JP2002290686A - 画像読取装置、画像形成装置及びファクシミリ装置 - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置及びファクシミリ装置

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JP2002290686A
JP2002290686A JP2001089078A JP2001089078A JP2002290686A JP 2002290686 A JP2002290686 A JP 2002290686A JP 2001089078 A JP2001089078 A JP 2001089078A JP 2001089078 A JP2001089078 A JP 2001089078A JP 2002290686 A JP2002290686 A JP 2002290686A
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Hitoshi Hattori
仁 服部
Hiroshi Fukano
博司 深野
Motoya Sano
元哉 佐野
Hiroshi Kubo
宏 久保
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読取ローラの原稿との接触で汚れにくく清掃
しやすい基準白色読取面部分だけを読取るタイミング制
御を高精度で簡単に行える画像読取装置を提供する。 【解決手段】 シェーディングデータを生成するために
汚れにくく清掃しやすい特定形状の基準白色読取面13
を光電変換素子により読取らせるためのタイミングに関
して、基準白色読取面13が読取位置Pに対向する位置
で読取ローラ12上の被検出部分62を検出する検出手
段37を備えることで、読取ローラ12自身に直接設定
した被検出部分62を検出手段37により検出した時点
でそのまま基準白色読取面13の読取りを開始させるこ
とができ、読取ローラ12の回転量の管理も要せず簡単
な制御にして読取部分を高精度に規定できるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置、画
像形成装置及びファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフラットベッドタイプに代表され
る画像読取部移動型の画像読取装置では、有効読取範囲
までキャリッジが増速しながら移動していく間に配置さ
れた基準白板の濃度を読取ることで、白シェーディング
補正用のシェーディングデータの生成を行っている。ま
た、シートスルータイプに代表される画像読取部固定型
の画像読取装置においては、固定された読取位置の対向
面に配置された基準白板又は白色ローラの濃度を読取る
ことで、白シェーディング補正用のシェーディングデー
タを生成している。
【0003】しかしながら、従来のシェーディングデー
タの生成技術では、経時により基準白板や白色ローラの
表面に汚れが付着し、基準とすべき白色濃度が基準白板
や白色ローラの読取位置によって変わってしまうため、
シェーディングデータを生成するのに必要な濃度均一性
が保てなくなってしまう。特に、シートスルータイプの
場合、基準白板や白色ローラの表面を原稿が搬送される
ため、使用頻度が増すにつれて基準白板や白色ローラは
汚れてしまう。
【0004】そこで、シートスルータイプの画像読取装
置において、原稿先端の余白部の白データや、原稿が通
過しない(つまり、汚れが付着し難い)主走査方向端部
の数画素のデータを基にシェーディングデータを生成す
るようにした従来技術が存在する。
【0005】また、特開平5−319613号公報によ
れば、読取位置に対向配置される読取ローラの周面の一
部に軸方向に延びる溝(凹入溝)を形成し、その凹入溝
の底面部をシェーディングデータ生成のための基準白色
部とすることにより、原稿の搬送によっても基準白色部
が汚れにくくなるようにした技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、原稿先端の余
白部の白データや、原稿が通過しない主走査方向端部の
数画素のデータを基にシェーディングデータを生成する
ようにした従来技術の場合、前者にあっては原稿先端に
必ず余白があるとは限らず、後者にあってもCCD等の
光電変換素子の主走査方向の画素間での感度のばらつき
が大きいと、一部の画素の白データを基に生成したシェ
ーディングデータでは十分なシェーディング補正効果が
得られない、という不具合がある。
【0007】また、特開平5−319613号公報に開
示された技術では、原稿の搬送量が増えるにつれて発生
する紙粉やトナーの削れカスや埃などが読取ローラの凹
入溝の中に溜まってしまうが、その清掃性が悪く、元の
白色状態への回復が困難である。また、凹入溝構造によ
るため、読取部の光源からの光の照射によって読取ロー
ラ周面に形成した凹入溝の影ができ、原稿を読取った場
合の画像品質を低下させてしまう、という新たな不具合
が発生する。特に、薄手の原稿の場合には、影の影響を
受けやすい。さらには、読取ローラの軸端に凹入溝に対
応させた位置に切り欠きを有するエンコーダとその切り
欠きの位置を検出するセンサとを設け、シェーディング
補正時に凹入溝が画像読取位置に来るように制御してい
るが、読取ローラやエンコーダ等の構成部品のばらつき
やそれらの組付けのばらつきなどに起因して、凹入溝の
検出精度が悪くなり、凹入溝内の基準白色部以外の部分
を読取ってしまう可能性があり、結果として、シェーデ
ィングデータの濃度均一性を維持できなくなる。
【0008】そこで、本発明は、原稿との接触で汚れに
くい基準白色読取面を備えるとともに仮に汚れても汚れ
が溜まりにくくて清掃しやすい読取ローラを用い、シェ
ーディングデータを生成するために基準白色読取面部分
だけを読取るタイミングに関する検出誤差を最小限に
し、シェーディングデータの濃度均一性を高レベルに維
持し、より高品質な原稿画像の読取りを行える画像読取
装置を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、基準白色読取面部分だけ
を読取るタイミング制御を高精度にして簡単に行える画
像読取装置を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、シェーディングデータ取
得効率を向上させることができる画像読取装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】また、本発明は、シェーディングデータを
生成するために基準白色読取面部分の読取りを確実に行
いつつ、読取位置に順次搬送させる原稿の紙間を詰める
ことができ、処理速度を向上させ得る画像読取装置を提
供することを目的とする。
【0012】さらには、本発明は、このような画像読取
装置を用いることで、高品質な画像データを扱える画像
形成装置又はファクシミリ装置を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像読取装置は、原稿が搬送される原稿搬送経路と、この
原稿搬送経路上を搬送される原稿に対して読取位置が設
定されて前記原稿の画像を読取る光電変換素子を有する
画像読取部と、前記原稿搬送経路を挟んで前記画像読取
部による前記読取位置に対向配置されて駆動源により原
稿搬送方向に回転駆動されるローラであって、その外周
面に当該ローラ軸心と直交する直線上に曲率中心を有し
当該ローラの最大外周面軌跡の内側に位置する曲面で形
成された基準白色読取面を有し、かつ、当該ローラ上に
被検出部分が設定された読取ローラと、予め設定された
検出位置で前記読取ローラ上の前記被検出部分を検出す
る検出手段と、この検出手段により前記被検出部分が検
出された時点からその検出時点の前記基準白色読取面の
位置が前記読取位置に対向する対向位置まで到達するの
に要する回転量として予め設定された規定量だけ前記読
取ローラが回転された時点の読取タイミングをとる読取
タイミング制御手段と、この読取タイミング制御手段に
よりとられた読取タイミングから前記光電変換素子によ
り前記基準白色読取面を読取る読取手段と、この読取手
段により読取られた前記基準白色読取面の読取りデータ
に基づきシェーディングデータを生成するシェーディン
グデータ生成手段と、このシェーディングデータ生成手
段により生成されたシェーディングデータを用いて前記
光電変換素子により読取った原稿の画像データを白シェ
ーディング補正する白シェーディング補正手段と、を備
える。
【0014】本発明及び以下の発明において、読取ロー
ラに関して、「最大外周面軌跡」とは、基準白色読取面
を設けない状態の当該ローラの真円形状の外周面を意味
する。基準白色読取面を形成する「曲面」は、読取ロー
ラのローラ軸心と直交する直線上に曲率中心を有して形
成される曲面であればよく、凸状、凹状或いは平坦面状
であってもよい。凸状の場合、ローラ軸心を挟んで曲面
に対して反対側に位置させた曲率中心でローラ曲率より
も大きな曲率の曲面として形成できる。この際、曲率中
心を無限遠方に設定すれば、平坦面状となる。凹状の場
合、ローラ軸心に対して曲面と同一側でローラ外に位置
させた曲率中心の曲面として形成できる。
【0015】従って、基本的には、このような読取ロー
ラを用いることにより、基準白色読取面は原稿搬送を繰
返しても原稿に接触しにくいので汚れにくく、仮に汚れ
ても溝構造を有しないため汚れが基準白色読取面上に溜
まりにくくて清掃しやすいので、基準白色読取面を長期
間にわたって白色状態に維持することができ、シェーデ
ィングデータを生成する上で、このような基準白色読取
面を読取るようにすることで、シェーディングデータの
濃度均一性を高レベルに維持し、高品質な原稿画像の読
取りが可能となる。また、実際の原稿画像の読取りに際
して基準白色読取面が原因となって影を生ずるような不
具合もない。また、シェーディングデータを生成するた
めに基準白色読取面を光電変換素子により読取らせるた
めのタイミングを、読取ローラ自身に直接設定した被検
出部分を予め設定された検出位置で検出手段により検出
し、その検出時点の基準白色読取面の位置が読取位置に
対向する対向位置まで到達するのに要する回転量として
予め設定された規定量だけ読取ローラが回転された時点
の読取タイミングをとった時点となるようにしているの
で、被検出部分検出後の読取ローラの規定量の回転管理
だけで高精度に規定でき、よって、組付け上のばらつき
による検出誤差を最小限に抑えてシェーディングデータ
取得のためのタイミング精度が向上する。
【0016】請求項2記載の発明の画像読取装置は、原
稿が搬送される原稿搬送経路と、この原稿搬送経路上を
搬送される原稿に対して読取位置が設定されて前記原稿
の画像を読取る光電変換素子を有する画像読取部と、前
