JP2884705B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2884705B2
JP2884705B2 JP2123656A JP12365690A JP2884705B2 JP 2884705 B2 JP2884705 B2 JP 2884705B2 JP 2123656 A JP2123656 A JP 2123656A JP 12365690 A JP12365690 A JP 12365690A JP 2884705 B2 JP2884705 B2 JP 2884705B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は各部屋の室温を独立に調節できる可変風量
制御システムを採用した主ダクトおよび枝ダクトを有す
る空気調和装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の送風機風量を制御する可変風量制御システムを
採用した空気調和装置として、送風機により冷風若しく
は温風をダクトを介して各部屋に分配して提供するもの
がある。しかし、各部屋に分岐された枝ダクトは、この
分岐点から各部屋までの長さが各々相違しているのが常
であり、これらの各分岐ダクトの送風抵抗には各々差異
がある。また、ダクト取付工事の不具合、例えば、ダク
ト断面形状の歪等による変形、或いはダクト内への異物
の介在等によっても各ダクトの送風抵抗は影響を受け
る。
かかる状態、特に、後者の場合において、共通の送風
用風路部分、即ち、主ダクトの根元部分の圧力を検出し
て送風機の駆動を制御すると、下流側の圧力損失の差異
を無視することになり、各部屋毎に精度のよい送風制
御、ひいては室温の制御ができない。
以下に示す従来例は、各部屋に送風される前の主ダク
トの根元部の圧力を検出して、送風機の駆動を制御する
ものである。
これらの従来例を代表する具体例として、日本冷凍協
会発行の冷凍空調便覧(新版・第4版応用編)の第2章
・空調システムの41ページに記載されている図2・10
(a)の例を選び、その動作について以下説明する。
第6図は前記冷凍空調便覧に記載の従来の空気調和装
置を示す構成図である。
図において、1は空気調和の対象となる被空調室で、
この図では、4部屋の場合を示している。2は被空調室
1の天井内等に配設され冷風または温風の送風源として
機能する室内機である集中送風手段、3は空気中の塵芥
等を除去して空気を浄化するエアーフィルタ、4は空気
を冷却または加熱する熱交換器、5は冷風または温風を
送風する送風機である。この室内機2はエアーフィルタ
3、熱交換器4、及び送風機5で構成されている。6は
室内機2の空気吹出口に連通する主ダクト、7はこの主
ダクト5から各被空調室1の数に応じて分岐した枝ダク
ト、8は各枝ダクト7部に装着され各被空調室1への送
風量を調整する絞り形式の送風調整ユニット、9はこの
絞り形式の送風調整ユニット8内に回動可能に取付けら
れているダンパ、10は枝ダクト7の末端に位置する吹出
口、11は被空調室1の扉の下方部に配設されている吸込
口、12は被空調室1外の廊下の天井面に配設されている
天井吸込口、13は天井吸込口12と室内機2の吸込口とを
連通する吸込ダクトである。14は各被空調室1内に据付
けた室温設定及び室温検出用のルームサーモスタット、
15は主ダクト6内で送風機5からの送風温度を検出する
温度検出器、16は同じく主ダクト6内で送風機5からの
送風による風圧を検出する圧力検出器、17は熱交換器4
に接続され熱交換器4での熱変換動作を支配するヒート
ポンプ等の熱源機である。
従来のダクト方式の集中冷暖房用の空気調和装置は上
記のように構成されており、熱交換器4で冷却または加
熱した空気を送風機5で冷風または温風として主ダクト
6及び/または枝ダクト7を介して複数の被空調室1の
各室内に分配し送風する集中送風手段2、及び前記各枝
ダクト7部に装着され前記各被空調室1への冷風または
温風の送風量をダンパ9の開閉により調整する送風調整
手段である絞り形式の送風調整ユニット8を有してい
る。
つぎに、上記のような構成の従来の空気調和装置の動
作について説明する。
まず、各ルームサーモスタット14で使用者等が設定し
