JP3313098B2 - 原稿読み取り方法及び原稿読み取り装置 - Google Patents

原稿読み取り方法及び原稿読み取り装置

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JP3313098B2
JP3313098B2 JP2000049464A JP2000049464A JP3313098B2 JP 3313098 B2 JP3313098 B2 JP 3313098B2 JP 2000049464 A JP2000049464 A JP 2000049464A JP 2000049464 A JP2000049464 A JP 2000049464A JP 3313098 B2 JP3313098 B2 JP 3313098B2
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博之 原田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル複写機、複合
機等の画像形成装置における原稿読み取り装置に係わ
り、特に、原稿を搬送させながら原稿読み取り位置で読
み取る際においてコンタクトガラス上面、下面のごみ
(ほこり)、汚れ、きず等による黒すじ発生を防ぐ原稿
読み取り方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機、複合機等の画像形成装
置における原稿読取装置で原稿を読み取り、画像形成物
(複写物)を得たり、コンピュータに画像情報として取
り込んだりする場合には、原稿に忠実に綺麗に画像形成
を行いまたは画像情報を得ると言うことが極めて重要で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際に原稿を
読み込んで画像形成したり、原稿読み取り装置で画像情
報を取り込んだりすると、画像形成物や画像情報の中に
原稿の画像とは異なった部分が見られることがしばしば
ある。これらは異常画像部と呼ばれ、原稿読み取り装置
や画像形成装置、画像処理方式(システム)の問題によ
り種々の異常画像が発生する。
【0004】異常画像の中でも局部的に発生するもの、
例えば白色部である地肌部に黒色や黒筋等が発生した
り、画像部(黒色部)に白色や白筋等の色抜け部が発生
したりするものは、特に目立つものであり注意を要す
る。通常これらの異常画像は、原稿読み取り装置や画像
形成装置が新品のときには発生することがなく、使用さ
れているうちに発生する。原稿読み取り装置を例にとっ
て考えた場合、空気中のごみ(ほこり)、あるいは搬送
される原稿や用紙の主にエッジ部から発生する紙粉が光
学系の光学構成部品に付着して汚れることにより発生す
ることが多い。汚れる箇所は、具体的にはコンタクトガ
ラス上面、下面、ミラー、レンズ等が想定される。原稿
読み取り装置を完全に密閉してしまえば、上記異常画像
をある程度防ぐことはできるが、原稿読み取り装置の構
成上、熱源となるランプ(光源)と温度依存性の高いC
CD(charge coupled device =電荷結合素子)が共存
するので、その場合はCCDを冷却する冷却手段が必要
となり、事実上、密閉することは困難である。原稿読み
取り装置では防塵対策として、空気取入口に防塵フィル
タ等が施されているが、防塵フィルタを通過してくる微
少のごみ等でも前記異常画像を発生させる懸念性もあ
り、防塵フィルタで完全に防止することは困難である。
【0005】前述したように、異常画像の発生はある程
度やむを得ないものであるため、異常画像が発生した場
合は、コンタクトガラス上面の汚れについては使用者に
清掃してもらったり、またコンタクトガラス下面の汚
れ、ミラー、レンズの汚れ等はサービスマンにメンテナ
ンスで対応させているのが実状である。しかしながら、
異常画像が発生したときに汚染個所を特定するのは、そ
の発生システムを熟知したサービスマンでもなかなか困
難な作業であり、時間もかかる。例えば、デジタル複写
機であれば、その異常画像の原因が画像形成部であった
り、原稿読み取り部であったり、また画像処理部であっ
たりするのを異常画像の出力物から推定しなければなら
ない。そして、原稿読み取り装置に原因があったときで
も光学系のどこの部分であるかを見極める必要もあり、
作業自体が大変なものとなる。そこで、本出願人は、特
願平10−370458の中で原稿読み取り装置におけ
るコンタクトガラス上面、下面のごみ(ほこり)、汚
れ、きず等による異常画像の発生を事前に検出し、 そ
の発生個所を避けて原稿の読み取りを行う原稿読み取り
装置を出願した。すなわち、ドキュメントフィーダーの
載置台に置かれた原稿が原稿読み取り位置に到達する前
の時間(タイミング)を活用して、原稿の画像読み取り
を行い、その読み取りデータに異常値が認められた場合
には、新たな読み取り位置を採用する原稿読み取り装置
である。このため、仮にコンタクトガラスの上面、下面
でごみ(ほこり)、汚れ、きず等が発生しても出力した
画像上に黒すじ等を発生させることがなく、品質維持、
性能安定化の意味で優れた特徴を有していた。しかしな
がら、上記特許出願記載の原稿読み取り装置では、画像
上問題とならない程度のごみ(ほこり)、汚れ、きず等
までもデータの異常値として検知してしまう問題があっ
