JPH08200782A - 換気空調装置 - Google Patents

換気空調装置

Info

Publication number
JPH08200782A
JPH08200782A JP7011454A JP1145495A JPH08200782A JP H08200782 A JPH08200782 A JP H08200782A JP 7011454 A JP7011454 A JP 7011454A JP 1145495 A JP1145495 A JP 1145495A JP H08200782 A JPH08200782 A JP H08200782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
blower
conditioning
ventilation
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7011454A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3518015B2 (ja
Inventor
Shunei Sugihara
俊英 杉原
Aiichiro Kato
愛一郎 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP01145495A priority Critical patent/JP3518015B2/ja
Publication of JPH08200782A publication Critical patent/JPH08200782A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3518015B2 publication Critical patent/JP3518015B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数ゾーンに一台で換気空調を行なう換気空
調装置の空調機能と換気機能とを調和的に働かせ快適性
の高い換気空調雰囲気を形成する。 【構成】 換気部からの熱交換後の外気を、空調用送風
機と空調用熱交換器を備えた複数系統の空調機能部に住
居内空気とともにそのまま供給して住居の各ゾーンに空
調機能部により形成される加工空気をそれぞれ供給する
ように構成した装置本体に、各空調機能部に対応する各
ゾーンの室内温度と設定される設定温度とからその差温
度eと、該差温度eの時間tの変化量とを求め、差温度
eとその時間変化量とに応じた調節信号Cを形成して、
当該ゾーンに対応する空調機能部の空調用送風機のノッ
チを多段階に切替えて、空調用送風機をなるべく停止さ
せずに設定温度に到達するように制御する制御装置18
を組込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一台で住居の複数ゾーン
の換気空調を行なう主として高気密・高断熱住宅に適用
される換気空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】換気空調装置には、特公平4ー4061
5号公報に示されているように熱交換換気機能と冷暖房
機能とを兼備したものがある。いずれも、換気空調装置
の本体は、住居の一ゾーンに設置され、当該住居の全体
の負荷に対応できる換気と空調能力を備え、給気ダクト
により各ゾーンに室外から取り込んだ新鮮な空気と室内
の空気とを混合した加工空気をそれぞれ供給するように
システム構成される。例えば、特開平2ー195146
号公報のものでは、本体に組込まれた能力可変の熱源発
生機により発生する温風又は冷風を能力可変の送風機に
よりダクトを介して各ゾーンに供給するようにシステム
構成される。
【0003】こうした換気空調装置においてその運転に
かかる制御装置は、従来においては冷暖房機能だけの一
般的な空調装置に採用されている制御装置がそのまま適
用されていることが多い。即ち、〈1〉特開昭61ー3
1843号公報、〈2〉特開昭62ー190342号公
報、〈3〉特開平4ー236050号公報、〈4〉特開
平4ー180500号公報、〈5〉特開平6ー3418
1号公報、〈6〉特開平6ー42803号公報にそれぞ
れ示されているような制御装置が用いられている。
【0004】上記した公報のうちの〈1〉によるもの
は、設定される設定温度と検出される実温度との温度差
を検出し、設定温度に実温度が達するまでの時間の長短
により複数の制御ゾーンを設定し、各制御ゾーンに対応
して空調用送風機への印加電圧を制御している。〈2〉
によるものは、室温が下がり勾配か昇り勾配かの場合で
それぞれ複数の制御ゾーンを設定し、ゾーンを越えるか
どうかで空調用送風機を周波数制御している。〈3〉〜
〈6〉によるものはファジー演算を用いたもので、温度
差により、丁度良い、やや差がある、差がある等に分
け、さらに前回の温度差の時間的変化率を組み合わせて
温度制御している。
【0005】また、熱源発生装置を制御したり、例え
ば、特開平2ー50040号公報に示されているように
熱源発生手段と空調用送風機の双方を制御して設定温度
に到達させようとするものもある。これは冷暖房能力が
熱源発生装置からの熱源の量と空調用送風機の風量とに
相関することに着目し、熱源の流量と風量を関連づけて
制御するようにしたものである。
【0006】上記の他に換気と空調とを関係付けたもの
も有る。この種のものは特開平1ー256748号公報
や特開平4ー110553号公報に示されているよう
な、空調運転と換気ファンとを連動の関係にも独立の関
係にもできるように制御する仕方や、換気モード運転で
は換気送風機を強運転させるように制御する仕方が採用
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の制
御装置においては、冷暖房にかかる空調についてはそれ
ぞれその制御機能に応じた温度に関する状態量の制御が
なされるが、換気に関する状態量については制御対象か
ら外れているか、空調とは切り離して制御しているた
め、高気密住宅では快適性の高い換気空調雰囲気が得難
いといった問題点がある。
【0008】即ち、高気密住宅においては換気を換気装
置にほぼ全面的に依存することになるため、換気につい
