JP2007060565A - 画像読み取り装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 読み取り待機位置でのレジストセンサOFFの原因が、原稿穴によるものか原稿後端によるものかを読み取り開始前に判定し、読み取り効率を上げる画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】 原稿が読み取り待機位置Wにあるときレジストセンサ202がパンチ穴にかかっているとレジストセンサOFFとなり、読み取りを開始しても原稿の有無が分からない。原稿を搬送方向にp1mm搬送すればレジストセンサONとなる。レジストセンサONとなるまでの最大搬送距離は(p1+p2)であり、この(p1+p2)が所定の原稿穴判定距離Lより短ければレジストセンサOFFの原因が原稿穴によるものと判定する。(L−p2)mm搬送してもレジストセンサONにならない場合は、原稿後端を検知したと判断し、原稿が短か過ぎると判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像読み取り装置、プログラム及び記録媒体に関し、特に読み取りタイミングを調整するする画像読み取り装置、プログラム及び記録媒体に関する。
図7は従来の画像形成装置における画像読み取り装置の給紙動作を行う原稿搬送経路を示す構成図である。図7において、ADF(Automatic Document Feeder:自動原稿給紙装置)の原稿セット位置にセットされている原稿を原稿搬送方向に搬送し、原稿がレジストセンサON後の一定距離進んだ位置(読み取り待機位置W)で一旦停止させる。次に、読み取り待機位置Wにある原稿をさらに原稿搬送方向に搬送し、読み取り位置Rで読み取る。
図8は従来の原稿穴の判定機能を示す構成図である。パンチなどにより穴が空いている原稿をADFで読み取る際、原稿に空いている穴(以下、この穴を原稿穴と呼ぶ)を原稿後端と勘違いしてしまう可能性がある。そこで図8のようにレジストセンサがOFFになった後、OFFになった要因が原稿穴か原稿後端かを判定するための所定の原稿穴判定距離Lを設け、この原稿穴判定距離Lの間でレジストセンサがONになった場合は原稿穴だったと判定する。逆にこの距離L内でレジストセンサがONにならなかった場合は原稿後端だと判断する。このような給紙動作における原稿に開けられたパンチ穴等の原稿穴による誤動作を回避するための技術が提案されている(例えば、特許文献1,2,3,4参照)。
特開平9−222752号公報 特開平10−203686号公報 特開2000−181151号公報 特許第3471512号公報
前記のような原稿穴の判定機能をもち、給紙動作後に読み取り開始トリガにて読み取りを行うような従来の画像読み取り装置において、給紙動作終了時の読み取り待機位置に原稿を停止させたとき、原稿穴がレジストセンサ位置にくる可能性がある。この場合、読み取り動作開始時にレジストセンサがOFFになっているので、原稿穴によりレジストセンサがOFFにされているのか、それとも読み取り給紙動作終了から読み取り動作開始までの間に原稿が抜かれるなどの要因によりOFFにされているのか、あるいは実際に読み取った原稿が短いため原稿後端を検知したのか、判断を行うことができない。また、前記従来の方法では、原稿穴を判定するために次原稿の引き込みタイミングが遅くなる等の問題があった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、読み取り待機位置でのレジストセンサOFFの原因が原稿穴によるものか原稿後端によるものかを読み取り開始前に判定して能率を上げることを目的とする。
請求項1記載の発明は、原稿を所定の読み取り待機位置まで搬送して一旦停止させ、このとき前記読み取り待機位置の手前の所定位置に配されて前記原稿を検知するセンサがONのとき読み取り開始を指示して前記原稿をさらに所定の読み取り位置に搬送し、読み取り手段により読み取りを行う画像読み取り装置であって、前記原稿が前記読み取り待機位置に搬送されたとき前記センサがOFFになったことを検知する第1の検知手段と、前記原稿を前記搬送方向又は前記搬送方向とは逆方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段による搬送中に前記センサがONになるまでの搬送距離を測定する第1の測定処理と、前記測定した搬送距離と所定の判定距離との比較結果に基づいて前記センサOFFの原因を判定する第1の原稿穴判定手段と、を有することを特徴とする画像読み取り装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の装置において、前記原稿が前記読み取り待機位置に搬送されたとき前記センサがOFFになった場合、前記センサがOFFになったときまでの距離を測定する