JPH05291511A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH05291511A
JPH05291511A JP9397092A JP9397092A JPH05291511A JP H05291511 A JPH05291511 A JP H05291511A JP 9397092 A JP9397092 A JP 9397092A JP 9397092 A JP9397092 A JP 9397092A JP H05291511 A JPH05291511 A JP H05291511A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部出力端子あるいは外部入出力端子から流
入する静電気サージに対して出力トランジスタのゲート
絶縁膜破壊を的確に防止する。 【構成】 周辺電源ライン8a及び周辺GNDライン9
aと内部回路用電源ライン8b及び内部回路用GNDラ
イン9bとをパターン上分離し、通常動作時のライン9
aあるいは8aの電位変動(ノイズ)による内部回路5
a,5bの誤動作現象を防止する、分割されたGNDラ
イン及び電源ラインを有する半導体集積回路において、
静電気サージが外部出力端子7に流入すると、出力トラ
ンジスタ6aがブレークダウンを起す。すると、ライン
9aの電位が上昇し、保護トランジスタ30aを通して
トランジスタ6aのゲート電極Gの電位が上昇する。こ
れにより、トランジスタ6aのドレイン電極D・ゲート
電極G間のゲート絶縁膜に印加される電圧が低くなって
該ゲート絶縁膜の破壊を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MISFET(Metal
Insulator Semiconductor Field Eeffect Transistor、
絶縁ゲート形電界効果トランジスタ)で構成される半導
体集積回路、特にその外部出力端子あるいは外部入出力
端子に接続された出力トランジスタの静電気破壊防止機
能を有する半導体集積回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば特開平2−90669号公報に記載されるものが
あった。従来、MISFETで構成される半導体集積回
路の外部出力端子あるいは外部入出力端子における静電
気破壊耐性は、入力インピーダンスの非常に高い外部入
力端子に比較して大きいため、あまり問題とならなかっ
た。ところが、半導体集積回路の微細化に伴い、ホット
キャリア注入現象による信頼度低下を防ぐため、MIS
FETの構造をLDD(Lightly Doped Drain)構造に変
えるようになり、それによって外部出力端子あるいは外
部入出力端子の静電気破壊耐性が低下して大きな問題と
なってきている。一方、半導体集積回路製品の高速化が
進むに従い、外部出力端子が動作するときに発生するグ
ランド(接地)GNDあるいは電源電圧の変動によるノ
イズ量が大きくなる。半導体集積回路製品使用電圧の低
下によるノイズマージンの減少に伴い、前記ノイズによ
る使用中での誤動作が大きな問題となってきている。
【0003】この種の問題を解決するため、一般的に
は、外部出力端子あるいは外部入出力端子用の周辺電源
ライン及び周辺GNDラインと、内部回路に電源電圧を
供給するための内部回路用電源ライン及び内部回路用G
NDラインとを、パターン上で分割し、前者で発生した
ノイズが、後者に接続されている内部回路に影響を及ぼ
さないようにしている。但し、このように電源ライン及
びGNDラインを分割した場合、外部出力端子あるいは
外部入出力端子への静電気サージの流入により、それら
に接続された出力トランジスタのゲート絶縁膜破壊が発
生しやすくなることが確認されている。この種の電源ラ
イン及びGNDラインを分割した従来の半導体集積回路
の一構成例を図2に示す。
【0004】図2は、前記文献に記載された従来の半導
体集積回路の要部の回路図であり、入力回路の電源ライ
ン及びGNDラインと、内部回路及び出力回路の電源ラ
イン及びGNDラインとが、分離された回路例が示され
ている。この半導体集積回路は、MISFETで構成さ
れるもので、インバータからなる入力回路1を有し、そ
れには電源電圧VDDを供給するための第1の電源ライ
ン2及び第1のGNDライン3が接続されている。入力
回路1の入力側には外部入力端子4が接続されると共
に、出力側には内部回路5が接続されている。内部回路
5の出力側は、インバータからなる出力回路6の入力側
に接続され、該出力回路6の出力側が外部出力端子7に
接続されている。これらの内部回路5及び出力回路6
は、第1の電源ライン2及び第1のGNDライン3とは
分離された第2の電源ライン8及び第2のGNDライン
9に接続されている。
【0005】また、外部入力端子4と第1の電源ライン
2及び第1のGNDライン3との間には、Pチャネル型
MISFET10a及びNチャネル型MISFET10
bからなる入力保護回路10が接続されている。さら
に、外部入力端子4と外部出力端子7との間には、保護
回路11が接続されている。保護回路11は、ドレイン
及びゲートが外部入力端子4に、ソースが外部出力端子
7にそれぞれ接続されたNチャネル型MISFET11
aと、ドレインが外部入力端子4に、ソース及びゲート
が外部出力端子7にそれぞれ接続されたNチャネル型M
ISFET11bとで、構成されている。この種の半導
体集積回路では、第1の電源ライン2及び第1のGND
ライン3と、第2の電源ライン8及び第2のGNDライ
ン9とが、分離されているので、内部回路5による第2
の電源ライン8及び第2のGNDライン9への電源電圧
の変動が入力回路1へ伝達されて該入力回路1の入力電
圧マージンの劣化を防止できる。
【0006】MISFETの逆耐圧以上の高電圧からな
る静電気サージが外部入力端子4に印加された場合、入
力保護回路10内のMISFET10a,10bから、
第1の電源ライン2または第1のGNDライン3へ電荷
が放電され、入力回路1を構成するMISFETのゲー
ト絶縁膜の破壊を防止できる。また、数KVの高電圧の
静電気サージが外部出力端子7をGNDとして外部入力
端子4に印加されると、保護回路11内のMISFET
11aが導通し、外部出力端子7へ電流が流れるので、
入力回路1を構成するMISFETのゲート絶縁膜の破
壊を防止できる。
【0007】これとは逆に、外部入力端子4をGNDと
して外部出力端子7に高電圧の静電気サージが印加され
た場合、保護回路11内のMISFET11bが導通
し、外部入力端子4へと電流が流れ、入力回路1を構成
するMISFETのゲート絶縁膜の破壊を防止できる。
このように、保護回路11により、外部入力端子4と外
部出力端子7との間に印加される静電気サージを吸収
し、入力回路1を構成するMISFETのゲート絶縁膜
の破壊を防止できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体集積回路に設けられる保護回路11では、外部入
力端子4と外部出力端子7との間に流入する静電気サー
ジに対しては入力回路1を構成するMISFETのゲー
ト絶縁膜を保護できるが、一般的な静電気サージ流入経
路である外部出力端子7とGND端子及び電源端子との
間に流入する静電気サージに対しては、出力回路6を構
成するMISFETからなる出力トランジスタのゲート
絶縁膜を保護できない。その理由を、電源ライン及びG
NDラインがパターン上で分割された半導体集積回路に
おいて、MISFETからなる出力トランジスタが接続
された外部出力端子に、GND端子に対する静電気サー
ジが流入した場合を図3にて説明する。
【0009】図3は、従来の問題点を説明する半導体集
積回路の要部の回路図であり、図2中の要素と共通の要
素には共通の符号が付されている。GND端子12に
は、内部回路用GNDライン9bを介して内部回路5
a,5bが接続され、さらにその内部回路5a,5bが
内部回路用電源ライン8bを介して電源端子13に接続
されている。GND端子12及び電源端子13には、周
辺GNDライン9a及び周辺電源ライン8aを介して、
MISFETからなる出力トランジスタ6a,6bが接
続され、それらの出力トランジスタ6a,6bが内部回
路5a,5bの出力によってゲート制御される。図3中
のZ1 は、周辺GNDライン9aとGND端子12との
間のインピーダンスである。
【0010】また、外部出力端子7には、スイッチSW
を介して放電抵抗RD 及び放電容量CD が接続され、該
放電容量CD に蓄積された電荷を用いて模擬的に静電気
サージを外部出力端子7に印加するようになっている。
スイッチSWを閉じて放電容量CD に蓄積された模擬的
な静電気サージが外部出力端子7に印加される。外部出
力端子7に静電気サージが流入すると、例えば周辺GN
Dライン9aに接続されている出力トランジスタ6aが
ブレークダウンする。静電気サージは、出力トランジス
タ6aを介して周辺GNDライン9aに流れる。ところ
が、周辺GNDライン9aから外部GND端子12まで
は、インピーダンスZ1 があるため、出力トランジスタ
6aのソース電極Sの電位が上昇する。一方、出力トラ
ンジスタ6aのゲート電位VB は、内部回路用GNDラ
イン9bと同電位であるため、GNDレベルとなってい
る。そこで、出力トランジスタ6aのドレイン電極D・
ゲート電極G間のゲート絶縁膜にかかる電圧Vcoxは、
図4の電圧特性図に示すように時間tの関数となる。
【0011】図4において、V1 は電圧CD ・VA
(CD +C)(CD ;放電容量、C;外部出力端子7と
GND端子12との全容量、VA ;外部印加電圧)、V
2 は出力トランジスタ6aのドレイン電極D・ゲート電
極G間のゲート絶縁膜破壊電圧、V3 は出力トランジス
タ6aのドレイン電極D・ソース電極G間のブレークダ
ウン電圧である。また、t1 は出力トランジスタ6aの
ブレークダウン時間、21はZ1 =∞のときの曲線、2
2はZ1 =0のときの曲線、23はインピーダンスZ1
がGNDノイズによる誤動作現象を防止するために周辺
GNDライン9aと内部回路用GNDライン9bとを分
割してそれらの間に適当なインピーダンスを持たせたと
きの曲線である。
【0012】ゲート絶縁膜にかかる電圧Vcox の最大値
がゲート絶縁膜の破壊電圧となるときの外部印加電圧
は、静電気破壊電圧Vthとなる。インピーダンスZ1
無限大であれば、電圧Vcox の最大電圧値はCD ・VA
/(CD +C)となる。もし、周辺GNDライン9aか
らGND端子12までのインピーダンスZ1 が小さけれ
ば(電源ノイズが問題とならないような半導体集積回路
で、電源ラインとGNDラインの分割設計をする必要の
ない場合)、電圧Vcox は図4の曲線23のようにな
り、最大電圧値はほとんど出力トランジスタ6aのソー
ス・ドレイン耐圧(BVSD)値と同等になる。通常、ゲ
ート絶縁膜破壊電圧はBVSDよりも高くなるようにプロ
セス設計されるため、出力トランジスタ6aのドレイン
電極・ゲート電極間の絶縁膜破壊現象によって半導体集
積回路の静電気破壊電圧は決定されない。なお、インピ
ーダンスZ1 は大きければ大きいほど、電源あるいはG
NDノイズによる誤動作現象を防止でき、静電気耐性の
向上とトレードオフの関係にある。
【0013】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、内部回路用電源ライン及び内部回路用GNDラ
インと周辺電源ライン及び周辺GNDラインとの両方ま
たはいずれか一方がチップ配線パターン上、分割された
半導体集積回路において、外部GND端子あるいは外部
電源端子に対して外部出力端子あるいは外部入出力端子
に静電気サージが流入すると、それらに接続された出力
トランジスタのゲート絶縁膜の破壊現象が発生するとい
う点について解決した静電気保護機能を有する半導体集
積回路を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、複数のMISFETで構成された内部回
路と、前記内部回路に電源電圧を供給する内部回路用電
源ライン及び内部回路用GNDラインと、前記内部回路
の出力によってゲート制御され該内部回路の出力に応じ
た信号を外部出力端子又は外部入出力端子へ出力する出
力トランジスタと、前記出力トランジスタに接続され該
出力トランジスタに電源電圧を印加する周辺電源ライン
及び周辺GNDラインとを備え、前記内部回路用電源ラ
イン及び内部回路用GNDラインと前記周辺電源ライン
及び周辺GNDラインとの両方またはいずれか一方がチ
ップ配線パターン上、分割された半導体集積回路におい
て、前記出力トランジスタの周辺電源ライン側または周
辺GNDライン側の電極とゲート電極との間に、静電気
サージによる該出力トランジスタのブレークダウン時に
その両電極間の電位差を減少させる保護回路を接続して
いる。
【0015】
【作用】本発明によれば、以上のように半導体集積回路
を構成したので、内部回路用電源ライン及び内部回路用
GNDラインと周辺電源ライン及び周辺GNDラインと
の両方またはいずれか一方がチップ配線パターン上、分
割されていると、通常動作時の周辺GNDラインあるい
は周辺電源ラインの電位変動(ノイズ)による内部回路
の誤動作現象を防止できる。ところが、このように電源
ラインとGNDラインとを分割した場合、外部出力端子
あるいは外部入出力端子への静電気サージの流入によっ
て出力トランジスタのゲート絶縁膜破壊が発生し易くな
る。静電気サージが外部出力端子あるいは外部入出力端
子に流入した場合、出力トランジスタがブレークダウン
を起し、周辺GNDラインあるいは周辺電源ラインの電
位が上昇するが、その電位上昇が保護回路を介して出力
トランジスタのゲート電極の電位を上昇させる。そのた
め、該出力トランジスタの外部出力端子側の電極とゲー
ト電極との電位差が減少し、該出力トランジスタのゲー
ト絶縁膜に印加される電圧が小さくなって該ゲート絶縁
膜の破壊が防止される。従って、前記課題を解決できる
のである。
【0016】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の実施例を示すMISFETからなる半
導体集積回路の要部の回路図であり、従来の図3中の要
素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0017】この半導体集積回路では、従来と同様に、
複数のMISFETで構成された内部回路5a,5bを
有し、その出力側には、Nチャネル型MISFETから
なる出力トランジスタ6a,6bのゲート電極がそれぞ
れ接続されている。内部回路5a,5bは、内部回路用
GNDライン9bを介してGND端子12に接続される
と共に、内部回路用電源ライン8bを介して電源電圧V
DD印加用の電源端子13に接続されている。出力トラ
ンジスタ6aのドレイン電極Dは外部出力端子7に接続
され、そのソース電極Sが周辺GNDライン9aに接続
され、該周辺GNDライン9aがインピーダンスZ1
介してGND端子12に接続されている。出力トランジ
スタ6bのドレイン電極Dは外部出力端子7に接続さ
れ、そのソース電極Sが周辺電源ライン8aに接続さ
れ、該周辺電源ライン8aがインピーダンスZ2 を介し
て電源端子13に接続されている。
【0018】この半導体集積回路が従来の図3の回路と
異なる点は、出力トランジスタ6a,6bの各ゲート電
極Gと周辺GNDライン9a及び周辺電源ライン8aと
の間に保護回路、例えばNチャネル型MISFETから
なる保護トランジスタ30a,30bのソース電極S・
ドレイン電極Dが、それぞれ接続されていることであ
る。各保護トランジスタ30a,30bのゲート電極G
は、周辺GNDライン9aと接続されている。
【0019】以上のように構成される半導体集積回路に
おいて、例えば、GND端子12がGNDレベルの状態
で、外部出力端子7に正電圧の静電気サージが流入した
場合を考える。従来の図3に示すように、保護トランジ
スタ30a,30bが設けられていない場合、出力トラ
ンジスタ6aのドレイン電極D・ゲート電極G間のゲー
ト絶縁膜が容易に破壊する。ところが、本実施例のよう
に保護トランジスタ30aが設けられている場合、静電
気サージが外部出力端子7に流入し、出力トランジスタ
6aがブレークダウンを起すと、周辺GNDライン9a
の電位が上昇する。この周辺GNDライン9aの電位上
昇は、保護トランジスタ30aによって出力トランジス
タ6aのゲート電極Gの電位を上昇させることになる。
そのため、出力トランジスタ6aのドレイン電極D・ゲ
ート電極G間のゲート絶縁膜に印加される電圧V
cox は、図4に示す曲線23と同等の時間変化を示すも
のと考えられ、該電圧Vcox の最大電圧値が低下する。
そこで、図4の曲線23の条件において、電圧Vcox
ゲート絶縁膜破壊電圧V2 に達するまでの外部印加電圧
(静電気破壊電圧)は、図4の曲線22の条件(保護ト
ランジスタ30aを設けていない場合)よりも上昇する
ことになる。次の表1は、テストパターンを用いて図1
における保護トランジスタ30a,30bを設けていな
い場合と設けている場合とで、図5に示すような静電気
破壊試験(例えば、MIL-Std-883C./Method3015-7)を実
施したときの破壊電圧値比較を示すものである。
【0020】
【表1】 図5に示す静電気破壊試験方法では、従来の図3の回路
及び本実施例の図1の回路からなる被試験デバイス10
0を用意し、そのGND端子12をGNDに接続する。
外部出力端子7には、放電抵抗RD (例えば、1.5K
Ω)を接続し、その放電抵抗RD には、スイッチSWを
介して放電容量CD (例えば、100pF)または直流電
源Eを接続する。この被試験デバイス100では、例え
ば、ゲート絶縁膜膜厚200Å、P型基板、及びLDD
トランジスタ構造を採用した。そして、スイッチSWを
直流電源E側に入れ、該直流電源Eによって放電容量C
Dを予め充電しておき、その後、スイッチSWを放電抵
抗RD 側に入れ、模擬的な静電気サージを外部出力端子
7に印加して静電気破壊試験を行った。
【0021】表1に示すように、保護トランジスタ30
a,30bを設けた場合、静電気破壊電圧が5倍まで上
昇することが確認された。保護トランジスタ30bは、
電源端子13がGNDレベルで、外部出力端子7に静電
気サージが流入したときに、保護トランジスタ30aと
同様な働きをすることになる。
【0022】第2の実施例 図6は、本発明の第2の実施例を示す半導体集積回路の
要部を示す回路図であり、第1の実施例を示す図1中の
要素と共通の要素には共通の符号が付されている。この
半導体集積回路では、周辺電源ライン8aと電源端子1
3との間のインピーダンスが小さく、周辺GNDライン
9aとGND端子12との間のインピーダンスZ1 が大
きいときに、周辺GNDライン9aに接続された出力ト
ランジスタ6a側にのみ保護トランジスタ30aを設け
ている。
【0023】静電気サージが外部出力端子7に流入した
場合、出力トランジスタ6b側では、周辺電源ライン8
aと電源端子13との間のインピーダンスが小さいた
め、該出力トランジスタ6bのドレイン電極D・ゲート
電極G間のゲート絶縁膜が破壊するおそれがない。しか
し、出力トランジスタ6a側では、周辺GNDライン9
aとGND端子12との間のインピーダンスZ1 が大き
いので、静電気サージの流入によって該出力トランジス
タ6aのドレイン電極D・ゲート電極G間に大きな電圧
が加わる。このとき、出力トランジスタ6aがブレーク
ダウンを起すと、第1の実施例と同様に、周辺GNDラ
イン9aの電位が上昇するが、保護トランジスタ30a
によって出力トランジスタ6aのゲート電極Gの電位が
上昇するので、該出力トランジスタ6aのドレイン電極
D・ゲート電極G間の電位差が小さくなってその間のゲ
ート絶縁膜の破壊を的確に防止できる。
【0024】なお、周辺GNDライン9aとGND端子
12とのインピーダンスZ1 が小さく、周辺電源ライン
8aと電源端子13とのインピーダンスが大きな場合に
は、出力トランジスタ6a側にのみ図1の保護トランジ
スタ30bを設けても、本実施例と同様の作用、効果が
得られる。
【0025】第3の実施例 図7は、本発明の第3の実施例を示す半導体集積回路の
要部の回路図であり、第1の実施例を示す図1中の要素
と共通の要素には共通の符号が付されている。この半導
体集積回路では、図1の保護トランジスタ30a,30
bに代えて、保護回路用の接合ダイオード31a,31
bを設けている。即ち、出力トランジスタ6aのソース
電極Sとゲート電極Gとの間に接合ダイオード31aの
アノード・カソードがそれぞれ接続され、さらに出力ト
ランジスタ6bのゲート電極Gとソース電極Sとの間に
接合ダイオード31bのアノード・カソードがそれぞれ
接続されている。
【0026】このように接合ダイオード31a,31b
を設けると、静電気サージが外部出力端子7に流入した
場合、第1の実施例と同様に、出力トランジスタ6a,
6bのドレイン電極D・ゲート電極G間の電位差が該接
合ダイオード31a,31bで小さくなって該出力トラ
ンジスタ6a,6bのゲート絶縁膜の破壊を的確に防止
できる。この接合ダイオード31a,31bで出力トラ
ンジスタ6a,6bの保護回路を構成した場合、図1の
保護トランジスタ30a,30bに比べて結線構造が簡
単になる。
【0027】第4の実施例 図8は、本発明の第4の実施例を示す半導体集積回路の
要部の回路図であり、第1の実施例を示す図1中の要素
と共通の要素には共通の符号が付されている。この半導
体集積回路では、第1の実施例の保護トランジスタ30
a,30bに代えて、周辺GNDライン9aと出力トラ
ンジスタ6aのゲート電極Gとの間に容量32aを接続
すると共に、出力トランジスタ6bのゲート電極Gと周
辺電源ライン8aとの間に容量32bを接続している。
【0028】この半導体集積回路において、図5に示す
静電気破壊試験を実施する場合、直流電源Eによって予
め放電容量CD に電荷を蓄積しておき、その電荷をスイ
ッチSWにより放電抵抗RD を介して外部出力端子7
へ、模擬的な静電気サージの形で印加する。すると、出
力トランジスタ6aがブレークダウンし、周辺GNDラ
イン9aの電位が上昇する。周辺GNDライン9aの電
位が上昇すると、容量32aへの充電電流Iが、該周辺
GNDライン9aから出力トランジスタ6aのゲート電
極Gを介して内部回路5aのGND端子12側へ流れ、
周辺GNDライン9aに接続された出力トランジスタ6
aのソース電極Sとドレイン電極Dの電位を低下させ
る。これにより、出力トランジスタ6aのドレイン電極
D・ゲート電極G間のゲート絶縁膜に加わる電圧Vcox
の最大電圧値が低下し、ゲート絶縁膜破壊が発生しにく
くなり、静電気破壊電圧が従来よりも向上することにな
る。
【0029】なお、本発明は図示の実施例に限定され
ず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例
えば次のようなものがある。 (i) 図7及び図8において、接合ダイオード31
a,31bあるいは容量32a,32bは、第2の実施
例を示す図6と同様に、インピーダンスZ1 ,Z2 の大
きな方だけ片側に設けても、第2の実施例と同様の効果
が得られる。 (ii) 出力トランジスタ6a,6bは、電源の極性等
を変えることによってPチャネル型MISFETで構成
したり、あるいはNチャネル型MISFETとPチャネ
ル型MISFETの組合せで構成しても良い。さらに、
それに応じて図1及び図6の保護トランジスタ30a,
30bをPチャネル型MISFETで構成しても良い。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、通常動作時の周辺GNDラインあるいは周辺電源
ラインの電位変動(ノイズ)による内部回路誤動作現象
を防止するために、分割されたGNDライン及び電源ラ
インを有する半導体集積回路内における出力トランジス
タの周辺電源ライン側または周辺GNDライン側の電極
とゲート電極との間に、保護回路を接続している。その
ため、外部出力端子あるいは外部入出力端子に静電気サ
ージが流入した場合、出力トランジスタがブレークダウ
ンを起すと、保護回路が動作して該出力トランジスタの
周辺電源ライン側または周辺GNDライン側の電極とゲ
ート電極との間の電位差が減少する。よって、出力トラ
ンジスタのゲート絶縁膜の破壊を的確に防止でき、静電
気破壊耐性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す半導体集積回路の
要部の回路図である。
【図2】従来の半導体集積回路の要部の回路図である。
【図3】従来の問題点を説明する回路図である。
【図4】ゲート絶縁膜の電圧特性図である。
【図5】静電気破壊試験方法を示す構成図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す半導体集積回路の
要部の回路図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す半導体集積回路の
要部を示す回路図である。
【図8】本発明の第4の実施例を示す半導体集積回路の
要部を示す回路図である。
【符号の説明】
5a,5b 内部回路 6a,6b 出力トランジスタ 7 外部出力端子 8a 周辺電源ライン 8b 内部回路用電源ライン 9a 周辺GNDライン 9b 内部回路用GNDライン 12 GND端子 13 電源端子 30a,30b 保護トランジスタ 31a,31b 接合ダイオード 32a,32b 容量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のMISFETで構成された内部回
    路と、前記内部回路に電源電圧を供給する内部回路用電
    源ライン及び内部回路用グランドラインと、前記内部回
    路の出力によってゲート制御され該内部回路の出力に応
    じた信号を外部出力端子又は外部入出力端子へ出力する
    出力トランジスタと、前記出力トランジスタに接続され
    該出力トランジスタに電源電圧を印加する周辺電源ライ
    ン及び周辺グランドラインとを備え、前記内部回路用電
    源ライン及び内部回路用グランドラインと前記周辺電源
    ライン及び周辺グランドラインとの両方またはいずれか
    一方がチップ配線パターン上、分割された半導体集積回
    路において、 前記出力トランジスタの周辺電源ライン側または周辺グ
    ランドライン側の電極とゲート電極との間に、静電気サ
    ージによる該出力トランジスタのブレークダウン時にそ
    の両電極間の電位差を減少させる保護回路を接続したこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
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