〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について図1〜9に基づいて説明すれば以下のとおりである。
(空調システムの構成)
図1は、本実施の形態にかかる空調システム100の概略構成を示す図である。図1に示すように、空調システム100は、ユーザの宅内(室内)50に設置されている家電アダプタ5が接続された空気調和機10と、空気調和機10のクラウドサーバ(サーバ装置)20と、通信端末装置(端末装置)30−1,30−2,30−3とを含んで構成されている。図1では、通信端末装置30−1,30−2,30−3と3つの通信端末装置を図示しているが、個数はこれに限定されるものではない。これらを個別に説明する必要のない場合は、通信端末装置30と総称する。
本実施形態では、クラウドサーバ20に通信端末装置30と家電アダプタ5との組み合わせが登録されることで、通信端末装置30から、家電アダプタ5が接続された空気調和機10を遠隔操作できるものとする。
図1に示す空調システム100では、簡略して3つの通信端末装置30(30−1、30−2、30−3)と1つの家電アダプタ5とがクラウドサーバ20を介して接続しているが、クラウドサーバ20を介して、複数の通信端末装置30…と複数の家電アダプタ5…とが接続する。なお、1つの通信端末装置30は、複数の家電アダプタ5…を個別に遠隔操作できるようになっている。つまり、1つの通信端末装置30から、それぞれ家電アダプタが接続された複数の装置を遠隔操作できる。また、複数の通信端末装置30…から、1つの家電アダプタ5に接続された装置を遠隔操作できるようになっている。
宅内50には、狭域通信ネットワークである無線LANが整備されており、無線LANの中継局40は、インターネットを含む広域通信ネットワーク(通信ネットワーク)62と接続されている。中継局は、例えばWiFi(登録商標)ルータやWiFiアクセスポイントなどの通信機器である。本実施の形態では、無線通信には無線LAN規格の1つであるIEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11gあるいはIEEE802.11nを利用している。もちろん、IEEE802.11以外の無線LAN規格に基づくものであってもよい。
クラウドサーバ20は、広域通信ネットワーク62および無線LANの中継局40を介して宅内50に設置された家電アダプタ5と通信可能となっている。通信端末装置30は、広域通信ネットワーク62を介してクラウドサーバ20と接続される。通信端末装置30と広域通信ネットワーク62におけるインターネットとの間は、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)や、宅内あるいは公衆のWiFiアクセスポイントなどを利用して接続される。通信端末装置30は、クラウドサーバ20を介して、クラウドサーバ20に家電アダプタ5との組み合わせが登録された空気調和機10を遠隔操作できる。
家電アダプタ5と通信端末装置30とはいずれも、無線通信機器であり、広域通信ネットワーク62を介することなく、中継局40を介して相互に通信することもできる。
なお、クラウドサーバ20と中継局40、および通信端末装置30とクラウドサーバ20とを繋ぐ通信網として広域通信ネットワーク62としてインターネットを含む構成を例示したが、電話回線網、移動体通信網、CATV通信網、衛星通信網などを利用することもできる。
通信端末装置30は、例として、スマートフォンやタブレット端末を挙げることができる。
家電アダプタ5は、クラウドサーバ20を介して通信端末装置30より命じられた命令を空気調和機10に伝達する電子機器である。なお、家電アダプタ5は、空気調和機10以外の装置、例えば、冷蔵庫、洗濯機、調理器具、照明装置、給湯機器、撮影機器、各種AV機器、各種ロボット(例えば、掃除ロボット、家事支援ロボット、動物型ロボット等)等にも接続でき、通信端末装置30から遠隔操作することができる。
空気調和機10は、空気調和運転を行う装置であり、例として、エアコン、空気清浄機、加湿器、除湿機等を挙げることができる。空気調和機10は、クラウドサーバ20および家電アダプタ5を介して通信端末装置30からの命令を受信することで、通信端末装置30から遠隔操作できる構成となっている。なお、家電アダプタ5と空気調和機10とが一体化された構成であってもよい。
本実施の形態においては、通信端末装置30としてスマートフォンを例示し、空気調和機10としてエアコンを例示する。つまり、スマートフォンを用いてエアコンを遠隔操作する構成を例示する。
図5は、空調システム100における、通信端末装置30を用いて空気調和機10を遠隔操作するイメージを示す図である。通信端末装置30とクラウドサーバ20とは、広域通信ネットワーク62を介して接続され、クラウドサーバ20と宅内50内の空気調和機10の家電アダプタ5とは、広域通信ネットワーク62と無線LANの中継局40を介して接続される。中継局40と家電アダプタ5とは無線通信で接続されている。
(通信端末装置)
通信端末装置30は、図2に示すように、制御部31、記憶部35、表示部36、通信部37および操作部38を備えている。
制御部31は、通信端末装置30の各部の動作を制御するブロックである。制御部31は、例えば、CPUや専用プロセッサなどの演算処理部などにより構成されるコンピュータ装置からなり、RAM、ROM、HDDなどを含む記憶部35に記憶されている各種情報および各種制御を実施するためのプログラムを読み出して実行することで通信端末装置30の各部の動作を統括的に制御する。また、制御部31は、表示部36を制御する表示制御部32と、通信部37を制御する通信制御部33とを備える。さらに、通信制御部33は、空気調和機10の状態を示す情報(状態情報)を取得(状態取得)する状態取得部34を備える。
