JP2008193553A - 原稿読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】黒筋検知を行う原稿読取装置において、紙間領域の読込のために時間を費やしてしまうのを回避し、読取動作の生産性の低下を抑えることにある。
【解決手段】この原稿読取装置17において、検知位置指定部13は、読取部11によって読み取られた画像情報の取り込みのために検知すべき位置として、画像領域61の搬送方向先端から後方に所定距離離れた第1検知位置A、第1検知位置Aからさらに後方であって画像領域61の搬送方向後端よりも前方に位置する第2検知位置B、及び紙間領域62に位置する第3検知位置Cを指定する。読取制御部14は、第1乃至第3検知位置A〜Cを含む画像領域61及び紙間領域62で画像情報を読み取るよう読取部11を制御する。異常検知部71は、第1乃至第3検知位置A〜Cで読み取られた各画像情報の最も濃度の高い領域の主走査方向位置の差が所定の範囲内にある場合であって所定の濃度を超える領域がある場合に、異常が生じたと判断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、原稿読取装置、特に、副操作方向に連続的に搬送される複数の原稿の画像情報を読取可能な原稿読取装置に関する。
従来の原稿読取装置として、副操作方向に連続的に搬送される複数の原稿の画像情報を読み取るための原稿読取装置が知られている。この種の原稿読取装置は、一般に、原稿の読取位置を有するコンタクトガラスと、CCD(charge coupled device)を有する読取部と備えるとともに、複数の原稿を連続的に搬送する原稿送り装置がコンタクトガラスに対向して配置されており、原稿送り装置によって搬送される原稿は、読取位置において読取部によって読み取られる。
従来のこの種の原稿読取装置として、コンタクトガラス或いはこれに対向する原稿送り装置側の部材に付着したゴミ(ほこり)、汚れ、きず等によって画像データに副走査方向に延びる筋模様(以下、黒筋ともいう)となって現れるのを回避するために、黒筋検知を行うものが知られている。例えば、適切な黒筋検知を行うために、原稿の画像領域の読取の他、次に搬送される原稿の画像領域との間の領域である紙間領域の読取を行うものが知られている(特許文献1参照)。
この種の原稿読取装置では、具体的に、ASIC(application specific integrated circuit)によって、画像領域の読取時には、搬送方向先端部及び後端部の各処理ラインで読み取られた画像情報を取り込むとともに、紙間領域の読取時には、画像領域の副走査方向長さを縮めて再度読込を行う機能が実現される。これにより、紙間の黒筋の存在を確認することができる。
特開2000−310820号公報
しかし、上記従来の原稿読取装置では、紙間領域で再度検出動作を行わなければならないことから、原稿通過後の紙間に、ASICに対し検出動作のための検知位置の設定を行る必要がある。このようなリアルタイム系の動作は、次に搬送すべき原稿の搬送タイミングを遅らせ、読取動作の生産性を低下させることとなる。特に、ASICに対するアクセスがシリアルを通じて行われる場合は、頻繁なアクセスが必要となり、多くの時間を要する。
本発明の目的は、黒筋検知を行う原稿読取装置において、紙間領域の読込のために時間を費やしてしまうのを回避し、読取動作の生産性の低下を抑えることにある。
請求項1に記載の原稿読取装置は、副操作方向に連続的に搬送される複数の原稿の画像情報を読取可能な原稿読取装置であって、読取部と、検知位置指定部と、読取制御部と、異常検知部とを備えている。読取部は、主走査方向に走査しながら、原稿の画像領域と、続けて搬送される2つの原稿の画像領域間の紙間領域とを読取可能である。検知位置指定部は、読取部によって読み取られた画像情報の取り込みのために検知すべき位置として、画像領域の搬送方向先端から後方に所定距離離れた第1検知位置、第1検知位置からさらに後方であって画像領域の搬送方向後端よりも前方に位置する第2検知位置、及び紙間領域に位置する第3検知位置を指定する。読取制御部は、第1乃至第3検知位置を含む画像領域及び紙間領域で画像情報を読み取るよう読取部を制御する。異常検知部は、第1乃至第3検知位置で読み取られた各画像情報の最も濃度の高い領域の主走査方向位置の差が所定の範囲内にある場合であって所定の濃度を超える領域がある場合に、異常が生じたと判断する。
この装置では、複数の原稿が副走査方向に連続的に搬送されるのに伴い、読取部が、1枚目の原稿の画像領域を先端部から順次主走査方向に走査しながら読取を行う。この読取動作において、画像領域及び紙間領域の読取が行われるとともに、3つの検知位置での画像情報の取り込みが行われる。各検知位置で取り込まれた画像情報は、それぞれの最も濃度の高い領域の主走査方向位置の差が所定の範囲内にあり、かつ、所定の濃度を超える領域があった場合は、コンタクトガラスへのゴミの付着など紙間領域に起因して黒筋が生じるとして異常が生じたと判断される。
ここでは、紙間領域で画像情報を取り込むべき第3検知位置が、予め検知位置指定部において設定されているので、従来のように画像領域後端部が読み取られた後で、検知位置指定部に対し、紙間領域で再度読込を行うための検知位置を改めて設定することなく、紙間領域の画像情報の取り込みを行うことができる。これにより、次に搬送すべき原稿の搬送タイミングを遅らせずに済み、生産性が低下するのを抑えられる。
請求項2に記載の原稿読取装置は、副走査方向に連続的に搬送される複数の原稿の画像情報を読取可能な原稿読取装置であって、読取部と、検知位置指定部と、読取制御部と、異常検知部とを備えている。読取部は、主走査方向に走査しながら、原稿の画像領域と、続けて搬送される2つの原稿の画像領域間の紙間領域とを読取可能である。検知位置指定部は、読取部によって読み取られた画像情報の取り込みのために検知すべき位置として、画像領域の搬送方向先端から後方に所定距離離れた第1検知位置、第1検知位置からさらに後方であって画像領域の搬送方向後端よりも前方に位置する第2検知位置、及び紙間領域に位置する第3検知位置を指定する。読取制御部は、第1及び第2検知位置を含む画像領域で画像情報を読み取るよう読取部を制御するとともに、第1及び第2検知位置で読み取られた各画像情報の最も濃度の高い領域の主走査方向位置の差が所定の範囲内にある場合であって所定の濃度を超える領域がある場合に、第3検知位置を含む紙間領域で画像情報を読み取るよう読取部をさらに制御する。異常検知部は、第3検知位置で読み取られた画像情報の最も濃度の高い領域、及び第1及び第2検知位置で読み取られた各画像情報の最も濃度の高い領域の主走査方向位置の差が所定の範囲内にある場合であって所定の濃度を超える領域がある場合に、異常が生じたと判断する。
この装置では、複数の原稿が副走査方向に連続的に搬送されるのに伴い、読取部が、1枚目の原稿の画像領域を先端部から順次主走査方向に走査しながら読取を行う。この読取動作において、画像領域の読取が行われるとともに、2つの検知位置での画像情報の取り込みが行われる。両検知位置で取り込まれた画像情報は、それぞれの最も濃度の高い領域の主走査方向位置の差が所定の範囲内にあり、かつ、所定の濃度を超える領域があった場合は、紙間領域の読取と共に予め設定された第3検知位置での画像情報の取り込みが行われる。
そして、第3検知位置で読み取られた画像情報の最も濃度の高い領域と、第1及び第2検知位置で読み取られた画像情報の最も濃度の高い領域の主走査方向位置の差が所定の主走査方向領域にあり、かつ、所定の濃度を超える領域がある場合は、画像領域側ではなく紙間領域に問題があるとして、異常が生じたと判断される。
ここでは、請求項1の原稿読取装置と同様、紙間領域で画像情報を取り込むべき第3検知位置が、予め検知位置指定部において設定されているので、次に搬送すべき原稿の搬送タイミングを遅らせずに済み、読取動作の生産性が低下するのを抑えられる。
さらに、請求項2の原稿読取装置では、第1及び第2検知位置での読取結果が所定の場合に該当するときに限って、黒筋の疑いがあると判断して第3検知位置での読込が行われるので、比較判断のための処理が少なくて済む。
請求項3に記載の原稿読取装置は、請求項1又は2の装置において、画像領域は、所定の副走査方向長さを有する第1原稿に対応する第1画像領域である。また、検知位置指定部は、第1画像領域より短い副走査方向長さを有する第2原稿が搬送された場合に、第2原稿の第2画像領域の搬送方向後端を第2検知位置として指定する。
この装置では、例えば、定常的に用いられる第1原稿に混じってサイズの小さい第2原稿が搬送された場合は、第2検知位置が第1原稿の画像領域後端部で設定されているために、第2原稿の画像領域後端部での読込が行えなくなるおそれがある。このような不都合を回避するために、請求項3の装置では、サイズの小さい第2原稿が搬送された場合は、第2原稿の第2画像領域後端を第2検知位置として読込を行うことにより、サイズの小さい原稿が搬送された場合でも、確実に画像領域後端の読込を行って、黒筋検知を行える。
請求項4に記載の原稿読取装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の装置において、検知位置指定部と読取制御部とはシリアル接続されている。
検知位置指定部と読取制御部がシリアル接続されていると、読取動作に伴って生じるアクセスが頻繁に行われ、より多くの時間を要してしまう。この結果、次の原稿の搬送タイミングが遅れ、生産性が低下してしまう。しかし、請求項4の原稿読取装置は、上記のように、紙間領域で読込を行うべき第3検知位置が、検知位置指定部において予め設定されているので、シリアルでアクセスされるような場合であっても、生産性が低下するのを抑えることができる。
本発明によれば、紙間領域で画像情報を取り込むべき第3検知位置が、予め検知位置指定部において設定されているので、従来のように画像領域後端部が読み取られた後で、検知位置指定部に対し、紙間領域で再度読込を行うための検知位置を改めて設定することなく、紙間領域の画像情報の取り込みを行うことができる。これにより、次に搬送すべき原稿の搬送タイミングを遅らせずに済み、生産性が低下するのを抑えられる。
<全体構成>
図1及び図2に、本発明の一実施形態が採用された原稿読取装置を含むデジタル複写機の要部を示す。
デジタル複写機は、複写機として機能する他、スキャナ装置、プリンタ、ファクシミリ装置としての機能を有する複合機である。デジタル複写機は、原稿送り装置1と、原稿読取装置17と、画像形成部(図示せず)と、コントローラ36(図3参照)と、給紙カセット(図示せず)とを備えている。
画像形成部は、電子写真方式を採用して用紙に画像を形成する部分であり、感光体ドラム、帯電器、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置等を有している。
コントローラ36は、図3に示すように、CPU34、メモリ(図示せず)、ASIC33を有している。CPU34は、メモリに格納されたプログラムを実行することで、原稿送り装置1及び原稿読取装置17の各CPU44,14に対し所定の指示を行うほか、画像形成部等の制御を行う。ASIC33は、原稿読取装置17のASICと接続されており、ASIC及びCPUとの間でRGB画像データの送受を行う(図3に太実線で示すライン)。
給紙カセットは、デジタル複写機本体の底部に複数段配置されており、それぞれ複数の用紙を収容可能である。
<原稿送り装置>
次に、原稿送り装置1について説明する。
原稿送り装置1は、デジタル複写機本体の上部に開閉自在に装着されており、原稿テーブル2、給紙ローラ3、分離コロ21、レジストスイッチ4、レジストローラ5、タイミングスイッチ6、上排出ローラ24及び下排出ローラ25、駆動部45(図3参照)、CPU44(図3参照)を備えている。
原稿テーブル2には、複数の原稿50を積載してセットすることができる。
給紙ローラ3は、分離コロ21に対向して配置されており、原稿テーブル2にセットされた原稿束から原稿50を1枚ずつ給紙する。
レジストスイッチ4及びレジストローラ5は、原稿50の斜め送りを防止するために、読取位置52に搬送される前に原稿50の先端を揃えるためのものである。
タイミングスイッチ6は、搬送される原稿50の画像領域の先端タイミングを決めるものである。タイミングスイッチ6は、原稿50の先端を検知すると、原稿50の読取タイミングを調整するとともに、CPU44に検知信号を出力する。
上排出ローラ24及び下排出ローラ25は、後述するCCD11による読取が終わると、回転駆動され、排紙トレイ102に原稿50を排出する。
駆動部45は、給紙ローラ3,分離コロ21、レジストスイッチ4、レジストローラ5、上及び下排出ローラ24,25を回転駆動するためのモータを有しており、CPU44に制御される。
原稿読取装置17の読取位置52に対向する部分には、白色シート26が設けられている。
CPUは、原稿読取装置17のCPUに接続されており、原稿送り装置1と協調して駆動部の動作を制御する。
<原稿読取装置>
次に、原稿読取装置17について説明する。
原稿読取装置17は、副操作方向に連続的に搬送される複数の原稿50の画像情報を読取可能な装置である。原稿読取装置17は、デジタル複写機本体の上部に配置されており、光源28、光学系7,8,9,10、CCD11及びコンタクトガラス29と、図3に示すA/D変換部12、ASIC13(検知位置指定部)、CPU14(読取制御部)及び駆動部15と、メモリ(図示せず)とを備えている。
光学系は、第1ミラー9、第2ミラー7、第3ミラー8及びレンズ10からなり、図1及び図2に一又は二点鎖線で示す光路を形成する。
CCDは、読取位置52において、原稿50の画像領域61と、続けて搬送される2つの原稿50の画像領域61間の紙間領域62とを読取可能である。紙間領域62では、コンタクトガラス20を通して白色シート26が読み取られる。読取位置52で読み取られた画像情報は、メモリに取り込まれる。
コンタクトガラス29は、デジタル複写機の本体上面を構成するガラス板であり、所定の読取位置52を有している。読取位置52は、後述する読取位置変更部71によって、副走査方向に変更可能である。
A/D変換部12は、CCD11で読み取られた画像情報をデジタル化した画像データをASIC13に送る。
ASIC13は、図6に示す3つの処理ラインA,B,Cで読み取られた画像情報の取込のために、CCD11が検知すべき位置として3つのラインA〜Cを指定する機能を有する。ASIC13は、CPU14とシリアル接続されるとともに、コントローラ36のASIC33にも接続されている。
処理ラインA〜Cは、具体的に、主走査方向長さは、図6に示すように、PKH_ENDからPKH_STを引いた長さとして設定されている。また、処理ラインAは、画像領域61の先端からPKV_Aだけ離れた位置に設定されている。処理ラインBは、画像領域61の搬送方向先端から副操作方向に所定距離PKV_B処理だけ離れており、ラインAよりも後方であって、画像領域61後端よりも前方に位置する。処理ラインCは、紙間領域62内に設定されており、画像領域61後端から所定距離PKV_Cだけ離れた位置に設定されている。また、処理ラインA〜Cはいずれも、読込時間の低減のために、1ライン(副走査方向での約2mmに相当する距離)の幅で設定されている。
また、ASIC13は、所定の規格に沿った用紙サイズの原稿(第1原稿)よりも副走査方向長さが僅かに短い原稿(第2原稿)が搬送された場合は、この原稿の画像領域(第2画像領域)の後端ラインを処理ラインBとして指定する。なお、画像領域は、読取動作に伴って黒筋検知の処理が行われるときに、所定の規格で規定される種々の用紙サイズに応じて、画像領域61(第1画像領域)の主走査方向及び副走査方向長さ等が各パラメータに代入される。また、紙間領域62は、第1画像領域よりも短い副走査方向長さが設定されている。この設定に従って、図6に示すように、読取動作の際に、画像領域の主走査方向長さを規定する主走査有効区画信号CCDEN、及び副走査方向長さを規定する副走査画像同期信号OVSYNCが生成される。また、処理ラインCでの画像情報の取込のために、副走査画像同期信号OVSYNC_PKが生成される。
