JP2009063184A - パーソナル空調システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 BA―LANとOA−LANに接続されたコントローラを具備するパーソナル空調システムにおいて、コントローラは、各パーソナルコンピュータが稼働中であると判断したとき、該パーソナルコンピュータに対応するパーソナル空調ユニットを稼動するとともに、各パーソナルコンピュータが停止中あるいは自動停止中のいずれかであると判断したとき、該パーソナルコンピュータに対応するパーソナル空調ユニットの稼動を停止することとした。
【選択図】図1
Description
この空気調和機は、室内を数領域に区画することにより、室内の区切られた特定の領域を他の領域の影響を受けることなく、効率的に空調できると共に、室内全体を同程度に空調する場合にも、温度分布を均一にすることができるが、各人の好みの温度に調整することはできず、快適性に欠け、また充分な省エネ効果を得られない。
温熱感申告値入力用端末としては、個人個人の事務机上に設置され、構内交換機(デジタルPBX)に接続された各人用の電話機が利用され、電話機には、涼ボタンおよび暖ボタンが設けられていて、個人個人の好みに応じ、涼ボタンまたは暖ボタンを押すことにより温熱感申告値が入力され、このファジィ空調システムは、この入力された温熱感申告値に基づいて制御されるものである。
しかしながらこのシステムは、各人が会議等で離席したとしても、離席を感知する手段を備えていないから、吹出口から空気は吹き出たままの状態が継続され、省エネ効果が充分には得られない。
このビル管理システムは、ビルを区画されたブロック毎に空調するシステムであり、上述した特許文献2のように個人毎に空調するものではないが、ビル内に構築されているネットワークへのパーソナルコンピュータの接続状況からブロック毎の空調負荷を算定している。
しかしながら、パーソナルコンピュータは通常、席に戻ることを前提にした短時間の離席ではシャットダウンされないことから、在席、離席に応じてきめ細かく空調制御することはできない。
前記コントローラは、前記パーソナルコンピュータから前記各種制御情報を受信したとき、前記パーソナルコンピュータのアドレスと前記パーソナル空調ユニットのIDを関連付ける関連付けテーブルを参照して、対応するパーソナル空調ユニットに対し受信した前記各種制御情報のうち風量、風向に関する制御情報について送信して、該ユニットの記憶部に前記風量、風向に関する制御情報を記憶させるものとした。
また、前記コントローラは、前記各パーソナルコンピュータが稼働中であると判断したとき、該パーソナルコンピュータに対応するパーソナル空調ユニットを稼動するとともに、前記各パーソナルコンピュータが停止中及び自動停止中であると判断したとき、該パーソナルコンピュータに対応するパーソナル空調ユニットの稼動を停止するものとしたので、会議等所要により離席するとパーソナルコンピュータの作動は自動停止し、従来運転が継続されていた時間空調の稼動が自動停止されるから、空調運転をきめ細かく制御して、職場環境を快適に保ちつつ効果的な省エネを実現することができる。
請求項6に係る発明によれば、前記対応するパーソナル空調ユニットは、前記パーソナルコンピュータの切断時における前記記憶部の記憶内容を保持し、該記憶部が風量について強風を記憶しているとき所定時間経過後に、その記憶内容を強制的に初期設定値である微風に書き換えるので、各個人がほぼ満足な空調効果を得られる時間帯に自動的に風量を微風に切り換えて、きめ細かく省エネを図ることが可能となる。
また、コントローラが、送信した当該パーソナルコンピュータが停止中あるいは自動停止中のいずれかであり、かつ、当該停止が稼動から停止に変化したものであり、かつ、パーソナル空調制御情報は連動空調要であると判断したとき、前記対応するパーソナル空調ユニットに対し運転停止指令を出力するPC連動空調制御を行う。
さらに、コントローラが、送信した当該パーソナルコンピュータのパーソナル空調制御情報は連動空調否であると判断したとき、PCの稼動と連動した空調制御を行うことなく、該パーソナル空調ユニットの記憶部に記憶された制御情報に基づき、PCとは独立した空調制御をする。
本パーソナル空調システムは、空調機21と、空調機21からの空気を供給する空調ダクト22と、空調ダクト22に各個人の座席にきめ細かく対応させるべく、移動自在に接続された複数のパーソナル空調ユニット23と、これらを制御するコントローラ1とを具備している。
コントローラ1は、Webサーバー11と関連付けテーブル14と送・受信器を備え、各個人の座席に配置された各パーソナルコンピュータ31、31・・・・・(以下「PC31」という。)の稼動を管理するPC稼動管理機能と、各個人の座席に対応させて配置された吹出口を有するパーソナル空調ユニット23の運転をPC31の稼動に連動させて制御するユニット連動制御機能を有している。
このためコントローラ1は、空調機21、及び空調ダクト22に移動自在に接続されるとともに送・受信器を備えた複数のパーソナル空調ユニット23と、BA―LAN2にて結合され、また、複数のPC31とOA―LAN3にて結合されている。
