JP2012048942A - センサ内蔵コネクタの電磁シールド構造、及びセンサ内蔵コネクタにおける電磁ノイズ除去方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車制振装置において、アクチュエータに備え付けのコネクタに一体に封入された加速度センサの基板、及び当該基板とコントローラとを接続する電源線、信号検出線等の各線に対する電磁ノイズの影響をなくして、アクチュエータの制振振動による車体振動の制振効果を高める。
【解決手段】コネクタC1の底板部8には、基板封入部3に封入された加速度センサSの基板31及びセンサ制御端子Tsと、アクチュエータ電源端子Taとの間に、アクチュエータの電源線及びその端子Taを流れる電流が原因となって発生する電磁ノイズに対する電磁シールドを行うためのシールド板B1が埋設されて、その下端部は、嵌入部2に入り込んでいる。
【選択図】図2
【解決手段】コネクタC1の底板部8には、基板封入部3に封入された加速度センサSの基板31及びセンサ制御端子Tsと、アクチュエータ電源端子Taとの間に、アクチュエータの電源線及びその端子Taを流れる電流が原因となって発生する電磁ノイズに対する電磁シールドを行うためのシールド板B1が埋設されて、その下端部は、嵌入部2に入り込んでいる。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車の車体の発生振動に対して相殺関係を有する制振振動を生起させて、当該車体の振動を制振するための自動車制振装置に使用されるセンサ内蔵コネクタの電磁シールド構造、及びセンサ内蔵コネクタにおける電磁ノイズ除去方法に関するものである。
なお、本明細書の全体を通じて「車体に対して接地させる」という表現が随所に用いられているが、「車体に対して接地させる」とは、車体自体に直接に接地させることのみならず、当該車体に搭載された制振用のアクチュエータのフレーム等に対して接地させることも含む表現である。
なお、本明細書の全体を通じて「車体に対して接地させる」という表現が随所に用いられているが、「車体に対して接地させる」とは、車体自体に直接に接地させることのみならず、当該車体に搭載された制振用のアクチュエータのフレーム等に対して接地させることも含む表現である。
自動車制振装置は、特許文献1にも開示されているように、自動車の車体における制振したい位置である参照点に取付けられて、当該参照点における振動加速度を検出する加速度センサと、前記車体における制振力を生起させる位置である制振力印加点に取付けられて、自動車から発生する振動に対して相殺関係を有する制振振動を生起させるアクチュエータと、前記加速度センサの検出信号に基づいた制振振動を前記アクチュエータから生起させるべく、当該アクチュエータをコントロールするコントローラーとを備えた装置であって、制振力印加点の配置とは無関係に、参照点の制振を効果的に行える装置である。
アクチュエータとしては、振動子を往復直線運動させる構成のものが多用され、代表的には、レシプロモータが挙げられる。そして、基本的な制振原理は、参照点に取付けられた加速度センサにより、当該参照点における自動車のエンジンの作動が原因の振動の周波数、位相、振幅を測定して、前記アクチュエータから、自動車の発生振動の位相に対して180°異なるように反転され、しかも自動車の発生振動の振幅に対応する振幅の制振振動を生起させ、当該制振振動と自動車の振動とを相殺させて制振している。
例えば、図20に示される例では、車体81における振動発生源であるエンジンEの近傍(制振力印加点)にアクチュエータAが取付けられると共に、運転席の近傍(参照点)に加速度センサS’が取付けられて、当該アクチュエータA及び加速度センサS’は、それぞれ電源線82及び電源線、信号検出線等を纏めたワイヤーハーネス83によってコントローラKに接続されている。このように、参照点(加速度センサS’が取付けられた位置)P1 と制振力印加点(アクチュエータAが取付けられた位置)P2 とが離れている場合には、アクチュエータAと加速度センサS’とは、それぞれコントローラKに対して個別の電源線82及びワイヤーハーネス83並びに個別のコネクタ(図示せず)によってそれぞれ接続されている。
一方、車体に対する配置スペース等の観点から、参照点と制振力印加点とを同一にしたい場合、即ち、アクチュエータと加速度センサとを車体の同一場所に設置したい場合においても、当該アクチュエータ及び加速度センサをコントローラに対してそれぞれワイヤーハーネス及びコネクタによって個別に接続しようとすると、ハーネス及びコネクタの配置位置が同一又は近接しているために、大きな配置スペースを無駄に取ってしまう。また、設置場所が狭隘な場合において、個別にコネクタ接続を行うと、アクチュエータと加速度センサとを纏めて同一場所に配置できないか、或いは配置できたとしても配線作業が難しい場合がある。
上記問題を解決すべく、本発明の発明者は、アクチュエータに設けられたコネクタの内部に加速度センサを一体に封入して、当該加速度センサの複数の線の一端部を前記コネクタの内部のセンサ端子を介して加速度センサの基板に接続するという新規な着想を得た。
