JP2009299965A - 空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】各吹き出し口からの風向きを変更する等の気流制御を的確に行うことができる空調システムを提供する。
【解決手段】空調システム1は、室内機2a〜2dと、メモリ35及び制御部37を有する空調制御装置3とを備える。各室内機2a〜2dは、複数の吹き出し口21a〜21dを介して室内に空調空気を供給する。メモリ35は、風向パターン36a,36b,36c,・・・を複数記憶する。風向パターン36a,36b,36c,・・・は、各室内機2a〜2dの各吹き出し口21a〜21dから吹き出される空調空気の風向きを含む。制御部37は、所定条件に応じて風向パターン36a,36b,36c,・・・を選択し、選択した風向パターン36a,36b,36c,・・・に基づいて各室内機2a〜2dを制御する。
【選択図】図11

Description

本発明は、空調システムに関する。
従来より、飲食店等の店舗や事務所等の比較的広い空間には、空調システムが備えられている。空調システムには、室内機の各吹き出し口から均等に空調空気を吹き出させて空調を行うものや、単に空調空気を吹き出させるだけではなく空調対象空間について気流制御を行うものがある。気流制御を行う空調システムとしては、例えば特許文献1に開示されているように、赤外線センサを用いてユーザの位置に対応する高輻射温度部位を検知し、この検知結果に基づいて気流制御を行うものが知られている。この空調システムによると、例えば室内機の各吹き出し口から均等に吹き出されていた空調空気は、検知された高輻射温度部位によっていずれかの吹き出し口から局所的に吹き出されるようになる。
特許第3807305号公報
また、特許文献1以外の気流制御を行う空調システムとしては、赤外線センサ等を用いず、リモートコントローラからの指示に基づいて各吹き出し口からの空調空気の風向きを変更することで、気流制御を行うものが知られている。しかし、この空調システムにおいて、各吹き出し口からの空調空気の風向きを変更する場合には、ユーザがその都度リモートコントローラを介して風向きの設定を行う必要がある。従って、ユーザの利便性が損なわれてしまう。
そこで、本発明は、各吹き出し口からの空調空気の風向きを変更する等の気流制御を、的確に行うことができる空調システムの提供を目的とする。
発明1に係る空調システムは、空調部と、記憶部と、制御部とを備える。空調部は、複数の吹き出し口を介して室内に空調空気を供給する。記憶部は、風向パターンを複数記憶する。風向パターンは、各吹き出し口から吹き出される空調空気の風向きを含む。制御部は、所定条件に応じて風向パターンを選択し、選択した風向パターンに基づいて空調部を制御する。
この空調システムによると、所定条件に応じて風向パターンが切り換えられる。そのため、各吹き出し口から吹き出される空調空気の風向きは、リモートコントローラからの指示がなくとも、所定条件に応じて自動的に変更される。従って、例えば空調部が設置された環境等に応じて、きめ細かい気流制御が行われるようになる。
発明2に係る空調システムは、発明1に係る空調システムであって、風向パターンには、各吹き出し口から吹き出される空調空気の風速及び風温の少なくとも1つが更に含まれる。
この空調システムによると、風向パターンの切換が行われた際、各吹き出し口から吹き出される空調空気の風向きだけではなく、風速及び風温も切り換えられるようになる。従って、空調部が設置された環境等に適した気流制御が行われるようになる。
発明3に係る空調システムは、発明1または2に係る空調システムであって、所定条件には、現在の時刻が所定の時間帯に該当するという条件が含まれる。
この空調システムによると、現在の時刻が、例えば午後12時〜13時の時間帯のように、室内に人が比較的多くいるとされる時間帯に該当する場合、制御部は、例えば全ての方向に空調空気が吹き出されるような風向パターンを選択することができる。このように、この空調システムによると、現在の時刻に応じてより適切な気流制御が行われるようになる。
発明4に係る空調システムは、発明1〜3のいずれかに係る空調システムであって、温度検知部を更に備える。温度検知部は、室外の温度を検知する。そして、所定条件には、温度検知部により検知された室外の温度が第1閾値以上であるという条件、及び室外の温度と室内の温度との差が第2閾値以上という条件、の少なくとも1つが含まれる。
この空調システムによると、現在の室外温度が例えば30℃以上である場合、また、室外温度と室内温度との差が例えば8℃以上である場合、制御部は、例えば窓際付近に冷風が吹き付けられるような風向パターンを選択することができる。つまり、この場合、空調システムは、室内を弱冷房のままにし、暑くなった箇所のみ強冷房にすることができる。これにより、室外温度が第1閾値以上、または室外温度と室内温度との差が第2閾値以上であるにもかかわらず、気流制御の切換を行わずに放置したことで室内全体が暑くなってしまったため、室内全体の冷房を強化する場合よりも、空調部により消費されるエネルギーを最小限に抑えることができる。また、現在の室外温度に応じてより室内が快適となるような気流制御を行うことができる。
発明5に係る空調システムは、発明1〜4のいずれかに係る空調システムであって、空調部は、上下フラップと、左右ルーバとを有する。上下フラップは、吹き出し口から吹き出された空調空気を上下方向に導くためのものである。左右ルーバは、吹き出し口から吹き出された空調空気を左右方向に導くためのものである。そして、制御部は、選択した風向パターンに基づいて、上下フラップ及び左右ルーバの配置角度を制御する。
この空調システムによると、制御部は、選択した風向パターンに基づいて、空調部の上下フラップ及び左右ルーバの配置角度を制御することができる。これにより、各吹き出し口からは、様々な方向に空調空気が吹き出されるようになる。
発明6に係る空調システムは、発明1〜5のいずれかに係る空調システムであって、空調部は、複数の吹き出し口が設けられた1つの室内機である。
この空調システムによると、1台の室内機からは、選択された風向パターンに応じて、空調空気が様々な方向に吹き出されるようになる。
発明7に係る空調システムは、発明1〜5のいずれかに係る空調システムであって、空調部は、複数の室内機である。複数の室内機それぞれには、複数の吹き出し口が設けられている。そして、各風向パターンには、各空調部の吹き出し口それぞれから吹き出される空調空気の風向きが含まれている。
この空調システムには、いわゆる多方向吹きの室内機が複数台設けられており、1つの風向パターンには、各室内機における複数の吹き出し口それぞれから吹き出される空調空気の風向きが含まれている。従って、制御部は、各室内機における複数の吹き出し口それぞれから吹き出される空調空気の風向きを、1つの風向パターンに基づいて同時に変更することができる。
発明8に係る空調システムは、発明7に係る空調システムであって、風向パターンには、所定空間を取り囲むようにして空調空気を吹き出させるような風向きが含まれている。
この空調システムによると、冷房運転を行う室内機の吹き出し口、及び該室内機における隣接機の吹き出し口双方が協調して冷気を流出し難い気流を発生させることができる。これにより、例えば冷房運転による冷気が所定空間外に漏れることを防ぐことができる。
発明1に係る空調システムによると、例えば空調部が設置された環境等に応じて、きめ細かい気流制御が行われるようになる。
発明2に係る空調システムによると、空調部が設置された環境等に適した気流制御が行われるようになる。
発明3に係る空調システムによると、現在の時刻に応じてより適切な気流制御が行われるようになる。
