JP2007129561A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】読み取られる原稿の綴じ方と該原稿の送り方の組み合わせ如何によって生じ得る画像の読み飛ばしなどの読取不良を防止することのできる画像処理装置を提供する。
【解決手段】原稿Gの送り方向が縦送りと判別され、かつ原稿Gが長辺綴じ原稿であると判別された場合、又は、原稿Gの送り方向が横送りと判別され、かつ原稿Gが短辺綴じ原稿であると判別された場合に、画像読取ユニット24による第2面の読取開始タイミングを遅延させる。
【選択図】図9

Description

本発明は、原稿を搬送しながら両面の画像データを読み取る画像読取装置や読み取られた画像データに基づいて画像を被記録媒体に記録する画像処理装置に関する。
複写機などに代表される画像記録装置においては、給紙トレイから搬送路を経て排紙トレイへ原稿を搬送するADF(Auto Document Feeder:自動原稿搬送装置)を有する画像読取装置を備えたものが知られている。上記画像読取装置としては、原稿の両面(第1面及び第2面)に記録された画像を一連の原稿搬送動作中に読み取るべく、搬送過程において原稿をスイッチバックさせることにより原稿の搬送方向先端と搬送方向後端とを逆転させて原稿の両面読取りを行うものが公知である(特許文献1参照)。
図19及び図20は、両面読取りが可能なADFを備えた従来の画像読取装置の搬送経路を示すものである。図19に示すように、給紙トレイ100に第1面を上向きにして載置された原稿Gが、給紙ローラ101により搬送路102へ給送される。搬送路102においては、原稿Gは適宜設けられた搬送ローラ103に搬送され、読取位置Xを通過する際に原稿Gの第1面がCCDやCIS等の画像読取手段107により読み取られる。第1面を読み取られた後の原稿Gの搬送方向後端がセンサ(不図示)により検知されると、排紙ローラ94は原稿の搬送方向後端付近をニップした状態で停止される。
排紙ローラ104が逆転されると、図20に示すように、原稿Gがスイッチバックパス105へ搬送される。原稿Gは、スイッチバックパス105から搬送路102の読取位置Xの上流側へ再び進入する。これにより、原稿Gの搬送方向先端と搬送方向後端とが逆転する。そして、原稿Gが搬送ローラ103により搬送され、読取位置Xを通過する際に原稿Gの第2面(第1面の裏面)が画像読取手段107により読み取られる。第2面を読み取られた後の原稿Gの搬送方向後端がセンサ(不図示)により検知されると、再び排紙ローラ104は原稿の搬送方向後端付近をニップした状態で停止され、その後、原稿Gはスイッチバックパス105へ搬送される。スイッチバックパス105から搬送路102へ再び進入した原稿Gは、搬送方向先端と搬送方向後端とが再び逆転された状態、すなわち第1面を読取位置Xに対向させた状態となる。そして、原稿Gは、搬送路102を搬送されて第1面を下向きにして排紙トレイ106へ排紙される。これにより、原稿Gの第1面及び第2面の両面読取りが行われ、また、給紙トレイ100に積載された順序で排紙トレイ106へ原稿Gが排紙される。
上記画像読取装置を有する画像記録装置を用いて、図21に示すように両面に画像が印字されたA4サイズの原稿110を両面読取する場合に生じ得る問題点について以下に説明する。ここに、図21(a)は短辺に沿って画像「ABC」が描かれた第1面を示し、(b)は短辺に沿って画像「abc」が描かれた第2面(第1面の裏面)を示す。なお、同図に示す原稿110は所謂長辺綴じ原稿である。即ち、原稿110がファイリングされた場合に綴じられる側の長辺111を基準にして第1面に画像が記録され、綴じられない側の長辺112を基準にして第2面に画像が記録されている原稿である。また、図22は縦送りで原稿110が搬送される状態を示す図、図23は読み取られた画像データを示す図である。図21及び図23に示す白抜き矢印は原稿が読み取られる方向を示す。ここでは原稿の送り方向を明確にするため、図21及び図22では画像の向きを基準にしたときの上方側の原稿端に黒帯を付している。以下、上記上方側の原稿端を「原稿上端」と称し、画像の向きを基準にしたときの下方側の原稿端を「原稿下端」と称する。
長辺綴じの原稿110の第1面を上向きに載置し、原稿上端(即ち短辺)を搬送方向先端にして所謂縦送りで原稿110を搬送させると、図22(a)に示すように、原稿上端から原稿110の第1面の画像が読み取られる。このとき読み取られた第1面の画像データ113を図23(a)に示す。第1面の画像が読み取られた原稿110は、図示しないスイッチバックパスにおいてスイッチバックされることにより、原稿の搬送方向先端と搬送方向後端とが逆転される。即ち、原稿上端と原稿下端とが入れ替えられて、原稿下端が搬送方向先端となる。その後、元の搬送路に戻されることにより、図22(b)に示すように、原稿下端から原稿110の第2面の画像が読み取られる。このとき読み取られた第2面の画像データ114を図23(b)に示す。
このように読み取られた画像データ113,114を画像記録装置に設けられた変倍機能によって拡大印刷する場合は、読み取られた画像データ113,114の上端のいずれかのコーナ或いはセンターを基準点として双方の画像データの拡大処理がなされる。ここで原稿上端のセンター位置117(図23参照)を基準点にして所定の拡大率(>100%)で拡大された第1面及び第2面の拡大画像データ115,116を図24に示す。同図において拡大された拡大画像データ115,116を実線で示す。なお、拡大画像データ115,116と原稿110のサイズ(A4)を比較するため、原稿110のサイズを図中において破線枠113,114で示す。
ここで、拡大画像データ115,116のサイズが記録用紙のサイズ(ここでは原稿110と同じA4サイズとする)よりも大きいと仮定する。この場合、第1面の拡大画像データ115を印刷する場合は、該拡大画像データ115は原稿上端から読み取られたものであるため、拡大画像データ115の上端から記録用紙の長辺長さだけの画像データを描画メモリに記憶して印字出力すれば、画像データの反転処理などを行うことなく所望の拡大画像の印刷を行うことができる。一方、第2面の拡大画像データ116を印刷する場合は、該拡大画像データ116は原稿下端から読み取られたものであるため、拡大画像データ116を描画メモリに一旦に記憶して、該描画メモリにおいて拡大画像データ116から図24に示す印刷範囲118(2点鎖線で示す枠)を切り出す処理(トリミング処理)や、切り出した画像データの向きを揃える反転処理などを行う必要がある。従って、原稿の第2面が原稿下端から読み取られるように構成された上記画像記録装置においては、拡大画像データを格納し得るだけの容量の描画メモリを要するという問題がある。
一方、上記問題を解決することを目的として、画像読取手段による読取開始位置を原稿に対する記録用紙のサイズ比と複写倍率とに基づいてずらすようにした画像形成装置が特許文献2に開示されている。
特開平8−133551号公報 特開2002−125102号公報
ところで、図21に示す長辺綴じ原稿110を図25に示すように横送りで搬送させた場合は、原稿110の第1面は画像記録の基準となる長辺111から読み取られ、第2面は画像記録の基準となる長辺112から読み取られる。従って、長辺綴じ原稿110を横送りで搬送する場合は、第1面及び第2面とも読取画像に相違はない。それにもかかわらず、両面読取時において上記特許文献2に記載の如く第2面の読取開始位置を一律にずらすような処理を行うと、正常に読み取られるべきはずの画像が読み飛ばされる結果となり、所望する印刷物を得ることができないという問題が生じ得る。かかる問題は、いわゆる短辺綴じ原稿を縦送りで搬送する場合に読取開始位置をずらす処理を行った場合にも生じ得る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、読み取られる原稿の綴じ方向と該原稿の送り方向の組み合わせ如何によって生じ得る画像の読取不良を防止することのできる画像処理装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために本発明は、所定の読取位置を通過する原稿の画像データを読み取る画像読取手段と、上記読取位置に第一面を対向させるように原稿を搬送し、第1面の画像読取後に該原稿をスイッチバック搬送することにより上記読取位置に第2面を対向させるように該原稿を搬送する原稿搬送手段と、を備えてなる画像処理装置であって、 所定の第1入力情報に基づいて原稿搬送手段により搬送される原稿の綴じ方向を判定する第1判定手段と、
上記第1判定手段により判定された綴じ方向と予め設定された原稿の送り方向とが一致するかどうかを判定する第2判定手段と、
上記第2判定手段により原稿の綴じ方向と原稿の送り方向とが一致すると判定されたことを条件に、所定の第2入力情報に基づいて上記画像読取手段による第2面の読取開始タイミングを遅延させるタイミング遅延手段と、を具備する画像処理装置。所定の第1入力情報に基づいて原稿搬送手段により搬送される原稿の綴じ方向を判定する第1判定手段と、上記第1判定手段により判定された綴じ方向と予め設定された原稿の送り方向とが一致するかどうかを判定する第2判定手段と、上記第2判定手段により原稿の綴じ方向と原稿の送り方向とが一致すると判定されたことを条件に、所定の第2入力情報に基づいて上記画像読取手段による第2面の読取開始タイミングを遅延させるタイミング遅延手段と、を具備するものである。
原稿トレイから原稿の上端を搬送方向先端にして原稿が送り出されると、原稿は第1面を読取位置に対向するように搬送される。原稿が上記読取位置を通過すると、読取位置で待機する画像読取手段によって原稿の画像が原稿の上端から読み取られる。第1面の画像データが読み取られると、原稿がスイッチバック搬送されることにより搬送方向先端と搬送方向後端とが逆転される。従って、原稿の下端を搬送方向先端にして原稿が搬送される。これにより、第2面が上記読取位置に対向するように原稿が搬送され、原稿は再び上記読取位置を通過して、画像読取手段によって原稿の下端から第2面の画像が読み取られる。
