JP6397238B2 - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、原稿を搬送して読み取る画像処理装置、画像処理装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体に関する。
複写機、ファクシミリ装置等の画像処理装置には、画像読取装置が備えられている。また、種々の画像読取装置の中には、自動原稿給紙装置(ADF:Auto Document Feeder)を備えたものがある。
画像処理装置では、原稿画像読み取りを開始する前に、原稿サイズの検出が必要となる機能を持つものが多い。画像読取前に原稿サイズの検出が必要となる機能として、自動用紙選択機能や自動倍率選択機能等がある。
自動用紙選択機能は、原稿サイズや、指定の倍率および画像の回転処理の有無に合わせて、適切なサイズの用紙を自動的に選択する機能である。また、自動倍率選択機能は、読み取った原稿画像を指定の用紙サイズに合わせて拡大または縮小するための画像の倍率を計算し、自動で設定する機能である。このような自動用紙選択機能や自動倍率選択機能等の機能は、画像処理装置内のコントローラによって実行されている。
また、ADFを使用した原稿画像読取のモードとして、異なるサイズの原稿からなる原稿束を読ませる同幅原稿混載読取モードや異幅原稿混載読取モードが重要になってきている。なお、同幅/異幅の各原稿混載読取モードに設定された原稿画像読み取りの場合でも、生産性が高いことがユーザのニーズとなってきている。
ここで、同幅/異幅の各原稿混載読取モードの何れも設定していない場合、原稿は全て同じサイズとみなされて処理される。このため、ADFの原稿トレイ上にセットされた際の原稿の幅情報や、1枚目の原稿搬送時の送り方向の原稿長さ情報により、定型の原稿サイズが特定される。
ADFの種類として、装置全体の構成が大きく、搬送パス長を長くすることができるものがある。このようなADFでは、原稿先端が原稿読取位置にくるまでに、原稿幅情報と原稿長さ情報を確定することができる。その反面、このようなADFの多くでは、装置全体の構成が大きいので、重量があり、コストもかかる。
一方、ADFの種類によっては、原稿搬送パスが比較的に短いADFがある。例えば、原稿トレイに積載された原稿の給紙位置から原稿読取位置までの搬送パス長が、一般的にユーザに多く使用されるA4サイズ原稿(原稿幅297mm×原稿長さ210mm)よりも短いADFである。このようなADFでは、コンパクトな構成がとれることが最大のメリットである。このようなADFでは、原稿サイズが全て同じ原稿束の原稿を読み取る通常の読み取りの場合、原稿トレイに設けられたセンサにより、原稿トレイにセットされた原稿の長さを判断することで、原稿幅情報と原稿長さ情報とから原稿サイズを特定していた。
しかし、このような原稿搬送パスが比較的に短いADFでは、つぎのような問題があった。原稿サイズが1枚ずつ異なる原稿束を、1枚ずつ自動的に原稿サイズを特定しながら読み取る異幅原稿混載読取モードで読み取って自動用紙選択機能や自動倍率選択機能を実現する場合、通常の読み取りとは異なる制御が必要となる。このようなADFでは、原稿トレイに原稿をセットしただけでは、1枚毎の原稿幅も原稿長さもわからないため、原稿読み取り前までに原稿サイズを特定することができないという問題があった。
そこで、このようなADFは、原稿サイズを特定するため、原稿の両面の画像を読み取る際の反転に用いられる反転搬送パスを使用して、原稿を循環するように搬送し、この搬送中に原稿幅や原稿搬送方向の長さを検出することで、原稿サイズを特定していた。なお、同幅原稿混載読取モードでも、原稿トレイに原稿をセットしただけでは、1枚毎に原稿搬送方向の長さがわからないため、同様の問題があった。
したがって、同幅/異幅原稿混載読取モードの何れかで読み取りを行う場合、ADFは、1ページ毎に原稿サイズを特定するために、原稿を循環するように搬送するだけの空反転処理を行っていた。このため、同幅/異幅原稿混載読取モードの場合、同幅/異幅原稿混載読取モードではない通常定型サイズの読取モードに比べ、どうしても読み取り生産性が落ちてしまうという問題があった。
また、ADFの中には、こうした生産性の問題を考慮したものとして、原稿サイズの予測を行い、この予測により少しでも空反転処理を行わないようにしているものがある。
特許文献1には、原稿サイズが同幅/異幅原稿混載読取モード等で不明である場合、幅サイズを検知することで、原稿サイズの候補を抽出し、まず、そのうちの1つを仮原稿サイズとして決定する技術が提案されている。しかし、同幅/異幅の各原稿混載読取モードの何れも設定していない場合、原稿サイズが混載していたり、原稿トレイ上のセンサの上に他の原稿束など、読み込む原稿以外のものが置かれると、原稿サイズを誤検知してミスコピーが発生してしまう。
例えば、A4原稿をADFにセットしたものの、上述のように原稿サイズをA3と誤検知して読み取りを行うと、片側A4サイズ分が原稿画像、もう片側A4サイズが白画像であるA3サイズの画像が読みこまれる。例えば、このA3サイズ画像をA4用紙にプリントすると、片側の白画像がプリントされてしまうなどミスコピーが発生する。なお、原稿混載読み取りモードでは、原稿引き込み後にサイズを確定するため、このようなミスコピーは発生しない。
また、特許文献2には、こうした問題を考慮したものとして、原稿混載モードでない場合に、原稿幅の異なる原稿を搬送したときでも、原稿の搬送を途中で中止してミスコピーを発生させない技術が提案されている。
特開2006−074124号公報 特開2009−67559号公報
上記のような原稿サイズ誤検知に対して、特許文献1の技術では、原稿混載指定を設定する手間が必要なうえ、原稿サイズの予測が外れた場合に原稿の空回転処理を行って読み直しを行うことになり、空回転処理により原稿読み取りに時間がかかってしまう。さらに、原稿サイズの確定が原稿引き込み後であり遅くなるため、プリント等後段処理の開始が遅くなり、生産性が落ちてしまうという問題があった。
また、特許文献2の技術では、ミスコピーを発生させないようにしているが、原稿読み取りを中断してしまうため、生産性が落ちてしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、原稿サイズを確定する前に検知された仮の原稿サイズに従って後段処理を先行して開始する場合、仮の原稿サイズと確定された原稿サイズとが異なる場合に、仮の原稿サイズに対応する領域とは異なる領域を切り取って画像データを保存する仕組みを提供することである。
本発明は、積載部に積載される原稿のサイズを検知する検知手段と、前記積載部に積載される原稿を順次搬送して読み取り、前記検知手段で検知されたサイズの画像データに変換する読取手段と、前記読取手段による原稿搬送により原稿のサイズを確定する確定手段と、前記検知手段で検知した原稿サイズに従って原稿読み取り後の処理を先行して開始する制御手段と、前記検知手段で検知された原稿サイズと前記確定手段で確定された原稿サイズが異なるか否かを判定する判定手段と、前記原稿読み取り後の処理が先行して開始されている場合に、前記判定手段により異なると判定されたならば、前記先行して開始された原稿読み取り後の処理を補正する補正手段と、を有し、前記補正手段は、前記読取手段で読み取った画像データを記憶装置に保存するモードが選択されている場合、前記確定手段で確定した原稿サイズに従って、当該画像データから前記検知手段によって検知されたサイズに対応する領域とは異なる領域を切り取って保存することを特徴とする。
