JPH10185277A - 空調システム - Google Patents

空調システム

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JPH10185277A
JPH10185277A JP8340699A JP34069996A JPH10185277A JP H10185277 A JPH10185277 A JP H10185277A JP 8340699 A JP8340699 A JP 8340699A JP 34069996 A JP34069996 A JP 34069996A JP H10185277 A JPH10185277 A JP H10185277A
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JP
Japan
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air
air conditioner
heat
amount
personal
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JP8340699A
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English (en)
Inventor
Yuka Yokota
由佳 横田
Makoto Saito
信 斉藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調対象空間内の全ての人に快適環境を提供
すると同時に、その環境を最小エネルギーで実現できる
空調システムを提供することである。 【解決手段】 自らの現在の空調処理熱量の検知手段6
を持ち、かつ空調する空間の部分的な範囲を調節する複
数台のパーソナル空調機3と、自らの現在の空調処理熱
量の検知手段5を持ち、かつ室内の広いエリアの温熱環
境を調節するアンビエント空調機2と、前記複数台のパ
ーソナル空調機3およびアンビエント空調機3のそれぞ
れの運転状況を監視すると共に、個々の空調機自体の現
在の空調処理熱量を遠隔操作できるコントローラ部4と
からなり、すべてのゾーンを所望温度にすると共に、空
調機それぞれの空調エネルギーが互いに影響を及ぼさな
いように個々の処理熱量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】オフィスや列車など多数の人
間が存在する空間において、人が在席する局部的な空間
を在席者の好みの温度にすることが可能な空調システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、例えば特開平6−185757
号公報に記載された従来のパーソナル空調機とアンビエ
ント空調機を併用する空調システムにおける機器構成を
示す配置図である。図において、2はアンビエント空調
機で、室内の天井近くの壁面に設置され、運転中、室内
上部に存在する非居住域Nの空気を吸い込み、排熱およ
び集塵を行って所望状態に調整した空気を、非居住域に
向かって吹き出す機能を有している。所望状態に調整さ
れて吹き出された空気流は、非居住域Nを旋回して循環
する。また、3はパーソナル空調機で、建物躯体と床面
との間の床下空間14に設置され、運転中所望状態に調
整した空気を居住域Mへ吹き出すようにした床下設置空
調機である。前記パーソナル空調機3は床に設けられた
任意個数の吸い込み口15を介して室内空気を吸い込
み、所望状態に調整した空気を床下のダクトが接続され
た吹き出し口16、および前記吹き出し口16に接続さ
れたローパーダクト17を介して居住域の所望位置に吹
き出すようにしている。
【0003】前記吹き出し口16またはおよびローパー
ダクト17から室内へ吹き出された空気は、周囲の物体
と熱交換し塵を伴って自然対流により上昇し、非居住域
Nへ達し、アンビエント空調機2により排熱および集塵
される。なお、前記アンビエント空調機2およびパーソ
ナル空調機3の冷媒配管11は、室外機12に接続され
ている。また、天井の中央下面にはファンを内蔵した旋