記原稿搬送経路を挟んで前記画像読取部による前記読取
位置に対向配置されて駆動源により原稿搬送方向に回転
駆動されるローラであって、その外周面に当該ローラ軸
心と直交する直線上に曲率中心を有し当該ローラの最大
外周面軌跡の内側に位置する曲面で形成された基準白色
読取面を有し、かつ、当該ローラ上に被検出部分が設定
された読取ローラと、前記基準白色読取面が前記読取位
置に対向する位置で前記読取ローラ上の前記被検出部分
を検出する検出手段と、この検出手段により前記被検出
部分が検出された時点から前記光電変換素子により前記
基準白色読取面を読取る読取手段と、この読取手段によ
り読取られた前記基準白色読取面の読取りデータに基づ
きシェーディングデータを生成するシェーディングデー
タ生成手段と、このシェーディングデータ生成手段によ
り生成されたシェーディングデータを用いて前記光電変
換素子により読取った原稿の画像データを白シェーディ
ング補正する白シェーディング補正手段と、を備える。
【0017】従って、特定形状の基準白色読取面を有す
る読取ローラを用いたことによる作用効果は請求項1記
載の発明の場合と同様である。また、シェーディングデ
ータを生成するために基準白色読取面を光電変換素子に
より読取らせるためのタイミングに関して、基準白色読
取面が読取位置に対向する位置で読取ローラ上の被検出
部分を検出する検出手段を備えることで、読取ローラ自
身に直接設定した被検出部分を検出手段により検出した
時点でそのまま基準白色読取面の読取りを開始させるよ
うにしたので、読取ローラの回転量の管理を要せず簡単
な制御にして高精度に規定でき、よって、組付け上のば
らつきによる検出誤差を最小限に抑えてシェーディング
データ取得のためのタイミング精度が向上する。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像読取装置において、前記被検出部分は読取対象
となる基準白色読取面自身である。
【0019】従って、読取対象となる基準白色読取面自
身を被検出部分として検出手段によりその位置を監視す
ることにより、読取対象となる基準白色読取面に対する
読取りタイミングを高精度に管理できる。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像読取装置において、前記読取ローラは前記基準
白色読取面を周面上に複数個有し、前記被検出部分は読
取対象となる各々の基準白色読取面自身である。
【0021】従って、読取対象となる基準白色読取面自
身を被検出部分としているので、読取ローラ上に基準白
色読取面が複数個あっても支障なく、かつ、等間隔に設
ける等の制約もなく、設計上の自由度が大きい。また、
基準白色読取面が複数個あるので、読取ローラの1回転
中に複数個の基準白色読取面について読取りを行わせる
ことも可能となり、データ取得に失敗した場合のリカバ
リー処理等によりデータの信頼性を向上させることが可
能になる一方、読取ローラが1回転するのを待たなくて
も何れかの基準白色読取面について読取りを行わせるこ
とが可能であるので、連続的に搬送される原稿間の紙間
を読取ローラ1回転以下に詰めることも可能となる。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像読取装置において、前記被検出部分は読取対象
となる基準白色読取面以外の部分である。
【0023】従って、被検出部分を読取対象となる基準
白色読取面以外の部分に設定することで、タイミング制
御上の精度を損なうことなく、特定の形状をとる基準白
色読取面の場合よりも被検出部分としての加工等がしや
すくなる。
【0024】請求項6記載の発明は、請求項5記載の画
像読取装置において、前記読取ローラは前記基準白色読
取面を周面上に複数個有し、各基準白色読取面毎に対応
する基準白色読取面に対して同じ距離だけ離れた位置に
前記被検出部分を個々に有する。
【0025】従って、各基準白色読取面と各被検出部分
との読取ローラ周面上での相対的な位置関係が同じで共
通となるため、読取ローラ上に基準白色読取面が複数個
あっても支障ない。また、基準白色読取面が複数個ある
ので、読取ローラの1回転中に複数個の基準白色読取面
について読取りを行わせることも可能となり、データ取
得に失敗した場合のリカバリー処理等によりデータの信
頼性を向上させることが可能になる一方、読取ローラが
1回転するのを待たなくても何れかの基準白色読取面に
ついて読取りを行わせることが可能であるので、連続的
に搬送される原稿間の紙間を読取ローラ1回転以下に詰
めることも可能となる。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像読取装置において、前記読取ローラは前記基準
白色読取面を周面上に等間隔で複数個有し、前記被検出
部分は相互に読取対象となる基準白色読取面以外の他の
基準白色読取面部分である。
【0027】従って、ローラ周面上に等間隔で設けられ
た複数個の基準白色読取面に関して相互に他の基準白色
読取面を被検出部分として利用しているので、タイミン
グ制御上の精度を損なうことなく、検出手段もレイアウ
トしやすくなる。また、基準白色読取面が複数個あるの
で、読取ローラの1回転中に複数個の基準白色読取面に
ついて読取りを行わせることも可能となり、データ取得
に失敗した場合のリカバリー処理等によりデータの信頼
性を向上させることが可能になる一方、読取ローラが1
回転するのを待たなくても何れかの基準白色読取面につ
いて読取りを行わせることが可能であるので、連続的に
搬送される原稿間の紙間を読取ローラ1回転以下に詰め
ることも可能となる。
【0028】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか一記載の画像読取装置において、前記検出手段
は反射型光センサを用いるものであり、前記被検出部分
は他の外周面とは反射率の異なるマークにより形成され
ている。
【0029】従って、汎用的な反射型光センサを用いて
被検出部分であるマークを高精度に検出することがで
き、タイミング制御の高精度化に役立つ。
【0030】請求項9記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか一記載の画像読取装置において、前記検出手段
は距離センサを用いるものであり、前記被検出部分は前
記距離センサに対する距離が前記読取ローラの最大外周
面部分とは異なる凹部によりに形成されている。
【0031】従って、汎用的な距離センサを用いて被検
出部分である凹部を高精度に検出することができ、タイ
ミング制御の高精度化に役立つ。
【0032】請求項10記載の発明は、請求項4又は7
記載の画像読取装置において、前記検出手段は距離セン
サを用いるものである。
【0033】従って、特定形状の基準白色読取面自身を
被検出部分とする場合に検出手段に距離センサを用いる
ことにより、読取ローラについて被検出部分に関する加
工処理等を要しないものとなる。
【0034】請求項11記載の発明は、請求項1ないし
10の何れか一記載の画像読取装置において、前記被検
出部分は原稿読取範囲外となる前記読取ローラの長手方
向端部に設定されている。
【0035】従って、読取ローラ自身に被検出部分が存
在しても、原稿読取時に被検出部分の影響により影を生
ずる等の悪影響を及ぼすことがない。
【0036】請求項12記載の発明は、請求項1記載の
画像読取装置において、予め設定された読取幅規定値分
の前記読取ローラの回転量が前記光電変換素子により前
記基準白色読取面を読取る際の読取幅を規定する。
【0037】従って、読取開始時のタイミング制御に引
き続き、予め設定されている読取幅規定値分の回転量監
視で、読取幅を管理できる。
【0038】請求項13記載の発明は、請求項2記載の
画像読取装置において、前記検出手段により検出される
被検出部分の検出長さが前記光電変換素子により前記基
準白色読取面を読取る際の読取幅を規定する。
【0039】従って、読取幅の管理に関しても読取ロー
ラの回転量等を管理する必要がなく、簡単な制御で済
む。
【0040】請求項14記載の発明は、請求項4,6又
は7記載の画像読取装置において、前記読取手段は複数
の前記基準白色読取面の何れか1つについて前記光電変
換素子により読取る。
【0041】従って、基準白色読取面が複数個あり、読
取ローラが1回転するのを待たなくても何れかの基準白
色読取面について読取りを行わせることが可能であるの
で、何れか1つについて光電変換素子により読取らせる
ようにすることで、連続的に搬送される原稿間の紙間を
読取ローラ1回転以下に詰めることができ、原稿読取り
処理に要する時間を短縮できる。
【0042】請求項15記載の発明は、請求項1ないし
14の何れか一記載の画像読取装置において、前記読取
手段は前記光電変換素子により前記基準白色読取面を複
数ライン分を読取る。
【0043】従って、汚れにくい基準白色読取面を読取
るので、1ラインだけの読取りでシェーディングデータ
を生成させることもできるが、複数ライン分にわたって
読取ることで、生成されるシェーディングデータの濃度
均一性をより一層向上させることができる。
【0044】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の画像読取装置において、前記シェーディングデータ生
成手段は前記読取手段により読取った複数ライン分の画
像データについて各画素毎の平均値を求める平均化手段
を備える。
【0045】従って、複数ライン分の画像データに基づ
きシェーディングデータを生成する上で、各画素毎に平
均値を求めることで、部分的な汚れ、きず等の影響の少
ないシェーディングデータを得ることができ、シェーデ
ィングデータの濃度均一性が向上する。
【0046】請求項17記載の発明は、請求項4,6又
は7記載の画像読取装置において、前記読取手段は前記
読取ローラの1回転中に複数の前記基準白色読取面の各
々について前記光電変換素子により複数ライン分を読取
り、前記シェーディングデータ生成手段は、前記読取手
段により読取った前記基準白色読取面毎の複数ライン分
の画像データについて各画素毎の平均値を求める平均化
手段と、前記基準白色読取面毎の各平均値のピーク値を
求めるピーク値決定手段と、を備える。
【0047】従って、基準白色読取面が複数個あること
を利用して、各基準白色読取面毎の各画素毎に平均値を
求めた後、各基準白色読取面間のそれらの平均値のピー
クを求めることで、より白色に近い良好なるデータを用
いてシェーディングデータを生成することができる。ま
た、データ取得に失敗した基準白色読取面があっても、
他の基準白色読取面の読取りデータを用いることでリカ
バリーでき、シェーディングデータ取得の信頼性も向上
する。
【0048】請求項18記載の発明は、請求項16又は
17記載の画像読取装置において、前記平均化手段は複
