JP2016062933A - 電子制御装置 - Google Patents

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JP2016062933A JP2014187173A JP2014187173A JP2016062933A JP 2016062933 A JP2016062933 A JP 2016062933A JP 2014187173 A JP2014187173 A JP 2014187173A JP 2014187173 A JP2014187173 A JP 2014187173A JP 2016062933 A JP2016062933 A JP 2016062933A
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淳史 倉内
Junji Kurauchi
淳史 倉内
雅人 新藤
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雅人 新藤
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Abstract

【課題】 回路基板上の配線パターンを適切に構成・配置することによって、放熱性をより改善するとともに特に高い周波数のノイズの影響を低減することができる電子制御装置を提供する。【解決手段】 筐体1に収容される回路基板2にCPU21,駆動回路24などが配置され、回路基板2の周縁部にノイズの影響を低減するためのグランドに対応する第1配線パターン11が設けられ、その内側に比較的大きな電流が流れるグランドに対応する第2配線パターン12が設けられる。第1配線パターン11及び第2配線パターン12は、それぞれ第1突出部11a及び第2突出部12aを有し、突出部11a,12aが比較的小さい一定間隔Dを隔てて交互に対向するように配置される。突出部11a,12aはヒートシンクとして機能するとともに、高周波ノイズの影響を低減する。【選択図】 図1