本発明によれば、原稿サイズを確定する前に検知された仮の原稿サイズに従って後段処理を先行して開始する場合、仮の原稿サイズと確定された原稿サイズとが異なる場合に、仮の原稿サイズに対応する領域とは異なる領域を切り取って画像データを保存することができる。
本実施例の画像処理装置の構成を例示する断面図 原稿トレイに配置された各種のセンサを例示する図 原稿トレイに配置された各種のセンサを例示する図 ADF、画像読取装置およびコントローラ部の構成を例示する図 原稿サイズとセンサのON/OFFとの関係を示すテーブル 原稿サイズ誤検知時の出力イメージを示す図 原稿サイズ誤検知時に後段の処理を補正して出力する方法を説明する図 本実施例の画像処理装置の画像処理動作を例示するフローチャート 原稿サイズ誤検知時の補正処理を例示するフローチャート
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す画像処理装置の構成を例示する断面図である。
本実施例の画像処理装置1000は、原稿読取装置500、および画像出力装置600から構成される。また、原稿読取装置500は、画像読取装置(リーダ)200、自動原稿給紙装置(ADF)100、およびコントローラ部400から構成される。
図1には、原稿束Sが原稿トレイ30にセットされた直後の状態が示されている。原稿トレイ30は、1枚以上の原稿を積載可能な積載部である。なお、本実施例のADF100は、原稿搬送パスが比較的短いADF、すなわち分離後センサ12から原稿読取位置までの搬送距離が所定距離よりも短いADFである。具体的に、この搬送距離は、主に使用されるA4サイズ(210×297)の短い方の長さ(210mm)よりも短いものである。なお、この搬送距離は、原稿搬送時の搬送モータのクロック計測等による測定では、原稿読取位置に原稿が到達するまでに、原稿の送り方向の長さを確定することができない距離である。
このADF100を使用した原稿の画像読取動作について説明する。
ADF100による原稿画像読取ジョブが開始されると、スキャナユニット209が基準白色板219の直下の位置まで移動し、シェーディング動作が行われる。シェーディング動作が行われた後、スキャナユニット209は、流し読みガラス201の直下の位置まで移動し、原稿が読み取り位置に到達するまで待機する。
ADF100では、ジョブが開始されると、まず、1枚以上の原稿からなる原稿束Sの原稿面に給紙ローラ1が落下し、回転を開始する。これにより、原稿束の最上面の原稿が1枚給紙される。
ADF100は、原稿束Sを積載する原稿トレイ30から最上面の原稿を1枚ずつ給紙・搬送する際、原稿束Sから最上面の1枚の原稿以外の原稿が重なって搬送されることを規制する分離ローラ2、分離パッド8及び給紙ローラ1によって、給紙・搬送を行う。給紙ローラ1によって給紙・搬送された原稿は、分離ローラ2と分離パッド8の作用によって1枚に分離される。この分離は周知の分離技術によって実現されている。
分離ローラ2と分離パッド8によって分離された原稿は、レジストローラ3に搬送され、レジストローラ3に突き当てられる。これにより、原稿先端側にループが形成され、原稿の搬送における斜行が解消される。この原稿は、レジストセンサ13により検知される。レジストローラ3の下流側には、原稿読取前ローラ4が設けられている。この原稿読取前ローラ4により原稿流し読みプラテンガラス201の方向に原稿を搬送する給紙パスが配置されている。
給紙パスに送られた原稿は、レジストローラ3により原稿読取前ローラ4に送られる。さらに、この原稿は、原稿読取前ローラ4を通過し、原稿読取プラテンローラ5の近傍にある原稿流し読みプラテンガラス201の原稿読取位置を通過するように搬送される。
なお、原稿が原稿流し読みプラテンガラス201の原稿読取位置に搬送される際、原稿読取先端位置を検知するため、リードセンサ14により原稿の先端が検知される。ADF100は、リードセンサ14のONタイミングから、原稿が原稿流し読みプラテンガラス201の原稿読取位置に達するまでの時間を、原稿読取前ローラ4および原稿読取プラテンローラ5の駆動源となる搬送モータ(図示せず)のクロックにより計数する。
このように、ADF100は、原稿流し読みプラテンガラス201上の原稿読取位置に原稿先端が到達するタイミングを予測する。この予測された原稿先端到達タイミングで、スキャナユニット209により原稿表面の流し読み画像取り込みが行われる。
ADF100は、分離後センサ12で原稿の後端を検知した際、原稿トレイ30における次原稿の有無を原稿有無検知センサ16で検知する。原稿の後端が原稿読取プラテンローラ5及びローラ6を通過し、さらに搬送されると、排紙センサ15により原稿の後端が検知される。この排紙センサ15による原稿後端検知タイミングをトリガとし、さらに、排紙ローラ7から原稿排紙トレイ31に原稿が排出されると、原稿1枚の片面原稿読取搬送シーケンスは終了となる。
なお、ADF100は、リードセンサ14等のONタイミングから、分離後センサ12で原稿の後端を検知するまでの時間を、原稿読取前ローラ4等の駆動源となる搬送モータのクロックにより計数し、原稿の送り方向の長さを実測することができる。なお、この原稿の送り方向の長さを実測する方法は一例であり、この方法に限定されるものではない。上述のように、本実施例のADF100は原稿搬送パスが比較的短いADFであるため、原稿読取位置に原稿が到達する前に、原稿の送り方向の長さを確定することができない。
ADF100は、ジョブ設定で枚数設定分だけを読み取る場合を除き、基本的に原稿トレイ30に原稿がなくなるまで、前述したような、原稿給紙、原稿画像取り込みおよび原稿排出を繰り返す。ADF100は、原稿の後端を分離後センサ12により検知した際、原稿無しが検知された場合、搬送中の原稿を最終原稿と判断し、最終原稿が原稿排紙トレイ31に排出されるまで待つ。そして、最終原稿が原稿排紙トレイ31に排出されると、ADF100は、各ローラの駆動源となる搬送モータを停止し、給紙ローラ1を元の位置に戻す。これにより、原稿読取ジョブは終了する。
本実施例のADF100の原稿サイズ検知では、AB規格サイズ、inch規格サイズといった定型サイズの中から、いずれのサイズであるかを検知することが行われる。
ここで、図2、図3を参照して、原稿トレイ30に配置された各種のセンサについて説明する。
図2、図3は、原稿トレイ30に配置された各種のセンサを示す図である。
なお、図2には、搬送カバー32を閉じた状態のADF100が示されている。また、図3には、搬送カバー32を開いた状態のADF100が示されている。
図2、図3に示すように、原稿トレイ30には、原稿の搬送方向に直交する幅方向において、積載された原稿束Sの幅方向にスライド可能なガイド規制板18が設けられている。また、このガイド規制板18に連動して幅方向における原稿の長さ(原稿幅)を検出するガイド規制板原稿幅検知センサ(図示せず)が設けられている。このガイド規制板18は、ユーザが原稿をADF100上にセットする際、セットされた原稿が傾いた状態にならないように、手動で原稿を幅方向の両側から挟み込み、しっかりと押さえるようにして規制する。
