JP2014138301A - 原稿読取方法、原稿読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーの不快感を軽減し、且つ、長さ特定処理においてシェーディング補正を行うことで原稿の存否の判定精度を確実に向上させる。
【解決手段】複数のLED素子を具備するLEDアレイについて予め想定されている複数の点灯条件にそれぞれ個別に対応する複数の存否判定処理にて、それぞれCCD153に具備される複数の撮像素子のうち、存非判定処理での点灯条件に対応する撮像素子からの出力をシェーディング補正するための、複数のシェーディング補正データを読取制御部170のROM170cに記憶させておき、存否判定処理にて、ROMに記憶されている複数のシェーディング補正データのうち、その存否判定処理での点灯条件に対応するものを読み込んだ結果に基づいて撮像素子からの出力をシェーディング補正して原稿の存否の判定に用いる処理を実施するように、読取制御部170を構成した。
【選択図】図10

Description

本発明は、原稿の画像を画像センサーに読み取らせる原稿読取方法、並びに、かかる原稿読取方法を用いる原稿読取装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、この種の原稿読取装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。図12は、特許文献1の原稿読取装置の原稿台ガラスに対する原稿の載置態様を説明するための平面模式図である。同図において、A5、B5、A4、B4、A3という文字はそれぞれ原稿の平面サイズを示している。操作者は、どのような平面サイズの原稿であっても、図示のように、原稿の角を矩形状の原稿台ガラスの角に設けられた原稿基準位置に合わせる姿勢で原稿台ガラス上に載置する。原稿読取装置は、原稿台ガラスの表面に沿った主走査方向に並べられた複数のLED素子を具備するLEDアレイを搭載したキャリッジなども備えている。移動照射部としてのキャリッジは、原稿台ガラスの上に載置された原稿の画像を光走査するために、原稿台の表面に沿った方向であり且つ主走査方向に直交する方向である副走査方向に移動できるようになっている。原稿台ガラスの上に原稿が載置された状態で操作者によって読取開始命令がなされると、原稿読取装置は、キャリッジの複数のLED素子から発した光をそれぞれ原稿に向けて照射して原稿面での反射光を得ながら、キャリッジを副走査方向に移動させる。そして、得られた反射光を画像センサーたるCCDの複数の撮像素子に受光させて原稿の画像を読み取らせる。
ユーザーは、原稿台ガラスの上に原稿を載置するのに先立って、原稿台ガラスに対して開閉可能な図示しない原稿圧板を開いて原稿台ガラスを露出させる。このとき、原稿読取装置の制御ユニットは、図示しない開閉センサーによって原稿圧板の開動作が検知されたことに基づいて、キャリッジを副走査方向における図中のSP1、SP2、SP3という文字の位置まで移動させる。その後、原稿台ガラスの上に原稿を載置したユーザーによって原稿圧板が閉じられ始めると、制御ユニットは、原稿台ガラス上の原稿の主走査方向における長さを特定するための長さ特定処理を実施する。図中のSP1、SP2、SP3という文字はそれぞれ、長さ特定処理において原稿の存否が判定される領域を示している。
長さ特定処理を開始した制御ユニットは、まず、LEDアレイに具備される複数のLED素子のうち、SP1の位置にあるLED素子だけを点灯させる。そして、かかる点灯条件によって得られるCCDの撮像素子からの出力(受光量)に基づいてSP1の位置における原稿の存否を判定する。この判定結果が原稿無しであった場合、制御ユニットは、原稿の主走査方向の長さを、B5短手方向長さ又はA5短手方向長さであると特定する。それらのうち、何れであるのかについては、図中のSP4の位置にある反射型フォトセンサーによる原稿検知の有無に基づいて判断する。一方、前述の判定結果が原稿有りであった場合、制御ユニットは、SP2の位置にあるLED素子だけを点灯させた後、CCDの複数の撮像素子からの出力に基づいてSP2の位置における原稿の存否を判定する。そして、判定結果が原稿無しであった場合、制御ユニットは、原稿の主走査方向の長さをA4短手方向長さ(=A5長手方向長さ)であると特定する。これに対し、判定結果が原稿有りであった場合、制御ユニットは、SP3の位置にあるLED素子だけを点灯させた後、CCDの複数の撮像素子からの出力に基づいてSP3の位置における原稿の存否を判定する。そして、判定結果が原稿無しであった場合、制御ユニットは原稿の主走査方向の長さをB4短手方向長さ(=B5長手方向長さ)であると特定する。これに対し、判定結果が原稿有りであった場合、制御ユニットは原稿の主走査方向の長さをA3短手方向長さ(=A4長手方向長さ)であると特定する。
特許文献1では、原稿読取装置のかかる構成により、長さ特定処理の実施時にLEDアレイの光をユーザーの目に入れてしまうことによる不快感を軽減することができるとしている。
不快感を軽減できる理由につき、特許文献1においては具体的な説明がないが、次の通りであると考えられる。即ち、原稿台ガラスの上に原稿を置いたユーザーが原稿圧板を閉じ始めると、上述したように、原稿読取装置の制御ユニットが長さ特定処理を開始してLED素子を点灯させ始める。その後、原稿圧板が完全に閉じられると、原稿の存在しない領域であっても、原稿を押さえている原稿圧板の表面がLED光を良好に反射させることから、その領域に原稿が存在しているものと誤特定されてしまう。このため、長さ特定処理については、原稿圧板が閉じられ始めてから、完全に閉じられる前の期間で完了する必要がある。かかる期間では、原稿圧板が完全に閉じられていないことから、LED光が原稿台ガラスと原稿圧板との間から漏れてユーザーの目に入ってしまい易くなる。そこで、特許文献1に記載の原稿読取装置では、長さ特定処理でLED素子を交代で順次点灯させていく。これにより、全てのLED素子を同時に点灯させる場合に比べて光量を少なくすることで、原稿台ガラスと原稿圧板との間から同時に漏れてしまう光の量を低減して、ユーザーの不快感を低減することができるものと考えられる。
ところで、一般に、原稿読取装置は、原稿の画像を読み取った際における個々の撮像素子からの出力に対してそれぞれシェーディング補正を行って、個々の撮像素子の感度誤差に起因する読み取り画像の濃度ムラの発生を抑えるように構成されている。シェーディング補正において、個々の撮像素子からの出力をそれぞれ個別に補正するために用いられるシェーディング補正データは、CCDに設けられた個々の撮像素子の感度誤差を実際に把握した結果に基づいて構築されたものである。シェーディング補正データにより、個々の撮像素子からの出力をそれぞれの感度誤差に応じて補正することで、感度誤差に起因する輝度の読み取り誤差を抑えることができる。
かかるシェーディング補正については、原稿の画像を読み取る際に限らず、上述した長さ特定処理の際にも実施することが望ましい。長さ特定処理の際に個々の撮像素子からの出力をそれぞれ感度誤差に応じて補正することで、感度誤差に起因する原稿存否の誤判定の発生を有効に抑えることができるからである。このような観点から、特許文献1に記載の画像読取装置においては、原稿の画像を読み取る際だけでなく、原稿の主走査方向の長さを特定するための長さ特定処理の際にも、シェーディング補正を行うことが望ましい。しかしながら、この画像読取装置のように、ユーザーの不快感を軽減するために、長さ特定処理で複数のLED素子を交代で点灯させる構成では、長さ特定処理でシェーディング補正を行うと、原稿の存否の判定精度を却って低下させてしまうおそれがある。
この判定精度の低下について、より詳しく説明する。特許文献1に記載の原稿読取装置では、例えば主走査方向のSP1の位置における原稿の存否を判定する際には、主走査方向に複数並んでいるLED素子のうち、SP1の位置にあるものだけを点灯させる。このとき、原稿のSP1の位置において、主走査方向の真ん中あたりの箇所に対しては、全てのLED素子を点灯させた場合とほぼ同じ量の光が照射される。しかし、主走査方向の両端の箇所に対する照射光量は、全てのLED素子を点灯させる場合よりも少なくなる。すると、両端の箇所に照射された光の反射光を受光する撮像素子については、少なくなった照射光量を基準にして感度誤差による出力の補正を行わなければならない。にもかかわらず、通常の照射光量を基準にして出力を補正すると、誤差を却って大きくしてしまうことがある。たとえば、ある撮像素子において、全てのLED素子を点灯させる場合には、その出力の標準からの偏差が−1.0[V]になるのに対し、一部のLED素子だけを点灯させる場合には、その出力の標準からの偏差が−0.4[V]になるとする。すると、一部のLED素子だけを点灯させる場合には、シェーディング補正によって出力に対して+0.4[V]を加算して感度誤差を相殺する必要がある。にもかかわらず、全てのLED素子を点灯させることを前提にしている通常のシェーディング補正データを用いると、撮像素子からの出力に対して+1.0[V]を加算することになる。この場合、補正前の出力の誤差(0.4V)よりも、補正後の出力の誤差(0.6V)を大きくしてしまうことから、原稿の存否の判定精度を却って低下させてしまうことになる。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次のような原稿読取方法、原稿読取装置、及び画像形成装置を提供することである。即ち、ユーザーの不快感を軽減し、且つ、長さ特定処理においてシェーディング補正を行うことで原稿の存否の判定精度を確実に向上させることができる原稿読取方法等である。
上記目的を達成するために、本発明は、原稿を載置する原稿台と、前記原稿台の表面に沿った主走査方向に並ぶ複数の分割光源を具備する光源のそれぞれの分割光源から発した光を前記原稿台上の原稿に向けて照射して原稿面での反射光を得ながら、前記表面に沿いつつ主走査方向に直交する方向である副走査方向に移動する移動照射手段と、前記移動照射手段からの反射光を受光して原稿の画像を複数の撮像素子によって読み取る画像センサーと、前記移動照射手段を前記原稿台上の原稿に対向させた状態で前記原稿の主走査方向の長さを特定するための長さ特定処理を開始し、前記長さ特定処理にて、複数の前記分割光源の少なくとも1つを点灯させた状態での前記複数の撮像素子からの出力に基づいて主走査方向の分割光源点灯位置における原稿の存否を判定する存否判定処理を、点灯させる前記分割光源を互いに異ならせた複数の点灯条件でそれぞれ実施し、それぞれの存否判定処理における判定結果に基づいて前記長さを特定する制御手段とを有する原稿読取装置において、前記複数の点灯条件にそれぞれ個別に対応する複数の存否判定処理にて、それぞれ前記画像センサーに具備される複数の撮像素子のうち、前記点灯条件に対応する撮像素子からの出力をシェーディング補正するための、複数のシェーディング補正データ記憶する記憶手段を設けるとともに、
