JP5905715B2 - 画像読取装置及び画像読取方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置に係り、特に、シェーディング補正に費やす時間を削減し、原稿読取のスループットを高めた画像読取装置及び画像読取方法に関する。
画像読取装置では、光源ランプの光量不均一や経時的変化、画像読取素子の感度バラツキ等による読取画像のムラを防止するために、シェーディング補正を行っている。シェーディング補正では、画像読取装置に備えられた主走査幅以上の幅を有する白基準板をサンプリングすることで白基準値を取得し、画素毎の補正データを作成する。そして、原稿の画像を読み取って、読み取った画像の濃度を補正データに従って補正する。
上記シェーディング補正では、原稿の読取毎に白基準板をサンプリングすることによるスループット低下を防止する必要がある。そこで、初回の原稿読取には白基準板をサンプリングして通常のシェーディング補正を行い、以降の読み取りについては、白基準板をサンプリングせずに光源ランプの光量を計測し、初回の原稿読取時からの経時的な光量の低下に基づいて読取データを補正する簡略シェーディング補正が提案された。
ところが、一般に光源ランプの光量は、光源ランプの特性や、冷却ファン等の気流による光源ランプ周辺の温度差等によって、その低下の度合いが位置に応じて異なる場合がある。このため、従来では、例えば特許文献1に開示されているように、上述した簡易シェーディング補正に際し、光源ランプの光量低下特性に即した修正を行う改良技術が提案されている。
特開2010−11439号公報
しかしながら、光源ランプの特性は多種多様であり、また画像読取装置の使用環境も様々であるとともに、読取速度のさらなる高速化に追随させる必要性から、より精細なシェーディング補正が求められている。
そこで、本発明は、画像読取装置において、白基準板のサンプリング値を光源ランプの光量低下に応じて修正する際、光量低下特性に即したより精細な修正を行い、読取速度のさらなる高速化に追随させつつ、光源ランプの光量の変化による読取画像のムラを防止できる画像読取装置及び画像読取方法を提供することをその目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様である画像読取装置は、
光源(例えば、図1(b)の光源ランプ18)と読取素子が主走査方向に並んだイメージセンサ(例えば、図1(b)のイメージセンサ17)とを備え、読取対象物に光源からの光を照射し、反射光をイメージセンサで読み取る画像読取装置(例えば、図1(a)の画像読取装置10)であって、
イメージセンサにおける主走査幅以上の長さの白基準板(例えば、図1(a)の白基準板15)と、
白基準板より小型の補助白基準板(例えば、図1(a)の補助白基準板13)と、
光源の光量の経時変化に基づく、白基準板を読取対象としたときの読取素子毎の読取値の変化量である差分プロファイルデータ(例えば、図4の光量差分プロファイルデータPro[1〜m])と補助白基準板を読取対象としたときの読取値の代表値の変化量である差分補助プロファイルデータ(例えば、図4の光量差分補助プロファイルデータα)とを記憶した記憶手段(例えば、図3の記憶部30)と、
複数枚の原稿を読み取る際に、1枚目の原稿の読取前において白基準板を読取対象としたときの読取素子毎の読取値である基準光量データ(例えば、図5の基準光量ラインデータP[1〜m])と補助白基準板を読取対象としたときの読取値の代表値である基準光量補助データ(例えば、図5の基準光量補助データM)とを取得し、1枚目の原稿の読取データに対して、基準光量データを用いてシェーディング補正を行う通常シェーディング補正手段(例えば、図3の通常シェーディング補正部231)と、
2枚目以降の原稿の読取前において補助白基準板を読取対象としたときの読取値の代表値である最新光量補助データ(例えば、図6の最新光量補助データN)を取得し、差分補助プロファイルデータに対する基準光量補助データと最新光量補助データとの変化量の比率(例えば、図7の比率β/α)と、差分プロファイルデータとに基づいて、修正値(例えば、図7の白基準修正値Adj[1〜m])を算出する修正値算出手段(例えば、図3の修正値算出部233)と、
差分補助プロファイルデータの値と所定のしきい値とを比較し、差分補助プロファイルデータの値がしきい値より小さい場合に、2枚目以降の原稿の読取データに対して、基準光量データを用いてシェーディング補正を行い、差分補助プロファイルデータの値がしきい値より大きい場合に、2枚目以降の原稿の読取データに対して、修正値を用いて補正された基準光量データ(例えば、図7の補正白基準値aW[1〜m])を用いてシェーディング補正を行う簡略シェーディング補正手段(例えば、図3の簡略シェーディング補正部232)とを備える。
上記発明では、1枚目の原稿読取時に基準光量データを取得するとともに、補助白基準板をサンプリングすることで光源ランプの光量の基準値である基準光量補助データを取得しておく。そして、2枚目以降の原稿読取の直前に補助白基準板をサンプリングして、光源ランプの光量である最新光量補助データを取得し、基準光量補助データからの変化量を算出する。この変化量で、1枚目の原稿読取時に取得した基準光量データを修正して簡略シェーディング補正を行う。この際に、光量の変化に対する画素毎のサンプリング値の変化量をあらかじめ記録したプロファイルデータを参照し、画素毎に基準光量データを修正する。このように、プロファイルデータを参照し、画素毎に基準光量データを修正するため、実際の光量低下特性に即した修正を行うことができる。
特に、上記発明では、固有光量補助データの値と最新光量補助データの値との差分である差分補助プロファイルデータの値を所定のしきい値と比較し、差分補助プロファイルデータの値がしきい値より大きい場合、すなわち、光量変化が大きい場合には、補正された基準光量データを用いてシェーディング補正処理を行うこととなる。一方、差分補助プロファイルデータの値がしきい値より小さい場合、すなわち、光量変化が小さい場合には、補正された基準光量データを用いず、基準光量データをそのまま用いてシェーディング補正処理を行うこととなる。したがって、例えば、最新光量補助データを取得する際に、ノイズの影響等によって、実際よりも大きい値が取得されてしまい、その結果、差分補助プロファイルデータの値がしきい値より小さくなった場合には、補正された基準光量データでなく補正していない基準光量補助データを用いて、シェーディング補正処理が行われる。このように、本発明によれば、例えば、光源の光量変化量の目安とする白基準板の読取値の変化に補助白基準板の読取値の変化量を換算する際に基準として用いる最新光量補助データが、ノイズの影響等によって実際よりも大きい値(光量変化が小さい)値で取得された場合に、過度な補正処理を行うことを防止できるなど、光量低下特性に即したより精細な修正を行い、読取速度のさらなる高速化に追随させつつ、光源ランプの光量の変化による読取画像のムラを防止できる。
