JP2004361464A - カメラの遠隔制御方法及びカメラシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラとコントローラとを1対1に対応させることができ、かつ、専用のコントローラを携行する必要のない遠隔制御方法及びシステムを提供する。
【解決手段】通信機能を備えたカメラ2に携帯電話機の電話番号を登録しておく。携帯電話機からカメラ2に電話をかけると、登録してある電話番号によって接続相手の認証が行われ、登録済み電話番号の携帯電話機に限り、当該カメラ2との間で画像や制御信号などのデータの送受信が許可される。カメラ2で撮像中の映像(スルー画)は携帯電話機に転送され、携帯電話機のディスプレイに表示される。このとき、カメラ2の液晶モニタ38はオフされる。ユーザは、携帯電話機の画面で構図等を確認し、携帯電話機の操作ボタンによって撮影実行の指令等を行う。撮影された画像は携帯電話機のディスプレイ上ですぐに確認でき、ユーザは当該撮影画像について保存の要否を選択することができる。
【選択図】 図6
【解決手段】通信機能を備えたカメラ2に携帯電話機の電話番号を登録しておく。携帯電話機からカメラ2に電話をかけると、登録してある電話番号によって接続相手の認証が行われ、登録済み電話番号の携帯電話機に限り、当該カメラ2との間で画像や制御信号などのデータの送受信が許可される。カメラ2で撮像中の映像(スルー画)は携帯電話機に転送され、携帯電話機のディスプレイに表示される。このとき、カメラ2の液晶モニタ38はオフされる。ユーザは、携帯電話機の画面で構図等を確認し、携帯電話機の操作ボタンによって撮影実行の指令等を行う。撮影された画像は携帯電話機のディスプレイ上ですぐに確認でき、ユーザは当該撮影画像について保存の要否を選択することができる。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラの遠隔制御方法及びカメラシステムに係り、特に携帯電話機を用いてデジタルカメラ等の電子カメラを遠隔制御するのに好適な制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に開示されているカメラとそのリモートコントローラにおいては、専用のリモートコントローラに画像表示手段が設けられており、カメラがリモートコントローラからコントロール信号を受信すると、カメラからデジタル画像信号が発信され、リモートコントローラの画像表示手段にその画像が表示される。ユーザは、リモートコントローラに表示された画像を確認しながら撮影範囲や構図を決めて撮影を行うことができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−72608号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、カメラとリモートコントローラの対応付けがなされていないため、仮に同じカメラが近くにあった場合、自分のカメラだけを操作することができない。
【0005】
また、専用のリモートコントローラが必要であり、ユーザは常にカメラとリモートコントローラを一緒に持ち歩かなければならなかった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、カメラとコントローラとを1対1に対応させることができ、かつ、専用のコントローラを携行する必要のないカメラの遠隔制御方法及びシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明に係るカメラの遠隔制御方法は、携帯電話機を用いてカメラを遠隔制御する方法であって、ワイヤレスの通信手段を備えたカメラに携帯電話機の電話番号を登録する工程と、前記カメラに登録されている電話番号の情報に基づいて前記携帯電話機と前記カメラとの通信接続の認証を行う工程と、前記認証を経て登録済みの携帯電話機と前記カメラとの間でデータの送受信を行う工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、コントローラとして使用する携帯電話機の電話番号をカメラに登録しておき、カメラと携帯電話機の間で通信を行うときに登録済みの相手であるか否かの照合を行う。接続の要求は、カメラ側から行ってもよいし、携帯電話機側から行ってもよい。
【0009】
照合の結果、登録されている電話番号の携帯電話機であると判定された場合に限り、当該登録済みの携帯電話機とカメラの間でデータの送受信が許可され、登録済みの携帯電話機によるカメラの遠隔制御が可能となる。その一方、照合の結果、登録されていない電話番号の電話機(端末)であると判断した場合には、通信接続を切断(接続拒否)したり、送受信するデータの内容を制限したり、或いは、カメラ側の動作を制限したりといった別の措置をとり、当該登録外の電話機(端末)によってカメラを遠隔制御できないようにする。
【0010】
こうして、登録した電話番号の情報によって制御側の携帯電話機と被制御側のカメラとの対応関係を確認し、登録されている携帯電話機に限ってそのカメラを制御できるようにしたので、誤って他のカメラを操作することがなくなる。
【0011】
また、日頃携行している携帯電話機をカメラのコントローラとして使用することができるため、専用のリモートコントローラを持ち歩く必要がないという利点がある。
【0012】
なお、カメラと携帯電話機との間で送受信されるデータは、撮影の実行(記録用の画像取り込み)を指令する撮影コマンド、画角の変更を指令するコマンドその他の各種の制御信号、撮像中のライブ映像(いわゆるスルー画)のデータ、撮影指示に応じて取り込んだ撮影画像のデータ(プレビュー画像)などがあり得る。
【0013】
本発明に係るカメラシステムは、カメラと、前記カメラを遠隔制御する携帯電話機と、からなるカメラシステムであって、前記カメラは、ワイヤレスの通信手段と、前記携帯電話機の電話番号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている電話番号の情報に基づいて通信接続の認証を行う認証手段と、前記認証手段によって認証された登録済みの携帯電話機との間でデータの送受信を行う通信制御手段と、を備え、前記携帯電話機は、通信相手となる前記カメラに自己の電話番号を通知する番号通知手段と、前記カメラの動作を指令するための操作手段と、前記操作手段の操作に対応した制御信号を前記カメラに送信する送信制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【0014】
本発明のカメラシステムによれば、カメラの記憶手段に携帯電話機の電話番号を登録しておき、通信時に携帯電話機から通知される電話番号と登録されている電話番号とを照合して、コントローラ(携帯電話機)とカメラの対応付けを行うようにしたので、特定のカメラを特定の携帯電話機によって正しく遠隔制御することができる。
【0015】
また、本発明は上記したカメラシステムに用いられるカメラを提供する。すなわち、本発明に係るカメラは、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、ワイヤレスの通信手段と、携帯電話機の電話番号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている電話番号の情報に基づいて通信接続の認証を行う認証手段と、前記認証手段によって認証された登録済みの携帯電話機に対して前記撮像手段から得られる画像を送信する画像送信制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
上記構成のカメラにおいて、更に、前記撮像手段を介して取得される画像を表示する表示手段と、前記画像送信制御手段により前記登録済みの携帯電話機に画像を送信しているときに前記表示手段を非表示にする表示制御手段と、を備える態様が好ましい。
【0017】
携帯電話機側に画像を伝送し、携帯電話機側の表示手段で画像を表示させているときには、カメラ側の表示手段を非表示にする(例えば、透過型液晶ディスプレイのバックライトを消灯する)ことによって、省電力化を達成できる。
【0018】
本発明の他の態様に係るカメラは、更に、前記登録済みの携帯電話機から受信した制御信号に従って撮影動作を実行する撮影制御手段を備えていることを特徴とする。
【0019】
カメラが捉えている映像を携帯電話機へ送り、携帯電話機の表示手段によって撮影対象(被写体)を確認してから、携帯電話機の操作手段を操作(例えば、撮影実行の指令機能が割り当てられた操作ボタンを押下)することにより、その操作に対応する制御信号が携帯電話機から送信される。携帯電話機から送信された制御信号をカメラが受信すると、その受信した制御信号に応じて撮影が実行される。この撮影動作によって取得された画像を携帯電話機側に送って携帯電話機の表示手段に表示させ、保存の要否をユーザに選択させる態様も好ましい。
【0020】
本発明の更に他の態様は、カメラを遠隔制御するコントローラとして機能する携帯電話機を提供する。すなわち、本発明に係る携帯電話機は、カメラを遠隔制御するコントローラとして機能する携帯電話機であって、該携帯電話機は、通信相手となる前記カメラに自己の電話番号を通知する番号通知手段と、前記自己の電話番号が登録されている登録済みのカメラとの間で通信を行う通信手段と、前記登録済みのカメラから送られてくる画像を表示する表示手段と、前記登録済みのカメラの動作を指令するための操作手段と、前記操作手段の操作に対応した制御信号を前記登録済みのカメラに送信する送信制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。図1は本発明の実施形態に係るカメラシステムの構成図である。このカメラシステム1は、主として、カメラ2と携帯電話機4とから構成される。カメラ2は通信機能を備えたデジタルカメラであり、本体10に内蔵されている通信装置12によって携帯電話機4との間で双方向の通信が可能である。なお、符号14は撮影レンズ、15はストロボ、16はファインダ窓、17はシャッターボタン、18は撮影時のホールド性を高める突起部(グリップ部)である。
【0022】
携帯電話機4は、カメラ2を遠隔操作するためのリモートコントローラとして機能する。携帯電話機4には、アンテナ20、ディスプレイ21、受話口22、送話口23及び操作部24が設けられている。ディスプレイ21は、カラー表示可能な液晶ディスプレイで構成される。液晶に代えて、有機ELなど他の方式の表示装置を適用してもよい。操作部24には、ダイヤルボタン25、通話ボタン26、通話切兼用電源ボタン27、十字ボタン28、実行ボタン29その他の各種の操作手段が含まれる。
【0023】
図2は、カメラ2の内部構成を示すブロック図である。カメラ2全体の動作は、カメラ内蔵の中央処理装置(CPU)30によって統括制御される。 CPU30は、所定のプログラムに従ってカメラ内回路を制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算及びオートホワイトバランス(AWB)演算など各種演算を実施する演算手段として機能する。CPU30はバス31を介してROM32及びメモリ(RAM)33と接続されている。ROM32にはCPU30が実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。メモリ33はプログラムの展開領域及びCPU30の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データの一時記憶領域として利用される。