しかし、上記着想は、アクチュエータと加速度センサとの二つの機器において、コネクタの数が一つになる利点がある反面、アクチュエータに給電するための電源線に流れる電流(強電流)と、加速度センサの信号検出線に流れる電流(弱電流)との間には、数千倍程度の大きさの差がある場合があり、アクチュエータの電源線を流れる電流により電磁ノイズが発生して、当該アクチュエータの電源線に近接し配置された加速度センサの側の電磁環境が悪化される。具体的には、加速度センサの基板に取付けられたセンサ素子の検出精度が低下されたり、加速度センサの基板により検出された振動加速度に係る検出信号が信号検出線を通してコントローラの側に送られる際に、周辺の電磁ノイズにより、当該検出信号を表示する出力電圧が変化させられて、正確な検出値がコントローラの側に出力されなくなる。この結果、車体の発生振動に対して正確に相殺関係を有する制振振動を生起させられなくなって、制振の精度が低下するという問題がある。
本発明は、自動車制振装置において、アクチュエータに備え付けのコネクタに一体に封入された加速度センサの基板、及び当該基板とコントローラとを接続する電源線、信号検出線等の各線に対する電磁ノイズの影響をなくして、アクチュエータの制振振動による車体振動の制振効果を高めることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、自動車の車体から発生する振動に対して相殺関係を有する制振振動をアクチュエータから生起させて制振する構成の自動車制振装置の当該アクチュエータに使用されるセンサ内蔵コネクタであって、前記センサ内蔵コネクタは、電源線の先端部に一体に取付けられたコネクタプラグが接続される前記アクチュエータに備え付けのコネクタの内部に加速度センサが封入され、当該加速度センサの電源線、信号検出線等の複数本の線の先端部は、前記コネクタ内のセンサ端子を介して加速度センサの基板に接続された構成であり、前記加速度センサの基板、及び当該加速度センサと接続されるセンサ制御端子と、前記アクチュエータに給電するためのアクチュエータ電源端子との間に、電磁シールドを行うシールド板が前記車体に対して接地された状態で埋め込まれていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、加速度センサの基板、及び当該加速度センサと接続されるセンサ制御端子と、アクチュエータに給電するためのアクチュエータ電源端子との間に、電磁シールドを行うシールド板が自動車の車体に対して接地された状態で埋め込まれているので、前記シールド板が、アクチュエータの電源線、及びアクチュエータ電源端子の部分に流れる電流により発生する電磁ノイズの影響を直接に受けて、当該シールド板の内部に車体に向けて電流が流れる等して、加速度センサの基板に対する電磁ノイズの影響が緩和される。この結果、アクチュエータに備え付けのコネクタ内に封入された加速度センサからは、当該加速度センサが設置されている参照点の振動加速度に対応した正しい信号が検出されて、コントローラに向けて出力されて、自動車の車体の発生振動に対応した制振振動がアクチュエータから生起されて、制振効果が高められる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記シールド板の一部は、前記センサ制御端子及びアクチュエータ電源端子が露出配置されているコネクタ本体部の内部に露出して、リテーナとして機能するリテーナ部となっていることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、シールド板の一部は、リテーナ部となって、コネクタ本体部の内部に露出配置されて、コネクタに対してコネクタプラグを差し込む際の粗位置決めを行うリテーナとして機能しているために、シールド板は、コネクタ内における電磁シールドと、リテーナとの双方の機能を果たす。
また、請求項3の発明は、自動車の車体から発生する振動に対して相殺関係を有する制振振動をアクチュエータから生起させて制振する構成の自動車制振装置の当該アクチュエータに使用されるセンサ内蔵コネクタであって、前記センサ内蔵コネクタは、電源線の先端部に一体に取付けられたコネクタプラグが接続される前記アクチュエータに備え付けのコネクタの内部に加速度センサが封入され、当該加速度センサの電源線、信号検出線等の複数本の線の先端部は、前記コネクタ内のセンサ端子を介して加速度センサの基板に接続された構成であり、前記加速度センサの基板における前記アクチュエータに給電するためのアクチュエータ電源端子と対向する面の全面又は一部が金属膜で覆われて、当該金属膜は、コネクタ本体の内部に埋め込まれた接地体又は前記加速度センサの接地線の少なくとも一方を介して前記車体に接地されていることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、加速度センサの基板におけるアクチュエータ電源端子と対向する面の全面又は一部が金属膜で覆われて、当該金属膜は、コネクタ本体の内部に埋め込まれた接地体又は前記加速度センサの接地線の少なくとも一方を介して前記車体に接地されているために、アクチュエータの電源線に流れる電流が原因となって生ずる電磁ノイズにより、前記金属膜の内部において、車体に向けて電流が流れる等して、加速度センサの基板に対する電磁ノイズの影響が直接に及ばなくなる。
請求項4の発明は、自動車の車体から発生する振動に対して相殺関係を有する制振振動をアクチュエータから生起させて制振する構成の自動車制振装置の当該アクチュエータに使用されるセンサ内蔵コネクタであって、前記センサ内蔵コネクタは、電源線の先端部に一体に取付けられたコネクタプラグが接続される前記アクチュエータに備え付けのコネクタの内部に加速度センサが封入され、当該加速度センサの電源線、信号検出線等の複数本の線の先端部は、前記コネクタ内のセンサ端子を介して加速度センサの基板に接続された構成であり、当該加速度センサの複数本の線をワイヤーハーネスにして束ねるためのハーネス材を導体で構成するか、或いは絶縁体からなるハーネス材の外周を導体から成るシールド被膜で覆って、前記ハーネス材又は前記シールド被膜は、前記車体に接地されていることを特徴としている。