ここで、前記通常シェーディング補正手段及び簡略シェーディング補正手段が行うシェーディング補正は、原稿の読取データをD、補正後の読取データをDsとした場合に、別途取得した黒基準値及び読取値の階調数を用いて、
Ds=(D−黒基準値)×階調数/(基準光量データ−修正値−黒基準値)
という補正式で表される。このシェーディング補正は、RGBチャネル毎に行うことが望ましい。
また、前記補助白基準板を読取対象としたときの読取値の代表値は、前記補助白基準板を読取対象としたときの前記読取素子毎の読取値の平均値とすることができる。より具体的には、前記読取値の平均値は、主走査方向、副走査方向とも幅を有する所定の領域における前記読取素子毎の読取値の平均値とすることができる。
また、前記シェーディング補正手段は、所定の条件を満たした場合には、最新に取得した基準光量データと最新に取得した基準光量補助データとを用いて、前記差分プロファイルデータと前記差分補助プロファイルデータとを更新するようにしてもよい。
この場合、前記シェーディング補正手段は、前記差分プロファイルデータと前記差分補助プロファイルデータとを更新した直後は、2枚目以降の原稿であっても、前記最新に取得した基準光量データを用いてシェーディング補正を行うようにする。
なお、前記所定の条件は、原稿読取を開始後所定枚数の原稿を読み取った場合、原稿読取を開始後所定時間が経過した場合、前記基準光量補助データと前記最新光量補助データとの差分が前記差分補助プロファイルデータを超えた場合のいずれかを含むことができる。
また、前記白基準板を読取対象としたときに、前記白基準板を副走査方向に複数ライン読み取り、前記読取素子毎の読取値として、副走査方向の平均値を用いるようにしてもよい。
さらに、前記白基準板を読取対象としたときの前記読取素子毎の読取値の変化量に代えて、前記白基準板を読取対象としたときの前記読取素子毎の読取値の変化量をさらに主走査方向で平均化処理したデータを前記差分プロファイルデータとしてもよい。
上記課題を解決するため、本発明の第2の態様である画像読取方法は、
光源と読取素子が主走査方向に並んだイメージセンサとを備え、読取対象物に光源からの光を照射し、反射光をイメージセンサで読み取る画像読取装置における画像読取方法であって、
複数枚の原稿を読み取る際に、1枚目の原稿の読取前においてイメージセンサにおける主走査幅以上の長さの白基準板を読取対象としたときの読取素子毎の読取値である基準光量データと、白基準板より小型の補助白基準板を読取対象としたときの読取値の代表値である基準光量補助データとを取得し(例えば、図5のステップS202〜ステップS203)、1枚目の原稿の読取データに対して、基準光量データを用いてシェーディング補正を行う通常シェーディング補正ステップ(例えば、図5のステップS205)と、
2枚目以降の原稿の読取前において補助白基準板を読取対象としたときの読取値の代表値である最新光量補助データを取得し(例えば、図5のステップS302)、補助白基準板を読取対象としたときの読取素子毎の読取値の変化量である差分補助プロファイルデータの値を所定のしきい値とを比較し(例えば、図7のステップS403)、差分補助プロファイルデータの値がしきい値より小さい場合に、2枚目以降の原稿の読取データに対して、基準光量データを用いてシェーディング補正を行い(例えば、図7のステップS404、ステップS406)、差分補助プロファイルデータの値がしきい値より大きい場合に、差分補助プロファイルデータに対する基準光量補助データと最新光量補助データとの変化量の比率と、光源の光量の経時変化に基づく、白基準板を読取対象としたときの読取素子毎の読取値の変化量である差分プロファイルデータとに基づいて算出した修正値を用いて補正された基準光量データを用いてシェーディング補正を行う(例えば、図7のステップS405、ステップS406)簡略シェーディング補正ステップとを含む。
本発明によれば、白基準板のサンプリング値を光源ランプの光量低下に応じて修正する際に、光量低下特性に即したより精細な修正を行い、読取速度のさらなる高速化に追随させつつ、光源ランプの光量の変化による読取画像のムラを防止できる。
本実施形態における画像読取装置の画像読取面の概略構成を示す図である。 自動読取領域に対応する位置にあるキャリッジの斜視図である。 画像読取装置及び画像読取装置から画像データを受信するホスト装置の制御系の機能構成を示すブロック図である。 固有光量ラインデータP0[1〜m]、固有光量補助データM0を取得する処理と、光量差分プロファイルデータPro[1〜m]の初期値、光量差分補助プロファイルデータαの初期値とを取得する処理を示すフローチャートである。 実際の原稿読取時における1枚目の原稿の画像読取処理について説明するフローチャートである。 実際の原稿読取時における2枚目以降の原稿の画像読取処理について説明するフローチャートである。 簡略シェーディング補正について説明するフローチャートである。 光量低下前のラインデータと光量低下後のラインデータと平均化処理を行った光量差分プロファイルデータを示すグラフと、光量低下前のラインデータと光量低下後のラインデータと平均化処理を行わない光量差分プロファイルデータを示すグラフである。 1枚目の光量に対するN秒後の光量比を示すグラフ図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施形態における画像読取装置は、自動原稿読取台に載置された複数枚の原稿を自動的に取り込んで画像読取を行うシートスルー読取モード動作と、ユーザによって原稿載置領域に1枚ずつ載置された原稿の画像を読み取るフラットベッド読取モード動作とを選択的に行うことができる。シートスルー読取モードでは、原稿に光を照射する光源ランプと原稿からの反射光を取り込むミラーとを搭載したキャリッジを固定し、原稿を自動搬送することで読み取りを行い、フラットベッド読取モードでは、原稿を固定し、キャリッジを走査させることで読み取りを行う。
また、原稿画像の読取の際に行うシェーディング補正について、原稿読取前に画素毎に黒基準値と白基準値とをサンプリングして補正を行う通常シェーディング補正と、光源ランプの光量の変化を検出することで補正を行う簡略シェーディング補正とを行うことができる。
