JPH0842909A - 空調システム - Google Patents

空調システム

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JPH0842909A
JPH0842909A JP6178897A JP17889794A JPH0842909A JP H0842909 A JPH0842909 A JP H0842909A JP 6178897 A JP6178897 A JP 6178897A JP 17889794 A JP17889794 A JP 17889794A JP H0842909 A JPH0842909 A JP H0842909A
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air
air volume
controller
temperature
conditioned space
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JP6178897A
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English (en)
Inventor
Shuichi Ikuta
修一 生田
Masuo Momotake
万寿夫 百武
Hiroshi Maruyama
洋 丸山
Tomohiko Oka
友彦 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Tekko KK
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Showa Tekko KK
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調空間の設定温度に対する制御温度の追随
性を向上させた空調システムに関する。 【構成】 熱交換器(11)と、送風ファン(12)とを内蔵す
る主空調機(1) を、各空調空間に配設した複数の風量調
節ユニット(3) と連通連結し、各風量調節ユニット(3)
に、各空調空間への吐出風量を調節するダンパ装置を設
け、かつ、各空調空間に空間温度設定手段と空間温度セ
ンサ(4) とを設け、同設定温度値とセンサ出力との比較
値に基づいて、制御手段を介してダンパ装置を駆動制御
し、各風量調節ユニット(3) から各空調空間への吐出風
量を調整するように構成した空調システムにおいて、上
記比較値に基づいて、さらに制御手段に、全風量調節ユ
ニット(3) が必要とする合計必要風量を演算させ、同演
算値に基づいて、主空調機(1) の送風ファン(12)の駆動
制御も併せて行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱交換器と、送風フ
ァンとを内蔵する主空調機を、各空調空間に配設した複
数の風量調節ユニットと連通連結し、各空調空間に温・
冷風を供給可能に構成した空調システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、熱交換器と、送風ファンとを内蔵
する主空調機を、各空調空間に配設した複数の風量調節
ユニット(以下「VAV」という)とダクトを介して連
通連結し、各VAVに各空調空間への吐出風量を調節す
るダンパ装置を設け、かつ、各空調空間に空間温度設定
手段と空間温度センサとを設け、同設定温度値とセンサ
出力との比較値に基づいて、制御手段を介してダンパ装
置を駆動制御し、各VAVから各空調空間への吐出風量
を調整するように構成した空調システムがあり、その一
形態として、特開平4-208350号に示されたものがある。
【0003】これは、送風能力の増大、または、減少を
要求するVAVの数に応じた変化速度で主空調機の送風
能力を増大、または、減少させるように制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな従来の制御では、未だ、以下のような課題が残され
ていた。
【0005】すなわち、上記した制御では、主空調機の
送風能力の増大、あるいは、減少の変化速度を適正に行
うようにしたとしても、VAVにおいて風量の過不足が
生じてはじめてステップ的に対応するフィードバック制
御となっているので、VAVの要求に対する応答性能に
は限界があった。
【0006】また、VAVには様々な種類のものがあ
り、これらは、それぞれ能力(最大風量)の大きさが異
なっている。
【0007】これらが一つの空調システム内に設置され
て、かつ、主空調機が熱交換能力可変手段を具備する場