CPU14は、メモリに格納されたプログラムを実行することにより、CCD11及び駆動部15の制御を行うほか、図4に示す読取位置変更部71及び異常判定部72として機能する。
読取位置変更部71は、公知のものを採用でき、ここでは、特許文献1に記載された読取位置変更ユニットが採用される。読取位置変更部71は、異常検知部72で異常が検知されるごとに、ミラー7〜9及び光源28を所定距離ずつ副走査方向にずらして読取位置52を変更する。
異常検知部72は、ここでは、処理ラインA〜Cで読み取られた各画像情報の最高濃度領域の主走査方向アドレスの差が所定の正数N(例えばN=16ピクセル)内にある場合であって、かつ、所定の濃度Dを超える領域があった場合に、異常が生じたと判断する。なお、Dは、ここでは、濃度データで白:0、黒:255とする256階調で例えば20/256の濃度である。
駆動部15は、光源28及びミラー7〜9を、図1において実線で示す位置と仮想線で示す位置との間で移動させるためのものであり、モータを有する。
また、メモリには、読取位置変更部71によって読取位置52を変更する際の移動距離を参照するためのテーブルデータが格納されている。このテーブルデータは、特許文献1に記載のものを用いることができる。
<デジタル複写機の動作>
次に、デジタル複写機の動作について説明する。
デジタル複写機に電源が投入されると、定着装置のヒータの加熱が行われるとともに、各メモリ内のプログラムの読み出し、各種パラメータの初期化等の初期動作が行われる。初期動作が完了すると、印刷待機状態となる。
印刷待機状態で、原稿送り装置1の原稿テーブル2に原稿束がセットされ、コピー又はスキャンが指示されると、原稿送り装置1において原稿の搬送が行われるとともに、原稿読取装置17において、搬送された原稿の読み取りが行われる。
原稿送り装置1では、給紙ローラ3及び分離コロ21により、原稿テーブル2にセットされた原稿束から原稿が1枚ずつ給紙され、レジストスイッチ4及びレジストローラ5によって、先端が整えられた後、読取位置52に搬送される。
このとき、原稿読取装置17では、光源28から照射される光の原稿での反射光が光学系を通してCCD11に入光する。CCD11からの画像情報は、デジタル化され、所定の画像処理が行われる。
このような読取動作に伴って、以下に説明する黒筋検知のための処理が行われる。
まず、原稿テーブルにセットされた原稿サイズが検知されると、その用紙サイズに応じた値が各パラメータに代入され、ASIC13において、画像領域及び紙間領域の大きさが設定されるとともに、各処理ラインの位置が設定される。
1枚目の原稿が読取位置52に搬送されると、CCD11によって画像領域の先端から順次画像情報が読み取られる。これに伴って、先端からPKV_A後方位置で処理ラインAが検知され、次いで先端からPKV_B後方位置で処理ラインBが検知され、各ラインで読み取られた画像情報が取り込まれる。そして、画像領域後端が読取位置52を通過すると、紙間領域の読取が行われる。これに伴って、画像領域後端が通過してからPKV_C後方位置で処理ラインCが検知され、このラインで読み取られた画像情報が取り込まれる。なお、各頁の画像領域の読取が終了するごとに、関数コールされ、戻り値として黒筋の原因となるゴミ27の有無についての情報が返される。
図7に示すように、ステップS1では、処理ラインA〜Cで読み取られた画像情報について、それぞれの最高濃度領域の主走査方向のアドレス座標の差の絶対値がN未満であるか否かが判断される。差がN以上であった場合は(S1のNo)、原稿搬送方向に連続する黒筋ではなくトナーの付着等のスポット的な汚れであって異常は生じていないと判断される。一方、差がN未満であった場合は(S1のYes)、異常の疑いがあるとして、ステップS2に移行し、絶対座標の範囲内での各ラインの最高濃度領域の濃度が所定の濃度Dを超えるか否かが判断される。この結果、濃度D以下である場合は(S2のNo)、異常が生じていないと判断され、濃度Dを超える場合は(S2のYes)、異常が生じたと判断され、読取位置が変更される。読取位置の変更は、特許文献1に記載された手順に従って、異常が生じたと判断されるごとに、副走査方向に所定距離だけ移動する。