数ライン分の画像データについて1ライン置き又は数ラ
イン置きの各ラインの画像データの平均値を求める。
【0049】従って、基準白色読取面の表面に小さなキ
ズや汚れがあっても、その影響の少ないシェーディング
データの生成が可能となる。
【0050】請求項19記載の発明は、請求項1ないし
18の何れか一記載の画像読取装置において、前記画像
読取部は前記光電変換素子自身が前記読取位置に配置さ
れた密着型イメージセンサである。
【0051】従って、光電変換素子自体は大きいが全体
的な構成が小型で済むような原稿移動型の画像読取装置
に好適に適用できる。
【0052】請求項20記載の発明は、請求項1ないし
18の何れか一記載の画像読取装置において、前記画像
読取部は前記読取位置の光情報を前記光電変換素子に縮
小結像させて読取る縮小光学系を含む。
【0053】従って、比較的大掛かりな縮小光学系を必
要とし全体的な構成は大型化しやすいが、小型の光電変
換素子で済むような原稿移動型の画像読取装置に好適に
適用できる。
【0054】請求項21記載の発明の画像形成装置は、
請求項1ないし20の何れか一記載の画像読取装置を備
え、この画像読取装置により読取られた原稿の画像デー
タに基づいて記録媒体上に画像を形成する。
【0055】従って、請求項1ないし20の何れか一記
載の画像読取装置を備え、信頼性の高いシェーディング
データを用いて補正された原稿の画像データを扱うこと
となるので、高画質の画像を形成できる画像形成装置を
提供できる。
【0056】請求項22記載のファクシミリ装置は、請
求項1ないし20の何れか一記載の画像読取装置を備
え、この画像読取装置により読取られた原稿の画像デー
タを通信網を介して送信先に送信出力する。
【0057】従って、請求項1ないし20の何れか一記
載の画像読取装置を備え、信頼性の高いシェーディング
データを用いて補正された原稿の画像データを扱うこと
となるので、高画質の画像を送信出力できるファクシミ
リ装置を提供できる。
【0058】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図14に基づいて説明する。本実施の形態は、画
像形成装置としてデジタル複写機に適用したもので、図
1はこのデジタル複写機の概略構造を示す縦断正面図で
ある。このデジタル複写機は、両面読取機能を有する画
像読取装置としてのスキャナ1と、このスキャナ1で読
取った画像データに基づいて電子写真方式により記録媒
体である用紙20上に画像形成を行うプリンタ2とを備
えている。
【0059】スキャナ1は、いわゆるADF構造のもの
で、第1の画像読取部3、第2の画像読取部4、原稿セ
ット部5、原稿排紙部6、原稿搬送経路7、多数の搬送
ローラ8、第1のコンタクトガラス9、第2のコンタク
トガラス10、第1の読取ローラ11、第2の読取ロー
ラ12等により構成されている。
【0060】原稿セット部5には、読取対象となる原稿
D(図3参照)がセットされ、原稿排紙部6には画像が
読取られた原稿Dが排紙される。原稿搬送経路7は、原
稿セット部5と原稿排紙部6との間に設けられた経路で
あって、画像が読取られる原稿Dが1枚ずつ搬送され
る。原稿Dの読取りの際には、モードを切換えることに
より、原稿Dが片面原稿の場合には第1の画像読取部3
のみにより画像の読取りが行われ、原稿Dが両面原稿の
場合には第1の画像読取部3と第2の画像読取部4とに
より画像の読取りが行われる。
【0061】第1の画像読取部3は、コンタクトガラス
9上に位置固定で載置された原稿Dの画像を光電変換素
子、例えば、CCD3aで読取ることができ、また、コ
ンタクトガラス10と読取ローラ11との間(即ち、原
稿搬送経路7上)を搬送される原稿Dの画像を読取るこ
ともできる。原稿搬送経路7上を搬送される原稿Dの読
取りが行われる場合、読取ローラ11は駆動用のステッ
ピングモータ(図示せず)により搬送ローラ8と同速で
回転駆動され、搬送される原稿Dをコンタクトガラス1
0に押し付けるように作用する。
【0062】本実施の形態の画像読取部とする第2の画
像読取部4は、光電変換素子であるCCD42(図5参
照)を原稿搬送経路7上を搬送される原稿Dの読取位置
Pに直接的に配置させた密着型イメージセンサ(CI
S)構成のもので、原稿搬送経路7上を搬送される原稿
Dの画像(裏面画像)をCCD42で読取ることができ
る。読取ローラとしての第2の読取ローラ12は原稿搬
送経路7を挟んで画像読取部4の読取位置Pに対向配置
され、画像読取部4による原稿Dの読取りを行う場合に
は、読取ローラ12は駆動源としてのステッピングモー
タである読取モータ26(図4参照)により搬送ローラ
8と同速で回転駆動され、原稿Dの画像面と画像読取部
4との距離を一定に維持するように作用する。
【0063】プリンタ2は、感光体14、レーザユニッ
ト15、現像器16、転写器17、定着器18等により
構成されている。感光体14の表面は帯電器(図示せ
ず)により一様に帯電され、その感光体14の表面に画
像読取部3又は4により読取られた画像がレーザユニッ
ト15により書込まれ、静電潜像が形成される。この静
電潜像は、現像器16からトナーが供給されることによ
りトナー像として顕像化され、顕像化されたトナー像は
転写器17の働きにより給紙カセット19から給紙され
た用紙20上に転写される。トナー像が転写された用紙
20は定着器18で定着処理を受けた跡、排紙トレイ2
1に排紙される。
【0064】図2は、本実施の形態の複写機で使用され
る第2の読取ローラ12及びその前後の原稿搬送経路7
を示す縦断正面図であり、図3はその読取ローラ12を
示す拡大正面図である。
【0065】図2及び図3に示すように、読取ローラ1
2は、画像読取部4を構成する密着型イメージセンサの
CCD42が位置する読取位置Pに対向配置されたもの
で、断面形状が略円形となる形状に形成され、ゴムや樹
脂等を材料として全体的に白色に形成されている。この
読取ローラ12の外周面の一部には、この読取ローラ1
2の軸心方向に沿って延出させた基準白色読取面13が
形成されている。この基準白色読取面13は、図3に示
すように、読取ローラ12の軸心Aと直交する直線a上
であって軸心Aとは異なる位置に曲率中心Bを有すると
ともに、読取ローラ12の最大外周面軌跡(当該基準白
色読取面13を設けない状態の読取ローラ12のほぼ真
円形状の外周面であって、実線と破線とで示した部分)
Cよりも内側に位置して実線で示す最大外周面に滑らか
に連続する曲面形状により形成されている。
【0066】もっとも、この基準白色読取面13の形状
は種々の形状を採り得る。例えば、図3に示す例では曲
率中心Bが軸心Aを挟んで当該基準白色読取面13に対
して反対側に位置しているため、軸心A側から見て凸状
の曲面として形成されている。一方、この曲率中心Bを
軸心Aに対して当該基準白色読取面13と同じ側で読取
ローラ12外の位置に設定し、軸心A側から見て凹状の
曲面として形成されたものであってもよい。この場合、
基準白色読取面13と最大外周面とのつながり部分が多
少鋭くなるので、滑らかに連続するように面取り処理す
ることが好ましい。ちなみに、図2に示す例は、図3に
示した例において、曲率中心Bを無限遠方に設定した場
合を想定しており、曲面が平坦面状となる形で基準白色
読取面13が形成されている(以下の説明では、基準白
色読取面13として、図2に示したような平坦面状に形
成されたものを代表例として用いるものとする)。
【0067】図4は、本実施の形態の複写機の制御系の
電気的な接続を示す概略ブロック図である。この制御系
において、本体制御部22はCPU、ROM及びRAM
によるマイクロコンピュータを備えており、複写機全体
を制御する。また、コントローラ23もCPU、RO
M、RAM等を備えており、原稿Dや用紙20の給紙・
搬送・排紙等に関連する各種のモータ、即ち、ピックア
ップモータ24、給紙モータ25、読取モータ26、排
紙モータ27、底板上昇モータ28等が接続されている
他、原稿Dや用紙20の給紙・搬送・排紙等の動作制
御、タイミング制御等に関連する各種のセンサ、即ち、
レジストセンサ29、原稿セットセンサ30、排紙セン
サ31、突き当てセンサ32、原稿幅センサ33、読取
り入口センサ34、テーブル上昇センサ35、底板ホー
ムポジションセンサ36、検出手段に用いられる検出セ
ンサ37等が接続されており、コントローラ23はこれ
らを制御する。操作部38には、当該複写機の種々の操
作を指示したり表示するための各種キーやLCDディス
プレイが設けられている。
【0068】また、コントローラ23には第2の画像読
取部4も接続されており、この画像読取部4により読取
られた画像データは本体制御部22側に転送出力される
(コントローラ23には第1の画像読取部3も接続され
ているが、図示及び説明を省略する)。
【0069】図5は、第2の画像読取部4内部の電気的
なハードウェア構成に対する制御系を示す概略ブロック
図である。この画像読取部4では、コントローラ23か
らの点灯信号によって点灯する光源41からの光を原稿
Dに対して読取位置Pでスリット状に照射することによ
り、原稿Dの読取位置Pからの反射光がロッドレンズ
(図示せず)等を介して多数のセンサチップからなるC
CD42に集光結像され、原稿画像の読取りが行われ
る。実際の原稿画像の読取りは、コントローラ23から
のゲート信号XSFGATE(後述する)により、原稿Dの先
端が読取位置Pに到達したタイミングで原稿Dの画像の
読取りを開始し、順次得られるライン毎の画像データを
増幅器43、A/D変換回路44、画像処理回路45を
介してフレームメモリ46に一時蓄積する。その後、出
力制御回路47、I/F回路48を介して本体制御部2
2に画像データを転送出力する。本体制御部22に転送
出力された原稿Dの裏面側を読取った画像データは本体
制御部22の制御により本体画像処理回路39へ転送さ
れる。
【0070】このような構成において、本実施の形態の
複写機では、両面コピーモードを選択した場合には、表
面を上向きにして原稿セット部5にセットされた原稿D
が1枚ずつ原稿搬送経路7上を搬送され、第1の画像読
取部3で表面側の画像が読取られ、第2の画像読取部4
で裏面側の画像が読取られる。これらの第1,2の画像
読取部3,4により読取られた画像データがプリンタ2
側に出力され、このプリンタ2での作像処理により同一
の用紙20の表面と裏面とに各々トナー像として形成さ
れ、両面コピーが行われる。
【0071】ところで、本実施の形態の複写機では、前
述の本体画像処理回路39において、原稿Dから読取っ
た画像データに対して、黒シェーディング補正、白シェ
ーディング補正、γ補正等の各種画像処理が施される。
この場合の白シェーディング補正に用いるシェーディン
グデータの生成は、第2の画像読取部4の場合であれ
ば、CCD42による読取位置Pに対向配置させた読取
ローラ12の基準白色読取面13を読取ることにより行