た設定温度と検出された現在の実際の室温との温度差に
応じて絞り形式の送風調整ユニット8のダン9の開度を
任意の位置に各々調節する。このダンパ9の開度に応じ
て主ダクト6内の圧力も変化する。この圧力の変化は圧
力検出器16で検出され、予め設定した設定圧力となるよ
うに送風機5による送風容量を調整する。また、送風量
の変化に伴い熱交換器4の出口側の送風温度も変化する
ため、この変化を温度検出器15が検出し、予め設定した
送風温度となるように熱源機17の能力を制御する。
このような一連の制御により、略一定温度に調節され
た適量適温の空気が吹出口10から被空調室1内に吹出さ
れる。すなわち、各被空調室1内の熱負荷の大小に応じ
た風量で吹出される。また、被空調室1内を空調した空
気は吸込口11から廊下等の空間を通り天井吸込口12に流
入し、吸込ダクト13を経て再び室内機2に戻る。そし
て、再度、上記の動作に従って同一の流れを繰返す。
上記のように、従来の一般的な絞り形式の送風調整ユ
ニット8を用いたダクト方式の集中冷暖房用の空気調和
装置では、各被空調室1内の熱負荷の変動に応じて送風
温度と送風圧力との最適値を決定し、これらの値が略一
定となるように熱源機17と送風機5の容量を制御してい
る。
なお、上記のような主ダクト6内の圧力変化を制御指
標としない装置が特公昭60−47497号公報に開示されて
いる。これは、各吹出口の端末風量制御ユニットに風速
センサとしての機能をもたせて送風機5等を制御するも
のである。そして、この装置では、ダンパ9が全開とな
って送風条件が最も劣勢にある送風調整ユニットが設定
風量以下の出力を発した場合に、この出力に基づいて送
風機5の送風量を増大するようにし、送風機5を常に必
要最小能力に制御している。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような従来の空気調和装置では、主ダクト6の
根元圧力を一定にするように、根元圧力を制御指標とし
た送風機5の送風容量の制御では、各分岐ダクトの送風
抵抗が各々相違するため、各分岐ダクトを通過する風
量、即ち、各被空調室1への供給風量を適正に制御でき
なかった。
また、ダクト取付工事の不具合、例えばダクト断面形
状の歪等による変形、或いはダクト内への異物の介在等
により送風障害が分岐ダクトに存在する場合には、上記
の各被空調室1への供給風量を適正に維持することは特
に困難であった。
なお前記、特公昭60−47497号公報に開示されている
ような装置では、各室内の吹出口での風速を測定して適
正な風量を得ることができるものの、各端末風量制御ユ
ニット等が風速センサを必要とするため、大掛りな設備
となり極めて高価となっていた。通常、この種の空気調
和装置の端末は5〜15程度もあり、この価格の高低は極
めて重要であった。
この発明は、上記の問題点を解消して成されたもの
で、簡易な構成及び手段により、送風機の容量制御が適
切に行なえ、かつ各被空調室への通風量が適切に制御で
きる空気調和装置を提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
このため、この発明に係る空気調和装置は、送風機と
熱交換器を有し該熱交換器で熱交換した空気を前記送風
機に接続した主ダクト及び枝ダクトを介して複数の被空
調室に送風する集中送風手段と、前記各枝ダクトに装着
され前記被空調室への冷風または温風の送風量をダンパ
の開閉により調整する送風調整手段と、前記送風調整手
段のダンパの開閉を制御するダンパ制御手段と、前記送
風機からの送風量を風量検出器により検出して実際の送
風量を測定する風量測定手段と、前記風量測定手段から
の信号により実際の送風量が所定の送風量となるように
前記送風機の回転数を制御する送風機制御手段と、前記
送風機制御手段と風量測定手段とダンパ制御手段の各出
力とにより、前記各送風調整手段の全開時の通過風量と
送風機の回転数との相関関係を演算して各枝ダクトの通
風損失特性を演算し、さらに、その通風損失特性とあら
かじめ既知のダンパの開閉度合によるダンパの通風損失
特性とを合成して、前記各送風調整手段の通過風量とダ
ンパの開閉度合と送風機の回転数との相関関係を演算し
