JPH1141415A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH1141415A
JPH1141415A JP9189847A JP18984797A JPH1141415A JP H1141415 A JPH1141415 A JP H1141415A JP 9189847 A JP9189847 A JP 9189847A JP 18984797 A JP18984797 A JP 18984797A JP H1141415 A JPH1141415 A JP H1141415A
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JP9189847A
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Yasushi Kamo
靖 加茂
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像信号処理の処理係数の自動調整機能と原
稿サイズ検知機能とを併有する場合に、操作者に原稿セ
ットタイミング等の操作上の制約を与えることなく、各
々の機能を適正に実行させ、最適な条件下で画像読取り
を行わせる。 【解決手段】 原稿サイズ検知の行われる可能性のある
原稿圧板が開放状態の場合には(S11のY)、係数調
整手段による処理係数の適正化動作を禁止させること
で、原稿圧板の開放状態で原稿サイズ検知が行われた場
合に光源点灯、光学部材移動等を伴う処理係数の適正化
動作の実行に起因する原稿サイズの誤認識の可能性がな
くなり、かつ、操作者にコンタクトガラス上への原稿セ
ットのタイミング等の操作上の制約を与えることもな
く、原稿サイズ検知を適正に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号処理の処
理係数の自動調整機能と原稿サイズ検知機能とを併せ持
ち、ファクシミリ装置やデジタル複写機やイメージスキ
ャナ等に用いられるデジタル式の画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機やファクシミリ装置等に
用いられる画像読取装置では、コンタクトガラス面上に
載置された原稿のサイズを自動的に検出し得る原稿サイ
ズ認識機能を備えている。この場合に原稿サイズを検出
する方法としては何種類かあるが、その一つに、例えば
特開昭62−6243号公報中に示される方法がある。
これは、コンタクトガラスの下方に、このコンタクトガ
ラス側に向けて光を照射する発光素子とコンタクトガラ
ス面上に載置された原稿からの反射光を受光し得る受光
素子とを組み合わせた反射型フォトセンサ構造の原稿サ
イズセンサを原稿サイズに応じて適宜個所に複数個配設
させ、これらの原稿サイズセンサの検知状態の組合せに
よりサイズ判定する手法であり、簡易な構成であるの
で、広く用いられている。
【0003】また、近年では、この種の画像読取装置で
はデジタル化が進んでおり、CCDセンサ等の固体撮像
素子で光電変換されて出力されるアナログ信号に対して
増幅、A/D変換、シェーディング補正等の各種の所定
の電気的な処理を施すようにしている。この場合、より
高画質な画像を得るために、電気的な処理を施す信号処
理回路中の増幅器の増幅率やA/D変換器の基準電圧等
の値(処理係数)を、画像読取装置が自動的に調整し得
る機能を持たせたものも提案されている(例えば、特開
平5−150622号公報参照)。処理係数を適正化す
るための調整動作においては、原稿を露光するための光
源を点灯させたり、所定位置の基準濃度を読み取るため
にミラー等の光学部材を移動させる等の制御がなされて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の原稿
サイズ検知について考えた場合、コンタクトガラスを覆
う原稿圧板が閉止された状態では、原稿圧板からの反射
光も原稿サイズセンサの受光素子が受光してしまうた
め、原稿圧板と原稿面との区別がつかず、原稿サイズ認
識を適正に行えない。よって、原稿圧板の開放状態で行
うことになる。また、コンタクトガラス面に向けて照射
された光の反射によって所定位置の原稿の有無を検知す
ることにより原稿サイズを認識するため、原稿画像を露
光走査するためのミラーやその支持部材等が原稿サイズ
センサの照射光又は反射光を遮ったり、原稿露光用の光
源の点灯に基づく原稿面での乱反射光が原稿サイズセン
サに入射したりする可能性があり、このような状況下で
は、原稿サイズを正しく認識できない。特に、前述した
ような後者の処理係数の自動調整機能を併せ持つような
機種では、原稿サイズ認識動作中に処理係数の適正化の
ための調整動作として光源の点灯動作やミラー等の移動
動作が行われる可能性があり、原稿サイズの正しい認識
を阻害するおそれがある。操作者からすれば、例えば、
装置における処理係数の適正化のための調整動作の実行
中に原稿をコンタクトガラス面上に載置し、原稿圧板を
閉じてしまった場合には、原稿サイズを適正に認識する
ことができず、誤った画像領域を読み取ってしまったり
操作者に原稿のセットし直しを促すような操作上の制約
をも生じてしまう。
【0005】そこで、本発明は、画像信号処理の処理係
数の自動調整機能と原稿サイズ検知機能とを併有する場
合に、操作者に対して原稿セットタイミング等の操作上
の制約を与えることなく、各々の機能を適正に実行させ
ることができ、最適な条件下で画像読取りを行わせるこ
とができる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
コンタクトガラス面上に載置された原稿を露光走査して
固体撮像素子に結像する走査光学系と、前記固体撮像素
子により光学的に読み取られて光電変換されて出力され
るアナログ信号に対して所定の電気的な処理を施す信号
処理回路と、この信号処理回路による電気的な処理のた
めの処理係数を適正化する係数調整手段と、前記走査光
学系よりも下方に配設されて前記コンタクトガラス側に
向けて光を照射するとともにこのコンタクトガラス面上
に載置された原稿からの反射光を受光する反射型フォト
センサによる複数の原稿サイズセンサと、前記コンタク
トガラス面上を開閉自在に覆う原稿圧板と、この原稿圧
板の開閉状態を検出する圧板開閉センサと、複数の前記
原稿サイズセンサと前記圧板開閉センサとの検出状態の
