JP2009222349A - Vav制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネルギーと制御の安定性を実現する。
【解決手段】VAVコントローラ10−2は、VAVユニット9−2が空調制御エリア1−2の空調負荷を解消することができない制御状態に陥ると、隣接する空調制御エリア1−1,1−3のVAVコントローラ10−1,10−3に対して吹出支援要求を送信する。VAVコントローラ10−1,10−3は、VAVコントローラ10−2からの吹出支援要求を受けて、VAVユニット9−1,9−3からの調和空気の吹出量の制御状態が空調制御エリア1−1,1−3の空調負荷を賄い得る余力のある状態であるか否かを判断し、余力のある状態であると判断すれば、その余力の範囲内で、VAVユニット9−1,9−3からの空調制御エリア1−2に向けての調和空気の吹出量を増大する。
【選択図】 図6

Description

この発明は、空調機からの空調制御エリアへの調和空気の吹出部にVAVユニット(可変給気量調節ユニット)を設け、このVAVユニットからの調和空気の吹出量をVAVコントローラを用いて制御するVAV制御システムに関するものである。
従来より、この種のVAV制御システムとして、図18にその概略を示すような無線空調制御システムが用いられている(例えば、特許文献1参照)。同図において、1は空調制御エリア、2は空調機、3はダクト、4はダクト3を介して送られてくる空調機2からの空調制御エリア1への調和空気の吹出部に設けられたVAVユニット、5は空調制御エリア1内の任意の場所に配置される無線センサ、6は無線センサ5から送信されてくる計測データを受信し、その受信した計測データに基づいてVAVユニット4のダンパ開度を制御するVAVコントローラ、7は空調機2からの調和空気の風量や温度を制御する空調機コントローラである。
図18の例では、1つの空調制御空間Sを3つの領域S1,S2,S3に間仕切を設けることなく区分し、この区分された領域S1,S2,S3を空調制御エリア1−1,1−2,1−3とし、空調制御エリア1−1に対してVAVユニット4−1,無線センサ5−1およびVAVコントローラ6−1を設け、空調制御エリア1−2に対してVAVユニット4−2,無線センサ5−2およびVAVコントローラ6−2を設け、空調制御エリア1−3に対してVAVユニット4−3,無線センサ5−3およびVAVコントローラ6−3を設けている。また、VAVコントローラ6−1,6−2,6−3と空調機コントローラ7とを通信ライン8を介して相互に接続している。
この例において、無線センサ5−1は空調制御エリア1−1内の室内温度の計測値t1pvを計測データとして送信し、無線センサ5−2は空調制御エリア1−2内の室内温度の計測値t2pvを計測データとして送信し、無線センサ5−3は空調制御エリア1−3内の室内温度の計測値t3pvを計測データとして送信する。
このVAV制御システムにおいて、VAVコントローラ6−1は、空調制御エリア1−1における無線センサ5−1からの計測データを受信し、この計測データから取得される室内温度の計測値t1pvと設定値t1spとが一致するように、VAVユニット4−1のダンパ開度を制御する。また、VAVコントローラ6−2は、空調制御エリア1−2における無線センサ5−2からの計測データを受信し、この計測データから取得される室内温度の計測値t2pvと設定値t2spとが一致するように、VAVユニット4−2のダンパ開度を制御する。また、VAVコントローラ6−3は、空調制御エリア1−3における無線センサ5−3からの計測データを受信し、この計測データから取得される室内温度の計測値t3pvと設定値t3spとが一致するように、VAVユニット4−3のダンパ開度を制御する。
また、VAVコントローラ6−1は、VAVユニット4−1のダンパ開度を全開(調和空気の吹出量を最大)としても空調制御エリア1−1の空調負荷が解消されない場合は、通信ライン8を介して空調機コントローラ7へ調和空気の能力アップを要求する。VAVコントローラ6−2,6−3も同様に、VAVユニット4−2,4−3のダンパ開度を全開にしても空調制御エリア1−2,1−3の空調負荷が解消されない場合、通信ライン8を介して空調機コントローラ7へ調和空気の能力アップを要求する。空調機コントローラ7は、VAVコントローラ6−1,6−2,6−3からの調和空気の能力アップの要求を受けると、空調機2からの調和空気の風量を増大したり、空調機2からの調和空気の温度を空調能力が増大する方向へアップする。すなわち、冷房時であれば、調和空気の温度をより低くし、暖房時であれば、調和空気の温度をより高くする。
特開2005−249238号公報 特開2006−132896号公報
しかしながら、上述した従来のVAV制御システムでは、例えば、空調制御エリア1−2における空調負荷の増大により、VAVコントローラ6−2から能力アップの要求が空調機コントローラ7へ送られて調和空気の能力アップが図られると、空調負荷に変動が生じていない空調制御エリア1−1,1−3でもVAVユニット4−1,4−3の開度を変更する必要が生じ、調和空気の能力アップに伴う空調機2での電力消費に加え、更に余分な電力が消費されてしまうことになる。
このように、従来のVAV制御システムでは、空調制御エリア1毎に設けられたVAVコントローラ6は自己の空調制御エリア1の空調負荷を解消するためにのみ機能しており、VAVユニット4における調和空気の吹出量の制御状態が自己の空調制御エリア1の空調負荷を賄い得る余力のある状態にあったとしても、すなわち自己のVAVユニット4のダンパ開度の制御に余裕があったとしても、ダンパ開度の制御が限界にきている隣接する空調制御エリア1にその余裕分の調和空気を振り向ける機能を有しておらず、省エネルギーと制御の安定性が損なわれる。