原稿束Sが全て同じサイズの原稿から構成される場合、原稿トレイ30に積載された原稿束Sの原稿サイズはつぎのように判別される。すなわち、ガイド規制板原稿幅検知センサから得られる原稿幅情報と、原稿トレイ30上のトレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11により検出可能な原稿搬送方向長さ情報とから、原稿束Sの原稿サイズが判別可能となる。なお、トレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11を、それぞれトレイセンサ10およびトレイセンサ11ともいう。なお、原稿束Sに異なるサイズの原稿が混在している場合、即ち、異なるサイズの原稿が混在している原稿束Sの読取モード(同幅/異幅原稿混載読取モード)の詳細については後述する。
以下、原稿の読み取り方法について説明する。
原稿台ガラス202に原稿が載置されている場合、リーダ200は、原稿台ガラス202に載置された原稿を、光学スキャナユニット209が図1の右方向(副走査方向)に走査することで、原稿に記録された画像情報を光学的に読み取る。
また、ADF100の原稿トレイ30に原稿が載置されている場合、ADF100は、原稿トレイ30に積載された原稿を1枚ずつ原稿読取位置に搬送する。一方、リーダ200は、光学スキャナユニット209を原稿流し読みガラス201の原稿読取位置に移動させ、その位置で搬送中の原稿を読み取る。
ADF100に積載された原稿、あるいは原稿台ガラス202に載置された原稿は、原稿流し読みガラス201あるいは原稿台ガラス202を介して光学系により読み取られる。この光学系は、光源ランプ203とミラーユニット204を有するスキャナユニット209、ミラーユニット205、206、レンズ207およびCCDセンサユニット210を備える。CCDセンサユニット210によって読み取られた画像情報は、光電変換され、コントローラ部400に画像データとして入力される。
基準白色板219は、シェーディング補正処理における白レベルの基準データを作成するための白板である。原稿画像読取ジョブの開始直後、リーダ200は、スキャナユニット209を基準白色板219の直下まで移動し、基準白色板を読み取ることで、シェーディング補正処理を行う。
以下、図4を用いて制御構成について説明する。
図4は、ADF100、画像読取装置200およびコントローラ部400の制御構成を例示するブロック図である。
ADF100は、中央演算処理装置である制御部(以下CPU)300、リードオンリメモリ(以下ROM)301、ランダムアクセスメモリ(以下RAM)302、出力ポートおよび入力ポートを備える。
ROM301には、CPU300の制御用プログラムが格納されている。RAM302には、入力データや作業用データが格納される。出力ポートには、各種搬送用のローラを駆動するモータ303、ソレノイド306、クラッチ307などが接続されている。入力ポートには、各種センサ304が接続されている。各種センサ304として、分離後センサ12、レジストセンサ13、リードセンサ14、排紙センサ15、原稿幅検知センサ17などが設けられている。
CPU300は、バスラインを介して接続されたROM301に格納された制御プログラムに従って、原稿搬送を制御する。また、CPU300は、画像読取装置(リーダ)200内の中央演算処理装置(CPU)321と制御用通信線351を介してシリアル通信を行い、画像読取装置200との間で制御データの授受を行う。また、原稿画像データの先端の基準となる画先信号も、制御用通信線351を通して画像読取装置200に通知される。
画像読取装置200内のCPU321は、画像読取装置200の制御を行う。CPU321には、プログラムを格納するROM322およびワークRAM323が接続される。光学系モータドライブ部326は、光学系駆動モータを駆動させるためのドライバ回路である。
画像読取装置200には、ランプ(LAMP)327およびCCDセンサユニット210が接続されている。CCDセンサユニット210には、カラー画像読取用CCD211およびCCDコントローラ部(CCD制御部)212が設けられている。CPU321は、光学系モータドライブ部326を制御し、画像処理部325を介してCCDセンサユニット210を制御することで、画像読取処理を行う。
原稿搬送を実現するために、CPU321は、ADF100の紙搬送制御用CPU300に制御用通信線(通信ライン)351を介して紙搬送制御コマンドを指示する。CPU300は、紙搬送制御コマンドが指示されると、搬送パスに設置されている各種センサ304をモニタし、負荷である搬送用のモータ303、ソレノイド306およびクラッチ307を駆動し、紙搬送制御を行う。このように、CPU321は、ADF100による原稿搬送制御および画像読取装置200における画像読取制御を行う。
原稿間隔補正処理部(紙間補正部)324は、先行の原稿に対する後続の原稿の搬送間隔(先行原稿と後続原稿との距離)の補正を行う。レンズ207を介してCCDセンサユニット210に結像された原稿の反射光像は、デジタル画像データに変換される。この変換されたデジタル画像データに対し、さらに、画像処理部325でシェーディング補正処理や、画像データ上のスジ画像等を検知して除去する不要画像除去処理等の各種画像処理が施される。各種画像処理が施さされた画像データは、ライン画像メモリ部329に書き込まれる。
ライン画像メモリ部329に書き込まれたデータは、順次、画像転送用クロック信号線を含むコントローラインターフェース画像通信線353を通してコントローラ部400に送信される。
さらに、原稿画像データの先端の基準となる画先信号は、CPU321によってタイミングが調整され、コントローラインターフェース制御通信線352を通してコントローラ部400に通知される。また、ADF100からの通信ライン351で通知される画先信号も、同様に、画像読取装置200内のCPU321によってタイミングが調整され、コントローラインターフェース制御通信線352を通じてコントローラ部400に通知される。
コントローラ部400は、CPU401、変倍回転等の画像制御回路(回転変倍処理用制御回路)402、補正回路403、画像メモリ404、操作部405、ハードディスクドライブ(HDD)406および画像移動切出し回転回路407を有する。さらに、CPU401は、CPU401内の図示しないROM等に格納されたプログラムを読み出して実行することによりコントローラ部400の各種制御を行う。なお、コントローラ部400に、別途ROM、RAM等を設けてもよい。コントローラ部400は、画像読取装置200および自動原稿給紙装置100を含む画像読取システム(原稿読取装置)500の全体を制御する。ユーザは操作部405から「原稿混載読取モード」を選択することができ、原稿混載読取モードを選択すると、さらに、同幅だけの原稿であるか異幅の原稿が混在しているかを選択するように構成されている。
画像読取装置200において、CPU321は、制御バスラインに接続された画像処理部325を制御する。さらに、CPU321は、画像処理部325を介して制御用通信線354から制御信号をCCDセンサユニット210に伝達し、CCDセンサユニット210を制御する。
CCDセンサユニット210によって原稿画像を走査する過程で、カラー画像読取用CCDセンサ211による読み取りの1ラインごとに、アナログ画像信号が通信線213を介してCCDコントローラ部212に出力される。CCDコントローラ部212で、アナログ画像信号がデジタル画像データに変換される。デジタル画像データは、画像転送用クロック信号線を含む画像データ情報通信線355からライン画像メモリ部329を経由してコントローラ部400に送信される。