合に、上記制御では、VAVのダンパが全閉(実際には
最小風量を確保するために、全閉となることはないが、
便宜上、最小風量の際のダンパの開度を全閉と呼ぶ)、
あるいは、全開となっている台数の全体に占める割合で
判断し、かかる割合が一定値以上となった場合に熱交換
能力を変更して調和空気の給気温度を変えて対応するこ
とになる。
【0008】しかし、これでは、VAVの能力差を考慮
に入れていないので、大能力のものでも、小能力のもの
でも、同じ割合で判断してしまい、調和空気の最適な給
気温度変更ができない。
【0009】例えば、全VAVのうち、きわめて能力の
大きなVAVが1台あり、残りが小さな能力のVAVで
あって、空調空間を冷却している場合、かかる小さな能
力のVAVの殆どのダンパが全開となった場合、大能力
のVAVでは風量にまだかなりの余裕があっても、主空
調機の熱交換能力を変更して給気温度を下げるように制
御してしまう。
【0010】ところで、大能力のVAVである以上、そ
のVAVが配設されている空調空間もかなり広いことが
推定される。
【0011】それにもかかわらず、上記のような制御が
はたらいた場合、大能力のVAVを配設した広い空調空
間では設定温度よりも制御温度が下がってしまう。そこ
で、ダンパを全閉状態にして設定温度に上昇させようと
しても、最小風量は確保されているので設定温度を下回
った状態が続くことが考えられる。
【0012】しかも、このときに、大能力のVAVが熱
交換能力の変更を要求する信号を出力しても、台数とし
ては1台の割合でしか判断されないので、その割合は熱
交換能力変更の基準となる一定の割合には至らず、熱交
換能力を変更する制御は行われないということになっ
て、広い空間において最適の空調がなされなくなってし
まうという不具合が生じてしまう。
【0013】本発明は、上記課題を解決することのでき
る空調システムを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、熱交換器
と、送風ファンとを内蔵する主空調機を、各空調空間に
配設した複数の風量調節ユニットと連通連結し、各風量
調節ユニットに各空調空間への吐出風量を調節するダン
パ装置を設け、かつ、各空調空間に空間温度設定手段と
空間温度センサとを設け、同設定温度値とセンサ出力と
の比較値に基づいて、制御手段を介してダンパ装置を駆
動制御し、各風量調節ユニットから各空調空間への吐出
風量を調整するように構成した空調システムにおいて、
上記比較値に基づいて、さらに制御手段に、全風量調節
ユニットが必要とする合計必要風量を演算させ、同演算
値に基づいて、主空調機の送風ファンの駆動制御も併せ
て行うようにしたことを特徴とする空調システムに係る
ものである。
【0015】また、この発明は以下の構成にも特徴を有
する。
【0016】(イ)上記主空調機の送風ファンに、ファ
ンモータとモータ回転制御手段とを連設すると共に、風
量調節ユニットのダンパ装置をダンパと駆動モータとか
ら構成し、さらに、主空調機と風量調節ユニットとをダ
クトを介して連通連結し、上記制御手段は、主空調機に
配設し、演算手段を内蔵すると共に、前記モータ回転制
御手段に制御信号を出力する第一コントローラと、各風
量調節ユニットにそれぞれ配設し、ダンパ装置の駆動モ
ータに制御信号を出力して、ダンパの開度を制御する第
二コントローラとを、デジタル通信で接続して構成し、
しかも、各第二コントローラに各空調空間毎に設けた空
間温度設定手段と空間温度センサとを接続し、各第二コ
ントローラから第一コントローラへ、設定温度や、前記
温度検出器で検出した室内温度等を示す信号を出力し
て、第一コントローラに、前記信号に基づいて、各風量
調節ユニットの必要風量を演算させ、さらに、全風量調
節ユニットが必要とする合計風量を演算させ、同合計風
量になるように主空調機の送風ファンの回転数を制御し
て、各空調空間の設定温度を保つための必要最小限の風
量を各風量調節ユニットへ供給可能とした。
【0017】(ロ)上記主空調機に熱交換能力可変手段
を設けると共に、上記制御手段を、主空調機に配設し、
演算手段を内蔵すると共に、前記モータ回転制御手段に
制御信号を出力する第一コントローラと、各風量調節ユ
ニットにそれぞれ配設し、ダンパ装置の駆動モータに制
御信号を出力して、ダンパの開度を制御する第二コント
ローラとを、デジタル通信で接続して構成し、各第二コ
ントローラから第一コントローラへ、空調空間の設定温
度と前記空間温度センサで検出した室内温度を示す信号
を出力し、前記第一コントローラに、各空調空間の室内
温度と空調空間の設定温度との差を演算させると共に、
