JP6150158B2 - 原稿読取方法、原稿読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents

原稿読取方法、原稿読取装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、原稿の画像を画像センサーに読み取らせる原稿読取方法、並びに、かかる原稿読取方法を用いる原稿読取装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、この種の原稿読取装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。この原稿読取装置は、透明な原稿台に対して開閉動作可能な自動原稿給送ユニット(ADF)を備えている。また、原稿台の表面に沿った主走査方向に並べられた複数のLED素子を具備するLEDアレイを搭載したキャリッジなども備えている。このキャリッジは、原稿台の上に載置された原稿の画像を光走査するために、原稿台の表面に沿った方向であり且つ主走査方向に直交する方向である副走査方向に移動できるようになっている。また、ADFは、操作者によって原稿台に対して閉じられることで、原稿台上の原稿を原稿台に向けて押さえ付ける。この状態で操作者によって読取開始命令がなされると、原稿読取装置は、移動照射部たるキャリッジの複数のLED素子から発した光をそれぞれ原稿に向けて照射して原稿面での反射光を得ながら、キャリッジを副走査方向に移動させる。そして、得られた反射光を画像センサーとしてのCCDに受光させて原稿の画像を読み取らせる。
図10は、特許文献1の原稿読取装置における原稿の載置態様を説明するための平面模式図である。同図において、A5、B5、A4、B4、A3という文字はそれぞれ原稿の平面サイズを示している。操作者は、どのような平面サイズの原稿であっても、図示のように、原稿の角を矩形状の原稿台の角に設けられた原稿基準位置に合わせる姿勢で原稿台上に載置する。
図示しないキャリッジは、原稿台の直下においてLEDアレイを原稿台表面に沿った主走査方向に延在させる姿勢で配設されている。そして、図示しない駆動手段により、副走査方向に往復移動するようになっている。以下、原稿の原稿台上における姿勢について、その長手方向を副走査方向に沿わせる姿勢を縦、主走査方向に沿わせる姿勢を横として、特許文献1に記載の原稿読取装置を説明する。
特許文献1に記載の原稿読取装置は、図示のように、原稿台上の原稿の載置態様として、A5横、B5横、A4横、A5縦、B5縦、A4縦、B4縦、及びA3縦の8種類を予め記憶している。図中のSP4という文字は、透明な原稿台の直下に配設された図示しない原稿検知センサーの配置位置を示している。原稿検知センサーは、図中のSP4という文字の位置において、原稿台上に配設された原稿の存否を検知する。また、原稿読取装置の制御ユニットは、この原稿検知センサーによる検知結果と、画像センサーたるCCDによる受光結果とに基づいて、載置台上の原稿の載置態様を特定するための特定処理を実施する。図中のSP1、SP2、SP3という文字はそれぞれ、この特定処理で原稿の存否を判定する領域を示しており、領域SP1、領域SP2、領域SP3は主走査方向において互いに異なる位置に存在している。
原稿読取装置は、ADFの開閉動作を検知する開閉センサーを具備している。操作者が原稿台の上に原稿を置くために原稿台に対してADFを開くと、その開動作が開閉センサーによって検知される。その後、開閉センサーによってADFの閉動作の開始が検知されると、制御ユニットが特定処理を開始する。そして、特定処理において、まず、SP4の位置にある原稿検知センサーによる原稿検知の有無に応じて、載置台上の原稿の載置態様について2つの群のうちの何れに含まれるのかを判定する。2つの群のうち、第1群は、B5縦、A4縦、B4縦、及びA3縦からなる群である。また、第2群は、A5縦、A5横、B5横、及びA4横からなる群である。第1群に含まれる載置態様では何れも原稿が原稿検知センサーによって検知されるのに対し、第2群に含まれる載置態様では何れも原稿が原稿検知センサーによって検知されない。そこで、原稿検知センサーによって原稿が検知された場合には、載置態様について第1群に含まれるものであると判定し、原稿が検知されなかった場合には、載置態様について第2群に含まれるものであると判定する。
制御ユニットは、このようにして載置態様の群を判定したら、次に、領域SP1における原稿の存否を判定するための存否判定処理を実施する。この存否判定処理では、LEDアレイに具備される複数のLED素子のうち、領域SP1に対応するLED素子だけを点灯させる。そして、かかる点灯条件によって得られるCCDからの出力(受光量)に基づいて領域SP1における原稿の存否を判定する。この判定結果が原稿無しであった場合には、第1群であれば載置態様をB5縦であると特定し、第2群であれば載置態様をA5縦であると特定する。これに対し、判定結果が原稿有りであった場合には、次に、領域SP2に対応するLED素子だけを点灯させた後、CCDからの出力に基づいて領域SP2における原稿の存否を判定する。そして、判定結果が原稿無しであった場合には、第1群であれば載置態様をA4縦であると特定し、第2群であれば載置態様をA5横であると特定する。これに対し、判定結果が原稿有りであった場合には、次に、領域SP3に対応するLED素子だけを点灯させた後、CCDからの出力に基づいて領域SP3における原稿の存否を判定する。そして、判定結果が原稿無しであった場合には、第1群であれば載置態様をB4縦であると特定し、第2群であれば載置態様をB5横であると特定する。これに対し、判定結果が原稿有りであった場合には、第1群であれば載置態様をA3であると特定し、第2群であれば載置態様をA4横であると特定する。以上のようにして、原稿台に載置された原稿について8種類のうちの何れであるのかを特定する。
特許文献1では、原稿読取装置のかかる構成により、特定処理の実施時にLEDアレイの光をユーザーの目に入れてしまうことによる不快感を軽減することができるとしている。
不快感を軽減できる理由につき、特許文献1においては具体的な説明がないが、次の通りであると考えられる。即ち、操作者が原稿台の上に原稿を置いてADFを閉じ始めると、原稿読取装置が定処理を開始してLED素子を点灯させ始める。その後、ADFが完全に閉じられると、原稿の存在しない領域であっても、原稿を押さえているADFの表面がLED光を良好に反射させることから、その領域に原稿が存在しているものと誤判定してしまう。このため、特定処理については、ADFが閉じられ始めてから、完全に閉じられる直前までの期間内で完了する必要がある。かかる期間では、ADFが完全に閉じられていないことから、LED光が原稿台とADFとの間から漏れてユーザーの目に入ってしまい易くなる。
特許文献1に記載の原稿読取装置においては、長さ特定処理でLED素子を交代で順次点灯させていくことで、全てのLED素子を同時に点灯させる場合に比べて光量を少なくする。これにより、原稿台とADFとの間から同時に漏れてしまう光の量を低減して、ユーザーの不快感を低減することができるものと考えられる。
ところが、この原稿読取装置では、特定処理において、原稿台に原稿が載置されていない場合に、A5縦の載置態様で原稿が載置されていると誤検知してしまう。この誤検知は、次の理由によって発生するものである。即ち、上述したように、この原稿読取装置は、原稿検知センサーによって原稿が検知されない場合(第2群)であって、且つ、領域SP1における原稿の存否の判定結果が原稿無しであった場合には、載置態様をA5縦であると特定する。しかしながら、同図からわかるように、原稿検知センサーによって原稿が検知されない第2群においては、A5縦の場合に限らず、原稿台の上に原稿が載置されていない場合にも、領域SP1における原稿の存否の判定結果が原稿無しになる。このため、載置台上に原稿が載置されていない場合には、載置態様がA5縦であると誤って特定されて、A5縦で原稿が載置されていると誤検知されてしまうのである。