ても十分に配慮する必要がある。しかしながら、換気の
ために取り込まれる外気がそのまま空調用の加工空気と
して加工され、各ゾーンへ供給される換気空調装置で
は、温度制御により空調用送風機が停止すると、その空
調用送風機により加工空気が供給されていたゾーンへの
新鮮な空気の供給も停止してしまう。特開平4ー324
042号公報にはこうした不都合を解消する技術が示さ
れている。
【0009】これは、全てのゾーンの室温が設定温度に
達し、空調用送風機が全て停止されると、強制的に空調
用送風機を弱ノッチで運転させ、新鮮な外気の供給を継
続させるものであるが、いずれか一つでも設定温度に達
していない間は、既に設定温度に達している他のゾーン
へは外気の導入が図られないといった難点がある。
【0010】換気と空調とを関連付けた特開平1ー25
6748号公報や特開平4ー110553号公報に示さ
れている技術も、一台の換気空調装置で住居全体の換気
空調を行なう換気空調装置では適用することができな
い。即ち、全てのゾーンから換気モード運転の要求がな
されないと、換気を十分に行なう運転にはならず、換気
と空調との調整が利かない。
【0011】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、換気
機能と空調機能とが結合し、複数ゾーンに換気空調を行
なう換気空調装置の空調機能と換気機能とを調和的に働
かせてより快適性の高い換気空調雰囲気が形成できるよ
うにすることであり、換気空調装置の消費電力や運転音
を低減させることであり、換気空調装置の除湿機能を向
上させることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、給気用送風機によって取り入れら
れる外気と、排気用送風機によって排気される住居内空
気とを換気用熱交換器により熱交換させ、熱交換後の外
気を、風量可変の空調用送風機と、この空調用送風機の
形成する空気流を加工する空調用熱交換器を備えた複数
系統の空調機能部に住居内空気とともにそのまま供給し
て住居の各ゾーンに空調機能部により形成される加工空
気をそれぞれ供給するように構成した装置本体に、空調
機能部の各空調用送風機の運転を制御する制御装置を組
込んだもので、その制御装置を各空調機能部に対応する
各ゾーンに配置され、室内温度を検知する室温検知機能
と、当該ゾーンの室温を設定する温度設定機能を有する
コントローラに接続し、制御装置によりコントローラか
らの室内温度と設定温度とからその差温度と、該差温度
の時間変化量とを求め、差温度とその時間変化量とに応
じた調節信号を形成して、当該ゾーンに対応する空調機
能部の空調用送風機のノッチを多段階に切替えて、でき
るだけ当該空調用送風機を停止させずに設定温度に到達
するように制御する手段を採用する。
【0013】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、給気用送風機によって取り入れられる外気と、排気
用送風機によって排気される住居内空気とを換気用熱交
換器により熱交換させ、熱交換後の外気を、風量可変の
空調用送風機と、この空調用送風機の形成する空気流を
加工する空調用熱交換器を備えた複数系統の空調機能部
に住居内空気とともにそのまま供給して住居の各ゾーン
に上記空調機能部により形成される加工空気をそれぞれ
供給するように構成した装置本体に、空調機能部の各空
調用送風機の運転と空調用熱交換器へ熱源を供給する熱
源発生機とを制御する制御装置を組込んだもので、その
制御装置を各空調機能部に対応する各ゾーンに配置さ
れ、室内温度を検知する室温検知機能と、当該ゾーンの
室温を設定する温度設定機能を有するコントローラに接
続し、制御装置によりコントローラからの室内温度と設
定温度とからその差温度と、該差温度の時間変化量とを
求め、差温度とその時間変化量と熱源の流量に応じた調
節信号を形成して、設定温度の最も高いコントローラに
従って熱源発生機の熱源の流量を制御するとともに、当
該ゾーンに対応する空調機能部の空調用送風機のノッチ
を多段階に切替えて、できるだけ当該空調用送風機を停
止させずに設定温度に到達するように制御する手段を採
用する。
【0014】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、風量可変の給気用送風機によって取り入れられる外
気と、風量可変の排気用送風機によって排気される住居
内空気とを換気用熱交換器により熱交換させ、熱交換後
の外気を、風量可変の空調用送風機と、この空調用送風
機の形成する空気流を加工する空調用熱交換器を備えた
複数系統の空調機能部に住居内空気とともにそのまま供
給して住居の各ゾーンに空調機能部により形成される加
工空気をそれぞれ供給するように構成した装置本体に、
空調機能部の各空調用送風機の運転と空調用熱交換器へ
熱源を供給する熱源発生機とを制御する制御装置を組込
むとともに、その制御装置を各空調機能部に対応する各
ゾーンに配置されたコントローラに接続し、制御装置に
よりこのコントローラによって設定される設定温度に当
該コントローラの設置された室内温度が一致するように
空調用送風機及び熱源発生機を制御し、かつコントロー
ラによる空調用送風機の運転個数の多少に応じて給気用
送風機と排気用送風機の風量を増減させるように制御す
る手段を採用する。
【0015】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、風量可変の給気用送風機によって取り入れられる外
気と、風量可変の排気用送風機によって排気される住居
内空気とを換気用熱交換器により熱交換させ、熱交換後
の外気を、風量可変の空調用送風機と、この空調用送風
機の形成する空気流を加工する空調用熱交換器を備えた
除湿機能をもつ複数系統の空調機能部に住居内空気とと
もにそのまま供給して住居の各ゾーンに空調機能部によ
り形成される加工空気をそれぞれ供給するように構成し
た装置本体に、空調機能部の各空調用送風機の運転と空
調用熱交換器へ熱源を供給する熱源発生機とを制御する
制御装置を組込んだもので、その制御装置を各空調機能
部に対応する各ゾーンに配置されたコントローラに接続
し、制御装置によりコントローラによって設定される設