なお、コピーが指示された場合は、いずれかの給紙カセットから用紙が給紙され、原稿読取装置で読み取られた画像情報に基づいて、画像形成部において画像が形成される。
以上のように構成された原稿読取装置によれば、紙間領域で画像情報を取り込むべき処理ラインCが、予めASIC13において設定されているので、画像領域後端が読み取られた後で、ASIC13に対し、紙間領域で再度読込を行うための処理ラインを改めて設定することなく、紙間領域の画像情報の取り込みを行うことができる。これにより、次に搬送すべき原稿の搬送タイミングを遅らせずに済み、読取動作の生産性が低下するのを抑えられる。
<他の実施形態>
ここでは、上記実施形態との相違に注目して説明する。
上記実施形態では、処理ラインA,B,Cの読込を一括して行ったが、以下に説明するように、異常の発生が疑わしい場合にのみ処理ラインCの読込を行うようにしても良い。
原稿読取装置のCPUは、処理ラインA,Bで読み取られた各画像情報の最高濃度領域の主走査方向のアドレス座標の差が絶対値N未満の場合であって、かつ、所定の濃度Dを超える領域があった場合にのみ、処理ラインCを含む紙間領域で画像情報を読み取るようCCDを制御する。また、異常検知部としてのCPUは、処理ラインCで読み取られた画像情報の最高濃度領域と、処理ラインA,Bで読み取られた各画像情報の最高濃度領域との主走査方向のアドレス座標の差が絶対値N未満の場合であって、かつ、処理ラインCで読み取られた画像情報の最高濃度領域が所定の濃度Dを超える場合に、異常が生じたと判断する。さらに、メモリには、最近に処理ラインA,Bで読み込まれた画像情報のうち最高濃度領域の主走査方向アドレスが記憶される。
次に、図8を参照して、この原稿読取装置による黒筋検知動作を説明する。
ステップS11において、処理ラインA,Bで読み込まれた各画像情報のうち最高濃度領域の主走査方向アドレスと、メモリに記憶されている最高濃度領域の主走査方向アドレスとの差が所定の絶対値N以上である場合は、異常なしと判断され(S11のNo)、最高濃度領域のアドレスが前回の値としてメモリに記憶される(S17)。
一方、ステップS11において、差がN未満であった場合は(S11のYes)、そのアドレスでの最高濃度が濃度Dより大きいか否かが判断される(S12)。この結果、濃度D以下である場合は(S12のNo)、異常なしと判断され、ステップS17に移行する。この場合は、紙間領域の読取において、処理ラインCで読み取られた画像情報の読込は行われない。
一方、ステップS12において、濃度Dを超えると判断された場合は(S12のYes)、異常の疑いがあると判断され、ステップS11で検知された最高濃度領域のアドレスが注目画素アドレスとしてメモリに記憶される(S13)。
そして、最初に搬送された原稿の画像領域の後端が通過すると、続けて紙間領域の読取が行われ、処理ラインCで読み取られた画像情報が読み込まれる。このとき、ステップS14において、処理ラインCでの画像情報の最高濃度領域が濃度Dを超えるか否かが判断され、濃度D以下である場合は(S14のNo)、異常なしと判断され、ステップS17に移行する。
一方、濃度Dを超えると判断された場合は(S14のYes)、ラインCでの最高濃度領域のアドレスと、ステップS13で記憶された注目画素のアドレスとの差が絶対値N未満であるか否かが判断される(S15)。ここで、差がN以上である場合は(S15のNo)、異常なしと判断され、ステップS17に移行する。
一方、差がN未満であると判断された場合は(S15のYes)、異常有りと判断され、ステップS16において、ラインA,Bでの最高濃度領域のアドレスがメモリに記憶される。