われる。
【0072】以下、この白シェーディング補正用のシェ
ーディングデータの生成の基本について説明する。図6
のタイミングチャートに示すように、原稿Dの読取期間
を示すゲート信号XSFGATEがアクティブ(原稿領域=L
レベル)でない期間に、即ち、原稿Dが読取位置Pにか
かっていない間(これが、原稿D間の紙間となる)に、
シェーディングデータの生成期間を示すゲート信号XSHG
ATEが、読取ローラ12の基準白色読取面13が読取位
置Pに位置する一定期間だけアクティブ(シェーディン
グ領域)となり、その期間中に基準白色読取面13をC
CD42により複数ライン分読取ることによりシェーデ
ィングデータを生成するための読取りデータを取得す
る。即ち、コントローラ23は、ゲート信号XSHGATEを
所定のタイミングで出力することによりCCD42によ
り読取ローラ12の基準白色読取面13のみを一定期間
だけ読取らせる。これが、読取手段の機能として実行さ
れる。
【0073】図7は、本体画像処理回路39において、
白シェーディング補正を行うための回路構成を示す概略
ブロック図である。この回路は、シェーディングデータ
生成手段としてのシェーディングデータ生成回路51と
白シェーディング補正手段としてのシェーディング演算
回路52とを備えている。シェーディングデータ生成回
路51は、平均化手段として機能する平均値回路53と
FIFO(先入れ先出しメモリ)54とを有し、シェー
ディングデータを生成する。本実施の形態では、基準白
色読取面13をCCD42により読取る際、図8に示す
ように、ゲート信号XSHGATEがアクティブである期間中
に相当するLライン分を読取るように設定している。
【0074】即ち、図9に示す概略フローチャートを参
照すれば、コントローラ23は、ゲート信号XSHGATEを
所定のタイミングで出力することによりCCD42によ
り読取ローラ12の基準白色読取面13のみを一定期間
だけ読取らせる(ステップS1)。この読取処理が、読
取手段の機能として実行される。次に、順次読取ったL
ライン分の画像データを平均値回路53に入力させ、こ
の平均値回路53でLライン分の画像データについてC
CD42の各画素毎に単純平均値を求める演算処理(重
加算平均処理等でもよい)を行わせる(S2)。この処
理が平均化手段の機能として実行される。平均値回路5
3で求められた各画素毎の平均値を各画素毎のシェーデ
ィングデータとしてFIFO54に記憶させる(S
3)。
【0075】FIFO回路54に記憶させた各画素毎の
シェーディングデータはシェーディング演算回路52に
出力され、実際の原稿画像の読取り時の白シェーディン
グ補正に供される。即ち、シェーディング演算回路52
では原稿画像の読取り時には1ライン毎に順次その画像
データが直接入力されるものであり、FIFO54から
得られた各画素毎のシェーディングデータを用いて各画
素毎の画像データに白シェーディング補正を施し、後段
の処理回路に出力する。
【0076】なお、平均値回路53で平均値を求める
際、Lラインのデータ全てについて平均値を求めてもよ
いが、1ライン置き又は数ライン置きのデータについて
の平均値を求めるようにしてもよい。具体的には、本体
制御部22のCPUがLライン分の画像データに関し
て、1ライン置き又は数ライン置きに平均値回路53に
入力させるように制御すればよい。図10は1ライン置
き(奇数ラインのみ)に平均値を求めるようにした場合
の制御例を示すフローチャートである。
【0077】以上の平均値処理を具体的に説明すると次
のようになる。
【0078】Lライン分のデータの平均値は(1)式の
演算により求める。 Da(n)=INT[ΣD(n)/L] …………………………(1) Da(n) :n画素目の演算データ=平均値 D(n) :n画素目の読取りデータ L :読取りライン数 ΣD(n) :D(n)の1ライン目からLライン目までの
加算値 INT[] :小数点以下四捨五入
【0079】白シェーディング補正の演算は(2)式に
より行う(画像データを8ビットで扱う場合)。 Dsh=(D(n)/Da(n))×255 ……………………(2)
【0080】従って、基本的には、以上のような処理に
よりシェーディングデータを生成することにより、読取
ローラ12の基準白色読取面13は原稿搬送を繰返して
も原稿Dに接触しにくいので汚れにくく、仮に汚れても
溝構造を有しないため汚れが基準白色読取面13上に溜
まりにくくて清掃しやすいので、基準白色読取面13を
長期間にわたって白色状態に維持することができ、シェ
ーディングデータを生成する上で、このような基準白色
読取面13を読取るようにすることで、シェーディング
データの濃度均一性を高レベルに維持し、高品質な原稿
画像の読取りが可能となる。
【0081】また、このように汚れにくい基準白色読取
面13を読取るので、1ラインだけの読取りでシェーデ
ィングデータを生成させることもできるが、Lライン
(複数ライン)分にわたって読取ることで、生成される
シェーディングデータの濃度均一性をより一層向上させ
ることができる。その上、Lライン(複数ライン)分の
画像データに基づきシェーディングデータを生成する上
で、各画素毎に平均値を求めるので、部分的な汚れ、キ
ズ等の影響の少ないシェーディングデータを得ることが
でき、シェーディングデータの濃度均一性が向上する。
この際、Lライン(複数ライン)分の画像データについ
て1ライン置き又は数ライン置きの各ラインの画像デー
タの平均値を求めることによっても、基準白色読取面1
3の表面に小さなキズや汚れがあっても、より一層、そ
の影響の少ないシェーディングデータの生成が可能とな
る。
【0082】また、実際の原稿画像の読取りに際しても
読取ローラ12が溝構造を有しないため基準白色読取面
13が原因となって影を生ずるような不具合もない。
【0083】ところで、上述したようにシェーディング
データを生成するために読取ローラ12の基準白色読取
面13のみを読取らせるための本実施の形態のタイミン
グ制御について説明する(図9に示したフローチャート
中のステップS1の読取制御に関する)。
【0084】このタイミング制御のため、まず、読取ロ
ーラ12にあっては図11に示すように読取対象となる
基準白色読取面13自身の端部が被検出部分61として
設定とされている。この被検出部分61は図11(a)
に示すように最大幅の原稿読取範囲外となる端部に設定
されている。また、読取ローラ12の外周外であって、
被検出部分61の移動軌跡に対向する所定の検出位置Q
にはこの被検出部分の到来を検出する検出センサ37が
設けられている。この検出センサ37としては、対向物
までの距離に応じて出力電圧がアナログ的に変化する距
離センサが用いられており、本実施の形態の被検出部分
61(基準白色読取面13)は他の外周面全体よりも内
側に位置して距離が変わるので検出センサ37により被
検出部分61(基準白色読取面13)を直接検出でき
る。
【0085】また、読取ローラ12は原稿搬送時だけで
なく原稿間に相当する紙間でも読取モータ26により常
時搬送方向に回転駆動されているものであるが、図12
に示す読取位置Pと検出センサ37による被検出部分6
1(基準白色読取面13)の検出位置Qとの位置関係か
ら、検出センサ37が被検出部分61(基準白色読取面
13)を検出した時点から被検出部分61(基準白色読
取面13)が実際に読取位置Pに対向する対向位置に到
達するのに要する回転角度θに相当する読取モータ26
の駆動ステップ数が規定量Aとしてコントローラ23中
のメモリ等に予め設定されている。このメモリには、読
取開始後のLライン分の読取り角に相当する読取モータ
26の駆動ステップ数も読取幅を規定するための読取幅
規定値Bとして予め設定されている。
【0086】このような構成において、コントローラ2
3により制御される図13に示すゲート信号XSHGATE制
御のフローチャート及び図14に示すタイミングチャー
トを参照して、基準白色読取面13の読取タイミングの
制御について説明する。まず、原稿Dの読取期間を示す
ゲート信号XSFGATEがアクティブ(原稿領域)でない期
間において検出センサ37の出力を監視し、検出センサ
37がオンしたか否かをチェックする(S21)。この
検出センサ37が被検出部分61(基準白色読取面1
3)を検出してオンした場合(S21のY)、そのオン
時点からの読取モータ26による読取ローラ12の駆動
量として規定量Aが駆動されたかを監視する(S2
2)。このステップS22の処理が読取タイミング制御
手段の機能として実行される。規定量A分が駆動された
時点で(S22のY)、ゲート信号XSHGATEをアクティ
ブとし、CCD42による読取り動作を開始させる(S
23)。ここに、検出時点から規定量A分が駆動された
時点では、図11(b)に示すように基準白色読取面1
3がCCD42による読取位置Pに対向する位置に到達
していることとなる。よって、読取手段の機能として実
行されるステップS23の読取り時には必ず基準白色読
取面13を読取ることとなる。読取り動作開始後には、
その開始時点から読取モータ26による読取ローラ12
の駆動量として規定量Bが駆動されたかを監視する(S
24)。このステップS24の処理も読取タイミング制
御手段の機能として実行される。規定量B分が駆動され
た時点で(S24のY)、ゲート信号XSHGATEをノンア
クティブとし、CCD42による読取り動作を終了させ
る(S25)。これにより、基準白色読取面13につい
てLライン分の読取り動作が行われ、その読取りデータ
は前述した処理に供される。
【0087】従って、本実施の形態によれば、シェーデ
ィングデータを生成するために基準白色読取面13をC
CD42により読取らせるためのタイミングを、読取ロ
ーラ12自身に直接設定した被検出部分61を予め設定
された検出位置Qで検出センサ37により検出し、その
検出時点の基準白色読取面13の位置が読取位置Pに対
向する対向位置まで到達するのに要する回転量として予
め設定された規定量Aだけ読取ローラ12が回転された
時点の読取タイミングをとった時点となるようにしてい
るので、被検出部分61を検出後の読取ローラ12の規
定量Aの回転管理だけで高精度に規定でき、よって、エ
ンコーダ方式等による場合に比べて、組付け上のばらつ
きによる検出誤差を最小限に抑えてシェーディングデー
タ取得のためのタイミング精度を向上させることかでき
る。特に、読取対象となる基準白色読取面13自身を被
検出部分61として検出センサ37によりその位置を監
視することにより、読取対象となる基準白色読取面13
に対する読取りタイミングを高精度に管理できる。ま
た、検出センサ37として距離センサを用いており、基
準白色読取面13自身の形状的特徴を利用して被検出部
分61として検出するようにしているので、読取ローラ
12に関しては被検出部分61を設けるための特別な加
工処理等を要しない。
【0088】なお、本実施の形態では、基準白色読取面
13自身を被検出部分61として設定する上でその形状
を利用するようにしたが、このような形態に限らず、例
えば図15(a)に示すように基準白色読取面13の端
部を切欠いた凹部62部分を被検出部分としてもよく、
或いは、図15(b)に示すように基準白色読取面13
の端部に付したマーク63部分を被検出部分としてもよ
い。マーク63の場合には、他の外周面部分(白色)と
は反射率の異なる(例えば、黒色)ものが用いられる。
このため、検出手段としては反射型光センサ64を用い
ればよい。これらの凹部62やマーク63による場合
も、原稿読取範囲外に位置しているので、原稿読取りに
際して影写り等の悪影響を及ぼすことはない。凹部62
やマーク63を被検出部分とすることで、検出センサ3
7又は64により検出しやすくすることができる。
【0089】また、本実施の形態では、被検出部分を基
準白色読取面13自身に設定したが、図16(a)
(b)に示すように読取対象となる基準白色読取面13
以外の部分に被検出部分62,63を設定するようにし
てもよい。この場合、被検出部分62又は63が検出セ
ンサ37又は64により検出された時点に基準白色読取
面13が存在する位置と読取位置Pとの位置関係から、
基準白色読取面13が実際に読取位置Pに対向する対向
位置に到達するのに要する回転角度θに相当する読取モ
ータ26の駆動ステップ数を規定量Aとしてコントロー
ラ23中のメモリ等に予め設定しておけばよい。
【0090】本発明の第二の実施の形態を図17ないし
図20に基づいて説明する。第一の実施の形態で示した
部分と同一部分又は相当する部分は同一符号を付して示
し、説明も省略する(以降の実施の形態でも同様とす
る)。
【0091】本実施の形態は、図17に示すように、周
面上に複数個、例えば3個の基準白色読取面13a,1
3b,13cが形成された読取ローラ12を用いた場合
への適用例を示す。各基準白色読取面13a,13b,
13c自身の端部が各々被検出部分61a,61b,6
1cとして設定され、共通な検出センサ37により検出
されるように構成されている。
【0092】本実施の形態の構成による場合、読取ロー
ラ12の1回転中に図13に示したような処理が基準白
色読取面13a,13b,13c分の回数,即ち、3回
行われるので、図18に示すタイミングチャートのよう
にゲート信号XSHGATEを3回アクティブとして各々の基
準白色読取面13a,13b,13cについて読取り動
作を行わせることができる(基準白色読取面13a,1
3b,13cに関して、何れの基準白色読取面から読取
りを開始させるかは任意である)。
【0093】この場合のシェーディングデータ生成回路
51としては、例えば、図19に示すように比較器55
を付加した構成とし、図20に示すような制御を行わせ
るようにすればよい。まず、コントローラ23からゲー
ト信号XSHGATEが出力される毎に対応する基準白色読取
面13a,13b,13cについてCCD42により読
取動作を行う(S31)。読取られたLライン分ずつの
基準白色読取面13a,13b,13c毎の各画像デー
タを平均値回路53に入力させる。この平均値回路53
で基準白色読取面13a,13b,13c毎の画像デー
タについて各画素毎に平均値を求める処理を行う(S3
2〜S35)。そして、各基準白色読取面13a,13
b,13c毎に得られた平均値のピーク値を比較器55
及びFIFO54により求める(S36)。このステッ
プS36の処理がピーク値決定手段の機能として実行さ
れる。即ち、平均値回路53から各基準白色読取面13
a,13b,13c毎の平均値が比較器55に順次出力
され、比較器55は先行する基準白色読取面の平均値と
後行する基準白色読取面の平均値とを比較し、値の大き
い方をFIFO54に出力する。先行する基準白色読取
面の平均値の中で最大値となったものは、FIFO54
に記憶されて順次比較器55に入力される。このような
処理を3つの基準白色読取面13a,13b,13c毎
の平均値に関して繰返すことにより、FIFO54には
ピーク値が記憶される。最終的にこのFIFO54に記
憶された各画素毎のピーク値が各々シェーディングデー
タとしてシェーディング演算回路52に出力され、前述
したような白シェーディング補正に供される。
【0094】この平均値やピーク値を求める処理を具体
的に説明すると、次のようになる。
【0095】まず、基準白色読取面毎にLライン分のデ
ータの平均値は(3)式の演算により求める。 Dm(n)=INT[ΣD(n)/L] …………………………(3) Dm(n) :基準白色読取面m(m=1,2,3)毎の
n画素目の演算データ=平均値 D(n) :n画素目の読取りデータ L :基準白色読取面m内の読取りライン数 ΣD(n) :D(n)の1ライン目からLライン目までの
加算値 INT[] :小数点以下四捨五入
【0096】各平均値のピーク値を求めてシェーディン
グデータを生成する処理は(4)ないし(6)式の演算
で行う。 Dp(n)<Dm(n)の場合 Dp(n)=Dm(n) …………………………(4) Dp(n)≧Dm(n)の場合 Dp(n)=Dp(n) …………………………(5) Dp(n):n画素目のシェーディングデータ(ピーク値) 但し、最初(m=1)の基準白色読取面にあっては、 Dp(n)=D1(n) …………………………(6)
【0097】白シェーディング補正の演算は(7)式に
より行う(画像データを8ビットで扱う場合)。 Dsh=(D(n)/Dp(n))×255 ………………(7)
【0098】従って、このような制御によれば、基準白
色読取面13a〜13cが複数個あることを利用して、
読取ローラ12の1回転中に各基準白色読取面13a〜
13c毎の各画素毎に平均値を求めた後、各基準白色読
取面13a〜13c間のそれらの平均値のピークを求め
ることで、より白色に近い良好なるデータを用いてシェ
ーディングデータを生成することができる。また、デー
タ取得に失敗した基準白色読取面があっても、他の基準
白色読取面の読取りデータ(失敗したものに対してピー
ク値を示す)を用いることでリカバリーでき、シェーデ
ィングデータ取得の信頼性も向上する。
【0099】一方、読取ローラ12が複数個、ここでは
3個の基準白色読取面13a〜13cを有するので、読
取ローラ12が完全に1回転するのを待たなくても何れ
かの基準白色読取面13a,13b又は13cについて
はその検出・読取りが可能となるので、例えば、読取対
象とする基準白色読取面を1つだけに制限すれば(例え
ば、最初に検出された基準白色読取面)、ゲート信号XF
GATEがアクティブでない期間、即ち、原稿D間の紙間に
相当する期間を図18(d)に示すように詰めてもシェ
ーディングデータ生成のための読取り動作に支障ないも
のとなる。この結果、連続的に原稿Dを搬送させて読取
る場合の紙間を読取ローラ12の1回転以下に詰めるこ
とで、全体の処理速度を向上(読取り処理時間を短縮)
させることができる。
【0100】なお、本実施の形態にあっても、被検出部
分としては基準白色読取面13a〜13cの形状を利用
したものの他、図15の場合のように凹部62やマーク
63を利用したものでもよい。さらには、基準白色読取
面13a〜13c自身を被検出部分として設定せず、基
準白色読取面13a〜13c毎に基準白色読取面13a
〜13c以外の部分に凹部やマークによる被検出部分を
設定するようにしてよい。この場合、各基準白色読取面
13a〜13c毎に対応する基準白色読取面13a〜1
3cに対して同じ距離だけ離れた位置に被検出部分を個
々に設定すれば、各基準白色読取面13a〜13cと各
被検出部分との読取ローラ12周面上での相対的な位置
関係が同じで共通となり、読取タイミングの制御上、支
障ない。
【0101】本発明の第三の実施の形態を図21ないし
図24に基づいて説明する。本実施の形態は、例えば図
16(a)に示したような凹部62による被検出部分を
有する読取ローラ12に対して、読取対象となる基準白
色読取面13が図21及び図22に示すように読取位置
Pに対向する対向位置に位置するときに凹部62の到来
を検出するように検出センサ37の検出位置Qを設定し
たものである。また、凹部62の周面方向の幅bはLラ
イン分の読取幅に相当するように設定されている。
【0102】このような構成において、コントローラ2
3により制御される図23に示すゲート信号XSHGATE制
御のフローチャート及び図24に示すタイミングチャー
トを参照して、基準白色読取面13の読取タイミングの
制御について説明する。まず、原稿Dの読取期間を示す
ゲート信号XSFGATEがアクティブ(原稿領域)でない期
間において検出センサ37の出力を監視し、検出センサ
37がオンしたか否かをチェックする(S41)。この
検出センサ37が被検出部分(凹部)62を検出してオ
ンした場合(S41のY)、そのオン時点から即座にゲ
ート信号XSHGATEをアクティブとし(S42)、CCD
42による読取り動作を開始させる。即ち、被検出部分
(凹部)62と検出センサ37の検出位置との位置関係
からその検出時点では、基準白色読取面13がCCD4
2による読取位置Pに対向する位置に到達していること
となる。よって、読取手段の機能として実行されるステ
ップS42の読取り時には必ず基準白色読取面13を読
取ることとなる。読取り動作開始後は、検出センサ37
の出力を監視し、検出センサ37がオフしたか否かをチ
ェックする(S43)。この検出センサ37が被検出部
分(凹部)62の検出から抜けてオフした場合(S43
のY)、その時点で(S43のY)、ゲート信号XSHGATE
をノンアクティブとし(S44)、CCD42による読
取り動作を終了させる。これにより、基準白色読取面1
3についてLライン分の読取り動作が行われ、その読取
りデータは前述した処理に供される。
【0103】従って、本実施の形態によれば、シェーデ
ィングデータを生成するために基準白色読取面13をC
CD42により読取らせるためのタイミングに関して、
基準白色読取面13が読取位置Pに対向する対向位置で
読取ローラ12上の被検出部分62を検出するように検
出位置Qが設定された検出センサ37を備えることで、
読取ローラ12自身に直接設定した被検出部分62を検
出センサ37により検出した時点でそのまま基準白色読
取面13の読取りを開始させることができ、読取ローラ
12の回転量の管理も要せず簡単な制御にして高精度に
規定でき、よって、エンコーダ方式のような組付け上の
ばらつきによる検出誤差を最小限に抑えてシェーディン
グデータ取得のためのタイミング精度を向上させること
ができる。また、検出センサ37により検出される被検
出部分62の検出長さbがCCD42により基準白色読
取面13を読取る際の読取幅を規定するように形成した
ので、読取幅の管理に関しても読取ローラ12の回転量
