JP6076174B2 - 雑音耐性の高い制御装置 - Google Patents

雑音耐性の高い制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6076174B2
JP6076174B2 JP2013073479A JP2013073479A JP6076174B2 JP 6076174 B2 JP6076174 B2 JP 6076174B2 JP 2013073479 A JP2013073479 A JP 2013073479A JP 2013073479 A JP2013073479 A JP 2013073479A JP 6076174 B2 JP6076174 B2 JP 6076174B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
ground pattern
pattern
ground
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013073479A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014197646A (ja
Inventor
淳史 倉内
淳史 倉内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013073479A priority Critical patent/JP6076174B2/ja
Publication of JP2014197646A publication Critical patent/JP2014197646A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6076174B2 publication Critical patent/JP6076174B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

本発明は、車両の駆動装置等の動作制御に用いられる制御装置に関し、特に、電磁放射雑音に対する高い耐性を保持し得る制御装置に関する。
車両の駆動系装置等の制御を行うECU(電子制御ユニット、Electronic Control Unit)は、エンジンの運転に伴う火花放電やモータへの動作電流の変動等に伴って非常に大きな電磁放射ノイズに曝されることから、極めて高いノイズイミュニティ(雑音耐性、noise immunity)が要求される。
また、このような電磁放射ノイズは、制御装置内部に直接進入して制御動作を妨害するほか、例えば制御装置にセンサ信号を入力するためのケーブル配線内にも進入し、当該センサ信号にノイズを重畳させて制御動作を不安定なものとする。
さらに、車両の動作制御において制御対象となるアクチュエータは、一般に、求められる力学的発生力が比較的大きいことからその駆動に大きな電力を要するため、制御装置内部においては当該駆動電力を出力する回路部分からノイズを発生しやすい。このため、制御装置内部において発生したノイズ(自己発生ノイズ)により当該制御装置の制御動作に支障が発生しないように、様々な配慮を行う必要がある。
従来、このような外来ノイズ及び自己発生ノイズに対する耐性を向上する技術として、外部からの高周波ノイズに対する対電波障害対策を損なうことなく、ソレノイド等のアクチュエータの駆動等に起因する信号入出力系のグランド電位の変動を防止するための対策を施した、車載用コントロールユニットが知られている(特許文献1参照)。
このコントロールユニットでは、回路基板上に、電気回路部品からのグランド電流を電源装置のグランドに還流させるための、駆動回路用の回路グランドパターン及び信号処理回路用の回路グランドパターンと、車体を介して上記電源装置のグランド端子に接続された所謂フレームグランドのためのグランドパターン(フレームグランドパターン)とを形成し、二つの回路グランドパターンとフレームグランドパターンとの間をコンデンサにより結合している。
これにより、上記コントロールユニットにおいては、センサ等からの信号入力に混入した外来ノイズはフレームグランドパターンにより即座に車体に落とされて電源装置のグランドに誘導され、かつ、駆動回路の出力変動に伴う自己発生ノイズ(回路グランドパターンの電位変動)は、コンデンサを介してフレームグランドパターンに吸収されて、両ノイズの影響が緩和される。