なお、1台のVAVユニットの吹出部を複数方向に設け、自己の空調制御エリアを複数の吹出部に対応させて細区分し、その細区分間の空調負荷のばらつきに応じて各吹出部から供給される調和空気の風量の比率を制御するVAV制御システムが特許文献2に開示されている。しかし、この特許文献2に示されたVAV制御システムにおいて、1台のVAVユニットに設けられた何れの吹出部もダンパ開度の制御が限界にきている隣接する空調制御エリアにその余裕分の調和空気を振り向けることはできず、結局、空調機からの調和空気の能力アップを要求せざるを得ず、上述した従来のVAV制御システムと同様、省エネルギーと制御の安定性が損なわれることに変わりはない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、省エネルギーと制御の安定性を実現することができるVAV制御システムを提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、空調機と、この空調機からの調和空気を導くダクトと、このダクトからの空調制御エリアへの調和空気の吹出部に設けられたVAVユニットと、このVAVユニットからの調和空気の吹出量を空調制御エリアの空調負荷に基づいて制御するVAVコントローラとを備え、前記VAVユニットおよび前記VAVコントローラが付設された前記空調制御エリアが間仕切を設けることなく隣接して複数存在するVAV制御システムにおいて、各VAVコントローラに、自己のVAVユニットによる調和空気の吹出量の制御状態を監視し、自己の空調制御エリアの空調負荷を解消することができない制御状態に陥った場合、隣接する空調制御エリアのVAVコントローラに対して吹出支援要求を送信する吹出支援要求送信手段と、隣接する空調制御エリアのVAVコントローラからの吹出支援要求を受けて、自己のVAVユニットによる調和空気の吹出量の制御状態が自己の空調制御エリアの空調負荷を賄い得る余力のある状態であるか否かを判断し、余力のある状態であると判断した場合、その余力の範囲内で自己のVAVユニットからの調和空気の吹出量を増大する吹出支援手段とを設けたものである。
この発明において、例えば、空調制御エリア#1と空調制御エリア#2が間仕切を設けることなく隣接して存在し、空調制御エリア#1にVAVユニットU1とVAVコントローラC1が付設され、空調制御エリア#2にVAVユニットU2とVAVコントローラC2が付設されているものとした場合、VAVコントローラC1が自己のVAVユニットU1による調和空気の吹出量の制御状態を監視し、VAVコントローラC2が自己のVAVユニットU2による調和空気の吹出量の制御状態を監視する。
ここで、VAVユニットU1が自己の空調制御エリア#1の空調負荷を解消することができない制御状態に陥ると、VAVコントローラC1は隣接する空調制御エリア#2のVAVコントローラC2に対して吹出支援要求を送信する(図16:矢印(1))。隣接する空調制御エリア#2のVAVコントローラC2は、空調制御エリア#1のVAVコントローラC1からの吹出支援要求を受けて、自己のVAVユニットU2による調和空気の吹出量の制御状態が空調制御エリア#2の空調負荷を賄い得る余力のある状態であるか否かを判断する(図16:ステップST1)。余力のある状態であると判断すると、VAVコントローラC2は、その余力の範囲内で、自己のVAVユニットU2からの調和空気の吹出量を増大する(図16:ステップST2)。
この場合、空調制御エリア#1へ向けてのVAVユニットU2からの調和空気の吹出量を増大するようにすれば、空調制御エリア#1への調和空気が増大し、空調機からの調和空気の能力アップを図ることなく、空調制御エリア#1における空調負荷を解消することが可能となる。
なお、本発明では、必ずしも空調制御エリア#1へ向けての調和空気を増大しなくてもよく、空調制御エリア#2へ向けての調和空気を単に増大するようにしてもよい。この場合、空調制御エリア#1と#2とは間仕切を設けることなく隣接しているので、空調制御エリア#2において増大された調和空気が空調制御エリア#1へ流れ、空調制御エリア#1における空調負荷を解消する方向に作用する。また、VAVユニットU2が自己の空調制御エリア#2の空調負荷を解消することができない制御状態に陥った場合には、上述と同様にして、VAVコントローラC1がVAVユニットU1からの調和空気の吹出量を増大させる。
本発明において、隣接する空調制御エリアへ向けてのVAVユニットからの調和空気の吹出量を増大させる場合、次のような方法をとることが考えられる。
第1の方法として、各VAVユニットに、自己の空調制御エリアに向けての調和空気の吹出口と、隣接する空調制御エリアに向けての調和空気の吹出口とを設ける。そして、各VAVコントローラの吹出支援手段において、隣接する空調制御エリアのVAVコントローラからの吹出支援要求を受けて、自己のVAVユニットによる調和空気の吹出量の制御状態が余力のある状態であると判断した場合、吹出支援要求の送信元の空調制御エリアへ向けての自己のVAVユニットの調和空気の吹出口を開き、この吹出口から支援用の調和空気を吹き出すようにする。
第2の方法として、各VAVユニットに、自己の空調制御エリアおよび自己の空調制御エリアに隣接する空調制御エリアにその調和空気の吹出方向を切り替え可能な吹出口を設ける。そして、各VAVコントローラの吹出支援手段において、隣接する空調制御エリアのVAVコントローラからの吹出支援要求を受けて、自己のVAVユニットによる調和空気の吹出量の制御状態が余力のある状態であると判断した場合、自己のVAVユニットの吹出口を全開とし、その吹出口からの調和空気の吹出方向を自己の空調制御エリアおよび吹出支援要求の送信元の空調制御エリアへ時分割で切り替えるようにする。