その温度差が一定の条件を満たす運転中の風量調節ユニ
ットの風量の和を演算させ、さらに、同風量の和と運転
中の全風量調節ユニットの総和風量との割合を演算させ
て、その割合が一定の条件を満たす場合に、前記主空調
機の熱交換能力を変更するようにした。
【0018】(ハ)上記第一コントローラにより演算し
た各空調空間の室内温度と空調空間の設定温度との温度
差が、予めプラス側に定めた一定値以上を示す運転中の
風量調節ユニットの風量の和と、予めマイナス側に定め
た一定値以下を示す運転中の風量調節ユニットの風量の
和をそれぞれ演算させ、さらに、各風量の和と運転中の
全風量調節ユニットの総和風量との割合をそれぞれ演算
させて、第一の割合が、予め定めた第一の一定値よりも
大きく、かつ、第二の割合が、予め定めた第二の一定値
よりも小さいか等しい場合、及び、第一の割合が、予め
定めた第一の一定値よりも小さいか等しく、かつ、第二
の割合が、予め定めた第二の一定値よりも大きい場合
に、それぞれ、主空調機の熱交換能力を変更するように
した。
【0019】
【実施例】この発明の実施例を図面に基づき以下に説明
する。
【0020】図1は本実施例に係る空調システムの全体
構成を示しており、空調システムAは、主空調機1と、
同主空調機1にダクト2を介して連設した複数個の風量
調節ユニット(以下、「VAV」という)3とから主に
構成されており、各VAV3を、それぞれ、空調空間毎
に配設している。空調空間としては、区画された室内空
間、あるいは、同一の室内空間における各ゾーン等があ
る。
【0021】主空調機1は、熱交換器11と送風ファン12
と同送風ファン12を駆動するファンモータ14と、同モー
タ14の回転制御手段としてのインバータ回路13とを具備
しており、図示しない熱源との間で、熱交換器11にて熱
媒体を循環させながら熱交換を行い、さらに、一部外気
を取り込み調和した温・冷風を、前記インバータ回路13
により最小出力から最大出力までの範囲で制御された送
風ファン12によりダクト2へ供給可能としている。
【0022】また、主空調機1は、上記温・冷風の温度
を変更可能とした熱交換能力可変手段を具備している。
本実施例では、熱交換能力可変手段として、熱媒体の流
量を調節するバルブ7を配設している。
【0023】さらに、主空調機1には、第一コントロー
ラC1を配設しており、同第一コントローラC1により、上
記ファンモータ14の回転制御手段としてのインバータ回
路13や上記熱換能力可変手段としてのバルブ7を制御可
能として、風量の調節や調和空気の給気温度の変更を行
えるようにしている。
【0024】各VAV3は、それぞれ、ダクト2に設け
た複数の分岐路21の中途に取付けられており、空気調和
を必要とする空調空間毎に配設される。
【0025】主空調機1から供給される温・冷風は、図
1に示す矢印fのように、ダクト2を通って各分岐路21
に流れ、各VAV3を流れて、各空調空間の天井等に設
けられた吹出口31から吹き出される。
【0026】また、VAV3は、ダンパ装置として、ダ
ンパ32と、同ダンパ32を駆動する駆動モータ33とを具備
しており、同駆動モータ33はモータ制御部34により制御
されている。
【0027】また、VAV3には第二コントローラC2を
配設している、同第二コントローラC2より、モータ制御
部34に制御信号を出力している。
【0028】6は空調空間毎に取付けた操作パネルであ
り、同操作パネル6には、空間温度センサ4や空間温度
設定手段5が組み込まれている。空間温度センサ4で
は、空調空間の制御温度T(実際の室内温度)を検出し
て第二コントローラC2へ信号出力している。
【0029】また、第二コントローラC2には空間温度設
定手段5により設定された設定温度tを示す信号が入力
されており、同第二コントローラC2は制御温度Tと設定
温度tの温度差Xを検出し、その温度差Xにより、必要
な風量となるように、第二コントローラC2は上記モータ
制御部34に制御信号を出力し、ダンパ32の開度調節を行
っている(図2参照)。
【0030】図3に、冷房の場合のVAV3の風量と制
御温度Tとの関係を示しており、本実施例では、制御温
度Tと設定温度tとの温度差Xが−1℃から+1℃の間
でダンパ32を全閉状態から全開状態まで制御し、風量
を、予め設定した最小風量(一般には最大風量の30〜40
%)から最大風量(100 %)までの調節を行っている。
【0031】なお、暖房の場合であれば、グラフは冷房
の場合と逆の勾配であらわれる。
【0032】ところで、VAV3は上記したように、最
小風量を確保して空調空間の換気を図っているので、風
量が0となることはない。
