JPH0514712A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH0514712A
JPH0514712A JP3160723A JP16072391A JPH0514712A JP H0514712 A JPH0514712 A JP H0514712A JP 3160723 A JP3160723 A JP 3160723A JP 16072391 A JP16072391 A JP 16072391A JP H0514712 A JPH0514712 A JP H0514712A
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JP3160723A
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English (en)
Inventor
Kenji Takano
謙司 高野
Yasunobu Yoda
泰信 養田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平均化情報に対する白基準情報の低下率に応
じて該平均化情報または白基準情報いずれか一方を用い
てシェーディング補正することにより、白基準板の経年
劣化に対して有効な対策をとり、かつ白基準板の汚れや
傷があっても良好な補正画像を得られる画像読取装置を
提供することを目的としている。 【構成】 比較部31は、格納部13に格納されている
平均化情報と、基準読取部11で読み取られた白基準情
報とを比較して、前記平均化情報に対する白基準情報の
低下率を算出する。選択回路32は、比較部31により
算出された低下率が、あらかじめ決められている規定値
以内である場合は前記白基準情報を選択し、また低下率
が規定値を越える場合は平均化情報を選択することによ
り、白基準情報または平均化情報いずれか一方をシェー
ディング補正回路15に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばファクシミリ装
置のスキャナ部、イメージスキャナ、複写機等に適用さ
れる画像読取装置に関し、特に読み取った画情報をシェ
ーディング補正する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置では、画情報を読み
取る前に白のピーク値を設定するため、あるいは濃度ム
ラ等を解消するために、シェーディング補正を行なって
いる。このシェーディング補正においては、画像読取装
置に備えられた白基準板により基準の白レベルを決定し
ているが、この白基準板の汚れや傷により異常画像を生
じることがある。従来は、この対策として、白基準のレ
ベル信号を画像信号との比較で修正する方法とか、複数
の濃淡情報(白基準情報)を平均する方法がとられてい
た。
【0003】従来のこの種の画像読取装置としては、例
えば特開昭63−208366号公報、特開昭63−1
67572号公報等に記載されたものがあり、図6のよ
うに示される。図6は従来の画像読取装置の構成例を示
すブロック図である。図において、基準読取部11は、
白色である白基準板(図示していない)を読み取って、
その濃淡情報から白基準レベル(白基準情報)を得る。
濃淡情報平均化部12は、基準読取部11により複数回
にわたって読み取られた白基準情報を平均化する。格納
部13は、例えばRAM(Random Access Memory)等か
ら構成され、濃淡情報平均化部12により平均化された
白基準情報の平均化情報を格納する。画像読取部14
は、例えばイメージセンサであり、文字や画像が記録さ
れた原稿を読み取って画像情報を得る。シェーディング
補正回路15は、画像読取部14により読み取られた画
像情報を格納部13に格納された平均化情報に基づいて
補正する。
【0004】このように構成された画像読取装置は、次
のように動作する。まず、基準読取部11により白基準
板を複数回読み取って、複数の白基準情報を濃淡情報平
均化部12により平均化する。この後、平均化情報を格
納部13に格納する。なお、上述の白基準情報の読取
は、一定期間毎あるいは任意の期間に行なわれる。
【0005】そして、文字および画像が記録された原稿
を画像読取部14により読み取って、画像情報である画
像信号を得る。次いで、この画像情報をシェーディング
補正回路15に入力する。シェーディング補正回路15
には格納部13から平均化情報が入力されており、この
平均化情報に基づいて画像読取部14からの画像情報で
ある画像信号のゲインが調整され、その画像信号が補正
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像読取装置にあっては、白基準板の経年劣
化により白基準レベルが低下すると、格納部13の平均
化情報も低下するため、白基準板を交換したり清掃した