図1は、本実施形態における画像読取装置の画像読取面の概略構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を示している。図1(a)に示すように画像読取装置10は、シートスルー読取モードにおいて原稿の読取面となる自動読取領域11と、フラットベッド読取モードにおいて原稿の読取面となる原稿載置領域12とを備えている。これらの原稿読取面は、いずれもガラス板によって構成され、原稿読取面の周囲は遮光部材により覆われている。図1(b)に示すように、自動読取領域11の上方には、シートスルー読取モードにおける原稿搬送のガイドとなるガイド板19が配置されている。
自動読取領域11と原稿載置領域12との間の遮光部材である位置ガイド板14は、フラットベッド読取モードにおいて原稿載置領域12に原稿を載置する際の位置合わせのガイドとして機能する。位置ガイド板14の表側には、A3、A4、中心位置等の目印が表示されており、裏面には、白基準板15が設けられている。
白基準板15は、通常シェーディング補正において白基準値を取得するために読み取られる。通常シェーディング補正では、画素毎に補正用データを生成するため、白基準板15は、ランプキャリッジ16aに搭載された第1ミラー4aの幅以上の長さ、すなわち、読取対象幅以上の長さを有するようにする。なお、本実施形態では、光源ランプONの状態で白基準板15を読み取ることで白基準値のサンプリングを行い、光源ランプOFFの状態で白基準板15を読み取ることで黒基準値のサンプリングを行う。ただし、黒基準板を別途設けたり、他の場所で黒基準値のサンプリングを行うようにしてもよい。なお、本発明は特に白基準値を取り扱うため、以降では黒基準値のサンプリングについては説明を省略する。
光源ランプ18から照射され、原稿で反射した光は、第1ミラー4a、第2ミラー4b、第3ミラー4b、レンズ3によってイメージセンサ17に導かれる。そして、イメージセンサ17によって原稿の画像として読み取られる。なお、本実施形態において、光源ランプ18から射出される光量には、短波長成分及び長波長成分が含まれ、いずれの波長成分についてもイメージセンサ17で測定されるようになっている。
光源ランプ18と第1ミラー4aとを搭載したランプキャリッジ16aは、シートスルー読取モードにおいては、自動読取領域11に対応する位置Aに固定され、図示しない自動原稿搬送機構により搬送される原稿Gの画像を読み取る。フラットベッド読取モードにおいては、白基準板15に対応する位置Bにおいて通常シェーディング補正のための白基準値のサンプリングを行い、原稿載置領域12の端位置Cに向かって、図示しないキャリッジ移動機構によって水平に移動することによって原稿載置領域12に載置された原稿の画像を読み取る。
第2ミラー4bと第3ミラー4cとを搭載したミラーキャリッジ16bは、ランプキャリッジ16aの移動方向に合わせて、1/2の距離の割合で移動する。本実施形態の画像読取装置10は、いわゆるフル・ハーフレートミラースキャン方式を採用しており、筐体に固定されているイメージセンサ17と原稿面との距離を一定に保つようにしている。
自動読取領域11における主走査方向側の遮光部材の裏面には、補助白基準板13が設けられている。補助白基準板13は、光源ランプの光量の変化を検出するために読み取るものである。補助白基準板13は、ランプキャリッジ16aが自動読取領域11に対応する位置Aに固定されている状態で読み取ることができる位置に配置されている。補助白基準板13は、光源ランプ18の光量を計測できれば足りるため、白基準板15よりも小型の部材を用いることができる。なお、補助白基準板13は、白基準板15とともに、一様な反射率からなる白色板(例えば、白マイラシール)を用いるようにする。ただし、他の部材を転用したり、他の領域に配置するようにしてもよい。
図2は、自動読取領域11に対応する位置Aにあるランプキャリッジ16aの斜視図である。本図に示すようにランプキャリッジ16aは、冷陰極管等の光源ランプ18と第1ミラー4aを備えており、光源ランプ18が出射する光の読取対象物による反射光を第1ミラー4aで反射して、ミラーキャリッジ16bの第2ミラー4bに導く構成となっている。ただし、ランプキャリッジ16aにライン型のイメージセンサを搭載して原稿の反射光を直接読み取る、いわゆる密着タイプの構成としてもよい。
シートスルー読取モードにおいて、原稿Gは、ランプキャリッジ16aの方向(主走査方向)と直交する方向(副走査方向)に図示しない原稿搬送機構によってガイド板19に案内されて搬送され、ライン単位で画像を読み取られる。
図3は、画像読取装置10及び画像読取装置10から画像データを受信するホスト装置80の制御系の機能構成を示すブロック図である。なお、説明中で用いられる「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
本図に示すように画像読取装置10は、上述のイメージセンサ17、光源ランプ18に加え、制御部20、記憶部30、キャリッジ移動機構部40、原稿搬送機構部50、操作パネル60を備えている。ただし、操作パネル60は、画像読取装置10の外部、例えば、ホスト装置80側に備えさせるようにしてもよい。
制御部20は、CPU、画像処理回路、インタフェース回路等により構成され、画像読取装置10における画像読取動作を制御する。本実施形態において制御部20は画像読取制御部21、画像読取条件設定部22、画像処理部23、色変換処理部24、画像出力部25を備えている。これらは、CPUが後述するROM32に記録された制御用プログラムを実行することにより構成される。
画像読取制御部21は、画像読取条件設定部22が受け付けた画像読取条件に従って、キャリッジ移動機構部40、原稿搬送機構部50、光源ランプ18の動作を制御して、原稿の読取処理を行う。すなわち、シートスルー読取モードの場合は、ランプキャリッジ16aを自動読取領域11の位置まで移動させ、原稿を原稿搬送機構部50によって搬送させることにより原稿の読取処理を行う。また、フラットベッド読取モードの場合は、原稿載置領域12に載置された原稿に対してランプキャリッジ16aを副走査方向に移動させることにより原稿の読取処理を行う。
画像読取条件設定部22は、操作パネル60或いは接続されたホスト装置80等から画像読取条件の設定を受け付ける。画像読取条件設定部22が受け付ける読取条件には、例えば、シートスルー読取モード/フラットベッド読取モード、両面読取/片面読取、拡大縮小処理、カラー/モノクロ、階調数、解像度等を含めることができる。