また、自己発生ノイズに対する耐性を向上する他の技術として、回路基板上にノイズ除去フィルタのグランド端子を接続するフィルタ用グランドパターンと、電気回路のグランド電流を電源のグランド端子へ還流させる回路グランドパターンと、を形成し、ノイズ除去フィルタの入力側に最も近い回路素子のグランド端子を、上記回路グランドパターンに接続するほか、上記フィルタ用グランドにも接続するように構成される、回路基板が知られている(特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に記載のコントロールユニットにあっては、フレームグランドパターンが車体を介して電源のグランド端子に接続されるため、回路グランドパターンはそれぞれリード線を介して個別に電源のグランド端子に接続されることとなり、コントロールユニットに対し多くのリード線を接続する必要が生じ、ワイヤハーネスの芯線数及びコネクタの端子数が増加して装置が大型化すると共に、装置コストも増加する。
また、上記のように回路基板に流入したノイズがフレームグランドパターンから車体を伝わって電源に流れ込む構成では、当該ノイズは車体等で構成されるグランド電流経路のインピーダンスにより定まる時定数に従って除去されることとなる。このため、例えば、車両内における制御装置の設置位置が変更になり、フレームグランドパターンから電源までインピーダンスが変化すると、ノイズ抑制特性の実験確認を改めて行なう必要が生じたり、ノイズを適切に抑制すべく制御回路の設計変更が必要となる事態が生じ得る。
さらに、車体からフレームグランドパターンに進入するような大きな外来輻射ノイズが到達した場合には、当該進入したノイズが回路グランドパターンの電位を変動させて制御動作を不安定なものとする事態も生じ得る。
また、特許文献2に記載の回路基板にあっては、回路素子から生ずるノイズは低減されるものの、外来ノイズに対しての対策は十分とは言えず、車両エンジンルーム等の外来ノイズの大きい環境での使用を考慮すると、雑音耐性の点で満足な特性を得ることはできない。
特許第3581971号公報 特開平5−235679号公報
上記の背景より、外来輻射ノイズ及び自己発生ノイズに対する耐性を高めつつ、コネクタ端子数の増加を抑制して小型化を図ることのできる制御装置の実現が望まれている。
本発明は、制御回路を構成する電気部品が搭載された回路基板を有する制御装置であって、前記回路基板上には、前記各電気部品の端子と直接又は間接に直流的に接続された回路グランドパターンと、当該回路グランドパターンとは独立に構成されるノイズグランドパターンとが形成されている。そして、前記ノイズグランドパターンは、コンデンサを介して、前記回路グランドパターン、及び、前記回路基板上に形成された他の信号伝搬用及び又はグランド電流用のパターンと、それぞれ交流的に接続され、かつ、前記ノイズグランドパターンは、電源のグランド端子との間のインピーダンスが、前記回路グランドパターンと前記電源のグランド端子とをつなぐグランド電流経路のインピーダンスよりも低くなるように、前記電源のグランド端子と電気的に接続されている。
本発明の一の態様によると、前記ノイズグランドパターンと前記回路グランドパターンとを交流的に接続する前記コンデンサは、前記ノイズグランドパターン上の前記電源のグランド端子との接続点から所定の距離範囲内の近傍に実装されている。
本発明の他の態様によると、前記回路基板上には、信号入力端子と当該入力端子に電気的に接続された信号パターンとが設けられており、前記ノイズグランドパターンと前記信号パターンとが、前記信号入力端子から所定の距離範囲の近傍において、コンデンサにより交流的に接続されている。
本発明の他の態様によると、前記ノイズグランドパターンは、前記電気部品の前記回路グランドパターンとの接続部から所定の距離範囲内の近傍において、コンデンサにより前記回路グランドパターンと交流的に接続されている。
本発明の他の態様によると、前記電気部品は、当該電気部品の外面及び又は当該電気部品に設けられた放熱器が前記ノイズグランドパターンと熱的に接するように、前記回路基板上に実装されている。
本発明によれば、外来輻射ノイズに対する耐性を高めつつ、コネクタ端子数の増加を抑制して小型化を図ることのできる制御装置を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。 図1に示す回路基板に代えて本実施形態に係る制御回路に使用することのできる、回路基板の他の例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。
本制御装置10は、車両に搭載され当該車両のエンジン制御を行う電子制御ユニット(ECU、Electronic Control Unit)であり、制御回路を構成する電子部品が搭載された印刷回路基板である回路基板100と、回路基板100に配されたコネクタ102と、回路基板100及びコネクタ102を収容する筐体104と、を有している。なお、回路基板100は筐体104内に収容されているため、筐体104の外部から回路基板100を視認することはできないが、図1においては、説明のため、筐体104の内部に収容されている部分についても実線を用いて示している。
