および流し読みジョブ中では紙間での搬送ベルト読み取りデータを、あらかじめ設定された複数の主走査位置(領域)にて所定ライン分加算平均し、そのデータを保持するものである。
シェーディング補正回路104からの画像データ1ライン全域について取り扱わないのは、搬送ベルトの汚れを避けるためである。原稿台ガラスの副走査中央では、搬送ベルトは抑えコロ410a〜dにより原稿台ガラスに押圧されていて、原稿台ガラスにより密着しているので、抑えコロが配置されている箇所では搬送ベルトが汚れていることが多い。搬送ベルトに汚れがあると、正確な光量変動量が得られなので、あらかじめ設定された複数の主走査位置(領域)は原稿台ガラスへの押圧が比較的小さい、抑えコロと抑えコロの間に設定している。
図2はあらかじめ設定された複数の主走査位置に対して、光量変動検出回路105が算出した搬送ベルト読み取りレベルを模式的に示したものである。抑えコロと抑えコロ間に設定された9個の主走査位置で搬送ベルト読み取りレベル算出を行ったものであり、図中(a)で示される黒丸は各主走査位置での流し読み開始直前のベルト読み取りデータであり、流し読み開始直後であり、ランプ点灯開始直後なので、光量変動はほとんどなく、主走査方向にフラットな特性になっている。(b)で示される白丸は各主走査位置でのランプ光量劣化が進行した状態でのベルト読み取りデータであり、両端部に対して中央部の光量落ちが大きくなっている例である。ランプ点灯後、時間が経過した際の配光は、ランプ点灯時に対して一律光量が低下するものではなく、装置構成にもよるが一般的には、主走査方向に不均一な光量劣化となることが多い。
光量変動検出回路105は紙間毎にシェーディング補正回路104から出力される搬送ベルト読み取りデータを受け、図2に示したように所定の主走査位置での搬送ベルト読み取りレベルを紙間毎に算出している。
光量変動補正係数算出回路106は光量変動検出回路105にて算出された各種走査位置での搬送ベルト読み取りデータに基づいて、ランプ連続点灯にともなう光量劣化を補正するための補正係数を算出するものである。
補正係数の算出は流し読み開始直後のランプ点灯開始直後での搬送ベルト読み取りレベルを基準データとし、その基準データと流し読み開始後の紙間での搬送ベルト読み取りレベルとの比から算出される。
具体的には、補正係数を算出するための基準データは読み開始直前の搬送ベルト読み取りデータと1枚目流し読みの後の紙間、2枚目流し読みの後の紙間、3枚目流し読みの後の紙間での搬送ベルト読み取りデータの合計値としている。そして、補正係数は上記基準データとn枚目流し読みの後の紙間、n+1枚目流し読みの後の紙間、n+2枚目流し読みの後の紙間、n+3枚目流し読みの後の紙間での搬送ベルト読み取りデータの合計値との比で算出されるものである。
本実施例では上述したように紙間4回分の搬送ベルト読み取りデータを使用して補正係数を算出しているが、これは搬送ベルトの読み取りは回転駆動によるベルトのばたつきやベルトに付着した汚れなどにより、紙間でのベルト読み取り値が安定しないことが多く、そのため、紙間1回分の読み取りデータで補正係数を算出した場合、補正を十分に機能させうる係数を算出することができないことがあるからであり、複数の紙間での搬送ベルト読み取りデータを使用し、ベルトのばたつき、汚れといった補正係数算出に与える要因の影響を小さくするための手法である。ただし、搬送ベルト読み取りデータの積算回数は4つの紙間に限ったものではなく、画像読み取り装置の構成等から適宜決定されるものである。
なお、光量変動補正係数算出回路106はレジスタ(図示せず)を有しており、光量変動補正係数の算出に必要な搬送ベルト読み取りレベル値を保持できるようになっている。
光量変動補正係数の算出は2つのステップにて行われる。
第1のステップは基準データとn〜n+3回目紙間での搬送ベルト読み取りレベルの比率計算による、各主走査位置での補正係数算出である。各主走査位置での光量辺津お補正係数算出式は以下になる。
n+4枚目の原稿流し読み時の補正係数(i)
=基準データ(i)/n〜n+3回目紙間の合計データ(i) …(式1)
i:主走査画素位置(i=1〜9)