て求め、空気調和運転時に、各送風調整手段について必
要な送風圧力差のうちの最大値を求め、該送風圧力差最
大値のとき各送風調整手段が要求風量となる各ダンパの
開閉度にダンパ制御手段を制御し、送風調整手段の要求
風量の総和に対する前記送風圧力差最大値となる送風機
回転数に送風機制御手段を制御する演算処理手段とを備
えたことを特徴とする構成によって、前記の目的を達成
しようとするものである。
〔作用〕
この発明に係る空気調和装置は以上の構成により、ま
ずダンパ制御手段が送風調整手段のダンパの一台を全開
とするとともに他を全閉とし、このときの集中送風手段
の送風量を風量検出器により検出して風量測定手段で測
定し、この測定風量から送風機制御手段が予め設定され
た所定の風量となるように送風機の回転数を補正する。
そして、上記のダンパ制御手段によるダンパの開閉情報
及び送風機制御手段による送風機の制御情報及び風量測
定手段21による風量情報及び、既知のダンパ開閉角度に
よるその通風損失特性情報とから演算処理手段はこれら
の各関係を演算してテーブル化或いは定式化する。この
一連の動作は送風調整手段の数だけ行なわれ、各枝ダク
ト等に所定の風量を送風するには、送風機の回転数及び
送風調整手段のダンパの開閉度合をいかに制御すべきか
の情報を順次蓄積する。そして、実際の空気調和運転の
ときには、演算処理手段は上記の各情報に基づき、送風
機の回転数及び送風調整手段のダンパの開閉度合を制御
して送風機の運転を必要充分な容量に制御し、また各被
空調室に適量の冷風または温風を設定風量に応じて適切
に供給する。
〔実施例〕
以下、この発明に係る空気調和装置を実施例により説
明する。
第1図はこの発明の一実施例である空気調和装置の風
量制御システムを示す構成図である。なお、図中、符号
2、4から9まで、および14で示す部分は前記従来例の
構成部分と同一または相当する部分であり、重複説明を
省略する。この空気調和装置も従来例と同様に、熱源機
(図示せず)に接続された熱交換器4で冷却または加熱
した空気を送風機5で冷風または温風として主ダクト6
及び枝ダクト7を介して複数の被空調室1の各室内に送
風する集中送風手段2、及び前記各枝ダクト7に装着さ
れ前記各被空調室1への冷風または温風の送風量をダン
パ9の開閉により調整する送風調整手段8を有してい
る。また、各被空調室1には室温設定および室温検出用
のルームサーモスタット14を備え、演算処理手段23に接
続されている。
また、この空気調和装置の通常の空気調和運転は従来
より周知の運転動作に準じており、熱源機(図示せず)
の温度・発熱量制御も従来例に準じているので説明省略
し、この発明の特徴である風量制御について以下説明す
る。
先ず、この空気調和装置の試運転モードについて説明
する。
第1図において、19は主ダクト6の根元部に配設され
ている風量検出器であり、集中送風手段2からの送風量
を検出する。20は各送風調整手段のダンパ9の開度を制
御するダンパ制御手段である。このダンパ9には各ダン
パ9の開閉動作を個々に行なう駆動機構(図示せず)が
接続されており、ダンパ制御手段20からの開度信号に応
じて各々の駆動機構を作動させ、対応するダンパ9の開
度を制御する。21は風量検出器19の検出信号に基づき実
際の送風量を測定する風量測定手段である。22は風量測
定手段21による測定風量値を入力として風量が予め決め
られた所定の風量値となるように送風機5の回転数を制
御する送風機制御手段である。23は前記送風機制御手段
22と風量測定手段21とダンパ制御手段20の各出力と既知
情報であるダンパ開度と通風損失特性の関係とにより送
風調整手段8の通過風量とダンパ9の開閉度合と送風機
5の回転数との関係を演算し、ダンパ制御手段20および
送風機制御手段22を制御する演算処理手段である。この
演算処理手段23は風量測定手段21からの測定風量出力と
送風機制御手段22からの送風機回転数の出力とダンパ制
御手段20からの当該ダンパ開閉度情報出力と、既知のダ
ンパ開度とその通風損失特性情報を入力として、これら
の関係を演算評価し、テーブル化或いは定式化し、各ダ
クト内の送風抵抗を算出する。
次に、上記のように構成された空気調和装置の演算処
理手段23の機能及び動作の一例について、第2図を参照