た。ここでのごみ(ほこり)、汚れ、きず等とは、読み
取られる原稿が搬送されてくることで、実際の原稿読み
取りにおいて黒筋とならないものを言っており、白色シ
ート(図2において26としている。)に直接付着した
ものを指している。つまり、ごみ(ほこり)、汚れ、き
ず等を検知する事前読み取り動作時には、黒すじを発生
させる異常データ値として検出されてしまうが、実際の
原稿読み取りでは搬送されてくる原稿の裏面に位置する
ことで画像における黒筋とはならないものである。
【0006】本発明の目的は、白色シートに付着したご
み(ほこり)、汚れ、きず等によって原稿読み取り位置
を変えることがなく、実画像上の黒すじの要因となるコ
ンタクトガラス上面、下面のごみ(ほこり)、汚れ、き
ず等のみを検知し、それに対応する原稿読み取り装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1は、原稿搬送機構と、撮像部材とを有
し、該原稿搬送機構で原稿を搬送させながら原稿読み取
り位置で撮像部材により原稿の画像を読み取る原稿読取
装置において、1群の原稿束から搬送される原稿におけ
る読み取りを行い、読み取りデータを検出し、当該読み
取りデータを異常判定ユニットで判定し異常値が検出さ
れた場合には、原稿読み取り位置を読み取り位置変更ユ
ニットにより予め定められた方法に従い変更することを
特徴とする原稿読み取り装置として構成されている。
【0008】上記構成によれば、1群の原稿束から搬送
される原稿における読み取りを行い、読み取りデータを
検出し、コンタクトガラス上面、下面に付着したごみ
(ほこり)、汚れ、きず等による異常値データの検出を
行う。そして、異常値データが検出されたときにのみ原
稿の読み取り位置を予め定められた方法に基づいて変更
するものである。よって、常に鮮明な画像の読み取りを
行うことができる。
【0009】そして、画像黒すじ発生防止の観点から言
えば、原稿読み取り装置自体の耐久性が向上し、読み取
り画像の品質安定性に優れた原稿読み取り装置となる。
【0010】また、前記予め定められた方法とは、読み
取り位置のデータが所定数設定されたテーブルデータの
中で当初設定されている読み取り位置から順次、移動距
離を増加させる方法である(請求項2)ので、読み取り
位置のデータがテーブルデータの中に所定数設定されて
いて、当初設定されている読み取り位置から順次、移動
距離を増加させて読み取り位置を変更させるものであ
る。
【0011】また、前記1群の原稿束から原稿1枚毎に
原稿の読み取りデータを検出する(請求項3)ので、1
群の原稿束から原稿1枚毎に読み取るものである。
【0012】また、前記1群の原稿束に含まれる複数頁
の原稿毎に原稿の読み取りデータを検出する(請求項
4)ので、原稿束から複数頁の原稿毎に読み取るもので
ある。
【0013】また、前記1群の原稿束の最後尾1枚の原
稿の読み取りデータを検出する(請求項5)ので、原稿
束の最後尾1枚の原稿を読み取るものである。
【0014】また、前記異常判定ユニットで異常値を検
出した場合には、1群の原稿束から原稿読み取り動作を
終えた後、所定時間が経過してから読み取り位置変更ユ
ニットにより原稿読み取り位置を変更する(請求項6)
ので、読み込んだデータ値に異常値が検出されると、1
群の原稿束から原稿読み取り動作を終えた後、所定時間
が経過してから原稿読み取り位置を変更するものであ
る。
【0015】また、前記予め定められた方法に従い過去
変更した読み取り位置を、再度読み取り位置として採用
する(請求項7)ので、過去変更した読み取り位置を、
再度読み取り位置として採用するものである。
【0016】また、過去変更した読み取り位置を再度読
み取り位置として採用するときには、使用者にメンテナ
ンス警告を行う(請求項8)ので、過去変更した読み取
り位置を、再度読み取り位置として採用するものであ
り、そのときに使用者にメンテナンス警告を行うもので
ある。
【0017】また、前記予め定められた方法に従い変更
した読み取り位置の順序と逆順に読み取り位置を変更す
る(請求項9)ので、予め定められた順序とは逆順に読
み取り位置を変更するものである。
【0018】また、上記目的を達成するため本発明の請
求項10は、原稿搬送機構と、撮像部材とを有し、該原
稿搬送機構で原稿を搬送させながら原稿読み取り位置で
撮像部材により原稿の画像を読み取る原稿読取装置にお
いて、1群の原稿束から搬送される原稿における読み取
りを行い、読み取りデータを検出し、当該読み取りデー
タを異常判定ユニットで判定し異常値が検出された場合
には、原稿読み取り位置を読み取り位置変更ユニットに
より予め定められた方法に従い変更することを特徴とす
る原稿読み取り方法として構成されている。
【0019】上記構成によれば、1群の原稿束から搬送
される原稿における読み取りを行い、読み取りデータを
検出し、コンタクトガラス上面、下面に付着したごみ
(ほこり)、汚れ、きず等による異常値データの検出を
行う。そして、その異常値データが検出されたときにの
み原稿の読み取り位置を変えるものである。
【0020】そして、画像黒すじ発生防止の観点から言
えば、装置自体の耐久性、読み取り画像の品質安定性に
優れた原稿読み取り方法及び装置となる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明実施の一形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の一具体例を説明するドキ
ュメントフィーダーを有する原稿読み取り装置であり、
以下、図1に基づいて、画像形成装置の好適具体例とし
てのデジタル複写機200上に配置されたドキュメント
フィーダー1の構成について説明する。なお、ドキュメ
ントフィーダー1は原稿搬送機構として機能する。まず
原稿テーブル2に載置された原稿50は給紙ローラ3に
より、1枚ずつ原稿読み取り位置52(図2参照)まで
搬送される。レジストスイッチ4、レジストローラ5
は、原稿50が読み取り位置52に搬送される前に、原
稿50の斜め送りを規制して原稿先端を整える役目をす
る。そしてタイミングスイッチ6は搬送中の原稿50の
画像先端タイミングを決めるものであり、そのタイミン
グスイッチ6から得られた信号はデジタル複写機200
内部にある制御装置300(図5参照)に情報として伝
えられる。9は第1ミラー、7は第2ミラー、8は第3
ミラーを示している。10はレンズ系、11はCCD
(charge coupled device)から構成される撮像素子
(撮像部材として機能している。)を各々示している。
【0022】次に、図2は原稿読み取り装置における読
み取り部機構を示す図であり、以下、図2に基づいて本
発明における読み取り部の構成を詳述する。一対に構成
されている給紙ローラ3と分離コロ21が原稿テーブル
2上に載置されている1群の原稿50の束から1枚ずつ
搬送する。タイミングスイッチ6は、原稿50の先端を
検知し、搬送される原稿50の読み取りタイミングを調
整する。予め決められている読み取り位置52で原稿5
0の読み取りを行い、得られた画像情報をデジタル複写
機200内部のメモリ302(図5参照)に記憶する。
撮像素子11による原稿50の読み取りが終わると、上
排出ローラ24、下排出ローラ25が回動され、ドキュ
メントフィーダー1の排紙トレイ102に原稿を排出す
る。その後、順次原稿テーブル2上に載置されている原
稿50の読み取りが行われる。
【0023】しかしながら先にも述べたように、長期に
わたってデジタル複写機200、ドキュメントフィーダ
ー1を使用すると、コンタクトガラス29の上面や下面
に、ごみ(ほこり)、汚れ、きず等を発生することがあ
る。仮に、原稿50の読み取り位置52に、ごみ(ほこ
り)等が発生した場合は、原稿50に現れていない画像
が、結果として出力画像に現れてしまう。使用者にとっ
て、この画像の発生はまったく予想だにしないものであ
り、サービスマンに連絡するか、あるいは我慢して使い
続けるか、どちらかの選択を余儀なくされる。例えば、
原稿50の読み取りを試みて、特定個所にごみ(ほこ
り)等が存在する場合は、それによる異常が画像データ
として記憶される。原稿読み取り装置をデジタル複写機
200に適用して複写画像を得る場合を考えると、得ら
れた複写画像には副走査方向(主走査方向とは直交する
方向)と平行する方向に黒筋(画像相当部では白筋。以
下は特に記載しない。)が発生する。複写枚数、複写部
数も少なければ被害も最小限に抑えられるかもしれない
が、実際の使用にこのような制限が設けられているはず
もない。
【0024】そこで、本発明の原稿読み取り装置は、所
定の原稿読み取り位置52で読み取って異常判定ユニッ
ト308(図5参照)で異常画像が検出された場合に限
って、その読み取り位置52を所定距離変更する読み取
り位置変更ユニット306(図5参照)を有する。後に
詳述するが、位置変更ユニット306は、原稿読み取り
装置内部に設けられた白色シート26に付着したごみ
(ほこり)、汚れ、きず等により読み取り位置52を変
えることはなく、出力された実画像上で黒すじを発生さ
せる要因となるコンタクトガラス29の上面、下面に付
着したごみ(ほこり)、汚れ、きず等による異常値デー
タを検出した場合に限って、その読み取り位置52を変
更するものである。そうすることによって、ごみ(ほこ
り)、汚れ、きず等による黒筋の発生を防ごうとするも
のである。つまり、所定の読み取り位置52でごみ(ほ
こり)等27が検出された場合、読み取り位置52をあ
る所定距離(D)移動させるものである。詳述すると、
第1ミラー9を距離(D)、第2ミラー7は距離(D/
2)を図2において実線で示す状態から仮想線で示す状
態まで移動させるものである。そして移動後の読み取り
位置52で新たに異常画像が検出されるようになる迄、
その読み取り位置52での読み取りを実行する原稿読み
取り装置である。
【0025】図3は所定の読み取り位置で読み取りを行
った際、異常値が検出されたときの撮像素子の出力を示
す図であり、図5は原稿読み取り装置の主要部を示すブ
ロック図である。以下、同図に基づいて説明する。
【0026】所定の読み取り位置52で、コンタクトガ
ラス29の上面、あるいは下面に付着したごみ(ほこ
り)等を検出した状態を示している。そして所定の読み
取り位置52において異常判定ユニット308で異常画
像を検出したことによって、読み取り位置を所定距離
(D)移動させて、実画像上の黒筋発生を防ぐ構成とし
ている。
【0027】原稿読み取り装置の制御システムとして
は、主に制御装置300に撮像素子11、読み取り位置
変更ユニット306、異常判定ユニット308、メモリ
