JP5767198B2 - 複数のグランド接続部を有する制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のグランド接続部を有する制御装置に関し、特に、当該グランド接続部と電源とを接続する導電線の数を削減し得る制御装置に関する。
制御装置は、一般に、観測可能な物理量を操作量として検出し、当該操作量が目標値と一致するように制御対象に与える制御量を決定する。例えば、ヒータにより水温を制御する場合には、観測可能な物理量である水温を操作量として温度センサ等により検出し、当該水温が目標温度となるように、制御対象であるヒータに与える制御量、例えば当該ヒータへの通電電流値を決定する。従って、操作量を精度良く検出することは、精度のよい制御を行うための必須要件となる。
一般に、センサは、検出した物理量を当該物理量の大きさに応じた電圧値等に変換し、当該物理量を電気信号として制御装置に与える。ここで、当該電気信号の電圧値は、センサが、当該センサに対し与えられているグランド(接地、GND(Ground))電位を基準(0V)とし、このグランド電位に対する差分電圧として生成する。
一方、制御装置は、センサから受信した電気信号の電圧(信号電圧)を、例えばデジタル値に変換し、当該デジタル値を用いて演算処理を行うことにより、制御量を算出する。通常、この信号電圧は、制御装置を構成する電気回路のグランド(接地、GND)を基準(0V)とし、グランド電位からの差分電圧として扱われる。
したがって、センサに与えるグランドの電位と制御装置を構成する電気回路のグランドの電位とが異なる場合には、制御装置がセンサから受信する電気信号は、当該センサが検知した物理量を正しく表していないものとなり、制御動作に誤りを生ずることとなる。
このため、一般に、センサと制御回路とは、制御回路からセンサへ当該センサの動作に必要な電源を供給する電源線と、センサから制御回路へ当該センサが検知した物理量の大きさ等を表わす電気信号(センサ信号)を送信するための信号線と、制御回路とセンサのグランド電位を等しくするためのグランド線とにより接続される。当該グランド線は、通常、制御装置が備える制御回路内のグランドラインに接続され、上記電源線が供給する電圧のレベルを規定するほか、センサにより上記センサ信号を生成する際の基準電位としても用いられる。
しかしながら、制御対象に大電流が通電されるような場合には、制御回路を構成する回路基板上のグランドパターンといえども微小な電気抵抗を有することから、制御対象からグランドへ還流した大電流により電圧降下が発生してグランドパターン内(あるいはグランドライン内)に電圧分布が生じ、制御回路を構成する電気部品間のグランド電位に変動が生じ得る。その結果、センサに与えるグランド電位も変動し、センサ信号を正しく受信することができなくなって、制御動作に誤りを生ずることとなる。
また、一般に、制御を行う際には、アナログ信号であるセンサ信号をAD(Analog-to-Digital)変換してデジタル信号とし、当該デジタル信号に対しCPU(Central Processor Unit)や論理回路等のデジタル回路を用いて演算を行うことで制御対象を制御するための制御量を決定する。すなわち、センサ信号を取り扱うアナログ信号系の回路と、AD変換後のデジタル信号を扱うデジタル処理系の回路と、制御対象を扱う電力系の回路とは、一続きの回路として構成される。したがって、制御の正確さの観点からは、これら各回路のグランド電位は同電位であるか、もしくは異なる電位であっても互いの電位差が一定であることが望ましい。
このため、アナログ信号系のグランドと、デジタル処理系のグランドと、電力系のグランドとを、それぞれワイヤハーネス等を介して電源のグランドに直接接続する方法が用いられることもある。この方法では、各回路のグランド電位をそれぞれ電源のグランド電位と一致させることができる。
しかしながら、上記の方法では、車両動作の高機能化に伴って制御に用いるセンサの数や制御対象の数が増加した場合にも、グランド接続を含むすべての結線をワイヤハーネスを介して行うこととなり、ワイヤハーネスの芯線数が増加してコストが増加すると共に、ワイヤ線を制御回路に接続するコネクタも大型となって、制御装置が大型化してしまうという問題を生ずる。
すなわち、制御装置においては、当該装置に接続すべき電気接続の結線数を減らして、装置を小型化すると共にコストを低減することが期待されている。