定温度に当該コントローラの設置された室内温度が一致
するように空調用送風機及び熱源発生機を制御するとと
もに、コントローラによる空調用送風機の運転個数の多
少に応じて給気用送風機と排気用送風機の風量を増減さ
せ、コントローラから除湿運転の指令を受けた時には、
強制的に冷房用の熱源発生機と空調用送風機を動作させ
て除湿運転させ、これとともに給気用送風機と排気用送
風機の風量を減少させるように制御する手段を採用す
る。
【0016】
【作用】請求項1にかかる前記手段においては、給気用
送風機の運転によって取り入れられる外気と、排気用送
風機の運転によって排気される住居内空気とが換気用熱
交換器により熱交換される。熱交換後の外気は、空調機
能部の運転により取り入れられる住居内空気と混合して
空調機能部により加工空気として住居の各ゾーンへ供給
される。この時、装置本体に組込まれた制御装置は、各
空調機能部に対応する各ゾーンに配置されたコントロー
ラから得られる室内温度と設定温度との情報から両者間
の差温度と、該差温度の時間変化量とを求め、差温度と
その時間変化量とに応じた調節信号を形成して、当該ゾ
ーンに対応する空調機能部の空調用送風機のノッチを多
段階に切替えて、当該ゾーンの室内温度が設定温度に到
達するように制御する。空調機能部の空調用送風機は室
内温度が設定温度に到達するように例えば強ノッチから
中ノッチを経て弱ノッチに、又は弱ノッチから中ノッチ
を経て強ノッチに到達するように段階的にノッチが移行
する。従って、空調用送風機はなるべく停止しないよう
に制御され、温度制御幅も小さくなる。
【0017】請求項2にかかる前記手段においては、給
気用送風機の運転によって取り入れられる外気と、排気
用送風機の運転によって排気される住居内空気とが換気
用熱交換器により熱交換される。熱交換後の外気は、空
調機能部の運転により取り入れられる住居内空気と混合
して空調機能部により加工空気として住居の各ゾーンへ
供給される。この時、装置本体に組込まれた制御装置
は、各空調機能部に対応する各ゾーンに配置されたコン
トローラから得られる室内温度と設定温度との情報から
両者間の差温度と、該差温度の時間変化量とを求め、差
温度とその時間変化量と空調用熱交換器に流れる熱源の
流量に応じた調節信号を形成して、設定温度の最も高い
コントローラに従って熱源発生機の熱源の流量を制御す
るとともに、当該ゾーンに対応する空調機能部の空調用
送風機のノッチを多段階に切替えて、できるだけ当該空
調用送風機を停止させずに設定温度に到達するように制
御する。
【0018】請求項3にかかる前記手段においては、給
気用送風機の運転によって取り入れられる外気と、排気
用送風機の運転によって排気される住居内空気とが換気
用熱交換器により熱交換される。熱交換後の外気は、空
調機能部の運転により取り入れられる住居内空気と混合
して空調機能部により加工空気として住居の各ゾーンへ
供給される。この時、装置本体に組込まれた制御装置
は、各空調機能部に対応する各ゾーンに配置されたコン
トローラから得られる情報から、当該コントローラの設
置された室内温度が設定温度に一致するように空調用送
風機及び熱源発生機を制御する。そのときコントローラ
による空調用送風機の運転個数の多少に応じて給気用送
風機と排気用送風機の風量を増減させ、換気量を調整す
る。
【0019】請求項4にかかる前記手段においては、給
気用送風機の運転によって取り入れられる外気と、排気
用送風機の運転によって排気される住居内空気とが換気
用熱交換器により熱交換される。熱交換後の外気は、空
調機能部の運転により取り入れられる住居内空気と混合
して空調機能部により加工空気として住居の各ゾーンへ
供給される。この時、装置本体に組込まれた制御装置
は、各空調機能部に対応する各ゾーンに配置されたコン
トローラから得られる情報から、当該コントローラの設
置された室内温度が設定温度に一致するように空調用送
風機及び熱源発生機を制御する。そのときコントローラ
による空調用送風機の運転個数の多少に応じて給気用送
風機と排気用送風機の風量を増減させ、換気量を調整す
る。また、コントローラから除湿運転の指令が有った時
には、強制的に冷房用の熱源発生機と空調用送風機を動
作させて除湿運転させ、これととともに給気用送風機と
排気用送風機の風量を減少させる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。 実施例1.図1は本発明の実施例として換気空調装置を
適用した換気空調システムを示す構成図である。始めに
図1に基づいてこの換気空調システムの主体となる換気
空調装置の装置本体1について説明する。この換気空調
装置の装置本体1は、換気部2と空調部3を隣接して設
けた構成で、住居全体を換気空調できる能力を備え、住
居の特定のゾーン(室)Aの天井裏の空間などを利用し
て設置されるものである。
【0021】住居は高気密で高断熱の構造であり、装置
本体1の換気機能にその換気雰囲気の形成を依存してい
る。換気部2は、住居内の空気を住居外へ排気する排気
流を形成する排気用送風機4が設けられた排気通路と、
住居外の空気を住居内へ供給する給気流を形成する給気
用送風機5が設けられた給気通路と、排気流と給気流と
の間での熱交換を行なう換気用熱交換器6とを備えてい
る。
【0022】空調部3は換気部2に隣接して換気部2と
ともに単一の本体ケーシングに収められ、並列する複数
(図例では2個)の空調機能体7により構成されてい
る。各空調機能体7は、それぞれ空気を取り込んで各ゾ
ーンB,Cへ吹き出す空気流を形成する風量可変の空調
用送風機8,9が設けられた加工空気通路と、この加工
空気通路に介在された空調用熱交換器10,11とによ
り構成されている。
【0023】換気部2と空調部3との間には設置ゾーン
Aの天井面において当該ゾーンAに開口させる室内空気
取入口12が本体ケーシングの下面に開設されている。
換気部2の排気通路は、この室内空気取入口12に臨む
隔壁に開設された排気開口部を入口端とし、排気用送風
機4から換気用熱交換器6の一方の作動流体通路を経て
本体ケーシングの一側に開口した室外排気口に至る一連
の通路として構成されている。排気通路の出口端である
室外排気口には、ダクト接続するための接続口が設けら
れ、排気ダクト13を介して住居外へ連絡される。換気
