JPH0763404A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH0763404A
JPH0763404A JP5213705A JP21370593A JPH0763404A JP H0763404 A JPH0763404 A JP H0763404A JP 5213705 A JP5213705 A JP 5213705A JP 21370593 A JP21370593 A JP 21370593A JP H0763404 A JPH0763404 A JP H0763404A
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air
blower
damper
pressure difference
air volume
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JP5213705A
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Inventor
Toshiaki Yoshikawa
利彰 吉川
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダクト式の空気調和機において、簡単な構成
により、送風機を適正に風量制御できるようにする。 【構成】 試運転モード時に、ダンパ制御手段(24)によ
り、ダンパ(9)を1台ごとに開度を変えるとともに他を
全閉とし、圧力差検出器(21)で集中送風装置(22)の出口
及び入口の圧力差を検出し、圧力差測定手段(26)で実際
の圧力差を測定する。回転速度検出手段(22)及びファン
モータ運転周波数検出手段(23)で検出された送風機(5)
の回転速度及び運転周波数から、風量算出手段(25)で風
量を算出する。風量演算手段(27)で上記情報からそれら
の相関関係を演算して風路抵抗を求め、通常運転モード
時の制御情報として蓄積する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各部屋の室温を独立
して調整する可変風量制御システムを採用したダクト式
の空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、可変風量制御式の空気調和機とし
て、冷風又は温風を送風機によりダクトを介して各部屋
に分配して供給するものがある。しかし、各部屋に分岐
された枝ダクトは、その分岐点から各部屋までの長さ
が、それぞれ相違しているのが常であり、これらの各枝
ダクトの送風抵抗には、それぞれ差異がある。また、ダ
クト取付工事の不具合、例えば、ダクト断面形状のひず
みなどの変形、ダクト内への異物の介在などによって
も、各ダクトの送風抵抗は影響を受ける。
【0003】特に、後者の場合では、共通の送風風路部
分、すなわちダクトの根元部分の圧力を検出して送風機
の駆動を制御すると、下流側の圧力損失の差異を無視す
ることになり、各部屋ごとに精度の高い送風制御、ひい
ては室温制御ができない。
【0004】図9は、例えば特開平4−20737号公
報に示された従来の空気調和機を示す構成図である。図
において、(1)は空気調和機の対象となる被空調室で、
この図では4部屋の場合を示している。(2)は被空調室
(1)の天井内などに配設され、冷風又は温風の送風源と
して機能する室内機を構成する集中送風装置で、空気中
の塵などを除去して空気を浄化するエアフィルタ(3)、
空気を冷却又は加熱する熱交換器(4)、及び冷風又は温
風を送風する送風機(5)で構成されている。
【0005】(6)は集中送風装置(2)の空気吹出口に連通
する主ダクト、(7)は主ダクト(6)から各被空調室(1)の
数に応じて分岐された枝ダクト、(8)は各枝ダクト(7)部
に装着され、各被空調室(1)への送風量を調整する絞り
形式の送風調整装置で、回動可能に取り付けられたダン
パ(9)、及び枝ダクト(7)の末端に位置する吹出口(10)を
有している。(11)は被空調室(1)の扉の下方部に配設さ
れた吸込口である。
【0006】(12)は、被空調室(1)外の廊下の天井面に
配設された天井吸込口、(13)は、天井吸込口(12)と集中