本画像処理装置では、所定の第1入力情報に基づいて原稿の綴じ方向が第1判定手段により判定され、これにより判定された綴じ方向と予め設定された原稿の送り方向とに基づいて原稿の綴じ方向と原稿の送り方向とが一致するかどうかが第2判定手段により判定される。そして、この第2判定手段により原稿の綴じ方向と原稿の送り方向とが一致すると判定されたことを条件に、所定の第2入力情報に基づいて上記画像読取手段による第2面の読取開始タイミングがタイミング遅延手段によって遅延される。なお、原稿の綴じ方向と原稿の送り方向とが不一致の場合は、読取開始タイミングは遅延されない。
上記した原稿の送り方向には、一般に、縦送りと横送りとがある。この原稿の縦送りとは、長方形状の原稿の短辺を搬送方向先端にして長辺方向を搬送方向に一致させるように搬送することを意味する。一方、原稿の横送りとは、原稿の長辺を搬送方向先端にして短辺方向を搬送方向に一致させるように搬送することを意味する。
(2)ここで、 上記第1入力情報は、上記原稿搬送手段により搬送される原稿が長辺綴じ原稿または短辺綴じ原稿のいずれであるかを識別するための識別情報であり、
上記第1判定手段は、上記第1入力情報に基づいて上記原稿搬送手段により搬送される原稿が長辺綴じ原稿であるか短辺綴じ原稿であるかを判別するものである。
なお、原稿には、一般に、長辺綴じ原稿と短辺綴じ原稿とがある。この長辺綴じ原稿とは、長方形状の原稿がファイリングされた場合に綴じられる側の長辺を基準にして第1面に画像が記録され、綴じられない側の長辺を基準にして第2面に画像が記録されている原稿を意味する。一方、短辺綴じ原稿とは、長方形状の原稿がファイリングされた場合に綴じられる側の短辺を基準にして第1面に画像が記録され、綴じられない側の短辺を基準にして第2面に画像が記録されている原稿を意味する。また、上記した原稿の綴じ方向とは、長辺綴じ原稿の場合は原稿の長辺方向を意味し、短辺綴じ原稿の場合は原稿の短辺方向を意味する。
(3)また、上記第2入力情報は、上記画像読取手段による読取範囲を定めるための設定情報であり、上記タイミング遅延手段は、上記第2入力情報により定められる読取範囲と原稿サイズとの差分に基づいて上記第2面の読取開始タイミングを遅延させるものであってもよい。
(4)また、上記画像読取手段により読み取られた画像データを変倍率に基づいて変倍する画像変倍手段を具備する場合は、上記第2入力情報は、少なくとも上記変倍率を含むものであることが好ましい。
(5)更にまた、上記画像読取手段により読み取られた第1面の画像データおよび第2面の画像データに基づいて被記録媒体に画像を記録する画像記録手段を具備する場合は、上記タイミング遅延手段は、上記第2入力情報により定められる読取範囲と上記被記録媒体のサイズとの差分に基づいて上記第2面の読取開始タイミングを遅延させるものであることが考えられる。
(6)なお、この場合は、上記タイミング遅延手段が、上記第2入力情報により定められる読取範囲が上記被記録媒体のサイズより大きい場合に第2面の読取開始タイミングを遅延させるものであることが好ましい。換言すれば、上記読取範囲が上記被記録媒体のサイズ以下のときは、読取開始タイミングを遅延させずに原稿の先頭(先端)から画像データを読み取るようにする。これにより、上記読取範囲が被記録媒体のサイズより大きい場合にのみ読取開始タイミングが遅延されるため、不必要な遅延処理が排除される。その結果、不必要な遅延処理による画像の読み飛ばしが防止される。
本画像処理装置によれば、原稿の綴じ方向と原稿の送り方向とが一致するという条件を満足した場合にのみ上記読取開始タイミングの遅延が実行され、上記条件を満足しない場合は上記遅延処理は実行されずに、第1面及び第2面ともに搬送方向先端から画像データが読み取られる。そのため、例えば短辺綴じ原稿や長辺綴じ原稿を両面読取する場合でも、所望する画像の読み飛ばしといった読取不良を防止することができる。
〔第1の実施形態〕
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の一例である複合機1の斜視図である。図1に示すように、本複合機1は、下部に配設されたプリンタ部2(本発明の画像記録手段の一例)と、その上部に配設されたスキャナ部3(本発明の画像読取手段の一例)と、ADF(Auto Document Feeder)4(本発明の原稿搬送手段の一例)を備えた原稿カバー6と、装置上面の前方側に配置された操作パネル5とを一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能などを有する。なお、本実施形態では、上記した複数の機能を有する複合機1を例示して説明するが、本発明は、上記スキャナ機能のみを有するスキャナ単体、コピー機能のみを有するコピー機単体にも適用可能であることは言うまでもない。
複合機1は、主に不図示のコンピュータと接続されて、該コンピュータから送信された画像データや文書データを含む印刷データに基づいて、プリンタ部2において画像や文書を記録用紙(本発明の被記録媒体に相当)に記録する。また、スキャナ部3により読み取られた画像データを内蔵するハードディスクドライブ(HDD)等の記録装置や上記コンピュータへ転送する。また、コンピュータとの間でデータの送受信をすることなく、スキャナ部3により読み取られた原稿の画像をプリンタ部2において記録用紙に記録する、いわゆる原稿のコピーを行うことも可能である。以下に、本複合機1の各構成要素について説明するが、これらの構成要素は本発明を具現化するための単なる一例であり、本発明の要旨を変更しない範囲でその構成は適宜変更され得る。
(操作パネル)
複合機1の上面の前方側であって、スキャナ部3の正面側の上面には、プリンタ部2やスキャナ部3を操作するための操作パネル5が設けられている。操作パネル5には、各種操作キーや液晶表示部11から構成されており、操作パネル5から入力された指示に従って複合機1が動作するようになっている。各種操作キーは、例えば、プリンタ部2やスキャナ部3の動作を開始させるためのスタートボタン12や、動作の停止や設定の終了を行うためのストップボタン13、ファクシミリ機能を選択するためのFAXモードキー14、スキャナ機能を選択するためのスキャナモードキー15、コピー機能を選択するためのコピーモードキー16などのモード選択ボタン、コピー枚数やスキャナ部3による読取解像度、変倍機能による記録画像の変倍率などを入力するためのテンキー17、液晶表示部11に表示された機能情報や設定情報、モード情報などのタイトル(項目)をスクロールしたり選択するための十字キー18、その他の各種設定ボタン等の複数の入力キーから構成される。
本複合機1は、コピーモード時において入力された変倍率に基づいて読み取られた画像データを変倍する周知の変倍機能(画像変倍手段)を有する。一般に変倍機能としては、読み取られた画像データを描画メモリ上で補間処理などすることにより画像データを縮小或いは拡大する機能と、スキャナ部3の後述する画像読取ユニット24の走査速度(副走査方向への移動速度)を標準速度より増減して、読み取られる画像データの情報量を減増することによって画像データを縮小或いは拡大する機能とが知られている。いずれの機能が採用されていてもよいが、本実施形態では、複合機1に後者の機能が搭載されている。そのため、上記操作パネル5には、コピーモードやスキャナモード時において上記変倍機能を選択するための変倍機能設定ボタン20が設けられている。
操作パネル5の所定のボタンが押下されると、複合機1の制御部80(図7参照)に所定の入力情報が伝達される。これにより、入力情報に応じた動作をするように制御部80によって複合機1が制御される。例えば、コピーモードキー16が押下されると複合機1はコピー動作が可能なコピーモードに設定される。このとき、液晶表示部11には、複合機1の現在の動作状態や利用者への操作案内、設定情報等が表示される。具体的には、両面コピー機能(両面複写機能)の設定をするかどうかの案内、読み取られる原稿の種別情報、即ち、原稿が長辺綴じ原稿または短辺綴じ原稿のいずれであるかを識別するための識別情報(本発明の第1入力情報に相当)を入力するための入力案内などが表示される。また、コピーモード時に変倍機能設定ボタン20が押下された場合は、変倍率の入力画面が液晶表示部11に表示される。なお、前述したように複合機1がコンピュータに接続されている場合には、複合機1は、コンピュータからプリンタドライバ又はスキャナドライバ等を介して送信される指示に基づいて動作される。
(スキャナ部)
スキャナ部3は、図1及び図2に示すように、FBS(Flatbed Scanner)として機能する原稿読取台7を備えており、該原稿読取台7に対して自動原稿搬送機構であるADF4を備えた原稿カバー6が、背面側の蝶番を介して開閉可能に取り付けられてなる。
原稿読取台7は、略直方体の本体フレーム8と、該本体フレーム8の上面に設けられたプラテンガラス22,23(図2参照)と、本体フレーム8に内蔵された画像読取ユニット24とを有する。なお、本体フレーム8は複合機1の筐体の一部を構成する。プラテンガラス22,23は、原稿カバー6と対向する原稿読取台7の上面に配設されている。従って上記原稿カバー6が開かれることにより、プラテンガラス22,23が原稿読取台7の上面として露出される。また、原稿カバー6が閉じられることにより、プラテンガラス22,23を含め原稿読取台7の上面全体が覆われる。画像読取ユニット24はプラテンガラス22,23に対向するようにして原稿読取台7の内部に配設されている。また、画像読取ユニット24は、キャリッジ25によって複合機1の奥行き方向(主走査方向)と直交する方向(副走査方向)に移動可能に支持されている。