発明4に係る空調システムによると、室内全体の冷房を強化する場合よりも、空調部により消費されるエネルギーを最小限に抑えることができると共に、現在の室外温度に応じてより室内が快適となるような気流制御を行うことができる。
発明5に係る空調システムによると、各吹き出し口からは、様々な方向に空調空気が吹き出されるようになる。
発明6に係る空調システムによると、1台の室内機からは、選択された風向パターンに応じて、空調空気が様々な方向に吹き出されるようになる。
発明7に係る空調システムによると、制御部は、各室内機における複数の吹き出し口それぞれから吹き出される空調空気の風向きを、1つの風向パターンに基づいて同時に変更することができる。
発明8に係る空調システムによると、冷房運転を行う室内機の吹き出し口、及び該室内機における隣接機の吹き出し口双方が協調して冷気を流出し難い気流を発生させることができる。これにより、例えば冷房運転による冷気が所定空間外に漏れることを防ぐことができる。
以下、本発明に係る空調システムについて、図面を用いて詳細に説明する。
<第1実施形態>
(1)空調システムの概要
図1は、本発明の第1実施形態に係る空調システム1の構成を概略的に示す図である。空調システム1は、建物RA内に設置されている複数の室内機2a,2b,2c,2d(空調部に相当)を、空調制御装置3で統括して制御するシステムである。図1の空調システム1は、主として、複数の室内機2a〜2d及び空調制御装置3を備える。
尚、本実施形態に係る室内機2a〜2dは、4方向へ空気を吹き出すことができる天井設置型の室内機であって、図2に示すように建物内RA内に4つ設けられている場合を例に取る。そして、各室内機2a〜2dには、空調制御装置3による各室内機2a〜2dの制御の便宜上、各室内機を識別するための情報として室内機ID1〜4が振り当てられている。ここで、図2は、建物RAの上面視における室内機2a〜2d及び空調制御装置3の配置図である。
また、空調制御装置3は、室内機2a〜2dと同じ建物RA内に設置されていてもよく、また建物RAとは異なる建物に設置されていてもよいが、本実施形態では、図2に示すように、室内機2a〜2dと同じ建物RA内の壁に設置されている。このような空調制御装置3は、各室内機2a〜2dと配線を介して接続されている。
(2)構成
(2−1)室内機
次に、室内機2a〜2dの構成について、図1〜4を用いて説明する。尚、以下の室内機2a〜2dの構成の説明では、室内機2a〜2d全てが同じ構造を有しているため、説明の便宜上、室内機2a〜2dを単に“室内機2”と記載する。
図3に示すように、室内機2は、本体21、上下フラップ22a,22b,22c,22d及び左右ルーバ23a,23b,23c,23dを有する。本体21は、箱状の形状を有しており、下面には4つの吹き出し口21a,21b,21c,21dが形成されている(図1及び図2)。4つの吹き出し口21a〜21dは、本体21の下面における4辺に沿ってそれぞれ細長い形状に形成されており、各吹き出し口21a〜21dには、各吹き出し口21a〜21dを識別するための情報として吹き出し口ID1〜4が振り当てられている。この吹き出し口ID1〜4は、室内機2に割り当てられた室内機ID1〜4と同様、空調制御装置3による室内機2の制御の際に用いられる。
そして、上下フラップ22a〜22d及び左右ルーバ23a〜23dは、それぞれ本体21の各吹き出し口21a〜21d付近に設けられている。上下フラップ22a〜22dは、各吹き出し口21a〜21dから吹き出された空調空気を上下方向に導くための風向調整板であって、各吹き出し口21a〜21dの形状と同様に細長い矩形状に形成されている。上下フラップ22a〜22dは、図4(a)に示すように、本体21に対し上下に回動することで、各吹き出し口21a〜21dを開閉することができる。図4(a)は、上下フラップ22a〜22dが採り得る位置の例として、フラップが水平であるフラップ位置1(水平)、フラップ位置1から下方に30°回動した状態であるフラップ位置3(30°)、及びフラップ位置1から下方に90°回動した状態であるフラップ位置9(90°)を示している。左右ルーバ23a〜23dは、各吹き出し口21a〜21dから吹き出された空調空気を左右方向に導くための風向調節板である。各左右ルーバ23a〜23dは、図4(b)に示すように、所定の間隔で並べられた複数の板で構成されており、本体21に対し左右に回動することができる。図4(b)は、左右ルーバ23a〜23dが採り得る位置の例として、ルーバが垂直に位置するルーバ位置1(0°)、ルーバ位置1から図4(b)における右方向に5°回動した状態であるルーバ位置2(5°)、及びルーバ位置1から図4(b)における右方向に10°回動した状態であるルーバ位置3(10°)を示している。
また、本体21の内部には、図3に示すように、通信部24、室内温度センサ25、送風ファン26、制御部27及び各種モータが設けられている。通信部24は、各室内機2a〜2dと通信を行うための通信用インターフェースである。室内温度センサ25は、建物RA内(即ち室内)の温度を検知する。送風ファン26は、例えばターボファンであって、各吹き出し口21a〜21dを介して空調空気が室内に送られるように空気流を生成する。制御部27は、通信部24、室内温度センサ25及び各種モータと接続されており、これらの各種機器の制御を行う。モータは、上下フラップ22a〜22d、左右ルーバ23a〜23d及び送風ファン26の駆動源として機能する。更に、本体21の内部には、図示してはいないが、室内に送られる前の空気と熱交換を行う熱交換器等が設けられている。
(2−2)空調制御装置
次に、空調制御装置3の構成について、図5〜8を用いて説明する。図5に示すように、空調制御装置3は、通信部31、操作パネル32、メモリ35及び制御部38を有している。
〔通信部〕
通信部31は、各室内機2a〜2dと通信を行うための通信用インターフェースである。例えば、通信部31は、室内機2a〜2dの室内温度センサ25が検知した室内の温度を受信することができる。また、通信部31は、各室内機2a〜2dの運転指示や風向きを制御するための指示等を、各室内機2a〜2dに送信することができる。
〔操作パネル〕
操作パネル32は、表示部33と、操作部34とで構成される。表示部33は、例えば液晶ディスプレイ及びマトリクススイッチ等で構成されるタッチパネルであって、各種画面を表示することができる。ここで、表示部33が表示する画面としては、例えば図6に示すように、後述する制御部38が行う気流制御に関する設定画面sc1,sc2,sc3が挙げられる。設定画面sc1は、各室内機2a〜2dの気流制御に関する各種設定が行われる際に最初に表示される画面であって、風向パターン登録ボタンb1や、スケジューリングボタンb2を有している。風向パターン登録ボタンb1は、風向パターン36a,36b,36c・・・(図5)を登録するための、風向パターン登録画面sc2の表示用ボタンである。スケジューリングボタンb2は、制御部38が風向パターン36a,36b,36c・・・切換時の条件として用いる所定条件を決定するための、スケジューリング画面sc3の表示用ボタンである。これらのボタンb1,b2は、いずれも選択可能に表示される。
