JP6610017B2 - 画像読取装置、画像形成装置及び原稿サイズ検出方法 - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置及び原稿サイズ検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像読取装置、画像形成装置及び原稿サイズ検出方法に関する。
従来、画像読取装置によって原稿を読取る前に、原稿台に載置された原稿の一部を簡易的に読取って原稿サイズを検出する技術が知られている。
例えば特許文献1には、原稿押さえの開閉検知により待機状態に復帰する場合には、原稿の画像を読取って原稿の大きさを検知し、当該検知後に白基準板の画像を読取って補正値を取得する画像読取装置が開示されている。
また、特許文献2には、原稿サイズ検出動作では、既に補正データ格納部に格納されている取得済補正データを用いてシェーディング補正を実行し、画像読取り動作では、新たに取得した新規補正データを用いてシェーディング補正を実行する画像読取装置が開示されている。
しかしながら、従来の原稿サイズ検出用の画像読取りでは、最新のシェーディングデータ取得ができておらず、最適なシェーディング補正処理が実施できない。よって、検出される原稿サイズの精度低下を招くという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、原稿サイズの検出精度を高めることができる画像読取装置、画像形成装置及び原稿サイズ検出方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、光を照射する光源装置と、前記光源装置が被写体を照射した光の前記被写体からの反射光を画素毎に光電変換して画像を読取る撮像素子と、前記光源装置から光が照射された場合に、基準となる光を反射させる基準部材と、前記基準部材が反射させた光を前記撮像素子が光電変換した値に基づいて、原稿が載置された原稿載置領域に対して前記光源装置が照射した光の反射光を前記撮像素子が画素毎に光電変換した値を補正する補正部と、前記補正部が補正した結果に基づいて、前記原稿載置領域に載置された原稿のサイズを検出する検出部と、前記原稿載置領域に載置された原稿に対して前記光源装置が照射した光の反射光を前記撮像素子が光電変換して前記補正部で補正した値に基づいて、原稿を画像として読取る処理を行う画像処理部と、前記光源装置を前記原稿載置領域に沿って搬送するキャリッジと、前記検出部が原稿のサイズを検出する際、前記光源装置が前記原稿載置領域に対して光を照射する場合に、前記光源装置の主走査方向の点灯領域を予め定められた領域にするよう制御する制御部と、を有し、前記撮像素子は、予め定められた原稿読取開始位置に向けて一方向に前記キャリッジが移動する間に、原稿のサイズを検出するために、前記原稿載置領域に照射された前記光源装置からの光の前記原稿からの反射光の光電変換と、前記基準部材に照射された前記光源装置からの光の前記基準部材が反射させる光の光電変換とを順次に行い、前記制御部は、前記一方向に前記キャリッジが移動する間に、前記光源装置が前記基準部材に対して光を照射する場合にも、前記光源装置の主走査方向の点灯する領域を前記点灯領域と同じにするよう制御し、前記検出部は、前記画像処理部が原稿を画像として読取る処理を行う前に原稿のサイズを検出することを特徴とする。
本発明によれば、原稿サイズの検出精度を高めることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる画像読取装置の構成を示す図である。 図2は、原稿サイズを検出する場合の画像読取装置の動作を示す図である。 図3は、画像読取装置を有する画像形成装置が原稿サイズを検出する場合に用いる機能を示したブロック図である。 図4は、画像読取装置が備える機能の動作タイミングを示す図である。 図5は、コンタクトガラスを上方から見た図である。 図6は、検出部が原稿サイズ検出スポットにより主走査方向の原稿の有無を判断する場合の画像データレベル例を示す図である。 図7は、コンタクトガラスを上方から見た図である。 図8は、画像読取装置が原稿載置領域を読取った画像データを示す図である。 図9は、画像読取装置がシェーディングデータを取得するパターンを示す図である。 図10は、画像読取装置が各パターンに対してシェーディング補正を行って得たデータを示す図である。 図11は、原稿読取時と原稿サイズ読取時における主走査方向の読み出しデータの範囲を示す図である。 図12は、実施形態にかかる画像読取装置を有する画像形成装置の構成を示す図である。