回流調整機13が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の空
調システムでは、アンビエント空調機2とパーソナル空
調機3の処理熱量を考慮した運転状態になっていないた
め、空調機同士のエネルギーの干渉が考慮されず、とも
すれば一方で冷房、一方で暖房といった大きなエネルギ
ー損失を招く可能性がある。また、その結果パーソナル
空調機3での処理熱量が不足し、在席者の周辺の快適性
が損なわれる可能性がある。
【0005】本発明は、このような状況を鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、空調対象空間内の
全ての人に快適環境を提供すると同時に、その環境を最
小エネルギーで実現できる空調システムを提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空調シス
テムは、自らの現在の空調処理熱量の検知手段を持ち、
かつ空調する空間の部分的な範囲を制御する複数台のパ
ーソナル空調機と、自らの現在の空調処理熱量の検知手
段を持ち、かつ室内の広いエリアの温熱環境を制御する
アンビエント空調機と、前記複数台のパーソナル空調機
およびアンビエント空調機のそれぞれの運転状況を監視
すると共に、個々の空調機自体の現在の空調処理熱量を
遠隔操作できるコントローラ部とからなり、すべてのゾ
ーンを所望温度にするとともに、空調機それぞれの空調
エネルギーが互いに影響を及ぼさないように個々の処理
熱量を制御するものである。
【0007】また、前記空調する空間内において空調負
荷が生じていないパーソナル空調機が存在するときに
は、アンビエント空調機を停止状態とするものである。
【0008】また、前記パーソナル空調機の全てに空調
負荷が生じたときには、アンビエント空調機を稼働状態
とするものである。
【0009】また、前記パーソナル空調機の処理熱量が
異なるときは、アンビエント空調機はパーソナル空調機
での処理熱量の最も少ないゾーンに合わせて処理熱量を
設定するものである。
【0010】また、前記空調する空間内に暖房負荷と冷
房負荷が混在するときは、前記空調する空間内の各部分
のパーソナル空調機の処理熱量とアンビエント空調機の
処理熱量との差を総計し、その算出処理熱量が最小値を
とるようにアンビエント空調機の処理熱量を決定するも
のである。
【0011】また、前記空調する空間内で冷房負荷と暖
房負荷が混在するときは、空調機特性に応じてアンビエ
ント空調機での処理熱量のバランスを調整するようにし
たものである。
【0012】また、前記空調システムを鉄道等の車両空
間内に適用する際に、各座席毎にパーソナル空調機を設
けると共に在席検知手段を設け、空席のときは座席毎に
配設されたパーソナル空調機を停止するようにしたもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の空調システムの実施の
形態1を適用した空間を示す断面図である。図1におい
て、1は空調する空間で、例えば建物内のオフィス、そ
の他の人間が生活する部屋である。2はアンビエント空
調機で、室内の広いエリアを対象とする全体的な空調が
効率よく実行されるように機能するものであり、室内の
天井へ単数または複数台設置されている。3はパーソナ
ル空調機で、居住者やOA機器が設置されている机部分
等のゾーンを対象とする局部的な範囲を空調するよう
に、単数または複数台が固定または移動可能に設置され
ている。4はコントローラ部で、前記アンビエント空調
機2およびパーソナル空調機3の稼働している各空調機
の処理熱量から室内各部の空調負荷の分布を算出し、各
空調機を遠隔操作して空調機自体の現在の空調処理熱量
を制御する。5はアンビエント空調機処理熱量検知手段
で、稼働しているアンビエント空調機2自体の空調処理
熱量を検知する。6はパーソナル空調機処理熱量検知手
段で、稼働している各パーソナル空調機3自体の処理熱
量を検知する。
【0014】図2は上記のように構成した空調システム
の制御系統を示すブロック図である。図において、複数
のパーソナル空調機3の何れか1台または複数台が、在
席者によりスイッチが入れられ、あるいは居住者の在席
または計算機の発熱などにより稼働を開始すると、a〜