Description

本発明は、電子部品が搭載され、金属箔の配線パターンによって電子部品を接続する回路基板を用いて制御対象を制御する電子制御装置に関する。
特許文献1には、金属箔の配線パターンによって電子部品を接続する回路基板を用いて制御対象を制御する電子制御装置が示されている。この装置では、比較的大きな電流が流れるグランドに対応する配線パターンを、制御回路を収容する筐体に接続することによって、制御回路で発生する熱の放熱性を改善することが示されている。さらに、比較的小さな電流が流れるグランドに対応する配線パターンを、電気(電圧)的に上流側に配置することによって、制御対象である電磁弁などのアクチュエータに供給される大電流の変動に起因するノイズが、制御回路側に与える影響を低減する構成が示されている。
特許第5506641号公報
上述した特許文献1に示された構成を採用することにより、放熱性を改善し、かつノイズの影響を低減できるが、さらに改善する余地が残されていた。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、回路基板上の配線パターンを適切に構成・配置することによって、放熱性をより改善するとともに特に高い周波数のノイズの影響を低減することができる電子制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、制御回路を構成する複数の電子部品が搭載され、金属箔の配線パターンによって前記電子部品が接続されている回路基板(2)を用いて制御対象(5)を制御する電子制御装置において、前記制御回路を収容する筐体(1)を備え、前記回路基板(2)上には、前記筐体(1)に接続され、前記制御回路へのノイズの影響を低減するためのグランドに対応する第1配線パターン(11)と、前記筐体に接続され、比較的大きな電流が流れるグランドに対応する第2配線パターン(12)とが形成され、前記第1配線パターン及び第2配線パターンは、それぞれ第1突出部(11a)及び第2突出部(12a)を有し、前記第1及び第2突出部が比較的小さい一定間隔(D)を隔てて交互に対向するように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1配線パターン及び第2配線パターンは、それぞれ第1突出部及び第2突出部を有し、第1及び第2突出部が比較的小さい一定間隔を隔てて交互に対向するように配置されるので、第1及び第2配線パターンの間隙を最小限として、配線パターンの面積を最大限に確保できる。突出部には電流がほとんど流れないため、突出部はヒートシンク(放熱器)として機能し、さらに第1及び第2配線パターンがともに筐体に接続されるので、ヒートシンクとして機能する部品を新たに追加することなく、放熱効果を高めることができる。また第1及び第2突出部は、比較的小さい一定間隔を隔てて対向しているため、両者の間の浮遊容量が比較的大きくなり、高周波ノイズについては両者の間のインピーダンスが低くなり、高周波ノイズの影響をより低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子制御装置において、前記第1及び第2配線パターン(11,12)は、前記筐体(1)によって挟み込むことによって前記筐体と接続されることを特徴とする。
この構成によれば、ハンダ付けなどを用いることなく、筐体と配線パターンとの導通が確保されるため、製造時の作業工数の低減効果及びコスト低減効果が得られる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電子制御装置において、前記第1配線パターン(11)は、前記回路基板(2)の周縁部に形成され、前記第2配線パターン(12)は、前記第1配線パターン(11)の内側に配置され、前記電子部品は前記第2配線パターン(12)の内側に配置されており、前記制御回路のグランドに対応する第3配線パターン(13)は、所定箇所(P1)で前記第2配線パターン(12)と接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、制御回路のグランドに対応する第3配線パターンは、比較的大きな電流が流れる第2配線パターンと所定箇所で接続されるので、アクチュエータなどに供給される大電流の変動に起因するノイズが、制御回路側に与える影響を低減することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子制御装置において、前記制御対象の状態を検出するためのセンサ(4)を備え、前記センサのグランド線(41)は、前記センサの出力信号を増幅する増幅回路(22)のグランドが前記第3配線パターン(13)に接続されている箇所(P2)の近傍に接続されることを特徴とする。
この構成によれば、センサのグランド線は、センサの出力信号を増幅する増幅回路のグランドが第3配線パターンに接続されている箇所の近傍に接続される。センサの出力信号は比較的微弱であるため、ノイズの影響を受けやすい。したがって、センサのグランド線を増幅回路のグランドが第3配線パターンに接続されている箇所の近傍に接続することによって、増幅回路出力に対する、第3配線パターンに流れるノイズ電流の影響を低減することができる。
本発明の一実施形態にかかる電子制御装置の構成を示す図である。 グランドの配線パターンを拡大して示す図である。 回路基板を筐体によって挟み込む構造を説明するための図である。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる電子制御装置の構成を示す図であり、この電子制御装置は、例えば車両に搭載され、内燃機関の制御を行うものである。また図2(a)は、図1に示す配線パターンの一部を拡大して示し、図3は回路基板を筐体によって挟み込む構造を説明するための図である。
図1に示す電子制御装置は、金属材料を用いたケース状の筐体1(図1には筐体1の下側部材1bが示されている)に収容された回路基板2によって構成され、回路基板2には、制御回路を構成するIC(集積回路)、トランジスタ、抵抗、コンデンサ、コイルなどの電子部品が搭載されている。図1には個々の電子部品は示されておらず、代表的な機能ブロックとしてCPU(Central Processing Unit)21、増幅回路22、電源回路23、駆動回路24が示されている。
回路基板2には、コネクタ3が設けられており、回路基板2上に構成される制御回路は、コネクタ3を介して、センサ4、制御対象5、及び内燃機関によって駆動される発電機6が接続可能に構成されている。センサ4及び制御対象5は、1つのみ図示しているが、実際には複数設けられている。センサ4は、例えば内燃機関の冷却水温センサや回転数センサなどであり、制御対象5は、例えば電磁弁である燃料噴射弁や排気還流制御弁など、あるいはモータが使用されるスロットル弁アクチュエータなどである。
回路基板2の周縁部には、制御回路へのノイズの影響を低減するための(シールド用の)グランドに対応する第1配線パターン11が設けられ、さらにその内側には比較的大きな電流が流れるグランドに対応する第2配線パターン12が設けられている。制御回路を構成する電子部品は、第2配線パターン12の内側に配置されている。
第1配線パターン11及び第2配線パターン12は、それぞれ第1突出部11a及び第2突出部12aを有し、第1突出部11a及び第2突出部12aは、比較的小さい一定距離D(例えば1.0mm)を隔てて交互に対向するように配置されている。本実施形態では、第1突出部11aは、2つの辺11b,11cの長さがほぼ等しい二等辺三角形状に形成され、第2突出部12aも同様に2つの辺12b,12cの長さがほぼ等しい二等辺三角形状に形成されている。
図2(a)に示すように第1及び第2配線パターン11,12では、大部分の電流は矢印で示すように、突出部11a,12a以外の部分を流れるため、突出部11a,12aは、主としてヒートシング(放熱器)として機能する。突出部11a,12aを二等辺三角形状とすることにより、限られたスペースにおいて放熱に寄与する配線パターン表面積を最大とし、かつ2つの配線パターン間の浮遊容量を最大とすることができる。その結果、外部からのノイズの影響を排除する効果及び放熱効果を低コストで得られる。
第1及び第2配線パターン11,12は、後述する所定箇所P1の近傍で互いに接続されており、図3に示すようにこの部分を筐体1によって挟み込むことによって、筐体1と電気的に接続されるとともに、回路基板2が筐体1に固定され、収容される。筐体1は車体に接続されている。筐体1は上側部材1a及び下側部材1bをねじ1cによって結合することによって構成され、筐体1の上側部材1a及び下側部材1bは、上側部材1aが第1配線パターン11と当接するように回路基板2を挟み込んでねじ止めされている。
第2配線パターン12の内側には、制御回路のグランドに対応する第3配線パターン13が設けられており、第3配線パターン13は、所定箇所P1において第2配線パターン12と接続されている。図1において太い実線で示す接続線は、グランド接続線であり、CPU21、増幅回路22、及び電源回路23のグランドは第3配線パターン13に接続され、駆動回路24のグランドは第2配線パターン12に接続されている。所定箇所P1は、第2配線パターン12が線対称の形状を有している場合には、その対称の中心線上に位置する。
センサ4には、グランド線41、センサ出力信号線42、及び電源線43が接続されており、グランド線41は、増幅回路22のグランドが接続されている所定箇所P2の近傍において第3配線パターン13と接続されている。センサ出力信号線42は増幅回路22に入力され、増幅回路22の出力はCPU21に供給される。電源線43は、電源回路23に接続されている。
CPU21から出力される制御信号SCTLが、駆動回路24に供給され、駆動回路24は駆動信号線52を介して、駆動信号を制御対象5に供給する。駆動回路24には、発電機6(または図示しないバッテリ)の出力電圧が電源電圧として供給される。制御対象5のグランド接続線51は、第2配線パターン12に接続されている。
電源回路23は、発電機6(または図示しないバッテリ)の出力電圧を降圧して安定化し、安定化した電源電圧を、電源線25を介して増幅回路22及びCPU21に供給する。
なお、図1には、グランドに対応する配線パターン11〜13のみ実際の基板上における導体の薄板(金属箔)として示されているが、他の接続線も実際には、金属箔の配線パターンで構成されている。
以上のように本実施形態では、第1配線パターン11及び第2配線パターン12は、それぞれ第1突出部11a及び第2突出部12aを有し、第1及び第2突出部11a,12aが比較的小さい一定間隔Dを隔てて交互に対向するように配置されるので、第1及び第2配線パターン11,12の間隙を最小限として、配線パターンの面積を最大限に確保できる。突出部11a,12aには電流がほとんど流れないため、突出部11a,12aはヒートシンク(放熱器)として機能し、さらに第1及び第2配線パターン11,12がともに筐体1に接続されるので、ヒートシンクとして機能する部品を新たに追加することなく、放熱効果を高めることができる。また第1及び第2突出部11a,12aは、比較的小さい一定間隔Dを隔てて対向しているため、両者の間の浮遊容量が比較的大きくなり、高周波ノイズについては両者の間のインピーダンスが低くなり、高周波ノイズの影響をより低減することができる。
また第1及び第2配線パターン11,12は、筐体1(上側部材1a及び下側部材1b)によって挟み込むことによって筐体1と接続されるので、ハンダ付けなどを用いることなく、筐体1と配線パターン11,12との導通が確保されるため、製造時の作業工数の低減効果及びコスト低減効果が得られる。
また制御回路のグランドに対応する第3配線パターン12は、比較的大きな電流が流れる第2配線パターン12と所定箇所P1で接続されるので、制御対象5に供給される大電流の変動に起因するノイズが、制御回路側に与える影響を低減することができる。
またセンサ4のグランド線41は、センサ4の出力信号を増幅する増幅回路22のグランドが第3配線パターン13に接続されている所定箇所P2の近傍に接続される。センサ4の出力信号は比較的微弱であるため、ノイズの影響を受けやすい。したがって、センサ4のグランド線41を増幅回路22のグランドが第3配線パターン13に接続されている所定箇所P2の近傍に接続することによって、第3配線パターン13に流れるノイズ電流の影響を低減することができる。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、第1及び第2突出部11a,12aの形状は、図2(a)に示すように三角形状に限るものではなく、図2(b)に示すように四角形状としてもよい。
また制御対象5は、車両に搭載される変速機を制御するための電磁弁などのアクチュエータであってもよく、また車両に限らず、例えばロボットに搭載されるモータなどのアクチュエータであってもよい。
1 筐体
1a 上側部材
1b 下側部材
2 回路基板
4 センサ
5 制御対象
11 第1配線パターン
11a 第1突出部
12 第2配線パターン
12a 第2突出部
13 第3配線パターン
21 CPU
22 増幅回路
P1,P2 所定箇所

Claims (4)

  1. 制御回路を構成する複数の電子部品が搭載され、金属箔の配線パターンによって前記電子部品が接続されている回路基板を用いて制御対象を制御する電子制御装置において、
    前記制御回路を収容する筐体を備え、
    前記回路基板上には、前記筐体に接続され、前記制御回路へのノイズの影響を低減するためのグランドに対応する第1配線パターンと、前記筐体に接続され、比較的大きな電流が流れるグランドに対応する第2配線パターンとが形成され、
    前記第1配線パターン及び第2配線パターンは、それぞれ第1突出部及び第2突出部を有し、前記第1及び第2突出部が比較的小さい一定間隔を隔てて交互に対向するように配置されていることを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記第1及び第2配線パターンは、前記筐体によって挟み込むことによって前記筐体と接続されることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記第1配線パターンは、前記回路基板の周縁部に形成され、前記第2配線パターンは、前記第1配線パターンの内側に配置され、前記電子部品は前記第2配線パターンの内側に配置されており、前記制御回路のグランドに対応する第3配線パターンは、所定箇所で前記第2配線パターンと接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子制御装置。
  4. 前記制御対象の状態を検出するためのセンサを備え、
    前記センサのグランド線は、前記センサの出力信号を増幅する増幅回路のグランドが前記第3配線パターンに接続されている箇所の近傍に接続されることを特徴とする請求項3に記載の電子制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017212241A (ja) * 2016-05-23 2017-11-30 本田技研工業株式会社 電子装置

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