JP2006074124A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿混載モード等を適用して原稿の画像をCVT方式で読み取る場合に、従来の技術では、片面読み取りモードで生産性が低下したり、不可解なエラーの発生が通知されることがあった。
【解決手段】原稿を搬送する原稿搬送手段と、記原稿搬送手段によって搬送された移動中の原稿の画像を読み取る読取手段と、原稿搬送手段によって搬送された原稿の主走査方向のサイズ情報を出力する第2検知センサ24と、第2検知センサ24から出力される原稿の主走査方向のサイズ情報に基づいて原稿サイズの候補を抽出する抽出部26と、抽出部26で抽出した原稿サイズの候補の中の1つを仮の原稿サイズに決定するサイズ決定部28と、仮の原稿サイズを適用して画像処理を実施したときにエラーが発生するか否かを判定するエラー判定部29とを備える画像処理装置において、サイズ決定部28は、仮の原稿サイズでエラーが発生すると判定した場合に、抽出部26で抽出した原稿サイズの候補の中で仮の原稿サイズを変更する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像処理装置に係り、特に、スキャナ等の画像読取装置やこれを備える複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置などに適用して好適な画像処理装置と画像処理方法に関する。
複写機、ファクシミリ装置等の画像処理装置には画像読取装置が備えられている。また、画像読取装置のなかには、自動原稿搬送装置(ADF;Auto Document feeder)を備えたものがある。この種の画像読取装置で原稿の画像を読み取る方式としては、自動原稿搬送装置により搬送された原稿を一旦プラテンガラス上に敷き込んで停止させ、この状態で光学走査系の移動により原稿の画像を読み取る方式の他に、自動原稿搬送装置により搬送された移動中の原稿の画像を、光学走査系を所定の位置に固定したままで読み取る(流し読みする)方式が知られている。後者の方式はCVT(Constant Velocity Transport)とも呼ばれている。前者の方式は、1枚の原稿を読み取るごとに光学走査系を副走査方向に往復移動させる必要があるのに対し、後者の方式は、光学走査系を固定したままで複数枚の原稿を連続的に読み取ることができる。そのため、前者の方式に比較すると後者の方式の方が高い生産性が得られる。
また、CVT方式の画像読取装置を備えた複写機等の画像処理装置には、実際に自動原稿搬送装置によって搬送された原稿の画像の読み取りを開始する前に、原稿サイズの検出が必要となる機能を持ったものが多い。画像の読み取り前に原稿サイズの検出が必要となる機能としては、自動用紙選択機能や自動倍率選択機能などがある。自動用紙選択機能は、読み取りの対象となる原稿サイズや指定の倍率に合わせて適切なサイズの用紙を自動的に選択する機能であり、自動倍率選択機能は、原稿から読み取った画像を指定の用紙サイズに合わせて拡大又は縮小するための倍率を自動的に選択する機能である。そのため、いずれの場合も読み取り前に原稿サイズを把握しておく必要がある。
なお、本明細書においては、同じ定型サイズ(A3,B4,A4,B5,レター、ハーフレターなど)の原稿でも、原稿の向きが縦向きか横向きかによって原稿サイズが異なるものとする。また、自動原稿搬送装置で原稿を搬送する場合に、原稿の長辺側を搬送方向に向けた状態で搬送される縦向きの原稿のサイズには「L」の識別符号を付し、原稿の短辺側を搬送方向に向けた状態で搬送される横向きの原稿のサイズには「S」の識別符号を付すものとする。また、用紙サイズについても、原稿サイズと同様に取り扱うものとする。このことから、例えば図10に示すように、A4の大きさの原稿サイズ(又は用紙サイズ)には、その向きによってA4LとA4Sといった2種類の原稿サイズ(又は用紙サイズ)が存在することになる。
一般に、原稿サイズの検出方法としては、原稿がセットされる部分(以下、「原稿セット部」と記す)に複数の原稿検知センサを取り付け、各々の原稿検知センサの検知結果に基づいて原稿サイズを検出する方法が知られている。しかしながら、この検出方法では、サイズの異なる複数枚の原稿を原稿セット部に混載したモード(以下、原稿混載モード)で処理するときに、各々の原稿検知センサの検知結果が最大の原稿サイズに依存したものとなる。そのため、原稿セット部にセットされた複数枚の原稿のなかで、最大の原稿サイズしか検出できなくなる。
そこで、原稿セット部から画像読取位置(原稿画像の読み取りが行われる位置)に至る搬送路の途中に原稿検知センサを設け、この原稿検知センサの検知結果に基づいて原稿サイズを検出する方法も知られている。この検出方法は、主走査方向の異なる位置に複数の第1検知センサを設け、これら複数の第1検知センサの検知結果に基づいて主走査方向の原稿サイズ(以下、「原稿幅」とも記す)を検知するとともに、取り扱い可能な全てのサイズの原稿が通過する位置に第2検知センサを設け、この第2検知センサが原稿の先端通過を検知してから後端通過を検知するまでの時間に基づいて副走査方向の原稿サイズ(以下、「原稿長さ」とも記す)を検知するものである。この検出方法によれば、原稿混載モードで処理する場合でも、各々の検知センサを用いて検知される原稿幅と原稿長さから原稿サイズを検出(確定)することができる。