また、本発明において、各VAVコントローラの吹出支援手段は、隣接する空調制御エリアのVAVコントローラからの吹出支援要求を受けて、自己のVAVユニットによる調和空気の吹出量の制御状態が余力のある状態であると判断した場合、その余力の範囲内で定められる支援可能風量を吹出支援要求の送信元のVAVコントローラに送信し、この支援可能風量に応えて吹出支援要求の送信元のVAVコントローラから返送されてくる要求風量を受信し、この受信した要求風量分だけ自己のVAVユニットからの調和空気の吹出量を増大する機能を有するものとし、各VAVコントローラの吹出支援要求送信手段は、隣接する空調制御エリアのVAVコントローラからの支援可能風量を受信し、この受信した支援可能風量を加算して求められる総支援可能風量と自己の空調制御エリアの空調負荷を解消するために必要な調和空気の不足量とから、受信した支援可能風量毎にその支援可能風量を上限とする要求風量を求め、この求めた要求風量を支援可能風量を送信してきたVAVコントローラに返送する機能を有するものとしてもよい。
この場合、例えば、VAVユニットU1が自己の空調制御エリア#1の空調負荷を解消することができない制御状態に陥ると、VAVコントローラC1は隣接する空調制御エリア#2,#3のVAVコントローラC2,C3に対して吹出支援要求を送信する(図17:矢印(1))。隣接する空調制御エリア#2,#3のVAVコントローラC2,C3は、空調制御エリア#1のVAVコントローラC1からの吹出支援要求を受けて、自己のVAVユニットU2,U3による調和空気の吹出量の制御状態が空調制御エリア#2,#3の空調負荷を賄い得る余力のある状態であるか否かを判断する(図17:ステップST1)。余力のある状態であると判断すると、VAVコントローラC2,C3は、その余力の範囲内で定められる支援可能風量を吹出支援要求の送信元のVAVコントローラC1に送信する(図17:矢印(2))。VAVコントローラC1は、VAVコントローラC2,C3から送信されてくる支援可能風量を加算して総支援可能風量を求め、この総支援可能風量と自己の空調制御エリア#1の空調負荷を解消するために必要な調和空気の不足量(吹出支援要求風量)とから、VAVコントローラC2,C3からの支援可能風量毎にその支援可能風量を上限として要求風量を求め(図17:ステップST2)、この求めた要求風量をVAVコントローラC2,C3に返送する(図17:矢印(3))。VAVコントローラC2,C3は、VAVコントローラC1からの要求風量を受けて、自己のVAVユニットU2,U3からの調和空気の吹出量を増大する(図17:ステップST3)。
本発明によれば、各VAVコントローラに、自己のVAVユニットによる調和空気の吹出量の制御状態を監視し、自己の空調制御エリアの空調負荷を解消することができない制御状態に陥った場合、隣接する空調制御エリアのVAVコントローラに対して吹出支援要求を送信する吹出支援要求送信手段と、隣接する空調制御エリアのVAVコントローラからの吹出支援要求を受けて、自己のVAVユニットによる調和空気の吹出量の制御状態が自己の空調制御エリアの空調負荷を賄い得る余力のある状態であるか否かを判断し、余力のある状態であると判断した場合、その余力の範囲内で自己のVAVユニットからの調和空気の吹出量を増大する吹出支援手段とを設けたので、自己の空調制御エリアの空調負荷を解消できない制御状態に陥った場合でも、隣接する空調制御エリアのVAVユニットからの調和空気の支援を受けて、空調機からの調和空気の能力アップを図ることなく、自己の空調制御エリアの空調負荷を解消することが可能となり、省エネルギーと制御の安定性を実現することができるようになる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明に係るVAV制御システムの一実施の形態の概略を示す構成図である。同図において、図18と同一符号は図18を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
この実施の形態において、システム構成は図18に示した従来のVAV制御システムとほゞ同じであるが、空調制御エリア1毎に付設されているVAVユニットの吹出部の構成およびVAVコントローラの機能が異なっている。本実施の形態では、空調制御エリア1毎に付設されているVAVユニットを符号9、VAVコントローラを符号10で示し、従来のVAV制御システムにおけるVAVユニット4およびVAVコントローラ6と区別する。
〔実施の形態1〕
図2に実施の形態1で用いるVAVユニット9の吹出部の構成を概略的に示す。図2(a)は側断面図、図2(b)は図2(a)にけるA方向から見た平面図である。VAVユニット9は、自己の空調制御エリア1へ向けての吹出口(自己用吹出口)9aと、隣接する空調制御エリア1への吹出口(支援用吹出口)9b,9c,9d,9eとを備えている。吹出口9a〜9eには各個に風量調節用のダンパDPが設けられている。通常は、支援用吹出口9b,9c,9d,9eのダンパDPは閉じられており、自己用吹出口9aのダンパDPのみの開度制御が行われる。
図3にVAVコントローラ10のハードウェア構成の概略を示す。同図において、10AはCPU、10BはRAM、10Cは記憶装置、10Dは受信部、10E〜10Gはインターフェイスである。CPU10Aは、無線センサ5からの受信部10Dを介する計測データ(室内温度の計測値tpv)を入力とし、またインタフェース10Fを介して設定される室内温度の設定値tspを入力とし、RAM10Bにアクセスしながら、記憶装置10Cに格納されているプログラムに従って動作する。
