JP4110296B2 - カメラの盗難防止方法及び撮影システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は無線通信を利用するカメラ及びカメラシステムに係り、特にカメラ本体の盗難対策として好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、デジタルカメラにBluetooth などの無線通信機能を搭載し、デジタルカメラで撮影した画像を機器間で無線伝送して互いに利用し合うことが検討されている。また、カメラに無線通信機能が搭載されるにつれて、カメラからの接続用ケーブルを無くして完全に無線化することも検討されている。
【0003】
このような技術背景のもと、本願発明者は民生用のデジタルカメラを簡易的な定点カメラとして使用することを検討した。定点カメラに利用する場合、デジタルカメラをバッテリー駆動とすれば、カメラは完全にワイヤレス化されるため、無線通信インターフェイスを装備していれば、任意の場所に設置可能となる。ただし、この場合は、カメラ本体が盗難にあう危険性が生じる。機器の盗難防止に関連する従来の技術として例えば、特許文献1〜5がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−249546号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2001−134853号公報
【0006】
【特許文献3】
特開2001−134854号公報
【0007】
【特許文献4】
特開2001−309284号公報
【0008】
【特許文献5】
特開2002−135637号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1においては、端末装置を持ち運ぼうとした際の運動加速度を検出して警告を発するようになっている。しかし、特許文献1の方法を利用するには、カメラ本体に加速度センサを内蔵する必要がある。
【0010】
特許文献2及び3においては、電波発信機をノートパソコンのカードスロットに装着しておき、使用者は電波受信機を携帯する。発信機からの電波が受信不能になると、受信機から警報が発せられる。また、カードスロットから発信機が抜き取られ発信信号が停止すると、受信機から警報が発せられる構成になっている。しかし、特許文献2〜3に開示の方法を利用するには、盗難防止用のカードスロット及び携帯用の受信機が別途必要となる。
【0011】
特許文献4に示された施設写真提供システムは、施設の出入口にカメラ検知機を設置し、無線インターフェイス付きのレンタルカメラが出入り口を通過するのを検知して警告を発する。しかし、該システムでは、特定の場所(カメラ検知機を設置した場所)をカメラが通過しないと警告を発することができないという欠点がある。
【0012】
特許文献5に示された防犯機能付きカメラは、電波発信器(又は受信器)をカメラに内蔵し、携帯受信器(又は送信器)と一定距離離れると警告を発するようになっている。しかし、特許文献5に記載の方法では、盗難防止の目的で発信器(又は受信器)をカメラ本体に搭載する必要がある。
【0013】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、盗難対策用の新たな部品(ハードウェア)を追加することなく、簡易的な盗難防止機能を実現できる方法及び撮影システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明に係るカメラの盗難防止方法は、撮影画像を無線通信によって外部に送信する無線通信手段を備えたカメラと、前記無線通信手段を利用して前記カメラと通信する通信手段を備えた制御装置とからなる撮影システムにおいて、前記無線通信手段を用いて前記カメラと前記制御装置との間で所定の時間間隔で通信を行い、当該所定の時間間隔で行われる通信の内容として、前記制御装置から所定の時間間隔で撮影指示を出力し、前記カメラは前記制御装置からの前記撮影指示に従って撮影を実行して得られた撮影画像を前記制御装置へ送信し、予め定められている所定の手順以外の方法で前記カメラと前記制御装置との間の通信が途絶えた場合に、前記カメラ及び前記制御装置のうち少なくとも一方で警告を発することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、画像伝送に用いる無線通信手段を利用してカメラと制御装置との間で所定の時間間隔で通信を行っており、この通信結果に基づいてカメラの状態を監視する。すなわち、カメラが何者かによって持ち去られ無線通信可能距離を超えるなど、所定の手順以外の方法で(正常な通信切断処理を経ずに)カメラとの通信が途絶えた場合には、カメラ又は制御装置、若しくはこれらの両方によって警告が発せられる。これにより、別途盗難防止用の部材を追加することなく、簡単に盗難防止の機能を実現できる。
【0016】
通信を切断する際の所定の手順としては、例えば、制御装置又はカメラから所定の操作手順を経て通信切断要求が出力され、この要求に応答して切断処理が行われるものとする。
【0017】
カメラにおける警告出力の例としては、カメラのディスプレイ(表示手段)に警告メッセージを表示する態様、カメラの音声出力手段から警告音や警告ボイスメッセージを出力する態様、或いはこれらの組み合わせなどがある。
【0018】
制御装置における警告出力の例としては、制御装置のディスプレイに警告メッセージなどを表示する態様、制御装置の音声出力手段から警告音や警告ボイスメッセージを出力する態様、インターネットなどの通信ネットワークを通じて制御装置から所定のアドレスに電子メールを送信する態様、制御装置から所定の電話番号に自動的に電話をかける態様、或いはこれらの組み合わせなどがある。
【0020】
前記制御装置は、カメラから受け取った撮影画像を制御装置内の記録装置(データ保存手段)又は制御装置に接続された記録装置に保存したり、所定のデータ保存場所にネットワーク経由で転送したり、或いはプリンターに出力して印刷したりすることが可能である。制御装置側における受信画像の処理方法を設定したり、変更したりする処理設定手段を制御装置側に備えている態様が好ましい。