ただし、画像の読み取り前に原稿サイズを把握するには、画像読取位置に原稿を送り込む前の段階で原稿長さを検知する必要がある。そのため、仮に原稿セット部の直近に原稿長さ検知用の検知センサを配置したとしても、原稿セット部と画像読取位置との間に最大取り扱いサイズの原稿長さ以上の搬送路を確保する必要がある。したがって、例えば最大取り扱いサイズの原稿長さをA3サイズの長手寸法とすると、原稿セット部と画像読取位置との間に420mm以上の長い搬送路を確保する必要がある。そのため、自動原稿搬送装置の大型化や重量増加を招いてしまう。
こうした問題に対して従来では次のような技術が提案されている。例えば、下記特許文献1には、原稿サイズが確定していなくて、原稿の先端が画像読取位置に到達した段階で画像の読み取りを開始して画像データをメモリに書き込んでいき、原稿サイズが確定したらメモリに書き込み済みの画像データを読み出して画像処理する技術が提案されている。また、下記特許文献2には、画像読取位置で画像の読み取りを行わずに原稿を搬送する空搬送によって原稿のサイズを検出し、その後、自動原稿搬送装置の反転機構を利用して原稿を再び画像読取位置に送り込んで画像の読み取りを行う技術が提案されている。また、下記特許文献3には、原稿の両面の画像を読み取る両面読み取りモードが設定された場合に、空搬送によって原稿のサイズを検出し、その後、自動原稿搬送装置の反転機構を利用して原稿の画像を裏面、表面の順番で読み取る技術が提案されている。
特開平9−331418号公報 特開平11−167229号公報 特開2002−252738号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、実際に搬送された原稿のサイズにかかわらず、取り扱い可能な最大サイズの原稿に合わせて画像の読取領域を設定する必要がある。したがって、実際の原稿サイズが最大サイズよりも小さかった場合は、メモリに書き込まれた画像データに対して、実際の読取領域の中から必要な領域を切り出すなどの処理を行う必要がある。また、記憶容量の増大によるコストアップや画像データ量の増大による生産性の低下も懸念される。また、最大サイズの原稿を仮の原稿サイズに設定して処理を行うことになるため、ユーザにとって不可解なエラーが発生することがある。例えば、複写機の用紙収容トレイ部にA4サイズの用紙がセットされ、A3サイズの用紙がセットされていない状況で、A4サイズの原稿の画像を同じA4サイズの用紙にコピー処理する場合に、原稿サイズをA4サイズよりも大きいA3サイズ(最大サイズ)と仮定して自動用紙選択モードで処理しようとすると、コピー処理に使用するA4サイズの用紙がセットされているにもかかわらず、ユーザに対して、A3サイズの用紙がセットされていない旨の不可解(無用)なエラーの発生が通知されてしまう。
一方、上記特許文献2、3に記載された技術では、画像の読み取り前に原稿サイズを検出するにあたって、原稿の片面の画像を読み取る片面読み取りモードの場合も、両面読み取りモードと同様に空搬送を行って原稿のサイズを検出する必要がある。また、空搬送を行うと原稿面が反転してしまうため、画像の読み取り前に2回にわたって空搬送を行う必要がある。そのため、片面読み取り時の生産性が低下してしまう。
本発明に係る画像処理装置は、原稿を搬送する原稿搬送手段と、この原稿搬送手段によって搬送された移動中の原稿の画像を読み取る読取手段と、原稿搬送手段によって搬送された原稿の主走査方向のサイズ情報を出力する出力手段と、この出力手段から出力される原稿の主走査方向のサイズ情報に基づいて原稿サイズの候補を抽出する抽出手段と、この抽出手段で抽出した原稿サイズの候補の中の1つを仮の原稿サイズに決定する決定手段と、仮の原稿サイズを適用して画像処理を実施したときにエラーが発生するか否かを判定する判定手段とを備え、決定手段は、仮の原稿サイズでエラーが発生すると判定した場合に、抽出手段で抽出した原稿サイズの候補の中で仮の原稿サイズを変更するものである。
本発明に係る画像処理装置においては、原稿搬送手段によって搬送された原稿の主走査方向のサイズ情報に基づいて原稿サイズの候補を抽出し、この抽出した原稿サイズの候補の中の1つを仮の原稿サイズに決定することにより、実際の原稿サイズ(真の原稿サイズ)を検出する前に原稿画像の読み取りを開始することが可能となる。また、仮の原稿サイズを適用して画像処理を実施したときにエラーが発生するか否かを判定し、仮の原稿サイズでエラーが発生すると判定した場合に、原稿サイズの候補の中で仮の原稿サイズを変更することにより、不可解なエラー発生通知を回避することが可能となる。
本発明によれば、原稿混載モード等を適用して原稿の画像をCVT方式で読み取る場合に、片面読み取りモードでの生産性低下と不可解なエラー発生通知を極力回避しつつ、原稿画像の読み取りを適切かつ効率的に行うことができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明が適用される自動原稿搬送装置付きの画像読取装置の構成例を示す概略図である。図示した画像読取装置1は、読取手段を内蔵する装置本体2と、この装置本体2上でヒンジ機構等により開閉自在に支持された原稿押さえ部3とを備えて構成されている。装置本体2の上面部には、後述する第1の読み取りモード時に使用される第1の原稿台4と、後述する第2の読み取りモード時に使用される第2の原稿台5が並設されている。これら第1,第2の原稿台4,5は、いずれも光透過性を有するガラス基板(透明ガラス基板等)を用いて構成されている。また、第1の原稿台4と第2の原稿台5は、第1の原稿台4上で原稿を位置決めするための突き当てガイド部材によって仕切られている。