前記存否判定処理にて、前記記憶手段に記憶されている複数のシェーディング補正データのうち、その存否判定処理での点灯条件に対応するものを読み込んだ結果に基づいて前記撮像素子からの出力をシェーディング補正して原稿の存否の判定に用いる処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、本発明は、載置台に原稿を載置する工程と、前記原稿台の表面に沿った主走査方向に並ぶ複数の分割光源を具備する光源のそれぞれの分割光源から前記原稿台上の原稿に向けて照射して原稿面での反射光を得ながら、該光源を搭載した移動照射手段を前記表面に沿いつつ前記主走査方向に直交する方向である副走査方向に移動させ、前記移動照射手段からの反射光を画像センサーの複数の撮像素子に受光させて原稿の画像を読み取らせる工程と、前記移動照射手段を前記原稿台上の原稿に対向させた状態で前記原稿の主走査方向の長さを特定するための長さ特定工程を開始し、前記長さ特定工程にて、複数の前記分割光源の少なくとも1つを点灯させた状態での前記複数の撮像素子からの出力に基づいて主走査方向の分割光源点灯位置における原稿の存否を判定する存否判定工程を、点灯させる前記分割光源を互いに異ならせた複数の点灯条件でそれぞれ実施し、それぞれの存否判定工程における判定結果に基づいて前記長さを特定する原稿読取方法において、前記複数の点灯条件にそれぞれ個別に対応する複数の存否判定工程にて、それぞれ前記画像センサーに具備される複数の撮像素子のうち、前記点灯条件に対応する撮像素子からの出力をシェーディング補正するための、複数のシェーディング補正データを記憶する記憶手段を用い、前記存否判定工程にて、前記記憶手段に記憶されている複数のシェーディング補正データのうち、その存否判定工程での点灯条件に対応するものを読み込んだ結果に基づいて前記撮像素子からの出力をシェーディング補正して原稿の存否の判定に用いることを特徴とするものである。
本発明においては、長さ特定処理にて、複数の分割光源を交代で順次点灯させていくことで、全ての分割光源を同時に点灯させる場合に比べて光量を少なくする。これにより、原稿台と原稿との間から同時に漏れてしまう光の量を低減して、ユーザーの不快感を低減することができる。
また、本発明では、長さ特定処理で互いに異なる点灯条件のもとで行う複数の存否判定処理において、それぞれその点灯条件に応じたシェーディング補正データを用いて撮像素子からの出力をシェーディング補正する。かかる構成では、それぞれの存否判定処理で点灯条件の違いによって原稿への照射光量を変化させても、その照射光量を基準にした適切なシェーディング補正データによって撮像素子からの出力を補正することが可能になるので、照射光量に適さないシェーディング補正データを用いることに起因する原稿存否の判定精度の低下を回避する。よって、シェーディング補正を行うことで原稿の存否の判定精度を確実に向上させることができる。
実施形態に係る複写機を示す斜視図。 同複写機を示す概略構成図。 同複写機における画像形成部の内部構成の一部を拡大して示す部分構成図。 同画像形成部における4つの作像ユニットからなるタンデム部の一部を示す部分拡大図。 同複写機における画像読取ユニットを示す斜視図。 同画像読取ユニットのスキャナの移動照射部に搭載されたLEDアレイを示す斜視図。 同スキャナの第2コンタクトガラス上に載置される原稿の位置と、原稿のサイズと、LEDアレイの点灯パターンとを説明するための平面模式図。 同スキャナにおける電気回路の一部を示すブロック図。 同スキャナを上方から示す平面図。 同スキャナの読取制御部の内部構成を示すブロック図。 同読取制御部によって実施される長さ特定処理における制御フローを示すフローチャート。 特許文献1の原稿読取装置の原稿台ガラスに対する原稿の載置態様を説明するための平面模式図。
以下、本発明を、電子写真方式の複写機(以下、単に複写機という)に適用した実施形態について説明する。
まず、実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係る複写機を示す斜視図である。この複写機は、画像形成装置としての画像形成部1と、シート供給装置40と、画像読取ユニット50とを備えている。画像読取装置としての画像読取ユニット50は、画像形成部1の上に固定された原稿読取装置としてのスキャナ150と、これに支持されるシート搬送装置としての原稿自動搬送装置(以下、ADFという)51とを有している。
図2は、実施形態に係る複写機を示す概略構成図である。同図において、画像形成部1のシート供給装置40は、ペーパーバンク41内に多段に配設された2つの給紙カセット42、給紙カセットから記録シートを送り出す送出ローラ43、送り出された記録シートを1枚ずつに分離する分離ローラ45等を有している。また、画像形成部1の搬送路としての給紙路37に対して、シート部材としての記録シートを搬送する複数の搬送ローラ対46等も有している。
給紙カセット42は、複数の記録シートを重ねたシート束の状態で内部に収容している。そして、一番上の記録シートに対して送出ローラ43を押し当てている。送出ローラ43が回転すると、シート束の一番上の記録シートが給紙カセット42から送り出される。
給紙カセット42の付近では、搬送ローラ対46の第1搬送ローラと、これの側方(図2中右側方)に配設された第2搬送ローラとが互いに当接して搬送ニップを形成している。また、第1搬送ローラの下方には、分離ローラ45が配設されており、第1搬送ローラに対して下方から当接して分離搬送ニップを形成している。
送出ローラ43の回転駆動によって給紙カセット42から送り出された記録シートは、搬送ローラ対46の第1搬送ローラと、これの下方に配設された分離ローラ45との当接による分離搬送ニップに進入する。この分離搬送ニップでは、記録シートの上面に当接する第1搬送ローラが図中反時計回り方向に回転駆動しながら、記録シートに対して給紙カセット42側から給送路44側に向かう搬送力を付与する。これに対し、記録シートの下面に当接する分離ローラ45が図中反時計回り方向に回転駆動しながら、記録シートに対して給送路44側から給紙カセット42側に向かう搬送力を付与して、記録シートを給紙カセット42に戻そうとする。
給紙カセット42から記録シートが1枚だけの状態で送り出された場合、分離搬送ニップにおいて、第1搬送ローラと分離ローラ45とが記録シートに対して互いに逆方向に向かう搬送力を付与する。これにより、分離ローラ45の駆動伝達系に所定の閾値を超える負荷がかかる。すると、その駆動伝達系内に配設されたトルクリミッターが作動して、図示しないDCブラシレスモータからの駆動力の分離ローラ45に対する伝達を切る。すると、分離ローラ45が第1搬送ローラによって搬送される記録シートに連れ回るようになって、記録シートが分離搬送ニップから給送路44に向けて排出される。
一方、給紙カセット42から記録シートが複数枚重なった状態で送り出された場合、分離搬送ニップにおいて、第1搬送ローラが一番上の記録シートに対して給紙カセット42側から給送路44側に向かう搬送力を付与する。そして、一番上の記録シートを分離搬送ニップから給送路44側に向けて送り出す。これに対し、分離ローラが下側に位置している記録シートに対して給送路44側から給紙カセット側に向かう搬送力を付与して、下側の記録シートを分離搬送ニップ内から給紙カセット42側に逆戻りさせる。これにより、分離搬送ニップでは、一番上の記録シートが他の記録シートから分離されて1枚の状態で給送路44に送り出される。
給送路44に進入した記録シートは、搬送ローラ対46の搬送ニップに進入して、鉛直方向下方側から上方側に向かう搬送力を付与される。これにより、給送路44内では、記録シートが画像形成部1の給紙路37に向けて搬送される。
画像形成手段としての画像形成部1は、光書込装置2、黒,イエロー,マゼンタ,シアン(K,Y,M,C)のトナー像を形成する4つの作像ユニット3K,Y,M,C、転写ユニット24等を備えている。また、紙搬送ユニット28、レジストローラ対33、定着装置34、スイッチバック装置36、給紙路37等も備えている。そして、光書込装置2内に配設された図示しないレーザーダイオードやLED等の光源を駆動して、ドラム状の4つの感光体4K,Y,M,Cに向けてレーザー光Lを照射する。この照射により、感光体4K,Y,M,Cの表面には静電潜像が形成され、この潜像は所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像される。
図3は、画像形成部1の内部構成の一部を拡大して示す部分構成図である。また、図4は、4つの作像ユニット3K,Y,M,Cからなるタンデム部の一部を示す部分拡大図である。なお、4つの作像ユニット3K,Y,M,Cは、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっているので、図4においては各符号に付すK,Y,M,Cという添字を省略している。
作像ユニット3K,Y,M,Cは、それぞれ、感光体とその周囲に配設される各種装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、画像形成部1本体に対して着脱可能になっている。黒用の作像ユニット3Kを例にすると、これは、感光体4の周りに、帯電装置23、現像装置6、ドラムクリーニング装置15、除電ランプ22等を有している。本複写機では、4つの作像ユニット3K,Y,M,Cを、後述する中間転写ベルト25に対してその無端移動方向に沿って並べるように対向配設した、いわゆるタンデム型の構成になっている。
感光体4としては、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものを用いている。但し、無端ベルト状のものを用いても良い。
現像装置6は、図示しない磁性キャリアと非磁性トナーとを含有する二成分現像剤を用いて潜像を現像するようになっている。内部に収容している二成分現像剤を攪拌しながら搬送して現像スリーブ12に供給する攪拌部7と、現像スリーブ12に担持された二成分現像剤中のトナーを感光体4に転移させるための現像部11とを有している。
攪拌部7は、現像部11よりも低い位置に設けられており、互いに平行配設された2本の搬送スクリュウ8、これらスクリュウ間に設けられた仕切り板、現像ケース9の底面に設けられたトナー濃度センサー10などを有している。
現像部11は、現像ケース9の開口を通して感光体4に対向する現像スリーブ12、これの内部に回転不能に設けられたマグネットローラ13、現像スリーブ12に先端を接近させるドクタブレード14などを有している。現像スリーブ12は、非磁性の回転可能な筒状になっている。マグネットローラ13は、ドクタブレード14との対向位置からスリーブの回転方向に向けて順次並ぶ複数の磁極を有している。これら磁極は、それぞれスリーブ上の二成分現像剤に対して回転方向の所定位置で磁力を作用させる。これにより、攪拌部7から送られてくる二成分現像剤を現像スリーブ12表面に引き寄せて担持させるとともに、スリーブ表面上で磁力線に沿った磁気ブラシを形成する。
磁気ブラシは、現像スリーブ12の回転に伴ってドクタブレード14との対向位置を通過する際に適正な層厚に規制されてから、感光体4に対向する現像領域に搬送される。そして、現像スリーブ12に印加される現像バイアスと、感光体4の静電潜像との電位差によってトナーを静電潜像上に転移させて現像に寄与する。更に、現像スリーブ12の回転に伴って再び現像部11内に戻り、マグネットローラ13の磁極間に形成される反発磁界の影響によってスリーブ表面から離脱した後、攪拌部7内に戻される。攪拌部7内には、トナー濃度センサー10による検知結果に基づいて、二成分現像剤に適量のトナーが補給される。なお、現像装置6として、二成分現像剤を用いるものの代わりに、磁性キャリアを含まない一成分現像剤を用いるものを採用してもよい。
ドラムクリーニング装置15としては、弾性体からなるクリーニングブレード16を感光体4に押し当てる方式のものを用いているが、他の方式のものを用いてもよい。クリーニング性を高める目的で、本例では、外周面を感光体4に接触させる接触導電性のファーブラシ17を、図中矢印方向に回転自在に有する方式のものを採用している。このファーブラシ17は、図示しない固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って微粉末にしながら感光体4表面に塗布する役割も兼ねている。ファーブラシ17にバイアスを印加する金属製の電界ローラ18を図中矢示方向に回転自在に設け、これにスクレーパ19の先端を押し当てている。ファーブラシ17に付着したトナーは、ファーブラシ17に対してカウンタ方向に接触して回転しながらバイアスが印加される電界ローラ18に転位する。そして、スクレーパ19によって電界ローラ18から掻き取られた後、回収スクリュウ20上に落下する。回収スクリュウ20は、回収トナーをドラムクリーニング装置15における図紙面と直交する方向の端部に向けて搬送して、外部のリサイクル搬送装置21に受け渡す。リサイクル搬送装置21は、受け渡されたトナーを現像装置6に送ってリサイクルする。