【0033】従って、ダンパ32も完全に全閉状態となる
ことはないが、便宜上、最小風量を得るための開度を全
閉状態と呼ぶことにする。なお、最小風量の設定は、空
調システムAの設置条件等から適宜決定されるものであ
る。
【0034】上記構成の空調システムAにおいて、本発
明の要旨となるのは、上記した比較値、すなわち、制御
温度Tと設定温度tとの温度差Xに基づいて、制御手段
に全VAV3が必要とする合計必要風量を演算させ、同
演算値に基づいて、主空調機1の送風ファン12の駆動制
御も併せて行うようにしたことにある。
【0035】本実施例では、上記主空調機1に設けた第
一コントローラC1とVAV3に設けた第二コントローラ
C2とをデジタル通信で接続して制御手段を構成してお
り、各第二コントローラC2から第一コントローラC1へ、
設定温度tや、前記温度センサ4で検出した制御温度T
を示す信号を出力して、第一コントローラC1に、前記信
号に基づいて、運転中の各VAV3の必要風量を演算さ
せると共に、各VAV3の合計必要風量を演算させ、さ
らに、かかる演算して得た必要風量になるように、第一
コントローラC1により主空調機1の送風ファン12の回転
数を制御して、各空調空間の設定温度を保つための必要
最小限の調和空気を各VAV3へ供給するようにしてい
る。
【0036】ここで、上記した制御について、図4に示
すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0037】すなわち、各VAV3が空気調和を行って
いる各空調空間それぞれにおいて、空間温度センサ4は
制御温度Tを検出しており、その検出信号は、空間温度
設定手段5の設定温度tと共に、第二コントローラC2を
介して、主空調機1の第一コントローラC1にデジタル通
信される。第一コントローラC1では、図3に示したVA
V3の風量と温度差Xとの関係から、運転中の各VAV
3の現在必要としている風量を算出する(101) 。
【0038】次に、第一コントローラC1は、各第二コン
トローラC2が有する各VAV3の最小風量(各VAV3
毎に予め設定されている)を示す信号を受信し(102) 、
先に算出した各VAV3の現在必要としている風量と比
較しながら、運転中のVAV3全部の現在必要風量を算
出する(103) 。このときに、先に算出した必要風量が最
小風量以下のものがあれば、該当するVAV3の最小風
量に置き換えて計算を行う。
【0039】引き続き、第一コントローラC1では、算出
したVAV3の全部の現在必要風量を、主空調機1の最
大風量で除することにより、供給すべき風量の主空調機
1の最大風量に対する割合αを得る(104) 。
【0040】そして、かかる割合αで送風ファン12の出
力を行わせるように、インバータ回路13へ出力する制御
信号を出力する(105) 。この際に、通常は前記の割合α
で送風ファン12を回転させれば、所望する風量を得るこ
とができるものであるが、空調システムAを設備した建
物等によっては、補正係数eを乗じて適正な風量を得る
ようにする場合もある。
【0041】さらに、第一コントローラC1では、上記の
ように算出して得たインバータ出力と、主空調機1の最
小出力とを比較判別して(106) 、最小出力よりもインバ
ータ出力が大であれば算出したインバータ出力で調和空
気を送風し(107) 、算出して得たインバータ出力が最小
出力と等しいか、若しくは小であれば、最小出力で調和
空気を送風するように制御する(108) 。
【0042】上記のフローを繰り返しながら制御を行う
ことによって、各VAV3の設置された空調空間の温度
変化に対し、VAV3の要求する必要風量の変化を瞬時
に算出し、かつ、略同時に主空調機1はVAV3が必要
としている適正な風量を供給することができるようにな
って、空調空間の設定温度に対する制御温度の追随性が
著しく向上することになる。
【0043】換言すれば、従来の制御はVAV3側から
の風量の過不足信号を受けた後に風量の増減を行う、所
謂フィードバック制御であるのに対して、本発明では、
フィードフォワード制御を行うものであり、上記したよ
うに空調空間の設定温度に対する制御温度の追随性が著
しく向上すると共に、主空調機1では無駄な出力が行わ
なれないので省エネルギーともなる。
【0044】ところで、一般に、主空調機1から各VA
V3に供給する調和空気の給気温度は、冷房時、暖房時
においてそれぞれ一定である。
【0045】冷房時の場合で説明すると、VAV3は、
図3に示したように風量の調節を行って各空調空間の温
度制御を行っているので、−1℃から+1℃の制御可能
範囲を逸脱した場合には、ダンパ32は全閉、あるいは、