ここで、上記風向パターン登録画面sc2において登録される風向パターン36a,36b,36c・・・について説明する。風向パターン36a,36b,36c・・・は、各室内機2a〜2dの吹き出し口21a〜21dそれぞれから吹き出される空調空気の風向き等を定めた情報であって、空調空気の風向きの他に、空調空気の風速、風温が含まれている(図7参照)。そして、風向パターン登録画面sc2において設定された各風向パターン36a,36b,36c・・・には、各風向パターン36a,36b,36c・・・の内容を識別するための情報として、別々の風向パターンIDが振り当てられている。尚、本実施形態では、図6の風向パターン登録画面sc2に示すように、空調空気の風向きを、各吹き出し口21a〜21dにおける上下フラップ22a〜22dの位置(即ち、フラップ位置。)及び左右ルーバ23a〜23dの位置(即ち、ルーバ位置)で表している。
また、上記スケジューリング画面sc3において決定される所定条件としては、現在の時刻が所定の時間帯に該当するという条件が挙げられる。例えば、図6のスケジューリング画面sc3には、期間“7月〜8月の土日”、時間帯“12:30〜13:30”、風向パターンID“1”が入力されているが、この場合、7〜8月の土日において、現在の時刻が12:30〜13:30の時間帯に該当すれば(所定条件)、現在の風向パターンが、風向パターンID“1”に対応する風向パターンに変更される旨を示している。以下では、このようにして決定される所定条件、及びこの所定条件が満たされる時に変更されるべき風向パターンIDの組み合わせを、“組み合わせパターン”という。
操作部34は、例えば決定キーや選択キー、数字キー等の各種キーと、ペン型のポインティングデバイス(図1の34a)とで構成される。操作部34は、表示部33に表示された各種画面sc1〜sc3に基づいて、室内機2a〜2dの気流制御に関する各種設定が行われる場合等に用いられる。例えば、表示部33に図6の画面sc2が表示されている場合、この空調システム1の施工業者は、キーを押したりペン型のポインティングデバイスで表示部33に直接触れたりすることで、画面sc2上から風向パターン36a,36b,36c・・・を登録することができる。
〔メモリ〕
メモリ35は、例えばHDDやフラッシュメモリ等で構成され、図5に示すように、複数の風向パターン36a,36b,36c・・・を記憶する。ここでいう風向パターン36a、36b,36c・・・とは、図6の風向パターン登録画面sc2を介して施工業者により登録された風向パターンである。具体的には、メモリ35は、複数の風向パターン36a,36b,36c・・・を、図7に示すような風向パターンテーブル36として記憶している。図7の風向パターンテーブル36には、1つの風向パターンIDに対し、複数の室内機ID1〜4と各室内機のモードとが対応付けられている。更に、図7の風向パターンテーブル36には、室内機2a〜2dそれぞれが有する各吹き出し口21a〜21dの吹き出し口ID1〜4に対し、上下フラップ22a〜22dのフラップ位置、左右ルーバ23a〜23dのルーバ位置、風速、及び風温が対応付けられている。尚、図7の風向パターンテーブル36におけるモードには、“冷房”“暖房”“停止”“冷房かつエアカーテン”のいずれかが当てはめられ、風速には、“弱”“強”“無し”のいずれかが当てはめられる。また、図7においては、風温は、25度、20度、18度の順に“1〜3”の数値で示されており、特に吹き出し口の風速が“無し”である場合には、“0”が割り当てられている。
ここで、“エアカーテン”とは、所定空間を取り囲むようにして局所的に空調空気を吹き出させるような風向きである。つまり、“エアカーテン”とは、冷房気流と隣接室内機の気流とを衝突させることで下方向への気流が発生するように相互のフラップ角度を設定し、空気中の粉塵を下方向へ押しやるような風向きである。具体的に、図7では、風向パターンID2中の室内機ID2,3のモードが共に“冷房かつエアカーテン”となっている。室内機ID2のレコードでは、吹き出し口ID2のフラップ位置が“9(90°)”となっており、これ以外の吹き出し口ID1,3〜4のフラップ位置は全て“1(水平)”となっている。また、室内機ID3のレコードでは、吹き出し口ID1のフラップ位置が“9(90°)”となっており、これ以外の吹き出し口ID2〜4のフラップ位置は全て“1(水平)”となっている。この場合、室内機ID2に対応する室内機2bの吹き出し口21b,及び室内機ID3に対応する室内機2cの吹き出し口21aからは、ほぼ真下に冷気が吹き出されることになる(エアカーテン気流)。そのため、室内機2b,2cのエアカーテン気流によって、室内機2aが位置する空間は取り囲まれた状態となる(図2及び図11(b)参照)。
更に、メモリ35は、組み合わせパターンを複数記憶する。組み合わせパターンは、図6のスケジューリング画面sc3を介してユーザ(具体的には、建物RAの管理者等)により設定された組み合わせパターンである。メモリ35は、この組み合わせパターンを、上述した風向パターン36a,36b,36c・・・と同様、図8に示すような組み合わせパターンテーブル37として記憶している。図8の組み合わせパターンテーブル37には、組み合わせパターンそれぞれを識別するための組み合わせパターンIDと、所定条件としての期間及び時間帯と、風向パターンIDとが、1レコードとして記憶されている。
〔制御部〕
制御部38は、CPU及びRAMで構成されるマイクロコンピュータであって、図5に示すように、通信部31、操作パネル32及びメモリ35に接続されている。制御部38は、接続されたこれらの機器それぞれを制御する。例えば、制御部38は、通信部31の通信制御や、操作パネル32の表示操作制御を行う。
特に、本実施形態に係る制御部38は、所定条件に基づいて各室内機2a〜2dの気流制御を行う。即ち、制御部38は、所定条件に応じて風向パターンを選択し、選択した風向パターンに基づいて各室内機2a〜2dを制御する。より具体的には、制御部38は、図8の組み合わせパターンテーブル37内に、現在の日時が所定条件の期間及び時間帯として該当するレコードがあるか否かを判断する。該当するレコードがあれば、制御部38は、該当レコードにおける風向パターンIDを抽出し、図7の風向パターンテーブル36の中からその風向パターンIDに対応する室内機IDやモード、フラップ位置等を全て抽出する。そして、制御部38は、抽出した室内機IDやモード、フラップ位置等に基づいて、その室内機IDに対応する室内機2a〜2dの上下フラップ22a〜22d及び左右ルーバ23a〜23dの配置角度等を制御する。
例えば、現在の日時が8月2日土曜日の10時であれば、制御部38は、図8の組み合わせパターンテーブル37内の組み合わせパターンID2のレコードが該当すると判断し、このレコード中の風向パターンID1を抽出する。制御部38は、風向パターンテーブル36中の風向パターンID1に該当するレコード上から、室内機ID1〜4の各モード、吹き出し口ID1〜4のフラップ位置等を全て抽出する。そして、抽出した室内機IDが“1”であって、モード“冷房”、吹き出し口ID“1”のフラップ位置が“3”、ルーバ位置が“1”、風速が“弱”、風温が“1”であることから、制御部38は、冷房運転の指示と共に、吹き出し口21aから吹き出される風速が“弱”かつ風温が“1”である旨の指示を、通信部31を介して室内機2aに送信する。次いで、制御部38は、吹き出し口21aの上下フラップ22aが下方に30°回動した状態となり、かつ左右フラップ23aが垂直な状態となるように、上下フラップ22a及び左右フラップ23aの配置角度の指示を室内機2aに送信する。制御部38は、上述したような室内機2aへの指示の出力を、残りの吹き出し口21b〜21dについても行うと共に、他の室内機2b〜2dについても、同様に制御を行う。
更に、本実施形態に係る制御部38は、操作パネル32上から風向パターン36a,36b,36c・・・の設定及び組み合わせパターンの設定が行われた場合には、設定された内容に基づいて、図7の風向パターンテーブル36及び図8の組み合わせパターンテーブル37を更新する。