画像処理部23は、イメージセンサ17で読み取った画像データに対する画像処理を行う。画像処理には、イメージセンサ17の素子間の感度バラツキ等を補正するためのシェーディング補正が含まれる。このため、画像処理部23は、通常シェーディング補正処理を行うシェーディング補正部231と、簡略シェーディング補正を行う簡略シェーディング補正部232と、修正値算出部233とを備えている。
通常シェーディング補正部231は、複数枚の原稿を読み取る際に、1枚目の原稿の読取前において白基準板を読取対象としたときの読取素子毎の読取値である基準光量データと補助白基準板を読取対象としたときの読取値の代表値である基準光量補助データとを取得し、1枚目の原稿の読取データに対して、基準光量データを用いてシェーディング補正を行うモジュールである。
修正値算出部233は、2枚目以降の原稿の読取前において補助白基準板を読取対象としたときの読取値の代表値である最新光量補助データを取得し、当該原稿の読取データに対して、差分補助プロファイルデータに対する基準光量補助データと最新光量補助データとの変化量の比率と、差分プロファイルデータとに基づいて、修正値を算出するモジュールである。
簡略シェーディング補正部232は、差分補助プロファイルデータと、所定のしきい値とを比較し、比較結果に基づき、修正値を用いて補正された基準光量データ、又は補正量を0とした基準光量データのいずれかを選択し、選択された基準光量データを用いてシェーディング補正を行うモジュールである。
上述のように、画像処理部23は、通常シェーディング補正と簡略シェーディング補正とを選択的に行うことができる。通常シェーディング補正部231での通常シェーディング補正の処理は、以下の手順で行われる。すなわち、原稿の画像読取に先立ち、白基準板15を光源ランプ18がONの状態でサンプリングすることにより、白基準値を画素毎に取得する。そして、光源ランプ18がONの状態で原稿の読取を開始し、読み取った画像データを、取得した白基準値と別途取得した黒基準値とを用いて画素毎に補正する。
読み取った画像データをD、白基準値をW、黒基準値をBとすると、シェーディング補正後の画像データDsは、
Ds=(D−B)×階調数/(W−B)
とすることができる。なお、シェーディング補正は、補正精度を高めるため、RGBチャネル毎に行うことが望ましい。
また、簡略シェーディング補正部232での簡略シェーディング補正の概略手順は以下の通りである。なお、簡略シェーディング補正は、2枚目以降の原稿に対して行い、1枚目の原稿に対しては、通常シェーディング補正を行う。ただし、2枚目以降の原稿に対しても適宜通常シェーディングを行うようにしてもよい。
簡略シェーディング補正では、1枚目の原稿読取時に補助白基準板13をサンプリングすることで光源ランプ18の光量の基準値を取得しておく。そして、2枚目以降の原稿読取の直前に補助白基準板13をサンプリングして、光源ランプ18の最新光量を取得し、光源ランプ18の光量における基準値からの変化量を算出する。ここで、簡略シェーディング補正部232では、差分補助プロファイルデータの値と、所定のしきい値とを比較し、比較結果に基づき、修正値を用いて補正された基準光量データ、又は補正しないそのままの基準光量データのいずれかを選択し、選択された基準光量データを用いて、1枚目の原稿読取時に取得した白基準値を修正してシェーディング補正を行う。具体的に、差分補助プロファイルデータの値が所定のしきい値データより小さい場合には、修正値算出部233で算出された修正値から算出される基準光量データを用いず、補正しないそのままの基準光量データによってシェーディング補正処理を行う。一方、差分補助プロファイルデータの値が所定のしきい値データより大きい場合には、修正値算出部233で算出された修正値を用いた基準光量データを用いてシェーディング補正処理を行う。このように、簡略シェーディング補正部232では、当該シェーディング補正処理を切り替える。なお、この際に、光量の変化に対する画素毎のサンプリング値の変化量をあらかじめ記録したプロファイルデータを参照し、画素毎に白基準値を修正するようにする。簡略シェーディング補正の詳細な手順については後述する。
色変換処理部24は、RGB形式の画像データをCMYK形式に変換したり、階調を減少させる処理を行う。画像出力部25は、読み取った画像データをホスト装置80に転送する処理を行う。
記憶部30は、RAM30とROM32とを備えている。ROM32には、書換可能なEEPROM32aが含まれる。揮発性の記憶装置であるRAM30には、白基準板15をサンプリングして得られる白基準値、黒基準値、補助白基準板13を読み取ることで得られる光量データ、画像読取データ、しきい値データ等が記憶される。また、RAM30は、作業用領域としても用いられる。なお、しきい値データとは、取得された差分補助プロファイルデータと比較するためのテーブルデータであり、所定の値が記憶されている。
不揮発性の記憶装置であるROM32には、制御用プログラムが格納されている。書換可能なEEPROM32aには、後に詳述するプロファイルデータ、固有光量データ、しきい値データ等が格納されている。これらのデータは、画像読取装置10の起動時にRAM30に転送されて用いられる。また、プロファイルデータが更新された場合には、EEPROM32aに書き戻される。
キャリッジ移動機構部40は、モータ、駆動ベルト等から構成することができ、画像読取制御部21の制御に従って、ランプキャリッジ16aを読取位置に移動させたり、副走査方向に移動させたりする。また、ミラーキャリッジ16bをランプキャリッジ16aの移動方向に合わせて1/2の距離で移動させる。原稿搬送機構部50は、原稿反転機構を含んでおり、読取条件として両面読取が設定された場合には、表面読取後に裏面を読み取るために原稿を反転させる。
ホスト装置80は、例えば、プリンタ、PC等とすることができ、画像読取装置と接続し、画像データの受信処理を制御するホストコントローラ81を備えている。
次に、上記構成の画像読取装置10が行う特徴的な処理についてフローチャートを参照して説明する。まず、画像読取装置10の固有光量ラインデータP0[1〜m]、固有光量補助データM0を取得する処理と、光量差分プロファイルデータPro[1〜m]の初期値、光量差分補助プロファイルデータαの初期値とを取得する処理について図4のフローチャートを参照して説明する。
ここで、固有光量ラインデータP0[1〜m]は、光源ランプ18を点灯した直後の光量低下がない状態で白基準板15をサンプリングしたときの画素毎の値である。なお、mはイメージセンサ17が読み取る画素数である。固有光量補助データM0は、光源ランプ18を点灯した直後の光量低下がない状態で補助白基準板13をサンプリングしたときの代表値である。本実施形態において、光量補助データは、光源ランプ18の光量を示すデータとして用いるため、画素毎ではなく、サンプリング値の代表値を使用する。
代表値は、例えば、補助白基準板13を読み取った複数画素の値の平均値とすることができる。これにより補助白基準板13の汚れやムラ等の影響を軽減することができる。複数画素は、例えば、主走査方向の所定長さ、副走査方向の所定長さで構成される領域内の画素とすることができる。ただし、主走査方向における複数個の画素の平均値としてもよい。
固有光量ラインデータP0[1〜m]及び固有光量補助データM0は、画像読取装置10の固有の情報としてEEPROM32aに記録する。本処理は、例えば、画像読取装置10の出荷前等に行ったり、画像読取装置10の設置時等に行うようにすることが好ましい。或いは画像読取装置10の点検時に行うようにしてもよい。
また、光量差分プロファイルデータPro[1〜m]は、光源ランプ18の点灯状態がしばらく継続した場合に、白基準板15を読み取って算出するデータであり、光量の低下によりサンプリング値がどの程度低下したかを画素毎に示すデータである。光量差分補助プロファイルデータαは、光源ランプ18の点灯状態がしばらく継続した場合に、補助白基準板13を読み取って算出するデータであり、光源ランプ18の光量がどの程度低下したかを示すデータである。
このように、本実施形態では、光量差分プロファイルデータPro[1〜m]と光量差分補助プロファイルデータαとから、点灯時間継続による光源ランプ18の光量差分と白基準板15のサンプリング値の差分とを関連付けるようにしている。そして、実際のスキャンジョブにおける簡略シェーディング補正の際には、補助白基準板13のサンプリング値の差分のみを取得して、白基準板15のサンプリング値における画素毎の差分を、プロファイルデータを用いて推定する。
光量差分プロファイルデータPro[1〜m]、光量差分補助プロファイルデータαは、本処理によって初期値が算出され、EEPROM32aに記録される。両プロファイルデータは、ユーザによる画像読取装置10の画像読取処理の際に必要に応じて更新される。
図4のフローチャートに示すように、本処理では、まず、光源ランプ18をONにする(ステップS101)。そして、光量が低下する前の状態で、固有光量補助データM0を取得する(ステップS102)。固有光量補助データM0の取得では、補助白基準板13をサンプリングするため、自動読取領域11の位置にランプキャリッジ16aを移動させる。そして、補助白基準板13の所定領域をサンプリングし、読取値の平均値を算出して固有光量補助データM0とする。所定領域は、例えば、主走査方向X画素、副走査方向X画素の正方領域とすることができる。
次に、固有光量ラインデータP0[1〜m]を取得する(ステップS103)。固有光量ラインデータP0[1〜m]の取得では、白基準板15をサンプリングするため、白基準板15の位置にランプキャリッジ16aを移動させる。そして、白基準板15を複数ラインサンプリングして、画素毎の平均値を固有光量ラインデータP0[1〜m]とする。このように、副走査方向で平均値を算出することにより、白基準板15の汚れ、ムラ等の影響を軽減することができる。ただし、1ラインのみのサンプリングであってもよい。また、固有光量補助データM0と固有光量ラインデータP0[1〜m]の取得順序は逆にしてもよい。取得した固有光量補助データM0と固有光量ラインデータP0[1〜m]は、EEPROM32aに記録する。
その後、光源ランプ18の光量が低下した状態でデータを取得するため、所定時間経過するのを待つ(ステップS104)。所定時間は、例えば、10分とすることができる。
所定時間経過後(ステップS104でYes)、最新光量補助データNを取得する(ステップS105)。最新光量補助データNは、最新の、すなわち、光量低下後に補助白基準板13をサンプリングしたときの代表値である。補助白基準板13のサンプリング、及び、代表値の算出方法は、固有光量補助データM0についての処理と同様とすることができる。
さらに、最新光量ラインデータQ[1〜m]を取得する(ステップS106)。最新光量ラインデータQ[1〜m]は、最新の、すなわち、光量低下後に白基準板15をサンプリングしたときの画素毎の値である。白基準板15の読み取り方法は、固有光量ラインデータP0[1〜m]についての処理と同様とすることができる。最新光量補助データNと最新光量ラインデータQ[1〜m]の取得順序は逆にしてもよい。
次に、光量差分補助プロファイルデータαを算出して、EEPROM32aに記録する(ステップS107)。光量差分補助プロファイルデータαは、固有光量補助データM0から最新光量補助データNを差し引くことで算出する。すなわち、光源ランプ18の光量低下前後における光量の差分である。
また、光量差分プロファイルデータPro[1〜m]を算出して、EEPROM32aに記録する(ステップS108)。光量差分プロファイルデータPro[1〜m]は、固有光量ラインデータP0[1〜m]から最新光量ラインデータQ[1〜m]を差し引くことで算出する。すなわち、光源ランプ18の光量低下前後における白基準板15のサンプリング値における画素毎の差分である。
以上の処理を終えると、光源ランプ18をOFFにして、固有光量ラインデータP0[1〜m]、固有光量補助データM0を取得する処理と、光量差分プロファイルデータPro[1〜m]の初期値、光量差分補助プロファイルデータαの初期値とを取得する処理を終了する。
次に、実際の原稿読取時における画像処理装置10の処理について図5、図6のフローチャートを参照して説明する。実際の原稿読取時では、複数枚の原稿を連続的に読み取る際に、1枚目の原稿と、2枚目以降の原稿とでシェーディング補正制御が異なる。
具体的には、1枚目の原稿では、通常シェーディング補正を行うとともに、光量の基準となるデータを取得する。一方、2枚目以降の原稿では簡略シェーディング補正を行う。これにより原稿読取のスループットを高めるようにしている。ただし、2枚目以降の原稿の読み取りの際に必要に応じて、プロファイルデータを更新する処理を行うことができる。この際には、通常シェーディング補正を行うようにする。
画像読取実行の際には、ユーザから読取モードやカラー/モノクロ等の読取条件が設定される。本実施形態は、読取条件が、原稿が自動的に連続して読み取られるシートスルー読取モードの場合に特に効果的である。
