JPH10132363A - 空調システム装置 - Google Patents

空調システム装置

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JPH10132363A
JPH10132363A JP8282506A JP28250696A JPH10132363A JP H10132363 A JPH10132363 A JP H10132363A JP 8282506 A JP8282506 A JP 8282506A JP 28250696 A JP28250696 A JP 28250696A JP H10132363 A JPH10132363 A JP H10132363A
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JP
Japan
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air
indoor
average
temperature
air conditioning
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Application number
JP8282506A
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English (en)
Inventor
Katsuaki Yamagishi
勝明 山岸
Yukio Kiguchi
行雄 木口
Norihiko Nakatsugawa
憲彦 中津川
Masahiko Sasaki
雅彦 佐々木
Masaki Imamura
正樹 今村
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各空調装置に主と従の関係を持たせることな
く各空調装置を協調動作させることができ、これにより
特定の空調装置の制御負荷が増大するようなことなく、
各空調装置を標準化できる空調システム装置を提供す
る。 【解決手段】 室内機30と室外機40からなる空調ユ
ニット20およびこの空調ユニット20にダクトを介し
て接続された複数のサプライユニット50を有し、空調
ユニット20から吹出される空調用空気を各サプライユ
ニット50から複数の被空調室に供給するとともに、そ
れぞれが単独に制御機能を有する複数台の空調装置と、
これら空調装置の全体を制御するセンタリモコン90
と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調用空気をダ
クトにより被空調室に供給する空調システム装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】室内機と室外機からなる空調ユニットに
ダクトを介して複数のサプライユニットを接続し、空調
ユニットで作られる空調用空気をダクトおよび各サプラ
イユニットにより被空調室に供給する空調装置がある。
この空調装置の制御回路の例を図5に示す。
【0003】1は空調ユニットで、室内機2と室外機6
からなる。室内機2は、室内制御器3とファンモータタ
ップ切換リレー4を有するとともに、リモートコントロ
ール式の操作器であるセンタリモコン5を付属して備え
る。室外機6は、室外制御器7とインバータ8を有す
る。
【0004】ファンモータタップ切換リレー4は、室内
ファンの各速度タップに対する通電を切換える。この切
換により、室内ファンの風量を調節することができる。
センタリモコン5は、運転条件等を設定するためのいわ
ゆるリモコン機能のみを持ち、制御機能は持っていな
い。
【0005】インバータ8は、圧縮機の駆動電力を出力
するもので、出力周波数が可変である。この出力周波数
の変化により、圧縮機の回転速度(容量)を変えること
ができる。
【0006】また、予め定められた数のサプライユニッ
ト9が空調ユニット1の室内機2に接続される。各サプ
ライユニット9は、サプライ制御器10およびVAVダ
ンパ(風量可変ダンパ)11を有するとともに、リモー
トコントロール式の操作器である個室リモコン12を付
属して備え、空調対象の各部屋に設置される。
【0007】VAVダンパ11の開度変化により、各部
屋への空調用空気の供給量を調節することができる。個
室リモコン12は、運転条件等を設定するためのいわゆ
るリモコン機能のみを持ち、制御機能は持っていない。
【0008】上記室内制御器3は、装置全体を制御する
中央制御器として機能するもので、各部屋の温度および
設定温度を処理し、その処理結果に応じて、各サプライ
ユニット9に対しダンパ開度を指令するとともに、室外
機6に対し圧縮機の回転速度を指令する。
【0009】このような、空調装置を家の一部の複数の
部屋(たとえば一階部分)に取付けた後、新たな空調装
置を他の複数の部屋部分(二階部分)に取付けることが
ある。このような場合、最初の空調装置と新たな空調装
置はそれぞれが個別に制御動作する。
【0010】しかしながら、一件の家に複数台の空調装
置を取付ける場合、家全体が一つの空間であることを考
慮すれば、各空調装置が個別に動作するよりも協調動作
する方が最適な空調が可能である。
【0011】そこで、複数台の空調装置のうち、一台を
主とし、それ以外を従として、それぞれが相互に通信