以下に添付図面を参照して、画像読取装置の実施形態を詳細に説明する。図1は、実施形態にかかる画像読取装置10の構成を示す図である。画像読取装置10は、デジタル複写機、デジタル複合機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に搭載されるスキャナ装置である。また、画像読取装置10は、単体のスキャナ装置であってもよい。そして、画像読取装置10は、光源からの照射光によって被写体(読取対象)である原稿を照明し、その原稿からの反射光をCMOSイメージセンサで受光した信号に処理を行い、原稿の画像データを読取る。
具体的には、画像読取装置10は、図1に示すように、原稿を載置するコンタクトガラス(原稿載置領域)101と、原稿露光用の光源部(光源装置)102及び第1反射ミラー103を具備する第1キャリッジ106と、第2反射ミラー104及び第3反射ミラー105を具備する第2キャリッジ107とを有する。また、画像読取装置10は、撮像素子(例えばCMOSカラーイメージセンサ)4と、撮像素子4に結像するためのレンズユニット108と、読取り光学系等による各種の歪みを補正するためなどに用いる基準白板(基準部材)110と、シートスルー読取り用スリット111も備えている。撮像素子4は、例えば処理基板109に実装されている。
画像読取装置10は、上部にADF(Auto Document Feeder)112が搭載されており、このADF112をコンタクトガラス101に対して開閉できるように、ヒンジを介した連結がなされている。
ADF112は、複数枚の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載置台に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離してシートスルー読取り用スリット111へ向けて自動給送する給送ローラ113を含む分離・給送手段も備えている。
そして、画像読取装置10は、原稿の画像面をスキャン(走査)して原稿の画像を読取るスキャンモード時には、第1キャリッジ106及び第2キャリッジ107により、ステッピングモータによって矢示A方向(副走査方向)に原稿を走査する。このとき、コンタクトガラス101から撮像素子4までの光路長を一定に維持するために、第2キャリッジ107は第1キャリッジ106の1/2の速度で移動する。
同時に、コンタクトガラス101上にセットされた原稿の下面である画像面が第1キャリッジ106の光源部102によって照明(露光)される。すると、その画像面からの反射光像が第1キャリッジ106の第1反射ミラー103、第2キャリッジ107の第2反射ミラー104及び第3反射ミラー105、並びにレンズユニット108経由で撮像素子4へ順次送られて結像される。
撮像素子4は、光源部102が照射した光の反射光を画素毎に光電変換して画像を読取る。そして、撮像素子4が光電変換した信号が出力され、出力された信号はデジタル信号に変換される。このように、原稿の画像が読取られ、デジタルの画像データが得られる。
一方、原稿を自動給送して原稿の画像を読取るシートスルーモード時には、第1キャリッジ106及び第2キャリッジ107が、シートスルー読取り用スリット111の下側へ移動する。その後、原稿載置台に載置された原稿が給送ローラ113によって矢示B方向(副走査方向)へ自動給送され、シートスルー読取り用スリット111の位置Cにおいて原稿が走査される。
このとき、自動給送される原稿の下面(画像面)が第1キャリッジ106の光源部102によって照明される。そのため、その画像面からの反射光像が第1キャリッジ106の第1反射ミラー103、第2キャリッジ107の第2反射ミラー104及び第3反射ミラー105、並びにレンズユニット108経由で撮像素子4へ順次送られて結像される。そして、撮像素子4の光電変換により信号が出力され、出力された信号はデジタル信号に変換される。このように、原稿の画像が読取られ、デジタルの画像データが得られる。画像の読取りが完了した原稿は、排出口に排出される。