図2は、PC31のディスプレイに表示される各種空調制御情報を入力するための入力画面である。
全体的な画面は座席等のレイアウトを示しており、その右上には上から順に、運転、風量、風向、PC連動の各項目を選択入力するための選択ボタンが配された入力画面が表示されている。
この画面は、コントローラ1が所定時間毎に各PC31を順次特定し、当該PC31からの要求に応じて該PC31に対しパーソナル空調に関する各種設定画面を送信することによりPCディスプレイ上に表示されるものである。
この要求は例えば、OA−LAN経由でコントローラ1のWebサーバー11に対して出力することができ、この入力画面を表示するWebサイトにアクセスして、各PC31のディスプレイに表示することができる。このようにすると、既に開発済みのシステムの流用であるので、システム構築のコストを低減できる。
ユニット23の記憶部に記憶された各種制御情報は、ユニット23を空調制御するための基本的なものである。そして対応するPC31から再設定される度に書き換えられるものである。
また、上記のユニット23は、PC31の切断時における記憶部の記憶内容を保持し、該記憶部が風量について強風を記憶しているときは、コントローラ1は、所定時間、例えば20分経過後に、その記憶内容を強制的に初期設定値である微風に書き換えるようにすることもできる。このようにすれば、各個人がほぼ満足な空調効果を得られる時間帯になったとき、自動的に風量を微風に切り換えて、きめ細かく省エネを図ることが可能となる。
このとき個人が、微風では空調不十分と感じるのであれば、再度風量等について設定し直せばよい。
コントローラ1は、保存された今回の返信の有無に関する情報に基づいて、該パーソナルコンピュータは稼働中であるか否か判断することができる。
今回の返信の有無に関する情報は、対応するPC31が現在稼働中であるか、現在停止中であるか、あるいは、スタンバイモードまたは休止モードの自動停止中であるか否かを判断する上で重要なものである。
そこで本実施例は、コントローラ1は、記憶部に記憶された前回と今回の返信の有無に関する情報を比較して、今回と前回の返信の有無に変化があるか否か判断し、変化があるときさらに、記憶部の設定内容の連動設定の要否について判断することとしている。
ユニット23は、これを受けてその記憶部に記憶された各種空調制御情報に基づいて、PC31の稼働状況と連動した空調制御をする。
この例では、昼休み時間、15時20分から50分間、18時05分から3時間25分の在席していない間、PC31の稼動に連動して確実に空調を停止し、大幅な省エネを実現している状況が理解できる。
以上みたように、会議等所要により所定時間離席するとPC31の作動は自動停止され、従来運転が継続されていた時間、ユニット23からの空調空気の吹き出しが自動停止されるから、空調機器の運転をきめ細かく制御して、職場環境を快適に保ちつつ効果的な省エネを実現することができるようになる。
また、PC31が稼動しているにも拘らず、空調をOFFにしたいことがある。逆に、PC31が稼動していないときでも、空調を継続してONにしたいこともある。
これらのことからみると、各個人が独自に手動で空調を制御することが望ましい。
このため本実施例では、上記のPC連動制御設定に限定しないで、PC連動制御をしないという設定も可能としている。
そして、コントローラ1が、送信した当該PC31のパーソナル空調制御情報は連動空調否であると判断したときは、PCの稼動と連動した空調制御を行うことなく、該コントローラの記憶部に記憶された、個人が個別的に設定した制御情報とシステムが標準的に設定した標準制御情報とに基づき、PCの稼動とは無関係の独立した空調制御をする。
図3のメインルーチンは、定期的、例えば5ms毎、に発生する内部タイマ割込による割込処理において実行される。したがって、後述する設定処理サブルーチン又は非連動運転サブルーチンの実行中に、上記メインルーチンの割り込みが生じたときは、スタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックセット処理が行われる。
コントローラ1は、ステップ1においてn=1と置数して、PC31を特定する。
いずれの場合であっても次のステップ5、10において、停止から稼動に変化したか、あるいは、稼動から停止に変化したかについて判断する。
ステップ5とステップ10において、変化がないと判断されたときは、ON、OFFいずれにしてもその運転状態を継続する。
一方、ステップ10において当該停止が稼動から停止に変化したものであり、かつ、次のステップでパーソナル空調制御情報は連動空調要であると判断されたときは、対応するユニット23に対し運転停止指令を出力して空調運転を停止する。
このサブルーチンは、風向と風量については、ユニット23毎の設定値にしたがい、他の項目については、PC31が稼働中であるか、停止中あるいは自動停止中であるかに拘らず、本パーソナル空調システムが標準設定する設定値にしたがって制御される(ステップ8)。
次に特定すべきPC31がなくなったら処理を終了する。
11 Webサーバー
14 関連付けテーブル
2 BA―LAN