【0021】
本発明の他の態様によれば、前記カメラは、電源投入直後に前記制御装置と無線通信を行って前記制御装置に対し起動する旨を示す起動情報を通知し、前記制御装置は前記起動情報を受け取った後に前記所定の時間間隔で通信を行うことを特徴とする。
【0022】
本発明の更に他の態様によれば、前記カメラは、前記制御装置から遠隔制御を受けて動作する遠隔制御モードと、カメラ単体で通常の撮影操作が可能な通常モードと、を有し、これらモードを選択的に切り換えるモード切換手段を備え、前記モード切換手段によって前記遠隔制御モードに切り換えられたとき、又は電源オン時のモードが前記遠隔制御モードの場合に、前記無線通信手段を利用して前記制御装置に対し遠隔制御モードで起動する旨を示す起動情報を通知し、前記制御装置は前記起動情報を受け取った後に前記所定の時間間隔による通信を行うことを特徴とする。
【0023】
モード切換手段は利用者の操作に応じて動作するものであってもよいし、制御プログラムにしたがって自動的にモードを切り換えるものであってもよい。
【0024】
通常モードと遠隔制御モードとを選択的に切り換えて利用できるカメラを用いることによって、普段携帯して使用するカメラを必要に応じて監視用などの定点カメラ(遠隔制御可能なカメラ)として活用できる。本発明は遠隔制御モード使用時の盗難対策として有益である。
【0025】
遠隔制御モードにおいて前記カメラから前記起動情報を送信する際に前記制御装置と通信ができなかった場合に、該カメラのモードを自動的に前記通常モードに切り換えてカメラを起動させる制御を行う態様がある。
【0026】
また、前記遠隔制御モードで動作中にカメラ本体の操作部からの指令入力が制限される態様が好ましい。制限の例としては、遠隔制御モードで動作中はカメラの電源スイッチが無効となり、電源オフ操作が禁止される態様、或いは遠隔制御モードから通常モードに切り換える操作が禁止される態様、撮影画角(撮影光学系の焦点距離)が固定され、ズーム操作が禁止される態様、シャッターボタンなどの撮影指示入力手段が無効化され、撮影が禁止される態様などがある。
【0027】
これら制限された機能や操作を解除する方法としては、例えば、制御装置から信号を送って制限を解除する態様、カメラ本体の操作系から所定の操作手順によって制限解除の操作を行った場合に限り、制限が解除される態様、パスワードや暗証番号などを入力して制限を解除する態様、制限解除用の電子情報(暗号キー)が記憶された記録メディアをカメラに挿入して制限を解除する態様などがある。
【0028】
本発明の更に他の態様によれば、前記カメラから前記起動情報を送信する際に前記制御装置と通信ができなかった場合に、該カメラの動作を制限する制御を行うことを特徴とする。
【0029】
動作を制限する制御例としては、カメラの電源をオフするなど、カメラを撮影不能な状態にする態様、或いはカメラ機能の一部を使用不能な状態にする態様などがある。
【0030】
上記方法発明を具現化するシステムを提供すべく、本発明に係る撮影システムは、撮影画像を無線通信によって外部に送信する無線通信手段を備えたカメラと、前記無線通信手段を利用して前記カメラと通信する通信手段を備えた制御装置とからなる撮影システムであって、前記無線通信手段を用いて前記カメラと前記制御装置との間で所定の時間間隔で通信を行う通信制御手段と、予め定められている所定の手順以外の方法で前記カメラと前記制御装置との間の通信が途絶えた場合に警告を発する警告出力手段と、を備え、前記通信制御手段は、前記制御装置から前記所定の時間間隔で前記カメラに撮影指示を出力する撮影指示出力手段を含み、前記カメラは、前記制御装置からの前記撮影指示に従って撮影を実行する撮影制御手段と、該撮影動作によって得られた撮影画像を前記無線通信手段により前記制御装置へ送信する画像伝送制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【0031】
通信制御手段と警告出力手段とは、カメラ及び制御装置のうち少なくとも一方に設けられていればよい。例えば、制御装置側に通信制御手段と警告出力手段とが設けられる態様、カメラ側にも警告手段が設けられる態様、或いは、カメラと制御装置の双方が通信制御手段と警告出力手段とを有している態様などがある。
【0033】
また、前記カメラは、電源投入直後に前記制御装置と無線通信を行って前記制御装置に対し起動する旨を示す起動情報を通知する起動情報通知手段を有し、前記制御装置は、前記起動情報を受け取った後に当該カメラと前記所定の時間間隔で通信を行う前記通信制御手段を備えていることを特徴とする態様がある。
【0034】
本発明の更に他の態様によれば、前記カメラは、前記制御装置から遠隔制御を受けて動作する遠隔制御モードと、カメラ単体で通常の撮影操作が可能な通常モードと、を有し、これらモードを選択的に切り換えるモード切換手段を備えるとともに、前記モード切換手段によって前記遠隔制御モードに切り換えられたとき、又は電源オン時のモードが前記遠隔制御モードの場合に、前記無線通信手段を利用して前記制御装置に対し遠隔制御モードで起動する旨を示す起動情報を通知する起動情報通知手段を具備し、前記制御装置は前記起動情報を受け取った後に当該カメラと前記所定の時間間隔による通信を行う前記通信制御手段を備えたことを特徴とする。
【0035】
この場合、前記カメラは、前記起動情報を送信する際に前記制御装置と通信ができなかった場合に、該カメラのモードを自動的に前記通常モードに切り換えてカメラを起動させるモード自動変更手段を備える態様がある。
【0036】
また、他の態様によれば、前記カメラは、前記遠隔制御モードで動作中にカメラ本体の操作部からの指令入力を制限する操作制限手段を備えていることを特徴とする。
【0037】
