JP5711696B2 - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は内部電極を備えた積層セラミック電子部品に関する。特に、内部電極を薄層化し高密度に積層することで小型大容量化が図られた積層セラミックコンデンサ(MLCC:Multi-Layer ceramic capacitor)に関する。
携帯電話などのデジタル電子機器の小型化及び薄型化に伴い、電子回路基板等に面実装される積層セラミック電子部品の小型化が進んでいる。特に積層セラミック電子部品の1つである積層セラミックコンデンサにおいては、チップサイズの小型化とともに大容量化のニーズが年々増している。積層セラミックコンデンサは、誘電体であるセラミック層と内部電極層とが交互に積層された構造を有している。
一般にコンデンサのサイズを小さくすれば、誘電体層に対向する電極層の面積が必然的に小さくなるため静電容量が減る関係にある。そのため、チップサイズの小型化に向けてコンデンサの静電容量を確保するには、誘電体層及び電極層を薄くし、かつ、それらを多層に積層させる高密度積層化技術が不可欠である。特に、コンデンサの容量は、電極層の厚みには影響を受けないため、チップサイズの小型化には電極層の厚みを可能な限り薄くすることが望ましい。
しかし、高密度に積層されたセラミックコンデンサにおいては、内部電極層の厚みが薄くなる程そのカバレッジ(被覆率)が悪化し、構造欠陥の発生率が高くなるという課題がある。また、積層セラミックコンデンサのショート率が高くなるなど、信頼性の低下を招きやすくもなる。
積層セラミックコンデンサにおけるカバレッジの改善を図った先行技術が既に知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1によれば、誘電体層の厚みが3μm以下、内部電極層の厚みが0.5μm〜1.5μmの積層セラミックコンデンサにおいて、内部電極層の主成分であるニッケル結晶の平均サイズを0.1μm以上、1.5μm以下としたことで、構造欠陥の発生が抑制されることが開示されている。
また、誘電体層と内部電極層との界面の中心平均線粗さを20nm以上、100nm以下にすることで、高温負荷寿命に優れた積層セラミックコンデンサが得られるとする先行技術が特許文献2に開示されている。
特開2004−342744号公報 特開2007−173714号公報
近年では、積層セラミックコンデンサの更なる小型化及び大容量化が求められており、誘電体層の厚みが1μm以下、内部電極層の厚みが0.5μm以下に薄層化した場合でも、実用に耐え得る積層セラミックコンデンサの信頼性を確保する必要性が生じている。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、小型高密度化した場合でも、信頼性の高い積層セラミック電子部品又は積層セラミックコンデンサを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、セラミック層と、前記セラミック層に積層される電極層とを備える積層セラミック電子部品であって、前記電極層の厚みが0.5μm以下、かつ、当該電極層の平均結晶粒径が0.1μm以下の積層セラミック電子部品である。
前記積層セラミック電子部品は、前記セラミック層と前記電極層との界面の最大高さに基づく表面粗さが前記電極層の厚みの1/3以下であることが好ましい。また、当該界面の最大高さに基づく表面粗さが前記電極層の厚みの1/4以下であることがより好ましい。
前記積層セラミック電子部品は、前記電極層の厚みが前記セラミック層の厚みの1/2以下であることが好ましい。また、前記電極層の厚みが前記セラミック層の厚みの1/3以下であることがより好ましい。
前記積層セラミック電子部品は、前記電極層の厚みが0.5μm以下、0.4μm以上であることが好ましい。
また、本発明は、前記セラミック層からなる誘電体層と前記電極層とが交互に積層されてなる積層セラミックコンデンサである。
本発明によれば、小型高密度化した場合でも構造欠陥の発生が抑制され、カバレッジ(被覆率)の高い電極層を備えることができるなど、信頼性の高い積層セラミック電子部品を提供することができる。また、誘電体層と内部電極層とが高密度に積層してなる積層セラミックコンデンサにおいて、大容量化と高い信頼性との両立を図ることができる。
