JP5710063B2 - 宅内機器、ホームシステム、制御方法、および、プログラム - Google Patents
宅内機器、ホームシステム、制御方法、および、プログラム Download PDFInfo
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Description
それでも、現実には、通信端末周辺における通信環境の悪化や、通信端末のバッテリの消耗等を要因として通信が途絶し、遠隔操作が不能となってしまうことも起こり得る。その際、宅内機器は、遠隔操作時の最終指示に基づいた動作を継続するのが一般的であるが、指示系統が無くなってしまっていることを考慮すると、そのような動作の継続は、安全上の問題となり得るとして懸念されていた。
なお、遠隔操作が不能となった際に、例えば、無条件に宅内機器を停止させることも考えられるが、遠隔操作の効果が阻害され、利便性を大きく低下させてしまうと予想される。
宅内に配置され、所定の主機能を動作させる宅内機器であって、
通信端末と通信を行い、宅外からの遠隔操作を受け付ける遠隔操作受付手段と、
宅内からの操作を受け付ける操作受付手段と、
前記遠隔操作受付手段が受け付けた遠隔操作、又は、前記操作受付手段が受け付けた操作に基づいて、前記主機能の動作を制御する主機能制御手段と、
前記遠隔操作の実行中に、前記遠隔操作受付手段における前記通信端末との通信を監視する通信監視手段と、
前記通信監視手段が前記通信端末との通信途絶を検出した場合に、前記遠隔操作が不能となった旨を宅内に報知する報知手段と、
を備える。
図示するように、ホームシステム1は、宅内機器10と、コントローラ20と、通信端末40と、サーバ50とを備えている。なお、宅内機器10とコントローラ20とは、宅内ネットワーク30を介して通信可能に接続されている。また、サーバ50とコントローラ20とは、宅外ネットワーク60を介して通信可能に接続されている。
この宅内機器10の構成の一例について、以下、図2のブロック図を参照して説明する。
なお、遠隔操作受付部111〜機器状態監視部118は、Aユニット110として構成され、また、手動操作受付部121〜機器制御データベース128は、Bユニット120として構成されている。つまり、Aユニット110の各構成とBユニット120の各構成とは、互いに独立しており、例えば、一方のユニットで障害等が発生した場合でも、他方のユニットには影響を与えない構造となっている。
なお、Aユニット110の遠隔操作監視部112及び機器状態監視部118と、Bユニット120の遠隔操作異常処理部124及び主機能制御部126とは、別々のCPUによって、実現されるようにしてもよい。
例えば、遠隔操作受付部111は、コントローラ20とサーバ50との間で通信接続が確立している状態で、サーバ50を介して通信端末40から送られる遠隔操作のための通信フレーム(より詳細には、遠隔操作フレーム)を受信する。
この他にも、遠隔操作受付部111は、通信端末40から送られる機器状態を要求する通信フレーム(より詳細には、状態取得要求フレーム)を受信する。この状態取得要求フレームは、遠隔操作の実行中において、通信端末40から一定時間毎に順次送信されるようになっている。
また、この状態取得要求フレームに応答し、遠隔操作受付部111は、後述するように、主機能制御部126が取得した現在の機器状態を、通信端末40に送信する。
遠隔操作受付部111は、受信した通信フレームの情報を、入力排他処理部123に供給する(後述するように、パス113が導通している場合)。
例えば、遠隔操作監視部112は、遠隔操作受付部111が、上述した状態取得要求フレーム、つまり、一定時間毎に通信端末40から送信されるはずの通信フレームを、所定時間内に通信端末40から受信したかどうかにより、通信端末40との通信状況を監視する。
一例として、遠隔操作受付部111が状態取得要求フレームを、一定時間内に受信した場合に、遠隔操作監視部112は、通信端末40との通信が維持されている(遠隔操作が可能である)と判別する。一方、一定時間を大きく経過(例えば、2回送信分の時間を経過)しても遠隔操作受付部111が状態取得要求フレームを受信しなかった場合に、遠隔操作監視部112は、通信端末40との通信が途絶した(遠隔操作が不能となった)と判別する。