組合せに基づき前記コンタクトガラス面上に載置された
原稿のサイズを認識する原稿サイズ認識手段とを備えた
画像読取装置において、前記圧板開閉センサが前記原稿
圧板の開放状態を検出している時には前記係数調整手段
による処理係数の適正化動作を禁止させる調整動作制御
手段を備えている。
【0007】従って、原稿サイズ検知の行われる可能性
のある原稿圧板が開放状態の場合には調整動作制御手段
による制御の下に係数調整手段による処理係数の適正化
動作を行わせないので、原稿サイズ検知が行われた場合
に処理係数の適正化動作の実行に伴う原稿サイズの誤認
識の可能性はなく、かつ、操作者にコンタクトガラス上
への原稿セットのタイミング等の操作上の制約を与える
こともない。この結果、適正な原稿サイズの認識が可能
となり、最適な条件下で画像読取りを行わせることがで
きる。
【0008】請求項2記載の発明は、コンタクトガラス
面上に載置された原稿を露光走査して固体撮像素子に結
像する走査光学系と、前記固体撮像素子により光学的に
読み取られて光電変換されて出力されるアナログ信号に
対して所定の電気的な処理を施す信号処理回路と、この
信号処理回路による電気的な処理のための処理係数を適
正化する係数調整手段と、前記走査光学系よりも下方に
配設されて前記コンタクトガラス側に向けて光を照射す
るとともにこのコンタクトガラス面上に載置された原稿
からの反射光を受光する反射型フォトセンサによる複数
の原稿サイズセンサと、前記コンタクトガラス面上を開
閉自在に覆う原稿圧板と、この原稿圧板の開閉状態を検
出する圧板開閉センサと、複数の前記原稿サイズセンサ
と前記圧板開閉センサとの検出状態の組合せに基づき前
記コンタクトガラス面上に載置された原稿のサイズを認
識する原稿サイズ認識手段とを備えた画像読取装置にお
いて、前記係数調整手段による処理係数の適正化動作の
実行中に前記圧板開閉センサが前記原稿圧板の開放状態
を検出した時には前記係数調整手段による処理係数の適
正化動作を即座に停止させる調整動作制御手段を備えて
いる。
【0009】従って、係数調整手段による処理係数の適
正化動作の実行中であっても、原稿サイズ検知の行われ
る可能性のある原稿圧板が開放状態となった場合には調
整動作制御手段による制御の下に係数調整手段による処
理係数の適正化動作を即座に停止させるので、原稿サイ
ズ検知が行われた場合に処理係数の適正化動作の実行に
伴う原稿サイズの誤認識の可能性はなく、かつ、操作者
にコンタクトガラス上への原稿セットのタイミング等の
操作上の制約を与えることもない。特に、処理係数の適
正化動作の実行中であるか否かを考慮することなく、原
稿をセットしても支障を来さない。この結果、あらゆる
条件下でも常に適正な原稿サイズの認識が可能となり、
最適な条件下で画像読取りを行わせることができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像読取装置において、調整動作制御手段は、電源
スイッチ投入後に処理係数の適正化動作の中断がなく、
かつ、その適正化動作が終了していない場合には、圧板
開閉センサにより原稿圧板の閉止状態が検出された時に
処理係数の適正化動作を実行させるようにした。
【0011】従って、画像読取装置における電源スイッ
チの投入後、一度も処理係数の適正化動作を中断するこ
となく、かつ、終了していない場合には、原稿圧板が閉
止状態になった時点で処理係数の適正化動作が実行され
るように制御されるので、操作者による原稿セットと干
渉することなく処理係数の適正化動作を行わせることが
でき、結局、原稿サイズ検知に関して誤検知や原稿セッ
トに関する制約を与えることなく、信号処理回路側の処
理係数の適正化動作を良好に実行させることができ、よ
って、各々の機能を適正に実行させ得るので、最適な条
件下で画像読取りを行わせることができる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像読取装置において、調整動作制御手段は、電源
スイッチ投入後に処理係数の適正化動作の中断がなく、
かつ、その適正化動作が終了せず、画像読取指示が与え
られた場合には、その読取動作の実行に先立って処理係
数の適正化動作を実行させるようにした。
【0013】従って、画像読取装置における電源スイッ
チの投入後、一度も処理係数の適正化動作を中断するこ
となく、かつ、終了していない状態で、画像読取指示が
与えられた場合には、その読取動作に先立って処理係数
の適正化動作が実行されるように制御されるので、原稿
圧板が常に開放状態でコンタクトガラス上に原稿がセッ
トされて画像読取指示が与えられた場合でも、処理係数
の適正化動作を良好に実行させることができ、よって、
各々の機能を適正に実行させ得るので、最適な条件下で
画像読取りを行わせることができる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1記載の画
像読取装置において、係数調整手段は、原稿圧板の開放
状態の検出に基づき調整動作制御手段により適正化動作
を禁止させた場合には、前回の適正化動作により決定さ
れた処理係数を用いるようにした。
【0015】従って、原稿圧板が開放状態にあることに
より処理係数の適正化動作を禁止させた場合には、前回
の適正化動作により決定された処理係数をそのまま用い
るので、仮に、原稿圧板が常に開放状態でコンタクトガ
ラス上に原稿がセットされて画像読取指示が与えられる
ことで処理係数の適正化動作の実行の機会がない場合で
も、処理係数の適正化動作の実行に基づくタイムロスを
伴うことなく、最適に近い条件下で画像読取りを行わせ
ることができる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1記載の画
像読取装置において、係数調整手段は、原稿圧板の開放
状態の検出に基づき調整動作制御手段により適正化動作
を禁止させた場合には、予め設定された処理係数の固定
値を用いるようにした。
【0017】従って、原稿圧板が開放状態にあることに
より処理係数の適正化動作を禁止させた場合には、予め
設定された処理係数の固定値を用いるので、仮に、原稿
圧板が常に開放状態でコンタクトガラス上に原稿がセッ
トされて画像読取指示が与えられることで処理係数の適
正化動作の実行の機会がない場合でも、処理係数の適正
化動作の実行に基づくタイムロスを伴うことなく、か
つ、前回の適正化動作により決定された処理係数を不揮