し、主の空調装置の室内機によりデータを処理し、その
結果に基づき従の空調装置に制御動作指令を送信し、す
べての空調装置の機器を一括的に制御することが考えら
れる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】複数台の空調装置のう
ち、一台を主とし、それ以外を従とする場合、主及び従
の空調装置をそれぞれ別に製造、販売、及び使用者は購
入する必要がある。このような面倒を避けるためにすべ
ての空調装置を標準化し、いずれの室内機の制御器にも
主又は従になれる制御機能を組込んでおき、設置時にそ
れぞれ主と従を適宜に設定することが考えられる。
【0013】この場合、空調装置としてはそのすべてを
標準化できることになるが、主となった場合の大きい制
御負荷を想定して、その制御負荷を賄えるだけの能力の
制御器(高機能のCPU等)を室内機に組込んでおく必
要が生じる。
【0014】このような大きな制御負荷に対応した制御
器を組込んでおくことは、空調装置が簡単な制御を行う
だけの従となった場合、過剰な設備となる。この発明は
上記の事情を考慮したもので、各空調装置に主と従の関
係を持たせることなく各空調装置を協調動作させること
ができ、これにより特定の空調装置の制御負荷が増大す
るようなことなく、各空調装置を標準化できることを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明の空調システ
ム装置は、室内機と室外機からなる空調ユニットにダク
トを介して複数のサプライユニットを接続し、空調ユニ
ットの空調用空気を各サプライユニットから複数の被空
調室に供給するとともに、それぞれが単独に制御機能を
有する複数台の空調装置と、これら空調装置の全体を制
御する中央制御器と、を備える。
【0016】第2の発明の空調システム装置は、第1の
発明において、室内機は室内制御器、室外機は室外制御
器、サプライユニットはサプライ制御器を有し、室内制
御器と室外制御器とがシリアル信号ライン接続され、室
内制御器、サプライ制御器、および中央制御器が相互に
バスライン接続されている。
【0017】第3の発明の空調システム装置は、第1ま
たは第2の発明において、中央制御器は、各被空調室の
室内温度から各被空調室の平均室内温度を求め、当該中
央制御器で設定される温度および各サプライユニットで
設定される温度に応じて各被空調室の目標室内温度を求
め、その各目標室内温度から各被空調室の平均目標室内
温度を求め、求めた各目標室内温度を各サプライユニッ
トに送って各サプライユニットの風量調節を行わせると
ともに、求めた平均室内温度および平均目標室内温度を
各空調ユニットに送って各空調ユニットの空調能力制御
および送風量制御を行わせる。
【0018】第4の発明の空調システム装置は、第3の
発明において、各空調ユニットは、中央制御器から送ら
れる平均室内温度と平均目標室内温度との差に応じて空
調能力を制御するとともに、冷房時は、対応する各被空
調室の室内温度と目標室内温度との差の最高値が他の複
数の被空調室の室内温度と目標室内温度との差の平均値
より所定値以上高いとき、空調能力制御のための平均室
内温度と平均目標室内温度との差を補正し、暖房時は、
対応する各被空調室の目標室内温度と室内温度との差の
最高値が他の複数の被空調室の目標室内温度と室内温度
との差の平均値より高いとき、空調能力制御のための平
均室内温度と平均目標室内温度との差を補正する。
【0019】第5の発明の空調システム装置は、第3の
発明において、各空調ユニットは、第1室内ファンおよ
び第2室内ファンを備え、中央制御器から送られる平均
室内温度と平均目標室内温度との差に応じて両室内ファ
ンの送風量を制御するとともに、両室内ファンの回転数
差が所定値以上になると、回転数の小さい側の室内ファ
ンの回転数を増加方向に補正し、回転数の大きい側の室
内ファンの回転数を減少方向に補正する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。図1において、20は空調
ユニットで、室内機30と室外機40からなり、空調用
空気を作り、それを室内機30から吹出す。室内機30
は室内制御器31を有し、室外機40は室外制御器41
を有し、両制御器31,41がシリアル信号ライン21
により接続される。
【0021】室内制御器31には、室内ファン(2台)
32、室内温度センサ33、熱交換器温度センサ(2
個)34、室内湿度センサ35などが接続される。な
お、室内制御器31と室内ファン32との接続間には、
室内ファン32の速度を切換えるためのファンモータタ
ップ切換リレー(図示しない)が介在される。
【0022】室外制御器41には、圧縮機42、室外フ
ァン43、外気温度センサ44、熱交換器温度センサ4
5などが接続される。なお、室外制御器41と圧縮機4
2との接続間には、圧縮機42の回転速度(容量)を可
変するためのインバータ(図示しない)が介在される。
【0023】この空調ユニット20が、複数台たとえば
2台設置される。50は被空調室に設置されるサプライ
ユニットで、通風用のダクトを介して上記室内機30の
空気吹出口に接続されており、サプライ制御器51およ
びリモートコントロール式の操作器である個室リモコン
52を有する。
【0024】サプライ制御器51には、VAVダンパ