本発明は、制御回路と、電源のグランドに対し直接又は間接に電気的に接続される、前記制御回路を収容する筐体と、備える制御装置であって、前記制御回路は、当該制御回路を構成する電気部品のグランドを前記電源のグランドに接続する複数のグランド接続部を有し、前記複数のグランド接続部のうち、所定の電流値以上のグランド電流が流れ出す前記グランド接続部のみ、又は、所定の電流値未満のグランド電流が流れ出す前記グランド接続部のみが、前記筐体と電気的に接続されて前記筐体を介して前記電源のグランドに電気的に接続され、他のグランド接続部は導電線を介して前記電源のグランドに接続されている。
本発明の他の態様によると、前記所定の電流値以上のグランド電流が流れ出すグランド接続部は、前記制御回路の制御対象のグランドが接続されたグランド接続部である。
本発明の他の態様によると、前記制御回路はセンサからの信号に基づいて動作し、前記所定の電流値未満のグランド電流が流れ出すグランド接続部は、前記センサのグランドが接続されたグランド接続部である。
本発明の他の態様によると、他装置と通信するための通信器を備え、前記通信器のグランドは、前記所定の電流値未満のグランド電流が流れ出すグランド接続部に接続され、前記所定の電流値未満のグランド電流が流れ出すグランド接続部は前記筐体を介して前記電源のグランドに電気的に接続され、前記通信器は、導電線により構成される信号線と、前記グランド接続部に接続された前記筐体を含むグランドラインとにより、前記他装置との通信を行う。
本発明の他の態様によると、前記制御装置は、車両に搭載されて当該車両の動作を制御するものである。
本発明によれば、制御装置に接続すべき電気接続の結線数を減らして、制御装置の小型化とコスト低減を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。 図1に示す制御装置の等価回路を示す電気回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。 図3に示す制御装置の等価回路を示す電気回路図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。なお、本実施形態では、本発明に従う制御装置の例として、車両に搭載され当該車両の動作を制御する制御装置を示しているが、本発明に係る制御装置は本用途に限られるものではなく、車両以外の他の機械、機器等の制御にも適用できることは言うまでもない。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。
本制御装置10は、車両に搭載され当該車両のエンジン制御を行う電子制御ユニット(ECU、Electronic Control Unit)であり、制御回路を構成する電子部品が搭載された印刷回路基板である回路基板100と、回路基板100に配されたコネクタ102と、回路基板100及びコネクタ102を収容する筐体104と、を有している。なお、回路基板100は筐体104に収容されているため、筐体104の外部から回路基板100を視認することはできないが、図1においては、説明のため、筐体104の内部に主要されている部分についても実線を用いて示している。
筐体104は、その外側面にフランジ106a、106b、及び106cが設けられている。筐体104及びフランジ106a〜cは、共に金属(例えばアルミニウム)等の導電性材料により構成されており、筐体104は、フランジ106a〜cにより車体110に機械的に固定されると共に、車体110に対し電気的に直接接続される。
回路基板100上には、プリアンプ112と、処理回路114と、電源回路116と、駆動回路118が配され、回路基板100上に形成された銅箔等の電気回路パターン(配線ライン)により互いに電気的に接続されて制御回路を構成している。なお、図1において回路基板100上に示した、プリアンプ112、処理回路114、電源回路116、駆動回路118等を結ぶ線分は、回路基板100上に形成された電気回路パターンを模式的に示したものであり、当該線分の交差部に示された黒丸は、当該交差部において電気回路パターンが互いに電気的に接続されていることを示している。また、黒丸が示されていない線分の交差部は、当該交差部を構成する電気回路パターンが電気的に接続されていないことを示しており、例えば、当該交差部では、一方の電気回路パターンが、回路基板100に設けられたビアホール等を介して回路基板100の裏面に逃げることで、電気的接続が回避される。
プリアンプ112は、センサ120からのセンサ信号を増幅して処理回路114に出力するフロントエンド回路であり、例えば、入力インピーダンスが高く低雑音の差動増幅器やフィルタ回路により構成される。
処理回路114は、例えば、CPU、AD変換器(アナログ・デジタル変換器、Analog-to-Digital Converter)、AND回路やOR回路等の論理回路デバイス、PLD(Programmable Logic Device)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデジタル回路により構成され、センサ120から受信したセンサ信号に基づいて、制御対象122を制御するための制御量を算出する。