21 空調機
22 空調ダクト
23 パーソナル空調ユニット
3 OA―LAN
31 パーソナルコンピュータ
Claims (7)
- 空調機からの空気を供給する空調ダクトに接続され、各個人の座席に対応させて配置された吹出口を有するパーソナル空調ユニットを備えた空調システムと、
前記空調機及び前記パーソナル空調ユニットをネットワーク結合するBA―LANと、
前記各個人の座席に配置されてOA−LANに接続され、所定時間その操作がないとき、スタンバイモードまたは休止モードとなる自動停止機能を有する複数のパーソナルコンピュータと、
前記BA―LANと前記OA−LANに接続されたコントローラと、
から構成されるパーソナル空調システムにおいて、
前記コントローラは、
前記各パーソナルコンピュータが稼働中であると判断したとき、該パーソナルコンピュータに対応するパーソナル空調ユニットを稼動するとともに、前記各パーソナルコンピュータが停止中あるいは自動停止中のいずれかであると判断したとき、該パーソナルコンピュータに対応するパーソナル空調ユニットの稼動を停止するものであることを特徴とするパーソナル空調システム。 - 前記コントローラは、前記パーソナルコンピュータ及びパーソナル空調ユニットと送・受信する送・受信手段を備えるとともに、
前記パーソナルコンピュータ及び前記パーソナル空調ユニットは、前記コントローラと送・受信する送・受信手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載されたパーソナル空調システム。 - 前記コントローラは、前記各パーソナルコンピュータに対し所定時間毎に、該パーソナルコンピュータが稼動しているとき受信したコマンドをそのまま送信元に返信するechoコマンドを送信し、前記送信したechoコマンドに対する前記パーソナルコンピュータからの返信の有無に基づき、送信した前記パーソナルコンピュータは稼働中または停止中あるいは自動停止中のいずれかであると判断することを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載されたパーソナル空調システム。
- 前記コントローラは、当該パーソナルコンピュータからの要求に応じて該パーソナルコンピュータに対しパーソナル空調に関する各種設定画面を送信し、
前記パーソナルコンピュータは、前記コントローラから受信したパーソナル空調に関する各種設定画面にて、パーソナル空調の風量、風向、連動空調の要否等に関する各種制御情報を選択設定し、該各種制御情報を前記コントローラに対し送信し、
前記コントローラは、前記パーソナルコンピュータから前記各種制御情報を受信したとき、前記パーソナルコンピュータのアドレスと前記パーソナル空調ユニットのIDを関連付ける関連付けテーブルを参照して、対応するパーソナル空調ユニットに対し受信した前記各種制御情報のうち風量、風向に関する制御情報について送信して、該ユニットの記憶部に前記風量、風向に関する制御情報を記憶させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたパーソナル空調システム。 - 前記コントローラは、前記当該パーソナルコンピュータに対し前記echoコマンドを送信し、該パーソナルコンピュータからの前記送信したechoコマンドに対する今回の返信の有無に関する情報を記憶部に保存し、
保存された今回の返信の有無に関する情報に基づいて、該パーソナルコンピュータは稼働中であるか否か判断し、
保存された前回と今回の返信の有無に関する情報を比較して、今回と前回の返信の有無に変化があるか否か判断し、
変化があるときさらに、前記コントローラの記憶部の連動設定の要否について判断し、
送信した当該パーソナルコンピュータが稼働中であり、かつ、当該稼動が停止から稼動に変化したものであり、かつ、当該パーソナル空調制御情報は連動空調要であると判断したとき、前記対応するパーソナル空調ユニットに対し運転指令を出すことにより、該パーソナル空調ユニットの記憶部に記憶された前記風量、風向に関する制御情報に基づき連動空調制御する一方、
送信した当該パーソナルコンピュータが停止中あるいは自動停止中のいずれかであり、かつ、当該停止が稼動から停止に変化したものであり、かつ、パーソナル空調制御情報は連動空調要であると判断したとき、前記対応するパーソナル空調ユニットに対し運転停止指令を出す連動空調制御を行うことを特徴とする請求項4に記載されたパーソナル空調システム。 - 前記対応するパーソナル空調ユニットは、前記パーソナルコンピュータの切断時における前記記憶部の記憶内容を保持し、該記憶部が風量について強風を記憶しているとき所定時間経過後に、その記憶内容を強制的に初期設定値である微風に書き換えることを特徴とする請求項5に記載されたパーソナル空調システム。
- 前記パーソナル空調ユニットは、空調機からの空気を供給する前記空調ダクトに移動自在に接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載されたパーソナル空調システム。
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