基準白板(基準部材)110は、光源部102から光が照射された場合に、基準となる光を反射させる濃度を均一に設定された白色の板である。画像読取装置10は、原稿を画像データとして読取る前に、原稿が載置されたコンタクトガラス(原稿載置領域)101を読取り、次に基準白板110を読取って、シェーディング補正を行い、シェーディング補正後のデータを用いて原稿サイズを検出する。よって、画像読取装置10は、原稿サイズの検出精度の向上が可能となっている。
ここで、シェーディング補正とは、例えば基準データ(シェーディングデータ)の読取りレベルを所定の値に正規化する演算処理であるとする。シェーディング補正を画素単位で実施することにより、撮像素子4の感度のバラツキや光量の不均一性を除去することが可能となる。また、シェーディング補正は、例えば下式1によって表される。
Figure 0006610017
次に、画像読取装置10の動作について詳述する。図2は、原稿サイズを検出する場合の画像読取装置10の動作(光学系の位置関係)を示す図である。ここで、図2(a)は、原稿が載置された原稿載置領域を読取る場合の光源部102等の位置を示している。図2(b)は、画像読取装置10が基準白板110を読取る場合の光源部102等の位置(シェーディングデータ取得位置)を示している。図2(c)は、画像読取装置10が原稿を画像データとして読取る場合の光源部102等の位置(原稿読取開始位置:ホームポジション)を示している。
画像読取装置10は、原稿サイズを検出する場合、光源部102等が図2(a)に示した位置にある時、又はその位置からホームポジションへ移動する期間に、コンタクトガラス101に載置された原稿の一部を読取る。また、画像読取装置10は、光源部102等が図2(a)に示した位置からホームポジションへ移動する期間に基準白板110も読取り、シェーディングデータを取得する。
よって、画像読取装置10は、原稿のサイズ検出用の原稿(画像)読取りとほぼ同タイミングでシェーディングデータを取得できるため、精度のよいシェーディング補正が可能となり、検出される原稿サイズの精度も向上する。
一般に、画像読取装置は、発熱等により、光源部が照射する光の強度や主走査方向の平坦度が短時間であっても劣化したり、変動する可能性がある。画像読取装置10は、発熱等が生じても、原稿のサイズ検出用の原稿(画像)データとシェーディングデータ(基準データ)を同条件で取得するので、原稿サイズを検出する精度が確保される。
また、画像読取装置10は、図2(a)、図2(b)、図2(c)の順に示したように、光源部102等を移動させて原稿載置領域と基準白板110を読取るので、原稿サイズの検出が完了した時点で光源部102等がホームポジションに移動するので、原稿の読取り開始までの時間を大幅に短縮することが可能である。
図3は、画像読取装置10を有する画像形成装置1が原稿サイズを検出する場合に用いる機能を示したブロック図である。処理基板109には、例えば撮像素子(センサ)4、増幅器40及びA/D変換器42が実装されている。撮像素子4が読取った画像データは、増幅器40によって増幅され、A/D変換器42によってデジタルデータに変換されて出力される。
画像読取装置10は、原稿を画像データとして読取る場合には、基準白板110を読取ってシェーディングデータを取得し、画素単位で保持する。次に、画像読取装置10は、原稿を読取り、シェーディングデータを読み出して、随時画素毎にシェーディング補正を実施していく。これに対し、画像読取装置10は、原稿サイズを検出する場合には、図2(a)〜(c)に示したように、原稿載置領域の画像データを取得した後に、基準白板110を読取ってシェーディングデータを取得する。つまり、原稿を画像データとして読取る場合と、原稿サイズを検出する場合とでは、画像の読取り順序が逆である。
具体的には、画像読取装置10は、原稿を画像データとして読取る場合(通常スキャン時)には、まず、基準白板110を読取り、シェーディングデータを記憶部50の第1保持領域51(保持領域A)に格納する。次に、画像読取装置10は、原稿領域を読取り、原稿の画像データを記憶部50の第2保持領域52(保持領域B)に格納する。そして、画像読取装置10は、第1保持領域51からシェーディングデータを読出し、第2保持領域52から原稿の画像データを読み出して、第1補正処理部53によってシェーディング補正を行う。
これに対し、画像読取装置10は、原稿サイズを検出する場合(原稿サイズ検知時)には、まず、原稿が載置されたコンタクトガラス101(原稿載置領域)を読取り、原稿サイズ検出用の画像データを第1保持領域51に格納する。次に、画像読取装置10は、基準白板110を読取り、シェーディングデータを第2保持領域52に格納する。そして、画像読取装置10は、第1保持領域51から原稿サイズ検出用の画像データを読み出し、第2保持領域52からシェーディングデータを読み出して、第2補正処理部54によってシェーディング補正を行う。
第2補正処理部54は、基準白板110が反射させた光を撮像素子4が光電変換した値に基づいて、原稿が載置された原稿載置領域(コンタクトガラス101)に対して光源部102が照射した光の反射光を撮像素子4が画素毎に光電変換した値を補正する補正部としての機能を有する。その後、検出部56は、画像処理部が原稿を画像として読取る処理を行う前に、シェーディング補正後の原稿サイズ検出用の画像データを用いて、コンタクトガラス101に載置された原稿サイズを検出する。また、検出部56は、予め定められた色の重み付けを決定する濃度係数に基づいて原稿のサイズを検出するように構成されてもよい。
なお、記憶部50は、第1保持領域51と、第1保持領域51よりも後段に位置する第2保持領域52とを備えて、先に撮像素子4が読取ったデータが第1保持領域51に格納されるように構成されている。
また、第1補正処理部53は下式2によってシェーディング補正を行い、第2補正処理部54は下式3によってシェーディング補正を行う。
Figure 0006610017
Figure 0006610017
このように、第1補正処理部53及び第2補正処理部54は、それぞれ補正計算式が異なる。また、第1補正処理部53及び第2補正処理部54は、CPUが実行するプログラムによって実現されてもよい。また、メモリ55は、増幅器40が可変増幅器である場合のゲインの設定値や、画像読取における濃度調整係数などを記憶していてもよい。CPU60(制御部)は、画像形成装置1を構成する各部を制御している。プリンタエンジン62は、画像読取装置10が読取った画像データを用いて画像を用紙などの記録媒体に形成する。
図4は、図3に示した画像読取装置10が備える機能の動作タイミングを示す図である。図4において、WTGTは、シェーディングデータ読取り時のタイミングを示すゲート信号である。DOCGは、原稿読取り時のタイミングを示すゲート信号である。SHCGTは、シェーディング補正の実施タイミングを示している。
画像読取装置10は、図4(a)に示す通常スキャン時には、シェーディングデータを取得(WTGT:ON)後に原稿画像を読取り(DOCGT:ON)、さらに読取ったデータから順にシェーディング補正を実施(SHCGT:ON)し、後段の画像処理ブロック(画像処理部)へ順次転送していく。画像処理部は、原稿載置領域に載置された原稿に対して光源部102が照射した光の反射光を撮像素子4が光電変換した値に基づいて、原稿を画像として読取る処理を行う。SHCGTのONは、DOCGTのONの後、又はデータの格納から読出しにかかる時間分等を遅延させて発生させる。
一方、画像読取装置10は、原稿サイズ検知時には、DOGT→WTGT→SHCGTの順でONしていく。SHCGTのONは、通常スキャン時とは異なり、WTGTのOFFをトリガとして生成する。なお、シェーディングデータは、全データの基準となるため、複数ラインの読取り後、平均化処理によってノイズ除去が行われる。
そのため、図4(b)に示した例では、原稿サイズ検知時の原稿読取り完了後にSHCGTがONにされている。また、原稿サイズの検出は、予め定められた領域に原稿があるか否かを判別できる程度のデータ量でよいため、DOCGTのアサート期間は、図4(b)に示したように短くてよい。
以上説明したように、画像読取装置10は、画像の読取り順が、基準データ→原稿データ、及び原稿データ→基準データのいずれの順であっても同等のシェーディング補正結果が得られ、従来よりも原稿サイズの検出精度が向上している。
また、画像読取装置10は、原稿サイズの検出処理の実行が省エネモード→スタンバイモードへの復帰直後であった場合、各種調整をスキップして原稿サイズ検出に備えるように構成されてもよい。この場合、画像読取装置10は、予め取得した調整値(RGB別の画像信号増幅率、濃度係数など)をメモリ55から読み出し、各ブロックへ反映させることで、短時間で省エネモード移行前の状態に戻ることができる。これにより、画像読取装置10は、読取りデータの画質を向上させ、高精度なサイズ検出が可能になる。
ところで、画像読取装置10が行う原稿サイズの検出は、ユーザーが予期していないタイミングでの読取り(光源点灯)となるため、通常の原稿スキャン時よりもまぶしく感じやすい。この対策として、不要領域の消灯や光量の低減などにより、まぶしさを低減する手法が有効である。
図5は、コンタクトガラス101を上方から見た図であり、コンタクトガラス101における原稿載置領域と、原稿サイズ検出スポットSP1〜SP4の位置との関係を示している。図5においては、原稿載置基準に合わせて原稿が載置された場合に検出する各サイズの標準原稿の大きさと、スキャナ光源ブロック(個別にON/OFF制御可能な光源部102の単位)の構成例が示されている。画像読取装置10は、原稿サイズ検出スポットSP1〜SP4それぞれの画像データの読取結果の組合せに応じて、検出部56が原稿サイズを検出する。
図6は、検出部56が原稿サイズ検出スポットSP1〜SP3により主走査方向の原稿の有無を判断する場合の画像データレベル例を示す図である。画像読取装置10は、主走査方向の原稿の幅検出を行う場合、”主走査幅検出領域”に相当する位置の主走査方向の画像データを取得し、3つの原稿サイズ検出スポットの平均データを用いて原稿の端部を検出する。各サイズの白紙をコンタクトガラス101に載置した場合、主走査位置と画像データレベル(シェーディング補正後)の組合せは、図6に示すようになる。画像読取装置10は、原稿載置領域の画像データから原稿端部位置を検出することにより、主走査幅を判別する。なお、幅検出には、SP1〜SP3領域の平均データを用いることにより、より演算を簡素にすることも可能である。
また、画像読取装置10は、副走査方向の原稿の幅検出を行う場合、SP4の位置に配置された光センサが読取った画像データレベルにより、原稿有無を検出する。そして、画像読取装置10は、主走査幅検出結果と副走査幅検出結果を表1に示したように組み合わせることにより、載置原稿のサイズ及び向きを判定する。
Figure 0006610017
つまり、図6に示すように、例えば主走査方向の原稿サイズ検出スポットSP1〜SP3のいずれにおいても画像データレベルが原稿有無判定閾値を超えている場合、検出部56は、原稿サイズがA4(ヨコ)又はA3であると判定する。原稿サイズがA4(ヨコ)又はA3のいずれであるかは、原稿サイズ検出スポットSP4の画像データレベルによって判定される。
このように、標準原稿のサイズ検出に必要な画像データは、主走査方向の全域である必要はなく、特定領域のみでよい。同様に、光源部102も、画像データが必要な領域のみの点灯にされてもよい。よって、ユーザーへのまぶしさ低減、及び消費電力低減を図ることが可能である。
例えば、図5に示すように、光源部102のスキャナ光源ブロック8〜11のみの点灯により、主走査方向の原稿サイズの検出に必要な領域への光の照射をすることができる。さらに、画像読取装置10は、例えばブロック8のみ点灯→ブロック9のみ点灯→ブロック10のみ点灯→ブロック11のみ点灯のように光源部102の点灯を時間で分割し、瞬間的な発光量をさらに低減するように構成されてもよい。また、画像読取装置10は、シェーディングデータ取得時にも同様に所定の領域のみ光源部102を点灯させてもよい。このように、光源部102は、画像処理部が原稿を画像として読取る処理を行う場合に比べて、検出部56が原稿のサイズを検出するときに原稿載置領域に対して光を照射する場合、及び基準白板110に光を照射する場合には、照射する光の光量が少なくされてもよい。
また、図7に示したように、画像読取装置10は、例えば原稿載置領域にA4サイズの白紙がタテ置きにされたとき、光源部102の点灯がブロック8〜11とされて原稿サイズの検出を実施する。
画像読取装置10が原稿載置領域を読取ると、図8に示したような画像データが得られる。次に、画像読取装置10は、取得するシェーディングデータを例えば図9に示した以下の3パターンにする。
サイズ検出領域点灯:ブロック8〜11点灯(原稿領域取得時と同領域を点灯)
A5幅サイズ領域点灯:ブロック1〜6点灯
A3幅サイズ領域点灯:ブロック1〜12点灯(全点灯)
そして、画像読取装置10は、各パターンに対してシェーディング補正を行い、図10に示したデータを得る。なお、図10において、“不定”はシェーディングデータレベルが0である領域であり、シェーディング補正によって不定(異常)なデータとなっていることを示している。
また、図10に示したように、画像読取装置10は、シェーディングデータの取得時においても同領域の点灯にすることで、「主走査幅検出領域」における原稿データ(A4白紙)を忠実に再現できる。
図11は、原稿読取時と、原稿サイズ読取時(原稿サイズ検出時)における主走査方向の読み出しデータの範囲を示す図である。図11に示すように、画像読取装置10は、原稿サイズ読取時には、原稿読取時に読み出すデータの中から、原稿サイズの検出に用いるデータのみを読出して、主走査方向の読出し周期(LSYNC)を短縮させる。よって、画像読取装置10は、原稿サイズの検出時には、主走査方向のデータの転送/処理データ量が減ることにより、処理動作の高速化が可能となっている。
このように、画像読取装置10は、原稿が載置された原稿載置領域の画像を読取り、基準白板110を読取って、シェーディングデータを用いて原稿載置領域の画像を補正し、補正した結果に基づいて、原稿載置領域に載置された原稿のサイズを検出するので、精度よく原稿サイズを検出することができる。
図12は、実施形態にかかる画像読取装置10を有する画像形成装置1の構成を示す図である。図12に示すように、画像形成装置1は、画像読取装置10と、給紙部2と、画像形成部3とを備えている。
給紙部2は、用紙サイズの異なる記録紙(記録媒体)を収納する給紙カセット21,22と、給紙カセット21,22に収納された記録紙を画像形成部3の画像形成位置まで搬送する各種ローラからなる給紙手段23とを有している。
画像形成部3は、露光装置31と、感光体ドラム32と、現像装置33と、転写ベルト34と、定着装置35とを備えている。画像形成部3は、画像読取装置10により読取られた原稿の画像データに基づいて、露光装置31により感光体ドラム32を露光して感光体ドラム32に潜像を形成する。現像装置33は、それぞれ感光体ドラム32に異なる色のトナーを供給して現像する。そして、画像形成部3は、転写ベルト34により感光体ドラム32に現像された像を給紙部2から供給された記録紙に転写した後、定着装置35により記録紙に転写されたトナー画像のトナーを溶融して、記録紙にカラー画像を定着するようになっている。
1 画像形成装置
2 給紙部
3 画像形成部
4 撮像素子
10 画像読取装置
40 増幅器
42 A/D変換器
51 第1保持領域
52 第2保持領域
53 第1補正処理部
54 第2補正処理部
55 メモリ
56 検出部
101 コンタクトガラス
102 光源部
103 第1反射ミラー
104 第2反射ミラー
105 第3反射ミラー
106 第1キャリッジ
107 第2キャリッジ
110 基準白板
特開2014−022997号公報 特開2013−065973号公報

Claims (8)

  1. 光を照射する光源装置と、
    前記光源装置が被写体を照射した光の前記被写体からの反射光を画素毎に光電変換して画像を読取る撮像素子と、
    前記光源装置から光が照射された場合に、基準となる光を反射させる基準部材と、
    前記基準部材が反射させた光を前記撮像素子が光電変換した値に基づいて、原稿が載置された原稿載置領域に対して前記光源装置が照射した光の反射光を前記撮像素子が画素毎に光電変換した値を補正する補正部と、
    前記補正部が補正した結果に基づいて、前記原稿載置領域に載置された原稿のサイズを検出する検出部と、
    前記原稿載置領域に載置された原稿に対して前記光源装置が照射した光の反射光を前記撮像素子が光電変換して前記補正部で補正した値に基づいて、原稿を画像として読取る処理を行う画像処理部と、
    前記光源装置を前記原稿載置領域に沿って搬送するキャリッジと、
    前記検出部が原稿のサイズを検出する際、前記光源装置が前記原稿載置領域に対して光を照射する場合に、前記光源装置の主走査方向の点灯領域を予め定められた領域にするよう制御する制御部と、
    を有し、
    前記撮像素子は、
    予め定められた原稿読取開始位置に向けて一方向に前記キャリッジが移動する間に、原稿のサイズを検出するために、前記原稿載置領域に照射された前記光源装置からの光の前記原稿からの反射光の光電変換と、前記基準部材に照射された前記光源装置からの光の前記基準部材が反射させる光の光電変換とを順次に行い、
    前記制御部は、
    前記一方向に前記キャリッジが移動する間に、前記光源装置が前記基準部材に対して光を照射する場合にも、前記光源装置の主走査方向の点灯する領域を前記点灯領域と同じにするよう制御し、
    前記検出部は、
    前記画像処理部が原稿を画像として読取る処理を行う前に原稿のサイズを検出すること
    を特徴とする画像読取装置。
  2. 原稿が載置された前記原稿載置領域に照射された前記光源装置からの光の前記原稿からの反射光を前記撮像素子が光電変換した結果、又は前記基準部材に照射された前記光源装置からの光の前記基準部材が反射させる光を前記撮像素子が光電変換した結果のいずれかを、得られた順に保持する第1保持領域及び第2保持領域をさらに有し、
    前記補正部は、
    前記基準部材が反射させる光を前記撮像素子が光電変換した結果を前記第1保持領域が保持した場合に補正を行う第1補正処理部と、
    前記基準部材が反射させる光を前記撮像素子が光電変換した結果を前記第2保持領域が保持した場合に補正を行う第2補正処理部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記撮像素子が光電変換した結果を増幅する増幅器を有すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記光源装置は、
    前記画像処理部が原稿を画像として読取る処理を行う場合に比べて、前記検出部が原稿のサイズを検出するときに原稿載置領域に対して光を照射する場合、及び前記基準部材に光を照射する場合には、照射する光の光量が少ないこと
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記基準部材は、
    濃度を均一に設定された白色板であること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記検出部が原稿のサイズを検出する場合、前記撮像素子は、画像を読取る範囲が主走査方向の予め定められた領域にされていること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置が読取った画像を記録媒体に形成する画像形成部と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 原稿が載置された原稿載置領域に対して光源装置が被写体を照射した光の前記被写体からの反射光を撮像素子が画素毎に光電変換する工程と、
    前記光源装置が照射して、基準となる光を反射させる基準部材が反射させた光を前記撮像素子が画素毎に光電変換する工程と、
    前記基準部材が反射させた光を前記撮像素子が光電変換した値に基づいて、原稿が載置された原稿載置領域に対して前記光源装置が照射した光の反射光を前記撮像素子が画素毎に光電変換した値を補正する工程と、
    補正した結果に基づいて、前記原稿載置領域に載置された原稿のサイズを検出する検出工程と、
    前記原稿載置領域に載置された原稿に対して前記光源装置が照射した光の反射光を前記撮像素子が光電変換して前記補正する工程で補正した値に基づいて、原稿を画像として読取る処理を行う画像処理工程と、
    前記検出工程が原稿のサイズを検出する際、前記光源装置が前記原稿載置領域に対して光を照射する場合に、前記光源装置の主走査方向の点灯領域を予め定められた領域にするよう制御する制御工程と、
    を含み、
    前記撮像素子は、
    前記光源装置を前記原稿載置領域に沿って搬送するキャリッジが、予め定められた原稿読取開始位置に向けて一方向に移動する間に、原稿のサイズを検出するために、前記原稿載置領域に照射された前記光源装置からの光の前記原稿からの反射光の光電変換と、前記基準部材に照射された前記光源装置からの光の前記基準部材が反射させる光の光電変換とを順次に行い、
    前記制御工程は、
    前記一方向に前記キャリッジが移動する間に、前記光源装置が前記基準部材に対して光を照射する場合にも、前記光源装置の主走査方向の点灯する領域を前記点灯領域と同じにするよう制御し、
    前記検出工程は、
    前記画像処理工程が原稿を画像として読取る処理を行う前に原稿のサイズを検出する、
    原稿サイズ検出方法。
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