ここで、センサ120は、制御対象122を制御するための操作量を検出するセンサであって、たとえば、速度センサ、加速度センサ、エンジンの回転センサ等である。また、制御対象122は、例えば、車両の走行等に影響を与えるブレーキ、エンジンスロットル、燃料供給配管に設けられた電磁弁等を動作させる各種のアクチュエータとすることができる。
電源回路116は、例えばレギュレータであり、車載発電機ACG(オルタネータ、Alternating Current Generator)124から供給された電圧を所定の電圧値に変換して、処理回路114とセンサ120に電力を供給する。ここで、ACG124は、エンジンの回転運動により発電する発電機により構成されており、ACG124のグランド端子は車体110に接続されている。
駆動回路118は、例えばMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等のトランジスタを用いた電力増幅回路により構成され、ACG124からの電源供給を受けて動作し、処理回路114から受信した制御量に基づき、制御対象122に与えるべき電流又は電圧値を決定して、当該決定した電流又は電圧値を持つ出力を制御対象122に出力する。
コネクタ102は、車両内の各電気機器を接続するワイヤーハーネス(不図示)を構成する3つのケーブル126、128、130が接続され、これらのケーブル126、128、130を回路基板100上の電気回路に電気的に接続する。
ケーブル126は、電源回路116の出力電圧をセンサ120に供給する電源線132aと、センサ120にグランド電位を与えるグランド線132bと、センサ120が検知した操作量を表わす電気信号であるセンサ信号を伝送する信号線132cと、を有している。
ケーブル128は、ACG124から回路基板100上の電気部品等に電力を供給する電源線134aと、ACG124のグランド端子が接続されたグランド線134b及び134cと、を有している。
ケーブル130は、駆動回路118の出力を制御対象122に供給するための駆動電力線136aと、制御対象122のグランド端子に接続されたグランド線136bと、を有している。
回路基板100の外周部の一部には、信号用グランド(SG、Signal Ground)140と、論理回路用グランド(LG、Logic Ground)142と、電力用グランド(PG、Power Ground)144と、が設けられている。本実施形態では、図1における回路基板100の図示上側の辺にSG140が、図示右側の辺にLG142が、図示下側の辺にPG144が配されている。
SG140には、回路基板100上に形成された配線ライン152aを介して、ACG124のグランド端子に接続されたグランド線134bが接続されている。また、SG140は、回路基板100上に形成された配線ライン150aを介して、センサ120からのグランド線132bが接続されており、信号線132cが伝送するセンサ信号の電圧レベルの基準を与える。さらに、SG140には、回路基板100上に形成された配線ライン150bを介して、プリアンプ112のグランドが接続されている。
LG142は、回路基板100上に形成された配線ライン152bを介して、ACG124のグランド端子に接続されたグランド線134cが接続されている。また、LG142は、回路基板100上に形成された配線ライン154を介して処理回路114のグランドが接続されており、処理回路114に対しその内部動作及び出力信号に用いられるパルス信号の電圧レベル、すなわち当該パルス信号の論理値を規定する基準を与える。また、LG142には、回路基板100上に形成された配線ライン156を介して電源回路116のグランドも接続されている。
PG144は、回路基板100上に形成された配線ライン160を介して、ケーブル130内のグランド線136bが接続されており、制御対象122からグランドへ還流する電流の復路を構成する。また、PG144には、配線ライン162を介して駆動回路118のグランドも接続されている。
また、PG144は、導電体で構成された導体板164を介して筐体104に電気的に接続されており、筐体104のフランジ106cを介して車体110に電気的に接続され、車体110を介してACG124のグランド端子に接続される。ここで、導体板164は、例えば銅板で構成することができ、導体板164と筐体104との接続は、例えば半田付けにより行うことができる。ただし、これに限らず、PG144と筐体104との電気的接続は、例えば、回路基板100の裏面に設けられた裏面パターンを用いて行うこともできる。このような構成の一例として、例えば、当該裏面パターンをビアホール等によりPG144と電気的に接続しておき、回路基板100が筐体104に取り付けられたときに、当該裏面パターンが筐体104に接触することにより、PG144と筐体104との電気的接続が行われるものとすることができる。
一般に、センサ及びプリアンプからのグランド電流は数十μAから数十mA程度であるのに対し、処理回路からのグランド電流は、これより数桁程度大きい数百mAから数Aであり、アクチュエータ等の制御対象からのグランド電流は、さらに数桁大きい数十Aから数百Aに達する。
本実施形態における回路基板100は、上述のとおり、グランド電流の少ないセンサ関連の回路のグランド及び論理回路関連のグランドをSG140及びLG142にそれぞれまとめて接続し、最もグランド電流の大きい制御対象関連のグランドをPG144にまとめて接続する構成となっている。したがって、SG140、LG142、及びPG144から筐体104へ流れ出るグランド電流(流出電流)の大きさは、SG140が最も小さく数μAから数mA程度であり、LG142が次に小さく数百mAから数Aであり、PG144が最も大きく数十Aから数百Aとなる。
PG144から流れ出る数百Aにも及ぶ大電流を扱う場合には、特に、当該電流の経路となっている導体における電圧降下に注意が必要となる。すなわち、ワイヤハーネスを構成するケーブルのリード線(芯線)や金属等の導電性材料で構成されている筐体104あるいは車体110であっても、僅かな電気抵抗を有しており、PG144から流れ出る数十Aから数百Aにも及ぶグランド電流が通過すれば無視し得ない電圧降下を発生させる。
上記の構成を有する制御装置10は、制御対象122からの大きなグランド電流が流れ込むPG144のみが、筐体104及び車体110を介してACG124のグランド端子に電気的に接続され、SG140及びLG142は、それぞれ、ワイヤハーネスを構成するケーブル128のグランド線134b、134cを介してACG124のグランド端子に接続される。
このため、制御装置10は、PG144から筐体104及び車体110に流れ出す大きなグランド電流により、当該グランド電流の経路に沿って筐体104及び車体110に電圧降下が生じ、PG144の電位が変動したとしても、SG140及びLG142の電位はACG124のグランド端子の電位に維持され、制御動作の異常や制御誤差の発生が防止される。
なお、回路基板100上の電気回路は、図1に示す例では一つのセンサ及び一つの制御対象を扱うものとして記載されているが、複数のセンサ及び複数の制御対象を扱うものとして構成することもできる。この場合には、例えば、複数のセンサに接続された各グランドラインはSG140にまとめて接続され、複数の制御対象に接続された各グランドラインはPG144に接続されるものとすることができる。また、センサの種類や当該センサにより検知される物理量、許容される検知誤差の大きさ、あるいは、当該センサに対するAD変換回路の必要性の有無等によっては、当該センサのグランドラインを、LG142に接続することもできる。
図2は、図1に示す制御装置10の等価回路を示す電気回路図である。電池200は、ACG124を等価的に表した電源である。ボックス202は、ACG124から見た負荷としての処理回路114及び電源回路116を表し、ボックス204は、プリアンプ112及びセンサ120を表し、ボックス206は、駆動回路118と制御対象122を表している。また、ボックス208、210、212は、それぞれ、グランド電流の通過点としてのLG142、SG140、PG144を表している。さらに、ボックス214及び216は、それぞれケーブル128及び車体110を表している。
図2において、ボックス212(PG144)を通過したグランド電流は、ボックス216(車体110)を介して電池200(ACG124)へ流れる。このとき、ボックス212(PB144)から流れ出るグランド電流は数十Aから数百A程度であり、ボックス216(車体110)における電圧降下Vは無視し得ない値となる。このため、ボックス212(PG144)の電位はVとなる。
一方、ボックス208(LG142)及び210(SG140)を通過したグランド電流はボックス214(ケーブル128)を介して電池200(ACG124)へ流れる。このとき、ボックス208(LG142)及び210(SG140)から流れ出るグランド電流は数A程度であり、ボックス214(ケーブル128)は単なる導体として機能し、ボックス208(LG142)及び210(SG140)は電池200(ACG124)のグランド電位(0V)となる。