原稿押さえ部3は、第1の原稿台4上に載置された原稿を上から押さえるときにユーザによって開閉操作されるものである。この原稿押さえ部3には、自動原稿搬送装置の構成要素となる原稿セット部6と、原稿排出部7と、原稿搬送部8とが設けられている。原稿セット部6は、CVT方式に基づく第2の読み取りモードによって読み取られる原稿(原稿束)がセットされる部分で、例えば原稿供給トレイを用いて形成されるものである。原稿排出部7は、第2の読み取りモードにしたがって読み取られた原稿が排出される部分で、例えば原稿排出トレイを用いて形成されるものある。原稿セット部6と原稿排出部7は、原稿押さえ部3で上下の位置関係に配置されている。
原稿搬送部8は、原稿セット部6にセットされた原稿を1枚ずつ搬送するとともに、この搬送した原稿を第2の原稿台5上で移動させた後、最終的に原稿排出部7に向けて原稿を排出するものである。この原稿搬送部8には、繰り出しローラ9、第1の搬送ローラ10、レジストローラ11、第2の搬送ローラ12、排出ローラ13が設けられている。原稿の搬送路は、呼び出しローラ9から第1の搬送ローラ10、レジストローラ11及び第2の搬送ローラ12を経由して排出ローラ13に至る主搬送路R1と、排出ローラ13から第1の搬送ローラ10に至る反転搬送路R2と、排出ローラ13から原稿排出部7に至る反転排出路R3とによって形成されている。主搬送路R1と反転搬送路R2の合流部分及び分岐部分には、それぞれ原稿の進行方向を案内するゲート部材(不図示)が設けられている。
繰り出しローラ9は、原稿セット部6にセットされた原稿を主搬送路R1上に繰り出すものである。第1の搬送ローラ10は、繰り出しローラ9によって繰り出された原稿を主搬送路R1に沿ってレジストローラ11側に搬送するものである。レジストローラ11は、第1の搬送ローラ10によって搬送された原稿を第2の原稿台5上に送り込むものである。第2の搬送ローラ12は、レジストローラ11の送り込みによって第2の原稿台5上を通過した原稿を受け取って排出ローラ13側に搬送するものである。排出ローラ13は、第2の搬送ローラ12によって搬送された原稿を受け取って原稿排出部7に排出するものである。また、排出ローラ13は、第2の搬送ローラ12によって搬送された原稿を、必要に応じて反転搬送路R2に送り込んだり、反転排出路R3を通して原稿排出部7に排出したりするものである。
装置本体2の内部には、原稿の画像を読み取る読取手段として、光学走査系14、結像レンズ15及び読取センサ16が設けられている。光学走査系14は、それぞれ図の左右方向(副走査方向に相当する方向)に移動可能に支持されたフルレートキャリッジ17とハーフレートキャリッジ18を用いて構成されている。フルレートキャリッジ17にはランプ19と第1ミラー20が搭載され、ハーフレートキャリッジ18には第2ミラー21と第3ミラー22が搭載されている。
フルレートキャリッジ17とハーフレートキャリッジ18は、第1の原稿台4に載置された原稿の画像を読み取る際に、互いに共通のキャリッジ移動用モータを駆動源としてY矢視方向に移動するものである。その際、ハーフレートキャリッジ18はフルレートキャリッジ17の1/2の移動量(移動速度)をもって移動し、これによってY矢視方向のいずれの位置にキャリッジ17,18が移動した状態でも、原稿面から読取センサ16までの光路長が常に一定に保持される構成となっている。
ランプ19は、読み取り対象となる原稿面に向けて光を照射するもので、その原稿面からの反射光が、第1ミラー20、第2ミラー21及び第3ミラー22で順に反射される。結像レンズ15は、第3ミラー22によって反射された光を所定の縮小倍率で読取センサ16の撮像面に結像させるものである。読取センサ16は、原稿画像を読み取るためのイメージセンサで、例えば3ラインカラーCCDセンサなどにより構成される。この読取センサ16は、原稿面からの反射光を画素単位で光電変換し、R(赤),G(緑),B(青)のアナログ画像信号を出力する。
ここで、第1の読み取りモードとは、光学走査系14を予め設定されたホームポジション(図1の左端)から第1の原稿台4に沿ってY矢視方向に移動させることにより、第1の原稿台4上に載置された原稿の画像を読み取る動作モードである。これに対して、第2の読み取りモードとは、光学走査系14を所定の位置(ホームポジション又はその近傍)に停止させた状態で、原稿搬送部8の搬送動作によって第2の原稿台5上を移動する原稿の画像を読み取る動作モードである。第2の読み取りモードで原稿画像の読み取りが行われる画像読取位置は、原稿搬送部8による原稿の搬送方向において第2の原稿台5上に設定されている。したがって、第2の読み取りモードでは、第2の原稿台5上に設定された画像読取位置の直下にフルレートキャリッジ17の第1ミラー20が配置される。
原稿セット部6から第2の原稿台5に至る主搬送路R1の長さは、最大取り扱いサイズの原稿長さ(例えば、A3サイズの原稿長さ=420mm)よりも短く設定されている。また、原稿セット部6から第2の原稿台5に至る主搬送路R1の途中(さらに詳しくは、繰り出しローラ9と第1の搬送ローラ10の間)には、原稿長さを検知するための第1検知センサ23と、原稿幅を検知するための第2検知センサ24が設けられている。これらの検知センサ23,24は、例えば発光素子と受光素子を同一のセンサ面に配置した反射型のフォトセンサを用いて構成されるもので、センサ面と対向する搬送路上に原稿が存在するときはオン状態となり、存在しないときはオフ状態となる。