(3)動作
(3−1)風向パターン登録動作及び組み合わせパターン登録動作
以下では、空調制御装置3が行う風向パターン登録動作及び組み合わせパターン登録動作の流れについて、図9を用いて説明する。
ステップS1〜S3:先ず、操作パネル32の表示部33に図6の画面sc1が表示され(S1)、風向パターン登録ボタンb1が選択されると(S2のYes)、表示部33は、風向パターン登録画面sc2を表示する(S3)。
ステップS4〜S7:制御部38は、風向パターンIDを決定する(S4)。そして、操作パネル32は、風向パターン登録画面sc2において、室内機ID1〜4の各吹き出し口21a〜21dにおけるフラップ位置、ルーバ位置、風速及びモード等が入力されると(S5)、これを受け付ける。次いで、風向パターン登録画面sc2上の登録ボタンが選択されると(S6のYes)、制御部38は、ステップS4〜S5における各種情報に基づいて、メモリ35内の風向パターンテーブル36を更新する(S7)。尚、ステップS6において、登録ボタンが選択されない場合には(S6のNo)、空調制御装置3は、ステップS5以降の動作を繰り返す。
ステップS8〜S9:ステップS1において表示された画面sc1上から、スケジューリングボタンb2が選択されると(S8のYes)、表示部33は、スケジューリング画面sc3を表示する(S9)。
ステップS10〜S13:制御部38は、組み合わせパターンIDを決定する(S10)。そして、操作パネル32は、スケジューリング画面sc3において、期間及び時間帯(即ち、所定条件)、風向パターンIDが入力されると(S11)、これを受け付ける。次いで、スケジューリング場面sc3上の確定ボタンが選択されると(S12のYes)制御部38は、ステップS10〜S11における各種情報に基づいて、メモリ35内の組み合わせパターンテーブル37を更新する(S13)。尚、ステップS12において、確定ボタンが選択されない場合には(S12のNo)、空調制御装置3は、ステップS11以降の動作を繰り返す。
(3−2)気流制御動作
以下では、空調制御装置3が行う各室内機2a〜2dの気流制御動作の流れについて、図10を用いて説明する。ここで、空調制御装置3は、既に風向パターン36a,36b,36c・・・のいずれかに基づいて、各室内機2a〜2dの気流制御を行っている状態にあるとする。
ステップS21:空調制御装置3の制御部38は、現在の日時が、組み合わせパターンテーブル37におけるいずれかのレコードの「期間」「時間帯」に該当するか否かを判断する。
ステップS22:ステップS21において、現在の日時が、組み合わせパターンテーブル37中のどのレコードの「期間」「時間帯」にも該当しない場合には(S21のNo)、制御部38は、PID制御に基づき、各室内機2a〜2dの気流制御を行う。PID制御とは、建物RA内の温度ムラを低減し、設定温度に近づけようとする制御である。つまり、ステップS22では、PID制御に基づいて各室内機2a〜2dの気流制御が行われることで、建物RA内については、従来からの全体空調(または均一空調)が行われる。例えば、建物RA内の温度が設定温度に近づくと、風量は自動で弱風となる。
ステップS23:ステップS21において、現在の日時に該当する「期間」「時間帯」を有するレコードがある場合(S21のYes)、制御部38は、該当レコードにおける風向パターン36a,36b,36c・・・が、現在の室内機2a〜2dの風向パターンと同一であるか否かを確認する。
ステップS24:ステップS23において、該当レコードにおける風向パターン36a,36b,36c・・・が、現在の室内機2a〜2dの風向パターンと同一である場合(S23のYes)、制御部38は、各室内機2a〜2dが現在の風向パターンで引き続き運転するように、各室内機2a〜2dの気流制御を行う。
ステップS25:ステップS23において、該当レコードにおける風向パターン36a,36b,36c・・・が、現在の室内機2a〜2dの風向パターンと同一でない場合(S23のNo)、制御部38は、該当レコードから風向パターンIDを抽出する(S25)。
ステップS26:制御部38は、ステップS25で抽出した風向パターンIDを風向パターンテーブル36に当てはめ、この風向パターンIDに対応する室内機IDやモード、フラップ位置等の各種情報を全て抽出する。
ステップS27:制御部38は、ステップS26で抽出した各種情報に基づき、各室内機2a〜2dの気流制御を行う。
尚、上記ステップS21〜S27からなる動作は、例えば5分毎のように、所定時間毎に空調制御装置3によって繰り返して行われる。
(4)気流制御の具体例
以下では、空調システム1に係る気流制御の具体例A〜Cについて説明する。
(4−1)具体例A
図11は、本実施形態に係る空調システム1が、回転寿司店舗内の気流制御用として利用された場合の一例を示している。図11(a)〜(d)は順に、平日の10時〜10時半及び22時半〜23時の時間帯(在席率約12%)、デフォルト時(在席率約25%)、平日10時半〜11時半及び15時〜16時の時間帯(在席率約50%)、週末及び休日(具体的には、金曜日、土曜日、日曜日)の12時〜13時及び17時〜19時の時間帯(在席率約100%)の店舗内の状態を表している。尚、図11(a)〜(d)において、各室内機2a〜2dから延びている矢印とその太さは、それぞれ各吹き出し口21a〜21dから吹き出される空調空気の向きと風速(風量)とを示しており、運転中である室内機2a〜2dは、冷房運転を行っているものとする。また、図11(a)〜(d)に示すように、この店舗では、来店した顧客を建物RA内の左上エリアから順に案内していくとする。
この場合、メモリ35内の組み合わせパターンテーブル37には、所定条件における期間及び時間帯“平日の10時〜10時半”と、空調空気を室内機2aのみから図11(a)に示すように吹き出させるための風向パターンID1とを含む組み合わせパターンID1が登録される。即ち、図11(a)では、顧客のいる左上エリアの室内機2aのみが運転し、顧客のいない左下エリア及び右側エリアの室内機2b〜2dは、運転を停止した状態となる。これにより、空調システム1内の室内機2a〜2dにより消費されるエネルギーを、最小限に抑えることができる。そして、組み合わせパターンテーブル37には、所定条件における期間及び時間帯“平日の10時半〜11時半及び15時〜16時”と、空調空気を図11(c)に示すように全室内機2a〜2dから吹き出されるための風向パターンID2とを含む組み合わせパターンID2が登録される。ここで、風向パターンID2には、顧客のいる左側エリアの各室内機2a,2cからは4方に空調空気が吹き出されるようなパターンが含まれると共に、右側エリアの室内機2b,2dが室内機2a,2c方向に向かっていわゆるエアカーテン気流を行うようなパターンが含まれている。これにより、室内機2b,2dの吹き出し口21b、及び隣接機2a,2cの吹き出し口21d双方が協調して冷気を流出し難い気流を生成する。そのため、室内機2a,2cからの冷気が顧客のいない右側エリアに不要に流出するのを防ぐことができる。