遠隔操作監視部112は、遠隔操作が不能となったことを判別すると、報知部114を制御して、住宅H内のユーザ(居住者がいる場合、その居住者)にその旨等(詳細は、後述する)を報知する。またその際、遠隔操作監視部112は、機器状態監視部118に、機器状態の監視を要求すると共に、以下に説明するパス113を遮断する。
具体的に報知部114は、表示部115と音声出力部116とを備えており、表示及び音声(若しくは、何れか一方)にて、以下のような案内を報知する。
表示部115は、例えば、液晶ディスプレイ等からなり、遠隔操作が不能となった旨や、手動操作受付部121への操作を促すための文字メッセージを表示する。なお、表示部115は、報知内容を規定したLEDを発光させるインジケータ等であってもよい。
また、音声出力部116は、例えば、音声案内ユニット等からなり、遠隔操作が不能となった旨や、手動操作受付部121への操作を促すための音声メッセージを出力する。なお、音声出力部116は、報知内容を規定したアラーム音を出力するブザー等であってもよい。
例えば、機器状態監視部118は、遠隔操作の実行中に、遠隔操作監視部112により通信端末40との通信途絶が検出されると、機器状態の監視を開始する。具体的に機器状態監視部118は、通信端末40から収集されるはずだった機器状態を、通信端末40に代わって収集し、機器側に異常が生じていないかどうかを監視する。
一例として、収集する機器状態に温度や電圧の情報が含まれているものとすると、機器状態監視部118は、収集した温度が所定の上限温度(下限温度でもよい)を超えている場合や、収集した電圧が所定の上限電圧(下限電圧でもよい)を超えている場合に、機器側に異常が生じたと判別する。そのように機器側の異常を判別すると、機器状態監視部118は、後述する遠隔操作異常処理部124に、機器異常を通知する。
手動操作受付部121は、受け付けた操作内容を示す情報(信号等)を、入力排他処理部123や上述した遠隔操作監視部112に供給する。
リモコン操作受付部122は、受け付けた操作内容を示す情報(信号等)を、入力排他処理部123に供給する。
例えば、入力排他処理部123は、遠隔操作、手動操作、及び、リモコン操作の同時入力による矛盾処理や、優先度に応じた処理等により、1回の操作で遠隔操作、手動操作、及び、リモコン操作のうちから1つの操作を選定し、その操作内容を主機能制御部126や遠隔操作異常処理部124に供給する。
この安全動作とは、宅内機器10(機器の種類等)に応じて定められている安全上に適した動作であり、後述する遠隔操作異常時遷移定義記憶部127に定義されて記憶されている。なお、機器によっては、安全動作が複数定義されているものもある。
具体例を挙げて説明すると、宅内機器10がエアコンであれば、安全動作として、送風と停止が定義されている。また、宅内機器10が給湯器であれば、安全動作として、停止が定義されている。また、宅内機器10が換気扇であれば、安全動作として、低消費運転が定義されている。この他にも、宅内機器10が炊飯器であれば、安全動作として、保温(機器異常時には停止)が定義されている。
なお、このような安全動作は一例であり、現実の宅内機器10に応じて適宜変更可能である。
例えば、宅内機器10が給湯器であって、お湯の生成が進んでおり、生成完了までの時間が所定時間内であれば、遠隔操作異常処理部124は、猶予時間として、生成完了までに要する残り時間を設定する。そして、この猶予時間が経過後に、遠隔操作異常処理部124は、主機能制御部126を制御して安全動作(この場合、停止)に遷移させる。一例として、遠隔操作異常処理部124は、猶予時間を停止タイマ(後述するタイマ125)にセットして、タイマ動作させてもよい。
この他にも、例えば、宅内機器10が炊飯器であり、炊飯動作が開始されている状況であれば、遠隔操作異常処理部124は、猶予時間として、炊飯完了までに要する残り時間を設定する。そして、この猶予時間が経過後に、遠隔操作異常処理部124は、主機能制御部126を制御して安全動作(この場合、保温)に遷移させる。
