JP3025373B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP3025373B2
JP3025373B2 JP4093970A JP9397092A JP3025373B2 JP 3025373 B2 JP3025373 B2 JP 3025373B2 JP 4093970 A JP4093970 A JP 4093970A JP 9397092 A JP9397092 A JP 9397092A JP 3025373 B2 JP3025373 B2 JP 3025373B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MISFET(Metal
Insulator Semiconductor Field Eeffect Transistor、
絶縁ゲート形電界効果トランジスタ)で構成される半導
体集積回路、特にその外部出力端子あるいは外部入出力
端子に接続された出力トランジスタの静電気破壊防止機
能を有する半導体集積回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば特開平2−90669号公報に記載されるものが
あった。従来、MISFETで構成される半導体集積回
路の外部出力端子あるいは外部入出力端子における静電
気破壊耐性は、入力インピーダンスの非常に高い外部入
力端子に比較して大きいため、あまり問題とならなかっ
た。ところが、半導体集積回路の微細化に伴い、ホット
キャリア注入現象による信頼度低下を防ぐため、MIS
FETの構造をLDD(Lightly Doped Drain)構造に変
えるようになり、それによって外部出力端子あるいは外
部入出力端子の静電気破壊耐性が低下して大きな問題と
なってきている。一方、半導体集積回路製品の高速化が
進むに従い、外部出力端子が動作するときに発生するグ
ランド(接地)GNDあるいは電源電圧の変動によるノ
イズ量が大きくなる。半導体集積回路製品使用電圧の低
下によるノイズマージンの減少に伴い、前記ノイズによ
る使用中での誤動作が大きな問題となってきている。
【0003】この種の問題を解決するため、一般的に
は、外部出力端子あるいは外部入出力端子用の周辺電源
ライン及び周辺GNDラインと、内部回路に電源電圧を
供給するための内部回路用電源ライン及び内部回路用G
NDラインとを、パターン上で分割し、前者で発生した
ノイズが、後者に接続されている内部回路に影響を及ぼ
さないようにしている。但し、このように電源ライン及
びGNDラインを分割した場合、外部出力端子あるいは
外部入出力端子への静電気サージの流入により、それら
に接続された出力トランジスタのゲート絶縁膜破壊が発
生しやすくなることが確認されている。この種の電源ラ
イン及びGNDラインを分割した従来の半導体集積回路
の一構成例を図2に示す。
【0004】図2は、前記文献に記載された従来の半導
体集積回路の要部の回路図であり、入力回路の電源ライ
ン及びGNDラインと、内部回路及び出力回路の電源ラ
イン及びGNDラインとが、分離された回路例が示され
ている。この半導体集積回路は、MISFETで構成さ
れるもので、インバータからなる入力回路1を有し、そ
れには電源電圧VDDを供給するための第1の電源ライ
ン2及び第1のGNDライン3が接続されている。入力
回路1の入力側には外部入力端子4が接続されると共
に、出力側には内部回路5が接続されている。内部回路
5の出力側は、インバータからなる出力回路6の入力側
に接続され、該出力回路6の出力側が外部出力端子7に
接続されている。これらの内部回路5及び出力回路6
は、第1の電源ライン2及び第1のGNDライン3とは
分離された第2の電源ライン8及び第2のGNDライン
9に接続されている。
【0005】また、外部入力端子4と第1の電源ライン
2及び第1のGNDライン3との間には、Pチャネル型
MISFET10a及びNチャネル型MISFET10
bからなる入力保護回路10が接続されている。さら
に、外部入力端子4と外部出力端子7との間には、保護
回路11が接続されている。保護回路11は、ドレイン
及びゲートが外部入力端子4に、ソースが外部出力端子
7にそれぞれ接続されたNチャネル型MISFET11
aと、ドレインが外部入力端子4に、ソース及びゲート
が外部出力端子7にそれぞれ接続されたNチャネル型M
ISFET11bとで、構成されている。この種の半導