回転変倍処理用制御回路402により変倍・回転等の画像処理が施された後、画像信号(画像データ)は、補正回路403に送信される。補正回路403は、画像信号に対して補正処理を行い、画像メモリ404に書き込む。上述した様々な処理が施された画像データは、原稿の読取画像として扱われる。スキャンして保存する機能を使用すると、画像メモリ404に読み込んだ画像データがHDD406に格納される。画像移動切出し回転回路407は、画像メモリ404上の画像データを移動、及び指定された矩形で切出し、回転してコントローラインターフェース画像通信線452を介して画像出力装置600に出力する。
<自動用紙選択機能>
自動用紙選択機能は、原稿読取装置500が画像出力装置600の給紙カセット(図示せず)に収納された記録媒体のサイズ、原稿のサイズ及び読取倍率等に基づいて画像形成に使用する記録媒体を自動的に選択する機能である。この場合、読取倍率はユーザにより設定される。
例えば、A4サイズの原稿を搬送方向側が長くなるように横置きにADF100にセットし(横置きのサイズをA4Rとする)、ユーザが読取倍率を141%に設定して読み取る場合、A4Rサイズの原稿は141%に拡大されて読み取られる。これにより、読み取られた原稿の画像の出力サイズは、A3サイズとなるので、画像形成装置にA3サイズの記録媒体があれば自動的にA3サイズの記録媒体が選択されて、A3サイズの記録媒体に複写される。
このように、自動用紙選択機能は、リーダ200およびADF100で原稿画像を読み取る前に原稿サイズを決定し、コントローラ部400に原稿サイズ(出力画像サイズ)の情報を通知しないと、成立しない機能である。
<自動倍率選択機能>
自動倍率選択機能は、主にサイズの異なる原稿が混在した原稿束を一律の特定サイズの用紙にコピー出力するような場合に使用される機能である。このため、原稿読取装置500は、画像形成装置で画像を形成する記録媒体のサイズに合うように、原稿の読取倍率を自動的に決定し、決定した倍率で原稿を読み取る。この読取倍率は、リーダ200あるいはADF100にセットされた原稿束Sの原稿1枚毎の原稿サイズ情報と、画像形成で使用する記録媒体としてユーザが選択する記録媒体のサイズ情報とにより決定される。
このように、自動倍率選択機能は、原稿サイズ情報と記録媒体のサイズ情報とから自動で読取倍率を選択する機能である。
例えば、コピーする原稿がA3サイズであり、読み取った原稿の画像をA4サイズの記録媒体にコピーする場合を例として挙げる。この場合、リーダ200内のCCDセンサユニット210で読み取られた原稿の画像データを縮小・回転しないと、A4サイズの記録媒体に画像データをコピーすることはできない。
従って、縮小倍率を自動で計算する際、原稿読取装置500で原稿を読み取る前に原稿サイズを確定することが必要である。さらに、原稿読取前に、読み取った後の処理である回転処理等、コントローラ部400による画像処理の準備等も行う必要がある。
<同幅/異幅原稿混載読取モード>
次に、同幅/異幅原稿混載読取モードについて説明する。
前述した「自動用紙選択機能」および「自動倍率選択機能」は、異なるサイズの原稿が混在した原稿束の原稿について1枚ずつ原稿サイズを検知する「原稿混載読取モード」が設定された際、主に使用される機能である。
従来、原稿1枚毎に原稿サイズを確定するために、原稿読取装置500は、両面読み取り時に原稿を反転するために使用される反転パスを用いて、原稿の画像を読み取ることなく、原稿を搬送し、搬送中に原稿搬送方向の長さ(原稿長さ)を検知していた。そして、原稿読取装置500は、この検知された原稿長さと原稿の幅とから原稿サイズを決定し、この原稿サイズを決定した後も、さらに反転パスを使用し、再度、読取対象面が読取位置にくるまで、2回反転搬送(空回転)を行っていた。
このように、原稿サイズを決定するために、原稿1枚毎に余計な空回転(反転)を2回分実行すると、原稿混載読取モードの設定における読み取り生産性が低くなってしまう。
これを解決するため、原稿サイズ予測制御を行っていた。原稿読取装置500は、原稿サイズを決定する際、搬送される原稿について得られる情報から原稿サイズを予測することにより原稿サイズを仮決定し、この仮決定された原稿サイズが正しい場合、そのまま原稿読み取りを継続する。
一方、仮決定された原稿サイズが実測の結果と比較して異なっていた場合、原稿読取装置500は、仮決定された原稿サイズが間違っていた(誤検知)と判断し、原稿を空回転させて正しい原稿サイズの検知を行う。原稿サイズの仮決定を行う際に、仮決定した原稿サイズが間違っていて空回転を行う必要が生じても、原稿読取装置500は、後述するように、空回転時間が短くなるように原稿サイズを仮決定する。
このように、原稿サイズが間違っている場合に読み直す必要があるため、前述の自動用紙選択機能や自動倍率選択機能は、原稿サイズ仮決定のタイミングでは開始できず、サイズが確定してから開始する必要がある。そのため、プリント開始が遅くなるという問題があった。
次に、「同幅/異幅原稿混載読取モード」において、原稿読み取り時の原稿サイズを決定するまでの処理を説明する。なお、「同幅原稿混載読取モード」と「異幅原稿混載読取モード」とを総称して「原稿混載読取モード」と称す。
<搬送原稿から得られる情報>
原稿トレイ30に積載された原稿束の幅方向の両端を規制する搬送ガイド規制板18(規制部材)は、原稿トレイ30に一対に設けられ、それぞれ図2の矢印fに示すように幅方向に可動自在である。搬送ガイド規制板18の位置は、不図示の第1の検知部(センサ)により検知される。また、搬送ガイド規制板18は、通常、原稿束の幅に合わせた位置にユーザが移動させて使用される。
前述したように、給紙ローラ1は、原稿を1枚ずつ原稿束から剥離させて給紙する。分離ローラ2は、複数枚の原稿が重なって搬送されないように、最上位の原稿とその下の原稿とを分離する。レジストローラ3は、搬送中の原稿(シート)の斜行を補正し、所定のタイミングで原稿を搬送する。原稿有無検知センサ16は、原稿トレイ30上の原稿の有無を検知する。トレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11は、原稿が原稿トレイ30にセットされた際、原稿搬送方向の長さを判断する。
通常、同じサイズの原稿からなる原稿束が原稿トレイ30にセットされる場合、定型の原稿サイズであれば、原稿束としての幅と搬送方向長さとからその原稿サイズを決定することが可能である。すなわち、搬送ガイド規制板18で検知される原稿幅情報と、トレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11で検知される原稿長さ情報とから、定型の原稿サイズを決定することが可能である。これは、全ての原稿が同じ原稿サイズである場合、原稿幅および原稿長さについては、これらのセンサで検知される情報が全ての原稿で共通するからである。
一方、原稿幅と原稿長さの異なる原稿が混在した原稿束を原稿トレイ30にセットする場合、原稿幅は、原稿束の中で最大幅を有する原稿の幅に依存して検知されることになる。また、原稿搬送方向長さは、トレイサイズ検知第1センサ10とトレイサイズ検知第2センサ11により、原稿束の中で最大の原稿搬送方向長さを有する原稿の長さに依存して検知されることになる。
図5は、原稿サイズとこれに対応するトレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11のON/OFFとの関係を示すテーブルである。このテーブルはROM322に格納されている。
図5ではAB規格の定型サイズ(AB仕向けのサイズ)の場合とinch規格の定型サイズ(inch仕向け)の場合を示す。このテーブル(以下、「表」ともいう)に示すように、原稿サイズの規格に応じて、トレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11(以下、両センサともいう)はON/OFFになる。