なお、このような猶予時間の設定手法は一例であり、宅内機器10の種類やより詳細な動作状況等に応じて適宜変更可能である。
また、主機能制御部126は、現在の機器状態を逐次取得し、機器制御データベース128にて状態情報として管理する。
一例として、遠隔操作異常時遷移定義記憶部127は、図3に示すような遷移定義を記憶する。なお図3は、遷移の様子を分かり易く表した模式図であり、実際の遷移定義は、コード値や数値等によって規定されている。
この図3では、遠隔操作異常時における宅内機器10(主機能)の動作状況A〜Dに応じて、遷移すべき安全動作等が定められている。なお、この図では、複数の安全動作(安全動作A,B等)が定義されている場合を示している。
具体的にこの図3では、例えば、遠隔操作異常時に宅内機器10が動作状況A又は動作状況Bであった場合に、猶予時間T1経過後に安全動作Aに遷移し、その後、猶予時間T2経過後に安全動作Bに遷移すべきことが定義されている。また、遠隔操作異常時に宅内機器10が動作状況Cであった場合に、猶予時間T1経過後に動作状況C監視(モニタ)に遷移し、その後、猶予時間T2経過後に安全動作Bに遷移すべきことが定義されている。この他にも、遠隔操作異常時に宅内機器10が動作状況Dであった場合に、猶予時間T3経過後に安全動作Bに遷移すべきことが定義されている。
なお、これら猶予時間T1〜T3は、固定値ではなく、上述したように、遠隔操作異常処理部124によって、実際の動作状況等に応じて設定される。
また、コントローラ20は、HGW(Home Gateway)機能も有しており、宅外ネットワーク60と宅内機器10との間の通信を中継する。例えば、コントローラ20は、サーバ50との通信接続を確立した状態で、通信端末40から送られた通信フレーム(上述した遠隔操作フレームや状態取得要求フレーム等)を、宅内機器10に送信する。一方、コントローラ20は、宅内機器10から送られた情報(機器状態等のデータ)を通信端末40に送信する。
このコントローラ20の構成の一例について、以下、図4のブロック図を参照して説明する。
一例として、宅内通信部201は、宅内機器10から送られた情報(機器状態等のデータ)を受信する。
一例として、宅外通信部202は、通信端末40から送られた通信フレーム(上述した遠隔操作フレームや状態取得要求フレーム等)を受信する。
一例として、制御部203は、宅外通信部202が通信端末40から送られた通信フレーム(上述した遠隔操作フレームや状態取得要求フレーム等)を受信すると、宅内通信部201を制御して、その通信フレームを宅内機器10に送信する。
また、制御部203は、宅内通信部201が宅内機器10から送られた機器状態等のデータを受信すると、宅外通信部202を制御して、そのデータを通信端末40に送信する。
例えば、通信端末40は、宅外ネットワーク60上のサーバ50にアクセスし、所定の認証処理を行った後に、サーバ50とコントローラ20との通信接続を確立させる。この状態で、通信端末40は、サーバ50及びコントローラ20を通じて、宅内機器10との通信を行う。つまり、通信端末40は、このように住宅H外から宅内機器10の遠隔操作を可能とする。
具体的に遠隔操作監視部112は、一定時間毎に通信端末40から送信されるはずの状態取得要求フレームを、一定時間を大きく経過(例えば、2回送信分の時間を経過)しても遠隔操作受付部111が受信しなかった場合に、通信端末40との通信が途絶したと判別する。
宅内機器10は、通信端末40との通信が途絶していないと判別すると(ステップS11;No)、再び、通信途絶の有無を判別する。つまり、宅内機器10は、遠隔操作が実行中であれば、通信端末40との通信状況を監視し続ける。
すなわち、遠隔操作監視部112が通信途絶を検出すると、報知部114は、住宅H内のユーザ(居住者がいる場合、その居住者)に向けて、遠隔操作が不能となった旨や、手動操作受付部121からの操作を促すための案内を報知する。