回路基板100は、例えば、一枚の基板の表裏に回路パターンが形成される両面基板、あるいは、複数の基板が積層された多層基板とすることができる。
筐体104には、その外側面にフランジ106、108が設けられている。筐体104及びフランジ106、108は、金属(例えばアルミニウム)等の導電性材料により構成されており、筐体104は、フランジ106、108により車体110に機械的に固定されると共に、車体110に対し電気的に接続される。
車体110には、車載発電機ACG(オルタネータ、Alternating Current Generator)112のグランド端子(図示、「GND」側の端子)が電気的に接続されている。ACG112は、エンジンの回転運動により発電する発電機により構成されており、ケーブル114内に通されたワイヤ線116により、コネクタ102を介して制御装置10に電力を供給している。
また、コネクタ102には、ケーブル118を介して、センサ120から出力される検知信号(センサ信号)を伝送する信号線122が接続され、当該センサ信号が制御装置10に入力される。すなわち、信号線122が接続されるコネクタ102の電極端子が、回路基板100上に設けられた信号入力端子を構成する。
ACG112に接続されたワイヤ線116は、コネクタ102を介して、回路基板100上に形成された電源パターン130に接続されている。また、センサ120から出力されたセンサ信号を伝送する信号線122は、コネクタ102を介して、回路基板100上に形成された信号パターン132に接続されている。なお、電源パターン130及び信号パターン132は、図1においては限られた範囲で短く描かれているが、言うまでもなく、回路基板100上に構築される制御回路を構成する電気部品の配置に応じて、図示以外のパターンで、あるいは、回路基板100の裏面や中間層等も用いて、回路基板100の所望の位置まで信号及び電源が行き渡るように任意の形状で形成することができる。
回路基板100上には、さらに、回路グランドパターン134と、ノイズグランドパターン136とが、それぞれ独立に形成されている。
回路グランドパターン134には、回路基板100上に搭載された電気部品のグランド端子が直流的に接続される。図1においては、一例として、回路基板100上に搭載されたIC(集積回路、Integrated Circuit)150の、図示左下の2本のグランド端子が、回路グランドパターン134に接続されている。
また、回路グランドパターン134と筐体104との間には、金属(例えば、アルミニウム)等の導電体で構成された導体板138が、例えばハンダ付けにより固定されており、これにより、回路基板100上の電気部品のグランド電流が、回路グランドパターン134、導体板138、筐体104、フランジ106、108、及び車体110を介して、電源たるACG112のグランド端子に還流することとなる。
このように、本制御装置10では、電気部品から流出するグランド電流が、コネクタ102及びコネクタ102に接続されるケーブル118を介さずに、車体110等を介してACG112に還流するので、ケーブル118の芯線数及びコネクタ102の端子数を増加させることなく、ACG112から制御装置10に電力を供給することができる。このため、コネクタ102として、端子数が少なくサイズの小さいコネクタを用いることができ、制御装置10のサイズを小型化することができる。なお、例えばコネクタ102の端子数に余裕がある場合には、代替的に、回路グランドパターン134をコネクタ102及びハーネス(不図示)を介してACG112のグランド端子に接続することもできる。
ノイズグランドパターン136は、コネクタ102を介して、ACG112のグランド端子に接続されたワイヤ線140に接続されている。すなわち、ワイヤ線140に接続されるコネクタ102の電極端子とノイズグランドパターン136との接続点が、電源たるACG112のグランド端子とのノイズグランドパターン136上の接続点を構成する。
ここで、ワイヤ線140は、ノイズグランドパターン136からACG112のグランド端子に至るまでのインピーダンスが、回路グランドパターン134からACG112のグランド端子に至るまでの、導体板138、筐体104、フランジ106、108、及び車体110で構成されるグランド電流経路のインピーダンスよりも、低くなるように構成されている。
このようなインピーダンス条件は、例えば、物理的に屈曲する車体110に沿ったグランド電流経路の長さに比べてワイヤ線140の長さを短くすることにより満たすことができる。また、ノイズグランドパターン136からACG112のグランド端子に至るまでの電気的経路のインピーダンスが、上記回路グランドパターン134からACG112のグランド端子に至るまでのグランド電流経路のインピーダンスよりも低い値となる限りにおいて、コネクタ102に接続されたワイヤ線140を、ACG112のグランド端子に直接接続するのではなく、車体110の適切な位置に接続することができる。なお、回路グランドパターン134がコネクタ102およびイハーネス(不図示)を介してACG112のグランド端子に接続される場合には、当該構成における回路グランドパターン134からACG112のグランド端子に至るまでのインピーダンスに比べて、ノイズグランドパターン136からACG112のグランド端子に至るまでの電気的経路のインピーダンスが低くなるように構成されるものとする。