本実施形態では、制御対象122のグランド電位がPG144と同様にVとなり、センサ120や処理回路114等のグランド(SG140、LG142)の電位(0V)と異なるものとなるが、PG144の電位変動は制御対象122の動作における誤差としてセンサ120により検知され補償され得るので、制御動作の異常や制御誤差の発生は回避することができる。
本実施形態に係る制御装置10は、上述したように、制御回路を構成する電気部品のグランドを電源たるACG124のグランドに接続する複数のグランド接続部、すなわちSG140、LG142、PG144を有し、当該複数のグランド接続部は、各グランド接続部から流れ出すグランド電流の範囲が異なっている。また、これら複数のグランド接続部のうち、所定の電流値以上のグランド電流が流れ出すグランド接続部のみ、すなわちPG144のみが、筐体104と電気的に接続され、筐体104を介して電源、すなわちACG124のグランドに電気的に接続され、他のグランド接続部であるSG140及びLG142は導電線、すなわちケーブル128のグランド線134b及び134cを介して電源たるACG124のグランドに接続されている。ここで、上記「所定の電流値」とは、上述の説明から明らかなように、筐体104及び又は車体110において無視し得ない電圧降下を発生し得る所定の電流値を意味する。
上記構成により、本制御装置10は、上記所定の電流値以上のグランド電流が流れるPG144を除く、SG140とLG142だけがそれぞれワイヤハーネスを介してACG124に接続されるため、コネクタ102に接続されるワイヤハーネスの芯線数(導電線の数)を減らすことができ、コネクタ102を小型化して制御装置10を小型化できると共に、コストを低減することができる。また、本制御装置10では、PG144を導体板164により筐体104に接続するため、筐体104を輻射雑音に対するシールドとして利用しつつ、回路基板100上で発生した熱を導体板164を介して筐体104へ逃がすことができる。このため本制御装置10では、SG140、LG142、PG144のすべてのグランドをワイヤハーネスを介してACG124に接続する従来の構成に比べ、制御回路の対雑音性を向上させつつ放熱効率を向上させることができ、制御装置10自体の小型化が容易となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る制御装置について説明する。
第1の実施形態に係る制御装置10では、SG140(信号用グランド)及びLG142(論理回路用グランド)をケーブル128を介してACG124に接続し、PG144(電力用グランド)のみを筐体104に電気的に接続して車体110経由でACG124に接続しているのに対し、本実施形態に係る制御装置は、信号用グランド及び論理回路用グランドを筐体104に接続して車体110経由でACG124に接続し、電力用グランドのみをケーブル経由でACG124に接続する。
また、処理回路は、他装置との通信を行う通信器としての機能を有し、当該処理回路は、自装置の論理回路用グランドと他装置の通信器のグランドとを接続する車体110により構成されるグランドラインと、他装置の通信器に接続された信号線とにより、他装置との通信を確立する。
本実施形態によれば、第1の実施形態に係る制御装置10と同様にワイヤハーネスの芯線数を減らしてコスト低減と制御装置の小型化を図ることができると共に、同じ車両内に搭載された他の装置、例えば他の制御対象を制御する制御装置との間の通信を、1本の信号線のみを用いて行うことができる。
図3は、第2の実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。なお、図3においては、第1の実施形態に係る制御装置10(図1)の構成要素と同一の構成要素については、図1に用いた符号と同じ符号を用いて示している。
本制御装置30は、第1の実施形態に係る制御装置10と同様の構成を有するが、制御装置10の回路基板100及びコネクタ102に代わり、回路基板100及びコネクタ102とはグランドラインの構成を異にする回路基板300及びコネクタ302を有する。
コネクタ302には、図1に示すコネクタ102と異なり、ケーブル128に代わり、ACG124から回路基板300上の電気部品等に電力を供給する電源線334aと、ACG124のグランド端子が接続された1本のグランド線334bとを有するケーブル328が接続される。さらに、コネクタ302には、制御装置30が他装置320と通信するための信号線338を有するケーブル326が接続されている。
回路基板300は、信号用グランドであるSG340と、論理回路用グランドであるLG342と、電力用グランドであるPG344と、と有する。また、回路基板300上には、図1に示す処理回路114に代えて、処理回路114の機能を有すると共に他装置320との通信を行う通信器でもある処理回路314が配されている。
PG344は、図1に示すPG144とは異なり、筐体104とは電気的に接続されておらず、回路基板300上に形成された配線ライン352を介して、ACG124のグランド端子に接続されたケーブル328のグランド線334bに接続されている。
LG342は、導体板364を介して筐体104に電気的に接続され、回路基板300上に形成された配線ライン358によりSG340に接続されている。
処理回路314は、回路基板300上に形成された配線ライン370を介して、他装置320の通信インタフェース(不図示)に接続されたケーブル326の信号線338と接続されている。ここで、他装置320のグランドは、車体110に接続されており、これにより、グランドラインを構成する車体110と信号線338とにより、制御装置30と他装置320との間で通信が確立される。
その他の構成は、図1に示す制御装置10と同じであるので、図1についての説明を援用する。
図4は、図3に示す制御装置30の等価回路を示す電気回路図である。電池400は、ACG124を等価的に表した電源である。ボックス402は、ACG124から見た負荷としての処理回路314及び電源回路116を表し、ボックス404は、プリアンプ112及びセンサ120を表し、ボックス406は、駆動回路118と制御対象122を表している。また、ボックス408、410、412は、それぞれ、グランド電流の通過点としてのLG342、SG340、PG344を表している。さらに、ボックス414及び416は、それぞれケーブル328及び車体110を表している。
ボックス412(PG344)を通過したグランド電流は、ボックス414(ケーブル328)を介して電池400(ACG124)へ流れる。このとき、ボックス412(PB344)から流れ出るグランド電流は数十Aから数百A程度であり、ボックス414(ケーブル328)における電圧降下Vは無視し得ない値となる。このため、ボックス412(PG344)の電位はVとなる。
一方、ボックス408(LG342)及び410(SG340)を通過したグランド電流はボックス416(ケーブル128)を介して電池400(ACG124)へ流れる。このとき、ボックス408(LG342)及び410(SG340)から流れ出るグランド電流は数A程度であり、ボックス416(車体110)は単なる導体として機能し、ボックス408(LG342)及び410(SG340)は電池400(ACG124)のグランド電位(0V)となる。
すなわち、制御装置30においても、第1の実施形態に係る制御装置10と同様に、制御対象122のグランドが接続されたグランドパターン、すなわち、PG344の電位(V)のみが、他のグランドパターンSG140及びLG142の電位(0V)と異なるものとなるが、PG344の電位変動は制御対象122の動作における誤差としてセンサ120により検知され補償され得るので、制御動作の異常や制御誤差の発生は回避することができる。
なお、本実施形態においては、PG344をグランド線334bによりACG124のグランド端子に接続するものとしたが、上記のとおりPG344の電位変動に起因する制御動作の異常や制御誤差の発生は回避し得るものであるので、PG344の接続先をACG124以外、例えば、ACG124のグランドが接続されたエンジン本体の金属部分(エンジングランド)に接続するものとしてもよい。
本実施形態に係る制御装置30は、制御回路を構成する電気部品のグランドを電源たるACG124のグランドに接続する複数のグランド接続部、すなわちSG340、LG342、PG344を有し、当該複数のグランド接続部は、各グランド接続部から流れ出すグランド電流の範囲が異なっている。また、これら複数のグランド接続部のうち、所定の電流値未満のグランド電流が流れ出すグランド接続部のみ、すなわちSG340及びLG342のみが、筐体104と電気的に接続され、筐体104を介して電源、すなわちACG124のグランドに電気的に接続され、他のグランド接続部であるPG344は導電線、すなわちケーブル328のグランド線334bを介して電源たるACG124のグランドに接続されている。ここで、上記「所定の電流値」とは、上述の説明から明らかなように、筐体104及び又は車体110において無視し得ない電圧降下を発生させない所定の電流値を意味する。
上記構成により、本制御装置30は、上記所定の電流値未満のグランド電流が流れるSG340及びLG342を除く、PG344だけがワイヤハーネスを介してACG124に接続されるため、第1の実施形態に係る制御装置10と同様に、コネクタ302に接続されるワイヤハーネスの芯線数(導電線の数)を減らすことができ、コネクタ302を小型化して制御装置30を小型化できると共に、コストを低減することができる。また、本制御装置30では、LG342を導体板364により筐体104に接続するため、筐体104を輻射雑音に対するシールドとして利用しつつ、回路基板300上で発生した熱を導体板364を介して筐体104へ逃がすことができる。このため本制御装置30では、SG340、LG342、PG344のすべてのグランドをワイヤハーネスを介してACG124に接続する従来の構成に比べ、制御回路の対雑音性を向上させつつ放熱効率を向上することができ、制御装置30自体の小型化が容易となる。さらに、本制御装置30では、同じ車両内に搭載された他の装置との通信を、1本の信号線のみを用いて行うことができ、通信に伴うワイヤハーネスの芯線数の増加を最低限に抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る制御装置は、制御回路を構成する電気部品のグランドを電源のグランドに接続する複数のグランド接続部を有し、当該複数のグランド接続部は、各グランド接続部から流れ出すグランド電流の範囲が異なっている。そして、これら複数のグランド接続部のうち、所定の電流値以上のグランド電流が流れ出すグランド接続部のみ、又は、所定の電流値未満のグランド電流が流れ出す前記グランド接続部のみが、前記筐体と電気的に接続されて前記筐体を介して前記電源のグランドに電気的に接続され、他のグランド接続部は導電線を介して前記電源のグランドに接続されている。
上記構成により、本制御装置は、当該制御装置に接続されるワイヤハーネスの芯線数(導電線の数)を減らすことができ、ワイヤハーネスが接続されるコネクタを小型化して制御装置を小型化できると共に、コストを低減することができる。また、いずれかのグランド接続部と筐体とを接続することにより、筐体を輻射雑音に対するシールドとして利用しつつ、当該接続部を介して回路基板の熱を逃がして放熱効率を向上させることができるので、制御回路の対雑音性が向上すると共に、制御装置の小型化が容易となる。
10、30・・・制御装置、100、300・・・回路基板、102、302・・・コネクタ、104・・・筐体、110・・・車体、112・・・プリアンプ、114・・・処理回路、116・・・電源回路、118・・・駆動回路、120・・・センサ、122・・・制御対象、124・・・ACG、140、340・・・信号用グランド(SG)、142、342・・・論理回路用グランド(LG)、144、344・・・電力用グランド(PG)、126、128、130、326、328・・・ケーブル。

Claims (5)

  1. 制御回路と、電源のグランドに対し直接又は間接に電気的に接続される、前記制御回路を収容する筐体と、備える制御装置であって、
    前記制御回路は、当該制御回路を構成する電気部品のグランドを前記電源のグランドに接続する複数のグランド接続部を有し、
    前記複数のグランド接続部のうち、所定の電流値未満のグランド電流が流れ出す前記グランド接続部が、前記筐体と直流的に接続されて前記筐体を介して前記電源のグランドに直流的に接続され、他のグランド接続部は、直流的には前記筺体を介することなく、前記制御装置の外部に設けられた導電線を介して前記電源のグランドに直流的に接続される、
    制御装置。
  2. 請求項1に記載された制御装置において、
    前記他のグランド接続部は、前記制御回路の制御対象のグランドが接続されたグランド接続部が含まれる
    制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載された制御装置において、
    前記制御回路はセンサからの信号に基づいて動作し、
    前記所定の電流値未満のグランド電流が流れ出すグランド接続部は、前記センサのグランドが接続されたグランド接続部である、
    制御装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載された制御装置において、
    他装置と通信するための通信器を備え、
    前記通信器のグランドは、前記所定の電流値未満のグランド電流が流れ出すグランド接続部に接続され
    前記通信器は、
    前記制御装置の外部に設けられた導電線により構成される信号線と、前記グランド接続部に接続された前記筐体を含むグランドラインとにより、前記他装置との通信を行う、
    制御装置。
  5. 前記制御装置は、車両に搭載されて当該車両の動作を制御するものである、
    請求項1ないし4に記載の制御装置。
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