JPH0818748A - 画像読み取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】イメージセンサによる原稿の読み取り開始位置
および読み取った画像データの処理開始時間を自動的に
かつ高精度で補正する。 【構成】プラテンガラス上の原稿画像を読み取るＣＣＤ
イメージセンサ１９と、前記ＣＣＤイメージセンサが基
準位置を通過し所定の時間後に出力信号を出力する制御
装置１と、前記出力信号に同期して読み取った画像デー
タの取り込みを開始し画像処理する画像処理装置４と、
前記ＣＣＤイメージセンサをプリスキャンさせることに
よりプラテンガラスの端点を検出する手段と、前記端点
と前記出力信号との時間差を演算し、ＣＣＤイメージセ
ンサの読み取り開始位置および前記出力信号の出力時間
を補正する補正手段２とを備えた構成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＣＣＤイメージセンサ
により画像を読み取り、読み取った画像データを処理す
る画像形成装置において、イメージセンサによる原稿の
読み取り開始位置および読み取った画像データの処理開
始時間を補正するための画像読み取り装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】画像形成装置、例えば、電子写真複写機
においては、画像読取装置において、原稿画像をＣＣＤ
イメージセンサにより光学的に走査し、読み取られた電
気信号をデジタル信号に変換し、画像処理装置におい
て、種々のデータ処理を施して階調トナー信号に変換
し、画像出力装置において、レーザービームスキャナー
ユニットにより感光体に静電潜像を形成し、この静電潜
像を現像装置によりトナー像に現像し、このトナー像を
転写装置により転写紙上に転写するようにしている。

【０００３】ところで、前記画像処理装置においては、
ＣＣＤイメージセンサがスキャンを開始し、その基準位
置から所定の時間後に出力されるイメージエリア信号に
同期して、所定読み取り範囲の画像データの取り込みを
開始するようにしている。しかしながら、ＣＣＤイメー
ジセンサの読み取り開始位置は、ＣＣＤイメージセンサ
の基準位置を検出するセンサやＣＣＤイメージセンサの
取り付け位置のバラツキによって一定とはならない。Ｃ
ＣＤイメージセンサの読み取り開始位置およびイメージ
エリア信号の出力時間にバラツキがあると、装置毎に原
稿の読み取り範囲が変わってしまい、このバラツキをな
くすためには装置毎の調整が必要となる。そこで、特開
平４−１２７６５８号公報においては、基準位置のマー
クが付されたチャートを読み取らせ、画像出力装置にお
いて、読み込まれたデータを出力するとともに、基準位
置からのズレを読むための基準線を出力し、この出力デ
ータを見ることによって読み取り開始位置のズレを測定
し補正するようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式においては、複雑な作業を人間の目による判断
で行うため、正確な位置検出を行うことが困難であると
いう問題を有している。

【０００５】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
であって、ＣＣＤイメージセンサにより画像を読み取
り、読み取った画像データを処理する画像形成装置にお
いて、イメージセンサによる原稿の読み取り開始位置お
よび読み取った画像データの処理開始時間を自動的にか
つ高精度で補正することができる装置を提供することを
目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像読み取り装置は、プラテンガラス上の原
稿画像を読み取るＣＣＤイメージセンサと、前記ＣＣＤ
イメージセンサが基準位置を通過し所定の時間後に出力
信号を出力する制御装置と、前記出力信号に同期して読
み取った画像データの取り込みを開始し画像処理する画
像処理装置と、前記ＣＣＤイメージセンサをプリスキャ
ンさせることによりプラテンガラスの端点を検出する手
段と、前記端点と前記出力信号との時間差を演算し、Ｃ
ＣＤイメージセンサの読み取り開始位置および前記出力
信号の出力時間を補正する補正手段とを備えたことを特
徴とする。

【０００７】

【作用】本発明においては、プラテンガラス上に原稿を
載せないでＣＣＤイメージセンサをプリスキャンさせる
ことによって、プラテンガラスの端点を検出し、端点と
イメージエリア出力信号との時間差を演算し、ＣＣＤイ
メージセンサの読み取り開始位置およびイメージエリア
信号の出力時間を補正して記憶装置に格納する。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図１は、本発明の１実施例を示す制御系の構成
図、図２は本発明が適用されるデジタル複写機の全体構
成図である。

【０００９】図２において、デジタル複写機は、画像読
取装置３、画像出力装置６、記録用紙供給部７からな
り、画像読取装置３は、原稿画像を光学的に走査し光電
変換素子によって変換された電気信号をデジタル信号に
変換する手段であり、原稿トレイ１１に載置された原稿
１２をプラテンガラス１３に搬送するためのＡＤＦ（自
動原稿送り装置）１４と、プラテンガラス１３を遮蔽可
能にするプラテンカバー１５と、原稿画像を走査する光
源ユニット１６と、ミラー１７と、レンズ１８と、ＣＣ
Ｄイメージセンサ１９とから構成されている。

【００１０】画像出力装置６は、感光体２１と、感光体
２１の周囲に配設される帯電装置２２、レーザービーム
スキャナーユニット２３、現像装置２４、転写装置２
５、クリーニング装置２６と、定着装置２７と、排出ト
レイ２８とを備え、記録用紙供給部７および手差しトレ
イ２９から、記録紙が転写部に搬送されるように構成さ
れている。