通信部37は、広域通信ネットワーク62を介した通信と、狭域通信ネットワークの中継局40を介した装置間の相互通信とを行うブロックである。
表示部36は、制御部31の表示制御部32からの指示に応じてユーザに提示するための各種情報を表示するブロックである。本実施の形態では、図6や図7の(f)に例示するように、状態取得部34が取得した空気調和機10の状態情報を表示する。特に、後述のように、空気調和機が自動OFFモードに設定された状態にあることを示す情報を表示する。
操作部38は、ユーザからの入力を受け付けて制御部31に伝達するブロックである。記憶部35は、通信端末装置30で用いられる各種情報を記憶するブロックである。
(家電アダプタおよび空気調和機)
家電アダプタ5は、クラウドサーバ20を介して通信端末装置30より受信した空気調和機10に対する命令を空気調和機10に伝達する電子機器である。家電アダプタ5は、図3に示すように、制御部6、記憶部7、通信部8、および接続部9を備えている。なお、本実施の形態では空気調和機10はエアコンとするが、エアコンの室外機については図示および説明を省略する。
制御部6は家電アダプタ5の各部の動作を統括的に制御するブロックである。記憶部7は、家電アダプタ5で用いられる各種情報を記憶するブロックである。通信部8は、通信端末装置30の通信部37と同様の通信を行うブロックである。通信部8には、クラウドサーバ20との間の通信エラーを検知するエラー検知部8aが備えられている。接続部9は、空気調和機10の接続部16と相互通信するブロックである。接続部9には、空気調和機10との間の通信エラーを検知するエラー検知部9aが備えられている。
空気調和機10は、空気調和運転を行う装置であり、図3に示すように、制御部11、記憶部13、運転動作部14、電源部15、接続部16および環境検知部17を備える。
制御部11は、空気調和機10の各部の動作を制御するブロックである。制御部11は、例えば、CPUや専用プロセッサなどの演算処理部などにより構成されるコンピュータ装置からなり、RAM、ROM、HDDなどを含む記憶部13に記憶されている各種情報および各種制御を実施するためのプログラムを読み出して実行することで空気調和機10の各部の動作を統括的に制御する。また、制御部11は、空気調和機10の各種モードを設定するモード設定部12を備える。記憶部13は、空気調和機10にて用いられる各種情報を記憶する。
運転動作部14は、制御部11による制御の下、空気調和機10の各種運転動作を実行するブロックである。運転動作の例としては、空気調和運転が挙げられる。本実施の形態のように空気調和機10がエアコンである場合の空気調和運転としては、冷房運転、暖房運転、除湿運転、送風運転などがある。イオン発生器を備えた機種であれば、冷房運転、暖房運転、除湿運転、送風運転と併用されるイオン発生運転、空気清浄機能を有する機種においては、空気清浄運転などがある。
また、空気調和機10が、空気清浄機である場合の空気調和運転としては、空気清浄運転、加湿機能を有する機種においては、加湿兼用空気清浄運転、イオン発生器を備えた機種においては、空気清浄運転、加湿兼用空気清浄運転と併用されるイオン発生運転、などがある。また、空気調和機10が加湿器である場合の空気調和運転としては、加湿運転、イオン発生器を備えた機種においては、加湿運転と併用されるイオン発生運転、などがある。また、空気調和機10が、除湿機である場合の空気調和運転としては、除湿運転、イオン発生器を備えた機種においては、除湿運転と併用されるイオン発生運転、などがある。なお、これらは例示であり、これらに限定されるものではない。
電源部15は、制御部11からの指示に基づき電源のONおよびOFFを行うブロックである。接続部16は、家電アダプタ5の接続部9との間で相互通信を行うブロックである。空気調和機10の接続部16と家電アダプタ5の接続部9との間の接続は、例えば、USBコネクタによる接続などであってもよい。接続部16には、家電アダプタ5との間の通信エラーを検知するエラー検知部16aが備えられている。
環境検知部17は、宅内50気温(室温)および宅内50の湿度を測定(検知)するブロックである。環境検知部17は、温度センサおよび湿度センサから構成される。さらに、宅外の気温(外気温)を測定するように構成されていてもよい。環境検知部17は、温度および湿度のうちの一方を検知できるようになっていてもよい。また、環境検知部17は、温度および湿度以外の宅内50の環境条件について検知できる構成を備えていてもよい。
以上のように、本実施の形態では、空気調和機10の遠隔操作を可能にする家電アダプタ5が外付けされた構成である。遠隔操作を可能とする通信機能部分を外付け構成としてオプション化することで、空気調和機10のコストを抑えることができる。もちろん、空気調和機10内部に通信機能部分が予め組み込まれている構成(空気調和機10と家電アダプタ5と一体化した構成)であってもよい。
さらに、空気調和機10は、通信端末装置30からの遠隔操作だけでなく、IRリモコンを用いた赤外線による近距離通信による操作が可能になっている。この場合、空気調和機10の図示しない通信部がIRリモコンからの命令(制御信号)を受信して制御部11による制御の下、各種運転動作が実行される。本実施の形態では、赤外線にて通信するものとしたが、他の近距離通信を行える無線あるいは有線にて通信してもよい。