アクチュエータと加速度センサとが自動車の車体における同一位置に設置されると、コントローラに接続されるアクチュエータの電源線と、加速度センサの電源線、信号検出線等の複数本の線とが並走することになって、加速度センサの各線は、全長に亘ってアクチュエータの電源線を流れる電流によって電磁ノイズの影響を受ける。請求項4の発明によれば、加速度センサの複数本の線をワイヤーハーネスにして束ねるためのハーネス材を導体で構成するか、或いは絶縁体からなるハーネス材の外周が導体から成るシールド被膜で覆われているために、アクチュエータの電源線に流れる電流に起因して発生する電磁ノイズによって、導体からなるハーネス材、或いは同様のシールド被膜に自動車の車体に向けて電流が流れる等して、加速度センサの各線に対する電磁ノイズの影響が直接に及ばなくなる。
請求項5の発明は、自動車の車体から発生する振動に対して相殺関係を有する制振振動をアクチュエータから生起させて制振する構成の自動車制振装置の当該アクチュエータに使用されるセンサ内蔵コネクタであって、前記センサ内蔵コネクタは、電源線の先端部に一体に取付けられたコネクタプラグが接続される前記アクチュエータに備え付けのコネクタの内部に加速度センサが封入され、当該加速度センサの電源線、信号検出線等の複数本の線の先端部は、前記コネクタ内のセンサ端子を介して加速度センサの基板に接続された構成であり、前記加速度センサから出力される振動加速度に係る信号の信号検出線を2本用いて、同一の検出信号を前記2本の信号検出線により差動出力させて、同位相のノイズ出力をなくすことにより、電磁ノイズを除去することを特徴としている。
請求項5の発明は、加速度センサから出力される振動加速度に係る信号の信号検出線を2本用いて、同一の検出信号を前記2本の信号検出線により差動出力させて、即ち、アナログ出力信号を差動増幅回路を用いて操作して、同位相のノイズ出力をなくすことにより、電磁ノイズを除去できる。
本発明によれば、自動車制振装置において、制振振動を生起させるアクチュエータに備え付けのコネクタ内に加速度センサを封入させて、加速度センサのコネクタをアクチュエータに備え付けのコネクタと兼用させた構造において、強電流が流れるアクチュエータの電源線と、弱電流が流れる加速度センサの各線、及び/又は加速度センサの基板とを、物理的に電磁シールドするか、或いは加速度センサの検出信号を差動出力させることにより、電子回路的に電磁シールドしているので、加速度センサの基板、及び各線に対する電磁ノイズの影響をなくして、アクチュエータの制振振動による車体振動の制振効果を高めることができる。
本発明は、自動車の車体81における参照点P1 と制振力印加点P2 とを同一にして、アクチュエータAのコネクタC1 の内部に加速度センサSを一体に封入することにより、当該加速度センサSのコネクタを不要した構成において、強電流が流れるアクチュエータの電源線と、弱電流が流れる加速度センサの各線及び/又は加速度センサの基板とを、物理的に電磁シールドするか、或いは加速度センサの検出信号を差動出力させることにより、電子回路的に電磁シールドすることを要旨としている。このため、センサ内蔵コネクタの電磁シールド構造の観点から、以下、複数の実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。なお、電磁シールド構造が異なるコネクタに対しては、基本符号(C)に添字を付して区別する。
実施例1の電磁シールド構造を備えたコネクタC1 は、図1〜図4に示されるように、内部に加速度センサSの基板31が垂直に封入配置されて、当該基板31とアクチュエータ電源端子Taとの間にシールド板B1 が埋設配置された例である。図1〜図3は、それぞれコネクタC1 の正面図、側面断面図(図1のX−X線断面図)及び平面図であり、図4は、コネクタC1 とコネクタプラグ61との関係を示す図である。
また、図5に示されるように、制振振動を生起させるアクチュエータAのフレーム51は、複数本のボルト52 を介して車体81に固定され、当該フレーム51の上面開口を閉塞する蓋体53の取付け孔54にコネクタC1 の嵌入部2が嵌入されて、当該アクチュエータAの蓋体53に複数本のボルト43を介してコネクタC1 が取付けられる。この取付状態において、コネクタC1 のアクチュエータ電源端子Taは、当該アクチュエータAの導通部55に接続されて、給電可能となる。
また、アクチュエータAのコネクタC1 は、樹脂の射出成形により形成されて、一端が開口されていて、L字状に折り曲げられたアクチュエータ電源端子Taが内部に埋設配置される方形筒状のコネクタ本体部1と、下端面が開口するように当該コネクタ本体部1と一体に形成されて、前記アクチュエータAのフレーム41に設けられた接続口42に挿入して嵌め込まれる円筒状の嵌入部2と、前記コネクタ本体部1の背面側に一体に形成されて、加速度センサSの基板31を封入して配置させるための基板封入部3と、前記嵌入部2と当該基板封入部3との間であって、前記コネクタ本体部1の両側に一体に設けられた固定板部4とを備えている。
また、基板封入部3は、背面視で方形状をなしていて、コネクタ本体部1の開口と反対側である背面側に開口されている。コネクタ本体部1と基板封入部3の上面は、同一面となっていて、コネクタ本体部1と固定板部4との間には、所定の隙間が形成されているが、基板封入部3と固定板部4とは一体に形成されている。このため、コネクタ本体部1と基板封入部3は、いずれも横辺の長さが同一の長方形状であるが、コネクタ本体部1の細長比は、基板封入部3の細長比よりも大きい。また、円筒状の嵌入部2の外周には、アクチュエータAのフレーム41の接続口42に挿入して嵌め込んだ状態で、当該フレーム41の外部との水密を保持させるためのOリング5が嵌め込まれている。なお、図1〜図3において、6は、コネクタプラグ61の抜け止め防止のためのフック部を示し、7は、コネクタC1 を成形する樹脂の量を減じるための溝を示す。
また、アクチュエータAを駆動させるための電源の端子である2本のアクチュエータ電源端子Taは、L字状に折り曲げられていて、その両端部がそれぞれコネクタ本体部1及び嵌入部2の内部に露出するように、当該コネクタ本体部1及び基板封入部3に共通の底板部8に埋設されている。アクチュエータ電源端子Taにおけるコネクタ本体部1の内部に露出した部分は、当該コネクタ本体部1の高さ方向の中央部よりも嵌入部2の側に僅かに偏って配置されており、アクチュエータ電源端子Taにおける嵌入部2の内部に露出した部分は、その下端の開口から僅かに突出している。
また、加速度センサSは、基板31の表面に特定の方向の加速度を検出可能な種々のセンサ素子32が実装されたものである。コネクタC1 の基板封入部3には、加速度センサSの基板31が垂直に配置されて、周囲に充填されたエポキシ樹脂11内に埋設された状態となって封入されている。この加速度センサSの基板31は、当該基板31に実装されたセンサ素子32の加速度の応答方向が基板31の面に対して平行な方向を含むものである。具体的には、センサ素子32の加速度の応答方向が垂直方向のみの場合、及び垂直方向と前記基板31に平行な水平方向との2方向である場合とがある。また、加速度センサSの基板31とコントローラKとは、4本の線で接続されていて、当該4本の線の端子であるストレート状のセンサ端子Tsは同数で構成されて、先端部がコネクタ本体部1の内部に露出されて、コネクタC1 の底板部8を貫通して基板31に接続されている。前記した「4本の線」とは、基板31に対して電源を供給する電源線Ws1 、基板31により検出された加速度に係る信号をコントローラKに送る信号検出線Ws2 、例えば加速度センサSのテストのための信号をコントローラKから当該加速度センサSに送るコントロール線Ws3 及びアースに係るグランド線Ws4 から成る。
また、図4に示されように、上記した「4本の線(Ws1 〜Ws4 )」は、束ねられてワイヤーハーネスWHとなっていて、その一端部(先端部)には、アクチュエータAのコネクタC1 に差し込まれるコネクタプラグ61が連結されていて、その他端部は、コントローラプラグ(図示せず)を介してコントローラKに接続される。また、当該コネクタプラグ61には、加速度センサSの基板31に接続される上記した「4本の線(弱電線)」の他に、アクチュエータAに給電を行う電源線(強電線)Waが連結されている。即ち、コネクタC1 が2種類の端子Ta,Tsを備えているのに対応して、当該コネクタC1 に接続されるコネクタプラグ61には、それぞれ2種類の端子Ta,Tsに接続される前記した「4本の線Wa1 〜Wa4 」及び電源線Waが連結されている。
また、図1及び図2に示されるように、コネクタC1 の底板部8には、基板封入部3に封入された加速度センサSの基板31及びセンサ制御端子Tsと、アクチュエータ電源端子Taとの間に、アクチュエータAの電源線Wa及びその端子Taを流れる電流が原因となって発生する電磁ノイズに対する電磁シールドを行うためのシールド板B1 が埋設されて、その下端部は、嵌入部2に入り込んでいる。即ち、シールド板B1 は、金属板等の導体で構成されて、その上端部が僅かに直角に屈曲されて、当該上端屈曲部Baは、両端子Ta,Tsの間に配置され、残りの大部分は、アクチュエータ電源端子Taと加速度センサSの基板31との間に配置されている。シールド板B1 における嵌入部2に挿入された部分の端部は、アース線(図示せず)を介してアクチュエータAのフレーム41に接続されることにより、当該シールド板B1 は、自動車の車体81に接地(G)されている。
また、コネクタC1 は、図1に示されるように、アクチュエータAのフレーム41に2本のボルト43を介して固定される。即ち、コネクタC1 の嵌入部2を前記フレーム41の接続口42に嵌入した状態で、コネクタC1 の固定板部4の両端部に設けられた各ボルト孔4aに挿通した各ボルト43により、当該コネクタC1 は、アクチュエータAのフレーム41に固定される。コネクタC1 の嵌入部2を前記フレーム41の接続口42に挿入して嵌め込むと、当該コネクタC1 のアクチュエータ電源端子Taは、当該アクチュエータAの側の接続部(図示せず)に接続されて、アクチュエータ電源が供給可能となると共に、前記シールド板B1 の下端部は、接地線(アース線)〔図示せず〕に接続されて、当該シールド板B1 は自動車の車体81に接地される。
また、図4に示されるように、アクチュエータAのフレーム41に接続されたコネクタC1 のコネクタ本体部1に対して、加速度センサSのワイヤーハーネスWS及びアクチュエータAの電源線Waの各先端部に連結されたコネクタプラグ61を差し込むと、アクチュエータAに対して給電可能となると共に、加速度センサSの基板31とコントローラKとが接続される。このように、アクチュエータAのコネクタC1 の内部に加速度センサSの基板31が一体に封入されていて、当該コネクタC1 に対してコネクタプラグ61を差し込むのみで、アクチュエータAに給電可能となって起動し得る状態になると共に、加速度センサSの基板31とコントローラKとが接続されて、自動車の車体81における参照点P1 で発生する振動の加速度の正確な検出が可能となる。
そして、上記のようにして、加速度センサSにより参照点P1 の振動の加速度が検出される場合に、コネクタC1 における加速度センサSの基板31とアクチュエータ電源端子Taとの間にシールド板B1 を埋設するという簡単な構造によって、アクチュエータAの電源線Waを流れる電流に起因する電磁ノイズが効果的に除去されるので、加速度センサSによる振動の加速度の検出の精度が高められる。
実施例1の電磁シールド構造を備えたコネクタC1 は、当該コネクタC1 の内部に埋設されたシールド板B1 により電磁シールドする構造であるのに対して、実施例2の電磁シールド構造を備えたコネクタC2 は、図6に示されるように、加速度センサSの基板31におけるアクチュエータ電源端子Taと対向する面(背面)の全面を銅箔12で覆って、電磁シールドする点が異なる。銅箔12を使用した電磁シールド構造により、コネクタC2 の内部にシールド板B1 を埋設する電磁シールド構造(以下、「一般的電磁シールド構造」という)に対して、コネクタC2 の内部にシールド板B1 を埋設することなく、基板31の全面を電磁シールドできる利点がある。この結果、コネクタC2 の基本形状を変更する必要がなくなって、低コストで実施できる。なお、銅箔12の部分は、当該銅箔12に接続されている加速度センサSのグランド線(アース線)Ws4 により、コントローラKの側に接地されている。
実施例2の電磁シールド構造を備えたコネクタC2 は、加速度センサSの基板31の背面を覆っている銅箔12は、グランド線(アース線)Ws4 によりコントローラKの側に接地されているのに対して、実施例3の電磁シールド構造を備えたコネクタC3 は、図7に示されるように、基板31の背面を覆っている銅箔12と、アクチュエータAのフレーム41とがグランドピン(アースピン)13により接続された点が異なる。実施例3のコネクタC3 においては、基板31の背面を覆う銅箔12は、グランドピン13を介してアクチュエータAのフレーム41に接地されていると共に、加速度センサSのグランド線Ws4 を介してコントローラKの側にも接地されているが、一般的には、グランドピン13は、加速度センサSのグランド線Ws4 よりも断面積が大きいので、材質の相違を無視すると、グランドピン13の電気抵抗がグランド線Ws4 の電気抵抗よりも小さいために、電磁ノイズに起因して銅箔12内に流れる電流は、グランドピン13の側に多く流れる。このため、実施例3のコネクタC3 は、実施例2のコネクタC2 に比較して接地効果が高くなるため、電磁ノイズのシールド効果が高まる。
実施例3の電磁シールド構造を備えたコネクタC3 では、加速度センサSの基板31の背面を覆っている銅箔12と、加速度センサSの「4本の線Ws1 〜Ws4 」とが接続されているが、実施例4の電磁シールド構造を備えたコネクタC4 は、図8に示されるように、銅箔12に欠損部12aを設けることにより、銅箔12と「4本の線Ws1 〜Ws4 」とを分離させて、電気的に非接続した点が異なる。この電磁シールド構造により、電磁ノイズに起因して銅箔12内に流れる電流の全ては、グランドピン13を通ってアクチュエータAのフレーム41の側に流れて接地される。このため、実施例4のコネクタC4 は、実施例3のコネクタC3 に比較して、基板31の背面を覆っている銅箔12の部分の接地効果が高まって、電磁シールド効果が高まる利点がある。
また、コネクタC4 に封入されている加速度センサSの基板31は、2層構造であるが、図9に示される加速度センサSの基板34は、4層構造であって、最も表側の面のみにセンサ素子32が実装されて、全層が銅箔12で覆われた構造である。センサ制御端子Tsは、センサ素子32が実装された最も表側の層の銅箔12にのみ接続されて、残りの3層の銅箔12に対しては、当該3層の銅箔12に欠損部12aが形成されることにより、センサ制御端子Tsは接続されていない。また、アクチュエータAを介して車体81に接地されるグランドピン15は、最も表側の銅箔12に対してのみ、欠損部12aが設けられることにより非接続となっていて、残りの3層に対しては、全て接続されている。このため、最も表側のセンサ素子32が実装された銅箔12は、センサ制御端子Tsを介してコントローラKの側において車体81に接地されると共に、最も表側の銅箔12を除く残りの3層の銅箔12は、全て前記グランドピン15 に接続されて、アクチュエータAを介して車体81に接続されている。このように、センサ素子32が実装された最も表側の層に対しても銅箔12で覆われて、全体として4層の銅箔12により磁気シールドされるために、磁気シールド効果が高められる。なお、基板の層数を更に増加させて、全ての層に銅箔で覆うことにより、磁気シールド効果を更に高めることができる。ここで、上記した4層の基板34は、計4層のうち3層をシールドに割り当てた例であるが、2層をシールドに、残りの2層をパターンに割り当てることも可能である。更に、4層以上の多層であっても、シールドとパターンの割り当ては、パターン設計、シールド効果等の観点から適宜割り当てることが可能である。
実施例5の電磁シールド構造を備えたコネクタC5 は、図10(a)に示される一般のコネクタC’に設けられているリテーナ9をシールド板B2 として利用するものである。即ち、図10(b)に示されるように、シールド板B2 は、L字状に直角に折り曲げられていて、コネクタ本体部1の内部に配置されて、コネクタC5 に対するコネクタプラグ61の差し込みの粗位置を定めるためのリテーナとしての機能を兼用したリテーナ部B2aと、底板部8に埋設されて、下端部が嵌入部2内に入り込んだシールド部B2bとから成る。実施例5のコネクタC5 は、L字状に折り曲げられたアクチュエータ電源端子Taの全長に亘ってシールド板B2 により覆われるので、電磁シールドの効果が高まると共に、シールド板B2 の一部がリテーナの機能を果すことにより、コネクタC5 に対するコネクタプラグ61の差し込みが容易となる。また、コネクタC5 を射出成形する際において、L字状に折り曲げられたシールド板B2 は、互いに直交するコネクタ側とフレーム側(車体接地側)との双方で支持されるので、成形時における位置決めが容易となる利点もある。
また、実施例6の電磁シールド構造を備えたコネクタC6 は、図11(a)〜(c)に示されるように、固定板部4にシールド板B3 の一部が埋設される構成である。シールド板B3 は、金属板体が直角に折り曲げられて、水平部がリテーナ部B3aとなっていて、垂直板部B3bの両端部に、一般構造のコネクタC’の固定板部4に埋設される埋設板部B3cが水平方向に延設されて、その両端部にボルト孔14が設けられた形状である。シールド板B3 の垂直板部B3b及び埋設板部B3cは、一般構造のコネクタC’の底板部8及び固定板部4にそれぞれ埋設されて、リテーナ部B3aは、コネクタ本体部1の内部に配置される。シールド板B3 の埋設板部B3cの両端部に形成された一対のボルト孔14のピッチは、一般構造のコネクタC’の固定板部4に設けられた一対のボルト孔4aのピッチと同一であるが、ボルト孔14の内径は、ボルト孔4aの内径よりも小さくて、図11(c)に示されるように、固定用のボルト43は、シールド板B3 のボルト孔14の内周に接触する構造になっている。これにより、シールド板B3 は、アクチュエータAのフレーム41に対して接地される。実施例6のコネクタC6 は、シールド板B3 の一部がリテーナ部B3aとして機能しているのに加え、埋設板部B3cが固定板部4内に埋設されていて、当該固定板部4の強度が高められると共に、アクチュエータAに対してコネクタC6 をボルト43により固定する際に、当該ボルト43を過度に螺じ込んでも、コネクタC6 の固定板部4の部分が破損を防止できる利点がある。なお、上記例では、シールド板B3 におけるボルトが挿通される部分(埋設板部B3c)は、コネクタC6 の固定板部4を形成する樹脂内に埋設させてあるが、シールド板B3 におけるボルトが挿通される部分をコネクタC6 の固定板部4の下方に露出させて、直接にアクチュエータAのフレーム41に接触させてもよい。これにより、シールド板B3 におけるボルトが挿通される部分から直接に前記フレーム41に電位を落とすことができて、接地効果が高まる利点がある。
実施例1〜6のセンサ内蔵コネクタの電磁シールド構造は、いずれもコネクタC1 〜C6 の内部において、アクチュエータAの電源線Waを流れる電流に起因する電磁ノイズの電磁シールドを行っているのに対して、実施例7の電磁シールド構造は、加速度センサSとコントローラKとを接続する「4本の線(Ws1 〜Ws4 )」をハーネス材33で被覆したワイヤーハーネスWHに対して電磁シールドしている点が、実施例1〜6と異なる。即ち、図12及び図13に示されるように、加速度センサSのワイヤーハーネスWH及びアクチュエータAの電源線Waの各々の一端部(先端部)は、一般のコネクタC’に差し込まれるコネクタプラグ61に接続されていて、ワイヤーハーネスWHのハーネス材33自体が導体で構成されるか、或いはハーネス材33が絶縁体の場合には、絶縁体製のハーネス材33の表面を導体からなるシールド被膜で覆って、コントローラKの側において、前記ハーネス材33を自動車の車体81に接地することにより、前記電磁ノイズに対して電磁シールドしている。
センサ内蔵コネクタでは、加速度センサSのワイヤーハーネスWHと、アクチュエータAの電源線Waとが並走する部分が多いために、ハーネス材33で被覆された加速度センサSの「4本の線(Ws1 〜Ws4 )」は、アクチュエータAの電源線Waを流れる電流に起因する電磁ノイズの影響を受け易い。しかし、「4本の線(Ws1 〜Ws4 )」を被覆するハーネス材33は、当該ハーネス材33自体が導体で構成されるか、或いはハーネス材33が絶縁体の場合には、絶縁体製のハーネス材33の表面を導体からなるシールド被膜で覆ってあるために、当該ハーネス材33の内部に自動車の車体81に向けて電流が流れる等して、電磁シールドされるために、加速度センサSの「4本の線(Ws1 〜Ws4 )」には、電磁ノイズの影響をなくすか、或いは大きく抑制できる。
実施例8の電磁シールド構造は、図14に示されるように、コネクタC2 の内部における電磁シールド構造と、ワイヤーハーネスWHに対する電磁シールド構造との組み合せに係るものである。コネクタC2 とワイヤーハーネスWHとの双方において、独立した磁気シールド構造を施しているので、磁気シールドの効果が高められる。また、コネクタC2 は、加速度センサSの基板31の背面を銅箔12で覆って電磁シールドした構造であって、コネクタC2 に対してコネクタプラグ61を差し込むと、銅箔12とワイヤーハーネスWHのハーネス材33とがセンサ制御端子Tsを介して接続されて、電磁シールドにより銅箔12は、ハーネス材33を介してコントローラKの側において自動車の車体81に接地される。このため、コネクタC2 の側において、アクチュエータAを介して自動車の車体81に接地するための接地端子を設ける必要がなくなって、この分だけコネクタC2 の構造が簡単となる。なお、図14において、GLは、コネクタC2 の銅箔12、センサ制御端子Ts及びワイヤーハーネスWHの間の接地ラインを示す。
実施例9の電磁シールド構造は、図15に示されるように、コネクタC3 の内部における電磁シールド構造と、ワイヤーハーネスWHに対する電磁シールド構造との組み合せに係るものである。実施例8と同様に、コネクタC3 とワイヤーハーネスWHとの双方において、独立した磁気シールド構造を施しているので、磁気シールドの効果が高められる。また、コネクタC3 の側において、グランドピン13を設けて、アクチュエータAを介して自動車の車体81に接地しているので、コントローラKの側のコネクタに接地端子を設ける必要がなくなる。なお、コネクタC3 とコントローラKの双方で接地して、その効果を高めることは可能である。
実施例10の電磁シールド構造は、図16に示されるように、リテーナ部B2aを有するシールド板B2 を備えたコネクタC5 の内部における電磁シールド構造と、ワイヤーハーネスWHに対する電磁シールド構造との組み合せに係るものである。コネクタC5 にコネクタプラグ61を差し込んだ状態において、シールド板B2 のリテーナ部B2aは、ワイヤーハーネスWHのハーネス材33と接続するようになっている。この面からして、シールド板B2 のリテーナ部B2aは、端子として機能している。実施例8,9と同様に、磁気シールドの効果が高められるのに加えて、シールド板B2 のシールド部B2bがアクチュエータAを介して車体81に接地されているため、コントローラKの側のコネクタに接地端子を設ける必要がなくなる。
実施例11の電磁シールド構造は、図17に示されるように、リテーナ部B'2a を有するシールド板B'2を備えたコネクタC'5の内部における電磁シールド構造と、ワイヤーハーネスWHに対する電磁シールド構造との組み合せに係るものである。コネクタC'5のシールド板B'2は、コネクタC5 のシールド板B2 に対してシールド部B'2b が接地されていない点が異なるのみである。従って、コネクタC'5にコネクタプラグ61を差し込んだ状態において、シールド板B'2のリテーナ部B'2a は、ワイヤーハーネスWHのハーネス材33と接続されるために、シールド板B'2及びワイヤーハーネスWHは、いずれもコントローラKの側に接地されるため、コネクタC'5の側に接地端子を設ける必要がなくなる。
実施例12の電磁シールド構造は、図18に示されるように、実施例10に対して、コネクタ側とコントローラ側の双方に接地した点が異なるのみであって、他は、全て同一である。
実施例13の電磁シールド構造は、図19に示されるように、参照点P1 において加速度センサSの基板31から出力される振動加速度に係る検出信号21と、当該検出信号21の反転信号22とを差動出力させて、OPアンプ23により合成して増幅させることにより、検出信号21及び反転信号22が、ワイヤーハーネスWHを構成する2本の信号検出線Ws2で伝送させる途中で乗せられる電磁ノイズに起因する電圧誤差を打ち消して、参照点P1 の振動加速度に係る検出信号21に対応する正しい電圧を差動出力させるものである。このように、アナログ出力信号を差動増幅回路を用いて操作して、同位相のノイズ出力をなくすことにより、電磁ノイズを除去できる。なお、検出信号21と反転信号22とは、異なる2本の信号検出線Ws2を用いて出力される。
また、上記各実施例のコネクタは、いずれもアクチュエータに対して別体構造のものであるが、本発明は、アクチュエータに対して一体に成形されたコネクタに対しても適用可能である。
更に、上記した各実施例では、加速度センサSの基板31,34の振動加速度に対する応答方向の関係で、いずれも基板31,34の配置方向は、垂直となっているが、水平方向に配置される場合もある。
A:アクチュエータ
B1 〜B3 :シールド板
B2a, B'2a :シールド板のリテーナ部
B2b, B'2b :シールド板のシールド部
C1 〜C6 :コネクタ
G:接地
GL:接地ライン
K:コントローラ
P1 :参照点
P2 :制振力印加点
S:加速度センサ
Ta:アクチュエータ電源端子
Ts:センサ制御端子
Wa:アクチュエータの電源線
Ws1〜Ws4:加速度センサの線
WH:ワイヤーハーネス
1:コネクタ本体部
2:嵌入部
3:基板封入部
12:銅箔(金属膜)
13,15:グランドピン
31,34:加速度センサの基板
33:ハーネス材
B1 〜B3 :シールド板
B2a, B'2a :シールド板のリテーナ部
B2b, B'2b :シールド板のシールド部
C1 〜C6 :コネクタ
G:接地
GL:接地ライン
K:コントローラ
P1 :参照点
P2 :制振力印加点
S:加速度センサ
Ta:アクチュエータ電源端子
Ts:センサ制御端子
Wa:アクチュエータの電源線
Ws1〜Ws4:加速度センサの線
WH:ワイヤーハーネス
1:コネクタ本体部
2:嵌入部
3:基板封入部
12:銅箔(金属膜)
13,15:グランドピン
31,34:加速度センサの基板
33:ハーネス材
Claims (5)
- 自動車の車体から発生する振動に対して相殺関係を有する制振振動をアクチュエータから生起させて制振する構成の自動車制振装置の当該アクチュエータに使用されるセンサ内蔵コネクタであって、