体集積回路では、第1の電源ライン2及び第1のGND
ライン3と、第2の電源ライン8及び第2のGNDライ
ン9とが、分離されているので、内部回路5による第2
の電源ライン8及び第2のGNDライン9への電源電圧
の変動が入力回路1へ伝達されて該入力回路1の入力電
圧マージンの劣化を防止できる。
【0006】MISFETの逆耐圧以上の高電圧からな
る静電気サージが外部入力端子4に印加された場合、入
力保護回路10内のMISFET10a,10bから、
第1の電源ライン2または第1のGNDライン3へ電荷
が放電され、入力回路1を構成するMISFETのゲー
ト絶縁膜の破壊を防止できる。また、数KVの高電圧の
静電気サージが外部出力端子7をGNDとして外部入力
端子4に印加されると、保護回路11内のMISFET
11aが導通し、外部出力端子7へ電流が流れるので、
入力回路1を構成するMISFETのゲート絶縁膜の破
壊を防止できる。
【0007】これとは逆に、外部入力端子4をGNDと
して外部出力端子7に高電圧の静電気サージが印加され
た場合、保護回路11内のMISFET11bが導通
し、外部入力端子4へと電流が流れ、入力回路1を構成
するMISFETのゲート絶縁膜の破壊を防止できる。
このように、保護回路11により、外部入力端子4と外
部出力端子7との間に印加される静電気サージを吸収
し、入力回路1を構成するMISFETのゲート絶縁膜
の破壊を防止できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体集積回路に設けられる保護回路11では、外部入
力端子4と外部出力端子7との間に流入する静電気サー
ジに対しては入力回路1を構成するMISFETのゲー
ト絶縁膜を保護できるが、一般的な静電気サージ流入経
路である外部出力端子7とGND端子及び電源端子との
間に流入する静電気サージに対しては、出力回路6を構
成するMISFETからなる出力トランジスタのゲート
絶縁膜を保護できない。その理由を、電源ライン及びG
NDラインがパターン上で分割された半導体集積回路に
おいて、MISFETからなる出力トランジスタが接続
された外部出力端子に、GND端子に対する静電気サー
ジが流入した場合を図3にて説明する。
【0009】図3は、従来の問題点を説明する半導体集
積回路の要部の回路図であり、図2中の要素と共通の要
素には共通の符号が付されている。GND端子12に
は、内部回路用GNDライン9bを介して内部回路5
a,5bが接続され、さらにその内部回路5a,5bが
内部回路用電源ライン8bを介して電源端子13に接続
されている。GND端子12及び電源端子13には、周
辺GNDライン9a及び周辺電源ライン8aを介して、
MISFETからなる出力トランジスタ6a,6bが接
続され、それらの出力トランジスタ6a,6bが内部回
路5a,5bの出力によってゲート制御される。図3中
のZ1 は、周辺GNDライン9aとGND端子12との
間のインピーダンスである。
【0010】また、外部出力端子7には、スイッチSW
を介して放電抵抗RD 及び放電容量CD が接続され、該
放電容量CD に蓄積された電荷を用いて模擬的に静電気
サージを外部出力端子7に印加するようになっている。
スイッチSWを閉じて放電容量CD に蓄積された模擬的
な静電気サージが外部出力端子7に印加される。外部出
力端子7に静電気サージが流入すると、例えば周辺GN
Dライン9aに接続されている出力トランジスタ6aが
ブレークダウンする。静電気サージは、出力トランジス
タ6aを介して周辺GNDライン9aに流れる。ところ
が、周辺GNDライン9aから外部GND端子12まで
は、インピーダンスZ1 があるため、出力トランジスタ
6aのソース電極Sの電位が上昇する。一方、出力トラ
ンジスタ6aのゲート電位VB は、内部回路用GNDラ
イン9bと同電位であるため、GNDレベルとなってい
る。そこで、出力トランジスタ6aのドレイン電極D・
ゲート電極G間のゲート絶縁膜にかかる電圧Vcoxは、
図4の電圧特性図に示すように時間tの関数となる。
【0011】図4において、V1 は電圧CD ・VA
(CD +C)(CD ;放電容量、C;外部出力端子7と
GND端子12との全容量、VA ;外部印加電圧)、V
2 は出力トランジスタ6aのドレイン電極D・ゲート電
極G間のゲート絶縁膜破壊電圧、V3 は出力トランジス
タ6aのドレイン電極D・ソース電極G間のブレークダ
ウン電圧である。また、t1 は出力トランジスタ6aの