302、及びテーブルデータ304より構成されてい
る。
【0028】詳述すると、読み取り位置52の遂行デー
タをテーブルデータ304としてメモリ302内に保管
している。読み取り位置52としては、計算式により移
動距離を算出するもの、あるいは任意の位置をランダム
で選ぶもの等々、他の方法も考えられる。しかし、本実
施形態においては、修正が楽な点等メリットが考えられ
ることから、テーブルデータ304としてメモリ302
内に格納する方法を採用している。つまり、予め移動距
離を計算したデータをデジタル複写機200内部のメモ
リ302内にテーブルデータ304として読み取り位置
のデータを記憶しておき、この記憶内容に従い読み取り
位置52を変更するものである。
【0029】次に図6は本発明において、異常判定ユニ
ットで異常検知を行うための動作を示すフローチャート
であり、以下同図に基づいて説明する。
【0030】まず、ステップ#1においてドキュメント
フィーダー1で原稿を1枚全て搬送して主走査方向及び
副走査方向全域で画像読み込みを行う。
【0031】ついで、ステップ#2において、原稿の最
終ライン(搬送方向の後端部の最終読み取り領域、なお
1ラインとは副走査方向での約2mmに相当する距離)
のある領域での読み取り濃度がD1より大きく、かつそ
の領域の幅が、W1≦幅<W2か否か判断する。ここ
で、W1=1ピクセル(1ピクセル=約43.3μ
m)、W2=8ピクセルとする。さらに、濃度D1と
は、白:0、黒:255とする256階調で32/25
6の濃度のことである。そして、濃度がD1以下である
か、D1より大きくてもその幅がW1未満、W2以上で
あればステップ#2でNoとなり、異常なしと判断し以
下のステップは行わない。つまり、濃度がD1以下であ
れば、異常画像でないことは明確である。また、濃度が
D1より大きくてもその幅がW1未満であれば、黒筋と
なって現れないし、W2以上であれば原稿が例えば方眼
紙のようなもので原稿側の画像により発生したものであ
り、機械本体(ドキュメントフィーダー1または複写機
200)側の問題ではなく異常画像ではないとみなす。
なお、W1、W2の幅を適宜若干変動させることは可能
である。ここで、ステップ#2でYesであれば、ステ
ップ#3に進む。
【0032】ステップ#3では、前記領域幅(注目画
素)主走査方向でのアドレスを読み取ってメモリ302
に記憶させる。
【0033】ついで、ステップ#4では、ステップ#1
〜#2で原稿を搬送させながらコンタクトガラス29を
通して白色シート26の画像を読み込んだ後、原稿なし
でさらに1ライン以上読み込む。読み込みが終了すると
(ステップ#5でYes)、ステップ#6に進む。な
お、1ライン以上の読み込みを行っているが、多くのラ
インを読み込むと多くのメモリも必要で、読み込み時間
も多く要するので、少なくとも1ラインで適宜設定する
ことが可能である。
【0034】ステップ#6においては、原稿なしで前記
注目画素のアドレスを読み込んだ濃度がD1より大きい
か否か判断する。このとき注目画素のアドレスは前記メ
モリ302に記憶されているアドレスである。ステップ
#6でNoであれば、異常検知なしと判断される。つま
り、注目画素アドレスの濃度がD1以下であれば、ステ
ップ#2のYesは原稿側の画像に起因していたもので
あり、機械本体側に起因する異常画像ではないと判断し
ている。原稿なしで読み込んだ注目画素アドレスの濃度
がD1より大である(ステップ#6でYes)と、コン
タクトガラス29等機械本体側に異常画像発生要因のゴ
ミ等が付着しているためステップ#7に進む。
【0035】ステップ#7においては、原稿なしで読み
込んだ前記ラインの注目画素アドレスの両側(主走査方
向両側)256ピクセルの平均濃度がD2より大きいか
否か判断する。このときD2とは、前記した白:0、
黒:255の256階調で128/256の濃度のこと
である。前記注目画素の両側256ピクセルの平均濃度
が128/256より大きいと、全体がグレーと検出し
ておりステップ#7でYesとなり、白色シート26が
全体的に汚れているもので、コンタクトガラス29等で
異常画像発生要因のゴミ等が付着しているのではなく異
常検知なしと判断する。前記注目画素の両側256ピク
セルの平均濃度が128/256以下であれば白色シー
ト26が全体的に汚れているものでなく、コンタクトガ
ラス29等機械本体側で注目画素アドレスに異常画像発
生要因のゴミ等が付着している異常であると判断し、ス
テップ#7でNoとなり、異常検知有りと判断する。
【0036】なお、前記注目画素両側の256ピクセル
の領域の平均濃度との比較を行ったが領域の大きさ、場
所の変更は可能である。また、濃度D1、D2のレベル
を適宜変更して設定することが可能である。
【0037】次に図7は本発明において、異常判定ユニ
ットで異常検知を行うための動作を示す他の実施形態の
フローチャートであり、図8は原稿の読み取り領域を示
す図であり、以下図7、図8に基づいて説明する。
【0038】まずステップ#21において、用紙サイズ
に基づいて決定される値、各パラメータ、具体的には、
後述するラインA、ラインBの位置等の情報をメモリ3
02に入力する。
【0039】ステップ#22において、ドキュメントフ
ィーダー1で原稿を1枚全て搬送して画像読み込みを行