して説明する。第2図はこの発明の一実施例の空気調和
装置に用いる送風機の回転数と風量と圧力との関係を示
す送風特性図である。
第2図において、縦軸は送風機5による静圧P、横軸
は風量Q、実線は送風機5の特性曲線、破線は所定のダ
ンパ9に至る枝ダクト7等の送風抵抗を示す抵抗曲線で
ある。実線で示す特性曲線のパラメータは送風機5の回
転数Rである。なお、通常パラメータRに対するQ−P
の関係は既知である。
すなわち、ひとつのダンパ9を全開とし、他のダンパ
のすべてを全閉として、このときの送風量をQSにしたと
きの送風機5の回転数がR1であったとすると、上記の既
知のQ−Pの関係から、圧力損失(すなわち送風圧力
差)P1が求まる。一般に、送風圧力差Pと風量Qは、下
記の関係を有している。
P=C×Q2 ここに、C:損失係数 したがって、送風量QSのときの送風機5の回転数R1か
らの送風圧力差P1を演算すれば、未知係数Cが定まるた
め、前記全開としたダンパ9の系統の枝ダクトの送風抵
抗曲線(破線)が既知となり、その枝ダクト自体の損失
係数C(ダンパ全開)を求めることができる。
さらに第3図のダンパ開閉角度と通風損失係数との特
性図に示すように、ダンパ9はその開閉角Diによって、
その通風損失係数CDが変化する。この開閉角Diと通風損
失係数CDの関係は、あらかじめ使用するダンパ9につい
て下記のような関数形で既知とすることができる。
CD=F[Di] そして、ダンパ9の開閉度合による通風抵抗と前記枝
ダクトの送風抵抗は直列抵抗と考えられる。したがっ
て、ダンパ9の開度変化を含めた枝ダクトの全送風抵抗
CTは、両者の和(CT=C+CD)として与えることができ
る。以上のことより、当該送風系統についての送風圧力
差Pと風量Qiとダンパ開度Diとの関係が下記のように定
まる。
P=(C+F[Di])Qi2 そして、上述第2図の説明から、P,Qiに対応する回転
数Rが求められる。
上記と同様な操作を他の送風調整手段8のダンパ9に
ついても行うことにより、各々の送風系統についての送
風機回転数Rと風量Qiとダンパ開度Diとの関係をテーブ
ル化或いは定式化できることになる。そしてこのテーブ
ル化或いは定式化した結果を用いることによって、各送
風調整手段8の通過風量をあらかじめ設定すれば、集中
送風手段2の送風機回転数Rが定まった時の各送風調整
手段のダンパ開度Diを各々算出してテーブル化、或いは
定式化できる。
したがって、上記のような演算処理を実施し、ダンパ
制御手段20と送風機制御手段22を制御する演算処理手段
23を用いて空気調和装置を構成することにより、従来よ
り要求されていた各被空調室毎の精度の良い送風制御
が、集中送風手段2の送風機5の回転数と送風調整手段
8のダンパ9の開度を制御することにより可能である。
そして、従来の例えば前記特公昭601−47497号公報で
開示されているような高価な風速センサを用いた風量検
出センサ機能を各被空調室に備える必要がない。
次に、この実施例の空気調和装置の動作を説明する。
第4図はこの発明の一実施例の空気調和装置の試運転
時における制御動作例を示すフローチャートである。な
お、この制御動作は演算処理装置23に備えたマイクロコ
ンピュータの機能を利用して実施するものである。
なお、この試運転時の制御動作は、空気調和装置の試
運転時、装置または設備の変更時・定期点検時に実施す
るほか、最大通風量を必要とする被空調室の通風負荷の
変動その他、必要な最大送風圧力の変化が生ずるときに
実施することが望ましい。
まず、第4図ステップS1で運転モードが試運転モード
であるか否かを判断する。試運転モードでない場合に
は、以下に述べる一連の制御動作は行なわれない。試運
転モードである場合には、ステップS2で熱源機(図示せ
ず)の運転を停止し、ステップS3で送風機5の運転を開
始する。そして、ステップS4で枝ダクト7に接続されて
いる送風調整手段8のダンパ9の個数Nを設定し、ステ
ップS5で最初(I=1)のダンパ9を全開に設定し、残
りのダンパ9を全閉状態にする。このダンパ9の開閉制
御はダンパ制御手段20により行なわれる。ステップS6で
は集中送風手段2による送風風が設定風量となるように
送風機5の駆動を制御する。すなわち、測定風量が設定