例えば、1枚目がA3原稿、2枚目がB4原稿である原稿束の場合、図5の表によると、トレイサイズ検知第1センサ10とトレイサイズ検知第2センサ11は、1枚目のA3原稿と2枚目のB4原稿のいずれにおいても給紙開始時にONとなる。
このため、1枚目の原稿の給紙開始直後、両センサの検知情報により、原稿長さは、ラージサイズ系列(A4/B5ではなく、A3/B4)と仮に判断され、その後、実際に搬送された原稿(A3原稿)のサイズを実測し、ラージサイズ系列と判断される。
さらに、1枚目の原稿に続き、2枚目の原稿の給紙開始直後、両センサの検知情報により、原稿長さは、ラージサイズ系列と仮に判断され、1枚目と同様、その後、実際に搬送された原稿(B4原稿)のサイズを実測し、ラージサイズ系列と判断される。
このように、異なる原稿サイズを組み合わせた場合でも、組み合わせのパターンや原稿の順番によっては、給紙搬送開始時の両センサの状態がそのまま搬送中の原稿の長さに対して適用できる場合がある。すなわち、これら両センサによる仮判断時にラージサイズ系列、さらに実測時にもラージサイズ系列となる、A3/B4の組み合わせがある。
そこで、前述した原稿長さについて、給紙搬送開始時の原稿長さの情報が正しくなるような原稿の組み合わせ(具体的に、1枚目がA3原稿、2枚目がB4原稿の組み合わせ)を考える。
1枚目の原稿はA3幅(297mm)、2枚目の原稿はB4幅(257mm)というように、各原稿の先端が原稿読取位置に到達するまでに、正しい原稿幅が検知される場合、つぎのことが考えられる。すなわち、給紙搬送開始時に検知された原稿長さ情報と正しい原稿幅情報とから、仮原稿サイズが決定される。また、並行処理により、その読取開始直後に実測される原稿サイズと、仮決定された原稿サイズとが等しい結果になることが想定される。
この組み合わせの場合、仮決定された原稿サイズが最終的に正しい原稿サイズとなることが想定されるので、原稿読み直しのための空回転が不要となる。なお、原稿サイズが確定する以前に原稿先端は読取位置に到達しているため、仮サイズに基づく原稿の画像読み取りが行われている。
また、例えば、1枚目がA4サイズ、2枚目がB5サイズの原稿の場合、図5の表によると、トレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11はともにOFFで同じ検知状態になる。この場合、スモールサイズ系列と判断される。
従って、各原稿について、原稿の先端が原稿読取位置に到達するまでに搬送時の原稿幅サイズがA4幅(297mm)/B5幅(257mm)のいずれかで検知されると、幅サイズを検知した時点で原稿サイズが仮決定される。そして、この仮決定されたサイズと、並行処理により読取開始直後に実測される原稿サイズとが等しい結果になると想定される。
従って、A4/B5の組み合わせの場合も、A3/B4組み合わせの場合と同様、原稿読取位置に到達するまでに仮決定された原稿サイズが最終的には正しい原稿サイズとなることが想定できる。このため、この組み合わせの場合も、原稿の読み直しのための空回転が不要となる。この場合も、原稿サイズが確定する以前に原稿先端は読取位置に到達しているため、仮サイズに基づく原稿の画像読み取りが行われている。
次に、1枚目の原稿がA4サイズ、2枚目の原稿がB4サイズからなる原稿束の場合について考察する。
1枚目の原稿がA4サイズ、2枚目の原稿がB4サイズからなる原稿束の場合、A4サイズとB4サイズの2つの原稿のうち、原稿長さの長い原稿は、B4サイズとなる。このため、原稿トレイ30に配置されたトレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11は、B4サイズの長さに応じて両方ともON状態となる。
よって、図5の表によると、1枚目のA4原稿も、ラージサイズ系列(A3あるいはB4)と予測されることになる。この結果、A4原稿/B4原稿の組み合わせの場合、仮に原稿搬送時に正しい原稿幅が特定されたとしても、仮原稿サイズは次のようになる。すなわち、幅情報と、トレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11の検知情報に基づく原稿長さとから予測した場合、1枚目の原稿サイズはA3サイズと仮決定される。従って、予測された仮原稿サイズは実測された原稿サイズと異なる結果になる。
このように、予測により仮決定された仮原稿サイズ(A3)が実測による正しい原稿サイズ(A4)と異なった場合、上述の方法では、反転パスを用いて原稿を2回反転させることになる。
図6は、原稿サイズ誤検知時の出力イメージを示す図である。
ユーザによって原稿混載指定がされていない場合、A4原稿をADFにセットした状態で、トレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11上に物が置かれることで、A3サイズ原稿と誤検知するケースがある(601)。
また、先に記載したように、原稿サイズが混載されることで大きな用紙がトレイサイズ検知第1センサ10およびトレイサイズ検知第2センサ11上に検知されることで、誤検知するケースなどが考えられる(602)。
本実施例の原稿読取装置500は、原稿トレイ30に積載される原稿を順次搬送して読み取り、上述した原稿トレイ30のセンサで検知されたサイズの画像データに変換する。このため、A3原稿と検知すると、A3サイズのメモリに対して画像データが展開される。
よって、上記の例では、A4原稿をA3原稿と誤検知するため、A3サイズのメモリに対してA4サイズの原稿と後端に残りA4サイズ分の白地画像が展開される(603)。
なお、ユーザによって原稿混載指定がされていない場合、センサ10および11等に基づく原稿サイズ検知結果(誤検知の場合を含む)に従って、画像読取装置200により読み取られる画像データの読み取り後の処理(後段の処理)の準備が開始される。例えば、回転変倍処理用制御回路402や、画像移動切出し回転回路407に、前記原稿サイズ検知結果に従った変倍、回転、読み出し位置、切り出し矩形等の設定が行われる。また、画像出力装置600に、前記原稿サイズ検知結果に従って選択された用紙(シート)の給紙が指示される。上記601や602のケースでは、A3原稿として後段の処理の準備が開始されている。
(1)まず、603のように読み取られた画像データを、A4用紙にコピーするケースを想定する(604)。このケースでは、誤検知された原稿サイズに従って、例えば原稿右上を原点とする仕様の場合は、A3原稿の右上からA4サイズの白地矩形部分がプリントされるように後段の処理が準備されている。よって、画像出力装置600での出力はイメージ605のような出力になる。しかし、このケースでは、ユーザはA4原稿をA4用紙にコピーしたいため、期待する出力はイメージ606のような出力である。なお、原稿左上を原点とする仕様の場合は、イメージ606のような出力になることが想定できるが、原稿向きが上下開きの場合の裏面では、イメージ605のような白地画像が出力されてしまい、ユーザの期待と異なるものとなる。
(2)次に、自動用紙選択機能が有効で、70%変倍指定がされているケースを想定する(607)。このケースでは、A3原稿を70%変倍のため、誤検知された原稿サイズに従って、A4用紙が選択され、原稿画像を70%変倍し、90度回転してA4用紙に出力するように後段の処理が準備されている。よって、画像出力装置600の出力は、イメージ608のような出力になる。しかし、このケースでは、ユーザはA4原稿を70%変倍指定しているため、A5用紙が選択されるイメージ609のような出力を期待している。