ノイズグランドパターン136は、さらに、コネクタ102から所定距離以内の近傍において、電源パターン130及び信号パターン132と、それぞれコンデンサ160a及び160bにより、交流的に接続されている。
これにより、ワイヤ線116から電源パターン130に流入したノイズ、及びセンサ120からの信号線122から信号パターン132に流入したノイズは、コネクタ102の近傍において即座にノイズグランドパターン136に流入し、ACG112のグランド端子に導かれて、回路基板100上から取り除かれる。なお、コンデンサ160a及び160bが実装される上記“コネクタ102から所定距離以内”の範囲は、電源パターン及び信号パターンに流入した上記ノイズが、回路基板100上に形成された他の信号あるいは電源に係るパターンへ散逸することなく、ノイズグランドパターン136を介して当該ノイズが有効に除去される(すなわち、当該ノイズが所望のレベルまで低減される)範囲として、実験やシミュレーション等により予め定めることができる。
また、ノイズグランドパターン136は、コネクタ102から所定距離以内の近傍においてコンデンサ160cを介して回路グランドパターン134と交流的に接続されている。
上述したように、特許文献1に記載の従来技術では、回路基板に流入したノイズは、フレームグランドパターンから車体を伝わって電源に流れ込み、車体等で構成されるグランド電流経路のインピーダンスにより定まる時定数に従って除去されることとなる。このため、例えば、車両内における制御装置の設置位置が変更になり、フレームグランドパターンから電源までインピーダンスが変化すると、ノイズ抑制特性の実験確認を改めて行なう必要が生じたり、ノイズを適切に抑制すべく制御回路の設計変更が必要となる事態が生じ得る。また、外来輻射ノイズが車体からフレームグランドパターンに流入すると、当該流入したノイズにより回路グランドパターンの電位が変動して制御動作を不安定にする事態も生じ得る。
一方、本制御装置10においては、上記のように、ノイズグランドパターン136と回路グランドパターン134とが、コネクタ102の近傍においてコンデンサ160cにより交流的に接続され、かつ、ノイズグランドパターン136からワイヤ線140を介してACG112のグランド端子に至るまでのインピーダンスが、回路グランドパターン134から車体110もしくは、コネクタ102からハーネス等を介してACG112のグランド端子に至るまでのインピーダンスよりも低くなるように構成されているので、外来輻射ノイズにより回路グランドパターン134に誘起されたノイズは、即座にコンデンサ160cを介してノイズグランドパターン136に流入し、コネクタ102からワイヤ線140に流入してACG112のグランド端子へ導かれ、回路基板100上から取り除かれることとなる。
また、ノイズグランドパターン136からACG112に至るまでのインピーダンスは、車両内における制御装置10の設置位置に関わらず、例えばワイヤ線140自身のインピーダンスにより一義的に決定することができるため、設置位置の変更に伴ってノイズ特性の再評価や設計変更を行う必要は生じない。
なお、コネクタ102から160cの実装位置までの上記“所定距離”は、回路グランドパターン134からノイズグランドパターン136に流入したノイズが、回路基板100上に形成された他の信号あるいは電源に係るパターンへ散逸することなく、コネクタ102を介して外部へ有効に除去される(すなわち、当該ノイズが所望のレベルまで低減される)範囲として、実験やシミュレーション等により予め定めることができる。
グランドノイズパターン134は、さらに、各電気部品の端子と回路グランドパターン134との接続部からそれぞれ所定の距離以内の近傍において、コンデンサを介して回路グランドパターン134と交流的に接続される。図1においては、一例として、IC150の図示左下部の2本の端子が回路グランドパターン134に接続される部分の近傍において、コンデンサ160dを介してノイズグランドパターン136と回路グランドパターン134とが交流的に接続されている。
これにより、電気回路部品のグランド電流の変動により発生したノイズは、ACG112のグランド端子までのインピーダンスが低いノイズグランドパターン136に流入することとなり、コネクタ102を介してワイヤ線140を伝わり、ACG112のグランド端子に向かって流れて、回路基板100上から除去される。
