JP2015130563A - 光電変換素子、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

光電変換素子、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像読取りの生産性を落とすことなく、リセットレベルのランダムノイズの影響を取り除くことを可能にする。
【解決手段】受光する色毎に一方向に配列され、反射光を光電変換する複数の受光素子と、複数の受光素子が反射光を光電変換することによって出力した信号レベルを検出する第1検出部と、複数の受光素子が反射光によらず出力したリセットレベルを検出する第2検出部と、リセットレベルを記憶する記憶部と、第2検出部がリセットレベルを検出する毎に記憶部が記憶するリセットレベルを更新する演算を行う演算部と、第1検出部が検出した信号レベルから、記憶部が記憶するリセットレベルを差し引く減算部とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、光電変換素子、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
LEDなどの光源によって原稿を照射し、原稿からの反射光をイメージセンサによって画像信号に変換して原稿画像を読取る画像読取装置では、例えばCMOSイメージセンサが用いられている。ここで、CMOSイメージセンサで読取った画像を劣化させる要因として、画素毎のばらつきによって発生する固定パターンノイズが知られている。固定パターンノイズがある場合、読取った画像には縦スジが発生してしまう。
CMOSイメージセンサにおける画素毎のばらつきとして、例えば電荷検出部であるフローティングディフュージョン(FD)の暗電流のばらつき、画素トランジスタのオフセット電圧のばらつき、及びフォトダイオードの暗電流(光を露光しない場合にも発生する電流)のばらつきなどがある。また、固定パターンノイズを補正する方法として、光信号レベルと、暗電流などによる基準レベル(リセットレベル)との差分をとることによって黒レベルの補正を行う相関二重サンプリング(CDS)の技術が知られている。
また、特許文献1には、光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、画素部から信号線に画素信号の読み出しを行い、画素のリセットレベルと信号レベルのサンプリングを行う機能を含む画素信号読み出し部と、を有し、画素信号読み出し部は、画素の列配列に対応して、読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換するカラム処理部を有し、カラム処理部は、画素のリセットレベルのサンプリングを複数回行い、当該サンプリングの結果を同カラム内のデジタル積分回路で積分した後に平均化する固体撮像素子が開示されている。
従来の2次元の撮像を行うデジタルカメラなどに用いられるエリアセンサにおいては、リセットレベルのサンプリングを複数回行っても画像の読み出しに要する時間増加の影響は少なかった。しかしながら、スキャナなどに用いられるリニアセンサでは、光源やミラーで構成される走行体、又は原稿を走査させて画像を読取ることによって2次元の画像取得を行うため、毎ライン複数回のリセットレベルのサンプリングを行うと、1ラインの期間が増大し、生産性を落としてしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像読取りの生産性を落とすことなく、リセットレベルのランダムノイズの影響を取り除くことを可能にする光電変換素子、画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、受光する色毎に一方向に配列され、反射光を光電変換する複数の受光素子と、前記複数の受光素子が反射光を光電変換することによって出力した信号レベルを検出する第1検出部と、前記複数の受光素子が反射光によらず出力したリセットレベルを検出する第2検出部と、リセットレベルを記憶する記憶部と、前記第2検出部がリセットレベルを検出する毎に前記記憶部が記憶するリセットレベルを更新する演算を行う演算部と、前記第1検出部が検出した信号レベルから、前記記憶部が記憶するリセットレベルを差し引く減算部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、画像読取りの生産性を落とすことなく、リセットレベルのランダムノイズの影響を取り除くことを可能にすることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる画像形成装置の構成例を示す構成図である。 図2は、画像読取装置及びADFの構成例を示す構成図である。 図3は、比較例の画像読取装置におけるリニアセンサの動作例を示すタイミングチャートである。 図4は、実施形態にかかる画像読取装置が有する光電変換素子及びその周辺を示す図である。 図5は、D−CDSの構成を示す図である。 図6は、実施形態にかかる画像読取装置における光電変換素子の動作例を示すタイミングチャートである。 図7は、D−CDSの動作例を示すタイミングチャートである。 図8は、D−CDSの動作例を示すフローチャートである。 図9は、D−CDSの動作の効果を従来技術と比較して示す図である。 図10は、D−CDSが重加算平均を行った場合の効果を示す図である。 図11は、D−CDSの変形例の構成を示す図である。 図12は、D−CDSの変形例の動作例を示すフローチャートである。 図13は、D−CDSの変形例の動作の効果を示す図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる画像形成装置を説明する。図1は、実施形態にかかる画像形成装置300の構成例を示す構成図である。画像形成装置300は、給紙部303及び画像形成装置本体304を有し、上部に画像読取装置100及び自動原稿給送装置(ADF)200が搭載されたデジタル複写機である。
画像形成装置本体304内には、タンデム方式の作像部305と、給紙部303から搬送路307を介して供給される記録紙を作像部305に搬送するレジストローラ308と、光書き込み装置309と、定着搬送部310と、両面トレイ311とが設けられている。
作像部305には、Y,M,C,Kの4色のトナーに対応して4本の感光体ドラム312が並設されている。各感光体ドラム312の回りには、帯電器、現像器306、転写器、クリーナ、及び除電器を含む作像要素が配置されている。
また、転写器と感光体ドラム312との間には両者のニップに挟持された状態で駆動ローラと従動ローラとの間に張架された中間転写ベルト313が配置されている。
このように構成されたタンデム方式の画像形成装置300は、Y,M,C,Kの色毎に各色に対応する感光体ドラム312に光書き込みを行い、現像器306で各色のトナー毎に現像し、中間転写ベルト313上に例えばY,M,C,Kの順に1次転写を行う。
そして、画像形成装置300は、1次転写により4色重畳されたフルカラーの画像を記録紙に2次転写した後、定着して排紙することによりフルカラーの画像を記録紙上に形成する。また、画像形成装置300は、画像読取装置100が読取った画像を記録紙上に形成する。
図2は、画像読取装置100及びADF200の構成例を示す構成図である。画像読取装置100は、デジタル複写機、デジタル複合機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に搭載されるスキャナ装置である。また、画像読取装置100は、単体のスキャナ装置であってもよい。そして、画像読取装置100は、光源からの照射光によって被写体(読取対象)である原稿を照明し、その原稿からの反射光をCMOSイメージセンサで受光した信号に処理を行い、原稿の画像データを読み取る。
具体的には、画像読取装置100は、図2に示すように、原稿を載置するコンタクトガラス101と、原稿露光用の光源102及び第1反射ミラー103を具備する第1キャリッジ106と、第2反射ミラー104及び第3反射ミラー105を具備する第2キャリッジ107とを有する。また、画像読取装置100は、光電変換素子(CMOSイメージセンサ)10と、光電変換素子10に結像するためのレンズユニット108と、読取り光学系等による各種の歪みを補正するためなどに用いる基準白板(白基準板)110と、シートスルー読取り用スリット111も備えている。
画像読取装置100は、上部にADF200が搭載されており、このADF200をコンタクトガラス101に対して開閉できるように、図示しないヒンジ等を介した連結がなされている。
ADF200は、複数枚の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載置台としての原稿トレイ221を備えている。また、ADF200は、原稿トレイ221に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離してシートスルー読取り用スリット111へ向けて自動給送する給送ローラ222を含む分離・給送手段も備えている。
そして、画像読取装置100は、原稿の画像面をスキャン(走査)して原稿の画像を読み取るスキャンモード時には、第1キャリッジ106及び第2キャリッジ107により、図示しないステッピングモータによって矢示A方向(副走査方向)に原稿を走査する。このとき、コンタクトガラス101から光電変換素子10までの光路長を一定に維持するために、第2キャリッジ107は第1キャリッジ106の1/2の速度で移動する。
同時に、コンタクトガラス101上にセットされた原稿の下面である画像面が第1キャリッジ106の光源102によって照明(露光)される。すると、その画像面からの反射光像が第1キャリッジ106の第1反射ミラー103、第2キャリッジ107の第2反射ミラー104及び第3反射ミラー105、並びにレンズユニット108経由で光電変換素子10へ順次送られて結像される。
そして、光電変換素子10の光電変換により信号が出力され、出力された信号はデジタル信号に変換される。このように、原稿の画像が読み取られ、デジタルの画像データが得られる。
一方、原稿を自動給送して原稿の画像を読み取るシートスルーモード時には、第1キャリッジ106及び第2キャリッジ107が、シートスルー読取り用スリット111の下側へ移動する。その後、原稿トレイ221に載置された原稿が給送ローラ222によって矢示B方向(副走査方向)へ自動給送され、シートスルー読取り用スリット111の位置において原稿が走査される。
このとき、自動給送される原稿の下面(画像面)が第1キャリッジ106の光源102によって照明される。そのため、その画像面からの反射光像が第1キャリッジ106の第1反射ミラー103、第2キャリッジ107の第2反射ミラー104及び第3反射ミラー105、並びにレンズユニット108経由で光電変換素子10へ順次送られて結像される。そして、光電変換素子10の光電変換により信号が出力され、出力された信号はデジタル信号に変換される。このように、原稿の画像が読み取られ、デジタルの画像データが得られる。画像の読み取りが完了した原稿は、図示しない排出口に排出される。
なお、スキャンモード時又はシートスルーモード時の画像読み取り前に開始された光源102による照明により、基準白板110からの反射光が光電変換素子10でアナログ信号に変換され、その後デジタル信号に変換される。このように、基準白板110が読み取られ、その読み取り結果(デジタル信号)に基づいて原稿の画像読み取り時のシェーディング補正が行われる。
また、ADF200が搬送ベルトを備えている場合には、スキャンモードであっても、ADF200によって原稿をコンタクトガラス101上の読取り位置に自動給送して、その原稿の画像を読み取ることができる。
次に、実施形態にかかる画像読取装置100の詳細な説明をするにあたって、まず、本発明がなされるに至った背景となる画像読取装置におけるリニアセンサの動作について説明する。図3は、比較例の画像読取装置におけるリニアセンサの動作例を示すタイミングチャートである。リニアセンサにおいては、図3(a)に示した信号レベル検出の前にリセットレベルを検出する技術に比べて、例えば、特許文献1に記載されたリセットレベルを複数回サンプリングする技術を適用すると、図3(b)に示すように主走査方向の読取周期が長くなる。つまり、副走査方向の各ラインに読取周期が影響するため、極端に生産性を落としてしまうことになる。
図4は、実施形態にかかる画像読取装置100が有する光電変換素子10及びその周辺を示す図である。光電変換素子10は、例えば光電変換部12、処理部14、タイミング制御部16及びパラレルシリアル変換部(PS)18を有するCMOSリニアセンサであり、CPU11の制御に応じて動作する。
光電変換部12は、R,G,Bの色毎にそれぞれ一方向に配列されたN個の受光素子(フォトダイオード)120、122、124を有する。また、光電変換素子10は、R,G,Bの3つの受光素子120、122、124が1つのカラムに含まれ、カラム毎に光電変換した信号を出力するように構成されている。各受光素子120、122、124は、それぞれ原稿からの反射光を光電変換し、アナログ画像信号として出力する。
処理部14は、N個のPGA(Programmable Gain Amplifier)140、N個のA/D変換器(A/D)142、及びN個のD−CDS(デジタルCDS)20を有し、光電変換部12がカラム毎に出力するアナログ信号を増幅して、デジタル信号に変換し、CDSによる補正を行って出力する。
より具体的には、PGA140は、A/D変換器142のダイナミックレンジに合わせてアナログ画像信号を増幅する。A/D変換器142は、アナログ画像信号をデジタル信号に変換し、D−CDS20に対して出力する。D−CDS20は、A/D変換器142から入力されたデジタル信号が示す光電変換部12のリセットレベル(基準レベル)と、各画素(各受光素子120、122、124)に蓄積された信号レベルとの差分を算出して出力する。パラレルシリアル変換部18は、複数のカラムで並列に処理され出力されたデジタル信号をシリアライズして後段に出力する。また、タイミング制御部16は、光電変換素子10を構成する各部を駆動するために必要な信号を生成する。
なお、図4に示した例では、複数の信号を並列に処理するカラム構成のCMOSリニアセンサを例としてあげているが、処理系統は1系統でもよい。また、R,G,Bの3画素に対し、1つのPGA140、A/D変換器142及びD−CDS20を設けた3画素1カラムの構成を例として示しているが、この限りではなく、6画素1カラム等でもよい。さらに、光電変換素子10は、A/D変換されたデジタルデータに対して、CDSを行う構成を例としているが、A/D変換前のアナログ信号に対してCDSを実施する構成でもよい。
次に、D−CDS20の詳細について説明する。図5は、D−CDS20の構成を示す図である。D−CDS20は、リセット検出部201、演算部202、記憶部204、信号検出部206及び減算部208を有する。なお、*は、R,G,Bのいずれかを示す。
リセット検出部201は、基準となる画素のリセットレベルを検出する。演算部202は、記憶部204が保持しているリセットレベルと、リセット検出部201が検出したリセットレベルとの平均値を算出し、算出した新たなリセットレベルを記憶部204に保持する(リセットレベルを更新する)。信号検出部206は、光電変換部12が出力した信号レベルを検出する。減算部208は、信号検出部206が検出した信号レベルと、記憶部204が保持しているリセットレベルとの差分を算出し、画像信号として出力する。なお、光電変換素子10がR,G,Bの3画素1カラムの構成であるため、記憶部204は、R,G,Bの3つのメモリを有している。記憶部204は、光電変換素子10が例えば6画素1カラムの構成である場合には、6つのメモリを有するように構成される。
図6は、実施形態にかかる画像読取装置100における光電変換素子10の動作例を、上述した比較例と対比させて示すタイミングチャートである。図6(a)は、図3(b)に示した比較例と同じ図である。図6(b)は、実施形態にかかる画像読取装置100における光電変換素子10の動作例を示すタイミングチャートである。
光電変換素子10は、図5を用いて説明したように、D−CDS20がリセットレベルを検出する毎にリアルタイムに平均化処理を行う。そして、光電変換素子10は、リセットレベルを検出すればするほどリセットレベルのランダムノイズが抑制されるため、S/Nが向上し、高品質な画像を得ることを可能にする。
光電変換素子10は、図6(b)に示したように、主走査方向の1ラインの読取期間中には1回しかリセットレベルの検出を行わない。つまり、光電変換素子10は、図6(a)に示したようにライン周期を長くして、生産性を低下させることもない。
次に、D−CDS20の動作について、図7及び図8を用いて説明する。図7は、D−CDS20の動作例を示すタイミングチャートである。図8は、D−CDS20の動作例を示すフローチャートである。
光電変換部12が光電変換して出力するアナログ信号は、RのリセットレベルR(R)→Rの信号レベルS(R)→GのリセットレベルR(G)→Gの信号レベルS(G)→BのリセットレベルR(B)→Bの信号レベルS(B)の順に読み出され、PGA140が増幅し、A/D変換器142がA/D変換を行う。
先ず、タイミング制御部16は、Rのリセットレベルが出力されているタイミングで、リセットレベルを検出するためのcds_r_ckをアサートし、リセット検出部201がリセットレベルcds(n)_r_(R)を検出する(S100)。
次に、タイミング制御部16がrst_cal_ckをアサートすると、リセット検出部201が検出したリセットレベルcds(n)_r_(R)と、記憶部204が保持しているリセットレベルcds(n)_r_ave_(R)との平均値を演算部202が算出する(S102)。演算部202は、算出した平均値を更新したリセットレベルcds(n)_r_ave_(R)として記憶部204のR用のメモリに保持する(S104)。
次に、タイミング制御部16は、Rの信号レベルが出力されるタイミングでcds_s_ckをアサートし、信号検出部206が信号レベルcds(n)_s_(R)を検出する(S106)。さらに、その後タイミング制御部16がcds_sub_ckをアサートするタイミングで、信号検出部206が検出した信号レベルcds(n)_s_(R)と、記憶部204が保持しているリセットレベルcds(n)_r_ave_(R)との差分を減算部208が算出して後段のパラレルシリアル変換部18に対して出力する(S108)。
D−CDS20は、同様の動作をG,Bに対しても行う。なお、図7に示した例では、光電変換素子10が3画素1カラム構成であるために1ライン中にリセット検出及び信号検出をそれぞれ3回行っているが、例えば6画素1カラム構成である場合は6回ずつ行うこととなる。
図9は、D−CDS20の動作の効果を従来技術と比較して示す図である。従来、図9(a)に示すように、ランダムノイズによりリセットレベルの暴れは大きくなる。これに対し、実施形態にかかる光電変換素子10は、D−CDS20がリセットレベルを平均演算し更新していくので、図9(b)に示すように、リセットレベルを平均化処理することができ、ランダムノイズが小さくなる。
つまり、光電変換素子10は、信号レベルを検出し、リセットレベルとの差分を画像信号として出力する場合にも、ランダムノイズの影響が緩和され、S/Nが向上し、高品質な画像を得ることを可能にする。
また、D−CDS20は、リセットレベルの平均値を演算するために、光電変換素子10の電源をONにして最初にリセットレベルを検出したときには、記憶部204には値が入っていない(通常、初期値ゼロ)ため、更新され保持される値がリセットレベルの1/2となってしまう。そこで、記憶部204は、初期値としてリセットレベル相当の値を保持しておくようにされている。よって、光電変換素子10は、電源ON直後にもリセットレベルの変動を最小限にすることができる。
なお、リセットレベルを検出する毎に平均値を算出してランダムノイズの影響を緩和することは、リニアセンサにおいてより効果を発揮する。エリアセンサでは、画素が行列状に配置され被写体を1ショットで読み取り、画素に蓄積された電荷を順次読み出していくため、1ショット内で各画素の電荷の読み出しは一回行われるだけだからである。一方、リニアセンサで原稿を読取るときには、原稿又は光学系を走査させて二次元の原稿を読み取るため、主走査方向に配列された各画素は副走査方向に複数回の電荷蓄積、読出しを行うことになる。例えば、A3原稿で600dpiの読取の場合、副走査は約10000ラインであるため、各画素10000回+α行うこととなる。
図10は、D−CDS20が重加算平均を行った場合の効果を示す図である。D−CDS20が単純な平均化演算ではなく、リセットレベルを検出する毎に重加算平均していく場合、ランダムノイズはさらに低減され、リセットレベルを検出すればするほど(光電変換素子10が動作する期間が長くなるほど)抑制される。つまり、単純に平均値演算する場合よりもさらに高品質な画像を得ることが可能となる。
次に、D−CDS20の変形例について説明する。図11は、D−CDS20の変形例(D−CDS20a)の構成を示す図である。D−CDS20aは、D−CDS20に対して比較部210が加えられた構成となっている。比較部210は、リセット検出部201が検出したリセットレベルと、記憶部204が保持している値を比較する。
D−CDS20では、リセットレベルがランダムノイズに追従して変動してしまうことを避けるために、リセットレベルを検出する毎に平均値を演算してランダムノイズを抑制し、信号レベルから差し引いていた。しかし、その場合には、リセットレベルが追従するべき変動が発生した場合(例えば光電変換素子10の電源が変動した場合)には、その追従が遅れてしまい、所望する画像を得られないことが発生し得る。
そこで、D−CDS20aは、リセット検出部201が検出したリセットレベルと、記憶部204が保持している値を比較し、その差異が予め定められた閾値以上である場合には平均値を算出して記憶部204に保持させるのではなく、リセット検出部201が検出したリセットレベルをそのまま記憶部204に保持させる。
図12は、D−CDS20aの動作例を示すフローチャートである。先ず、タイミング制御部16は、Rのリセットレベルが出力されているタイミングで、リセットレベルを検出するためのcds_r_ckをアサートし、リセット検出部201がリセットレベルcds(n)_r_(R)を検出する(S200)。
比較部210は、リセット検出部201が検出したリセットレベルcds(n)_r_(R)と、記憶部204が保持しているリセットレベルの平均値cds(n)_r_ave_(R)とを比較する(S202)。比較部210は、比較結果(差分の絶対値)が予め定められた閾値α以上である場合(S202:Yes)、ランダムノイズによる変動ではなく、光電変換素子10の電源変動など追従するべき速い変動が発生したと判断し、S204の処理に進む。また、比較部210は、比較結果が予め定められた閾値α以上でない場合(S202:No)、S206の処理に進む。
S204の処理において、比較部210は、リセット検出部201が検出したリセットレベルをそのまま(リセットレベルの平均値とみなして)記憶部204に保持させる。
S206の処理において、演算部202は、リセット検出部201が検出したリセットレベルcds(n)_r_(R)と、記憶部204が保持しているリセットレベルcds(n)_r_ave_(R)との平均値を算出する。演算部202は、算出した平均値を更新したリセットレベルcds(n)_r_ave_(R)として記憶部204のR用のメモリに保持する(更新する)(S208)。
次に、タイミング制御部16は、Rの信号レベルが出力されるタイミングでcds_s_ckをアサートし、信号検出部206が信号レベルcds(n)_s_(R)を検出する(S210)。さらに、その後タイミング制御部16がcds_sub_ckをアサートするタイミングで、信号検出部206が検出した信号レベルcds(n)_s_(R)と、記憶部204が保持しているリセットレベルcds(n)_r_ave_(R)との差分を減算部208が算出して後段のパラレルシリアル変換部18に対して出力する(S212)。
D−CDS20aは、同様の動作をG,Bに対しても行う。なお、閾値αは、発生するランダムノイズ量を考慮してユーザーが外部から任意の値を図示しないレジスタなどに設定できるようにされてもよい。
図13は、D−CDS20aの動作の効果をD−CDS20と比較して示す図である。図13(a)に示したD−CDS20の動作では、電源変動などによりリセットレベルが短時間で大きく変動した場合、その変動にリセットレベルを追従させるためには時間がかかる。一方、図13(b)に示したD−CDS20aの動作では、電源変動によりリセットレベルが短時間で大きく変動した場合にも、その変動にリセットレベルを早く追従させることができる。また、D−CDS20aは、短時間で大きな変動が発生しない場合には、平均値演算によりランダムノイズを抑制したリセットレベルを得ることができる。
10 光電変換素子
11 CPU
12 光電変換部
16 タイミング制御部
18 パラレルシリアル変換部
20、20a D−CDS
100 画像読取装置
120、122、124 受光素子
140 PGA
142 A/D変換器
200 自動原稿給送装置(ADF)
201 リセット検出部
202 演算部
204 記憶部
206 信号検出部
208 減算部
210 比較部
300 画像形成装置
特開2012−4727号公報

Claims (8)

  1. 受光する色毎に一方向に配列され、反射光を光電変換する複数の受光素子と、
    前記複数の受光素子が反射光を光電変換することによって出力した信号レベルを検出する第1検出部と、
    前記複数の受光素子が反射光によらず出力したリセットレベルを検出する第2検出部と、
    リセットレベルを記憶する記憶部と、
    前記第2検出部がリセットレベルを検出する毎に前記記憶部が記憶するリセットレベルを更新する演算を行う演算部と、
    前記第1検出部が検出した信号レベルから、前記記憶部が記憶するリセットレベルを差し引く減算部と
    を有することを特徴とする光電変換素子。
  2. 前記複数の受光素子の出力をA/D変換するA/D変換部をさらに有し、
    前記第1検出部は、
    前記A/D変換部がA/D変換した信号レベルを検出し、
    前記第2検出部は、
    前記A/D変換部がA/D変換したリセットレベルを検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
  3. 前記演算部は、
    前記記憶部が記憶したリセットレベルと、前記第2検出部が検出したリセットレベルとの平均値を算出して前記記憶部が記憶するリセットレベルを更新すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の光電変換素子。
  4. 前記演算部は、
    前記記憶部が記憶したリセットレベルと、前記第2検出部が検出したリセットレベルとの重加算平均を算出して前記記憶部が記憶するリセットレベルを更新すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の光電変換素子。
  5. 前記記憶部は、
    リセットレベル相当の初期値を予め記憶していること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光電変換素子。
  6. 前記第2検出部が検出したリセットレベルと、前記記憶部が記憶したリセットレベルとの差分を算出し、前記差分が予め定められた閾値以上である場合には前記第2検出部が検出したリセットレベルを前記記憶部に記憶させ、前記差分が予め定められた閾値未満である場合には前記演算部にリセットレベルを更新させるようにリセットレベルの比較を行う比較部をさらに有すること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光電変換素子。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光電変換素子を有すること
    を特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項7に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置が読取った画像データに基づく画像を形成する画像形成部と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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