(クラウドサーバ)
クラウドサーバ20は、図4に示すように、制御部21、記憶部22、および通信部23を備えている。制御部21は、クラウドサーバ20の各部の動作を制御するブロックである。通信部23は、広域通信ネットワーク62を介して通信端末装置30および家電アダプタ5と相互通信を行うブロックである。記憶部22は、クラウドサーバ20で用いられる各種情報を記憶する。記憶部22は、家電アダプタ5に接続した空気調和機10の各種情報が格納されたデータベース(DB)22aを記憶している。また、各家電アダプタ5の識別情報と各通信端末装置30の識別情報とを対応付けて記憶している。通信部23には、家電アダプタ5との間の通信エラーを検知するエラー検知部23aが備えられている。
(遠隔操作における処理の流れ)
通信端末装置30から空気調和機10を遠隔操作する際の各装置の処理について説明する。
まず、通信端末装置30にて空気調和機10の操作を行う際の、通信端末装置30の表示部36に表示する情報(画面)について、図7に示す例を用いて説明する。図7の(a)は、遠隔操作対象の空気調和機10を選択させる情報を示す機器選択画面の一例である。本実施の形態では、通信端末装置30からの遠隔操作対象の空気調和機10は1つであるため、図7の(a)には1台のエアコンのみ表示しているが、遠隔操作対象が複数ある(つまり、ある通信端末装置30と複数の装置とが対応付けられている)場合には、機器選択画面には対応付けられた全ての装置を表示する。
機器選択画面に表示された遠隔操作対象の装置に対応するアイコンが押される(タップされる)ことで空気調和機10が選択されると、図7の(b)に示すように、選択された空気調和機10の操作画面を表示する。操作画面は、ユーザが空気調和機10に対する操作条件を設定し送信するための画面である。操作画面には、空気調和機10に対する操作条件を設定するための操作エリア36bが設定されている。
ユーザにより操作画面にて操作条件が設定され、操作画面の「この内容で送信」ボタン104が押されると、図7の(c)の上の図に示すようなユーザの確認を取るための確認画面を表示する。また、図7の(b)に示すような操作画面にて、空気調和機10の停止を指示する「停止」ボタン105が押されると、図7の(c)の下の図に示すようなユーザの確認を取るための確認画面を表示する。
そして、図7の(c)の上の図に示すような確認画面の「OK」ボタン106が押されると、あるいは、図7の(c)の下の図に示すような確認画面の「OK」ボタン107が押されると、通信端末装置30は、空気調和機10に対する操作指示の情報(以下では、操作指示と省略する)をクラウドサーバ20に送信する。通信端末装置30は、操作指示を送信中には、図7の(d)に示すように、表示部36に送信中であることを示す情報を表示し、操作を受け付けない。
次に、操作指示送信後の各装置の処理について、図8を用いて説明する。まず、通信端末装置30は、ユーザによる空気調和機10への操作指示を受け付け、それをクラウドサーバ20に送信する(ステップ1、以下ではS1のように省略する)。このとき、どの家電アダプタ5(あるいは、どの空気調和機10)への操作指示なのかを識別するため識別番号もあわせて送信する。
クラウドサーバ20は、通信端末装置30からの操作指示を受信すると(S2)、送信元の通信端末装置30にリプライを送信し(S3)、操作指示を送信すべき家電アダプタ5(あるいは、空気調和機10)を決定し(S4)、決定した家電アダプタ5へ操作指示を送信する(S5)。
家電アダプタ5は、クラウドサーバ20から操作指示を受信すると(S6)、送信元のクラウドサーバ20にリプライを送信し(S7)、接続部9にて接続している空気調和機10に操作指示を送信する(S8)。
空気調和機10は、家電アダプタ5から操作指示を受信すると(S9)、受信した操作指示に対する動作を実行するよう自機を設定し、その動作(例えば、運転開始、運転停止、設定温度変更、運転モード変更など)を実行する(S10)。そして、運転中に受けた操作指示であるかを判定する(S11)。S11にて運転中に受けた操作指示でないと判定されるということは、通信端末装置30から空気調和運転を開始させる操作指示が成されたということである。
S11による判定の結果、運転中に受けた操作指示である場合(S11にてYES)、そのまま終了し、運転中に受けた操作指示でない場合(S11にてNO)、自機の状態を、自動OFFモードに遷移(変更)させ(S12)、終了する。ここで、自動OFFモードとは、エラー検知部16aが家電アダプタ5との通信エラーを検知した時点、あるいは、家電アダプタのエラー検知部8aがクラウドサーバ20との通信エラーを検知した時点から、所定時間後(例えば、24時間後)に空気調和運転が停止となるモードである。
なお、通信端末装置30とクラウドサーバ20間の通信エラーに関しては、空気調和機を停止させる所定時間計測開始のトリガとはならない。これは、通信端末装置30は、トンネルやビルの谷間などでは通信が途切れることが多いが、すぐに回復し、空気調和機10の制御はクラウドサーバ20で行うため、制御上の問題はないためである。ここで、空気調和運転の停止とは、空気調和機10の電源部15がOFFとなる状態であってもよいし、あるいは、電源部15はONのまま空気調和運転が停止する状態であってもよい。