発状態で記憶しておくメモリを要せず、最適に近い条件
下で画像読取りを行わせることができる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項2記載の画
像読取装置において、係数調整手段は、原稿圧板の開放
状態の検出に基づき調整動作制御手段により適正化動作
を停止させた場合には、前回の適正化動作により決定さ
れた処理係数を用いるようにした。
【0019】従って、原稿圧板が開放状態になったこと
の検出により処理係数の適正化動作を停止させた場合に
は、前回の適正化動作により決定された処理係数をその
まま用いるので、原稿サイズ検知に関して原稿サイズを
検知できない期間がなく、操作者に原稿セットのタイミ
ング等に関する制約を与えることが皆無となる上に、こ
れに伴い、処理係数の適正化動作の実行の機会がない場
合でも、処理係数の適正化動作の実行に基づくタイムロ
スを伴うことなく、最適に近い条件下で画像読取りを行
わせることができる。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項2記載の画
像読取装置において、係数調整手段は、原稿圧板の開放
状態の検出に基づき調整動作制御手段により適正化動作
を停止させた場合には、予め設定された処理係数の固定
値を用いるようにした。
【0021】従って、原稿圧板が開放状態になったこと
の検出により処理係数の適正化動作を停止させた場合に
は、予め設定された処理係数の固定値を用いるので、原
稿サイズ検知に関して原稿サイズを検知できない期間が
なく、操作者に原稿セットのタイミング等に関する制約
を与えることが皆無となる上に、これに伴い、処理係数
の適正化動作の実行の機会がない場合でも、処理係数の
適正化動作の実行に基づくタイムロスを伴うことなく、
かつ、前回の適正化動作により決定された処理係数を不
揮発状態で記憶しておくメモリを要せず、最適に近い条
件下で画像読取りを行わせることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図9に基づいて説明する。図2は本発明が適用さ
れるデジタル式の画像読取装置の概略構成を示す。装置
本体の上面には原稿が載置されるコンタクトガラス1が
設けられ、このコンタクトガラス1面上を開閉自在に覆
う原稿圧板2が設けられている。この原稿圧板2は図3
に示すように装置上面の奥部側に設定された支点3によ
り開閉回動自在とされ、その開閉状態を機械的に検出す
るスイッチ構造の圧板開閉センサ4が設けられている。
この圧板開閉センサ4は前記原稿圧板2が閉止状態にあ
ればオンし開放状態にあればオフする。
【0023】また、装置本体内には前記コンタクトガラ
ス1面上に載置された原稿を露光走査して固体撮像素子
である1次元アレイ状のCCD5に結像させる走査光学
系6が設けられている。この走査光学系6はコンタクト
ガラス1面上の原稿を露光照明する光源7と原稿面側か
らの反射光を順次偏向させてCCD5側に導く第1〜3
ミラー8,9,10とその反射光を前記CCD5に集光
結像させる結像レンズ11とにより構成されている。こ
こで、前記光源7と前記第1ミラー8とは第1走行体、
前記第2,3ミラー9,10は第2走行体に搭載され、
光路長が変わらないように2:1の速度比をもって同一
方向に走査移動するように構成されている。前記CCD
5の出力側は詳細を後述する画像処理回路12に接続さ
れている。また、前記コンタクトガラス1の一端側で前
記走査光学系6による読取可能な位置に1ライン全域に
渡って均一な白色濃度に形成された白色基準板13(図
7参照)が設けられている。
【0024】さらに、装置本体内の前記走査光学系6等
よりも下方位置には反射型フォトセンサ構造の原稿サイ
ズセンサ14が上向きに配設されている。この原稿サイ
ズセンサ14は図4に示すように、前記コンタクトガラ
ス1面側に向けて上方に光を発する発光素子15と、前
記コンタクトガラス1面側からの反射光を受光し得る受
光素子16との対により構成されている。これにより、
図4(a)に示すようにコンタクトガラス1面上の対応
個所に原稿17が存在していれば受光素子16は原稿1
7面からの反射光を受光してオンし原稿17があること
を検出し、図4(b)に示すようにコンタクトガラス1
面上の対応個所に原稿17が存在しなければ反射光がな
く受光素子16が受光せずオフし原稿17がないことを
検出する。ここで、原稿サイズセンサ14は各種サイズ
の原稿サイズの認識に利用されるもので、例えば、本実
施の形態では、4個の原稿サイズセンサ14a,14
b,14c,14dが設けられている。これらの原稿サ
イズセンサ14a,14b,14c,14dは、例え
ば、A3,B4,A4横、B5横、A4、B5、A5、
A5横のサイズ判別を可能とするため、コーナ基準の前
記コンタクトガラス1に対して図5に示すような位置に
配設されている。
【0025】ここで、これらの4つの原稿サイズセンサ
14a,14b,14c,14dは、図6に示すよう
に、前記圧板開閉センサ4とともに、I/Oポート1
8、バスライン19を介してCPU20に接続されてい
る。このCPU20により、前記原稿サイズセンサ14
a,14b,14c,14dと前記圧板開閉センサ4と
の検出状態の組合せに基づき前記コンタクトガラス1面
上に載置された原稿17のサイズを認識する原稿サイズ
認識手段の機能が実行される。具体的には、少なくとも
原稿サイズセンサ14a,14dがオンの場合にはA
3、少なくとも原稿サイズセンサ14a,14cだけが
オンの場合にはB4、原稿サイズセンサ14a,14b
だけがオンの場合にはA4横、原稿サイズセンサ14a
だけがオンの場合にはB5横、少なくとも原稿サイズセ
ンサ14aがオフで原稿サイズセンサ14dがオンの場
合にはA4、少なくとも原稿サイズセンサ14a,14
dがオフで原稿サイズセンサ14cがオンの場合にはB
5、原稿サイズセンサ14bだけがオンの場合にはA
5、全ての原稿サイズセンサ14a〜14dがオフの場
合にはA5横であると原稿サイズ認識手段は認識する。
このような認識動作において、原稿圧板2が閉止状態に
あると原稿圧板2による反射光と原稿17による反射光
との判別がつかないため、圧板開閉センサ4がオフ状態
にあることを条件に実行される。
【0026】次に、前記画像処理回路12側の構成及び
作用について図7を参照して説明する。入射された光を
ライン毎に電気的なアナログ信号に変換して出力される