第2の測定手段と、前記第2の測定手段により測定した距離と所定の判定距離とに基づいて前記原稿を前記搬送方向に搬送するか、それとは逆方向に搬送するかを決定する決定手段と、を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の装置において、前記原稿を前記搬送方向に搬送するか、それとは逆方向に搬送するかの判断基準を任意に設定する判断基準設定手段を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、原稿を所定の読み取り待機位置まで搬送して一旦停止させ、このとき前記読み取り待機位置の手前の所定位置に配されて前記原稿を検知するセンサがONのとき読み取り開始を指示して前記原稿をさらに所定の読み取り位置に搬送し、読み取り手段により読み取りを行う画像読み取り装置であって、前記読み取り開始指示後に前記センサがOFFになったことを検知する第2の検知手段と、前記第2の検知手段に基づいて前記センサONからOFFになるまでの距離を測定する第3の測定手段と、前記第2の測定手段により測定した距離と所定の判定距離とに基づいて前記センサOFFの原因を判定する第2の原稿穴判定手段と、を有することを特徴とする画像読み取り装置である。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の装置において、前記読み取り待機位置から前記読み取り位置までの距離に応じて、前記第1の原稿穴判定手段と第2の原稿穴判定手段とを切替える切替え手段を有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、原稿を所定の読み取り待機位置まで搬送して一旦停止させ、このとき前記読み取り待機位置の手前の所定位置に配されて前記原稿を検知するセンサがONのとき読み取り開始を指示して前記原稿をさらに所定の読み取り位置に搬送し、読み取り手段により読み取りを行う画像読み取り装置で用いられるプログラムであって、前記原稿が前記読み取り待機位置に搬送されたとき前記センサがOFFになったことを検知する検知処理と、前記検知に基づいて前記原稿を前記搬送方向又は前記搬送方向とは逆方向に搬送する搬送処理と、前記搬送中に前記センサがONになるまでの搬送距離を測定する第1の測定処理と、前記測定した距離と所定の判定距離との比較結果に基づいて前記センサOFFの原因を判定する第1の原稿穴判定処理と、をコンピュータに実行させるプログラムである。
請求項7記載の発明は、請求項6記載のプログラムにおいて、前記原稿が前記読み取り待機位置に搬送されたとき前記センサがOFFになった場合、センサOFFになったときまでの距離を測定する第2の測定処理と、前記第2の測定手段により測定した距離と所定の判定距離とに基づいて前記原稿を前記搬送方向に搬送するか、前記搬送方向とは逆方向に搬送するかを決定する決定処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項6又は7記載のプログラムにおいて、前記原稿を前記搬送方向に搬送するか、前記搬送方向とは逆方向に搬送するかの判断基準を任意に設定する判断基準設定処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、原稿を所定の読み取り待機位置まで搬送して一旦停止させ、このとき前記読み取り待機位置の手前の所定位置に配されて前記原稿を検知するセンサがONのとき読み取り開始を指示して前記原稿をさらに所定の読み取り位置に搬送し、読み取り手段により読み取りを行う画像読み取り装置で用いられるプログラムであって前記読み取り開始指示後に前記センサがOFFになったことを検知する第2の検知処理と、前記第2の検知処理に基づいて前記センサONからOFFになるまでの距離を測定する第3の測定処理と、前記測定した距離と所定の判定距離とに基づいて前記センサOFFの原因を判定する第2の原稿穴判定処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
請求項10記載の発明は、請求項9記載のプログラムにおいて、前記読み取り待機位置から前記読み取り位置までの距離に応じて、前記第1の原稿穴判定手段と第2の原稿穴判定手段とを切替える切替え手段をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項6から9のいずれか1項に記載のプログラムを記録した記録媒体である。