なお、電気回路部品のグランド端子と回路グランドパターン134との接続部からコンデンサまでの上記“所定の距離”は、当該電気回路部品から回路グランドパターン134に流れ出たノイズが、回路基板100上に形成された他の信号あるいは電源に係るパターンへ散逸することなく、ノイズグランドパターン136に向かって有効に除去される(すなわち、当該ノイズが所望のレベルまで低減される)範囲として、実験やシミュレーション等により予め定めることができる。
さらに、本制御装置10においては、発熱体である電気回路部品を、当該電気部品の外面(部品外面)又は当該電気部品に設けられた放熱器部分がノイズグランドパターン136と熱的に接するように、回路基板100上に実装するものとすることができる。図1においては、一例として、抵抗器152a、152b、及びIC156が、それぞれ、それらの部品外面とノイズグランドパターン136が熱的に接するように回路基板100上に実装されている。また、三端子レギュレータやトランジスタ等の、放熱器を備える半導体部品154a、154bが、それらの放熱器とノイズグランドパターン136とが熱的に接するように、回路基板100上に実装されている。
これにより、発熱体であるこれらの電気回路部品から発生した熱は、ノイズグランドパターン136に伝わり、コネクタ102を介してワイヤ線140に伝導し、制御装置10の外部に放熱されることとなる。
なお、本実施形態では、図1において、ノイズグランドパターン136及び回路グランドパターン134の全体が回路基板100の表面に形成されるように記載されているが、これに限らず、ノイズグランドパターン136及び又は回路グランドパターン134の全部又は一部を、回路基板100の裏面や中間層(内層)等に形成するものとすることができる。
また、本実施形態では、ノイズグランドパターン136が、コンデンサ160a〜dを介して、回路グランドパターン134、電源パターン130、信号パターン132等と交流的に接続されるものとしたが、これに限らず、ノイズグランドパターン136を、回路グランドパターン134を含む、回路基板100上に形成された各種の信号伝搬用パターン及びグランド電流用パターンと、コンデンサを介して接続するものとすることができる。これにより、回路基板100上の各種の信号伝搬用パターン及びグランド電流用パターンに流入するノイズを、ノイズグランドパターン136に流入させて効率良く回路基板100上から除去することができる。
また、図1に示す制御装置10では、電源パターン130及び信号パターン132とノイズグランドパターン136との間のコンデンサ160a及び160bを介した接続が、コネクタ102から所定距離以内の近傍において行われるものとしたが、電源ライン及び信号ラインとノイズグランドパターンとの接続は、これに限らず、例えば、電源ラインや信号ラインが接続されたコネクタの端子が接続される回路基板上のランドパターンとノイズグランドパターンとの間をコンデンサにより接続することで行うことができる。
図2は、図1に示す回路基板100に代えて本実施形態に係る制御回路10に使用することのできる、回路基板の他の例を示す図である。図2の例では、コネクタ端子のランドパターンとノイズグランドパターンとの間にコンデンサが実装されている。理解を容易にするため、図2には、回路基板と、当該回路基板上の一部のパターンといくつか回路部品のみを示す。
図2の例では、回路基板200の外周部には、図示左右及び下部の外周に沿って回路グランドパターン202が形成されている。この回路グランドパターン202は、図1に示す回路グランドパターン134と同様に、導体板138を介して筐体104に電気的に接続され、筐体104及び車体110を介してACG112のグランド端子に接続される。なお、例えばコネクタ204の端子数に余裕がある場合には、代替的に、回路グランドパターン202をコネクタ204及びハーネスを介してACG112のグランド端子に接続することもできる。
また、回路基板200上の、コネクタ204の実装位置(図示枠線)には、コネクタ204の各電極端子がハンダ付けされる複数のランドパターンで構成された2つのランドパターン群206aと206b(点線枠内)が形成されており、ランドパターン群206aと206bの間には、図示左右方向に延在するノイズグランドパターン208が形成されている。ここで、コネクタ204の電極端子が接続されるランドパターンは、ランドパターン群206a及び206bを示す図示点線枠内の、図示2重の円等により示されており、図示2重円の内側の小さい円は、コネクタ204の電極端子が挿入される孔であって、当該小さい円の周囲にランドパターンの銅箔部分が形成されている。