また、各々の検知センサ23,24は、原稿の搬送方向(副走査方向に相当する方向)において繰り出しローラ9の下流側でかつ当該繰り出しローラ9の近傍に配置されている。また、原稿の搬送方向と直交する方向(主走査方向に相当する方向)においては、画像読取装置(自動原稿搬送装置)で取り扱い可能な全てのサイズの原稿が通過する位置に第1検知センサ23が1つ配置されているのに対し、第2検知センサ24は各々の原稿の定型サイズに対応した所定の間隔で複数配置されている。
さらに詳述すると、第2検知センサ24は、例えば図2に示すように、原稿の搬送方向(矢印方向)と直交する方向に一列(一直線上)に並ぶ5つの検知センサ24A,24B,24C,24D,24Eによって構成されている。そして、原稿セット部6に原稿をセットするにあたって、例えば、全ての原稿の一側端を共通のサイドガイド面25に突き当ててセットするものとすると、原稿の搬送方向と直交する方向においては、サイドガイド面25から第1の距離L1を隔てた位置に検知センサ24A、第2の距離L2を隔てた位置に検知センサ24B、第3の距離L3を隔てた位置に検知センサ24C、第4の距離L4を隔てた位置に検知センサ24D、第5の距離L5を隔てた位置に検知センサ24Eが配置されている。これらの距離はL1<L2<L3<L4<L5の関係に設定されている。具体例として、第1の距離L1は、0〜148mmの中間値に設定され、第2の距離L2は148mm〜180mmの中間値に設定され、第3の距離L3は180mm〜210mmの中間値に設定され、第4の距離L4は210mm〜257mmの中間値に設定され、第5の距離L5は257mm〜297mmの中間値に設定されている。
続いて、本発明の実施形態に係る画像読取装置の動作として、特に、原稿セット部6にセットされた原稿の画像をCVT方式で読み取る、第2の読み取りモードが設定された場合の基本的な動作について説明する。
まず、原稿セット部6にセットされた原稿は、最上位から順に呼び出しローラ9によって主搬送路R1に呼び出された後、第1の搬送ローラ10を経由してレジストローラ11に送り込まれる。次いで、原稿はレジストローラ11によって第2の原稿台5に送り込まれる。このとき、第2の原稿台5上を移動する原稿の画像は、光学走査系14及び結像レンズ15を介して読取センサ16に読み取られる。また、第2の原稿台5を通過した原稿は第2の搬送ローラ12を経由して排出ローラ13に送り込まれる。そして、原稿の片面の画像だけを読み取る片面読み取りモードで動作する場合は、そのまま排出ローラ13によって原稿が原稿排出部7に排出される。
一方、原稿の両面の画像を読み取る両面読み取りモードで動作する場合は、原稿の後端が第2の搬送ローラ12を過ぎて排出ローラ13の近傍まで搬送された時点で、排出ローラ13の回転方向が反転される。これにより、原稿は、主搬送路R1から反転搬送路R2に送り込まれるとともに、この反転搬送路R2を経由して再び第1の搬送ローラ10に送り込まれる。次いで、原稿は、第1の搬送ローラ10からレジストローラ11に送り込まれた後、レジストローラ11によって第2の原稿台5に送り込まれる。このとき、最初に画像が読み取られた原稿面は第2の原稿台5を通過するときに上向きとなるため、それと反対側の原稿面の画像が読取センサ16によって読み取られる。また、第2の原稿台5を通過した原稿は第2の搬送ローラ12を経由して排出ローラ13に送り込まれる。
その後、原稿の後端が第2の搬送ローラ12を過ぎて排出ローラ13の近傍まで搬送されると、その時点で排出ローラ13の回転方向が再び反転される。この場合、原稿は、主搬送路R1から排出反転路R3に送り込まれ、この排出反転路R3を通して原稿排出部7に排出される。このように排出反転部R3を通して原稿を排出する理由は、両面読み取りモードで動作させる場合に、原稿セット部6にセットされた原稿のページ順と、原稿排出部7に排出された原稿のページ順を整合させるためである。
続いて、上記構成の画像読取装置を備えたデジタル複写機やデジタル複合機等の画像処理装置に適用して好適な画像処理方法について説明する。ここでは、原稿混載モードを適用して第2の読み取りモードで原稿の画像を読み取る場合の処理手順について、図3〜図5のフローチャートを用いて説明する。かかる処理は、図6のブロック図に示す機能的な構成によって実現されるものである。図6において、抽出部26は、第2検知センサ24からの出力に基づいて原稿サイズの候補を抽出するものである。原稿サイズ検出部27は、第1検知センサ23からの出力と、第2検知センサ24からの出力に基づいて、実際の原稿のサイズ(以下、真の原稿サイズ)を検出するものである。サイズ決定部28は、抽出部26で抽出された原稿サイズの候補の中の1つを仮の原稿サイズに決定するとともに、当該原稿サイズの候補の中で必要に応じて仮の原稿サイズを変更するものである。仮の原稿サイズは、真の原稿サイズが確定する前に原稿画像の読み取りを開始する場合に、例えば画像の読み取り領域や読み取り倍率などのパラメータを設定するために適用されるものである。
エラー判定部29は、仮の原稿サイズを適用して画像処理を実施したときにエラーが発生するか否かを判定するものである。サイズ適合判断部30は、原稿サイズ検出部27で検出した真の原稿サイズと、エラー判定部29でエラーが発生しないと判定された仮の原稿サイズとを比較することにより、双方の原稿サイズが一致するか否かを判断するものである。エラー通知部31は、サイズ決定部28での処理やエラー判定部29での処理に際して、エラーの発生を通知する必要が生じた場合に、ユーザに対してエラーが発生する旨を通知するものである。