プラテンガラス22は、スキャナ部3をFBSとして使用する場合に原稿が載置されるものであり、例えば透明なガラス板からなる。原稿読取台7の上面中央には、プラテンガラス22を露出するための開口が形成されている。該開口に表面が外部に露出するように嵌め込まれたされたプラテンガラス22の表面全域がFBSにおける原稿読取領域となる。
プラテンガラス23は、ADF4を用いて原稿を搬送させながら該原稿の画像を読み取るときの読取位置を構成するものであり、例えば透明なガラス板からなる。プラテンガラス23は、画像読取ユニット24の主走査方向の長さに対応して、複合機1の奥行き方向に延設されている。
プラテンガラス22とプラテンガラス23との間に位置決め部材26が介設されている。位置決め部材26は、プラテンガラス23と同様に複合機1の奥行き方向に延設された長尺の平板状の部材である。位置決め部材26は、FBSにおける原稿載置面であるプラテンガラス22上に原稿が載置される際に、原稿の載置位置を決める基準として用いられる。そのため、位置決め部材26の上面には、中央位置やA4サイズ(210×297mm)、B5(182×257mm)、A5(148×210mm)サイズ等の各種原稿サイズの両端位置を示す表示が記されている。また、位置決め部材26の上面には、ADF4によりプラテンガラス23上を通過するように搬送される原稿をすくい上げて再びADF4の内部に戻すガイド面が形成されている。
画像読取ユニット24は、複合機1の奥行き方向を主走査方向とするラインイメージセンサである。詳細には、光源と、該光源からプラテンガラス22,23を通じて原稿に光を照射し、該原稿からの反射光を集光するレンズと、該レンズにより集光された光を受光して電気信号に変換するリニアフォトセンサなどの受光素子とを一体的に備えてなる密着型のCIS(Contact Image Sensor)である。なお、画像読取ユニット24としては、CISに代えて、例えば、縮小光学系のCCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor:相補型金属酸化膜半導体)などのイメージセンサを適用することができる。キャリッジ25は、走査機構であるベルト駆動機構に連結されており、画像読取ユニット24をプラテンガラス22,23の下方で複合機1の奥行き方向と直交する副走査方向へ走査可能に支持している。該キャリッジ25がキャリッジ用モータ90(図7参照)から駆動力を受けてプラテンガラス22,23と平行に副走査方向(図2の左右方向)へ往復移動することにより、画像読取ユニット24が同様に往復移動される。
なお、本実施形態では、スキャナ部3がFBSとして用いられるものであるため、画像読取ユニット24はプラテンガラス22、23に沿って走査可能なものとしているが、FBSは任意の機能であり、スキャナ部3を本発明のADF4のみで画像読取を行うものとして実現する場合には、画像読取ユニット24はプラテンガラス23の下方に据え置けばよく、走査機構は不要である。この場合、プラテンガラス22も不要となる。
(ADF)
図1及び図2に示すように、原稿カバー6の上面には、原稿が載置される給紙トレイ30、及び原稿が排出される排紙トレイ31が設けられている。給紙トレイ30と排紙トレイ31とは原稿搬送路32で連結されている。原稿カバー6に設けられたADF4は、給紙トレイ30から原稿搬送路32を経て排紙トレイ31へ原稿を自動的に連続して搬送するものである。該ADF4による原稿の搬送過程において、原稿がプラテンガラス23上を通過し、その間に、該プラテンガラス23の下方で待機する画像読取ユニット24が該原稿の画像を読み取るようになっている。
給紙トレイ30及び排紙トレイ31は、原稿カバー6の上面において上下二段に設けられている。具体的には、給紙トレイ30の下側に排紙トレイ31が設けられている。給紙トレイ30は、ADF4により画像読取りを行う原稿が載置されるためのものであり、複数枚の原稿が、第1面を上向きにした積層状態で給紙方向の搬送方向先端を原稿搬送路32に挿入するようにして、給紙トレイ30上に載置される。本実施形態では、給紙トレイ30に載置し得る原稿の最大幅はA4の短辺長さ(210mm)に設定されている。従って、A4サイズの原稿の横送り搬送はできず、縦送り搬送のみが可能である。
給紙トレイ30には、複合機1の奥行き方向に隔てて一対の原稿ガイド28(図1参照)が、奥行き方向へスライド移動可能に設けられている。原稿ガイド28は、給紙トレイ30から起立して、給紙トレイ30に載置される原稿の幅方向の位置を規制するものである。一対の原稿ガイド28は、周知の連動機構により、いずれか一方の原稿ガイド28をスライド移動させると、他方の原稿ガイド28も連動してスライド移動する。したがって、給紙トレイ30に原稿を載置して、原稿ガイド28の一方をスライドさせると、原稿の中心が常に一定位置となるように原稿が規制される。
排紙トレイ31は、上記給紙トレイ30の下側に上下方向に隔てた位置にあり、原稿カバー6の上面に一体的に形成されている。したがって、ADF4から排紙された原稿は、給紙トレイ30上の原稿と分離した状態で排紙トレイ31上に積載されるようにして保持される。なお、本実施形態では後述するように、原稿の第1面を下にした状態で原稿が排紙トレイ31に排紙される。
図2に示すように、ADF4の内部には、上記給紙トレイ30と排紙トレイ31とを連結するようにして、縦断面視において横向き略U字形状の原稿搬送路32が形成されている。この原稿搬送路32は、ADF本体を構成する部材やガイド板等によって、原稿が通過可能な所定幅の通路として連続的に形成されている。詳細には、原稿搬送路32は、給紙トレイ30から原稿カバー6の一端側(図2の紙面左側)へ延出され、続いて下方へ反転するように湾曲してプラテンガラス23上の読取位置に至り、該読取位置から排紙トレイ31へ向かって延出された形状のものである。原稿搬送路32は、大別すれば、U字形状において上下二段の直線部分をなす上側部分32A及び下側部分32Cと、上側部分32Aと下側部分32Cとを連続するようにして湾曲する湾曲部分32Bとの3つの部分からなる。この原稿搬送路32は、ADF4による原稿の片面読取り及び両面読取りに共通して、原稿の搬送経路として用いられる。
上記原稿搬送路32には、原稿を搬送するための搬送手段が配設されている。詳細には、図2に示すように、原稿搬送路32に設けられた吸入ローラ33、分離ローラ34、搬送ローラ35、及び排出ローラ36とこれら各ローラに圧接するピンチローラ37とによって搬送手段が構成されている。なお、搬送手段を構成する各ローラ等の構成は一例であり、ローラの数や配置を変更する等、その他の公知の搬送手段に変更することはもちろん可能である。
図に示すように、原稿搬送路32の最上流付近には、吸入ローラ33及び分離ローラ34が設けられている。吸入ローラ33は、分離ローラ34の回転軸と同軸に設けられたアーム29の先端部に回転自在に設けられている。また、分離ローラ34は、該吸入ローラ33から給紙方向へ隔てた位置に、原稿搬送路32の対向面に当接するようにして回転可能に設けられている。これら吸入ローラ33及び分離ローラ34は、ステッピングモータである原稿搬送用モータ91(図7参照)からの駆動力が伝達されて回転駆動されるようになっており、アーム29も原稿搬送用モータ91(図7参照)からの駆動力が伝達されて揺動するようになっている。また、吸入ローラ33及び分離ローラ34は同径であり、同じ周速度で回転される。また、分離ローラ34の対向位置に、分離ローラ34のローラ面と圧接して、摩擦により原稿を分離する分離パッドが配設されている。
搬送ローラ35は、原稿搬送路32の所定位置に複数配設されている。詳細には、分離ローラ34の直下流側と、原稿搬送路32の上側部分32Aと、原稿搬送路32の下側部分32Cであって読取位置の直上流側及び直下流側との4箇所に搬送ローラ35が配置されている。これら搬送ローラ35は、原稿搬送用モータ91(図7参照)からの駆動力が伝達されて回転駆動されるようになっている。上記した搬送ローラ35の配置は一例であり、搬送ローラ35の配置を適宜変更することはもちろん可能である。
また、各搬送ローラ35の対向位置には、ピンチローラ37が設けられている。各ピンチローラ37は、その軸がバネに弾性付勢されることにより、各搬送ローラ35のローラ面に圧接されている。そして、搬送ローラ35が回転されると、これに従動してピンチローラ37も回転される。これらピンチローラ37により、原稿が搬送ローラ35に圧接されて、搬送ローラ35の回転力が原稿に伝達される。
排出ローラ36は、原稿搬送路32の最下流付近に配設されており、搬送ローラ35と同様に、原稿搬送用モータ91(図7参照)からの駆動力が伝達されて回転駆動されるようになっている。また、排出ローラ36の対向位置にもピンチローラ37が設けられており、該ピンチローラ37はバネにより弾性付勢されて、排出ローラ36に圧接されている。
原稿搬送路32の上側部分32Aには、スイッチバックパス39(スイッチバック搬送路)が連結されている。合流位置38には所望の搬送経路に原稿を案内するための案内フラップ46が配設されている。スイッチバックパス39は、原稿搬送路32の上側部分32Aの合流位置38から、給紙トレイ30の上側へ向けて斜め上方へ分岐するように形成されている。該スイッチバックパス39は、原稿の両面読取りを行う場合に原稿をスイッチバック搬送させて、読取位置で第1面が読み取られた原稿の搬送方向先端と搬送方向後端とを入れ替えて、該原稿を原稿搬送路32の上側部分32Aへ再送するためのものである。なお、図2に示すスイッチバックパス39は原稿のスイッチバック搬送を実現するための単なる一例である。スイッチバック搬送が可能であれば、上記スイッチバックパス39に代えて種々の搬送経路を採用することが可能である。もちろん、図17及び図18に示す従来の搬送経路を採用してもかまわない。また、原稿の搬送方向先端と搬送方向後端とを入れ替える手段としてスイッチバック搬送を採用しているが、原稿の搬送方向先端と搬送方向後端との入れ替えが可能であれば、本発明は該スイッチバック搬送に限定されない。