前記CCD5からの出力信号に対しては、信号処理回路
21が接続されている。この信号処理回路21は増幅器
22、A/D変換器23、シェーディング補正回路2
4、MTF補正回路25、変倍回路26、γ変換回路2
7が順に接続されて構成され、インタフェース(I/
F)28を介してプリンタ、コンピュータ等の所定の出
力機器側に出力される。前記増幅器22はアナログ信号
を所定の増幅率で増幅する。前記A/D変換器23はア
ナログ信号をデジタル信号に変換する。このA/D変換
器23が8ビットのデジタル出力を行うものであれば、
画像情報は0から255の256階調を持つデジタル画
像データとして処理される。前記シェーディング補正回
路24は前記白色基準板13の読取りにより得られたシ
ェーディング補正データを用いてシェーディング補正を
行う。また、前記信号処理回路21中には前記A/D変
換器23からのデジタル信号を入力とするピーク検出回
路29も設けられている。このピーク検出回路29は入
力された画像データのうち、1ライン中の最大値を検出
して保持する回路であり、保持されたデータ(ピーク
値)は前記バスライン19を介して前記CPU20に与
えられる。
【0027】図8はこのピーク検出回路29により検出
される1ライン中の最大値の意味を示す出力特性図であ
る。一般に、光源7はその長手方向中央付近は明るく両
端にいくに従ってその光量が低下する特性を有している
ため、均一に白い画像をCCD5により読み取った場合
でも得られる画像データは図8に示すように1ライン中
の中央付近ほど明るく(出力値が大きく)、両端付近で
暗く(出力値が小さく)なる。ピーク検出回路29はこ
のような特性を補正するために1ライン中の最大データ
をピーク値Dmax として検出し保持するものである。
【0028】前述したシェーディング補正回路24、M
TF補正回路25、変倍回路26及びγ変換回路27も
バスライン19を介して前記CPU20に接続されてお
り、前記CPU20はMTF補正係数や変倍率等の各演
算処理のパラメータ(処理係数)を各演算回路に対して
設定し得る機能を有する。また、このCPU20は前記
バスライン19を介してD/A変換器30の出力を可変
させることにより前記増幅器22の増幅率(処理係数の
一つ)を可変させ得る機能を有する。ここに、係数調整
手段の機能が前記CPU20により実行される。また、
前記バスライン19上には不揮発性RAM(NVRA
M)31が接続され、前記CPU20により書き込まれ
たデータを電源スイッチのオフ後にも保持するように構
成されている。
【0029】このような構成において、まず、CPU2
0によって実行される信号処理回路21に関する処理係
数の適正化動作(以下、自動調整動作という)について
説明する。自動調整動作は、当該画像読取装置が最適な
読取画像データを得るために、信号処理回路21中の各
電気的処理の処理係数を、装置特性の変化に合わせて自
動的に調整するものであり、ここでは、説明を簡単にす
るため、増幅器22の増幅率の調整例として、図9を参
照して説明する。
【0030】増幅率の調整は、光源7の温度特性や経時
劣化等により、その発光量が変化した場合でも、一定濃
度の原稿17を一定の画像データとして読み取れるよう
にするための調整である。まず、自動調整動作が開始さ
れると、光源7を点灯させるとともに走査光学系6によ
る読取位置が白色基準板13の位置となるように光源7
及び第1〜3ミラー8,9,10の位置をホームポジシ
ョンHPから移動させる(ステップS1)。次に、D/
A変換器30に対して初期値G0 を設定することによ
り、増幅器22の増幅率Gを初期値とする(S2)。こ
のような設定条件下で、CCD5により白色基準板13
の読取動作を行い、ピーク検出回路29によってピーク
値Dmax を得る(S3)。ここで、このピーク値Dmax
が目標値Dref (白色基準板13を読み取った場合に本
来得られるべきデータ)に対する許容範囲内(Dref ±
1)にあるか否かを比較する(S4)。比較の結果、許
容範囲内にあれば、適正な増幅率であると判断して、光
源7をオフし光源7及び第1〜第3ミラー8,9,10
をホームポジションHPに戻すことにより(S5)、自
動調整動作を終了する。一方、ピーク値Dmax が目標値
Dref の許容範囲内でない場合には、両者の差分から増
幅率Gの増減を算出してD/A変換器30に設定する
(S6)。本実施の形態では、新たに設定する増幅率G
n+1 は、 Gn+1 =Gn +(Dref −Dmax )*K ただし、Gn ;現在の増幅率 K ;所定の定数 として計算される。新たな増幅率Gn+1 の設定後、再
度、ピーク検出動作を行って新たなピーク値Dmax を得
て(S3)、その値が目標値Dref の許容範囲内に収ま
るか否かを比較し(S4)、許容範囲内に収まるまで同
様の処理を繰り返すことにより増幅率Gの適正化がなさ
れる。
【0031】このようにして、本実施の形態の画像読取
装置は、処理係数の自動調整機能と原稿サイズの検知機
能とを併有するものである。
【0032】このような構成下に、本実施の形態にあっ
ては、係数調整手段による自動調整動作の実行の有無
が、調整動作制御手段によって制御される。CPU20
により実行されるこの調整動作制御手段の機能を図1に
示すフローチャートを参照して説明する。当該画像読取
装置の電源スイッチが投入されると、圧板開閉センサ4
の状態をチェックする(S11)。圧板開閉センサ4の
オンにより原稿圧板2が閉止状態にあると判断すると
(S11のN)、前述したような自動調整動作を実行し
(S12)、その終了後に(S13)、当該画像読取装
置を読取準備完了状態として待機させる。一方、圧板開
閉センサ4のオフにより原稿圧板2が開放状態にあると
判断すると(S11のY)、自動調整動作を行わずにそ
のまま当該画像読取装置を読取準備完了状態として待機
させる。即ち、原稿圧板2が開放状態にある場合には、
係数調整手段による自動調整動作が禁止される。ここ
に、調整動作制御手段の機能が実行される。
【0033】よって、本実施の形態によれば、原稿サイ
ズ検知の行われる可能性のある原稿圧板2が開放状態の
場合には自動調整動作を禁止させるので、原稿サイズ検
知が行われた場合に自動調整動作の実行(光源7の点灯
や光源7及び第1〜3ミラー8,9,10の移動を伴
う)に起因する原稿サイズの誤認識の可能性がなくな
る。また、操作者にコンタクトガラス1上への原稿17
