JP2018148529A - 画像読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、従来の画像読取装置では、基準面を切り替える駆動源の電力消費により、省エネルギー化が困難な場合があった。
図1は、一実施形態に係る複合機500の概略構成図である。
具体的には、各プロセスユニット1Y,C,M,Bkは、潜像担持体としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2の表面にトナー像を形成する現像手段としての現像装置4を備えている。また、感光体2の表面を清掃するクリーニング手段としてのクリーニングブレード5も備えている。
なお、図1では、イエローのプロセスユニット1Yが備える感光体2、帯電ローラ3、現像装置4、クリーニングブレード5のみに符号を付しており、その他のプロセスユニット1C,M,Bkにおいては符号を省略している。
また、各プロセスユニット1Y,C,M,Bkの下方には、転写装置7が配設されている。転写装置7は、転写体としての無端状のベルトから構成される中間転写ベルト10を有している。中間転写ベルト10は、複数の張架ローラ21,22,23,24に張架されており、これら張架ローラ21,22,23,24の内の1つが駆動ローラとして回転して、中間転写ベルト10は図の矢印に示す方向に周回走行(回転)するように構成されている。
定着装置8は、例えば、内部にヒータを有する定着部材としての定着ローラ17と、定着ローラ17を加圧する加圧部材としての加圧ローラ18を備えている。そして、定着ローラ17と加圧ローラ18とが接触した箇所には、定着ニップが形成される。
スキャナー200のコンタクトガラス上に原稿が載置され、表示・操作部300のコピーボタン(スタートボタン)がおされると、スキャナー200により原稿の読み取りが開始される。これと同時に、各プロセスユニット1Y,C,M,Bkの感光体2が図の反時計回りに回転駆動され、帯電ローラ3によって各感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。
図2は、図2は画像読取装置9の側面説明図であり、画像読取装置9の記録材Pの画像形成面の読取時の搬送パスを副走査断面で切った図である。
本実施形態の複合機500に備える画像読取装置9は、図2に示すように、記録材Pを通紙する時のガイド板に相当するものと、シェーディング補正用の白板等に相当するものとを複数切り替える機構を備え、以下の特徴を有する。
また、画像読取装置9による記録材P上の画像の読み取りを適正焦点距離で行いつつ、記録材Pの搬送を妨げないように、記録材Pの厚みによって、カラーディスプレイ930とコンタクトガラス94との距離は調整可能に設けられていることが特徴になっている。
設けられている。この画像読取装置9は、記録材P上に形成された画像を光学的に読み取
って、検査対象となる画像を表す画像データを生成する。この生成された画像データに基
づいて、複合機500では形成する画像の補正処理を行う。このため、補正処理に応じて
対向部材93の色や、対向部材93と透光部材としてのコンタクトガラス94との間のギ
ャップを変更することが望ましい。
図3は、通紙される記録材Pを読取るときのコンタクトガラス94及びカラーディスプレイ930近傍の拡大説明図である。
カラーディスプレイ930の表示部931はコンタクトガラス94に対向する位置に配置されており、通紙時に搬送される記録材Pが摺動し、コンタクトガラス94の面で画像を読み取る。ここで、図3に示すコンタクトガラス94の上部の構成は、図2に示した構成と同様であり、コンタクトガラス94の面(下面)で記録材P上の画像を読み取る。
例えば、画像位置補正をする目的で記録材Pのエッジ部を読み取る場合は、記録材Pとの色差が大きく出るように背景色を設定する。記録材Pが白い場合には背景色を黒、記録材Pが黒い場合には背景色は白、といったように設定される。また、画像のカラーホーミングが目的で記録材P上の画像を読み取る場合は、画像の色味に影響を与えないように背景色を白、といったように設定される。
カラーディスプレイ930としては、パーソナルコンピュータ(PC)やテレビなどで使用される一般的なディスプレイでよい。しかし、有機ELディスプレイを採用すれば、黒を表現したいときは表示OFFの設定で表現できる等のメリットがあり、消費電力の抑制に貢献できる。
図4は、カラーディスプレイ930の表示部931に表示する像の例と、その具体的な用途の説明図であり、図4(a)が表示部931の領域全体を背景色とした場合を示し、図4(b)が表示部931の少なくとも1部を背景色とした場合を示している。また、図4(c)が既知の間隔のライン画像を表示した場合を示している。
このように表示部931全域を用いる用途の一つには画像読取時の背景色933aとして使用する場合が挙げられる。
記録材Pが白い場合はカラーディスプレイ930(表示部931)には黒い像が表示される。これは記録材Pの端部を精度良く読み取るためである。
逆に、記録材Pが黒い場合はカラーディスプレイ930上には白い像が投影される。これは記録材Pの端部を精度良く読み取り、搬送タイミングが適切かどうかを検出すること、又は記録材P端部から画像までの距離を読み取ることで、記録材Pへの画像位置や倍率を検出し、狙い値になっているかを判定する目的のためである。
例えば、図4(b)に示すように、カラーディスプレイ930上を搬送される記録材Pの端部の一定領域だけに背景色933bや背景色933cを表示することで、全域に表示するよりも消費電力の抑制に貢献できる。
また、記録材P上に形成された画像が部分的に異なる色(例えば半分が白色、もう半分が黒色等)の場合は、それぞれに応じて背景色を領域ごとに異なる色とすることも可能である。
また、シェーディング補正動作のための白基準板とする場合や、基準色パッチとして画像読取部92(画像読取装置9)のカラー出力補正動作を行うときも同様である。
これは、既知の間隔のラインを読み取り、画像読取部92が実際に読み取った値との差分とを補正することで読取精度を高めるためである。
これにより、カラーディスプレイ930の表示部931に既知の間隔のライン画像933dを表示し、画像読取部92の倍率の補正や、レジストなどの位置補正に利用して、画像読取装置9の読取精度を高めることができる。
また、いずれの像を表示するカラーディスプレイ930であっても、記録材Pの搬送ガイド部材としての機能も果たすため、上述したようにその両端には曲げ部932を有する形状としている。
搬送される記録材Pの画像を読み取る画像読取部92と、記録材Pが搬送される搬送路Rと画像読取部92との間に配置されたコンタクトガラス94と、コンタクトガラス94の画像読取部92とは反対側の表面に対向して配置される対向部材93である。そして、対向部材93として、カラー像を表示できるカラーディスプレイ930を用いている。
従来の画像読取装置では、画像読取装置で読み取る基準面を切り替えるために、対向部材を回転駆動する等して基準面を切り替える駆動源が必要であった。このため、基準面を切り替える駆動源の電力消費により、省エネルギー化が困難な場合があった。
一方、本実施形態の画像読取装置9では、対向部材としてカラーディスプレイ930を用いるため、従来と比べて、カラーディスプレイ930に基準面を表示する電力しか消費しないため省エネルギー化も容易である。
よって、従来よりも、省エネルギー化が可能な画像読取装置9を提供できる。
一方、本実施形態の画像読取装置9では、対向部材として、一般に板状の形状であるカラーディスプレイ930を用いるため、従来と比べて、基準面を切り替える構成の配置スペースを小型化することが容易である。
よって、従来よりも、小型化が可能な画像読取装置9を提供できる。
図5は、カラーディスプレイ930の位置を調整する位置調整機構940の例の説明図である。
本実施形態の画像読取装置9には、カラーディスプレイ930の位置を記録材Pの厚さに応じて、画像読取部92の焦点距離方向に調整(微調整)する位置調整機構940を備えている。
図5に示す位置調整機構940は、カラーディスプレイ930のコンタクトガラス94に対向する面の反対側(裏面側)に、1つのカム941と、2つのスプリング943を設けている。
カム941は、カラーディスプレイ930をコンタクトガラス94側に向けて押圧するものであり、カラーディスプレイ930のコンタクトガラス94に対向する面の反対側の記録材Pの搬送方向略中央に接するように設けられている。
各スプリング943は、カラーディスプレイ930をコンタクトガラス94側から離間させる方向に付勢するものであり、カラーディスプレイ930のコンタクトガラス94に対向する面の反対側の記録材Pの搬送方向端部近傍を付勢するように設けられている。
これにより、図5図中、カラーディスプレイ930を上下動させ、カラーディスプレイ930の位置を記録材Pの厚さに応じて、画像読取部92の焦点距離方向に調整する。
このように調整することで、記録材Pの搬送時のシワやバタツキにより、適正焦点距離で読み取りが行えなかったり、搬送詰まりを起こしたり記録材Pの長さを正確に読み取れないことを抑制することが可能となる。
例えば、スプリング943により、カラーディスプレイ930が常にカム941に押圧されている状態で、カム941の回転により、回転量やカムプロファイルに従った距離だけ、カラーディスプレイ930が画像読取部92の焦点距離方向に動く構成であれば良い。
記録材Pの画像読取時には記録材Pの画像面が焦点位置に来るように、画像読取装置9の補正動作時にはカラーディスプレイ930自体が焦点距離に来るように位置調整機構940によって調整する。
このように調整することで、次のような効果を奏することができる。
記録材Pの搬送時のシワやバタツキにより、適正焦点距離で読み取りが行えなかったり、搬送詰まりを起こしたり記録材Pの長さを正確に読み取れないことを抑制することが可能となるとともに、各種補正用の表示の読取精度も高めることができる。
このように構成することで、画像読取装置9の補正動作時、つまり、カラーディスプレイ930の表示を画像読取部92で読み取るとき、画像読取部92に有した照明光源91を消灯することができ、消費電力の抑制に貢献できる。
画像読取装置9で読み取った記録材P上の画像の読取結果に基づいて、プロセスユニット1Y,C,M,Bkで形成する画像の補正を行うことにより、より高品質な画像形成が可能となる。
(態様A)
搬送される記録材Pなどの対象物の画像を読み取る画像読取部92などの読取手段と、前記対象物が搬送される搬送路Rなどの搬送経路と前記読取手段との間に配置されたコンタクトガラス94などの透光部材と、該透光部材の前記読取手段とは反対側の表面に対向して配置される対向部材93などの対向部材と、を備えた画像読取装置9などの画像読取装置において、前記対向部材は、カラー像を表示できるカラーディスプレイ930などの表示装置であることを特徴とする。
従来の画像読取装置では、画像読取装置で読み取る基準面を切り替えるために、対向部材を回転駆動する等して基準面を切り替える駆動源が必要であった。このため、基準面を切り替える駆動源の電力消費により、省エネルギー化が困難な場合があった。
一方、本(態様A)では、対向部材として表示装置を用いるため、従来と比べて、表示装置に基準面を表示する電力しか消費しないため省エネルギー化も容易である。
よって、従来よりも、省エネルギー化が可能な画像読取装置を提供できる。
(態様A)において、前記対向部材の位置を、前記読取手段の焦点距離方向に調整可能な位置調整機構940などの位置調整装置を備えることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、対象物の搬送時のシワやバタツキにより、適正焦点距離で読み取りが行えなかったり、搬送詰まりを起こしたり対象物の長さを正確に読み取れないことを抑制することが可能となる。
(態様A)又は(態様B)において、前記表示装置は、表示手段として有機ELディスプレイを備えることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、黒を表現したいときは表示OFFの設定で表現できる等のメリットがあり、消費電力の抑制に貢献できる。
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記表示装置に表示される像は、前記対象物の画像読取時の背景色として使用されることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、対象物の端部を精度良く読み取ることができる。
また、搬送タイミングが適切かどうかを検出すること、又は対象物端部から画像までの距離を読み取ることで、対象物への画像位置や倍率を検出し、狙い値になっているかを判定することができる。
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記表示装置に表示される像は、当該画像読取装置のシェーディング補正用の白基準であることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
従来のように、基準板を複数切り替えるのではなく表示装置の表示部931などの表示部に表示する像をシェーディング補正用の白基準に切り替えるだけで、様々な色や形状の画像が形成された対象物の画像読取、及び画像読取装置のシェーディング補正が行える。
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記表示装置に表示される像は、当該画像読取装置のカラー補正用のカラーパッチであることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
従来のように、基準板を複数切り替えるのではなく表示装置の表示部931などの表示部に表示する像をカラー補正用のカラーパッチに切り替えるだけで、様々な色や形状の画像が形成された対象物の画像読取、及び画像読取装置のカラー補正が行える。
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記表示装置に表示される像は、既知の位置で配置されたライン画像であることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
表示装置の表示部931などの表示部に既知の間隔のライン画像933dなどのライン画像を表示し、読取手段の倍率の補正や、レジストなどの位置補正に利用して、画像読取装置の読取精度を高めることができる。
(態様A)乃至(態様G)のいずれかにおいて、前記対向部材の位置を、前記読取手段の焦点距離方向に調整可能な位置調整機構940などの位置調整装置を備え、前記表示装置は、前記対象物の画像読取時には該対象物の画像面が焦点位置に来るように、当該画像読取装置の補正動作時には該表示装置の表示部931などの表示部が焦点位置に来るように前記位置調整装置によって調整されることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
対象物の搬送時のシワやバタツキにより、適正焦点距離で読み取りが行えなかったり、搬送詰まりを起こしたり対象物の長さを正確に読み取れないことを抑制することが可能となるとともに、各種補正用の表示の読取精度も高めることができる。
(態様A)乃至(態様H)のいずれかにおいて、当該画像読取装置の補正動作時には前記表示装置の表示部931などの表示部が発光することで、前記表示装置に表示した像を前記読取手段で読み取るための光源とすることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
画像読取装置の補正動作時、つまり、表示装置の表示を読取手段で読み取るとき、読取手段に有した照明光源91などの光源を消灯することができ、消費電力の抑制に貢献できる。
プロセスユニット1Y,C,M,Bkなどの画像形成手段と、該画像形成手段で形成された画像を記録材Pなどの対象物に転写する転写装置7などの転写手段と、該対象物に転写された画像を定着する定着装置8などの定着手段と、該定着手段で該対象物に定着された画像を読み取る画像読取手段と、を備えた画像形成装置において、前記画像読取手段として、(態様A)乃至(態様I)のいずれかの画像読取装置9などの画像読取装置を備えることを特徴とする。
7 転写装置
8 定着装置
9 画像読取装置
91 照明光源
92 画像読取部
93 対向部材
94 コンタクトガラス
95 支持部材
96,97 搬送ローラ対
100 装置本体
200 スキャナー
300 表示・操作部
500 複合機
930 カラーディスプレイ
931 表示部
932 曲げ部
933a 背景色(表示部931全域)
933b,c 背景色(表示部931の一部)
933d ライン画像
940 位置調整機構
941 カム
942 カム軸
943 スプリング
P 記録材
R 搬送路
Claims (10)
- 搬送される対象物の画像を読み取る読取手段と、前記対象物が搬送される搬送経路と前記読取手段との間に配置された透光部材と、該透光部材の前記読取手段とは反対側の表面に対向して配置される対向部材と、を備えた画像読取装置において、
前記対向部材は、カラー像を表示できる表示装置であることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置において、
前記対向部材の位置を、前記読取手段の焦点距離方向に調整可能な位置調整装置を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1又は2に記載の画像読取装置において、
前記表示装置は、表示手段として有機ELディスプレイを備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一に記載の画像読取装置において、
前記表示装置に表示される像は、前記対象物の画像読取時の背景色として使用されることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一に記載の画像読取装置において、
前記表示装置に表示される像は、当該画像読取装置のシェーディング補正用の白基準であることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一に記載の画像読取装置において、
前記表示装置に表示される像は、当該画像読取装置のカラー補正用のカラーパッチであることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一に記載の画像読取装置において、
前記表示装置に表示される像は、既知の位置で配置されたライン画像であることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至7のいずれか一に記載の画像読取装置において、
前記対向部材の位置を、前記読取手段の焦点距離方向に調整可能な位置調整装置を備え、
前記表示装置は、前記対象物の画像読取時には該対象物の画像面が焦点位置に来るように、当該画像読取装置の補正動作時には該表示装置の表示部が焦点位置に来るように前記位置調整装置によって調整されることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至8のいずれか一に記載の画像読取装置において、
当該画像読取装置の補正動作時には前記表示装置の表示部が発光することで、前記表示装置に表示した像を前記読取手段で読み取るための光源とすることを特徴とする画像読取装置。 - 画像形成手段と、該画像形成手段で形成された画像を対象物に転写する転写手段と、該対象物に転写された画像を定着する定着手段と、該定着手段で該対象物に定着された画像を読み取る画像読取手段と、を備えた画像形成装置において、
前記画像読取手段として、請求項1乃至9のいずれか一に記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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