上記案内フラップ46は、図3に示すように、軸47を中心に揺動可能に配設されており、図3に実線で示した位置と2点鎖線で示した位置に切り替えられるようになっている。案内フラップ46が実線で示した位置にある場合には、原稿搬送路32の上側部分32Aの給紙トレイ30側(図3の紙面右側)から読取位置側(図3の紙面左側)への搬送経路が連続することとなる。したがって、給紙トレイ30から給送された原稿は、原稿搬送路32の上側部分32Aの読取位置上流側へ向かって合流位置38を案内される。一方、案内フラップ46が2点鎖線で示した位置にある場合には、バイパス44からスイッチバックパス39への搬送経路が連続する。したがって、バイパス44を上側へ向かって搬送される原稿は、スイッチバックパス39へ進入するように合流位置38を案内される。上記案内フラップ46による搬送経路の切替えは、原稿の当接により行われるようになっている。もちろん、モータなどの駆動手段により案内フラップ46を積極的に揺動させるようにしてもよい。なお、本実施形態では、合流位置38に案内フラップ46のみを設けた例について説明するが、合流位置38に複数の案内フラップを用いることにより原稿を円滑に案内するようにしてもよい。
スイッチバックパス39の終端40は、図1及び図2に示すように、ADF4の上面に開口されている。該終端40は、給紙トレイ30よりも上側に配置されており、ADF4の上面において装置外と連続するように設けられている。スイッチバックパス39により構成される搬送経路の距離は、両面読取可能な最大原稿サイズであるA4原稿の縦送り搬送方向の長さ(即ちA4原稿の長辺長さ)より短く設定されている。また、原稿がスイッチバックパス39に進入すると、原稿の一部が終端40を超えてADF4の外側へ露出するようになっている。そのため、スイッチバックパス39の搬送経路の距離を、読取可能な最大原稿の搬送方向の長さ以上に確保する必要がない。
また、上記スイッチバックパス39には、スイッチバックローラ42が配設されている。スイッチバックローラ42は、原稿搬送用モータ91(図7参照)からの駆動力が伝達されて正逆双方向に回転駆動されるようになっている。また、スイッチバックローラ42の対向位置には、ピンチローラ43が設けられている。ピンチローラ43は、その軸がバネに弾性付勢されることにより、スイッチバックローラ42のローラ面に圧接されており、スイッチバックローラ42の回転に従動して回転する。このピンチローラ43により、原稿がスイッチバックローラ42に圧接されて、スイッチバックローラ42の回転力が原稿に伝達される。このスイッチバックローラ42及びピンチローラ43により、原稿のスイッチバック搬送が実現される。
原稿搬送路32の下側部分32Cであってプラテンガラス23上の読取位置の下流側には、原稿を上記スイッチバックパス39へ導くためのバイパス44が形成されている。詳細には、バイパス44は、原稿搬送路32の下側部分32Cであって読取位置の下流側の分岐位置45から分岐して、上記合流位置38で原稿搬送路32の上側部分32Aと連結するように右斜め上方へ向かって形成されている。従って、バイパス44は、合流位置38においてスイッチバックパス39の進入口と連結している。このように、横向き略U字形状の原稿搬送路32からスイッチバックパス39へ分岐する合流位置38を原稿搬送路32の上側部分32Aに配置し、読取位置の下流側からスイッチバックパス39へ連結するためのバイパス44へ分岐する分岐位置45を原稿搬送路32の下側部分32Cに配置することにより、原稿搬送路32の湾曲部分32B付近の構成を簡略化することができる。このバイパス44は、両面読取りを行う場合に、読取位置において第1面が読み取られた原稿をスイッチバックパス39へ導くためのものである。
上記分岐位置45には、図4に示すように、案内フラップ48が設けられている。該案内フラップ48は、軸49を中心に揺動可能に配設されており、図4に実線で示した位置と2点鎖線で示した位置とに切り替えられるようになっている。案内フラップ48が実線で示した位置にある場合には、原稿搬送路32の読取位置側(図4の紙面左側)から排紙トレイ31側(図4の紙面右側)への搬送経路が連続することとなる。このとき、読取位置を通過した原稿は、原稿搬送路32の下側部分32Cを排紙トレイ31へ向かって分岐位置45を案内される。一方、案内フラップ48が2点鎖線で示した位置にある場合には、原稿搬送路32の下側部分32Cの読取位置下流側からバイパス44への搬送経路が連続することとなる。このとき、読取位置を通過した原稿は、バイパス44へ進入するように分岐位置45を案内される。なお、上記案内フラップ48による搬送経路の切替えは、該案内フラップ48の軸49に連結された図示しないモータなどの駆動手段により行われる。
上記原稿搬送路32及びバイパス44には、図2に示すように、原稿の搬送を検知するための複数のセンサが設けられている。詳細には、原稿搬送路32には、分離ローラ34の上流側及び下流側に、第1フロントセンサ50及び第2フロントセンサ51がそれぞれ配設されており、また、読取位置の直上流側にリアセンサ52が配設されている。また、バイパス44には、スイッチバックセンサ53が配設されている。これら各センサは、所謂光学センサであり、検出する位置の違いにより検出子の形状等が異なる他は同様の構成をなすものなので、第1フロントセンサ50を例に構成を説明する。
第1フロントセンサ50は、図5に示すように、原稿搬送路32の下面から突出するとともに、原稿と接触することにより原稿搬送路32から退避するように回動する検出子54と、該検出子54の回動を検出するフォトインタラプタ55とからなる。検出子54は、フォトインタラプタ55により検知される遮蔽部56が一体的に形成されており、軸57を中心に回動自在に設けられている。該検出子54は、不図示のバネ等の付勢手段により、検出子54が原稿搬送路32に突出する位置に、即ち、図において時計回り方向へ弾性付勢されている。したがって、検出子54に外力が付与されない状態では、図に実線で示すように、検出子54は原稿搬送路32に突出し、遮蔽部56はフォトインタラプタ55の発光部と受光部との間に位置する。これにより、フォトインタラプタ55の光伝達が遮断されて、第1フロントセンサ50がオフとなる。
一方、給紙トレイ30に原稿が載置されると、該原稿が検出子54に当接して、該検出子54を原稿搬送路32から退避するように回動させる。検出子54とともに遮蔽部56も回動され、図に2点鎖線で示すように、遮蔽部56はフォトインタラプタ55の発光部と受光部との間から離れる。これにより、フォトインタラプタ55の光伝達が遮断されなくなり、第1フロントセンサ50がオンとなる。該第1フロントセンサ50のオン/オフにより、給紙トレイ30に原稿が載置されたか否か、即ち、給紙トレイ30上の原稿の有無が検知される。
また、分離ローラ34の直下流に配設された第2フロントセンサ51は、そのオン/オフにより、原稿搬送路32に給送された原稿の搬送方向先端又は搬送方向後端を検知するためのものである。例えば、第2フロントセンサ51が原稿の搬送方向後端を検知してからの搬送ローラ35の回転数をエンコーダや原稿搬送用モータ91(図7参照)のステップ数等によって監視することにより、原稿の搬送方向後端が合流位置38を通過したか否かが判断される。
また、読取位置の直上流に配設されたリアセンサ52は、そのオン/オフにより、原稿搬送路32を搬送される原稿の搬送方向先端及び搬送方向後端を検知するためのものである。リアセンサ52が原稿の搬送方向先端又は搬送方向後端を検知してからの搬送ローラ35の回転数をエンコーダや原稿搬送用モータ91(図7参照)のステップ数等によって監視することにより、原稿の搬送方向先端又は搬送方向後端が読取位置に到達したか否かが判断される。
また、リアセンサ52が原稿の搬送方向先端を検知してから搬送方向後端を検知するまでの搬送ローラ35のステップ数を監視することにより、原稿の搬送方向の長さが算出される。また、本実施形態では給紙トレイ30に載置される原稿の最大幅はA4の短辺長さ(210mm)に定められているため、算出された原稿の搬送方向の長さから原稿のサイズを概ね判定することができる。例えば、原稿長さが297mmの場合はA4、同257mmの場合はB5、同210mmの場合はA5と判定される。なお、原稿の搬送方向先端又は搬送方向後端が読取位置に到達したか否か、原稿の搬送方向の長さの検知、原稿サイズの判定は、後述する制御部80のCPU81によって行われる。
画像読取ユニット24の画像読取りは、上記リアセンサ52からの出力信号に基づいて制御される。具体的には、原稿の搬送方向先端が読取位置に到達したタイミングで画像読取りが開始され、原稿の搬送方向後端が読取位置に到達したタイミングで画像読取りが終了する。なお、本実施形態では、所定の条件を満たした場合に限って例外的に、原稿の第2面の読取開始タイミングが通常のタイミングよりも遅延される。この遅延処理はCPU81により後述するフローチャート(図8参照)に示す手順に従って実行される。
バイパス44に配設されたスイッチバックセンサ53は、そのオン/オフにより、バイパス44を搬送される原稿の搬送方向先端又は搬送方向後端を検知するためのものである。例えば、スイッチバックセンサ53が原稿の搬送方向後端を検知してからの搬送ローラ35及びスイッチバックローラ42の回転数をエンコーダや原稿搬送用モータ91(図7参照)のステップ数等によって監視することにより、原稿の搬送方向後端が合流位置38を通過したか否かが判断される。
(プリンタ部)
図6はプリンタ部2の断面構造を模式的に示す模式断面図である。以下に、同図を参照しながら、プリンタ部2の内部の概略構成について簡単に説明する。