全開状態を続けることになる。
【0046】しかし、主空調機1から各VAV3に供給
する調和空気の給気温度が変更されない以上、ダンパ32
が全閉、全開状態を続けても、設定温度に制御できない
ということになる。
【0047】そこで、本発明に係る空調システムAで
は、第二の特徴として、各第二コントローラC2から第一
コントローラC1へ、空調空間の設定温度tと前記空間温
度センサ4で検出した制御温度T(実際の室内温度)を
示す信号を出力し、前記第一コントローラC1に、各空調
空間の制御温度Tと空調空間の設定温度tとの差を演算
させると共に、その温度差Xが一定の条件を満たす運転
中のVAV3の各風量の和を演算させ、さらに、同風量
の和と運転中の全VAV3の総和風量との割合を演算さ
せて、その割合が一定の条件を満たす場合に、前記主空
調機1の熱交換能力を変更するようにしている。
【0048】なお、第一コントローラC1で行う計算等に
必要なデータは、各VAV3の第二コントローラC2から
デジタル通信により第一コントローラC1へ出力されてい
るものである。
【0049】かかる制御を、図5に示すフローチャート
を参照しながら以下に説明する。
【0050】すなわち、各第二コントローラC2は、温度
検出器4よりVAV3が設置されている各空調空間の制
御温度T、及び、設定温度tをデータとして入力してお
り、同データを主空調機1の第一コントローラC1に出力
している(201) 。
【0051】また、第一コントローラC1では、上記した
制御温度Tと設定温度tとの温度差Xを算出し(202) 、
かかる温度差Xが、予め定めた一定値K1(本実施例で
は、K1=1.5 ℃としている)よりも小か、あるいは、大
または等しいかを判別する(203) 。
【0052】温度差Xが一定値K1よりも大または等しい
のであれば、そのような温度差Xを示している各VAV
3の最大風量を合計して、かかるVAV3全ての合計風
量M1を算出する(204) 。
【0053】一方、温度差Xが一定値K1よりも小であれ
ば、今度は、同温度差Xが予めマイナス側に定めた一定
値−K1に対して、小または等しいか、あるいは、大であ
るかを判別する(205) 。
【0054】温度差Xが一定値−K1よりも大であれば、
第一コントローラC1は、各空調空間はVAV3による制
御範囲と判別して(206) 、主空調機1の熱交換能力の変
更は行わない。
【0055】これに対し、温度差Xが一定値−K1に対し
て小または等しければ、そのような温度差Xを示してい
る各VAV3の最大風量を合計して、かかるVAV3全
ての合計風量M2を算出する(207) 。
【0056】第一コントローラC1は、現在運転している
VAV3の全体風量をデータとしてもっているので(図
4で示したフローチャートの(103) 参照)、次に、第一
コントローラC1は、かかる全体風量に対する上記の合計
風量M1とM2のそれぞれの割合β,γを算出する(208) 。
【0057】そして、第一の割合βが、予め設定した第
一の一定値K2(本実施例ではK2=0としている)よりも
大きく、かつ、第二の割合γが、予め設定した第二の一
定値K3(本実施例ではK3=0としている)よりも小また
は等しい場合に(209) 、換言すれば、これ以上空調空間
の温度を下げる方向へは制御できないVAV3だけが空
調システムA内にあり、温度を上げる方向へ制御しよう
としているVAV3が空調システムA内にない、と判断
した場合にのみ、主空調機1の熱交換能力を変更して、
調和空気の給気温度をK4(本実施例ではK4=0.5 ℃とし
ている)だけ下げるように制御する(210) 。
【0058】また、第一の割合βが、予め設定した第一
の一定値K2(本実施例ではK2=0としている)よりも小
または等しく、かつ、第二の割合γが、予め設定した第
二の一定値K3(本実施例ではK3=0としている)よりも
大の場合に(211) 、換言すれば、これ以上空調空間の温
度を上げる方向へは制御できないVAV3だけが空調シ
ステムA内にあり、温度を下げる方向へ制御しようとす
るVAV3が空調システムA内にない、と判断した場合
にのみ、主空調機1の熱交換能力を変更して、調和空気
の給気温度をK4(本実施例ではK4=0.5 ℃としている)
だけ上げるように制御する(212) 。
【0059】なお、第一、第二の一定値K2,K3 を本実施
例では0としたが、適宜の数値を設定することができる
ものであり、空調システムAを設備する建物や、各VA
V3を設置した各ゾーンの利用条件等から勘案した適正
な値を設定することが望ましい。
【0060】このように、各VAV3の制御温度Tと空