請求項1記載の発明によれば、読み取り待機位置でのレジストセンサOFFの原因が原稿穴によるものか原稿後端によるものかを読み取り開始前の早期に判定することができると共に、途中で原稿が抜き取られたことも判定することができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図5は本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略図である。図5において、画像形成装置1は、画像形成を行うためのプリンタ装置300の上に画像読み取り装置200を配置する構成を有する。読み取り装置200はADFから構成されており、原稿を原稿載置部208に載置し、操作者から読み取り開始トリガ等の読み取り開始の指示を受けることにより自動的に給紙され、原稿の情報が読み取られた後、排紙部207に排紙される。即ち、原稿載置部208に載置された原稿Pは給紙ローラ201により一枚ずつ破線の搬送経路に搬送される。搬送路中には原稿の有無を検知するレジストセンサ202が配置されており、このレジストセンサ202で原稿の先端を検知してレジストセンサONになった後、読み取り待機位置Wまで原稿をさらに搬送し、一旦停止する。
レジストセンサ202と読み取り待機位置Wとの距離は200mm程度であり、給紙動作が終了し、一旦停止した状態において、A4サイズ横送りの原稿で原稿後端にパンチ穴がある場合、レジストセンサ202の位置の近傍に来るような配置になっている。この状態で読み取り開始が指示されると、原稿は図示しない駆動部により破線の搬送経路に沿って再び搬送され、押し付けローラ203により読み取り位置Rで読み取り面に押し付けられた状態で搬送が継続され、第1キャリッジ204の光源により原稿面に光を照射し、その反射光を第1キャリッジ204上の第1ミラー、第2キャリッジ205上の第1、第2ミラーにより反射してCCD206に図示しないレンズを介して結象することにより読み取られる。読み取られた原稿はさらに図示しない駆動部により破線の搬送経路に沿って搬送され、排紙部207に排紙される。
以上はレジストセンサ202と読み取り待機位置Wとの距離がある程度離れている場合について説明したが、両者の距離が10〜20mm程度の場合には、パンチ穴等の原稿穴があると、この原稿穴にレジストセンサ202がかかってレジストセンサOFFになる可能性がある。
図6は図5の画像形成装置1における画像読み取り装置200及びプリンタ装置300の動作制御及び画像データの制御に関する部分の構成を示すブロック図である。後述するフローチャートにより説明される本発明による動作は全てこのブロック図による構成により実現される。
図6において、制御部20はCPU21、このCPU21を動作させるためのプログラムを格納するROM22、プログラム用ワークRAM23、制御、タイミング等の調整値及び登録した複写モード設定を格納し、電源を切ってもデータを保持しておくことが可能な不揮発RAM24、及び画像形成装置1の各種センサ37の入力に基づいて各ローラを動かすための負荷38等を制御するIO制御部25等により構成される。また、外部ホストと接続するためのネットワークコントロールユニット(NCU)39、公衆回線を介してファクシミリ機能を実現するためのファクシミリコントロールユニット(FCU)40を備えている。尚、レジストセンサ202は上記各種センサ37に含まれる。
一方、データについては既に説明した通り、ADFにより原稿が搬送され、読み取り部であるCCD206により原稿画像が読み取られる。読み取られた画像データは操作部10に設定されたモードに応じて画像処理部32によりMTF補正、変倍処理、画質補正等を行った後、画像用RAM33及びHDD制御するHDDコントローラ31を介してHDD34に蓄積される。ここで、画像用RAM33及びHDD34の両方に画像を蓄積するのは、画像用RAM33はA4原稿にして5枚程度の容量しかないが、コピー開始時には原稿の枚数はまだ分からないので、複数部のコピーを取る場合に原稿が5枚を超えてしまう場合には、2部目以降のコピー動作を行うときにHDD34から画像用RAM33にコピーしてコピー動作を行うことにより、ソート動作を実現する。また、用紙がジャムした場合のリカバリ動作にも使用される。そして書き込み部35により図示しない給紙部から給紙された用紙のタイミングに応じて書き込みを行う。
次に、本発明の実施形態に係る上記構成による画像形成装置1の動作について説明する。なお、第1、第2の実施の形態は請求項1、6の発明に関し、第3から6の実施形態はそれぞれ請求項2及び7、3及び8、4及び5、6及び10の発明に関するものである。
図1は、本発明の実施形態に係るADFで給紙動作を行い、読み取り待機位置Wに原稿先端が到達したときの状態を示している。原稿をセット位置から給紙し、原稿先端がレジストセンサ202を通過するとレジストセンサONとなる。さらに進んで図1のようになったとき、レジストセンサ202が原稿穴に掛かっていて、レジストセンサOFFになっているものとする。この場合、原稿穴径はレジストセンサ202に対して搬送方向にp2mm、搬送方向とは逆方向にp1mmとする。また、レジストセンサ202から読み取り待機位置Wまでx1mm、読み取り待機位置Wから読み取り位置Rまでx2mmであるとする。p2はレジストセンサONになるまでの時間により測定することができる。