プリンタ部2は、所謂、電子写真式の画像形成プロセスを行うものであって、その最下部に設けられた給紙カセット60と、プリンタ部2の前面上部に設けられた排紙トレイ61と、プロセスユニット62と、レーザースキャニングユニット63と、給紙カセット60の前面側から排紙トレイ61の奥側に至る略横向きS字状の搬送路64と、該搬送路64に沿って給紙カセット60側から順次配設された給紙ローラ65、レジストローラ66、転写装置67、定着装置68、排出ローラ69と、を備えて概略構成されている。また、第1面に画像が記録された記録用紙をスイッチバックさせてプロセスユニット62の上流側の搬送路64へ案内するための反転搬送路70が設けられている。この反転搬送路70は、プリンタ部2の奥部から給紙カセット60の上部を通ってプロセスユニット62の上流側に亘って形成されている。なお、搬送路64及び反転搬送路70には搬送ローラ71が適宜配設されている。
プロセスユニット62は、搬送路64を挟んで転写装置67と対向する位置に配設された感光体ドラム72と、感光体ドラム72の周囲に転写装置67側から感光体ドラム72の回転方向下流側へ向かって順次配設された導電性ブラシ73、帯電装置74、現像ユニット75等により構成される。なお、本実施形態におけるプリンタ部2の画像形成プロセスは適宜変更可能であり、電子写真式に限らず、例えばインクジェット式或いはサーマル式(感熱式)を採用することも勿論可能である。
このように構成されたプリンタ部2では、操作パネル5からコピーモードが設定されて、スタートボタン12が押下されると、メインモータ92(図7参照)が駆動される。このメインモータ92の駆動力が感光体ドラム72や給紙ローラ65、搬送ローラ71、排出ローラ69などの駆動系に伝達されて該駆動系が回転駆動される。また、帯電装置74によって、回転駆動する感光体ドラム72の表面が所定電位(例えば数百V)に帯電される。画像読取ユニット24によって読み取られた画像データは、レーザースキャニングユニット63に転送され、その後、該レーザースキャニングユニット63によって所定電位に帯電された感光体ドラム72の表面がレーザ走査される。これにより感光体ドラム72上に静電潜像が生成される。感光体ドラム72が回転されて、上記静電潜像が現像ユニット75と対向する位置に移動すると、現像ユニット75により現像剤が上記静電潜像に移動して、当該静電潜像が現像される。
メインモータ92(図7参照)により回転される給紙ローラ65によって、給紙カセット60の記録用紙Pが取り出されて搬送路64へ給紙される。転写装置67では,給紙カセット60から搬送路64の湾曲部76を通ってUターン搬送された記録用紙Pが,感光体ドラム72とその周速と同じ速度で移動する転写ローラ77との間に挟持された状態で搬送されながら帯電される。これにより,感光体ドラム72の表面に担持された像が記録用紙Pの第1面に転写される。
転写装置67により像が転写された後、さらに感光体ドラム72が回転すると、転写装置67の回転方向下流側において、感光体ドラム72の表面に摺接するように設けられた導電性ブラシ73によって、該感光体ドラム72上に残存する現像剤が取り除かれる。
転写装置67によって第1面に像が転写された記録用紙Pは,その搬送方向下流側に設けられた定着装置68に搬送され、ここで、現像剤が加圧されながら加熱されて記録用紙に溶融定着される。これにより、記録用紙Pの第1面に画像が記録される。その後,湾曲部78を経て、排出ローラ69によって排紙トレイ61に記録用紙Pが第1面を下に向けた状態で排出される。
一方、コピーモードにおいて両面コピー機能が設定されている場合は、第1面に画像が記録された記録用紙Pは排出ローラ69による排出過程において、記録用紙の搬送方向後端が該排出ローラ69によってニップされた状態で停止される。その後、排出ローラ69が逆回転されて、記録用紙Pが逆送される。このとき、記録用紙Pの搬送方向先端は搬送路64へ案内されずに、反転搬送路70へ案内される。記録用紙Pは搬送ローラ71により反転搬送路70を搬送されて、プロセスユニット62の上流側、詳細には感光体ドラム72と転写ローラ77との狭持部の上流側で搬送路64に合流する。これにより、記録用紙の第2面が感光体ドラム72に対向するようにして搬送され、上述したように画像が記録されて、最終的に排出トレイ61へ排出される。なお、両面コピー時でも第1面を下に向けた状態で排出するべく、第2面への画像記録後に再度記録用紙Pを反転搬送路70へ案内して搬送路64へ再送し、画像記録をすることなく記録用紙Pを排紙トレイ61に排出するようにしてもよい。
(制御部)
続いて、本複合機1の動作を制御する制御部80について説明する。図7は、複合機1に設けられた制御部80の構成を示している。制御部80は、図に示すように、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)84を主とするマイクロコンピュータとして構成されており、バス85を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit)86に接続されている。
ROM82には、複合機1の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。RAM83は、CPU81が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用される。なお、上記CPU81によって後述するフローチャート(図8)に示す手順に従った処理が実行されることにより、本発明の第1判定手段、第2判定手段、タイミング遅延手段が具現化される。
ASIC86は、CPU81からの指令に従い、キャリッジ25を駆動させるキャリッジ用モータ90、ADF4の搬送ローラ35等の各ローラを駆動させる原稿搬送用モータ91、プリンタ部2の駆動系(感光体ドラム72や給紙ローラ65、搬送ローラ71、排出ローラ69等)を駆動させるメインモータ92それぞれに通電する相励磁信号等を生成して、該信号をキャリッジ用モータ90、原稿搬送用モータ91、記録用紙搬送用モータ92それぞれの駆動回路87,88,89に付与する。駆動回路87,88,89を介して駆動信号がキャリッジ用モータ90、原稿搬送用モータ91、メインモータ92に通電されることにより、各モータの回転制御が行われる。
駆動回路87は、画像読取ユニット24を移動可能に支持するキャリッジ25に連結されたキャリッジ用モータ90を駆動させるものである。駆動回路87は、ASIC86からの出力信号を受けて、キャリッジ用モータ90を回転するための電気信号を生成する。電気信号を受けたキャリッジ用モータ90が回転し、キャリッジ用モータ90の回転力が周知の走査機構を介して、キャリッジ25へ伝達されることによりキャリッジ25が移動され、これにより、画像読取ユニット24が移動される。
駆動回路88は、ADF4の分離ローラ34、搬送ローラ35、排出ローラ36,スイッチバックローラ42の各ローラに連結された原稿搬送用モータ91を駆動させるものである。駆動回路88は、ASIC86からの出力信号を受けて、原稿搬送用モータ91を回転するための電気信号を生成する。電気信号を受けた原稿搬送用モータ91が回転し、原稿搬送用モータ91の回転力がギアや駆動軸等からなる周知の駆動機構を介して、上記各ローラへ伝達される。吸入ローラ33は駆動伝達機構を介して分離ローラ34から回転力が伝達されて回転駆動される。
駆動回路89は、プリンタ部2の感光体ドラム72や給紙ローラ65、搬送ローラ71、排出ローラ69の各駆動系に連結されたメインモータ92を駆動させるものである。駆動回路89は、ASIC86からの出力信号を受けて、メインモータ92を回転するための電気信号を生成する。電気信号を受けたメインモータ92が回転し、メインモータ92の回転力がギアや駆動軸等からなる周知の駆動機構を介して、上記給紙ローラ65などの駆動系へ伝達される。
ASIC86には、画像読取ユニット24が接続されている。ASIC86は、CPU81の指令に基づいて、光源から光を照射するための電気信号や、画像の読取を開始させるための読取タイミング信号、光電変換素子から画像データを出力するためのタイミング信号を生成して画像読取ユニット24に付与する。画像読取ユニット24は、これら信号を受けて、所定のタイミングで原稿に光を照射し、画像の読取を開始し、光電変換素子により変換された画像データを出力する。
また、ASIC86には、プリンタ部2を構成するレーザスキャナユニット63やプロセスユニット62などの構成要素が接続されており、これらの構成要素もCPU81の指令に基づいてASIC86により制御される。
原稿搬送路32やバイパス44、給紙トレイ30に配設された各センサ(第1フロントセンサ50、第2フロントセンサ51、リアセンサ52、スイッチバックセンサ53)は、図7に示すように、バス85を介してCPU81、ROM82、RAM83、EEPROM84、ASIC86に接続されている。CPU81によって、上記各センサからのセンサ出力信号の状態が監視され、その状態変化に基づいて上記ASIC86に対して所定の指令信号が出力される。
以下、図9から図15を参照しながら両面コピー時の複合機1の動作を説明するとともに、図8のフローチャートを用いて制御部80においてCPU81によって両面コピー時に実行される原稿Gの画像読取処理(読取開始タイミング遅延処理を含む)の手順の一例について説明する。当該処理手順においては、原稿Gのサイズ及び画像が記録される記録紙のサイズは共にA4サイズとする。また、複合機1では、原稿Gは図22に示すように縦送りで搬送されるものとする。ここに、図8は原稿Gの両面読取時にCPU81によって実行される処理の手順を示すフローチャートである。また、図9から図15は両面コピー時にADF4で実行される両面読取動作を説明する模式図である。図8中のS1、S2、…は処理手順(ステップ)の番号を示す。なお、以下に説明する読取開始タイミング遅延処理は、スキャナモード時においてスキャナ部3で両面画像データを読み取る際にも適用され得る。
原稿Gの給紙前は、図9に示すように、案内フラップ46は、合流位置38における搬送経路を原稿搬送路32の給紙トレイ30側から読取位置側へ連続する位置にある。なお、同図において原稿Gに「1」で示された面は、両面読取りにおいて先に読み取られる表面(第1面)であり、「2」で示された面は後に読み取られる裏面(第2面)であり、当然のことながら、表面と裏面とは表裏の関係にある。