前記センサ内蔵コネクタは、電源線の先端部に一体に取付けられたコネクタプラグが接続される前記アクチュエータに備え付けのコネクタの内部に加速度センサが封入され、当該加速度センサの電源線、信号検出線等の複数本の線の先端部は、前記コネクタ内のセンサ端子を介して加速度センサの基板に接続された構成であり、
前記加速度センサの基板、及び当該加速度センサと接続されるセンサ制御端子と、前記アクチュエータに給電するためのアクチュエータ電源端子との間に、電磁シールドを行うシールド板が前記車体に対して接地された状態で埋め込まれていることを特徴とするセンサ内蔵コネクタの電磁シールド構造。 - 前記シールド板の一部は、前記センサ制御端子及びアクチュエータ電源端子が露出配置されているコネクタ本体部の内部に露出して、リテーナとして機能するリテーナ部となっていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ内蔵コネクタの電磁シールド構造。
- 自動車の車体から発生する振動に対して相殺関係を有する制振振動をアクチュエータから生起させて制振する構成の自動車制振装置の当該アクチュエータに使用されるセンサ内蔵コネクタであって、
前記センサ内蔵コネクタは、電源線の先端部に一体に取付けられたコネクタプラグが接続される前記アクチュエータに備え付けのコネクタの内部に加速度センサが封入され、当該加速度センサの電源線、信号検出線等の複数本の線の先端部は、前記コネクタ内のセンサ端子を介して加速度センサの基板に接続された構成であり、
前記加速度センサの基板における前記アクチュエータに給電するためのアクチュエータ電源端子と対向する面の全面又は一部が金属膜で覆われて、当該金属膜は、コネクタ本体の内部に埋め込まれた接地体又は前記加速度センサの接地線の少なくとも一方を介して前記車体に接地されていることを特徴とするセンサ内蔵コネクタの電磁シールド構造。 - 自動車の車体から発生する振動に対して相殺関係を有する制振振動をアクチュエータから生起させて制振する構成の自動車制振装置の当該アクチュエータに使用されるセンサ内蔵コネクタであって、
前記センサ内蔵コネクタは、電源線の先端部に一体に取付けられたコネクタプラグが接続される前記アクチュエータに備え付けのコネクタの内部に加速度センサが封入され、当該加速度センサの電源線、信号検出線等の複数本の線の先端部は、前記コネクタ内のセンサ端子を介して加速度センサの基板に接続された構成であり、
当該加速度センサの複数本の線をワイヤーハーネスにして束ねるためのハーネス材を導体で構成するか、或いは絶縁体からなるハーネス材の外周を導体から成るシールド被膜で覆って、前記ハーネス材又は前記シールド被膜は、前記車体に接地されていることを特徴とするセンサ内蔵コネクタの電磁シールド構造。 - 自動車の車体から発生する振動に対して相殺関係を有する制振振動をアクチュエータから生起させて制振する構成の自動車制振装置の当該アクチュエータに使用されるセンサ内蔵コネクタであって、
前記センサ内蔵コネクタは、電源線の先端部に一体に取付けられたコネクタプラグが接続される前記アクチュエータに備え付けのコネクタの内部に加速度センサが封入され、当該加速度センサの電源線、信号検出線等の複数本の線の先端部は、前記コネクタ内のセンサ端子を介して加速度センサの基板に接続された構成であり、
前記加速度センサから出力される振動加速度に係る信号の信号検出線を2本用いて、同一の検出信号を前記2本の信号検出線により差動出力させて、同位相のノイズ出力をなくすことにより、電磁ノイズを除去することを特徴とするセンサ内蔵コネクタにおける電磁ノイズ除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010189370A JP2012048942A (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | センサ内蔵コネクタの電磁シールド構造、及びセンサ内蔵コネクタにおける電磁ノイズ除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010189370A JP2012048942A (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | センサ内蔵コネクタの電磁シールド構造、及びセンサ内蔵コネクタにおける電磁ノイズ除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012048942A true JP2012048942A (ja) | 2012-03-08 |
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ID=45903590
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JP2010189370A Pending JP2012048942A (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | センサ内蔵コネクタの電磁シールド構造、及びセンサ内蔵コネクタにおける電磁ノイズ除去方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2010
- 2010-08-26 JP JP2010189370A patent/JP2012048942A/ja active Pending
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