部2の給気通路は、本体ケーシングの一側に開口した外
気取入口を入口端とし、給気用送風機5を経て換気用熱
交換器6の他方の作動流体通路から室内空気取入口12
に臨む隔壁に開設された給気開口部に至る一連の通路と
して構成されている。給気通路の入口端である外気取入
口には、ダクト接続するための接続口が設けられ、吸気
ダクト14を介して住居外へ連絡される。
【0024】空調部3の各空調機能体7の加工空気通路
は、いずれも室内空気取入口12を入口端とし、空調用
熱交換器10,11を通過して空調用送風機8,9を経
て本体ケーシングの側部に開口した空気供給口に至る一
連の通路として構成され、各空気供給口にはダクト接続
するための接続口が設けられ、それぞれ給気ダクト15
を介して個々に供給対象の各ゾーンB,Cに連絡され
る。図例のように2個の空調機能体7で空調部3が構成
される場合には、一方の空調機能体7の加工空気通路の
入口側は換気部2の排気開口部に対応する側に位置さ
れ、他方の空調機能体7の加工空気通路の入口側は換気
部2の給気開口部に対応する側に位置される。2個以上
の空調機能体7で空調部3が構成される場合には、特定
の空調機能体7とそうでない空調機能体7に対して上述
の換気部2側との関係が構成されることになる。
【0025】この実施例の空調機能体7は、各空調用送
風機8,9部分を仕切板で仕切り、空調用熱交換器1
0,11を共用するかたちに構成されていて、各空調機
能体7には換気部2からの熱交換後の外気と、室内空気
取入口12からのゾーンAの空気が混合されて分流して
いく。空調用熱交換器10は暖房用熱源発生機16に接
続され、暖房用熱源発生機16から温水などの暖房用熱
源の供給を受ける。また、空調用熱交換器11は冷房用
熱源発生機17に接続され、冷房用熱源発生機17から
冷房用熱源の供給を受ける。
【0026】暖房用熱源又は冷房用熱源を空調用熱交換
器10又は空調用熱交換器11に流通させ、空調用送風
機8,9を動作させて空調部3を運転させ、給気用送風
機5と排気用送風機4とを動作させて装置本体1を運転
させると、給気通路から取入れられた住居外の新鮮な外
気は、換気用熱交換器6において排気流と熱交換した
後、給気開口部に吹出され、室内空気取入口12から吸
込まれるゾーンAの空気と混合して各空調機能体7の加
工空気通路に流れ込み、暖冷房用に加工されて当該空気
供給口から給気ダクト15を介して供給対象のゾーン
B,Cに加工空気が供給される。一方、排気用送風機4
の運転により吸込まれたゾーンAの空気は、排気開口部
から換気用熱交換器6を経て室外排気口に至り、排気ダ
クト13を介して住居外へ排気される。即ち、新鮮な外
気の導入と汚濁したゾーンAの空気の住居外への排気に
よる換気が、暖冷房と並行して行なわれる。
【0027】次に、図2〜図6により上記構成の換気空
調システムにおける制御系について説明する。装置本体
1には、装置本体1の運転停止や冷暖房の切替えや各ゾ
ーンA,B,Cの空調の運転停止などの制御機能を持つ
制御装置18が組込まれている。この制御装置18は、
排気用送風機4,給気用送風機5,空調用送風機8,9
及び暖房用熱源発生機16並びに冷房用熱源発生機17
と接続され、これらをそれぞれ制御する。装置本体1に
より給気ダクト15を介して空調される各ゾーンB,C
には制御装置18と通信線によって接続されたコントロ
ーラ19がそれぞれゾーンB,C毎に設置されている。
【0028】この各コントローラ19は、システム全体
の運転停止、空調モード(冷暖房)の設定にかかる設定
機能と、ゾーンB,C毎の温度設定機能や当該ゾーン
B,Cの室温検知機能や運転停止など個別の設定にかか
る機能を備えている。また、換気空調システム全体とゾ
ーンB,Cの運転状態を表示する表示機能も備え、図2
に示すように制御装置18と通信する。
【0029】この実施例1の制御装置18は、空調用送
風機8,9と暖房用熱源発生機16又は冷房用熱源発生
機17とに対して次のような制御動作を行なうように構
成されている。即ち、各コントローラ19から送信され
てくる室内温度と設定温度とからその差温度と、該差温
度の時間変化量とを求め、差温度とその時間変化量とに
応じた調節信号を形成して、当該ゾーンB,Cに対応す
る空調機能体7の空調用送風機8,9のノッチを多段階
に切替えて、設定温度に到達するように制御する。これ
を図3によって具体的に説明する。制御装置18は、例
えばゾーンB(ゾーンCについても同様である)におい
て利用者が設定した設定温度と現在の室内温度の各情報
を当該コントローラ19から取り込む。取り込んだ室内
温度と設定温度とから差温度算出手段20によりその差
温度e(設定温度−室内温度)が算出される。次にこの
差温度eが例えば0.5deg変化するΔeまでの時間
tが変化量算出手段21により算出される。続いて、差
温度eと時間tから調節信号変化量Δcが信号変化量算
出手段22により求められる。この調節信号変化量Δc
は、図4に示す表に基づいて求められる。
【0030】図4における+の記号はノッチを上げる方
向を、−はノッチを下げる方向をそれぞれ示し、その数
値は現状に対するノッチの変化量を示している。調節信
号Cをこうして求めた調節信号変化量Δcの分だけ変化
させて新たな調節信号Cが生成され、空調用送風機8,
9と暖房用熱源発生機16又は冷房用熱源発生機17に
出力される。調節信号Cは図5に示すように空調用送風
機8,9のノッチを指示し、暖房用熱源発生機16又は
冷房用熱源発生機17のON/OFFを指示するもので
ある。これらの一連の処理は制御装置18に組込まれた
マイクロコンピュータ23により行なわれる。
【0031】これにより、空調用送風機8,9は例えば
図6に示すように室内温度が設定温度に到達するように
例えば強ノッチから中ノッチを経て弱ノッチに、又は弱
ノッチから中ノッチを経て強ノッチに到達するように段
階的にノッチが移行するように制御され、これにより室
内温度は図6に示すように安定した温度変化で制御さ
れ、温度制御幅も小さくなり快適性が増すことになる。
空調用送風機8,9のノッチを手動で行ない、風量をO
N/OFF制御により行なうようにした従来例では、ノ
ッチの変化と室内温度は例えば冷房負荷が小さい時には
図7に示すようになり、室内温度の温度変化が不安定で