dのそれぞれのゾーンに配置されたパーソナル空調機3
に設置された各パーソナル空調機処理熱量検知手段6は
検知したデータをコントローラ部4へ送信する。また、
アンビエント空調機2の運転状態も同様にアンビエント
空調機処理熱量検知手段5は検知したデータをコントロ
ーラ部4へ送信する。コントローラ部4では、前記デー
タによってそれぞれの運転状況を監視すると共に、個々
の空調機自体の現在の空調処理熱量を遠隔制御する。前
記遠隔制御は、アンビエント空調機2、パーソナル空調
機3の運転状態から、各部分の空調負荷分布算出部7に
おいて室内の空調負荷の分布を算出し、アンビエント空
調機2およびパーソナル空調機3を負荷分布に対応して
適切な運転状態にするように、空調出力配分算出部8か
ら制御信号をアンビエント空調機2およびパーソナル空
調機3へ送信し、空調機全体の合計消費エネルギーが最
小となるようにする。なお、パーソナル空調機3はそれ
ぞれ設定温度が個別に設定できるため、在籍者が各人毎
に好みの温度に調整できる。
【0015】上記のように構成した実施の形態1の動作
について説明する。アンビエント空調機2においては、
アンビエント空調機処理熱量検知手段5およびパーソナ
ル空調機処理熱量検知手段6によって検出したパーソナ
ル空調機3自体の現在の処理熱量に基づき、在籍者の居
場所およびOA機器を配置した場所等のゾーンに対して
必要以上に影響を及ぼさないように空調処理熱量を調整
する。また、各パーソナル空調機3においては、在籍者
の居所およびOA機器を配置した場所等の各ゾーンを所
望の温度にすると共に、複数台が稼働していると否とに
関わりなく、稼働している空調機は他のゾーンに影響を
及ぼさないように、パーソナル空調機処理熱量検知手段
6によって検出したパーソナル空調機3自体の現在の処
理熱量に基づき制御する。この結果、各空調機が室内の
広いエリアおよび設定基準の異なるゾーンにまで影響を
及ぼす状態を発生させないようにすることができる。
【0016】なお、上記において1日の就業時間内であ
っても、使用者の好みで設定温度が変更された場合また
は日射など室内空調負荷が変動した場合などで、各パー
ソナル空調機3の処理熱量が変化した場合には、それに
応じてアンビエント空調機2の運転状態も変化する。す
なわち、在席者の周囲に所望の温熱環境を得るためのパ
ーソナル空調機3の運転状態により、空間全体の空調を
行うアンビエント空調機2の運転状態を決定し、空間の
全域において快適な環境を実現するようにするものであ
る。さらに、パーソナル空調機3の設定温度は、使用者
がそれぞれ好みに応じて設定できるので、例えばオフィ
スなどで在席者が長期間にわたって同一変動がない場合
や、計算機の発熱処理などの場合はあらかじめ設定して
おいてもよい。
【0017】実施の形態2.この実施の形態2において
は、空間1内において空調負荷が生じていない部分が存
在するときには、アンビエント空調機2は停止状態とす
るものである。空間1は外気温が比較的低く、在籍者が
少ない場合などで、OA機器の集中配置などにより、空
調負荷があって、そのために一部のパーソナル空調機3
が稼働したとしても、アンビエント空調機2は停止状態
を維持させる。例えば図3に示すように、空間1内にお
いて3a、3b部分の各ゾーンに冷房負荷が生じたこと
に対してアンビエント空調機2を運転すると、空調負荷
が発生していない3cおよび3dの部分が降温し暖房負
荷が発生したものと擬制され誤作動するのを防止するべ
く、アンビエント空調機2は運転を行わず、対応個所3
a、3bのパーソナル空調機3が冷房運転を行って空調
負荷を処理するようにする。この結果、3c、3dの個
所では空調負荷が生じていず、すなわち冷房負荷が発生
していないにも関わらず冷房処理をしてしまい、逆に3
c、3d部分のパーソナル空調機3に暖房負荷を発生さ
せるような状態が発生するのを防止できる。
【0018】実施の形態3.この実施の形態3において
は、全てのパーソナル空調機3に空調負荷が生じたとき
には、アンビエント空調機2を稼働状態とするものであ
る。例えば外気温の上昇や在席者の増加などにより、図
4に示すように空間1内の3a〜3dの何れの部分にも
冷房負荷が発生し、対応個所の何れのパーソナル空調機
3が冷房運転を開始した場合、パーソナル空調機処理熱