【００１１】図１において、制御装置１は、画像読取装
置３、画像処理装置４、画像出力装置６および記憶装置
５と制御信号のやりとりを行い、図２において、原稿１
２の画像は、光源ユニット１６によりＣＣＤイメージセ
ンサ１９に露光されて電気信号に変換され、その読み取
られた電気信号は増幅器、Ａ／Ｄ変換器を経てデジタル
信号に変換された後、画像処理装置４に送られ、ここで
種々のデータ処理を施して階調トナー信号に変換され
る。画像出力装置６においては、感光体２１は図示矢印
の如く回転し、帯電装置２２により一様に帯電された
後、画像情報に基づいて、レーザービームスキャナーユ
ニット２３により静電潜像が形成され、この静電潜像は
現像装置２４によりトナー像に現像される。このトナー
像は転写装置２５により記録用紙供給部７から搬送され
てくる記録紙上に転写され、定着装置２７に搬送され定
着され、排出トレイ２８に排出される。一方、転写後の
感光体２１はクリーニング装置２６により清掃された
後、除電ランプ（図示せず）により除電され、以下前記
した一連のコピーサイクルが繰り返される。

【００１２】次に、本発明における補正装置について説
明する。図３は本発明における補正処理の流れを示すフ
ロー図、図４は本発明における補正処理を説明するため
の図である。

【００１３】本実施例においては、図４に示すように、
プラテンガラス１３の二辺に沿って基準ガイド板２０
Ａ、２０Ｂが設けられ、基準ガイド板２０Ａ、２０Ｂの
裏側露光面は白色にされている。ＣＣＤイメージセンサ
１９が副走査方向に移動を開始し、基準位置を通過する
と、図示しない位置検出センサにより図１の制御装置１
から基準信号が出力され、所定の時間Ａ経過後にイメー
ジエリア信号が出力され、このイメージエリア信号と同
期して図１の画像処理装置４において画像データの取り
込みが開始される。このとき、イメージエリア信号の立
ち下げと、プラテンガラス１３と基準ガイド板２０Ａ、
２０Ｂの境界との間に時間Ｂ分のズレが発生し、これが
読み取りズレとなる。

【００１４】そこで、図３に示すように、先ず、プラテ
ンガラス１３上に原稿を載せないでＣＣＤイメージセン
サ１９をプリスキャンさせることによって、画像データ
が白から黒に切り替わる点を検出し、プラテンガラス１
３と基準ガイド板２０Ａ、２０Ｂの境界線の交点すなわ
ちプラテンガラス１３の端点Ｐを認識させ、図１の読み
取り開始位置演算部２において、端点Ｐとイメージエリ
ア出力信号との時間差Ｂを演算し、ＣＣＤイメージセン
サ１９の読み取り開始位置およびイメージエリア信号の
出力時間をＡ＋Ｂと補正して記憶装置５に格納する。制
御装置１は、この補正値に基づいて、画像データの読み
取り範囲およびＣＣＤイメージセンサ１９の移動距離を
補正する。この補正によってＣＣＤイメージセンサ１９
による原稿の読み取り開始位置は、全ての装置に共通し
てプラテンガラス１３の端点Ｐとなる。

【００１５】従って、ＣＣＤイメージセンサ１９による
読み取り開始位置およびイメージエリア信号の出力位置
の補正に特殊な装置を必要としないため、ユーザ先設置
状態で容易に読み取り位置ズレを自動的に補正すること
ができ、かつ、従来コピーをとって目測で位置ズレ補正
する方法と比較して精度の高い補正を行うことができ
る。例えば、副走査方向を４００ｄｐｉ（６３．５μｍ
／ｄｏｔ）で補正すれば精度は±０．０６３５ｍｍとな
る。

【００１６】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく種々
の変形が可能である。例えば、上記実施例においては、
基準ガイド板２０Ａ、２０Ｂの裏側露光面を白色にして
いるが、基準ガイド板２０Ａ、２０Ｂの裏側露光面にマ
ークを付けるようにしてもよい。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、ＣＣＤイメージセンサにより画像を読み取り、
読み取った画像データを処理する画像形成装置におい
て、イメージセンサによる原稿の読み取り開始位置およ
び読み取った画像データの処理開始時間を自動的にかつ
高精度で補正することができる。また、原稿読み取り開
始位置がプラテンガラス端点となるため、編集機能付き
装置の場合、編集範囲の座標計算の簡略化を図ることが
できる。さらに、装置間で原稿読み取り範囲のバラツキ
をなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例を示す制御系の構成図であ
る。

【図２】本発明が適用されるデジタル複写機の全体構成
図である。

【図３】本発明における補正処理の流れを示すフロー図
である。

【図４】本発明における補正処理を説明するための図で
ある。

【符号の説明】

１…制御装置、２…読み取り開始位置演算部、３…画像
読取装置 ４…画像処理装置、５…記憶装置、６…画像出力装置、
１３…プラテンガラス １９…ＣＣＤイメージセンサ、２０Ａ、２０Ｂ…基準ガ
イド板、Ｐ…端点

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】プラテンガラス上の原稿画像を読み取るＣ
   ＣＤイメージセンサと、前記ＣＣＤイメージセンサが基
   準位置を通過し所定の時間後に出力信号を出力する制御
   装置と、前記出力信号に同期して読み取った画像データ
   の取り込みを開始し画像処理を行う画像処理装置と、前
   記ＣＣＤイメージセンサをプリスキャンさせることによ
   りプラテンガラスの端点を検出する手段と、前記端点と
   前記出力信号との時間差を演算し、ＣＣＤイメージセン
   サの読み取り開始位置および前記出力信号の出力時間を
   補正する補正手段とを備えたことを特徴とする画像読み
   取り装置。