図1の状態ではレジストセンサ202がONからOFFとなっており、この状態で読み取り開始を指示した場合は読み取り原稿の有無が分からない。そこで、給紙終了時(読み取り待機位置Wに停止時)にレジストセンサ202をONにすることを考える。図1の場合は原稿を搬送方向にp1mm搬送すればレジストセンサONとなる。
この場合、レジストセンサONとなるまでの最大搬送距離は(p1+p2)であり、この(p1+p2)が所定の原稿穴判定距離L(図8参照)より短ければレジストセンサOFFの原因が原稿穴によるものと判定する。また(L−p2)mm搬送してもレジストセンサONにならない場合は原稿後端を検知したと判断し、この場合は原稿が短かすぎることをユーザに通知し、読み取りを中止する。このように給紙終了時(読み取り待機時)という早いタイミングでユーザに対して異常を通知することができる。また、レジストセンサOFFが原稿穴によるものと判定されると、読み取り開始指示により読み取り位置Rから読み取りが開始されるが、このときレジストセンサOFFであれば、原稿が抜き取られたと判定する。
図3は、本実施形態による動作を示すフローチャートである。図3において、原稿セット位置から原稿の搬送を開始し(ステップS1)、レジストセンサ202が原稿先端を検知してレジストセンサONになると(ステップS2/Yes)、一定時間搬送して読み取り待機位置Wで停止する(ステップS3)。このときレジストセンサOFFか否かを判断し(ステップS4)、レジストセンサONであれば(ステップS4/No)、開始指示を行って原稿を再び搬送し読み取り位置RからCCD206による読み取りを行う(ステップS5)。ステップS4でレジストセンサOFFであれば(ステップS4/Yes)、図4の原稿穴検知処理が行われる(ステップS6)。
上記実施形態により、読み取り待機位置でのレジストセンサOFFの原因が原稿穴によるものか原稿後端によるものかを読み取り開始前の早期に判定することができると共に、途中で原稿が抜き取られたことも判定することができる。
図2は、本発明の実施形態に係る原稿を搬送するモータの動作を示している。読み取り動作中は等速で動作している必要があり、原稿搬送を等速で行うためにはx3mmのスルーアップ区間を必要とする。
上記第1の実施形態では原稿搬送方向に原稿を搬送したが、原稿搬送方向とは逆方向に原稿を移動させてもレジストセンサ202はONになる。このとき原稿をp2mm逆方向に搬送すればレジストセンサONになる。この場合は、(p1+p2)が前記所定の原稿穴判定距離より短ければレジストセンサOFFの原因が原稿穴によるものと判定する。また(S−p2)mm搬送してもレジストセンサONにならない場合は原稿が抜き取られたと判定する。
図4は、本実施形態による動作を示すフローチャートである。図4において、原稿を搬送方向に搬送してレジストセンサOFFとなっている時間(p2に相当する時間)を測定した後(ステップS11)、原稿をp1だけ搬送方向に搬送するか、又はp2だけ逆方向に搬送する(ステップS12)。この搬送中にレジストセンサONになったか否かを検知し(ステップS13)、ONになれば(ステップS13/Yes)さらに搬送して原稿読み取りを開始し(ステップS14)、ONにならない場合は(ステップS13/No)、操作部10に異常を表示して原稿穴検知処理を終了する(ステップS15)。
上記実施形態により、原稿搬送方向とは逆方向に原稿を移動させた場合であっても、読み取り待機位置でのレジストセンサOFFの原因が原稿穴によるものか原稿後端によるものかを読み取り開始前の早期に判定することができると共に、途中で原稿が抜き取られたことも判定することができる。
次に、第3の実施形態について説明する。図1において、p1mmとp2mmを比較して搬送方向を決めれば移動距離を短くすることができる。例えばp1mmが10mm、p2mmが1mmの場合、第1の実施形態を用いて搬送方向と逆の方向に動かした場合は10mm移動する必要がある。しかし、第2の実施形態を用いて搬送方向に移動させれば1mm移動させるだけでよい。このようにp1mmとp2mmを比較して移動方向を決めることにより、レジストセンサONの位置へ搬送する時間を短くでき、動作の効率が良い。実際には、p2がL/2より大きいか否かにより搬送方向を決める。
上記実施形態により、原稿が読み取り待機位置に停止したときレジストセンサOFFのとき、より短い時間でレジストセンサONにできる原稿の搬送方向を決めることができる。