例えば、報知部114は、表示部115からの表示及び音声出力部116からの音声出力(若しくは、何れか一方)によって、遠隔操作が不能となった旨や、手動操作受付部121への操作を促すためのメッセージを報知する。
すなわち、遠隔操作監視部112は、遠隔操作受付部111と入力排他処理部123とを結ぶ伝達経路のパス113を遮断する。
すなわち、遠隔操作監視部112は、報知部114からの報知に応えて、住宅H内にいるユーザ(居住者)が、手動操作受付部121から操作を行ったかどうかを判別する。
宅内機器10は、手動操作がないと判別すると(ステップS14;No)、所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS15)。そして、所定時間が経過していないと判別すると(ステップS15;No)、上述したステップS14に処理を戻す。
つまり、宅内機器10は、所定時間が経過するまでの間、住宅H内にいるユーザ(居住者)からの手動操作を待機する。
すなわち、主機能制御部126は、手動操作受付部121からの手動操作に応じて、主機能の動作を制御する。
つまり、遠隔操作が不能となっても、住宅H内のユーザ(居住者)によって、引き続き宅内機器10が操作されることになる。なお、通常操作への移行に伴い、宅内機器10は、監視制御処理を終了する。
すなわち、遠隔操作異常処理部124は、遠隔操作異常時遷移定義記憶部127を参照して遷移すべき安全動作を選定すると共に、その安全動作に遷移させるまでの猶予時間を機器の動作状況等に応じて設定する。
例えば、宅内機器10が給湯器であれば、上述したように、遷移すべき安全動作として、停止が定義されており、遠隔操作異常処理部124は、その安全動作(停止)を決定すると共に、給湯器の動作状況に応じて、猶予時間を決定する。一例として、給湯器におけるお湯の生成が進んでおり、生成完了までの時間が所定時間内であれば、遠隔操作異常処理部124は、猶予時間として、生成完了までに要する残り時間を設定する。
この他にも、例えば、宅内機器10が炊飯器であれば、上述したように、遷移すべき安全動作として、保温(機器異常時には停止)が定義されており、遠隔操作異常処理部124は、炊飯器の動作状況に応じて、安全動作と猶予時間を決定する。一例として、炊飯動作が開始されている状況であれば、遠隔操作異常処理部124は、安全動作として保温を選定し、猶予時間として、炊飯完了までに要する残り時間を設定する。
すなわち、機器状態監視部118は、遠隔操作が継続していれば通信端末40から収集されるはずだった機器状態を、通信端末40に代わって収集し、機器側に異常が生じていないかどうかを監視する。
すなわち、機器状態監視部118は、通信端末40に代わって収集した機器状態から、機器側に異常が生じているかどうかを判別する。
一例として、収集する機器状態に温度や電圧の情報が含まれているものとすると、機器状態監視部118は、収集した温度が所定の上限温度を超えている場合や、収集した電圧が所定の上限電圧を超えている場合に、機器側に異常が生じたと判別する。
つまり、宅内機器10は、猶予時間が経過するまで、自ら機器状態を監視しながら、異常が生じていないかどうかを判別する。
一方、このような機器異常が生じることなく、上述したステップS20にて、猶予時間が経過したと判別すると(ステップS20;Yes)、宅内機器10は、安全動作へ遷移させる(ステップS21)。
すなわち、遠隔操作異常処理部124は、主機能制御部126を制御して安全動作に遷移させる。
例えば、宅内機器10が給湯器であり、上述したステップS17にて、遷移すべき安全動作として停止が決定されている場合、遠隔操作異常処理部124は、主機能制御部126を制御して主機能の動作を停止に遷移させる。
この他にも、例えば、宅内機器10が炊飯器であり、上述したステップS17にて、遷移すべき安全動作として保温が決定されている場合、遠隔操作異常処理部124は、主機能制御部126を制御して主機能の動作を保温に遷移させる。なお、上述したステップS19にて、機器異常が生じていると判別された場合には、遠隔操作異常処理部124は、主機能制御部126を制御して主機能の動作を停止に遷移させる。
この結果、遠隔操作が不能となった場合でも、安全性を確保しつつ、適正な制御を行うことができる。
しかしながら、宅内機器側が、このようなユーザインタフェースを有していない場合もあり得る。そのような場合、コントローラ(コントローラ20)側がユーザインタフェースを有していれば、宅内機器は、コントローラと連携して報知等を行うようにしてもよい。
以下、宅内機器とコントローラとが連携して報知等を行うことを特徴とした本発明の第2の実施形態に係るホームシステムについて説明する。
なお、図6において、上述した図1のホームシステム1と同一の構成については、同一の参照符号を示すと共に適宜説明を簡略化する。
この宅内機器70の構成の一例について、以下、図7のブロック図を参照して説明する。
なお、図7において、上述した図2の宅内機器10と同一の構成については、同一の参照符号を示すと共に適宜説明を簡略化する。
宅内機器70における他の構成、すなわち、遠隔操作受付部111、遠隔操作監視部112、遠隔操作ログ記憶部117、機器状態監視部118、遠隔操作異常処理部124、タイマ125、主機能制御部126、遠隔操作異常時遷移定義記憶部127、及び、機器制御データベース128は、図2の宅内機器10と同様の構成である。
また同様に、Aユニット710の各構成とBユニット720の各構成とは、互いに独立しており、例えば、一方のユニットで障害等が発生した場合でも、他方のユニットには影響を与えない構造となっている。
すなわち、報知依頼部714は、遠隔操作の実行中に、遠隔操作が不能となった(通信端末40との通信途絶が検出された)際に、後述するように報知部806を有するコントローラ80に、遠隔操作が不能となった旨等の報知を依頼する。
つまり、宅内操作受付部721は、コントローラ80から送られる宅内操作のデータを受信する。
例えば、入力排他処理部723は、遠隔操作、及び、宅内操作の同時入力による矛盾処理や、優先度に応じた処理等により、1回の操作で遠隔操作、及び、宅内操作のうちから1つの操作を選定し、その操作内容を主機能制御部126や遠隔操作異常処理部124に供給する。
また、コントローラ80は、HGW機能も有しており、宅外ネットワーク60と宅内機器70との間の通信を中継する。
このコントローラ80の構成の一例について、以下、図8のブロック図を参照して説明する。
なお、図8において、上述した図4のコントローラ20と同一の構成については、同一の参照符号を示すと共に適宜説明を簡略化する。
表示部807は、例えば、液晶ディスプレイ等からなり、宅内機器70の遠隔操作が不能となった旨や、操作パネル805への操作を促すための文字メッセージを表示する。なお、表示部807は、報知内容を規定したLEDを発光させるインジケータ等であってもよい。
また、音声出力部808は、例えば、音声案内ユニット等からなり、宅内機器70の遠隔操作が不能となった旨や、操作パネル805への操作を促すための音声メッセージを出力する。なお、音声出力部808は、報知内容を規定したアラーム音を出力するブザー等であってもよい。
また、制御部203は、操作パネル805から宅内機器70に向けた操作がなされると、その内容を宅内操作として、宅内通信部201から宅内機器70へ送信させる。
また、サーバ50も、第1の実施形態と同様に、宅外ネットワーク60を介して、通信端末40やコントローラ80と通信可能なサーバである。
この監視制御処理も、第1の実施形態と同様に、宅内機器70が通信端末40によって遠隔操作が実行されている間、その遠隔操作の監視として実行される。
宅内機器70は、通信端末40との通信が途絶していないと判別すると(ステップS11;No)、再び、通信途絶の有無を判別する。つまり、宅内機器70は、遠隔操作が実行中であれば、通信端末40との通信状況を監視し続ける。
すなわち、遠隔操作監視部112が通信途絶を検出すると、報知依頼部714は、遠隔操作が不能となった旨等の報知をコントローラ80に依頼する。
すなわち、遠隔操作監視部112は、遠隔操作受付部111と入力排他処理部123とを結ぶ伝達経路のパス113を遮断する。