通信端末装置30は、S3にてクラウドサーバ20から送信されたリプライを受信すると(S21)、通信エラーの発生があるか否かを判定する(S22)。通信エラーが発生していると判定した場合(S22にてYES)、クラウドサーバ20との通信エラーであることを示す情報を表示部36に表示する(S23)。通信エラーが発生していない場合には(S22にてNO)、タイマーを開始し(S24)、図9に記載の次の処理に進む。
また、クラウドサーバ20は、S6にて家電アダプタ5から送信されたリプライを受信すると(S31)、通信エラーの発生があるか否かを判定する(S32)。通信エラーが発生していると判定した場合(S33にてYES)、終了する。通信エラーが発生していない場合には(S32にてNO)、タイマーを開始し(S33)、所定時間経過したかを判定して(S34)、所定時間経過すると(S34にてYES)、図9に記載の次の処理に進む。
その後、図9に示すように、クラウドサーバ20は、空気調和機10の状態を示す状態情報を取得するための指示情報である状態問合を家電アダプタ5に送信する(S61)。
家電アダプタ5は、クラウドサーバ20から状態問合を受信すると(S62)、接続部9にて接続している空気調和機10に状態問合を送信する(S63)。
空気調和機10は、家電アダプタ5から状態問合を受信すると(S64)、自機の内部状態を示す状態情報を取得し(S65)、それを接続部16にて接続している家電アダプタ5に送信する(S66)。S65で取得する状態情報には、少なくとも、自機が自動OFFモードの状態にあるか否かの情報が含まれる。
家電アダプタ5は、空気調和機10から状態情報を受信すると(S67)、それをクラウドサーバ20に送信する(S68)。
クラウドサーバ20は、家電アダプタ5から状態情報を受信すると(S69)、それをDB22aに書き込み、更新する(S70)。
一方、通信端末装置30は、S24にてタイマーを開始した後、所定時間経過したかを判定して(S41)、所定時間経過すると(S41にてYES)、状態情報を送信するよう指示する情報である状態送信依頼を送信した数を数えるカウンタを0にする(S42)。そして、カウンタに1を加えて(S43)、状態送信依頼をクラウドサーバ20に送信する(S44)。ここで、通信端末装置30は、状態情報の送信および受信中には表示部36に情報取得中であることを示す情報を表示し、他の操作を受け付けない。
クラウドサーバ20は、通信端末装置30から状態送信依頼を受信すると(S45)、S5での操作指示送信以降に更新がなされているかDB22aを確認し(S46)、その結果を通信端末装置30に送信する(S47)。この結果とは、状態情報が更新されているかの情報であり、更新されていない場合には更新されていないことを示す情報を通信端末装置30に送信する。更新されている場合には、更新された状態情報を通信端末装置30に送信する。
通信端末装置30は、結果を受信すると(S48)、その結果から状態情報が更新されているかを判断し(S49)、更新されていると判断した場合には(S49にてYES)、通信端末装置30は、自装置における現在時刻である端末時刻を取得し(S50)、例えば、図7(e)に示すように、表示部36に、設定が完了したことを示す画面を表示し、そして、図7の(f)に示すように、表示部36に状態情報および端末時刻を表示する(S51)。なお、端末時刻は表示部36を更新した時間であるので、表示部36には更新時間として表示する。
図7の(f)は、空気調和機10の状態情報が表示された状態表示画面の一例を示す。この状態表示画面には、表示部3の空気調和機10の状態情報を表示する状態表示エリア36aと空気調和機10に対する操作条件を設定するための操作エリア36bが設定されている。
特に、本実施の形態では、表示制御部32は、表示部3の状態表示エリア36aに、空気調和機が自動OFFモードに設定された状態にあることを示す情報を表示する。図7の(f)では、例として、この情報を「*」マーク101で示している。「*」マーク101を表示するのは、状態情報に、空気調和機10が自動OFFモードに設定された状態にあることを示す情報が含まれる場合である。含まれてない場合、あるいは、空気調和機10が自動OFFモードに設定された状態にないことを示す情報が含まれている場合には、「*」マーク101を表示しない。このように、「*」マーク101を表示することで、ユーザは、空気調和機が自動OFFモードに設定された状態にあることを容易に理解することができる。例えば、通信エラーが発生して通信端末装置30からの操作が行えなくなった場合にも、空気調和機10が自動OFFモードの状態にあると、所定時間後に空気調和運転が停止するため、ユーザは、「*」マーク101の有無を確認することで、安心して通信端末装置30からの操作を行うことができる。
さらに、表示制御部32は、状態表示エリア36aに、受信した状態情報に含まれる情報、例えば、運転モード(例えば、冷房、暖房、空気清浄運転)、環境検知部17が検知した温度および湿度などを表示する。
また、状態表示画面に示される操作エリア36bに表示される「更新」ボタン103が押されると、空気調和機10の状態情報の取得および表示を行う更新処理が実行される。このように「更新」ボタン103が押されるようなユーザからの指示に基づく更新処理、あるいは実施の形5で説明する自動更新処理は、次のように実現される。まず、通信端末装置30からクラウドサーバ20に対して、ユーザ操作無しで情報更新要求を送信し、情報更新要求を受信したクラウドサーバ20は、空気調和機10の状態情報を取得し、DB22aを更新する処理(S61〜S70)を行う。一方、通信端末装置30は、情報更新要求送信後、所定時間経過後にS41からの処理を行い、最新の空気調和機10の状態情報を取得(受信)する。