送風装置(2)の吸込口とを連通する吸込ダクト、(14)
は、各被空調室(1)内に設けられた室温設定及び室温検
出用のルームサーモスタット、(15)は、主ダクト(6)内
に設けられ、送風機(5)からの送風温度を検出する温度
検出器、(16)は、同じく風圧を検出する圧力検出器、(1
7)は、熱交換器(4)に接続され、熱交換動作を支配する
ヒートポンプ等の熱源機である。
【0007】従来のダクト方式の集中冷暖房用の空気調
和機は上記のように構成され、次のように動作する。使
用者が各ルームサーモスタット(14)で温度を設定する
と、この設定温度と、検出された現在の実際の室温との
温度差に応じて、送風調整装置(8)のダンパ(9)の開度
を、それぞれ任意の位置に調整する。
【0008】このダンパ(9)の開度に応じて、主ダクト
(6)内の圧力も変化する。この圧力の変化は、圧力検出
器(16)で検出され、あらかじめ設定された設定圧力とな
るように、送風機(5)による送風量を調整する。また、
送風量の変化に伴い、熱交換器(4)の出口側の送風温度
も変化するため、この変化を温度検出器(15)が検出し、
あらかじめ設定された送風温度となるように、熱源機(1
7)の能力を制御する。
【0009】このような一連の制御により、ほぼ、一定
温度に調整された適量かつ適温の空気が、吹出口(10)か
ら被空調室(1)内に吹き出される。すなわち、各被空調
室(1)内の熱負荷の大小に応じた風量で吹き出される。
また、被空調室(1)内を空調した空気は、吹込口(11)か
ら廊下等の空間を通り、天井吸込口(12)に流入し、吸込
ダクト(13)を経て、再び集中送風装置(2)に戻る。そし
て、この動作を繰り返す。
【0010】上記のように、従来の一般的な絞り形式の
送風調整装置(8)を用いたダクト方式の集中冷暖房用の
空気調和機では、各被空調室(1)内の熱負荷の変動に応
じて、送風温度と送風圧力との最適値を決定し、これら
の値がほぼ一定となるように、集源機(17)及び送風機
(5)の容量を適宜制御している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の空
気調和機では、送風機(5)による送風量を送風の際の主
ダクト(6)内の圧力変化を制御指標として制御してい
る。しかし、主ダクト(6)の根元圧力を一定にするよう
に、根元圧力を制御指標とした送風機(5)の送風容量の
制御では、各枝ダクト(7)の送風抵抗がそれぞれ相違す
るため、各枝ダクト(7)を通過する風量、すなわち、各
被空調室(1)への供給風量を適正に維持できないという
問題点がある。
【0012】また、ダクト取付工事の不具合、例えば、
ダクト断面形状のひずみ等の変形、ダクト内への異物の
介在などにより、送風障害が枝ダクト(7)に存在する場
合には、各被空調室(1)への供給風量を適正に維持する
ことは特に困難であるという問題点がある。
【0013】なお、上記のような主ダクト(6)内の圧力
変化を制御指標としない装置が、例えば特公昭60−4
7497号公報に開示されている。これは、各吹出口の
端末風量制御ユニットに風速センサとしての機能を持た
せて、送風機などを制御しようとするものである。そし
て、この装置では、ダンパ(9)が全開となって、送風条
件が最も劣勢にある端末風量制御ユニットが設定風量以
下の出力を発した場合に、この出力に基づいて送風機
(5)の送風量を増大するようにし、送風機(5)を常に必要
最小能力に制御している。
【0014】しかし、この装置では、各吹出口(10)で適
正な風量を得ることはできるが、各端末風量制御ユニッ
トに風速センサが存在するため、構造が複雑となり、極
めて高価になるという問題点がある。なお、通常この種
の空気調和機の端末は、5〜15箇所程度であり、この
価格の高低は極めて重要である。
【0015】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、簡易な構成により、送風機を適正に風量
制御できるようにした空気調和機を提供することを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係る空気調和機は、集中送風装置から複数の被空調室に