ノイズグランドパターン208は、図示左方向において図示下方向へ屈曲し、回路グランドパターン202に沿って図示下方向に延在している。また、ノイズグランドパターン208は、図示右方向においても図示下方向に屈曲し、ランドパターン群206bの右端部分を迂回してコの字形に形成されている。
ランドパターン群206a内の左上端には、ACG112のグランド端子に接続されたワイヤ線140が接続される電極端子用のランドパターン210が形成されている。ノイズグランドパターン208は、図示左部分において上方向に延在してランドパターン210に接続し、これにより、ノイズグランドパターン208とACG112のグランド端子との間が、回路グランドパターン202からACG112のグランド端子に至るグランド電流経路よりも低いインピーダンスで接続されることとなる。
ランドパターン群206a及び206b内には、センサ120からの信号線122が接続される電極端子用のランドパターン212と、ACG112の電源供給ラインであるワイヤ線116が接続されるランドパターン214が形成されている。ランドパターン212、214、及び、その他のランドパターン216〜220は、それぞれコンデンサ222〜230を介してノイズグランドパターン208と直接に、交流的に接続されている。これにより、電源供給ラインであるワイヤ線116から進入するノイズや、センサ120その他の信号源からの信号に重畳して入力されるノイズは、ランドパターン212〜220から、それぞれコンデンサ222〜230を介して即座にノイズグランドパターン208に入り、そのまま、ランドパターン210を介してACG112のグランド端子に向かって除去される。このため、上記信号に重畳したノイズは回路基板200上の他の回路パターンに散逸することなく、回路板200上から効果的に除去される。
なお、回路グランドパターン202とノイズグランドパターン208は、図1に示す回路グランドパターン134とノイズグランドパターン136と同様に、コネクタ204の近傍においてコンデンサ232により交流的に接続されている。これにより、回路グランドパターン202に進入した輻射ノイズは、ノイズグランドパターン208を介してランドパターン210からACG112のグランド端子へ即座に除去される。
また、回路基板200上に実装されたIC234のグランド端子(図示右辺の上部2本の端子)が回路グランドパターン202に接続される部分の近傍において、回路グランドパターン202とノイズグランドパターン208とが、コンデンサ236により交流的に接続されている。これにより、IC234のグランド電流の変動により発生するノイズは、IC234から流れ出た後、即座にノイズグランドパターン208に流れ込んで、ランドパターン210からACG112のグランド端子へ除去される。
さらに、ノイズグランドパターン208には、半導体部品238、240の放熱器、及び、抵抗器242、244の本体外面が、熱的に接触している。これにより、これら電気部品から発生する熱は、ノイズグランドパターン208を伝わり、コネクタ204を介してランドパターン210に接続されたワイヤ線140を介して回路基板200外部へ放熱される。
以上説明したように、本実施形態に係る制御装置10は、回路基板100上に、電気部品のグランド電流を電源に還流させるための回路グランドパターン134とは独立に、ノイズを流すためのノイズグランドパターン136が設けられ、当該ノイズグランドパターン136は、回路グランドパターン134よりも低いインピーダンスを持つ経路を介して電源に接続される。
このため、本制御装置10においては、各種のノイズ、例えば、電源ライン(ワイヤ線116)や信号ライン(信号線122)などの入力ラインを介して回路基板100に流入するノイズや、負荷変動に伴って生ずる電気回路部品のグランド電流の変動により発生するノイズ、あるいは、外来輻射ノイズが到来して生ずるノイズを、即座にノイズグランドパターン136に流入させて、回路基板100上から除去することができる。
特に、上述のとおり外来輻射ノイズに起因して回路グランドパターン134に誘導されるノイズも、制御装置10の内部に進入した他のノイズと同様にノイズグランドパターン136からACG112へ排出されるため、回路グランドパターン134を車両を介してACG112のグランド端子に接続しても、上記外来輻射ノイズに起因するグランド電位の変動を抑制して制御回路を安定に動作させることができる。すなわち、本制御装置10では、雑音耐性を損なうことなく、回路グランドパターン134とACG112のグランド端子とを車両を介して接続することができるため、コネクタ102に電源グランド接続のための電極端子を確保する必要がなくなり、コネクタ102を小型化して制御装置10を小型化することができる。
さらに、電気回路部品を、ノイズグランドパターン136と接触するように実装することにより、当該電気回路部品で発生した熱をノイズグランドパターン136及びワイヤ線140を介して制御装置10の外部へ誘導して、効率的に放熱することができる。このため、熱特性の面からも、放熱効率を向上して制御装置10の小型化を図ることができる。