通信端末装置30は、S49にて状態情報が更新されていないと判断した場合には(S49にてNO)、カウンタが10を超えたかを判定する(S52)。10を超えた場合には(S52にてYES)、通信エラーが発生していると判定でき、この場合の処理については、実施の形態2および3にて説明する。カウンタが10を超えていない(10以下の)場合には(S52にてNO)、所定時間待機し(S53)、S43から繰り返す。
本実施形態では、空気調和機10が自動OFFモードに設定されるのは、通信端末装置30から空気調和機10の空気調和運転を開始させる操作を行った場合のみである。よって、通信端末装置30の表示部36に「*」マーク101が表示されるのは、通信端末装置30から空気調和機10の空気調和運転を開始させる操作を行った場合のみである。そのため、IRリモコンにて空気調和運転を開始させ、通信端末装置30にて、設定温度やモードの変更などを行った場合には、「*」マーク101は表示されない。また、通信端末装置30からの空気調和運転開始の操作後、IRリモコンにて設定温度やモードを変更などした場合には、自動OFFモードの設定が解除され、「*」マーク101の表示は消される。このように、通信端末装置30からの操作よりも空気調和機10の近距離にあるIRリモコンからの操作が優先される。
また、IRリモコンの表示部に空気調和機10が自動OFFモードの状態にあるという情報(例えば、「*」マーク)が表示される構成であってもよい。
上記では、自動OFFモードとは、エラー検知部16a、またはエラー検知部9aが通信エラーを検知した時点から所定時間後に空気調和機10の空気調和運転がOFFとなるモードとして説明した。しかし、通信エラーの検知以外の所定条件を満たしてから所定時間後に空気調和運転がOFFになるモードであってもよい。所定条件とは、空調システム100のいずれかの構成において満たされる条件であればよい。
〔実施の形態2〕
本実施の形態は、実施の形態1の空調システム100構成において、さらに、家電アダプタ5とクラウドサーバ20との間、あるいは家電アダプタ5と空気調和機10との間で、通信エラーが発生した場合に、表示制御部32が、通信エラーが発生していることを示す情報を表示部36に表示する構成である。これ以外は実施の形態1と同様の構成であるため、同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態では、実施の形態1での処理に加え、以下の処理が実行される。
上記したS52の判定にてカウンタが10を超えた場合は、家電アダプタ5とクラウドサーバ20との間で、あるいは家電アダプタ5と空気調和機10との間で、通信エラーが発生している場合であり、その場合、表示制御部32は、表示部36に通信エラーが発生していることを示す情報を表示させる。図10の(a)に、表示部36に表示させる通信エラーが発生していることを示す情報の一例を示す。図10の(a)は、エラーが発生していることを文字にて示しているエラー表示画面である。
以上のように、家電アダプタ5とクラウドサーバ20との間、あるいは家電アダプタ5と空気調和機10との間で、通信エラーが発生していることを示す情報が、通信端末装置30の表示部36に表示されるため、ユーザはこの通信エラーが発生していることを、通信端末装置30にて容易に確認することができる。
なお、通信端末装置30とクラウドサーバ20との間の通信エラーが発生した場合には、通信端末装置30の表示部36には、通信エラーが発生していることを示す情報を表示(図10の(a)参照)した後、機器選択画面(図7の(a)参照)を表示させるようになっている。
〔実施の形態3〕
本実施の形態は、実施の形態1の空調システム100構成において、さらに、家電アダプタ5とクラウドサーバ20との間で、あるいは家電アダプタ5と空気調和機10との間で、通信エラーが発生した場合に、DB22aに残っている最新の状態情報を表示する構成である。通信エラー時には、クラウドサーバ20のDB22aは更新されないが、状態取得部34は、DB22aに格納されている空気調和機10の状態を示す最新の状態情報を取得し、表示制御部32は、当該最新の状態情報を表示部36に表示する。これ以外は実施の形態1と同様の構成であるため、同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態では、実施の形態1での処理に加え、以下の処理が実行される。
上記したS52の判定にてカウンタが10を超えた場合は、家電アダプタ5とクラウドサーバ20との間で、あるいは家電アダプタ5と空気調和機10との間で、通信エラーが発生している場合であり、その場合、通信端末装置30は、図11に示すように、ユーザからの指示を受け付けていない自動更新処理であるか否かの判定を行う(S71)。自動更新処理である場合には(S71にてYES)、画面の更新なしと決定して(S73)、表示部3における表示画面を更新せずに終了する。なお、自動更新処理については、実施の形態5にて説明する。
自動更新処理ではない場合(S71にてNO)、通信端末装置30は、クラウドサーバ20に対して、空気調和機10が自動OFFモードの状態であるか否かの問い合わせるための指示情報である”自動OFFモード”状態問合を送信する(S72)。これは、主に、状態取得部34が行う。
クラウドサーバ20は、通信端末装置30から”自動OFFモード”状態問合を受信すると(S74)、空気調和機10が自動OFFモードに設定されているか否かの最新の情報をDB22aから読み出すことで取得し(S75)、通信端末装置30に送信する(S76)。