更に、組み合わせパターンテーブル37には、所定条件における期間及び時間帯“週末及び休日の12時〜13時、17時〜19時”と、空調空気を図11(d)に示すように全ての室内機2a〜2dから吹き出させるための風向パターンID3とを含む組み合わせパターンID3が登録される。この組み合わせパターンID3には、全室内機2a〜2dにおいてPID制御がなされる風向パターンと(図11(d−1))、空調空気を吹き出す吹き出し口21a〜21dを経時的に変えていくことで気流を旋回させる風向パターン(図11(d−2))との2つが登録されており、かつこれらの風向パターンが適宜切り替わるように登録される。より具体的には、PID制御に基づく室内機2a〜2dの気流制御が1時間なされた後、旋回気流制御が5分程度実施され、その後またPID制御に基づく気流制御がなされるといった風向パターンの切り換えが、繰り返される。これにより、PID制御に基づく従来の気流制御(図11(d−1))により冷気溜まりが生じ、その結果室内に温度ムラが発生した場合であっても、適宜実施される旋回気流により、温度ムラは解消される。即ち、図11(d−2)に示すように気流を旋回させることで、定期的に室内全体の温度が攪拌されるため、温度ムラが解消されるようになる。
また、風向パターンテーブル36には、デフォルト用風向パターンとして、図11(b)に示すように、室内機2aのみが全方向に空調空気を吹き出し、室内機2b,2cは室内機2a方向に向かってエアカーテン気流を行うといった風向パターンが登録されている。尚、上述したような組み合わせパターン及び風向パターンの登録は、店舗の閑散時間や繁盛時間を十分に把握している店舗の責任者によって行われるものとする。
上述した組み合わせパターンテーブル37及び風向パターンテーブル36を記憶する空調制御装置3は、現在の日時を組み合わせパターンテーブル37の各所定条件に照らし合わせ、該当する組み合わせパターンの風向パターンに基づいて各室内機2a〜2dの気流制御を行う。即ち、空調制御装置3は、現在の日時に基づいて室内機2a〜2dの風向パターンを切り換える。すると、各室内機2a〜2dは、平日10時〜10時半及び22時半〜23時の時間帯には図11(a)の状態、平日10時半〜11時半及び15時〜16時の時間帯には図11(c)の状態、そして週末及び休日の12時〜13時及び17時〜19時の時間帯には図11(d)の状態に、自動的に気流を変化させるようになる。尚、上記以外の時間帯においては、デフォルト用風向パターンに基づき、各室内機2a〜2dからは、図11(b)に示すように空調空気が吹き出される。
このように、本実施形態に係る空調システム1は、経時的に変化する店舗の混雑具合に応じて風向パターンを切り換えるように利用することができる。これにより、来店した顧客の快適席を維持することができると共に、店舗に対応した最大限の省エネ運転を行うことができる。
尚、例えば混雑する時間帯であるはずが実際には顧客が少ない場合や、逆に混雑しない時間帯であるはずが実際には顧客が多い場合には、店舗の責任者は、空調制御装置3の操作パネル32を介して、その時々の混み具合に応じて風向パターンを選択することができる。この場合、空調制御装置3は、新たに選択された風向パターンを優先させるべく、この風向パターンに切換させる。
(4−2)具体例B
図12は、本実施形態に係る空調システム1が、ファミリーレストランの店舗内の気流制御用として利用された場合の一例を示している。図12(a)(b)では、図11(a)〜(d)と同様、各室内機2a〜2dから延びている矢印とその太さは、それぞれ各吹き出し口21a〜21dから吹き出される空調空気の向きと風速(風量)とを示しており、運転中である室内機2a〜2dは、冷房運転を行っているものとする。
ところで、一般的に、ファミリーレストランの店舗内は、喫煙エリアと禁煙エリアとが固定されている場合が多い。そのため、例えば喫煙エリア及び禁煙エリアにおける在席率がそれぞれ50%,100%である状態時に、更に来店した顧客が禁煙者である場合、喫煙エリアには空いているテーブルがあるものの禁煙エリアには空いているテーブルがないため、その顧客を直ぐに案内することができない。
これに対し、本実施形態に係る空調システム1を利用すると、どのような時間帯にはどのような顧客が来店する傾向にあるのかといった、顧客の来店傾向に応じて喫煙エリア及び禁煙エリアの領域を変えることができる。図12(a)は、喫煙エリアの領域よりも禁煙エリアの領域の方が広くなるように、各室内機2a〜2dの気流制御が行われる場合を示している。図12(b)は、喫煙エリア及び禁煙エリアがほぼ同じ大きさの領域となるように、各室内機2a〜2dの気流制御が行われる場合を示している。
具体的に、昼間の時間帯「9時〜18時」は喫煙者よりも禁煙者が多く、夜の時間帯「18時〜23時」は禁煙者と喫煙者とが同じくらい来店するといった顧客の来店傾向を、店舗の責任者が予め把握しているとする。この場合、組み合わせパターンテーブル37には、所定条件における期間及び時間帯“平日の9時〜18時”と、空調空気を各室内機2a〜2dから図12(a)に示すように吹き出させるための風向パターンID1とを含む組み合わせパターンID1が登録される。即ち、この風向パターンID1は、室内機2a,2cからは4方に空調空気が吹き出され、室内機2b,2dからは壁に近い側の吹き出し口21dを除く3つの吹き出し口21a〜21cを介して空調空気が吹き出されるようなパターンであると言える。特に、この風向パターンID1には、室内機2b,2cの各吹き出し口のうち室内機2a側の吹き出し口、及び室内機2dの吹き出し口のうち室内機2b側の吹き出し口からは、エアカーテン気流が行われるようなパターンが含まれる。
また、組み合わせパターンテーブル37には、所定条件における期間及び時間帯“平日の18時〜23時”と、空調空気を各室内機2a〜2dから図12(b)に示すように吹き出させるための風向パターンID2とを含む組み合わせパターンID2が、更に登録される。即ち、この風向パターンID2は、上記風向パターンID1と同様、室内機2a,2cからは4方に空調空気が吹き出され、室内機2b,2dからは3方に空調空気が吹き出されるパターンであると言える。特に、この風向パターンID2には、室内機2c,2dの各吹き出し口のうち室内機2a,2b側の吹き出し口からは、エアカーテン気流が行われるようなパターンが含まれる。
上述した組み合わせパターンテーブル37及び風向パターンを記憶する空調制御装置3は、現在の時刻を組み合わせパターンテーブル37の所定条件に照らし合わせ、該当する組み合わせパターンの風向パターンに基づいて各室内機2a〜2dの気流制御を行う。すると、各室内機2a〜2dは、9時〜18時の時間帯には図12(a)の状態、18時〜23時の時間帯には図12(b)の状態に、自動的に気流を変化させるようになる。これにより、9時〜18時の時間帯においては、室内機2aの位置するエリアが各室内機2a〜2dからの空調空気によって取り囲まれるため、取り囲まれたエリアを喫煙エリアとして利用することができる。そして、18時〜23時の時間帯においては、各室内機2a〜2dからの空調空気により、店舗内が、室内機2a,2bの位置するエリアと室内機2c,2dの位置するエリアとに分けられる。従って、各エリアを喫煙エリアまたは禁煙エリアとして利用することができる。特に、本実施形態では、エアカーテンによってエリア分けを行っているため、空調空気によって取り囲まれたエリアから他のエリアへは、空調空気が流出しにくくなる。従って、たばこの煙が禁煙エリア側に流出するのを防ぐことができる。
尚、上記では、一日の時間帯に応じて風向パターンの切換が行われることで、店舗内が禁煙エリアと喫煙エリアとに分けられる場合について説明したが、風向パターンは、曜日や最近の顧客の動向等に応じて切り換えられてもよい。
(4−3)具体例C
図13は、本実施形態に係る空調システム1が、営業オフィス内の気流制御用として利用された場合の一例を示している。図13(a)(b)では、図11(a)〜(d)や図12(a)(b)と同様、各室内機2a〜2dから延びている矢印とその太さは、それぞれ各吹き出し口21a〜21dから吹き出される空調空気の向きと風速(風量)とを示しており、運転中である室内機2a〜2dは、冷房運転を行っているものとする。
