JP6397238B2 - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents
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Description
特許文献1には、原稿サイズが同幅/異幅原稿混載読取モード等で不明である場合、幅サイズを検知することで、原稿サイズの候補を抽出し、まず、そのうちの1つを仮原稿サイズとして決定する技術が提案されている。しかし、同幅/異幅の各原稿混載読取モードの何れも設定していない場合、原稿サイズが混載していたり、原稿トレイ上のセンサの上に他の原稿束など、読み込む原稿以外のものが置かれると、原稿サイズを誤検知してミスコピーが発生してしまう。
また、特許文献2の技術では、ミスコピーを発生させないようにしているが、原稿読み取りを中断してしまうため、生産性が落ちてしまうという問題があった。
本実施例の画像処理装置1000は、原稿読取装置500、および画像出力装置600から構成される。また、原稿読取装置500は、画像読取装置(リーダ)200、自動原稿給紙装置(ADF)100、およびコントローラ部400から構成される。
ADF100による原稿画像読取ジョブが開始されると、スキャナユニット209が基準白色板219の直下の位置まで移動し、シェーディング動作が行われる。シェーディング動作が行われた後、スキャナユニット209は、流し読みガラス201の直下の位置まで移動し、原稿が読み取り位置に到達するまで待機する。
図2、図3は、原稿トレイ30に配置された各種のセンサを示す図である。
なお、図2には、搬送カバー32を閉じた状態のADF100が示されている。また、図3には、搬送カバー32を開いた状態のADF100が示されている。
原稿台ガラス202に原稿が載置されている場合、リーダ200は、原稿台ガラス202に載置された原稿を、光学スキャナユニット209が図1の右方向(副走査方向)に走査することで、原稿に記録された画像情報を光学的に読み取る。
図4は、ADF100、画像読取装置200およびコントローラ部400の制御構成を例示するブロック図である。
ADF100は、中央演算処理装置である制御部(以下CPU)300、リードオンリメモリ(以下ROM)301、ランダムアクセスメモリ(以下RAM)302、出力ポートおよび入力ポートを備える。
自動用紙選択機能は、原稿読取装置500が画像出力装置600の給紙カセット(図示せず)に収納された記録媒体のサイズ、原稿のサイズ及び読取倍率等に基づいて画像形成に使用する記録媒体を自動的に選択する機能である。この場合、読取倍率はユーザにより設定される。
自動倍率選択機能は、主にサイズの異なる原稿が混在した原稿束を一律の特定サイズの用紙にコピー出力するような場合に使用される機能である。このため、原稿読取装置500は、画像形成装置で画像を形成する記録媒体のサイズに合うように、原稿の読取倍率を自動的に決定し、決定した倍率で原稿を読み取る。この読取倍率は、リーダ200あるいはADF100にセットされた原稿束Sの原稿1枚毎の原稿サイズ情報と、画像形成で使用する記録媒体としてユーザが選択する記録媒体のサイズ情報とにより決定される。
例えば、コピーする原稿がA3サイズであり、読み取った原稿の画像をA4サイズの記録媒体にコピーする場合を例として挙げる。この場合、リーダ200内のCCDセンサユニット210で読み取られた原稿の画像データを縮小・回転しないと、A4サイズの記録媒体に画像データをコピーすることはできない。
従って、縮小倍率を自動で計算する際、原稿読取装置500で原稿を読み取る前に原稿サイズを確定することが必要である。さらに、原稿読取前に、読み取った後の処理である回転処理等、コントローラ部400による画像処理の準備等も行う必要がある。
次に、同幅/異幅原稿混載読取モードについて説明する。
前述した「自動用紙選択機能」および「自動倍率選択機能」は、異なるサイズの原稿が混在した原稿束の原稿について1枚ずつ原稿サイズを検知する「原稿混載読取モード」が設定された際、主に使用される機能である。
このように、原稿サイズを決定するために、原稿1枚毎に余計な空回転(反転)を2回分実行すると、原稿混載読取モードの設定における読み取り生産性が低くなってしまう。
原稿トレイ30に積載された原稿束の幅方向の両端を規制する搬送ガイド規制板18(規制部材)は、原稿トレイ30に一対に設けられ、それぞれ図2の矢印fに示すように幅方向に可動自在である。搬送ガイド規制板18の位置は、不図示の第1の検知部(センサ)により検知される。また、搬送ガイド規制板18は、通常、原稿束の幅に合わせた位置にユーザが移動させて使用される。
図5ではAB規格の定型サイズ(AB仕向けのサイズ)の場合とinch規格の定型サイズ(inch仕向け)の場合を示す。このテーブル(以下、「表」ともいう)に示すように、原稿サイズの規格に応じて、トレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11(以下、両センサともいう)はON/OFFになる。
このため、1枚目の原稿の給紙開始直後、両センサの検知情報により、原稿長さは、ラージサイズ系列(A4/B5ではなく、A3/B4)と仮に判断され、その後、実際に搬送された原稿(A3原稿)のサイズを実測し、ラージサイズ系列と判断される。
さらに、1枚目の原稿に続き、2枚目の原稿の給紙開始直後、両センサの検知情報により、原稿長さは、ラージサイズ系列と仮に判断され、1枚目と同様、その後、実際に搬送された原稿(B4原稿)のサイズを実測し、ラージサイズ系列と判断される。
従って、各原稿について、原稿の先端が原稿読取位置に到達するまでに搬送時の原稿幅サイズがA4幅(297mm)/B5幅(257mm)のいずれかで検知されると、幅サイズを検知した時点で原稿サイズが仮決定される。そして、この仮決定されたサイズと、並行処理により読取開始直後に実測される原稿サイズとが等しい結果になると想定される。
1枚目の原稿がA4サイズ、2枚目の原稿がB4サイズからなる原稿束の場合、A4サイズとB4サイズの2つの原稿のうち、原稿長さの長い原稿は、B4サイズとなる。このため、原稿トレイ30に配置されたトレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11は、B4サイズの長さに応じて両方ともON状態となる。
このように、予測により仮決定された仮原稿サイズ(A3)が実測による正しい原稿サイズ(A4)と異なった場合、上述の方法では、反転パスを用いて原稿を2回反転させることになる。
ユーザによって原稿混載指定がされていない場合、A4原稿をADFにセットした状態で、トレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11上に物が置かれることで、A3サイズ原稿と誤検知するケースがある(601)。
また、先に記載したように、原稿サイズが混載されることで大きな用紙がトレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11上に検知されることで、誤検知するケースなどが考えられる(602)。
よって、上記の例では、A4原稿をA3原稿と誤検知するため、A3サイズのメモリに対してA4サイズの原稿と後端に残りA4サイズ分の白地画像が展開される(603)。
このケースでは、A3原稿をA4Rに出力するため、誤検知された原稿サイズに従って、A3原稿の右上からA4R分の画像を用紙にプリントするように後段の処理が準備されている。よって、画像出力装置600の出力は、イメージ614のような出力になる。しかし、このケースでは、ユーザはA4原稿をA4Rに回転してイメージ615のようにコピーされることを期待している。
まず、原稿をスキャンして保存する場合について説明する。
スキャンして保存する機能を選択すると、スキャンした原稿のイメージをプリントせずにHDD406に格納することができる(701)。この場合、画像メモリ404上のA3画像データに対して、実際のA4原稿の領域702が残るように余白(原稿画像以外の部分)を画像移動切出し回転回路407で切り取り(717)、A4画像としてHDD406に格納する。これにより、ユーザは明示的に原稿混載モードを指定しなくても、オペレーションミスを防ぐことができる。
(1)まず、そのままA4用紙にコピーするケースを想定する(703)。例えば原稿右上を原点とする仕様の場合、A3原稿イメージの右上からA4サイズの白地矩形部分をコピー(プリント)するため、スキャン前に原稿イメージ中央を画像出力開始位置とし画像出力装置600へ画像が出力されるよう後段の処理が準備されている。すなわち、画像読取装置200により読み取られて画像メモリ404に記憶されている画像データを読み出して画像出力装置600へ出力する際の出力開始位置が原稿イメージ中央に対応する位置に設定されている。よって、ユーザの期待する出力に補正するため、確定した原稿サイズに従って、画像出力開始位置を原稿イメージの左端に移動するように、準備済みの処理を補正する(704)。例えば、画像移動切出し回転回路407の設定を補正する。これにより、補正された設定で画像メモリ404から画像データが読み出されて、画像出力装置600に出力され、A4用紙上にプリントされる(705)。
以上のように、原稿サイズ誤検知時に補正処理を行うことにより、原稿サイズを誤検知した場合であってもユーザ所望の出力を行うことができる。
図8は、本実施例の画像処理装置の画像処理動作を例示するフローチャートである。
図9は、原稿サイズ誤検知時の補正処理を例示するフローチャートである。
なお、これらのフローチャートの処理は、コントローラ部400のCPU401が、CPU401内の図示しないROM等に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。
まず、コントローラ部400は、画像読取装置200に原稿の給紙開始を指示する(S802)。次に、コントローラ部400は、画像読取装置200から検知した原稿サイズを受け取り(S803)、S804に処理を進める。なお、上記S803で取得する原稿検知サイズは、原稿トレイ30のセンサの検知に基づくものである。
そして、先行して後段処理を開始する通常モードであると判断した場合(S804で「先行して後段処理開始(通常モード)」の場合)、コントローラ部400は、S805に処理を進める。
さらに、画像読取装置200において原稿がスキャンされて原稿サイズが確定すると、コントローラ部400は、画像読取装置200から確定した原稿サイズを受信する(S808)。
そして、補正すべき差分がないと判断した場合(S809でNoの場合)、コントローラ部400は、画像出力するか否かの判定を行い(S830)、画像出力する場合は画像を出力し(S831)、処理を終了する(S832)。
S810では、コントローラ部400は、画像出力装置600やHDD406等への画像データ出力が開始済みかどうかを判定する。
そして、前記S810において、画像データ出力が開始済みでないと判定した場合(S810でNoの場合)、コントローラ部810は、補正処理(詳細は図9)を実行する(S811)。
一方、画像データ出力が開始済みであると判定した場合(S810でYesの場合)、コントローラ部810は、補正処理(S811)を行うことなく、処理を終了する(S832)。
まず、コントローラ部400は、実行中のジョブの種類が、上記先行して後段処理を開始する通常モードか否かを確認する(S812)。
そして、上記先行して後段処理を開始する通常モードであると判断した場合(S812で「先行して後段処理開始(通常モード)」の場合)、コントローラ部400は、S813に処理を進める。
そして、スキャンして保存モードであると判断した場合(S820で「スキャンして保存」の場合)、コントローラ部400は、S822に処理を進める。S822では、コントローラ部400は、正しい原稿サイズに画像のサイズ情報を変更して、HDD406に画像を格納する。これにより、図7の702に示したような画像データがHDD406に格納される。そして、補正処理を終了する(S818)。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
300 自動原稿給紙装置(ADF)
400 コントローラ部
401 CPU
402 回転変倍処理用制御回路
404 画像メモリ
407 画像移動切出し回転回路
Claims (12)
- 積載部に積載される原稿のサイズを検知する検知手段と、
前記積載部に積載される原稿を順次搬送して読み取り、前記検知手段で検知されたサイズの画像データに変換する読取手段と、
前記読取手段による原稿搬送により原稿のサイズを確定する確定手段と、
前記検知手段で検知した原稿サイズに従って原稿読み取り後の処理を先行して開始する制御手段と、
前記検知手段で検知された原稿サイズと前記確定手段で確定された原稿サイズが異なるか否かを判定する判定手段と、
前記原稿読み取り後の処理が先行して開始されている場合に、前記判定手段により異なると判定されたならば、前記先行して開始された原稿読み取り後の処理を補正する補正手段と、を有し、
前記補正手段は、前記読取手段で読み取った画像データを記憶装置に保存するモードが選択されている場合、前記確定手段で確定した原稿サイズに従って、当該画像データから前記検知手段によって検知されたサイズに対応する領域とは異なる領域を切り取って保存することを特徴とする画像処理装置。 - 前記補正手段は、前記画像データの画像出力手段への出力が開始されている場合には、前記補正を行わないことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記画像データに対する回転処理を、前記確定手段で確定された原稿サイズに従って補正することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記画像データに対する変倍処理を、前記確定手段で確定された原稿サイズに従って補正することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記補正手段は、前記検知手段で検知された原稿サイズに基づいて開始される原稿読み取り後の処理と、前記確定手段で確定された原稿サイズに基づいて開始される原稿読み取り後の処理とが異なる場合に、前記補正を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記積載部に複数のサイズの原稿が混載されている指定がない場合に、前記検知手段で検知した原稿サイズに従って先行して原稿読み取り後の処理を開始することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 原稿積載部に積載される原稿のサイズを検知する第1の検知手段と、
前記積載部に積載された原稿を順次搬送する原稿搬送手段と、
前記原稿搬送手段によって搬送される原稿の画像を読み取り、画像データを生成する読取手段と、
前記原稿搬送手段によって搬送されている原稿のサイズを検知する第2の検知手段と、
前記第1の検知手段によって検知されたサイズに基づいて第1の設定値を設定し、前記第2の検知手段によって検知されたサイズに基づいて第2の設定値を設定する設定手段と、
前記読取手段によって生成された画像データに対して、前記設定手段によって設定された第1の設定値に基づく変倍処理を実行する画像処理手段と、
前記画像処理手段によって前記第1の設定値に基づく変倍処理が実行された画像データを記憶する記憶手段と、
前記第2の検知手段によって検知されたサイズが前記第1の検知手段によって検知されたサイズと一致しない場合に、前記記憶手段に記憶された画像データに対して、前記設定手段によって設定された第2の設定値に基づく変倍処理を実行するよう前記画像処理手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記第2の設定値に基づく変倍処理は、前記第1の設定値に基づく変倍処理を実行する前の画像データに変倍するための変倍処理であることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
- 積載部に積載される原稿のサイズを検知する検知手段と、前記積載部に積載される原稿を順次搬送して読み取り、前記検知手段で検知されたサイズの画像データに変換する読取手段と、を有する画像処理装置の制御方法であって、
前記読取手段による原稿搬送により原稿のサイズを確定する確定工程と、
前記検知手段で検知した原稿サイズに従って原稿読み取り後の処理を先行して開始する制御工程と、
前記検知手段で検知された原稿サイズと前記確定工程で確定された原稿サイズが異なるか否かを判定する判定工程と、
前記原稿読み取り後の処理が先行して開始されている場合に、前記判定工程により異なると判定されたならば、前記先行して開始された原稿読み取り後の処理を補正する補正工程と、を有し、
前記補正工程において、前記読取手段で読み取った画像データを記憶装置に保存するモードが選択されている場合、前記確定工程で確定した原稿サイズに従って、前記画像データから前記検知手段によって検知されたサイズに対応する領域とは異なる領域を切り取って保存することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 原稿積載部に積載される原稿のサイズを検知する第1の検知手段と、前記積載部に積載された原稿を順次搬送する原稿搬送手段と、前記原稿搬送手段によって搬送される原稿の画像を読み取り、画像データを生成する読取手段と、前記原稿搬送手段によって搬送されている原稿のサイズを検知する第2の検知手段と、を有する画像処理装置の制御方法であって、
前記第1の検知手段によって検知されたサイズに基づいて第1の設定値を設定し、前記第2の検知手段によって検知されたサイズに基づいて第2の設定値を設定する設定工程と、
前記読取手段によって生成された画像データに対して、前記設定工程において設定された第1の設定値に基づく変倍処理を実行する画像処理工程と、
前記画像処理工程において前記第1の設定値に基づく変倍処理が実行された画像データを記憶する記憶工程と、
前記第2の検知手段によって検知されたサイズが前記第1の検知手段によって検知されたサイズと一致しない場合に、前記記憶された画像データに対して、前記設定工程において設定された第2の設定値に基づく変倍処理を実行するよう前記画像処理工程において制御する制御工程と、
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 請求項9または10に記載の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項11に記載のプログラムを格納した、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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