図3にて(a)は各主走査位置における基準データ、(b)は各主走査位置におけるn〜n+3回目紙間の合計データ、(c)は各主走査位置における補正係数を模式的に表した図である。各種走査位置での補正係数は(式1)にて算出され、その結果、図3(c)の黒丸で示すような補正係数が算出される。
第2のステップは第1ステップで算出された各種走査位置での補正係数から、各種走査位置以外の画素位置での補正係数算出である。
主走査位置MP1〜MP9以外の主走査位置の補正係数は近接した主走査位置における補正係数から計算によって算出される。例えば図3において、主走査位置Aでの補正係数は主走査位置MP1とMP2の補正係数の直線近似で算出される。この場合の計算式は下記になる。
主走査位置Aでの配光変動補正係数MGA=
MG1+(A−MP2)×(MG2−MG1)/(MP2−MP1)
…(式2)
MP1,MP2:主走査位置
MG1,MG2:主走査位置MP1,MP2における配光変動補正係数
主走査位置A以外の主走査位置での配光変動補正係数も同様の計算式で算出され、主走査位置MPn,MPn+1間での配光変動補正係数算出の一般式は以下となる。
主走査位置Xでの配光変動補正係数MGX=
MGn+(X−MPn+1)×(MGn+1−MGn)/(MPn+1−MPn)
…(式3)
MPn:主走査位置
MGn:主走査位置MPnにおける配光変動補正係数
上記(式3)による演算により、主走査位置Xでの配光変動補正係数が順次算出され、乗算回路109に出力される。
次に搬送ベルトの浮き、たわみに起因する画像レベル低下を補正するための補正係数算出方法について説明する。搬送ベルトに起因する画像レベル低下を補正するための補正係数はベルト補正係数算出回路107とベルト補正係数テーブル108により算出される。
図4はベルト補正係数テーブル108に設定されている内容を模式的に示した図である。補正係数テーブル108には主走査位置を示すデータとその主走査位置に対応した補正係数が格納されており、図4白丸のように主走査位置MP1〜MP9に対応して補正係数MG1〜MG9が格納されていることを表している。(主走査位置MP1〜MP9、補正係数MG1〜MG9は前述の配光変動補正のものと相関はない)
ベルト補正係数テーブル108の主走査位置データMG1〜MG9は主走査方向に生じている画像ムラの極大点(山の部分)、極小点(谷の部分)に対応させてあらかじめ設定されている。また、主走査位置データMG1〜MG9にそれぞれ対応した補正係数MG1〜MG9は画像ムラの極大点、極小点のレベルが所望のレベルに補正されるようなデータがあらかじめ設定されている。
ベルト補正係数算出回路107はベルト補正係数テーブル108から主走査位置データMGn(1〜9)と補正係数MPn(1〜9)を読み出し、主走査位置MGn以外の主走査位置での補正係数を算出する。算出法補は光量変動補正係数の算出方法と同じで、近接した主走査位置における補正係数から計算によって算出される。
主走査位置MPn,MPn+1間でのベルト補正係数算出の一般式は以下となる。
主走査位置Xでのベルト補正係数MGX=
MGn+(X−MPn+1)×(MGn+1−MGn)/(MPn+1−MPn)
…(式4)
MPn:主走査位置
MGn:主走査位置MPnにおけるベルト補正係数
上記(式4)による演算により、主走査位置Xでのベルト補正係数が順次算出され、乗算回路109に出力される。
本例ではベルト補正係数テーブル108主走査位置とそれに対応する補正係数が9セットとしたものであったが、補正テーブル似せて値されるデータセットはこれ以外の任意の数でも構わない。また、ベルト補正係数テーブルXXXの主走査位置を画ムラの極大点、極小点に設定したが、画像ムラを補正がなされるものであれば、任意の点に設定しても構わない。また、式4で示した補正係数算出式も直線近似以外の計算でも構わない。
光量変動補正係数算出回路106から出力される配光変動補正係数とベルト補正係数算出回路107から出力されるベルト補正係数は乗算回路109で乗算され、乗算回路110に出力される。乗算回路110ではシェーディング補正回路104から出力される原稿読み取りデータと乗算回路109からの補正係数が乗算される。
乗算され光量変動補正係数とベルト補正係数は乗算回路110にてシェーディング補正回路104から出力される原稿読み取りデータと乗算されることで、読み取り画像データに対し、ランプの光量変動、および搬送ベルトに起因する読み取りレベル低下を補正するようになっている。
以上説明したように搬送ベルトによる原稿搬送を行う画像読み取り装置で流し読みを行う場合のランプ光量劣化による原稿読み取りレベル変動、搬送ベルトの浮き、たわみに起因する読み取りレベルを補正する。
本実施例ではランプ光量劣化に関し、紙間での搬送ベルト読み取り値からランプの光量変動の検知を行い、さらに光量変動検知においては主走査の所定の位置だけをモニタすることにより、搬送ベルトの汚れ等の影響を受けることなく光量変動を検出することができ、また、複数紙間でのベルト読み取りデータを使用して補正係数を算出するので、搬送ベルト回転駆動時に生じるばたつき等による光量変動検知データのばらつきの影響を抑えた補正係数が算出可能である。
また、搬送ベルトに起因する読み取りレベル低下の補正に関しては、主走査の所定位置についての補正係数のみを用意しておき、所定位置以外については計算により補正係数を算出する構成としたため、主走査すべての画素分の補正係数を保持しておく構成に比べ、回路規模を小さくすることができる。
また、流し読み時のランプ連続点灯による光量劣化と、ラージ流し読みにおける搬送ベルトの浮き、たわみに起因する読み取りレベルの低下を同時に補正することにより、搬送ベルトによる流し読み時に発生する画像面内ムラを解消し、良好な読み取り画像が得ることが可能となる。
本発明実施例1の図 ランプ光量変動に起因する読み取りレベル変動を表す図 ランプ光量変動に起因する読み取りレベル変動とその補正係数を表す図 原稿搬送装置を有した画像読み取り装置の図 従来例の図(搬送ベルト浮きを示す図) 従来例の図(搬送ベルトたわみを示す図) 従来例の図(搬送ベルトの浮き・たわみによるラージサイズ原稿流し読み時の画像を示す図) 搬送ベルトに起因する読み取りレベル変動の補正係数を表す図
符号の説明
101 リニアイメージセンサ
102 アナログ処理回路
103 AD変換回路
104 シェーディング補正回路
105 光量変動検出回路
106 光量変動補正係数算出回路
107 ベルト補正係数算出回路
108 ベルト補正係数テーブル
109〜111 乗算回路
112 セレクタ回路
113 CPU

Claims (4)

  1. プラテンガラス上に原稿を自動搬送するための原稿自動搬送装置で、原稿搬送手段としてベルト状搬送手段を有する原稿自動搬送手段と、
    プラテンガラス上に載置された原稿を照明し、その原稿反射光をデジタル画像データに変換する原稿読み取り手段と、
    流し読みの紙間で搬送ベルトを読み取って、原稿を照明する光源の光量変動を検出する光量変動検出手段と、
    前記検出手段による検出結果から、前記光源の光量変動による読み取りレベル変動を補正するための補正係数を算出する光量変動補正係数算出手段と、
    前記搬送ベルトに起因する読み取り画像劣化を補正するための補正係数が格納されたベルト補正係数格納手段と、
    補正係数格納手段に格納された補正係数から、前記光源の光量変動による読み取りレベル変動を補正するための補正係数を算出するベルト補正係数算出手段と、
    前記光量変動補正係数算出手段による補正係数と前記ベルト補正係数算出手段による補正係数を乗算し、その乗算結果と前記読み取り手段から出力される読み取り画像データとを乗算する画像読み取りレベル補正手段を有することを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記請求項1において光量変動補正係数算出手段による補正係数は、流し読み開始前に読み取った搬送ベルトの読み取り値とその後のn−1回目までの紙間で読み取った搬送ベルト読み取り値の和を基準データとし、その基準データと紙間n回分の送ベルト読み取り値の和との比から算出されることを特徴とする画像読み取り装置。
  3. 前記請求項1において光量変動検出手段は前記原稿読み取り手段から画像データの主走査の所定の箇所について光量変動の検出を行うことを特徴とする画像読み取り装置。
  4. 前記請求項1において光量変動補正係数算出手段とベルト補正係数算出手段での補正係数の算出は所定の複数の補正係数からの近似計算によってなされることを特徴とする画像読み取り装置。
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