量検知手段6からの信号によりパーソナル空調機3の処
理熱量が増加していることが判断できるので、アンビエ
ント空調機2によっても室内の空調負荷を処理するよう
にアンビエント空調機2へ運転開始の信号を送り、各パ
ーソナル空調機3の処理熱量の平均値Aに等しい空調負
荷で稼働させる。これによりパーソナル空調機3の処理
熱量が減少するため、パーソナル空調機3の吹出し風量
の減少などが図れる。また、アンビエント空調機2の運
転はパーソナル空調機3の処理熱量によって決まってく
るため、アンビエント空調機2の運転状態によってパー
ソナル空調機3の処理熱量が増加するといった熱ロスが
少なくなる。
【0019】実施の形態4.上記実施の形態3におい
て、全てのパーソナル空調機3に空調負荷が生じたとき
には、アンビエント空調機2を稼働状態とするようにし
たが、パーソナル空調機3の処理熱量が異なるとき、ア
ンビエント空調機2での処理熱量は、パーソナル空調機
3のうちの最も処理熱量の少ないものに合わせてアンビ
エント空調機2の処理熱量を設定する。例えば、図5に
示すように、パーソナル空調機3の全てが冷房運転であ
ってもそれぞれの処理熱量が異なる場合、アンビエント
空調機2での処理熱量は、パーソナル空調機3の最も少
ない点線Bで示した処理熱量に合わせた空調負荷に設定
する。パーソナル空調機3では、それぞれアンビエント
空調機2で処理しきれない熱を処理することになる。こ
の結果、アンビエント空調機2を一点鎖線Aで示すパー
ソナル空調機3の平均的な処理熱量にて運転することに
よって、処理熱量の少ない3a、3d部分で、暖房負荷
が発生してしまうことによる混合ロスが起こるのを未然
に防止できる。
【0020】実施の形態5.この実施の形態5は、空調
する空間内に暖房負荷と冷房負荷が混在するときは、室
内各部分のパーソナル空調機3の処理熱量とアンビエン
ト空調機2の処理熱量との差を総計し、その算出処理熱
量が最小値をとるようにアンビエント空調機2の処理熱
量を決定するものである。例えば、冬期に在籍者が居る
場所は暖房、OA機器のある場所は冷房、といった暖房
と冷房が一室に混在する場合、図6に示すように3a、
3d部分のパーソナル空調機3が冷房、3b、3c部分
が暖房で運転しているとすると、それぞれの処理熱量の
検知によりコントローラ部4内の室内空調負荷分布算出
部7において空調負荷の分布がわかる。この場合、適切
なアンビエント空調機2の運転状態は以下のように決定
される。アンビエント空調機2の処理熱量は、パーソナ
ル空調機3のそれぞれの処理熱量との差が少ない方がそ
れぞれのパーソナル空調機3での処理熱量が少なくな
る。そのため、室内空調負荷分布算出部7において各部
分の処理熱量がアンビエント空調機2との差(絶対値)
を合計して、その値が最も少なくなる(最小値をとる)
ようにアンビエント空調機2の処理熱量を点線Cのよう
に決定することによって、室内の処理熱量の総量を最小
にすることができる。
【0021】実施の形態6.この実施の形態6では、空
調する空間内で冷房負荷と暖房負荷が混在ときは、空調
機特性に応じてアンビエント空調機の処理熱量のバラン
スを調整するものである。すなわち、室内に冷房負荷と
暖房負荷が混在し、例えば空調機がヒートポンプ方式で
あるときは、アンビエント空調機の処理熱量のバランス
を暖房側にスライドさせるものである。前記実施の形態
5では、冷房と暖房が混在する場合には、アンビエント
空調機2の処理熱量とパーソナル空調機3の処理熱量と
の差の合計が最小になるように設定した。しかし、同じ
処理熱量でもヒートポンプ式空調機では、暖房時の方が
冷房時に比較して投入電力に対して得られる熱量が多い
という特性を有している。その特性を考慮し、室内で冷
房と暖房が混在する場合には暖房によって処理する熱量
を多くする方が効率的な運転となる。すなわち、図7に
示すように処理熱量の総計を算出した結果から判断する
とアンビエント空調機3は点線C(最小処理熱量)の設
定になるが、ヒートポンプ式空調機による場合はエネル
ギーバランスから判断した場合、アンビエント空調機2
では処理熱量を暖房側にスライドさせた点線Dに設定す
ることによって、パーソナル空調機3の投入電力量を最
小にすることができ、空調効率を高めることができる。