先ず、原稿セット部6に原稿をセットした状態で、画像の読み取りを指示するスタートボタンが押されると、原稿搬送部8で原稿の搬送を開始する(ステップS1)。次に、第1検知センサ23がオフ状態からオン状態に切り替わったら、その時点(換言すると、原稿の先端が第1検知センサ23の検知位置を通過したタイミング)でタイマーによる時間計測をスタートさせる(ステップS2、S3)。
次いで、第2検知センサ24のオンオフ状態を確認する(ステップS4)。このとき、第2検知センサ24を構成する複数の検知センサ24A〜24Eのうち、検知位置に原稿が存在している検知センサはオン状態となり、検知位置に原稿が存在していない検知センサはオフ状態となる。例えば、実際に原稿搬送部8によって搬送された原稿の幅が上記図2に示す距離L3よりも大で、かつ距離L4よりも小だった場合は、検知センサ24A,24B,24Cがオン状態で、検知センサ24D,24Eがオフ状態となる。こうした検知センサ24A〜24Eのオンオフ状態は原稿の主走査方向のサイズ情報として出力される。
続いて、第2検知センサ24のオンオフ状態に基づいて原稿サイズの候補を抽出する(ステップS5)。この抽出処理は抽出部26で行われる。原稿サイズの候補が複数存在するときは、それらを全て抽出する。原稿サイズの候補は、例えば図7に示す原稿サイズ参照テーブルを用いて抽出される。図示した原稿サイズ参照テーブルは、上記図2において距離L1=70mm、距離L2=160mm、距離L3=200mm、距離L4=230mm、距離L5=270mmに設定して検知センサ24A〜24Eを配置した場合に適用されるものである。この原稿サイズ参照テーブルには、各々の検知センサ24A〜24Eのオンオフ状態と、優先順位を含む原稿サイズの候補が互いに対応付けて登録されている。一例として、検知センサ24A,24B,24Cがオン状態で、検知センサ24D,24Eがオフ状態の条件では、A4S、A5L、ハーフレターL、レーターSといった複数(本例では4つ)の原稿サイズの候補が対応付けて登録されている。また、これらの原稿サイズの候補のなかで、A4Sは第1位、A5Lは第2位、ハーフレターLは第3位、レーターSは第4位といった具合に、それぞれ異なる優先順位が割り当てられている。
ここで、原稿サイズの候補に割り当てられる優先順位の決定方法について説明する。優先順位の決定方法としては幾つかの方法が考えられる。第1の方法としては、ユーザの使用状況を想定して、原稿サイズの使用頻度に基づいて優先順位を決定する方法が考えられる。具体的には、原稿サイズの使用頻度が高いと予想される順序にしたがって優先順位を決定する。例えば、原稿サイズの使用頻度がA4,B5,A3,B4,…の順で高いと予想した場合は、原稿サイズの候補にA4SとA5Lが含まれるときに、A4SをA5Lよりも高い優先順位とする。
第2の方法としては、ユーザの使用状況を想定して、原稿をセットするときの原稿の向きの適用頻度に基づいて優先順位を決定する方法が考えられる。具体的には、適用頻度が高いと予想される原稿の向き(縦向き、横向き)にしたがって優先順位を決定する。例えば、原稿の向きの適用頻度が縦向き(識別符号L付き)よりも横向き(識別符号S付き)が高いと予想した場合は、原稿サイズの候補にA4SとA5Lが含まれるときに、A5LをA4Sよりも高い優先順位とする。
第3の方法としては、原稿サイズの大小に基づいて優先順位を決定する方法が考えられる。具体的には、原稿サイズの大きい順に優先順位を決定したり、これと逆に原稿サイズの小さい順に優先順位を決定したりする。例えば、原稿サイズの候補にA4SとA5Lが含まれるときに、前者の場合は、A4SをA5Lよりも高い優先順位とし、後者の場合は、A5LをA4Sよりも高い優先順位とする。
第4の方法としては、原稿を1枚ずつ順に搬送する場合に、前回の原稿搬送で検出された原稿サイズ(真の原稿サイズ)に基づいて優先順位を決定する方法が考えられる。具体的には、今回の原稿搬送で抽出された原稿サイズの候補の中に、前回の原稿搬送で検出された原稿サイズが含まれる場合は、当該原稿サイズの候補を第1位の優先順位とする。例えば、前回の原稿搬送で検出された原稿サイズがA5Lで、今回の原稿搬送で抽出された原稿サイズの候補にA4SとA5Lが含まれるときは、A5Lを第1の優先順位とする。また、第2位以降については上記第1の方法、第2の方法又は第3の方法で優先順位を決定する。また、今回の原稿搬送で抽出された原稿サイズの候補の中に、前回の原稿搬送で検出された原稿サイズが含まれない場合は、上記第1の方法、第2の方法又は第3の方法で優先順位を決定する。原稿混載モードの場合は、サイズの異なる複数枚の原稿を混載するときに、同じサイズの原稿同士を重ねてセットする可能性(換言すると、同じサイズの原稿が連続して搬送される可能性)が高いので、第4の方法で優先順位を決定することは、優先順位の高い仮の原稿サイズが真の原稿サイズに一致する確率を上げることにつながる。そのため、仮の原稿サイズと真の原稿サイズの不一致(サイズ不適合)を回避するうえで非常に好ましいものとなる。
さらに、優先順位の決定に際しては、1枚目の原稿を搬送する場合と2枚目以降の原稿を搬送する場合で優先順位の決定方式を切り替えることも有効である。例えば、1枚目の原稿を搬送する場合は上記第1の方法、第2の方法又は第3の方法に基づいて優先順位を決定し、2枚目以降の原稿を搬送する場合は上記第4の方法に基づいて優先順位を決定する。1枚目の原稿とは、読み取り開始のスタートボタンを押したときに一番最初に搬送される原稿をいう。