風量よりも大きい場合には送風機5の回転数を低下さ
せ、逆に測定風量が設定風量よりも小さい場合には送風
機5の回転数を増加させる。この送風機5の制御は送風
機5による実際の送風量を測定する風量測定手段21及び
送風機制御手段22により行なわれる。ステップS7では送
風機5の回転数Rを測定する。そして、ステップS8で
は、ダンパ9の開度とその通風損失特性情報を演算処理
手段23に読み込む。
ステップS9では上記手順を実行したダンパ9がN番目
のダンパ9か否かを判断する。未だN番目でない場合に
は、ステプS10でI=I+1として再度ステップS5に戻
り上記の動作を繰返す。したがって、上記の動作はI=
1からI=Nまでのダンパ9のすべてについて順次行な
われ、合計でN回繰返されることになる。そして、ステ
ップS9でI=N番目のダンパ9となったことを確認した
場合には、ステップS11で上記一連の動作で得た各ダン
パ9の開度、送風機5の回転数、及び送風量の各データ
からこれらの関係を演算し、各送風調整手段8について
テーブル化或いは定式化する。この演算動作は演算処理
手段23により行なう。
次に、上記のテーブル化或いは定式化した各ダンパ9
の開度、送風機5の回転数、及び送風量の関係を用いて
行なわれるダンパ9及び送風機5の実際運転時の制御動
作について説明する。
第5図はこの発明の一実施例の空気調和装置の空気調
和運転時の制御動作例を示すフローチャートである。
まず、ステップS21で各送風調整手段8について、上
記の演算処理手段23で各送風調整手段8毎に定式化或い
はテーブル化された風量、ダンパ開度、送風機5の回転
数及び既知であるRとQ−Pの関係を用いて、各送風調
整手段8における風量を設定風量とするときに、ダンパ
開度を全開とした場合の圧力損失Piを各々算出する。つ
ぎに、ステップS22で各送風調整手段の前記圧力損失Pi
の最大値Pimaxを選出する。ステップS23では各送風調整
手段8について圧力損失PiがPimaxのときに各設定風量
を与える各々のダンパ開度を前記の関係から求める。こ
のとき、ステップS21で圧力損失PiがPimaxであった送風
調整手段8のダンパ9の開度は当然全開状態となる。そ
して、ステップS24ではステップS23で求めたダンパ開度
をダンパ制御手段20を介して各々の送風調整手段8に指
示して、ダンパ9を動作させる。そして、ステップS25
で各送風調整手段8の要求風量の総和ΣQに対して圧力
損失の最大値Pimaxを与える回転数Rを設定して、送風
機制御手段22を介して、この設定値に基づいて集中送風
手段2の送風機5の回転数を制御する。
このような制御動作を行なうことにより、例えば前記
特公昭60−47497号公報で開示されているような送風動
力を極小にするような運転制御をより簡易に実現でき
る。
上記のように、この実施例では試運転モードのとき
に、ダンパ制御手段20が送風調整手段8のダンパ9の一
台を全開とするとともに他を全閉とする制御を行なう。
このときの送風機5の送風量が風量検出器19を介して風
量測定手段21で測定される。送風機制御手段22は上記の
測定風量から予め設定された所定の風量となるように送
風機5の回転数を補正する。そして、上記のダンパ制御
手段20によるダンパ9の開閉情報及び送風機制御手段22
による送風機5の制御情報及び風量測定手段21による風
量情報及びダンパの開度と通風損失特性情報とから演算
処理手段23はこれらの各関係を演算してテーブル化或い
は定式化する。この一連の動作は送風調整手段8の数だ
け行なわれ、各枝ダクト7に所定の風量を送風するに
は、送風機5の回転数及び送風調整手段のダンパ9の開
閉度合をいかに制御すべきかの情報を順次蓄積する。上
記のようにして、各枝ダクトの風路抵抗を事前に検知
し、各送風調整手段8の風量を間接的に推定して、設定
風量に対する適切なダンパ9の開閉度合及び送風機5の
回転数を求める。
そして、実際の空気調和運転のときに、上記の各情報
に基づき、送風機5の回転数及び送風調整手段8のダン
パ9の開閉度合を制御することにより、各被空調室1に
適量の冷風または温風を安定して供給できる。
したがって、この実施例では各ダクトの送風抵抗等に
応じて、極めて容易に適正風量の配分と送風動力の低減