そして、通信端末装置30は、クラウドサーバ20から、空気調和機10が自動OFFモードに設定されているか否かの最新の情報を受信すると(S77)、自装置における現在時刻である端末時刻を取得し(S78)、図10の(b)に示すように、表示部36に状態情報および端末時刻を表示する(S79)。なお、端末時刻は表示部36を更新した時間であるので、表示部36には更新時間として表示する。また、状態表示エリア36aの表示を「−−−」にて表示する(S80)。これらの表示が行われた表示部36の一例を図10の(b)に示す。
S77にて、自動OFFモードに設定されているという情報を取得した場合には、図10の(b)ように、状態表示エリア36aには「*」マーク101を表示する。自動OFFモードに設定されていないという情報を受信した場合には、「*」マーク101を表示しない。また、図10の(b)では、空気調和機10の状態が不明である(取得できてない)ため、状態表示エリア36aでは、自動OFFモードに設定されていることを示す情報(「*」マーク)以外は、「−−−」を表示している。このとき、図10(b)の画面の「更新ボタン」103が押されることで、空気調和機10の状態情報をクラウドサーバ20のDB22aから取得する、図9のS41からの処理が実行される。他方、クラウドサーバ20のDB22aは、予め、通信端末装置30からクラウドサーバ20に対して情報更新要求(ユーザ操作はあってもなくてもよい)を送信し、情報更新要求を受信したクラウドサーバ20が、DB22aを更新する処理(S61〜S70)を行うことで更新される。なお、「更新ボタン」103が押されることで、通信端末装置30からクラウドサーバ20に対して情報更新要求が送信されるようになっていてもよい。
なお、上記で説明した図10の(a)の画面に示される「OK」ボタン108が押されると、状態取得部34がクラウドサーバ20から空気調和機10が自動OFFモードに設定されているか否かの情報、および更新時間を取得し、図10の(b)の画面に遷移するようになっていてもよい。
以上のように、本実施の形態では、空気調和機10とクラウドサーバ20との間、あるいは、家電アダプタ5と空気調和機10との間で通信エラー発生しても、通信エラー発生前にクラウドサーバ20が取得して格納している空気調和機10の最新の状態情報を、表示部に表示させることができる。そのため、ユーザは通信端末装置30にて空気調和機の最新の状態情報を確認することができる。
〔実施の形態4〕
本実施の形態は、実施の形態1の空調システム100構成において、さらに、家電アダプタ5は、クラウドサーバ20との間に発生した通信エラーが解消されることなくクラウドサーバ20への所定時間毎の接続を所定回数繰り返すと、当該所定時間を長くなるように変更してから再接続を実行するする構成である。これ以外は実施の形態1と同様の構成であるため、同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態では、実施の形態1での処理に加え、以下の処理が実行される。
家電アダプタ5において、通信部8のエラー検知部8aがクラウドサーバ20との間の通信エラーを検知する。この通信エラーが解消されることなく通信部8からクラウドサーバ20への所定時間毎の接続を所定回数繰り返すと、制御部6は、当該所定時間を長くなるように変更し、これに基づき通信部8は再接続を実行する。例えば、15分毎の通信が3回エラーとなると、次は60分毎の通信を行う。
また、空気調和機10が、家電アダプタ5との間に発生した通信エラーが解消されることなく家電アダプタ5への所定時間毎の接続を所定回数繰り返すと、当該所定時間を長くなるように変更してから再接続を実行するする構成であってもよい。
このように、通信エラー発生時、次の通信までの間隔を長くして再接続することで、無駄な通信を抑えることができる。
〔実施の形態5〕
本実施の形態は、実施の形態1の空調システム100構成において、さらに、通信端末装置30へのユーザ操作が所定時間無い場合、状態取得部34が、空気調和機10の状態を示す情報を取得する構成である。これ以外は実施の形態1と同様の構成であるため、同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
ユーザが通信端末装置30から空気調和機10に対する操作をしている途中に、自動で、状態取得部34が状態取得したり、表示制御部32が更新された情報の表示を行うため表示部36を待機状態にすると、ユーザの操作が延期されたりキャンセルされたりすることがあり、操作性がよくない。特に、空気調和機10への操作は遠隔操作であるため、状態取得に要する時間が長く、さらに操作性が低下する。
そこで、本実施の形態では、ユーザが通信端末装置30に対して何らかの操作をしている間は、空気調和機10の状態取得や、更新された情報の表示を停止する。そして、ユーザが通信端末装置30を所定時間操作しない場合には、状態取得部34は空気調和機10の状態を示す情報を取得し、表示制御部32は表示部36を制御し、表示部36に表示された空気調和機10についての各種情報を、状態取得部34が取得した情報に基づき更新する(自動更新処理)。自動更新処理は、次のように実現される。まず、通信端末装置30からクラウドサーバ20に対して情報更新要求を送信し、情報更新要求を受信したクラウドサーバ20は、空気調和機10の状態情報を取得し、DB22aを更新する処理(S61〜S70)を行う。一方、通信端末装置30は、情報更新要求送信後、所定時間経過後にS41からの処理を行い、最新の空気調和機10の状態情報を取得(受信)する。
このように、状態取得部34は、通信端末装置30へのユーザからの操作がある場合には、空気調和機10の状態を示す情報を取得しない。そのため、ユーザによる通信端末装置30の操作中に、ユーザが意図しないまま表示部36の情報が更新されたり、操作不能になったりすることを防ぐことができる。よって、通信端末装置30の操作性を向上させることができる。
〔実施の形態6〕
本実施の形態は、実施の形態1の空調システム100構成において、表示制御部32は、環境検知部17が空気調和運転とは無関係に動作する環境監視モードに設定されているか否かの情報を表示部36に表示する構成である。これ以外は実施の形態1と同様の構成であるため、同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
環境監視モードとは、空気調和機10が空気調和運転を実行している場合でも停止している場合でも関係なく、環境検知部17が温度および湿度を検知するモードである。環境監視モードに設定されている場合には、表示制御部32は、表示部36に、環境監視モードに設定されていることを示す情報、例えば、図6に示すような「みはり中」マーク101、を表示する。このような表示の有無により、ユーザは通信端末装置30にて環境監視モードに設定されているか否かの情報を確認することができる。
さらに、表示制御部32が、環境検知部17による検知結果に応じた情報を表示部36に表示する構成であってもよい。環境検知部17による検知結果に応じた情報とは、例えば、検知した温度および湿度の値そのものを示す情報であってもよい。あるいは、検知した温度および湿度の値に対応付けられたマークであってもよい。このようなマークを図12に例示する。
「みはり中」は、環境監視モードに設定されており、環境検知部17による検知結果が、室温が所定の温度(例えば、26℃)以下であるものに対応づけられたマークである。「みはり_自動」とは、環境監視モードに設定されており、環境検知部17による検知結果が「みはり中」と同様であるが、室温が上記所定の温度を上回った場合に、空気調和機10が自動で空気調和運転を開始するモードになっていることを示すマークである。なお、「みはり中」および「みはり_自動」のマークの下地は、例えば、緑色にしてもよい。
下地の薄い「高温注意」は、環境監視モードに設定されており、環境検知部17による検知結果が、室温が所定の温度(例えば、26〜29℃)であるものに対応づけられたマークである。下地の薄い「高温注意_自動」は、環境監視モードに設定されており、環境検知部17による検知結果が下地の薄い「高温注意」と同様であって、空気調和機10が自動で空気調和運転していることを示すマークである。なお、下地の薄い「高温注意」および「高温注意_自動」のマークの下地は、例えば、橙色にしてもよい。
下地の濃い「高温注意」は、環境監視モードに設定されており、環境検知部17による検知結果が、室温が所定の温度(例えば、29〜33℃)であるものに対応づけられたマークである。下地の濃い「高温注意_自動」は、環境監視モードに設定されており、環境検知部17による検知結果が下地の濃い「高温注意」と同様であって、空気調和機10が自動で空気調和運転していることを示すマークである。なお、下地の濃い「高温注意」および「高温注意_自動」のマークの下地は、例えば、赤色にしてもよい。
なお、所定の温度は湿度などの環境条件によって変化させてもよい。
「乾燥注意」は、環境検知部17による検知結果が、所定の湿度(例えば、55%)以下であるものに対応づけられたマークである。なお、所定の湿度は室温などの環境条件によって変化させてもよい。「乾燥注意_自動」は、環境検知部17による検知結果が「乾燥注意」と同様であり、空気調和機10が空気調和機10と連動可能な機能を持った同室内の加湿空気清浄機に対し、赤外線通信により加湿運転を指示するモードであることを示すマークである。なお、「乾燥注意」および「乾燥注意_自動」のマークの下地は、例えば、赤色にしてもよい。
なお、以上の所定温度および湿度による区分、および、上記の温度および湿度の値は、単なる例示である。
上記のようなマークが通信端末装置30に表示されることで、ユーザは宅内の環境に注意を向けることができる。これら所定の温度および所定の湿度は、それぞれ予め設定されているものとするが、ユーザにて変更できるようなっていてもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る空調システムは、室内の空気調和運転が可能な空気調和機(10)と、上記空気調和機を通信ネットワークを介して操作する端末装置(通信端末装置30)と、を備えた空調システム(100)において、上記端末装置から上記空気調和機の上記空気調和運転を開始させる操作がなされた場合に、上記空気調和機を、所定条件が満された時点から所定時間後に上記空気調和運転が停止となる自動OFFモードに設定するモード設定部(11)と、上記空気調和機の状態を示す情報を取得する状態取得部(34)と、上記端末装置が有する表示部(36)での表示を制御する表示制御部(32)と、を備え、上記状態取得部が、上記空気調和機が自動OFFモードに設定された状態にあることを示す情報を取得すると、上記表示制御部は、上記空気調和機が自動OFFモードに設定された状態にあることを示す情報を上記表示部に表示することを特徴とする。
上記構成によると、端末装置の表示部に空気調和機が自動OFFモードの状態にあるという情報が表示される。よって、ユーザは表示されたこの情報を容易に確認することができる。例えば、通信エラーが発生して端末装置からの操作を行えなくなった場合にも、空気調和機が自動OFFモードの状態にあると、所定時間後に上記空気調和運転が停止するため、ユーザは、上記情報を得ることで、安心して端末装置からの操作を行うことができる。ここで、空気調和機が自動OFFモードに設定された状態にあることを示す情報は、例えば、マークなどであってよい。
以上から分かるように、上記空調システムにより、ユーザに、通信ネットワークを介した空気調和機の操作を安心して行える環境を提供することができる。
また、本発明の態様2に係る空調システムは、上記態様1に係る空調システムにおいて、上記モード設定部は、上記空気調和機に備えられており、上記空気調和機は、上記自動OFFモードに設定されている場合、上記所定条件が満された時点から所定時間後に自機の上記空気調和運転を停止してもよい。
上記構成によると、モード設定部が空気調和機に備えられているため、ユーザ設定ではなく、空気調和機自体が自動OFFモードに設定する。そのため、ユーザは、より安心して端末装置からの遠隔操作を行うことができる。
また、本発明の態様3に係る空調システムは、上記態様1または2に係る空調システムにおいて、上記空気調和機と上記端末装置とは、上記通信ネットワークに接続されたサーバ装置(クラウドサーバ20)を介して通信しており、上記空気調和機と上記サーバ装置との間で通信エラーが発生した場合には、上記表示制御部は、当該通信エラーが発生していることを示す情報を上記表示部に表示してもよい。
上記構成によると、空気調和機とサーバ装置との間で通信エラーが発生していることを示す情報が端末装置の表示部に表示されるため、ユーザは空気調和機とサーバ装置との間で通信エラーが発生していることを、容易に確認することができる。
また、本発明の態様4に係る空調システムは、上記態様3に係る空調システムにおいて、上記空気調和機と上記サーバ装置との間の通信エラーを検知するエラー検知部を備え、上記自動OFFモードは、上記エラー検知部が通信エラーを検知した時点から所定時間後に上記空気調和運転が停止となるモードであってもよい。
上記構成によると、空気調和機とサーバ装置との間の通信エラーを検知すると、エラー検知から所定時間後に電源がOFFとなる。通信エラーが発生しても空気調和機の電源がOFFになるため、ユーザが安心してシステムを使用できる。
また、本発明の態様5に係る空調システムは、上記態様3または4に係る空調システムにおいて、上記サーバ装置は、上記空気調和機の状態を示す情報を格納しており、上記空気調和機と上記サーバ装置との間で通信エラーが発生した場合には、上記状態取得部は、上記サーバ装置に格納されている上記空気調和機の状態を示す最新の情報を取得し、上記表示制御部は、当該最新の情報を上記表示部に表示してもよい。
上記構成によると、空気調和機とサーバ装置との間で通信エラー発生しても、通信エラー発生前にサーバ装置が取得して格納している空気調和機の状態を示す最新の情報を、表示部に表示させることができる。そのため、ユーザは端末装置にて空気調和機の状態に関する最新の情報を確認することができる。
また、本発明の態様6に係る空調システムは、上記態様3から5のいずれか1つに係る空調システムにおいて、上記空気調和機は、上記サーバ装置との間に発生した通信エラーが解消されることなく上記サーバ装置への所定時間毎の接続を所定回数繰り返すと、当該所定時間を長くなるように変更してから再接続を実行してもよい。
上記構成によると、通信エラーが解消されることなくサーバ装置への所定時間毎の接続を所定回数繰り返すと、所定時間を長くなるように変更してから再接続を実行することで、無駄な通信を抑えることができる。
また、本発明の態様7に係る空調システムは、上記態様1から6のいずれか1つに係る空調システムにおいて、上記状態取得部は、上記端末装置へのユーザ操作が所定時間無い場合、上記空気調和機の状態を示す情報を取得してもよい。
上記構成によると、端末装置へのユーザからの操作があると、空気調和機の状態を示す情報を取得しない。そのため、ユーザによる端末装置の操作中に、ユーザが意図せず表示部の情報が更新されたり、操作不能になったりすることを防ぐことができる。よって、操作性を向上させることができる。
また、本発明の態様8に係る空調システムは、上記態様1から7のいずれか1つに係る空調システムにおいて、上記室内の温度または湿度の少なくとも一方を検知する環境検知部(17)を備え、上記表示制御部は、上記環境検知部が上記空気調和運転とは無関係に動作する環境監視モードに設定されているか否かの情報、または、上記環境検知部による検知結果に応じた情報を、上記表示部に表示してもよい。
上記構成によると、環境検知部が空気調和運転とは無関係に動作する環境監視モードに設定されているか否かの情報、または、環境検知部による温度または湿度の少なくとも一方の検知結果に応じた情報が表示される。よって、ユーザは端末装置にて表示された情報を確認することができる。
また、本発明の各態様に係る端末装置または空気調和機は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを端末装置または空気調和機が備える各手部として動作させることにより端末装置または空気調和機をコンピュータにて実現させる端末装置または空気調和機の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。