このようにして優先順位が割り当てられた原稿サイズの候補を抽出したら、その中で優先順位が最も高い原稿サイズの候補を仮の原稿サイズに決定する(ステップS6)。例えば、上述のようにA4S、A5L、ハーフレターL、レーターSといった4つの原稿サイズの候補が原稿サイズ参照テーブルを参照して抽出された場合は、その中で最も優先順位が高いA4Sを仮の原稿サイズに決定する。この決定処理はサイズ決定部28で行われる。続いて、先に決定した仮の原稿サイズを適用してコピー処理等の画像処理を実施したときにエラーが発生するか否かを判定する(ステップS7)。この判定処理はエラー判定部29で行われる。エラー判定部29では、現在設定されている処理モード(例えば、自動用紙選択モード、自動倍率選択モード)や処理条件(指定用紙サイズ、変倍率)で画像処理を実施したときにエラーが発生するか否かを各種のパラメータ計算によって判定する。
ここで判定対象となるエラーの内容としては、例えば、コピー処理に使用するサイズの用紙(又は当該用紙を収容するトレイ)がセットされていない所謂用紙無しによるエラー、コピー処理において原稿の向きと用紙の向きが整合しない縦横違いによるエラー、自動用紙選択モードにおけるコピー倍率の不適合によるエラー、自動倍率選択モードにおける倍率選択の不適合によるエラーなどがある。また、ステープル処理(用紙綴じ処理)やパンチ処理(用紙穴開け処理)などの後処理装置を備えたものでは、ステープル位置やパンチ位置の不適合によるエラーや、ステープルサイズやパンチサイズの不適合によるエラーなども確認される。
具体的なエラーの発生例を図8及び図9に示す。まず、図8においては、B4Sサイズの原稿の画像を自動倍率選択モードでA3Sサイズ(指定サイズ)の用紙にコピー処理する場合に、仮の原稿サイズをB4Sに決定すると、倍率が115.4%(B4原稿→A3用紙に適合した倍率)に設定されるため、用紙の向きとコピー画像の向きが整合してエラーにならないものの、仮の原稿サイズをB5Lに決定すると、倍率が163.2%(B5原稿→A3用紙に適合した倍率)に設定されるため、用紙の向きとコピー画像の向きが整合せずにエラーとなる。こうした縦横違いによるエラーは、例えば、AS3サイズの原稿の画像を自動倍率選択モードでAS3サイズの用紙にコピー処理する場合に、仮の原稿サイズをA4Lに決定したために、これに基づいて自動的に選択した141.1%の倍率で原稿の画像を拡大したときでも同様に発生する。
また、図9においては、B4Sサイズの原稿の画像を倍率100%の条件に合わせて自動用紙選択モードでコピー処理する場合に、仮の原稿サイズをB4Sに決定すると、用紙のサイズがB4Sに設定されるため、B4Sの用紙がセットされていればエラーにならないものの、仮の原稿サイズをB5Lに決定すると、用紙のサイズがB5Lに設定されるため、たとえB4Sサイズの用紙がセットされていても、B5Lサイズの用紙がセットされていなければ用紙無しでエラーとなる。こうした用紙無しによるエラーは、例えば、A3Sの用紙がセットされ、かつA4Lの用紙がセットされていない状況で、A3Sサイズの原稿の画像を倍率100%の条件に合わせて自動用紙選択モードでコピー処理する場合に、仮の原稿サイズをA4Lに決定したときでも同様に発生する。
上記ステップS7において、仮の原稿サイズでエラーが発生すると判定した場合は、先のステップS5で抽出した原稿サイズの候補の中に、まだエラー発生の有無を判定していない別の原稿サイズの候補が存在するかどうかを確認する(ステップS8)。そして、別の原稿サイズの候補が存在する場合は、優先順位の高いものを優先して仮の原稿サイズを変更し(ステップS9)、別の原稿サイズの候補が存在しない場合は、後述するステップS23に移行する。仮の原稿サイズを変更する処理はサイズ決定部28で行われる。また、ステップS9で仮の変更サイズを変更した後は、上記ステップS7に戻る。
これにより、例えば、A4S、A5L、ハーフレターL、レーターSといった4つの原稿サイズの候補を抽出し、その中で最も優先順位が高いA4Sを仮の原稿サイズに決定したときにエラーが発生すると判断した場合は、仮の原稿サイズをA4Sの次に優先順位が高いA5Lに変更することになる。また、仮の原稿サイズをA4SからA5Lに変更してもエラーが発生すると判断した場合は、仮の原稿サイズをA5Lの次に優先順位が高いハーフレータLに変更し、それでもエラーが発生すると判断した場合は、仮の原稿サイズをレターSに変更することになる。因みに、ステップS2〜S9の処理は、原稿搬送部8によって搬送された原稿の先端が画像読取位置に到達する前(原稿画像の読み取りを開始する前)に行われるものである。
一方、上記ステップS7において、仮の原稿サイズでエラーが発生しないと判定した場合は、レジストローラ11で原稿を第2の原稿台5上(画像読取位置)に送り込み、そこで原稿画像の読み取りを開始する(ステップS10)。次に、真の原稿サイズを検出済みであるかどうかを確認する(ステップS11)。そして、真の原稿サイズを検出済みでなければ次のステップS12に進み、検出済みであれば後述するステップS17に移行する。