【0022】実施の形態7.図8はこの発明の実施の形
態7を示すもので、図において、9は在席者の有無を判
断する在席検知手段である。この在席検知手段9を有す
る空調システムを列車に適用する際には、各座席毎に在
席検知手段9を設け、空席のときは各座席毎に配設され
たパーソナル空調機3を停止するようにする。すなわ
ち、1または複数の座席に乗客が着席すると、在席検知
手段9から乗客が在席したことをコントローラー部4の
室内空調負荷分布算出部7に送信し、該当パーソナル空
調機3を稼働可能状態にする。乗客によってパーソナル
空調機3にスイッチが入れられると、該当座席の部位を
乗客が要求する所望の温度または予め設定した標準温度
に調整するように、空調負荷分布算出部7において空調
負荷の分布を算出する。その算出結果に基づきアンビエ
ント空調機2およびパーソナル空調機3を負荷の分布に
対応して適切な運転状態にする制御信号を、空調出力配
分算出部8からアンビエント空調機2およびパーソナル
空調機3へ送信して稼働させ、乗客が不在になったとき
は停止させるので、エネルギーロスの発生を未然に防止
できる。なお、パーソナル空調機3はそれぞれ設定温度
が座席毎に設定できるため、該当座席の乗客が各人毎に
好みの温度に調整できること、およびその他の運転状態
は上記の各実施の形態と同様の作動が可能である。ま
た、上記において在席検知手段9からの信号をコントロ
ーラー部4の室内空調負荷分布算出部7に入力するよう
にしたが、空調出力配分算出部8に入力するようにして
もよく、各パーソナル空調機3を直接ON−OFF制御
するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果が得られる。パーソナル空調機およびアン
ビエント空調機のそれぞれの運転状況を監視すると共
に、個々の空調機自体の現在の空調処理熱量を遠隔制御
して、すべてのゾーンを所望温度にするとともに、空調
機それぞれの空調エネルギーが互いに影響を及ぼさない
ように制御するもので、各空調機が室内の広いエリアお
よび設定基準の異なるゾーンの空調エネルギーを相殺し
てしまうことによって生じる無駄な空調エネルギー損失
の発生を未然に防止でき省エネルギーが図れる。
【0024】また、前記空調する空間内において空調負
荷が生じていないパーソナル空調機が存在するときに
は、アンビエント空調機を停止状態とすることによっ
て、冷房負荷が発生していないにも関わらず冷房処理を
してしまう誤作動を回避できるので、無用なエネルギー
ロスが生じるのを未然に防止でき省エネルギーが図れ
る。
【0025】また、前記パーソナル空調機の全てに空調
負荷が生じたときには、アンビエント空調機を稼働状態
とすることによって、パーソナル空調機の吹出し風量の
減少などが図れ、在席者の快適性を損なうのを防止でき
る。また、アンビエント空調機の運転状態によってパー
ソナル空調機の処理熱量が増加することからの熱ロスが
少なくなり、消費エネルギーを減少することができ省エ
ネルギーが図れる。
【0026】また、前記パーソナル空調機の処理熱量が
異なるときは、アンビエント空調機はパーソナル空調機
での処理熱量の最も少ないゾーンに合わせて処理熱量を
設定することにより、パーソナル空調機ではアンビエン
ト空調機で処理しきれない熱を処理するので、処理熱量
の少ない部分で、暖房負荷が発生してしまうことによる
混合ロスが起こることによるエネルギー消費の無駄が発
生しないので省エネルギーが図れる。
【0027】また、前記空調する空間内に暖房負荷と冷
房負荷が混在するときは、パーソナル空調機の処理熱量
とアンビエント空調機の処理熱量との差を総計し、その
算出処理熱量が最小値をとるようにアンビエント空調機
の処理熱量を決定することにより、室内の処理熱量の総
量を最小にできるので、無駄なエネルギーロスが発生せ
ず省エネルギーが図れる。
【0028】また、前記空調する空間内で冷房負荷と暖
房負荷が混在するときは、アンビエント空調機の処理熱
量のバランスを調整することによって、空調効率を高め
られるので省エネルギーが図れる。
【0029】また、前記パーソナル空調機に在席検知手
段を設け、空席のときは座席毎に配設されたパーソナル
空調機を停止する制御を行うようにして鉄道等の車両空