枝ダクトを介して分配される空気を、枝ダクトごとに設
けられた送風調整装置のダンパの開閉により調整する空
気調和機において、試運転モード時に、ダンパを1台ご
とに開度を変えるとともに他を全閉とするダンパ制御手
段と、集中送風装置の出口空気圧と入口空気圧の圧力差
を検出して、実際のダクト系に対する送風圧力差を測定
する圧力差測定手段と、送風機の回転速度及び運転周波
数を検出して、送風機の風量を算出する風量算出手段
と、ダンパ制御手段、風量算出手段、及び圧力差測定手
段の各出力から、各送風調整装置の通過風量と、ダンパ
の開度と送風圧力差との相関関係を演算して送風抵抗を
算出し、これに基づく制御情報を蓄積する風量演算手段
とを備えたものである。
【0017】また、第2の発明に係る空気調和機は、第
1の発明のダンパ制御手段と、送風機の回転速度及び運
転周波数を検出して、集中送風装置の出口空気圧と入口
空気圧の圧力差を算出する圧力差算出手段と、送風機の
風量を検出して、送風機の実際の送風量を測定する風量
測定手段と、第1の発明の風量演算手段とを備えたもの
である。
【0018】また、第3の発明に係る空気調和機は、第
1の発明のダンパ制御手段と、第2の発明の圧力差算出
手段と、第1の発明の風量算出手段及び風量演算手段と
を備えたものである。
【0019】
【作用】この発明の第1の発明においては、試運転モー
ド時に、ダンパを1台ごとに開度を変えるとともに他を
全閉とし、集中送風装置の出口空気圧と入口空気圧の圧
力差を検出して、実際の送風圧力差を測定し、送風機の
回転速度及び運転周波数を検出して、風量を算出し、ダ
ンパ開度と風量と送風圧力差との相関関係を演算して各
ダクトの風路抵抗を算出するようにしたため、各ダクト
の風路抵抗の差異を事前に検知可能となる。
【0020】また、第2の発明においては、送風機の回
転速度及び運転周波数を検出して送風圧力差を算出し、
送風機の風量を検出して、送風機の実際の送風量を測定
し、第3の発明においては、送風機の回転速度及び運転
周波数を検出して送風圧力差及び送風量を算出するよう
にしたため、第1の発明と同様に各ダクトの風路抵抗の
差異を事前に検知可能である。
【0021】
【実施例】
実施例1.図1〜図5はこの発明の第1の発明に係る空
気調和機の一実施例を示す図で、図1は全体構成図、図
2は風量演算手段の機能を示す送風特性図、図3及び図
4は試運転モード時の制御動作フローチャート、図5は
風量算出手段の機能を示す送風機特性図であり、従来装
置と同様の部分は同一符号で示す(以下の実施例も同
じ)。
【0022】図1において、(21)は集中送風装置の出口
空気圧と入口空気圧との圧力差を検出する圧力差検出
器、(22)は送風機(5)のファンモータの回転速度を検出
する回転速度検出手段、(23)は同じくファンモータの運
転周波数を検出するファンモータ運転周波数検出手段、
(24)は各ダンパ(9)の開度を制御するダンパ制御手段で
あり、このダンパ(9)にはそれぞれ駆動機構(図示しな
い)が接続されており、ダンパ制御手段(24)からの開度
信号に応じて、それぞれ駆動機構を作動させて、対応す
るダンパ(9)の開度が制御される。
【0023】(25)は回転速度検出手段(22)の出力とファ
ンモータ運転周波数検出手段(23)の出口から風量を算出
する風量算出手段、(26)は圧力差検出器(21)の検出信号
に基づいて、実際の送風圧力差を測定する圧力差測定手
段、(27)は圧力差測定手段(26)と風量算出手段(25)とダ
ンパ制御手段(24)の各出力により、送風調整装置(8)の
通過風量とダンパ(9)の開度と送風圧力差との関係を演
算する風量演算手段である。
【0024】この風量演算手段(27)は、圧力差測定手段
(26)、風量算出手段(25)及びダンパ制御手段(24)の各出
力の関係を演算評価し、テーブル化又は定式化すること
により、各ダクト内の送風抵抗を算出する。
【0025】ここで、風量演算手段(27)の機能及び動作
を図2により説明する。図2において、縦軸は、送風機
(5)による集中送風装置(2)の出口空気圧と入口空気圧と
の圧力差から求まる送風圧力差P、横軸は風量Q、Aは
送風機(5)の特性曲線、Bは所定のダンパ(9)に至る枝ダ
クト(7)等の送風抵抗を示す抵抗曲線、Cはダンパ(9)の