ステップS12では第1検出センサ23がオン状態からオフ状態に切り替わったかどうかを確認し、第1検知センサ23がオフ状態に切り替わったら、その時点(換言すると、原稿の後端が第1検知センサ23の検知位置を通過したタイミング)でタイマーの計測値を読み取る(ステップS13)。ここで読み取ったタイマーの計測値は、原稿の先端が第1検知センサ23の検知位置を通過(第1検知センサ23が原稿の先端通過を検知)してから、当該原稿の後端が第1検知センサ23の検知位置を通過(第1検知センサ23が原稿の後端通過を検知)するまでに要した時間を示す値となる。次いで、先に読み取ったタイマーの計測値に基づいて原稿長さ(原稿の副走査方向のサイズ)を算出した後(ステップS14)、この原稿長さに適合する真の原稿サイズを検出する(ステップS15)。この検出処理は原稿サイズ検出部27で行われる。真の原稿サイズは、実際に原稿搬送部8によって搬送された原稿のサイズに相当するもので、第2検知センサ24のオンオフ状態を基に抽出された原稿サイズの候補と、第1検知センサ23のオン保持時間を計測するタイマーの計測値を基に算出された原稿長さとを参照することにより検出される。例えば、第2検知センサ24からの出力に基づいてA4S、A5L、ハーフレターL、レーターSといった4つの原稿サイズの候補が抽出された状況で、第1検知センサ23からの出力に基づいて原稿長さが約297mmと算出された場合は真の原稿サイズがA4Sと検出され、同じ状況で原稿長さが約148mmと算出された場合は真の原稿サイズがA5Lと検出される。
続いて、上記ステップS15で検出した真の原稿サイズと上記ステップS7でエラーが発生しないと判定された仮の原稿サイズが一致するか否かを判断する(ステップS16)。この判断処理はサイズ適合判断部30で行われる。そして、双方の原稿サイズが一致すると判断した場合は、原稿画像の読み取りを継続する(ステップS17)。また、双方の原稿サイズが一致しないと判断した場合は、原稿画像の読み取りを中断した後(ステップS18)、原稿を再搬送するための戻し動作を実施する(ステップS19)。この場合、原稿画像の読み取りを中断するまでに得られた画像データは破棄する。また、原稿の戻し動作では、第2の原稿台5を通過して第2の搬送ローラ12から排出ローラ13へと送り込んだ原稿を、搬送ローラ13の回転方向を反転することにより、反転搬送路R2を経由して第1の搬送ローラ10に送り込む。因みに、戻し動作で原稿を反転搬送路R2に通すと原稿面が反転するため、片面読み取りモードでは、原稿画像の読み取りを開始する前に、もう一度原稿を反転搬送路R2に通して原稿面を反転させる必要があるが、両面読み取りモードでは、原稿面の読み取り順序を変更することにより、原稿排出時に反転排出路R3を通す必要がなくなる。
次いで、原稿の再搬送を開始した後(ステップS20)、先のステップS15で検出した真の原稿サイズを適用してコピー処理等の画像処理を実施したときにエラーが発生するか否かを判定する(ステップS21)。この判定処理はエラー判定部29で行われる。そして、真の原稿サイズでエラーが発生すると判定した場合は、後述するステップS28に移行する。また、真の原稿サイズでエラーが発生しないと判定した場合は上記ステップS10に戻って原稿画像の読み取りを開始する。この場合は、すでに真の原稿サイズを検出しているため、原稿画像の読み取りが継続されることになる。原稿の再搬送とは、原稿の画像を読み取るために、原稿を主搬送路R1に沿って再び搬送することをいう。
これに対して、上記ステップS5で抽出した原稿サイズの候補を全て適用しても上記ステップS7でエラーが発生すると判定され、これによって仮の原稿サイズの変更候補がなくなった場合は、ステップS8からステップS23に移行して空搬送を実施する。空搬送とは、画像読取位置で原稿画像の読み取りを行わずに原稿を搬送する処理をいう。空搬送時の原稿の搬送速度は画像読み取り時の原稿の搬送速度と同じ速度に設定される。
続いて、第1検出センサ23のオンオフ状態を確認し(ステップS24)、第1検知センサ23がオン状態からオフ状態に切り替わったら、その時点でタイマーの計測値を読み取る(ステップS25)。次いで、先に読み取ったタイマーの計測値に基づいて原稿長さを算出した後(ステップS26)、この原稿長さに適合する真の原稿サイズを検出する(ステップS27)。この検出処理は原稿サイズ検出部27で行われる。その後、原稿サイズの検出結果と合わせてエラーの発生を通知する(ステップS28)。この通知処理はエラー通知部31で行われる。この通知処理では、当該通知処理に先立って真の原稿サイズを検出しているため、ユーザに対して真の原稿サイズでエラーが発生する旨を通知する。
このように本実施形態においては、原稿混載モードを適用した第2の読み取りモードでで原稿の画像を読み取るにあたって、その読み取りを開始する前に、第2検知センサ24から出力される原稿の主走査方向のサイズ情報に基づいて原稿サイズの候補を抽出するとともに、その中の1つを仮の原稿サイズに決定するものとしたので、従来のように空搬送によって原稿サイズを検出してから画像の読み取りを開始する場合のような片面読み取りモードでの生産性低下を回避することができる。また、本実施形態においては、仮の原稿サイズを適用して画像処理を実施したときにエラーが発生するか否かを判定し、エラーが発生すると判定した場合は、先に抽出した原稿サイズの候補の中で仮の原稿サイズを変更するものとしたので、従来のように最大サイズを仮の原稿サイズに設定して処理を行う場合のような不可解なエラー発生通知を回避することができる。
さらに、本実施形態においては、原稿画像の読み取りを開始した後の原稿搬送中に真の原稿サイズを検出し、この検出した真の原稿サイズが仮の原稿サイズに一致しないと判断した場合は、原稿の再搬送を実施するものとしたので、真の原稿サイズと仮の原稿サイズとが適合しなかった場合も、原稿の再搬送によって画像の読み取りを適切に行うことができる。
また、原稿画像の読み取りを開始する前に仮の原稿サイズの変更候補がなくなった場合や、原稿画像の読み取りを開始した後に真の原稿サイズでエラーが発生すると判定した場合に、それぞれエラーが発生する旨を通知するものとしたので、真の原稿サイズでエラーが発生する場合のみ(換言すると、エラー発生通知が必要な場合のみ)、ユーザに対してエラー通知を行うことができる。これにより、無用なエラー発生通知を防止することができる。