除電ランプ22は、光照射によって感光体4を除電する。除電された感光体4の表面は、帯電装置23によって一様に帯電せしめられた後、光書込装置2による光書込処理がなされる。なお、帯電装置23としては、帯電バイアスが印加される帯電ローラを感光体4に当接させながら回転させるものを用いている。感光体4に対して非接触で帯電処理を行うスコロトロンチャージャ等を用いてもよい。
図3において、4つの作像ユニット3K,Y,M,Cの感光体4K,Y,M,Cには、これまで説明してきたプロセスによってK,Y,M,Cトナー像が形成される。
4つの作像ユニット3K,Y,M,Cの下方には、転写ユニット24が配設されている。ベルト駆動装置としての転写ユニット24は、複数のローラによって張架した中間転写ベルト25を、感光体4K,Y,M,Cに当接させながら図3中時計回り方向に無端移動させる。これにより、感光体4K,Y,M,Cと、無端状のベルト部材である中間転写ベルト25とが当接するK,Y,M,C用の1次転写ニップが形成されている。K,Y,M,C用の1次転写ニップの近傍では、ベルトループ内側に配設された1次転写ローラ26K,Y,M,Cによって中間転写ベルト25を感光体4K,Y,M,Cに向けて押圧している。これら1次転写ローラ26K,Y,M,Cには、それぞれ図示しない電源によって1次転写バイアスが印加されている。これにより、K,Y,M,C用の1次転写ニップには、感光体4K,Y,M,C上のトナー像を中間転写ベルト25に向けて静電移動させる1次転写電界が形成されている。図中時計回り方向の無端移動に伴ってK,Y,M,C用の1次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト25のおもて面には、各1次転写ニップでトナー像が順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト25のおもて面には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
転写ユニット24の図中下方には、駆動ローラ30と2次転写ローラ31との間に、無端状の紙搬送ベルト29を掛け渡して無端移動させる紙搬送ユニット28が設けられている。そして、自らの2次転写ローラ31と、転写ユニット24の下部張架ローラ27との間に、中間転写ベルト25及び紙搬送ベルト29を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト25のおもて面と、紙搬送ベルト29のおもて面とが当接する2次転写ニップが形成されている。2次転写ローラ31には図示しない電源によって2次転写バイアスが印加されている。一方、転写ユニット24の下部張架ローラ27は接地されている。これにより、2次転写ニップに2次転写電界が形成されている。
この2次転写ニップの図中右側方には、レジストローラ対33が配設されている。また、レジストローラ対33のレジストニップの入口付近には、図示しないレジストローラセンサーが配設されている。図示しないシート供給装置からレジストローラ対33に向けて搬送されてくる記録部材としての記録シートは、その先端がレジストローラセンサーに検知された所定時間後記録シートの搬送が一時停止し、レジストローラ対33のレジストニップに先端を突き当てる。
記録シートの先願がレジストニップに突き当たると、レジストローラ対33は、記録シートを中間転写ベルト25上の4色トナー像に同期させ得るタイミングでローラ回転駆動を再開して、記録シートを2次転写ニップに送り出す。2次転写ニップ内では、中間転写ベルト25上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の作用によって記録シートに一括2次転写され、記録シートの白色と相まってフルカラー画像となる。2次転写ニップを通過した記録シートは、中間転写ベルト25から離間して、紙搬送ベルト29のおもて面に保持されながら、その無端移動に伴って定着装置34へと搬送される。
2次転写ニップを通過した中間転写ベルト25の表面には、2次転写ニップで記録シートに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、中間転写ベルト25に当接するベルトクリーニング装置によって掻き取り除去される。
定着装置34に搬送された記録シートは、定着装置34内における加圧や加熱によってフルカラー画像が定着させしめられた後、定着装置34から排紙ローラ対35に送られた後、機外へと排出される。
図2において、紙搬送ユニット28および定着装置34の下には、スイッチバック装置36が配設されている。これにより、片面に対する画像定着処理を終えた記録シートが、切換爪で記録シートの進路を記録シート反転装置側に切り換えられ、そこで反転されて再び2次転写転写ニップに進入する。そして、もう片面にも画像の2次転写処理と定着処理とが施された後、排紙トレイ上に排紙される。
画像形成部1の上に固定されたスキャナ150は、移動照射部152を有している。移動照射部152は、原稿MSに接触するようにスキャナ150のケーシング上壁に固定された図示しない第2コンタクトガラスの直下に配設されている。光源としてのLEDアレイや、反射ミラーなどからなる光学系を具備する移動照射部152は、図1中左右方向である副走査方向に移動することができる。そして、図1中左側から右側に移動していく過程で、LEDアレイから発した光を第2コンタクトガラス上に載置された図示しない原稿で反射させた後、反射ミラーを経由させて、スキャナ本体に固定された画像読取センサー153に受光させる。
なお、移動照射部152は、図示の位置よりも少し左側の位置に移動して、スキャナ150のケーシング上壁に固定された図示しない第1コンタクトガラスの直下に位置することも可能である。
スキャナ150の上に配設されたADF51は、本体カバー52に、読取前の原稿MSを載置するための原稿載置台53を保持している。加えて、シート部材としての原稿MSを搬送するための搬送ユニット54、読取後の原稿MSをスタックするための原稿スタック台55なども保持している。図5に示されるように、スキャナ150に固定された蝶番159によって上下方向に揺動可能に支持されている。そして、その揺動によって開閉扉のような動きをとり、開かれた状態でスキャナ150の上面の第1コンタクトガラス154や第2コンタクトガラス155を露出させる。原稿束の片隅を綴じた本などの片綴じ原稿の場合には、原稿を1枚ずつ分離することができないため、ADFによる搬送を行うことができない。そこで、片綴じ原稿の場合には、ADF51を図5に示されるように開いた後、読み取らせたいページが見開かれた片綴じ原稿を下向きにして第2コンタクトガラス155上に載せた後、ADFを閉じる。そして、図示しないコピースタートボタンを押す。すると、スキャナ150の移動照射部(152)は、第1コンタクトガラス154の直下の位置をホームポジションにしており、読取待機中にはそのホームポジションで停止している。コピースタートボタンが押されると、移動照射部(152)がホームポジションから第2コンタクトガラス155の直下に向けて移動し始める。そして、第2コンタクトガラス155の図5中における左側端部から右側端部に向けて移動していく。このとき、移動照射部(152)は、LEDアレイから発した光を原稿面で反射させて、反射光をCCD(153)に向けて導く。これにより、原稿の画像がCCDによって原稿の先端側(副走査方向の上流側)から後端側に向けて順次読み取られていく。なお、ADF51は、原稿台たる第2コンタクトガラス155上に載置された原稿を第2コンタクトガラス155に向けて押さえ付ける原稿押さえ手段として機能している。
原稿が互いに独立した複数の原稿MSを単に積み重ねた原稿束である場合には、その原稿MSをADF51によって1枚ずつ自動搬送しながら、その画像をスキャナ150に順次読み取らせていくことができる。この場合、操作者は原稿束を原稿載置台53上にセットした後、図示しないコピースタートボタンを押す。すると、ADF51が、原稿載置台53上に載置された原稿束の原稿MSを上から順に搬送ユニット54内に送り、それを反転させながら原稿スタック台55に向けて搬送する。この搬送の過程で、原稿MSを反転させながらスキャナ150の第1コンタクトガラス154の真上に通す。これにより、原稿MSの第1面の画像が上述したホームポジションで停止したままの状態の移動照射部(152)によって走査されてCCD(153)に読み取られる。
なお、図5において、ADF51とスキャナ150とを具備する画像読取ユニット50は、ADF51の開閉角度を検知するロータリーエンコーダー等からなる開閉センサー157を有している。以下、ADF51の開閉角度について、ADF51がスキャナ150の第2コンタクトガラス155に接触して第2コンタクトガラス155を完全に覆う状態の開閉角度を0[°]として説明する。また、ADF51がほぼ鉛直方向に延在する姿勢になるまで開かれた状態の開閉角度を90[°]として説明する。
図6は、移動照射部(152)に搭載された光源としてのLEDアレイ152aを示す斜視図である。図示のように、LEDアレイ152aは、分割光源たる複数のLED素子152a’を具備している。これらLED素子152a’は、第1コンタクトガラス(154)の表面に沿いつつ、移動照射部(152)の移動方向に直交する方向である主走査方向に沿って一直線状に並んでいる。スキャナ150は、原稿(MS)の画像を読み取るときには、LEDアレイ152aの全てのLED素子152a’を点灯させた状態で移動照射部(152)を原稿(MS)の先端側から後端側に向けて移動させる。
図7は、第2コンタクトガラス155上に載置される原稿の位置と、原稿のサイズと、LEDアレイ152aの点灯パターンとを説明するための平面模式図である。同図は、第2コンタクトガラス155を鉛直方向の上方から示しており、第2コンタクトガラス155の下に、移動照射部152、第1副走査サイズセンサー161、第2副走査サイズセンサー162などが配設されている。
同図において、実線の枠で囲まれたA5T、A5Y、B5T、B5Y、A4T、A4Y、B4T、B4Y、A3Tという文字は、それぞれ第2コンタクトガラス155上における原稿の載置態様を示している。それらの文字に末尾に付されているTという添字は、原稿の載置姿勢について縦であることを示しており、縦は原稿の長手方向を副走査方向に沿わせる姿勢である。また、文字の末尾に付されているYという添字は、原稿の載置姿勢について横であることを示しており、横は原稿の長手方向を主走査方向に沿わせる姿勢である。また、同図において、点線で囲まれたS0、S1、S2、S3という文字は、それぞれ後述する長さ特定処理の実施時における主走査方向の受光量判定領域を示している。
第2コンタクトガラス155は、自らの平面の短手方向を原稿読取の際の原稿走査における主走査方向に沿わせつつ、長手方向を副走査方向に沿わせる姿勢で配設されている。そして、移動照射部152は、その長手方向を主走査方向に沿わせた姿勢で配設されており、図示しない移動機構によって副走査方向に移動することが可能になっている。つまり、移動照射部152は、第2コンタクトガラス155の長手方向に沿って往復移動することが可能である。第2コンタクトガラス155上に載置された原稿の画像を読み取る際には、移動照射部152は、副走査方向において、図中の左側から右側に向けて移動する。以下、原稿を読み取る際の副走査方向における図中の左側を読取時上流側という。また、図中の右側を読取時下流側という。