(3)次に、自動倍率選択機能が有効で、A4用紙を指定したケースを想定する(610)。このケースでは、A3原稿をA4用紙にコピーするため、誤検知された原稿サイズに従って、原稿画像を70%変倍し、90度回転してA4用紙に出力するように後段の処理が準備されている。よって、画像出力装置600の出力は、イメージ611のような出力になる。しかし、このケースでは、ユーザはA4原稿をA4用紙にコピーする指定のため、変倍回転等はかからず、イメージ612のような出力を期待している。
(4)次に、オート縦横回転機能が有効なケースを想定する(613)。なお、「オート縦横回転」とは、ユーザが回転されることを明らかに期待すると考えられるA4原稿をA4Rにコピーするような場合には自動で回転処理をかけ、例えばA3原稿をA4やA4Rにコピーする場合は回転をしないで出力するような機能である。
このケースでは、A3原稿をA4Rに出力するため、誤検知された原稿サイズに従って、A3原稿の右上からA4R分の画像を用紙にプリントするように後段の処理が準備されている。よって、画像出力装置600の出力は、イメージ614のような出力になる。しかし、このケースでは、ユーザはA4原稿をA4Rに回転してイメージ615のようにコピーされることを期待している。
図7は、図6に示した原稿サイズ誤検知時に後段の処理を補正して出力する方法について説明する図である。
まず、原稿をスキャンして保存する場合について説明する。
スキャンして保存する機能を選択すると、スキャンした原稿のイメージをプリントせずにHDD406に格納することができる(701)。この場合、画像メモリ404上のA3画像データに対して、実際のA4原稿の領域702が残るように余白(原稿画像以外の部分)を画像移動切出し回転回路407で切り取り(717)、A4画像としてHDD406に格納する。これにより、ユーザは明示的に原稿混載モードを指定しなくても、オペレーションミスを防ぐことができる。
次に、原稿をコピーする場合について説明する。
(1)まず、そのままA4用紙にコピーするケースを想定する(703)。例えば原稿右上を原点とする仕様の場合、A3原稿イメージの右上からA4サイズの白地矩形部分をコピー(プリント)するため、スキャン前に原稿イメージ中央を画像出力開始位置とし画像出力装置600へ画像が出力されるよう後段の処理が準備されている。すなわち、画像読取装置200により読み取られて画像メモリ404に記憶されている画像データを読み出して画像出力装置600へ出力する際の出力開始位置が原稿イメージ中央に対応する位置に設定されている。よって、ユーザの期待する出力に補正するため、確定した原稿サイズに従って、画像出力開始位置を原稿イメージの左端に移動するように、準備済みの処理を補正する(704)。例えば、画像移動切出し回転回路407の設定を補正する。これにより、補正された設定で画像メモリ404から画像データが読み出されて、画像出力装置600に出力され、A4用紙上にプリントされる(705)。
(2)次に、自動用紙選択機能が有効で、70%変倍指定がされているケースを想定する(706)。このケースでは、A3原稿を70%変倍のため、準備済みの処理により既にA4用紙が給紙されてしまっているため、ユーザが期待するA5用紙へのプリントは不可能である。この場合、補正できるのは原稿原点への位置(画像出力開始位置)である。よって、ユーザの期待する出力に補正するため、確定した原稿サイズに従って、画像出力開始位置を原稿イメージの左端に移動し(707)、先端にA4分の白画像を付加し、90度回転して出力するように、準備済みの処理を補正する。例えば、画像移動切出し回転回路407の設定を補正する。これにより、補正された設定で画像メモリ404から画像データが読み出されて画像処理され、画像出力装置600に出力され、A4用紙上にプリントされる(708)。
(3)次に、自動倍率選択機能が有効で、A4用紙を指定したケースを想定する(709)。このケースでは、A3原稿をA4用紙にコピーするため、原稿画像を70%変倍し、90度回転してA4用紙に出力する処理が準備される。よって、このケースでは、ユーザの期待する出力に補正するため、確定した原稿サイズに従って、次のように処理を補正する。画像出力開始位置を原稿イメージの左端に移動し(710)、変倍と回転の指定を解除し(715)、画像出力装置600に画像データを出力し、A4用紙上にプリントするように、準備済みの処理を補正する。例えば、回転変倍処理用制御回路402や画像移動切出し回転回路407の設定を補正する。これにより、補正された設定で画像メモリ404から画像データが読み出されて画像処理され、画像出力装置600に出力され、A4用紙上にプリントされる(711)。
なお、既に変倍や回転等の処理が実行済みの画像データが画像メモリ404に格納されている場合には、変倍と回転の設定を解除したり変更する代わりに、実行済みの変倍や回転を加味して処理を設定する。例えば、実行済みの処理を相殺する処理を設定するものとする。例えば、回転変倍処理用制御回路402により既に70%変倍済みの画像データが画像メモリ404に格納されている場合には、141%変倍を行って実行済みの変倍(70%)を相殺するように回転変倍処理用制御回路402に設定する。また、回転変倍処理用制御回路402により既に90度回転済みの画像データが画像メモリ404に格納されている場合には、画像移動切出し回転回路407に、−90度回転を行うように設定して、実行済みの回転を相殺するようにする。
(4)次に、オート縦横回転機能が有効なケースを想定する(712)。このケースでは、A3原稿をA4Rに出力するため、A3原稿の右上からA4R分の画像を用紙にコピーする処理が準備される。よって、このケースでは、ユーザの期待する出力に補正するため、確定した原稿サイズに従って、次のように処理を補正する。画像出力開始位置を原稿イメージの左端に移動し(713)、原稿から切り出す向きを横向きから縦向きの矩形に切り替え(717)、90度回転指定に変更してイメージ714のようにA4R用紙上にプリントするように、準備済みの処理を補正する。例えば、画像移動切出し回転回路407の設定を補正する。これにより、補正された設定で画像メモリ404から画像データが読み出されて画像処理され、画像出力装置600に出力され、A4用紙上にプリントされる(714)。
以上のように、原稿サイズ誤検知時に補正処理を行うことにより、原稿サイズを誤検知した場合であってもユーザ所望の出力を行うことができる。
以下、図8、図9を参照して、本実施例の画像処理装置の画像処理動作について説明する。
図8は、本実施例の画像処理装置の画像処理動作を例示するフローチャートである。
図9は、原稿サイズ誤検知時の補正処理を例示するフローチャートである。
なお、これらのフローチャートの処理は、コントローラ部400のCPU401が、CPU401内の図示しないROM等に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。
コントローラ部400は、原稿の読み取り開始指示に応じて、本フローチャートの処理を開始する(S801)。
まず、コントローラ部400は、画像読取装置200に原稿の給紙開始を指示する(S802)。次に、コントローラ部400は、画像読取装置200から検知した原稿サイズを受け取り(S803)、S804に処理を進める。なお、上記S803で取得する原稿検知サイズは、原稿トレイ30のセンサの検知に基づくものである。
S804では、コントローラ部400は、実行中のジョブの種類が、原稿サイズの確定前に上記S803で取得した原稿検知サイズに従って先行して後段処理を開始するモード(通常モード)か否かを確認する。
そして、先行して後段処理を開始する通常モードであると判断した場合(S804で「先行して後段処理開始(通常モード)」の場合)、コントローラ部400は、S805に処理を進める。
S805では、コントローラ部400は、上記S803で取得した原稿検知サイズに従って後段処理(例えばプリント画像処理準備)を開始する。ここでは、例えば、原稿検知サイズに従って、回転変倍処理用制御回路402や、画像移動切出し回転回路407に、変倍、回転、読み出し位置、切り出し矩形等の設定を行う。また、画像出力装置600に、原稿検知サイズ従って決定された用紙(シート)の給紙を指示する等の処理を開始する。そして、S806に処理を進める。
一方、上記S804において、上記先行して後段処理準備を開始する通常モードでないと判断した場合、コントローラ部400は、そのままS806に処理を進める。即ち、原稿サイズの確定後に該確定した原稿サイズに従って後段処理を開始するモード(原稿混載モードや製本モード、又はスキャンして保存モード等)の場合、先行して後段処理は開始せず、S806に処理を進める。
S806では、コントローラ部400は、前記S803で受け取った原稿の検知サイズでメモリを確保し、スキャン画像処理設定を行う。次に、コントローラ部400は、画像読取装置200に原稿読み込み(スキャン開始)を指示する(S807)。
さらに、画像読取装置200において原稿がスキャンされて原稿サイズが確定すると、コントローラ部400は、画像読取装置200から確定した原稿サイズを受信する(S808)。
次に、コントローラ部400は、原稿の検知サイズと確定サイズに補正すべき差分があるかを比較する(S809)。
そして、補正すべき差分がないと判断した場合(S809でNoの場合)、コントローラ部400は、画像出力するか否かの判定を行い(S830)、画像出力する場合は画像を出力し(S831)、処理を終了する(S832)。
一方、前記S809において、補正すべき差分がある(S809でYesの場合)、コントローラ部400は、S810へ処理を進める。
S810では、コントローラ部400は、画像出力装置600やHDD406等への画像データ出力が開始済みかどうかを判定する。
そして、前記S810において、画像データ出力が開始済みでないと判定した場合(S810でNoの場合)、コントローラ部810は、補正処理(詳細は図9)を実行する(S811)。
一方、画像データ出力が開始済みであると判定した場合(S810でYesの場合)、コントローラ部810は、補正処理(S811)を行うことなく、処理を終了する(S832)。
以下、図9を用いて、補正処理(S811)について説明する。
まず、コントローラ部400は、実行中のジョブの種類が、上記先行して後段処理を開始する通常モードか否かを確認する(S812)。
そして、上記先行して後段処理を開始する通常モードであると判断した場合(S812で「先行して後段処理開始(通常モード)」の場合)、コントローラ部400は、S813に処理を進める。
S813では、コントローラ部400は、誤検知情報を画像メモリの付加情報に記録し、S814〜S816において、上記S805で先行して開始した後段処理(ここでは、プリント画像処理準備とする)を補正する。例えば、原稿検知サイズに従って回転変倍処理用制御回路402や、画像移動切出し回転回路407に設定した、変倍、回転、読み出し位置、切り出し矩形等の設定を補正する。
S814では、コントローラ部400は、必要に応じて、回転変倍処理用制御回路402にて変倍の補正を行う。例えば図7の715で説明したように、回転変倍処理用制御回路402の変倍の設定を補正する。
S815では、コントローラ部400は、必要に応じて、画像移動切出し回転回路407に画像出力開始位置の補正を行う。例えば図7の704、707、710、713で説明したように、画像移動切出し回転回路407の画像出力開始位置の設定を補正する。
S816では、コントローラ部400は、必要に応じて、画像移動切出し回転回路407にて回転角度の補正を行う。例えば図7の716で説明したように、画像移動切出し回転回路407の回転角度の設定を補正する。
S814〜S816の補正の後、コントローラ部400は、補正された設定で画像メモリ404から画像データを読み出して画像処理し、画像出力装置600に出力し、補正処理を終了する(S818)。これにより、回転変倍処理用制御回路402や画像移動切出し回転回路407により、画像データに、上記S814〜S816で補正された処理が施され、画像出力装置600へ出力される。
一方、上記S812において、上記先行して後段処理を開始する通常モードでないと判断した場合、コントローラ部400は、S819に処理を進める。即ち、原稿サイズの確定後に該確定した原稿サイズに従って後段処理を開始するモード(原稿混載モードや製本モード、又はスキャンして保存モード等)の場合、先行して後段処理が開始されていないため上記S814〜S816のような補正は行わない。
S819では、コントローラ部400は、上記S808で確定した原稿サイズに従って、画像メモリ404上の画像データを画像移動切出し回転回路407にて正しい原稿サイズに切り抜く(S819)。例えば図7の717で説明したように、確定した原稿サイズに従って、画像移動切出し回転回路407を用いて、画像データから原稿に対応する領域とは異なる領域を切り取る処理を実行する。
次に、コントローラ部400は、当該ジョブの種類が、スキャンして保存モードか否かを判定する(S820)。
そして、スキャンして保存モードであると判断した場合(S820で「スキャンして保存」の場合)、コントローラ部400は、S822に処理を進める。S822では、コントローラ部400は、正しい原稿サイズに画像のサイズ情報を変更して、HDD406に画像を格納する。これにより、図7の702に示したような画像データがHDD406に格納される。そして、補正処理を終了する(S818)。
一方、S820において、スキャンして保存モードでないと判定した場合、コントローラ部400は、S821に処理を進める。S821では、コントローラ部400は、上記S808で確定した原稿サイズに従って、プリント側画像処理の準備を開始する(S821)。そして、コントローラ部400は、画像メモリ404に格納された画像データを、回転変倍処理用制御回路402や画像移動切出し回転回路407を介して処理して、画像出力装置600へ出力し(S817)、補正処理を終了する(S818)。これにより、画像データに、上記S821で準備された処理が施され、画像出力装置600へ出力される。
以上のように、原稿混載読取モードを指定していない場合でも、ADF上のサイズ検知センサで誤検知した場合や、原稿幅の異なる原稿を搬送したときに、原稿読み取りを中止したり、パフォーマンスを落とすことなく、ミスコピーを防ぐことができる。
よって、本発明によれば、原稿混載読取モード等を指定しないで異なるサイズが混在する原稿を読み取る場合でも、原稿読み取りを中止したり、パフォーマンスを落とすことなく、正しい原稿サイズに従う画像出力を行うことができる。即ち、原稿サイズの確定前に原稿トレイ上等で検知した原稿サイズに従って先行して後段処理を開始するモードにて、原稿サイズの誤検知があった場合でも、処理の中止や空反転処理による生産性の低下、ユーザの期待しない画像出力を抑えることができる。