(風量可変ダンパ)53、ファン54、室内温度センサ
55、受光部56などが接続される。VAVダンパ53
の開度変化により、各部屋への空調用空気の供給量を調
節することができる。
【0025】このサプライユニット50が、複数台たと
えば3台設置される。60は建屋の壁の通風口などに設
置される空調換気ユニットで、空調換気制御器61を有
する。空調換気制御器61には、換気用ファン62が接
続される。
【0026】70はトイレ、洗面所、風呂などに設置さ
れる局所換気扇ユニットで、局所換気扇通信制御器71
を有する。局所換気扇通信制御器71には、換気用ファ
ン72および室内温度センサ73が接続される。
【0027】このように構成された各空調ユニット2
0、各サプライユニット50、空調換気ユニット60、
および各局所換気扇ユニット70が、バスライン80に
より相互に接続される。
【0028】そして、バスライン80に、中央制御器と
してリモートコントロール式の操作器いわゆるセンタリ
モコン90が接続される。センタリモコン90は、運転
条件等を設定するための本来のリモコン機能を持つほか
に、システム全体の制御を賄う。
【0029】これら空調ユニット20、サプライユニッ
ト50、空調換気ユニット60、局所換気扇ユニット7
0、バスライン80、およびセンタリモコン90によ
り、複数台の空調装置を組合せた形の空調システム装置
が構成される。
【0030】センタリモコン90を中心としてどのよう
なデータがやり取りされるかを示したのが図2である。
まず、センタリモコン90は、空調換気ユニット連動制
御、平均室温計算、目標温度設定、平均目標温度計算、
目標温度補正制御、通信異常判定などの機能を備える。
【0031】室内制御器31は、室内ファン32の制
御、室外制御器41に対するHz制御(圧縮機の運転周波
数制御)などの機能を備える。サプライ制御器51は、
ファン54の制御、VAVダンパ53の制御などの機能
を備える。
【0032】空調換気制御器61は、換気用ファン62
のPI制御(フィードバック制御)などの機能を備え
る。Tkは室内機30の吸込空気温度であり、室内温度
センサ33により検知される。Tcは室内機30におけ
る熱交換器の温度で、熱交換器温度センサ34により検
知される。Hcは室内機30の吸込空気湿度であり、室
内湿度センサ35により検知される。Toは外気温度
で、室外機40の外気温度センサ44により検知され
る。
【0033】Taiは各被空調室i (i= 1〜12)の室内温
度で、サプライユニット50の室内温度センサ55によ
り検知される。ΔTsiは各被空調室i (i= 1〜12)にお
ける補正室内温度で、個室リモコン52の設定操作(高
め、標準、低め)に基づいてサプライ制御器51により
決定される。
【0034】Tsci は各被空調室i (i= 1〜12)の目標
室内温度で、センタリモコン90で決定される。Tam4
は被空調室が4室の場合の平均室内温度で、センタリモ
コン90の平均室温計算により求められる。Tscm4は被
空調室が4室の場合の平均目標室内温度で、センタリモ
コン90の平均目標温度計算により求められる。
【0035】つぎに、上記の構成の作用を説明する。セ
ンタリモコン90と各ユニットと間のデータの流れを判
り易いように図3に示している。1台の空調ユニットと
4台のサプライユニット50なる1台の空調装置を示
し、他の空調装置は省略した形となっている。
【0036】各サプライユニット50の室内温度センサ
52により検知されるA〜D室の室内温度Tai(i= 1〜
4 )、および各サプライユニット50に付属の個室リモ
コン52の操作で定められる補正温度ΔTsi(i= 1〜4
)とがセンタリモコン90に送信される。
【0037】センタリモコン90では、以下の演算が実
行され、4室の平均室内温度Tam4、各室の目標室内温
度Tsci (i= 1〜4 )、4室の平均目標室内温度Tscm4
が求められる。
【0038】 Tam4 =(Ta1+Ta2+Ta3+Ta4)/4 Tsci =[センタリモコン設定温度]+ΔTsi+[総補
正温度] Tscm4=(Tsc1 +Tsc2 +Tsc3 +Tsc4 )/4 総補正温度は、冷暖補正、外気温度補正、湿度補正等の
総和であり、室内制御器31からのデータに基づくセン
タリモコン90の演算により求められる。
【0039】求められた各室の目標室内温度Tsci は、
各サプライユニット50に送信される。各サプライユニ
ット50では、室内温度Taiと目標室内温度Tsci との
差に基づいてVAVダンパ53の開度を調節する。
【0040】また、求められた4室の平均室内温度Tam
4 および平均目標室内温度Tscm4は、室内機30に送信
される。室内機30では、平均室内温度Tam4 と平均目
標室内温度Tscm4との差Eに基づき、室外機40におけ
る圧縮機42の運転周波数が決定されるとともに、室内
ファン32のファンモータタップ切換制御が行われる。
【0041】冷房時はE=Tam4 −Tscm4、暖房時はE
=Tscm4−Tam4 である。決定された運転周波数は、Hz
指令として室外機40に送信される。室外機40では、
Hz指令に応じて圧縮機42の運転周波数つまり空調能力
(冷房能力または暖房能力)が制御される。
【0042】実際には、空調ユニット20が2台あっ