実施形態に係る複写機では、図中の太矢印の先端位置を原稿基準位置としている。この原稿基準位置は、第2コンタクトガラス155の2次元平面上にある4つのコーナーのうち、1つのコーナーと同じところに位置している。そして、このコーナーは、第2コンタクトガラス155の副走査方向における全域のうち、読取時の副走査方向の上流端に存在している。
図8は、実施形態に係る複写機のスキャナ(150)における電気回路の一部を示すブロック図である。同図において、制御手段としての読取制御部170は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などからなる。読取制御部170には、開閉センサー157、第1副走査サイズセンサー161、第2副走査サイズセンサー162、LED駆動回路172、モーター駆動回路173、ホームポジションセンサー175などが接続されている。同図に示される開閉センサー157、LEDアレイ152a、CCD153の役割については、既に述べた通りであるので説明を省略する。
ホームポジションセンサー175は、透過型フォトセンサー等からなり、移動照射部(152)についてホームポジションに位置しているか否かを検知して、その検知結果を読取制御部170に出力するものである。また、LED駆動回路172は、読取制御部170からの信号に基づいて、LEDアレイ152aの複数のLED素子における点灯の入切を後述するブロック毎に制御するものである。また、移動モーター174は、移動照射部(152)を副走査方向に移動させるためのものであって、ステッピングモーターからなっている。この移動モーター174に対する励磁はモーター駆動回路173によって制御されるが、駆動量や駆動方向などについては読取制御部170によって制御される。
読取待機時には、移動照射部152は上述したホームポジションに位置している。図において、このホームポジションは第2コンタクトガラス155よりも図中の左側の位置であり、図示されていない。通常は、図示しないADF(51)が完全に閉じられていて第2コンタクトガラス155を覆っている状態になっている。操作者は、第2コンタクトガラス155の上に原稿を載置するためには、ADF(51)を開く必要がある。操作者によってADF(51)が開かれ始めて、ADF(51)の開閉角度がそれまでの0[°]から上昇して30[°]まで到達すると、スキャナ150に搭載された読取制御部(170)は、ADF(51)の開操作がなされ始めたことを認識する。そして、その認識に基づいて、移動照射部152をホームポジションから図中の原稿サイズ検知位置DPまで移動させる。なお、本明細書では、移動照射部152の副走査方向における読取時上流側の端を、移動照射部152の副走査方向の位置基準として説明している。このため、原稿サイズ検知位置DPに移動した移動照射部152は、その副走査方向における読取時上流側の端を図中の原稿サイズ検知位置DPに位置させる。同図では、原稿サイズ検知位置DPよりも下流側に位置している状態の移動照射部152を示している。
移動照射部152のLEDアレイ152は、主走査方向において8つのブロックに分割されている。そして、複数のLED素子(152a’)の点灯の入切を、ブロック毎に制御することが可能になっている。つまり、同じブロックに存在するLED素子同士に対しては、同時に電源の入切がなされるようになっている。
第1副走査サイズセンサー161、第2副走査サイズセンサー162は、それぞれ反射型フォトセンサーからなる。そして、第2コンタクトガラス155の真下に位置した状態で、第2コンタクトガラス155に向けて光を照射する。ADF(51)が開かれた後の状態では、第1副走査サイズセンサー161の発光素子から出射された光が、第2コンタクトガラス155を通じて鉛直方向の真上に向けて進んでいく。このため、第1副走査サイズセンサー161は、自らの発光素子から発した光を反射光として受光素子で検知することがない。一方、第2コンタクトガラス155の平面上における全域のうち、第1副走査サイズセンサー161の真上の領域に原稿が置かれると、第1副走査サイズセンサー161の発光素子から出射された光が原稿面で反射して反射光となる。そして、この反射光が第1副走査サイズセンサー161の受光素子に受光される。このように、第1副走査サイズセンサー161は、自らの真上に原稿が存在している場合には、自らの受光素子によって所定の閾値を超える量の光を受光する(原稿を検知する)。これに対し、自らの真上に原稿が存在していない場合には、受光素子による受光量が閾値を下回る(原稿を検知しない)。第2副走査サイズセンサー162も同様に、その真上における原稿の存否に応じて原稿を検知したり、検知しなかったりする。
操作者は、どのようなサイズの原稿であっても、図示のように、その原稿の副走査方向における先端に存在する角を、第2コンタクトガラス155の原稿基準位置に位置させる状態で、原稿を第2コンタクトガラス155上に載置する。このとき、原稿のサイズと姿勢との組み合わせに応じて、原稿が、次に説明する3つの状態の何れかの状態になる。即ち、第1の状態は、原稿の副走査方向における読取時下流側の端部を、第1副走査サイズセンサー161、及び第2副走査サイズセンサー162の両方の真上にそれぞれ位置させる状態である。この状態では、第1副走査サイズセンサー161及び第2副走査サイズセンサー162の両方がそれぞれ原稿を検知する。第2の状態は、原稿が副走査方向における読取時下流側の端部を、2つのセンサーのうち、第1副走査サイズセンサー161の真上だけに位置させる状態である。この状態では、2つのセンサーのうち、第1副走査サイズセンサー161だけが原稿を検知する。第3の状態は、原稿が副走査方向における読取時下流側の端部を、2つのセンサーにおける何れの真上にも位置させない状態である。この状態では、2つのセンサーがそれぞれ原稿を検知しない。
原稿サイズ検知位置DPに位置している移動照射部152は、原稿が第2コンタクトガラス155上に載置されると、その原稿の副走査方向における読取時上流側の端部に対向する。つまり、原稿サイズ検知位置DPは、移動照射部152に対し、第2コンタクトガラス155上に載置された原稿の読取時上流側の端部を対向させる位置になっている。
操作者が第2コンタクトガラス155の上に原稿を載置した後、図示しないADF(51)を閉じ始めると、ADF(51)の開閉角度が90[°]から低下し始める。そして、やがて開閉センサー(157)による開閉角度の検知結果が70[°]まで低下する。読取制御部(170)は、開閉角度が70[°]まで低下すると、ADF(51)の閉操作がなされ始めたと判断する。そして、その判断に基づいて、原稿の載置態様を特定するための載置態様特定処理を開始する。
載置態様特定処理を開始した読取制御部(170)は、まず、第1副走査サイズセンサー161及び第2副走査サイズセンサー162について、上述した3つの状態のうち、何れの状態であるのかを判定する(以下、この判定結果を「状態判定結果」という)。また、LEDアレイ152aの部分点灯による原稿の主走査方向の長さを特定するための長さ特定処理を開始する。この長さ特定処理では、まず、LEDアレイ152aに具備される全てのLED素子のうち、主走査方向の基準判定領域S0に対応する第1ブロックのLED素子だけを点灯させる。そして、CCD(153)に具備される複数のLED素子のうち、基準判定領域S0に対応する複数のLED素子からの出力(受光量)をそれぞれ取得し、それらの合計に基づいて主走査方向の基準判定領域S0における原稿の存否を判定する。
主走査方向において、基準判定領域S0は原稿基準位置の近傍に位置している。このため、操作者が原稿を原稿基準位置に合わせて第2コンタクトガラス155上に載置した場合には、その原稿は主走査方向において必ず基準判定領域S0の上に存在することになる。長さ特定処理において、読取制御部(170)がまず始めに基準判定領域S0における原稿の存否を判定するのは、第2コンタクトガラス155上に原稿が置かれているか否かを判定することを目的にしている。CCD(153)による基準判定領域S0における受光量が所定の閾値以上でない場合には、原稿について、第2コンタクトガラス155上に載置されていないと判断する。そして、「原稿がコンタクトガラス上に載置されていません。もしくは原稿の載置位置が不適切です。」というエラーメッセージを画像形成部(1)の操作表示部に表示させる。更に、第1ブロックのLED素子を消灯させた後、載置態様特定処理を強制終了する。これに対し、CCD(153)による基準判定領域S0における受光量が所定の閾値以上である場合には、原稿について、第2コンタクトガラス155上に載置されていると判断して、長さ特定処理を続行する。
長さ特定処理を続行した読取制御部(170)は、LEDアレイ152aにおける第1ブロックのLED素子を消灯させた後、主走査方向における第1判定領域S1に対応する第5ブロックのLED素子を点灯させる。そして、CCD(153)に具備される複数のLED素子のうち、第1判定領域S1に対応する複数のLED素子からの出力をそれぞれ取得し、それらの合計に基づいて主走査方向の第1判定領域S1における原稿の存否を判定する。前述の合計が所定の閾値以上である場合には、主走査方向における第1判定領域S1の真上に原稿が存在していることになる。このため、読取制御部は原稿の主走査方向の寸法について、B5短手方向寸法に相当する182mm以下でないと判定して、長さ特定処理を続行する。一方、前述の合計が所定の閾値以上でない場合には、原稿の主走査方向の長さについて、A5短手方向寸法に相当する148mm、又はB5短手方向に相当する182mmであると特定する。それらのうち、何れの長さであるのかについては、第1副走査サイズセンサー161による原稿の検知結果に基づいて判断する。より詳しくは、前述の検知結果が原稿有りである場合には182mmであると判断するのに対し、原稿無しである場合には148mmであると判断する。そして、LEDアレイ152aにおける第5ブロックのLED素子を消灯させて長さ特定処理を終了する。その後、原稿の主走査方向における長さの特定結果と、先に得ておいた「状態判定結果」との組み合わせに基づいて、原稿の載置態様を特定した後に、載置態様特定処理を終了する。
原稿の主走査方向の長さが182mm以下でなかった場合、読取制御部(170)は、LEDアレイ152aにおける第5ブロックのLED素子を消灯させた後、主走査方向における第2判定領域S2に対応する第6ブロックのLED素子を点灯させる。そして、CCD(153)に具備される複数のLED素子のうち、第2判定領域S2に対応する複数のLED素子からの出力をそれぞれ取得する。更に、それらの合計に基づいて主走査方向の第2判定領域S2における原稿の存否を判定し、その結果に基づいて原稿の主走査方向の長さについてA5長手方向やA4短手方向に相当する210mmであるか否かを判定する。より詳しくは、第2判定領域S2における原稿の存否を原稿無しであると判定した場合には、原稿の主走査方向の長さを210mmであると特定するのに対し、原稿有りであると判定した場合には、原稿の主走査方向の長さを210mmでないと判定する。そして、210mmであった場合には、LEDアレイ152aにおける第6ブロックのLED素子を消灯させた後に、長さ特定処理を終了する。その後、長さの特定結果と、先に得ておいた「状態判定結果」との組み合わせに基づいて、原稿の載置態様を特定した後、載置態様特定処理を終了する。
原稿の主走査方向の長さが210mmでなかった場合には、読取制御部(170)は、LEDアレイ152aにおける第6ブロックのLED素子を消灯させた後、主走査方向における第3判定領域S3に対応する第7ブロックのLED素子を点灯させる。そして、CCD(153)に具備される複数のLED素子のうち、第3判定領域S3に対応する複数のLED素子からの出力をそれぞれ取得する。更に、それらの合計に基づいて主走査方向の第3判定領域S3における原稿の存否を判定し、その結果に基づいて原稿の主走査方向の長さについてB5長手方向やB4短手方向に相当する257mmであるか否かを判定する。より詳しくは、第3判定領域S3における原稿の存否を原稿無しであると判定した場合には、原稿の主走査方向の長さを257mmであると特定する。これに対し、原稿の存否を原稿有りであると判定した場合には、原稿の主走査方向の長さを、A4長手方向寸法やA3短手方向寸法に相当する297mmであると特定する。その後、LEDアレイ152aにおける第7ブロックのLED素子を消灯させて長さ特定処理を終了した後、長さの特定結果と、先に得ておいた「状態判定結果」との組み合わせに基づいて、原稿の載置態様を特定してから載置態様特定処理を終了する。
実施形態に係る複写機では、長さ特定処理において、LEDアレイを部分点灯させて原稿の主走査方向における長さを特定することで、長さ特定処理の実施時にLEDアレイの光をユーザーの目に入れてしまうことによる不快感を軽減することができる。
図9は、スキャナ150を上方から示す平面図である。同図では、移動照射部152が原稿サイズ検知位置DPに位置している。第1コンタクトガラス154や第2コンタクトガラス155は、それぞれ筺体の上壁に個別に設けられた開口を覆うように配設されている。それらコンタクトガラスは透明であるため、前述の開口を通じて筺体の内部の様子を透かせて見せている。第1コンタクトガラス154や第2コンタクトガラス155を配設するために筺体の上壁に設けられた2つの開口の間には、上壁を構成する板材が介在している。そして、この板材の裏面には、白色部材としての白色板190が貼り付けられている。この白色板190はその表面の白色ベタ像をCCD(153)に読み取らせるためのものである。
第2コンタクトガラス155上に図示しない原稿を載置した操作者が図示しないADF(51)を閉じ始めると、スキャナ150の読取制御部(170)は、上述した載置態様特定処理を開始する。この載置態様特定処理は、一般的な速度でADFが閉じられる場合におけるADFの完全閉動作に要する時間よりも短い時間で行われる。このため、操作者によってADFが一般的な速度で閉じられた場合には、ADFが完全に閉じられる前に載置態様特定処理が完了する。その後、読取制御部は、移動照射部152を移動モーター(174)の逆駆動によって図中矢印A方向に移動させて第1コンタクトガラス154の直下のホームポジションHPに位置させる。その直後に、原稿画像の読み取りのために、LEDアレイ152における全てのLED素子を点灯させてから、移動照射部152を移動モーターの正転駆動によって図中矢印B方向に移動させる。この際、移動照射部152を白色板190の直下に位置させたタイミングで、CCD(153)の複数の撮像素子によって白色板190の白色ベタ像を読み取らせながら、それら撮像素子からの出力に基づいてシェーディング補正データを構築する。以下、このシェーディング補正データを原稿画像用シェーディングデータという。原稿画像用シェーディングデータを構築したら、移動照射部152を原稿読取開始位置SPまで移動させたタイミングで、原稿画像の読み取り処理を開始する。そして、複数の撮像素子からの出力を原稿画像用シェーディングデータに基づいてシェーディング補正しながら、補正後の出力値をそれぞれ記憶する。その後、原稿の後端部までの出力値を取得したら、それら出力値に基づいて原稿画像の画像情報を構築する。
図10は、読取制御部170の内部構成を示すブロック図である。読取制御部170は、CPU(Central Processing Unit)170a、記憶手段たるRAM(Random Access Memory)170b、記憶手段たるROM(Read Only Memory)170cなどを有している。また、画像処理回路170d、シェーディング補正回路170e、A/D変換回路170fなども有している。A/D変換回路170fは、CCD153の複数の撮像素子から出力されるアナログの電圧値をそれぞれ個別にデジタルの値に変換し、変換後の値(以下、デジタル出力値という)をシェーディング補正回路170eに出力するものである。シェーディング補正回路170eは、図示しない記憶手段たる記憶回路を具備しており、その記憶回路の中にシェーディング補正データを記憶している。そして、A/D変換回路170fから受信した、複数の撮像素子についてのデジタル出力値をシェーディング補正した後に、それぞれの補正後の出力値(以下、S補正後出力値という)画像処理回路170dに出力する。画像処理回路170dは、複数の撮像素子についてそれぞれ個別にシェーディング補正回路170eから出力されるS補正後出力値に基づいて、原稿画像の画像情報を構築する。
次に、実施形態に係る複写機の特徴的な構成について説明する。
読取制御部170は、原稿の読取処理が行われる際に、原稿画像の読み取りの直前に、上述した原稿画像用シェーディングデータを構築する。この構築にあたっては、LEDアレイ(153a)における全てのLED素子を点灯させる点灯条件(以下、全点灯条件という)で、白色板(190)の白色ベタ像をCCD(153)に読み取らせる。このとき、CCDにおける全ての撮像素子の感度が互いに同じである場合には、全ての撮像素子からの出力値が互いに同じになるが、個々の撮像素子にはどうしても感度誤差が生じるため、出力値にバラツキが生ずる。そこで、CPU170aは、原稿画像用シェーディングデータを構築する際には、シェーディング補正データとして、全ての撮像素子のデジタル出力値についてそれぞれシェーディング補正を全く施さないゼロ補正データをシェーディング補正回路170eに出力する。これにより、全ての撮像素子についてそれぞれシェーディング補正回路170eから出力されるデータを、何れもシェーディング補正していない値のもの(以下、補正無し出力値という)にする。CPU170aは、全ての撮像素子について画像処理回路170dから受信した補正無し出力値を累積してそれらの平均値を求めた後、全ての撮像素子からの補正無し出力値についてそれぞれ平均値からの偏差を求める。そして、個々の撮像素子について、前述の偏差におけるプラス、マイナスの符号を逆転させたものを補正データとしてRAM170bに記憶させる。その後、全ての撮像素子についての補正データをデータテーブル化したものを、基準点灯シェーディングデータとして構築してRAM170bに記憶させる。かかる基準点灯シェーディングデータを用いれば、理論的には、次に白色ベタ像を読み取った際には、全ての撮像素子についてのS補正後出力値が互いに同じ値になる。
RAM170bは、シェーディング補正データとして、このような基準シェーディンgデータを記憶している。一方、ROM170cは、シェーディング補正データとして、全ての撮像素子のデジタル出力値についてそれぞれシェーディング補正を全く施さないゼロ補正データを記憶している。更には、基準点灯シェーディングデータ、第1点灯シェーディングデータ、第2点灯シェーディングデータ、及び第3点灯シェーディングデータも記憶している。ゼロ補正データの役割については、既に説明した通りである。
基準点灯シェーディングデータは、LEDアレイ(152a)における第1ブロックのLED素子だけを点灯させた点灯条件で白色板(190)の白色ベタ像を読み取った際における個々の撮像素子からの出力に基づいて構築されたものである。具体的には、基準判定領域S0に対応する第1ブロックのLED素子だけを点灯させる点灯条件(以下、基準点灯条件という)では、原稿の主走査方向における各箇所で照射光量にバラツキが生ずる。このため、撮像素子によっては、基準点灯条件で白色ベタ像を読み取った際の出力値(アナログ)が、全点灯条件で白色ベタ像を読み取った際の出力値(アナログ)よりも低くなることがある。このように低下している出力については、通常よりも少なくなっている照射光量を基準にして把握した感度誤差で補正する必要があるが、通常の照射光量を基準にして把握した感度誤差で補正してしまうと、補正後の出力の誤差を却って大きくしてしまうことがある。
基準点灯条件を採用した存否判定処理における照射光量の低下によるデジタル出力値の低下について説明したが、一部のLED素子だけを点灯させる点灯条件であれば、同様のデジタル出力値の低下を引き起こす撮像素子が発生する。長さ特定処理では、基準点灯条件を採用した存否判定処理の他に、第1点灯条件、第2点灯条件、第3点灯条件をそれぞれ個別に採用した存否判定処理も実施するが、それらの存否判定処理でも照射光量の低下によるデジタル出力値の低下が起こるのである。なお、第1点灯条件は、LEDアレイ(152a)における複数のLED素子のうち、第1判定領域S1に対応する第5ブロックのLED素子だけを点灯させる点灯条件である。また、第2点灯条件は、LEDアレイにおける複数のLED素子のうち、第2判定領域S2に対応する第6ブロックのLED素子だけを点灯させる点灯条件である。また、第3点灯条件は、LEDアレイにおける複数のLED素子のうち、第3判定領域S3に対応する第7ブロックのLED素子だけを点灯させる点灯条件である。
ROM170cに記憶されている基準点灯シェーディングデータは、基準点灯条件でLED素子を点灯させたときにおける撮像素子からの出力に基づいて構築されたものである。このため、全点灯条件を採用する場合よりも少なくなっている照射光量を基準にして把握した感度誤差でデジタル出力を補正することができる。なお、本実施形態においては、デジタル出力値に対して単に感度誤差に応じた補正だけを行うのではなく、照射光量の低下による出力低下に応じた補正も行うようになっている。具体的には、基準点灯シェーディングデータは、基準点灯条件で白色下手像を読み取らせた場合に、基準判定領域S0に対応する全ての撮像素子からの出力を同じにするデータになっており、以下のようにして構築されたものである。
即ち、まず、基準点灯条件で白色板の白色ベタ像をCCDに読み取らせて得られる個々の撮像素子についてのデジタル出力値に対し、それぞれ原稿画像用シェーディングデータによるシェーディング補正を施す。基準点灯条件ではなく、全点灯条件を採用していれば、かかるシェーディング補正によって得られるS補正後出力値は、原稿画像用シェーディングデータを構築した際に求められた平均値と同じ値になる。しかし、基準点灯条件を採用している場合には、撮像素子によっては、原稿の対応箇所への照射光量が全点灯条件のときよりも少なくなることから、S補正後出力値が前記平均値よりも低くなる。前記平均値からの差分は、原稿画像用シェーディングデータという基準点灯条件には適さないシェーディング補正データを用いた場合に発生する誤差の拡大分と、照射光量の低下に起因するデジタル出力値の低下分とを重畳したものである。そして、前記平均値からの差分を相殺する値は、その重畳値を相殺するものである。つまり、前記平均値からの差分を相殺する値を原稿画像用シェーディングデータ内の補正データと合算することで、前記拡大分と前記低下分との両方を解消することができるのである。
そこで、個々の撮像素子についてそれぞれ、原稿画像用シェーディングデータによるS補正後出力値の前記平均値からの差分を求め、その差分におけるプラス、マイナスの符号を逆転させたものを仮補正データとする。そして、その仮補正データと、原稿画像用シェーディングデータ内の補正データとの合算値(重畳値)を基準点灯条件用の補正データとする。全ての撮像素子について基準点灯条件用の補正データをデータテーブル化したものが、基準点灯シェーディングデータである。基準点灯条件で白色板の白色ベタ像を読み取らせている撮像素子のデジタル出力値に対し、基準点灯シェーディングデータによるシェーディング補正を施すと、そのS補正後出力値は、原稿画像用シェーディングデータを構築した際の平均値を同じ値になる。よって、基準点灯シェーディングデータは、基準点灯条件で白色ベタ像を読み取っている撮像素子からの出力を、その撮像素子に対応する原稿箇所への照射光量に応じて適切にシェーディング補正することができる。
なお、基準点灯条件には適さない原稿画像用シェーディングデータを用いたことによる誤差の拡大を回避するという点だけに着目すれば、複数の撮像素子のS補正後出力値を互いに同じ値にするように基準点灯シェーディングデータを構成することは必須ではない。照射光量が少なくなる原稿箇所に対応する撮像素子については、通常の照射光量になる原稿箇所に対応する撮像素子よりもS補正後出力値の値を照射光量の差分に応じた分だけ少なくしてもよい。但し、この場合、撮像素子のS補正後出力値の累積値と比較するための閾値として、基準点灯条件のための専用のものを用いる必要がある。全点灯条件の場合よりもS補正後出力値が小さくなる撮像素子が発生することから、前述の累積値も全点灯条件の場合よりも小さくなるからである。これに対し、本実施形態のように、複数の撮像素子のS補正後出力値を互いに同じ値にするように基準点灯シェーディングデータを構成した場合には、閾値として、全点灯条件と同じものを採用することが可能になることから、データ処理の簡素化を図ることができる。
第1点灯シェーディングデータは、LEDアレイにおける第5ブロックのLED素子だけを点灯させる第2点灯条件で白色板の白色ベタ像を読み取った際における個々の撮像素子からの出力に基づいて構築されたものである。具体的には、第1点灯条件で取得される個々の撮像素子のデジタル出力値に対し、次のような処理を行ったものである。即ち、デジタル出力値に対して原稿画像用シェーディングデータによるシェーディング補正を施してS補正後出力値を得る。このS補正後出力値について、原稿画像用シェーディングデータ構築時に求められた平均値からの偏差におけるプラス、マイナスの符号を逆転させたものを仮補正データとする。そして、その仮補正データと、原稿画像用シェーディングデータ内の補正データとの合算値を第1点灯条件用の補正データとする。全ての撮像素子について第1点灯条件用の補正データをデータテーブル化したものが第1点灯シェーディングデータである。第1点灯条件で白色板の白色ベタ像を読み取らせている撮像素子のデジタル出力値に対し、第1点灯シェーディングデータによるシェーディング補正を施すと、そのS補正後出力値は、原稿画像用シェーディングデータを構築した際の平均値を同じ値になる。よって、第1点灯シェーディングデータは、第1点灯条件で白色ベタ像を読み取っている撮像素子からの出力を、その撮像素子に対応する原稿箇所への照射光量に応じて適切にシェーディング補正することができる。
第2点灯シェーディングデータは、LEDアレイにおける第6ブロックのLED素子だけを点灯させる第2点灯条件で白色板の白色ベタ像を読み取った際における個々の撮像素子からの出力に基づいて構築されたものである。具体的には、第2点灯条件で取得される個々の撮像素子についてのデジタル出力値に対し、次のような処理を行ったものである。即ち、デジタル出力値に対して原稿画像用シェーディングデータによるシェーディング補正を施してS補正後出力値を得る。このS補正後出力値について、原稿画像用シェーディングデータ構築時に求められた平均値からの偏差におけるプラス、マイナスの符号を逆転させたものを仮補正データとする。そして、その仮補正データと、原稿画像用シェーディングデータ内の補正データとの合算値を第2点灯条件用の補正データとする。全ての撮像素子について第2点灯条件用の補正データをデータテーブル化したものが第2点灯シェーディングデータである。第2点灯条件で白色板の白色ベタ像を読み取らせている撮像素子のデジタル出力値に対し、第2点灯シェーディングデータによるシェーディング補正を施すと、そのS補正後出力値は、原稿画像用シェーディングデータを構築した際の平均値を同じ値になる。よって、第2点灯シェーディングデータは、第2点灯条件で白色ベタ像を読み取っている撮像素子からの出力を、その撮像素子に対応する原稿箇所への照射光量に応じて適切にシェーディング補正することができる。
第3点灯シェーディングデータは、LEDアレイにおける第7ブロックのLED素子だけを点灯させる第4点灯条件で白色板の白色ベタ像を読み取った際における個々の撮像素子からの出力に基づいて構築されたものである。具体的には、第3点灯条件で取得される個々の撮像素子のデジタル出力値に対し、次のような処理を行ったものである。即ち、デジタル出力値に対して原稿画像用シェーディングデータによるシェーディング補正を施してS補正後出力値を得る。このS補正後出力値について、原稿画像用シェーディングデータ構築時の平均値からの偏差におけるプラス、マイナスの符号を逆転させたものを仮補正データとする。そして、その仮補正データと、原稿画像用シェーディングデータ内の補正データとの合算値を第3点灯条件用の補正データとする。全ての撮像素子について第3点灯条件用の補正データをデータテーブル化したものが第3点灯シェーディングデータである。第3点灯条件で白色板の白色ベタ像を読み取らせている撮像素子のデジタル出力値に対し、第3点灯シェーディングデータによるシェーディング補正を施すと、そのS補正後出力値は、原稿画像用シェーディングデータを構築した際の平均値を同じ値になる。よって、第3点灯シェーディングデータは、第3点灯条件で白色ベタ像を読み取っている撮像素子からの出力を、その撮像素子に対応する原稿箇所への照射光量に応じて適切にシェーディング補正することができる。
全ての撮像素子について補正データをデータテーブル化して点灯シェーディングデータを構築する例について説明したが、全ての撮像素子について、一部の撮像素子についてだけ補正データをデータテーブル化することがより好ましい。例えば、基準点灯条件を採用する存否判定処理では、全ての撮像素子のうち、基準判定領域S0に対応する撮像素子の補正データしか用いない。にもかかわらず、全ての撮像素子の補正データをデータテーブル化すると、データ容量を不要に大きくしてしまう。そこで、基準点灯シェーディングデータについては、基準判定領域S0に対応する補正データだけをデータテーブル化することが望ましい。同様に、第1、第2、第3点灯シェーディングデータについては、第1判定領域S1、第2判定領域S2、第3判定領域S3に対応する補正データだけをデータテーブル化することが望ましい。
なお、4つの点灯シェーディングデータは、工場出荷前の複写機において、作業員がその複写機のスキャナを実際に運転して得たデジタル出力値に基づいて構築したものであり、工場出荷前にROM170cに記憶される。
CPU170aは、長さ特定処理における存否判定処理にて、ROM170cに記憶されている4つの点灯シェーディングデータのうち、その時点での点灯条件に対応するものを読み込んでシェーディング補正回路170eに出力する。そして、シェーディング補正回路170eは、受信した点灯シェーディングデータに基づいて、撮像素子のデジタル出力値をシェーディング補正する。かかる構成では、長さ特定処理の存否判定処理において、シェーディング補正データとして、LED素子の点灯条件に対応するものを用いることで、撮像素子からの出力を、その撮像素子に対応する原稿箇所への照射光量に応じて適切にシェーディング補正する。これにより、照射光量に適さないシェーディング補正データを用いることに起因する原稿存否の判定精度の低下を回避することで、原稿の存否を精度良く判定することができる。
図11は、長さ特定処理における制御フローを示すフローチャートである。読取制御部170は、長さ特定処理を開始すると、まず、移動照射部(152)をホームポジションHPから原稿サイズ検知位置DPまで移動させる(ステップ1:以下、ステップをSと記す)。そして、理論上の変数であるカウント値Ctをゼロにセットする(S2)。このカウント値Ctは、点灯条件や原稿面での反射光量判定領域に対応する変数である。実施形態に係る複写機では、「0」というカウント値Ctを、基準点灯条件や基準判定領域S0に対応する値として取り扱うようになっている。また、「1」というカウント値Ctを、第1点灯条件や第1判定領域S1に対応する値として取り扱うようになっている。また、「2」というカウント値Ctを、第2点灯条件や第2判定領域S2に対応する値として取り扱うようになっている。また、「3」というカウント値Ctを、第3点灯条件や第3判定領域S3に対応する値として取り扱うようになっている。
読取制御部170は、S3の工程において、カウント値Ctに対応する点灯条件を選択する。上述したS2の工程の直後に実施するS3の工程では、カウント値Ctが「0」になるので、点灯条件として基準点灯条件が選択される。S3の工程に対しては、S2の工程から進むフローの他に、後述するS15の工程から進むフローが存在する。S15の工程からS3の工程に進んだ場合、S3の工程では、カウント値Ctが、「1」、「2」、又は「3」の何れかになる。そして、「1」である場合には、点灯条件として第1点灯条件が選択される。また、「2」である場合には、点灯条件として第2点灯条件が選択される。また、「3」である場合には、点灯条件として第3点灯条件が選択される。
点灯条件を選択した読取制御部170は、次に、選択した点灯条件でLED素子を点灯させた後(S4)、カウント値Ctに対応する点灯シェーディング補正データをROM(170c)から読み込む。具体的には、カウント値Ctが「0」である場合には、基準点灯シェーディングデータをROMから読み込む。また、カウント値Ctが「1」である場合には、第1点灯シェーディングデータをROMから読み込む。また、カウント値Ctが「2」である場合には、第2点灯シェーディングデータをROMから読み込む。また、カウント値Ctが「3」である場合には、第3点灯シェーディングデータをROMから読み込む。
点灯シェーディング補正データを読み込んだ読取制御部170は、全ての撮像素子についてのデジタル出力値のうち、カウント値Ctに対応するデジタル出力値だけを取得する(S5)。例えば、カウント値Ctが「0」である場合には、基準判定領域S0に対応する撮像素子のデジタル出力値だけを取得する。また、カウント値Ctが「1」である場合には、第1判定領域S1に対応する撮像素子のデジタル出力値だけを取得する。また、カウント値Ctが「2」である場合には、第2判定領域S2に対応する撮像素子のデジタル出力値だけを取得する。また、カウント値Ctが「3」である場合には、第3判定領域S3に対応する撮像素子のデジタル出力値だけを取得する。そして、それらデジタル出力値の合計を求めた後(S8)、合計値について所定の閾値以上であるか否かを判定する(S9)。ここで、合計値が閾値以上である場合には、判定領域に対応する撮像素子が原稿面での反射光を良好に受光していることになる。即ち、判定領域において原稿が存在することになる。つまり、S9の工程において、判定領域における原稿の存否が判定されているのである。
読取制御部170は、S9の工程で合計値について閾値以上でないと判定した場合(原稿無し)には、次に、カウント値Ctについて「0」であるか否かを判定する(S10)。そして、カウント値Ctが「0」である場合には、既に説明したように、第2コンタクトガラス(155)上に原稿が載置されていないか、あるいは原稿基準を基準にしない態様で原稿が載置されている。このため、エラー処理を実施した後(S12)、長さ特定処理を終了する。一方、カウント値Ctが「0」でない場合には、カウント値Ctに応じて原稿の主走査方向の長さを特定する(S11)。具体的には、カウント値Ctが「1」であって、且つ第1副走査サイズセンサー(161)による原稿の検知結果が原稿有りである場合には、長さを182mmであると特定する。また、カウント値Ctが「1」であって、且つ第1副走査サイズセンサー(161)による原稿の検知結果が原稿無しである場合には、長さを148mmであると特定する。また、カウント値Ctが「2」である場合には、長さを210mmであると特定する。また、カウント値Ctが「3」である場合には、長さを257mmであると特定する。長さの特定後には、長さ特定処理を終了する。