ブレークダウン時間、21はZ1 =∞のときの曲線、2
2はZ1 =0のときの曲線、23はインピーダンスZ1
がGNDノイズによる誤動作現象を防止するために周辺
GNDライン9aと内部回路用GNDライン9bとを分
割してそれらの間に適当なインピーダンスを持たせたと
きの曲線である。
【0012】ゲート絶縁膜にかかる電圧Vcox の最大値
がゲート絶縁膜の破壊電圧となるときの外部印加電圧
は、静電気破壊電圧Vthとなる。インピーダンスZ1
無限大であれば、電圧Vcox の最大電圧値はCD ・VA
/(CD +C)となる。もし、周辺GNDライン9aか
らGND端子12までのインピーダンスZ1 が小さけれ
ば(電源ノイズが問題とならないような半導体集積回路
で、電源ラインとGNDラインの分割設計をする必要の
ない場合)、電圧Vcox は図4の曲線23のようにな
り、最大電圧値はほとんど出力トランジスタ6aのソー
ス・ドレイン耐圧(BVSD)値と同等になる。通常、ゲ
ート絶縁膜破壊電圧はBVSDよりも高くなるようにプロ
セス設計されるため、出力トランジスタ6aのドレイン
電極・ゲート電極間の絶縁膜破壊現象によって半導体集
積回路の静電気破壊電圧は決定されない。なお、インピ
ーダンスZ1 は大きければ大きいほど、電源あるいはG
NDノイズによる誤動作現象を防止でき、静電気耐性の
向上とトレードオフの関係にある。
【0013】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、内部回路用電源ライン及び内部回路用GNDラ
インと周辺電源ライン及び周辺GNDラインとの両方ま
たはいずれか一方がチップ配線パターン上、分割された
半導体集積回路において、外部GND端子あるいは外部
電源端子に対して外部出力端子あるいは外部入出力端子
に静電気サージが流入すると、それらに接続された出力
トランジスタのゲート絶縁膜の破壊現象が発生するとい
う点について解決した静電気保護機能を有する半導体集
積回路を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの第1の発明では、電源電圧が印加さ
れる電源端子と、GND電位が印加されるGND端子
と、複数のMISFETで構成された内部回路と、前記
電源端子に接続され、前記内部回路に前記電源電圧を供
給する内部回路用電源ラインと、前記GND端子に接続
され、前記内部回路に前記GND電位を供給する内部回
路用GNDラインと、第1の電極、外部出力端子又は外
部入出力端子に接続された第2の電極、及び前記内部回
路の出力側に接続された第1のゲート電極を有し、該第
1のゲート電極に与えられる該内部回路の出力によって
該第1と第2の電極間がゲート制御されるMISFET
からなる第1の出力トランジスタと、第3の電極、前記
第1の出力トランジスタの第2の電極に接続された第4
の電極、及び前記内部回路の出力側に接続された第2の
ゲート電極を有し、該第2のゲート電極に与えられる該
内部回路の出力によって該第3と第4の電極間がゲート
制御されるMISFETからなる第2の出力トランジス
タと、一端が前記第1の出力トランジスタの第1の電極
に接続され、他端が電源側インピーダンスを介して前記
電源端子に接続され、前記電源電圧を該第1の出力トラ
ンジスタの第1の電極に印加する周辺電源ラインと、一
端が前記第2の出力トランジスタの第3の電極に接続さ
れ、他端がGND側インピーダンスを介して前記GND
端子に接続され、前記GND電位を該第2の出力トラン
ジスタの第3の電極に印加する周辺GNDラインとを備
え、前記内部回路用電源ライン及び前記内部回路用GN
Dラインと前記周辺電源ライン及び前記周辺GNDライ
ンとの両方又はいずれか一方がチップ配線パターン上、
分割された半導体集積回路において、前記電源側インピ
ーダンスと前記GND側インピーダンスの両方又はいず
れか一方が所定値よりも大きい場合には、前記第1の出
力トランジスタの第1の電極と前記第2の出力トランジ
スタの第3の電極の両方又はいずれか 一方と、該第1と
第2のゲート電極の両方又はいずれか一方との間に、前
記周辺GNDラインの電位によってゲート制御され、静
電気サージによる該第1、第2の出力トランジスタのブ
レークダウン時に該第1と第3の電極の両方又はいずれ
か一方と、該第1と第2のゲート電極の両方又はいずれ
か一方との間の電位差を減少させる保護トランジスタを
接続している。 第2の発明では、第1の発明の半導体集
積回路における保護トランジスタに代えて、電源側イン
ピーダンスとGND側インピーダンスの両方又はいずれ
か一方が所定値よりも大きい場合には、第1の出力トラ
ンジスタの第1の電極と第2の出力トランジスタの第3
の電極の両方又はいずれか一方と、該第1と第2のゲー
ト電極の両方又はいずれか一方との間に、静電気サージ
による該第1、第2の出力トランジスタのブレークダウ
ン時に該第1と第3の電極の両方又はいずれか一方と、
該第1と第2のゲート電極の両方又はいずれか一方との
間の電位差を減少させる保護容量を接続している。
【0015】
【作用】本発明によれば、以上のように半導体集積回路
を構成したので、内部回路用電源ライン及び内部回路用
GNDラインと周辺電源ライン及び周辺GNDラインと
の両方はいずれか一方がチップ配線パターン上、分割
されていると、通常動作時の周辺GNDラインあるいは
周辺電源ラインの電位変動(ノイズ)による内部回路の
誤動作現象を防止できる。ところが、このように電源ラ
インとGNDラインとを分割した場合、外部出力端子あ
るいは外部入出力端子への静電気サージの流入によって
第1、第2の出力トランジスタのゲート絶縁膜破壊が発
生し易くなる。静電気サージが外部出力端子あるいは外
部入出力端子に流入した場合、第1、第2の出力トラン
ジスタがブレークダウンを起し、周辺GNDラインある
いは周辺電源ラインの電位が上昇するが、その電位上昇
保護トランジスタあるいは保護容量を介して第1、第
2の出力トランジスタの第1、第2のゲート電極の電位
を上昇させる。そのため、該第1、第2の出力トランジ
スタの外部出力端子側あるいは外部入出力端子側
2、第4の電極と第1、第2のゲート電極との電位差が
減少し、該第1、第2の出力トランジスタのゲート絶縁
膜に印加される電圧が小さくなって該ゲート絶縁膜の破
壊が防止される。従って、前記課題を解決できるのであ
る。
【0016】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の実施例を示すMISFETからなる半
導体集積回路の要部の回路図であり、従来の図3中の要
素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0017】この半導体集積回路では、従来と同様に、
複数のMISFETで構成された内部回路5a,5bを
有し、その出力側には、Nチャネル型MISFETから
なる第2、第1の出力トランジスタ6a,6bの第2、
第1のゲート電極がそれぞれ接続されている。内部回路
5a,5bは、内部回路用GNDライン9bを介してG
ND端子12に接続されると共に、内部回路用電源ライ
ン8bを介して電源電圧VDD印加用の電源端子13に
接続されている。第2の出力トランジスタ6aの第4の
電極(ドレイン電極Dは外部出力端子7に接続され、
その第3の電極(ソース電極Sが周辺GNDライン9
aに接続され、該周辺GNDライン9aがGND側イン
ピーダンスZ1 を介してGND端子12に接続されてい
る。第1の出力トランジスタ6bの第2の電極(ドレイ
ン電極Dは外部出力端子7に接続され、その第1の電
極(ソース電極Sが周辺電源ライン8aに接続され、
該周辺電源ライン8aが電源側インピーダンスZ2 を介
して電源端子13に接続されている。
【0018】この半導体集積回路が従来の図3の回路と
異なる点は、出力トランジスタ6a,6bの各ゲート電
極Gと周辺GNDライン9a及び周辺電源ライン8aと
の間に保護回路、例えばNチャネル型MISFETから
なる保護トランジスタ30a,30bのソース電極S・
ドレイン電極Dが、それぞれ接続されていることであ
る。各保護トランジスタ30a,30bのゲート電極G
は、周辺GNDライン9aと接続されている。
【0019】以上のように構成される半導体集積回路に
おいて、例えば、GND端子12がGNDレベルの状態
で、外部出力端子7に正電圧の静電気サージが流入した
場合を考える。従来の図3に示すように、保護トランジ
スタ30a,30bが設けられていない場合、出力トラ
ンジスタ6aのドレイン電極D・ゲート電極G間のゲー
ト絶縁膜が容易に破壊する。ところが、本実施例のよう
に保護トランジスタ30aが設けられている場合、静電
気サージが外部出力端子7に流入し、出力トランジスタ
6aがブレークダウンを起すと、周辺GNDライン9a
の電位が上昇する。この周辺GNDライン9aの電位上
昇は、保護トランジスタ30aによって出力トランジス
タ6aのゲート電極Gの電位を上昇させることになる。
そのため、出力トランジスタ6aのドレイン電極D・ゲ
ート電極G間のゲート絶縁膜に印加される電圧V
cox は、図4に示す曲線23と同等の時間変化を示すも
のと考えられ、該電圧Vcox の最大電圧値が低下する。
そこで、図4の曲線23の条件において、電圧Vcox
ゲート絶縁膜破壊電圧V2 に達するまでの外部印加電圧
(静電気破壊電圧)は、図4の曲線22の条件(保護ト
ランジスタ30aを設けていない場合)よりも上昇する
ことになる。次の表1は、テストパターンを用いて図1
における保護トランジスタ30a,30bを設けていな
い場合と設けている場合とで、図5に示すような静電気
破壊試験(例えば、MIL-Std-883C./Method3015-7)を実
施したときの破壊電圧値比較を示すものである。
【0020】
【表1】 図5に示す静電気破壊試験方法では、従来の図3の回路
及び本実施例の図1の回路からなる被試験デバイス10
0を用意し、そのGND端子12をGNDに接続する。
外部出力端子7には、放電抵抗RD (例えば、1.5K
Ω)を接続し、その放電抵抗RD には、スイッチSWを
介して放電容量CD (例えば、100pF)または直流電
源Eを接続する。この被試験デバイス100では、例え
ば、ゲート絶縁膜膜厚200Å、P型基板、及びLDD
トランジスタ構造を採用した。そして、スイッチSWを
直流電源E側に入れ、該直流電源Eによって放電容量C
Dを予め充電しておき、その後、スイッチSWを放電抵
抗RD 側に入れ、模擬的な静電気サージを外部出力端子
7に印加して静電気破壊試験を行った。
【0021】表1に示すように、保護トランジスタ30
a,30bを設けた場合、静電気破壊電圧が5倍まで上
昇することが確認された。保護トランジスタ30bは、
電源端子13がGNDレベルで、外部出力端子7に静電
気サージが流入したときに、保護トランジスタ30aと
同様な働きをすることになる。
【0022】第2の実施例 図6は、本発明の第2の実施例を示す半導体集積回路の
要部を示す回路図であり、第1の実施例を示す図1中の
要素と共通の要素には共通の符号が付されている。この
半導体集積回路では、周辺電源ライン8aと電源端子1
3との間のインピーダンスが小さく、周辺GNDライン
9aとGND端子12との間のインピーダンスZ1 が大
きいときに、周辺GNDライン9aに接続された出力ト
ランジスタ6a側にのみ保護トランジスタ30aを設け
ている。
【0023】静電気サージが外部出力端子7に流入した
場合、出力トランジスタ6b側では、周辺電源ライン8
aと電源端子13との間のインピーダンスが小さいた
め、該出力トランジスタ6bのドレイン電極D・ゲート
電極G間のゲート絶縁膜が破壊するおそれがない。しか
し、出力トランジスタ6a側では、周辺GNDライン9
aとGND端子12との間のインピーダンスZ1 が大き
いので、静電気サージの流入によって該出力トランジス
タ6aのドレイン電極D・ゲート電極G間に大きな電圧
が加わる。このとき、出力トランジスタ6aがブレーク
ダウンを起すと、第1の実施例と同様に、周辺GNDラ
イン9aの電位が上昇するが、保護トランジスタ30a
によって出力トランジスタ6aのゲート電極Gの電位が
上昇するので、該出力トランジスタ6aのドレイン電極
D・ゲート電極G間の電位差が小さくなってその間のゲ
ート絶縁膜の破壊を的確に防止できる。
【0024】なお、周辺GNDライン9aとGND端子
12とのインピーダンスZ1 が小さく、周辺電源ライン
8aと電源端子13とのインピーダンスが大きな場合に
は、出力トランジスタ6b側にのみ図1の保護トランジ
スタ30bを設けても、本実施例と同様の作用、効果が
得られる。
【0025】第3の実施例は、本発明の第の実施例を示す半導体集積回路の
要部の回路図であり、第1の実施例を示す図1中の要素
と共通の要素には共通の符号が付されている。この半導
体集積回路では、第1の実施例の保護トランジスタ30
a,30bに代えて、周辺GNDライン9aと出力トラ
ンジスタ6aのゲート電極Gとの間に保護容量32aを
接続すると共に、出力トランジスタ6bのゲート電極G
と周辺電源ライン8aとの間に保護容量32bを接続し
ている。
【0026】この半導体集積回路において、図5に示す
静電気破壊試験を実施する場合、直流電源Eによって予
め放電容量CD に電荷を蓄積しておき、その電荷をスイ
ッチSWにより放電抵抗RD を介して外部出力端子7
へ、模擬的な静電気サージの形で印加する。すると、出
力トランジスタ6aがブレークダウンし、周辺GNDラ
イン9aの電位が上昇する。周辺GNDライン9aの電
位が上昇すると、保護容量32aへの充電電流Iが、該
周辺GNDライン9aから出力トランジスタ6aのゲー
ト電極Gを介して内部回路5aのGND端子12側へ流
れ、周辺GNDライン9aに接続された出力トランジス
タ6aのソース電極Sとドレイン電極Dの電位を低下さ
せる。これにより、出力トランジスタ6aのドレイン電
極D・ゲート電極G間のゲート絶縁膜に加わる電圧V
cox の最大電圧値が低下し、ゲート絶縁膜破壊が発生し
にくくなり、静電気破壊電圧が従来よりも向上すること
になる。
【0027】なお、本発明は図示の実施例に限定され
ず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例
えば次のようなものがある。 (i) 図7において、保護容量32a,32bは、第
2の実施例を示す図6と同様に、インピーダンスZ1
2 の大きな方だけ片側に設けても、第2の実施例と同
様の効果が得られる。 (ii) 出力トランジスタ6a,6bは、電源の極性等
を変えることによってPチャネル型MISFETで構成
したり、あるいはNチャネル型MISFETとPチャネ
ル型MISFETの組合せで構成しても良い。さらに、
それに応じて図1及び図6の保護トランジスタ30a,
30bをPチャネル型MISFETで構成しても良い。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、通常動作時の周辺GNDラインあるいは周辺電源
ラインの電位変動(ノイズ)による内部回路誤動作現象
を防止するために、分割されたGNDライン及び電源ラ
インを有する半導体集積回路内における第1、第2の
力トランジスタの周辺電源ライン側または周辺GNDラ
イン側の第1、第3の電極と第1、第2のゲート電極と
の間に、保護トランジスタあるいは保護容量を接続して
いる。そのため、外部出力端子あるいは外部入出力端子
に静電気サージが流入した場合、第1、第2の出力トラ
ンジスタがブレークダウンを起すと、保護トランジスタ
あるいは保護容量が動作して該第1、第2の出力トラン
ジスタの周辺電源ライン側または周辺GNDライン側の
第1、第3の電極と第1、第2のゲート電極との間の電
位差が減少する。よって、第1、第2の出力トランジス
タのゲート絶縁膜の破壊を的確に防止でき、静電気破壊
耐性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す半導体集積回路の
要部の回路図である。
【図2】従来の半導体集積回路の要部の回路図である。
【図3】従来の問題点を説明する回路図である。
【図4】ゲート絶縁膜の電圧特性図である。
【図5】静電気破壊試験方法を示す構成図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す半導体集積回路の
要部の回路図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す半導体集積回路の
要部を示す回路図である。
【符号の説明】 5a,5b 内部回路 6a,6b 出力トランジスタ 7 外部出力端子 8a 周辺電源ライン 8b 内部回路用電源ライン 9a 周辺GNDライン 9b 内部回路用GNDライン 12 GND端子 13 電源端子 30a,30b 保護トランジス 2a,32b 保護容量

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧が印加される電源端子と、 グランド電位が印加されるグランド端子と、 複数のMISFETで構成された内部回路と、 前記電源端子に接続され、前記内部回路に前記電源電圧
    を供給する内部回路用電源ラインと、 前記グランド端子に接続され、前記内部回路に前記グラ
    ンド電位を供給する内部回路用グランドラインと、 第1の電極、外部出力端子又は外部入出力端子に接続さ
    れた第2の電極、及び前記内部回路の出力側に接続され
    た第1のゲート電極を有し、該第1のゲート電極に与え
    られる該内部回路の出力によって該第1と第2の電極間
    がゲート制御されるMISFETからなる第1の出力ト
    ランジスタと、 第3の電極、前記第1の出力トランジスタの第2の電極
    に接続された第4の電極、及び前記内部回路の出力側に
    接続された第2のゲート電極を有し、該第2のゲート電
    極に与えられる該内部回路の出力によって該第3と第4
    の電極間がゲート制御されるMISFETからなる第2
    の出力トランジスタと、 一端が前記第1の出力トランジスタの第1の電極に接続
    され、他端が電源側インピーダンスを介して前記電源端
    子に接続され、前記電源電圧を該第1の出力トランジス
    タの第1の電極に印加する周辺電源ラインと、 一端が前記第2の出力トランジスタの第3の電極に接続
    され、他端がグランド側インピーダンスを介して前記グ
    ランド端子に接続され、前記グランド電位を該第2の出
    力トランジスタの第3の電極に印加する周辺グランドラ
    インとを備え、 前記内部回路用電源ライン及び前記内部回路用グランド
    ラインと前記周辺電源ライン及び前記周辺グランドライ
    ンとの両方又はいずれか一方がチップ配線パターン上、
    分割された半導体集積回路において、 前記電源側インピーダンスと前記グランド側インピーダ
    ンスの両方又はいずれか一方が所定値よりも大きい場合
    には、前記第1の出力トランジスタの第1の電 極と前記
    第2の出力トランジスタの第3の電極の両方又はいずれ
    か一方と、該第1と第2のゲート電極の両方又はいずれ
    か一方との間に、前記周辺グランドラインの電位によっ
    てゲート制御され、静電気サージによる該第1、第2の
    出力トランジスタのブレークダウン時に該第1と第3の
    電極の両方又はいずれか一方と、該第1と第2のゲート
    電極の両方又はいずれか一方との間の電位差を減少させ
    る保護トランジスタを接続したことを特徴とする半導体
    集積回路。
  2. 【請求項2】 電源電圧が印加される電源端子と、 グランド電位が印加されるグランド端子と、 複数のMISFETで構成された内部回路と、 前記電源端子に接続され、前記内部回路に前記電源電圧
    を供給する内部回路用電源ラインと、 前記グランド端子に接続され、前記内部回路に前記グラ
    ンド電位を供給する内部回路用グランドラインと、 第1の電極、外部出力端子又は外部入出力端子に接続さ
    れた第2の電極、及び前記内部回路の出力側に接続され
    た第1のゲート電極を有し、該第1のゲート電極に与え
    られる該内部回路の出力によって該第1と第2の電極間
    がゲート制御されるMISFETからなる第1の出力ト
    ランジスタと、 第3の電極、前記第1の出力トランジスタの第2の電極
    に接続された第4の電極、及び前記内部回路の出力側に
    接続された第2のゲート電極を有し、該第2のゲート電
    極に与えられる該内部回路の出力によって該第3と第4
    の電極間がゲート制御されるMISFETからなる第2
    の出力トランジスタと、 一端が前記第1の出力トランジスタの第1の電極に接続
    され、他端が電源側インピーダンスを介して前記電源端
    子に接続され、前記電源電圧を該第1の出力トランジス
    タの第1の電極に印加する周辺電源ラインと、 一端が前記第2の出力トランジスタの第3の電極に接続
    され、他端がグランド側インピーダンスを介して前記グ
    ランド端子に接続され、前記グランド電位を該第2の出
    力トランジスタの第3の電極に印加する周辺グランドラ
    インとを備え、 前記内部回路用電源ライン及び前記内部回路用グランド
    ラインと前記周辺電源ライン及び前記周辺グランドライ
    ンとの両方又はいずれか一方がチップ配線パタ ーン上、
    分割された半導体集積回路において、 前記電源側インピーダンスと前記グランド側インピーダ
    ンスの両方又はいずれか一方が所定値よりも大きい場合
    には、前記第1の出力トランジスタの第1の電極と前記
    第2の出力トランジスタの第3の電極の両方又はいずれ
    か一方と、該第1と第2のゲート電極の両方又はいずれ
    か一方との間に、静電気サージによる該第1、第2の出
    力トランジスタのブレークダウン時に該第1と第3の電
    極の両方又はいずれか一方と、該第1と第2のゲート電
    極の両方又はいずれか一方との間の電位差を減少させる
    保護容量を接続したことを特徴とする半導体集積回路。
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