10・・・制御装置、100、200・・・回路基板、102、204・・・コネクタ、104・・・筐体、106、108・・・フランジ、110・・・車体、112・・・ACG、114、118・・・ケーブル、116、140・・・ワイヤ線、120・・・センサ、122・・・信号線、130・・・電源パターン、132・・・信号パターン、134、202・・・回路グランドパターン、136、208・・・ノイズグランドパターン、138・・・導体板、150、156、234・・・IC、152a、152b、242、244・・・抵抗器、154a、154b、238、240・・・半導体部品、160a〜d、222〜232、236・・・コンデンサ、206a、206b・・・ランドパターン群、210〜220・・・ランドパターン。

Claims (6)

  1. 制御回路を構成する電気部品が搭載された回路基板を有する制御装置であって、
    前記回路基板上には、前記各電気部品の端子と直接又は間接に直流的に接続された回路グランドパターンと、当該回路グランドパターンとは直流的に絶縁されたノイズグランドパターンとが形成されており、
    前記ノイズグランドパターンは、コンデンサを介して、前記回路グランドパターン、及び、前記回路基板上に形成された他の信号伝搬用及び又はグランド電流用のパターンと、それぞれ交流的に接続され、かつ、
    前記ノイズグランドパターンは、電源のグランド端子との間のインピーダンスが、前記回路グランドパターンと前記電源のグランド端子とをつなぐグランド電流経路のインピーダンスよりも低くなるように、前記電源のグランド端子と電気的に接続されている、
    制御装置。
  2. 前記ノイズグランドパターンと前記回路グランドパターンとを交流的に接続する前記コンデンサは、前記ノイズグランドパターン上の前記電源のグランド端子との接続部分に実装されている、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記回路基板上には、信号入力端子と、当該入力端子に電気的に接続された信号パターンとが設けられており、
    前記ノイズグランドパターンと前記信号パターンとが、前記信号入力端子と前記信号パターンとの接続部分において、コンデンサにより交流的に接続されている、
    請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記回路基板には、前記信号入力端子が固定されるランドパターンが形成されており、当該ランドパターンと前記ノイズグランドパターンとが、コンデンサを介して交流的に接続される、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の制御装置
  5. 前記ノイズグランドパターンは、前記電気部品の端子と前記回路グランドパターンとの接続部分において、コンデンサにより前記回路グランドパターンと交流的に接続されている、
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記電気部品は、当該電気部品の外面及び又は当該電気部品に設けられた放熱器が前記ノイズグランドパターンと熱的に接するように、前記回路基板上に実装されている、
    請求項1ないし5のいずれか一項に記載の制御装置。
JP2013073479A 2013-03-29 2013-03-29 雑音耐性の高い制御装置 Expired - Fee Related JP6076174B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013073479A JP6076174B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 雑音耐性の高い制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013073479A JP6076174B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 雑音耐性の高い制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014197646A JP2014197646A (ja) 2014-10-16