上述したS9の工程で合計が閾値以上であった場合、即ち、判定領域で原稿有りであった場合には、読取制御部170は、カウント値Ctについて「3」であるか否かを判定する。このとき、カウント値Ctが「4」である場合には、基準判定領域S0、第1判定領域S1、第2判定領域S2、及び第3判定領域S3の何れにおいても、原稿有りという結果になったことになる。この場合には、長さを297mmであると特定した後に(S16)、長さ特定処理を終了する。一方、カウント値Ctが「3」でない場合には、判定領域を変更して原稿の存否を判定する必要がある。このため、カウント値Ctを「1」の加算によって更新した後に(S15)、制御フローを上述したS3にループさせる。なお、以上の制御フローにおいて、S3〜S9の工程が、存否判定処理に該当する。
次に、実施形態に係る複写機に、より特徴的な構成を付加した各実施例の複写機について説明する。なお、以下に特筆しない限り、各実施例に係る複写機の構成は、実施形態と同様である。
[第1実施例]
第1実施例に係る複写機の読取制御部170は、上述した4つの点灯シェーディングデータを、ROM(170c)ではなく、RAM(170b)に記憶している。RAM内のデータは、複写機の主電源がOFFされると消去される。読取制御部170は、主電源がONされた後、初めに原稿読取処理を実行する前までのタイミング(以下、起動時実行タイミングという)で、データ構築処理を実行して、4つの点灯シェーディングデータを新たに構築してRAMに記憶させる。
また、読取制御部170は、記憶手段として、RAMやROMの他に、フラッシュメモリを具備している。フラッシュメモリに対しては、データの読み書きを自由に行うことが可能である。読取制御部170は、上述した原稿画像用シェーディングデータを構築した際に、全ての撮像素子のデジタル出力値に基づいて求めた平均値と、原稿画像用シェーディングデータとをフラッシュメモリ内に記憶させる。これらのデータは、主電源がOFFされてもフラッシュメモリ内に保持され続ける。
起動時実行タイミングでデータ構築処理を開始した読取制御部170は、移動照射部(152)を白色板(190)の直下まで移動させる。そして、フラッシュメモリから読み込んだ原稿画像用シェーディングデータをシェーディング補正回路(170e)に対して出力した後、LED素子を基準点灯条件で点灯させて、白色板の白色ベタ像をCCD(152)に読み取らせる。このとき、CCDにおける全ての撮像素子のうち、基準判定領域S0に対応する撮像素子だけについて、原稿画像用シェーディングデータを用いたS補正後出力値を取得する。次いで、それらS補正後出力値の平均値を求めた後、それぞれのS補正後出力値について平均値からの偏差を求め、その偏差におけるプラス、マイナスの符号を逆転させたものを仮補正データとする。そして、それぞれのS補正後出力値について、仮補正データと、原稿画像用シェーディング補正データ内の補正データとの合算値を基準点灯条件用の補正データとする。全ての撮像素子について基準点灯条件用の補正データをデータテーブル化して基準点灯シェーディングデータとする。
このようにして基準点灯シェーディングデータを構築した読取制御部170は、次に、LED素子を第1点灯条件で点灯させて、白色板の白色ベタ像をCCDに読み取らせる。このとき、CCDにおける全ての撮像素子のうち、第1判定領域S1に対応する撮像素子だけについて、原稿画像用シェーディングデータを用いたS補正後出力値を取得する。そして、基準点灯シェーディングデータと同様にして、第1点灯シェーディングデータを構築する。その後、点灯条件を第2点灯条件、第3点灯条件に順次切り替えながら、同様にして第2点灯シェーディングデータ、第3点灯シェーディングデータを構築する。以上のようにして構築した4つの点灯シェーディングデータについては、RAM内に記憶させて、長さ特定処理の際に利用する。
かかる構成においては、CCDの撮像素子の感度が経時的に変化しても、主電源がONされる毎に、点灯シェーディングデータ内の各補正データをそれぞれそのときの撮像素子の感度に応じた値に適切に補正する。これにより、感度の経時変化による原稿存否の判定精度の悪化を抑えることができる。
[第2実施例]
第2実施例に係る複写機は、データ構築処理を、起動時実行タイミングで実施するのではなく、第2コンタクトガラス(155)上に載置された原稿の画像読取処理を実施する毎の所定タイミングで実施する点だけが、第1実施例に係る複写機と異なっている。具体的には、第2コンタクトガラス上に載置された原稿の画像読取処理を実施した直後には、移動照射部(155)を原稿の副走査方向における後端部付近の直下に位置させている。その直後に、移動照射部をその位置からホームポジションHPまで戻して原稿画像の読み取りジョブを終了する。この際、移動照射部をホームポジションHPの手前で白色板(190)に対向させるタイミングを所定タイミングの1つとし、そのタイミングでデータ構築処理を実施する。このとき、移動照射部を白色板との対向位置で一時停止させると、ジョブ終了までの時間を長くしてしまう。そこで、読取制御部170は、移動照射部を対向位置で一時停止させることなく、移動させたままの状態で白色板の白色ベタ像をCCDに読み取らせる。これにより、移動照射部を一時停止させることに起因するジョブ時間の長期化を回避することができる。
しかしながら、点灯シェーディングデータとしては、基準、第1、第2、及び第3の4つを構築する必要があり、そのためには、点灯条件の変更、デジタル出力値の取得、及びデータ構築の組み合わせを4回行う必要がある。画像読取処理後には、ジョブ時間をできるだけ短縮する狙いで、移動照射部を画像読取処理時よりもかなり速い速度でホームポジションHPに戻すことが一般的である。このため、移動照射部を戻す際に白色部材に対向させている時間(以下、リターン時対向時間という)はごく僅かである。この短時間のうちに、前述の組み合わせを4回実行することは、非常に困難である。
そこで、読取制御部170は、リターン時対向時間では、4つの点灯シェーディングデータのうち、基準点灯シェーディングデータ及び第1点灯シェーディングデータの2つだけを構築する。つまり、リターン時対向時間では、複数の点灯条件のうち、基準点灯条件及び第1点灯条件でそれぞれCCDに白色ベタ像を読み取らせる処理を実施して、基準点灯シェーディングデータ及び第1点灯シェーディングデータの2つを構築する。かかる構成では、電源ON時に画像読取処理を行う毎に、基準点灯シェーディングデータ及び第1点灯シェーディングデータを更新する。これにより、電源をOFFにする頻度が比較的少ないユーザーであっても、撮像素子の感度の経時変化に起因する、基準点灯条件や第1点灯条件における原稿存否の判定精度の悪化を抑えることができる。
また、読取制御部170は、ADF(51)の開動作に応じて移動照射部をホームポジションHPから原稿サイズ検知位置DPに移動させる開時移動処理にて、移動照射部を白色板との対向位置に存在させるタイミングも所定タイミングとする。そして、そのタイミングでもデータ構築処理を実施する。このデータ構築処理では、移動照射部を原稿サイズ検知位置DPに向けて移動させながら、4つの点灯シェーディングデータのうち、第2点灯シェーディングデータ及び第3点灯シェーディングデータの2つだけを構築する。つまり、このデータ構築処理では、複数の点灯条件のうち、第2点灯条件及び第3点灯条件でそれぞれCCDに白色ベタ像を読み取らせる処理を実施して、第2点灯シェーディングデータ及び第3点灯シェーディングデータの2つを構築する。
かかる構成では、開時移動処理にて、移動照射部を白色板との対向位置で一時停止させることによる開時移動処理の実施時間の長期化を回避しつつ、点灯シェーディングデータを構築することができる。また、ADFが開かれる毎に、第2点灯シェーディングデータ及び第3点灯シェーディングデータを更新する。これにより、電源をOFFにする頻度が比較的少ないユーザーであっても、撮像素子の感度の経時変化に起因する、第2点灯条件や第3点灯条件における原稿存否の判定精度の悪化を抑えることができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[態様A]
原稿を載置する原稿台(例えば第2コンタクトガラス155)と、前記原稿台の表面に沿った主走査方向に並ぶ複数の分割光源(例えばLED素子152a’)を具備する光源(例えばLEDアレイ152a)のそれぞれの分割光源から発した光を前記原稿台上の原稿に向けて照射して原稿面での反射光を得ながら、前記表面に沿いつつ主走査方向に直交する方向である副走査方向に移動する移動照射手段(例えば移動照射部152)と、前記移動照射手段からの反射光を受光して原稿の画像を複数の撮像素子によって読み取る画像センサー(例えばCCD153)と、前記移動照射手段を前記原稿台上の原稿に対向させた状態で前記原稿の主走査方向の長さを特定するための長さ特定処理を開始し、前記長さ特定処理にて、複数の前記分割光源の少なくとも1つを点灯させた状態での前記複数の撮像素子からの出力に基づいて主走査方向の分割光源点灯位置における原稿の存否を判定する存否判定処理を、点灯させる前記分割光源を互いに異ならせた複数の点灯条件でそれぞれ実施し、それぞれの存否判定処理における判定結果に基づいて前記長さを特定する制御手段(例えば読取制御部170)とを有する原稿読取装置(例えばスキャナ150)において、前記複数の点灯条件にそれぞれ個別に対応する複数の存否判定処理にて、それぞれ前記画像センサーに具備される複数の撮像素子のうち、前記点灯条件に対応する撮像素子からの出力をシェーディング補正するための、複数のシェーディング補正データを記憶する記憶手段(例えばROM170c又はフラッシュメモリ)を設けるとともに、前記存否判定処理にて、前記記憶手段に記憶されている複数のシェーディング補正データのうち、その存否判定処理での点灯条件に対応するものを読み込んだ結果に基づいて前記撮像素子からの出力をシェーディング補正して原稿の存否の判定に用いる処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
[態様B]
態様Bは、態様Aにおいて、前記画像センサーに対して白色ベタ像を読み取らせるための白色部材(例えば白色板190)を装置内の副走査方向の所定位置に設け、前記移動照射手段を前記白色部材に対向する位置に移動させた状態で、前記複数の点灯条件にてそれぞれ前記画像センサーに前記白色ベタ像を読み取らせた結果に基づいてそれら点灯条件にそれぞれ個別に対応する複数のシェーディング補正データを構築するデータ構築処理を所定タイミングで実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、存否判定処理のためのシェーディング補正データをデータ構築処理によって定期的に構築して更新することで、撮像素子の感度の経時変化に起因する原稿存否の判定精度の悪化を抑えることができる。
[態様C]
態様Cは、態様Bであって、前記所定タイミングが、電源がONされた後、初めに原稿読取処理を実行する直前までの期間内におけるタイミングであることを特徴とするものである。かかる構成では、電源がOFFの状態からONされる毎に、存否判定処理のためのシェーディング補正データを更新することで、撮像素子の感度の経時変化に起因する原稿存否の判定精度の悪化を抑えることができる。
[態様D]
態様Dは、態様Bであって、前記制御手段が、原稿の画像読取処理を終えた後、前記移動照射手段を原稿の直下から前記ホームポジションに向けて移動させる際に、前記移動照射手段を前記白色部材との対向位置に存在させるタイミングを前記所定タイミングとして、そのタイミングで前記データ構築処理を実施するものであることを特徴とするものである。かかる構成では、画像読取処理を実施する毎にシェーディング補正データを更新することで、電源をOFFにする頻度が比較的低いユーザーであっても、撮像素子の感度の経時変化に起因する原稿存否の判定精度の悪化を抑えることができる。
[態様E]
態様Eは、態様Dにおいて、前記原稿台上に載置された原稿を前記原稿台の表面に向けて押さえる原稿押さえ手段(例えばADF51)と、前記原稿押さえ手段の前記原稿台に対する開閉動作を検知する開閉検知手段(例えば開閉センサー157)とを設けるとともに、待機時には、前記移動照射手段を前記原稿台に対向しないホームポジションで停止させる処理と、前記開閉検知手段によって前記原稿押さえ手段の開動作が検知されたことに基づいて、前記移動照射手段を、前記ホームポジションから、前記原稿台上の原稿に対向する所定の長さ検知位置(例えば原稿サイズ検知位置DP)まで移動させる開時移動処理と、前記開閉検知手段によって前記原稿押さえ手段の閉動作が検知されたことに基づいて、前記長さ特定処理を開始する処理とを実施するように、制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、原稿押さえ手段の開動作が行われた際に移動照射手段を長さ検知位置に移動させることで、原稿押さえ手段の閉動作が行われる際における長さ特定処理を速やかに開始することができる。更には、長さ特定処理によって原稿の主走査方向の長さを特定することで、画像読取処理の際に必要となる読み取り領域を特定することができる。
[態様F]
態様Fは、態様Eにおいて、前記移動照射手段を前記ホームポジションに向けて移動させながら前記データ構築処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、画像読取処理の後に移動照射手段をホームポジションに向けて戻す際に、移動照射手段を白色部材との対向位置で一時停止させないことで、一時停止させることによる画像読取ジョブの実施時間の長期化を回避することができる。
[態様G]
態様Gは、態様Fであって、前記白色部材が、副走査方向における前記原稿台と前記ホームポジションとの間の位置に配設されたものであり、前記制御手段が、前記開時移動処理で前記移動照射手段を前記白色部材との対向位置に存在させるタイミングも前記所定タイミングとし、そのタイミングでも前記データ構築処理を実施するものであることを特徴とするものである。かかる構成では、原稿押さえ手段が開かれる毎にシェーディング補正データを更新することで、電源をOFFにする頻度が比較的低いユーザーであっても、撮像素子の感度の経時変化に起因する原稿存否の判定精度の悪化を抑えることができる。
[態様H]
態様Hは、態様Gにおいて、画像読取処理を終えた後に前記移動照射手段を前記ホームポジションに向けて移動させる際に実施する前記データ構築処理では、前記複数の点灯条件のうち、一部の点灯条件でそれぞれ前記画像センサーに前記白色ベタ像を読み取らせる処理を実施し、且つ、前記開時移動処理の際に実施する前記データ構築処理では、残りの点灯条件で前記画像センサーに前記白色ベタ像を読み取らせる処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、何れか一方のデータ構築処理だけを行う場合に比べて、より確実に必要数のシェーディング補正データを構築しつつ、データ構築処理の際に移動照射手段を一時停止させることによる処理時間の長期化を回避することができる。
51:ADF(原稿押さえ手段)
150:スキャナ(原稿読取装置)
152:移動照射部(移動照射手段)
152a:LEDアレイ(光源)
152a’:LED素子(分割光源)
155:第2コンタクトガラス(原稿台)
157:開閉検知手段(例えば開閉センサー157)
170:読取制御部(制御手段)
170c:ROM(記憶手段)
190:白色板(白色部材)
DP:原稿サイズ検知位置(長さ検知位置)
HP:ホームポジション
特開2010−226690号公報

Claims (10)

  1. 原稿を載置する原稿台と、前記原稿台の表面に沿った主走査方向に並ぶ複数の分割光源を具備する光源のそれぞれの分割光源から発した光を前記原稿台上の原稿に向けて照射して原稿面での反射光を得ながら、前記表面に沿いつつ主走査方向に直交する方向である副走査方向に移動する移動照射手段と、前記移動照射手段からの反射光を受光して原稿の画像を複数の撮像素子によって読み取る画像センサーと、前記移動照射手段を前記原稿台上の原稿に対向させた状態で前記原稿の主走査方向の長さを特定するための長さ特定処理を開始し、前記長さ特定処理にて、複数の前記分割光源の少なくとも1つを点灯させた状態での前記複数の撮像素子からの出力に基づいて主走査方向の分割光源点灯位置における原稿の存否を判定する存否判定処理を、点灯させる前記分割光源を互いに異ならせた複数の点灯条件でそれぞれ実施し、それぞれの存否判定処理における判定結果に基づいて前記長さを特定する制御手段とを有する原稿読取装置において、
    前記複数の点灯条件にそれぞれ個別に対応する複数の存否判定処理にて、それぞれ前記画像センサーに具備される複数の撮像素子のうち、前記点灯条件に対応する撮像素子からの出力をシェーディング補正するための、複数のシェーディング補正データを記憶する記憶手段を設けるとともに、
    前記存否判定処理にて、前記記憶手段に記憶されている複数のシェーディング補正データのうち、その存否判定処理での点灯条件に対応するものを読み込んだ結果に基づいて前記撮像素子からの出力をシェーディング補正して原稿の存否の判定に用いる処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 請求項1の原稿読取装置において、
    前記画像センサーに対して白色ベタ像を読み取らせるための白色部材を装置内の副走査方向の所定位置に設け、
    前記移動照射手段を前記白色部材に対向する位置に移動させた状態で、前記複数の点灯条件にてそれぞれ前記画像センサーに前記白色ベタ像を読み取らせた結果に基づいてそれら点灯条件にそれぞれ個別に対応する複数のシェーディング補正データを構築するデータ構築処理を所定タイミングで実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  3. 請求項2の原稿読取装置であって、
    前記所定タイミングが、電源がONされた後、初めに原稿読取処理を実行する直前までの期間内におけるタイミングであることを特徴とする原稿読取装置。
  4. 請求項2の原稿読取装置であって、
    前記制御手段が、原稿の画像読取処理を終えた後、前記移動照射手段を原稿の直下から前記ホームポジションに向けて移動させる際に、前記移動照射手段を前記白色部材との対向位置に存在させるタイミングを前記所定タイミングとして、そのタイミングで前記データ構築処理を実施するものであることを特徴とする原稿読取装置。
  5. 請求項4の原稿読取装置において、
    前記原稿台上に載置された原稿を前記原稿台の表面に向けて押さえる原稿押さえ手段と、前記原稿押さえ手段の前記原稿台に対する開閉動作を検知する開閉検知手段とを設けるとともに、
    待機時には、前記移動照射手段を前記原稿台に対向しないホームポジションで停止させる処理と、前記開閉検知手段によって前記原稿押さえ手段の開動作が検知されたことに基づいて、前記移動照射手段を、前記ホームポジションから、前記原稿台上の原稿に対向する所定の長さ検知位置まで移動させる開時移動処理と、前記開閉検知手段によって前記原稿押さえ手段の閉動作が検知されたことに基づいて、前記長さ特定処理を開始する処理とを実施するように、制御手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  6. 請求項5の原稿読取装置において、
    前記移動照射手段を前記ホームポジションに向けて移動させながら前記データ構築処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  7. 請求項6の原稿読取装置であって、
    前記白色部材が、副走査方向における前記原稿台と前記ホームポジションとの間の位置に配設されたものであり、
    前記制御手段が、前記開時移動処理で前記移動照射手段を前記白色部材との対向位置に存在させるタイミングも前記所定タイミングとし、そのタイミングでも前記データ構築処理を実施するものであることを特徴とする原稿読取装置。
  8. 請求項7の原稿読取装置において、
    画像読取処理を終えた後に前記移動照射手段を前記ホームポジションに向けて移動させる際に実施する前記データ構築処理では、前記複数の点灯条件のうち、一部の点灯条件でそれぞれ前記画像センサーに前記白色ベタ像を読み取らせる処理を実施し、且つ、前記開時移動処理の際に実施する前記データ構築処理では、残りの点灯条件で前記画像センサーに前記白色ベタ像を読み取らせる処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  9. 原稿の画像を読み取る画像読取装置と、前記画像読取装置による画像の読取結果に基づいて記録部材に画像を形成する画像形成手段とを備える画像形成装置において、
    前記画像読取装置として、請求項1乃至8の何れかの画像読取装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 載置台に原稿を載置する工程と、前記原稿台の表面に沿った主走査方向に並ぶ複数の分割光源を具備する光源のそれぞれの分割光源から前記原稿台上の原稿に向けて照射して原稿面での反射光を得ながら、該光源を搭載した移動照射手段を前記表面に沿いつつ前記主走査方向に直交する方向である副走査方向に移動させ、前記移動照射手段からの反射光を画像センサーの複数の撮像素子に受光させて原稿の画像を読み取らせる工程と、前記移動照射手段を前記原稿台上の原稿に対向させた状態で前記原稿の主走査方向の長さを特定するための長さ特定工程を開始し、前記長さ特定工程にて、複数の前記分割光源の少なくとも1つを点灯させた状態での前記複数の撮像素子からの出力に基づいて主走査方向の分割光源点灯位置における原稿の存否を判定する存否判定工程を、点灯させる前記分割光源を互いに異ならせた複数の点灯条件でそれぞれ実施し、それぞれの存否判定工程における判定結果に基づいて前記長さを特定する原稿読取方法において、
    前記複数の点灯条件にそれぞれ個別に対応する複数の存否判定工程にて、それぞれ前記画像センサーに具備される複数の撮像素子のうち、前記点灯条件に対応する撮像素子からの出力をシェーディング補正するための、複数のシェーディング補正データを記憶する記憶手段を用い、前記存否判定工程にて、前記記憶手段に記憶されている複数のシェーディング補正データのうち、その存否判定工程での点灯条件に対応するものを読み込んだ結果に基づいて前記撮像素子からの出力をシェーディング補正して原稿の存否の判定に用いることを特徴とする原稿読取方法。
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JP2017005619A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 株式会社リコー 画像読取装置、画像形成装置及び原稿サイズ検出方法
JP2017022614A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 株式会社リコー 画像読取装置及び画像形成装置
JP2020119451A (ja) * 2019-01-28 2020-08-06 日本電産サンキョー株式会社 情報読取装置の使用方法

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