後でも、しばらくの間、レベル低下した平均化情報によ
ってシェーディング補正されることになり、高レベルの
白基準情報によって平均化情報が高レベル信号に改めら
れるまで、全体のレベルが低下したままシェーディング
補正されるという問題があった。
【0007】そこで、請求項1記載の発明は、平均化情
報に対する白基準情報の低下率に応じて該平均化情報ま
たは白基準情報いずれか一方を用いてシェーディング補
正することにより、白基準板の経年劣化に対して有効な
対策をとり、かつ白基準板の汚れや傷があっても良好な
補正画像を得られる画像読取装置を提供することを目的
としている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、平均化情報
に対する白基準情報の低下率に応じてシェーディング補
正に用いる白基準情報を変更することにより、白基準板
の経年劣化に対して有効な対策をとり、かつ白基準板の
汚れや傷があっても良好な補正画像を得られる画像読取
装置を提供することを目的としている。ところで、上記
したような従来の画像読取装置において、シェーディン
グ補正は、主走査方向について行なわれ、主走査方向で
のシェーディングによって設定された白基準レベル値を
固定のまま、副走査方向へ画像読取を行なっていた。こ
のため、読取中の光源光量変動により画像情報の白ピー
ク値が変動し、結果的に出力画像に濃度変動を生じる原
因となっていた。
【0009】そこで、副走査方向の白ピーク値変動に対
応するため、副走査方向にも前記白基準板に相当する側
白基準板を設け、この側白基準板をCCD(Charge Cou
pledDevice)等で読み取ることによって、白ピーク値の
変動を検知する画像読取装置が提案されている。従来の
この種の画像読取装置の読取部は、図7に示すように、
原稿面となるコンタクトガラス21が固定で、光学系を
構成する第1および第2の走行体22、23が副走査方
向に移動することにより、原稿面の画像を読み取るよう
になっている。第1の走行体22には、原稿面を照明す
るための光源24が搭載されている。光源24によって
照明された原稿面の画像情報は、第1および第2の走行
体22、23に備えられたミラーによって導かれ、光学
レンズ25を介してCCD26により読み取られる。
【0010】CCD26は、前記基準読取部11および
画像読取部14を兼ねており、画像読取前に白基準板と
してのシェーディングテープ27から白基準情報を読み
取る。また、読取中は、副走査方向にそって備えられた
側白基準板としての側白基準テープ28から白基準情報
を読み取って、光源24の光量変動による白ピーク値の
変動を前記シェーディング補正回路15によって補正す
る。なお、シェーディングテープ27および側白基準テ
ープ28は、コンタクトガラス21の上下面や、外装
(カバー)29の下面などに貼付される。
【0011】しかしながら、このような従来の画像読取
装置にあっては、図8(a)に示すように、側白基準テ
ープ28が外装側にあるため、側白基準テープ28上の
読取面は、走行体22が移動することで常に変わってい
る。側白基準テープ28は、当然、均一な濃度、反射率
を持ったテープを使用するが、長時間使用することで、
ゴミが付いたり、テープの濃度ムラが生じたりしてしま
い、光源24ではなく、側白基準テープ28の原因によ
り、絶対白レベル(側白基準情報)が変動し、濃度変動
を生じてしまう虞があった。
【0012】そこで、請求項3記載の発明は、走行体に
側白基準板を配備することにより、同一読取面から副走
査方向における白基準情報を読み取ることができる画像
読取装置を提供することを目的としている。また、従来
は、図8(b)に示すように、主走査方向の読取開始ビ
ットより前側に側白基準テープ28を配置(貼付)して
いたので、ストレー光の影響を受け易いということも合
わせて記述しておく。なお、ストレー光とは、図8
(c)のように、光源24から発せられた光が白原稿P
で反射し、さらに、その光が光源24のランプ管面など
で反射して、側白基準テープ28まで届き、側白基準情
報の出力を上げてしまうような光のことを云う。すなわ
ち、コンタクトガラス21上に置かれる原稿Pの濃度
(反射率)によって、側白基準情報の出力が変動してし
まうことになる。このストレー光の影響を無くすために
は、側白基準テープ28を原稿P面からのストレー光が
届かないような離れた所に設置すればよいが、同時に光
源24を延長しなければいけないため、装置の小型化、
コストダウンにとって障害となる。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、画像情報を読み取る画像読
取部と、白基準板から白基準レベルの濃淡情報を読み取
る基準読取部と、この基準読取部により複数回にわたっ
て読み取られた白基準情報を平均化する濃淡情報平均化
部と、平均化情報を格納する格納部と、前記画像読取部
により読み取られた画像情報を前記格納部に格納されて