このように構成された原稿読取装置によれば、処理ラインA,Bでの読取結果が所定の場合に該当するときに限って、黒筋の疑いがあると判断して処理ラインCでの読込が行われるので、比較判断のための処理が少なくて済む。
本発明の一実施形態が採用された原稿読取装置及び原稿送り装置を示す縦断面図。 前記原稿読取装置及び原稿送り装置を示す要部縦断面図。 前記原稿読取装置を含むデジタル複写機の要部を示す制御ブロック図。 前記原稿読取装置の要部を示す制御ブロック図。 画像領域及び紙間領域を示す平面図。 検知位置を説明するための平面図。 前記原稿読取装置の動作を説明するためのフローチャート。 他の実施形態が採用された原稿読取装置の動作を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1 原稿送り装置
11 CCD(読取部)
13 ASIC(検知位置指定部)
14 CPU(読取制御部)
17 原稿読取装置
50 原稿
61 画像領域
62 紙間領域
72 異常検知部

Claims (4)

  1. 副操作方向に連続的に搬送される複数の原稿の画像情報を読取可能な原稿読取装置であって、
    主走査方向に走査しながら、前記原稿の画像領域と、続けて搬送される2つの原稿の画像領域間の紙間領域とを読取可能な読取部と、
    前記読取部によって読み取られた画像情報の取り込みのために検知すべき位置として、前記画像領域の搬送方向先端から後方に所定距離離れた第1検知位置、前記第1検知位置からさらに後方であって前記画像領域の搬送方向後端よりも前方に位置する第2検知位置、及び前記紙間領域に位置する第3検知位置を指定する検知位置指定部と、
    前記第1乃至第3検知位置を含む画像領域及び紙間領域で画像情報を読み取るよう前記読取部を制御する読取制御部と、
    前記第1乃至第3検知位置で読み取られた各画像情報の最も濃度の高い領域の主走査方向位置の差が所定の範囲内にある場合であって所定の濃度を超える領域がある場合に、異常が生じたと判断する異常検知部と、
    を備えた原稿読取装置。
  2. 副走査方向に連続的に搬送される複数の原稿の画像情報を読取可能な原稿読取装置であって、
    主走査方向に走査しながら、前記原稿の画像領域と、続けて搬送される2つの原稿の画像領域間の紙間領域とを読取可能な読取部と、
    前記読取部によって読み取られた画像情報の取り込みのために検知すべき位置として、前記画像領域の搬送方向先端から後方に所定距離離れた第1検知位置、前記第1検知位置からさらに後方であって前記画像領域の搬送方向後端よりも前方に位置する第2検知位置、及び前記紙間領域に位置する第3検知位置を指定する検知位置指定部と、
    前記第1及び第2検知位置を含む画像領域で画像情報を読み取るよう前記読取部を制御するとともに、前記第1及び第2検知位置で読み取られた各画像情報の最も濃度の高い領域の主走査方向位置の差が所定の範囲内にある場合であって所定の濃度を超える領域がある場合に、前記第3検知位置を含む紙間領域で画像情報を読み取るよう前記読取部をさらに制御する読取制御部と、
    前記第3検知位置で読み取られた画像情報の最も濃度の高い領域、及び前記第1及び第2検知位置で読み取られた各画像情報の最も濃度の高い領域の主走査方向位置の差が所定の範囲内にある場合であって前記所定の濃度を超える領域がある場合に、異常が生じたと判断する異常検知部と、
    を備えた原稿読取装置。
  3. 前記画像領域は、所定の副走査方向長さを有する第1原稿に対応する第1画像領域であり、
    前記検知位置指定部は、前記第1画像領域より短い副走査方向長さを有する第2原稿が搬送された場合に、前記第2検知位置として、前記第2原稿の第2画像領域の搬送方向後端を指定する、
    請求項1又は2に記載の原稿読取装置。
  4. 前記検知位置指定部と前記読取制御部とはシリアル接続されている、請求項1〜3のいずれかに記載の原稿読取装置。
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