う。画像読み込みが終了する(ステップ#22でYe
s)と、ステップ#23に進む。
【0040】ステップ#23では、原稿の画像形成領域
外の原稿搬送方向先端部のラインAにおける主走査方向
全域での最高濃度アドレス及び原稿搬送方向後端部のラ
インBにおける主走査方向全域での最高濃度アドレスを
比較してそのアドレスの座標差が絶対値でN(N=16
ピクセル)未満か否かが判断される。アドレスの座標差
が絶対値でN以上(ステップ#23でNo)であれば異
常検知なしと判断される。つまり、画像濃度に関係な
く、原稿搬送方向に連続する黒筋ではなく、トナーの付
着等スポット的な汚れであり異常検知なしと判断してい
る。そして、アドレスの座標差が絶対値でN未満(ステ
ップ#23でYes)であれば、連続した黒色画像(黒
筋)であると判断しステップ#24に進む。なお、N=
16ピクセルとしたが、適宜多少の変更は可能である。
また、ラインA、ラインBの2つのラインを設定した
が、3つ以上あるいは搬送方向全てのラインの濃度を読
み取ることも可能である。なお、ラインA、ラインBを
一般的な原稿なら非画像領域と思われる原稿搬送方向の
先端及び後端6mm程度内にしているが、これは当該領
域なら、原稿画像が存在しないので、機械本体側の問題
を正確に検出するためである。
【0041】ステップ#24では、ラインBにおける最
高濃度がD1より大きいか否かが判断される。最高濃度
がD1以下である(ステップ#24でNo)と異常検知
なしと判断される。最高濃度がD1より大きい(ステッ
プ#24でYes)とステップ#25に進む。
【0042】ステップ#25では、ラインBでの最高濃
度アドレスを注目画素アドレスとしてメモリに収納す
る。
【0043】ステップ#26では、ステップ#21〜#
22における原稿の読み取りに引き続いて、原稿なしで
先頭からラインAの領域以上の画像を読み込み、読み込
みが終了する(ステップ#27でYes)と、ステップ
#28に進む。なお、ラインA以上ではなく、先端(先
頭)のラインAではなく先頭の1ライン(ライン1)だ
け読みとることも可能であり、読み取り時間の短縮が可
能である。
【0044】ステップ#28では、原稿なしでラインA
における最高濃度がD1より大きいか否かが判断され
る。最高濃度がD1以下である(ステップ#28でN
o)と原稿側に起因するものであって、機械本体側の問
題でなく異常検知なしと判断される。最高濃度がD1よ
り大きい(ステップ#28でYes)とステップ#29
に進む。
【0045】ステップ#29では、原稿なしでラインA
における最高濃度箇所アドレスと前記ステップ#25に
おけるラインBでの注目画素アドレス(最高濃度アドレ
ス)のアドレスの差が絶対値でN(N=16ピクセル)
未満か否かが判断される。アドレスの差がN以上であれ
ば、原稿搬送方向に連続する黒筋ではなくスポット的な
汚れであり、異常検知なしと判断される(ステップ#2
9でNo)。そして、アドレスの差がN未満であれば、
機械本体側の問題による連続した黒筋であり、異常検知
ありと判断される(ステップ#29でYes)。
【0046】なお、原稿の画像をラインBで読み取り、
原稿なしの画像をラインA(若しくはライン1)で読み
取るのは、速度的に速く読み取ることができること、及
びゴミ等の移動による誤検知を防止するためである。
【0047】上記したごとく、異常判定ユニット308
で最初の異常画像を検出すると、読み取り位置変更ユニ
ット306により読み取り位置52を所定位置から1.01
6mm移動させ、原稿読み取りを行う。そして、その位置
で新たに異常画像が発生した場合は、さらに読み取り位
置を変更する。この場合は最初の読み取り位置から2.03
2mm移動させて原稿読み取りを行う。ところで、読み取
り位置変更ユニット306により読み取り位置を移動さ
せることによって、画像読み取り開始タイミングを変更
することも当然必要となり、その読み取りを変更する時
間もカウント数として考慮している。移動距離が1.016m
mのとき、原稿読み取り装置のDF(ドキュメントフィー
ダー)読込位置移動カウント数は24カウントであり、
またDF(ドキュメントフィーダー)部の画像読み取り開
始タイミングを変更するカウント数は16カウントであ
る。但し、このときの画像読み取り装置側ステップ分解
能は600dpi、DF側ステップ分解能は400dpiで設定されて
おり、この分解能を変えると上記カウント数も変わる。
詳しくは、特願平10−370458明細書、表1の記
載と同じであり、各移動距離に対するスキャナ部のDF読
み取り位置移動カウント数、また各移動距離に対するDF
部の画像読み取り開始タイミングを早めるカウント数が
決められている。そして移動距離の設定は、所定位置
(0.000mm)を基準に、0.000mm,1.016mm,2.032mm, …
6.096mm,7.112mmの8個の読み取り位置がテーブルデー
タ304にデータとして格納されている。
【0048】ところで採用された白色シート26は、副
走査方向におおよそ1cmの幅のものを用い、その範囲
内で実際の原稿読み取り位置52を変えている。ごみの
大きさは千差万別考えられるが、撮像素子11のCCD
1ピクセルの大きさ(約40μm)を越えると、実際に画
像黒筋を発生させることが分かっている。
【0049】図4は最後尾1枚の原稿が送られたときの