て、それぞれの空調ユニット20ごとに、センタリモコ
ン90からの送信データに基づき、サプライユニット5
0の対応台数に応じた同様の空調能力制御が実行され
る。
【0043】なお、運転開始時、各室の室内温度Taiの
立上がり変化が監視され、立上がりが悪い場合は室内機
30において目標温度補正制御が実行される。すなわ
ち、平均室内温度Tam4 と平均目標室内温度Tscm4との
差Eに基づいて圧縮機42の運転周波数が決定される
が、冷房開始時であれば下記の[数1]に示す条件が満
足されるとき、暖房開始時であれば下記の[数2]に示
す条件が満足されるとき、それぞれ室内温度Taiの立上
がりが悪いとの判断の下に、平均室内温度Tam4 と平均
目標室内温度Tscm4との差EがΔTeだけ補正される。
【0044】
【数1】
【0045】
【数2】
【0046】具体的には、冷房時は、各室の室内温度T
aiと目標室内温度Tsci との差(=Tai−Tsci )の最
高値が他の複数室の室内温度Taiと目標室内温度Tsci
との差の平均値より所定値(3度)以上高いとき、差E
がΔTeだけ補正される。
【0047】なお、[数1]において、室内温度Taiと
目標室内温度Tsci との差(=Tai−Tsci )の合計値
が零より小さいという条件は、ほとんどの室の室内温度
Taiは目標室内温度Tsci にほぼ到達したものの、残り
一つの室の室内温度Taiだけまだ目標室内温度Tsci に
到達していないような状態に相当する。
【0048】暖房時は、各室の目標室内温度Tsci と室
内温度Taiとの差(=Tsci −Tai)の最高値が他の複
数室の目標室内温度Tsci と室内温度Taiとの差の平均
値より所定値(3度)以上高いとき、差EがΔTeだけ
補正される。
【0049】なお、[数2]において、目標室内温度T
sci と室内温度Taiとの差(=Tsci −Tai)の合計値
が零より小さいという条件は、ほとんどの室の室内温度
Taiは目標室内温度Tsci にほぼ到達したものの、残り
一つの室の室内温度Taiだけまだ目標室内温度Tsci に
到達していないような状態に相当する。
【0050】一方、室内機30には室内ファン32が2
台ある。A,B室(第1ゾーン)への送風が第1室内フ
ァンによりなされ、C,D室(第2ゾーン)への送風が
第2室内ファンによりなされるとすると、センタリモコ
ン90の下記の演算により、第1室内ファンが賄うA室
とB室の平均室内温度Tam21、第2室内ファンが賄うC
室とD室の平均室内温度Tam22、A室とB室の平均目標
室内温度Tscm21 、C室とD室の平均目標室内温度Tsc
m22 が求められる。
【0051】Tam21=(Ta1+Ta2)/2 Tam22=(Ta3+Ta4)/2 Tscm21 =(Tsc1 +Tsc2 )/2 Tscm22 =(Tsc3 +Tsc4 )/2 求められた平均室内温度Tam21,Tam22および平均目標
室内温度Tscm21 ,Tscm22 は、センタリモコン90か
ら室内機30に送信される。
【0052】室内機30では、平均室内温度Tam21と平
均目標室内温度Tscm21 との差が求められ、その温度差
と図4の風量設定条件との対照により第1室内ファンの
送風量が設定される。さらに、平均室内温度Tam22と平
均目標室内温度Tscm22 との差が求められ、その温度差
と図4の風量設定条件との対照により第2室内ファンの
送風量が設定される。
【0053】風量設定条件において、Lは風量小、M+
は風量中、Hは風量大を表わしている。こうして、2台
の室内ファン32の送風量がそれぞれの空調負荷に対応
する最適な状態に個別に制御される。なお、2台の室内
ファン32の回転数差が大きいときの風量変化を低減す
るため、下記の[表1]に示す条件の風量補正が加えら
れる。
【0054】
【表1】
【0055】たとえば、2台の室内ファン32の回転数
差ΔFanが所定値以上、 200回転未満の範囲では、回転
数の小さい側の室内ファン32の回転数が増加方向に10
回転補正され、回転数の大きい側の室内ファン32の回
転数が減少方向に10回転補正される。
【0056】回転数差ΔFanが 200回転以上、 400回転
未満の範囲では、回転数の小さい側の室内ファン32の
回転数が増加方向に20回転補正され、回転数の大きい側
の室内ファン32の回転数が減少方向に20回転補正され
る。
【0057】このように、センタリモコン90でシステ
ム装置全体を制御する構成としたので、各空調装置に主
と従の関係を持たせることなく各空調装置を協調動作さ
せることができ、これにより特定の空調装置の制御負荷
が増大するようなことなく、各空調装置を標準化でき
る。
【0058】なお、上記実施例において、空調ユニット
20の台数およびサプライユニット50の台数などに限
定はなく、設置する建屋の部屋数や大きさなどに応じて
適宜に設定可能である。その他、この発明は上記実施例
に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々
変形実施可能である。
【0059】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、複
数台の空調装置の全体を制御する中央制御器を設けたの
で、各空調装置に主と従の関係を持たせることなく各空