を図ることができ、各被空調室1への供給風量を適正に
維持できる。しかも、これらの制御を風速センサ機能を
有する特殊な端末風量制御ユニット等を各被空調室ごと
に用いることなく簡易な構成で達成できる。この結果、
安価な構成により、効率のよい空気調和効果を実現でき
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明に係る空気調和装置
は、試運転のときに、ダンパ制御手段によるダンパの開
閉情報及び送風機制御手段による送風機の制御情報及び
風量測定手段による風量情報及び、既知のダンパの開度
とその通風損失特性情報とから演算処理手段はこれらの
各関係を演算してテーブル化或いは定式化することによ
り、各ダクトの風路抵抗を事前に検知し、各被空調室へ
の風量を間接的に推定し、設定風量に対する適正なダン
パの開閉度合及び送風機の回転数を求めることができ
る。そして、実際の空気調和運転のときは、上記の各情
報に基づき、送風機の回転数及び送風調整手段のダンパ
の開閉度合を演算処理手段によって制御することによ
り、送風動力の低減を図ることができ、かつ各被空調室
への供給風量を適切に維持できる。しかも、これらの制
御を風速センサ等を備えた特殊な端末風量制御ユニット
等を各被空調室に備えることなく、簡易な構成で達成で
きるので、経済的で効率のよい空気調和装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る空気調和装置の一実施例の風量
制御システムを示す構成図、第2図は同上実施例に用い
る送風機の風量と圧力との関係を示す送風特性図、第3
図はダンパの開度と通風損失係数の関係を示す特性図、
第4図は同上実施例の試運転モードにおける制御動作例
を示すフローチャート、第5図は同上の実施例の空気調
和運転時の制御動作例を示すフローチャート、第6図は
従来の空気調和装置を示す構成図である。 1は被空調室、2は集中送風手段、4は熱交換器、5は
送風機、6は主ダクト、7は枝ダクト、8は送風調整手
段、9はダンパ、14はルームサーモスタット、19は風量
検出器、20はダンパ制御手段、21は風量測定手段、22は
送風機制御手段、23は演算処理手段である。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−177740(JP,A) 特開 平3−102133(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風機と熱交換器を有し該熱交換器で熱交
    換した空気を前記送風機に接続した主ダクト及び枝ダク
    トを介して複数の被空調室に送風する集中送風手段と、
    前記各枝ダクトに装着され前記被空調室への冷風または
    温風の送風量をダンパの開閉により調整する送風調整手
    段と、前記送風調整手段のダンパの開閉を制御するダン
    パ制御手段と、前記送風機からの送風量を風量検出器に
    より検出して実際の送風量を測定する風量測定手段と、
    前記風量測定手段からの信号により実際の送風量が所定
    の送風量となるように前記送風機の回転数を制御する送
    風機制御手段と、前記送風機制御手段と風量測定手段と
    ダンパ制御手段の各出力とにより、前記各送風調整手段
    の全開時の通過風量と送風機の回転数との相関関係を演
    算して各枝ダクトの通風損失特性を演算し、さらに、そ
    の通風損失特性とあらかじめ既知のダンパの開閉度合に
    よるダンパの通風損失特性とを合成して、前記各送風調
    整手段の通過風量とダンパの開閉度合と送風機の回転数
    との相関関係を演算して求め、空気調和運転時に、各送
    風調整手段について必要な送風圧力差のうちの最大値を
    求め、該送風圧力差最大値のとき各送風調整手段が要求
    風量となる各ダンパの開閉度にダンパ制御手段を制御
    し、送風調整手段の要求風量の総和に対する前記送風圧
    力差最大値となる送風機回転数に送風機制御手段を制御
    する演算処理手段とを備えたことを特徴とする空気調和
    装置。
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