例えば、平日の9時〜10時の時間帯、12時〜13時の時間帯、及び17時〜18時の時間帯においては在席率が100%に近い状態となるが(図13(a))、その他の時間帯においては営業に出かける社員が多く、エリア的には25%、在席率は略33%未満となることを、オフィスの管理者が把握しているとする。この場合、組み合わせパターンテーブル37には、所定条件における期間及び時間帯“平日の9時〜10時”“平日の12時〜13時”“平日の17時〜18時”と、空調空気を各室内機2a〜2dから図13(a)に示すように吹き出させるための風向パターンID1とを含む組み合わせパターンID1が登録される。即ち、この風向パターンID1は、室内機2a〜2d全てが4方向に風速“強”で空調空気を吹き出すパターンであると言える。
また、風向パターンテーブル36には、デフォルト用風向パターンとして、図13(b)に示すように、室内機2aは4方向に風速“弱”で空調空気を吹き出し、室内機2b,2cは室内機2a方向に向かってエアカーテン気流を行い、室内機2dは運転停止といった風向パターンが登録されているとする。
上述したような組み合わせパターンテーブル37及び風向パターンテーブル36を記憶する空調制御装置3は、現在の日時を組み合わせパターンテーブル37の各所定条件に照らし合わせ、該当する組み合わせパターンの風向テーブルに基づいて各室内機2a〜2dの気流制御を行う。すると、全社員が在席しているような状態では、オフィス内全体に空調空気が行き渡るが(図13(a))、在席率が33%未満の場合には、室内機2aが配置されているエリアsqがエアカーテン気流によって取り囲まれ、かつこのエリアsq内は室内機2aによって空調空気が行き渡るようになる(図13(b))。従って、営業オフィスにいる社員の人数が時間帯によって激しく変わる場合であっても、人数に応じた空調を行うことができるため、営業オフィス内の室内機2a〜2dによって消費されるエネルギーを最小限に抑えることができる。
(5)効果
(A)
本実施形態に係る空調システム1によると、所定条件に応じて風向パターン36a,36b,36c・・・が切り換えられる。そのため、室内機2a〜2dの各吹き出し口21a〜21dから吹き出される空調空気の風向きは、ユーザからの直接の指示がなくとも、所定条件に応じて変更される。従って、室内機2a〜2dが設置された環境等に応じて、きめ細かい気流制御が行われるようになる。
(B)
また、風向パターン36a,36b,36c・・・には、各吹き出し口21a〜21dから吹き出される空調空気の風向きの他に、風速及び風温の少なくとも1つが更に含まれる。そのため、風向パターン36a,36b,36c・・・の切換が行われた際、室内機2a〜2dの各吹き出し口21a〜21dから吹き出される空調空気の風向きだけではなく、風速及び風温も切り換えられるようになる。従って、室内機2a〜2dが設置された環境等に適した気流制御が行われるようになる。
(C)
また、所定条件には、現在の時刻が所定の時間帯に該当するという条件が含まれるため、現在の時刻に応じてより適切な気流制御が行われるようになる。
(D)
ここで、室内機2a〜2dは、上下フラップ22a〜22d及び左右ルーバ23a〜23dを有しており、空調制御装置3の制御部38は、選択した風向パターン36a,36b,36c・・・に基づいて、上下フラップ22a〜22d及び左右ルーバ23a〜23dの配置角度を制御する。これにより、室内機2a〜2dの各吹き出し口21a〜21dからは、様々な方向に空調空気が吹き出されるようになる。
(E)
また、空調システム1には、いわゆる多方向吹きの室内機2a〜2dが複数台設けられている。そして、1つの風向パターン36a,36b,36c・・・には、各室内機2a〜2dにおける複数の吹き出し口21a〜21dそれぞれから吹き出される空調空気の風向きが含まれている。従って、空調制御装置3の制御部38は、各室内機2a〜2dにおける複数の吹き出し口21a〜21dそれぞれから吹き出される空調空気の風向きを、1つの風向パターン36a,36b,36c・・・に基づいて同時に変更することができる。
(F)
更に、風向パターン36a,36b,36c・・・には、所定空間を取り囲むようにして空調空気を吹き出させるような風向きが含まれている。従って、冷房運転を行う室内機2aの吹き出し口21dと隣接機2bの吹き出し口21b、及び室内機2aの吹き出し口21cと隣接機2cの吹き出し口21a双方が協調して冷気を流出し難い気流を発生させることができる。これにより、例えば冷房運転による冷気が所定空間外に漏れることを防ぐことができる。
<第2実施形態>
(1)構成
図14は、本発明の第2実施形態に係る空調システム101の構成を概略的に示す図である。この空調システム101は、現在の時刻に基づいて各室内機102a〜102dの気流制御を行うだけではなく、更に外気温度に基づいて各室内機102a〜102dの気流制御を行うシステムである。図14の空調システム101は、主として、複数の室内機102a〜102d、空調制御装置103、及び外気温度センサ104(温度検知部に相当)を備えている。そして、空調制御装置103は、図15に示すように、通信部131、表示部133と操作部134とで構成される操作パネル132、風向パターン136a,136b,136c・・・と組み合わせパターンテーブル137とを記憶するメモリ135、及び制御部138を有する。
尚、本実施形態に係る室内機102a〜102d、空調制御装置103の通信部131、操作パネル132及びメモリ135は、第1実施形態において同じ名称を付した室内機2a〜2d、空調制御装置3の通信部31、操作パネル32及びメモリ35と同様であるため、詳細な説明を省略する。以下では、本実施形態に係る外気温度センサ104と空調制御装置3の制御部138について説明する。
外気温度センサ104は、建物RAの外に設置されており、空調制御装置103と配線を介して接続されている。外気温度センサ104は、建物RA外の温度(即ち、外気温度)を検知する。外気温度センサ104により検知された室外の温度は、空調制御装置103に取り込まれ、室内機102a〜102dの気流制御に用いられる。
空調制御装置103の制御部138は、第1実施形態のように現在の時刻だけではなく、更に外気温度に応じて風向パターン136a,136b,136c・・・を選択し、選択した風向パターンに基づいて各室内機102a〜102dの気流制御を行う。具体的には、制御部138は、現在の日時及び外気温度を組み合わせパターンテーブル137(図16)内の各所定条件に照らし合わせ、該当するレコードがあれば、現在の室内機102a〜102dの風向パターンをそのレコードの風向パターンに切り換える。
ここで、本実施形態に係る組み合わせパターンテーブル137には、図16に示すように、時間帯に関する条件“7月〜8月/毎日/11時〜16時”が所定条件である組み合わせパターンID1や、外気温度に関する条件“外気温度≧30℃(第1閾値に相当)”が所定条件である組み合わせパターンID2が含まれている。尚、時間帯に関する条件“7月〜8月/毎日/11時〜16時”は、日差しが強く、建物RAの窓際への日射量が比較的多い時間帯を表している。そして、組み合わせパターンID1,2には、共に同じ風向パターンID4が含まれているが、風向パターンID4は、最も温度が上昇する窓際付近に冷風を吹き付けるようなパターンを表すものとする。
上記組み合わせパターンテーブル137によると、制御部138は、各室内機102a〜102dについて、風向パターンID4以外の風向パターンに基づく気流制御が行われている場合において、現在の日時が上記条件“7月〜8月/毎日/11時〜16時”に該当するか、または外気温度が“30℃以上”となれば、現在の風向パターンを風向パターンID4に切り換える。