調空間の設定温度tとの差を検出して、一定の条件を満
たす場合に、すなわち、一定値K1以上の温度差Xがある
運転中のVAV3の合計風量M1が運転中のVAV3全体
風量に占める第一の割合βと、一定値−K1以下の温度差
Xがある運転中のVAV3の合計風量M2が運転中のVA
V3全体風量に占める第二の割合γを算出し、その割合
β、γが一定の条件を満たす場合に、すなわち、β>K2
で、かつ、γ≦K3の場合と、β≦K2で、かつ、γ>K3の
場合に、それぞれ、主空調機1の給気温度の変更が必要
と判断するようにしたので、VAV3の総台数が少ない
場合や、能力の異なるVAV3が設置されている場合等
でも、各VAV3の運転状態を不安定にすることなく適
切な調和空気の給気温度変更が可能となる。
【0061】
【発明の効果】 熱交換器と、送風ファンとを内蔵する主空調機を、各
空調空間に配設した複数の風量調節ユニットと連通連結
し、各風量調節ユニットに各空調空間への吐出風量を調
節するダンパ装置を設け、かつ、各空調空間に空間温度
設定手段と空間温度センサとを設け、同設定温度値とセ
ンサ出力との比較値に基づいて、制御手段を介してダン
パ装置を駆動制御し、各風量調節ユニットから各空調空
間への吐出風量を調整するように構成した空調システム
において、上記比較値に基づいて、さらに制御手段に、
全風量調節ユニットが必要とする合計必要風量を演算さ
せ、同演算値に基づいて、主空調機の送風ファンの駆動
制御も併せて行うようにしたことにより、設定温度に対
する制御温度の追随性が著しく向上すると共に、主空調
機では無駄な出力が行わなれないので省エネルギーを図
ることができる。
【0062】上記主空調機に熱交換能力可変手段を設
けると共に、上記制御手段を、主空調機に配設し、演算
手段を内蔵すると共に、前記モータ回転制御手段に制御
信号を出力する第一コントローラと、各風量調節ユニッ
トにそれぞれ配設し、ダンパ装置の駆動モータに制御信
号を出力して、ダンパの開度を制御する第二コントロー
ラとを、デジタル通信で接続して構成し、各第二コント
ローラから第一コントローラへ、空調空間の設定温度と
前記空間温度センサで検出した室内温度を示す信号を出
力し、前記第一コントローラに、各空調空間の室内温度
と空調空間の設定温度との差を演算させると共に、その
温度差が一定の条件を満たす運転中の風量調節ユニット
の風量の和を演算させ、さらに、同風量の和と運転中の
全風量調節ユニットの総和風量との割合を演算させて、
その割合が一定の条件を満たす場合に、前記主空調機の
熱交換能力を変更するようにしたことにより、風量調節
ユニットの総台数が少ない場合や、能力の異なる風量調
節ユニットが設置されている場合等でも、各風量調節ユ
ニットの運転状態を不安定にすることなく、調和空気の
適切な給気温度変更が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空調システムの全体構成を示す説
明図である。
【図2】同空調システムの風量調節ユニット(VAV)
の説明図である。
【図3】風量調節ユニット(VAV)の風量と温度差と
の関係を示す説明図である。
【図4】主空調機の送風ファン出力の制御を示すフロー
チャートである。
【図5】主空調機の熱交換能力を変換する制御を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
A 空調システム C1 第一コントローラ C2 第二コントローラ 1 主空調機 2 ダクト 3 風量調節ユニット(VAV) 11 熱交換器 12 送風ファン 14 ファンモータ 32 ダンパ 33 駆動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 洋 東京都豊島区東池袋1−48−6−1305 (72)発明者 岡 友彦 東京都江戸川区南小岩2−15−11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器(11)と、送風ファン(12)とを内
    蔵する主空調機(1)を、各空調空間に配設した複数の風
    量調節ユニット(3) と連通連結し、各風量調節ユニット
    (3) に各空調空間への吐出風量を調節するダンパ装置を
    設け、かつ、各空調空間に空間温度設定手段(5) と空間
    温度センサ(4) とを設け、 同設定温度値とセンサ出力との比較値に基づいて、制御
    手段を介してダンパ装置を駆動制御し、各風量調節ユニ
    ット(3) から各空調空間への吐出風量を調整するように
    構成した空調システムにおいて、 上記比較値に基づいて、さらに制御手段に、全風量調節