次に、第4の実施形態について説明する。搬送方向へ移動する際、読み取り待機位置Wからx2mmで読み取り位置Rなので最大x2mmしか搬送方向へは移動できない。また、読み取り位置Rでは等速である必要があるため、読み取り位置Rよりx3mm前(図2参照)までしか移動できないことになる。このことを考慮すると搬送距離を移動可能なのは実質(x2−x3)mmとなる。p1mm>(x2−x3)mmの場合にはp1mm分搬送方向へ移動することができないため、搬送方向とは逆の方向へp2mm移動させるという処理が必要になる。このように移動距離に制限がある場合は、搬送方向へ移動させるか、搬送方向とは逆に移動させるかを何らかの判断基準を設定して任意に選択できるようにした方が汎用性がある。
上記実施形態によれば、例えば、読み取り待機位置から読み取り位置までの距離が短い場合には搬送方向に一定距離以上移動することができないが、このような搬送の制約がある場合に搬送方向を決めることができる。
次に、第5の実施形態について説明する。上記第1、第2の実施形態は、読み取り待機位置WでレジストセンサOFFのとき、原稿を搬送方向又は逆方向に動かして強制的にONにするという考え方であったが、本実施形態は、読み取り待機位置WでレジストセンサON,OFFに拘らず読み取り開始を指示して読み取り開始位置Rに搬送する。この搬送中にレジストセンサOFFとなった場合に、それが原稿穴によるものか、原稿が無いためか、の原稿穴判定処理を行うものである。
上記実施形態によれば、読み取り開始前に原稿を移動する必要がないため、余分な動作の時間を掛けず、原稿穴判定処理を行うことができる。
次に、第6の実施形態について説明する。他の制約事項として、搬送方向とは逆方向の動作を許さないという制約がある場合が考えられる。この場合、第1の実施形態を用いて搬送方向へ移動させることによりレジストセンサONの状況を作りたいが搬送方向への移動にも制約があり、p1mm>(x2−x3)mmが成立する場合、第1の実施形態と第5の実施形態とを組み合わせた動作を使用する方法が考えられる。
上記実施形態により、搬送方向とは逆方向に動作できないような場合等であっても、対処することができる。
尚、各実施形態及び各フローチャートに示す処理を、制御部20のCPU21が実行するためのプログラムは本発明によるプログラムを構成する。このプログラムを記録する記録媒体としては、半導体記憶装置や光学的及び/又は磁気的な記憶装置等を用いることができる。このようなプログラム及び記録媒体を、前述した実施形態とは異なる構成のシステム等で用い、そこのCPUで上記プログラムを実行させることにより、本発明と実質的に同じ効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係る読み取り待機位置Wに原稿先端が到達したときの状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る原稿を搬送するモータの動作を示す図である。 本発明の実施形態に係る動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略図である。 本発明の実施形態に係る画像読み取り装置及びプリンタ装置の制御に関する部分を示すブロック構成図である。 従来の画像形成装置における画像読み取り装置の給紙動作を行う原稿搬送経路を示す構成図である。 従来の原稿穴の判定機能を示す構成図である。
符号の説明
1 画像形成装置
20 制御部
21 CPU
22 ROM
37 各種センサ
200 読み取り装置
202 レジストセンサ
206 CCD
W 読み取り待機位置
R 読み取り位置
L 原稿穴判定距離

Claims (11)

  1. 原稿を所定の読み取り待機位置まで搬送して一旦停止させ、このとき前記読み取り待機位置の手前の所定位置に配されて前記原稿を検知するセンサがONのとき読み取り開始を指示して前記原稿をさらに所定の読み取り位置に搬送し、読み取り手段により読み取りを行う画像読み取り装置であって、
    前記原稿が前記読み取り待機位置に搬送されたとき前記センサがOFFになったことを検知する第1の検知手段と、
    前記原稿を前記搬送方向又は前記搬送方向とは逆方向に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段による搬送中に前記センサがONになるまでの搬送距離を測定する第1の測定処理と、
    前記測定した搬送距離と所定の判定距離との比較結果に基づいて前記センサOFFの原因を判定する第1の原稿穴判定手段と、を有することを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記原稿が前記読み取り待機位置に搬送されたとき前記センサがOFFになった場合、前記センサがOFFになったときまでの距離を測定する第2の測定手段と、