のセットのタイミング等の操作上の制約を与えることも
ない。この結果、適正な原稿サイズの認識が可能とな
り、最適な条件下で画像読取りを行わせることができ
る。
【0034】つづいて、本発明の第二の実施の形態を図
10に基づいて説明する。図1ないし図9で示した部分
と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する
(以下の各実施の形態でも同様とする)。図10は本実
施の形態による調整動作制御手段の制御内容を示すフロ
ーチャートである。当該画像読取装置の電源スイッチが
投入されると、圧板開閉センサ4の状態をチェックする
(S11)。圧板開閉センサ4のオフにより原稿圧板2
が開放状態にあると判断すると(S11のY)、図1で
説明した場合と同様に自動調整動作を行わずにそのまま
当該画像読取装置を読取準備完了状態として待機させ
る。一方、圧板開閉センサ4のオンにより原稿圧板2が
閉止状態にあると判断すると(S11のN)、前述した
ような自動調整動作を実行するが(S12)、この自動
調整動作が終了するまでの実行中も圧板開閉センサ4の
状態をチェックする(S14)。原稿圧板2が開放され
ることなく(S14のN)、自動調整動作が終了すれば
(S13のY)、当該画像読取装置を読取準備完了状態
として待機させる。ところが、自動調整動作が終了する
前に(S13のN)、原稿圧板2の開放が検出されると
(S14のY)、その時点で即座に自動調整動作を強制
的に終了させ(S15)、そのまま当該画像読取装置を
読取準備完了状態として待機させる。即ち、自動調整動
作の実行中に原稿圧板2の開放が検出されと、係数調整
手段による自動調整動作が即座に停止される。ここに、
本実施の形態の調整動作制御手段の機能が実行される。
【0035】よって、本実施の形態によれば、自動調整
動作の実行中であっても、原稿サイズ検知の行われる可
能性のある原稿圧板2が開放状態となった場合にはその
時点で自動調整動作を即座に強制的に停止させるので、
原稿サイズ検知が行われた場合に自動調整動作の実行
(光源7の点灯や光源7及び第1〜3ミラー8,9,1
0の移動を伴う)に起因する原稿サイズの誤認識の可能
性がなくなる。また、操作者にコンタクトガラス1上へ
の原稿17のセットのタイミング等の操作上の制約を与
えることもない。特に、自動調整動作の実行中であるか
否かを考慮することなく、原稿17をセットしても支障
を来さない。この結果、あらゆる条件下で適正な原稿サ
イズの認識が可能となり、最適な条件下で画像読取りを
行わせることができる。
【0036】本発明の第三の実施の形態を図11に基づ
いて説明する。図11は本実施の形態による調整動作制
御手段の制御内容を示すフローチャートである。当該画
像読取装置の電源スイッチが投入されると、圧板開閉セ
ンサ4の状態をチェックする(S21)。ここで、原稿
圧板2の開放状態が継続され自動調整動作もその実行が
禁止又は中断されることなく終了もしていない場合には
(S21のY)、原稿圧板2が閉止された時点で(S2
1のN)、自動調整動作を実行させる(S22)。ここ
に、本実施の形態の調整動作制御手段の機能が実行され
る。自動調整動作が正常に終了した後、当該画像読取装
置を読取準備完了状態として待機させる。
【0037】よって、本実施の形態によれば、電源スイ
ッチの投入後、一度も自動調整動作を中断することな
く、かつ、終了もしていない場合には、原稿圧板2が閉
止状態になり原稿サイズ検知が行われることのない時点
で自動調整動作を実行させるので、操作者による原稿セ
ットと干渉することなく自動調整動作を行わせることが
でき、結局、原稿サイズ検知に関して誤検知や原稿セッ
トに関する制約を与えることなく、信号処理回路21側
の自動調整動作も適正に行うことができる。よって、各
々の機能を適正に実行させ得るので、最適な条件下で画
像読取りを行わせることができる。
【0038】本発明の第四の実施の形態を図12に基づ
いて説明する。図12は本実施の形態による調整動作制
御手段の制御内容を示すフローチャートである。当該画
像読取装置の電源スイッチが投入されると、読取開始指
示があったか否かをチェックし(S31)、なければそ
のまま指示があるまで待機する。読取開始指示があった
場合には(S31のY)、自動調整動作が終了している
か否かをチェックし(S32)、終了していれば即座に
読取動作を実行させる(S33)。一方、自動調整動作
が正常に終了していない場合には(S32のN)、上記
の読取開始指示があった時点で読取動作に先立ち自動調
整動作を実行させる(S34)。ここに、本実施の形態
の調整動作制御手段の機能が実行される。自動調整動作
が正常に終了した後、そのまま読取動作を実行させる
(S33)。
【0039】よって、本実施の形態によれば、電源スイ
ッチの投入後、一度も自動調整動作を中断することな
く、かつ、終了していない状態で、画像読取指示が与え
られた場合には、その読取動作に先立って自動調整動作
を実行させるので、原稿圧板2が常に開放状態でコンタ
クトガラス1上に原稿17がセットされて画像読取指示
が与えられた場合でも、実際の読取動作に先立ち自動調
整動作を適正に行わせることができ、よって、各々の機
能を適正に実行させ得るので、最適な条件下で画像読取
りを行わせることができる。
【0040】本発明の第五の実施の形態を図13に基づ
いて説明する。図13は本実施の形態による調整動作制
御手段の制御内容を示すフローチャートである。当該画
像読取装置の電源スイッチが投入されると、圧板開閉セ
ンサ4の状態をチェックする(S11)。圧板開閉セン
サ4のオンにより原稿圧板2が閉止状態にあると判断す
ると(S11のN)、自動調整動作を実行し(S1
2)、その終了後に、算出された増幅率の調整値を不揮
発性RAM31に保存し(S16)、当該画像読取装置
を読取準備完了状態として待機させる。一方、圧板開閉
センサ4のオフにより原稿圧板2が開放状態にあると判
断すると(S11のY)、自動調整動作を行わずに前回
の自動調整動作で得られて不揮発性RAM31に保存さ
れている調整値を読み出して今回の増幅率としてD/A
変換器30に設定した後(S17)、当該画像読取装置
を読取準備完了状態として待機させる。即ち、原稿圧板
2が開放状態にあって係数調整手段による自動調整動作
を禁止させる場合には、前回の自動調整動作で得られた
調整値が用いられる。ここに、調整動作制御手段の機能
が実行される。
【0041】よって、本実施の形態によれば、原稿圧板
2が開放状態にあることにより自動調整動作を禁止させ
た場合には、前回の自動調整動作により得られて不揮発
性RAM31に保存された調整値をそのまま用いるの
で、仮に、原稿圧板2が常に開放状態でコンタクトガラ
ス1上に原稿17がセットされて即座に画像読取指示が
与えられることで自動調整動作の実行の機会がないよう
な場合でも、自動調整動作の実行に基づくタイムロスを
伴うことなく、最適に近い条件下で画像読取りを行わせ
ることができる。
【0042】本発明の第六の実施の形態を図14に基づ
いて説明する。図14は本実施の形態による調整動作制
御手段の制御内容を示すフローチャートである。当該画
像読取装置の電源スイッチが投入されると、圧板開閉セ
ンサ4の状態をチェックする(S11)。圧板開閉セン
サ4のオンにより原稿圧板2が閉止状態にあると判断す
ると(S11のN)、自動調整動作を実行し(S1
2)、その終了後に当該画像読取装置を読取準備完了状
態として待機させる。一方、圧板開閉センサ4のオフに
より原稿圧板2が開放状態にあると判断すると(S11
のY)、自動調整動作を行わずに装置において予め設定
されている所定の固定値を増幅率としてD/A変換器3
0に設定した後(S18)、当該画像読取装置を読取準
備完了状態として待機させる。即ち、原稿圧板2が開放
状態にあって係数調整手段による自動調整動作を禁止さ
せる場合には、予め設定されている固定値が用いられ
る。ここに、調整動作制御手段の機能が実行される。
【0043】よって、本実施の形態によれば、原稿圧板
2が開放状態にあることにより自動調整動作を禁止させ
た場合には、予め設定されている固定値をそのまま用い
るので、仮に、原稿圧板2が常に開放状態でコンタクト
ガラス1上に原稿17がセットされて即座に画像読取指
示が与えられることで自動調整動作の実行の機会がない
ような場合でも、自動調整動作の実行に基づくタイムロ
スを伴うことなく、最適に近い条件下で画像読取りを行
わせることができる。特に、本実施の形態の場合には前
回の自動調整動作により得られた調整値を保存しておく
不揮発性RAM31を必須とはせず、安価で済む。
【0044】本発明の第七の実施の形態を図15に基づ
いて説明する。図15は本実施の形態による調整動作制
御手段の制御内容を示すフローチャートである。当該画
像読取装置の電源スイッチが投入されると、圧板開閉セ
ンサ4の状態をチェックする(S11)。圧板開閉セン
サ4のオンにより原稿圧板2が閉止状態にあると判断す
ると(S11のN)、自動調整動作を実行するが(S1
2)、この自動調整動作が終了するまでの実行中も圧板
開閉センサ4の状態をチェックする(S14)。原稿圧
板2が開放されることなく(S14のN)、自動調整動
作が終了すれば(S13のY)、算出された増幅率の調
整値を不揮発性RAM31に保存し(S16)、当該画
像読取装置を読取準備完了状態として待機させる。とこ
ろが、自動調整動作が終了する前に(S13のN)、原
稿圧板2の開放を検出すると(S14のY)、その時点
で即座に自動調整動作を強制的に終了させ(S15)、
前回の自動調整動作で得られて不揮発性RAM31に保
存されている調整値を読み出して今回の増幅率としてD
/A変換器30に設定した後(S17)、そのまま当該
画像読取装置を読取準備完了状態として待機させる。即
ち、原稿圧板2が開放状態となった時点で係数調整手段
による自動調整動作を停止させた場合には、前回の自動
調整動作で得られた調整値が用いられる。ここに、調整
動作制御手段の機能が実行される。
【0045】よって、本実施の形態によれば、自動調整
動作の実行中に原稿圧板2が開放されることにより自動
調整動作を停止させた場合には、前回の自動調整動作に
より得られて不揮発性RAM31に保存された調整値を
そのまま用いるので、原稿サイズ検知に関して原稿サイ
ズを検知できない期間がなく、操作者に原稿セットのタ
イミング等に関する制約を与えることが皆無となる上
に、これに伴い、自動調整動作の実行の機会がない場合
でも、自動調整動作の実行に基づくタイムロスを伴うこ
となく、最適に近い条件下で画像読取りを行わせること
ができる。
【0046】本発明の第八の実施の形態を図16に基づ
いて説明する。図16は本実施の形態による調整動作制
御手段の制御内容を示すフローチャートである。当該画
像読取装置の電源スイッチが投入されると、圧板開閉セ
ンサ4の状態をチェックする(S11)。圧板開閉セン
サ4のオンにより原稿圧板2が閉止状態にあると判断す
ると(S11のN)、自動調整動作を実行するが(S1
2)、この自動調整動作が終了するまでの実行中も圧板
開閉センサ4の状態をチェックする(S14)。原稿圧
板2が開放されることなく(S14のN)、自動調整動
作が終了すれば(S13のY)、そのまま当該画像読取
装置を読取準備完了状態として待機させる。ところが、
自動調整動作が終了する前に(S13のN)、原稿圧板
2の開放を検出すると(S14のY)、その時点で即座
に自動調整動作を強制的に終了させ(S14)、装置に
おいて予め設定されている所定の固定値を増幅率として
D/A変換器30に設定した後(S18)、そのまま当
該画像読取装置を読取準備完了状態として待機させる。
即ち、原稿圧板2が開放状態となった時点で係数調整手
段による自動調整動作を停止させた場合には、予め設定
されている固定値が用いられる。ここに、調整動作制御
手段の機能が実行される。
【0047】よって、本実施の形態によれば、自動調整
動作の実行中に原稿圧板2が開放されることにより自動
調整動作を停止させた場合には、装置において予め設定
されている所定の固定値をそのまま用いるので、原稿サ
イズ検知に関して原稿サイズを検知できない期間がな
く、操作者に原稿セットのタイミング等に関する制約を
与えることが皆無となる上に、これに伴い、自動調整動
作の実行の機会がない場合でも、自動調整動作の実行に
基づくタイムロスを伴うことなく、最適に近い条件下で
画像読取りを行わせることができる。特に、本実施の形
態の場合には前回の自動調整動作により得られた調整値
を保存しておく不揮発性RAM31を必須とはせず、安
価で済む。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、原稿サイ
ズ検知の行われる可能性のある原稿圧板が開放状態の場
合には調整動作制御手段による制御の下に係数調整手段
による処理係数の適正化動作を禁止させるようにしたの
で、原稿サイズ検知が行われた場合に処理係数の適正化
動作の実行に起因する原稿サイズの誤認識の可能性はな
く、かつ、操作者にコンタクトガラス上への原稿セット
のタイミング等の操作上の制約を与えることもなく、よ
って、適正な原稿サイズの認識が可能となり、最適な条
件下で画像読取りを行わせることができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、係数調整手
段による処理係数の適正化動作の実行中であっても、原
稿サイズ検知の行われる可能性のある原稿圧板が開放状
態となった場合には調整動作制御手段による制御の下に
係数調整手段による処理係数の適正化動作を即座に停止
させるようにしたので、原稿サイズ検知が行われた場合
に処理係数の適正化動作の実行に伴う原稿サイズの誤認
識の可能性はなく、かつ、操作者にコンタクトガラス上
への原稿セットのタイミング等の操作上の制約を与える
こともなく、特に、処理係数の適正化動作の実行中であ
るか否かを考慮することなく、原稿をセットしても支障
を来すことはなく、よって、あらゆる条件下でも常に適
正な原稿サイズの認識が可能となり、最適な条件下で画
像読取りを行わせることができる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の画像読取装置において、調整動作制御手段
は、電源スイッチ投入後に処理係数の適正化動作の中断
がなく、かつ、その適正化動作が終了していない場合に
は、圧板開閉センサにより原稿圧板の閉止状態が検出さ
れた時に処理係数の適正化動作を実行させるようにした
ので、操作者による原稿セットと干渉することなく処理
係数の適正化動作を行わせることができ、結局、原稿サ
イズ検知に関して誤検知や原稿セットに関する制約を与
えることなく、信号処理回路側の処理係数の適正化動作
を良好に実行させることができ、よって、各々の機能を
適正に実行させ得るので、最適な条件下で画像読取りを
行わせることができる。
【0051】請求項4記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の画像読取装置において、調整動作制御手段
は、電源スイッチ投入後に処理係数の適正化動作の中断
がなく、かつ、その適正化動作が終了せず、画像読取指
示が与えられた場合には、その読取動作の実行に先立っ
て処理係数の適正化動作を実行させるようにしたので、
原稿圧板が常に開放状態でコンタクトガラス上に原稿が
セットされて画像読取指示が与えられた場合でも、処理
係数の適正化動作を良好に実行させることができ、よっ
て、各々の機能を適正に実行させ得るので、最適な条件
下で画像読取りを行わせることができる。
【0052】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の画像読取装置において、係数調整手段は、原稿圧板
の開放状態の検出に基づき調整動作制御手段により適正
化動作を禁止させた場合には、前回の適正化動作により
決定された処理係数を用いるようにしたので、仮に、原
稿圧板が常に開放状態でコンタクトガラス上に原稿がセ
ットされて画像読取指示が与えられることで処理係数の
適正化動作の実行の機会がない場合でも、処理係数の適
正化動作の実行に基づくタイムロスを伴うことなく、最
適に近い条件下で画像読取りを行わせることができる。
【0053】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の画像読取装置において、係数調整手段は、原稿圧板
の開放状態の検出に基づき調整動作制御手段により適正
化動作を禁止させた場合には、予め設定された処理係数
の固定値を用いるようにしたので、仮に、原稿圧板が常
に開放状態でコンタクトガラス上に原稿がセットされて
画像読取指示が与えられることで処理係数の適正化動作
の実行の機会がない場合でも、処理係数の適正化動作の
実行に基づくタイムロスを伴うことなく、かつ、前回の
適正化動作により決定された処理係数を不揮発状態で記
憶しておくメモリを要せず、最適に近い条件下で画像読
取りを行わせることができる。
【0054】請求項7記載の発明によれば、請求項2記
載の画像読取装置において、係数調整手段は、原稿圧板
の開放状態の検出に基づき調整動作制御手段により適正
化動作を停止させた場合には、前回の適正化動作により
決定された処理係数を用いるようにしたので、原稿サイ
ズ検知に関して原稿サイズを検知できない期間がなく、
操作者に原稿セットのタイミング等に関する制約を与え
ることが皆無となる上に、これに伴い、処理係数の適正
化動作の実行の機会がない場合でも、処理係数の適正化
動作の実行に基づくタイムロスを伴うことなく、最適に
近い条件下で画像読取りを行わせることができる。
【0055】請求項8記載の発明によれば、請求項2記
載の画像読取装置において、係数調整手段は、原稿圧板
の開放状態の検出に基づき調整動作制御手段により適正
化動作を停止させた場合には、予め設定された処理係数
の固定値を用いるようにしたので、原稿サイズ検知に関
して原稿サイズを検知できない期間がなく、操作者に原
稿セットのタイミング等に関する制約を与えることが皆
無となる上に、これに伴い、処理係数の適正化動作の実
行の機会がない場合でも、処理係数の適正化動作の実行
に基づくタイムロスを伴うことなく、かつ、前回の適正
化動作により決定された処理係数を不揮発状態で記憶し
ておくメモリを要せず、最適に近い条件下で画像読取り
を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における調整動作制
御手段による制御処理を示すフローチャートである。
【図2】デジタル式の画像読取装置を示す概略構成図で
ある。
【図3】その概略側面図である。
【図4】原稿サイズセンサの検出原理を示す断面構造図
である。
【図5】原稿サイズセンサの配置を示す平面図である。
【図6】原稿サイズ認識用のハードウェア構成を示すブ
ロック図である。
【図7】画像処理回路を中心に示すブロック図である。
【図8】ピーク検出回路により検出される最大値の意味
を示す特性図である。
【図9】増幅率に関する自動調整動作を示すフローチャ
ートである。
【図10】本発明の第二の実施の形態における調整動作
制御手段による制御処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第三の実施の形態における調整動作
制御手段による制御処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第四の実施の形態における調整動作
制御手段による制御処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第五の実施の形態における調整動作
制御手段による制御処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第六の実施の形態における調整動作
制御手段による制御処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第七の実施の形態における調整動作
制御手段による制御処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第八の実施の形態における調整動作
制御手段による制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンタクトガラス 2 原稿圧板 4 圧板開閉センサ 5 固体撮像素子 6 走査光学系 14a〜14d 原稿サイズセンサ 17 原稿 21 信号処理回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトガラス面上に載置された原稿
    を露光走査して固体撮像素子に結像する走査光学系と、
    前記固体撮像素子により光学的に読み取られて光電変換
    されて出力されるアナログ信号に対して所定の電気的な
    処理を施す信号処理回路と、この信号処理回路による電
    気的な処理のための処理係数を適正化する係数調整手段
    と、前記走査光学系よりも下方に配設されて前記コンタ
    クトガラス側に向けて光を照射するとともにこのコンタ
    クトガラス面上に載置された原稿からの反射光を受光す
    る反射型フォトセンサによる複数の原稿サイズセンサ
    と、前記コンタクトガラス面上を開閉自在に覆う原稿圧
    板と、この原稿圧板の開閉状態を検出する圧板開閉セン
    サと、複数の前記原稿サイズセンサと前記圧板開閉セン
    サとの検出状態の組合せに基づき前記コンタクトガラス
    面上に載置された原稿のサイズを認識する原稿サイズ認
    識手段とを備えた画像読取装置において、 前記圧板開閉センサが前記原稿圧板の開放状態を検出し
    ている時には前記係数調整手段による処理係数の適正化
    動作を禁止させる調整動作制御手段を備えることを特徴
    とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 コンタクトガラス面上に載置された原稿
    を露光走査して固体撮像素子に結像する走査光学系と、
    前記固体撮像素子により光学的に読み取られて光電変換
    されて出力されるアナログ信号に対して所定の電気的な
    処理を施す信号処理回路と、この信号処理回路による電
    気的な処理のための処理係数を適正化する係数調整手段
    と、前記走査光学系よりも下方に配設されて前記コンタ
    クトガラス側に向けて光を照射するとともにこのコンタ
    クトガラス面上に載置された原稿からの反射光を受光す
    る反射型フォトセンサによる複数の原稿サイズセンサ
    と、前記コンタクトガラス面上を開閉自在に覆う原稿圧
    板と、この原稿圧板の開閉状態を検出する圧板開閉セン
    サと、複数の前記原稿サイズセンサと前記圧板開閉セン
    サとの検出状態の組合せに基づき前記コンタクトガラス
    面上に載置された原稿のサイズを認識する原稿サイズ認
    識手段とを備えた画像読取装置において、 前記係数調整手段による処理係数の適正化動作の実行中
    に前記圧板開閉センサが前記原稿圧板の開放状態を検出
    した時には前記係数調整手段による処理係数の適正化動
    作を即座に停止させる調整動作制御手段を備えることを
    特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 調整動作制御手段は、電源スイッチ投入
    後に処理係数の適正化動作の中断がなく、かつ、その適
    正化動作が終了していない場合には、圧板開閉センサに
    より原稿圧板の閉止状態が検出された時に処理係数の適
    正化動作を実行させることを特徴とする請求項1又は2
    記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 調整動作制御手段は、電源スイッチ投入
    後に処理係数の適正化動作の中断がなく、かつ、その適
    正化動作が終了せず、画像読取指示が与えられた場合に
    は、その読取動作の実行に先立って処理係数の適正化動
    作を実行させることを特徴とする請求項1又は2記載の
    画像読取装置。
  5. 【請求項5】 係数調整手段は、原稿圧板の開放状態の
    検出に基づき調整動作制御手段により適正化動作を禁止
    させた場合には、前回の適正化動作により決定された処
    理係数を用いることを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
  6. 【請求項6】 係数調整手段は、原稿圧板の開放状態の
    検出に基づき調整動作制御手段により適正化動作を禁止
    させた場合には、予め設定された処理係数の固定値を用
    いることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 係数調整手段は、原稿圧板の開放状態の
    検出に基づき調整動作制御手段により適正化動作を停止
    させた場合には、前回の適正化動作により決定された処
    理係数を用いることを特徴とする請求項2記載の画像読
    取装置。
  8. 【請求項8】 係数調整手段は、原稿圧板の開放状態の
    検出に基づき調整動作制御手段により適正化動作を停止
    させた場合には、予め設定された処理係数の固定値を用
    いることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
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