【0024】
また、CPU30にはEEPROM34が接続されている。EEPROM34は、AE、AF及びAWB等の制御に必要なデータ或いはユーザが設定したカスタマイズ情報などが格納される不揮発性の記憶手段であり、必要に応じてデータの書き換えが可能であるとともに、電源OFF時においても情報内容が保持される。CPU30は必要に応じてEEPROM34のデータを参照して演算等を行う。
【0025】
カメラ2にはユーザが各種の指令を入力するための操作部36が設けられている。操作部36は、シャッターボタン17(図1参照)、ズームスイッチ、モード切換スイッチなど各種操作部を含む。シャッターボタン17は、撮影開始の指示を入力する操作手段であり、半押し時にONするS1 スイッチと、全押し時にONするS2 スイッチとを有する二段ストローク式のスイッチで構成されている。S1 オンにより、AE及びAF処理が行われ、S2 オンによって記録用の露光が行われる。ズームスイッチは、撮影倍率や再生倍率を変更するための操作手段である。モード切換スイッチは、撮影モードと再生モードとを切り換えるための操作手段である。
【0026】
また、図2に示した操作部36には、上記の他、撮影目的に応じて最適な動作モード(連写モード、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、人物モード、風景モード、夜景モードなど)を設定する撮影モード設定手段、液晶モニタ38にメニュー画面を表示させるメニューボタン、メニュー画面から所望の項目を選択する十字キー(カーソル移動操作手段)、選択項目の確定や処理の実行を指令する決定ボタン、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、或いは1つ前の操作状態に戻らせる指令を入力するキャンセルボタン、携帯電話機4による遠隔操作を可能にする遠隔制御ボタンなどの操作手段も含まれる。
【0027】
なお、操作部36の中には、プッシュ式のスイッチ部材、ダイヤル部材、レバースイッチなどの構成によるものに限らず、メニュー画面から所望の項目を選択するようなユーザインターフェースによって実現されるものも含まれている。例えば、記録画素数、記録フォーマット、圧縮率などはセットアップ画面(各種設定を行うための設定画面)のメニューから設定できるようになっている。
【0028】
操作部36からの信号はCPU30に入力される。CPU30は操作部36からの入力信号、或いは図1で説明した携帯電話機4から通信装置12を介して受信した制御信号に基づいてカメラ2の各回路を制御し、例えば、電源制御、レンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、液晶モニタ38の表示制御、通信制御などを行う。
【0029】
液晶モニタ38は、撮影時に画角確認用の電子ファインダとして使用できるとともに、記録済み画像を再生表示する手段として利用される。また、液晶モニタ38は、ユーザインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容などの情報が表示される。なお、液晶ディスプレイに代えて、有機ELなど他の方式の表示装置(表示手段)を用いることも可能である。
【0030】
カメラ2内にはCPU30の指令に従って動作する電源回路40が設けられている。電源回路40はDC/DCコンバータを含み、カメラ2に装着された電池42から供給される電力は電源回路40によって所要の電圧に変換された後、カメラ2内の各回路ブロックに供給される。電池42は一次電池であってもよいし、二次電池であってもよい。このように、バッテリー駆動可能なカメラ2を用いることによって、ケーブル接続が不要な完全ワイヤレス化を実現できる。
【0031】
次に、カメラ2の撮影機能について説明する。
【0032】
カメラ2の光学系ユニット44は、撮影レンズ14(図1参照)と、絞り兼用メカシャター機構を含む。撮影レンズ14は電動式のズームレンズで構成されており、詳細な光学構成については図示しないが、主として倍率変更(焦点距離可変)作用をもたらす変倍レンズ群及び補正レンズ群と、フォーカス調整に寄与するフォーカスレンズとを含む。
【0033】
撮影者によって操作部36のズームスイッチが操作されると、そのスイッチ操作に応じてCPU30から図2のモータ駆動回路(ドライバ)46に対して光学系制御信号が出力される。モータ駆動回路46は、CPU30からの制御信号に基づいてレンズ駆動用の信号を生成し、ズームモータ(不図示)に与える。こうして、モータ駆動回路46から出力されるモータ駆動電圧によってズームモータが作動し、撮影レンズ14内の変倍レンズ群及び補正レンズ群が光軸に沿って前後移動することにより、撮影レンズの焦点距離(光学ズーム倍率)が変更される。もちろん、焦点距離可変の撮影レンズに代えて、単焦点レンズを用いる態様も可能である。
【0034】
光学系ユニット44を通過した光は、CCD固体撮像素子(以下、CCDという。)48の受光面に入射する。CCD48の受光面には多数のフォトセンサ(受光素子)が平面的に配列され、各フォトセンサに対応して赤(R)、緑(G)、青(B)の原色カラーフィルタが所定の配列構造で配置されている。なお、CCD48に代えて、MOS型固体撮像素子など他の方式の撮像素子を用いることも可能である。また、本発明の実施に際しては単板式に限らず、3CCD方式など複数の撮像素子を用いる構成であってもよい。
【0035】
CCD48の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。CCD48は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。
【0036】
CCD48の各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、CCDドライバ50から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。CCD48から出力された画像信号は、アナログ処理部52に送られる。アナログ処理部52は、CDS(相関二重サンプリング)回路及びゲイン調整回路を含む処理部であり、このアナログ処理部52において、サンプリング処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整が行われる。
【0037】
アナログ処理部52から出力された画像信号はA/D変換器54によってデジタル信号に変換された後、信号処理部56を介してメモリ33に格納される。タイミングジェネレータ(TG)58は、CPU30の指令に従ってCCDドライバ50、アナログ処理部52及びA/D変換器54に対してタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0038】
信号処理部56は、メモリ33の読み書きを制御するメモリコントローラを兼ねたデジタル信号処理ブロックである。信号処理部56は、AE/AF/AWB処理を行うオート演算部、ホワイトバランス回路、ガンマ変換回路、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して各点の色を計算する処理回路)、輝度・色差信号生成回路、輪郭補正回路、コントラスト補正回路等を含む画像処理手段であり、CPU30からのコマンドに従ってメモリ33を活用しながら画像信号を処理する。
【0039】
メモリ33に格納されたデータ(CCDRAWデータ)は、バス31を介して信号処理部56に送られる。信号処理部56に入力された画像データは、ホワイトバランス調整処理、ガンマ変換処理、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)への変換処理(YC処理)など、所定の信号処理が施された後、メモリ33に格納される。
【0040】
撮影画像をモニタ出力する場合、メモリ33から画像データが読み出され、表示回路60に送られる。表示回路60に送られた画像データは表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、液晶モニタ38に出力される。CCD48から出力される画像信号によってメモリ33内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ38に供給されることにより、撮像中の映像(いわゆるスルー画)がリアルタイムに液晶モニタ38に表示される。撮影者は液晶モニタ38に表示される映像によって画角(構図)を確認できる。
【0041】
撮影者が画角を決めてシャッターボタン17を押下すると、CPU30はこれを検知し、シャッターボタン17の半押し(S1 ON)に応動してAE処理、AF処理を行い、シャッターボタン17の全押し(S2 =ON)に応動して記録用の画像を取り込むためのCCD露光及び読み出し制御を開始する。
【0042】
すなわち、CPU30は、S1 =ONに応動して取り込まれた画像データから焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてモータ駆動回路46に制御信号を送り、不図示のAFモータを制御して光学系ユニット44内のフォーカスレンズを合焦位置に移動させる。また、CPU30は、AE演算結果に基づいて絞りとシャッタースピードを制御し、S2 =ONに応動して記録用の画像を取得する。
【0043】
シャッターボタン17の全押し(S2 =ON)に応動して取り込まれた画像データは、信号処理部56においてYC処理その他の所定の信号処理を経た後、圧縮伸張回路62において所定の圧縮フォーマット(例えば、JPEG方式) に従って圧縮される。圧縮された画像データは、メディアインターフェース(I/F)部64を介して記録メディア66に記録される。圧縮形式はJPEGに限定されず、MPEGその他の方式を採用してもよい。
【0044】
画像データを保存する手段は、スマートメディア(商標)、xDピクチャーカード(商標)、コンパクトフラッシュ(商標)などで代表される半導体メモリカード、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。また、リムーバブルメディアに限らず、カメラ2に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0045】
操作部36のモード選択スイッチによって再生モードが選択されると、記録メディア66に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録したファイル)が読み出される。記録メディア66から読み出された画像ファイルのデータは、圧縮伸張回路62によって伸張処理され、表示回路60を介して液晶モニタ38に出力される。
【0046】
再生モードの一コマ再生時に十字キーを操作することにより、順方向又は逆方向にコマ送りすることができ、コマ送りされた次のファイルが記録メディア66から読み出され、表示画像が更新される。
【0047】
このカメラ2は、通信装置12を有しており、所定の通信方式に従って外部の機器と双方向で情報の受け渡しが可能である。本例の通信装置12は、携帯電話の回線網に接続することができるワイヤレス通信手段であり、図1で説明した携帯電話機4との間で通信接続を確立して情報の送受信を行う。
【0048】
遠隔操作モードにおいては、通信装置12を介して外部から入力される撮影指示(S1 ,S2 信号)や電源オフ指示信号などの各種の制御信号に従ってカメラ2が動作する。そのため、遠隔操作モード中は、カメラ2本体のシャッターボタン17や電源スイッチなどの操作系は無効(操作を受け付けない状態)になる。また、遠隔操作モード中は、スルー画映像を液晶モニタ38に出力する必要性も乏しいために、遠隔操作モード設定時、若しくは設定後の一定時間経過後に液晶モニタ38は自動的にOFFされる。
【0049】
遠隔操作モードで撮影された画像のデータは通信装置12から外部(この場合、図1の携帯電話機4)に伝送される。なお、遠隔操作モードで撮影された画像データをカメラ2の記録メディア66に記録することも可能である。
【0050】
図3は、携帯電話機4の構成を示すブロック図である。同図に示したように、携帯電話機4の内部には、送受信回路70、信号処理部71、カレンダー時計機能部72、メモリ73、制御部74、及び表示回路75が設けられ、これら各ブロックはバス76に接続されている。
【0051】
送受信回路70は、FDMA(周波数分割多元接続)、TDMA(時分割多元接続)、CDMA(符号分割多元接続)、W−CDMA(広帯域CDMA)などに代表される遠距離無線通信機能を実現する通信手段であり、アンテナ20を介して他の通信装置(不図示)及び/又は通信基地局と回線接続して信号の送受信を行う。
【0052】
信号処理部71は、制御部74と連携して音声信号や画像信号その他各種の信号を処理又は変換する手段であり、送受信回路70から受入したデータの復号化処理及び送受信回路70を通じて送信するデータの符号化処理、並びにスピーカ78への出力信号生成処理、マイク79からの入力音声信号の符号化処理、圧縮画像データの伸張処理などを行う。
【0053】
カレンダー時計機能部72は日付及び時刻を刻む手段である。制御部74はカレンダー時計機能部72から日時の情報を取得し、日付や時間の管理を行う。
【0054】
制御部74は、中央演算処理装置(CPU)とその周辺回路を含む情報処理手段で構成されており、所定のプログラムに従って携帯電話機4の動作を制御する。すなわち、制御部74は、操作部24から入力される操作信号や図示せぬ各種センサ等から通知される検出信号に従って各回路の動作を制御し、通信制御、音声等の信号処理制御、ディスプレイ21の表示制御、メモリ73の読み書き制御などを行う。また、制御部74は、ユーザ操作に応じてメモリ73から電話帳のデータを読み出し、選択された連絡先相手の電話番号に電話をかけたり、電子メールを送信したりする制御を行う。
【0055】
メモリ73は、制御部74のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納される不揮発性メモリ領域と、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業用領域として利用される揮発性メモリ領域とを含むブロックである。不揮発性メモリ領域には、当該携帯電話機4の電話番号、所有者の氏名、電子メールアドレスなどのユーザ情報が記録されている。また、該不揮発性メモリ領域は、電話帳(アドレス帳)や着信履歴、発信履歴のデータ記憶領域として利用されるとともに、音声や画像の保存領域として利用される。
【0056】
通話モード(電話機能を使用するモード)において、通信相手との通信接続が確立されると、送話口23のマイク79から入力される音声は電気信号に変換され、信号処理部71に送られる。信号処理部71はマイク79を通じて入力された音声信号をデジタル信号に変換(A/D変換)した後、所要の信号処理を行い、所定形式の音声データに変換する。信号処理部71で生成された音声データ(送信用のデータ)は、バス76を介して送受信回路70に送られ、所定の送信用信号形式に変換された後、アンテナ20から送信される。
【0057】
また、アンテナ20によって受波された信号は、送受信回路70において復調され、信号処理部71に送られる。信号処理部71は、送受信回路70から受入した音声信号を処理し、所定形式の音声データに変換する。信号処理部71において生成された音声データ(受信データ)は、図示せぬD/A変換器を介してアナログ音声信号に変換された後、受話口22のスピーカ78に送られる。こうして、通話相手の音声がスピーカ78から可聴出力される。もちろん、携帯電話機4は、音声データのみならず、電子メール機能やインターネットのブラウザ機能などを利用して画像データ、文書データ、プログラムデータなど種々のデータを送受信することが可能である。
【0058】
次に、上記の如く構成されたカメラシステム1の動作について説明する。
【0059】
〔電話番号登録処理〕
図4は、カメラ2に携帯電話機4の電話番号を登録するときの手順を示したフローチャートである。まず、ユーザは、カメラ2のセットアップ画面から電話番号登録メニューを選択する操作を行う(ステップS110)。このときの画面例を図5に示す。図5中、符号80は十字キー、81は決定ボタン、82は遠隔制御ボタン、83はファインダである。図5に示したように、カメラ2の液晶モニタ38に表示されるセットアップ画面の中から十字キー80によって「電話番号登録」という項目を選択すると、図6に示すような、電話番号入力画面に切り替わる(図5のステップS112)。この画面では、数字入力部分にカーソルがあり、カーソルが点滅している。
【0060】
ユーザは、カメラ2の十字キー80を上下に操作し、登録したい数字を選択してから決定ボタン81を押して入力を決定する(ステップS114)。11桁すべての入力を完了するまで、ステップS114の操作を繰り返す。11桁すべての入力が完了したら(ステップS116においてYES)、決定ボタン81を押して(ステップS118)、登録作業を終了する(ステップS120)。
【0061】
上記手順によって入力された電話番号は、カメラ2内の不揮発性メモリ(EEPROM34)に記憶され、以後、この登録された電話番号の携帯電話機4を用いてカメラ2を遠隔操作することが可能になる。
【0062】
〔遠隔操作モードによる撮影のシーケンス〕
図7乃至図10は、撮影時の動作を示すフローチャートである。電話番号の登録を行った後に、カメラ2を撮影モードに切り換え、遠隔制御ボタン82を押すと(図7のステップS210)、カメラ2は登録された電話番号の携帯電話機4による遠隔操作が可能な遠隔操作モードになる。
【0063】
遠隔操作モードに移行すると、カメラ2の液晶モニタ38は自動的にOFFされ(ステップS212)、携帯電話機4との接続の待機状態となる(ステップS214)。カメラ2のCPU30は携帯電話機4からの接続要求の有無を判定し(ステップS218)、接続要求を受信するまで待ち受け状態が継続される。
【0064】
ユーザが携帯電話機4を用いてカメラ2に電話をかけると、携帯電話機4からカメラ2に対して通信接続の要求が発せられる(ステップS216)。カメラ2側は、携帯電話機4からの通信接続要求を受けてステップS218においてYES判定となり、ステップS220に進む。
【0065】
ステップS220では、カメラ2内のメモリ(EEPROM34)に登録されている電話番号と接続要求の発信元である携帯電話機4の電話番号を照合する処理を行う。携帯電話機4からの通信接続要求の信号には、発信元である当該携帯電話機4の電話番号の情報が含まれている。カメラ2は、発信元の電話番号が登録済みの電話番号であるか否かを判定し(ステップS222)、登録外の電話番号からの接続要求であった場合には、接続を拒絶する(ステップS224)。その一方、ステップS220の判定の結果、登録されている電話番号からの接続要求であった場合には、該接続要求に応じて通信接続を確立する(ステップS226)。
【0066】
携帯電話機4側は、カメラ2から返される情報に基づいて通信接続の成否を判定し(ステップS228)、接続要求が拒否された場合にはディスプレイ21上にエラーメッセージを表示させる(ステップS230)。ステップS228において正常に通信接続が行われた場合、携帯電話機4はカメラ2側にスルー画を要求するコマンド(「スルー画要求コマンド」という)を送信する処理を行う(ステップS232)。このコマンド送信処理は、接続の成功を受けて自動的に実行してもよいし、ユーザが所定の操作ボタンを押すなどの操作行為に応動して実行してもよい。
【0067】
カメラ2側は、携帯電話機4からのスルー画要求コマンドを受信し、これに応じて携帯電話機4にスルー画を転送する処理を行う(ステップS234)。カメラ2から送出されたスルー画は携帯電話機4によって受信され、携帯電話機4のディスプレイ21に表示される(ステップS246)。
【0068】
携帯電話機4にスルー画が表示されると、図8のステップS250に進み、撮影ボタンの押下操作を受け付ける。ユーザは携帯電話機4のディスプレイ21に表示されるスルー画によって撮影対象を確認し、所望のタイミングで撮影ボタン(例えば、図1中符号91で示した操作ボタン)を押すことによって撮影実行の指示を入力する。
【0069】
撮影ボタンが押されると、シャッターを切るためのコマンド(撮影コマンド)が携帯電話機4からカメラ2に送信される(ステップS254)。
【0070】
一方、カメラ2側は、スルー画転送処理(図7のステップS234)の開始後に、図8のステップS252において携帯電話機4からの撮影コマンドの受信を待ち受け、コマンド受信の有無を判断する(ステップS256)。
【0071】
携帯電話機4から撮影コマンドが送信され、カメラ2がこれを受信すると、ステップS256においてYES判定となり、撮影コマンドに従ってカメラ2は撮影動作を実行する(ステップS258)。
【0072】
この撮影動作によって取得された画像(撮影画像)のデータは、カメラ2から携帯電話機4に転送される(ステップS260)。携帯電話機4は、カメラ2から送られてきた撮影画像を受信し(ステップS262)、その画像内容をディスプレイ21に表示させる(ステップS264)。
【0073】
こうして、ユーザは携帯電話機4のディスプレイ21上で撮影画像をすぐに確認することができる。このプレビュー表示の際に携帯電話機4は、表示に係る撮影画像を記録(保存)するか、それとも撮影をやり直すか、というユーザからの選択操作を受け付ける(ステップS266)。
【0074】
その後、携帯電話機4の処理は、図9のステップS270に進み、カメラ2の処理は図9のステップS276へ進む。
【0075】
ユーザは、携帯電話機4のディスプレイ21で撮影画像を確認し、OKと判断したら、所定の操作ボタン(例えば、図1の符号91の操作ボタン)を押して、撮影画像の記録を許可する。その一方、ディスプレイ21に表示された撮影画像が気に入らない場合には、別の操作ボタン(例えば、図1の符号92)を押して撮影画像を取り消し、撮影のやり直しを行う。
【0076】
すなわち、図9のステップS270において、携帯電話機4は、ユーザから入力される指示を判断し、記録を許可する指示が入力された場合には、携帯電話機4内のメモリ73に撮影画像を保存する処理を行うとともに(ステップS272)、カメラ2に対して当該撮影画像を記録メディア66に記録(保存)するコマンドを送信する(ステップS274)。
【0077】
カメラ2は、携帯電話機4から送られてくるコマンドを待ち受け、コマンド内容を判定する(ステップS276)。携帯電話機4から画像記録コマンドを受信すると(ステップS276でYES)、カメラ2はそのコマンドに従い記録メディア66に撮影画像を書き込む処理を実施する(ステップS278)。
【0078】
また、携帯電話機4は、ステップS274で画像記録コマンドを送信した後、カメラ2に対してスルー画要求コマンドを送信する(ステップS280)。
【0079】
カメラ2は、このスルー画要求コマンドを受信し、携帯電話機4へのスルー画転送処理を再開する(ステップS282)。カメラ2から送出されたスルー画は携帯電話機4によって受信され、ディスプレイ21に表示される(ステップS284)。
【0080】
撮影を終了する場合、ユーザは携帯電話機4の終了ボタン(例えば、図1の符号92の操作ボタンに割り当て)を押すなどの所定の終了操作を行う。携帯電話機4のCPUは、終了操作に対応した指示入力の有無に基づいて撮影継続の有無を判定する(ステップS286)。
【0081】
ユーザによって所定の終了操作が行われると、ステップS286においてNO(撮影継続しない)の判定となり、カメラ2に対して撮影を終了する旨の通知を行い(ステップS288)、通信を切断する。その後、携帯電話機4のディスプレイ21を通常の待ち受け画面に戻す(ステップS290)。
【0082】
その一方、ステップS286において、所定の終了操作が行われていない場合には、続けて撮影を行うことができる状態であり、図8のステップS250に戻って、次の撮影指示の入力を受け付ける。
【0083】
また、カメラ2側は、図9のステップS282でスルー画の転送処理を再開した後、遠隔操作モードの解除操作が行われたか否かを判定する(ステップS292)。カメラ2本体の遠隔制御ボタン82をもう一度押すなど、所定の解除操作が行われると、遠隔操作モードから抜けてカメラ2は通常の撮影モードになり、液晶モニタ38がONされ、液晶モニタ38にスルー画が表示される(ステップS294)。
【0084】
ステップS292でNO、すなわち、遠隔操作モードが維持されていれば、図8のステップS252に戻り、次の撮影コマンドの受信を待ち受ける。
【0085】
ところで、図8のステップS266でユーザからの選択操作を受け付けたとき、ユーザが『撮り直し』を選択した場合には、図9のステップS270でNO、同図ステップS276でNOとなって、それぞれ図10のステップS300、ステップS304に進む。
【0086】
ステップS300において、携帯電話機4はユーザから入力される指示を判断し、『撮り直し』を行う旨の指示が入力されたと判定した場合には、カメラ2に対して当該撮影画像を取り消すコマンドを送信する(ステップS302)。
【0087】
カメラ2は、携帯電話機4から送られてくるコマンドを待ち受け、コマンド内容を判定する(ステップS304)。携帯電話機4から画像取消コマンドを受信すると(ステップS304でYES)、カメラ2はそのコマンドに従いメモリ33から撮影画像を消去する処理を行う(ステップS306)。
【0088】
また、携帯電話機4は、ステップS302で画像取消コマンドを送信した後、カメラ2に対してスルー画要求コマンドを送信する(ステップS308)。
【0089】
カメラ2は、このスルー画要求コマンドを受信し、携帯電話機4へのスルー画転送処理を再開する(ステップS310)。カメラ2から送出されたスルー画は携帯電話機4によって受信され、ディスプレイ21に表示される(ステップS312)。
【0090】
ステップS312の後は、図8のステップS250に戻り、撮影指示の入力を受け付ける。
【0091】
カメラ2側については、図10のステップS310でスルー画の転送処理を再開した後、遠隔操作モードの解除操作が行われたか否かを判定する(ステップS314)。カメラ2本体の遠隔制御ボタン82をもう一度押すなど、所定の解除操作が行われると、遠隔操作モードから抜けてカメラ2は通常の撮影モードになり、液晶モニタ38がONされ、液晶モニタ38にスルー画が表示される(ステップS316)。
【0092】
ステップS314でNO、すなわち、遠隔操作モードが維持されていれば、図8のステップS252に戻り、撮影コマンドの受信を待ち受ける。
【0093】
なお、図8のステップS266でユーザからの選択操作を受け付けたとき、ユーザが『記録許可』或いは『撮り直し』の選択操作を行っていない場合には、図9のステップS270でNO、ステップS276でNO、更に図10のステップS300でNO、ステップS304でNOとなって、ステップS270、ステップS276に戻る。つまり、ユーザからの指示の入力待ちの状態が継続される。
【0094】
〔変形例1〕上記実施形態では、携帯電話機4を用いた遠隔制御によって撮影した画像を一旦カメラ2内のRAM(メモリ33)に保持して、当該撮影画像を携帯電話機4に送り、携帯電話機4のディスプレイ21に表示させてユーザに記録の要否を問い、ユーザによる記録許可の指令を得てからその撮影画像を記録メディア66に書き込むようにしたが、本発明の実施に際してはこの例に限定されない。例えば、携帯電話機4からの撮影コマンドに応動して撮影した撮影画像を記録メディア66に書き込んでしまい、その後、携帯電話機4から画像の取消コマンドを受信したら記録メディア66から消去するという態様もある。
【0095】
〔変形例2〕上記実施形態では、携帯電話機4側からカメラ2に電話をかけて接続を要求したが、カメラ2側から携帯電話機4に電話をかけて接続を要求する態様も可能である。例えば、カメラ2の遠隔制御ボタン82が押されたら、登録されている電話番号にカメラから電話をかけて、通信を開始する態様も可能である。
【0096】
〔変形例3〕図4乃至図6では、カメラ2の操作系を利用してユーザが直接電話番号を入力する例を述べたが、電話番号の登録方法は、この例に限定されない。例えば、カメラ2に着信履歴を記憶する手段を備えておき、携帯電話機4からカメラ2に電話をかけ、着信履歴の情報を利用して電話番号の登録を行うことも可能である。
【0097】
〔変形例4〕上記実施形態においては、携帯電話の回線網を利用してスルー画や撮影画像等の画像データ及び各種コマンドを伝送する例を述べたが、本発明において、無線LAN(IEEE 802.11bなど)、インターネット、その他の通信回線を利用して情報の受け渡しを行うことも可能である。また、携帯電話の回線網を利用する通信と、無線LANなどの近距離無線通信とを併用することも可能である。
【0098】
例えば、遠隔制御を開始する際に、まず電話回線を利用してカメラ2又は携帯電話機4から相手に電話をかけて接続相手の認証(対応付け)を行い、認証が成立した後は、ローカルな通信接続(例えば、無線LANなどの近距離接続)に切り換えて、画像データや制御コマンドを伝送するという態様がある。
【0099】
〔変形例5〕上記実施形態では、主に静止画を撮影する場合を述べたが、動画の撮影についても同様に適用することができる。すなわち、カメラ2が捉えているスルー画(この場合、録画スタンバイ中の映像)を携帯電話機4のディスプレイ21に表示させ、携帯電話機4の操作ボタンによって録画スタート/ストップの指令を行うことも可能である。取得された動画データはMPEGその他の圧縮形式に従って処理された後、携帯電話機4側に送られ、携帯電話機4のディスプレイ21に表示される。ユーザは、携帯電話機4で動画内容を確認して記録の要否を選択することが可能である。
【0100】
〔変形例6〕リモートコントーラとして使用する可能性がある複数の携帯電話機についてそれぞれの電話番号をカメラ2に登録しておく態様もある。この場合、登録されている複数の電話番号の中から、実際に通信相手として対応付ける1つ又は複数の電話番号をユーザが必要に応じて選択できるように構成してもよいし、或いは、登録されている複数の電話番号については、どの電話番号の携帯電話機からもカメラを遠隔制御できるように構成してもよい。
【0101】
〔変形例7〕上記実施形態では、リモートコントローラとして機能する携帯電話機4によって遠隔制御されるカメラ2として静止画及び動画の記録再生機能を備えたデジタルカメラを例示したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラなど『カメラ』という製品分類に属するものが含まれるのはもちろんのこと、これに属さない製品であってもカメラ付き携帯電話機、カメラ付きPDA、カメラ付きモバイルパソコンなどのように、実質的に同様の撮影機能を搭載した機器についても本発明でいう『カメラ』の概念に含まれるものとする。
【0102】
本発明を利用することにより、例えば、他人が所有しているカメラ付き携帯電話機を自分の携帯電話機で遠隔操作して撮影を行うという態様も可能である。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ワイヤレスの通信機能を有するカメラに携帯電話機の電話番号を登録しておき、登録してある電話番号の情報を利用して接続相手の認証を行い、登録済み電話番号の携帯電話機に限り、当該カメラとの間で画像や制御信号などのデータの送受信を許可するようにしたので、コントローラとなる携帯電話機と、これの制御を受けるカメラとの対応付けが確保される。これにより、誤って他のカメラを操作してしまうなどの事態を回避できる。
【0104】
また、本発明によれば、日常的に携行している携帯電話機を用いて特定のカメラを遠隔操作することができるため、専用のリモートコントーラ(リモコン送信機)を持ち歩く必要がない。
【0105】
本発明において、カメラが捉えた画像を携帯電話機側に送り、携帯電話機の表示手段に画像を表示させることにより、離れたところから撮影画角、構図(アングル)、被写体などを確認することが可能である。
【0106】
本発明の更に他の態様によれば、カメラで捉えた画像を携帯電話機側に送って携帯電話機の表示手段にその画像を表示させる間、カメラ側の表示手段を非表示状態にする制御を行うことにしたので、その分、カメラ側の消費電力が抑制される。これにより、電池の消耗を抑えることができ、長時間の使用(待ち受けを含む)が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカメラシステムの構成図
【図2】図1に示したカメラの内部構成を示すブロック図
【図3】図1に示した携帯電話機の構成を示すブロック図
【図4】カメラに電話番号を登録するときの手順を示したフローチャート
【図5】電話番号登録時のユーザインターフェースの画面例を示す図
【図6】電話番号登録時のユーザインターフェースの画面例を示す図
【図7】携帯電話機を用いた遠隔制御による撮影時の動作を示すフローチャート
【図8】携帯電話機を用いた遠隔制御による撮影時の動作を示すフローチャート
【図9】携帯電話機を用いた遠隔制御による撮影時の動作を示すフローチャート
【図10】携帯電話機を用いた遠隔制御による撮影時の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1…カメラシステム、2…カメラ、4…携帯電話機、12…通信装置、21…ディスプレイ、24…操作部、28…十字ボタン、30…CPU、34…EEPROM、38…液晶モニタ、48…CCD、56…信号処理部、70…送受信回路、73…メモリ、74…制御部、80…十字キー、81…決定ボタン、82…遠隔制御ボタン、91…操作ボタン、92…操作ボタン
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラの遠隔制御方法及びカメラシステムに係り、特に携帯電話機を用いてデジタルカメラ等の電子カメラを遠隔制御するのに好適な制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に開示されているカメラとそのリモートコントローラにおいては、専用のリモートコントローラに画像表示手段が設けられており、カメラがリモートコントローラからコントロール信号を受信すると、カメラからデジタル画像信号が発信され、リモートコントローラの画像表示手段にその画像が表示される。ユーザは、リモートコントローラに表示された画像を確認しながら撮影範囲や構図を決めて撮影を行うことができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−72608号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、カメラとリモートコントローラの対応付けがなされていないため、仮に同じカメラが近くにあった場合、自分のカメラだけを操作することができない。
【0005】
また、専用のリモートコントローラが必要であり、ユーザは常にカメラとリモートコントローラを一緒に持ち歩かなければならなかった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、カメラとコントローラとを1対1に対応させることができ、かつ、専用のコントローラを携行する必要のないカメラの遠隔制御方法及びシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明に係るカメラの遠隔制御方法は、携帯電話機を用いてカメラを遠隔制御する方法であって、ワイヤレスの通信手段を備えたカメラに携帯電話機の電話番号を登録する工程と、前記カメラに登録されている電話番号の情報に基づいて前記携帯電話機と前記カメラとの通信接続の認証を行う工程と、前記認証を経て登録済みの携帯電話機と前記カメラとの間でデータの送受信を行う工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、コントローラとして使用する携帯電話機の電話番号をカメラに登録しておき、カメラと携帯電話機の間で通信を行うときに登録済みの相手であるか否かの照合を行う。接続の要求は、カメラ側から行ってもよいし、携帯電話機側から行ってもよい。
【0009】
照合の結果、登録されている電話番号の携帯電話機であると判定された場合に限り、当該登録済みの携帯電話機とカメラの間でデータの送受信が許可され、登録済みの携帯電話機によるカメラの遠隔制御が可能となる。その一方、照合の結果、登録されていない電話番号の電話機(端末)であると判断した場合には、通信接続を切断(接続拒否)したり、送受信するデータの内容を制限したり、或いは、カメラ側の動作を制限したりといった別の措置をとり、当該登録外の電話機(端末)によってカメラを遠隔制御できないようにする。
【0010】
こうして、登録した電話番号の情報によって制御側の携帯電話機と被制御側のカメラとの対応関係を確認し、登録されている携帯電話機に限ってそのカメラを制御できるようにしたので、誤って他のカメラを操作することがなくなる。
【0011】
また、日頃携行している携帯電話機をカメラのコントローラとして使用することができるため、専用のリモートコントローラを持ち歩く必要がないという利点がある。
【0012】
なお、カメラと携帯電話機との間で送受信されるデータは、撮影の実行(記録用の画像取り込み)を指令する撮影コマンド、画角の変更を指令するコマンドその他の各種の制御信号、撮像中のライブ映像(いわゆるスルー画)のデータ、撮影指示に応じて取り込んだ撮影画像のデータ(プレビュー画像)などがあり得る。
【0013】
本発明に係るカメラシステムは、カメラと、前記カメラを遠隔制御する携帯電話機と、からなるカメラシステムであって、前記カメラは、ワイヤレスの通信手段と、前記携帯電話機の電話番号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている電話番号の情報に基づいて通信接続の認証を行う認証手段と、前記認証手段によって認証された登録済みの携帯電話機との間でデータの送受信を行う通信制御手段と、を備え、前記携帯電話機は、通信相手となる前記カメラに自己の電話番号を通知する番号通知手段と、前記カメラの動作を指令するための操作手段と、前記操作手段の操作に対応した制御信号を前記カメラに送信する送信制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【0014】
本発明のカメラシステムによれば、カメラの記憶手段に携帯電話機の電話番号を登録しておき、通信時に携帯電話機から通知される電話番号と登録されている電話番号とを照合して、コントローラ(携帯電話機)とカメラの対応付けを行うようにしたので、特定のカメラを特定の携帯電話機によって正しく遠隔制御することができる。
【0015】
また、本発明は上記したカメラシステムに用いられるカメラを提供する。すなわち、本発明に係るカメラは、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、ワイヤレスの通信手段と、携帯電話機の電話番号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている電話番号の情報に基づいて通信接続の認証を行う認証手段と、前記認証手段によって認証された登録済みの携帯電話機に対して前記撮像手段から得られる画像を送信する画像送信制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
上記構成のカメラにおいて、更に、前記撮像手段を介して取得される画像を表示する表示手段と、前記画像送信制御手段により前記登録済みの携帯電話機に画像を送信しているときに前記表示手段を非表示にする表示制御手段と、を備える態様が好ましい。
【0017】
携帯電話機側に画像を伝送し、携帯電話機側の表示手段で画像を表示させているときには、カメラ側の表示手段を非表示にする(例えば、透過型液晶ディスプレイのバックライトを消灯する)ことによって、省電力化を達成できる。
【0018】
本発明の他の態様に係るカメラは、更に、前記登録済みの携帯電話機から受信した制御信号に従って撮影動作を実行する撮影制御手段を備えていることを特徴とする。
【0019】
カメラが捉えている映像を携帯電話機へ送り、携帯電話機の表示手段によって撮影対象(被写体)を確認してから、携帯電話機の操作手段を操作(例えば、撮影実行の指令機能が割り当てられた操作ボタンを押下)することにより、その操作に対応する制御信号が携帯電話機から送信される。携帯電話機から送信された制御信号をカメラが受信すると、その受信した制御信号に応じて撮影が実行される。この撮影動作によって取得された画像を携帯電話機側に送って携帯電話機の表示手段に表示させ、保存の要否をユーザに選択させる態様も好ましい。
【0020】
本発明の更に他の態様は、カメラを遠隔制御するコントローラとして機能する携帯電話機を提供する。すなわち、本発明に係る携帯電話機は、カメラを遠隔制御するコントローラとして機能する携帯電話機であって、該携帯電話機は、通信相手となる前記カメラに自己の電話番号を通知する番号通知手段と、前記自己の電話番号が登録されている登録済みのカメラとの間で通信を行う通信手段と、前記登録済みのカメラから送られてくる画像を表示する表示手段と、前記登録済みのカメラの動作を指令するための操作手段と、前記操作手段の操作に対応した制御信号を前記登録済みのカメラに送信する送信制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。図1は本発明の実施形態に係るカメラシステムの構成図である。このカメラシステム1は、主として、カメラ2と携帯電話機4とから構成される。カメラ2は通信機能を備えたデジタルカメラであり、本体10に内蔵されている通信装置12によって携帯電話機4との間で双方向の通信が可能である。なお、符号14は撮影レンズ、15はストロボ、16はファインダ窓、17はシャッターボタン、18は撮影時のホールド性を高める突起部(グリップ部)である。
【0022】
携帯電話機4は、カメラ2を遠隔操作するためのリモートコントローラとして機能する。携帯電話機4には、アンテナ20、ディスプレイ21、受話口22、送話口23及び操作部24が設けられている。ディスプレイ21は、カラー表示可能な液晶ディスプレイで構成される。液晶に代えて、有機ELなど他の方式の表示装置を適用してもよい。操作部24には、ダイヤルボタン25、通話ボタン26、通話切兼用電源ボタン27、十字ボタン28、実行ボタン29その他の各種の操作手段が含まれる。
【0023】
図2は、カメラ2の内部構成を示すブロック図である。カメラ2全体の動作は、カメラ内蔵の中央処理装置(CPU)30によって統括制御される。 CPU30は、所定のプログラムに従ってカメラ内回路を制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算及びオートホワイトバランス(AWB)演算など各種演算を実施する演算手段として機能する。CPU30はバス31を介してROM32及びメモリ(RAM)33と接続されている。ROM32にはCPU30が実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。メモリ33はプログラムの展開領域及びCPU30の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データの一時記憶領域として利用される。
【0024】
また、CPU30にはEEPROM34が接続されている。EEPROM34は、AE、AF及びAWB等の制御に必要なデータ或いはユーザが設定したカスタマイズ情報などが格納される不揮発性の記憶手段であり、必要に応じてデータの書き換えが可能であるとともに、電源OFF時においても情報内容が保持される。CPU30は必要に応じてEEPROM34のデータを参照して演算等を行う。
【0025】
カメラ2にはユーザが各種の指令を入力するための操作部36が設けられている。操作部36は、シャッターボタン17(図1参照)、ズームスイッチ、モード切換スイッチなど各種操作部を含む。シャッターボタン17は、撮影開始の指示を入力する操作手段であり、半押し時にONするS1 スイッチと、全押し時にONするS2 スイッチとを有する二段ストローク式のスイッチで構成されている。S1 オンにより、AE及びAF処理が行われ、S2 オンによって記録用の露光が行われる。ズームスイッチは、撮影倍率や再生倍率を変更するための操作手段である。モード切換スイッチは、撮影モードと再生モードとを切り換えるための操作手段である。
【0026】
また、図2に示した操作部36には、上記の他、撮影目的に応じて最適な動作モード(連写モード、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、人物モード、風景モード、夜景モードなど)を設定する撮影モード設定手段、液晶モニタ38にメニュー画面を表示させるメニューボタン、メニュー画面から所望の項目を選択する十字キー(カーソル移動操作手段)、選択項目の確定や処理の実行を指令する決定ボタン、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、或いは1つ前の操作状態に戻らせる指令を入力するキャンセルボタン、携帯電話機4による遠隔操作を可能にする遠隔制御ボタンなどの操作手段も含まれる。
【0027】
なお、操作部36の中には、プッシュ式のスイッチ部材、ダイヤル部材、レバースイッチなどの構成によるものに限らず、メニュー画面から所望の項目を選択するようなユーザインターフェースによって実現されるものも含まれている。例えば、記録画素数、記録フォーマット、圧縮率などはセットアップ画面(各種設定を行うための設定画面)のメニューから設定できるようになっている。
【0028】
操作部36からの信号はCPU30に入力される。CPU30は操作部36からの入力信号、或いは図1で説明した携帯電話機4から通信装置12を介して受信した制御信号に基づいてカメラ2の各回路を制御し、例えば、電源制御、レンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、液晶モニタ38の表示制御、通信制御などを行う。
【0029】
液晶モニタ38は、撮影時に画角確認用の電子ファインダとして使用できるとともに、記録済み画像を再生表示する手段として利用される。また、液晶モニタ38は、ユーザインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容などの情報が表示される。なお、液晶ディスプレイに代えて、有機ELなど他の方式の表示装置(表示手段)を用いることも可能である。
【0030】
カメラ2内にはCPU30の指令に従って動作する電源回路40が設けられている。電源回路40はDC/DCコンバータを含み、カメラ2に装着された電池42から供給される電力は電源回路40によって所要の電圧に変換された後、カメラ2内の各回路ブロックに供給される。電池42は一次電池であってもよいし、二次電池であってもよい。このように、バッテリー駆動可能なカメラ2を用いることによって、ケーブル接続が不要な完全ワイヤレス化を実現できる。
【0031】
次に、カメラ2の撮影機能について説明する。
【0032】
カメラ2の光学系ユニット44は、撮影レンズ14(図1参照)と、絞り兼用メカシャター機構を含む。撮影レンズ14は電動式のズームレンズで構成されており、詳細な光学構成については図示しないが、主として倍率変更(焦点距離可変)作用をもたらす変倍レンズ群及び補正レンズ群と、フォーカス調整に寄与するフォーカスレンズとを含む。
【0033】
撮影者によって操作部36のズームスイッチが操作されると、そのスイッチ操作に応じてCPU30から図2のモータ駆動回路(ドライバ)46に対して光学系制御信号が出力される。モータ駆動回路46は、CPU30からの制御信号に基づいてレンズ駆動用の信号を生成し、ズームモータ(不図示)に与える。こうして、モータ駆動回路46から出力されるモータ駆動電圧によってズームモータが作動し、撮影レンズ14内の変倍レンズ群及び補正レンズ群が光軸に沿って前後移動することにより、撮影レンズの焦点距離(光学ズーム倍率)が変更される。もちろん、焦点距離可変の撮影レンズに代えて、単焦点レンズを用いる態様も可能である。
【0034】
光学系ユニット44を通過した光は、CCD固体撮像素子(以下、CCDという。)48の受光面に入射する。CCD48の受光面には多数のフォトセンサ(受光素子)が平面的に配列され、各フォトセンサに対応して赤(R)、緑(G)、青(B)の原色カラーフィルタが所定の配列構造で配置されている。なお、CCD48に代えて、MOS型固体撮像素子など他の方式の撮像素子を用いることも可能である。また、本発明の実施に際しては単板式に限らず、3CCD方式など複数の撮像素子を用いる構成であってもよい。
【0035】
CCD48の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。CCD48は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。
【0036】
CCD48の各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、CCDドライバ50から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。CCD48から出力された画像信号は、アナログ処理部52に送られる。アナログ処理部52は、CDS(相関二重サンプリング)回路及びゲイン調整回路を含む処理部であり、このアナログ処理部52において、サンプリング処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整が行われる。
【0037】
アナログ処理部52から出力された画像信号はA/D変換器54によってデジタル信号に変換された後、信号処理部56を介してメモリ33に格納される。タイミングジェネレータ(TG)58は、CPU30の指令に従ってCCDドライバ50、アナログ処理部52及びA/D変換器54に対してタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0038】
信号処理部56は、メモリ33の読み書きを制御するメモリコントローラを兼ねたデジタル信号処理ブロックである。信号処理部56は、AE/AF/AWB処理を行うオート演算部、ホワイトバランス回路、ガンマ変換回路、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して各点の色を計算する処理回路)、輝度・色差信号生成回路、輪郭補正回路、コントラスト補正回路等を含む画像処理手段であり、CPU30からのコマンドに従ってメモリ33を活用しながら画像信号を処理する。
【0039】
メモリ33に格納されたデータ(CCDRAWデータ)は、バス31を介して信号処理部56に送られる。信号処理部56に入力された画像データは、ホワイトバランス調整処理、ガンマ変換処理、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)への変換処理(YC処理)など、所定の信号処理が施された後、メモリ33に格納される。
【0040】
撮影画像をモニタ出力する場合、メモリ33から画像データが読み出され、表示回路60に送られる。表示回路60に送られた画像データは表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、液晶モニタ38に出力される。CCD48から出力される画像信号によってメモリ33内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ38に供給されることにより、撮像中の映像(いわゆるスルー画)がリアルタイムに液晶モニタ38に表示される。撮影者は液晶モニタ38に表示される映像によって画角(構図)を確認できる。
【0041】
撮影者が画角を決めてシャッターボタン17を押下すると、CPU30はこれを検知し、シャッターボタン17の半押し(S1 ON)に応動してAE処理、AF処理を行い、シャッターボタン17の全押し(S2 =ON)に応動して記録用の画像を取り込むためのCCD露光及び読み出し制御を開始する。
【0042】
すなわち、CPU30は、S1 =ONに応動して取り込まれた画像データから焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてモータ駆動回路46に制御信号を送り、不図示のAFモータを制御して光学系ユニット44内のフォーカスレンズを合焦位置に移動させる。また、CPU30は、AE演算結果に基づいて絞りとシャッタースピードを制御し、S2 =ONに応動して記録用の画像を取得する。
【0043】
シャッターボタン17の全押し(S2 =ON)に応動して取り込まれた画像データは、信号処理部56においてYC処理その他の所定の信号処理を経た後、圧縮伸張回路62において所定の圧縮フォーマット(例えば、JPEG方式) に従って圧縮される。圧縮された画像データは、メディアインターフェース(I/F)部64を介して記録メディア66に記録される。圧縮形式はJPEGに限定されず、MPEGその他の方式を採用してもよい。
【0044】
画像データを保存する手段は、スマートメディア(商標)、xDピクチャーカード(商標)、コンパクトフラッシュ(商標)などで代表される半導体メモリカード、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。また、リムーバブルメディアに限らず、カメラ2に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0045】
操作部36のモード選択スイッチによって再生モードが選択されると、記録メディア66に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録したファイル)が読み出される。記録メディア66から読み出された画像ファイルのデータは、圧縮伸張回路62によって伸張処理され、表示回路60を介して液晶モニタ38に出力される。
【0046】
再生モードの一コマ再生時に十字キーを操作することにより、順方向又は逆方向にコマ送りすることができ、コマ送りされた次のファイルが記録メディア66から読み出され、表示画像が更新される。
【0047】
このカメラ2は、通信装置12を有しており、所定の通信方式に従って外部の機器と双方向で情報の受け渡しが可能である。本例の通信装置12は、携帯電話の回線網に接続することができるワイヤレス通信手段であり、図1で説明した携帯電話機4との間で通信接続を確立して情報の送受信を行う。
【0048】
遠隔操作モードにおいては、通信装置12を介して外部から入力される撮影指示(S1 ,S2 信号)や電源オフ指示信号などの各種の制御信号に従ってカメラ2が動作する。そのため、遠隔操作モード中は、カメラ2本体のシャッターボタン17や電源スイッチなどの操作系は無効(操作を受け付けない状態)になる。また、遠隔操作モード中は、スルー画映像を液晶モニタ38に出力する必要性も乏しいために、遠隔操作モード設定時、若しくは設定後の一定時間経過後に液晶モニタ38は自動的にOFFされる。
【0049】
遠隔操作モードで撮影された画像のデータは通信装置12から外部(この場合、図1の携帯電話機4)に伝送される。なお、遠隔操作モードで撮影された画像データをカメラ2の記録メディア66に記録することも可能である。
【0050】
図3は、携帯電話機4の構成を示すブロック図である。同図に示したように、携帯電話機4の内部には、送受信回路70、信号処理部71、カレンダー時計機能部72、メモリ73、制御部74、及び表示回路75が設けられ、これら各ブロックはバス76に接続されている。
【0051】
送受信回路70は、FDMA(周波数分割多元接続)、TDMA(時分割多元接続)、CDMA(符号分割多元接続)、W−CDMA(広帯域CDMA)などに代表される遠距離無線通信機能を実現する通信手段であり、アンテナ20を介して他の通信装置(不図示)及び/又は通信基地局と回線接続して信号の送受信を行う。
【0052】
信号処理部71は、制御部74と連携して音声信号や画像信号その他各種の信号を処理又は変換する手段であり、送受信回路70から受入したデータの復号化処理及び送受信回路70を通じて送信するデータの符号化処理、並びにスピーカ78への出力信号生成処理、マイク79からの入力音声信号の符号化処理、圧縮画像データの伸張処理などを行う。
【0053】
カレンダー時計機能部72は日付及び時刻を刻む手段である。制御部74はカレンダー時計機能部72から日時の情報を取得し、日付や時間の管理を行う。
【0054】
制御部74は、中央演算処理装置(CPU)とその周辺回路を含む情報処理手段で構成されており、所定のプログラムに従って携帯電話機4の動作を制御する。すなわち、制御部74は、操作部24から入力される操作信号や図示せぬ各種センサ等から通知される検出信号に従って各回路の動作を制御し、通信制御、音声等の信号処理制御、ディスプレイ21の表示制御、メモリ73の読み書き制御などを行う。また、制御部74は、ユーザ操作に応じてメモリ73から電話帳のデータを読み出し、選択された連絡先相手の電話番号に電話をかけたり、電子メールを送信したりする制御を行う。
【0055】
メモリ73は、制御部74のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納される不揮発性メモリ領域と、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業用領域として利用される揮発性メモリ領域とを含むブロックである。不揮発性メモリ領域には、当該携帯電話機4の電話番号、所有者の氏名、電子メールアドレスなどのユーザ情報が記録されている。また、該不揮発性メモリ領域は、電話帳(アドレス帳)や着信履歴、発信履歴のデータ記憶領域として利用されるとともに、音声や画像の保存領域として利用される。
【0056】
通話モード(電話機能を使用するモード)において、通信相手との通信接続が確立されると、送話口23のマイク79から入力される音声は電気信号に変換され、信号処理部71に送られる。信号処理部71はマイク79を通じて入力された音声信号をデジタル信号に変換(A/D変換)した後、所要の信号処理を行い、所定形式の音声データに変換する。信号処理部71で生成された音声データ(送信用のデータ)は、バス76を介して送受信回路70に送られ、所定の送信用信号形式に変換された後、アンテナ20から送信される。
【0057】
また、アンテナ20によって受波された信号は、送受信回路70において復調され、信号処理部71に送られる。信号処理部71は、送受信回路70から受入した音声信号を処理し、所定形式の音声データに変換する。信号処理部71において生成された音声データ(受信データ)は、図示せぬD/A変換器を介してアナログ音声信号に変換された後、受話口22のスピーカ78に送られる。こうして、通話相手の音声がスピーカ78から可聴出力される。もちろん、携帯電話機4は、音声データのみならず、電子メール機能やインターネットのブラウザ機能などを利用して画像データ、文書データ、プログラムデータなど種々のデータを送受信することが可能である。
【0058】
次に、上記の如く構成されたカメラシステム1の動作について説明する。
【0059】
〔電話番号登録処理〕
図4は、カメラ2に携帯電話機4の電話番号を登録するときの手順を示したフローチャートである。まず、ユーザは、カメラ2のセットアップ画面から電話番号登録メニューを選択する操作を行う(ステップS110)。このときの画面例を図5に示す。図5中、符号80は十字キー、81は決定ボタン、82は遠隔制御ボタン、83はファインダである。図5に示したように、カメラ2の液晶モニタ38に表示されるセットアップ画面の中から十字キー80によって「電話番号登録」という項目を選択すると、図6に示すような、電話番号入力画面に切り替わる(図5のステップS112)。この画面では、数字入力部分にカーソルがあり、カーソルが点滅している。
【0060】
ユーザは、カメラ2の十字キー80を上下に操作し、登録したい数字を選択してから決定ボタン81を押して入力を決定する(ステップS114)。11桁すべての入力を完了するまで、ステップS114の操作を繰り返す。11桁すべての入力が完了したら(ステップS116においてYES)、決定ボタン81を押して(ステップS118)、登録作業を終了する(ステップS120)。
【0061】
上記手順によって入力された電話番号は、カメラ2内の不揮発性メモリ(EEPROM34)に記憶され、以後、この登録された電話番号の携帯電話機4を用いてカメラ2を遠隔操作することが可能になる。
【0062】
〔遠隔操作モードによる撮影のシーケンス〕
図7乃至図10は、撮影時の動作を示すフローチャートである。電話番号の登録を行った後に、カメラ2を撮影モードに切り換え、遠隔制御ボタン82を押すと(図7のステップS210)、カメラ2は登録された電話番号の携帯電話機4による遠隔操作が可能な遠隔操作モードになる。
【0063】
遠隔操作モードに移行すると、カメラ2の液晶モニタ38は自動的にOFFされ(ステップS212)、携帯電話機4との接続の待機状態となる(ステップS214)。カメラ2のCPU30は携帯電話機4からの接続要求の有無を判定し(ステップS218)、接続要求を受信するまで待ち受け状態が継続される。
【0064】
ユーザが携帯電話機4を用いてカメラ2に電話をかけると、携帯電話機4からカメラ2に対して通信接続の要求が発せられる(ステップS216)。カメラ2側は、携帯電話機4からの通信接続要求を受けてステップS218においてYES判定となり、ステップS220に進む。
【0065】
ステップS220では、カメラ2内のメモリ(EEPROM34)に登録されている電話番号と接続要求の発信元である携帯電話機4の電話番号を照合する処理を行う。携帯電話機4からの通信接続要求の信号には、発信元である当該携帯電話機4の電話番号の情報が含まれている。カメラ2は、発信元の電話番号が登録済みの電話番号であるか否かを判定し(ステップS222)、登録外の電話番号からの接続要求であった場合には、接続を拒絶する(ステップS224)。その一方、ステップS220の判定の結果、登録されている電話番号からの接続要求であった場合には、該接続要求に応じて通信接続を確立する(ステップS226)。
【0066】
携帯電話機4側は、カメラ2から返される情報に基づいて通信接続の成否を判定し(ステップS228)、接続要求が拒否された場合にはディスプレイ21上にエラーメッセージを表示させる(ステップS230)。ステップS228において正常に通信接続が行われた場合、携帯電話機4はカメラ2側にスルー画を要求するコマンド(「スルー画要求コマンド」という)を送信する処理を行う(ステップS232)。このコマンド送信処理は、接続の成功を受けて自動的に実行してもよいし、ユーザが所定の操作ボタンを押すなどの操作行為に応動して実行してもよい。
【0067】
カメラ2側は、携帯電話機4からのスルー画要求コマンドを受信し、これに応じて携帯電話機4にスルー画を転送する処理を行う(ステップS234)。カメラ2から送出されたスルー画は携帯電話機4によって受信され、携帯電話機4のディスプレイ21に表示される(ステップS246)。
【0068】
携帯電話機4にスルー画が表示されると、図8のステップS250に進み、撮影ボタンの押下操作を受け付ける。ユーザは携帯電話機4のディスプレイ21に表示されるスルー画によって撮影対象を確認し、所望のタイミングで撮影ボタン(例えば、図1中符号91で示した操作ボタン)を押すことによって撮影実行の指示を入力する。
【0069】
撮影ボタンが押されると、シャッターを切るためのコマンド(撮影コマンド)が携帯電話機4からカメラ2に送信される(ステップS254)。
【0070】
一方、カメラ2側は、スルー画転送処理(図7のステップS234)の開始後に、図8のステップS252において携帯電話機4からの撮影コマンドの受信を待ち受け、コマンド受信の有無を判断する(ステップS256)。
【0071】
携帯電話機4から撮影コマンドが送信され、カメラ2がこれを受信すると、ステップS256においてYES判定となり、撮影コマンドに従ってカメラ2は撮影動作を実行する(ステップS258)。
【0072】
この撮影動作によって取得された画像(撮影画像)のデータは、カメラ2から携帯電話機4に転送される(ステップS260)。携帯電話機4は、カメラ2から送られてきた撮影画像を受信し(ステップS262)、その画像内容をディスプレイ21に表示させる(ステップS264)。
【0073】
こうして、ユーザは携帯電話機4のディスプレイ21上で撮影画像をすぐに確認することができる。このプレビュー表示の際に携帯電話機4は、表示に係る撮影画像を記録(保存)するか、それとも撮影をやり直すか、というユーザからの選択操作を受け付ける(ステップS266)。
【0074】
その後、携帯電話機4の処理は、図9のステップS270に進み、カメラ2の処理は図9のステップS276へ進む。
【0075】
ユーザは、携帯電話機4のディスプレイ21で撮影画像を確認し、OKと判断したら、所定の操作ボタン(例えば、図1の符号91の操作ボタン)を押して、撮影画像の記録を許可する。その一方、ディスプレイ21に表示された撮影画像が気に入らない場合には、別の操作ボタン(例えば、図1の符号92)を押して撮影画像を取り消し、撮影のやり直しを行う。
【0076】
すなわち、図9のステップS270において、携帯電話機4は、ユーザから入力される指示を判断し、記録を許可する指示が入力された場合には、携帯電話機4内のメモリ73に撮影画像を保存する処理を行うとともに(ステップS272)、カメラ2に対して当該撮影画像を記録メディア66に記録(保存)するコマンドを送信する(ステップS274)。
【0077】
カメラ2は、携帯電話機4から送られてくるコマンドを待ち受け、コマンド内容を判定する(ステップS276)。携帯電話機4から画像記録コマンドを受信すると(ステップS276でYES)、カメラ2はそのコマンドに従い記録メディア66に撮影画像を書き込む処理を実施する(ステップS278)。
【0078】
また、携帯電話機4は、ステップS274で画像記録コマンドを送信した後、カメラ2に対してスルー画要求コマンドを送信する(ステップS280)。
【0079】
カメラ2は、このスルー画要求コマンドを受信し、携帯電話機4へのスルー画転送処理を再開する(ステップS282)。カメラ2から送出されたスルー画は携帯電話機4によって受信され、ディスプレイ21に表示される(ステップS284)。
【0080】
撮影を終了する場合、ユーザは携帯電話機4の終了ボタン(例えば、図1の符号92の操作ボタンに割り当て)を押すなどの所定の終了操作を行う。携帯電話機4のCPUは、終了操作に対応した指示入力の有無に基づいて撮影継続の有無を判定する(ステップS286)。
【0081】
ユーザによって所定の終了操作が行われると、ステップS286においてNO(撮影継続しない)の判定となり、カメラ2に対して撮影を終了する旨の通知を行い(ステップS288)、通信を切断する。その後、携帯電話機4のディスプレイ21を通常の待ち受け画面に戻す(ステップS290)。
【0082】
その一方、ステップS286において、所定の終了操作が行われていない場合には、続けて撮影を行うことができる状態であり、図8のステップS250に戻って、次の撮影指示の入力を受け付ける。
【0083】
また、カメラ2側は、図9のステップS282でスルー画の転送処理を再開した後、遠隔操作モードの解除操作が行われたか否かを判定する(ステップS292)。カメラ2本体の遠隔制御ボタン82をもう一度押すなど、所定の解除操作が行われると、遠隔操作モードから抜けてカメラ2は通常の撮影モードになり、液晶モニタ38がONされ、液晶モニタ38にスルー画が表示される(ステップS294)。
【0084】
ステップS292でNO、すなわち、遠隔操作モードが維持されていれば、図8のステップS252に戻り、次の撮影コマンドの受信を待ち受ける。
【0085】
ところで、図8のステップS266でユーザからの選択操作を受け付けたとき、ユーザが『撮り直し』を選択した場合には、図9のステップS270でNO、同図ステップS276でNOとなって、それぞれ図10のステップS300、ステップS304に進む。
【0086】
ステップS300において、携帯電話機4はユーザから入力される指示を判断し、『撮り直し』を行う旨の指示が入力されたと判定した場合には、カメラ2に対して当該撮影画像を取り消すコマンドを送信する(ステップS302)。
【0087】
カメラ2は、携帯電話機4から送られてくるコマンドを待ち受け、コマンド内容を判定する(ステップS304)。携帯電話機4から画像取消コマンドを受信すると(ステップS304でYES)、カメラ2はそのコマンドに従いメモリ33から撮影画像を消去する処理を行う(ステップS306)。
【0088】
また、携帯電話機4は、ステップS302で画像取消コマンドを送信した後、カメラ2に対してスルー画要求コマンドを送信する(ステップS308)。
【0089】
カメラ2は、このスルー画要求コマンドを受信し、携帯電話機4へのスルー画転送処理を再開する(ステップS310)。カメラ2から送出されたスルー画は携帯電話機4によって受信され、ディスプレイ21に表示される(ステップS312)。
【0090】
ステップS312の後は、図8のステップS250に戻り、撮影指示の入力を受け付ける。
【0091】
カメラ2側については、図10のステップS310でスルー画の転送処理を再開した後、遠隔操作モードの解除操作が行われたか否かを判定する(ステップS314)。カメラ2本体の遠隔制御ボタン82をもう一度押すなど、所定の解除操作が行われると、遠隔操作モードから抜けてカメラ2は通常の撮影モードになり、液晶モニタ38がONされ、液晶モニタ38にスルー画が表示される(ステップS316)。
【0092】
ステップS314でNO、すなわち、遠隔操作モードが維持されていれば、図8のステップS252に戻り、撮影コマンドの受信を待ち受ける。
【0093】
なお、図8のステップS266でユーザからの選択操作を受け付けたとき、ユーザが『記録許可』或いは『撮り直し』の選択操作を行っていない場合には、図9のステップS270でNO、ステップS276でNO、更に図10のステップS300でNO、ステップS304でNOとなって、ステップS270、ステップS276に戻る。つまり、ユーザからの指示の入力待ちの状態が継続される。
【0094】
〔変形例1〕上記実施形態では、携帯電話機4を用いた遠隔制御によって撮影した画像を一旦カメラ2内のRAM(メモリ33)に保持して、当該撮影画像を携帯電話機4に送り、携帯電話機4のディスプレイ21に表示させてユーザに記録の要否を問い、ユーザによる記録許可の指令を得てからその撮影画像を記録メディア66に書き込むようにしたが、本発明の実施に際してはこの例に限定されない。例えば、携帯電話機4からの撮影コマンドに応動して撮影した撮影画像を記録メディア66に書き込んでしまい、その後、携帯電話機4から画像の取消コマンドを受信したら記録メディア66から消去するという態様もある。
【0095】
〔変形例2〕上記実施形態では、携帯電話機4側からカメラ2に電話をかけて接続を要求したが、カメラ2側から携帯電話機4に電話をかけて接続を要求する態様も可能である。例えば、カメラ2の遠隔制御ボタン82が押されたら、登録されている電話番号にカメラから電話をかけて、通信を開始する態様も可能である。
【0096】
〔変形例3〕図4乃至図6では、カメラ2の操作系を利用してユーザが直接電話番号を入力する例を述べたが、電話番号の登録方法は、この例に限定されない。例えば、カメラ2に着信履歴を記憶する手段を備えておき、携帯電話機4からカメラ2に電話をかけ、着信履歴の情報を利用して電話番号の登録を行うことも可能である。
【0097】
〔変形例4〕上記実施形態においては、携帯電話の回線網を利用してスルー画や撮影画像等の画像データ及び各種コマンドを伝送する例を述べたが、本発明において、無線LAN(IEEE 802.11bなど)、インターネット、その他の通信回線を利用して情報の受け渡しを行うことも可能である。また、携帯電話の回線網を利用する通信と、無線LANなどの近距離無線通信とを併用することも可能である。
【0098】
例えば、遠隔制御を開始する際に、まず電話回線を利用してカメラ2又は携帯電話機4から相手に電話をかけて接続相手の認証(対応付け)を行い、認証が成立した後は、ローカルな通信接続(例えば、無線LANなどの近距離接続)に切り換えて、画像データや制御コマンドを伝送するという態様がある。
【0099】
〔変形例5〕上記実施形態では、主に静止画を撮影する場合を述べたが、動画の撮影についても同様に適用することができる。すなわち、カメラ2が捉えているスルー画(この場合、録画スタンバイ中の映像)を携帯電話機4のディスプレイ21に表示させ、携帯電話機4の操作ボタンによって録画スタート/ストップの指令を行うことも可能である。取得された動画データはMPEGその他の圧縮形式に従って処理された後、携帯電話機4側に送られ、携帯電話機4のディスプレイ21に表示される。ユーザは、携帯電話機4で動画内容を確認して記録の要否を選択することが可能である。
【0100】
〔変形例6〕リモートコントーラとして使用する可能性がある複数の携帯電話機についてそれぞれの電話番号をカメラ2に登録しておく態様もある。この場合、登録されている複数の電話番号の中から、実際に通信相手として対応付ける1つ又は複数の電話番号をユーザが必要に応じて選択できるように構成してもよいし、或いは、登録されている複数の電話番号については、どの電話番号の携帯電話機からもカメラを遠隔制御できるように構成してもよい。
【0101】
〔変形例7〕上記実施形態では、リモートコントローラとして機能する携帯電話機4によって遠隔制御されるカメラ2として静止画及び動画の記録再生機能を備えたデジタルカメラを例示したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラなど『カメラ』という製品分類に属するものが含まれるのはもちろんのこと、これに属さない製品であってもカメラ付き携帯電話機、カメラ付きPDA、カメラ付きモバイルパソコンなどのように、実質的に同様の撮影機能を搭載した機器についても本発明でいう『カメラ』の概念に含まれるものとする。
【0102】
本発明を利用することにより、例えば、他人が所有しているカメラ付き携帯電話機を自分の携帯電話機で遠隔操作して撮影を行うという態様も可能である。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ワイヤレスの通信機能を有するカメラに携帯電話機の電話番号を登録しておき、登録してある電話番号の情報を利用して接続相手の認証を行い、登録済み電話番号の携帯電話機に限り、当該カメラとの間で画像や制御信号などのデータの送受信を許可するようにしたので、コントローラとなる携帯電話機と、これの制御を受けるカメラとの対応付けが確保される。これにより、誤って他のカメラを操作してしまうなどの事態を回避できる。
【0104】
また、本発明によれば、日常的に携行している携帯電話機を用いて特定のカメラを遠隔操作することができるため、専用のリモートコントーラ(リモコン送信機)を持ち歩く必要がない。
【0105】
本発明において、カメラが捉えた画像を携帯電話機側に送り、携帯電話機の表示手段に画像を表示させることにより、離れたところから撮影画角、構図(アングル)、被写体などを確認することが可能である。
【0106】
本発明の更に他の態様によれば、カメラで捉えた画像を携帯電話機側に送って携帯電話機の表示手段にその画像を表示させる間、カメラ側の表示手段を非表示状態にする制御を行うことにしたので、その分、カメラ側の消費電力が抑制される。これにより、電池の消耗を抑えることができ、長時間の使用(待ち受けを含む)が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカメラシステムの構成図
【図2】図1に示したカメラの内部構成を示すブロック図
【図3】図1に示した携帯電話機の構成を示すブロック図
【図4】カメラに電話番号を登録するときの手順を示したフローチャート
【図5】電話番号登録時のユーザインターフェースの画面例を示す図
【図6】電話番号登録時のユーザインターフェースの画面例を示す図
【図7】携帯電話機を用いた遠隔制御による撮影時の動作を示すフローチャート
【図8】携帯電話機を用いた遠隔制御による撮影時の動作を示すフローチャート
【図9】携帯電話機を用いた遠隔制御による撮影時の動作を示すフローチャート
【図10】携帯電話機を用いた遠隔制御による撮影時の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1…カメラシステム、2…カメラ、4…携帯電話機、12…通信装置、21…ディスプレイ、24…操作部、28…十字ボタン、30…CPU、34…EEPROM、38…液晶モニタ、48…CCD、56…信号処理部、70…送受信回路、73…メモリ、74…制御部、80…十字キー、81…決定ボタン、82…遠隔制御ボタン、91…操作ボタン、92…操作ボタン
Claims (6)
- 携帯電話機を用いてカメラを遠隔制御する方法であって、
ワイヤレスの通信手段を備えたカメラに携帯電話機の電話番号を登録する工程と、
前記カメラに登録されている電話番号の情報に基づいて前記携帯電話機と前記カメラとの通信接続の認証を行う工程と、
前記認証を経て登録済みの携帯電話機と前記カメラとの間でデータの送受信を行う工程と、
を含むことを特徴とするカメラの遠隔制御方法。 - カメラと、前記カメラを遠隔制御する携帯電話機と、からなるカメラシステムであって、
前記カメラは、ワイヤレスの通信手段と、
前記携帯電話機の電話番号を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている電話番号の情報に基づいて通信接続の認証を行う認証手段と、
前記認証手段によって認証された登録済みの携帯電話機との間でデータの送受信を行う通信制御手段と、を備え、
前記携帯電話機は、通信相手となる前記カメラに自己の電話番号を通知する番号通知手段と、
前記カメラの動作を指令するための操作手段と、
前記操作手段の操作に対応した制御信号を前記カメラに送信する送信制御手段と、
を備えていることを特徴とするカメラシステム。 - 被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、
ワイヤレスの通信手段と、
携帯電話機の電話番号を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている電話番号の情報に基づいて通信接続の認証を行う認証手段と、
前記認証手段によって認証された登録済みの携帯電話機に対して前記撮像手段から得られる画像を送信する画像送信制御手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ。 - 前記撮像手段を介して取得される画像を表示する表示手段と、
前記画像送信制御手段により前記登録済みの携帯電話機に画像を送信しているときに前記表示手段を非表示にする表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項3記載のカメラ。 - 前記登録済みの携帯電話機から受信した制御信号に従って撮影動作を実行する撮影制御手段を備えていることを特徴とする請求項3又は4記載のカメラ。
- カメラを遠隔制御するコントローラとして機能する携帯電話機であって、該携帯電話機は、
通信相手となる前記カメラに自己の電話番号を通知する番号通知手段と、
前記自己の電話番号が登録されている登録済みのカメラとの間で通信を行う通信手段と、
前記登録済みのカメラから送られてくる画像を表示する表示手段と、
前記登録済みのカメラの動作を指令するための操作手段と、
前記操作手段の操作に対応した制御信号を前記登録済みのカメラに送信する送信制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯電話機。
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