原稿読み取り装置における読み取り部機構を示す図であ
り、以下、同図も参照して説明する。
【0050】図4ではごみが原稿読み取り位置52に位
置しているが、実画像上の黒筋として表れない場合(ケ
ース)を模式的に示している。白色シート26表面(図
4において下面)にごみ41が付着しており、特願平1
0−370458で提案した原稿読み取り装置であれ
ば、読み取り位置52を変更させてしまうケースであ
る。しかしながら、本発明の読み取り装置では、その模
式図からもわかるように原稿テーブル2に載置された原
稿50が、給紙ローラ3と分離コロ21によりコンタク
トガラス29上の読み取り位置52まで搬送される。そ
して搬送された原稿50を読み込み、その読み込まれた
余白部(ライン、ラインB)の画像データ、さらに詳し
くはその余白部に含まれる主走査データに異常値データ
が確認できるか否かを検出する読み取り装置である。白
色シート26表面に付着したごみ(ほこり)、汚れ、き
ず等は、異常値データ確認時には原稿50の裏側に位置
することになり、データとして読み込まれることはな
い。つまり、搬送されてくる原稿50が無ければ、ごみ
(ほこり)、汚れ、きず等は読み取り光路L上に位置す
るが、実画像上の黒すじとはなり得ない存在である。特
願平10−370458で問題となっていた白色シート
26表面上のごみ等の検知を簡単な構成で防ぐことがで
き、しかもそれに付随した読み取り位置の無意味な変更
を無くすことができる。
【0051】本発明の実施形態においては、1群の原稿
50の読み取りの中で行われる最後尾1枚の原稿読み取
りに際し、搬送方向下流端部の余白の位置で読み取られ
たデータから異常判定ユニット308で異常判定して、
位置変更ユニット306で読み取り位置52の変更を判
断するものである。このため、1群の原稿50の読み取
りから出力されるその1群の複写物に対して黒筋補正を
行うものではなく、1群の原稿50の読み取りから得ら
れた画像余白部の主走査データにより次の1群の複写物
に対して黒筋発生を防ぐものである。よって、得られた
異常値のデータから、他の使用者の複写画像品質、つま
り次に原稿50を読み取って複写を行う人に対して、画
像品質を確保しようとする具体例を示している。従っ
て、その技術思想から1群の最後尾1枚の原稿読み取り
に限定される性格のものではなく、1群の原稿の内、複
数枚の原稿読取データから複写での黒筋発生を防ぐ構成
としてもよい。さらには異常値データの検出に際して、
1ラインの主走査データだけを参照する必要性はなく、
複数ラインのデータを参考に判断してもよい。この場合
は原稿余白部に偶然ごみ等付着したものであっても誤検
知を引き起こさないなどの効果がある。原稿余白部の位
置は、搬送される原稿50がタイミングスイッチ6をオ
ン・オフした後、パルスカウントすることで把握でき
る。タイミングスイッチ6から読み取り位置52までの
距離と原稿50の搬送方向長さから、原稿余白部は特定
される。
【0052】勿論、1群の原稿50を1枚毎に読み取り
を行って、異常値を検出すると、読み取り位置52を変
更する構成としてもよい。
【0053】また、本発明の実施形態では、コンタクト
ガラス29上面に付着したごみ(ほこり)等は、原稿5
0の搬送動作の過程で位置が変わる(移動する)ことも
考えられる。そこで本発明の実施形態では、一度採用し
た読み取り位置52に戻って、異常値データを検知する
構成を採用している。つまり、テーブルデータ304に
設定されている読み取り位置52の変更順序に従い、読
み取りの位置52の変更を行うが、準備されている読み
取り位置52の全てを使い果たした場合は、その順序の
逆順で読み取り位置52を変える構成としている。そし
て、この逆の順序による読み取り位置52で読み取りを
始める際、使用者にメンテナンスの時期であることを警
告するようにしている。警告を表示している状態で、さ
らに使用者が原稿の読み取り及び画像形成を行うとき
は、上記順序の逆に読み取り位置52を変える構成とな
っている。こうすることによって、実画像上問題となる
コンタクトガラス29上面、下面のごみ(ほこり)、汚
れ、きず等のみに対応でき、まったく無駄な警告を使用
者に表示することのない原稿読み取り方法及び原稿読み
取り装置を提供することができる。
【0054】勿論、準備されている読み取り位置52の
全てを使い果たした場合でなくて、その途上において、
逆順で読み取り位置52を変更する構成とすることも可
能である。
【0055】なお、明白なことではあるが、これまで述
べた1群の原稿の読み取りから行う画像形成とは、使用
者が行う画像形成操作であって、要求された原稿から行
う複写(画像形成)動作を指している。つまり、DF(ド
キュメントフィーダー)に一群の原稿束をセットし、そ
の原稿束の読み込み開始から読み込み終了までを1つの
単位として扱うものである。使用者が数枚の原稿から一
部の画像形成を要求すれば、それがそのときの1画像形
成操作(ワンジョブ)となり、数百枚の原稿から所定部
数必要とすれば、それがそのときの1画像形成操作であ
る。また、使用者が1枚の原稿から一部の画像形成物を
要求したときも、そのケースでの1画像形成操作であ
る。
【0056】上記実施形態においては、移動距離の設定
は、所定位置(0.000mm)を基準としこの0.000mmに、1.
016mm,2.032mm, …6.096mm,7.112mmの8個所の移動位
置(読み取り位置)を例示したが、例えば、1mmとか
0.5mm毎に読み取り位置を設けるものであってもよ
く、読み取り位置も8個以外の複数個であってもよい。
【0057】上記実施形態においては、原稿読み取り装
置はDF(ドキュメントフィーダー)及び画像形成装置
としてのデジタル複写機の両者に跨って構成されていた
が、原稿読み取り装置に原稿搬送部及び画像読み取り部
の両方を具備する構成であってもよい。また、DF(ド
キュメントフィーダー)及びアナログ複写機の両者に跨
って構成してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上、詳述したごとく、本明の請求項1
は、原稿搬送機構と、撮像部材とを有し、該原稿搬送機
構で原稿を搬送させながら原稿読み取り位置で撮像部材
により原稿の画像を読み取る原稿読取装置において、1
群の原稿束から搬送される原稿における読み取りを行
い、読み取りデータを検出し、当該読み取りデータを異
常判定ユニットで判定し異常値が検出された場合には、
原稿読み取り位置を読み取り位置変更ユニットにより予
め定められた方法に従い変更することを特徴とする原稿
読み取り装置として構成されている。
【0059】上記構成によれば、装置内部に設けられた
白色シートに付着したごみ(ほこり)、汚れ、きず等に
より読み取り位置を変えることがないものである。1群
の原稿束から搬送される原稿における読み取りを行い、
読み取りデータを検出し、コンタクトガラス上面、下面
に付着したごみ(ほこり)、汚れ、きず等による異常値
データの検出を行う。そして、異常値データが検出され
たときにのみ原稿の読み取り位置を予め定められた方法
に基づいて変更するものである。そして、画像黒すじ発
生防止の観点から言えば、原稿読み取り装置自体の耐久
性が向上し、読み取り画像の品質安定性に優れた原稿読
み取り装置となる。さらに、メンテナンス時期を長期化
することができる。
【0060】また、前記予め定められた方法とは、読み
取り位置のデータが所定数設定されたテーブルデータの
中で当初設定されている読み取り位置から順次、移動距
離を増加させる方法である(請求項2)ので、読み取り
位置のデータがテーブルデータの中に所定数設定されて
いて、当初設定されている読み取り位置から順次、移動
距離を増加させて読み取り位置を変更させるものであ
る。このようにすれば、順次移動させるだけであり、制
御が簡単である。
【0061】また、前記1群の原稿束から原稿1枚毎に
原稿の読み取りデータを検出する(請求項3)ので、1
群の原稿束から原稿1枚毎に読み取るものである。この
ようにすれば、原稿1枚毎に異常データが検出できるの
で、即座に読み取り位置を変更することができる。
【0062】また、前記1群の原稿束に含まれる複数頁
の原稿毎に原稿の読み取りデータを検出する(請求項
4)ので、原稿束から複数頁の原稿毎に読み取るもので
ある。このようにすれば、原稿の読み取りに要する時間
を削減することができ、1群の原稿全体の読み取り時間
をも削減することができる。
【0063】また、前記1群の原稿束の最後尾1枚の原
稿の読み取りデータを検出する(請求項5)ので、原稿
束の最後尾1枚の原稿を読み取るものである。このよう
にすれば、原稿の読み取りに要する時間を最小限とする
ことができ、1群の原稿全体の読み取り時間をも削減す
ることができる。
【0064】また、前記異常判定ユニットで異常値を検
出した場合には、1群の原稿束から原稿読み取り動作を
終えた後、所定時間が経過してから読み取り位置変更ユ
ニットにより原稿読み取り位置を変更する(請求項6)
ので、読み取ったデータ値に異常値が検出されると、1
群の原稿束から原稿読み取り動作を終えた後、所定時間
が経過してから原稿読み取り位置を変更するものであ
る。このようにすれば、原稿の読み取りに要する時間を
最小限とすることができ、1群の原稿全体の読み取り時
間をも削減することができる。そして、次の1群の原稿
の読み取り前に読み取り位置が変更されているので、次
の1群の原稿は問題なく読み取ることができる。
【0065】また、前記予め定められた方法に従い過去
変更した読み取り位置を、再度読み取り位置として採用
する(請求項7)ので、過去変更した読み取り位置を、
再度読み取り位置として採用するものである。このよう
にすれば、読み取り位置をテーブルデータの中に数多く
存在させる必要がなく、メモリの容量も少なくできる。
【0066】また、過去変更した読み取り位置を再度読
み取り位置として採用するときには、使用者にメンテナ
ンス警告を行う(請求項8)ので、過去変更した読み取
り位置を、再度読み取り位置として採用するものであ
り、そのときに使用者にメンテナンス警告を行うもので
ある。このようにすれば、使用者は読み取り位置を清掃
することができて、過去変更した読み取り位置であって
も、問題なく画像を読み取ることができる。
【0067】また、前記予め定められた方法に従い変更
した読み取り位置の順序と逆順に読み取り位置を変更す
る(請求項9)ので、予め定められた順序とは逆順に読
み取り位置を変更するものである。このようにすれば、
制御が簡単である。
【0068】また、上記目的を達成するため本発明の請
求項10は、原稿搬送機構と、撮像部材とを有し、該原
稿搬送機構で原稿を搬送させながら原稿読み取り位置で
撮像部材により原稿の画像を読み取る原稿読取装置にお
いて、1群の原稿束から搬送される原稿における読み取
りを行い、読み取りデータを検出し、当該読み取りデー
タを異常判定ユニットで判定し異常値が検出された場合
には、原稿読み取り位置を読み取り位置変更ユニットに
より予め定められた方法に従い変更することを特徴とす
る原稿読み取り方法として構成されている。
【0069】上記構成によれば、1群の原稿束から搬送
される原稿における読み取りを行い、読み取りデータを
検出し、コンタクトガラス上面、下面に付着したごみ
(ほこり)、汚れ、きず等による異常値データの検出を
行う。そして、その異常値データが検出されたときにの
み原稿の読み取り位置を変えるものである。
【0070】このため、画像黒すじ発生防止の観点から
言えば、装置自体の耐久性、読み取り画像の品質安定性
に優れた原稿読み取り方法となる。さらに、メンテナン
ス時期を長期化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一具体例を説明するドキュメントフィ
ーダーを有する原稿読み取り装置を示す図である。
【図2】原稿読み取り装置における読み取り部機構を示
す図である。
【図3】所定の読み取り位置で前スキャンを行った際、
異常値が検出されたときの撮像素子の出力を示す図であ
る。
【図4】1画像形成操作の中で最後尾1枚の原稿が送ら
れたときの原稿読み取り装置における読み取り部機構を
示す図である。
【図5】原稿読み取り装置の主要部を示すブロック図で
ある。
【図6】異常判定ユニットで異常検知を行うための動作
を示すフローチャートである。
【図7】異常判定ユニットで異常検知を行うための動作
を示す他の実施形態のフローチャートである。
【図8】原稿の読み取り領域を示す図である。
【符号の説明】
1 ・・・ドキュメントフィーダー(原稿搬送機構) 2 ・・・原稿テーブル 11 ・・・CCD(撮像部材) 23 ・・・シート原稿押さえ 28 ・・・ハロゲンランプ 29 ・・・コンタクトガラス 42 ・・・最後尾1枚の読み取り原稿 43 ・・・シートスルー読み取りが終了した原稿束 50 ・・・原稿 52 ・・・原稿読み取り位置 304 ・・・テーブルデータ 306 ・・・読み取り位置変更ユニット 308 ・・・異常判定ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/12 Z (56)参考文献 特開 平9−163130(JP,A) 実開 平3−117962(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/62 G03B 27/52 G03G 15/04 113 G06T 1/00 H04N 1/04

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿搬送機構と、撮像部材とを有し、該
    原稿搬送機構で原稿を搬送させながら原稿読み取り位置
    で撮像部材により原稿の画像を読み取る原稿読取装置に
    おいて、1群の原稿束から搬送される原稿における読み
    取りを行い、読み取りデータを検出し、当該読み取りデ
    ータを異常判定ユニットで判定し異常値が検出された場
    合には、原稿読み取り位置を読み取り位置変更ユニット
    により予め定められた方法に従い変更することを特徴と
    する原稿読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記予め定められた方法とは、読み取り
    位置のデータが所定数設定されたテーブルデータの中で
    当初設定されている読み取り位置から順次、移動距離を
    増加させる方法であることを特徴とする請求項1記載の
    原稿読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記1群の原稿束から原稿1枚毎に原稿
    の読み取りデータを検出することを特徴とする請求項1
    または2記載の原稿読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記1群の原稿束に含まれる複数頁の原
    稿毎に原稿の読み取りデータを検出することを特徴とす
    る請求項1または2記載の原稿読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記1群の原稿束の最後尾1枚の原稿の
    読み取りデータを検出することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の原稿読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記異常判定ユニットで異常値を検出し
    た場合には、1群の原稿束から原稿読み取り動作を終え
    た後、所定時間が経過してから読み取り位置変更ユニッ
    トにより原稿読み取り位置を変更することを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれかに記載の原稿読み取り装
    置。
  7. 【請求項7】 前記予め定められた方法に従い過去変更
    した読み取り位置を、再度読み取り位置として採用する
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の
    原稿読み取り装置。
  8. 【請求項8】 過去変更した読み取り位置を再度読み取
    り位置として採用するときには、使用者にメンテナンス
    警告を行うことを特徴とする請求項7記載の原稿読み取
    り装置。
  9. 【請求項9】 前記予め定められた方法に従い変更した
    読み取り位置の順序と逆順に読み取り位置を変更するこ
    とを特徴とする請求項7記載の原稿読み取り装置。
  10. 【請求項10】 原稿搬送機構と、撮像部材とを有し、
    該原稿搬送機構で原稿を搬送させながら原稿読み取り位
    置で撮像部材により原稿の画像を読み取る原稿読取装置
    において、1群の原稿束から搬送される原稿における読
    み取りを行い、読み取りデータを検出し、当該読み取り
    データを異常判定ユニットで判定し異常値が検出された
    場合には、原稿読み取り位置を読み取り位置変更ユニッ
    トにより予め定められた方法に従い変更することを特徴
    とする原稿読み取り方法。
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