更に他の態様において、前記カメラは、前記起動情報を送信する際に前記制御装置と通信ができなかった場合に、該カメラの動作を制限する制御を行う動作制限手段を備えていることを特徴とする。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。図1は本発明の実施形態に係る撮影システムの構成図である。この撮影システム1は、主として、カメラ2とサーバー4とから構成され、サーバー4は通信回線6を介して無線アクセスポイント8と接続されている。無線アクセスポイント8は、カメラ2とサーバー4との通信の中継を行う装置である。通信回線6はローカルエリアネットワーク(LAN)であってもよいし、インターネットなどの広域ネットワーク(WAN)であってもよく、更にこれらの組み合わせであってもよい。
【0041】
カメラ2は無線通信機能を備えたデジタルカメラであり、一般的なデジタルカメラと同様の通常の使用態様で撮影や再生などが可能な通常モードと、図1のように無線による遠隔制御によって定点撮影などの自動撮影を行う定点モードとを有している。利用者は、所定のユーザインターフェースを通じてカメラ2のモードを選択することができ、使用目的に応じてカメラ2のモードを切り換えることができる。
【0042】
カメラ2を定点モードで使用する場合、例えば、雲台10などのカメラ固定用装置にカメラ2が固定される。カメラ2は三脚ネジ穴(不図示)を有しており、雲台10の固定ネジ(不図示)を三脚ネジ穴に螺合させることによりカメラ2を固定でき、また、固定ネジを緩めてカメラ2を取り外すことができる。なお、カメラ2を着脱自在に固定する手段は、上記の構造に限定されず、取付時にカメラ2を安定して保持できる構造であれば他の手段を利用してもよい。こうして、普段持ち歩くカメラ2を必要に応じて簡易的な定点カメラとして使用することができる。
【0043】
具体的な利用形態としては、例えば、定点モードにセットしたカメラ2は屋外の所定の場所に設置され、サーバー4は屋内(室内)に設置される。無線アクセスポイント8は、カメラ2と無線通信ができる距離範囲内において屋外又は屋内に設置される。無線アクセスポイント8とサーバー4とはLANで接続されており、サーバー4は更にインターネットに接続される。もちろん、撮影システム1の利用形態はこの例に限定されず、多様な形態があり得る。
【0044】
カメラ2を定点モードで起動させると、起動時にカメラ2からサーバー4へ「定点モードで動作する旨」を伝える情報が送信される。定点モードで動作中は、サーバー4からの指示に従い定期的に(所定の撮影間隔で)撮影を実行し、撮影画像をサーバー4へ送信する。また、定点モード動作中にはカメラ本体の操作系の一部(又は全部)が無効となり、機能・動作が制限される。なお、図1中符号11は撮影レンズ、12はファインダー窓、13はストロボ発光部、14はシャッターボタン、15は無線通信用のアンテナ、16は撮影時のホールド性を高める突起部(グリップ部)である。
【0045】
サーバー4は、カメラ2と通信を行うことができるソフトウエアが組み込まれたコンピュータであり、例えば、ホームサーバー或いは一般的なパソコンなどで兼用できる。サーバー4は、カメラ2が定点モードで起動している場合、以下の動作を行う。▲1▼カメラ2に対して所定の時間間隔で撮影指示を出す。▲2▼カメラ2が所定間隔で撮影した画像のデータを受信し、これを保存する。▲3▼所定間隔での撮影指示又は撮影画像の受信が正常に動作しない場合に警告を発する。サーバー4の機能について詳細は後述する。
【0046】
図2はカメラ2の構成を示すブロック図である。カメラ2全体の動作は、カメラ内蔵の中央処理装置(CPU)18によって統括制御される。 CPU18は、所定のプログラムに従ってカメラ内回路を制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算及びオートホワイトバランス(AWB)演算など各種演算を実施する演算手段として機能する。
【0047】
CPU18はバス19を介してROM20及びメモリ(RAM)22と接続されている。ROM20にはCPU16が実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。メモリ22はプログラムの展開領域及びCPU18の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データの一時記憶領域として利用される。
【0048】
また、CPU18にはEEPROM24が接続されている。EEPROM24は、カメラ固有の識別情報(ID)、AE、AF及びAWB等の制御に必要なデータ或いはユーザが設定したカスタマイズ情報などが格納される不揮発性の記憶手段であり、必要に応じてデータの書き換えが可能であるとともに、電源OFF時においても情報内容が保持される。CPU18は必要に応じてEEPROM24のデータを参照して演算等を行う。
【0049】
カメラ2にはユーザが各種の指令を入力するための操作部26が設けられている。操作部26は、シャッターボタン14(図1参照)、ズームスイッチ、モード切換スイッチなど各種操作部を含む。シャッターボタン14は、撮影開始の指示を入力する操作手段であり、半押し時にONするS1 スイッチと、全押し時にONするS2 スイッチとを有する二段ストローク式のスイッチで構成されている。S1 オンにより、AE及びAF処理が行われ、S2 オンによって記録用の露光が行われる。ズームスイッチは、撮影倍率や再生倍率を変更するための操作手段である。モード切換スイッチは、撮影モードと再生モードとを切り換えるための操作手段である。
【0050】
また、図2に示した操作部26には、上記の他、撮影目的に応じて最適な動作モード(連写モード、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、人物モード、風景モード、夜景モードなど)を設定する撮影モード設定手段、液晶モニタ28にメニュー画面を表示させるメニューボタン、メニュー画面から所望の項目を選択する十字ボタン(カーソル移動操作手段)、選択項目の確定や処理の実行を指令するOKボタン、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、或いは1つ前の操作状態に戻らせる指令を入力するキャンセルボタンなどの操作手段も含まれる。