調装置を協調動作させることができ、これにより特定の
空調装置の制御負荷が増大するようなことなく、各空調
装置を標準化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の制御回路を示すブロック図。
【図2】同実施例におけるセンタリモコンを中心とした
データのやり取りを説明するための図。
【図3】同実施例におけるセンタリモコンと各ユニット
と間のデータの流れを判り易いように示した図。
【図4】同実施例における室内ファンの風量設定条件を
示す図。
【図5】従来装置の制御回路を示すブロック図。
【符号の説明】
20…空調ユニット 30…室内機 40…室外機 50…サプライユニット 60…空調換気ユニット 70…局所換気扇ユニット 90…センタリモコン(中央制御器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中津川 憲彦 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 佐々木 雅彦 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 今村 正樹 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内機と室外機からなる空調ユニットに
    ダクトを介して複数のサプライユニットを接続し、空調
    ユニットの空調用空気を各サプライユニットから複数の
    被空調室に供給するとともに、それぞれが単独に制御機
    能を有する複数台の空調装置と、 これら空調装置の全体を制御する中央制御器と、 を具備したことを特徴とする空調システム装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空調システム装置にお
    いて、 室内機は室内制御器、室外機は室外制御器、サプライユ
    ニットはサプライ制御器を有し、室内制御器と室外制御
    器とがシリアル信号ライン接続され、室内制御器、サプ
    ライ制御器、および中央制御器が相互にバスライン接続
    されていることを特徴とする空調システム装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の空調シ
    ステム装置において、 中央制御器は、各被空調室の室内温度から各被空調室の
    平均室内温度を求め、当該中央制御器で設定される温度
    および各サプライユニットで設定される温度に応じて各
    被空調室の目標室内温度を求め、その各目標室内温度か
    ら各被空調室の平均目標室内温度を求め、求めた各目標
    室内温度を各サプライユニットに送って各サプライユニ
    ットの風量調節を行わせるとともに、求めた平均室内温
    度および平均目標室内温度を各空調ユニットに送って各
    空調ユニットの空調能力制御および送風量制御を行わせ
    ることを特徴とする空調システム装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の空調システム装置にお
    いて、 各空調ユニットは、中央制御器から送られる平均室内温
    度と平均目標室内温度との差に応じて空調能力を制御す
    るとともに、冷房時は、対応する各被空調室の室内温度
    と目標室内温度との差の最高値が他の複数の被空調室の
    室内温度と目標室内温度との差の平均値より所定値以上
    高いとき、空調能力制御のための平均室内温度と平均目
    標室内温度との差を補正し、暖房時は、対応する各被空
    調室の目標室内温度と室内温度との差の最高値が他の複
    数の被空調室の目標室内温度と室内温度との差の平均値
    より高いとき、空調能力制御のための平均室内温度と平
    均目標室内温度との差を補正することを特徴とする空調
    システム装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の空調システム装置にお
    いて、 各空調ユニットは、第1室内ファンおよび第2室内ファ
    ンを備え、中央制御器から送られる平均室内温度と平均
    目標室内温度との差に応じて両室内ファンの送風量を制
    御するとともに、両室内ファンの回転数差が所定値以上
    になると、回転数の小さい側の室内ファンの回転数を増
    加方向に補正し、回転数の大きい側の室内ファンの回転
    数を減少方向に補正することを特徴とする空調システム
    装置。
JP8282506A 1996-10-24 1996-10-24 空調システム装置 Pending JPH10132363A (ja)

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JP8282506A JPH10132363A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 空調システム装置

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ID=17653336

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