等を管理する必要がなく、簡単な制御で済む。
【0104】なお、本実施の形態の場合も、被検出部分
としては凹部62によるものの他、例えば、図16
(b)に示したようなマーク63とし反射型光センサ6
4による検出手段と組合せて図25に示すように構成し
てもよい。
【0105】さらには、検出センサ37の配設に特に支
障がなければ、図26に示すように読取ローラ12を若
干長めに形成し、基準白色読取面13自身に被検出部分
61を設定し、読取位置Pに対応する軸心方向の延長線
上に配設させた検出センサ37により被検出部分61
(基準白色読取面13)が読取位置Pに到達したことを
直接検出するようにしてもよい。
【0106】本発明の第四の実施の形態を図27ないし
図28に基づいて説明する。本実施の形態は、図27に
示すように、周面上に複数個、例えば3個の基準白色読
取面13a,13b,13cが形成された読取ローラ1
2を用いた場合への適用例を示す。各基準白色読取面1
3a,13b,13cは等間隔で同一形状に形成され、
かつ、各基準白色読取面13a,13b,13c自身の
端部に各々凹部62c,62a,62bによる被検出部
分が設定され、共通な検出センサ37により検出される
ように構成されている。即ち、3個の凹部62a,62
b,62cは、相互に読取対象となる基準白色読取面1
3a,13b,13c以外の他の基準白色読取面13
b,13c,13a部分に設定されている。検出センサ
37は読取対象となる基準白色読取面13a,13b又
は13cが読取位置Pに対向する対向位置に位置すると
きに凹部62a(基準白色読取面13b)、62b(1
3c)又は62c(13a)の到来を検出するように検
出位置Qが設定されている。
【0107】本実施の形態の構成による場合、読取ロー
ラ12の1回転中に図23に示したような処理を基準白
色読取面13a,13b,13c分の回数,即ち、3回
行われるので、図28に示すタイミングチャートのよう
にゲート信号XSHGATEを3回アクティブとして各々の基
準白色読取面13a,13b,13cについて読取り動
作を行わせることができる(基準白色読取面13a,1
3b,13cに関して、何れの基準白色読取面から読取
りを開始させるかは任意である)。例えば、基準白色読
取面13b上の凹部62aが検出センサ37により検出
された時点では基準白色読取面13aが読取位置Pに対
向する対向位置に到達しているので、その検出時点から
基準白色読取面13aに対する読取り動作が開始され
る。
【0108】この場合のシェーディングデータ生成回路
51としては、例えば、前述の第二の実施の形態の場合
と同様に、図19に示すように比較器55を付加した構
成とし、図20に示したようなピーク値を求める制御を
行わせるようにすればよい。
【0109】従って、このような制御によれば、基準白
色読取面13a〜13cが複数個あることを利用して、
読取ローラ12の1回転中に各基準白色読取面13a〜
13c毎の各画素毎に平均値を求めた後、各基準白色読
取面13a〜13c間のそれらの平均値のピークを求め
ることで、より白色に近い良好なるデータを用いてシェ
ーディングデータを生成することができる。また、デー
タ取得に失敗した基準白色読取面があっても、他の基準
白色読取面の読取りデータ(失敗したものに対してピー
ク値を示す)を用いることでリカバリーでき、シェーデ
ィングデータ取得の信頼性も向上する。また、構成的に
も、ローラ周面上に等間隔で設けられた複数個の基準白
色読取面13a,13b,13cに関して相互に他の基
準白色読取面13b,13c,13aを被検出部分とし
て利用しているので、タイミング制御上の精度を損なう
ことなく、検出センサ37もレイアウトしやすくなる。
【0110】一方、読取ローラ12が複数個、ここでは
3個の基準白色読取面13a〜13cを有するので、読
取ローラ12が完全に1回転するのを待たなくても何れ
かの基準白色読取面13a,13b又は13cについて
はその検出・読取りが可能となるので、例えば、読取対
象とする基準白色読取面を1つだけに制限すれば(例え
ば、最初に検出された基準白色読取面)、ゲート信号XF
GATEがアクティブでない期間、即ち、原稿D間の紙間に
相当する期間を図28(d)に示すように詰めてもシェ
ーディングデータ生成のための読取り動作に支障ないも
のとなる。この結果、連続的に原稿Dを搬送させて読取
る場合の紙間を読取ローラ12の1回転以下に詰めるこ
とで、全体の処理速度を向上(読取り処理時間を短縮)
させることができる。
【0111】なお、本実施の形態にあっても、被検出部
分としては基準白色読取面13a〜13cの端部に形成
した凹部62a〜62cに限らず、基準白色読取面13
a〜13c自身の形状を利用したものやマークを利用し
たものでもよい。さらには、基準白色読取面13a〜1
3c自身を被検出部分として設定せず、基準白色読取面
13a〜13c毎に基準白色読取面13a〜13c以外
の部分に凹部やマークによる被検出部分を設定するよう
にしてよい。この場合、各基準白色読取面13a〜13
c毎に対応する基準白色読取面13a〜13cに対して
同じ距離だけ離れた位置に被検出部分を個々に設定すれ
ば、各基準白色読取面13a〜13cと各被検出部分と
の読取ローラ12周面上での相対的な位置関係が同じで
共通となり、読取タイミングの制御上、支障ない。
【0112】なお、前述した各実施の形態では、密着型
イメージセンサを用いた画像読取部4の例で説明した
が、このような画像読取部に限らず、例えば、図29に
示すように、読取位置Pの光情報を光電変換素子として
のCCD71に縮小結像させて読取るミラー72、結像
レンズ73等による縮小光学系74を含む画像読取部7
5の場合であっても同様に適用できる(前述の実施の形
態の場合にあっても、両面原稿読取り時の画像読取部3
が相当する)。76は読取位置Pの原稿D面をスリット
露光する光源である。本実施の形態の密着型イメージセ
ンサによる場合は、CCD42自体は原稿幅全幅にわた
る長さを必要として大きいが全体的な構成が小型で済
み、図29に示すような縮小光学系74を利用した場合
には、この縮小光学系74自体は比較的で大掛かりで大
型化しやすいが、縮小画像を読取るCCD71自体は小
型で済む。
【0113】また、前述した各実施の形態では、電子写
真方式のプリンタ2を備えた複写機なる画像形成装置へ
の適用例として説明したが、プリンタ部分における画像
形成方式(印刷方式)は特に電子写真方式に限定される
ものではなく、要は、スキャナ1により得られた画像デ
ータに基づき用紙上に画像を形成できるものであればよ
く、その方式を特に問わない。
【0114】さらに、前述した各実施の形態では、複写
機なる画像形成装置にスキャナ1を搭載した例で説明し
たが、このスキャナ1により読取られた原稿の画像デー
タを公衆回線やネットワーク網等の通信網を介して送信
先に送信出力するファクシミリ装置(特に図示せず)で
あっても同様に適用できる。
【0115】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像読取装置によ
れば、基本的に、原稿搬送経路を挟んで画像読取部によ
る読取位置に対向配置されて駆動源により原稿搬送方向
に回転駆動されるローラであって、その外周面に当該ロ
ーラ軸心と直交する直線上に曲率中心を有し当該ローラ
の最大外周面軌跡の内側に位置する曲面で形成された基
準白色読取面を有する読取ローラを用いているので、基
準白色読取面は原稿搬送を繰返しても原稿に接触しにく
いので汚れにくく、仮に汚れても溝構造を有しないため
汚れが基準白色読取面上に溜まりにくくて清掃しやすい
ので、基準白色読取面を長期間にわたって白色状態に維
持することができ、シェーディングデータを生成する上
で、このような基準白色読取面を読取るようにすること
で、シェーディングデータの濃度均一性を高レベルに維
持し、高品質な原稿画像の読取りが可能となる。また、
実際の原稿画像の読取りに際して基準白色読取面が原因
となって影を生ずるような不具合も回避できる。また、
シェーディングデータを生成するために基準白色読取面
を光電変換素子により読取らせるためのタイミングを、
読取ローラ自身に直接設定した被検出部分を予め設定さ
れた検出位置で検出手段により検出し、その検出時点の
基準白色読取面の位置が読取位置に対向する対向位置ま
で到達するのに要する回転量として予め設定された規定
量だけ読取ローラが回転された時点の読取タイミングを
とった時点となるようにしたので、被検出部分検出後の
読取ローラの規定量の回転管理だけで高精度に規定する
ことができ、よって、組付け上のばらつきによる検出誤
差を最小限に抑えてシェーディングデータ取得のための
タイミング精度を向上させることができる。
【0116】請求項2記載の発明の画像読取装置によれ
ば、基本的に、原稿搬送経路を挟んで画像読取部による
読取位置に対向配置されて駆動源により原稿搬送方向に
回転駆動されるローラであって、その外周面に当該ロー
ラ軸心と直交する直線上に曲率中心を有し当該ローラの
最大外周面軌跡の内側に位置する曲面で形成された基準
白色読取面を有する読取ローラを用いているので、基準
白色読取面は原稿搬送を繰返しても原稿に接触しにくい
ので汚れにくく、仮に汚れても溝構造を有しないため汚
れが基準白色読取面上に溜まりにくくて清掃しやすいの
で、基準白色読取面を長期間にわたって白色状態に維持
することができ、シェーディングデータを生成する上
で、このような基準白色読取面を読取るようにすること
で、シェーディングデータの濃度均一性を高レベルに維
持し、高品質な原稿画像の読取りが可能となる。また、
実際の原稿画像の読取りに際して基準白色読取面が原因
となって影を生ずるような不具合も回避できる。また、
シェーディングデータを生成するために基準白色読取面
を光電変換素子により読取らせるためのタイミングに関
して、基準白色読取面が読取位置に対向する位置で読取
ローラ上の被検出部分を検出する検出手段を備えている
ので、読取ローラ自身に直接設定した被検出部分を検出
手段により検出した時点でそのまま基準白色読取面の読
取りを開始させることができ、読取ローラの回転量の管
理も要せず簡単な制御にして高精度に規定することがで
き、よって、組付け上のばらつきによる検出誤差を最小
限に抑えてシェーディングデータ取得のためのタイミン
グ精度を向上させることができる。
【0117】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の画像読取装置において、読取対象となる基準
白色読取面自身を被検出部分として検出手段によりその
位置を監視することにより、読取対象となる基準白色読
取面に対する読取りタイミングを高精度に管理すること
ができる。
【0118】請求項4記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の画像読取装置において、読取対象となる基準