    ユニット(3) が必要とする合計必要風量を演算させ、同
    演算値に基づいて、主空調機(1) の送風ファン(12)の駆
    動制御も併せて行うようにしたことを特徴とする空調シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 上記主空調機(1) の送風ファン(12)に、
    ファンモータ(14)とモータ回転制御手段とを連設すると
    共に、風量調節ユニット(3) のダンパ装置をダンパ(32)
    と駆動モータ(33)とから構成し、さらに、主空調機(1)
    と風量調節ユニット(3) とをダクト(2) を介して連通連
    結し、 上記制御手段は、主空調機(1) に配設し、演算手段を内
    蔵すると共に、前記モータ回転制御手段に制御信号を出
    力する第一コントローラ(C1)と、 各風量調節ユニット(3) にそれぞれ配設し、ダンパ装置
    の駆動モータ(33)に制御信号を出力して、ダンパ(32)の
    開度を制御する第二コントローラ(C2)とを、デジタル通
    信で接続して構成し、 しかも、各第二コントローラ(C2)に各空調空間毎に設け
    た空間温度設定手段(5) と空間温度センサ(4) とを接続
    し、 各第二コントローラ(C2)から第一コントローラ(C1)へ、
    設定温度や、前記温度検出器(4) で検出した室内温度等
    を示す信号を出力して、第一コントローラ(C1)に、前記
    信号に基づいて、運転中の各風量調節ユニット(3) の必
    要風量を演算させ、さらに、全風量調節ユニット(3) が
    必要とする合計風量を演算させ、 同合計風量になるように主空調機(1) の送風ファン(12)
    の回転数を制御して、各空調空間の設定温度を保つため
    の必要最小限の風量を各風量調節ユニット(3)へ供給可
    能としたことを特徴とする請求項1記載の空調システ
    ム。
  3. 【請求項3】 上記主空調機(1) に熱交換能力可変手段
    を設けると共に、上記制御手段を、主空調機(1) に配設
    し、演算手段を内蔵すると共に、前記モータ回転制御手
    段に制御信号を出力する第一コントローラ(C1)と、各風
    量調節ユニット(3) にそれぞれ配設し、ダンパ装置の駆
    動モータ(33)に制御信号を出力して、ダンパ(32)の開度
    を制御する第二コントローラ(C2)とを、デジタル通信で
    接続して構成し、 各第二コントローラ(C2)から第一コントローラ(C1)へ、
    空調空間の設定温度と前記温度センサ(4) で検出した室
    内温度を示す信号を出力し、 前記第一コントローラ(C1)に、各空調空間の室内温度と
    空調空間の設定温度との差を演算させると共に、その温
    度差が一定の条件を満たす運転中の風量調節ユニット
    (3) の風量の和を演算させ、さらに、同風量の和と運転
    中の全風量調節ユニット(3) の総和風量との割合を演算
    させて、 その割合が一定の条件を満たす場合に、前記主空調機
    (1) の熱交換能力を変更するようにしたことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の空調システム。
  4. 【請求項4】 上記第一コントローラ(C1)により演算し
    た各空調空間の室内温度と空調空間の設定温度との温度
    差(X) が、予めプラス側に定めた一定値(K1)以上を示す
    運転中の風量調節ユニット(3) の風量の和(M1)と、予め
    マイナス側に定めた一定値(-K1) 以下を示す運転中の風
    量調節ユニット(3) の風量の和(M2)をそれぞれ演算さ
    せ、 さらに、各風量の和(M1),(M2) と運転中の全風量調節ユ
    ニット(3) の総和風量との割合(β),(γ)をそれぞ
    れ演算させて、 第一の割合(β)が、予め定めた第一の一定値(K2)より
    も大きく、かつ、第二の割合(γ)が、予め定めた第二
    の一定値(K3)よりも小さいか等しい場合、及び、第一の
    割合(β)が、予め定めた第一の一定値(K2)よりも小さ
    いか等しく、かつ、第二の割合(γ)が、予め定めた第
    二の一定値(K3)よりも大きい場合に、それぞれ、主空調
    機(1) の熱交換能力を変更するようにしたことを特徴と
    する請求項3に記載の空調システム。
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