あり、また空調用送風機が停止する時間も長くなる。
【0032】空調用送風機8,9が停止している間は、
当該空調機能体7に連絡しているゾーンB又はゾーンC
には換気部2からの新鮮な外気の供給も停止する。高気
密住居では空調と換気とを切り離して快適な環境を形成
することはできない。この実施例1の換気空調装置で
は、室内温度を設定温度に維持するのになるべく空調用
送風機8,9を停止させないように制御し、空調用送風
機8,9の停止時間が短いので換気部2からの新鮮な外
気の供給が停止する時間も短くなり、換気と空調とが調
和的ないしは協調的に行なわれ快適な換気空調環境を形
成することができる。
【0033】実施例2.この実施例2は上記した実施例
1で示したものの制御装置18により暖房用熱源発生機
16及び冷房用熱源発生機17の熱源の流量をも制御す
るようにしたもので、装置本体1の構成及び制御装置1
8の一部の構成は実施例1に示したものと同じである。
従って、実施例1と同一部分についてはそれらにかかる
図を援用するとともに、同一の符号を用いそれらの説明
を省略する。
【0034】この実施例2の制御装置18は、上述の実
施例1によって示した制御機能の他に暖房用熱源発生機
16及び冷房用熱源発生機17に対して、それらの熱源
の供給流量を風量に関連付けて制御する制御機能を備え
ている。冷暖房能力は、空調用送風機8,9による送風
量によっても変化させ得るが、熱源の流量を変化させる
だけでも、或いは送風量と熱源の流量を共に変化させて
も変えることができる。図8は例えば暖房において温水
等の熱源の流量と空調用送風機8,9の風量とを変化さ
せた時の暖房能力の変化を示したものである。この図8
においても分るように、例えば風量が強ノッチの大風量
で、流量が4l/minの時の暖房能力と風量が中ノッ
チの中風量で流量が12l/minの時の暖房能力はほ
ぼ同等である。
【0035】即ち、必要とする冷暖房能力を得るのに、
流量を制御して風量の少ない状態で空調用送風機8,9
を運転させる。例えば図9に示すように調節信号Cを1
〜10までの10段階に分け、各段階の調節信号Cに空
調用送風機8,9のノッチと熱源の流量の指令値を振り
分け、制御装置18からの調節信号Cにより空調用送風
機8,9と暖房用熱源発生機16又は冷房用熱源発生機
17とを制御する。この時、制御装置18は図10に示
すように各ゾーンB,Cに対する調節信号Cの大小を比
較し、そのうちの最も大きい熱源流量で暖房用熱源発生
機16又は冷房用熱源発生機17を制御する。これによ
り冷暖房能力をリニアに変化させることができ、騒音の
発生を押さえながら、なるべく空調用送風機8,9を停
止させないように制御して室内温度を設定温度になるよ
うにすることができる。これ以外の機能及び効果は実施
例1のものと同じであるのでその説明は省略する。
【0036】実施例3.この実施例3は上記した実施例
1で示した装置本体1の給気用送風機5と排気用送風機
4とを風量可変のものとし、装置本体1に組込んだ制御
装置18によって給気用送風機5と排気用送風機4の風
量も制御するようにしたものである。この他の装置本体
1の構成及び制御装置18の一部の構成は実施例1に示
したものと同じである。従って、実施例1と同一部分に
ついてはそれらにかかる図を援用するとともに、同一の
符号を用いそれらの説明を省略する。
【0037】この実施例3の制御装置18は、上述の実
施例1によって示した制御機能の他に、図11に示すよ
うに各ゾーンB,Cからの冷房運転又は暖房運転の要求
が何箇所から出ているかをマイクロコンピュータ23で
確認し、各ゾーンB,Cに対応した運転動作を空調部3
に行なわせる。このとき、冷房運転又は暖房運転の要求
の箇所が全箇所であれば、給気用送風機5と排気用送風
機4を強ノッチで運転させ、一ゾーンB又はCだけの運
転要求であれば給気用送風機5と排気用送風機4を弱ノ
ッチで運転させる。
【0038】一般に高気密な空間で必要な常時換気量
は、一人当り20〜30m/hとされていて、設定し
た条件でこれを満たすに足る換気量が得られるようにこ
の換気空調装置の換気能力も設定されている。従って、
使用しているゾーンB,Cが僅かな時に能力全部による
換気を行なえば、過剰換気になるばかりでなく冷暖房負
荷も増大する。また、使用しているゾーンB,Cが多い
のに能力の一部による換気を行なえば、冷暖房負荷は低
減するものの換気不足になり、換気環境は悪化する。こ
の種の装置ではこれまで換気量に関する調節は使用者の
思惟に委ねられてきたが、高気密住宅では換気量の調節
を思惟的なものとすると、換気不足による事故の危険も
あるので改善しなければならない。この点、この実施例
3による換気空調装置では換気量が必要に応じて自動調
節され、高気密住宅の適正換気が図12に示すように省
エネルギーを図りつつ実現し、換気部2の騒音も低減す
る。これ以外の機能は基本的には実施例1のものと同じ
であるのでそれらについての説明は省略する。
【0039】実施例4.この実施例4は上記した実施例
3で示した換気空調装置に除湿運転機能を付加し、図1
3と図14に示すように制御装置18のマイクロコンピ
ュータ23により除湿運転の指令があった時には強制的
に冷房用熱源発生機17を運転させ、指令のあった当該
ゾーンB,Cに対応する空調用送風機8,9を弱ノッチ
で運転させ、同時に換気部2の給気用送風機5と排気用
送風機4を弱ノッチで運転させるようにしたものであ
る。この他の装置本体1の構成及び制御装置18の構成
は実施例3に示したものと同じである。従って、実施例
3と同一部分についてはそれらにかかる図を援用すると
ともに、同一の符号を用いそれらの説明を省略する。
【0040】この実施例4の制御装置18をもつ換気空
調装置によれば、除湿運転にあたっては換気量が一時的
に押さえられるので換気とともに各ゾーンA,B,Cへ
供給される湿気も少なくなり除湿機能が向上し、高気密
住宅での除湿が効果的に行なわれることになる。これ以
外の機能は実施例3のものと同じであるのでそれらにつ
いての説明は省略する。
【0041】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに、請求項1の発明によれば給気用送風機の運転によ
って取り入れられる外気と、排気用送風機の運転によっ