図1は、本発明の一つの実施形態による、積層セラミックコンデンサの概略構造を示す断面図である。 図2は、誘電体セラミック層及び内部電極層の積層構造を模式的に示す断面図である。 図3は、内部電極層の連続率の説明のために用いられる断面図である。 図4は、内部電極の結晶粒径と連続率及びショート率との関係をグラフで示す図である。 図5は、内部電極層の界面の粗さ率と連続率との関係をグラフで示す図である。 図6は、層厚比とショート率との関係をグラフで示す図である。 図7は、誘電体層の厚み及び内部電極層厚みと構造欠陥発生率との関係をグラフで示す図である。
以下、積層セラミック電子部品の実施形態として、小型及び大容量化が図られた積層セラミックコンデンサを例示的に説明する。図1は、本発明の一つの実施形態による積層セラミックコンデンサ1の概略構造を示す縦断面図である。積層セラミックコンデンサ1は、規格で定められたチップ寸法及び形状(例えば1.0mm×0.5mm×0.5mmの直方体)を有する焼結体10と、焼結体10の両側に形成される一対の外部電極20、20とから概ね構成される。焼結体10は、セラミック層としての誘電体セラミック層12と電極層としての内部電極層13とが交互に多数積層されてなり、それらの最外層としてカバー層15が形成される。誘電体セラミック層12及びカバー層15は例えばBaTiO(チタン酸バリウム、「BT」と略称することがある)を主成分とし、内部電極層13は例えばNi(ニッケル)を主成分として焼成される。
焼結体10は、コンデンサにおいて要求される静電容量や耐圧等の仕様に応じて、2枚の内部電極層13で挟まれる誘電体セラミック層12の一層の厚みが1μm以下、内部電極層13の厚みが0.5μm以下であって、全体の積層数が数百の高密度多層構造を有している。焼結体10の最外層部分に形成されるカバー層15は、誘電体セラミック層12及び内部電極層13を外部からの湿気やコンタミ等の汚染から保護し、それらの経時的な劣化を防ぐために形成される。
積層セラミックコンデンサ1は、例えば次のような工程を経て製造される。まず、BaTiOを主成分とする微粉末を添加化合物とともに湿式混合し、乾燥、粉砕して誘電体原料粉末を調製する。誘電体原料粉末に対し、例えばMg(マグネシウム)、Mn(マンガン)又はある種の希土類元素(例えばY(イットリウム)、Ho(ホルミウム)など)を含む微量の金属酸化物を還元抑制材として添加してもよい。調製した誘電体原料粉末をポリビニルアセタール樹脂及び有機溶剤で湿式混合し、例えばドクターブレード法により1μm以下の帯状の誘電体グリーンシートに塗工して乾燥させる。そして、誘電体グリーンシートの表面に、有機バインダを含む導電ペーストをスクリーン印刷することで内部電極層13のパターンを配置する。導電ペーストの金属粉末として、例えばNi、Co(コバルト)、Cu(銅)などを用いることができるが、コストや耐酸化性等を考慮してNiが好適に用いられる。また、共材として粒径が50nm以下の誘電体原料粉末(例えばBaTiO)を均一に分散させてもよい。共材が金属粉末どうしの接触を防ぎ結晶成長を抑制するためである。また、Niの主成分にMg又はCr(クロム)などを複合した導電ペーストを用いてもよい。
BaTiOを主成分とする誘電体原料粉末の平均粒径は、0.10μm〜0.20μmであることが好ましい。また、内部電極層13の焼成後の厚みが0.3μm〜0.5μm程度になるように、誘電体グリーンシート上に印刷する導電ペーストの厚みを調整することが好ましい。
その後、例えば15cm×15cmの大きさに打ち抜いて揃えられた誘電体グリーンシートを内部電極層13が互い違いになるように所定層数だけ積層する。積層した誘電体グリーンシートの上下にカバー層15となるカバーシートを圧着させ、所定チップ寸法(例えば1.0mm×0.5mm)にカットし、その後に外部電極20、20となる導電ペーストを積層体の両側に塗布して乾燥させる。これにより、積層セラミックコンデンサ1の成型体が得られる。
このようにして得られた成型体を、約350℃のN雰囲気中で脱バインダした後に、N、H、HOの還元性混合ガス(酸素分圧が約1.0×10−11MPa)において1140〜1260℃で10分〜2時間焼成する。焼成後、約1000℃のN雰囲気中で約1時間、誘電体の酸化処理を行うことで、誘電体セラミック層を構成する誘電体粒子を所望のグレイン径(焼成した後の誘電体粒子径のことをいう)に粒成長させた積層セラミックコンデンサ1が得られる。
以上の条件に基づいて焼成して得られる積層セラミックコンデンサ1は、内部電極層13の厚みが0.5μm以下であって、その平均結晶粒径が0.1μm以下である。また、内部電極層13の平均結晶粒径が0.08m以下であることがより好ましい。
内部電極層13の結晶粒径は、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)で焼結体10の一部断面を撮影し、その写真に基づいて測定することができる。SEMで観察するのに先立ち、積層セラミックコンデンサ1を例えばイオンミリング法により切削することで、SEMの観察に適した平滑断面を得ることができる。また、粒界を明瞭に撮影するために、焼成工程と同じ雰囲気(N、H、HOの混合ガス)中で予め熱エッチングを施してもよい。
図2は、積層セラミックコンデンサ1における誘電体セラミック層12及び内部電極層13の積層構造を模式的に示す断面図である。内部電極層13の結晶の粒界(図示略)は、それぞれの結晶方位により電子顕微鏡写真に写し出されるコントラストの違いにより観察することができる。焼成による内部電極層13の結晶成長は、誘電体セラミック層12で上下に挟まれた内部ストレスの影響により一様ではない。したがって、内部電極層13の結晶粒径を評価するために、少なくとも互いに方向が異なる2箇所以上で結晶幅を測定してそれらの平均を求めることが好ましい。次に説明する誘電体セラミック層12の厚みTd、内部電極層13の厚みTe、及び、誘電体セラミック層12と内部電極層13との界面の表面粗さRyについても、焼結体10の断面を撮影したSEM写真に基づいて測定される。
また、焼成後の誘電体セラミック層12と内部電極層13との界面の最大高さに基づく表面粗さRyが、内部電極層13の厚みTeの1/3以下であることが好ましい。より好ましくは、最大高さに基づく表面粗さRyが、内部電極層13の厚みTeの1/4以下である。
誘電体セラミック層12と内部電極層13との界面の表面粗さRyは、上述したように焼結体10の断面を撮影したSEM写真に基づいてその凹凸の最大高さを画像解析することにより測定することができる。
積層セラミックコンデンサ1は、焼成後の内部電極層13の厚みTeが、誘電体セラミック層12の厚みTdの1/2以下であることが好ましい。より好ましくは、内部電極層13の厚みTeが、誘電体セラミック層12の厚みTdの1/3以下である。
また、積層セラミックコンデンサ1は、焼成後の内部電極層13の厚みTeが0.5μm以下、0.3μm以上であることが好ましい。より好ましい内部電極層13の厚みTeは、0.5μm以下、0.4μm以上である。
これらの実施形態によれば、内部電極層13の厚みが0.5μm以下の積層セラミックコンデンサ1において、内部電極層13のカバレッジに関連する連続率(内電連続率)が80%以上、電気的耐性に関連するショート率が10%以下の高い信頼性を実現することができることが判った。
ここで、積層セラミックコンデンサ1における内部電極層13のカバレッジ(被覆率)を簡便かつ精度良く評価するため、内部電極層13の積層方向断面における連続率(内電連続率)というパラメータを導入した。図3に示すように、ある内部電極層13における長さL0の観察領域において、その金属部分の長さL1、L2、・・・、Lnを測定して合計し、金属部分の割合であるΣLn/L0をその層の連続率とすることができる。また、信頼性を評価するもう一つのパラメータであるショート率は、積層セラミックコンデンサ試料の外部電極20、20に1VのDC電圧を印加し、外部電極間の電気抵抗が1kΩに満たない試料数を、試験した総試料数で除算して得た比率として定義される。
次に、本発明に係る積層セラミック電子部品として、セラミック層からなる誘電体層と内部電極層とが交互に積層されてなる積層セラミックコンデンサ(以下「MLCC」という)の実施例を説明する。
<MLCC試料>
誘電体の原料粉末として平均粒径が0.1μm〜0.2μmのBaTiOを使用し、内部電極の金属粉末として平均粒径が0.05μm〜0.15μmのNiを使用した。積層したグリーンシートに対し温度条件を変えて焼成した後の誘電体セラミック層(以下、単に「誘電体層」という)の厚みが0.6μm〜1.0μm、内部電極層の厚みが0.3μm〜0.5μmとなるMLCCの試料を複数作製した。作製したMLCCのチップ寸法は、何れも1.0mm×0.5mm×0.5mm(1005サイズ)であり、積層数は100である。
<評価方法>
(1)誘電体層の厚みTd及び内部電極層の厚みTeの測定
イオンミリング法によりMLCC試料の中央部を積層方向の面で切削し、その断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した写真に基づいて、誘電体層の厚みTd及び内部電極層の厚みTeを画像解析処理により測定した。SEM写真の視野角が10μm四方となるように撮影し、3μm相当おきに複数箇所の誘電体層の厚みを測定して、それらの平均値を誘電体層の厚みTdとした。同様に、SEM写真において3μm相当おきに複数箇所の内部電極層の厚みを測定して、それらの平均値を内部電極層の厚みTeとした。これらの層の厚みの平均値を求めるために少なくとも20箇所以上のサンプル値を測定した。
(2)内部電極層の結晶粒径の測定
上述した層の厚みを測定した方法と同様に、MLCC試料の積層方向断面を撮影したSEM写真に基づいて、内部電極層の結晶粒径を画像解析処理により測定した。内部電極層のそれぞれの結晶方位の違いによりSEMにコントラスト差が生じるため、そのコントラストの差に基づいて実際の結晶粒界を観察した。個々の結晶の粒径については、積層方向(縦幅)とそれに直交する方向(横幅)の2箇所で結晶粒界の最大幅を測定し、その平均値を結晶粒径として評価した。後述する表1〜3に記載される平均結晶粒径は、SEM写真に撮影された内部電極層の少なくとも500個以上の結晶の粒径をサンプル測定して、それらの平均値を求めたものである。
(3)誘電体層と内部電極層との界面の表面粗さRyの測定
SEMで撮影したMLCC試料の積層方向における断面写真を画像解析することにより、誘電体層と内部電極層との界面の表面粗さ(「界面粗さ」ともいう)を評価した。SEM写真で撮影された誘電体層と内部電極層との境界線を粗さ曲線とみなし、視野角10μm四方の領域で撮影された境界線の山と谷との最大高さを測定する。同様の測定を少なくとも20箇所で行い、その平均値を表面粗さRy(単位nm)とした。
(4)内部電極層の連続率(内電連続率)の評価
MLCC試料のチップを樹脂に埋め込み固定した状態で研磨し、積層方向断面を露出させて、その断面を光学顕微鏡で5000〜1000倍に拡大して撮影した画像により内部電極層の連続率を測定した。表1〜3に記載される連続率は、MLCC試料につき少なくとも30層以上の連続率を測定した平均値である。
内部電極層の連続率が100%に近づくほど、カバレッジ(被覆率)がゼロに近づき製品としての信頼性が高くなる。連続率の規定値は、静電容量低下に影響を与えない少なくとも80%以上を適合と評価した。
(5)ショート率の評価
MLCC試料の外部電極間に1VのDC電圧を印加したときの絶縁抵抗が1kΩに満たない試料数を試験した総試料数で除算して得た比率をショート率として評価した。後述する表1〜3には、各条件(条件No.1〜18)で少なくとも100個以上のMLCCで測定した結果が記載される。
ショート率の増加は、MLCC製品における漏れ電流や耐電圧性の脆弱化につながる。ここでは、100層のMLCC試料に求められるショート率として10%以下を適合(規定範囲)とした。ちなみに、100層のMLCCにおけるショート率が10%以下の品質であれば、製品レベルに相当する400層程度のMLCCにおけるショート率が35%以下となることが統計的に判っている。この値は要求される製品歩留まり(最低でも50%以上)を十分に達成できる範囲である。
(6)構造欠陥発生率の評価
MLCC試料のチップを樹脂に埋め込み固定した状態で積層方向に沿って研磨することにより誘電体層及び内部電極層の断面を露出させ、光学顕微鏡でその断面を目視検査し又は拡大して撮影した。そして、その観察断面にクラック又はデラミネーション(層間剥離)が認められる試料数を、検査した総試料数で除算した比率を構造欠陥発生率として評価した。表1〜3には、各条件(条件No.1〜18)で少なくとも100個以上のMLCCで評価した結果が記載される。なお、構造欠陥発生率は最大でも1%代以下が望ましい。
<評価結果>
表1〜3を参照しながら、各条件で作製したMLCC試料の評価結果を説明する。
(1)条件No.1〜4
表1に、内部電極層の厚みTeが0.50μmで内部電極層の平均結晶粒径が0.08μm〜0.20μmの範囲で異なる条件(条件No.1〜4)の試料についての評価結果を示す。なお、各条件No.1〜4のMLCCは、何れも、平均粒径0.10μmの誘電体原料粉末を用いて、誘電体層の厚みTdを1.00μmに揃えた試料である。
Figure 0005711696
内部電極層の平均結晶粒径が0.10μm以下である条件No.1及び2の試料で、カバレッジに関連する連続率が80%以上、電気的耐性に関連するショート率が10%以下となった。また、クラック等の構造欠陥も観察されず、MLCC製品の信頼性において良好と判断した。
内部電極層の平均結晶粒径が0.15μmである条件No.3の試料においては、連続率が78%、ショート率が14%であり規定外と判断した。また、内部電極層の結晶粒径が0.20μmである条件No.4の試料においては、連続率が69%、ショート率が26%となり、信頼性の評価が悪化する傾向がみられた。
表1の結果より、誘電体層の厚みTdが1.0μm、内部電極層の厚みTeが0.5μmのMLCCで良好な連続率及びショート率を得るには、少なくとも、内部電極層の平均結晶粒径が0.10μm以下でなければならないことが確認された(条件No.1及び2参照)。図4に、表1で得られた結果に基づいて、内部電極の結晶粒径と連続率及びショート率との関係をグラフに示す。
(2)条件No.5〜12
表2に、内部電極層の平均結晶粒径が何れも0.10μmであって、誘電体原料粉末の平均粒径が0.10μm〜0.20μm、内部電極層の厚みTeが0.30μm〜0.50μmの範囲で異なる条件(条件No.2、5〜12)の試料についての評価結果を示す。なお、各条件No.2、5〜12において誘電体層の厚みTdは何れも1.00μmである。
Figure 0005711696
表2では内部電極層の界面粗さRyに着目して、MLCCの信頼性の評価を試みた結果が示される。ここで、条件No.5〜7と、条件No.8〜10と、条件No.2、11〜12とでは、内部電極層の厚みTeの条件が異なるため、界面粗さRyの単純な比較はできない。このため、内部電極層の界面粗さRyをその厚みTeで正規化した粗さ率(Ry/Te)により、信頼性に関連するパラメータ(連続率及びショート率)との関係を調べた。
内部電極層の界面の粗さ率(Ry/Te)が0.30である条件No.11の試料において、連続率80%以上、ショート率10%以下を確認した。また、これらの条件でクラック等の構造欠陥も観察されなかった。界面の粗さ率(Ry/Te)が0.24の条件No.2の試料においても、既に述べたように規定の結果が得られ信頼性において良好である。良好と判断された条件No.2及び11の試料は、何れも内部電極層の界面粗さRyが厚みTeの1/3以下である(つまり粗さ率(Ry/Te)が0.33以下)。
表2において、内部電極層の厚みTeが0.30μmである条件No.5〜7の試料は、何れも内部電極層の界面粗さRyがその厚みTeの1/3よりも大きい例である。これらは、何れも連続率が規定の80%以上に達しなかった。
内部電極層の厚みTeが0.40μmである条件No.8〜10の試料も、内部電極層の界面粗さRyがその厚みTeの1/3より大きい例である。そのうち条件No.9及び10の試料では、連続率が80%よりも小さく規定外であった。また、条件No.10の試料もショート率が16%であり、規定の10%以下に達しなかった。
内部電極層の厚みTeが0.50μmである条件No.2、11、12の試料のうち、界面粗さRyが厚みTeの1/3よりも大きい条件No.12の試料では、連続率及びショート率ともに規定値に達しなかった。
図5に、表2の結果に基づく内部電極層の界面の粗さ率(Ry/Te)と連続率との関係を示す。内部電極層の界面粗さRyが厚みTeの1/3以下の条件で、80%以上の連続率、10%以下のショート率を確認した(No.2及び11参照)。このことから誘電体層と内部電極層との間の界面の平滑化が、内部電極層のカバレッジ(被覆率)の改善に大きく貢献するものといえる。
(3)条件No.13〜20
次に、誘電体層の厚みTd及び内部電極層の厚みTeと、信頼性との関係を調べた。表3に、内部電極層の平均結晶粒径が0.08μm、誘電体原料粉末の平均粒径が0.10μmであって、誘電体層の厚みTdが0.60μm〜1.00μm、内部電極層の厚みTeが0.30μm〜0.50μmの範囲で異なる条件(条件No.1、13〜20)の試料についての評価結果を示す。
Figure 0005711696
誘電体層の厚みTdが1.00μm、内部電極層の厚みTeが0.30μm〜0.50μmである条件No.13、14及び1の試料は、何れも、内部電極層の厚みTeが誘電体層の厚みTdの1/2以下である(つまり、層厚比(Te/Td)が0.5以下)。これらの条件の試料で1〜2%の極めて低いショート率が確認された。また、特に条件No.1及び14の試料では、カバレッジに関連する連続率も比較的高かった。しかし、条件No.13の試料では、連続率が73%と規定値に達しなかった。条件No.13の試料で連続率が規定値に達しなかった理由としては、層厚比(Te/Td)よりもむしろ、粗さ率(Ry/Te)が0.47と大きかったことが支配的な要因であると考えられる。
誘電体層の厚みTdが0.80μm、内部電極層の厚みTeが0.30μm〜0.50μmの範囲で異なる条件No.15〜17のうち、TeがTdの1/2以下の条件No.15及び16の試料で10%以下のショート率を達成した。しかし、条件No.15及び16の試料は、界面の粗さRyがTeの1/3以上であったため、連続率が規定の80%以上に達しなかった。条件No.17の試料では、連続率が88%と良好であったが、TeがTdの1/2よりも大きいためショート率が13%と規定外となった。
誘電体層の厚みTdが0.60μm、内部電極層の厚みTeが0.30μm〜0.50μmである条件No.18〜20のうち、TeがTdの1/2の条件No.18の試料で規定のショート率を達成した。しかし、この条件No.18の試料は、界面の粗さ率(Ry/Te)が0.60と高く、連続率が63%と規定外となった。TeがTdの1/2よりも大きい条件No.19及び20の試料では、連続率及びショート率ともに規定値に達せず、また比較的多くの構造欠陥が観察された。
図6に、表3の結果に基づく層厚比(Te/Td)とショート率との関係を示す。また、図7に誘電体層の厚みTd及び内部電極層厚みTeと構造欠陥発生率との関係を示す。これらより、内部電極層の厚みTeが誘電体層の厚みTdの1/2以下の条件で10%以下のショート率が達成できることが確認された(条件No.1、13〜16及び18参照)。これらの条件のように内部電極層の厚みTeを薄くできれば、コンデンサの高密度化が図られるので大容量化にも貢献する。逆に、内部電極層の厚みTeが誘電体層の厚みTdに近づくほど構造欠陥が発生する率が大きくなる傾向にあることも判明した(条件No.17、19及び20参照)。そうしたなかで、内部電極層の界面粗さRyを平滑化することで、カバレッジに関連する連続率が改善することも確認できた(条件No.1、14及び17参照)。
1 積層セラミックコンデンサ
10 焼結体
12 誘電体セラミック層
13 内部電極層
15 カバー層
20 外部電極

Claims (6)

  1. セラミック層と、前記セラミック層に積層される電極層とを備える積層セラミック電子部品であって、
    前記電極層の厚みが0.5μm以下、かつ、当該電極層の焼成後の平均結晶粒径が0.1μm以下であり、
    前記セラミック層と前記電極層との界面の最大高さに基づく表面粗さが前記電極層の厚みの1/3以下であり、
    前記電極層の内電連続率が80%以上である、積層セラミック電子部品。
  2. 前記電極層の厚みが前記セラミック層の厚みの1/2以下である、請求項に記載の積層セラミック電子部品。
  3. 前記電極層の厚みが0.5μm以下、0.4μm以上である、請求項1または2の何れかに記載の積層セラミック電子部品。
  4. セラミック層からなる誘電体層と前記電極層とが交互に積層されてなる積層セラミックコンデンサであって、
    前記電極層の厚みが0.5μm以下、かつ、当該電極層の焼成後の平均結晶粒径が0.1μm以下であり、
    前記誘電体層と前記電極層との界面の最大高さに基づく表面粗さが前記電極層の厚みの1/3以下であり、
    前記電極層の内電連続率が80%以上である、積層セラミックコンデンサ。
  5. 前記電極層の厚みが前記誘電体層の厚みの1/2以下である、請求項に記載の積層セラミックコンデンサ。
  6. 前記電極層の厚みが0.5μm以下、0.4μm以上である、請求項4または5の何れかに記載の積層セラミックコンデンサ。
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