したがって、原稿サイズを確定する前の仮の原稿サイズに従って後段処理を先行して開始する場合、仮の原稿サイズと確定された原稿サイズとが異なる場合でも、誤った原稿サイズに従う画像出力を抑えることができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されるものであってもよい。
以上、一実施例について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
200 画像読取装置
300 自動原稿給紙装置(ADF)
400 コントローラ部
401 CPU
402 回転変倍処理用制御回路
404 画像メモリ
407 画像移動切出し回転回路

Claims (12)

  1. 積載部に積載される原稿のサイズを検知する検知手段と、
    前記積載部に積載される原稿を順次搬送して読み取り、前記検知手段で検知されたサイズの画像データに変換する読取手段と、
    前記読取手段による原稿搬送により原稿のサイズを確定する確定手段と、
    前記検知手段で検知した原稿サイズに従って原稿読み取り後の処理を先行して開始する制御手段と、
    前記検知手段で検知された原稿サイズと前記確定手段で確定された原稿サイズが異なるか否かを判定する判定手段と、
    前記原稿読み取り後の処理が先行して開始されている場合に、前記判定手段により異なると判定されたならば、前記先行して開始された原稿読み取り後の処理を補正する補正手段と、を有し、
    前記補正手段は、前記読取手段で読み取った画像データを記憶装置に保存するモードが選択されている場合、前記確定手段で確定した原稿サイズに従って、当該画像データから前記検知手段によって検知されたサイズに対応する領域とは異なる領域を切り取って保存することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正手段は、前記画像データの画像出力手段への出力が開始されている場合には、前記補正を行わないことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像データに対する回転処理を、前記確定手段で確定された原稿サイズに従って補正することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像データに対する変倍処理を、前記確定手段で確定された原稿サイズに従って補正することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記補正手段は、前記検知手段で検知された原稿サイズに基づいて開始される原稿読み取り後の処理と、前記確定手段で確定された原稿サイズに基づいて開始される原稿読み取り後の処理とが異なる場合に、前記補正を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記制御手段は、前記積載部に複数のサイズの原稿が混載されている指定がない場合に、前記検知手段で検知した原稿サイズに従って先行して原稿読み取り後の処理を開始することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 原稿積載部に積載される原稿のサイズを検知する第1の検知手段と、
    前記積載部に積載された原稿を順次搬送する原稿搬送手段と、
    前記原稿搬送手段によって搬送される原稿の画像を読み取り、画像データを生成する読取手段と、
    前記原稿搬送手段によって搬送されている原稿のサイズを検知する第2の検知手段と、
    前記第1の検知手段によって検知されたサイズに基づいて第1の設定値を設定し、前記第2の検知手段によって検知されたサイズに基づいて第2の設定値を設定する設定手段と、
    前記読取手段によって生成された画像データに対して、前記設定手段によって設定された第1の設定値に基づく変倍処理を実行する画像処理手段と、
    前記画像処理手段によって前記第1の設定値に基づく変倍処理が実行された画像データを記憶する記憶手段と、
    前記第2の検知手段によって検知されたサイズが前記第1の検知手段によって検知されたサイズと一致しない場合に、前記記憶手段に記憶された画像データに対して、前記設定手段によって設定された第2の設定値に基づく変倍処理を実行するよう前記画像処理手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記第2の設定値に基づく変倍処理は、前記第1の設定値に基づく変倍処理を実行する前の画像データに変倍するための変倍処理であることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 積載部に積載される原稿のサイズを検知する検知手段と、前記積載部に積載される原稿を順次搬送して読み取り、前記検知手段で検知されたサイズの画像データに変換する読取手段と、を有する画像処理装置の制御方法であって、
    前記読取手段による原稿搬送により原稿のサイズを確定する確定工程と、
    前記検知手段で検知した原稿サイズに従って原稿読み取り後の処理を先行して開始する制御工程と、
    前記検知手段で検知された原稿サイズと前記確定工程で確定された原稿サイズが異なるか否かを判定する判定工程と、
    前記原稿読み取り後の処理が先行して開始されている場合に、前記判定工程により異なると判定されたならば、前記先行して開始された原稿読み取り後の処理を補正する補正工程と、を有し、
    前記補正工程において、前記読取手段で読み取った画像データを記憶装置に保存するモードが選択されている場合、前記確定工程で確定した原稿サイズに従って、前記画像データから前記検知手段によって検知されたサイズに対応する領域とは異なる領域を切り取って保存することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  10. 原稿積載部に積載される原稿のサイズを検知する第1の検知手段と、前記積載部に積載された原稿を順次搬送する原稿搬送手段と、前記原稿搬送手段によって搬送される原稿の画像を読み取り、画像データを生成する読取手段と、前記原稿搬送手段によって搬送されている原稿のサイズを検知する第2の検知手段と、を有する画像処理装置の制御方法であって、
    前記第1の検知手段によって検知されたサイズに基づいて第1の設定値を設定し、前記第2の検知手段によって検知されたサイズに基づいて第2の設定値を設定する設定工程と、
    前記読取手段によって生成された画像データに対して、前記設定工程において設定された第1の設定値に基づく変倍処理を実行する画像処理工程と、
    前記画像処理工程において前記第1の設定値に基づく変倍処理が実行された画像データを記憶する記憶工程と、
    前記第2の検知手段によって検知されたサイズが前記第1の検知手段によって検知されたサイズと一致しない場合に、前記記憶された画像データに対して、前記設定工程において設定された第2の設定値に基づく変倍処理を実行するよう前記画像処理工程において制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  11. 請求項9または10に記載の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを格納した、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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