閉方向を示す矢印である。
【0026】ここで、抵抗曲線Bのパラメータは、各ダ
ンパ(9)の開度Dである。なお、送風特性曲線Aは、送
風機(5)のファンモータ運転周波数を所定の周波数に固
定したときを示している。また、枝ダクト(7)等の送風
抵抗を示す抵抗曲線Bはダンパ(9)の開度Dによって変
化する。
【0027】この特性図を利用することにより、所定の
ダンパ(9)の開度Dを数段階にわたって順次変化させ
る。このとき、他のダンパ(9)は全閉状態である。この
ときの各風量Q1〜Q3と、この風量に対応する送風圧力
差P1〜P3を測定すれば、送風圧力差Pと風量Qとダン
パ(9)の開度Diの相関関係が判明する。
【0028】したがって、所定のダンパ(9)の開度をD1
とし、他のダンパ(9)を全閉状態にしたときの風量がQ1
で、送風圧力差がP1であれば、点aはそのときの送風
機(5)の送風特性曲線Aと抵抗曲線Bの交点となる。す
なわち、この送風圧力差P1は送風機(5)による集中送風
装置(2)の出口空気圧と入口空気圧との圧力差であると
ともに、この送風圧力差が風量Q1としたときの該当ダ
ンパ(9)を含むダクト管路の送風抵抗と等しい。
【0029】この考え方に従えば、単にダクト内圧力に
よる送風抵抗を求める考え方に比べ、いっそう正確にダ
クト管路の送風抵抗が求まる。これは、ダクト内圧力に
よる場合には、吸込側の圧力は評価されずに、単に吹出
側の圧力だけからダクト管路の送風抵抗を求めるものだ
からである。上記と同様の操作を、他のダンパ(9)につ
いて行なうことにより、それぞれの送風風路についての
送風圧力差Pと風量Qとダンパ開度Diの関係をテーブ
ル化又は定式化できる。
【0030】そして、このテーブル化は、定式化された
結果を用いれば、送風圧力差Pとダンパ(9)の開度Diを
既知として、各風量Qを算出することができる。又は、
各送風調整装置(8)を通過する通過風量をあらかじめ設
定すれば、集中送風装置(2)の送風圧力差Pのときの各
ダンパ(9)の開度Diをそれぞれ算出することができる。
【0031】したがって、上記のような風量演算手段(2
7)等を用いて空気調和機を構成すれば、従来から要求さ
れていた各被空調室(1)ごとの精度高い送風制御を、各
ダンパ(9)の開度及び風量を制御指標として、送風機(5)
の送風容量の制御ができる。また、従来装置として示し
た特公昭60−47497号公報に述べられているよう
な、各送風調整装置(8)ごとに風量検出センサ機能等を
備える必要もなくなる。
【0032】次に、実施例1の動作を図3及び図4を参
照して説明する。なお、この制御動作はマイクロコンピ
ュータを利用し、試運転モードを選択することによっ
て、このルーチンをコールするものであるが、その制御
回路についての説明は省略する。
【0033】まず、ステップS1で運転モードが試運転
モードかを判断する。試運転モードにない場合は、以下
に述べる一連の制御動作は行なわない。試運転モードに
ある場合は、ステップS2で熱源機(図示しない)の運
転を停止し、ステップS3で送風機(5)の運転を開始す
る。そして、ステップS4で主ダクト(6)に接続されて
いる送風調整装置(8)のダンパ(9)の個数Nを設定し、ス
テップS5で最初(i=1)のダンパ(9)を初期開度に
設定し、他のダンパ(9)を全閉状態にする。このダンパ
(9)の開閉はダンパ制御手段(24)により制御される。
【0034】そして、ステップS6で、このときの送風
機(5)による実際の送風量を、回転速度検出手段(22)及
びファンモータ運転周波数検出手段(23)の出口から、風
量算出手段(25)によって求める。ステップS7で、この
ときの送風機(5)による集中送風装置(2)の送風圧力差
を、圧力差検出器(21)の出力から圧力差測定手段(26)に
よって測定する。
【0035】ステップS8で、上記のダンパ(i=1)
(9)の開度を、次の設定開度にすべきかを判断する。次
の設定開度にすべき場合には、ステップS9へ進み、ダ
ンパ(9)で上記ダンパ(i=1)(9)の開度を次の設定開
度に変更し、ステップS6へ戻り、ステップS6〜S8
を繰り返す。この開度の変更は、ダンパ(9)の種類によ
っても相違するが、通常2〜3段階でよい。なお、この
場合にも、他のダンパ(9)は全閉状態のままである。
【0036】このステップS6〜S9の動作は、ダンパ
(9)の開度が所定の設定開度になるまで繰り返される。
一方、ステップS8でダンパ(i=1)(9)の開度を次
の設定開度にすべきでない場合、すなわち、上記ダンパ
(9)の開度が所定の設定開度に達した場合は、ステップ
S10へ進み、上記設定開度に達したダンパ(9)がN番
目のダンパ(9)かを判断する。また、N番目でない場合
は、ステップS11でi=i+1として、再びステップ
S5へ戻り、上記の動作を繰り返す。
【0037】したがって、上記の動作は、i=1からi
=Nまでのダンパ(9)のすべての動作について順次行な
い、合計でN回繰り返すことになる。そして、ステップ
S10でi=N番目のダンパ(9)となったことを確認す
ると、ステップS12で上記一連の動作で得た各ダンパ
(9)の開度、送風量及び送風圧力差の各データから、こ
れらの関係を演算し、各送風調整装置(8)についてテー
ブル化又は定式化する。この演算動作は風量演算手段(2
7)や実行される。
【0038】続いて、上記のテーブル又は定式化した各
ダンパ(9)の開度、送風量及び送風圧力差の関係を用い
て行なわれるダンパ(9)及び送風機(5)の実際の制御動作
について、図4を参照して説明する。
【0039】まず、図3のステップS12で、このルー
チンがコールされると、ステップS21で各送風調整装
置(8)について、上記テーブル化又は定式化されたダン
パ開度、送風量及び送風圧力差の関係を用いて、各送風
調整装置(8)に要求された任意の要求送風量について、
ダンパ開度を全開としたときの必要送風圧力差Piをそ
れぞれ算出する。次に、ステップS22で上記送風圧力
差Piの最大値Pimaxをそれぞれ算出する。ステップS
23では、各送風調整装置(8)について、送風圧力差Pi
が最大値Pimaxのときに、各設定風量を与えるダンパ開
度を上記の関係から求める。
【0040】このとき、ステップS21で送風圧力差P
iが最大値Pimaxであったダンパ(9)の開度は当然全開状
態となる。そして、ステップS24では、ステップS2
3で求めたダンパ開度をそれぞれ送風調整装置(8)に指
示して、ダンパ(9)を動作させる。この後、ステップS
25で、各送風調整装置(8)について要求される要求風
量の和と、風量算出手段(25)による算出風量が等しくな
るように送風機(5)を制御する。そして、要求送風量の
和と実際の総送風量とを等しくする。
【0041】次に、風量算出手段(25)の内容を図5によ
り簡単に説明する。図5において、横軸は送風機(5)の
回転速度、縦軸は風量を示し、Eはファンモータを一定
周波数で運転したときの送風機(5)の回転速度Nと風量
Qの特性を示す送風機特性曲線である。風量算出手段(2
5)はあらかじめ、この送風機(5)の回転速度Nと風量Q
の特性をテーブル化又は定式化することにより、実際の
風量を算出するものである。
【0042】例えば、送風機特性曲線Eがファンモータ
の運転周波数X(Hz)の特性とすると、試運転モード又は
通常モードのときに、この運転周波数X(Hz)で送風機
(5)が運転されたとすると、回転速度検出手段(22)から
得られる回転速度NX(rpm)の情報から、このときの風
量Qを算出することができる。
【0043】このようにして、各枝ダクト(7)等に所定
の風量を送風するには、送風圧力差及びダンパ(9)の開
度をどのように制御すべきかの情報を順次蓄積する。そ
して、各枝ダクト(7)の集中送風装置(2)の差異を事前に
検知し、送風調整装置(8)の風量を間接的に推定して、
要求風量に対する適正なダンパ(9)の開度を求める。
【0044】そして、通常の運転モードのときに、上記
の各情報に基づいて、送風機(5)及びダンパ(9)の開度を
適宜制御することにより、各被空調室(1)に適量の冷風
又は温風を安定して供給できる。したがって、各ダクト
の送風抵抗等に応じて、極めて容易に適正風量の配分
と、搬送動力の低減を図ることができ、各被空調室(1)
への供給風量を適正に維持できる。しかも、これらの制
御を風速センサ機能を有する特殊な端末風量制御ユニッ
ト等を用いることなく簡易に実現できる。
【0045】実施例2.図6及び図7はこの発明の第2
の発明の一実施例を示す図で、図6は全体構成図、図7
は圧力差算出手段の内容を示す送風機特性図で、送風機
の回転速度と圧力差との関係を示す図である。なお、図
2〜図4は実施例2にも共用する。
【0046】図6において、(31)は主ダクト(6)の根元
部に配設され、送風機(5)による送風量を検出する風量
検出器、(32)は風量検出器(31)の検出信号に基づいて、
実際の送風量の測定する風量測定手段、(33)は回転速度
検出手段(22)とファンモータ運転周波数検出手段(23)の
出口から圧力差を算出する圧力差算出手段である。実施
例2は、図1の圧力差測定手段(26)を圧力差算出手段(3
3)に、風量算出手段(25)を風量測定手段(32)に置き換え
たものである。
【0047】この実施例の動作は実施例1と同様であ
り、図2〜図4により説明でき(ただし、図3のステッ
プS6の「風量算出」は「風量測定」とする)、実施例
1と同様の効果を奏する。したがって、重複を避けるた
め、説明は省略する。
【0048】次に、圧力差算出手段(33)の内容を図7に
より簡単に説明する。図7において、横軸は送風機(5)
の回転速度、縦軸は圧力差を示し、Fはファンモータを
一定周波数で運転したときの送風機(5)の個数Nと送風
圧力差Pの特性を示す送風機特性曲線である。圧力差算
出手段(33)はあらかじめこの送風機(5)の回転速度Nと
圧力差Pの特性をテーブル化又は定式化することによ
り、実際の圧力差を算出するものである。
【0049】例えば、送風機特性曲線Fがファンモータ
の運転周波数X(Hz)の特性とすると、試運転モード又は
通常の運転モードのときに、この運転周波数X(Hz)で送
風機(5)が運転されたとすると、回転速度検出手段(22)
から得られる回転速度NX(rpm)の情報から、このとき
の圧力差PXを算出することができる。
【0050】実施例3.図8はこの発明の第3の発明の
一実施例を示す全体構成図である。なお、図2〜図5及
び図7は実施例3にも共用する。実施例3は図1の圧力
差測定手段(26)を圧力差算出手段(33)に置き換えたもの
である。この実施例の動作は実施例1及び実施例2と同
様であり、図2〜図5及び図7により説明でき(ただ
し、図3はステップS7の「送風圧力差測定」は「圧力
差算出」とする)、実施例1及び実施例2と同様の効果
を奏する。したがって、重複を避けるため説明は省略す
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1の発
明では、試運転モード時に、ダンパ開度と風量と送風圧
力差との相関関係を演算して各ダクトの風路抵抗を算出
するようにしたので、各ダクトの風路抵抗の差異を事前
に検知することが可能となり、要求風量に対する適正な
ダンパ開度を求めることができる効果がある。
【0052】そして、通常運転モード時に、上記情報に
基づいて送風機及びダンパ開度を制御することにより、
各ダクトの送風抵抗等に応じて、適正風量の配分と搬送
動力の低減を図ることができ、各被空調室への供給風量
を適正に維持でき、しかもこれらの制御を特殊な端末風
量制御ユニット等を用いることなく簡易な構成で、経済
的に実現できる効果がある。
【0053】また、第2の発明では、送風機の回転速度
及び運転周波数から送風圧力差を算出し、送風機の風量
を検出して送風機の実際の送風量を測定し、第3の発明
では、送風機の回転速度及び運転周波数から送風圧力差
及び送風量を算出するようにしたので、第1の発明と同
様の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す全体構成図。
【図2】図1の風量演算手段の機能を示す送風特性図。
【図3】図1の試運転モード時の制御動作フローチャー
ト。
【図4】図1の試運転モード時の制御動作フローチャー
ト。
【図5】図1の風量演算手段の機能を示す送風機特性
図。
【図6】この発明の実施例2を示す全体構成図。
【図7】図6の圧力差算出手段の機能を示す送風機特性
図。
【図8】この発明の実施例3を示す全体構成図。
【図9】従来の空気調和機を示す構成図。
【符号の説明】
1 被空調室 2 集中送風装置 5 送風調整装置 6 主ダクト 7 枝ダクト 8 送風調整装置 9 ダンパ 21 圧力差検出器 22 回転速度検出手段 23 ファンモータ運転周波数検出手段 24 ダンパ制御手段 25 風量算出手段 26 圧力差測定手段 27 風量演算手段 31 風量検出器 32 風量測定手段 33 圧力差算出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器で熱交換した空気を、送風機で
    主ダクト及び枝ダクトを介して複数の被空調室に分配し
    て送風する集中送風装置と、上記各枝ダクト部に設けら
    れ上記各被空調室へ送風する冷風又は温風の送風量をダ
    ンパの開閉により調整する送風調整装置とを有し、あら
    かじめ蓄積された制御情報により上記送風機及びダンパ
    を制御する空気調和機において、試運転モード時に上記
    ダンパを1台ごとに開度を変えるとともに他を全閉とす
    るダンパ制御手段と、上記集中送風装置の出口空気圧と
    入口空気圧の圧力差を検出して実際のダクト系に対する
    送風圧力差を測定する圧力差測定手段と、上記送風機の
    回転速度及び運転周波数を検出して上記送風機の風量を
    算出する風量算出手段と、上記ダンパ制御手段、風量算
    出手段及び圧力差測定手段の各出力から上記各送風調整
    装置の通過風量と、上記ダンパの開度と、上記送風圧力
    差との相関関係を演算して上記各ダクト内の送風抵抗を
    算出し、これに基づいて上記制御情報を蓄積する風量演
    算手段とを備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 熱交換器で熱交換した空気を、送風機で
    主ダクト及び枝ダクトを介して複数の被空調室に分配し
    て送風する集中送風装置と、上記各枝ダクト部に設けら
    れ上記各被空調室へ送風する冷風又は温風の送風量をダ
    ンパの開閉により調整する送風調整装置とを有し、あら
    かじめ蓄積された制御情報により上記送風機及びダンパ
    を制御する空気調和機において、試運転モード時に上記
    ダンパを1台ごとに開度を変えるとともに他を全閉とす
    るダンパ制御手段と、上記送風機の回転速度及び運転周
    波数を検出して上記集中送風装置の出口空気圧と入口空
    気圧との圧力差を算出する圧力差測定手段と、上記送風
    機の風量を検出して上記送風機の実際の送風量を測定す
    る風量測定手段と、上記ダンパ制御手段、風量測定手段
    及び圧力差測定手段の各出力から上記各送風調整装置の
    通過風量と、上記ダンパの開度と、上記送風圧力差との
    相関関係を演算して上記各ダクト内の送風抵抗を算出
    し、これに基づいて上記制御情報を蓄積する風量演算手
    段とを備えたことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 熱交換器で熱交換した空気を、送風機で
    主ダクト及び枝ダクトを介して複数の被空調室に分配し
    て送風する集中送風装置と、上記各枝ダクト部に設けら
    れ上記各被空調室へ送風する冷風又は温風の送風量をダ
    ンパの開閉により調整する送風調整装置とを有し、あら
    かじめ蓄積された制御情報により上記送風機及びダンパ
    を制御する空気調和機において、試運転モード時に上記
    ダンパを1台ごとに開度を変えるとともに他を全閉とす
    るダンパ制御手段と、上記送風機の回転速度及び運転周
    波数を検出して上記集中送風装置の出口空気圧と入口空
    気圧との圧力差を算出する圧力差測定手段と、上記送風
    機の回転速度及び運転周波数を検出して上記送風機の風
    量を算出する風量算出手段と、上記ダンパ制御手段、風
    量算出手段及び圧力差算出手段の各出力から上記各送風
    調整装置の通過風量と、上記ダンパの開度と、上記送風
    圧力差との相関関係を演算して上記各ダクト内の送風抵
    抗を算出し、これに基づいて上記制御情報を蓄積する風
    量算出手段とを備えたことを特徴とする空気調和機。
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