間内に適用することにより、乗客が降りた後にそのまま
空調されるといったエネルギーの無駄な消費を未然に防
止でき省エネルギーが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の空調システムの実施の形態1を適
用した空間を示す断面図である。
【図2】 この発明の空調システムの実施の形態1の制
御系統を示すブロック図である。
【図3】 この発明の空調システムの実施の形態2の動
作を示す説明図である。
【図4】 この発明の空調システムの実施の形態3の動
作を示す説明図である。
【図5】 この発明の空調システムの実施の形態4の動
作を示す説明図である。
【図6】 この発明の空調システムの実施の形態5の動
作を示す説明図である。
【図7】 この発明の空調システムの実施の形態6の動
作を示す説明図である。
【図8】 この発明の空調システムの実施の形態7の制
御系統を示すブロック図である。
【図9】 従来の空調システムの構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 空間、2 アンビエント空調機、3 パーソナル空
調機、4 コントローラ部、5 アンビエント空調機処
理熱量検知手段、6 パーソナル空調機処理熱量検知手
段、7 室内空調負荷分布算出部、8 空調出力配分算
出部、9 在席検知手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自らの現在の空調処理熱量の検知手段を
    持ち、かつ空調する空間の部分的な範囲を制御する複数
    台のパーソナル空調機と、自らの現在の空調処理熱量の
    検知手段を持ち、かつ室内の広いエリアの温熱環境を制
    御するアンビエント空調機と、前記複数台のパーソナル
    空調機およびアンビエント空調機のそれぞれの運転状況
    を監視すると共に、個々の空調機自体の現在の空調処理
    熱量を遠隔操作できるコントローラ部とからなり、すべ
    てのゾーンを所望温度にすると共に、空調機それぞれの
    空調エネルギーが互いに影響を及ぼさないように個々の
    処理熱量を制御することを特徴とする空調システム。
  2. 【請求項2】 前記空調する空間内において空調負荷が
    生じていないパーソナル空調機が存在するときには、ア
    ンビエント空調機を停止状態とすることを特徴とする請
    求項1記載の空調システム。
  3. 【請求項3】 前記パーソナル空調機の全てに空調負荷
    が生じたときには、アンビエント空調機を稼働状態とす
    ることを特徴とする請求項1記載の空調システム。
  4. 【請求項4】 前記パーソナル空調機の処理熱量が異な
    るときは、アンビエント空調機はパーソナル空調機での
    処理熱量の最も少ないゾーンに合わせて処理熱量を設定
    することを特徴とする請求項3記載の空調システム。
  5. 【請求項5】 前記空調する空間内に暖房負荷と冷房負
    荷が混在するときは、前記空調する空間内の各部分のパ
    ーソナル空調機の処理熱量とアンビエント空調機の処理
    熱量との差を総計し、その算出処理熱量が最小値をとる
    ようにアンビエント空調機の処理熱量を決定することを
    特徴とする請求項1記載の空調システム。
  6. 【請求項6】 前記空調する空間内で冷房負荷と暖房負
    荷が混在するときは、空調機特性に応じてアンビエント
    空調機での処理熱量のバランスを調整することを特徴と
    する請求項5記載の空調システム。
  7. 【請求項7】 前記空調システムを鉄道等の車両空間内
    に適用する際に、各座席毎にパーソナル空調機を設ける
    と共に在席検知手段を設け、空席のときは座席毎に配設
    されたパーソナル空調機を停止するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の空調システム。
JP8340699A 1996-12-20 1996-12-20 空調システム Pending JPH10185277A (ja)

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