JP4565276B2 - カメラ及びそのモード切換方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラに係り、特に、撮影レンズを保護するためのレンズバリアを有するカメラの動作制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラの分野では、USBインターフェースを利用してカメラとパソコン(PC)を接続し、カメラからパソコン側に画像データを転送する技術が広く知られている。USB接続時のカメラの通信動作モードとしては、カメラ内の記録メディアをパソコンから読み書きできるカードリーダとしての機能(ストレージモード)と、パソコンに接続した状態で撮影を行い、その撮影映像をパソコン側に送出する画像取り込み装置としての機能(PCカメラモード)とがあり、USB接続時のカメラ状態をメニュー画面等によって選択的に切り換えることができるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカメラでは、USB接続時のカメラ状態を切り換えるためには、まず、カメラを立ち上げて、メニューを開き、そのメニュー画面から所望のモードを選択するという操作手順を踏む必要があり、操作が煩雑であった。また、手動式のレンズバリアを具備するカメラの場合、レンズバリアが閉じられている状態では、仮に、PCカメラモードに設定されていても、映像を取り込むことができず、出力される映像も無画像(黒画面)であり、レンズバリアが閉じられていることをパソコン側に知らしめる必要がある。その方法としては、例えば、バリアが閉まっているという状態をパソコン側に通知する態様や、バリアが閉まっている状態を表す画像を転送する等の態様がある。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、レンズバリアの開閉状態に応じて適切な動作モードが自動的に選択されるカメラ及びそのモード切換方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載のカメラは、撮影レンズの前方を覆う閉位置と、前記撮影レンズの前方を開放する開位置との間を移動可能なレンズバリアと、前記レンズバリアの開閉状態を検出する開閉検出手段と、外部機器との間でデータの受け渡しを行うための通信手段と、前記通信手段によって前記外部機器と通信接続されているか否かの判定を行う手段と、前記通信手段による前記外部機器との通信接続の有無と前記開閉検出手段の検出結果に基づいて動作モードを自動的に切り換えるモード切換制御手段と、を備え、前記モード切換制御手段は、前記通信手段によって前記外部機器と通信接続されている場合に、前記開閉検出手段の検出結果に基づいて、2種類の異なるデバイスクラスのうち当該通信接続において動作させるデバイスクラスに対応した通信動作モードに設定することを特徴としている。
【0006】
本発明によれば、パソコン等の外部機器とカメラを通信インターフェースによって通信可能に接続し、両者間で画像情報等の各種データを転送することができる。カメラは外部機器と通信を行う場合の動作モードとして、通信接続中に撮影を実施しない通信動作モードと、通信接続中に撮影を実施する通信動作モードとを有している。レンズバリアが閉じているときは撮影できず、撮影時には必ずレンズバリアが開かれることから、レンズバリアが閉状態ならば、撮影を伴わない通信動作モードに設定し、レンズバリアが開状態であれば、撮影を伴う通信動作モードに設定するように、通信動作モードを自動的に切り換える制御を行う。
【0007】
例えば、通信手段としてUSBインターフェースを適用し、レンズバリアが閉状態のときには、カメラ内の記録メディアをパソコン(PC)等がストレージデバイスとして認識して記録メディアを読み書きできるマスストレージクラスモード(以下、ストレージモードという。)に設定する一方、レンズバリアが開状態の時にはカメラで撮影した映像をリアルタイムで外部機器側に送出するPCカメラモードに設定するという態様がある。
【0008】
本発明によれば、レンズバリアの状態検出に基づいて通信動作モードの設定を自動化したので、ユーザ操作を簡略化できる。
【0009】
請求項2に示した態様に係るカメラは、前記撮影レンズを介して入射する光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮像した画像を記録媒体に記録する記録手段と、を備えたデジタルカメラであって、該デジタルカメラは、前記通信手段による通信動作モードとして、通信接続中に撮影を実施することなく前記外部機器側から前記記録媒体を読み書きし得る第1の通信動作モードと、通信接続中に撮影を実施してその画像データを前記外部機器側に送出する第2の通信動作モードとを有し、前記モード切換制御手段は、前記レンズバリアが閉状態の場合は前記第1の通信動作モードに設定する一方、前記レンズバリアが開状態の場合は前記第2の通信動作モードに設定することを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載のカメラは、撮影レンズの前方を覆う閉位置と、前記撮影レンズの前方を開放する開位置との間を移動可能なレンズバリアと、前記レンズバリアの開閉状態を検出する開閉検出手段と、撮影動作を伴わずに、外部から入力される情報を記録媒体に記録する撮影外情報記録手段と、前記通信手段によって前記外部機器と通信接続されているか否かの判定を行う手段と、前記通信手段による前記外部機器との通信接続の有無と前記開閉検出手段の検出結果に基づいて、動作モードを自動的に切り換えるモード切換制御手段と、を備え、前記モード切換制御手段は、前記通信手段によって前記外部機器と通信接続されていない場合に、前記開閉検出手段の検出結果に基づき、前記レンズバリアが開状態の場合には撮影を実施し得る第1のカメラ動作モードに設定する一方、前記レンズバリアが閉状態の場合には前記撮影外情報記録手段による記録動作を実施し得る第2のカメラ動作モードに設定するようにカメラ動作モードを自動的に切り換えるモード切換制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
本発明のカメラは、撮影機能の他に、音声記録或いは文字情報記録など撮影画像以外の情報(撮影外情報)を記録する機能が追加された多機能カメラであり、レンズバリアの開閉に応じて記録モードを自動的に切り換えている。これにより、ユーザによるモード選択の操作を簡略化できる。
【0012】
本発明の一態様として、請求項4に記載のカメラは、前記撮影レンズを介して入射する光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮像した画像を前記記録媒体又は他の記録媒体に記録する記録手段と、音声を電気信号に変換して取り込む音声入力手段と、を備えたデジタルカメラであって、該デジタルカメラは、前記撮像手段で撮像した画像を前記音声入力手段から取得される音声とともに動画として記録する前記第1のカメラ動作モードとしてのムービーモードと、前記音声入力手段から取得される音声を記録する前記第2のカメラ動作モードとしてのボイスレコーダモードとを有し、前記レンズバリアの開閉状態に応じて前記ムービーモード又は前記ボイスレコーダモードのモード切り換えが行われることを特徴としている。
【0013】
また、他の態様として、請求項5に記載のカメラは、ユーザ操作に応じてカメラ動作モードを切り換え可能なモード切換操作手段を有し、前記モード切換操作手段における選択ポジションとして前記第1のカメラ動作モードと前記第2のカメラ動作モードとは共通のポジションが割り当てられており、前記モード切換操作手段によって当該共通のポジションが選択された場合に、前記モード切換制御手段によってカメラ動作モードが決定されることを特徴としている。
【0014】
かかる態様によれば、モード切換操作手段の選択ポジションを増やすことなく、同一のポジションを利用してレンズバリアの状態に応じてモードを切り換えることができる。
【0015】
請求項6乃至8に記載の発明は、前記目的を達成するための方法発明を提供するものである。すなわち、請求項6に係るカメラのモード切換方法は、撮影レンズの前方を覆う閉位置と、前記撮影レンズの前方を開放する開位置との間を移動可能なレンズバリアの開閉状態を把握するとともに、外部機器と通信接続されているか否かの判定を行い、前記外部機器と通信接続されていると判定した場合に、前記把握したレンズバリアの開閉状態に応じて、2種類の異なるデバイスクラスのうち当該通信接続において動作させるデバイスクラスに対応した通信動作モードを自動的に選択するように、前記外部機器との通信接続の有無と前記レンズバリアの開閉状態に応じて通信動作モードを切り換えることを特徴としている。
【0016】
この場合、請求項7に示したように、前記通信動作時の動作モードとして、通信接続中に撮影を実施しない第1の通信動作モードと、通信接続中に撮影を実施する第2の通信動作モードとを用意し、前記レンズバリアが閉状態のときには前記第1の通信動作モードに設定する一方、前記レンズバリアが開状態のときには前記第2の通信動作モードに設定する態様がある。
【0017】
請求項8に係るカメラのモード切換方法は、撮影レンズの前方を覆う閉位置と、前記撮影レンズの前方を開放する開位置との間を移動可能なレンズバリアの開閉状態を把握するとともに、外部機器と通信接続されているか否かの判定を行い、前記外部機器と通信接続されていないと判定した場合において、前記レンズバリアが開状態の場合には撮影を実施し得る第1のカメラ動作モードに設定する一方、前記レンズバリアが閉状態の場合には、撮影動作を伴わずに、外部から入力される音声や文字などの情報を記録する第2のカメラ動作モードに設定するように、前記外部機器との通信接続の有無と前記レンズバリアの開閉状態に応じてカメラ動作モードを切り換えることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るカメラ及びそのモード切換方法の好ましい実施の形態について説明する。図1は本発明の実施形態に係るデジタルカメラの外観斜視図、図2はレンズバリアを開けた状態の正面図、図3は背面図である。これらの図面に示したように、カメラ10の前面には、手動で開閉させるレンズバリア11が設けられている。レンズバリア11を閉じた状態では、ファインダー窓14、ストロボ発光部16、ストロボ調光センサ18、マイク19及びセルフタイマーランプ20が露呈し、撮影レンズ12はレンズバリア11によって覆われるようになっている(図2参照)。
【0019】
図1に示したように、カメラ上面には、電源スイッチ22、シャッターボタン24及びストロボ撮影のモードを切り換えるためのストロボボタン26が配設されている。グリップ部27となるカメラ側面と反対側の側面には、スピーカ28、音声/映像出力端子(ラインout 端子)30、音声出力端子を含むリモコン端子31、デジタル(USB)端子32及び電源入力端子33が設けられている。
【0020】
電源スイッチ22は、モード設定スイッチとしての役割を兼ねており、図1上でツマミを右方向(オーディオモード位置)に移動する時にはロックされ、ツマミを左方向に移動する時にはロックされないスライドスイッチで構成される。ツマミを左方向に移動させる毎に「カメラモード」とカメラ内電源をOFFにする「OFFモード」とが交互に設定される。
【0021】
リモコン端子31にはヘッドホン(イヤホン)35付きのリモコン36を接続することができる。リモコン36は、再生/停止ボタン37、送り/戻しボタン38、音量調整ボタン39などのスイッチ部とLCDパネル40を有し、これらスイッチ部が操作されると、操作に応じた指令信号がカメラ10に送られ、指示に対応する処理が行われる。
【0022】
シャッターボタン24は2段階式に構成され、シャッターボタン24を軽く押して止める「半押し(S1 =ON)」の状態で自動ピント合わせ(AF)及び自動露出制御(AE)が作動してAFとAEをロックし、「半押し」から更に押し込む「全押し(S2=ON)」の状態で撮影が実行される。シャッターボタン24は、静止画の記録開始の指示を与える手段であるとともに、動画の録画ボタン(録画スタート/ストップボタン)及びボイスレコーダモード下での録音ボタン(録音スタート/ストップボタン)として兼用される。
【0023】
カメラ底面には、メモリカード(図1中不図示、図4中符号72として記載)のスロットカバーを兼ねた電池カバー42が設けられており、電池カバー42の奥には図示せぬカードスロット及び電池収納室が形成されている。
【0024】
図2に示したように、レンズバリア11を図の左方向にスライドさせて、バリアを開状態にすると、沈胴式の撮影レンズ12が露呈する。なお、レンズバリア11には、滑り止め(指掛かり)用の凸部11Aが形成されている。
【0025】
図3に示したように、カメラ背面には、ファインダー48、モードダイヤル50、十字ボタン52、メニュー/実行キー58、キャンセル/戻るキー60、表示キー62及び液晶モニタ64等が設けられている。モードダイヤル50は、カメラの機能(モード)を変更する手段であり、モードダイヤル50を回動操作することにより、スチル撮影を行う撮影モード、撮影した画像を再生する再生モード、音声付き動画撮影を行うムービーモード又は画像無しの音声記録を行うボイスレコーダモードに設定できる。ムービーモードとボイスレコーダモードの選択ポジションは共通しており、レンズバリア11の開閉状態に応じてムービーモード又はボイスレコーダモードに自動設定される。
【0026】
十字ボタン52は、左、右、上、下の4方向の指示を入力可能な多機能操作部であり、左キー及び右キーは、それぞれ再生モード時に1コマ逆送りボタン、1コマ順送りボタンとして機能し、上キー及び下キー56は、再生ズーム機能や撮影時の電子ズーム機能における倍率調整用のズームキーとして用いられる。
【0027】
また、十字ボタン52は、メニュー/実行キー58の押下によって表示されるメニュー画面からメニュー項目を選択したり、各メニューにおける各種設定項目の選択を指示する操作ボタンとして機能する。メニュー/実行キー58は、各モードの通常画面からメニュー画面へ遷移させる時、或いは、選択内容の確定、処理の実行(確認)指示の時などに使用される。キャンセル/戻るキー60は、メニューから選んだ項目の取消(キャンセル)や一つ前の操作状態に戻る時などに使用される。表示キー62は、液晶モニタ64をON/OFF操作したり、再生方法や再生中のコマ番号等の表示/非表示を切り換えるための操作手段である。
【0028】
液晶モニタ64は、撮影時に画角確認用の電子ファインダーとして使用できるとともに、撮影した画像のプレビュー画やカメラ10に装填されたメモリカード72から読み出した再生画像等を表示することができる。また、十字ボタン52を使用したメニューの選択や各メニューにおける各種設定項目の設定も液晶モニタ64の表示画面を用いて行われる。更に、液晶モニタ64には、撮影可能コマ数(動画については撮影可能時間)や再生コマ番号の表示、ストロボ発光の有無、マクロモード表示、記録画質(クオリティー)表示、画素数表示等の情報も表示される。
【0029】
図4は、カメラ10の内部構成を示したブロック図である。同図において、中央処理装置(CPU)70は、本カメラシステムを統括制御する制御部である。CPU70は、電源スイッチ22、モードダイヤル50、シャッターボタン24、その他の操作部61及びリモコン端子31に接続されるリモコン36(図4中不図示)等からの指示信号の入力に基づいてカメラ10内の各回路の動作を制御する。操作部61は、前述した十字ボタン52、メニュー/実行キー58、キャンセル/戻るキー60、表示キー62などの入力操作手段を含むブロックである。
【0030】
ROM81にはCPU70が処理するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されている。RAM83は画像処理領域の他、CPU70が各種の演算処理等を行う作業用領域を有している。カメラ10の電源は、電池65又は電源入力端子33に接続される図示せぬACパワーアダプター等の外部電源を用いることができる。電池65等から供給される電力は、DC/DCコンバータを含む電源回路66によって所要の電圧に変換され、各回路ブロックに電源が供給される。
【0031】
カメラ10には、レンズバリア11の開閉状態を検出する検出スイッチ(以下、「開閉センサ」という。)13が設けられ、該開閉センサ13の検出信号はCPU70に送られる。撮影レンズ12は、1枚又は複数枚のレンズで構成され、単焦点レンズでもよいし、ズームレンズ等の焦点距離可変のものでもよい。撮影レンズ12を通過した光は、図示せぬ絞りによって光量が調節された後、CCDイメージセンサ(以下、CCDという。)74に入射する。CCD74の受光面には、多数のフォトセンサが平面的に配列されており、撮影レンズ12を介してCCD74の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。なお、CCD74は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0032】
このようにして蓄積された信号電荷は、その信号電荷に応じた電圧信号として順次読み出される。CCD74から順次読み出された電圧信号は、相関二重サンプリング回路(CDS回路)76に加えられ、ここで各画素ごとのR、G、B信号がサンプリングホールドされるともに増幅され、A/D変換器78に加えられる。A/D変換器78は、CDS回路76から順次加えられるR、G、B信号をデジタル信号に変換して画像信号処理回路80に出力する。
【0033】
画像信号処理回路80は、A/D変換器78から加えられる点順次のR、G、B信号を同時式に変換する同時化処理、ホワイトバランス調整、ガンマ補正、輝度/色差信号処理(YC処理)等の所定の画像処理を行う。画像信号処理回路80で処理された画像データはRAM83に格納される。撮影画像を表示出力する場合、RAM83から画像データが読み出され、このデータが内部バス71を介して画像再生処理回路86に転送される。
【0034】
画像再生処理回路86に送られたデータは、画像再生処理回路86及びビデオエンコード回路88を介して表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、液晶モニタ64に出力されるとともに、音声/映像出力端子30に出力される。CCD74から出力される画像信号によってRAM83内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ64に供給されることにより、CCD74を介して入力する画像がリアルタイムに液晶モニタ64に表示される。撮影者は、液晶モニタ64に映し出される画像(スルー画)、或いはファインダー48によって撮影画角を確認できる。
【0035】
モードダイヤル50により撮影モードが設定され、シャッターボタン24が押されると(S2=ON)、撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられる。CPU70は、この指示信号の受入に呼応して、記録用の画像データの取り込みを開始する。なお、CPU70は、撮影動作に先立ち、シャッターボタン24の半押し(S1 =ON)に応動して自動焦点調節(AF)制御及び自動露出(AE)制御を行う。すなわち、CPU70はCCD74から得られる画像データに基づいて焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてレンズ駆動用モータ45のドライバ46を制御し、撮影レンズ12を合焦位置に移動させる一方、図示せぬアイリス駆動部を制御して絞りを適正絞り値に設定するとともにCCD74の電荷蓄積時間を制御する。また、CPU70は、必要に応じてストロボ発光制御を行う。
【0036】
シャッターボタン24の全押しに応動して取り込まれた画像データは、YC処理その他の所定の信号処理を経てRAM83に格納される。CPU70は圧縮伸長処理回路82にコマンドを送り、これにより圧縮伸長処理回路82は、RAM83上に取り込まれた画像データ(輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb)を所定のフォーマット(例えば、JPEG方式) に従って圧縮する。圧縮されたデータは、メディアコントロール回路84を介してメモリカード72に記録される。
【0037】
本例のカメラ10では、画像データを保存する手段として、例えばスマートメディア(Solid-State Floppy Disk Card)が適用される。記録メディアの形態はこれに限定されず、PCカード、コンパクトフラッシュ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティックなどでもよく、電子的、磁気的、若しくは光学的、又はこれらの組み合わせによる方式に従って読み書き可能な種々の媒体を用いることができる。使用される媒体に応じた信号処理手段とインターフェースが適用される。異種、同種の記録メディアを問わず、複数の媒体を装着可能な構成にしてもよい。リムーバブルメディアに限らず、カメラ10に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0038】
電源スイッチ22によってカメラモードが設定され、モードダイヤル50によってムービー/ボイスレコーダモードが選択された場合、CPU70は、開閉センサ13からの検出信号に基づいて、ムービーモード又はボイスレコーダモードの何れか一方のモードに自動設定する。すなわち、レンズバリア11が開状態であるときは、撮影を目的としていると判断できるためムービーモードが選択される。他方、レンズバリア11が閉状態であるときは、画像の取り込みはできないが音声の記録は可能であるため、ボイスレコーダモードが選択される。
【0039】
カメラ10がムービーモードに設定されると、音声付きの動画記録が可能となる。シャッターボタン24の押下(S2 =ON)によって録画動作がスタートし、もう一度シャッターボタン24を押下(S1 =ON)すると録画動作が停止する。シャッターボタン24を押下継続している期間、録画動作を行い、押下解除により録画を停止するようにしてもよい。動画データは、例えば、モーションJPEG形式によってメモリカード72に記録される。
【0040】
カメラ10がボイスレコーダモードに設定されると音声記録が可能となる。シャッターボタン24の全押し(S2 =ON)で録音を開始し、その後シャッターボタン30の半押し(S1 =ON)で録音を停止する。これにより、シャッターボタン30の操作音が記録されないようになっている。マイク19を介して入力された音声情報は、音声処理回路90に入力される。音声処理回路90は、入力した音声信号をデジタル信号に変換するとともに、所定のファイル形式(例えば、WAVE形式) に変換する。こうして得られた音声データは、メディアコントロール回路84を介してメモリカード72に記録される。
【0041】
電源スイッチ22によってカメラモードが設定され、モードダイヤル50によって再生モードが選択されると、メモリカード72に記録されている最終コマのファイルがメディアコントロール回路84を介して読み出される。最終コマのファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像ファイルの圧縮データは、圧縮伸長処理回路82を介して非圧縮のYC信号に伸長される。
【0042】
伸長されたYC信号は、画像再生処理回路86及びビデオエンコード回路88を介して表示用の信号に変換され、液晶モニタ64に出力されるとともに、音声/映像出力端子30に出力される。これにより、液晶モニタ64にはメモリカード72に記録されている最終コマのコマ画像が表示され、また、音声/映像出力端子30にテレビ受像機(不図示)が接続されている場合には、テレビ受像機に最終コマのコマ画像が表示される。
【0043】
その後、十字ボタン52の右キーが押されると、順方向にコマ送りされ、左キーが押されると、逆方向にコマ送りされる。そして、コマ送りされたコマ位置の画像ファイルがメモリカード72から読み出され、上記と同様にしてコマ画像が液晶モニタ64に再生される。最終コマのコマ画像が表示されている状態で順方向にコマ送りされると、メモリカード72に記録されている第1コマ目の画像ファイルが読み出され、1コマ目のコマ画像が液晶モニタ64やテレビ受像機その他の画像表示装置に再生される。
【0044】
再生対象ファイルが動画ファイルの場合には、動画の先頭コマが代表画像として表示され、動画再生開始の指示を受け付ける画面になる。また、再生対象ファイルが音声ファイル(ボイスレコーダモードで録音した音声ファイル)の場合には、液晶モニタ64上に音声ファイルであることを示す所定の図像(例えば、マイクがデザインされたビットマップ背景絵)が表示され、音声再生開始の指示を受け付ける画面になる。音声再生開始の指示を入力すると、メモリカード72から音声ファイルが読み出され、音声処理回路90により音声信号に変換された後、スピーカ28又はリモコン端子31に接続されるヘッドホン35を介して音声として出力される。
【0045】
カメラ10のオーディオ再生機能は、メモリカード72に記録されているMP3(MPEG-1 Audio Layer-III)フォーマットなどの音楽ファイルを再生する機能である。音楽ファイルは、パソコンや音楽配信端末等から直接、又はUSB端子32を介してメモリカード72内にダウンロードされているものとする。
【0046】
電源スイッチ22によってオーディオモードが設定され、リモコン端子31にヘッドホン35付きのリモコン36が接続されていると、カメラ内電源がONとなり、オーディオ再生が可能となる。カメラ10がオーディオモードに設定された状態でリモコン36の再生ボタン37が押されると、メディアコントロール回路84を介してメモリカード72から音楽ファイルが読み出される。
【0047】
メモリカード72から読み出された音楽ファイルの圧縮データは、圧縮伸長処理回路82を介して非圧縮の音楽データに伸長される。この伸長された音楽データは、音声処理回路90において音声信号に変換された後、スピーカ28又はリモコン端子31に接続されるヘッドホン35を介して音声として出力される。なお、音声処理回路90における処理内容(ボイスレコーダモードの録音/再生処理、音楽ファイルの再生処理など)は、CPU70からの切換信号に従って切り換えられる。
【0048】
次に、カメラ10の通信インターフェースについて説明する。このカメラ10は、パソコン(PC)その他の外部機器との間でデータの送受信を行うための手段として、USBコントローラ85及びUSB端子32を有している。図示せぬUSBケーブルを用いてカメラ10とパソコン等を接続することにより、両者間でデータの受け渡しが可能になる。
【0049】
カメラ10は、USB接続された場合に、2種類の異なるデバイスクラスの機器として振る舞い得る。すなわち、カメラ10内のメモリカード72を読み書きするカードリーダとして機能するストレージモードと、テレビ会議などに利用できるように撮影中の映像信号をリアルタイムで送出するPCカメラとして機能するPCカメラモードと、を有し、USB接続時のレンズバリア11の状態に応じてUSBモードが自動的に切り換えられるようになっている。
【0050】
図5は、上記の如く構成されたカメラ10の制御手順を示すフローチャートである。カメラ10の電源がONすると(ステップS100)、初期化処理(立ち上げ準備)が行われる(ステップS110)。この初期化処理には、ROM81に格納されている制御プログラムをRAM83に展開する処理や各種設定値の初期化などの処理が含まれる。
【0051】
初期化処理(立ち上げ準備)を完了した後、ステップS120に進み、USB接続されているか否かの判定を行う。USB接続されている場合(YES判定時)は、ステップS130に進む。ステップS130では、開閉センサ13からの検出信号に基づいて、レンズバリア11が開状態であるか否かの判定を行う。
【0052】
レンズバリア11が開状態である場合(YES判定時)は、PCカメラとして動作させるために必要な初期処理を行う(ステップS132)。この初期処理には、カメラの立ち上げ準備として、電源処理、CCD74の駆動準備、撮影レンズ12の繰り出し処理等が含まれる。ステップS132において必要な処理を完了すると、カメラ10はPCカメラモードで立ち上がり(ステップS134)、動作可能な状態となる。
【0053】
ステップS130においてレンズバリア11が閉状態である場合(NO判定時)は、ステップS140に進み、ストレージモードで動作させるために必要な初期処理を行う。ステップS140において必要な処理を完了した後、カメラ10はストレージモードで立ち上がり(ステップS142)、動作可能な状態となる。
【0054】
ステップS120においてUSB接続されていなければ(NO判定時)、カメラ単体としての立ち上げ処理を行い(ステップS122)、選択されているモードに従ってカメラ10が利用可能な状態となる(ステップS124)。こうして、カメラ単体で立ち上げを行った後も、USB接続の有無を監視しており(ステップS126)、USB接続されていなければ(NO判定時)、ステップS122に戻ってカメラ状態を維持するが、ステップS126においてUSB接続されているとの判定を得た場合(YES判定時)には、ステップS130に移行して、レンズバリア11の状態に応じてUSBモードが自動設定される。
【0055】
図6は、モードダイヤル50によって選択されるカメラモードの設定処理に関するフローチャートである。この処理がスタートすると、まず、CPU70は、モードダイヤル50の状態を読み込む処理を行う(ステップS210)。次いで、読み込んだモードダイヤル50の状態に基づいて、選択されているモードの判別を行う(ステップS220)。ステップS220では、撮影モードが選択されているか否かの判定を行い、撮影モードが選択されている場合(YES判定時)は、ステップS222へ進み、カメラ10を撮影モードにセットする。
【0056】
ステップS220においてNO判定を得た場合は、ステップS230に進む、再生モードが選択されているか否かの判定を行う。ステップS230において再生モードが選択されている場合(YES判定時)は、ステップS232へ進み、カメラ10を再生モードにセットする。
【0057】
ステップS230においてNO判定を得た場合は、モードダイヤル50がムービー/ボイスレコーダモードの選択位置に合わされていることを意味している。この場合は、ステップS240に進み、開閉センサ13の検出信号を読み込む処理を行う。次いで、読み込んだ検出信号に基づいて、レンズバリア11が開状態であるか否かの判定を行う(ステップS250)。
【0058】
レンズバリア11が開状態である場合(YES判定時)は、カメラ10をムービーモードにセットする(ステップS252)。他方、ステップS250においてレンズバリア11が閉状態である場合(NO判定時)は、カメラ10をボイスレコーダモードにセットする(ステップS254)。このように、レンズバリア11の状態に応じてカメラモードが自動的に設定される。
【0059】
図7は、カメラ10がムービーモードに設定された場合の液晶モニタ64の画面例である。同図に示すように、ムービーモードの録画待機状態(スタンバイ状態)の画面は、CCD74が捉える映像とともに、画面左上にムービーモードであることを示すモード情報91が表示され、画面中央やや上の部分には待機状態であることを示す「スタンバイ」という文字情報92が表示される。また、画面右上には録画可能時間の情報93が表示される。本例のカメラ10は、1回の撮影で最大80秒の音声付き動画を録画できるものとする。なお、メモリカード72の残容量が不足すると、それに応じて録画可能時間も少なくなる。
【0060】
図7に示した録画スタンバイ状態でシャッターボタン24を全押し(S2=ON)操作すると、動画記録がスタートする。シャッターボタン24は録画停止キーを兼ねており、シャッターボタン24を2回目に押したとき(S1 =ON時)に撮影終了となり、取り込み画像がメモリカード72に書き込まれる。カード記録中は液晶モニタ64画面中に「カードに保存中」という文字が表示され、メモリカード72への書き込み(画像の保存)処理が終了したら、図7のスタンバイ状態に戻る。
【0061】
図8は、カメラ10がボイスレコーダモードに設定された場合の液晶モニタ64の画面例である。同図に示すように、ボイスレコーダモードの録音待機状態(スタンバイ状態)の画面は、マイクを図案化した図像94が背景画として表示され、画面左上にはボイスレコーダモードである旨を示すモード情報95が表示される。画面右上には録音可能時間(時:分:秒)の情報96が表示され、画面中央のやや上の部分には録音待機状態であることを示す「スタンバイ」という文字情報97が表示される。また、画面中央やや下寄りの位置には録音時間(時:分:秒)の情報98が表示され、画面最下段には、録音→〔シャッター〕という操作案内99が表示されている。
【0062】
ボイスレコーダモードの場合、録音開始/停止の指示はシャッターボタン24によって入力する。操作案内99に従ってスタンバイ中にシャッターボタン24の全押し操作(S2 =ON)を行うことで録音が開始される。録音が開始されると、液晶モニタ64上に「録音中」という文字が表示され、録音内容はリアルタイムにメモリカード72に書き込まれていく。録音処理の進行に伴い、録音時間の表示(符号98)や記録可能時間の表示(符号96)が変化する。
【0063】
録音中にシャッターボタン24の半押し操作(S1 =ON)を行うことで録音が停止し、図8に示したスタンバイ状態に戻る。ボイスレコーダモードによって録音された音声のファイルには、撮影画像と重複しないファイル番号と、拡張子「.WAV」からなるファイル名が自動付与されて、メモリカード72に格納される。
【0064】
上記した実施形態のカメラ10によれば、レンズバリア11の開閉状態を検出し、その検出結果に従い、レンズバリア11が開いている時はUSB接続時の動作モードとしてPCカメラモードに設定する一方、レンズバリア11が閉じている時はストレージモードに設定するようにモードの切り換えを自動化したので、ユーザ操作の簡略化を達成できる。
【0065】
また、USB接続時の動作モードに限らず、カメラ動作モードについても、ムービーモードとボイスレコーダモードに関してモードダイヤル50のポジションを共用し、レンズバリア11が開いている時はムービーモードに設定する一方、レンズバリア11が閉じている場合はボイスレコーダモードに設定するようにモード切り換えを自動化している。これにより、モードダイヤル50のポジションを増やすことなく、同一ポジションでレンズバリア11の状態に応じたモード切り換えが可能となる。
【0066】
上記実施の形態では、手動式のレンズバリア11を用いたが、モータなどの電動駆動手段を利用する電動式のレンズバリアを用いる態様も可能である。この場合、電動駆動手段に動作指令信号を出力する制御部(CPU)は、レンズバリアの状態を認識できるため、制御部がレンズバリアの状態を検出する検出手段の役割を兼ねる態様も可能であり、開閉センサを省略できる。
【0067】
また、電動式レンズバリアを適用したカメラの場合、モードダイヤルによって撮影モードが選択されている状態でパワーONした場合には、レンズバリアを開放動作させるとともに、USB動作モードをPCカメラモードに設定するように制御する一方、再生モードが選択されている状態でパワーONした場合には、レンズバリアを閉状態とするとともに、カメラをストレージモードに設定するように制御する態様がある。この場合、モードダイヤルの位置によってレンズバリアの開閉状態が切り換わるため、モードダイヤルがレンズバリアの状態を検出する検出手段に相当するものとなる。
【0068】
更に、この態様を応用すれば、レンズバリアの有無によらず、撮影モードで立ち上げた時はPCカメラモードに設定され、再生モードで立ち上げた時はストレージモードに設定されるようにUSB動作モードを自動切換する制御方法も可能である。また、カメラ立ち上げ後にも、撮影モードと再生モードの切り換えに合わせて、PCカメラモードとストレージモードの設定を切り換えるように制御してもよい。ただし、USB接続中に途中でUSB動作モードが変更されることは制御上好ましくないので、USB接続状態においてはUSB動作モードの切り換えを禁止し、USB接続が成立した時点で設定されているUSB動作モードを維持するように制御するものとする。
【0069】
上記実施の形態では、USB接続時の動作モードの自動切換について説明したが、通信インターフェースはUSBに限定されず、IEEE1394その他のインターフェースを適用してもよい。
【0070】
上記実施の形態では、カメラの記録モードのうち、ムービーモードとボイスレコーダモードについてモードダイヤル50のポジションを共用し、レンズバリア11の状態に応じてこれらを自動的に切り換える例を説明したが、切換対象とするモードはこれらに限定されない。撮影を実施して画像を記録するモードと、撮影を実施せずに音声や文字など撮影画像以外の情報を記録するモードとをレンズバリアの状態に応じて自動的に切り換えればよく、静止画の撮影モードとボイスレコーダモードを切り換える態様も可能であるし、カメラが手書き文字やキー入力された文字等の文書情報を保存する機能を有する場合は、かかる文書記録モードと撮影モードを切り換える態様などが可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るカメラ及びそのモード切換方法によれば、レンズバリアの開閉状態を把握して、通信動作モードや記録モードを自動的に切り換えるようにしたので、ユーザ操作の簡略化を達成できるとともに、撮影の実施の有無に合わせてカメラを適正な動作モードに設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの外観斜視図
【図2】図1に示したカメラのレンズバリア開状態を示す正面図
【図3】図1に示したカメラの背面図
【図4】本例のデジタルカメラの内部構成を示すブロック図
【図5】本例のカメラにおける制御手順を示すフローチャート
【図6】本例のカメラにおけるカメラモードの設定処理に関するフローチャート
【図7】ムービーモードに設定された場合の録画スタンバイ状態の画面例を示す図
【図8】ボイスレコーダモードに設定された場合の録音スタンバイ状態の画面例を示す図
【符号の説明】
10…カメラ、11…レンズバリア、12…撮影レンズ、13…開閉センサ、14…ファインダー窓、19…マイク、24…シャッターボタン、28…スピーカ、32…USB端子、35…ヘッドホン、36…リモコン、50…モードダイヤル、52…十字ボタン、58…メニュー/実行キー、64…液晶モニタ、70…CPU、72…メモリカード、74…CCD、80…画像信号処理回路、90…音声処理回路

Claims (9)

  1. 撮影レンズの前方を覆う閉位置と、
    前記撮影レンズの前方を開放する開位置との間を移動可能なレンズバリアと、
    前記レンズバリアの開閉状態を検出する開閉検出手段と、
    部機器との間でデータの受け渡しを行うための通信手段と、
    前記通信手段によって前記外部機器と通信接続されているか否かの判定を行う手段と、
    前記通信手段による前記外部機器との通信接続の有無と前記開閉検出手段の検出結果に基づいて動作モードを自動的に切り換えるモード切換制御手段と、を備え
    前記モード切換制御手段は、前記通信手段によって前記外部機器と通信接続されている場合に、前記開閉検出手段の検出結果に基づいて、2種類の異なるデバイスクラスのうち当該通信接続において動作させるデバイスクラスに対応した通信動作モードに設定することを特徴とするカメラ。
  2. 前記カメラは、前記撮影レンズを介して入射する光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮像した画像を記録媒体に記録する記録手段と、を備えたデジタルカメラであって、該デジタルカメラは、
    前記通信手段による通信動作モードとして、通信接続中に撮影を実施することなく前記外部機器側から前記記録媒体を読み書きし得る第1の通信動作モードと、
    通信接続中に撮影を実施してその画像データを前記外部機器側に送出する第2の通信動作モードとを有し、
    前記モード切換制御手段は、前記レンズバリアが閉状態の場合は前記第1の通信動作モードに設定する一方、前記レンズバリアが開状態の場合は前記第2の通信動作モードに設定することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 撮影レンズの前方を覆う閉位置と、
    前記撮影レンズの前方を開放する開位置との間を移動可能なレンズバリアと、
    前記レンズバリアの開閉状態を検出する開閉検出手段と、
    撮影動作を伴わずに、外部から入力される情報を記録媒体に記録する撮影外情報記録手段と、
    前記通信手段によって前記外部機器と通信接続されているか否かの判定を行う手段と、
    前記通信手段による前記外部機器との通信接続の有無と前記開閉検出手段の検出結果に基づいて、動作モードを自動的に切り換えるモード切換制御手段と、を備え、
    前記モード切換制御手段は、前記通信手段によって前記外部機器と通信接続されていない場合に、前記開閉検出手段の検出結果に基づき、前記レンズバリアが開状態の場合には撮影を実施し得る第1のカメラ動作モードに設定する一方、前記レンズバリアが閉状態の場合には前記撮影外情報記録手段による記録動作を実施し得る第2のカメラ動作モードに設定するようにカメラ動作モードを自動的に切り換えるモード切換制御手段と、を備えたことを特徴とするカメラ。
  4. 前記カメラは、前記撮影レンズを介して入射する光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮像した画像を前記記録媒体又は他の記録媒体に記録する記録手段と、音声を電気信号に変換して取り込む音声入力手段と、を備えたデジタルカメラであって、該デジタルカメラは、
    前記撮像手段で撮像した画像を前記音声入力手段から取得される音声とともに動画として記録する前記第1のカメラ動作モードとしてのムービーモードと、
    前記音声入力手段から取得される音声を記録する前記第2のカメラ動作モードとしてのボイスレコーダモードとを有し、前記レンズバリアの開閉状態に応じて前記ムービーモード又は前記ボイスレコーダモードのモード切り換えが行われることを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  5. 前記カメラは、ユーザ操作に応じてカメラ動作モードを切り換え可能なモード切換操作手段を有し、前記モード切換操作手段における選択ポジションとして前記第1のカメラ動作モードと前記第2のカメラ動作モードとは共通のポジションが割り当てられており、前記モード切換操作手段によって当該共通のポジションが選択された場合に、前記モード切換制御手段によってカメラ動作モードが決定されることを特徴とする請求項3又は4に記載のカメラ。
  6. 撮影レンズの前方を覆う閉位置と、前記撮影レンズの前方を開放する開位置との間を移動可能なレンズバリアの開閉状態を把握するとともに、外部機器と通信接続されているか否かの判定を行い、前記外部機器と通信接続されていると判定した場合に、前記把握したレンズバリアの開閉状態に応じて、2種類の異なるデバイスクラスのうち当該通信接続において動作させるデバイスクラスに対応した通信動作モードを自動的に選択するように、前記外部機器との通信接続の有無と前記レンズバリアの開閉状態に応じて通信動作モードを切り換えることを特徴とするカメラのモード切換方法。
  7. 前記通信動作時の動作モードとして、通信接続中に撮影を実施しない第1の通信動作モードと、通信接続中に撮影を実施する第2の通信動作モードとを用意し、前記レンズバリアが閉状態のときには前記第1の通信動作モードに設定する一方、前記レンズバリアが開状態のときには前記第2の通信動作モードに設定することを特徴とする請求項6に記載のカメラのモード切換方法。
  8. 撮影レンズの前方を覆う閉位置と、前記撮影レンズの前方を開放する開位置との間を移動可能なレンズバリアの開閉状態を把握するとともに、外部機器と通信接続されているか否かの判定を行い、前記外部機器と通信接続されていないと判定した場合において、前記レンズバリアが開状態の場合には撮影を実施し得る第1のカメラ動作モードに設定する一方、前記レンズバリアが閉状態の場合には、撮影動作を伴わずに、外部から入力される音声や文字などの情報を記録する第2のカメラ動作モードに設定するように、前記外部機器との通信接続の有無と前記レンズバリアの開閉状態に応じてカメラ動作モードを切り換えることを特徴とするカメラのモード切換方法。
  9. 前記モード切換制御手段により前記通信動作モードが設定された通信接続状態においては、当該通信接続中に通信動作モードの切り換えが禁止されることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ。
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