いる平均化情報に基づいて補正するシェーディング補正
回路と、を備えた画像読取装置において、前記格納部に
格納されている平均化情報と前記基準読取部で読み取ら
れた白基準情報とを比較して前記平均化情報に対する白
基準情報の低下率を算出する比較部と、この低下率があ
らかじめ決められている規定値以内である場合は前記白
基準情報を選択し、また低下率が規定値を越える場合は
平均化情報を選択することにより、白基準情報または平
均化情報いずれか一方を前記シェーディング補正回路に
出力する選択回路と、を備えたことを特徴とする。
【0014】また、請求項2記載の発明は、上記目的を
達成するために、画像情報を読み取る画像読取部と、白
基準板から白基準レベルの濃淡情報を読み取る基準読取
部と、この基準読取部により複数回にわたって読み取ら
れた白基準情報を平均化する濃淡情報平均化部と、平均
化情報を格納する格納部と、前記画像読取部により読み
取られた画像情報を前記格納部に格納されている平均化
情報に基づいて補正するシェーディング補正回路と、を
備えた画像読取装置において、前記格納部に格納されて
いる平均化情報と前記基準読取部で読み取られた白基準
情報とを比較して前記平均化情報に対する白基準情報の
低下率を算出する比較部と、この低下率があらかじめ決
められている規定値以内である場合は前記白基準情報
を、また低下率が規定値を越える場合はこのときの低下
率に応じて白基準情報を変更した変更情報を、前記シェ
ーディング補正回路に出力する変更回路と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0015】また、請求項3記載の発明は、上記目的を
達成するために、原稿照明の光源を搭載して所定方向に
移動する走行体と、この走行体の移動方向である副走査
方向にそって備えられた側白基準板と、この側白基準板
の濃淡情報を副走査方向の白基準情報とし前記光源の光
量変動を副走査方向について補正するシェーディング補
正回路と、を備えた画像読取装置において、前記走行体
に側白基準板を配備したことを特徴とする。
【0016】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の発明において
は、格納部に格納されている平均化情報と基準読取部で
読み取られた白基準情報とを比較部によって比較して、
前記平均化情報に対する白基準情報の低下率を算出す
る。選択回路は、低下率があらかじめ決められている規
定値以内である場合は前記白基準情報を選択し、また低
下率が規定値を越える場合は平均化情報を選択すること
により、白基準情報または平均化情報いずれか一方をシ
ェーディング補正回路に出力する。
【0017】また、上記構成を有する請求項2記載の発
明においては、格納部に格納されている平均化情報と基
準読取部で読み取られた白基準情報とを比較部によって
比較して、前記平均化情報に対する白基準情報の低下率
を算出する。変更回路は、低下率があらかじめ決められ
ている規定値以内である場合は前記白基準情報を、また
低下率が規定値を越える場合はこのときの低下率に応じ
て白基準情報を変更した変更情報を、シェーディング補
正回路に出力する。
【0018】また、上記構成を有する請求項3記載の発
明においては、走行体に側白基準板を配備することによ
り、副走査方向いずれの位置に走行体があっても側白基
準板の同一面から側白基準情報が読み取られる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は請求項1記載の発明の一実施例に係る画像読取装
置を示す図である。なお、本実施例において前述した従
来例と同一の構成については、同一符号を付してその具
体的な説明を省略する。
【0020】まず、構成を説明する。図において、比較
部31は、前記格納部13に格納されている平均化情報
と、前記基準読取部11で読み取られた白基準情報とを
比較して、前記平均化情報に対する白基準情報の低下率
を算出する。選択回路32は、比較部31により算出さ
れた低下率が、あらかじめ決められている規定値以内で
ある場合は前記白基準情報を選択し、また低下率が規定
値を越える場合は平均化情報を選択することにより、白
基準情報または平均化情報いずれか一方を前記シェーデ
ィング補正回路15に出力する。
【0021】次に、作用を説明する。基準読取部11
は、原稿を読み取り始める前に、図3(a)に示すよう
に白基準板を読み、その濃淡情報を格納部13に格納す
る。格納する前に濃淡情報平均化部12で、いままでの
濃淡情報との平均、例えば図3(b)に示すように、読
取回数3回にわたって読み取られた白基準情報の平均を
とっている。なお、この平均化は、最初の読取時には自
らとの平均をとり、以後、経年劣化が予想されない程度
の回数を設定しておくことにより、例えば100回の読
取、あるいは200回の読取を行なうまでは、その間の
平均化を省略することができる。
【0022】基準読取後、画像読取部14により原稿を
読み取る。原稿を読み取ると、比較部31において、原
稿の画像情報と白基準情報との濃淡比較を行なって、画
像情報を補正するが、この役目はシェーディング補正回
路15が負っている。ここで、シェーディング補正の基
準レベルとなる絶対白レベルは、比較部31の比較結果
によって平均化情報または白基準情報のいずれか一方が
選択される。すなわち、比較部31は、白基準情報の平
均化情報と、白基準板から直接読み取った白基準情報と
を比較し、最新の白基準情報が、平均化情報から所定の
率だけ低下しているかどうかを判定する。低下していれ
ば、図3(c)に示すように、最新の白基準情報が、白
基準板の汚れまたは傷により白基準レベルが低下してい
ると見做し、選択回路32をして平均化情報を前記シェ
ーディング補正回路15の絶対白レベルとして選択す
る。なお、この場合は、図示していない表示手段により
オペレータに通知し、速やかに白基準板の清掃または点
検を促すことが望ましい。
【0023】一方、最新の白基準情報が、平均化情報か
ら所定の率だけ低下していない場合、すなわち平均化情
報に対する最新の白基準情報の低下率が規定値以内であ
るか、または最新の白基準情報が平均化情報を上回って
いる場合は、選択回路32をして最新の白基準情報を前
記シェーディング補正回路15の絶対白レベルとして選
択する。
【0024】このように、本実施例においては、平均化
情報に比べて著しくレベル低下した白基準情報が検出さ
れない限り、最新の白基準情報によってシェーディング
補正が行なわれ、所定の割合だけレベル低下した白基準
情報が検出された場合は、平均化情報によってシェーデ
ィング補正されるので、平均化情報に頼った画一的なシ
ェーディング補正から脱却し、白基準板に汚れまたは傷
が発生した場合にのみ平均化情報によって画像レベルの
低下を防ぎ、白基準板の汚れまたは傷等の経年劣化を払
拭した直後では白基準板の濃淡情報が高レベルで読み取
られた最新の白基準情報によってシェーディング補正で
きる。従って、白基準板の経年劣化による平均化情報の
レベル低下に起因する画像の劣化を改善できる。
【0025】また、平均化情報を選択した場合に、この
選択をオペレータに通知するよう構成すれば、この通知
によって白基準板の汚れ、傷をオペレータに知らせるこ
とができ、メンテナンスの時期を容易に知ることができ
る。次に、請求項2記載の発明を実施例に基づいて説明
する。図2は請求項2記載の発明の一実施例に係る画像
読取装置を示す図である。なお、本実施例において上述
例と同一の構成については、同一符号を付してその具体
的な説明を省略する。
【0026】まず、構成を説明する。図2において、変
更回路41は、比較部31により算出された低下率が、
あらかじめ決められている規定値以内である場合は前記
白基準情報を、前記シェーディング補正回路15に出力
する。また、変更回路41は、前記低下率が規定値を越
える場合は、このときの低下率に応じて白基準情報を変
更した変更情報を、前記シェーディング補正回路15に
出力する。
【0027】次に、作用を説明する。前記実施例の動作
と同様に、基準読取部11によって読み取られた白基準
情報は、濃淡情報平均化部12によって平均化され、格
納部13に格納される。基準読取後、画像読取部14に
より原稿を読み取る。読み取られた画像情報は、変更回
路41から出力される絶対白レベルに基づいて、シェー
ディング補正回路15において補正される。
【0028】ここで、シェーディング補正の基準レベル
となる絶対白レベルは、比較部31の比較結果によって
白基準情報または白基準情報を変更した変更情報のいず
れか一方が選択される。すなわち、比較部31は、白基
準情報の平均化情報と、白基準板から直接読み取った白
基準情報とを比較し、最新の白基準情報が、平均化情報
から所定の率だけ低下しているかどうかを判定する。低
下していれば、図3(c)に示すように、最新の白基準
情報が、白基準板の汚れまたは傷により白基準レベルが
低下していると見做し、変更回路41をして白基準情報
を前記低下率に応じて変更する。この変更情報が、前記
シェーディング補正回路15の絶対白レベルとして出力
される。
【0029】一方、最新の白基準情報が、平均化情報か
ら所定の率だけ低下していない場合、すなわち平均化情
報に対する最新の白基準情報の低下率が規定値以内であ
るか、または最新の白基準情報が平均化情報を上回って
いる場合は、変更回路41をして最新の白基準情報をそ
のまま、前記シェーディング補正回路15の絶対白レベ
ルとして出力する。
【0030】このように、本実施例においては、平均化
情報に比べて著しくレベル低下した白基準情報が検出さ
れない限り、最新の白基準情報によってシェーディング
補正が行なわれ、所定の割合だけレベル低下した白基準
情報が検出された場合は、白基準情報を低下率に応じて
変更した後に、この変更情報によってシェーディング補
正されるので、平均化情報に頼った画一的なシェーディ
ング補正から脱却し、白基準板に汚れまたは傷が発生し
た場合にのみ変更情報によって画像レベルの低下を防
ぎ、白基準板の汚れまたは傷等の経年劣化を払拭した直
後では白基準板の濃淡情報が高レベルで読み取られた最
新の白基準情報によってシェーディング補正できる。従
って、白基準板の経年劣化による平均化情報のレベル低
下に起因する画像の劣化を改善できる。
【0031】なお、図3(c)に示すように、白基準板
の部分的な汚れ、傷がある場合、全体的な画像に影響を
与えるので、主走査方向に数分割し、これらの分割箇所
毎に前記実施例と同様のシェーディング補正を行なうこ
とができる。このような実施例によれば、局所的な汚れ
や傷を、主走査方向に分割して平均化するので、その影
響を小さく抑えることができ、良好な画像を得ることが
できる。
【0032】続いて、請求項3記載の発明を実施例に基
づいて説明する。図4は請求項3記載の発明の一実施例
に係る画像読取装置を示す図であり、同図(a)はその
主要部分の斜視図、同図(b)は主走査方向から見た構
成図である。なお、本実施例において上述例と同一の構
成については、同一符号を付してその具体的な説明を省
略する。
【0033】まず、構成を説明する。図において、側白
基準板としての側白基準テープ51は、走行体22に配
備されている。このため、光源24からの反射光すなわ
ち側白基準情報は、前記副走査方向いずれの位置でも側
白基準テープ51の同一面から読み取られる。次に、作
用を説明する。
【0034】走行体22のランプホルダ上に配備された
側白基準テープ51の読取面は、走行体22の位置に関
係なく常に同一の面に設定される。このため、長時間使
用により、側白基準テープ51の濃度が変化したり、ゴ
ミが付いたりしても、1副走査において、側白基準テー
プ51側の要因により絶対白レベルが変動することはは
なく、常に光源24側のみの変動を捉えることができ
る。また、側白基準テープ51は、走行体22上の読み
込む部分だけに貼付すればよいので、小さくて済み、構
成の簡素化およびコストダウンを達成できる。
【0035】このように、本実施例においては、原稿面
を副走査する走行体22上に側白基準テープ51を設
け、常に側白基準テープ51の同一面から側白基準情報
を読み込んでいるので、長時間の使用などによるテープ
の汚れやゴミの付着などの影響を受け難く、光源光量変
動のみを正確に検知することができる。また、図8
(c)で説明したストレー光による影響を排除できる実
施例を図5に示す。図5に示す本実施例は、前記同様の
側白基準テープ61を、主走査方向の原稿読取領域にお
いて、読取領域の後ろ側すなわち読取END側に貼付し
たものである。
【0036】原稿Pを載置するコンタクトガラス21は
原稿Pよりも大きいため、読取開始側に比べて読取EN
D側では、原稿Pと側白基準テープ61との間に距離を
保て、ストレー光の影響を受け難い。従って、原稿Pの
有無もしくは原稿反射率の違いによる側白基準情報の変
動を無くすことができる。このように、本実施例におい
ては、側白基準テープ61の位置を主走査読取領域の後
側(読取END側)に設定することで、原稿Pからの乱
反射によるストレー光の影響を低減でき、原稿Pの有無
もしくは原稿反射率の違いなどによる側白基準情報の変
動を無くすことができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に係る画像読取装置によれば、格納部に格納されてい
る平均化情報と基準読取部で読み取られた白基準情報と
を比較部によって比較して、前記平均化情報に対する白
基準情報の低下率を算出し、この低下率があらかじめ決
められている規定値以内である場合は前記白基準情報
を、また低下率が規定値を越える場合は平均化情報をそ
れぞれ選択回路により選択し、白基準情報または平均化
情報いずれか一方をシェーディング補正回路に出力する
ので、白基準板に汚れまたは傷が発生した場合にのみ平
均化情報によって画像レベルの低下を防ぎ、白基準板の
汚れまたは傷等の経年劣化を払拭した直後では白基準板
の濃淡情報が高レベルで読み取られた最新の白基準情報
によってシェーディング補正できる。従って、白基準板
の経年劣化による平均化情報のレベル低下に起因する画
像の劣化を改善できる。
【0038】また、請求項2記載の発明に係る画像読取
装置によれば、格納部に格納されている平均化情報と基
準読取部で読み取られた白基準情報とを比較部によって
比較して、前記平均化情報に対する白基準情報の低下率
を算出し、この低下率があらかじめ決められている規定
値以内である場合は前記白基準情報を、また低下率が規
定値を越える場合はこのときの低下率に応じて白基準情
報を変更した変更情報をそれぞれ変更回路からシェーデ
ィング補正回路に出力するので、白基準板に汚れまたは
傷が発生した場合にのみ平均化情報によって画像レベル
の低下を防ぎ、白基準板の汚れまたは傷等の経年劣化を
払拭した直後では白基準板の濃淡情報が高レベルで読み
取られた最新の白基準情報によってシェーディング補正
できる。従って、白基準板の経年劣化による平均化情報
のレベル低下に起因する画像の劣化を改善できる。
【0039】また、請求項3記載の発明に係る画像読取
装置によれば、走行体に側白基準板を配備することによ
り、副走査方向いずれの位置に走行体があっても側白基
準板の同一面から側白基準情報を読み取ることができ、
長時間の使用などによるテープの汚れやゴミの付着など
の影響を受け難く、光源光量変動のみを正確に検知する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例に係る画像読取
装置を示す図である。
【図2】請求項2記載の発明の一実施例に係る画像読取
装置を示す図である。
【図3】基準読取部による白基準情報の読取例を示す特
性図であり、同図(a)は読取回数1回の白基準情報を
示し、同図(b)は読取回数3回にわたる白基準情報を
示し、同図(c)は汚れまたは傷を有する白基準板の白
基準情報を示す。
【図4】請求項3記載の発明の一実施例に係る画像読取
装置を示す図であり、同図(a)はその主要部分の斜視
図、同図(b)は主走査方向から見た構成図である。
【図5】ストレー光による影響を排除できる実施例の構
成図である。
【図6】従来の画像読取装置の構成例を示すブロック図
である。
【図7】従来の画像読取装置の読取部を示す構成図であ
り、同図(a)は側面図、同図(b)は平面図である。
【図8】図7の画像読取装置における側白基準テープの
貼付例を示す図であり、同図(a)は主走査方向から見
た構成図、同図(b)は副走査方向から見た構成図、同
図(c)は副走査方向から見た貼付部分の拡大図であ
る。
【符号の説明】
11 基準読取部 12 濃淡情報平均化部 13 格納部 14 画像読取部 15 シェーディング補正回路 31 比較部 32 選択回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報を読み取る画像読取部と、 白基準板から白基準レベルの濃淡情報を読み取る基準読
    取部と、 この基準読取部により複数回にわたって読み取られた白
    基準情報を平均化する濃淡情報平均化部と、 平均化情報を格納する格納部と、 前記画像読取部により読み取られた画像情報を前記格納
    部に格納されている平均化情報に基づいて補正するシェ
    ーディング補正回路と、を備えた画像読取装置におい
    て、 前記格納部に格納されている平均化情報と前記基準読取
    部で読み取られた白基準情報とを比較して前記平均化情
    報に対する白基準情報の低下率を算出する比較部と、 この低下率があらかじめ決められている規定値以内であ
    る場合は前記白基準情報を選択し、また低下率が規定値
    を越える場合は平均化情報を選択することにより、白基
    準情報または平均化情報いずれか一方を前記シェーディ
    ング補正回路に出力する選択回路と、を備えたことを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】画像情報を読み取る画像読取部と、 白基準板から白基準レベルの濃淡情報を読み取る基準読
    取部と、 この基準読取部により複数回にわたって読み取られた白
    基準情報を平均化する濃淡情報平均化部と、 平均化情報を格納する格納部と、 前記画像読取部により読み取られた画像情報を前記格納
    部に格納されている平均化情報に基づいて補正するシェ
    ーディング補正回路と、を備えた画像読取装置におい
    て、 前記格納部に格納されている平均化情報と前記基準読取
    部で読み取られた白基準情報とを比較して前記平均化情
    報に対する白基準情報の低下率を算出する比較部と、 この低下率があらかじめ決められている規定値以内であ
    る場合は前記白基準情報を、また低下率が規定値を越え
    る場合はこのときの低下率に応じて白基準情報を変更し
    た変更情報を、前記シェーディング補正回路に出力する
    変更回路と、を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】原稿照明の光源を搭載して所定方向に移動
    する走行体と、 この走行体の移動方向である副走査方向にそって備えら
    れた側白基準板と、 この側白基準板の濃淡情報を副走査方向の白基準情報と
    し前記光源の光量変動を副走査方向について補正するシ
    ェーディング補正回路と、を備えた画像読取装置におい
    て、 前記走行体に側白基準板を配備したことを特徴とする画
    像読取装置。
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