画像読取処理では、まず、光源ランプ18をONにする(ステップS201)。そして、光量低下前の基準光量補助データMを取得する(ステップS202)。基準光量補助データMは、今回の画像読取ジョブにおいての基準光量となる。基準光量補助データMの取得では、補助白基準板13をサンプリングするため、自動読取領域11の位置にランプキャリッジ16aを移動させる。そして、補助白基準板13の所定領域をサンプリングし、読取値の平均値を算出して基準光量補助データMとする。所定領域は、固有光量補助データM0における所定領域と同様とすることができる。
次に、基準光量ラインデータP[1〜m]を取得する(ステップS203)。基準光量ラインデータP[1〜m]は、今回の画像読取ジョブにおいての基準光量ラインデータとなる。基準光量ラインデータP[1〜m]の取得では、白基準板15をサンプリングするため、白基準板15の位置にランプキャリッジ16aを移動させる。そして、白基準板15を複数ラインサンプリングして、画素毎の平均値を基準光量ラインデータP[1〜m]とする。
次いで、1枚目の原稿を読み取り(ステップS204)、読み取った原稿の画像データに対して、通常シェーディング補正を行う(ステップS205)。通常シェーディング補正では、直前に読み取った基準光量ラインデータP[1〜m]を白基準値として用いて、上述の式に従ってシェーディング補正を行う。
次原稿がない場合(ステップS206でNo)は、光源ランプ18をOFFにして(ステップS207)、原稿読取処理を終了する。次原稿がある場合(ステップS206でYes)には、プロファイルデータを更新するかどうかを判断する(ステップS301)。
ここで、プロファイルデータを更新するかどうかの判断は、種々の判断基準を用いることができる。例えば、所定枚数の原稿を読み取った後にプロファイルデータを更新するようにすることができる。或いは、後述する最新光量補助データNを取得した結果、光源ランプ18の光量の低下量が所定値を超えた場合にプロファイルデータを更新するようにしてもよい。さらには、原稿の読取時間が所定時間を経過した場合にプロファイルデータを更新するようにしてもよい。
一般に、光源ランプ18の光量の低下量は環境温度に左右される。したがって、実際の光量低下の状態に対応してシェーディング補正の精度を高めるためには、画像読取の環境下でプロファイルデータを更新することが望ましい。
プロファイルデータの更新により、シェーディング補正の精度を一層高めることができる。しかしながら、プロファイルデータの更新の際には、後述するように最新光量ラインデータQ[1〜m]を取得する必要がある。最新光量ラインデータQ[1〜m]を取得するためには、ランプキャリッジ16aを白基準板15の位置まで移動させなければならないため、読取処理の生産性が低下するおそれがある。
そこで、生産性を重視するモードと、画像品質を重視するモードとを用意しておき、ユーザが画像品質を重視するモードを選択した場合に、より頻繁にプロファイルデータを更新するようにしてもよい。また、画像読取ジョブの終了後にプロファイルデータを更新するようにして、読取処理の生産性に影響を与えないようにしてもよい。
プロファイルデータを更新しない場合(ステップS301でNo)には、原稿の読み取りの前に、光源ランプ18の現在の光量を把握するために最新光量補助データNを取得する(ステップS302)。最新光量補助データNの取得では、補助白基準板13の所定領域をサンプリングし、読取値の平均値を算出して最新光量補助データNとする。補助白基準板13は、シートスルー読取モードの際にランプキャリッジ16aを移動させずにサンプリングすることができる。
そして、原稿を読み取り(ステップS303)、読み取った画像データに対して簡略シェーディング補正を行う(ステップS304)。
次いで、ステップ304に実行される簡略シェーディング補正について詳細に説明する。図7は、簡略シェーディング補正の手順を示すフローチャートである。本図に示すように簡略シェーディング補正では、1枚目の画像読み取り前に取得した基準光量補助データMから直前に取得した最新光量補助データNを差し引いて光量差分補助データβを算出する(ステップS401)。光量差分補助データβは、画像読取ジョブの開始時から現時点における光源ランプ18の光量低下量を示している。
次いで、光量差分補助プロファイルデータαをRAM31から読み出し(ステップS402)、その値をしきい値とを比較して(ステップS403)、シェーディング補正処理を切り替える。
具体的には、光量差分補助プロファイルデータαの値が、所定のしきい値より大きい場合には(ステップS403でYes)、下式
白基準修正値Adj[1〜m]=β/α×Pro[1〜m]
に示すように、光量差分補助プロファイルデータαに対する光量差分補助データβの比率と光量差分プロファイルデータPro[1〜m]とを乗じて画素毎の白基準修正値Adj[1〜m]を算出する(ステップS405)。
なお、白基準修正値Adj[1〜m]は、1枚目の画像読み取り前に取得した基準光量ラインデータP[1〜m]が画素毎にどの程度低下したかを推定した値である。
次いで、基準光量ラインデータP[1〜m]から白基準修正値Adj[1〜m]を差し引いて、補正白基準値aW[1〜m]を算出する(ステップS406)。そして、補正白基準値aW[1〜m]を白基準値として用いてシェーディング補正を行う(ステップS407)。
一方、光量差分補助プロファイルデータαの値がしきい値より小さい場合には(ステップS403でNo)、補正量を0とした画素毎の白基準修正値Adj[0]を算出する(ステップS404)。そして、基準光量ラインデータP[1〜m]から補正量を0とした白基準修正値Adj[0]を差し引いて、補正白基準値aW[1〜m]を算出する(ステップS406)。そして、補正白基準値aW[1〜m]を白基準値として用いてシェーディング補正を行う(ステップS407)。これにより簡略シェーディング補正が終了する。
簡略シェーディング補正が終了すると、次原稿があるかどうかを判断する(ステップS311)。次原稿がない場合(ステップS311でNo)は、光源ランプ18をOFFにして(ステップS312)、原稿読取処理を終了する。次原稿がある場合(ステップS311でYes)には、プロファイルデータを更新するかどうかを再度判断する(ステップS301)。
プロファイルデータを更新する場合(ステップS301でYes)には、まず、光源ランプ18の現在の光量を把握するために最新光量補助データNを取得する(ステップS305)。最新光量補助データNの取得では、補助白基準板13の所定領域をサンプリングし、読取値の平均値を算出して最新光量補助データNとする。
そして、最新光量ラインデータQ[1〜m]を取得する(ステップS306)。最新光量ラインデータQ[1〜m]の取得では、白基準板15をサンプリングするため、白基準板15の位置にランプキャリッジ16aを移動させる。そして、白基準板15を複数ラインサンプリングして、画素毎の平均値を最新光量ラインデータQ[1〜m]とする。
次いで、光量差分補助プロファイルデータαを算出して、更新する(ステップS307)。光量差分補助プロファイルデータαは、固有光量補助データM0から直前に取得した最新光量補助データNを差し引くことで算出する。
また、光量差分プロファイルデータPro[1〜m]を算出して、更新する(ステップS308)。光量差分プロファイルデータPro[1〜m]は、固有光量ラインデータP0[1〜m]から直前に取得した最新光量ラインデータQ[1〜m]を差し引くことで算出する。これにより両プロファイルデータが更新される。
なお、基準光量補助データMは、固有光量補助データM0と同じく、光源ランプ18の点灯直後における補助白基準板13のイメージセンサ17による読取値の平均値である。したがって、光量差分補助プロファイルデータαは、基準光量補助データMから直前に取得した最新光量補助データNを差し引くことで算出してもよい。但しその場合は、光量差分プロファイルデータPro[1〜m]の算出方法を、光量差分補助プロファイルデータαの算出方法に合わせる必要がある。したがって、光量差分プロファイルデータPro[1〜m]は、基準光量ラインデータP[1〜m]から直前に取得した最新光量ラインデータQ[1〜m]を差し引くことで算出することになる。
そして、原稿を読み取り(ステップS309)、読み取った画像データに対して通常シェーディング補正を行う(ステップS310)。すなわち、プロファイルデータの更新の際に、最新光量ラインデータQ[1〜m]を取得しているため、このデータを用いて通常シェーディング補正を行うようにしている。
その後、次原稿があるかどうかを判断し(ステップS311)、次原稿がない場合(ステップS311でNo)は、光源ランプ18をOFFにして(ステップS312)、原稿読取処理を終了する。次原稿がある場合(ステップS311でYes)には、プロファイルデータを更新するかどうかを再度判断する(ステップS301)。
このような本実施形態によれば、2枚目以降の原稿読取時において、簡略シェーディング補正を行う際、光量差分補助プロファイルデータαの値と所定のしきい値とを比較する。そして、光量差分補助プロファイルデータαの値がしきい値より大きい場合に、補正された白基準修正値Adj[1〜m]を用いてシェーディング補正処理を行い、光量差分補助プロファイルデータαの値がしきい値より小さい場合に、白基準修正値Adj[1〜m]を0としてシェーディング補正処理を行う。
これにより、ノイズの影響等よって光量変化が微小な場合に過度な補正処理を行うことを防止できるなど、光量低下特性に即したより精細な修正を行い、読取速度のさらなる高速化に追随させつつ、光源ランプの光量の変化による読取画像のムラを防止できる。
このノイズの影響によって生じる光量変化について説明する。通常、図9に示すように、光源ランプ18の点灯状態がしばらく継続した場合には、点灯後の光量変化は理論上はグラフの点線で示すような線形を変化するが、実際には、ノイズの影響等により、グラフの実線に示すように上下に変動してバラツキが生じる。
このバラツキが生じた場合、上記光量差分補助プロファイルデータαに対する光量差分補助データβの比率β/αの値が変動する。例えば、光量差分補助プロファイルデータαの値は、基準光量補助データMから最新光量補助データNを差し引くことで算出されるが、この最新光量補助データNを取得する際に、ノイズの影響で、図9に示すように、固有光量補助データM(P1)と最新光量補助データN(P2)との差が小さくなる場合がある。この場合、光量差分補助プロファイルデータαの値は小さくなるため、その結果、比率β/αの値は通常よりも大きくなる。
さらに、光量差分補助データβの算出においても、直前に取得した最新光量補助データNを取得する場合、図9に示すように、ノイズの影響で最新光量補助データNが本来よりも小さい値(P3)を示した場合には、1枚目の画像読み取り前に取得した基準光量補助データMと、直前に取得した最新光量補助データNとの差が大きくなるため、算出される光量差分補助データβの値が大きくなる。その結果、さらに、光量差分補助プロファイルデータαに対する光量差分補助データβの比率β/αの値が大きくなる。
このような、大きな値の比率β/αを用いて、白基準修正値Adj[1〜m]を算出すると、過剰な補正量である白基準修正値Adj[1〜m]が算出されることとなり、その結果、本来、光量変化が微小な場合であっても、過剰な補正処理を行われることとなり、安定的に読取画像のムラを防止することができない。
したがって、本実施形態のように、簡略シェーディング補正を行う際、光量差分補助プロファイルデータαの値と所定のしきい値とを比較して、光量差分補助プロファイルデータαの値がしきい値より小さい場合に、補正された白基準修正値Adj[1〜m]を用いず、白基準修正値Adj[0]を0としてシェーディング補正処理を行うことで、過剰な補正処理を防止するなど、光量低下特性に即したより精細な修正を行い、読取速度のさらなる高速化に追随させつつ、光源ランプの光量の変化による読取画像のムラを防止できる。
上記実施形態では、光源ランプ18の光量低下前後における光量ラインデータの差分を光量差分プロファイルデータとして用いていた。しかしながら、光量ラインデータは、白基準板15のサンプリング値であるため、ノイズや白基準板15の汚れの影響等が含まれている可能性がある。光量ラインデータの取得時に副走査方向の複数のラインをサンプリングして平均値を算出することでノイズ等の影響を少なくすることができるが、光量差分プロファイルデータは、差分値であるため、多少のノイズも大きな変動となって表れてくるおそれがある。
また、光量差分プロファイルデータは、読取素子毎の特性を補正するシェーディング補正の際に、光源ランプ18の光量低下が各画素に与える影響を把握するものであるため、主走査方向の光量低下の大まかな傾向が表されることが望ましい。
そこで、光量ラインデータの差分で得られた光量差分プロファイルデータをさらに主走査方向で平均化処理を施して、光量差分プロファイルデータとして用いるようにしてもよい。
平均化処理は、例えば、周辺の画素値を用いて加重平均を算出することで行うことができる。この場合、例えば、Pro[n]のデータについて、Pro_Av[n]=Pro[n−2]/16+Pro[n−1]/4+Pro[n]/4+Pro[n]/8+Pro[n+1]/4+Pro[n+2]/16というような平均化処理を行うことができる。
或いは、Pro_Av[n]=Pro[n−4]/8+Pro[n−3]/8+Pro[n−2]/8+Pro[n−1]/8+Pro[n]/8+Pro[n+1]/8+Pro[n+2]/8+Pro[n+3]/8というような8画素平均化処理や16画素平均化処理等を行うようにしてもよい。さらには、光量低下前のラインデータと光量低下後のラインデータの双方を主走査方向で平均化処理を行ってから差し引くことで光量差分プロファイルデータを作成するようにしてもよい。
図8(a)は、光量低下前のラインデータと光量低下後のラインデータと平均化処理を行った光量差分プロファイルデータを示すグラフである。また、図8(b)は。光量低下前のラインデータと光量低下後のラインデータと平均化処理を行わない光量差分プロファイルデータを示すグラフである。本図に示すように、光量差分プロファイルデータの平均化処理を行うことで、ノイズ等の影響を抑え、主走査方向の光量低下の大まかな傾向が把握できるようになっている。なお、光量差分プロファイルデータのグラフは値が小さいため、グラフのレンジを異ならせている。
さらに、上述した実施形態では、イメージセンサ17で測定される光量は、短波長成分及び長波長成分を含むものとしたが、例えば、光源ランプ18の光量を短波長成分のみをイメージセンサ17で測定してもよい。この場合には、長波長成分を含めて測定するようりも、継続的に点灯している場合の光量低下のバラツキが少なくなり、白基準修正値Adj[0]を0とした補正白基準値aW[1〜m]を用いた簡略シェーディング補正処理を行う確率を減らし、実際の光量変化に即したシェーディング補正が行えることとなる。
3 レンズ
4a 第1ミラー
4b 第2ミラー
4c 第3ミラー
10 画像読取装置
11 自動読取領域
12 原稿載置領域
13 補助白基準板
14 位置ガイド板
15 白基準板
16a ランプキャリッジ
16b ミラーキャリッジ
17 イメージセンサ
18 光源ランプ
19 ガイド板
20 制御部
21 画像読取制御部
22 画像読取条件設定部
23 画像処理部
24 色変換処理部
25 画像出力部
30 記憶部
31 RAM
32 ROM
40 キャリッジ移動機構部
50 原稿搬送機構部
60 操作パネル
80 ホスト装置
81 ホストコントローラ
231 通常シェーディング補正部
232 簡略シェーディング補正部
233 修正値算出部

Claims (2)

  1. 光源と読取素子が主走査方向に並んだイメージセンサとを備え、読取対象物に前記光源からの光を照射し、反射光を前記イメージセンサで読み取る画像読取装置であって、
    前記イメージセンサの主走査幅以上の長さの白基準板と、
    前記白基準板より小型の補助白基準板と、
    前記光源の光量の経時変化に基づく、前記白基準板を読取対象としたときの前記読取素子毎の読取値の変化量である差分プロファイルデータと前記補助白基準板を読取対象としたときの読取値の代表値の変化量である差分補助プロファイルデータとを記憶した記憶手段と、
    複数枚の原稿を読み取る際に、1枚目の原稿の読取前において前記白基準板を読取対象としたときの前記読取素子毎の読取値である基準光量データと前記補助白基準板を読取対象としたときの読取値の代表値である基準光量補助データとを取得し、前記1枚目の原稿の読取データに対して、前記基準光量データを用いてシェーディング補正を行う通常シェーディング補正手段と、
    2枚目以降の原稿の読取前において前記補助白基準板を読取対象としたときの読取値の代表値である最新光量補助データを取得し、前記差分補助プロファイルデータに対する前記基準光量補助データと前記最新光量補助データとの変化量の比率と、前記差分プロファイルデータとに基づいて、修正値を算出する修正値算出手段と、
    前記差分補助プロファイルデータの値と所定のしきい値とを比較し、前記差分補助プロファイルデータの値が前記しきい値より小さい場合に、前記2枚目以降の原稿の読取データに対して、前記基準光量データを用いてシェーディング補正を行い、前記差分補助プロファイルデータの値が前記しきい値より大きい場合に、前記2枚目以降の原稿の読取データに対して、前記修正値を用いて補正された基準光量データを用いてシェーディング補正を行う簡略シェーディング補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 光源と読取素子が主走査方向に並んだイメージセンサとを備え、読取対象物に前記光源からの光を照射し、反射光を前記イメージセンサで読み取る画像読取装置における画像読取方法であって、
    複数枚の原稿を読み取る際に、1枚目の原稿の読取前において前記イメージセンサの主走査幅以上の長さの白基準板を読取対象としたときの前記読取素子毎の読取値である基準光量データと、前記白基準板より小型の補助白基準板を読取対象としたときの読取値の代表値である基準光量補助データとを取得し、前記1枚目の原稿の読取データに対して、前記基準光量データを用いてシェーディング補正を行う通常シェーディング補正ステップと、
    2枚目以降の原稿の読取前において前記補助白基準板を読取対象としたときの読取値の代表値である最新光量補助データを取得し、前記光源の光量の経時変化に基づく、前記補助白基準板を読取対象としたときの前記読取素子毎の読取値の変化量である差分補助プロファイルデータの値と所定のしきい値とを比較し、前記差分補助プロファイルデータの値が前記しきい値より小さい場合に、前記2枚目以降の原稿の読取データに対して、前記基準光量データを用いてシェーディング補正を行い、前記差分補助プロファイルデータの値が前記しきい値より大きい場合に、前記差分補助プロファイルデータに対する前記基準光量補助データと前記最新光量補助データとの変化量の比率と、前記光源の光量の経時変化に基づく、前記白基準板を読取対象としたときの前記読取素子毎の読取値の変化量である差分プロファイルデータとに基づいて算出した修正値を用いて補正された基準光量データを用いてシェーディング補正を行う簡略シェーディング補正ステップと、
    を含むことを特徴とする画像読取方法。
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