まず最初に、ステップS1では、両面読取指示が入力されたかどうかが判断される。本複合機1では、操作パネル5のコピーモードキー16が押下され、その後に液晶表示部11に表示される両面コピー機能が選択されることにより両面コピー機能が設定される。両面コピー機能が設定され、その後、スタートボタン12が押下されると、その押下の際に生成したスタート信号がCPU81に転送される。当該ステップでは、このスタート信号の有無をCPU81が判断することによって、両面読取指示の有無が判断される。
両面読取指示が入力されたと判断されると(S1のYes側)、ステップS2では、給紙トレイ30に載置された原稿Gが取り出され、該原稿Gの先端がプラテンガラス23上の読取位置に至るまで原稿Gの搬送が行われる。詳細には、まず、CPU81から指令が出力されて原稿搬送用モータ91(図7参照)が駆動されることで、アーム29が下方へ下がるとともに、吸入ローラ33及び分離ローラ34が回転される。これにより、原稿Gが給紙トレイ30から原稿搬送路32へ繰り込まれる(図9参照)。原稿搬送路32では、搬送ローラ35が原稿Gを上流側から下流側へ搬送するように回転されることによって、原稿Gは、合流位置38を案内フラップ46に案内されて原稿搬送路32の読取位置側へ向かって搬送される。なお、給紙トレイ30に原稿Gが載置されていない場合は、第1フロントセンサ50によって「原稿なし」が検出され、その情報がCPU81によって図示しない表示用メモリに転送されることで、液晶表示部11にエラー内容が表示される。また、これと並行してコピー動作が中断される。
原稿Gの搬送が開始され、図10に示すように、原稿Gが原稿搬送路32の合流位置38と分岐位置45との間に至ると、原稿Gの先端が分岐位置45に到達する前に、案内フラップ48が揺動されて、搬送経路が切り替えられる。詳細には、原稿Gの搬送方向後端が第2フロントセンサ51により検知された後、所定ステップ搬送後に原稿Gの搬送方向後端が合流位置38を通過する。したがって、第2フロントセンサ51の検知信号と搬送ローラ35による搬送距離(実際にはステップ数)のカウントにより、原稿Gが原稿搬送路32の合流位置38と分岐位置45との間に至ったことが判断できる。その後、案内フラップ48は、分岐位置45の搬送経路を原稿搬送路32の読取位置側からバイパス44へ通ずるように切り替えられる。
更に原稿Gの搬送が進み、原稿搬送路32の湾曲部32Bにより下側へ反転するように原稿Gが搬送されると、原稿Gの搬送方向先端がリアセンサ52に検知される(図10参照)。該リアセンサ52の検出信号はCPU81へ転送される。CPU81は、上記検出信号を受けると、原稿搬送用モータ91のステップ数のカウントを開始する。そして、予め定められたステップ数T1をカウントアップすると、原稿Gの搬送が一時停止される。これにより、原稿Gがその先端とプラテンガラス23上の読取位置とが一致する地点で停止される。本実施形態では、原稿Gを上述の如く一時停止させる例について説明するが、もちろん、一時停止させることなく、連続的に搬送させてもよい。即ち、原稿Gを搬送させたままで、ステップ数T1のカウントアップと同時に原稿Gの読取開始信号を画像読取ユニット24に出力して、該画像読取ユニット24による読取を実行させてもよい。
なお、上記ステップ数T1は、原稿Gの搬送方向先端がリアセンサ52により検出されてからその先端が読取位置に到達するまでに要する原稿搬送用モータ91のステップ数である。このステップ数T1はリアセンサ52による検出位置から読取位置までの経路長と搬送速度とにより予め定められている。本実施形態では、ステップ数をカウントする例について説明するが、例えば、読取位置で一時停止させることなく原稿Gを連続搬送させる場合は、ステップ数に代えて搬送時間をカウントする例であってもかまわない。
ステップS2において原稿Gの搬送が開始されると、続いて、ステップS3では、両面読取情報の設定処理、および、設定された情報をRAM83に記憶する処理が実行される。詳細には、読み取らせる原稿Gの種別情報、即ち、原稿Gが長辺綴じ原稿であるか短辺綴じ原稿であるかを識別するための識別情報(本発明の第1入力情報に相当)が設定記憶される。この種別情報は、両面コピー機能の設定の後に液晶表示部11に表示された「長辺綴じ原稿」及び「短編綴じ原稿」のタイトル(項目)から、ユーザが操作パネル5の十字キー18や決定ボタン(不図示)を操作していずれかを選択することによって入力される。本実施形態では液晶表示部11の表示内容から原稿Gの種別を選択して入力する例について説明するが、例えば、操作パネル5に長辺綴じ原稿或いは短辺綴じ原稿を指定入力するためのハードキーが設けられたものであってもよい。また、当該ステップS3では、出力解像度、出力ライン数なども設定記憶される。これらの情報も上記原稿Gの種別情報と同様にして操作パネル5からユーザによって入力される。更に、画像読取ユニット24の読取範囲を任意に設定する機能が本複合機1に搭載されている場合は、操作パネル5からユーザによって入力された読取範囲を指定するための指定情報も当該ステップにおいて設定記憶される。
また、ステップS3では、原稿Gの変倍率も設定される。本複合機1では、コピーモードに設定されたときに液晶表示部11に現在の変倍率(デフォルト値:100%)が表示される。このとき、操作パネル5に設けられた変倍率機能設定ボタン20が押下されることにより、表示された変倍率が反転表示される。この状態でテンキー17や決定ボタン(不図示)を操作することによって所望の拡大率或いは縮小率を入力することができる。変倍率が入力されると、入力された変倍率がRAM83に設定記憶される。なお、変倍率が入力されなかった場合は、予め定められたデフォルト値(100%)が設定される。もちろん、上記した出力解像度、出力ライン数、原稿の種別情報などにデフォルト値が設けられていてもよい。ここに、上記ステップS3において入力される出力解像度、出力ライン数、指定情報、変倍率が本発明の第2入力情報に相当する。
ところで、前記したように、本複合機1では、画像の変倍機能として、画像読取ユニット24の走査速度(副走査方向への移動速度)を標準速度より増減することで、読み取られる画像データの情報量を減増させ、画像データを縮小或いは拡大する機能が採用されている。従って、画像を拡大しようとすると、画像読取ユニット24の走査速度が減速され、読み取られる情報量が膨大なものとなる。そのため、一般に、このような変倍機能が採用されている装置では、原稿サイズと同サイズの読取画像が得られた時点、或いは、画像が記録される記録紙と同サイズの読取画像が得られて時点で読取処理を中断する処理が行われる。本実施形態にかかる複合機1においては、原稿サイズと同サイズの読取画像が得られた時点でその読み取り処理を中断するようにしている。従って、上記ステップS3で入力された各情報に基づいて定められた読取範囲は、例えば、画像を拡大する場合(即ち100%を超える変倍率が入力された場合)は上記読取副走査長は短くなり、画像を縮小する場合(100%未満の変倍率が入力された場合)は上記読取副走査長は長く設定される。もちろん、上記読取副走査長は、上記変倍率だけでなく、出力解像度や出力ライン数なども加味して設定される。なお、必ずしも上述の読取処理の中断を行う必要はなく、原稿全ての画像を読み取ってもかまわない。
続いて、ステップS4では、読取副走査長が算出され、その算出値がRAM83に記憶される。ここで、読取副走査長とは、上記ステップS3で設定された両面読取情報に基づいて定まる読取範囲の副走査方向の長さを意味する。上記両面読取情報に基づいて画像読取ユニット24により読み取られる読取範囲が定まり、その読取範囲から読取副走査長が算出される。例えば、ステップS3において長辺綴じ原稿が設定され、更に、変倍率が141%に設定されており、その他はデフォルト値に設定されている場合は、原稿GがA4サイズで且つ縦送りであることからすると、読取副走査長としてA3サイズ(A4の1.41倍)の長辺長さ、即ち420mmが算出される。もちろん、これは単なる例示であって、ステップS3で設定される情報如何によって算出される読取副走査長は種々異なる値をとる。
読取副走査長が算出されると、続いて、ステップS5では、画像読取ユニット24による原稿Gの表面の画像データの読取開始タイミングの遅延量T2が「0」に設定される。この読取開始タイミングの遅延量T2はRAM83の所定の記憶領域やCPU81のレジスタなどに格納される。CPU81は上記記憶領域を参照することにより、遅延量T2を把握して、原稿Gの画像データの読取開始位置を決定する。なお、読取開始タイミングの遅延量T2は、原稿搬送用モータ91のステップ数で表され、詳細には、原稿Gの搬送方向先端がプラテンガラス23上の読取位置に到達した位置からのステップ数で表される。
続いて、ステップS6では、原稿Gの搬送方向先端から表面の画像データの読み取りが開始される。上述したように、ステップS5では読取開始タイミングの遅延量T2が「0」に設定されているため、当該ステップ6では、読取開始タイミングが遅延されずに、原稿Gの搬送方向先端から読み取られる。具体的には、CPU81によって原稿搬送用モータ91が駆動されて原稿Gが再び搬送されるとともに、読取開始信号がCPU81によって発行され、該信号が画像読取ユニット24に転送されて画像読取ユニット24による読取が開始される。また、当該ステップS6では、原稿Gの副走査方向の長さの検出処理も並行して開始される。原稿Gの副走査方向の長さは、原稿Gの搬送方向先端から搬送方向後端までが読み取られる間の原稿搬送用モータ91のステップ数に基づいて検出される。従って、当該検出処理の開始とは、原稿搬送方向先端の読取が開始された後に、原稿搬送用モータ91のステップ数のカウントを開始することを意味する。カウントにより得られたカウント値はRAM83に記憶される。なお、原稿Gの副走査方向の長さの検出処理は上述した手法に限られず、例えば、リアセンサ52により原稿Gの搬送方向先端が検出されてから搬送方向後端が検出されるまでの原稿搬送用モータ91のステップ数を搬送距離に換算することにより行われる。