て排気される住居内空気とが換気用熱交換器により熱交
換される。熱交換後の外気は、空調機能部の運転により
取り入れられる住居内空気と混合して空調機能部により
加工空気として住居の各ゾーンへ供給される。この時、
装置本体に組込まれた制御装置は、各空調機能部に対応
する各ゾーンに配置されたコントローラから得られる室
内温度と設定温度との情報から両者間の差温度と、該差
温度の時間変化量とを求め、差温度とその時間変化量と
に応じた調節信号を形成して、当該ゾーンに対応する空
調機能部の空調用送風機のノッチを多段階に切替えて、
当該ゾーンの室内温度が設定温度に到達するように制御
する。空調機能部の空調用送風機は室内温度が設定温度
に到達するように例えば強ノッチから中ノッチを経て弱
ノッチに、又は弱ノッチから中ノッチを経て強ノッチに
到達するように段階的にノッチが移行する。従って、空
調用送風機はなるべく停止しないように制御され、温度
制御幅も小さくなり、空調機能と換気機能とが調和的に
働き、高気密住宅に対してより快適性の高い換気空調雰
囲気を形成できる。
【0042】請求項2の発明によれば、給気用送風機の
運転によって取り入れられる外気と、排気用送風機の運
転によって排気される住居内空気とが換気用熱交換器に
より熱交換される。熱交換後の外気は、空調機能部の運
転により取り入れられる住居内空気と混合して空調機能
部により加工空気として住居の各ゾーンへ供給される。
この時、装置本体に組込まれた制御装置は、各空調機能
部に対応する各ゾーンに配置されたコントローラから得
られる室内温度と設定温度との情報から両者間の差温度
と、該差温度の時間変化量とを求め、差温度とその時間
変化量と空調用熱交換器に流れる熱源の流量に応じた調
節信号を形成して、設定温度の最も高いコントローラに
従って熱源発生機の熱源の流量を制御するとともに、当
該ゾーンに対応する空調機能部の空調用送風機のノッチ
を多段階に切替えて、できるだけ当該空調用送風機を停
止させずに設定温度に到達するように制御されるので、
温度制御幅も小さくなり、空調機能と換気機能とが調和
的に働き、高気密住宅に対してより快適性の高い換気空
調雰囲気を低騒音で形成できる。
【0043】請求項3の発明によれば、給気用送風機の
運転によって取り入れられる外気と、排気用送風機の運
転によって排気される住居内空気とが換気用熱交換器に
より熱交換される。熱交換後の外気は、空調機能部の運
転により取り入れられる住居内空気と混合して空調機能
部により加工空気として住居の各ゾーンへ供給される。
この時、装置本体に組込まれた制御装置は、各空調機能
部に対応する各ゾーンに配置されたコントローラから得
られる情報から、当該コントローラの設置された室内温
度が設定温度に一致するように空調用送風機及び熱源発
生機を制御する。そのときコントローラによる空調用送
風機の運転個数の多少に応じて給気用送風機と排気用送
風機の風量を増減させ、換気量を調整するから、空調に
対する適正な換気量による換気がなされ、空調機能と換
気機能とが調和的に働き、高気密住宅に対してより快適
性の高い換気空調雰囲気を少ない消費電力と低騒音で実
現できる。
【0044】請求項4の発明によれば、給気用送風機の
運転によって取り入れられる外気と、排気用送風機の運
転によって排気される住居内空気とが換気用熱交換器に
より熱交換される。熱交換後の外気は、空調機能部の運
転により取り入れられる住居内空気と混合して空調機能
部により加工空気として住居の各ゾーンへ供給される。
この時、装置本体に組込まれた制御装置は、各空調機能
部に対応する各ゾーンに配置されたコントローラから得
られる情報から、当該コントローラの設置された室内温
度が設定温度に一致するように空調用送風機及び熱源発
生機を制御する。そのときコントローラによる空調用送
風機の運転個数の多少に応じて給気用送風機と排気用送
風機の風量を増減させ、換気量を調整する。また、コン
トローラから除湿運転の指令が有った時には、強制的に
冷房用の熱源発生機と空調用送風機を動作させて除湿運
転させ、これとともに給気用送風機と排気用送風機の風
量を減少させるので、空調に対する適正な換気量による
換気がなされ、空調機能と換気機能とが調和的に働き、
高気密住宅に対してより快適性の高い換気空調雰囲気を
少ない消費電力と低騒音で実現でき、しかも除湿機能も
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての換気空調システム
の構成を示す構成図である。
【図2】実施例1の制御装置とコントローラの関係を示
す説明図である。
【図3】実施例1の制御装置のブロック構成図である。
【図4】実施例1の制御装置が調節信号変化量を求める
ための表を示す説明図である。
【図5】実施例1の制御装置が生成する調節信号の内容
を表で示した説明図である。
【図6】実施例1の制御動作の一例をノッチと室温につ
いて示した動作説明図である。
【図7】従来例の制御動作の一例をノッチと室温につい
て示した動作説明図である。
【図8】実施例2の制御動作の説明のための風量と流量
と暖房能力の関係を示した説明図である。
【図9】実施例2の制御装置が生成する調節信号の内容
を表で示した説明図である。
【図10】実施例2の制御装置の制御フローを示すフロ
ーチャートである。
【図11】実施例3の制御装置の制御動作を示すブロッ
ク説明図である。
【図12】実施例3の機能説明図である。
【図13】実施例4の制御装置の制御動作を示すブロッ
ク説明図である。
【図14】実施例4の制御装置の制御フローを示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 装置本体 2 換気部 3 空調部 4 排気用送風機 5 給気用送風機 6 換気用熱交換器 7 空調機能体 8 空調用送風機 9 空調用送風機 10 空調用熱交換器 11 空調用熱交換器 16 冷房用熱源発生機 17 暖房用熱源発生機 18 制御装置 19 コントローラ 20 差温度算出手段 21 変化量算出手段 22 信号変化量算出手段 23 マイクロコンピュータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給気用送風機によって取り入れられる外
    気と、排気用送風機によって排気される住居内空気とを