尚、図16の組み合わせパターンテーブル137は、更に条件“7月〜8月/毎日/9時〜11時”及び風向パターンID1が対応づけられた組み合わせパターンID3が含まれている。現在の日時が組み合わせパターンID3の所定条件に該当するため、風向パターンID1に基づく気流制御がなされている時に、更に外気温度が30℃以上となった場合には、制御部138は、外気温度に基づく組み合わせパターンID2を優先させる。即ち、制御部138は、室内機102a〜102d現在の風向パターンを、風向パターンID1から風向パターンID4に切り換える。
また、第1実施形態と同様、本実施形態に係る風向パターン136a,136b,136c・・・は、空調システム101の施工業者によって登録され、組み合わせパターンは、建物RAの管理者等により適宜登録される。
(2)効果
本実施形態に係る空調システム101には、室外の温度を検知するための外気温度センサ104が更に備えられている。そして、所定条件には、外気温度センサ104により検知された室外の温度が第1閾値以上であるという条件が更に含まれる。これにより、例えば現在の室外温度が30℃以上である場合には、例えば窓際付近に冷風を吹き付けるような風向パターンを選択することができる。つまり、空調システム101は、室内を弱冷房のままにし、暑くなった箇所のみ強冷房にすることができる。従って、室外温度が第1閾値以上であるにもかかわらず、気流制御の切換を行わずに放置したことで室内全体が暑くなってしまったため、室内全体の冷房を強化する場合よりも、室内機102a〜102dにより消費されるエネルギーを最小限に抑えることができる。また、現在の室外温度に応じてより室内が快適となるような気流制御を行うことができる。
<その他の実施形態>
(a)
上記第1実施形態の「(4―1)具体例A(図11)」では、混雑する時間帯であるはずが実際には顧客が少ない場合や、逆に混雑しない時間帯であるはずが実際には顧客が多い場合には、店舗の責任者の判断によって風向パターンが選択されると説明した。しかし、図17の空調システム201に示すように、建物RA内に実際にいる顧客の人数や顧客がいる付近の温度等を検知するセンサノード204a,204b,204c,204dを、建物RA内に設けておき、空調制御装置3が、これらのセンサノード204a〜204dの検知結果に基づいて風向パターンを選択してもよい。例えば、空調制御装置3は、各センサノード204a〜204dの検知結果に基づいて、顧客が不在であるエリアを判断し、この判断結果に基づいて風向パターンを選択する。
ここで、センサノード204a〜204dとしては、焦電センサ、サーモパイルセンサ、カメラの他、無線LAN対応携帯またはタグ、RFIDタグ、ZigBee準拠の無線センサ等が挙げられる。例えば、図18に示すように、各センサノード204a〜204dは、顧客の人数や温度等の検知を行うことが可能な範囲を有しており、各範囲を考慮して互いに離れるようにして設置されるとする。尚、図18では、室内機2a〜2dは、上記実施形態1に係る図2よりも建物RA内の壁側に設置されている場合を例に取っている。
この場合、各センサノード204a〜204dのうち少なくとも1つの検知結果が例えば顧客の人数が“0”である旨の結果、即ち不在を示す結果であれば、空調制御装置3は、その検知結果を出力するセンサノード204a〜204dの検知可能範囲には顧客がいないと判断することができる。そして、空調制御装置3は、冷やされた空調空気が該範囲には流れないような風向パターンを選択することができる。
上述した方法によると、店舗の責任者が自ら判断して風向パターンを選択せずとも、空調制御装置3が自動で適切な風向パターンに切り換えるため、責任者が店舗内に常に気を配らずともよくなる。
尚、センサノード204a〜204dとして焦電センサ、サーモパイルセンサ、カメラ等が用いられている場合には、空調制御装置3は、図18に示す焦電センサ、サーモパイルセンサ、カメラ等の検知可能範囲(即ち、検知可能な領域)に基づいて、不在と判断する領域を考慮するとよい。
(b)
上記第1実施形態では、4台の室内機2a〜2dが、建物RA内に図2に示すようにして配置される場合について説明した。しかし、建物RA内に配置される室内機の数は4台に限定されず、また設置位置についても、図2に限定されず、どのように配置されてもよい。
特に、建物RA内に配置される室内機が1台である場合には、上記第1実施形態のように空調空気を4方向へ吹き出すタイプの他、ダブルフロータイプ等のように、複数の吹き出し口が設けられ、複数の方向に空調空気を吹き出すことができるタイプの室内機が用いられる。このような室内機についても、空調制御装置は、時間帯などの所定条件に基づいて、各吹き出し口から吹き出される空調空気の風向パターンを適宜切り換えることができるため、1台の室内機からは、選択された風向パターンに応じて、空調空気が様々な方向に吹き出されるようになる。
また、建物RA内に配置される室内機が2台以上である場合、室内機の種類としては、空調空気を4方向へ吹き出すタイプ、ダブルフロータイプの他に、シングルフロータイプを用いることができる。このような複数の室内機についても、空調制御装置は、各吹き出し口から吹き出される空調空気の風向きを、1つの風向パターンに基づいて同時に変更することができる。
(c)
上記第1及び第2実施形態では、室内機2a〜2d,102a〜102dが、天井設置タイプの室内機である場合を例にとり説明した。しかし、本発明に係る室内機は、天井設置タイプに限定されず、天井埋込タイプや天井吊り下げタイプ、ダクト式(天井吹き出し、床吹き出し)タイプ等、吹き出し口毎に風向及び風速を制御できるものであれば、どのようなタイプの室内機であってもよい。
(d)
上記第1及び第2実施形態に係る空調システム1,101では、図1及び図14に示すように、各室内機2a〜2d,102a〜102dの気流制御を行う制御機構を、空調制御装置3として室内機2a〜2d,102a〜102dとは別途設けていた。しかし、気流制御用の制御機構は、複数の室内機それぞれとは別途設けられるのではなく、いずれかの室内機の中に搭載されていてもよい。
(e)
上記第1及び第2実施形態では、所定条件が時間帯及び外気温度に基づく条件である場合について説明した。しかし、所定条件は、時間帯や外気温度以外に、夏や冬等の季節に関する条件であってもよい。
(f)
上記第1及び第2実施形態では、図1及び図14に示すように、空調制御装置3,103には、室内機が単に並べられた画面が通常表示されており、更に風向パターンに関する設定が図6の画面によって決定される場合について説明した。しかし、空調制御装置3,103には、図19に示すような画面が通常表示されており、更に風向パターン等の各種設定は、この図19の画面によって行われても良い。
図19は、風向パターンに関する各種設定を行うことができる画面例を示す。図19に係る画面には、テーブルや複数の室内機の設置位置を示す室内レイアウトが表示されている。この図19の画面においては、各テーブルや室内機等がペン型のポインティングデバイス等で直接選択可能に表示されている。店舗の責任者等は、図19の画面上においてテーブルを選択することにより、不在エリアの設定、気流を当てたくないゾーンの指定等を行うことができる。また、店舗の責任者等は、図19の画面上において室内機の各吹き出し口等を選択することにより、各室内機の風向パターンの選択等を行うことができる。
尚、図19の室内レイアウトは、例えば空調システム1,101の施工業者によって登録される。
(g)