本発明が適用される自動原稿搬送装置付きの画像読取装置の構成例を示す概略図である。 原稿幅検知用の第2検知センサの配置状態を示す図である。 原稿混載モードを適用して第2の読み取りモードで原稿の画像を読み取る場合の処理手順を示すフローチャート(その1)である。 原稿混載モードを適用して第2の読み取りモードで原稿の画像を読み取る場合の処理手順を示すフローチャート(その2)である。 原稿混載モードを適用して第2の読み取りモードで原稿の画像を読み取る場合の処理手順を示すフローチャート(その3)である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の主要な構成を示す機能ブロック図である。 原稿サイズの候補を抽出する際に用いられる原稿サイズ参照テーブルを示す図である。 エラーの発生例を説明する図(その1)である。 エラーの発生例を説明する図(その2)である。 原稿の向きに応じたサイズ表記の具体例を示す図である。
符号の説明
6…原稿セット部、7…原稿排出部、8…原稿搬送部、14…光学走査系、15…結像レンズ、16…読取センサ、23…第1検知センサ、24…第2検知センサ、26…抽出部、27…原稿サイズ検出部、28…サイズ決定部、29…エラー判定部、30…サイズ適合判断部、31…エラー通知部

Claims (9)

  1. 原稿を搬送する原稿搬送手段と、
    前記原稿搬送手段によって搬送された移動中の原稿の画像を読み取る読取手段と、
    前記原稿搬送手段によって搬送された原稿の主走査方向のサイズ情報を出力する出力手段と、
    前記出力手段から出力される前記原稿の主走査方向のサイズ情報に基づいて原稿サイズの候補を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段で抽出した前記原稿サイズの候補の中の1つを仮の原稿サイズに決定する決定手段と、
    前記仮の原稿サイズを適用して画像処理を実施したときにエラーが発生するか否かを判定する判定手段とを備え、
    前記決定手段は、前記仮の原稿サイズでエラーが発生すると判定した場合に、前記抽出手段で抽出した前記原稿サイズの候補の中で前記仮の原稿サイズを変更する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記原稿サイズの候補に優先順位を割り当てるとともに、前記優先順位にしたがって前記仮の原稿サイズを変更する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記決定手段において前記仮の原稿サイズの変更候補がなくなった場合に、エラーが発生する旨を通知する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記原稿搬送手段による原稿の搬送中に真の原稿サイズを検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出した前記真の原稿サイズと、前記判定手段でエラーが発生しないと判定した前記仮の原稿サイズとが一致するか否かを判断する判断手段とを具備し、
    前記判断手段で前記真の原稿サイズが前記仮の原稿サイズに一致しないと判断した場合は、前記原稿の再搬送を実施する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 1枚目の原稿を搬送する場合と2枚目以降の原稿を搬送する場合で前記優先順位の決定方式を切り替える
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  6. 前記エラーの発生を通知する前に真の原稿サイズを検出し、当該真の原稿サイズでエラーが発生する旨を通知する
    ことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  7. 前記判定手段は、前記真の原稿サイズを適用して前記再搬送により画像処理を実施したときにエラーが発生するか否かを判定し、
    前記真の原稿サイズでエラーが発生すると判定した場合に、エラーが発生する旨を通知する
    ことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  8. 前記原稿搬送手段による原稿の搬送中に真の原稿サイズを検出する検出手段を備え、
    前記2枚目以降の原稿を搬送する場合は、前回の原稿搬送で検出された真の原稿サイズに基づいて優先順位を決定する
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  9. 原稿搬送手段によって搬送された移動中の原稿の画像を読み取るにあたって、
    前記原稿搬送手段によって搬送された原稿の主走査方向のサイズ情報を出力する処理と、
    前記原稿の主走査方向のサイズ情報に基づいて原稿サイズの候補を抽出する処理と、
    前記原稿サイズの候補の中の1つを仮の原稿サイズに決定する処理と、
    前記仮の原稿サイズを適用して画像処理を実施したときにエラーが発生するか否かを判定する処理と、
    前記仮の原稿サイズでエラーが発生すると判定した場合に、前記原稿サイズの候補の中で前記仮の原稿サイズを変更する処理とを行う
    ことを特徴とする画像処理方法。
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