    前記第2の測定手段により測定した距離と所定の判定距離とに基づいて前記原稿を前記搬送方向に搬送するか、それとは逆方向に搬送するかを決定する決定手段と、を有することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記原稿を前記搬送方向に搬送するか、それとは逆方向に搬送するかの判断基準を任意に設定する判断基準設定手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載の画像読み取り装置。
  4. 原稿を所定の読み取り待機位置まで搬送して一旦停止させ、このとき前記読み取り待機位置の手前の所定位置に配されて前記原稿を検知するセンサがONのとき読み取り開始を指示して前記原稿をさらに所定の読み取り位置に搬送し、読み取り手段により読み取りを行う画像読み取り装置であって、
    前記読み取り開始指示後に前記センサがOFFになったことを検知する第2の検知手段と、
    前記第2の検知手段に基づいて前記センサONからOFFになるまでの距離を測定する第3の測定手段と、
    前記第2の測定手段により測定した距離と所定の判定距離とに基づいて前記センサOFFの原因を判定する第2の原稿穴判定手段と、を有することを特徴とする画像読み取り装置。
  5. 前記読み取り待機位置から前記読み取り位置までの距離に応じて、前記第1の原稿穴判定手段と第2の原稿穴判定手段とを切替える切替え手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  6. 原稿を所定の読み取り待機位置まで搬送して一旦停止させ、このとき前記読み取り待機位置の手前の所定位置に配されて前記原稿を検知するセンサがONのとき読み取り開始を指示して前記原稿をさらに所定の読み取り位置に搬送し、読み取り手段により読み取りを行う画像読み取り装置で用いられるプログラムであって、
    前記原稿が前記読み取り待機位置に搬送されたとき前記センサがOFFになったことを検知する検知処理と、
    前記検知に基づいて前記原稿を前記搬送方向又は前記搬送方向とは逆方向に搬送する搬送処理と、
    前記搬送中に前記センサがONになるまでの搬送距離を測定する第1の測定処理と、
    前記測定した距離と所定の判定距離との比較結果に基づいて前記センサOFFの原因を判定する第1の原稿穴判定処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
  7. 前記原稿が前記読み取り待機位置に搬送されたとき前記センサがOFFになった場合、センサOFFになったときまでの距離を測定する第2の測定処理と、
    前記第2の測定手段により測定した距離と所定の判定距離とに基づいて前記原稿を前記搬送方向に搬送するか、前記搬送方向とは逆方向に搬送するかを決定する決定処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項6記載のプログラム。
  8. 前記原稿を前記搬送方向に搬送するか、前記搬送方向とは逆方向に搬送するかの判断基準を任意に設定する判断基準設定処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項6又は7記載のプログラム。
  9. 原稿を所定の読み取り待機位置まで搬送して一旦停止させ、このとき前記読み取り待機位置の手前の所定位置に配されて前記原稿を検知するセンサがONのとき読み取り開始を指示して前記原稿をさらに所定の読み取り位置に搬送し、読み取り手段により読み取りを行う画像読み取り装置で用いられるプログラムであって
    前記読み取り開始指示後に前記センサがOFFになったことを検知する第2の検知処理と、
    前記第2の検知処理に基づいて前記センサONからOFFになるまでの距離を測定する第3の測定処理と、
    前記測定した距離と所定の判定距離とに基づいて前記センサOFFの原因を判定する第2の原稿穴判定処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 前記読み取り待機位置から前記読み取り位置までの距離に応じて、前記第1の原稿穴判定手段と第2の原稿穴判定手段とを切替える切替え手段をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載のプログラム。
  11. 請求項6から9のいずれか1項に記載のプログラムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017017399A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 原稿読取装置、及び画像形成装置
US10447876B2 (en) 2016-06-30 2019-10-15 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus

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