JP2661274B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JP2661274B2
JP2661274B2 JP1186579A JP18657989A JP2661274B2 JP 2661274 B2 JP2661274 B2 JP 2661274B2 JP 1186579 A JP1186579 A JP 1186579A JP 18657989 A JP18657989 A JP 18657989A JP 2661274 B2 JP2661274 B2 JP 2661274B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
blower
damper
air flow
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1186579A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0351658A (ja
Inventor
裕 瀬下
信夫 大塚
圭子 大熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP1186579A priority Critical patent/JP2661274B2/ja
Publication of JPH0351658A publication Critical patent/JPH0351658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2661274B2 publication Critical patent/JP2661274B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は各部屋の室温を独立に調節できる可変風量
制御システムを採用したダクト式の空気調和機に関する
ものであり、特に、そのダクト抵抗の差異を検出して端
末ダクトの風量を推定する空気調和機に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来の可変風量制御式の空気調和機として、送風機に
より冷風若しくは温風をダクトを介して各部屋に分配し
て供給するものがある。しかし、各部屋に分岐された枝
ダクトは、その分岐点から各部屋までの長さが各々相違
しているのが常であり、これらの各分岐ダクトの送風抵
抗には各々差異がある。また、ダクト取付工事の不具
合、例えば、ダクト断面形状の歪等の変形、或いはダク
ト内への異物の介在等によっても各ダクトの送風抵抗は
影響を受ける。
かかる状態、特に、後者の場合において、共通の送風
用風路部分、即ち、ダクトの根元部分の圧力を検出して
送風機の駆動を制御すると、下流側の圧力損失の差異を
無視することにより、各部屋毎の精度のよい送風制御、
ひいては室温の制御ができないことになる。
以下に示す従来例は、各部屋に送風される前のダクト
の根元部の圧力を検出して、送風機の駆動を制御するも
のである。
これらの従来例を代表する具体例として、日本冷凍協
会発行の冷凍空調便覧(新版・第4版応用編)の第2章
・空調システムの41ページに記載されている図2・10
(a)を選び、従来例の動作については説明する。
第5図は前記冷凍空調便覧に記載の従来の空気調和機
を示す構成図である。
図において、(1)は空気調和の対象となる被空調室
で、この図では、4部屋の場合を示している。(2)は
被空調室(1)の天井内等に配設され冷風または温風の
送風源として機能する室内機、(3)は空気中の塵芥等
を除去して空気を浄化するエアーフィルタ、(4)は空
気を冷却または加熱する熱交換器、(5)は冷風または
温風を送風する送風機である。この室内機(2)はエア
ーフィルタ(3)、熱交換器(4)、及び送風機(5)
で構成されている。(6)は室内機(2)の空気吹出口
に連通する主ダクト、(7)はこの主ダクト(6)から
各被空調室(1)の数に応じて分岐した枝ダクト、
(8)は各枝ダクト(7)部に装着され各被空調室
(1)への送風量を調整する絞り形式の送風調整ユニッ
ト、(9)はこの絞り形式の送風調整ユニット(8)内
に回転可能に取付けられているダンパ、(10)は枝ダク
ト(7)の末端に位置する吹出口、(11)は被空調室
(1)の扉の下方部に配設されている吸込口、(12)は
被空調室(1)外の廊下の天井面に配設されている天井
吸込口、(13)は天井吸込口(12)と室内機(2)の吸
込口とを連通する吸込ダクトである。(14)は各被空調
室(1)内に据付けた室温設定及び室温検出用のルーム
サーモスタット、(15)は主ダクト(6)内で送風機
(5)からの送風温度を検出する温度検出器、(16)は
同じく主ダクト(6)内で送風機(5)からの送風によ
る風圧を検出する圧力検出器、(17)は熱交換器(4)
に接続され熱交換器(4)での熱交換動作を支配するヒ
ートポンプ等の熱源機である。
従来のダクト方式の集中冷暖房用の空気調和機は上記
のように構成されており、熱交換器(4)で冷却または
加熱した空気を送風機(5)で冷風または温風としてダ
クト(6)及び/または枝ダクト(7)を介して複数の
被空調室(1)の各室内に分配し送風する集中送風手
段、及び前記各枝ダクト(7)部に装着され前記各被空
調室(1)への冷風または温風の送風量をダンパ(9)
の開閉により調整する送風調整手段たる絞り形式の送風
調整ユニット(8)を有している。
つぎに、上記のような構成の従来の空気調和機の動作
について説明する。
まず、各ルームサーモスタット(14)で使用者等が設
定した設定温度と検出された現在の実際の室温との温度
差に応じて絞り形式の送風調整ユニット(8)のダンパ
(9)の開度を任意の位置に各々調節する。このダンパ
(9)の開度に応じて主ダクト(6)内の圧力も変化す
る。この圧力の変化は圧力検出器(16)で検出され、予
め設定した設定圧力となるように送風機(5)による送
風容量を調整する。また、送風量の変化に伴い熱変換器
(4)の出口側の送風温度も変化するため、この変化を
温度検出器(15)が検出し、予め設定した送風温度とな
るように熱源機(17)の能力を制御する。
このような一連の制御により、略一定温度に調節され
た適量適温の空気が吹出口(10)から被空調室(1)内
に吹出される。すなわち、各被空調室(1)内の熱負荷
の大小に応じた風量で吹出される。また、被空調室
(1)内を空調した空気は吹出口(11)から廊下等の空
間を通り天井吸込口(12)に流入し、吸込ダクト(13)
を経て再び室内機(2)に戻る。そして、再度、上記の
動作に従って同一の流れ繰返す。
上記のように、従来の一般的な絞り形状の送風調整ユ
ニット(8)を用いたダクト方式の集中冷暖房用の空気
調和機では、各被空調室(1)内の熱負荷の変動に応じ
て送風温度と送風圧力との最適値を決定し、これらの値
が略一定となるように熱源機(17)と送風機(5)の容
量を適宜制御している。
[発明が解決しようとする課題] 上記のような従来の空気調和機では、送風機(5)に
よる送風量の制御を、送風の際の主ダクト(6)内の圧
力変化を制御指標として行なっていた。
しかし、主ダクト(6)の根元圧力を一定にするよう
に、根元圧力を制御指標とした送風機(5)の送風容量
の制御では、各分岐ダクトの送風抵抗が各々相違するた
め、各分岐ダクトを通過する風量、即ち、各被空調室
(1)への供給風量を適正に維持できなかった。
また、ダクト取付工事の不具合、冷えば、ダクト断面
形状の歪等の変形、或いはダクト内への異物の介在等に
より送風障害が分岐ダクトに存在する場合には、上記の
各被空調室(1)への供給風量を適正に維持することは
特に困難であった。
なお、上記のような主ダクト(6)内の圧力変化を制
御指標としない装置が、特公昭60−47497号公報に開示
されていた。これは、各吹出口の端末風量制御ユニット
に風速センサとしての機能をもたせて送風機(5)等を
制御するものであった。そして、この装置では、ダンパ
(9)が全開となって送風条件が最も劣勢にある送風調
整ユニットが設定風量以下の出力を発した場合に、この
出力に基づいて送風機(5)の送風量を増大するように
し、送風機(5)を常に必要最小能力に制御していた。
しかし、上記の公報で開示された技術では、各吹出口
で適正な風量を得ることができるものの、各端末風量制
御ユニット等が風速センサの存在により、大掛りとなり
極めて高価となっていた。通常、この種の空気調和機の
端末は5万円〜15万円程度であり、この価格の高低は極
めて重要であった。
そこで、この発明は簡易な構成及び手段により、廉価
に送風機の容量制御が適正に行なえる空気調和機の提供
を課題とするものである。
[課題を解決するための手段] この発明にかかる空気調和機は、熱交換器で冷却また
は加熱した空気を送風機で冷却または温風として主ダク
ト及び枝ダクトを介して複数の被空調室の各室内に分配
し送風する集中送風手段と、前記各枝ダクト部に装着さ
れ前記各被空調室への冷風または送風量をダンパの開閉
により調整する送風調整手段と、前記送風調整手段のダ
ンパの開閉を試運転モードのときに各一台毎に開閉度合
を変えるとともに他を全閉とするダンパ制御手段と、前
記送風機からの送風量を風量検出器で検出し実際の送風
量を測定する風量測定手段と、前記風量測定手段からの
信号により実際の送風量が所定の送風量となるように前
記送風機の回転数を制御する送風機制御手段と、前記送
風機制御手段と風量測定手段とダンパ制御手段の各出力
により前記各送風調整手段の通過風量とダンパの開閉度
合と送風機の回転数との相関関係を演算し各ダクト内の
送風抵抗を算出する風量演算手段とを具備し、各ダクト
の風路抵抗の差異を事前に検知し、各端末風量制御ユニ
ットの風量を間接的に推定し、設定風量に対するダンパ
の開閉度合及び送風機の回転数を求めるようにしたもの
である。
[作用] この発明の空気調和機においては、試運転モードのと
きに、ダンパ制御手段が送風調整手段のダンパを各々一
台毎に開閉度合を変えるとともに他を全閉とし、このと
きの送風機の送風量を風量検出器により風量測定手段で
測定し、この測定風量から送風機制御手段が予め設定さ
れた所定の風量となるように送風機の回転数を補正す
る。そして、上記のダンパ制御手段によるダンパの開閉
情報及び送風機制御手段による送風機の制御情報及び風
量測定手段による風量情報から風量演算手段はこれらの
各関係を演算してテーブル化或いは定式化する。この一
連の動作は送風調整手段の数だけ行なわれ、各枝ダクト
に所定の風量を送風するには、送風機の回転数及び送風
調整手段のダンパの開閉度合をいかに制御すべきかの情
報を順次蓄積する。一方、実際の運転モードのときに
は、上記の各情報に基づき、送風機の回転数及び送風調
整手段のなダンパの開閉度合を適宜制御し、各被空調室
に適量の冷風または温風を設定風量に応じて適正に供給
する。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例である空気調和機のシス
テム全体を示す構成図である。なお、図中、(2)、
(4)から(7)、及び(9)は上記従来例の構成部分
と同一または相当する構成部分であるから、ここでは重
複する説明を省略する。また、この空気調和機も従来例
と同様に、熱交換器(4)で冷却または加熱した空気を
送風機(5)で冷風または温風としてダクト(6)及び
枝ダクト(7)を介して複数の被空調室(1)の各室内
に分配し送風する集中送風手段、及び前記各枝ダクト
(7)に装着され前記各被空調室(1)への冷風または
温風の送風量をダンパ(9)の開閉により調整する送風
調整手段を有している。なお、この空気調和機の運転モ
ードによる通常の運転制御動作は従来より周知なので、
ここではこの空気調和機の誌運転モードについて説明す
る。
第1図において、(19)は主ダクト(6)の根元部に
配設されている風量検出器であり、送風機(5)による
送風量を検出する。(20)は各送風調整手段のダンパ
(9)の開度を制御するダンパ制御手段である。このダ
ンパ制御手段(20)には各ダンパ(9)の開閉動作を個
々に行なう駆動機構(図示せず)が接続されており、ダ
ンパ制御手段(20)からの開度信号に応じて各々の駆動
機構を作動させ、対応するダンパ(9)の開度を制御す
る。(21)は風量検出器(19)の検出信号に基づき実際
の送風量を測定する風量測定手段である。(22)は風量
測定手段(21)による測定風量値を入力として風量が予
め決められた所定の風量値となるように送風機(5)の
回転数を制御する送風機制御手段である。(23)は前記
送風機制御手段(22)と風量測定手段(21)とダンパ制
御手段(20)の各出力によりダンパ(9)の開閉度合と
送風機(5)の回転数との関係を演算する風量演算手段
である。この風量演算手段(23)は風量測定手段(21)
からの測定風量出力と送風機制御手段(22)からの送風
機回転数の出力とダンパ制御手段(20)からの当該ダン
パ開度情報出力を入力として、これらの関係を演算評価
し、テーブル化或いは定式化し、各ダクト内の送風抵抗
を算出する。
ここで、上記のように構成された空気調和機の風量演
算手段(23)の機能及び動作の一例について、第2図を
参考にして説明する。第2図はこの発明の一実施例の空
気調和機に用いる送風機の風量と圧力との関係を示す送
風特性図である。
第2図において、縦軸は送風機(5)による静圧P、
横軸は風量Q、実線は送風機(5)の特性曲線、破線は
所定のダンパ(9)に至る枝ダクト(7)等の送風抵抗
を示す抵抗曲線である。実線のパラメータは送風機
(5)の回転数Rであり、破線のパラメータは各ダンパ
(9)の開度Dである。なお、通常パラメータRに対す
るQ−Pの関係は既知である。また、枝ダクト(7)等
の送風抵抗を示す抵抗曲線はダンパ(9)の開度Dによ
って図のように変化する。
この特性図を利用することにより、上記実施例の所定
のひとつの送風調整手段のダンパ(9)の開度Dを数段
階に亘って順次変化させ(このとき、他のダンパ(9)
は全閉状態である)、風量をQsにした時の送風機(5)
の回転数がR3であったとすると、上記の既知のQ−Pの
関係からC点が定まり、このときの圧力損失P3が求ま
る。すなわち、風量をQsにした時の送風機(5)の回転
数Rより、圧力損失Pが求まる。このように、ダンパ
(9)の開度Diを数段階に亘って変化させて、同様の動
作を行なえば、ダンパ開度Diと風量Q、該ダンパ(9)
を有する送風調整手段を含む枝ダクト(7)等の圧力損
失Pの相関関係が判明する。
したがって、所定のひとつのダンパ(9)の開度をDi
とし、他のダンパ(9)を全閉状態にしたときの、圧力
損失をPとすれば、風量Qsが得られる。すなわち、回転
数RとこのときのQ−Pの関係は送風機特性として既知
であるために、このRとQとDiとの関係を知ることがで
き、この結果、任意の2つの未知数が決定されれば、他
の1つの値も自ずと推定できることになる。
上記と同様の操作を他の各送風調整手段のダンパ
(9)についても行なうことにより、各々の送風経路に
ついての回転数R(結果的には圧力損失P)と風量Qと
ダンパ開度Diの関係をテーブル化或いは定式化できる。
そして、このテーブル化或いは定式化した結果を用い
れば、送風機(5)の回転数Rと各送風調整手段のダン
パ(9)の開度Diを既知として、各風量Qを算出するこ
とができる。或いは、各送風調整手段を通過する通過風
量を予め設定すれば、送風機(5)の回転数Rのときの
各送風調整手段のダンパ(9)の開度Diを各々算出する
ことができる。
したがって、上記のような風量演算手段(23)等を用
いて空気調和機を構成すれば、従来より要求されていた
各部屋毎の精度のよい送風制御を、根元風量を制御指標
として送風機(5)の送風容量の制御ができる。また、
従来例で引例とした特公昭60−47497号公報で開示され
ているような搬送動力を極小にするような送風制御や、
或いは各送風調整手段毎に風量検出センサ機能等を備え
る必要がなくなる。
つぎに、この実施例の空気調和機による動作を第3図
により説明する。第3図はこの発明の一実施例の空気調
和機の試運転モードにおける制御動作例を示すフローチ
ャートである。なお、この制御動作はマイクロコンピュ
ータを利用して実現するものであるが、その回路につい
てはここでは説明を省略する。
空気調和機の運転モードを試運転モードにすることに
より、以下のルーチンに従って動作制御が行なわれる。
まず、ステップS1で運転モードが試運転モードにある
か否かを判断する。試運転モードにない場合には、以下
に述べる一連の制御動作は行なわれない。試運転モード
にある場合には、ステップS2で熱源機(本実施例では図
示せず)の運転を停止し、ステップS3で送風機(5)の
運転を開始する。そして、ステップS4で主ダクト(6)
に接続されている送風調整手段のダンパ(9)の個数N
を設定し、ステップS5で最初(I=1)のダンパ(9)
を初期開度に設定し、残りの他のダンパ(9)を全閉状
態にする。このダンパ(9)の開閉制御はダンパ制御手
段(20)により行なわれる。ステップS6では送風機
(5)による送風量が設定風量となるように送風機
(5)の駆動を制御する。すなわち、測定風量が設定風
量よりも大きい場合には送風機(5)の回転数を低下さ
せ、逆に測定風量が設定風量よりも小さい場合には送風
機(5)の回転数を増加させる。この送風機(5)の制
御は送風機(5)による実際の送風量を測定する風量測
定手段(21)及び送風機制御手段(22)により行なわれ
る。ステップS7では送風機(5)の回転数Rが測定され
る。そして、ステップS8で上記のダンパ(9)(I=
1)の開度が次の設定開度にすべきか否かを判断する。
次の設定開度にすべき場合には、ステップS9で上記のダ
ンパ(9)(I=1)の開度を次の設定開度に変更し、
ステップS6に戻りステップS6及びステップS7の動作を行
なう。この開度の変更はダンパ(9)の種類によっても
相違するが、通常、2段階から4段階の水準でよい。な
お、この場合にも他のダンパ(9)は全閉状態のままで
ある。このステップS6からステップS9の動作はダンパ
(9)の開度が所定の設定開度となるまで繰返し行なわ
れる。一方、ステップS8でダンパ(9)(I=1)の開
度を次の設定開度にすべきでない場合、即ち、この場合
は上記ダンパ(9)の開度が所定の設定開度まで到達し
た場合であるが、ステップS10で上記の設定開度まで到
達したダンパ(9)がN番目のダンパ(9)か否かを判
断する。未だN番目でない場合には、ステップS11でI
=I+1として再度ステップS5に戻り上記の動作を繰返
す。したがって、上記の動作はI=1からI=Nまでの
ダンパ(9)のすべてについて順次行なわれ、合計でN
回繰返されることになる。そして、ステップS10でI=
N番目のダンパ(9)となったことを確認した場合に
は、ステップS12で上記一連の動作で得た各ダンパ
(9)の開度、送風機(5)の回転数、及び送風量の各
データからこれらの関係を演算し、各送風調整手段につ
いてテーブル化或いは定式化する。この演算動作は風量
演算手段(23)により行なわれる。
続いて、上記のテーブル化或いは定式化した各ダンパ
(9)の開度、送風機(5)の回転数、及び送風量の関
係を用いて行なわれるダンパ(9)及び送風機(5)の
実際の制御動作について、第4図のフローチャートの流
れに沿って簡単に説明をする。第4図はこの発明の一実
施例の空気調和機の制御動作例を示すフローチャートで
ある。
まず、ステップS21で各送風調整手段について、上記
の風量演算手段(23)で各送風調整手段毎に定式化或い
はテーブル化された風量、ダンパ開度、送風機(5)の
回転数及び既知であるRとQ−Pの関係を用いて、各送
風調整手段における風量を整定風量とするときに、ダン
パ開度を全開とした場合の圧力損失Pを各々算出する。
つぎに、ステップS22で各送風調整手段の圧力損失Pの
最大値Pmaxを選出する。ステップS23では各送風調整手
段について圧力損失PがPmaxのときに各設定風量を与え
る各々のダンパ開度を上記の関係から求める。このと
き、ステップS21で圧力損失PがPmaxであった送風調整
手段のダンパ(9)の開度は当然全開状態となる。そし
て、ステップS24ではステップS23で求めたダンパ開度を
各々の送風調整手段に指示して、ダンパ(9)を動作さ
せる。この後、ステップS25で各送風調整手段の風量の
総和ΣQに対して圧力損失の最大値Pmaxを与える回転数
Rを設定して、この設定値に基づいて送風機(5)を制
御する。
このような制御動作を行なうことにより、例えば、従
来例の引例として述べた特公昭60−47497号公報で開示
されているような、搬送動力を極小にするような送風制
御をより簡易に実現できる。
上記のように、この実施例では試運転モードのとき
に、ダンパ制御手段(20)が送風調整手段のダンパ
(9)の開閉を各一台毎に開閉度合を変えるとともに他
を全閉とする制御を行なう。このときの送風機(5)の
送風量が風量検出器(19)を介して風量測定手段(21)
で測定される。送風機制御手段(22)は上記の測定風量
から予め設定された所定の風量となるように送風機
(5)の回転数を補正する。そして、上記のダンパ制御
手段(20)によるダンパ(9)の開閉情報及び送風機制
御手段(22)による送風機(5)の制御情報及び風量測
定手段(21)による風量情報から風量演算手段(23)は
これらの各関係を演算してテーブル化或いは定式化す
る。この一連の動作は送風調整手段の数だけ行なわれ、
各枝ダクト(7)等に所定の風量を送風するには、送風
機(5)の回転数及び送風調整手段のダンパ(9)の開
閉度合をいかに制御すべきかの情報を順次蓄積する。こ
のように、各ダクトの風路抵抗の差異を事前に検知し、
各端末風量制御ユニットの風量を間接的に推定して、設
定風量に対する適正なダンパ(9)の開閉度合及び送風
機(5)の回転数を求める。
そして、実際の運転モードのときに、上記の各情報に
基づき、送風機(5)の回転数及び送風調整手段のダン
パ(9)の開閉度合を適宜制御することにより、各被空
調室(1)に適量の風量または温風を安定して供給でき
る。
したがって、この実施例では各ダクトの送風抵抗等に
応じて、極めて容易に適正風量の配分と搬送動力の低減
を図ることができ、各被空調室(1)への供給風量を適
正に維持できる。しかも、これらの制御を風速センサ機
能を有する特殊な端末風量制御ユニット等を用いること
なく簡易な構成でできる。この結果、安価な構成によ
り、効率のよい送風動作を実現できる。
[発明の効果] 以上説明したとおり、この発明の空気調和機は、試運
転モードのときに、ダンパ制御手段によるダンパの開閉
情報及び送風機制御手段による送風機の制御情報及び風
量測定手段による風量情報から風量演算手段なこれらの
各関係を演算してテーブル化或いは定式化することによ
り、各ダクトの風路抵抗の差異を事前に検知し、各端末
風量制御ユニットの風量を間接的に推定し、設定風量に
対する適正なダンパの開度度合及び送風機の回転数を求
めることができる。そして、実際の運転モードのとき
に、上記の各情報に基づき、送風機の回転数及び送風調
整手段のダンパの開閉度合を適宜制御することにより、
各ダクトの送風抵抗等に応じて、適正風量の配分と搬送
動力の低減を図ることができ、各被空調室への供給風量
を適正に維持でき、しかも、これらの制御を特殊な端末
風量制御ユニット等を用いることなく簡易な構成ででき
るので、経済的で効率のよい送風動作を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例である空気調和機のシステ
ム全体を示す構成図、第2図はこの発明の一実施例であ
る空気調和機に用いる送風機の風量と圧力との関係を示
す送風特性図、第3図はこの発明の一実施例である空気
調和機の試運転モードにおける制御動作例を示すフロー
チャート、第4図はこの発明の一実施例である空気調和
機の制御動作例を示すフローチャート、第5図は従来の
空気調和機を示す構成図である。 図において、 1:被空調室、4:熱交換器 5:送風機、6:主ダクト 7:枝ダクト、9:ダンパ 19:風量検出器、20:ダンパ制御手段 21:風量測定手段、22:送風機制御手段 23:風量演算手段 である。 なお、図中、同一符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換器で熱交換した空気を送風機で主ダ
    クト及び枝ダクトを介して複数の被空調室の各室内に分
    配し送風する集中送風手段と、 前記各枝ダクト部に装着され前記各被空調室への冷風ま
    たは温風の送風量をダンパの開閉により調整する送風調
    整手段と、 前記送風調整手段のダンパの開閉を試運転モードのと
    き、各一台毎に開閉度合を変えるとともに他を全閉とす
    るダンパ制御手段と、 前記送風機からの送風量を風量検出器で検出し実際の送
    風量を測定する風量測定手段と、 前記風量測定手段からの信号により実際の送風量が所定
    の送風量となるように前記送風機の回転数を制御する送
    風機制御手段と、 前記送風機制御手段と風量測定手段とダンパ制御手段の
    各出力により、前記各送風調整手段の通過風量とダンパ
    の開閉度合と送風機の回転数との相関関係を演算し各ダ
    クト内の送風抵抗を算出する風量演算手段とを具備し、 試運転モードのとき、ダンパ制御手段が送風調整手段の
    所定のダンパの開閉度合を変えるとともに他を全閉と
    し、このときの送風機の送風量を風量測定手段で測定
    し、送風機制御手段によって前記測定風量から予め設定
    された所定の風量となるように前記送風機の回転数を調
    整し、前記風量演算手段は前記ダンパ制御手段によるダ
    ンパの開閉情報及び送風機制御手段による送風機の制御
    情報及び風量測定手段による風量情報の関係を送風調整
    手段の数だけ演算し、各枝ダクトに所定の風量を送風す
    るとき、送風機の回転数及び送風調整手段のダンパの開
    閉度合をいかに制御すべきかの情報を順次蓄積し、設定
    風量に対する適正なダンパの開閉度合及び送風機の回転
    数を求めることを特徴とする空気調和機。
JP1186579A 1989-07-19 1989-07-19 空気調和機 Expired - Lifetime JP2661274B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1186579A JP2661274B2 (ja) 1989-07-19 1989-07-19 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1186579A JP2661274B2 (ja) 1989-07-19 1989-07-19 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0351658A JPH0351658A (ja) 1991-03-06
JP2661274B2 true JP2661274B2 (ja) 1997-10-08

Family

ID=16191011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1186579A Expired - Lifetime JP2661274B2 (ja) 1989-07-19 1989-07-19 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2661274B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03102133A (ja) * 1989-09-18 1991-04-26 Toshiba Corp ダクト空調システム
EP2431678B1 (en) * 2009-05-13 2020-04-15 Mitsubishi Electric Corporation Air conditioning device
CN109059217B (zh) * 2018-05-04 2021-09-28 中国中元国际工程有限公司 一种基于运行曲线的变风量空调系统总风量控制方法
JP7086216B2 (ja) * 2018-11-08 2022-06-17 三菱電機株式会社 空気調和機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57184848A (en) * 1981-05-11 1982-11-13 Danrei Kogyo Kk Automatic controlling system of air flow rate in air conditioning plant

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0351658A (ja) 1991-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930006880B1 (ko) 공기조화기
US7891573B2 (en) Methods and apparatuses for controlling air to a building
JPH0763404A (ja) 空気調和機
JP2661274B2 (ja) 空気調和機
JP2661299B2 (ja) 空気調和機
JP2884705B2 (ja) 空気調和装置
JP3194220B2 (ja) Vav制御システム
JP3016565B2 (ja) 空気調和機
JP2601054B2 (ja) 空気調和装置
JP2861255B2 (ja) 空気調和装置
JPH0351657A (ja) 空気調和機
JP2536234B2 (ja) 空気調和装置
JPH08189692A (ja) 空気調和装置
JP2755003B2 (ja) ダクト式空気調和機
JP2714250B2 (ja) 空気調和装置
JP2643531B2 (ja) 空気調和機
JPH05106905A (ja) ダクト式空気調和機
JP2540749B2 (ja) 空気調和装置
JPH1019337A (ja) 空気調和装置の運転制御装置
JPS6284250A (ja) 空気調和機
JP2002257399A (ja) 空調システム
JPH0754198B2 (ja) 空気調和機
JP2000297959A (ja) 空調制御システム
JPS6284244A (ja) 空気調和機
JPS6266042A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080613

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080613

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090613

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100613

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100613

Year of fee payment: 13