    換気用熱交換器により熱交換させ、熱交換後の上記外気
    を、風量可変の空調用送風機と、この空調用送風機の形
    成する空気流を加工する空調用熱交換器を備えた複数系
    統の空調機能部に住居内空気とともにそのまま供給して
    一台で住居の複数ゾーンに上記空調機能部により形成さ
    れる加工空気をそれぞれ供給するように構成した装置本
    体に、上記空調機能部の各空調用送風機の運転を制御す
    る制御装置を組込んだもので、その制御装置は、上記各
    空調機能部に対応する各ゾーンに配置された室内温度を
    検知する室温検知機能と、当該ゾーンの室温を設定する
    温度設定機能を有するコントローラに接続され、このコ
    ントローラからの室内温度と設定温度とからその差温度
    と、該差温度の時間変化量とを求め、差温度とその時間
    変化量とに応じた調節信号を形成して、当該ゾーンに対
    応する上記空調機能部の空調用送風機のノッチを多段階
    に切替えて、できるだけ当該空調用送風機を停止させず
    に設定温度に到達するように制御することを特徴とする
    換気空調装置。
  2. 【請求項2】 給気用送風機によって取り入れられる外
    気と、排気用送風機によって排気される住居内空気とを
    換気用熱交換器により熱交換させ、熱交換後の上記外気
    を、風量可変の空調用送風機と、この空調用送風機の形
    成する空気流を加工する空調用熱交換器を備えた複数系
    統の空調機能部に住居内空気とともにそのまま供給して
    一台で住居の複数ゾーンに上記空調機能部により形成さ
    れる加工空気をそれぞれ供給するように構成した装置本
    体に、上記空調機能部の各空調用送風機の運転と上記空
    調用熱交換器へ熱源を供給する熱源発生機とを制御する
    制御装置を組込んだもので、その制御装置は、上記各空
    調機能部に対応する各ゾーンに配置された、室内温度を
    検知する室温検知機能と、当該ゾーンの室温を設定する
    温度設定機能を有するコントローラに接続され、このコ
    ントローラからの室内温度と設定温度とからその差温度
    と、該差温度の時間変化量とを求め、差温度とその時間
    変化量と熱源の流量に応じた調節信号を形成して、設定
    温度の最も高いコントローラに従って上記熱源発生機の
    熱源の能力を制御するとともに、当該ゾーンに対応する
    上記空調機能部の空調用送風機のノッチを多段階に切替
    えて、できるだけ当該空調用送風機を停止させずに設定
    温度に到達するように制御することを特徴とする換気空
    調装置。
  3. 【請求項3】 風量可変の給気用送風機によって取り入
    れられる外気と、風量可変の排気用送風機によって排気
    される住居内空気とを換気用熱交換器により熱交換さ
    せ、熱交換後の上記外気を、風量可変の空調用送風機
    と、この空調用送風機の形成する空気流を加工する空調
    用熱交換器を備えた複数系統の空調機能部に住居内空気
    とともにそのまま供給して一台で住居の複数ゾーンに上
    記空調機能部により形成される加工空気をそれぞれ供給
    するように構成した装置本体に、上記空調機能部の各空
    調用送風機の運転と上記空調用熱交換器へ熱源を供給す
    る熱源発生機とを制御する制御装置を組込んだもので、
    その制御装置は、上記各空調機能部に対応する各ゾーン
    に配置された、コントローラに接続され、このコントロ
    ーラにより設定される設定温度に当該コントローラの設
    置された室内温度が一致するように上記空調用送風機及
    び熱源発生機を制御するとともに、上記コントローラに
    よる上記空調用送風機の運転個数の多少に応じて上記給
    気用送風機と上記排気用送風機の風量を増減させるよう
    に制御することを特徴とする換気空置。
  4. 【請求項4】 風量可変の給気用送風機によって取り入
    れられる外気と、風量可変の排気用送風機によって排気
    される住居内空気とを換気用熱交換器により熱交換さ
    せ、熱交換後の上記外気を、風量可変の空調用送風機
    と、この空調用送風機の形成する空気流を加工する空調
    用熱交換器を備えた複数系統の除湿機能を備えた空調機
    能部に住居内空気とともにそのまま供給して一台で住居
    の複数ゾーンに上記空調機能部により形成される加工空
    気をそれぞれ供給するように構成した装置本体に、上記
    空調機能部の各空調用送風機の運転と上記空調用熱交換
    器へ熱源を供給する熱源発生機とを制御する制御装置を
    組込んだもので、その制御装置は、上記各空調機能部に
    対応する各ゾーンに配置された、コントローラに接続さ
    れ、このコントローラにより設定される設定温度に当該
    コントローラの設置された室内温度が一致するように上
    記空調用送風機及び熱源発生機を制御するとともに、上
    記コントローラによる上記空調用送風機の運転個数の多
    少に応じて上記給気用送風機と上記排気用送風機の風量
    を増減させるように制御し、かつ上記コントローラから
    除湿運転の指令を受けた時には、強制的に冷房用の熱源
    発生機と空調用送風機を動作させて除湿運転させ、これ
    とともに上記給気用送風機と上記排気用送風機の風量を
    減少させるように制御することを特徴とする換気空調装
    置。
JP01145495A 1995-01-27 1995-01-27 換気空調装置 Expired - Fee Related JP3518015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01145495A JP3518015B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 換気空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01145495A JP3518015B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 換気空調装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003296305A Division JP2004003866A (ja) 2003-08-20 2003-08-20 換気空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08200782A true JPH08200782A (ja) 1996-08-06