かかる誤検知の発生を回避するために、原稿検知センサーを図中のSP4の位置ではなく、図中のSPaの位置にずらして、A5縦の載置態様での原稿の有無を原稿検知センサーに検知させるようにしたとする。すると、原稿検知センサーによって原稿が検知された場合には、A4横、A3縦の何れにおいても領域SP3における原稿の存否が原稿有りと判定されることから、それら2つの載置態様を区別することができなくなってしまう。このため、例えば、SPaの位置に加えて、SPbの位置にも原稿検知センサーを配設してそれら2つの載置態様を区別させるなど、原稿検知センサーを増設する必要が生じてコストアップを引き起こしてしまう。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次のような原稿読取方法、原稿読取装置、及び画像形成装置を提供することである。即ち、ユーザーの不快感を軽減し、且つ、原稿検知センサーの増設によるコストアップを引き起こすことなく、原稿台上に原稿が載置されていない場合における載置態様の誤検知の発生を回避することができる原稿読取方法等である。
上記目的を達成するために、本発明は、原稿を載置する原稿台と、前記原稿台の表面に沿った主走査方向に並ぶ複数の分割光源を具備する光源のそれぞれの分割光源から発した光を前記原稿台上の原稿に向けて照射して原稿面での反射光を得ながら、前記表面に沿いつつ主走査方向に直交する方向である副走査方向に移動する移動照射手段と、前記移動照射手段からの反射光を受光して原稿の画像を読み取る画像センサーと、前記表面上の副走査方向の所定位置における原稿の存否を検知する原稿検知手段と、複数の前記分割光源の少なくとも1つを点灯させながら前記画像センサーによる受光量を取得した結果に基づいて前記原稿台上の主走査方向の分割光源点灯位置における原稿の存否を判定する存否判定処理を、点灯させる前記分割光源を互いに異ならせた複数の点灯条件でそれぞれ実施し、それぞれの判定結果、及び前記原稿検知手段による検知結果に基づいて、前記原稿台上における原稿の平面サイズ及び姿勢の組み合わせである載置態様について予め定められた複数種類の載置態様における何れであるのかを特定する制御手段とを有する原稿読取装置において、複数種類の載置態様のうち、前記原稿検知手段によって原稿が検知される載置態様の全てについて、複数種類の前記載置態様のうち、前記原稿検知手段では原稿が検知されない全ての載置態様に共通して原稿の存否を確認し得る点灯条件である基準点灯条件で前記分割光源を点灯させるものを実施した存否判定処理で原稿ありと判定されるように、前記原稿検知手段の主走査方向の配設位置と、前記基準点灯条件とを設定し、前記原稿検知手段によって原稿無しという検知結果が得られた場合には、載置態様の特定のために複数回実施する前記存否判定処理の1つとして、前記基準点灯条件を採用した存否判定処理を実施すると共に、前記原稿検知手段によって原稿有りという検知結果が得られた場合には、載置態様の特定のために複数回実施する前記存否判定処理のそれぞれとして、前記基準点灯条件を採用していないものを実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、本発明は、原稿台に原稿を載置する工程と、前記原稿台の表面に沿った主走査方向に並ぶ複数の分割光源を具備する光源のそれぞれの分割光源から前記原稿台上の原稿に向けて照射して原稿面での反射光を得ながら、該光源を搭載した移動照射手段を前記表面に沿いつつ前記主走査方向に直交する方向である副走査方向に移動させ、前記移動照射手段からの反射光を画像センサーに受光させて原稿の画像を読み取らせる工程と、前記表面上の副走査方向の所定位置における原稿の存否を原稿検知手段によって検知する工程と、複数の前記分割光源の少なくとも1つを点灯させながら前記画像センサーによる受光量を取得した結果に基づいて前記原稿台上の主走査方向の分割光源点灯位置における原稿の存否を判定する存否判定処理を、点灯させる前記分割光源を互いに異ならせた複数の点灯条件でそれぞれ実施し、それぞれの判定結果、及び前記原稿検知手段による検知結果に基づいて、前記原稿台上における原稿の平面サイズ及び姿勢の組み合わせである載置態様について予め定められた複数種類の載置態様における何れであるのかを特定する特定工程とを実施する原稿読取方法において、複数種類の載置態様のうち、前記原稿検知手段によって原稿が検知される載置態様の全てについて、複数種類の前記載置態様のうち、前記原稿検知手段では原稿が検知されない全ての載置態様に共通して原稿の存否を確認し得る点灯条件である基準点灯条件で前記分割光源を点灯させるものを実施した存否判定処理で原稿ありと判定されるように、前記原稿検知手段の主走査方向の配設位置と、前記基準点灯条件とを設定し、前記原稿検知手段によって原稿無しという検知結果が得られた場合には、載置態様の特定のために複数回実施する前記存否判定処理の1つとして、前記基準点灯条件を採用した存否判定処理を実施すると共に、前記原稿検知手段によって原稿有りという検知結果が得られた場合には、載置態様の特定のために複数回実施する前記存否判定処理のそれぞれとして、前記基準点灯条件を採用していないものを実施することを特徴とするものである。
本発明においては、長さ特定処理にて、複数の分割光源を交代で順次点灯させていくことで、全ての分割光源を同時に点灯させる場合に比べて光量を少なくする。これにより、原稿台と原稿との間から同時に漏れてしまう光の量を低減して、ユーザーの不快感を低減することができる。
また、本発明において、原稿台の上に原稿が載置されていない場合には、原稿検知手段による検知結果が原稿なしというものになって、分割光源を基準点灯条件で点灯させる存否判定処理が実施される。そして、その存否判定処理において、原稿の存否の判定結果が原稿無しというものになる。これに対し、原稿が原稿検知手段によって検知されない複数種類の載置態様のうち、何れかの載置態様で載置されていた場合には、前述の存否判定処理における判定結果が必ず原稿有りというものになる。このように、分割光源を基準点灯条件で点灯させる存否判定処理により、載置台上に原稿が載置されているのか否かを区別することが可能であるので、その区別のためだけに原稿検知手段を増設する必要がない。よって、原稿検知センサーの増設によるコストアップを引き起こすことなく、原稿台上に原稿が載置されていない場合における載置態様の誤検知の発生を回避することができる。
実施形態に係る複写機を示す斜視図。 実施形態に係る複写機を示す概略構成図。 同複写機における画像形成部の内部構成の一部を拡大して示す部分構成図。 同複写機における4つの作像ユニットからなるタンデム部の一部を示す部分拡大図。 同複写機における画像読取ユニットを示す斜視図。 同画像読取ユニットのスキャナの移動照射部に搭載されたLEDアレイを示す斜視図。 同スキャナの第2コンタクトガラス上に載置される原稿の位置と、原稿のサイズと、LEDアレイの点灯パターンとを説明するための平面模式図。 同スキャナにおける電気回路の一部を示すブロック図。 同複写機の読取制御部によって実施される特定処理の制御フローを示すフローチャート。 特許文献1の原稿読取装置における原稿の載置態様を説明するための平面模式図。
以下、本発明を、電子写真方式の複写機(以下、単に複写機という)に適用した実施形態について説明する。
まず、実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係る複写機を示す斜視図である。この複写機は、画像形成装置としての画像形成部1と、シート供給装置40と、画像読取ユニット50とを備えている。画像読取装置としての画像読取ユニット50は、画像形成部1の上に固定された原稿読取装置としてのスキャナ150と、これに支持されるシート搬送装置としての原稿自動搬送装置(以下、ADFという)51とを有している。
図2は、実施形態に係る複写機を示す概略構成図である。同図において、画像形成部1のシート供給装置40は、ペーパーバンク41内に多段に配設された2つの給紙カセット42、給紙カセットから記録シートを送り出す送出ローラ43、送り出された記録シートを1枚ずつに分離する分離ローラ45等を有している。また、画像形成部1の搬送路としての給紙路37に対して、シート部材としての記録シートを搬送する複数の搬送ローラ対46等も有している。