ステップS7では、原稿Gの読取副走査長(S4参照)の読取が完了したかどうかを判断する処理、または、原稿Gの搬送方向後端が読取位置を通過したかどうかを判断する処理が実行される。ここで、前者の判断処理は、原稿搬送用モータ91のステップ数を監視することにより読取副走査長だけ原稿Gが搬送されたかどうかにより行われる。また、後者の判断処理は、原稿Gの表面の読取中に原稿Gの搬送方向後端がリアセンサ52により検知され、その検知後に再び上記ステップ数T1がカウントアップされたかどうかにより行われる。
上記ステップS7の各判断処理のうち、いずれか一方の判断がなされると、画像読取ユニット24による原稿表面の読取処理が終了する(S8)。詳細には、CPU81によって停止信号が発行され、該停止信号が画像読取ユニット24に転送される。これにより、原稿Gの搬送方向後端が読取位置を通過すると同時に画像読取ユニット24による表面の画像読取が終了する。なお、ステップS7において、原稿Gの読取副走査長の読取完了が先に判断された場合は、原稿Gの副走査方向の長さの検出処理(S6参照)が継続して行われる。詳細には、上記検出処理はステップS9において原稿Gの搬送方向後端が検出されるまで行われる。ここで、原稿Gの搬送方向後端が検出されると(S9のYes側)、処理はステップS10に進む。一方、ステップS7において原稿Gの搬送方向後端が読取位置を通過したことが先に判断された場合は、その後の処理はステップS10に進む。
ステップS10では、原稿Gの搬送方向後端が検出されたことを条件に、原稿Gの副走査長の検出処理を終了する処理が実行される。具体的には、原稿搬送用モータ91のステップ数のカウントが停止される。そして、RAM83に記憶されたカウント値が読み出されて、該カウント値に基づいて原稿Gの副走査方向の長さがCPU81によって算出される。当該ステップS10では、このように算出された原稿Gの副走査方向の長さがRAM83に記憶される。
原稿Gの副走査方向の長さが算出されると、当該長さから原稿GのサイズがCPU81によって判定され得る。スキャナ部3で読取可能な最大原稿サイズがA4(縦送り)である本実施形態では、原稿の副走査方向の長さが297mmの場合は原稿GのサイズはA4と判定され、原稿の副走査方向の長さが257mmの場合は原稿GのサイズはB5サイズと判定される。また、給紙トレイ30に対して縦送り方向となるように原稿が載置される前提の下では、原稿の副走査方向の長さが210mmの場合は原稿GのサイズはA5サイズと判定される。なお、CPU81による原稿Gのサイズの判定処理を実現可能とするべく、ROM82或いはEEPROM84には規定の用紙サイズに関する情報が予め格納されている。本フローチャートでは、上述したように原稿GはA4サイズとしているため、原稿サイズの判定は本来必要としないが、原稿Gのサイズは不明である場合は当該判定処理によって原稿Gのサイズを判定するようにしてもよい。
画像読取ユニット24によって表面画像が読み取られると、その原稿Gは、図11に示すように、案内フラップ48に案内されて、分岐位置45を原稿搬送路32からバイパス44へ進入する。バイパス44に進入した原稿Gは、案内フラップ46に当接して案内フラップ46を上方へ押し上げて、合流位置38をバイパス44からスイッチバックパス39に進入する。つまり、案内フラップ46は、合流位置38においてバイパス44からスイッチバックパス39への原稿Gの直進を許容するように原稿Gを案内する。バイパス44からスイッチバックパス39への搬送経路は略直線状なので、合流位置38において原稿Gは原稿搬送路32の給紙トレイ30側へ進入することなく、スイッチバックパス39に進入するように直進する。そして、原稿Gは、スイッチバックローラ42及びピンチローラ43にニップされ、スイッチバックローラ42の回転によりスイッチバックパス39を終端40側へ搬送される。
そして、原稿Gがスイッチバックパス39に完全に進入した後、スイッチバックローラ42が停止される。詳細には、図12に示すように、原稿Gの搬送方向後端がスイッチバックローラ42とピンチローラ43にニップされた状態で停止する。この際、原稿Gの一部は、スイッチバックパス39の終端40からADF4の外側へ露出した状態となっている。
また、原稿Gが合流位置38を通過して案内フラップ46から離れることにより、案内フラップ46は下側へ回動して、合流位置38における搬送経路を、スイッチバックパス39から原稿搬送路32の読取位置上流側へ通ずる位置となる。その後、スイッチバックローラ42が逆方向に回転され、これを受けて、原稿Gは、スイッチバックパス39を原稿搬送路32側へ戻るように搬送される(図13)。
スイッチバックパス39から戻された原稿Gは、案内フラップ46に案内されて、スイッチバックパス39から原稿搬送路32の読取位置上流側へ進入する。スイッチバックパス39から原稿搬送路32の給紙トレイ30側への搬送経路は、スイッチバックパス39から原稿搬送路32の読取位置上流側への搬送経路より鋭角に折れ曲がっているので、スイッチバックパス39から戻された原稿Gが、合流位置38において原稿搬送路32の給紙トレイ30側へ進入することはない。このように、原稿Gがスイッチバックパス39から原稿搬送路32へ戻されることにより、原稿Gは、最初に原稿搬送路32を搬送された状態から、搬送方向先端と搬送方向後端とが逆転した状態で原稿搬送路32に再送される。このようにして、原稿Gがスイッチバック搬送される。そして、原稿Gは、第2面を読取位置に対向させるようにして原稿搬送路32を搬送される。
そして、原稿Gの搬送が進むと、図14に示すように、原稿Gの搬送方向先端が再びリアセンサ52に検知され、上記ステップS2と同様の処理が実行されることにより、原稿Gはその先端がプラテンガラス23上の読取位置とが一致する地点まで搬送される(S11)。
続いてステップS12では、原稿Gが長辺綴じ原稿(図16参照)であるかどうかが判断される。詳細には、ステップS3においてRAM83に記憶された設定情報を読み出し、読み出された設定情報に基づいてCPU81によって判断される。ここで、長辺綴じ原稿は、原稿の長辺を綴じ方向とするものである。また、縦送りで搬送される原稿Gは長辺方向と搬送方向とが一致するように送られるものである。従って、当該ステップ12で行われる長辺綴じ原稿であるかどうかの判断処理は、長辺綴じ原稿の綴じ方向(長辺方向)と原稿Gの送り方向(長辺方向)とが一致しているかどうかを判断する処理であると換言できる。
ステップS12において、原稿Gが長辺綴じ原稿ではなく短辺綴じ原稿(図17参照)であると判断されると処理はステップS15に進み、ステップS5と同様に、画像読取ユニット24による原稿Gの裏面の画像データの読取開始タイミングの遅延量T2が「0」に設定され、その後、ステップS18に進む。また、原稿Gが長辺綴じ原稿であると判断されると処理はステップS13に進む。なお、図17(a)は長辺に沿って画像「ABC」が描かれた第1面を示し、(b)は長辺に沿って画像「abc」が描かれた第2面(第1面の裏面)を示す。同図に示す原稿が短辺綴じ原稿である。即ち、原稿がファイリングされた場合に綴じられる側の短辺94を基準にして第1面に画像が記録され、綴じられない側の短辺95を基準にして第2面に画像が記録された原稿が短辺綴じ原稿である。同図に示す白抜き矢印は原稿が読み取られる方向を示す。また、図16に示す長辺綴じ原稿と同様に、原稿に印字された画像の向きを基準にしたときの上方側の原稿端に黒帯を付している。
処理がステップS13に進むと、ここでは、ステップS4で算出された読取副走査長とステップS10で検出された原稿Gの副走査方向の長さとが比較され、読取副走査長さが原稿Gの副走査方向の長さよりも短いかどうかがCPU81によって判断される。ここで読取副走査長の方が大きいと判断されると(S13のNo側)、処理はステップS15に進み、読取開始タイミングの遅延量T2が「0」に設定された後に、ステップS18に進む。一方、読取副走査長の方が小さいと判断されると(S13のYes側)、処理はステップS14に進む。なお、本実施形態では、読取副走査長さが原稿Gの副走査方向の長さよりも短い場合に後述するステップS14の処理を実行する例について説明するが、上述した読取処理の中断を行わない場合は、逆に、読取副走査長が原稿Gの副走査長さよりも長い場合に、後述するステップS14の処理を実行する例であってもよい。
ステップS14では、原稿Gの裏面の画像データの読取開始タイミングの遅延量T2を算出する処理がCPU81によって実行される。具体的には、原稿Gの先端がプラテンガラス23上の読取位置に到達した地点から、裏面の画像データの読取が開始される地点まで原稿Gが搬送されるときの原稿搬送用モータ91のステップ数を読取開始タイミングの遅延量T2とし、更に、ステップS4で算出された読取副走査長をB[ステップ数]、ステップS10で検出された原稿Gの副走査方向の長さをA[ステップ数]、ステップS3で設定された出力解像度[dpi]、変倍率[%]、出力ライン数をそれぞれC、D、Eとし、本複合機1のスキャナ部3の最高出力解像度を4800dpiとすると、上記遅延量T2は以下の式(1)により求められる。
Figure 2007129561
上式(1)から明らかなように、原稿Gの裏面の画像データの読取開始タイミングの遅延量T2は、原稿Gの副走査方向の長さ(本発明の原稿サイズに相当)とステップS3で算出された読取副走査長(本発明の読取範囲に相当)との差分に基づいて求められる。
ステップS14で読取開始タイミングの遅延量T2が算出されると、続いて、ステップS16において、一時停止していた原稿Gを再び搬送する処理が開始される。なお、この時点では画像読取ユニット24による裏面画像の読取は実行されない。原稿Gが再送されると、CPU81によって再送後の原稿搬送用モータ91のステップ数が監視され、このステップ数がステップS14で算出された遅延量T2に達したかどうかが判断される。ここで、上記ステップ数が上記遅延量T2に達したと判断されると、処理はステップS18に進む。
処理がステップS18に進むと、ここでは、CPU81により発行された読取開始信号を受けて、画像読取ユニット24による原稿Gの裏面の画像データの読取が開始される。このとき、上記ステップS12〜S14を経て当該ステップ18に処理が進行した場合は、図17に示すように、原稿Gの裏面の搬送方向先端から距離T2(=A−B)だけ読み飛ばされ地点から画像の読取処理が開始される。なお、上記ステップS15を経て当該ステップ18に処理が進行した場合は、原稿Gの裏面の搬送方向先端から画像の読取処理が開始される。画像の読取処理が開始されると、その後、ステップS19,20において上記ステップS7、S8と同様の処理が原稿Gの裏面の読取に対して行われる。
ステップS21では、原稿Gが排紙トレイ31へ排紙される(S21)。この排紙処理の具体的動作を以下に詳述する。第2面の画像が読み取られた後の原稿Gは、案内フラップ48に案内されて、分岐位置45を原稿搬送路32からバイパス44へ進入する。再びバイパス44に進入した原稿Gは、案内フラップ46を押し上げて、合流位置38をバイパス44からスイッチバックパス39に進入し、原稿Gがスイッチバックパス39に完全に進入した後、スイッチバックローラ42が停止する。また、案内フラップ46は、原稿Gが通過することにより、合流位置38における搬送経路を、スイッチバックパス39から原稿搬送路32の読取位置側へ通ずる位置へ戻る。その後、スイッチバックローラ42が逆方向に回転され、これを受けて、原稿Gは、スイッチバックパス39を原稿搬送路32側へ戻されて、搬送方向先端と搬送方向後端とが再び逆転される。
そして、原稿Gが原稿搬送路32の合流位置38と分岐位置45との間に至った後に、案内フラップ48は、分岐位置45における搬送経路を、原稿搬送路32の読取位置側から排紙トレイ31側へ切り替える。これにより、図15に示すように、原稿Gは分岐位置45を、案内フラップ48により原稿搬送路32の排紙トレイ31側へ案内される。これにより、第1面を下にした状態で排紙トレイ31に原稿Gが排紙される。
原稿Gの排紙後は、ステップS22において次に読み取られる原稿が給紙トレイ30に載置されているかどうかが判断される。ここで、次の原稿の存在が確認されると、ステップS1からの一連の処理が次原稿に対して繰り返し実行される。また、次の原稿な無い場合は、一連の読取処理が終了する。
このように、本複合機1では、読取開始タイミングの遅延量を一律とせずに、原稿Gの種別が設定されているときは、原稿Gの送り方向が縦送り(図22参照)の場合に、該原稿Gが図16に示す長辺綴じ原稿である場合は、第2面の画像の読取開始タイミングが遅延される。このときは、図16に示すように、第2面の搬送方向先端から距離NLだけ読み飛ばされ地点から読取が開始される。一方、本複合機1では、原稿Gが縦送り搬送される場合に、該原稿Gが短辺綴じ原稿である場合は、読取タイミングが遅延されない。そのため、不必要に第2面の画像が読み飛ばされるという読取不良が防止される。
〔第2の実施形態〕
上述の第1の実施形態では、前記フローチャート(図8)を用いて説明したように、原稿Gの送り方向が縦送りである場合に限定した例について示した。そこで、原稿Gが図18に示すように横送り搬送される場合は、原稿Gが短辺綴じ原稿であると判定されたことを条件に、上記ステップS13、S14の処理を実行するようにしてもよい。これにより、原稿Gが横送り搬送され、且つ、原稿Gが短辺綴じ原稿である場合に、原稿Gの裏面の画像データの読取開始タイミングが遅延される。このときは、図17に示すように、原稿Gの裏面の搬送方向先端から距離T2(=A−B)だけ読み飛ばされ地点から画像の読取処理が開始される。なお、原稿Gが長辺綴じ原稿と判定された場合は、処理はステップS15に進み、S14の処理が行われずに、原稿Gの搬送方向先端から画像の読取処理が実行される。
〔第2の実施形態〕
上述の各実施形態では、原稿Gの送り方向が縦送り或いは横送りのいずれかに予め定められた例について説明した。そこで、複合機1において、原稿Gが縦送り或いは横送りのいずれの方向で搬送されたかどうかを判別するようにしてもよい。原稿Gの縦送りか横送りかの判別は、制御部80のCPU81によって行われる。原稿Gの副走査方向の長さが検出されると(S10参照)、該長さに基づいて原稿Gの送り方向がCPU81によって検出される。詳細には、給紙トレイ30に載置し得る原稿の最大幅がA4の短辺長さに設定されている場合は、例えば、原稿Gの副走査方向の長さが297mmの場合にはA4サイズの原稿が縦送りされていることの判定が可能である。また、原稿の長さが257mmの場合にはB5サイズの原稿が縦送りされていることの判定が可能である。また、原稿の長さが148mmの場合はA5サイズの横送り、182mmの場合はB5サイズの横送りと判別される。なお、原稿の送り方向の判別は上述した方法に限られない。例えば、給紙トレイ30の原稿載置面に光学センサを設けることにより原稿Gの送り方向を検出する手法や、画像読取ユニット24により読み取られた画像データを解析することにより原稿Gの送り方向を検出する手法などを適用することも可能である。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の一例である複合機1の斜視図。 ADF4の内部構造を示す縦断面図。 合流位置38付近の構成を示す部分拡大図。 分岐位置45付近の構成を示す部分拡大図。 第1フロントセンサ50の構成を示す部分拡大図。 プリンタ部2の概略構成を示す縦断面図。 制御部80の構成を示すブロック図。 CPU81により実行される読取開始タイミング遅延処理の手順の一例を説明するフローチャート。 両面読取時の画像読取動作を説明する模式図。 両面読取時の画像読取動作を説明する模式図。 両面読取時の画像読取動作を説明する模式図。 両面読取時の画像読取動作を説明する模式図。 両面読取時の画像読取動作を説明する模式図。 両面読取時の画像読取動作を説明する模式図。 両面読取時の画像読取動作を説明する模式図。 長辺綴じ原稿の一例を示す図。 短辺綴じ原稿の一例を示す図。 横送りで短辺綴じ原稿が搬送される状態を示す図。 両面読取りが可能なADFを備えた従来の画像読取装置の搬送経路。 両面読取りが可能なADFを備えた従来の画像読取装置の搬送経路。 長辺綴じ原稿110の一例を示す図。 縦送りで原稿110が搬送される状態を示す図。 読み取られた画像の一例を示す模式図。 拡大された画像の一例を示す模式図。 横送りで原稿110が搬送される状態を示す図。
符号の説明
1・・・複合機1(画像処理装置)
2・・・プリンタ部(画像記録手段)
3・・・スキャナ部(画像読取手段)
4・・・ADF(原稿搬送手段)
5・・・操作パネル
6・・・原稿カバー
24・・・画像読取ユニット
80・・・制御部
81・・・CPU

Claims (6)

  1. 所定の読取位置を通過する原稿の画像データを読み取る画像読取手段と、
    上記読取位置に第一面を対向させるように原稿を搬送し、第1面の画像読取後に該原稿をスイッチバック搬送することにより上記読取位置に第2面を対向させるように該原稿を搬送する原稿搬送手段と、を備えてなる画像処理装置であって、
    所定の第1入力情報に基づいて原稿搬送手段により搬送される原稿の綴じ方向を判定する第1判定手段と、
    上記第1判定手段により判定された綴じ方向と予め設定された原稿の送り方向とが一致するかどうかを判定する第2判定手段と、
    上記第2判定手段により原稿の綴じ方向と原稿の送り方向とが一致すると判定されたことを条件に、所定の第2入力情報に基づいて上記画像読取手段による第2面の読取開始タイミングを遅延させるタイミング遅延手段と、を具備する画像処理装置。
  2. 上記第1入力情報は、上記原稿搬送手段により搬送される原稿が長辺綴じ原稿または短辺綴じ原稿のいずれであるかを識別するための識別情報であり、
    上記第1判定手段は、上記第1入力情報に基づいて上記原稿搬送手段により搬送される原稿が長辺綴じ原稿であるか短辺綴じ原稿であるかを判別するものである請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記第2入力情報は、上記画像読取手段による読取範囲を定めるための設定情報であり、
    上記タイミング遅延手段は、上記第2入力情報により定められる読取範囲と原稿サイズとの差分に基づいて上記第2面の読取開始タイミングを遅延させるものである請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 上記画像読取手段により読み取られた画像データを変倍率に基づいて変倍する画像変倍手段を更に具備し、
    上記第2入力情報は、少なくとも上記変倍率を含むものである請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 上記画像読取手段により読み取られた第1面の画像データおよび第2面の画像データに基づいて被記録媒体に画像を記録する画像記録手段を更に具備し、
    上記タイミング遅延手段は、上記第2入力情報により定められる読取範囲と上記被記録媒体のサイズとの差分に基づいて上記第2面の読取開始タイミングを遅延させるものである請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 上記タイミング遅延手段が、上記第2入力情報により定められる読取範囲が上記被記録媒体のサイズより大きい場合に第2面の読取開始タイミングを遅延させるものである請求項5に記載の画像処理装置。

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