JP3518015B2 JP3518015B2 (ja) 2004-04-12

Family

ID=11778551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01145495A Expired - Fee Related JP3518015B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 換気空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3518015B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1078254A (ja) * 1996-09-03 1998-03-24 Daikin Ind Ltd 換気空調システム
JPH11304192A (ja) * 1998-04-22 1999-11-05 Tokyo Gas Co Ltd 換気・空調システム
JP2007315713A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Max Co Ltd 空調装置及び建物
JP2011232013A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Daikin Industries Ltd 空気調和装置およびその制御方法
JP2015137786A (ja) * 2014-01-21 2015-07-30 東芝キヤリア株式会社 ダクト式空気調和装置
WO2017017846A1 (ja) * 2015-07-30 2017-02-02 三菱電機株式会社 熱交換換気システム
JP2018109458A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 パナソニック株式会社 空調システム用の制御装置、空調システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1078254A (ja) * 1996-09-03 1998-03-24 Daikin Ind Ltd 換気空調システム
JPH11304192A (ja) * 1998-04-22 1999-11-05 Tokyo Gas Co Ltd 換気・空調システム
JP2007315713A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Max Co Ltd 空調装置及び建物
JP2011232013A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Daikin Industries Ltd 空気調和装置およびその制御方法
JP2015137786A (ja) * 2014-01-21 2015-07-30 東芝キヤリア株式会社 ダクト式空気調和装置
WO2017017846A1 (ja) * 2015-07-30 2017-02-02 三菱電機株式会社 熱交換換気システム
JPWO2017017846A1 (ja) * 2015-07-30 2017-11-02 三菱電機株式会社 送風システム及び換気システム
JP2018109458A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 パナソニック株式会社 空調システム用の制御装置、空調システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3518015B2 (ja) 2004-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5612978B2 (ja) 空調システム
WO2004092659A1 (ja) 空気調和システム
WO2019058517A1 (ja) 熱交換型換気システム
JPH10232040A (ja) 空調システム装置
JP3518015B2 (ja) 換気空調装置
JP2004003866A (ja) 換気空調装置
JPH08210690A (ja) 換気空調装置
JPH0875225A (ja) ダクト式全館一括空調システムの制御方法
JP4228279B2 (ja) 床吹出し空調システム
KR20020073861A (ko) 멀티형 공기조화 시스템
JPH0842909A (ja) 空調システム
JP2001108271A (ja) 換気装置、それを用いた空調換気システム及び建物
JP3306010B2 (ja) 空調システム
JPH04281142A (ja) 空気調和装置
JP3429875B2 (ja) 空調方法及びそれに用いる空気流通回路を備えた空調設備
JPH0650185B2 (ja) 熱交換気空調システム
JPH10220807A (ja) 低床二重床を利用した空調システム
JPH11304192A (ja) 換気・空調システム
JPH06313582A (ja) 空気調和システム
JP2002257399A (ja) 空調システム
JPH0462354A (ja) 空気調和装置
KR20020020392A (ko) 고층 아파트의 수냉식 공기조화기
JPH09113015A (ja) アンダーフロア空調システムの制御装置
JP3327376B2 (ja) 躯体蓄熱空調システムの運転制御方法
JP3030140B2 (ja) 空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040119

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees