JP5740427B2 - 回路基板を備える制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板を備える制御装置に関し、特に、外来輻射ノイズに対する回路動作の耐性を高めることのできる回路基板を備えた制御装置に関する。
制御装置は、一般に、観測可能な物理量を操作量として検出し、当該操作量が目標値と一致するように制御対象に与える制御量を決定する。例えば、ヒータにより水温を制御する場合には、観測可能な物理量である水温を操作量として温度センサ等により検出し、当該水温が目標温度となるように、制御対象であるヒータに与える制御量、例えば当該ヒータへの通電電流値を決定する。従って、操作量を精度良く検出することは、精度のよい制御を行うための必須要件となる。
一般に、センサは、検出した物理量を当該物理量の大きさに応じた電圧値等に変換し、当該物理量を電気信号として制御装置に与える。ここで、当該電気信号の電圧値は、センサが、当該センサに与えられているグランド(接地、GND(Ground))電位を基準(0V)とし、このグランド電位に対する差分電圧として生成する。
一方、制御装置は、センサから受信した電気信号の電圧(信号電圧)を、例えばデジタル値に変換し、当該デジタル値を用いて演算処理を行うことにより、制御量を算出する。通常、この信号電圧は、制御装置を構成する電気回路のグランド(接地、GND)を基準(0V)とし、このグランド電位からの差分電圧として扱われる。
したがって、センサに与えるグランドの電位と制御装置を構成する電気回路のグランドの電位とが異なる場合には、制御装置がセンサから受信する電気信号は、当該センサが検知した物理量を正しく表していないものとなり、制御動作に誤りを生ずることとなる。
このため、一般に、センサと制御回路とは、制御回路からセンサへ当該センサの動作に必要な電源を供給する電源線と、センサから制御回路へ当該センサが検知した物理量の大きさ等を表わす電気信号(センサ信号)を送信するための信号線と、制御回路とセンサのグランド電位を等しくするためのグランド線とにより接続される。当該グランド線は、通常、制御装置が備える制御回路内のグランドラインに接続され、上記電源線が供給する電圧のレベルを規定するほか、センサにより上記センサ信号を生成する際の基準電位としても用いられる。
しかしながら、制御対象に大電流が通電されるような場合には、制御回路を構成する回路基板上のグランドパターンといえども微小な電気抵抗を有することから、制御対象からグランドへ還流した大電流により電圧降下が発生してグランドパターン内(あるいはグランドライン内)に電圧分布が生じ、制御回路を構成する電気部品間のグランド電位に変動が生じ得る。また、このようなグランド電位の変動は、制御回路の外部から到来する輻射ノイズ(電磁波雑音)によっても生じ、これら種々の要因によって引き起こされるグランド電位の変動が、センサ信号の適正な受信を妨害したり各電気部品の適正な動作を妨害して、制御動作に誤りを生じさせる。
また、一般に、制御を行う際には、アナログ信号であるセンサ信号をAD(Analog-to-Digital)変換してデジタル信号とし、当該デジタル信号に対しCPU(Central Processor Unit)や論理回路等のデジタル回路を用いて演算を行うことで制御対象を制御するための制御量を決定する。すなわち、センサ信号を取り扱うアナログ信号系の回路と、AD変換後のデジタル信号を扱うデジタル系の回路と、制御対象を扱う電力系の回路とは、一続きの回路として構成される。したがって、制御の正確さの観点からは、これら各回路のグランドが接続される各グランドパターンの電位は同電位であるか、もしくは異なる電位であっても互いの電位差が一定であることが望ましい。
従来、複数のグランド間の電位差変動を解消する技術として、モータ等の大電流負荷を駆動するパワー系回路のグランドパターンと、当該パワー系回路を制御するための信号を出力する信号制御系回路のグランドパターンとが、独立の配線パターンとして形成されるか又は独立の配線プレーンに形成され、両グランドパターンの間が、低周波の大電流を阻止すると共に両端の電位差を所定値以下に制限する制限素子(例えば抵抗器)及び当該制限素子に並列に接続された少なくとも一つの容量性素子(コンデンサ)を介して接続される、プリント配線基板が知られている(特許文献1参照)。このプリント配線基板では、上記容量性素子により両グランド間の高周波インピーダンスを低減して、制御信号の波形品位を維持すると共に、上記制限素子により、一方のグランドがオープン状態となった場合でも、両グランド間の電位差を所定値以下に制限して、両回路間の電気的なストレスを防止する
また、複数のグランドを用いたプリント配線基板において、コネクタ等から進入するノイズの影響を低減する技術として、表面層にアナログ入出力端子である外部接続部(コネクタ)と、アナログ回路と、アナロググランドと、デジタル回路とが形成され、中間層に基準電位を与えるデジタルグランドプレーンが形成され、外部接続部の近傍の、アナロググランド電位とデジタルグランド電位が同一である位置で、上記アナロググランドとデジタルグランドがコンデンサにより接続される、プリント配線基板が知られている(特許文献2参照)。このプリント配線基板では、外部接続部から進入するノイズが、上記コンデンサを介して即座にデジタルグランドプレーンに導かれるため、アナロググランドに対する当該ノイズの影響が防止される。
上述した従来のプリント配線基板の構成においては、コネクタ等の外部接続部の近傍や大電流負荷の近傍に、グランドパターン間を接続するコンデンサが設けられており、これによって外部接続部から入力されるノイズや負荷変動等に伴うグランド電位の変動の影響を回避することができる。しかしながら、上記プリント配線基板の構成では、プリント配線基板外部から到来する輻射ノイズによってグランドパターンに誘導される電気ノイズに対しては、何ら配慮が為されておらず、輻射ノイズの到来方向によっては、輻射ノイズによりグランドパターン上に誘導される電気ノイズの発生箇所から電源のグランド端子に至るまでの距離が長くなり、当該電気ノイズの影響を効果的に低減できない事態が起こり得る。
このような輻射ノイズによる回路動作への影響は、例えば、燃料燃焼のための火花放電やスタータモータ等の大電流負荷の駆動に伴う大きな輻射ノイズが発生する車両のエンジンルーム内においては、極めて重大なものとなり得る。このため、車両エンジンの制御を行うECU(電子制御装置、Electronic Control Unit)等では、輻射ノイズに対するより高い制御回路の安定性を確保すべく、当該制御回路を構成するプリント配線基板について、でき得る限り高い輻射ノイズ耐性を持つことが期待される。
特開2010−40787号公報 特許第3799949号公報
上記より、負荷変動に伴う制御の誤動作を回避しつつ、外来輻射ノイズに対するより高い耐性を持った回路基板を備える制御回路の実現が望まれている。
本発明は、制御回路を構成する電気部品が搭載された回路基板を備え、センサからの信号を受信して制御対象を制御する制御装置である。前記回路基板は、複数のグランドパターンを有し、前記複数のグランドパターンは、前記回路基板の外周の少なくとも一部に沿って形成された少なくとも一つの外縁部グランドパターンを含んでいる。また、前記外縁部グランドパターンを除く前記各グランドパターンは、前記外縁部グランドパターンに対し、直流的に接続されると共に、少なくとも一つのコンデンサを介して交流的に接続されている。
本発明の一の態様によると、前記外縁部グランドパターンは、電源のグランド端子に向かうグランド電流経路に対し、前記グランド電流経路に沿って他の前記グランドパターンよりも直流的に最も下流の位置に接続されている。
本発明の他の態様によると、前記外縁部グランドパターン以外の前記グランドパターンは、前記グランド電流経路に対し、前記外縁部ブランドパターンよりも直流的に下流に接続されていない。
本発明の他の態様によると、前記外縁部グランドパターンは、前記複数のグランドパターンのうち最も大きなグランド電流を前記グランド電流経路に対し流し出すものである。
本発明の他の態様によると、前記外縁部グランドパターンには、前記制御対象のグランドラインが接続されている、
本発明の他の態様によると、前記回路基板は矩形であり、前記外縁部グランドパターンは、前記回路基板の少なくとも3辺に沿う外周部に形成されている。
本発明の他の態様によると、前記外縁部グランドパターンは、前記回路基板の外周のうち、外来輻射ノイズの発生源が存在する方向に最も近い部分において、所定の長さの範囲に形成される。
本発明によれば、複数のグランドパターンが形成されたプリント配線基板を備える制御装置において、負荷変動に伴うグランドパターン間の電位差変動を抑制しつつ、輻射ノイズにより誘導されるグランドパターン間の電位差変動をも抑制して、輻射ノイズに対するより高い耐性を備えた、より安定な制御動作を行うことのできる制御回路を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。 本制御装置においてグランド電流変動及び外来輻射ノイズに起因するグランド電位変動の影響が低減される原理を説明するための説明図である。 本発明に従う制御回路における、信号用グランド(SG)、論理回路用グランド(LG)、及び外縁部グランドパターンたる電力用グランド(PG)が形成される回路基板の一例を示す図である。 本発明に従う制御回路における、全外周に外縁部グランドパターンたる電力用グランド(PG)が形成される回路基板の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。
本制御装置10は、車両に搭載され当該車両のエンジン制御を行う電子制御ユニット(ECU、Electronic Control Unit)であり、制御回路を構成する電子部品が搭載された印刷回路基板である回路基板100と、回路基板100に配されたコネクタ102と、回路基板100及びコネクタ102を収容する筐体104と、を有している。なお、回路基板100は筐体104に収容されているため、筐体104の外部から回路基板100を視認することはできないが、図1においては、説明のため、筐体104の内部に収容されている部分についても実線を用いて示している。
筐体104は、その外側面にフランジ106、108、110が設けられている。筐体104及びフランジ110は、共に金属(例えばアルミニウム)等の導電性材料により構成されており、筐体104は、フランジ106、108、110により車体112に機械的に固定されると共に、フランジ110により車体112に対し電気的に接続される。
回路基板100上には、駆動回路120及び122と、電源回路124と、AD変換回路(アナログ・デジタル変換回路、Analog-to-Digital Converter)126と、デジタル処理回路128と、が配され、回路基板100上に形成された銅箔等の電気回路パターンにより互いに電気的に接続されて制御回路を構成している。なお、図1において回路基板100上に示した各回路120〜128を結ぶ線分は、回路基板100上に形成された電気回路パターンを模式的に示したものであり、当該線分の交差部に示された黒丸は、当該交差部において電気回路パターンが互いに電気的に接続されていることを示している。また、黒丸が示されていない線分の交差部は、当該交差部を構成する電気回路パターンが電気的に接続されていないことを示しており、例えば、当該交差部では、一方の電気回路パターンが、回路基板100に設けられたビアホール等を介して回路基板100の裏面に逃げることで、電気的接続が回避される。
駆動回路120及び122は、例えばMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等のトランジスタを用いた電力増幅回路により構成され、車載発電機ACG(オルタネータ、Alternating Current Generator)130からの電源供給を受けて動作し、デジタル処理回路128から受信した制御量に基づき、それぞれ制御対象132及び134に与えるべき電流又は電圧値を決定して、当該決定した電流又は電圧値を持つ出力を制御対象132及び134にそれぞれに出力する。
電源回路124は、例えばレギュレータであり、ACG130から供給された電圧を所定の電圧値に変換して、AD変換回路126、デジタル処理回路128、及びセンサ136に電力を供給する。なお、ACG130は、エンジンの回転運動により発電する発電機により構成されており、ACG130のグランド端子(図示、「GND」側端子)は車体112に接続されている。
AD変換回路126は、電源回路124からの電源供給を受けて、センサ136から出力された検知電圧信号(センサ信号)であるアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル処理回路128に出力する。
デジタル処理回路128は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、AND回路やOR回路等の論理回路デバイス、PLD(Programmable Logic Device)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデジタル回路により構成され、AD変換回路126によりデジタル信号に変換されたセンサ136からのセンサ信号に基づいて、制御対象132及び134をそれぞれ制御するための制御量を算出する。
ここで、センサ136は、制御対象132、134を制御するための操作量を検出するセンサであって、たとえば、速度センサ、加速度センサ、エンジンの回転センサ等である。また、制御対象132、134は、例えば、車両の走行等に影響を与えるブレーキ、エンジンスロットル、燃料供給配管に設けられた電磁弁等を動作させる各種のアクチュエータとすることができる。
コネクタ102は、車両内の各電気機器を接続するワイヤーハーネス(不図示)を構成する3つのケーブル140、142、144、及びACG130から電源を供給するためのワイヤ線146が接続され、これらのケーブル140〜144、及びワイヤ線146を回路基板100上の電気回路に電気的に接続する。
ケーブル140は、駆動回路120の出力を制御対象132に供給するための駆動電力線150と、制御対象132のグランド端子に接続されたグランド線152と、を有している。また、同様に、ケーブル142は、駆動回路122の出力を制御対象134に供給するための駆動電力線154と、制御対象134のグランド端子に接続されたグランド線156と、を有している。
ケーブル144は、電源回路124の出力電圧をセンサ136に供給する電源線158と、センサ136にグランド電位を与えるグランド線160と、センサ136が検知した操作量を表わす電気信号であるセンサ信号を伝送する信号線162と、を有している。
回路基板100の外周部、本実施形態では、図1における回路基板100の図示上下及び右側の辺に沿って、コの字形のパターンを構成するように電力用グランド(PG、Power Ground)172が設けられ、PG172に対し回路基板100の内側に論理回路用グランド(LG、Logic Ground)170が設けられている。また、LG170とPG172とは、その一部がGND接続パターン174により直流的に接続されている。
LG170は、回路基板100上に形成された配線ライン180を介して、センサ136からのグランド線160が接続されており、信号線162が伝送するセンサ信号の電圧レベルの基準を与える。また、LG170は、配線ライン182を介してAD変換回路126のグランドが接続され、AD変換回路126におけるAD変換動作の基準電圧を与えている。すなわち、本実施形態では、LG170は、信号用グランド(SG、Signal Ground)を兼ねている。
さらに、LG170は、回路基板100上に形成された配線ライン184を介してデジタル処理回路128のグランド端子に接続されており、デジタル処理回路128の内部動作及び出力信号に用いられるパルス信号の電圧レベル、すなわち当該パルス信号の論理値を規定する基準を与える。また、LG170には、回路基板100上に形成された配線ライン186を介して電源回路124のグランドも接続されている。
PG172は、回路基板100上に形成された配線ライン188を介して、ケーブル140内のグランド線152が接続されており、制御対象132からグランドへ還流する電流の復路を構成する。また、PG172には、配線ライン190を介して駆動回路120のグランドも接続されている。
さらに、PG172は、回路基板100上に形成された配線ライン192を介して、ケーブル142内のグランド線156が接続されており、制御対象134からグランドへ還流する電流の復路を構成する。また、PG172には、配線ライン194を介して駆動回路122のグランドも接続されている。
図1に示すPG172の、図示右側には、金属(例えばアルミニウム)等の導電性材料により構成された導体板196が設けられており、導体板196を筐体104及びPG172にそれぞれ半田付けすることにより、PG172と筐体104との間の電気的な接続が行われる。なお、PG172と筐体104との接続は、導体板196を用いるほか、例えば、PG172と筐体104のカバー(不図示)とを接触させることにより行うこともできる。
これにより、ACG130から回路基板100に供給された電流は、センサ136、制御対象132、134、および各回路120〜128を構成する電気回路部品を通過した後、LG170、GND接続パターン174、及び/又はPG172から筐体104及び車体112を経て、ACG130のグランド端子へ戻り、電流の循環経路が構成される。なお、以下では、各回路120〜128、制御対象132、134、及びセンサ136からACG130のグランド端子へ向かって流れる電流を、グランド電流とも称するものとする。
さらに、LG170とPG172とは、コンデンサ200a〜dにより交流的にも接続されている。
次に、グランド電流の変動及び外来輻射ノイズによるグランド電位の変動の影響が、制御装置10において低減される原理について、図2を用いて説明する。
図2は、図1に示す制御装置10の回路基板100周辺部分を抜き出した部分図であり、制御装置10においてグランド電流変動及び外来輻射ノイズに起因するグランド電位変動の影響が低減される原理を説明するための説明図である。図2に示した太い黒線は、LG170及びPG172から導体板196、筐体104及び車体112を介してACG130のグランド端子へ向かって流れ出るグランド電流の経路を示している。また、図2に示すギザギザの2辺を持つ黒い4つの三角形は、外来輻射ノイズの到来を模式的に示したものである。
制御対象132、134、及び駆動回路120、122から流れ出たグランド電流は、PG172、導体板196、筐体104を介して車体112に流れ出す。一方、LG170は、ACG130に向かうグランド電流に関しPG172よりも直流的に上流側にあって、電源回路124、AD変換回路126、デジタル処理回路128、及びセンサ136から流れ出たグランド電流を、GND接続パターン174、PG172、導体板196、筐体104を介して車体112に流し出す。
換言すれば、外縁部グランドパターンであるPG172は、電源たるACG130へ向かってGND接続パターン174、導体板196、筐体104、及び車体112等により構成されるグランド電流経路に対し、当該グランド電流経路とLG170との接続位置よりも直流的に下流側で接続されている。
一般に、車両制御においては、力学的に大きな力を発生させるアクチュエータ等が制御対象132、134となるため、制御対象132、134、及び駆動回路120、122からは、PG172を介して数十Aから数百Aに至る極めて大きなグランド電流が流れる。一方、筐体104及び車体112は、金属等の導電性材料で構成されているといえども有限の電気抵抗を持つことから、数十Aから数百Aにも及ぶ制御対象132等からのグランド電流が流れることにより、無視し得ない電圧降下を発生させる。その結果、制御対象132等の動作状態に応じてPG172から流れ出るグランド電流の大きさが変動すれば、筐体104及び車体112における電圧降下も変動し、PG172の電位が変動することとなる。
これに対し、デジタル処理回路128等が接続されたLG170に流れる電流は数百mAから数A程度であり、上記のような電圧降下の要因とはなり得ない。
本制御装置10の回路基板100では、特に、LG170が上記グランド電流経路に対しPG172よりも直流的に上流側に配されている。このため、PG172から流れ出す大きなグランド電流により筐体104と車体112とを介してACG130へ至る電流経路に電圧効果が生じてPG172の電位が上がったとしても、これと同じだけLG170の電位も上昇することとなり、LG170とPG172の電位は時間的に同位相で変化することとなる。その結果、各回路120〜128は、同じグランド電位、又は少なくとも一定の電位差が維持されたグランド電位を持つLG170及びPG172の電位に基づいて動作することとなり、安定な制御動作を行うことができることとなる。
なお、本実施形態では、導体板196、筐体104、及び車体112等で構成されるグランド電流経路に対し、LG170が上流側に、PG172が下流側に接続されるものとしたが、これに限らず、大きなグランド電流が流れるPG172の下流側に他のグランドパターン(本実施形態ではLG170)が接続されていなければ、上記と同様にグランドパターン間での電位差の変動は発生しないため、例えばLG170とPG172とが共に上記グランド電流経路の同じ位置で接続されるものとしてもよい。この場合、LG170とPG172とが、上記グランド電流経路との接続位置における電位を直接的に共有することとなるので、上記と同様、LG170とPG172の電位を時間的に同位相で変化するものとすることができる。
さらに、本制御装置10の回路基板100は、外縁部グランドパターンであるPG172が回路基板100の外周部に沿って形成され、LG170がPG172に対し回路基板100の内側(中央寄り)に形成されており、かつ、PG172とLG170とが、コンデンサ200a〜dにより交流的に接続されている。すなわち、PG172とLG170とは、上述のようにGND接続パターン174により直流的に接続される一方、コンデンサ200a〜dを介して交流的にも接続され、各接続部の近傍において、高周波に対し互いに低インピーダンスで結合された状態となっている。
本制御装置10の外部から到来し筐体104から進入した外来輻射ノイズは、まずPG172に到達してノイズ電流を誘導し、PG172のグランド電位を交流的に(あるいは高周波領域で)変動させるが、LG170とPG172とがコンデンサ200a〜dにより交流的に接続され高周波的に低インピーダンスで結合していることから、LG170のグランド電位もこれと同位相で変動することとなる。その結果、LG170とPG172との電位差は、外来輻射ノイズが到来した場合にも、0V又は一定値を維持することとなり、制御動作の安定性が確保される。
なお、本実施形態では、LG170とPG172とを交流的に接続するコンデンサの数を4つ(コンデンサ200a〜d)としたが、当該コンデンサの数はこれに限らず、外来輻射ノイズによるグランド電位の交流的な変動に対しLG170とPG172とを低インピーダンスで結合するという効果が得られる限りにおいて、両グランドパターンの一つ以上のコンデンサとすることができ、かつ、上記効果が得られる範囲においてその容量を選択することができる。
また、上述の制御装置10の構成では、図1に示す回路基板100上の電気回路は、一つのセンサ及び二つの制御対象を扱うものとして記載されているが、複数のセンサ及び一つまたは三つ以上の制御対象を扱うものとして構成することもできる。この場合には、例えば、複数のセンサに接続された各グランドラインはLG170にまとめて接続され、複数の制御対象に接続された各グランドラインはPG172に接続されるものとすることができる。
また、本実施形態では、図1に示すように、回路基板100の部品実装面にLG170及びPG172が形成されているものとしたが、LG170及びPG172が形成される面はこれに限らず、電気部品が実装されない回路基板100の裏面や、回路基板100が多層基板である場合には当該多層基板の内層の面とすることができる。
また、本実施形態では、LG170が信号用グランド(SG)を兼ね、センサ136及びAD変換回路126のグランドも接続される構成としたが、センサの種類や当該センサにより検知される物理量、許容される検知誤差やAD変換誤差の大きさによっては、センサ136やAD変換回路126のグランドラインを接続するための信号用グランド(SG、Signal Ground)を、LG170とは独立に設けるものとすることができる。
この場合、SGは、外縁部グランドパターンであるPG172よりも回路基板100の内側に形成されるものとり、かつ、SG、LG170、及びPGと、電源たるACG130に向かうグランド電流経路との各接続点は、最も大きなグランド電流を流し出すPG172の接続点がグランド電流経路の最も下流側に配されるものとするか、又は、SG及びLGとグランド電流経路との接続点が少なくともPG172の接続点よりも下流には配されないものとする。したがって、例えば、SGと上記グランド電流経路との接続点は、LG170とグランド電流経路との接続点よりも直流的に上流側に配するものとすることができる。
さらに、SGは、PG172に対し、直接に又はLG170を介して間接的に、少なくとも一つのコンデンサにより交流的に接続されるものとすることができる。
図3は、本発明に従う制御回路における、信号用グランド(SG)、論理回路用グランド(LG)、及び電力用グランド(PG)が形成された回路基板の一例を示す図である。なお、理解を容易にするため、図3にはSG、LG,及びPGとコネクタのみが記載され、電気部品や配線パターン等の記載は省略されている。図3の例では、回路基板300の外周の3辺に沿って外縁部グランドパターンであるPG302が形成され、PG302の内側にLG304が形成され、LG304の内側にSG306が形成されている。また、LG304とPG302との間はGND接続パターン308により直流的に接続され、SG306とLG304との間はGND接続パターン310により直流的に接続されている。
さらに、LG304とPG302との間は、コンデンサ320a〜dにより交流的に接続されている。また、SG306は、LG304との間がコンデンサ330a〜dにより交流的に接続され、LG304を介してPG302と間接に交流的に結合している。
上記の構成を有する回路基板300を、例えば、図1と同様の構成により筐体104に収容すれば、ACG130へ向かうグランド電流に関し、LG304は直流的にPG302の上流に配され、SG306は直流的にLG304の上流に配されることとなる。このため、制御装置10と同様に、筐体104及び車体112における電圧降下に起因したPG302の電位変動があっても、PG302とLG304とSG306との間の互いの電位差はゼロ又は一定値に維持されることとなり、制御動作の安定性が確保される。
また、外部から到来する輻射ノイズは、まず、回路基板300の外周に形成されたPG302に到達して電位変動を誘導し、当該ノイズにより誘導されたPG302の電位変動は、コンデンサ320a〜d及び330a〜dによりLG304及びSG306にも伝達される。このため、外来輻射ノイズが到来した場合にも、PG302とLG304とSG306との間の互いの電位差はゼロ又は一定値に維持されることとなり、制御動作の安定性が確保される。
上述した本実施形態においては、回路基板100の外周の3辺に沿ってPG172を形成するものとしたが、PG172が形成される辺の数はこれに限らず、筐体104内部に進入した外来輻射ノイズがまずPG172に到達するように配される限りにおいて、任意の辺の数とすることができ、また、回路基板100が矩形でない場合には、当該回路基板100の外周に沿って任意の範囲にPG172を設けることができる。例えば、外来輻射ノイズの発生源の位置が特定されている場合には、回路基板100の辺又は外周のうち、制御装置10から見た当該ノイズ発生源の方向に最も近い一つ又は複数の辺、若しくは当該方向に最も近い外周部分の所定の長さに亘る範囲に、PG172を形成するものとすることができる。また、例えば、外来輻射ノイズの発生源の位置が特定されない場合には、回路基板100の全辺又は全外周に沿って、PG172を形成するものとすることもできる。
図4は、本発明に従う制御回路における、全外周に外縁部グランドパターンたる電力用グランド(PG)が形成される回路基板の一例を示す図である。なお、理解を容易にするため、図4にはPG402及びLG404を含む回路基板400とコネクタ102のみが記載され、電気部品や配線パターン等の記載は省略されている。また、図4においては、PG402及びLG404は回路基板400の裏面に形成されているものとする。
PG402は、回路基板400の全外周に沿って形成されており、GND接続パターン406によりその内側に形成されたLG404と直流的に接続されている。また、PG402とLG404との間は、コンデンサ410a〜dにより交流的に接続されている。
上記の構成を有する回路基板400を、例えば、図1と同様の構成により筐体104に収容すれば、ACG130へ向かうグランド電流に関し、LG404は直流的にPG402の上流に配されることとなるので、制御装置10と同様に、筐体104及び車体112における電圧降下に起因したPG402の電位変動があっても、PG402とLG404との間の互いの電位差はゼロ又は一定値に維持されることとなり、制御動作の安定性が確保される。
また、外部から到来する輻射ノイズは、まず、回路基板400の外周に形成されたPG402に到達し、当該ノイズによりPG402に誘導された電位変動は、コンデンサ410a〜dによりLG404にも伝達される。このため、外来輻射ノイズが到来した場合にも、PG402とLG404との間の電位差はゼロ又は一定値に維持されることとなり、制御動作の安定性が確保される。
以上、説明したように、本実施形態に係る制御装置10では、回路基板100の外周に沿って最も大きなグランド電流が流れるPG172が外縁部グランドパターンとして形成されている。また、LG170が、PG172より回路基板100の内側に形成されると共に、PG172に対し直流的に接続され、かつ、一つ以上のコンデンサ200a〜dにより交流的に接続されている。
これにより、LG170を、電源たるACG130に向かうグランド電流に関し、PG172に対して上流に配することができ、PG172から流れ出る大きなグランド電流に起因してPG172のグランド電位が変動した場合でも、LG170のグランド電位を同様に変動させ、PG172及びLG170間のグランド電位差を一定に維持して制御装置10の制御動作の安定性を確保することができる。
また、外来輻射ノイズが筐体104に進入した場合でも、当該ノイズに起因するノイズ電流を、まず回路基板100外周の外縁部グランドパターンたるPG172において発生させ、PG172において発生した当該ノイズ電流に起因する交流的な電位変動を、コンデンサ200a〜dによりLG170にも即座に伝達して、PG172及びLG170間のグランド電位差を一定に維持して制御装置10の制御動作の安定性を確保することができる。
これにより、制御装置10は、制御対象132、134の負荷変動に起因する制御の誤動作を回避しつつ、外来輻射ノイズに対する高い耐性を備えて、より安定な制御動作を行うことができる。
10・・・制御装置、100、300、400・・・回路基板、102・・・コネクタ、104・・・筐体、106、108、110・・・フランジ、112・・・車体、120、122・・・駆動回路、124・・・電源回路、126・・・AD変換回路、128・・・デジタル処理回路、130・・・ACG、132、134・・・制御対象、136・・・センサ、140、142、144・・・ケーブル、146・・・ワイヤ線、150、154・・・駆動電力線、152、156、160・・・グランド線、158・・・電源線、162・・・信号線、170、304、404・・・論理回路用グランド(LG)、172、302、402・・・電力用グランド(PG)、306・・・信号用グランド(SG)、174、308、310、406・・・GND接続パターン、180、182、184、186、188、190、192、194・・・配線ライン、196・・・導体板、200a〜d、320a〜d、330a〜d、410a〜d・・・コンデンサ。

Claims (7)

  1. 制御回路を構成する電気部品が搭載された回路基板を備え、センサからの信号を受信して制御対象を制御する制御装置であって、
    前記回路基板は、複数のグランドパターンを有し、
    前記複数のグランドパターンは、前記回路基板の外周の少なくとも一部に沿って形成された少なくとも一つの外縁部グランドパターンを含み、
    当該外縁部グランドパターンは、他の前記複数のグランドパターンを、前記回路基板の外周の前記少なくとも一部に沿って囲うように構成されており、
    前記外縁部グランドパターンを除く前記各グランドパターンは、それぞれ一部分において、前記外縁部グランドパターンに対し直接に、又は他の前記グランドパターンを介して間接に、抵抗器を介さず直流的に接続されていると共に、当該直流的に接続されている部分以外の部分において、少なくとも一つのコンデンサを介して前記外縁部グランドパターンに対し直接に、又は他の前記グランドパターンを介して間接に、交流的に接続されている、
    制御装置。
  2. 前記外縁部グランドパターンは、電源のグランド端子に向かうグランド電流経路に対し、前記グランド電流経路に沿って他の前記グランドパターンよりも直流的に最も下流の位置に接続されている、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記外縁部グランドパターン以外の前記グランドパターンは、前記グランド電流経路に対し、前記外縁部ランドパターンよりも直流的に下流に接続されていない、
    請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記外縁部グランドパターンは、前記複数のグランドパターンのうち最も大きなグランド電流を前記グランド電流経路に対し流し出すものである、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 前記外縁部グランドパターンには、前記制御対象のグランドラインが接続されている、
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記回路基板は矩形であり、
    前記外縁部グランドパターンは、前記回路基板の少なくとも3辺に沿う外周部に形成されている、
    請求項1ないし5のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 前記外縁部グランドパターンは、前記回路基板の外周のうち、外来輻射ノイズの発生源が存在する方向に最も近い部分において、所定の長さの範囲に形成される、
    請求項1ないし6のいずれか一項に記載の制御装置。
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