【0051】
なお、操作部26の中には、プッシュ式のスイッチ部材、ダイヤル部材、レバースイッチなどの構成によるものに限らず、メニュー画面から所望の項目を選択するようなユーザインターフェースによって実現されるものも含まれている。例えば、本例において通常モードと定点モードの切り換えはメニュー画面を通じて行うことができる。また、記録画素数、記録フォーマット、圧縮率などの指定についてもメニュー画面から設定できるようになっている。
【0052】
操作部26からの信号はCPU18に入力される。CPU18は操作部26からの入力信号或いはサーバー4からの制御信号に基づいてカメラ2の各回路を制御し、例えば、電源制御、レンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、液晶モニタ28の表示制御、通信制御などを行う。
【0053】
液晶モニタ28は、撮影時に画角確認用の電子ファインダーとして使用できるとともに、記録済み画像を再生表示する手段として利用される。また、液晶モニタ28は、ユーザインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容などの情報が表示される。なお、液晶ディスプレイに代えて、有機ELなど他の方式の表示装置(表示手段)を用いることも可能である。
【0054】
カメラ内にはCPU18の指令に従って動作する電源回路30が設けられている。電源回路30はDC/DCコンバータを含み、カメラ2に装着された電池32から供給される電力は電源回路30によって所要の電圧に変換された後、カメラ2内の各回路ブロックに供給される。電池32は一次電池であってもよいし、二次電池であってもよい。このように、バッテリー駆動可能なカメラ2を用いることによって、ケーブル接続が不要な完全ワイヤレス化を実現できる。
【0055】
次に、カメラ2の撮影機能について説明する。
【0056】
カメラ2の光学系ユニット34は、撮影レンズ11(図1参照)と、絞り兼用メカシャター機構を含む。撮影レンズ11は電動式のズームレンズで構成されており、詳細な光学構成については図示しないが、主として倍率変更(焦点距離可変)作用をもたらす変倍レンズ群及び補正レンズ群と、フォーカス調整に寄与するフォーカスレンズとを含む。
【0057】
撮影者によって操作部26のズームスイッチが操作されると、そのスイッチ操作に応じてCPU18から図2のモータ駆動回路(ドライバ)36に対して光学系制御信号が出力される。モータ駆動回路36は、CPU18からの制御信号に基づいてレンズ駆動用の信号を生成し、ズームモータ(不図示)に与える。こうして、モータ駆動回路36から出力されるモータ駆動電圧によってズームモータが作動し、撮影レンズ11内の変倍レンズ群及び補正レンズ群が光軸に沿って前後移動することにより、撮影レンズの焦点距離(光学ズーム倍率)が変更される。もちろん、焦点距離可変の撮影レンズに代えて、単焦点レンズを用いる態様も可能である。
【0058】
光学系ユニット34を通過した光は、CCD固体撮像素子(以下、CCDという。)38の受光面に入射する。CCD38の受光面には多数のフォトセンサ(受光素子)が平面的に配列され、各フォトセンサに対応して赤(R)、緑(G)、青(B)の原色カラーフィルタが所定の配列構造で配置されている。なお、CCD38に代えて、MOS型固体撮像素子など他の方式の撮像素子を用いることも可能である。また、本発明の実施に際しては単板式に限らず、3CCD方式など複数の撮像素子を用いる構成であってもよい。
【0059】
CCD13の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。CCD38は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。
【0060】
CCD38の各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、CCDドライバ40から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。CCD38から出力された画像信号は、アナログ処理部42に送られる。アナログ処理部42は、CDS(相関二重サンプリング)回路及びゲイン調整回路を含む処理部であり、このアナログ処理部42において、サンプリング処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整が行われる。
【0061】
アナログ処理部42から出力された画像信号はA/D変換器44によってデジタル信号に変換された後、信号処理部46を介してメモリ22に格納される。タイミングジェネレータ(TG)48は、CPU18の指令に従ってCCDドライバ40、アナログ処理部42及びA/D変換器44に対してタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0062】
信号処理部46は、メモリ22の読み書きを制御するメモリコントローラを兼ねたデジタル信号処理ブロックである。信号処理部46は、AE/AF/AWB処理を行うオート演算部、ホワイトバランス回路、ガンマ変換回路、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して各点の色を計算する処理回路)、輝度・色差信号生成回路、輪郭補正回路、コントラスト補正回路等を含む画像処理手段であり、CPU18からのコマンドに従ってメモリ22を活用しながら画像信号を処理する。
【0063】
メモリ22に格納されたデータ(CCDRAWデータ)は、バス19を介して信号処理部46に送られる。信号処理部46に入力された画像データは、ホワイトバランス調整処理、ガンマ変換処理、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)への変換処理(YC処理)など、所定の信号処理が施された後、メモリ22に格納される。
【0064】
撮影画像をモニタ出力する場合、メモリ22から画像データが読み出され、表示回路50に送られる。表示回路50に送られた画像データは表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、液晶モニタ28に出力される。CCD38から出力される画像信号によってメモリ22内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ28に供給されることにより、撮像中の映像(スルー画)がリアルタイムに液晶モニタ28に表示される。撮影者は液晶モニタ28に表示される映像(いわゆるスルームービー)によって画角(構図)を確認できる。
【0065】
撮影者が画角を決めてシャッターボタン14を押下すると、CPU18はこれを検知し、シャッターボタン14の半押し(S1 ON)に応動してAE処理、AF処理及を行い、シャッターボタン14の全押し(S2 =ON)に応動して記録用の画像を取り込むためのCCD露光及び読み出し制御を開始する。
【0066】
すなわち、CPU18は、S1 =ONに応動して取り込まれた画像データから焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてモータ駆動回路36に制御信号を送り、不図示のAFモータを制御して光学系ユニット34内のフォーカスレンズを合焦位置に移動させる。また、CPU18は、AE演算結果に基づいて絞りとシャッタースピードを制御し、S2 =ONに応動して記録用の画像を取得する。このとき、CPU18は、必要に応じてストロボの発光制御を行う。
【0067】
シャッターボタン14の全押し(S2 =ON)に応動して取り込まれた画像データは、信号処理部46においてYC処理その他の所定の信号処理を経た後、圧縮伸張回路52において所定の圧縮フォーマット(例えば、JPEG方式) に従って圧縮される。圧縮された画像データは、メディアインターフェース(I/F)部54を介して記録メディア56に記録される。圧縮形式はJPEGに限定されず、MPEGその他の方式を採用してもよい。
【0068】
画像データを保存する手段は、スマートメディア(商標)、xDピクチャーカード(商標)、コンパクトフラッシュ(商標)などで代表される半導体メモリカード、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。また、リムーバブルメディアに限らず、カメラ2に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0069】
操作部26のモード選択スイッチによって再生モードが選択されると、記録メディア56に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録したファイル)が読み出される。記録メディア56から読み出された画像ファイルのデータは、圧縮伸張回路52によって伸張処理され、表示回路50を介して液晶モニタ28に出力される。
【0070】
再生モードの一コマ再生時に十字ボタンを操作することにより、順方向又は逆方向にコマ送りすることができ、コマ送りされた次のファイルが記録メディア56から読み出され、表示画像が更新される。
【0071】
このカメラ2は、無線通信I/F部58を有しており、所定の通信方式に従って外部の機器と双方向で情報の受け渡しが可能である。通信規格は特に限定されず、Bluetooth や無線LAN(IEEE 802.11bなど)に代表される様々な規格を適用できる。また、電波によるワイヤレス通信手段に限定されず、赤外線などの光を利用する通信手段を用いてもよい。
【0072】
定点モードにおいては、無線通信I/F部58を介して外部から入力される撮影指示(S1 ,S2 信号)や電源オフ指示信号などの制御信号に従ってカメラ2が動作するため、カメラ2本体のシャッターボタン14や電源スイッチなどの操作系は無効(操作を受け付けない状態)になる。また、スルー画映像を液晶モニタ28に出力する必要性も乏しいために、定点モード設定時、若しくは設定後の一定時間経過後に液晶モニタ28は自動的にオフされる。
【0073】
定点モードで撮影された画像のデータは無線通信I/F部58から外部(この場合、図1のサーバー4)に伝送される。なお、定点モードで撮影された画像データをカメラ2の記録メディア56に記録することも可能である。
【0074】
図3は図1で説明したサーバー4のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3に示すように、サーバー4は、制御部及び演算部として機能するCPU60と、データの一時記憶やCPU60によるプログラム実行時の作業用領域として利用されるRAM62と、CPU60の動作に必要なプログラムや各種設定値或いはネットワーク接続情報などを保管する書き換え可能な不揮発性メモリ(ROM)64と、ハードディスク装置66と、日時を刻むカレンダ時計部(タイマーを含む。)68と、メモリカードや光磁気ディスクで代表される外部記録装置70の読み書き制御を行うメディア制御部72と、キーボードやマウスなどの入力装置74と、入力装置74からの信号入力を制御する入力制御部76と、画像や文字等を表示するディスプレイ78と、ディスプレイ78に対して表示用の信号を出力する表示制御部80と、USB、イーサネットや無線LANなど所定の通信方式に従って外部機器やネットワーク(通信回線6)に接続するための通信装置82と、これら各要素をつなぐバス84とを備えている。
【0075】
ハードディスク装置66には、オペレーティングシステム(OS)やカメラ2を定点モードで制御するためのプログラムなど各種のソフトウエアが格納されており、カメラ2から受信した撮影画像のファイル等はハードディスク装置66又は外部記録装置70に格納される。サーバー4のハードウェア構成は、一般的なパソコンと類似の構造であるため各構成要素の詳細な説明は省略する。
【0076】
次に、上記の如く構成された撮影システム1の動作について説明する。
【0077】
図4はカメラ2の起動時の制御手順を示すフローチャート(起動フロー)である。カメラ2の電源を投入(オン)すると(ステップS110)、カメラ2内のCPU18はモード確認を行い(ステップS112)、通常モードであるか定点モードであるかの判定を行う(ステップS114)。
【0078】
撮影モードが「通常モード」の場合、そのまま「通常モード」で起動する(ステップS140)。その一方、ステップS114のモード判別によって「定点モード」と判定された場合には、サーバー4への接続を試みる(ステップS116)。カメラ2は通信接続の成否を判定し(ステップS118)、サーバー4との接続ができない場合には、撮影モードを「通常モード」へ自動的に切り換える処理を行い、「通常モード」で起動する(ステップS140)。このとき、サーバー4と接続できない旨を報知する警告を行い、「通常モード」に自動的に切り換える旨の通告を行った後に「通常モード」へ移行する態様が好ましい。
【0079】
ステップS118にてサーバー4への接続が可能な場合には、カメラ2は自カメラのIDと、定点モードで起動する旨を示す情報とをサーバー4へ送信する(ステップS120)。
【0080】
サーバー4は、カメラ2からの情報を受信して、定点モード用の通信設定を行う(ステップS122)。撮影時には様々な設定が必要であるが、本例では以下の設定を行うものとする。
【0081】
〔サーバー4側での設定〕;サーバー4は、カメラ2ごとに撮影間隔、記録フォルダ(撮影画像のファイルを保存するフォルダ)、カメラ2から受信した画像の処理内容(例えば、外部への転送、印刷など)を予め記憶しておき、カメラ起動時に受信したカメラIDを用いてカメラ2を識別し、該当するカメラ2の設定テーブルに従って各種設定を行う。なお、画角の指定(撮影光学系の焦点距離の指定)、静止画又は動画の指定、撮影回数の指定、電動雲台を利用する場合における撮影方向の指定などの設定ができるように構成することも可能である。
【0082】
〔カメラ2側での設定〕;カメラ2では、記録画素数、記録フォーマット、圧縮率などの設定を行う。これらの設定はカメラ本体のメニューを用いて行う。通常モード起動時、又は定点モード起動時において撮影間にこれらの設定を行う。
【0083】
ステップS122で必要な設定を行った後、サーバー4はカメラ2へ起動許可の信号を送信する(ステップS124)。
【0084】
カメラ2は起動許可を受信し(ステップS126)、これを受けて定点モードでカメラ2を起動する(ステップS128)。
【0085】
こうして、通常モード或いは定点モードでカメラ2を起動したら、起動シーケンスを終了する。なお、電源投入後にカメラ2のモードが切り換えられた場合には、ステップS114のモード判定から処理を進める。
【0086】
次に定点モード時の撮影動作について説明する。
【0087】
図5は定点モードにおける撮影手順を示すフローチャートである。定点モードにおいては、設定された撮影間隔ごとにサーバー4からカメラ2に撮影指示の信号が送信される(ステップS210)。サーバー4は撮影指示の送信の成否を判定し(ステップS212)、送信エラーの場合には警告処理を行う(ステップS2232)。ステップS212で撮影指示の送信が正常に行われた場合は、カメラ2からの画像受信を待機する(ステップS214)。
【0088】
一方、カメラ2側は、サーバー4からの撮影指示を待ち受けるとともに(ステップS220)、通信状態を判定する(ステップS222)。通信エラー等によって正常な通信ができないと判定した場合には、ステップS232に進み、通信不能である旨を知らせる警告処理を行う。
【0089】
ステップS222において正常に通信が行われている場合は、ステップS224に進み、サーバー4からの撮影指示を受信したか否かを判定する(ステップS224)。撮影指示を受信していない場合には、ステップS220に戻って受信待機状態を継続する。ステップS224にて撮影指示を受信した場合には、その撮影指示にしたがってカメラ2は撮影動作を実行し(ステップS226)、得られた画像(撮影画像)をサーバー4へ送信する(ステップS228)。
【0090】
このとき、サーバー4へ送信される撮影画像は、1枚の静止画でもよいし、連続的に撮影した複数枚の静止画、或いは動画映像でもよい。
【0091】
また、カメラ2は、サーバー4への画像送信の状態を監視し、送信処理が正常に行われたか否かを判定する(ステップS230)。ステップS230において送信エラーと判定された場合には、ステップS232に進み、送信エラーである旨を知らせる警告を行う。なお、ステップS232における警告の方法としては、液晶モニタ28上にメッセージを表示させる態様、所定の警告マークや警告画像を表示させる態様、カメラ2内蔵のスピーカなどの音声出力手段から警告メッセージや警告音を出力する態様、或いはこれらの組み合わせなどがある。
【0092】
ステップS230にて撮影画像の送信が正常に行われたことが確認されると、カメラ2側の処理は終了する。
【0093】
サーバー4はステップS214にてカメラ2からの撮影画像を待ち受け、画像を受信できたか否かを判定する(ステップS240)。ステップS240においてカメラ2から撮影画像を受信した場合には、受信した画像を所定のフォルダに記録するとともに(ステップS242)、指定された処理方法に従って画像データの転送や印刷などを行う。
【0094】
ステップS240で撮影画像を受信していない場合には、ステップS244に進み、受信待機時間が一定時間(予め設定されている待ち受け猶予時間)を経過したか否かを判定する。サーバー4はカメラ2に対して撮影指示を送信してから撮影画像の受信が完了するまでの時間を計測しており、画像受信待機状態のまま一定時間応答が無い場合、或いは、一定時間経経過しても画像の受信処理が完了しない場合には、何らかの異常が発生したものとしてステップS248に進み、警告を発する。
【0095】
また、サーバー4は画像受信待機中もカメラ2との通信状態を監視しており(ステップS246)、画像待ち受け中に通信エラー等が発生した場合にも、ステップS248で警告を発する。なお、ステップS246でエラーが検出されなければ、ステップS240に戻り、カメラ2からの画像受信を待つ。
【0096】
ステップS248における警告の方法としては、サーバー4に接続されたディスプレイの画面上に警告メッセージその他のエラー情報を表示させる態様、サーバー4に内蔵又は外付け接続された音声出力装置(通信回線を介して接続される場合を含む)から警告ボイスメッセージや警告音を出力する態様、サーバー管理者など所定のアドレスに電子メールで連絡する態様、セキュリティ会社のコールセンターやカメラ所有者の携帯電話など予め設定しておいた所定の電話番号に自動的に電話をかける態様、或いはこれらの組み合わせなどがある。
【0097】
ステップS232又はステップS248にて警告処理が行われた場合には、図5の撮影フローを終了するが、ステップS242で画像の保存処理が行われた場合(すなわち、異常が発生していない場合)には、サーバー4側で設定されている一定の時間間隔で図5の撮影フローが繰り返し実行される。
【0098】
図6は、定点モードで起動中のカメラ2を終了させる手順を示したフローチャートである。
【0099】
定点モードで起動中のカメラ2は、カメラ本体の電源スイッチが無効化されており、電源スイッチから電源をオフすることができない。図6に示すように、サーバー4側でカメラ電源のOFF操作を受け付けており(ステップS310)、サーバー4は所定のOFF操作に従って指示が入力されたか否かを判定する(ステップS312)。
【0100】
ステップS312において、OFF操作が行われていなければ、ステップS310に戻り、指示の入力を待機する。また、ステップS312においてカメラ電源OFFの操作が行われた場合には、ステップS314に進み、定点モード用の設定を解除する処理が行われる。これにより、所定間隔で撮影指示を出力する等の処理を終了させる。更に、ステップS316にてカメラ2へ終了許可を送信する。
【0101】
カメラ2側では終了許可の受信の有無を判定し(ステップS320)、終了許可を受信していない場合には、ステップS320の処理がループして終了許可を待ち受ける。ステップS320において、サーバー4から終了許可を受信した後、カメラ2のCPU18は電源OFF処理を実行して、カメラ2は電源OFFとなる。
【0102】
また、定点モードから通常モードへ変更する場合も図6で説明した電源OFFの手順と同様の手順に従い、サーバー4からの指示信号に基づいてモード切り換えが行われるものとする。このように、サーバー4からの許可信号を得なければカメラ2の電源をOFFできず、また、通常モードへの切り換えもできない構成にしたことによって、定点モード中はカメラ2とサーバー4との連携関係が維持され続け、悪意ある第三者等によってカメラ2が持ち去られるなど、不意な要因で通信が途切れた時には必ず警告を発することができる。
【0103】
また、持ち去られたカメラ2は、単体で電源OFFできなかったり、モードを変更できなかったりするなど、機能に制限がかかっているため、持ち去られたカメラ2が自由に使われたり、転売されたりすることが少ないと考えられ、カメラ2の悪用を防止する効果もある。
【0104】
本発明の実施に際しては、上記実施形態に限定されず、様々な変形が可能である。以下、その変形例について説明する。
【0105】
〔変形例1〕 上記実施形態では、電源投入時や定点モードへの切換時にサーバー4から許可を取る構成を述べたが、カメラ2からサーバー4へ通知を行うだけでもよい。
【0106】
〔変形例2〕 上記実施形態では、盗難の場合を想定して定点モード時はカメラ2の操作を限定したが、限定しない態様もあり得る。
【0107】
〔変形例3〕 上記実施形態では、撮影間隔等を事前にサーバー4へ設定しておいたが、定点モード起動時にカメラ2からサーバー4へ設定情報を送信してもよい。
【0108】
〔変形例4〕 上記実施形態では、カメラ2の電源投入時に定点モードであった場合に、サーバー4に対して通知を行うこととし、サーバー4への接続ができない場合には自動的に通常モードへ切り換えたが、サーバー4への接続エラー時に「通常モードに切り換えますか?」などといった確認メッセージを提示して、利用者の許可(承認操作)を得てから通常モードに移行する態様もある。また、サーバー4への接続エラー時に、液晶モニタ28などにおいてエラー情報を提示して、カメラ2の起動を終了する(カメラ2を起動させない)制御態様もあり得る。
【0109】
〔変形例5〕 上記実施形態では、サーバー4からカメラ2への撮影指示、並びにカメラ2からサーバー4への撮影画像の送信により、カメラ2とサーバー4間の接続を確認したが、通信内容はこの例に限定されず、別の情報を受け渡してもよい。例えば、「ping」などの接続確認信号を用いてもよい。
【0110】
〔変形例6〕 上記実施形態では、カメラ1台、サーバー1台のシステム構成を例示したが、カメラ複数台とサーバー1台のシステム構成も可能であるし、カメラ複数台とサーバー複数台のシステム構成も可能である。また、図1では、無線アクセスポイント8を中継したが、サーバー4に無線通信機能を搭載して、カメラ2とサーバー4が直接、無線通信する構成も可能であり、或いは、通信経路に他の中継器が付加されてもよい。
【0111】
〔変形例7〕 上記実施形態では、主に静止画を記録するデジタルカメラを例示したが、本発明の実施に際しては、動画記録可能なデジタルカメラやビデオカメラなどを用いることも可能である。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、画像伝送用の無線通信インターフェイスを活用して、カメラと制御装置との間で所定の時間間隔で通信を行い、カメラと制御装置の通信接続状態を確認する構成とし、カメラが何者かによって持ち去られ無線通信可能距離を超えるなど、所定の手順以外の方法で通信が途絶えた場合には、カメラ又は制御装置、若しくはこれらの両方によって警告を発するようにしたので、別途盗難防止用の部材を追加することなく、簡単に盗難防止の機能を実現できる。
【0113】
また、本発明の一態様によれば、カメラが制御装置によって遠隔制御されている状態ではカメラの機能が制限されており、その制限の解除には制御装置からの指示等の所定の解除手順が必要であるため、仮に、カメラが何者かによって持ち去られたとしても、そのカメラを第三者が自由に使うことはできないという盗難対策上の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る撮影システムの構成図
【図2】図1に示したカメラの構成を示すブロック図
【図3】図1に示したサーバーのハードウェア構成例を示すブロック図
【図4】カメラの起動時の制御手順を示すフローチャート
【図5】定点モードにおける撮影手順を示すフローチャート
【図6】定点モードで起動中のカメラを終了させる手順を示したフローチャート
【符号の説明】
1…撮影システム、2…カメラ、4…サーバー、6…通信回線、15…アンテナ、18…CPU、26…操作部、38…CCD、46…信号処理部、54…メディアI/F部、56…記録メディア、58…無線通信I/F部、60…CPU、66…ハードディスク装置、82…通信装置

Claims (12)

  1. 撮影画像を無線通信によって外部に送信する無線通信手段を備えたカメラと、前記無線通信手段を利用して前記カメラと通信する通信手段を備えた制御装置とからなる撮影システムにおいて、
    前記無線通信手段を用いて前記カメラと前記制御装置との間で所定の時間間隔で通信を行い、当該所定の時間間隔で行われる通信の内容として、前記制御装置から所定の時間間隔で撮影指示を出力し、前記カメラは前記制御装置からの前記撮影指示に従って撮影を実行して得られた撮影画像を前記制御装置へ送信し、
    予め定められている所定の手順以外の方法で前記カメラと前記制御装置との間の通信が途絶えた場合に、前記カメラ及び前記制御装置のうち少なくとも一方で警告を発することを特徴とするカメラの盗難防止方法。
  2. 前記カメラは、電源投入直後に前記制御装置と無線通信を行って前記制御装置に対し起動する旨を示す起動情報を通知し、
    前記制御装置は前記起動情報を受け取った後に前記所定の時間間隔で通信を行うことを特徴とする請求項1記載のカメラの盗難防止方法。
  3. 前記カメラは、前記制御装置から遠隔制御を受けて動作する遠隔制御モードと、カメラ単体で通常の撮影操作が可能な通常モードと、を有し、これらモードを選択的に切り換えるモード切換手段を備え、
    前記モード切換手段によって前記遠隔制御モードに切り換えられたとき、又は電源オン時のモードが前記遠隔制御モードの場合に、前記無線通信手段を利用して前記制御装置に対し遠隔制御モードで起動する旨を示す起動情報を通知し、
    前記制御装置は前記起動情報を受け取った後に前記所定の時間間隔による通信を行うことを特徴とする請求項1記載のカメラの盗難防止方法。
  4. 前記カメラから前記起動情報を送信する際に前記制御装置と通信ができなかった場合に、該カメラのモードを自動的に前記通常モードに切り換えてカメラを起動させる制御を行うことを特徴とする請求項記載のカメラの盗難防止方法。
  5. 前記カメラは、前記遠隔制御モードで動作中にカメラ本体の操作部からの指令入力が制限されることを特徴とする請求項又は記載のカメラの盗難防止方法。
  6. 前記カメラから前記起動情報を送信する際に前記制御装置と通信ができなかった場合に、該カメラの動作を制限する制御を行うことを特徴とする請求項乃至の何れか1項記載のカメラの盗難防止方法。
  7. 撮影画像を無線通信によって外部に送信する無線通信手段を備えたカメラと、前記無線通信手段を利用して前記カメラと通信する通信手段を備えた制御装置とからなる撮影システムであって、
    前記無線通信手段を用いて前記カメラと前記制御装置との間で所定の時間間隔で通信を行う通信制御手段と、予め定められている所定の手順以外の方法で前記カメラと前記制御装置との間の通信が途絶えた場合に警告を発する警告出力手段と、
    を備え、
    前記通信制御手段は、前記制御装置から前記所定の時間間隔で前記カメラに撮影指示を出力する撮影指示出力手段を含み、
    前記カメラは、前記制御装置からの前記撮影指示に従って撮影を実行する撮影制御手段と、該撮影動作によって得られた撮影画像を前記無線通信手段により前記制御装置へ送信する画像伝送制御手段と、を備えていることを特徴とする撮影システム。
  8. 前記カメラは、電源投入直後に前記制御装置と無線通信を行って前記制御装置に対し起動する旨を示す起動情報を通知する起動情報通知手段を有し、
    前記制御装置は、前記起動情報を受け取った後に当該カメラと前記所定の時間間隔で通信を行う前記通信制御手段を備えていることを特徴とする請求項記載の撮影システム。
  9. 前記カメラは、前記制御装置から遠隔制御を受けて動作する遠隔制御モードと、カメラ単体で通常の撮影操作が可能な通常モードと、を有し、これらモードを選択的に切り換えるモード切換手段を備えるとともに、
    前記モード切換手段によって前記遠隔制御モードに切り換えられたとき、又は電源オン時のモードが前記遠隔制御モードの場合に、前記無線通信手段を利用して前記制御装置に対し遠隔制御モードで起動する旨を示す起動情報を通知する起動情報通知手段を具備し、
    前記制御装置は前記起動情報を受け取った後に当該カメラと前記所定の時間間隔による通信を行う前記通信制御手段を備えたことを特徴とする請求項記載の撮影システム。
  10. 前記カメラは、前記起動情報を送信する際に前記制御装置と通信ができなかった場合に、該カメラのモードを自動的に前記通常モードに切り換えてカメラを起動させるモード自動変更手段を備えていることを特徴とする請求項記載の撮影システム。
  11. 前記カメラは、前記遠隔制御モードで動作中にカメラ本体の操作部からの指令入力を制限する操作制限手段を備えていることを特徴とする請求項又は10記載の撮影システム。
  12. 前記カメラは、前記起動情報を送信する際に前記制御装置と通信ができなかった場合に、該カメラの動作を制限する制御を行う動作制限手段を備えていることを特徴とする請求項乃至11の何れか1項記載の撮影システム。
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