すなわち、遠隔操作監視部112は、コントローラ80の報知部806(表示部807,音声出力部808)からの報知に応えて、住宅H内にいるユーザ(居住者)が、操作パネル805へ操作を行い、その宅内操作を宅内操作受付部721にて受け付けたかどうかを判別する。
宅内機器70は、宅内操作がないと判別すると(ステップS74;No)、所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS15)。そして、所定時間が経過していないと判別すると(ステップS15;No)、上述したステップS74に処理を戻す。
つまり、宅内機器70は、所定時間が経過するまでの間、住宅H内にいるユーザ(居住者)からのコントローラ80を通じた宅内操作を待機する。
すなわち、主機能制御部126は、宅内操作受付部721にて受け付けた宅内操作に応じて、主機能の動作を制御する。
つまり、宅内機器70の遠隔操作が不能となっても、住宅H内のユーザ(居住者)によるコントローラ80を通じた宅内操作が、引き続き行われることになる。なお、宅内操作への移行に伴い、宅内機器70は、監視制御処理を終了する。
すなわち、機器状態監視部118は、遠隔操作が継続していれば通信端末40から収集されるはずだった機器状態を、通信端末40に代わって収集し、機器側に異常が生じていないかどうかを監視する。
すなわち、機器状態監視部118は、通信端末40に代わって収集した機器状態から、機器側に異常が生じているかどうかを判別する。
つまり、宅内機器70は、猶予時間が経過するまで、自ら機器状態を監視しながら、異常が生じていないかどうかを判別する。
一方、このような機器異常が生じることなく、上述したステップS20にて、猶予時間が経過したと判別すると(ステップS20;Yes)、宅内機器70は、安全動作へ遷移させる(ステップS21)。
すなわち、遠隔操作異常処理部124は、主機能制御部126を制御して安全動作に遷移させる。
この結果、遠隔操作が不能となった場合でも、安全性を確保しつつ、適正な制御を行うことができる。
具体的には、宅内機器10,70が通信端末40から遠隔操作されている間において、コントローラ20,80からも一定時間毎に状態取得要求フレームが宅内機器10,70に送信されることになる。
その場合、遠隔操作監視部112は、遠隔操作受付部111が受信した状態取得要求フレームが、通信端末40から送られたものか、コントローラ20,80から送られたものかを明確に区別しつつ、通信端末40との通信状況を監視する。例えば、遠隔操作監視部112は、状態取得要求フレーム中の送信元アドレスをチェックし、その状態取得要求フレームが通信端末40から送られたものか、コントローラ20,80から送られたものかを判定する。そして、上記の実施形態と同様に、一定時間を大きく経過(例えば、2回送信分の時間を経過)しても遠隔操作受付部111が通信端末40から送られた状態取得要求フレームを受信しなかった場合に、遠隔操作監視部112は、通信端末40との通信が途絶した(遠隔操作が不能となった)と判別する。
この場合、宅内機器10,70(遠隔操作監視部112)は、状態取得要求フレームの送信元を判別することなく、上述した第1及び、第2の実施形態と同様に、状態取得要求フレームを所定時間内に受信しないと、通信端末40との通信が途絶した(遠隔操作が不能となった)と判別する。
Claims (10)
- 宅内に配置され、所定の主機能を動作させる宅内機器であって、
通信端末と通信を行い、宅外からの遠隔操作を受け付ける遠隔操作受付手段と、
宅内からの操作を受け付ける操作受付手段と、
前記遠隔操作受付手段が受け付けた遠隔操作、又は、前記操作受付手段が受け付けた操作に基づいて、前記主機能の動作を制御する主機能制御手段と、
前記遠隔操作の実行中に、前記遠隔操作受付手段における前記通信端末との通信を監視する通信監視手段と、
前記通信監視手段が前記通信端末との通信途絶を検出した場合に、前記遠隔操作が不能となった旨を宅内に報知する報知手段と、
を備える宅内機器。 - 前記報知手段が前記遠隔操作が不能となった旨を報知してから所定時間内に、前記操作受付手段が操作を受け付けると、前記主機能制御手段は、前記遠隔操作を終え、前記主機能の動作を前記操作受付手段が受け付けた操作に基づいて制御する、