上記第1及び第2実施形態では、風向パターン36a,36b・・・,136a,136b・・・が、操作部36,136上のキーを押したりペン型のポインティングデバイスで表示部33,133に直接触れたりすることで登録される場合について説明した。しかし、風向パターンの登録方法は、上記方法に限定されない。例えば、風向パターンは、レイアウト図面等の幾何データを基にPC上等で自動的に確定されてもよい。この場合、確定結果である風向パターンは、SDカードやPCカード経由で、リモートコントローラまたはサーバPCにおける風向パターンデータベースに格納される。
(h)
上記第1実施形態に係る図10では、ステップS21において、現在の日時が組み合わせパターンテーブル37中のどのレコードの「期間」「時間帯」にも該当しない場合には(S21のNo)、PID制御に基づいて各室内機の気流制御(即ち、均一空調)が行われる(S22)と説明した。しかし、ステップS22において、PID制御が行われる代わりに、デフォルトとして設定されている風向パターンに基づき、各室内機2a〜2dの気流制御が行われても良い。尚、デフォルト設定されている風向パターンは、予めメモリ35に記憶されており、例えば、全ての室内機2a〜2dの各吹き出し口21a〜21dから均等に空調空気が吹き出されるパターンが挙げられる。
(i)
上記第1実施形態に係る具体例Aでは、図11(d)に示すように、在席率100%の時間帯においては、PID制御に基づく従来の気流制御が行われた後、旋回気流が行われるといった場合について説明した。しかし、風向パターンの組み合わせは、これに限定されない。風向パターンの組み合わせのその他の例としては、4方向に風量“強”の空調空気が30分吹き出されるパターンと、旋回気流が30分行われるといったパターンとの組み合わせ等が挙げられる。該組み合わせの場合、4方向に空調空気が吹き出された動作と旋回気流が行われる動作とが、30分毎に切り換えられる。
(j)
上記第2実施形態では、図16中の“外気温度≧30℃”に示されるように、所定条件として、外気温度が第1閾値以上であるという条件が含まれている場合について説明した。しかし、外気温度についての所定条件は、これに限定されず、例えば“外気温度と室内温度との差≧8℃”のように、外気温度と室内温度との差が第2閾値以上であるという条件であってもよい。
本発明に係る空調システムは、空調部が設置された環境等に応じてきめ細かい気流制御を行うことができるという効果を有する。従って、本発明に係る空調システムは、飲食店等の店舗や、事務所等の比較的広い空間を空調対象とする空調システムとして利用することができる。
第1実施形態に係る空調システムの概略構成図。 建物内を上から見た場合における室内機及び空調制御装置の配置図。 第1実施形態に係る室内機の構成を模式的に示す図。 (a)上下フラップの採り得る位置を説明するための図。(b)左右ルーバの採り得る位置を説明するための図。 第1実施形態に係る空調制御装置の構成を模式的に示す図。 空調制御装置の表示部に表示される画面例。 第1実施形態に係る風向パターンテーブルの概念図。 第1実施形態に係る組み合わせパターンテーブルの概念図。 第1実施形態に係る風向パターン登録動作及び組み合わせパターン登録動作の流れを説明するためのフローチャート。 第1実施形態に係る室内機の気流制御動作を説明するためのフローチャート。 第1実施形態に係る空調システムの気流制御の具体例Aを説明するための図。 第1実施形態に係る空調システムの気流制御の具体例Bを説明するための図。 第1実施形態に係る空調システムの気流制御の具体例Cを説明するための図。 第2実施形態に係る空調システムの概略構成図。 第2実施形態に係る空調制御装置の構成を模式的に示す図。 第2実施形態に係る組み合わせパターンテーブルの概念図。 その他の実施形態(a)に係る空調システムの概略構成図。 その他の実施形態(a)におけるセンサノードの配置と、各センサノードの検知可能領域とを示す図。 その他の実施形態(f)に係る空調システムの概略構成図。
符号の説明
1,101 空調システム
2a〜2d,102a〜102d 空調機
3,103 空調制御装置
21a〜21d,121a〜121d 吹き出し口
22a〜22d 上下フラップ
23a〜23d 左右ルーバ
31,131 通信部
32,132 操作パネル
33,133 表示部
34,134 操作部
35、135 メモリ
36、136 風向パターンテーブル
36a〜36c、136a〜136c 風向パターン
37,137 組み合わせパターンテーブル
38,138 制御部
104 外気温度センサ
204a〜204d センサノード

Claims (8)

  1. 複数の吹き出し口(21a〜21d)を介して室内に空調空気を供給する空調部(2a〜2d,102a〜102d)と、
    各前記吹き出し口(21a〜21d)から吹き出される空調空気の風向きを含む風向パターン(36a,36b,・・・、136a,136b,・・・)、を複数記憶する記憶部(35,135)と、
    所定条件に応じて前記風向パターンを選択し、選択した前記風向パターンに基づいて前記空調部(2a〜2d,102a〜102d)を制御する制御部(38,138)と、
    を備える、空調システム(1,101)。
  2. 前記風向パターン(36a,36b,・・・、136a,136b,・・・)には、各前記吹き出し口(21a〜21d)から吹き出される空調空気の風速及び風温の少なくとも1つが更に含まれる、
    請求項1に記載の空調システム(1,101)。
  3. 前記所定条件には、現在の時刻が所定の時間帯に該当するという条件が含まれる、
    請求項1または2に記載の空調システム(1,101)。
  4. 室外の温度を検知する温度検知部(104)を更に備え、
    前記所定条件には、前記温度検知部(104)により検知された前記室外の温度が第1閾値以上であるという条件、及び前記室外の温度と前記室内の温度との差が第2閾値以上という条件、の少なくとも1つが含まれる、
    請求項1〜3のいずれかに記載の空調システム(101)。
  5. 前記空調部(2a〜2d)は、
    前記吹き出し口(21a〜21d)から吹き出された空調空気を上下方向に導くための上下フラップ(22a〜22d)と、
    前記吹き出し口(21a〜21d)から吹き出された空調空気を左右方向に導くための左右ルーバ(23a〜23d)と、
    を有し、
    前記制御部(38)は、選択した前記風向パターン(36a,36b,・・・)に基づいて前記上下フラップ(22a〜22d)及び前記左右ルーバ(23a〜23d)の配置角度を制御する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の空調システム(1)。
  6. 前記空調部(2a〜2d)は、複数の前記吹き出し口(21a〜21d)が設けられた1つの室内機である、
    請求項1〜5のいずれかに記載の空調システム(1)。
  7. 前記空調部(2a〜2d)は、複数の室内機であって、
    複数の前記室内機それぞれには、複数の前記吹き出し口(21a〜21d)が設けられており、
    各前記風向パターン(36a,36b,・・・)には、各前記空調部(2a〜2d)の前記吹き出し口(21a〜21d)それぞれから吹き出される空調空気の風向きが含まれている、
    請求項1〜5のいずれかに記載の空調システム(1)。
  8. 前記風向パターン(36a,36b,・・・)には、所定空間を取り囲むようにして空調空気を吹き出させるような風向きが含まれている、
    請求項7に記載の空調システム(1)。
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