記憶装置10Cには、本実施の形態特有のプログラムとして、隣接する空調制御エリア1のVAVコントローラ10に対して吹出支援要求を送信したり、隣接する空調制御エリア1のVAVコントローラ10からの吹出支援要求を受けてそのエリアへの調和空気の吹き出しを支援する吹出支援プログラムが格納されている。この吹出支援プログラムは、例えばCD−ROMなどの記録媒体に記録された状態で提供され、この記録媒体から読み出されて記憶装置10Cにインストールされている。
以下、図4および図5に示すフローチャートを参照して、記憶装置10Cに格納された吹出支援プログラムに従ってVAVコントローラ10のCPU10Aが実行する処理動作について説明する。
なお、この例では、空調制御エリア1−2における空調負荷が増大し、VAVユニット9−2の自己用吹出口9aのダンパDPの開度を最大にしても、すなわちVAVユニット9−2からの空調制御エリア1−2への調和空気の吹出量を最大にしても、空調制御エリア1−2の空調負荷を解消することができない制御状態にあるものとする。
VAVコントローラ10−2のCPU10Aは、VAVユニット9−2による調和空気の吹出量の制御状態を監視し、自己の空調制御エリア1−2の空調負荷を解消できない制御状態に陥ったと判断すると(図4:ステップS101のYES)、隣接する空調制御エリア1−1,1−3のVAVコントローラ10−1,10−3に対し、通信ライン8を介して吹出支援要求を送信する(ステップS102)。
隣接する空調制御エリア1−1のVAVコントローラ10−1のCPU10Aは、空調制御エリア1−2のVAVコントローラ10−2からの吹出支援要求を受けて(図5:ステップS201のYES)、VAVユニット9−1による調和空気の吹出量の制御状態が自己の空調制御エリア1−1の空調負荷を賄い得る余力のある状態であるか否かを判断する(ステップS202)。すなわち、VAVユニット9−1の自己用吹出口9aのダンパDPの開度が最大となっておらず、開度制御に余裕があるか否かを判断する。
ここで、VAVユニット9−1の自己用吹出口9aのダンパDPの開度制御に余裕があれば、自己のVAVユニット9−1による調和空気の吹出量の制御状態が余力のある状態であると判断し(ステップS202のYES)、VAVユニット9−1の供給し得る調和空気の吹出量の総量から現在の調和空気の吹出量を差し引いて余力風量を求める(ステップS203)。そして、この余力風量に所定の係数α(この例では、α=0.8)を乗じ、支援風量を求める(ステップS204)。
そして、VAVユニット9−1へ指令を送り、支援用吹出口9cのダンパDPを開き、吹出支援要求の送信元の空調制御エリア1−2へ向けて、支援風量の送風を行う(ステップS205)。
これにより、自己用吹出口9aからの自己の空調制御エリア1−1への調和空気の送風に加え、支援用吹出口9cからの隣接する空調制御エリア1−2への調和空気の送風が行われ(図6参照)、VAVユニット9−1の支援用吹出口9cから吹き出される調和空気が空調制御エリア1−2における空調負荷の解消に貢献する。
隣接する空調制御エリア1−3のVAVコントローラ10−3のCPU10Aも、空調制御エリア1−1のVAVコントローラ10−1のCPU10Aと同様に、空調制御エリア1−2のVAVコントローラ10−2からの吹出支援要求を受けて(図5:ステップS201のYES)、VAVユニット9−3による調和空気の吹出量の制御状態が自己の空調制御エリア1−3の空調負荷を賄い得る余力のある状態であるか否かを判断する(ステップS202)。
ここで、VAVユニット9−3の自己用吹出口9aのダンパDPの開度制御に余裕があれば、自己のVAVユニット9−3による調和空気の吹出量の制御状態が余力のある状態であると判断し(ステップS202のYES)、VAVユニット9−3の供給し得る調和空気の吹出量の総量から現在の調和空気の吹出量を差し引いて余力風量を求める(ステップS203)。そして、この余力風量に所定の係数α(この例では、α=0.8)を乗じ、支援風量を求める(ステップS204)。
そして、VAVユニット9−3へ指令を送り、支援用吹出口9bのダンパDPを開き、吹出支援要求の送信元の空調制御エリア1−2へ向けて、支援風量の送風を行う(ステップS205)。
これにより、自己用吹出口9aからの自己の空調制御エリア1−1への調和空気の送風に加え、支援用吹出口9bからの隣接する空調制御エリア1−2への調和空気の送風が行われ(図6参照)、VAVユニット9−3の支援用吹出口9bから吹き出される調和空気が空調制御エリア1−2における空調負荷の解消に貢献する。
このようにして、実施の形態1では、自己の空調制御エリア1(1−2)の空調負荷を解消できない制御状態に陥った場合、隣接する空調制御エリア1(1−1,1−2)のVAVユニット9(9−1,9−3)からの調和空気の支援を受けて、空調機7からの調和空気の能力アップを図ることなく、自己の空調制御エリア1(1−2)の空調負荷を解消することが可能となり、省エネルギーと制御の安定性を実現することができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態1では、VAVユニット9に自己用吹出口9aに加えて、支援用吹出口9b〜9eを設けるようにした。これに対し、実施の形態2では、図7に示すように、VAVユニット9に、調和空気の吹出方向を回転させて全方向に切り替えることが可能な唯一の吹出口9Aを設ける。通常、吹出口9Aの調和空気の吹出方向は自己の空調制御エリア1に向けられ、吹出口9A内のダンパDPの開度制御が行われる。この場合、VAVユニット9の吹出口は1台につき1個で済み、実施の形態1のように複雑な構造とはならない。
この実施の形態2でも、図1において、空調制御エリア1−2における空調負荷が増大し、VAVユニット9−2の吹出口9AのダンパDPの開度を最大にしても、すなわちVAVユニット9−2からの空調制御エリア1−2へ向けての調和空気の吹出量を最大にしても、空調制御エリア1−2の空調負荷を解消することができない制御状態にあるものとする。
VAVコントローラ10−2のCPU10Aは、VAVユニット9−2による調和空気の吹出量の制御状態を監視し、自己の空調制御エリア1−2の空調負荷を解消できない制御状態に陥ったと判断すると(図4:ステップS101のYES)、隣接する空調制御エリア1−1,1−3のVAVコントローラ10−1,10−3に対し、通信ライン8を介して吹出支援要求を送信する(ステップS102)。
隣接する空調制御エリア1−1のVAVコントローラ10−1のCPU10Aは、空調制御エリア1−2のVAVコントローラ10−2からの吹出支援要求を受けて(図8:ステップS301のYES)、VAVユニット9−1による調和空気の吹出量の制御状態が自己の空調制御エリア1−1の空調負荷を賄い得る余力のある状態であるか否かを判断する(ステップS302)。すなわち、調和空気の吹出方向が空調制御エリア1−1へ向けられているVAVユニット9−1の吹出口9AのダンパDPの開度が最大となっておらず、開度制御に余裕があるか否かを判断する。
ここで、VAVユニット9−1の吹出口9AのダンパDPの開度制御に余裕があれば、自己のVAVユニット9−1による調和空気の吹出量の制御状態が余力のある状態であると判断し(ステップS302のYES)、VAVユニット9−1の供給し得る調和空気の吹出量の総量から現在の調和空気の吹出量を差し引いて余力風量を求める(ステップS303)。そして、この余力風量に所定の係数α(この例では、α=0.8)を乗じ、支援風量を求める(ステップS304)。
そして、VAVユニット9−1へ指令を送り、吹出口9AのダンパDPを全開(最大開度)とし、「支援風量/(自己の要求風量+支援風量)」の割合分だけ、吹出口9Aの調和空気の吹出方向を吹出支援要求の送信元の空調制御エリア1−2へ向ける(ステップS305)。
これにより、所定の時間の中で、自己の空調制御エリア1−1の空調負荷を解消するのに必要な時間分は吹出口9Aの調和空気の吹出方向が自己の空調制御エリア1−1に向けられ、所定時間中の残り時間分は吹出口9Aの調和空気の吹出方向が隣接する空調制御エリア1−2に向けられ(図9参照)、VAVユニット9−1の吹出口9Aから空調制御エリア1−2へ向けて時分割で吹き出される調和空気が空調制御エリア1−2における空調負荷の解消に貢献する。
隣接する空調制御エリア1−3のVAVコントローラ10−3のCPU10Aも、空調制御エリア1−1のVAVコントローラ10−1のCPU10Aと同様に、空調制御空調制御エリア1−2のVAVコントローラ10−2からの吹出支援要求を受けて(図8:ステップS301のYES)、自己のVAVユニット9−3による調和空気の吹出量の制御状態が自己の空調制御エリア1−3の空調負荷を賄い得る余力のある状態であるか否かを判断する(ステップS302)。
ここで、VAVユニット9−3の吹出口9AのダンパDPの開度制御に余裕があれば、自己のVAVユニット9−1による調和空気の吹出量の制御状態が余力のある状態であると判断し(ステップS302のYES)、VAVユニット9−3の供給し得る調和空気の吹出量の総量から現在の調和空気の吹出量を差し引いて余力風量を求める(ステップS303)。そして、この余力風量に所定の係数α(この例では、α=0.8)を乗じ、支援風量を求める(ステップS304)。
そして、VAVユニット9−3へ指令を送り、吹出口9AのダンパDPを全開(最大開度)とし、「支援風量/(自己の要求風量+支援風量)」の割合分だけ、吹出口9Aの調和空気の吹出方向を吹出支援要求の送信元の空調制御エリア1−2へ向ける(ステップS305)。
これにより、所定の時間の中で、自己の空調制御エリア1−3の空調負荷を解消するのに必要な時間分は吹出口9Aの調和空気の吹出方向が自己の空調制御エリア1−3に向けられ、所定時間中の残り時間分は吹出口9Aの調和空気の吹出方向が隣接する空調制御エリア1−2に向けられ(図9参照)、VAVユニット9−3の吹出口9Aから空調制御エリア1−2へ向けて時分割で吹き出される調和空気が空調制御エリア1−2における空調負荷の解消に貢献する。
このようにして、実施の形態2では、自己の空調制御エリア1(1−2)の空調負荷を解消できない制御状態に陥った場合、隣接する空調制御エリア1(1−1,1−2)のVAVユニット9(9−1,9−3)からの調和空気の支援を受けて、空調機7からの調和空気の能力アップを図ることなく、自己の空調制御エリア1(1−2)の空調負荷を解消することが可能となり、省エネルギーと制御の安定性を実現することができる。
〔実施の形態3〕
実施の形態1では、余力風量に所定の係数αを乗じて支援風量を求め、この支援風量をそのまま吹出支援要求の送信元の空調制御エリアへ振り向けるものとした。これに対し、実施の形態3では、隣接エリアの支援可能な風量(支援可能風量)を合計して総支援可能風量を求め、この総支援可能風量と空調負荷を解消するために必要な調和空気の不足量(吹出支援要求風量)とを比較し、支援可能風量を上限とする適切な量の調和空気を要求風量として各隣接エリアに割り当てるものとする。これにより、適切な量の調和空気が隣接エリアに支援風量として振り向けられ、また 自己のエリアへの調和空気の制御も継続して行われ、制御が安定するものとなる。
以下、自己用吹出口9aと支援用吹出口9b〜9eを設けたVAVユニット9(図2)を用いた場合を実施の形態3Aとして、調和空気の吹出方向を全方向に切り替えることが可能な吹出口9Aを設けたVAVユニット9を用いた場合を実施の形態3Bとして、その処理動作を説明する。
なお、この例においても、図1において、空調制御エリア1−2における空調負荷が増大し、VAVユニット9−2からの空調制御エリア1−2へ向けての調和空気の吹出量を最大にしても、空調制御エリア1−2の空調負荷を解消することができない制御状態にあるものとする。
〔実施の形態3A〕
VAVコントローラ10−2のCPU10Aは、VAVユニット9−2による調和空気の吹出量の制御状態を監視し、自己の空調制御エリア1−2の空調負荷を解消できない制御状態に陥ったと判断すると(図4:ステップS101のYES)、隣接する空調制御エリア1−1,1−3のVAVコントローラ10−1,10−3に対し、通信ライン8を介して吹出支援要求を送信する(ステップS102)。
隣接する空調制御エリア1−1のVAVコントローラ10−1のCPU10Aは、空調制御エリア1−2のVAVコントローラ10−2からの吹出支援要求を受けて(図10:ステップS401のYES)、VAVユニット9−1による調和空気の吹出量の制御状態が自己の空調制御エリア1−1の空調負荷を賄い得る余力のある状態であるか否かを判断する(ステップS402)。
ここで、VAVユニット9−1の自己用吹出口9aのダンパDPの開度制御に余裕があれば、自己のVAVユニット9−1による調和空気の吹出量の制御状態が余力のある状態であると判断し(ステップS402のYES)、VAVユニット9−1の供給し得る調和空気の吹出量の総量から現在の調和空気の吹出量を差し引いて余力風量を求める(ステップS403)。そして、この余力風量に所定の係数α(この例では、α=0.8)を乗じて支援可能風量を求め(ステップS404)、この支援可能風量を吹出支援要求の送信元のVAVコントローラ10−2に送信する(ステップS405)。
隣接する空調制御エリア1−3のVAVコントローラ10−3のCPU10Aも、空調制御エリア1−1のVAVコントローラ10−1のCPU10Aと同様に、空調制御エリア1−2のVAVコントローラ10−2からの吹出支援要求を受けて(図10:ステップ401のYES)、自己のVAVユニット9−3による調和空気の吹出量の制御状態が自己の空調制御エリア1−3の空調負荷を賄い得る余力のある状態であるか否かを判断する(ステップS402)。
ここで、VAVユニット9−3の自己用吹出口9aのダンパDPの開度制御に余裕があれば、自己のVAVユニット9−3による調和空気の吹出量の制御状態が余力のある状態であると判断し(ステップS402のYES)、VAVユニット9−3の供給し得る調和空気の吹出量の総量から現在の調和空気の吹出量を差し引いて余力風量を求める(ステップS403)。そして、この余力風量に所定の係数α(この例では、α=0.8)を乗じて支援可能風量を求め(ステップS404)、この支援可能風量を吹出支援要求の送信元のVAVコントローラ10−2に送信する(ステップS405)。
VAVコントローラ10−2のCPU10Aは、VAVコントローラ10−1および10−3からの支援可能風量を受信すると(図11:ステップS501のYES)、その受信した支援可能風量を加算し(ステップS502〜S506)、その合計値を隣接エリアからの総支援可能風量として求める。この例では、支援可能風量の受信数を支援可能数nとし(ステップS502)、k=1とし(ステップS503)、k>nとなるまで(ステップS504のYES)、k=k+1としながら(ステップS506)、支援可能風量を加算して行く(ステップS505)。これにより、VAVコントローラ10−1からの支援可能風量とVAVコントローラ10−2からの支援可能風量とが加算され、その合計値が隣接エリアからの総支援可能風量として求められる。
次に、VAVコントローラ10−2のCPU10Aは、自己の空調制御エリア1−2の空調負荷を解消するために必要な調和空気の不足量を吹出支援要求風量として求め(ステップS507)、この吹出支援要求風量と総支援可能風量とを比較する(ステップS508)。
ここで、総支援可能風量が吹出支援要求風量以上であれば(ステップS508のYES)、VAVコントローラ10−1および10−3からの支援可能風量で吹出支援要求風量を按分してその隣接エリアに割り当てる要求風量を求め、この求めた要求風量をVAVコントローラ10−1および10−3へ返信する(ステップS509)。
なお、吹出支援要求風量が総支援可能風量を超えていれば(ステップS508のNO)、空調機コントローラ7に能力アップを要求する(ステップS510)。
VAVコントローラ10−1のCPU10Aは、VAVコントローラ10−2から要求風量が返信されてくると(図10:ステップS406のYES)、VAVユニット9−1へ指令を送り、支援用吹出口9cのダンパDPを開き、吹出支援要求の送信元の空調制御エリア1−2へ向けて、要求風量の送風を行う(ステップS408)。
VAVコントローラ10−3のCPU10Aは、VAVコントローラ10−2から要求風量が返信されてくると(図10:ステップS406のYES)、VAVユニット9−3へ指令を送り、支援用吹出口9bのダンパDPを開き、吹出支援要求の送信元の空調制御エリア1−2へ向けて、要求風量の送風を行う(ステップS408)。
なお、VAVコントローラ10−1,10−3のCPU10Aは、所定時間が経過してもVAVコントローラ10−2から要求風量が送信されてこない場合(ステップS407のYES)、吹出支援処理を終了する。
〔実施の形態3B〕
実施の形態3Bにおいて、VAVコントローラ10−1,10−3のCPU10Aは、VAVコントローラ10−2から要求風量(隣接エリアからの要求風量)が返送されてくると(図12:ステップS606のYES)、VAVユニット9−1,9−3へ指令を送り、吹出口9A,9AのダンパDPを全開(最大開度)とし、「隣接エリアからの要求風量/(自己の要求風量+隣接エリアからの要求風量)」の割合分だけ、吹出口9A,9Aの調和空気の吹出方向を吹出支援要求の送信元の空調制御エリア1−2へ向ける(ステップS608)。それ以外の処理動作は実施の形態3Aと同じであるのでその説明は省略する。
〔実施の形態4〕
実施の形態1〜3では、吹出支援要求の送信元の空調制御エリア1−2へ向けて、隣接する空調制御エリア1−1,1−3のVAVユニット9−1,9−2からの調和空気の吹出量を増大するようにした。しかし、本発明では、必ずしも吹出支援要求の送信元の空調制御エリア1−2へ向けての調和空気を増大しなくてもよい。
例えば、図13に示すように、空調制御エリア1−2のVAVコントローラ10−2から吹出支援要求を受けた場合、吹出支援要求の送信元の空調制御エリア1−2へ向けてではなく、自己の空調制御エリア1−1,1−3へ向けての調和空気を増大させるようにしてもよい。
この場合、空調制御エリア1−2と空調制御エリア1−1,1−3とは間仕切を設けることなく隣接しているので、空調制御エリア1−1,1−2において増大された調和空気が空調制御エリア1−2へ流れ、空調制御エリア1−2における空調負荷を解消する方向に作用する。
また、上述した実施の形態1〜4では、空調制御空間Sを間仕切のない3つの領域S1,S2,S3に区分し、この区分した領域S1,S2,S3を空調制御エリア1−1,1−2,1−3としたが、空調制御エリア1の数は3つに限られるものではない。例えば、図14にその平面図を示すように、空調制御エリア1を5つとするようにしてもよい。この場合、中央の空調制御エリア1−2では、周囲の4つの空調制御エリア1−2,1−3,1−4,1−5から調和空気の支援を受けることができる。
また、上述した実施の形態1〜4において、VAVコントローラ10をワイヤレス化してもよい。VAVコントローラ10をワイヤレス化すると、受信した電波の強度によって相互の位置を検出することが可能であり、VAVコントローラ10同士の隣接関係を予め設定することなく、隣接するVAVコントローラ10を自動的に検出して、調和空気の支援を仰ぐことができるようになる。
参考として、図15に、上述した実施の形態におけるVAVコントローラ10の要部の機能ブロック図を示す。空調コントローラ10(10−1)は受信手段101と制御手段102とを備えている。制御手段102には吹出支援要求送信手段103と吹出支援手段104が設けられている。
吹出支援要求送信手段103は、自己のVAVユニット9(9−1)による調和空気の吹出量の制御状態を監視し、自己の空調制御エリア1(1−1)の空調負荷を解消することができない制御状態に陥った場合、隣接する空調制御エリア1(1−2)のVAVコントローラ10(10−2)に対して吹出支援要求を送信する。
吹出支援手段104は、隣接する空調制御エリア1(1−2)のVAVコントローラ10(10−2)からの吹出支援要求を受けて、自己のVAVユニット9(9−1)による調和空気の吹出量の制御状態が自己の空調制御エリア1(1−1)の空調負荷を賄い得る余力のある状態であるか否かを判断し、余力のある状態であると判断した場合、その余力の範囲内で吹出支援要求の送信元の空調制御エリア1(1−2)へ向けての自己のVAVユニット9(9−1)からの調和空気の吹出量を増大する。この吹出支援要求送信手段103および吹出支援手段104はCPU10Aの処理機能として実現される。
本発明に係るVAV制御システムの一実施の形態の概略を示す構成図である。 実施の形態1のVAV制御システムで用いるVAVユニットの吹出部の構成を概略的に示す図である。 VAVコントローラのハードウェア構成の概略を示す図である。 VAVコントローラのCPUが実行する吹出支援プログラムに従う吹出支援要求の送信処理動作を示すフローチャートである。 VAVコントローラのCPUが実行する吹出支援プログラムに従う隣接エリアへの支援風量の送風処理動作を示すフローチャート(実施の形態1)である。 実施の形態1において空調負荷を解消できない制御状態に陥ったエリアへの隣接エリアからの調和空気の支援状況を示す図である。 実施の形態2のVAV制御システムで用いるVAVユニットの吹出部の構成を概略的に示す図である。 VAVコントローラのCPUが実行する吹出支援プログラムに従う隣接エリアへの支援風量の送風処理動作を示すフローチャート(実施の形態2)である。 実施の形態2において空調負荷を解消できない制御状態に陥ったエリアへの隣接エリアからの調和空気の支援状況を示す図である。 VAVコントローラのCPUが実行する吹出支援プログラムに従う隣接エリアへの支援可能風量の送風処理動作を示すフローチャート(実施の形態3A)である。 VAVコントローラのCPUが実行する吹出支援プログラムに従う隣接エリアへの要求風量の返送処理動作を示すフローチャート(実施の形態3A、3B)である。 VAVコントローラのCPUが実行する吹出支援プログラムに従う隣接エリアへの支援可能風量の送風処理動作を示すフローチャート(実施の形態3B)である。 実施の形態4において空調負荷を解消できない制御状態に陥ったエリアへの隣接エリアからの調和空気の支援状況を示す図である。 空調制御エリア1を5つとした場合の調和空気の支援状況を例示する図である。 VAVコントローラの要部の機能ブロック図である。 本発明の基本例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の変形例を説明するためのシーケンス図である。 従来のVAV制御システムの概略を示す図である。
符号の説明
1(1−1〜1−5)…空調制御エリア、2…空調機、3…ダクト、5(5−1〜5−3)…無線センサ、7(7−1〜7−3)…VAVコントローラ、8…通信ライン、9(9−1〜9−3)…VAVユニット、9a…自己用吹出口、9b〜9e…支援用吹出口、9A…吹出口、DP…ダンパ、10(10−1〜10−3)…VAVコントローラ、7A…CPU、7B…RAM、7C…記憶装置、7D…受信部、7E〜7G…インタフェース、101…受信手段、102…制御手段、103…吹出支援要求手段、104…吹出支援手段、S…空調制御空間、S1,S2,S3…領域(区分された領域)。

Claims (5)

  1. 空調機と、この空調機からの調和空気を導くダクトと、このダクトからの空調制御エリアへの調和空気の吹出部に設けられたVAVユニットと、このVAVユニットによる調和空気の吹出量を前記空調制御エリアの空調負荷に基づいて制御するVAVコントローラとを備え、前記VAVユニットおよび前記VAVコントローラが付設された前記空調制御エリアが間仕切を設けることなく隣接して複数存在するVAV制御システムにおいて、
    前記各VAVコントローラは、
    自己のVAVユニットによる調和空気の吹出量の制御状態を監視し、自己の空調制御エリアの空調負荷を解消することができない制御状態に陥った場合、隣接する空調制御エリアのVAVコントローラに対して吹出支援要求を送信する吹出支援要求送信手段と、
    隣接する空調制御エリアのVAVコントローラからの前記吹出支援要求を受けて、自己のVAVユニットによる調和空気の吹出量の制御状態が自己の空調制御エリアの空調負荷を賄い得る余力のある状態であるか否かを判断し、余力のある状態であると判断した場合、その余力の範囲内で自己のVAVユニットからの調和空気の吹出量を増大する吹出支援手段と
    を備えることを特徴とするVAV制御システム。
  2. 請求項1に記載されたVAV制御システムにおいて、
    前記各VAVコントローラの吹出支援手段は、
    隣接する空調制御エリアのVAVコントローラからの前記吹出支援要求を受けて、自己のVAVユニットによる調和空気の吹出量の制御状態が余力のある状態であると判断した場合、その余力の範囲内で前記吹出支援要求の送信元の空調制御エリアへ向けての自己のVAVユニットからの調和空気の吹出量を増大する
    ことを特徴とするVAV制御システム。
  3. 請求項2に記載されたVAV制御システムにおいて、
    前記各VAVユニットは、
    自己の空調制御エリアに向けての調和空気の吹出口と、隣接する空調制御エリアに向けての調和空気の吹出口とを備え、
    前記各VAVコントローラの吹出支援手段は、
    隣接する空調制御エリアのVAVコントローラからの前記吹出支援要求を受けて、自己のVAVユニットによる調和空気の吹出量の制御状態が余力のある状態であると判断した場合、前記吹出支援要求の送信元の空調制御エリアへ向けての自己のVAVユニットの調和空気の吹出口を開き、この吹出口から支援用の調和空気を吹き出す
    ことを特徴とするVAV制御システム。
  4. 請求項2に記載されたVAV制御システムにおいて、
    前記各VAVユニットは、
    自己の空調制御エリアおよび自己の空調制御エリアに隣接する空調制御エリアにその調和空気の吹出方向を切り替え可能な吹出口を備え、
    前記各VAVコントローラの吹出支援手段は、
    隣接する空調制御エリアのVAVコントローラからの前記吹出支援要求を受けて、自己のVAVユニットによる調和空気の吹出量の制御状態が余力のある状態であると判断した場合、自己のVAVユニットの吹出口を全開とし、その吹出口からの調和空気の吹出方向を自己の空調制御エリアおよび前記吹出支援要求の送信元の空調制御エリアへ時分割で切り替える
    ことを特徴とするVAV制御システム。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載されたVAV制御システムにおいて、
    前記各VAVコントローラの吹出支援手段は、
    隣接する空調制御エリアのVAVコントローラからの前記吹出支援要求を受けて、自己のVAVユニットによる調和空気の吹出量の制御状態が余力のある状態であると判断した場合、その余力の範囲内で定められる支援可能風量を前記吹出支援要求の送信元のVAVコントローラに送信し、この支援可能風量に応えて前記吹出支援要求の送信元のVAVコントローラから返送されてくる要求風量を受信し、この受信した要求風量分だけ自己のVAVユニットからの調和空気の吹出量を増大し、
    前記各VAVコントローラの吹出支援要求送信手段は、
    隣接する空調制御エリアのVAVコントローラからの前記支援可能風量を受信し、この受信した支援可能風量を加算して求められる総支援可能風量と自己の空調制御エリアの空調負荷を解消するために必要な調和空気の不足量とから、前記受信した支援可能風量毎にその支援可能風量を上限とする要求風量を求め、この求めた要求風量を前記支援可能風量を送信してきたVAVコントローラに返送する
    ことを特徴とするVAV制御システム。
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