白色読取面自身を被検出部分としているので、読取ロー
ラ上に基準白色読取面が複数個あっても支障なく、か
つ、等間隔に設ける等の制約もなく、設計上の自由度を
大きくすることができ、また、基準白色読取面が複数個
あるので、読取ローラの1回転中に複数個の基準白色読
取面について読取りを行わせることも可能となり、デー
タ取得に失敗した場合のリカバリー処理等によりデータ
の信頼性を向上させることが可能になる一方、読取ロー
ラが1回転するのを待たなくても何れかの基準白色読取
面について読取りを行わせることが可能であるので、連
続的に搬送される原稿間の紙間を読取ローラ1回転以下
に詰めることも可能となる。
【0119】請求項5記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の画像読取装置において、被検出部分を読取対
象となる基準白色読取面以外の部分に設定することで、
タイミング制御上の精度を損なうことなく、特定の形状
をとる基準白色読取面の場合よりも被検出部分としての
加工等がしやすくなる。
【0120】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の画像読取装置において、読取ローラは基準白色読取
面を周面上に複数個有し、各基準白色読取面毎に対応す
る基準白色読取面に対して同じ距離だけ離れた位置に被
検出部分を個々に有することで、各基準白色読取面と各
被検出部分との読取ローラ周面上での相対的な位置関係
が同じで共通となるため、読取ローラ上に基準白色読取
面が複数個あっても支障なく、また、基準白色読取面が
複数個あるので、読取ローラの1回転中に複数個の基準
白色読取面について読取りを行わせることも可能とな
り、データ取得に失敗した場合のリカバリー処理等によ
りデータの信頼性を向上させることが可能になる一方、
読取ローラが1回転するのを待たなくても何れかの基準
白色読取面について読取りを行わせることが可能である
ので、連続的に搬送される原稿間の紙間を読取ローラ1
回転以下に詰めることも可能となる。
【0121】請求項7記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の画像読取装置において、ローラ周面上に等間
隔で設けられた複数個の基準白色読取面に関して相互に
他の基準白色読取面を被検出部分として利用するように
したので、タイミング制御上の精度を損なうことなく、
検出手段もレイアウトしやすくなり、また、基準白色読
取面が複数個あるので、読取ローラの1回転中に複数個
の基準白色読取面について読取りを行わせることも可能
となり、データ取得に失敗した場合のリカバリー処理等
によりデータの信頼性を向上させることが可能になる一
方、読取ローラが1回転するのを待たなくても何れかの
基準白色読取面について読取りを行わせることが可能で
あるので、連続的に搬送される原稿間の紙間を読取ロー
ラ1回転以下に詰めることも可能となる。
【0122】請求項8記載の発明によれば、請求項1な
いし7の何れか一記載の画像読取装置において、検出手
段に反射型光センサを用い、被検出部分を他の外周面と
は反射率の異なるマークにより形成するようにしたの
で、汎用的な反射型光センサを用いて被検出部分である
マークを高精度に検出することができ、タイミング制御
の高精度化に役立てることができる。
【0123】請求項9記載の発明によれば、請求項1な
いし7の何れか一記載の画像読取装置において、検出手
段に距離センサを用い、被検出部分を距離センサに対す
る距離が読取ローラの最大外周面部分とは異なる凹部に
よりに形成するようにしたので、汎用的な距離センサを
用いて被検出部分である凹部を高精度に検出することが
でき、タイミング制御の高精度化に役立てることができ
る。
【0124】請求項10記載の発明によれば、請求項4
又は7記載の画像読取装置において、特定形状の基準白
色読取面自身を被検出部分とする場合に検出手段に距離
センサを用いることにより、読取ローラについて被検出
部分に関する加工処理等を要しないものとなる。
【0125】請求項11記載の発明によれば、請求項1
ないし10の何れか一記載の画像読取装置において、被
検出部分を原稿読取範囲外となる読取ローラの長手方向
端部に設定したので、読取ローラ自身に被検出部分が存
在しても、原稿読取時に被検出部分の影響により影を生
ずる等の悪影響を及ぼすことを回避できる。
【0126】請求項12記載の発明によれば、請求項1
記載の画像読取装置において、予め設定された読取幅規
定値分の読取ローラの回転量が光電変換素子により基準
白色読取面を読取る際の読取幅を規定するようにしたの
で、読取開始時のタイミング制御に引き続き、予め設定
されている読取幅規定値分の回転量監視で、読取幅を管
理することができる。
【0127】請求項13記載の発明によれば、請求項2
記載の画像読取装置において、検出手段により検出され
る被検出部分の検出長さが光電変換素子により基準白色
読取面を読取る際の読取幅を規定するようにしたので、
読取幅の管理に関しても読取ローラの回転量等を管理す
る必要がなく、簡単な制御で済ませることができる。
【0128】請求項14記載の発明によれば、請求項
4,6又は7記載の画像読取装置において、基準白色読
取面が複数個あり、読取ローラが1回転するのを待たな
くても何れかの基準白色読取面について読取りを行わせ
ることが可能であるので、何れか1つについて光電変換
素子により読取らせるようにすることで、連続的に搬送
される原稿間の紙間を読取ローラ1回転以下に詰めるこ
とができ、原稿読取り処理に要する時間を短縮すること
ができる。
【0129】請求項15記載の発明によれば、請求項1
ないし14の何れか一記載の画像読取装置において、汚
れにくい基準白色読取面を読取るので、1ラインだけの
読取りでシェーディングデータを生成させることもでき
るが、複数ライン分にわたって読取るようにしたので、
生成されるシェーディングデータの濃度均一性をより一
層向上させることができる。
【0130】請求項16記載の発明によれば、請求項1
5記載の画像読取装置において、複数ライン分の画像デ
ータに基づきシェーディングデータを生成する上で、各
画素毎に平均値を求めるようにしたので、部分的な汚
れ、きず等の影響の少ないシェーディングデータを得る
ことができ、シェーディングデータの濃度均一性を向上
させることができる。
【0131】請求項17記載の発明によれば、請求項
4,6又は7記載の画像読取装置において、基準白色読
取面が複数個あることを利用して、各基準白色読取面毎
の各画素毎に平均値を求めた後、各基準白色読取面間の
それらの平均値のピークを求めることで、より白色に近
い良好なるデータを用いてシェーディングデータを生成
することができ、また、データ取得に失敗した基準白色
読取面があっても、他の基準白色読取面の読取りデータ
を用いることでリカバリーでき、シェーディングデータ
取得の信頼性も向上させることができる。
【0132】請求項18記載の発明によれば、請求項1
6又は17記載の画像読取装置において、平均化手段は
複数ライン分の画像データについて1ライン置き又は数
ライン置きの各ラインの画像データの平均値を求めるよ
うにしたので、基準白色読取面の表面に小さなキズや汚
れがあっても、その影響の少ないシェーディングデータ
の生成が可能となる。
【0133】請求項19記載の発明によれば、請求項1
ないし18の何れか一記載の画像読取装置において、画
像読取部を記光電変換素子自身が読取位置に配置された
密着型イメージセンサとしているので、光電変換素子自
体は大きいが全体的な構成が小型で済むような原稿移動
型の画像読取装置に好適に適用できる。
【0134】請求項20記載の発明によれば、請求項1
ないし18の何れか一記載の画像読取装置において、画
像読取部を読取位置の光情報を光電変換素子に縮小結像
させて読取る縮小光学系を含むものとしているので、比
較的大掛かりな縮小光学系を必要とし全体的な構成は大
型化しやすいが、小型の光電変換素子で済むような原稿
移動型の画像読取装置に好適に適用できる。
【0135】請求項21記載の発明の画像形成装置によ
れば、請求項1ないし20の何れか一記載の画像読取装
置を備え、信頼性の高いシェーディングデータを用いて
補正された原稿の画像データを扱うこととなるので、高
画質の画像を形成できる画像形成装置を提供することが
できる。
【0136】請求項22記載のファクシミリ装置によれ
ば、請求項1ないし20の何れか一記載の画像読取装置
を備え、信頼性の高いシェーディングデータを用いて補
正された原稿の画像データを扱うこととなるので、高画
質の画像を送信出力できるファクシミリ装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の複写機の概略構造
を示す縦断正面図である。
【図2】第2の読取ローラ付近の原稿搬送経路を拡大し
て示す縦断正面図である。
【図3】第2の読取ローラを拡大して縦断正面図であ
る。
【図4】複写機の制御系の電気的な接続を示す概略ブロ
ック図である。
【図5】第2の画像読取部内部の電気的なハードウェア
構成に対する制御系を示す概略ブロック図である。
【図6】ゲート信号の基本的なタイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図7】シェーディング補正を行うための回路構成を示
す概略ブロック図である。
【図8】第2の読取ローラ1回転中におけるLライン分
の読取りを説明する説明図である。
【図9】基準白色読取面の読取り動作の制御例を示すフ
ローチャートである。
【図10】1ライン置きに平均値を求める処理例を示す
フローチャートである。
【図11】第2の読取ローラにおける被検出部分及び検
出センサの配置例を示す概略斜視図である。
【図12】その配置関係を示す概略正面図である。
【図13】ゲート信号XSHGATEに関する制御例を示すフ
ローチャートである。
【図14】検出センサの検出信号とゲート信号とのタイ
ミング例を示すタイミングチャートである。
【図15】被検出部分の変形例を示す概略斜視図であ
る。
【図16】被検出部分の設定個所の変形例を示す概略斜
視図である。
【図17】本発明の第二の実施の形態の第2の読取ロー
ラにおける被検出部分及び検出センサの配置例を示す概
略斜視図である。
【図18】検出センサの検出信号とゲート信号とのタイ
ミング例を示すタイミングチャートである。
【図19】シェーディング補正を行うための回路構成を
示す概略ブロック図である。
【図20】基準白色読取面の読取り動作の制御例を示す
フローチャートである。
【図21】本発明の第三の実施の形態の第2の読取ロー
ラにおける被検出部分及び検出センサの配置例を示す概
略斜視図である。
【図22】その配置関係を示す概略正面図である。
【図23】ゲート信号XSHGATEに関する制御例を示すフ
ローチャートである。
【図24】検出センサの検出信号とゲート信号とのタイ
ミング例を示すタイミングチャートである。
【図25】被検出部分の変形例を示す概略斜視図であ
る。
【図26】被検出部分の変形例を示す概略斜視図であ
る。
【図27】本発明の第四の実施の形態の第2の読取ロー
ラにおける被検出部分及び検出センサの配置例を示す概
略斜視図である。
【図28】検出センサの検出信号とゲート信号とのタイ
ミング例を示すタイミングチャートである。
【図29】画像読取部の変形例を示す概略正面図であ
る。
【符号の説明】
1 画像読取装置 4 画像読取部 7 原稿搬送経路 12 読取ローラ 13,13a〜13c 基準白色読取面 20 記録媒体 26 駆動源 37 距離センサ、検出手段 42 光電変換素子 51 シェーディングデータ生成手段 52 白シェーディング補正手段 53 平均化手段 55 ピーク値決定手段 61 凹部、被検出部分 63 マーク、被検出部分 64 反射型光センサ、検出手段 71 光電変換素子 74 縮小光学系 75 画像読取部 D 原稿 P 読取位置 Q 検出位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 元哉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 久保 宏 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B047 AA01 AB02 BA01 BA02 BA07 BB02 BC05 BC09 BC11 BC14 BC23 CB09 CB17 DA04 DC02 DC06 5C072 AA01 BA03 BA08 CA02 DA02 DA04 EA05 FB12 FB18 FB23 LA18 RA16 UA02 UA11 UA13 WA02 5C077 LL04 LL17 MM03 MM27 PP06 PP43 PP44 PP46 PP71 PP78 PQ18 SS01 SS03

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が搬送される原稿搬送経路と、 この原稿搬送経路上を搬送される原稿に対して読取位置
    が設定されて前記原稿の画像を読取る光電変換素子を有
    する画像読取部と、 前記原稿搬送経路を挟んで前記画像読取部による前記読
    取位置に対向配置されて駆動源により原稿搬送方向に回
    転駆動されるローラであって、その外周面に当該ローラ
    軸心と直交する直線上に曲率中心を有し当該ローラの最
    大外周面軌跡の内側に位置する曲面で形成された基準白
    色読取面を有し、かつ、当該ローラ上に被検出部分が設
    定された読取ローラと、 予め設定された検出位置で前記読取ローラ上の前記被検
    出部分を検出する検出手段と、 この検出手段により前記被検出部分が検出された時点か
    らその検出時点の前記基準白色読取面の位置が前記読取
    位置に対向する対向位置まで到達するのに要する回転量
    として予め設定された規定量だけ前記読取ローラが回転
    された時点の読取タイミングをとる読取タイミング制御
    手段と、 この読取タイミング制御手段によりとられた読取タイミ
    ングから前記光電変換素子により前記基準白色読取面を
    読取る読取手段と、 この読取手段により読取られた前記基準白色読取面の読
    取りデータに基づきシェーディングデータを生成するシ
    ェーディングデータ生成手段と、 このシェーディングデータ生成手段により生成されたシ
    ェーディングデータを用いて前記光電変換素子により読
    取った原稿の画像データを白シェーディング補正する白
    シェーディング補正手段と、を備える画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿が搬送される原稿搬送経路と、 この原稿搬送経路上を搬送される原稿に対して読取位置
    が設定されて前記原稿の画像を読取る光電変換素子を有
    する画像読取部と、 前記原稿搬送経路を挟んで前記画像読取部による前記読
    取位置に対向配置されて駆動源により原稿搬送方向に回
    転駆動されるローラであって、その外周面に当該ローラ
    軸心と直交する直線上に曲率中心を有し当該ローラの最
    大外周面軌跡の内側に位置する曲面で形成された基準白
    色読取面を有し、かつ、当該ローラ上に被検出部分が設
    定された読取ローラと、 前記基準白色読取面が前記読取位置に対向する位置で前
    記読取ローラ上の前記被検出部分を検出する検出手段
    と、 この検出手段により前記被検出部分が検出された時点か
    ら前記光電変換素子により前記基準白色読取面を読取る
    読取手段と、 この読取手段により読取られた前記基準白色読取面の読
    取りデータに基づきシェーディングデータを生成するシ
    ェーディングデータ生成手段と、 このシェーディングデータ生成手段により生成されたシ
    ェーディングデータを用いて前記光電変換素子により読
    取った原稿の画像データを白シェーディング補正する白
    シェーディング補正手段と、を備える画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記被検出部分は読取対象となる基準白
    色読取面自身である請求項1又は2記載の画像読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記読取ローラは前記基準白色読取面を
    周面上に複数個有し、前記被検出部分は読取対象となる
    各々の基準白色読取面自身である請求項1又は2記載の
    画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記被検出部分は読取対象となる基準白
    色読取面以外の部分である請求項1又は2記載の画像読
    取装置。
  6. 【請求項6】 前記読取ローラは前記基準白色読取面を
    周面上に複数個有し、各基準白色読取面毎に対応する基
    準白色読取面に対して同じ距離だけ離れた位置に前記被
    検出部分を個々に有する請求項5記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記読取ローラは前記基準白色読取面を
    周面上に等間隔で複数個有し、前記被検出部分は相互に
    読取対象となる基準白色読取面以外の他の基準白色読取
    面部分である請求項1又は2記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記検出手段は反射型光センサを用いる
    ものであり、前記被検出部分は他の外周面とは反射率の
    異なるマークにより形成されている請求項1ないし7の
    何れか一記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記検出手段は距離センサを用いるもの
    であり、前記被検出部分は前記距離センサに対する距離
    が前記読取ローラの最大外周面部分とは異なる凹部によ
    りに形成されている請求項1ないし7の何れか一記載の
    画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記検出手段は距離センサを用いるも
    のである請求項4又は7記載の画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記被検出部分は原稿読取範囲外とな
    る前記読取ローラの長手方向端部に設定されている請求
    項1ないし10の何れか一記載の画像読取装置。
  12. 【請求項12】 予め設定された読取幅規定値分の前記
    読取ローラの回転量が前記光電変換素子により前記基準
    白色読取面を読取る際の読取幅を規定する請求項1記載
    の画像読取装置。
  13. 【請求項13】 前記検出手段により検出される被検出
    部分の検出長さが前記光電変換素子により前記基準白色
    読取面を読取る際の読取幅を規定する請求項2記載の画
    像読取装置。
  14. 【請求項14】 前記読取手段は複数の前記基準白色読
    取面の何れか1つについて前記光電変換素子により読取
    る請求項4,6又は7記載の画像読取装置。
  15. 【請求項15】 前記読取手段は前記光電変換素子によ
    り前記基準白色読取面を複数ライン分を読取る請求項1
    ないし14の何れか一記載の画像読取装置。
  16. 【請求項16】 前記シェーディングデータ生成手段は
    前記読取手段により読取った複数ライン分の画像データ
    について各画素毎の平均値を求める平均化手段を備える
    請求項15記載の画像読取装置。
  17. 【請求項17】 前記読取手段は前記読取ローラの1回
    転中に複数の前記基準白色読取面の各々について前記光
    電変換素子により複数ライン分を読取り、前記シェーデ
    ィングデータ生成手段は、前記読取手段により読取った
    前記基準白色読取面毎の複数ライン分の画像データにつ
    いて各画素毎の平均値を求める平均化手段と、前記基準
    白色読取面毎の各平均値のピーク値を求めるピーク値決
    定手段と、を備える請求項4,6又は7記載の画像読取
    装置。
  18. 【請求項18】 前記平均化手段は複数ライン分の画像
    データについて1ライン置き又は数ライン置きの各ライ
    ンの画像データの平均値を求める請求項16又は17記
    載の画像読取装置。
  19. 【請求項19】 前記画像読取部は前記光電変換素子自
    身が前記読取位置に配置された密着型イメージセンサで
    ある請求項1ないし18の何れか一記載の画像読取装
    置。
  20. 【請求項20】 前記画像読取部は前記読取位置の光情
    報を前記光電変換素子に縮小結像させて読取る縮小光学
    系を含む請求項1ないし18の何れか一記載の画像読取
    装置。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし20の何れか一記載の
    画像読取装置を備え、この画像読取装置により読取られ
    た原稿の画像データに基づいて記録媒体上に画像を形成
    する画像形成装置。
  22. 【請求項22】 請求項1ないし20の何れか一記載の
    画像読取装置を備え、この画像読取装置により読取られ
    た原稿の画像データを通信網を介して送信先に送信出力
    するファクシミリ装置。
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