請求項1に記載の宅内機器。 - 前記報知手段が前記遠隔操作が不能となった旨を報知してから所定時間を経過しても前記操作受付手段が操作を受け付けない場合に、前記主機能制御手段を制御し、予め定められた安全動作に遷移させる異常処理手段を更に備える、
請求項1又は2に記載の宅内機器。 - 前記異常処理手段は、前記主機能の動作状況に基づいて、前記安全動作に遷移させるまでの猶予時間を設定し、
前記主機能制御手段は、前記猶予時間が経過した後に、前記安全動作に遷移させる、
請求項3に記載の宅内機器。 - 前記通信端末から収集され得る機器状態を、前記通信端末に代わって収集する機器監視手段を更に備え、
前記異常処理手段は、前記機器監視手段が収集した機器状態から機器の異常が判別されると、前記猶予時間の経過を待つことなく、前記主機能制御手段を制御して前記安全動作に直ちに遷移させる、
請求項4に記載の宅内機器。 - 前記通信監視手段は、前記通信端末との通信途絶を検出した場合に、前記遠隔操作受付手段と前記主機能制御手段とを結ぶ伝達経路を遮断する、
請求項1から5の何れか1項に記載の宅内機器。 - 少なくとも、前記遠隔操作受付手段及び前記通信監視手段と、前記操作受付手段及び前記主機能制御手段とは、別ユニットにて構成されている、
請求項1から6の何れか1項に記載の宅内機器。 - 宅内に配置され所定の主機能を動作させる宅内機器と、当該宅内機器を宅内にて管理するコントローラと、宅外にて使用される通信端末とを含んだホームシステムであって、
前記宅内機器は、
前記通信端末からの遠隔操作を受け付ける遠隔操作受付手段と、
前記コントローラを通じて宅内からの操作を受け付ける宅内操作受付手段と、
前記遠隔操作受付手段が受け付けた遠隔操作、又は、前記宅内操作受付手段が受け付けた宅内操作に基づいて、前記主機能の動作を制御する主機能制御手段と、
前記遠隔操作の実行中に、前記遠隔操作受付手段における前記通信端末との通信を監視する通信監視手段と、
前記通信監視手段が前記通信端末との通信途絶を検出した場合に、前記遠隔操作が不要となった旨の報知を前記コントローラに依頼する報知依頼手段と、を備え、
前記コントローラは、
前記通信端末と前記宅内機器との間の通信を中継する宅外通信手段と、
宅内のユーザに操作される操作手段と、
前記操作手段への操作に応じた前記宅内操作を前記宅内機器に送信し、前記宅内機器から送られる報知依頼を受信する宅内通信手段と、
前記宅内通信手段が前記報知依頼を受信した場合に、前記遠隔操作が不能となった旨を宅内に報知する報知手段と、を備える、
ホームシステム。 - 宅内に配置され、所定の主機能を動作させる宅内機器における制御方法であって、
通信端末と通信を行い、宅外からの遠隔操作を受け付ける遠隔操作受付ステップと、
宅内からの操作を受け付ける操作受付ステップと、
前記遠隔操作受付ステップにて受け付けた遠隔操作、又は、前記操作受付ステップにて受け付けた操作に基づいて、前記主機能の動作を制御する主機能制御ステップと、
前記遠隔操作の実行中に、前記遠隔操作受付ステップにおける前記通信端末との通信を監視する通信監視ステップと、
前記通信監視ステップにて前記通信端末との通信途絶を検出した場合に、前記遠隔操作が不能となった旨を宅内に報知する報知ステップと、
を備える制御方法。 - 宅内に配置され、所定の主機能を動作させるコンピュータを、
通信端末と通信を行い、宅外からの遠隔操作を受け付ける遠隔操作受付部、
宅内からの操作を受け付ける操作受付部、
前記遠隔操作受付部が受け付けた遠隔操作、又は、前記操作受付部が受け付けた操作に基づいて、前記主機能の動作を制御する主機能制御部、
前記遠隔操作の実行中に、前記遠隔操作受付部における前記通信端末との通信を監視する通信監視部と、
前記通信監視部が前記通信端末との通信途絶を検出した場合に、前記遠隔操作が不能となった旨を宅内に報知する報知部、
として機能させるプログラム。
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