給紙カセット42は、複数の記録シートを重ねたシート束の状態で内部に収容している。そして、一番上の記録シートに対して送出ローラ43を押し当てている。送出ローラ43が回転すると、シート束の一番上の記録シートが給紙カセット42から送り出される。
給紙カセット42の付近では、搬送ローラ対46の第1搬送ローラと、これの側方(図2中右側方)に配設された第2搬送ローラとが互いに当接して搬送ニップを形成している。また、第1搬送ローラの下方には、分離ローラ45が配設されており、第1搬送ローラに対して下方から当接して分離搬送ニップを形成している。
送出ローラ43の回転駆動によって給紙カセット42から送り出された記録シートは、搬送ローラ対46の第1搬送ローラと、これの下方に配設された分離ローラ45との当接による分離搬送ニップに進入する。この分離搬送ニップでは、記録シートの上面に当接する第1搬送ローラが図中反時計回り方向に回転駆動しながら、記録シートに対して給紙カセット42側から給送路44側に向かう搬送力を付与する。これに対し、記録シートの下面に当接する分離ローラ45が図中反時計回り方向に回転駆動しながら、記録シートに対して給送路44側から給紙カセット42側に向かう搬送力を付与して、記録シートを給紙カセット42に戻そうとする。
給紙カセット42から記録シートが1枚だけの状態で送り出された場合、分離搬送ニップにおいて、第1搬送ローラと分離ローラ45とが記録シートに対して互いに逆方向に向かう搬送力を付与する。これにより、分離ローラ45の駆動伝達系に所定の閾値を超える負荷がかかる。すると、その駆動伝達系内に配設されたトルクリミッターが作動して、図示しないDCブラシレスモータからの駆動力の分離ローラ45に対する伝達を切る。すると、分離ローラ45が第1搬送ローラによって搬送される記録シートに連れ回るようになって、記録シートが分離搬送ニップから給送路44に向けて排出される。
一方、給紙カセット42から記録シートが複数枚重なった状態で送り出された場合、分離搬送ニップにおいて、第1搬送ローラが一番上の記録シートに対して給紙カセット42側から給送路44側に向かう搬送力を付与する。そして、一番上の記録シートを分離搬送ニップから給送路44側に向けて送り出す。これに対し、分離ローラが下側に位置している記録シートに対して給送路44側から給紙カセット側に向かう搬送力を付与して、下側の記録シートを分離搬送ニップ内から給紙カセット42側に逆戻りさせる。これにより、分離搬送ニップでは、一番上の記録シートが他の記録シートから分離されて1枚の状態で給送路44に送り出される。
給送路44に進入した記録シートは、搬送ローラ対46の搬送ニップに進入して、鉛直方向下方側から上方側に向かう搬送力を付与される。これにより、給送路44内では、記録シートが画像形成部1の給紙路37に向けて搬送される。
画像形成手段としての画像形成部1は、光書込装置2、黒,イエロー,マゼンタ,シアン(K,Y,M,C)のトナー像を形成する4つの作像ユニット3K,Y,M,C、転写ユニット24等を備えている。また、紙搬送ユニット28、レジストローラ対33、定着装置34、スイッチバック装置36、給紙路37等も備えている。そして、光書込装置2内に配設された図示しないレーザーダイオードやLED等の光源を駆動して、ドラム状の4つの感光体4K,Y,M,Cに向けてレーザー光Lを照射する。この照射により、感光体4K,Y,M,Cの表面には静電潜像が形成され、この潜像は所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像される。
図3は、画像形成部1の内部構成の一部を拡大して示す部分構成図である。また、図4は、4つの作像ユニット3K,Y,M,Cからなるタンデム部の一部を示す部分拡大図である。なお、4つの作像ユニット3K,Y,M,Cは、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっているので、図4においては各符号に付すK,Y,M,Cという添字を省略している。
作像ユニット3K,Y,M,Cは、それぞれ、感光体とその周囲に配設される各種装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、画像形成部1本体に対して着脱可能になっている。黒用の作像ユニット3Kを例にすると、これは、感光体4の周りに、帯電装置23、現像装置6、ドラムクリーニング装置15、除電ランプ22等を有している。本複写機では、4つの作像ユニット3K,Y,M,Cを、後述する中間転写ベルト25に対してその無端移動方向に沿って並べるように対向配設した、いわゆるタンデム型の構成になっている。
感光体4としては、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものを用いている。但し、無端ベルト状のものを用いても良い。
現像装置6は、図示しない磁性キャリアと非磁性トナーとを含有する二成分現像剤を用いて潜像を現像するようになっている。内部に収容している二成分現像剤を攪拌しながら搬送して現像スリーブ12に供給する攪拌部7と、現像スリーブ12に担持された二成分現像剤中のトナーを感光体4に転移させるための現像部11とを有している。
攪拌部7は、現像部11よりも低い位置に設けられており、互いに平行配設された2本の搬送スクリュウ8、これらスクリュウ間に設けられた仕切り板、現像ケース9の底面に設けられたトナー濃度センサー10などを有している。
現像部11は、現像ケース9の開口を通して感光体4に対向する現像スリーブ12、これの内部に回転不能に設けられたマグネットローラ13、現像スリーブ12に先端を接近させるドクタブレード14などを有している。現像スリーブ12は、非磁性の回転可能な筒状になっている。マグネットローラ13は、ドクタブレード14との対向位置からスリーブの回転方向に向けて順次並ぶ複数の磁極を有している。これら磁極は、それぞれスリーブ上の二成分現像剤に対して回転方向の所定位置で磁力を作用させる。これにより、攪拌部7から送られてくる二成分現像剤を現像スリーブ12表面に引き寄せて担持させるとともに、スリーブ表面上で磁力線に沿った磁気ブラシを形成する。
磁気ブラシは、現像スリーブ12の回転に伴ってドクタブレード14との対向位置を通過する際に適正な層厚に規制されてから、感光体4に対向する現像領域に搬送される。そして、現像スリーブ12に印加される現像バイアスと、感光体4の静電潜像との電位差によってトナーを静電潜像上に転移させて現像に寄与する。更に、現像スリーブ12の回転に伴って再び現像部11内に戻り、マグネットローラ13の磁極間に形成される反発磁界の影響によってスリーブ表面から離脱した後、攪拌部7内に戻される。攪拌部7内には、トナー濃度センサー10による検知結果に基づいて、二成分現像剤に適量のトナーが補給される。なお、現像装置6として、二成分現像剤を用いるものの代わりに、磁性キャリアを含まない一成分現像剤を用いるものを採用してもよい。
ドラムクリーニング装置15としては、弾性体からなるクリーニングブレード16を感光体4に押し当てる方式のものを用いているが、他の方式のものを用いてもよい。クリーニング性を高める目的で、本例では、外周面を感光体4に接触させる接触導電性のファーブラシ17を、図中矢印方向に回転自在に有する方式のものを採用している。このファーブラシ17は、図示しない固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って微粉末にしながら感光体4表面に塗布する役割も兼ねている。ファーブラシ17にバイアスを印加する金属製の電界ローラ18を図中矢示方向に回転自在に設け、これにスクレーパ19の先端を押し当てている。ファーブラシ17に付着したトナーは、ファーブラシ17に対してカウンタ方向に接触して回転しながらバイアスが印加される電界ローラ18に転位する。そして、スクレーパ19によって電界ローラ18から掻き取られた後、回収スクリュウ20上に落下する。回収スクリュウ20は、回収トナーをドラムクリーニング装置15における図紙面と直交する方向の端部に向けて搬送して、外部のリサイクル搬送装置21に受け渡す。リサイクル搬送装置21は、受け渡されたトナーを現像装置6に送ってリサイクルする。
除電ランプ22は、光照射によって感光体4を除電する。除電された感光体4の表面は、帯電装置23によって一様に帯電せしめられた後、光書込装置2による光書込処理がなされる。なお、帯電装置23としては、帯電バイアスが印加される帯電ローラを感光体4に当接させながら回転させるものを用いている。感光体4に対して非接触で帯電処理を行うスコロトロンチャージャ等を用いてもよい。
図3において、4つの作像ユニット3K,Y,M,Cの感光体4K,Y,M,Cには、これまで説明してきたプロセスによってK,Y,M,Cトナー像が形成される。
4つの作像ユニット3K,Y,M,Cの下方には、転写ユニット24が配設されている。ベルト駆動装置としての転写ユニット24は、複数のローラによって張架した中間転写ベルト25を、感光体4K,Y,M,Cに当接させながら図3中時計回り方向に無端移動させる。これにより、感光体4K,Y,M,Cと、無端状のベルト部材である中間転写ベルト25とが当接するK,Y,M,C用の1次転写ニップが形成されている。K,Y,M,C用の1次転写ニップの近傍では、ベルトループ内側に配設された1次転写ローラ26K,Y,M,Cによって中間転写ベルト25を感光体4K,Y,M,Cに向けて押圧している。これら1次転写ローラ26K,Y,M,Cには、それぞれ図示しない電源によって1次転写バイアスが印加されている。これにより、K,Y,M,C用の1次転写ニップには、感光体4K,Y,M,C上のトナー像を中間転写ベルト25に向けて静電移動させる1次転写電界が形成されている。図中時計回り方向の無端移動に伴ってK,Y,M,C用の1次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト25のおもて面には、各1次転写ニップでトナー像が順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト25のおもて面には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
転写ユニット24の図中下方には、駆動ローラ30と2次転写ローラ31との間に、無端状の紙搬送ベルト29を掛け渡して無端移動させる紙搬送ユニット28が設けられている。そして、自らの2次転写ローラ31と、転写ユニット24の下部張架ローラ27との間に、中間転写ベルト25及び紙搬送ベルト29を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト25のおもて面と、紙搬送ベルト29のおもて面とが当接する2次転写ニップが形成されている。2次転写ローラ31には図示しない電源によって2次転写バイアスが印加されている。一方、転写ユニット24の下部張架ローラ27は接地されている。これにより、2次転写ニップに2次転写電界が形成されている。
この2次転写ニップの図中右側方には、レジストローラ対33が配設されている。また、レジストローラ対33のレジストニップの入口付近には、図示しないレジストローラセンサーが配設されている。図示しないシート供給装置からレジストローラ対33に向けて搬送されてくる記録部材としての記録シートは、その先端がレジストローラセンサーに検知された所定時間後記録シートの搬送が一時停止し、レジストローラ対33のレジストニップに先端を突き当てる。
記録シートの先願がレジストニップに突き当たると、レジストローラ対33は、記録シートを中間転写ベルト25上の4色トナー像に同期させ得るタイミングでローラ回転駆動を再開して、記録シートを2次転写ニップに送り出す。2次転写ニップ内では、中間転写ベルト25上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の作用によって記録シートに一括2次転写され、記録シートの白色と相まってフルカラー画像となる。2次転写ニップを通過した記録シートは、中間転写ベルト25から離間して、紙搬送ベルト29のおもて面に保持されながら、その無端移動に伴って定着装置34へと搬送される。
2次転写ニップを通過した中間転写ベルト25の表面には、2次転写ニップで記録シートに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、中間転写ベルト25に当接するベルトクリーニング装置によって掻き取り除去される。
定着装置34に搬送された記録シートは、定着装置34内における加圧や加熱によってフルカラー画像が定着させしめられた後、定着装置34から排紙ローラ対35に送られた後、機外へと排出される。
図2において、紙搬送ユニット28および定着装置34の下には、スイッチバック装置36が配設されている。これにより、片面に対する画像定着処理を終えた記録シートが、切換爪で記録シートの進路を記録シート反転装置側に切り替えられ、そこで反転されて再び2次転写転写ニップに進入する。そして、もう片面にも画像の2次転写処理と定着処理とが施された後、排紙トレイ上に排紙される。
画像形成部1の上に固定されたスキャナ150は、移動照射部152を有している。移動照射部152は、原稿MSに接触するようにスキャナ150のケーシング上壁に固定された図示しない第2コンタクトガラスの直下に配設されている。光源としてのLEDアレイや、反射ミラーなどからなる光学系を具備する移動照射部152は、図1中左右方向である副走査方向に移動することができる。そして、図1中左側から右側に移動していく過程で、LEDアレイから発した光を第2コンタクトガラス上に載置された図示しない原稿で反射させた後、反射ミラーを経由させて、スキャナ本体に固定された画像読取センサー153に受光させる。
なお、移動照射部152は、図示の位置よりも少し左側の位置に移動して、スキャナ150のケーシング上壁に固定された図示しない第1コンタクトガラスの直下に位置することも可能である。
スキャナ150の上に配設されたADF51は、本体カバー52に、読取前の原稿MSを載置するための原稿載置台53を保持している。加えて、シート部材としての原稿MSを搬送するための搬送ユニット54、読取後の原稿MSをスタックするための原稿スタック台55なども保持している。図5に示されるように、スキャナ150に固定された蝶番159によって上下方向に揺動可能に支持されている。そして、その揺動によって開閉扉のような動きをとり、開かれた状態でスキャナ150の上面の第1コンタクトガラス154や第2コンタクトガラス155を露出させる。原稿束の片隅を綴じた本などの片綴じ原稿の場合には、原稿を1枚ずつ分離することができないため、ADFによる搬送を行うことができない。そこで、片綴じ原稿の場合には、ADF51を図5に示されるように開いた後、読み取らせたいページが見開かれた片綴じ原稿を下向きにして第2コンタクトガラス155上に載せた後、ADFを閉じる。そして、図示しないコピースタートボタンを押す。すると、スキャナ150の移動照射部(152)は、第1コンタクトガラス154の直下の位置をホームポジションにしており、読取待機中にはそのホームポジションで停止している。コピースタートボタンが押されると、移動照射部(152)がホームポジションから第2コンタクトガラス155の直下に向けて移動し始める。そして、第2コンタクトガラス155の図5中における左側端部から右側端部に向けて移動していく。このとき、移動照射部(152)は、LEDアレイから発した光を原稿面で反射させて、反射光をCCD(153)に向けて導く。これにより、原稿の画像がCCDによって原稿の先端側(副走査方向の上流側)から後端側に向けて順次読み取られていく。なお、ADF51は、原稿台たる第2コンタクトガラス155上に載置された原稿を第2コンタクトガラス155に向けて押さえ付ける原稿押さえ手段として機能している。
原稿が互いに独立した複数の原稿MSを単に積み重ねた原稿束である場合には、その原稿MSをADF51によって1枚ずつ自動搬送しながら、その画像をスキャナ150に順次読み取らせていくことができる。この場合、操作者は原稿束を原稿載置台53上にセットした後、図示しないコピースタートボタンを押す。すると、ADF51が、原稿載置台53上に載置された原稿束の原稿MSを上から順に搬送ユニット54内に送り、それを反転させながら原稿スタック台55に向けて搬送する。この搬送の過程で、原稿MSを反転させながらスキャナ150の第1コンタクトガラス154の真上に通す。これにより、原稿MSの第1面の画像が上述したホームポジションで停止したままの状態の移動照射部(152)によって走査されてCCD(153)に読み取られる。
なお、図5において、ADF51とスキャナ150とを具備する画像読取ユニット50は、ADF51の開閉角度を検知するロータリーエンコーダー等からなる開閉センサー157を有している。以下、ADF51の開閉角度について、ADF51がスキャナ150の第2コンタクトガラス155に接触して第2コンタクトガラス155を完全に覆う状態の開閉角度を0[°]として説明する。また、ADF51がほぼ鉛直方向に延在する姿勢になるまで開かれた状態の開閉角度を90[°]として説明する。
図6は、移動照射部(152)に搭載された光源としてのLEDアレイ152aを示す斜視図である。図示のように、LEDアレイ152aは、分割光源たる複数のLED素子152a’を具備している。これらLED素子152a’は、第1コンタクトガラス(154)の表面に沿いつつ、移動照射部(152)の移動方向に直交する方向である主走査方向に沿って一直線状に並んでいる。スキャナ150は、原稿(MS)の画像を読み取るときには、LEDアレイ152aの全てのLED素子152a’を点灯させた状態で移動照射部(152)を原稿(MS)の先端側から後端側に向けて移動させる。
図7は、第2コンタクトガラス155上に載置される原稿の位置と、原稿の載置態様と、LEDアレイ152aの点灯パターンとを説明するための平面模式図である。同図は、第2コンタクトガラス155を鉛直方向の上方から示しており、第2コンタクトガラス155の直下に、移動照射部152が配設されている。
同図において、A5Y、B5Y、A4Yという文字は、A5横、B5横、A4横という載置態様をそれぞれ示している。また、A5T、B5T、A4T、B4T、A3Tという文字は、A5縦、B5縦、A4縦、B4縦、A3縦という載置態様をそれぞれ示している。第2コンタクトガラス155は、自らの平面の短手方向を原稿読取の際の原稿走査における主走査方向に沿わせつつ、長手方向を副走査方向に沿わせる姿勢で配設されている。そして、移動照射部152は、その長手方向を主走査方向に沿わせた姿勢で配設されており、図示しない移動機構によって副走査方向に移動することが可能になっている。つまり、移動照射部152は、第2コンタクトガラス155の長手方向(副走査方向)に沿って往復移動することが可能である。第2コンタクトガラス155上に載置された原稿の画像を読み取る際には、移動照射部152は、副走査方向において、図中の左側から右側に向けて移動する。以下、原稿を読み取る際の副走査方向における図中の左側を読取時上流側という。また、図中の右側を読取時下流側という。
実施形態に係る複写機では、図中の太矢印の先端位置を原稿基準位置としている。この原稿基準位置は、第2コンタクトガラス155の2次元平面上にある4つのコーナーのうち、1つのコーナーの位置であり、このコーナーは、第2コンタクトガラス155の副走査方向における全域のうち、読取時の副走査方向の上流端に存在している。
図8は、実施形態に係る複写機のスキャナ(150)における電気回路の一部を示すブロック図である。同図において、制御手段としての読取制御部170は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などからなる。読取制御部170には、開閉センサー157、原稿検知センサー161、画像処理回路171、LED駆動回路172、モーター駆動回路173、ホームポジションセンサー175などが接続されている。同図に示される開閉センサー157、LEDアレイ152a、CCD153の役割については、既に述べた通りであるので説明を省略する。
読取制御部170は、図7に示される8つの載置態様(A5Y等)を記憶手段としてのROM内に予め記憶している。原稿検知センサー161は、反射型フォトセンサーからなる。そして、第2コンタクトガラス155の真下に位置した状態で、第2コンタクトガラス155に向けて光を照射する。ADF(51)が開かれた直後の状態では、原稿検知センサー161の発光素子から出射された光が、第2コンタクトガラス155を通じて鉛直方向の真上に向けて進んでいく。このため、原稿検知センサー161は、自らの発光素子から発した光を反射光として受光素子で検知することがない。一方、第2コンタクトガラス155の平面上における全域のうち、原稿検知センサー161の真上の領域に原稿が置かれると、原稿検知センサー161の発光素子から出射された光が原稿面で反射して反射光となる。そして、この反射光が原稿検知センサー161の受光素子に受光される。このように、原稿検知センサー161は、自らの真上に原稿が存在している場合には、自らの受光素子によって所定の閾値を超える量の光を受光する(原稿を検知する)。これに対し、自らの真上に原稿が存在していない場合には、受光素子による受光量が閾値を下回る(原稿を検知しない)。
図8に示されるホームポジションセンサー175は、透過型フォトセンサー等からなり、移動照射部(152)についてホームポジションに位置しているか否かを検知して、その検知結果を読取制御部170に出力するものである。また、LED駆動回路172は、読取制御部170からの信号に基づいて、LEDアレイ152aの複数のLED素子における点灯の入切を後述するブロック毎に制御するものである。また、画像処理回路171は、CCD153からの信号に基づいて読取画像の画像データを構築するものであり、必要に応じてCCD153の主走査方向における所定領域の受光量の信号を読取制御部170に出力する。また、移動モーター174は、移動照射部(152)を副走査方向に移動させるためのものであって、ステッピングモーターからなっている。この移動モーター174に対する励磁はモーター駆動回路173によって制御されるが、駆動量や駆動方向などについては読取制御部170によって制御される。
読取待機時には、移動照射部152は上述したホームポジションに位置している。図7において、このホームポジションは第2コンタクトガラス155よりも図中の左側の位置であり、図示されていない。通常は、図示しないADF(51)が完全に閉じられていて第2コンタクトガラス155を覆っている状態になっている。このため、操作者は、第2コンタクトガラス155の上に原稿を載置するためには、ADF(51)を開く必要がある。操作者によってADF(51)が開かれ始めて、ADF(51)の開閉角度がそれまでの0[°]から上昇して30[°]まで到達すると、スキャナ150に搭載された読取制御部(170)は、ADF(51)の開操作がなされ始めたことを認識する。そして、その認識に基づいて、移動照射部152をホームポジションから図中の原稿サイズ検知位置DPまで移動させる。なお、本明細書では、移動照射部152の副走査方向における読取時上流側の端を、移動照射部152の副走査方向の位置基準として説明している。このため、同図においては、原稿サイズ検知位置DPを示す一点鎖線を、図中の移動照射部152における読取時上流側の端と同じ位置に示している。
移動照射部152のLEDアレイ152aは、主走査方向において8つのブロックに分割されている(図7参照)。そして、複数のLED素子(152a’)の点灯の入切を、ブロック毎に制御することが可能になっている。つまり、同じブロックに存在するLED素子同士に対しては、同時に電源の入切がなされるようになっている。
操作者は、どのようなサイズの原稿であっても、図示のように、その原稿の副走査方向における先端に存在する角を、第2コンタクトガラス155の原稿基準位置に位置させる状態で、原稿を第2コンタクトガラス155上に載置する。原稿サイズ検知位置DPに位置している移動照射部152は、原稿が第2コンタクトガラス155上に載置されると、その原稿の副走査方向における読取時上流側の端部に対向する。つまり、原稿サイズ検知位置DPは、移動照射部152に対し、第2コンタクトガラス155上に載置された原稿の読取時上流側の端部を対向させる位置になっている。
操作者が第2コンタクトガラス155の上に原稿を載置した後、図示しないADF(51)を閉じ始めると、ADF(51)の開閉角度が90[°]から低下し始める。そして、やがて開閉センサー(157)による開閉角度の検知結果が70[°]まで低下する。読取制御部(170)は、開閉角度が70[°]まで低下すると、ADF(51)の閉操作がなされ始めたと判断する。そして、その判断に基づいて、第2コンタクトガラス155上に載置された原稿の載置態様を特定するための特定処理を開始する。
特定処理を開始した読取制御部(170)は、まず、第2コンタクトガラス155の主走査方向における所定位置での原稿の存否を判定するための存否判定処理を複数回実施する。それぞれの存否判定処理では、LEDアレイ152aの部分点灯を行った状態でのCCD(153)による受光量を取得したり、その受光量について所定の閾値を下回るか否かを判定したりした結果に基づいて、原稿の存否を判定する。また、それぞれの存否判定処理では、LED素子の点灯条件を互いに異ならせる。
存否判定処理におけるCCD(153)による受光量の取得対象となる取得対象領域としては、図7に示される基準判定領域S0、第1判定領域S1、第2判定領域S2、第3判定領域S3、及び第4判定領域S4の4つが予め定められている。基準判定領域S0は、LEDアレイ(152a)における第3ブロックのLED素子(以下、第3ブロックLED素子という)に対向する領域である。また、第1判定領域S1は、LEDアレイにおける第5ブロックのLED素子(以下、第5ブロックLED素子)に対向する領域である。また、第2判定領域S2は、LEDアレイにおける第6ブロックのLED素子(以下、第6ブロックLED素子という)に対向する領域である。また、第3判定領域S3は、LEDアレイにおける第7ブロックのLED素子(以下、第7ブロックLED素子という)に対向する領域である。また、第4判定領域S4は、LEDアレイにおける第8ブロックのLED素子(以下、第8ブロックLED素子という)に対向する領域である。
読取制御部(170)は、特定処理において、例えば基準判定領域S0における原稿の存否を判定するための存否判定処理である基準存否判定処理を行う場合には、LEDアレイ152aにおける第3ブロックLED素子だけを点灯させる。そして、この点灯条件によって得られるCCD(153)による主走査方向の全域における受光量のうち、基準判定領域S0だけにおける受光量と、所定の閾値とを比較し、「受光量≧閾値」である場合に原稿有りと判定し、そうでない場合に原稿なしと判定する。
また、読取制御部(170)は、特定処理において、第1判定領域S1における原稿の存否を判定するための存否判定処理である第1存否判定処理を行う場合には、LEDアレイ152aにおける第5ブロックLED素子だけを点灯させる。そして、この点灯条件によって得られるCCDによる主走査方向の全域における受光量のうち、第1判定領域S1だけにおける受光量と、所定の閾値とを比較する。同様に、第2、第3、第4判定領域(S2、S3、S4)における原稿の存否を判定するための第2、第3、第4存否判定処理を行う場合には、第6、第7、第8ブロックLED素子だけを点灯させる。そして、それぞれの点灯条件によって得られるCCDによる主走査方向の全域における受光量のうち、第2、第3、第4判定領域だけにおける受光量と、所定の閾値とを比較し、「受光量≧閾値」である場合に原稿有りと判定する。
存否判定処理の種類と、点灯させるLED素子と、主走査方向における受光量の取得領域との関係を、次の表1に示す。
Figure 0006150158
読取制御部(170)は、原稿検知センサー(161)による検知結果に基づいて、複数の存否判定処理のうち、どの存否判定処理を実施するのかを決定する。そして、存否判定処理における判定結果と、原稿検知センサーによる検知結果とに基づいて、第2コンタクトガラス155上の原稿の載置態様を特定する。
かかる特定処理においては、LEDアレイを部分点灯させて原稿の載置態様を特定することで、特定処理の実施時にLEDアレイの光をユーザーの目に入れてしまうことによる不快感を軽減することができる。なお、実施形態に係る複写機の特定処理として、本段落までに説明してきた事項は、従来の原稿読取装置における特定処理と共通する事項についてだけである。実施形態に係る複写機の特定処理では、従来の特定処理とは異なる特徴的な処理を実施するが、この特徴的な処理については後述する。
次に、実施形態に係る複写機の特徴的な構成について説明する。
図9は、実施形態に係る複写機の読取制御部(170)によって実施される特定処理の制御フローを示すフローチャートである。特定処理は、上述したように、ADF(51)が90[°]の開閉角度で開かれた状態から、開閉角度が70[°]まで低下したことに基づいて開始される。
読取制御部は、特定処理を開始すると、まず、原稿検知センサー(161)によって原稿が検知されているか否かを判定する(ステップ1:以下、ステップをSと記す)。そして、原稿が検知されている場合には(S1でY)、制御フローを、S2〜S11からなる第1フローに進める。これに対し、原稿が検知されていない場合には(S1でN)、制御フローを、S12〜S27からなる第2フローに進める。
制御フローを第1フローに進めた読取制御部は、次に、第2存否判定処理を実施した後(S2)、第2判定領域S2における原稿の存否に応じて、次の工程を選択する(S3)。具体的には、第2判定領域S2に原稿が存在していなかった場合には(S3でN)、次の工程をS9のエラー処理に進める。そして、このエラー処理で、「原稿が原稿基準に合わせた姿勢で載置されていません。原稿の位置合わせを行って下さい。」というエラーメッセージを画像形成部(1)の表示部に表示させる。原稿が原稿基準で正しく位置合わせされていれば、原稿検知センサー(161)によって原稿が検知されているにもかかわらず、第2判定領域S2で原稿が検知されない、といった事態が発生しないことから、前述のようなエラーメッセージを表示させるのである。読取制御部は、このようなエラー処理を行った後、一連の制御フローを終了する。これに対し、第2判定領域S2に原稿が存在していた場合には(S3でY)、次に、第3存否判定処理を実施した後(S4)、第3判定領域S3における原稿の存否に応じて、次の工程を選択する(S5)。
第3判定領域S3に原稿が存在していなかった場合(S5でN)、読取制御部は、載置態様についてA4Tであると特定した後(S10)、一連の制御フローを終了する。これに対し、第3判定領域S3に原稿が存在していた場合には(S5でY)、第4存否判定処理を実施した後(S6)、第4判定領域S4における原稿の存否に応じて、次の工程を選択する(S7)。
第4判定領域S4に原稿が存在していなかった場合(S7でN)、読取制御部は、載置態様についてB4Tであると特定した後(S11)、一連の制御フローを終了する。これに対し、第4判定領域S4に原稿が存在していた場合には(S7でY)、載置態様についてA3Tであると特定した後(S8)、一連の制御フローを終了する。
読取制御部は、上記S1の工程で制御フローを第2フローに進めると、まず、基準存否判定処理を実施した後(S12)、基準判定領域S0における原稿の存否に応じて、次の工程を選択する(S13)。具体的には、基準判定領域S0に原稿が存在していなかった場合には(S13でN)、工程をS23のエラー処理に進める。そして、このエラー処理において、「原稿が載置されていません。」というエラーメッセージを画像形成部(1)の表示部に表示させた後、一連の制御フローを終了させる。原稿検知センサーで原稿が検知されず、且つ基準判定領域S0に原稿が存在していない場合には、第2コンタクトガラス(155)上に原稿が載置されていない可能性が高いからである。読取制御部は、このようなエラー処理を行った後、一連の制御フローを終了する。これに対し、基準判定領域S0に原稿が存在していた場合には(S13でY)、次に、第1存否判定処理を実施した後(S14)、第1判定領域S1における原稿の存否に応じて、次の工程を選択する(S15)。
第1判定領域S1に原稿が存在していなかった場合(S15でN)、読取制御部は、載置態様をA5Tであると特定した後(S24)、一連の制御フローを終了させる。これに対し、第1判定領域S1に原稿が存在していた場合には(S15でY)、次に、第2存否判定処理を実施した後(S16)、第2判定領域S2における原稿の存否に応じて、次の工程を選択する(S17)。
第2判定領域S2に原稿が存在していなかった場合(S17でN)、読取制御部は、載置態様をB5Tであると特定した後(S25)、一連の制御フローを終了させる。これに対し、第2判定領域S2に原稿が存在していた場合には(S17でY)、次に、第3存否判定処理を実施した後(S18)、第3判定領域S3における原稿の存否に応じて、次の工程を選択する(S19)。
第3判定領域S3に原稿が存在していなかった場合(S19でN)、読取制御部は、載置態様をA5Yであると特定した後(S26)、一連の制御フローを終了させる。これに対し、第3判定領域S3に原稿が存在していた場合には(S19でY)、次に、第4存否判定処理を実施した後(S20)、第4判定領域S4における原稿の存否に応じて、次の工程を選択する(S21)。
第4判定領域S4に原稿が存在していなかった場合(S21でN)、読取制御部は、載置態様をB5Yであると特定した後、一連の制御フローを終了させる。これに対し、第4判定領域S4に原稿が存在していた場合には(S21でY)、載置態様をA4Yであると特定した後(S22)、一連の制御フローを終了させる。
図7に示されるように、8つの載置態様のうち、原稿検知センサー161によって原稿が検知されないのは、A5Y、B5Y、A4Y、A5T、及びB5Tの5つである。また、上述したように、基準存否判定処理では、第3ブロックのLED素子を点灯させる点灯条件である基準点灯条件のもとで、CCD(153)の基準判定領域における受光量を取得する。この基準点灯条件は、同図からわかるように、前述した5つの載置態様の全てに共通して原稿の存否を確認することが可能である。
先に説明したように、読取制御部は、図9で示される制御フローにおいて、原稿検知センサーによって原稿無しという検知結果が得られた場合には(S1でN)、存否判定処理の1つとして、基準存否判定処理(S12)を実施する。つまり、基準点灯条件でLED素子を点灯させて基準判定領域S0における原稿の存否を判定する。原稿が第2コンタクトガラス(155)上に載置されていない場合には、その基準存否判定処理において、原稿の存否の判定結果が原稿なしというものになる(S13でN、S23)。これにより、原稿台上に原稿が載置されていない場合における載置態様の誤検知の発生を回避することができる。
読取制御部は、図9に示されるように、原稿検知センサー(161)によって原稿が検知されない場合には(S1でN)、載置態様の特定のために複数回実施する存否判定処理のうち、基準点灯条件を採用した基準存否判定処理を始めに実施する(S12)。かかる構成では、第2コンタクトガラス(155)に原稿が載置されていない場合には、載置態様の特定に先立って、原稿が載置されていないことを迅速に検知して、特定処理の実施時間を短縮することができる。
図7において、原稿検知センサー161の主走査方向の配設位置と、基準点灯条件(第3ブロック)との組み合わせは、次のようなものに設定されている。即ち、同図からわかるように、原稿検知センサー161によって原稿が検知されるA4T、B4T、及びA3Tの3つの載置態様が何れも、基準点灯条件(第3ブロック)を採用した基準存否判定処理でも原稿ありと判定されるように設定されている。このように設定された構成において、読取制御部は、図9に示される制御フローにおいて、次のような処理を実施する。即ち、原稿検知センサー(161)によって原稿が検知された場合には(S1でY)、存否判定処理として、基準点灯条件を採用していない第2存否判定処理、第3存否判定処理、及び第4存否判定処理のうち、少なくとも何れか1つを実施する。これらの存否判定処理は、何れも基準点灯条件とは異なる点灯条件を採用したものである。原稿検知センサーによって原稿が検知されている場合、原稿について載置されているか否かを存否判定処理で判定する必要がない。よって、基準点灯条件を採用した基準存否判定処理を省略することで、特定処理の実施時間を短縮化しつつ、誤特定の発生を回避することができる。
図9に示される制御フローにおける各フローと、各存否判定処理における判定結果と、載置態様の特定結果との関係を、次の表2に示す。
Figure 0006150158
なお、読取制御部は、特定処理において、LEDアレイ(152a)の各ブロックにおけるLED素子(152A’)の発光強度を、原稿読取時の発光強度よりも小さくする処理を実施する。これにより、特定処理の実施時にLEDアレイの光をユーザーの目に入れてしまうことによる不快感を更に軽減することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[態様A]
態様Aは、原稿を載置する原稿台(例えば第2コンタクトガラス155)と、前記原稿台の表面に沿った主走査方向に並ぶ複数の分割光源(例えばLED素子152a’)を具備する光源(例えばLEDアレイ152a)のそれぞれの分割光源から発した光を前記原稿台上の原稿に向けて照射して原稿面での反射光を得ながら、前記表面に沿いつつ主走査方向に直交する方向である副走査方向に移動する移動照射手段(例えば移動照射部152)と、前記移動照射手段からの反射光を受光して原稿の画像を読み取る画像センサー(例えばCCD)と、前記表面上の副走査方向の所定位置における原稿の存否を検知する原稿検知手段(例えば原稿検知センサー161)と、前記載置台上に載置された原稿の平面サイズ及び姿勢の組み合わせである載置態様として複数種類のものを記憶している記憶手段(例えばROM)と、複数の前記分割光源の少なくとも1つを点灯させながら前記画像センサーによる受光量を取得した結果に基づいて前記載置台上の主走査方向の分割光源点灯位置における原稿の存否を判定する存否判定処理を、点灯させる前記分割光源を互いに異ならせた複数の点灯条件でそれぞれ実施し、それぞれの判定結果、及び前記原稿検知手段による検知結果に基づいて、前記原稿の載置態様を特定する制御手段(例えば読取制御部170)とを有する原稿読取装置(例えばスキャナ150)において、前記原稿検知手段によって原稿無しという検知結果が得られた場合には、載置態様の特定のために複数回実施する前記存否判定処理の1つとして、複数種類の載置態様のうち、前記原稿検知手段では原稿が検知されない全ての載置態様に共通して原稿の存否を確認し得る点灯条件である基準点灯条件で前記分割光源を点灯させるものを実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
[態様B]
態様Bは、態様Aにおいて、前記原稿検知手段によって原稿無しという検知結果が得られた場合には、載置態様の特定のために複数回実施する前記存否判定処理のうち、前記基準点灯条件を採用した存否判定処理を始めに実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、既に説明したように、原稿台に原稿が載置されていない場合には、載置態様の特定に先立って、原稿が載置されていないことを迅速に検知して、特定処理の実施時間を短縮することができる。
[態様C]
態様Cは、態様A又はBにおいて、複数種類の前記載置態様のうち、前記原稿検知手段によって原稿が検知される載置態様の全て(例えばA4T、B4T、及びA3T)について、前記基準点灯条件(例えば第3ブロックLED素子点灯)を採用した存否判定処理(例えば基準存否判定処理)で原稿ありと判定されるように、前記原稿検知手段の主走査方向の配設位置と、前記基準点灯条件とを設定するとともに、前記原稿検知手段によって原稿有りという検知結果が得られた場合には、載置態様の特定のために複数回実施する前記存否判定処理としてそれぞれ、前記基準点灯条件を採用していないものを実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、原稿検知手段によって原稿が検知されている場合に、基準点灯条件を採用した存否判定処理を省略することで、特定処理の実施時間を短縮化しつつ、誤特定の発生を回避することができる。
[態様D]
態様Dは、態様A〜Cの何れかにおいて、前記存否判定処理における複数の前記分割光源の発光強度をそれぞれ、原稿の画像を読み取る画像読取処理を実施するときにおける複数の前記分割光源の発光強度よりも低くする処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、長さ特定処理の実施時にLEDアレイの光をユーザーの目に入れてしまうことによる不快感を更に軽減することができる。
[態様E]
態様Eは、態様A〜Dの何れかにおいて、前記原稿台上に載置された原稿を前記原稿台の表面に向けて押さえる原稿押さえ手段(例えばADF51)と、前記原稿押さえ手段の前記原稿台に対する開閉動作を検知する開閉検知手段(例えば開閉センサー157)とを設けるとともに、前記開閉検知手段によって前記原稿押さえ手段の閉動作が検知されたことに基づいて、前記長さ特定処理を開始する処理を実施するように、制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、開閉動作に連動させて、移動照射手段を原稿サイズ検知位置まで移動させたり、長さ特定処理を開始したりすることができる。
1:画像形成部
51:ADF(押さえ手段)
150:スキャナ(原稿読取装置)
152:移動照射部(移動照射手段)
152a:LEDアレイ(光源)
152a’:LED素子(分割光源)
153:CCD(画像センサー)
155:第2コンタクトガラス(原稿台)
161:原稿検知センサー(原稿検知手段)
170:読取制御部(制御手段)
特開2010−226690号公報

Claims (6)

  1. 原稿を載置する原稿台と、前記原稿台の表面に沿った主走査方向に並ぶ複数の分割光源を具備する光源のそれぞれの分割光源から発した光を前記原稿台上の原稿に向けて照射して原稿面での反射光を得ながら、前記表面に沿いつつ主走査方向に直交する方向である副走査方向に移動する移動照射手段と、前記移動照射手段からの反射光を受光して原稿の画像を読み取る画像センサーと、前記表面上の副走査方向の所定位置における原稿の存否を検知する原稿検知手段と、複数の前記分割光源の少なくとも1つを点灯させながら前記画像センサーによる受光量を取得した結果に基づいて前記原稿台上の主走査方向の分割光源点灯位置における原稿の存否を判定する存否判定処理を、点灯させる前記分割光源を互いに異ならせた複数の点灯条件でそれぞれ実施し、それぞれの判定結果、及び前記原稿検知手段による検知結果に基づいて、前記原稿台上における原稿の平面サイズ及び姿勢の組み合わせである載置態様について予め定められた複数種類の載置態様における何れであるのかを特定する制御手段とを有する原稿読取装置において、
    複数種類の載置態様のうち、前記原稿検知手段によって原稿が検知される載置態様の全てについて、複数種類の前記載置態様のうち、前記原稿検知手段では原稿が検知されない全ての載置態様に共通して原稿の存否を確認し得る点灯条件である基準点灯条件で前記分割光源を点灯させるものを実施した存否判定処理で原稿ありと判定されるように、前記原稿検知手段の主走査方向の配設位置と、前記基準点灯条件とを設定し、
    前記原稿検知手段によって原稿無しという検知結果が得られた場合には、載置態様の特定のために複数回実施する前記存否判定処理の1つとして、前記基準点灯条件を採用した存否判定処理を実施すると共に、前記原稿検知手段によって原稿有りという検知結果が得られた場合には、載置態様の特定のために複数回実施する前記存否判定処理のそれぞれとして、前記基準点灯条件を採用していないものを実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 請求項1の原稿読取装置において、
    前記原稿検知手段によって原稿無しという検知結果が得られた場合には、載置態様の特定のために複数回実施する前記存否判定処理のうち、前記基準点灯条件を採用した存否判定処理を始めに実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  3. 請求項1又は2の原稿読取装置において、
    前記存否判定処理における複数の前記分割光源の発光強度をそれぞれ、原稿の画像を読み取る画像読取処理を実施するときにおける複数の前記分割光源の発光強度よりも低くする処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の原稿読取装置において、
    前記原稿台上に載置された原稿を前記原稿台の表面に向けて押さえる原稿押さえ手段と、前記原稿押さえ手段の前記原稿台に対する開閉動作を検知する開閉検知手段とを設けるとともに、
    前記開閉検知手段によって前記原稿押さえ手段の閉動作が検知されたことに基づいて、前記存否判定処理を開始する処理を実施するように、制御手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  5. 原稿の画像を読み取る原稿読取装置と、前記原稿読取装置による画像の読取結果に基づいて記録部材に画像を形成する画像形成手段とを備える画像形成装置において、
    前記原稿読取装置として、請求項1乃至4の何れか一項に記載の原稿読取装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 原稿台に原稿を載置する工程と、前記原稿台の表面に沿った主走査方向に並ぶ複数の分割光源を具備する光源のそれぞれの分割光源から前記原稿台上の原稿に向けて照射して原稿面での反射光を得ながら、該光源を搭載した移動照射手段を前記表面に沿いつつ前記主走査方向に直交する方向である副走査方向に移動させ、前記移動照射手段からの反射光を画像センサーに受光させて原稿の画像を読み取らせる工程と、前記表面上の副走査方向の所定位置における原稿の存否を原稿検知手段によって検知する工程と、複数の前記分割光源の少なくとも1つを点灯させながら前記画像センサーによる受光量を取得した結果に基づいて前記原稿台上の主走査方向の分割光源点灯位置における原稿の存否を判定する存否判定処理を、点灯させる前記分割光源を互いに異ならせた複数の点灯条件でそれぞれ実施し、それぞれの判定結果、及び前記原稿検知手段による検知結果に基づいて、前記原稿台上における原稿の平面サイズ及び姿勢の組み合わせである載置態様について予め定められた複数種類の載置態様における何れであるのかを特定する特定工程とを実施する原稿読取方法において、
    複数種類の載置態様のうち、前記原稿検知手段によって原稿が検知される載置態様の全てについて、複数種類の前記載置態様のうち、前記原稿検知手段では原稿が検知されない全ての載置態様に共通して原稿の存否を確認し得る点灯条件である基準点灯条件で前記分割光源を点灯させるものを実施した存否判定処理で原稿ありと判定されるように、前記原稿検知手段の主走査方向の配設位置と、前記基準点灯条件とを設定し、
    前記原稿検知手段によって原稿無しという検知結果が得られた場合には、載置態様の特定のために複数回実施する前記存否判定処理の1つとして、前記基準点灯条件を採用した存否判定処理を実施すると共に、前記原稿検知手段によって原稿有りという検知結果が得られた場合には、載置態様の特定のために複数回実施する前記存否判定処理のそれぞれとして、前記基準点灯条件を採用していないものを実施することを特徴とする原稿読取方法。
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