JP6076174B2 true JP6076174B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=52358238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013073479A Expired - Fee Related JP6076174B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 雑音耐性の高い制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6076174B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6422395B2 (ja) * 2015-05-18 2018-11-14 三菱電機株式会社 回路基板
JP6499520B2 (ja) * 2015-06-04 2019-04-10 本田技研工業株式会社 複数の微小信号が入力される電子装置
JP6569904B2 (ja) * 2015-11-17 2019-09-04 日本精機株式会社 車両用表示装置
JP6373912B2 (ja) * 2016-08-24 2018-08-15 本田技研工業株式会社 ノイズフィルタ、及び当該ノイズフィルタが形成された回路基板
JP6391885B1 (ja) * 2017-03-24 2018-09-19 三菱電機株式会社 回路基板

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3025373B2 (ja) * 1992-04-14 2000-03-27 沖電気工業株式会社 半導体集積回路
JP3581971B2 (ja) * 1996-05-22 2004-10-27 株式会社ボッシュオートモーティブシステム 車載用コントロールユニットのemi用接地構造
JP2002314286A (ja) * 2001-04-10 2002-10-25 Hitachi Ltd 電子装置
JP2009283519A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Canon Inc プリント配線板の接続構造
JP5506641B2 (ja) * 2010-11-24 2014-05-28 本田技研工業株式会社 制御装置
JP5575042B2 (ja) * 2011-03-31 2014-08-20 三菱電機株式会社 電子回路、及びモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014197646A (ja) 2014-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109720404B (zh) 负载驱动装置
JP6076174B2 (ja) 雑音耐性の高い制御装置
JP6278695B2 (ja) 電子制御ユニット、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
JP5063572B2 (ja) 車載電子制御装置
JP6719021B2 (ja) 電力変換装置
JP6858926B2 (ja) 車両用の電磁干渉抑制
JP2017143203A (ja) 電子制御ユニット、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
JP5841898B2 (ja) 車載用電子装置およびそれを搭載した車両
JP5740427B2 (ja) 回路基板を備える制御装置
JP6108957B2 (ja) 電子装置
WO2020066192A1 (ja) 電子制御装置
JP6521682B2 (ja) 回路部品間の干渉を防止し得る回路基板、及び当該回路基板備える電子装置
JP2012253221A (ja) 電子制御装置
JP4735670B2 (ja) プリント基板および画像処理装置
JP6466724B2 (ja) 回路基板及び電子装置
WO2012117477A1 (ja) 電力変換装置
JP6475662B2 (ja) 電子装置
US11523497B2 (en) Electric power conversion apparatus and electric power steering apparatus using the same
JP2015154544A (ja) 電力変換器用のコントローラ
JP4375177B2 (ja) 電子回路装置
JP6499552B2 (ja) 雑音耐性の高い回路基板及び電子装置
JP2017011080A (ja) プリント回路基板
JP2016157846A (ja) 制御装置
JP2016062933A (ja) 電子制御装置
JP6441097B2 (ja) 電磁輻射ノイズの影響を受けにくい信号ラインを備えた基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6076174

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees