JP2601054B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2601054B2
JP2601054B2 JP3109187A JP10918791A JP2601054B2 JP 2601054 B2 JP2601054 B2 JP 2601054B2 JP 3109187 A JP3109187 A JP 3109187A JP 10918791 A JP10918791 A JP 10918791A JP 2601054 B2 JP2601054 B2 JP 2601054B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気調和装置、特に部
屋などからなる被空調室の室温をそれぞれ独立に調整で
きる可変風量制御システムを採用したダクト方式の集中
冷暖房用の空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図25は、日本冷凍協会発行の冷凍空調
便覧(新版・第4版応用編)の第2章・空調システムの
41ページ、図2.10(a)(以下従来例1という)
に示された従来例のダクト方式の集中冷暖房用の空気調
和装置の構成図である。
【0003】図25において、1は空気調和の対象とな
る被空調室であり、4つの部屋の場合を例示している。
2はこの被空調室の天井内等に配設され、冷風または温
風の送風源として機能する室内機であり、空気中の塵芥
等を除去して空気を浄化するエアーフィルタ3と、空気
を冷却または加熱するための熱交換器4と、この熱交換
器4で熱交換された空気を送風するための送風機5とに
よって構成されている。6はこの室内機2の空気吹出口
に連通された主ダクト、7はこの主ダクト6から分岐
し、前記各被空調室1と連通した枝ダクトであり、前記
室内機2及び主ダクト6で集中送風手段を構成してい
る。
【0004】8は上記各枝ダクト7内に配設され、前記
主ダクト6から前記各被空調室1への送風量を調整する
ための送風量調整手段である絞り形式の送風調整ユニッ
トであり、内部に回転可能に取り付けられたダンパ9を
有している。
【0005】10は上記各枝ダクト7の末端に位置した
前記被空調室1への吹出口、11は前記各被空調室1に
設けられた扉の下方部に配設した吸込口、12は例えば
前記被空調室1外の廊下の天井面に設けられた天井吸込
口、13はこの天井吸込口と前記室内機2のフィルタ3
が位置する吸込口との間を連通する吸込ダクト、14は
前記各被空調室1内に据え付けられた室温設定及び室温
検出用のルームサーモスタット、15は前記室内機2の
近傍の主ダクト6内に設けられ、前記送風機5からの送
風温度を検出する温度検出器、16は前記室内機2の近
傍の主ダクト6内に設けられ、前記送風機5からの送風
による風圧を検出する圧力検出器、17は前記室内機2
の熱交換器4に接続され、熱交換器4の熱交換動作を支
配するヒートポンプ等の熱源機である。
【0006】次に、従来例の集中冷暖房用の空気調和装
置の動作を図25を用いて説明する。図25において、
まず、各ルームサーモスタット14を使用者等が操作
し、その操作によって設定された温度と検出された現在
の室温との温度差に応じて送風量調整手段8はそのダン
パ9の開度を任意の位置に各々調整する。
【0007】このダンパ9の開度に応じて主ダクト6内
の圧力も変化する。この圧力の変化は圧力検出器16に
よって検出し、予め設定された設定圧力となるように送
風機5の送風容量が調整される。
【0008】一方、送風機5からの送風量が変化するに
伴い、熱交換器4の出口側の送風温度も変化し、この温
度変化を温度検出器15が検出し、予め設定された送風
温度となるように熱源機17の能力が制御される。
【0009】このような一連の制御により、略一定温度
に調整された適量適温の空気が各吹出口10から各被空
調室1内に吹き出されることになる。つまり、各被空調
室1内の熱負荷の大小に応じた風量が吹き出されること
になる。また、被空調室1内を空調した空気は吸込口1
1から廊下等の空間を通り、天井吸込口12に流入し、
吸込ダクト13を経て室内機2に戻り、再度、上記の動
作に従って熱交換された空気が主ダクト6及び枝ダクト
7を介して被空調室1に循環されて被空調室1を空調す
るものである。
【0010】要するに、前記のように構成された空気調
和装置は、各被空調室1内の熱負荷の変動に応じて送風
温度と送風圧力との最適値を決定し、これらの値がほぼ
一定となるように熱源機17及び送風機5の容量を適宜
制御しているものである。
【0011】しかるに、室内機2から各被空調室1まで
の主及び枝ダクト6,7それぞれの送風抵抗、主として
各枝ダクト7の送風抵抗が各々相違しているとともに、
ダクト取り付け工事の不具合、例えばダクト断面形状の
歪等による変形、ダクト内の異物の介在等による送風障
害が枝ダクト7に存在する場合にも、枝ダクト7の送風
抵抗が相違しているため、前記従来例のように主ダクト
6の根元部分の圧力を検出してこの根元圧力を一定にす
るようにしたものにあっては、各枝ダクト7を通過する
風量、つまり、各被空調室1への供給風量を適正に維持
することが非常に困難であるという問題点を有してい
た。
【0012】この問題点を解決するために、例えば、特
公昭60−47497号公報(以下従来例2という)に
示された空気調和装置が提案されている。この従来例2
に示された空気調和装置は、各枝ダクト7に風量検出器
を配設し、この風量検出器からの検知信号に基づいて対
応した枝ダクト7に設置されたダンパの開度を制御する
ようにして各枝ダクト7ごとに異なる微小な風量変動を
自動的に制御して設定風量を保つようにするとともに、
風量検出器を送風機5の制御センサとして使用するよう
にしているものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、前記従
来例2に示された空気調和装置は、各枝ダクト7にそれ
ぞれ風量検出器を設けているため、各枝ダクト7におけ
る送風量調整手段が大掛かりなものとなり、しかも、通
常、5ないし15程度の被空調室1の空調を行っている
ため、非常に高価なものとなってしまうという問題点を
有していた。
【0014】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、各枝ダクトの通風抵抗値に応
じて適正風量の配分と搬送動力の低減を図り、各被空調
室への供給風量を適正に維持し、経済的で効率の良い送
風動作が得られることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の請
求項1においては、熱交換器及び送風機を有する室内機
と、この室内機から送風された空気が導通される主ダク
トと、この主ダクトと複数の被空調室との間にそれぞれ
設けられた複数の枝ダクトと、を具備した集中送風手段
と、前記枝ダクトにそれぞれ配設され、前記被空調室へ
の送風量をダンパの開閉により調整する複数の送風量調
整手段と、前記それぞれのダンパの開閉を制御するダン
パ制御手段と、前記送風機の回転数を制御する送風機制
御手段と、前記送風機からの送風量を風量検出器で検出
し送風量を測定する風量測定手段と、前記風量測定手段
で測定された送風量から、前記ダンパを全閉としたとき
の各枝ダクト系統からの漏気分を減算して送風量を補正
する風量補正手段と、前記各枝ダクトに対して、対応し
たダンパを全開とし、他の枝ダクトに対応したダンパを
全閉としたときの上記送風機の回転数及び上記風量補正
手段で補正された送風量によって求めた通風抵抗値と、
前記各ダンパの開閉度合に対する通風特性と、要求され
る各枝ダクトにおける要求風量とを用いて前記各ダンパ
の開度を決定する開度情報を上記ダンパ制御手段に与え
るダンパ開度決定手段と、を具備して成る空気調和装置
により、前記目的を達成しようとするものである。
【0016】また、この発明の請求項2においては、熱
交換器及び送風機を有する室内機と、この室内機から送
風された空気が導通される主ダクトと、この主ダクトと
複数の被空調室との間にそれぞれ設けられた複数の枝ダ
クトと、を具備した集中送風手段と、前記枝ダクトにそ
れぞれ配設され、前記被空調室への送風量をダンパの開
閉により調整する複数の送風量調整手段と、前記それぞ
れのダンパの開閉を制御するダンパ制御手段と、前記送
風機の回転数を制御する送風機制御手段と、前記送風機
からの送風量を風量検出器で検出し送風量を測定する風
量測定手段と、前記風量測定手段で測定された送風量か
ら、前記ダンパを全閉したときの各枝ダクト系統からの
漏気分を減算して送風量を補正する風量補正手段と、前
記集中送風手段の出口空気圧と入口空気圧との圧力差を
圧力差検出器で検出し、実際のダクト系に対する送風圧
力差を測定する圧力差測定手段と、前記集中送風手段の
各枝ダクトに対して、対応したダンパを全開とし、他の
枝ダクトに対したダンパを全閉としたときの前記送風圧
力差及び前記風量補正手段で補正された送風量によって
求めた通風抵抗値と、上記各送風量調整手段のダンパの
開閉度合に対する通風特性と、要求される各枝ダクトに
おける要求風量とを用いて前記ダンパの開度を決定する
開度情報を上記ダンパ制御手段に与えるダンパ開度決定
手段と、を具備して成る空気調和装置により、前記目的
を達成しようとするものである。
【0017】また、この発明の請求項3においては、熱
交換器及び送風機を有する室内機と、この室内機から送
風された空気が導通される主ダクトと、この主ダクトと
複数の被空調室との間にそれぞれ設けられた複数の枝ダ
クトと、を具備した集中送風手段と、前記枝ダクトにそ
れぞれ配設され、前記被空調室への送風量をダンパの開
閉により調整する複数の送風量調整手段と、前記それぞ
れのダンパの開閉を制御するダンパ制御手段と、前記送
風機の回転数を制御する送風機制御手段と、前記送風機
からの送風量を風量検出器で検出し送風量を測定する風
量測定手段と、前記全ての枝ダクトに対応した送風量調
整手段のダンパを全閉にしたときの漏気量を前記風量検
出器により測定する漏気量測定手段と、前記風量測定手
段で測定された送風量から、前記漏気量測定手段で測定
された漏気分を減算して送風量を補正する風量補正手段
と、前記集中送風手段の出口空気圧と入口空気圧との圧
力差を圧力差検出器で検出し、実際のダクト系に対する
送風圧力差を測定する圧力差測定手段と、前記集中送風
手段の各枝ダクトに対して、対応したダンパを全開と
し、他の枝ダクトに対応したダンパを全閉としたときの
前記送風圧力差及び上記風量補正手段で補正された送風
量によって求めた通風抵抗値と、上記各送風量調整手段
のダンパの開閉度合に対する通風特性と、要求される各
枝ダクトにおける要求風量とを用いて各ダンパの開度を
決定する開度情報を前記ダンパ制御手段に与えるダンパ
開度決定手段と、を具備して成る空気調和装置により、
前記目的を達成しようとするものである。
【0018】この発明の請求項4においては、熱交換器
及び送風機を有する室内機と、この室内機から送風され
た空気が導通される主ダクトと、この主ダクトと複数の
被空調室との間にそれぞれ設けられた複数の枝ダクト
と、を具備した集中送風手段と、前記枝ダクトにそれぞ
れ配設され、前記被空調室への送風量をダンパの開閉に
より調整する複数の送風量調整手段と、前記それぞれの
ダンパの開閉を制御するダンパ制御手段と、前記送風機
の回転数を制御する送風機制御手段と、前記送風機から
の送風量を風量検出器で検出し送風量を測定する風量測
定手段と、前記全ての枝ダクトに対応した送風量調整手
段のダンパを全閉にしたときの漏気量を前記風量検出器
により測定する漏気量測定手段と、前記風量測定手段で
測定した送風量から、前記漏気量測定手段で測定された
漏気分を減算して送風量を補正する風量補正手段と、前
記集中送風手段の各枝ダクトに対して、対応したダンパ
を全開とし、他の枝ダクトに対応したダンパを全閉とし
たときの前記送風機の回転数及び上記風量補正手段で補
正された送風量によって求めた通風抵抗値と、上記各送
風量調整手段のダンパの開閉度合に対する通風特性と、
要求される各枝ダクトにおける要求風量とを用いてダン
パの開度を決定する開度情報を前記ダンパ制御手段に与
えるダンパ開度決定手段と、を具備して成る空気調和装
置により、前記目的を達成しようとするものである。
【0019】
【作用】この発明の請求項1の空気調和装置は、ダンパ
開度決定手段により、1つの枝ダクトに対応したダンパ
を全開とし、他の枝ダクトに対応したダンパを全閉とし
たときの送風機の回転数及び風量補正手段で補正された
送風量によって求められた各枝ダクトに対する通風抵抗
値と各送風量調整手段のダンパの開閉度合に対する通風
特性と要求される各枝ダクトにおける要求風量とを用い
て各送風量調整手段のダンパの開度を決定する開度情報
をダンパ制御手段に与え、ダンパ制御手段がこの開度情
報に基づいてダンパの開度を制御し、要求風量に対して
各枝ダクトにおける通風抵抗を考慮した適正な供給風量
を維持する。
【0020】また、この発明の請求項2の空気調和装置
は、ダンパ開度決定手段により、1つの枝ダクトに対応
したダンパを全開とし、他の枝ダクトに対応したダンパ
を全閉としたときの送風圧力差及び風量補正手段で補正
された送風量によって求められた各枝ダクトに対する通
風抵抗値と各送風量調整手段のダンパの開閉度合に対す
る通風特性と要求される各枝ダクトにおける要求風量と
を用いて各送風量調整手段のダンパの開度を決定する開
度情報をダンパ制御手段に与え、ダンパ制御手段がこの
開度情報に基づいてダンパの開度を制御し、要求風量に
対して各枝ダクトにおける通風抵抗を考慮した適正な供
給風量を維持する。
【0021】また、この発明の請求項3の空気調和装置
は、ダンパ開度決定手段により、1つの枝ダクトに対応
したダンパを全開とし、他の枝ダクトに対応したダンパ
を全閉としたときの送風圧力差及び風量補正手段で補正
された送風量によって求められた各枝ダクトに対する通
風抵抗値と各送風量調整手段のダンパの開閉度合に対す
る通風特性と要求される各枝ダクトにおける要求風量と
を用いて各送風量調整手段のダンパの開度を決定する開
度情報をダンパ制御手段に与え、ダンパ制御手段がこの
開度情報に基づいてダンパの開度を制御し、要求風量に
対して各枝ダクトにおける通風抵抗を考慮した適正な供
給風量を維持する。
【0022】また、この発明の請求項4の空気調和装置
は、ダンパ開度決定手段により、1つの枝ダクトに対応
したダンパを全開とし、他の枝ダクトに対応したダンパ
を全閉としたときの送風機の回転数及び風量補正手段で
補正された送風量によって求められた各枝ダクトに対す
る通風抵抗値と各送風量調整手段のダンパの開閉度合に
対する通風特性と要求される各枝ダクトにおける要求風
量とを用いて各送風量調整手段のダンパの開度を決定す
る開度情報をダンパ制御手段に与え、ダンパ制御手段が
この開度情報に基づいてダンパの開度を制御し、要求風
量に対して各枝ダクトにおける通風抵抗を考慮した適正
な供給風量を維持する。
【0023】
【実施例】以下、この発明の4実施例を図面に基づいて
説明する。まず、この発明の第1実施例を図1ないし図
7を用いて説明する。図1はこの発明の第1実施例の要
部システムを示す構成図、図2は第1実施例の送風機の
送風量と送風圧力の関係を示す特性図、図3は第1実施
例の送風機の回転数をパラメータとして送風圧力と送風
量とをテーブル化した図、図4は第1実施例のダンパの
開閉角度と通風抵抗係数との関係を示す図、図5は第1
実施例のダンパの開閉角度を要求送風量と送風圧力によ
ってテーブル化した図、図6は第1実施例の試運転モー
ドにおける動作を制御するフローチャート、図7は第1
実施例の通常運転モードにおける動作を制御するフロー
チャートである。図中、前記従来例におけると同一部分
又は相当構成要素は同一符号で表わし、重複説明は省略
する。
【0024】図1において、19は風量検出器であり、
主ダクト6の根元部に配設され、集中送風手段Aの送風
機5からの送風量を検出するものである。20はダンパ
制御手段であり、各送風量調整手段8のダンパ9の開
閉、つまり開度を制御する手段で、各ダンパ9の開閉動
作を個々に行う駆動手段(図示せず)が接続されてお
り、通常運転モード時は、開度情報を受けて各々の駆動
手段に開度信号を与えて作動させ、対応するダンパ9の
開度を制御し、各枝ダクト7に対する通風抵抗値を求め
る試運転モード時には、1つのダンパ9を全開とし他の
ダンパ9を全閉とする開度信号をダンパの数だけ順次繰
り返して駆動手段に与え、ダンパ9の開度を制御するも
のである。
【0025】21は風量測定手段であり、前記風量検出
器19からの検出信号を受け、送風機5からの実際の送
風量を測定する手段である。22は送風機制御手段であ
り、送風機5の回転数を制御し、通常運転モード時は前
記風量測定手段21によって求められた送風機5からの
実際の総送風量が各被空調室1(図示せず)に要求され
る要求風量の和と等しくなるように送風機5の回転数を
制御し、試運転モード時は送風機5の回転数を一定に制
御するものである。
【0026】24は風量補正手段であり、試運転モード
時、前記ダンパを全閉とした各枝ダクト系統からの漏気
分を上記風量測定手段21で測定した送風量から減算し
て送風量を補正するものである。
【0027】23はダンパ開度決定手段(風量演算手段
とも言う)であり、前記送風機制御手段22と前記風量
補正手段24とダンパ制御手段20の各出力及び前記各
送風量調整手段8のダンパ9の開閉度合に対する通風抵
抗特性の情報により、ダンパ9の開閉度合と各枝ダクト
7系統の通風抵抗値との関係を演算する手段で、試運転
モード時に、集中送風手段Aの各枝ダクト7に対して、
対応したダンパ9を全開とし、他の枝ダクト7に対応し
たダンパ9を全閉としたときの、送風機制御手段22か
らの送風機5の回転数及び前記風量補正手段24からの
風量出力によって通風抵抗値を演算し、あるいはさら
に、各枝ダクト7系統における通風抵抗値と送風圧力と
風量と送風量調整手段8のダンパ9の開閉度合に対する
通風抵抗特性との関係を定式化あるいはテーブル化する
ものであり、通常運転モード時に、試運転モード時に求
められた各枝ダクト7系統の通風抵抗値と、各送風量調
整手段8のダンパ9の開閉度合に対する通風特性と、要
求される各枝ダクト7における要求風量とを用いて各送
風量調整手段8のダンパ9の開度を決定する開度情報を
ダンパ制御手段20に与えるダンパ開度決定手段の機能
を果たすものである。
【0028】次に、第1実施例の動作を図1ないし図7
を用いて説明する。まず、第1実施例の試運転モードの
動作について説明する。図1において、ダンパ制御手段
20が1つの枝ダクト7に対応した送風量調整手段8の
ダンパ9を全開とし、残り全ての枝ダクト7に対応した
送風量調整手段8のダンパ9を全閉とする。
【0029】次いで、送風機制御手段22が送風機5を
一定の回転数で回転するように制御する。この状態にお
いて、風量検出器19が送風機5からの送風量を検出
し、この検出信号を風量測定手段21が受けて送風量を
測定する。
【0030】そして、風量補正手段24は上記の全閉と
した各枝ダクト系統からの漏気分、例えば、各枝ダクト
系統からの漏気量が0.5m3/minあったとして、その全
閉とした枝ダクト系統の数の漏気分を上記風量測定手段
21で測定した送風量から減算して1台全開にしている
ダクト系統の送風量の補正をする。
【0031】そして、風量演算手段(ダンパ開度決定手
段)23は、ダンパ制御手段20からのダンパ9の開閉
情報、つまりどの枝ダクト7に対応したダンパ9が全開
状態であるかの情報と、送風機制御手段22からの送風
機5の回転数と、風量補正手段24からの送風機5の送
風量とを受け、全開状態のダンパ9が存在する枝ダクト
7系統の通風抵抗値を演算して求めて記憶しておくとと
もに、この通風抵抗値と全開状態のダンパ9の開閉度合
に対するダンパ自身の通風抵抗特性とからその対応した
枝ダクト7系統に関する送風機5からの送風量と送風機
5の送風圧力とダンパ9の開度との関係を定式化あるい
はテーブル化して記憶しておく。
【0032】そして、他の枝ダクト7に対応したダンパ
9を全開として他の残りの枝ダクト7に対応したダンパ
9を全閉として前記と同様にして全開状態のダンパ9が
存在する枝ダクト7系統の通風抵抗値を演算して求めて
記憶しておくとともに、枝ダクト7系統に関する送風機
5からの送風量と送風機5の送風圧力とダンパ9の開度
との関係を定式化あるいはテーブル化して記憶してお
く。これを繰り返して行い、全ての枝ダクト7系統につ
いて同様に演算し、その演算結果を記憶しておく。
【0033】この様にして各枝ダクト7系統全てにおけ
る通風抵抗値が求まるとともに、送風量と送風圧力とダ
ンパ9の開度との関係が定式化あるいはテーブル化され
ている。
【0034】次にこの風量演算手段(ダンパ開度決定手
段)23における通風抵抗値及び定式化あるいはテーブ
ル化の演算についてさらに詳細に説明する。図2は集中
送風手段Aにおける送風機5の送風量と送風圧力の関係
を示しており、この関係は送風機5自身の特性を示すも
のであり、送風機5によって定まっている。
【0035】図2において、縦軸は送風圧力Pを、横軸
は風量Qを、実線は回転数Rをパラメータとした特性曲
線をそれぞれ示しているものであり、破線は所定のダン
パ9に至る枝ダクト7系統の通風抵抗値を示している。
この特性曲線を利用することにより、各枝ダクト7系統
における通風抵抗値を求めることができる。
【0036】つまり、1つのダンパ9を全開として残り
のすべてのダンパ9を全閉とした状態で、送風機5を一
定の回転数で回転させ、その時の送風量を風量検出器1
9及び風量測定手段21によって測定し、この測定され
た送風量から、風量補正手段24によって全閉とした各
枝ダクト系統からの漏気分を減算して補正した送風量が
求まれば、図2に示した特性曲線及び次式(1)から全
開とされたダンパ9が存在する枝ダクト7系統の通風抵
抗値が求まる。 Pi=Ci×Qi2 ……(1) 但し、Pi,Ci,Qiはそれぞれ全開されたダンパ9
が存在するi番目の枝ダクト7系統の通風抵抗値を求め
る際の送風圧力、通風抵抗係数(=通風抵抗値)、送風
量のそれぞれを示しているものであり、上記と同様の操
作を他のダンパ9についても行う。
【0037】なお、上記の演算は、図2の特性曲線によ
って回転数RiにおけるQ−Pの関係式から送風圧力P
iを求めたものとしているが、図3に示すように図2の
特性から前もって風量Qiと回転数Riと送風圧力Pi
との関係をテーブル化しておき、このテーブルから送風
圧力Piを求めるようにしても良い。
【0038】この様にして、各枝ダクト7系統における
通風抵抗値が求まると、各枝ダクト7におけるダンパ9
の開閉度合Diと送風機5の風量Qi及び送風圧力Pi
との関係を風量演算手段23によって演算する。各枝ダ
クト7に設けられた送風量調整手段8におけるダンパ9
の開閉度合Di(=開閉角)に対するその通風抵抗係数
CDは、送風量調整手段8自身によって決まっており、
図4に示す特性を持ち、次式(2)で示される関数形に
なっている。 CD=F[Di] ……(2) このダンパ9の開閉度合Diによる可変通風抵抗CDと
上記で求めた通風抵抗値Ciとは直列抵抗であるので、
次式(3)の関係が得られる。 Pqi =(Ci+CD)×Qqi2=(Ci+F[Di])×Qqi2 ……(3) 但し、Pqi及びQqiはそれぞれi番目の枝ダクト7
における送風圧力及び送風量のそれぞれを示す。
【0039】この関係式(3)を風量演算手段23が記
憶しておくことにより、各枝ダクト7に要求風量Qqi
があると、この要求風量Qqiによるダンパ9が全開時
の送風圧力Pqiを求め、この求めた送風圧力Pqiが
最大値を示したものを送風圧力として他の枝ダクト7に
おけるダンパ9の開閉度合Diを風量演算手段23によ
って上式(3)を用いて求められる。
【0040】なお、前記の場合は、上式(3)を記憶さ
せたが、上式(3)に基づいて図5に示すようにテーブ
ル化しておき、このテーブルを記憶させておいてダンパ
9の開閉度合Diを求めるようにしても良い。
【0041】以上のように、試運転モード時に、各枝ダ
クト7の通風抵抗値Ciを求め、かつ、ダンパ9の開閉
度合Diに対する枝ダクト7の要求風量Qqiと送風圧
力Pqiとの関係を求めておく。
【0042】その結果、各枝ダクト7に風量検出器を設
けずとも、要求風量に対して制御の高いダンパ9の開閉
制御を行えるとともに、送風機5の送風容量の制御が行
える。
【0043】なお、上記した風量演算手段23,ダンパ
制御手段20,風量測定手段21,風量補正手段24及
び送風機制御手段22は実際上はマイクロコンピュータ
(図示せず)で構成される。
【0044】次に第1実施例の試運転モードの制御動作
を図6を用いて説明する。図6において、まず、ステッ
プS1で試運転モードか否かを判別し、試運転モードで
あると、ステップS2に進み、熱源機をオフした状態に
し、ステップS3で送風機5の運転を開始させる。ステ
ップS4にて枝ダクト7の数Nを設定し、ステップS5
で1番目の枝ダクト7に存在するダンパ9を全開状態と
し、残りの他の枝ダクト7に存在するダンパ9を全閉状
態とする。
【0045】そして、ステップS6で送風機5の回転数
を一定の値になるように制御し、ステップS7に進み、
風量検出器19で検出された送風機5からの送風量を測
定し、ステップS8でその送風量の補正をする。次にス
テップS9で全のダンパ9が存在する枝ダクト7の番
号と送風機5の回転数及び送風量を読み込み、図2に示
す特性曲線に基づくQ−P関係式あるいは図3に示した
テーブルと前記(1)式とによって全開のダンパ9が存
在する枝ダクト7の通風抵抗値Ciを演算し、その演算
結果を記憶する。
【0046】そして、ステップS10に進み、全開され
たダンパ9が存在する枝ダクト7が何番目かを判断し、
N番目に至っていなければ、ステップS11で1を加え
た上で、ステップS5に戻り、上記と同様にステップS
6ないしS10の動作を枝ダクト7がN番目になるまで
繰り返す。
【0047】これによって、各枝ダクト7の全開時の通
風抵抗値Ciが全て演算され、記憶されることになる。
N番目になるとステップS12に進み、各枝ダクト7系
統ごとに、上記ステップS9で演算された通風抵抗値C
iを用いて上記(3)式に示すダンパ9の開閉度合Di
に対する要求風量Qqiと送風圧力Pqiとの関係式あ
るいは図5に示したテーブルを記憶させ、試運転モード
の制御動作は終了する。
【0048】次に第1実施例の通常運転モードの動作に
ついて図1ないし図7を用いて説明する。この通常運転
モードの動作は前記した第1実施例の試運転モードで記
憶された各枝ダクト7における通風抵抗値Ci及びダン
パ9の開閉度合Diに対する要求風量Qqiと送風圧力
Pqiとの関係式、あるいは図5に示したテーブルを用
いて各枝ダクト7のダンパ9の開閉度合及び送風機5の
回転数を制御する。
【0049】つまり、風量演算手段の一部であるダンパ
開度決定手段23が、各枝ダクト7に対して記憶された
通風抵抗値Ciと、各送風調整手段8のダンパ9の開閉
度合に対する通風特性と要求される各枝ダクト7におけ
る要求風量Qqiとを用いて各送風調整手段8のダンパ
9の開度を決定する開度情報をダンパ制御手段20に与
えて各ダンパ9の開度を制御するとともに、各枝ダクト
7に対する要求風量Qpiの総和を求め、この総和の送
風量が送風機5から送風されるように、送風機5の回転
数を送風機制御手段22によって制御させるものであ
る。
【0050】なお、要求風量Qqiは、ルームサーモス
タットで設定された温度と現実の温度との差によって各
被空調室1毎に決定されるものであり、例えば温度差が
1℃以上であれば定格風量、温度差が0.5℃ならば定
格風量の50%となるように比例的に設定される(図2
3参照)。
【0051】以下この動作を詳細に説明する。前記のよ
うに、ある時間に各部屋の要求風量Qqiが定まったと
する。ダンパ全開時の各枝ダクト系統の通風抵抗Ciは
前記式1で既知である。したがって、各Qqiを満足す
るダンパ全開時の送風圧力Pqiを計算することができ
る。
【0052】すなわち、 Pq1=C1・Qq12 Pq2=C2・Qq22 ここで、Pqiの最大値Pqmaxを見つける。そのP
qmaxが発生する枝ダクト系統が最も大きな送風圧力
を必要とするものである。そこで、その枝ダクトのダン
パ開度を全開とする。その他のダンパ開度はどのように
決めるかを以下に述べる。
【0053】前述のように、各枝ダクト系統において、
ダンパは可変抵抗CD で、前述の全開時の抵抗Ciは固
定抵抗となる(図24参照)。この場合の合成抵抗CT
は、 CTi=Ci+CD ……(A) さらにCD は、決まったダンパであれば、その開度角に
対応して図4のように同一として定めることが可能であ
る。
【0054】すなわち上式(A)は CTi=Ci+f[Di] ……(B) CD =f[Di]の関係は、あらかじめ決定しておく。
【0055】さて、上記で述べた他のダンパ開度は前記
式(B)を用いて、以下のように決定することになる。
送風圧力はPqmaxであるから、各枝ダクトの要求風
量に対して、 Pqmax =CTi ・Qqi2=(Ci+f[Di])・Qqi2 ……(C) ここで、Qqi,Pqmax,Ciは既知であるから、
Diを未知として式(C)を解くことにより、各ダンパ
開度を求めることができる(式(C)は前記試運転でで
きている)。すなわち、これらの開度は送風圧力がPq
maxの時にQiを各々得るためのダンパ開度というこ
とになる。勿論Diは図5のテーブルから求めてもよ
い。
【0056】これで、1つのダンパは全開となり、他の
ダンパ開度も決定した訳である。ダンパ制御手段は、こ
の開度を各ダンパに設定する(後述)。
【0057】さて、送風機の制御であるが、送風機は、
風量センサの出力がΣQqiと等しくなるように制御さ
れる。このようにすることで、各枝ダクト系統に、各々
の要求風量に近い(実験的には±10%の範囲でよい)
風量を実現することができる。
【0058】上記した制御動作は、実際上、風量演算手
段23,ダンパ制御手段20,風量測定手段21及び送
風機制御手段22のそれぞれがマイクロコンピュータで
構成される。図7に示したフローチャートに基づいてさ
らに具体的に説明する。通常運転が開始されて、各被空
調室1のルームサーモスタットによって設定温度が設定
されると、この設定温度と現状の温度とにより、各枝ダ
クト7に対する要求風量Qiが設定される。
【0059】ステップS21でこの設定された各枝ダク
ト7に対する要求風量Qqi及び試運転モードにて求め
られた各枝ダクト7の通風抵抗値Ciとによって次式
(4)によりダンパ9が全開の時の各枝ダクト7におけ
る送風圧力Pqiを求める。 Pqi=Ci×Qqi2 ……(4) ステップS22で上記ステップS21で求められた各枝
ダクト7における送風圧力Pqiの中から、最大値Pq
imaxを選出してステップS23に進む。
【0060】ステップ23では、枝ダクト7における送
風圧力Pqiが最大値であった枝ダクト7に存在するダ
ンパ9の開度を全開とする開度情報とし、残りの枝ダク
ト7に対する開閉度合Diは試運転モードにて求められ
た上式(3)および(C)と同じ式である次式(5)に
よって求める。 Pqimax=(Ci+F[Di])×Qqi2 ……(5) この様にして各枝ダクト7におけるダンパ9に対して全
ての開閉度合Diが求められることになる。
【0061】なお、この開閉度合Diは図5に示したテ
ーブルから求めても良い。次に、ステップS24で、ス
テップS23にて求められた各枝ダクト7に存在するダ
ンパ9の開度情報により、各ダンパ9の開度を設定、つ
まり、ダンパ9の設定された開度になるように駆動させ
る。
【0062】次に、ステップS25で風量検出器19か
らの送風機5による実際の総送風量を示す検出値と各枝
ダクト7における要求風量Qqiの和とを比較し、送風
機5による実際の総送風量が各枝ダクト7における要求
風量Qqiの和と等しくなるように送風機5の回転数を
制御し、一連の動作を終了する。そして被空調室1で設
定が変えられたら、上記と同様の動作を繰り返す。
【0063】上記のように構成された第1実施例の空気
調和装置にあっては、試運転モードによって各枝ダクト
7系統における通風抵抗値の差異を事前に求め、設定風
量(要求風量)に対する適正なダンパ9の開度及び送風
機5の回転数を制御するようにしているため、各被空調
室1に適量の冷風あるいは温風を安定して供給できる。
【0064】従って、上記した空気調和装置にあって
は、各枝ダクト7系統の通風抵抗値に応じて、極めて容
易に適正風量の配分と搬送動力の低減を図ることがで
き、各被空調室1への供給風量を適正に維持できるもの
である。
【0065】しかも、これらの制御を風速センサ機能を
有する特殊な送風量調整手段等を用いることなく、簡易
な構成で達成できるものである。この結果、安価な構成
により、効率の良い送風動作が実現できる。
【0066】次にこの発明の第2実施例について図8な
いし図12を用いて説明する。図8はこの発明の第2実
施例の要部システムを示す構成図、図9は第2実施例の
通風抵抗値を送風圧力差と送風量によりテーブル化した
図、図10は第2実施例のダンパの開閉角度を要求送風
量と送風圧力とによりテーブル化した図、図11は第2
実施例の試運転モードにおける動作を制御するフローチ
ャート、図12は第2実施例の通常運転の動作を制御す
るフローチャートである。図中、前記従来例および前記
第1実施例におけると同一符号および相当構成要素は同
一符号で表わし、その重複説明は省略する。
【0067】図8において、18は集中送風手段Aとし
て機能する熱交換器4および送風機5からなる室内機2
の出口空気圧と入口空気圧との圧力差を検出する圧力差
検出器、123は風量補正手段であり、試運転モード時
ダンパを全閉とした各枝ダクト系統からの漏気分を上記
風量測定手段21で測定された送風量から減算して送風
量を補正するものである。124は上記圧力差検出器1
8の検出信号に基づき実際の送風圧力差を測定する圧力
差測定手段である。
【0068】125は、この圧力差測定手段124と前
記風量補正手段123とダンパ制御手段20の各出力及
び上記各送風量調整手段8のダンパ9の開閉度合に対す
る通風抵抗特性の情報により、ダンパ9の開閉度合と各
枝ダクト7系統の通風抵抗値との関係を演算する風量演
算手段(以下ダンパの開度決定手段とも言う)であり、
試運転モード時に、集中送風手段の各枝ダクト7に対し
て、対応したダンパ9を全開とし、他の枝ダクト7に対
応したダンパ9を全閉としたときの、圧力差測定手段1
24からの送風圧力差及び上記風量補正手段123から
の風量出力によって通風抵抗値を演算し、あるいはさら
に、各枝ダクト7系統における通風抵抗値と送風圧力差
と風量と送風量調整手段8のダンパ9の開閉度合に対す
る通風抵抗特性との関係を定式化あるいはテーブル化す
るものであり、通常運転モード時に、試運転モード時に
求められた各枝ダクト7系統の通風抵抗値と、各送風量
調整手段8のダンパ9の開閉度合に対する通風特性と、
要求される各枝ダクト7における要求風量とを用いて各
送風量調整手段8のダンパ9の開度を決定する開度情報
をダンパ制御手段20に与えるダンパ開度決定手段の機
能を果たすものである。
【0069】次に第2実施例の動作を図8ないし図12
を用いて説明する。まず、第2実施例の試運転モードの
動作について説明する。ダンパ制御手段20が1つの枝
ダクト7に対応した送風量調整手段8のダンパ9を全開
とし、残り全ての枝ダクト7に対応した送風量調整手段
8のダンパ9を全閉とする。
【0070】次いで、送風機制御手段22が送風機5を
一定の回転数で回転するように制御する。この状態にお
いて、風量検出器19が送風機5からの送風量を検出
し、この検出信号を風量測定手段21が受けて送風量を
測定する。
【0071】そして、風量補正手段123は、上記の全
閉とした各枝ダクト系統からの漏気分例えば各枝ダクト
系統からの漏気量が0.5m3/minあったとしたら、その
全閉とした枝ダクト系統の数の漏気分を上記風量測定手
段21で測定された送風量から減算して1台全開にして
いるダクト系統の送風量の補正をする。次に、圧力差検
出器18が送風圧力差を検出し、この検出信号を圧力差
測定手段124が受けて送風圧力差を測定する。
【0072】風量演算手段(ダンパ開度決定手段)12
5は、ダンパ制御手段20からのダンパ9の開閉情報、
つまりどの枝ダクト7に対応したダンパ9が全開状態で
あるかの情報と、圧力差測定手段124からの送風圧力
差と、風量補正手段123からの送風機5の送風量とを
受け、全開状態のダンパ9が存在する枝ダクト7系統の
通風抵抗値を演算して求めて記憶しておくとともに、こ
の通風抵抗値と全開状態のダンパ9の開閉度合に対する
ダンパ自身の通風抵抗特性とからその対応した枝ダクト
7系統に関する送風機5からの送風量と送風機5の送風
圧力差とダンパ9の開度との関係を定式化あるいはテー
ブル化して記憶しておく。
【0073】そして、他の枝ダクト7に対応したダンパ
9を全開として他の残りの枝ダクト7に対応したダンパ
9を全閉として上記と同様にして全開状態のダンパ9が
存在する枝ダクト7系統の通風抵抗値を演算して求めて
記憶しておくとともに、枝ダクト7系統に関する送風機
5からの送風量と送風機5の送風圧力差とダンパ9の開
度との関係を定式化あるいはテーブル化して記憶してお
く。これを繰り返して行い、全ての枝ダクト7系統につ
いて同様に演算し、その演算結果を記憶しておく。
【0074】この様にして各枝ダクト7系統全てにおけ
る通風抵抗値が求まるとともに、送風量と送風圧力差と
ダンパ9の開度との関係が定式化あるいはテーブル化さ
れている。
【0075】この風量演算手段(ダンパ開度決定手段)
125における通風抵抗値及び定式化あるいはテーブル
化の演算についてさらに詳細に説明する。集中送風手段
Aにおける送風機5の送風量と送風圧力差の関係は前記
と同様図2(図2における送風圧力を送風圧力差と読み
換える)に示すようになっており、この関係は送風機5
自身の特性を示すものであり、送風機5によって定まっ
ている。
【0076】図2において、縦軸は送風圧力差Pを横軸
は風量Qを、実線は回転数Rをパラメータとした特性曲
線をそれぞれ示しており、破線は所定のダンパ9に至る
枝ダクト7系統の通風抵抗値を示している。
【0077】この特性曲線を利用することにより、各枝
ダクト7系統における通風抵抗値を求めることができ
る。つまり、1つのダンパ9を全開として残りの全ての
ダンパ9を全閉とした状態で、送風機5を一定の回転数
で回転させ、その時の送風量を風量検出器19及び風量
測定手段21によって測定し、この測定された送風量か
ら、風量補正手段123によって全閉とした各枝ダクト
系統からの漏気分を減算して補正した送風量と、このと
きの送風圧力差を圧力差検出器18及び圧力差測定手段
124によって測定すれば、図2に示した特性曲線及び
次式(1)から全開とされたダンパ9が存在する枝ダク
ト7系統の通風抵抗値が求まる。 Pi=Ci×Qi2 ……(1) 但し、Pi,Ci,Qiはそれぞれ全開されたダンパ9
が存在するi番目の枝ダクト7系統の通風抵抗値を求め
る際の送風圧力差、通風抵抗係数(=通風抵抗値)、送
風量のそれぞれを示しているものであり、上記と同様の
操作を他のダンパ9についても行う。
【0078】なお、上記の演算は、上式(1)から通風
抵抗値Ciを求めたものとしているが、図9に示すよう
に図2の特性から前もって風量Qiと送風圧力差Piと
通風抵抗値Ciとの関係をテーブル化しておき、このテ
ーブルから通風抵抗値Ciを求めるようにしても良い。
【0079】この様にして、各枝ダクト7系統における
通風抵抗値が求まると、各枝ダクト7におけるダンパ9
の開閉度合Diと送風機5の風量Qi及び送風圧力差P
iとの関係を風量演算手段(ダンパ開度決定手段)12
5によって演算する。各枝ダクト7に設けられた送風量
調整手段8におけるダンパ9の開閉度合Di(=開閉
角)に対するその通風抵抗係数CDは、送風量調整手段
8自身によって決まっており、図4に示す特性を持ち、
次式(2)で示される関数形になっている。 CD=F[Di] ……(2) このダンパ9の開閉度合Diによる可変通風抵抗CDと
上記で求めた通風抵抗値Ciとは直列抵抗であるので、
次式(3)の関係が得られる。 Pqi =(Ci+CD) ×Qqi2=(Ci+F[Di])×Qqi2 ……(3) 但し、Pqi及びQqiはそれぞれi番目の枝ダクト7
における送風圧力差及び送風量を示す。
【0080】この関係式(3)を風量演算手段125が
記憶しておくことにより、各枝ダクト7に要求風量Qq
iがあると、この要求風量Qqiによるダンパ9が全開
時の送風圧力差Pqiを求め、この求めた送風圧力差P
qiが最大値を示したものを送風圧力差として他の枝ダ
クト7におけるダンパ9の開閉度合Diを風量演算手段
125によって上式(3)を用いて求められる。
【0081】なお、上記したものにあっては、上式
(3)を記憶させたものとしたが、上式(3)に基づい
て図10に示すようにテーブル化しておき、このテーブ
ルを記憶させておいてダンパ9の開閉度合Diを求める
ようにしても良い。
【0082】以上のように、試運転モード時に、各枝ダ
クト7の通風抵抗値Ciを求め、かつ、ダンパ9の開閉
度合Diに対する枝ダクト7の要求風量Qqiと送風圧
力差Pqiとの関係を求めておく。
【0083】その結果、各枝ダクト7に風量検出器を設
けずとも、要求風量に対して制御の高いダンパ9の開閉
制御を行えるとともに、送風機5の送風容量の制御が行
える。
【0084】なお、上記した風量演算手段125,ダン
パ制御手段20,風量測定手段21,風量補正手段12
3,圧力差測定手段124及び送風機制御手段22は実
際上マイクロコンピュータ(図示せず)で構成される。
【0085】次に第2実施例の試運転モードの制御動作
を図11を用いて説明する。図11において、まず、ス
テップS1で試運転モードか否かを判別し、試運転モー
ドであると、ステップS2に進み、熱源機をオフした状
態にし、ステップS3で送風機5の運転を開始させる。
ステップS4で枝ダクト7の数Nを設定し、ステップS
5で1番目の枝ダクト7に存在するダンパ9を全開状態
とし、残りの他の枝ダクト7に存在するダンパ9を全閉
状態とする。ステップS6で送風機5の回転数を一定の
値になるように制御し、ステップS7に進み、風量検出
器19で検出された送風機5からの送風量を測定し、ス
テップS8でその送風量の補正をする。そして、ステッ
プS9でこのときの送風機5による室内機2の送風圧力
差が圧力差検出器18及び圧力差測定手段124によっ
て測定される。
【0086】次にステップS10で全開のダンパ9が存
在する枝ダクト7の番号と送風圧力差及び送風量を読み
込み、上式(1)あるいは図9に示したテーブルによっ
て全開のダンパ9が存在する枝ダクト7の通風抵抗値C
iを演算し、その演算結果を記憶する。
【0087】そして、ステップS11に進み、全開され
たダンパ9が存在する枝ダクト7が何番目かを判断し、
N番目に至っていなければ、ステップS12で1を加え
てステップS5に戻り、上記と同様にステップS6→S
7→S8→S9→S10→S11の動作を枝ダクト7が
N番目になるまで繰り返す。
【0088】これによって、各枝ダクト7の全開時の通
風抵抗値Ciが全て演算され、記憶されることになる。
N番目になるとステップS13に進み、各枝ダクト7系
統毎に、上記ステップS10で演算された通風抵抗値C
iを用いて上記(3)式に示すダンパ9の開閉度合Di
に対する要求風量Qqiと送風圧力差Pqiとの関係式
あるいは図10に示したテーブルを記憶させ、試運転モ
ードの制御動作は終了する。
【0089】次に第2実施例の通常運転モードの動作に
ついて図8ないし図12を用いて説明する。この通常運
転モードの動作は前記した第2実施例の試運転モードで
記憶された各枝ダクト7における通風抵抗値Ci及びダ
ンパ9の開閉度合Diに対する要求風量Qqiと送風圧
力差Pqiとの関係式あるいは図10に示したテーブル
を用いて各枝ダクト7のダンパ9の開閉度合及び送風機
5の回転数を制御するものである。
【0090】つまり、風量演算手段の一部であるダンパ
開度決定手段125が、各枝ダクト7に対して記憶され
た通風抵抗値Ciと、各送風調整手段8のダンパ9の開
閉度合に対する通風特性と要求される各枝ダクト7にお
ける要求風量Qqiとを用いて各送風調整手段8のダン
パ9の開度を決定する開度情報をダンパ制御手段20に
与えて各ダンパ9の開度を制御するとともに、各枝ダク
ト7に対する要求風量Qqiの総和を求め、この総和の
送風量が送風機5から送風されるように、送風機5の回
転数を送風機制御手段22によって制御させるものであ
る。
【0091】なお、要求風量Qqiは、ルームサーモス
タットで設定された温度と現実の温度との差によって各
被空調室1毎に決定されるものであり、例えば温度差が
1℃以上であれば定格風量、温度差が0.5℃ならば定
格風量の50%となるように比例的に設定される。
【0092】上記した制御動作は、実際上、風量演算手
段125,ダンパ制御手段20,風量測定手段21及び
送風機制御手段22がマイクロコンピュータで構成され
るので、図12に示したフローチャートに基づいてさら
に具体的に説明する。
【0093】通常運転が開始されて、各被空調室1のル
ームサーモスタットによって設定温度が設定されると、
この設定温度と現状の温度とにより、各枝ダクト7に対
する要求風量Qqiが設定される。ステップS21でこ
の設定された各枝ダクト7に対する要求風量Qqi及び
試運転モードにて求められた各枝ダクト7の通風抵抗値
Ciとによって次式(4)によりダンパ9が全開の時の
各枝ダクト7における送風圧力差Pqiを求める。 Pqi=Ci×Qqi2 ……(4) ステップS22で上記ステップS21で求められた各枝
ダクト7における送風圧力差Pqiの中から、最大値P
qimaxを選出してステップS23に進む。
【0094】ステップS23では、枝ダクト7における
送風圧力差Pqiが最大値であった枝ダクト7に存在す
るダンパ9の開度を全開とする開度情報とし、残りの枝
ダクト7に対する開閉度合Diは試運転モードで求めら
れた上式(3)と同じ式である次式(5)によって求め
る。 Pqimax=(Ci+F[Di])×Qqi2 ……(5) このようにして各枝ダクト7におけるダンパ9に対して
全ての開閉度合Diが求められる。
【0095】なお、この開閉度合Diは図10に示した
テーブルから求めても良い。
【0096】次に、ステップS24で、ステップS23
で求められた各枝ダクト7に存在するダンパ9の開度情
報により、各ダンパ9の開度を設定、つまり、ダンパ9
の設定された開度になるように駆動させる。
【0097】次に、ステップS25で風量検出器19か
らの送風機5による実際の総送風量を示す検出値と各枝
ダクト7における要求風量Qqiの和とを比較し、送風
機5による実際の総送風量が各枝ダクト7における要求
風量Qqiの和と等しくなるように送風機5の回転数を
制御し、一連の動作を終了する。そして被空調室1で設
定が変えられたら、上記と同様の動作を繰り返す。
【0098】上記のように構成された第2実施例の空気
調和装置にあっては、試運転モードによって各枝ダクト
7系統における通風抵抗値の差異を事前に求め、設定風
量(要求風量)に対する適正なダンパ9の開度及び送風
機5の回転数を制御するようにしているため、各被空調
室1に適量の冷風あるいは温風を安定して供給すること
ができる。第2実施例は以上のように構成されているの
で、前記第1実施例と同様の効果を奏することができ
る。
【0099】次にこの発明の第3実施例について図13
ないし図17を用いて説明する。図13はこの発明の第
3実施例の要部システムを示す構成図、図14は通風抵
抗値を送風圧力差と送風量によってテーブル化した図、
図15はダンパの開閉角度を要求送風量と送風圧力差と
によってテーブル化した図、図16は第3実施例の試運
転モードにおける制御動作を示すフローチャート、図1
7は第3実施例の通常運転モードにおける制御動作を示
すフローチャートである。図中、前記従来例および前記
第1実施例,第2実施例におけると同一符号は同一部分
又は相当構成要素を示し、その重複説明は省略する。
【0100】図13において、19は風量検出器であ
り、主ダクト6の根元部に配設され、集中送風手段の送
風機5からの送風量及び全ての枝ダクトに対応したダン
パを全閉にしたときの漏気量を検出するものである。2
0はダンパ制御手段であり、各送風量調整手段8のダン
パの開閉、つまり開度を制御する手段で、各ダンパ9の
開閉動作を個々に行う駆動手段(図示せず)が接続され
ており、通常運転モード時は、開度情報を受けて各々の
駆動手段に開度信号を与えて作動させ、対応するダンパ
9の開度を制御し、試運転モード時は、全ダンパ9を全
閉とする開度信号を各々の駆動手段に与え、各枝ダクト
7に対する通風抵抗値を求める時は、1つのダンパ9を
全開とし他のダンパ9を全閉とする開度信号をダンパの
数だけ順次繰り返して駆動手段に与え、ダンパ9の開度
を制御するものである。
【0101】223は漏気量測定手段であり、試運転モ
ードの時、全ダンパ9を全閉にしたときの漏気量を上記
風量検出器19により測定する手段である。
【0102】224は風量補正手段であり、試運転モー
ド時に前記漏気量測定手段223で測定された漏気分を
上記風量測定手段21で測定した送風量から減算して送
風量を補正するものである。225は上記圧力差検出器
18の検出信号に基づき実際の送風圧力差を測定する圧
力差測定手段である。
【0103】226は風量演算手段(ダンパ開度決定手
段)であり、圧力差測定手段225と前記風量補正手段
224とダンパ制御手段20の各出力及び上記各送風量
調整手段8のダンパ9の開閉度合に対する通風抵抗特性
の情報により、ダンパ9の開閉度合と各枝ダクト7系統
の通風抵抗値との関係を演算する手段であり、試運転モ
ード時に、集中送風手段Aの各枝ダクト7に対して、対
応したダンパ9を全開とし、他の枝ダクト7に対応した
ダンパ9を全閉としたときの、圧力差測定手段225か
らの送風圧力差及び上記風量補正手段224からの風量
出力によって通風抵抗値を演算し、あるいはさらに、各
枝ダクト7系統における通風抵抗値と送風圧力差と風量
と送風量調整手段8のダンパ9の開閉度合に対する通風
抵抗特性との関係を定式化あるいはテーブル化するもの
であり、通常運転モード時に、試運転モード時に求めら
れた各枝ダクト7系統の通風抵抗値と、各送風量調整手
段8のダンパ9の開閉度合に対する通風特性と、要求さ
れる各枝ダクト7における要求風量とを用いて各送風量
調整手段8のダンパ9の開度を決定する開度情報をダン
パ制御手段20に与えるダンパ開度決定手段の機能を果
たすものである。
【0104】次に第3実施例の動作を図13ないし図1
7を用いて説明する。まず、第3実施例の試運転モード
の動作について説明する。
【0105】最初にダンパ制御手段20により全ての枝
ダクト7に対応した送風量調整手段8のダンパ9を全閉
とする。次いで送風機制御手段22が送風機5を一定の
回転数で回転するように制御する。この状態において、
風量検出器19が漏気量を検出し、この検出信号を漏気
量測定手段223が受けて漏気量を測定する。
【0106】次に、各枝ダクト7に対する通風抵抗値を
求める際は、まず、ダンパ制御手段20が1つの枝ダク
ト7に対応した送風量調整手段8のダンパ9を全開と
し、残り全ての枝ダクト7に対応した送風量調整手段8
のダンパ9を全閉とする。
【0107】次いで、送風機制御手段22が送風機5を
一定の回転数で回転するように制御する。この状態にお
いて、風量検出器19が送風機5からの送風量を検出
し、この検出信号を風量測定手段21が受けて送風量を
測定する。そして、風量補正手段224は、上記の漏気
量測定手段223で測定された漏気量、例えば漏気量が
3m3 /minあったとして、全閉とした枝ダクト系統
の数の漏気分を上記風量測定手段21で測定された送風
量から減算して1台全開にしているダクト系統の送風量
の補正をする。
【0108】次に、圧力差検出器18が送風圧力差を検
出し、この検出信号を圧力差測定手段225が受けて送
風圧力差を測定する。
【0109】そして、風量演算手段(ダンパ開度決定手
段)226は、ダンパ制御手段20からのダンパ9の開
閉情報、つまりどの枝ダクト7に対応したダンパ9が全
開状態であるかの情報と、圧力差測定手段225からの
送風圧力差と、風量補正手段224からの送風機5の送
風量とを受けて、全開状態のダンパ9が存在する枝ダク
ト7系統の通風抵抗値を演算して求めて記憶しておくと
ともに、この通風抵抗値と全開状態のダンパ9の開閉度
合に対するダンパ自身の通風抵抗特性とからその対応し
た枝ダクト7系統に関する送風機5からの送風量と送風
機5の送風圧力差とダンパ9の開度との関係を定式化あ
るいはテーブル化して記憶しておく。
【0110】そして、他の枝ダクト7に対応したダンパ
9を全開として他の残りの枝ダクト7に対応したダンパ
9を全閉として上記と同様にして全開状態のダンパ9が
存在する枝ダクト7系統の通風抵抗値を演算して求めて
記憶しておくとともに、枝ダクト7系統に関する送風機
5からの送風量と送風機5の送風圧力差とダンパ9の開
度との関係を定式化あるいはテーブル化して記憶してお
く。
【0111】これを繰り返して行い、全ての枝ダクト7
系統について同様に演算し、その演算結果を記憶してお
く。
【0112】この様にして各枝ダクト7系統全てにおけ
る通風抵抗値が求まるとともに、送風量と送風圧力差と
ダンパ9の開度との関係が定式化あるいはテーブル化さ
れている。
【0113】この風量演算手段(ダンパ開度決定手段)
226における通風抵抗値及び定式化あるいはテーブル
化の演算についてさらに詳細に説明する。
【0114】集中送風手段Aにおける送風機5の送風量
と送風圧力差の関係は前記と同様図2(図2における送
風圧力を送風圧力差と読み換える)に示すようになって
おり、この関係は送風機5自身の特性を示すものであ
り、送風機5によって定まっている。
【0115】図2において、縦軸は送風圧力差Pを、横
軸は風量Qを、実線は回転数Rをパラメータとした特性
曲線をそれぞれ示しており、破線は所定のダンパ9に至
る枝ダクト7系統の通風抵抗値を示している。
【0116】この特性曲線を利用することにより、各枝
ダクト7系統における通風抵抗値を求めることができ
る。つまり、1つのダンパ9を全開として残りの全ての
ダンパ9を全閉とした状態で、送風機5を一定の回転数
で回転させ、その時の送風量を風量検出器19及び風量
測定手段21によって測定し、この測定された送風量か
ら、風量補正手段224によって全閉とした各ダクト
系統からの漏気分を減算して補正した送風量とこのとき
の送風圧力差を圧力差検出器18及び圧力差測定手段2
25によって測定すれば、図2に示した特性曲線及び次
式(1)から全開とされたダンパ9が存在する枝ダクト
7系統の通風抵抗値が求まる。 Pi=Ci×Qi2 ……(1) 但し、Pi,Ci,Qiはそれぞれ全開されたダンパ9
が存在するi番目の枝ダクト7系統の通風抵抗値を求め
る際の送風圧力差、通風抵抗係数(=通風抵抗値)、送
風量のそれぞれを示しているものであり、上記と同様の
操作を他のダンパ9についても行う。
【0117】なお、上記の演算は、上式(1)から通風
抵抗値Ciを求めたものとしているが、図14に示すよ
うに図2の特性から前もって風量Qiと送風圧力差Pi
と通風抵抗値Ciとの関係をテーブル化しておき、この
テーブルから通風抵抗値Ciを求めるようにしても良
い。
【0118】このようにして各枝ダクト7系統における
通風抵抗値が求まると、各枝ダクト7におけるダンパ9
の開閉度合Diと送風機5の風量Qi及び送風圧力差P
iとの関係を風量演算手段(ダンパ開度決定手段)22
6によって演算する。
【0119】各枝ダクト7に設けられた送風量調整手段
8におけるダンパ9の開閉度合Di(=開閉角)に対す
るその通風抵抗係数CDは、送風量調整手段8自身によ
って決まっており、図4に示す特性を持ち、次式(2)
で示される関数形になっている。 CD=F[Di] ……(2) このダンパ9の開閉度合Diによる可変通風抵抗CDと
上記で求めた通風抵抗値Ciとは直列抵抗であるので、
次式(3)の関係が得られる。 Pqi =(Ci+CD) ×Qqi2=(Ci+F[Di])×Qqi2 ……(3) 但し、Pqi及びQqiはそれぞれi番目の枝ダクト7
における送風圧力差及び送風量を示す。
【0120】この関係式(3)を風量演算手段226が
記憶しておくことにより、各枝ダクト7に要求風量Qq
iがあると、この要求風量Qqiによるダンパ9が全開
時の送風圧力差Pqiを求め、この求めた送風圧力差P
qiが最大値を示したものを送風圧力差として他の枝ダ
クト7におけるダンパ9の開閉度合Diを風量演算手段
226によって上式(3)を用いて求められる。
【0121】なお、上記したものにあっては、上式
(3)を記憶させたものとしたが、上式(3)に基づい
て図15に示すようにテーブル化しておき、このテーブ
ルを記憶させておいてダンパ9の開閉度合Diを求める
ようにしても良い。
【0122】以上の様に、試運転モード時に、各枝ダク
ト7の通風抵抗値Ciを求め、かつ、ダンパ9の開閉度
合Diに対する枝ダクト7の要求風量Qqiと送風圧力
差Pqiとの関係を求めておく。
【0123】その結果、各枝ダクト7に風量検出器を設
けずとも、要求風量に対して制御の高いダンパ9の開閉
制御を行えるとともに、送風機5の送風容量の制御が行
える。
【0124】なお、上記した風量演算手段226,ダン
パ制御手段20,風量測定手段21,圧力差測定手段2
25,漏気量測定手段223,風量補正手段224及び
送風機制御手段22は実際上マイクロコンピュータで構
成される。
【0125】次に第3実施例の試運転モードの制御動作
を図16を用いて説明する。まず、ステップS1で試運
転モードか否かを判別し、試運転モードであると、ステ
ップS2に進み、熱源機をオフした状態にし、ステップ
S3で送風機5の運転を開始させる。
【0126】ステップS4で枝ダクト7の数Nを設定
し、ステップS5で全ての枝ダクト7に存在するダンパ
9を全閉状態とし、ステップS6で送風機5の回転数を
一定としてステップS5における全閉状態での漏気量を
測定する。
【0127】そして、次にステップS7にて1番目の枝
ダクト7に存在するダンパ9を全開状態とし、残りの他
の枝ダクト7に存在するダンパ9を全閉状態とする。
【0128】ステップS8で送風機5の回転数を一定の
値になるように制御し、ステップS9に進み、風量検出
器19で検出された送風機5からの送風量を測定し、ス
テップS10でステップS6で測定された漏気量を基に
その送風量の補正をする。
【0129】そして、ステップS11でこのときの送風
機5による室内機2の送風圧力差が圧力差検出器18
び圧力差測定手段225によって測定される。
【0130】次にステップS12で全開のダンパ9が存
在する枝ダクト7の番号と送風圧力差及び送風量を読み
込み、上式(1)あるいは図14に示したテーブルによ
って全開のダンパ9が存在する枝ダクト7の通風抵抗値
Ciを演算し、その演算結果を記憶する。
【0131】ステップS13に進み、全開されたダンパ
9が存在する枝ダクト7が何番目を判断し、N番目に
至っていなければ、ステップS14にて1を加えた上
で、ステップS7に戻り、上記と同様にステップS7な
いしS13の動作を枝ダクト7がN番目になるまで繰り
返す。
【0132】これによって、各枝ダクト7の全開時の通
風抵抗値Ciが全て演算され、記憶されることになる。
N番目になるとステップS15に進み、各枝ダクト7系
統毎に、上記ステップS12にて演算された通風抵抗値
Ciを用いて上記(3)式に示すダンパ9の開閉度合D
iに対する要求風量Qqiと送風圧力差Pqiとの関係
式あるいは図15に示したテーブルを記憶させ、試運転
モードの制御動作は終了する。
【0133】次に第3実施例の通常運転モードの動作に
ついて図13ないし図17を用いて説明する。この通常
運転モードの動作は前記した第3実施例の試運転モード
で記憶された各枝ダクト7における通風抵抗値Ci及び
ダンパ9の開閉度合Diに対する要求風量Qqiと送風
圧力差Pqiとの関係式あるいは図15に示したテーブ
ルを用いて各枝ダクト7のダンパ9の開閉度合及び送風
機5の回転数を制御する。
【0134】つまり、風量演算手段226の一部である
ダンパ開度決定手段が、各枝ダクト7に対して記憶され
た通風抵抗値Ciと、各送風調整手段のダンパ9の開閉
度合に対する通風特性と要求される各枝ダクト7におけ
る要求風量Qqiとを用いて各送風調整手段8のダンパ
9の開度を決定する開度情報をダンパ制御手段20に与
えて各ダンパ9の開度を制御するとともに、各枝ダクト
7に対する要求風量Qqiの総和を求め、この総和の送
風量が送風機5から送風されるように、送風機5の回転
数を送風機制御手段22によって制御させるものであ
る。
【0135】なお、要求風量Qqiは、ルームサーモス
タットで設定された温度と現実の温度との差によって各
被空調室1毎に決定されるものであり、例えば温度差が
1℃以上であれば定格風量、温度差が0.5℃ならば定
格風量の50%となるように比例的に設定される。
【0136】上記した制御動作を、実際上、風量演算手
段226,ダンパ制御手段20,風量測定手段21及び
送風機制御手段22がマイクロコンピュータで構成され
るので、図17に示したフローチャートに基づいてさら
に具体的に説明する。
【0137】通常運転が開始されて、各被空調室1のル
ームサーモスタットによって設定温度が設定されると、
この設定温度と現状の温度により、各枝ダクト7に対す
る要求風量Qqiが設定される。ステップS21でこの
設定された各枝ダクト7に対する要求風量Qqi及び試
運転モードで求められた各枝ダクト7の通風抵抗値Ci
とによって次式(4)によってダンパ9が全開の時の各
枝ダクト7における送風圧力差Pqiを求める。 Pqi=Ci×Qqi2 ……(4) ステップS22にて上記ステップS21で求められた各
枝ダクト7における送風圧力差Pqiの中から、最大値
Pqimaxを選出してステップS23に進む。
【0138】ステップS23では、枝ダクト7における
送風圧力差Pqiが最大値であった枝ダクト7に存在す
るダンパ9の開度を全開とする開度情報とし、残りの枝
ダクト7に対する開閉度合Diは試運転モードにて求め
られた上式(3)と同じ式である次式(5)によって求
める。 Pqimax=(Ci+F[Di])×Qqi2 ……(5) このようにして各枝ダクト7におけるダンパ9に対して
全ての開閉度合Diが求められることになる。
【0139】なお、この開閉度合Diは図15に示した
テーブルから求めても良いものである。次に、ステップ
S24にて、ステップS23で求められた各枝ダクト7
に存在するダンパ9の開度情報により、各ダンパ9の開
度を設定、つまり、ダンパ9の設定された開度になるよ
うに駆動させる。
【0140】次に、ステップS25で風量検出器19か
らの送風機5による実際の総送風量を示す検出値と各枝
ダクト7における要求風量Qqiの和とを比較し、送風
機5による実際の総送風量が各枝ダクト7における要求
風量Qqiの和と等しくなるように送風機5の回転数を
制御し、一連の動作を終了する。そして被空調室1で設
定が変えられたら、上記と同様の動作を繰り返す。
【0141】上記のように構成された第3実施例の空気
調和装置にあっては、試運転モードによって各枝ダクト
7系統における通風抵抗値の差異を事前に求め、設定風
量(要求風量)に対する適正なダンパ9の開度及び送風
機5の回転数を制御するようにしているため、各被空調
室1に適量の冷風あるいは温風を安定して供給できる。
【0142】第3実施例は以上のように構成されている
ので、前記第1実施例と同様の効果を奏することができ
る。
【0143】次にこの発明の第4実施例について図18
ないし図22を用いて説明する。図18はこの発明の第
4実施例の要部システムを示す構成図、図19は送風機
の回転数をパラメータとして送風圧力と送風量をテーブ
ル化した図、図20はダンパの開閉角度を要求送風量と
送風圧力によってテーブル化した図、図21は第4実施
例の試運転モードにおける制御動作を示すフローチャー
ト、図22は第4実施例の通常運転モードにおける制御
動作を示すフローチャートである。
【0144】図中、前記従来例および前記第3実施例に
おけると同一符号は同一部分又は相当構成要素を示し、
その重複説明は省略する。
【0145】図18において、322は試運転モードの
とき、全ダンパ9を全閉にしたときの漏気量を上記風量
検出器19により測定する漏気量測定手段である。32
4は風量補正手段であり、試運転モード時上記漏気量測
定手段322で測定された漏気分を上記風量測定手段2
1で測定された送風量から減算して送風量を補正するも
のである。
【0146】325は風量演算手段(ダンパ開度決定手
段)であり、送風機制御手段22と上記風量補正手段3
24とダンパ制御手段20の各出力及び上記各送風量調
整手段8のダンパ9の開閉度合に対する通風抵抗特性の
情報により、ダンパ9の開閉度合と各枝ダクト7系統の
通風抵抗値との関係を演算する手段で、試運転モード時
に、集中送風手段の各枝ダクト7に対して、対応したダ
ンパ9を全開とし、他の枝ダクト7に対応したダンパ9
を全閉としたときの、送風機制御手段22からの送風機
5の回転数及び上記風量補正手段324からの風量出力
によって通風抵抗値を演算し、あるいはさらに、各枝ダ
クト7系統における通風抵抗値と送風圧力と風量と送風
量調整手段8のダンパ9の開閉度合に対する通風抵抗特
性との関係を定式化あるいはテーブル化するものであ
る。
【0147】また、通常運転モード時に、試運転モード
時に求められた各枝ダクト7系統の通風抵抗値と、各送
風量調整手段8のダンパ9の開閉度合に対する通風特性
と、要求される各枝ダクト7における要求風量とを用い
て各送風量調整手段8のダンパ9の開度を決定する開度
情報をダンパ制御手段20に与えるダンパ開度決定手段
の機能を果たすものである。
【0148】次に、第4実施例の動作を図18ないし図
22を用いて説明する。まず、第4実施例の試運転モー
ドの動作について説明する。最初にダンパ制御手段20
により全ての枝ダクト7に対応した送風量調整手段のダ
ンパ9を全閉とする。次いで、送風機制御手段22が送
風機5を一定の回転数で回転するように制御する。
【0149】この状態において、風量検出器19が漏気
量を検出し、この検出信号を漏気量測定手段322が受
けて漏気量を測定する。次に、各枝ダクト7に対する通
風抵抗値を求める際は、まず、ダンパ制御手段20が1
つの枝ダクト7に対応した送風量調整手段8のダンパ9
を全開とし、残り全ての枝ダクト7に対応した送風量調
整手段8のダンパ9を全閉とする。
【0150】次いで、送風機制御手段22が送風機5を
一定の回転数で回転するように制御する。この状態にお
いて、風量検出器19が送風機5からの送風量を検出
し、この検出信号を風量測定手段21が受けて送風量を
測定する。
【0151】そして、風量補正手段324は上記の漏気
量測定手段322で測定された漏気量、例えば漏気量が
3m3/min あったとしたら、全閉とした枝ダクト系統の
数の漏気分を上記風量測定手段21で測定された送風量
から減算して1台全開にしているダクト系統の送風量の
補正をする。
【0152】風量演算手段325は、ダンパ制御手段2
0からのダンパ9の開閉情報、つまりどの枝ダクト7に
対応したダンパ9が全開状態であるかの情報と、送風機
制御手段22からの送風機5の回転数と、風量補正手段
324からの送風機5の送風量とを受け、全開状態のダ
ンパ9が存在する枝ダクト7系統の通風抵抗値を演算し
て求めて記憶しておくとともに、この通風抵抗値と全開
状態のダンパ9の開閉度合に対するダンパ自身の通風抵
抗特性とからその対応した枝ダクト7系統に関する送風
機5からの送風量と送風機5の送風圧力とダンパ9の開
度との関係を定式化あるいはテーブル化して記憶してお
く。
【0153】そして、他の枝ダクト7に対応したダンパ
9を全開として他の残りの枝ダクト7に対応したダンパ
9を全閉として上記と同様にして全開状態のダンパ9が
存在する枝ダクト7系統の通風抵抗値を演算して求めて
記憶しておくとともに、枝ダクト7系統に関する送風機
5からの送風量と送風機5の送風圧力とダンパ9の開度
との関係を定式化あるいはテーブル化して記憶してお
く。これを繰り返して行い、全ての枝ダクト7系統につ
いて同様に演算し、その演算結果を記憶しておく。
【0154】このようにして各枝ダクト7系統全てにお
ける通風抵抗値が求まるとともに、送風量と送風圧力と
ダンパ9の開度との関係が定式化あるいはテーブル化さ
れている。
【0155】次に、この風量演算手段325における通
風抵抗値及び定式化あるいはテーブル化の演算について
さらに詳細に説明する。この説明は前記第3実施例に説
明したものとほぼ同様であるが、重複して説明する。
【0156】図2は集中送風手段Aにおける送風機5の
送風量と送風圧力の関係を示しており、この関係は送風
機5自身の特性を示すものであり、送風機5によって決
まっている。図2において、縦軸は送風圧力Pを、横軸
は風量Qを、実線は回転数Rをパラメータとした特性曲
線をそれぞれ示しているものであり、破線は所定のダン
パ9に至る枝ダクト7系統の通風抵抗値を示している。
この特性曲線を利用することにより、各枝ダクト7系統
における通風抵抗値を求めることができる。
【0157】つまり、1つのダンパ9を全開として残り
の全てのダンパ9を全閉とした状態で、送風機5を一定
の回転数で回転させ、その時の送風量を風量検出器19
及び風量測定手段21によって測定し、この測定された
送風量から、風量補正手段324によって全閉とした各
枝ダクト系統からの漏気分を減算して補正した送風量が
求まれば、図2に示した特性曲線及び次式(1)から全
開とされたダンパ9が存在する枝ダクト7系統の通風抵
抗値が求まるものである。 Pi=Ci×Qi2 ……(1) 但し、Pi,Ci,Qiはそれぞれ全開されたダンパ9
が存在するi番目の枝ダクト7系統の通風抵抗値を求め
る際の送風圧力、通風抵抗係数(=通風抵抗値)、送風
量のそれぞれを示しているものであり、上記と同様の操
作を他のダンパ9についても行う。
【0158】なお、上記の演算は、図2の特性曲線によ
って回転数RiにおけるQ−Pの関係式から送風圧力P
iを求めたものとしているが、図19に示すように図2
の特性から前もって風量Qiと回転数Riと送風圧力P
iとの関係をテーブル化しておき、このテーブルから送
風圧力Piを求めるようにしても良い。
【0159】このようにして各枝ダクト7系統における
通風抵抗値が求まると、各枝ダクト7におけるダンパ9
の開閉度合Diと送風機5の風量Qi及び送風圧力Pi
との関係を風量演算手段325によって演算する。
【0160】各枝ダクト7に設けられた送風量調整手段
8におけるダンパ9の開閉度合Di(=開閉角)に対す
るその通風抵抗係数CDは、送風量調整手段8自身によ
って決まっており、図4に示す特性を持ち、次式(2)
で示される関数形になっている。 CD=F[Di] ……(2) このダンパ9の開閉度合Diによる可変通風抵抗CDと
上記で求めた通風抵抗値Ciとは直列抵抗であるので、
次式(3)の関係が得られる。 Pqi =(Ci+CD)×Qqi2=(Ci+F[Di])×Qqi2 ……(3) 但し、Pqi及びQqiはそれぞれi番目の枝ダクト7
における送風圧力及び送風量を示すものである。この関
係式(3)を風量演算手段325が記憶しておくことに
より、各枝ダクト7に要求風量Qqiがあると、この要
求風量Qqiによるダンパ9が全開時の送風圧力Pqi
を求め、この求めた送風圧力Pqiが最大値を示したも
のを送風圧力として他の枝ダクト7におけるダンパ9の
開閉度合Diを風量演算手段325によって上式(3)
を用いて求められる。
【0161】なお、前記の場合は、上式(3)を記憶さ
せたが、上式(3)に基づいて図20に示すようにテー
ブル化しておき、このテーブルを記憶させておいてダン
パ9の開閉度合Diを求めるようにしても良い。
【0162】以上のように、試運転モード時に、各枝ダ
クト7の通風抵抗値Ciを求め、かつ、ダンパ9の開閉
度合Diに対する枝ダクト7の要求風量Qqiと送風圧
力Pqiとの関係を求めておく。その結果、各枝ダクト
7に風量検出器を設けずとも、要求風量に対して制御の
高いダンパ9の開閉制御を行えるとともに、送風機5の
送風容量の制御が行える。
【0163】なお、上記した風量演算手段325,ダン
パ制御手段20,風量測定手段21,風量補正手段32
4,漏気量測定手段322及び送風機制御手段22は実
際上マイクロコンピュータ(図示せず)で構成される。
【0164】次に第4実施例の試運転モードの制御動作
を図21を用いて説明する。図21において、まず、ス
テップS1で試運転モードか否かを判別し、試運転モー
ドであると、ステップS2に進み、熱源機をオフした状
態にし、ステップS3で送風機5の運転を開始させる。
ステップS4で枝ダクト7の数Nを設定し、ステップS
5で全ての枝ダクト7に存在するダンパ9を全閉状態と
し、ステップS6にて送風機5の回転数を一定としてス
テップS5における全閉状態での漏気量を測定する。
【0165】そして、次にステップS7で1番目の枝ダ
クト7に存在するダンパ9を全開状態とし、残りの他の
枝ダクト7に存在するダンパ9を全閉状態とする。ステ
ップS8にて送風機5の回転数を一定の値になるように
制御し、ステップS9に進み、風量検出器19で検出さ
れた送風機5からの送風量を測定し、ステップS10で
ステップS6で測定された漏気量を基にその送風量の補
正をする。
【0166】次にステップS11で全開のダンパ9が存
在する枝ダクト7の番号と送風機5の回転数及び送風量
を読み込み、図2に示した特性曲線に基づくQ−P関係
式あるいは図19に示したテーブルと上記(1)式とに
よって全開のダンパ9が存在する枝ダクト7の通風抵抗
値Ciを演算し、その演算結果を記憶する。
【0167】ステップS12に進み、全開されたダンパ
9が存在する枝ダクト7が何番目かを判断し、N番目に
至っていなければ、ステップS13にて1を加えた上
で、ステップS7に戻り、上記と同様にステップS7な
いしS12の動作を枝ダクト7がN番目になるまで繰り
返す。これによって、各枝ダクト7の全開時の通風抵抗
値Ciが全て演算され、記憶されることになる。N番目
になるとステップS14に進み、各枝ダクト7系統毎
に、上記ステップS11で演算された通風抵抗値Ciを
用いて上記(3)式に示すダンパ9の開閉度合Diに対
する要求風量Qqiと送風圧力Pqiとの関係式あるい
は図20に示したテーブルを記憶させ、試運転モードの
制御動作は終了する。
【0168】次に第4実施例の通常運転モードの動作に
ついて図18ないし図22を用いて説明する。この通常
運転モードの動作は前記した第4実施例の試運転モード
で記憶された各枝ダクト7における通風抵抗値Ci及び
ダンパ9の開閉度合Diに対する要求風量Qqiと送風
圧力Pqiとの関係式あるいは図20に示したテーブル
を用いて各枝ダクト7のダンパ9の開閉度合及び送風機
5の回転数を制御するものである。
【0169】つまり、風量演算手段325の一部である
ダンパ開度決定手段が、各枝ダクト7に対して記憶され
た通風抵抗値Ciと、各送風調整手段8のダンパ9の開
閉度合に対する通風特性と要求される各枝ダクト7にお
ける要求風量Qqiとを用いて各送風調整手段のダンパ
9の開度を決定する開度情報をダンパ制御手段20に与
えて各ダンパ9の開度を制御するとともに、各枝ダクト
7に対する要求風量Qqiの総和を求め、この総和の送
風量が送風機5から送風されるように、送風機5の回転
数を送風機制御手段22によって制御させるものであ
る。
【0170】なお、要求風量Qqiは、ルームサーモス
タットで設定された温度と現実の温度との差によって各
被空調室1毎に決定されるものであり、例えば温度差が
1℃以上であれば定格風量、温度差が0.5℃ならば定
格風量の50%となるように比例的に設定される。
【0171】上記した制御動作を、実際上、風量演算手
段325,ダンパ制御手段20,風量測定手段21及び
送風機制御手段22がマイクロコンピュータで構成され
る。図22に示したフローチャートに基づいてさらに具
体的に説明する。
【0172】通常運転が開始されて、各被空調室1のル
ームサーモスタットによって設定温度が設定されると、
この設定温度と現状の温度とにより、各枝ダクト7に対
する要求風量Qqiが設定される。
【0173】ステップS21でこの設定された各枝ダク
ト7に対する要求風量Qqi及び試運転モードで求めら
れた各枝ダクト7の通風抵抗値Ciとによって次式
(4)によりダンパ9の全開の時の各枝ダクト7におけ
る送風圧力Pqiを求める。 Pqi=Ci×Qqi2 ……(4) ステップS22で上記ステップS21で求められた各枝
ダクト7における送風圧力Pqiの中から、最大値Pq
imaxを選出してステップS23に進む。ステップS
23では、枝ダクト7における送風圧力Pqiが最大値
であった枝ダクト7に存在するダンパ9の開度を全開と
する開度情報とし、残りの枝ダクト7に対する開閉度合
Diは試運転モードで求められた上式(3)と同じ式で
ある次式(5)によって求める。
【0174】 Pqimax=(Ci+F[Di])×Qqi2 ……(5) このようにして各枝ダクト7におけるダンパ9に対して
全ての開閉度合Diが求められることになる。なお、こ
の開閉度合Diは図20に示したテーブルから求めても
良い。
【0175】次に、ステップS24で、ステップS23
で求めた各枝ダクト7に存在するダンパ9の開度情報に
より、各ダンパ9の開度を設定、つまり、ダンパ9の設
定された開度になるように駆動させる。
【0176】次に、ステップS25にて風量検出器19
からの送風機5による実際の総送風量を示す検出値と各
枝ダクト7における要求風量Qqiの和とを比較し、送
風機5による実際の総送風量が各枝ダクト7における要
求風量Qqiの和と等しくなるように送風機5の回転数
を制御し、一連の動作を終了するものである。そして被
空調室1で設定が変えられたら、上記と同様の動作を繰
り返す。
【0177】上記のように構成された第4実施例の空気
調和装置にあっては、試運転モードによって各枝ダクト
7系統における通風抵抗値の差異を事前に求め、設定風
量(要求風量)に対する適正なダンパ9の開度及び送風
機5の回転数を制御するようにしているため、各被空調
室1に適量の冷風あるいは温風を安定して供給できる。
【0178】第4実施例は以上のように構成されている
ので、前記第1実施例と同様の効果を奏することができ
る。
【0179】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、集
中送風手段の各枝ダクトに対して、対応したダンパを全
開とし、他の枝ダクトに対応したダンパを全閉としたと
きの送風機の回転数もしくは送風圧力差及び風量によっ
て求められた通風抵抗値と各送風量調整手段のダンパの
開閉度合に対する通風特性と要求される各枝ダクトにお
ける要求風量とを用いて各送風量調整手段のダンパの開
度を決定する開度情報をダンパ制御手段に与えるダンパ
開度決定手段を設けたので、各枝ダクトの通風抵抗値に
応じて適正風量の配分と搬送動力の低減を図れ、各被空
調室への供給風量を適正に維持でき、経済的で効率の良
い送風動作が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の要部システムを示す構
成図
【図2】第1実施例の送風機の送風量と送風圧力の関係
を示す特性図
【図3】第1実施例の送風機の回転数をパラメータとし
て送風圧力と送風量のテーブル化を示した図
【図4】第1実施例のダンパの開閉角度と通風抵抗係数
との関係を示す図
【図5】第1実施例のダンパの開閉角度を要求送風量と
送風圧力によってテーブル化した図
【図6】第1実施例の試運転モードにおける動作を制御
するフローチャート
【図7】第1実施例の通常運転モードにおける動作を制
御するフローチャート
【図8】この発明の第2実施例の要部システムを示す構
成図
【図9】第2実施例の通風抵抗値を送風圧力差と送風量
によりテーブル化した図
【図10】第2実施例のダンパの開閉角度を要求送風量
と送風圧力とによりテーブル化した図
【図11】第2実施例の試運転モードにおける動作を制
御するフローチャート
【図12】第2実施例の通常運転の動作を制御するフロ
ーチャート
【図13】この発明の第3実施例の要部システムを示す
構成図
【図14】通風抵抗値を送風圧力差と送風量によってテ
ーブル化した図
【図15】ダンパの開閉角度を要求送風量と送風圧力差
とによってテーブル化した図
【図16】第3実施例の試運転モードにおける制御動作
を示すフローチャート
【図17】第3実施例の通常運転モードにおける制御動
作を示すフローチャート
【図18】この発明の第4実施例の要部システムを示す
構成図
【図19】送風機の回転数をパラメータとして送風圧力
と送風量をテーブル化した図
【図20】ダンパの開閉角度を要求送風量と送風圧力に
よってテーブル化した図
【図21】第4実施例の試運転モードにおける制御動作
を示すフローチャート
【図22】第4実施例の通常運転モードにおける制御動
作を示すフローチャート
【図23】被空調室の設定温度−現状温度と要求風量の
相関を示す図
【図24】ダンパ全開時の抵抗Ciと可変抵抗Cdの合
成を示す図
【図25】従来例のダクト方式の集中冷暖房用の空気調
和装置の構成図
【符号の説明】
A 集中送風手段 2 室内機 4 熱交換器 5 送風機 6 主ダクト 7 枝ダクト 9 ダンパ 18 圧力差検出器 19 風量検出器 20 ダンパ制御手段 21 風量測定手段 22 送風機制御手段 23,125,226,325 ダンパ開度決定手段
(風量演算手段) 24,123,224,324 風量補正手段 223,322 漏気量測定手段 124,225 圧力差測定手段 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器及び送風機を有する室内機と、
    この室内機から送風された空気が導通される主ダクト
    と、この主ダクトと複数の被空調室との間にそれぞれ設
    けられた複数の枝ダクトと、を具備した集中送風手段
    と、前記枝ダクトにそれぞれ配設され、前記被空調室へ
    の送風量をダンパの開閉により調整する複数の送風量調
    整手段と、前記それぞれのダンパの開閉を制御するダン
    パ制御手段と、前記送風機の回転数を制御する送風機制
    御手段と、前記送風機からの送風量を風量検出器で検出
    し送風量を測定する風量測定手段と、前記風量測定手段
    で測定された送風量から、前記ダンパを全閉としたとき
    の各枝ダクト系統からの漏気分を減算して送風量を補正
    する風量補正手段と、前記各枝ダクトに対して、対応し
    たダンパを全開とし、他の枝ダクトに対応したダンパを
    全閉としたときの上記送風機の回転数及び上記風量補正
    手段で補正された送風量によって求めた通風抵抗値と、
    前記各ダンパの開閉度合に対する通風特性と、要求され
    る各枝ダクトにおける要求風量とを用いて前記各ダンパ
    の開度を決定する開度情報を上記ダンパ制御手段に与え
    るダンパ開度決定手段と、を具備して成ることを特徴と
    する空気調和装置。
  2. 【請求項2】 熱交換器及び送風機を有する室内機と、
    この室内機から送風された空気が導通される主ダクト
    と、この主ダクトと複数の被空調室との間にそれぞれ設
    けられた複数の枝ダクトと、を具備した集中送風手段
    と、前記枝ダクトにそれぞれ配設され、前記被空調室へ
    の送風量をダンパの開閉により調整する複数の送風量調
    整手段と、前記それぞれのダンパの開閉を制御するダン
    パ制御手段と、前記送風機の回転数を制御する送風機制
    御手段と、前記送風機からの送風量を風量検出器で検出
    し送風量を測定する風量測定手段と、前記風量測定手段
    で測定された送風量から、前記ダンパを全閉したときの
    各枝ダクト系統からの漏気分を減算して送風量を補正す
    る風量補正手段と、前記集中送風手段の出口空気圧と入
    口空気圧との圧力差を圧力差検出器で検出し、実際のダ
    クト系に対する送風圧力差を測定する圧力差測定手段
    と、前記集中送風手段の各枝ダクトに対して、対応した
    ダンパを全開とし、他の枝ダクトに対したダンパを全閉
    としたときの前記送風圧力差及び前記風量補正手段で補
    正された送風量によって求めた通風抵抗値と、上記各送
    風量調整手段のダンパの開閉度合に対する通風特性と、
    要求される各枝ダクトにおける要求風量とを用いて前記
    ダンパの開度を決定する開度情報を上記ダンパ制御手段
    に与えるダンパ開度決定手段と、を具備して成ることを
    特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】 熱交換器及び送風機を有する室内機と、
    この室内機から送風された空気が導通される主ダクト
    と、この主ダクトと複数の被空調室との間にそれぞれ設
    けられた複数の枝ダクトと、を具備した集中送風手段
    と、前記枝ダクトにそれぞれ配設され、前記被空調室へ
    の送風量をダンパの開閉により調整する複数の送風量調
    整手段と、前記それぞれのダンパの開閉を制御するダン
    パ制御手段と、前記送風機の回転数を制御する送風機制
    御手段と、前記送風機からの送風量を風量検出器で検出
    し送風量を測定する風量測定手段と、前記全ての枝ダク
    トに対応した送風量調整手段のダンパを全閉にしたとき
    の漏気量を前記風量検出器により測定する漏気量測定手
    段と、前記風量測定手段で測定された送風量から、前記
    漏気量測定手段で測定された漏気分を減算して送風量を
    補正する風量補正手段と、前記集中送風手段の出口空気
    圧と入口空気圧との圧力差を圧力差検出器で検出し、実
    際のダクト系に対する送風圧力差を測定する圧力差測定
    手段と、前記集中送風手段の各枝ダクトに対して、対応
    したダンパを全開とし、他の枝ダクトに対応したダンパ
    を全閉としたときの前記送風圧力差及び上記風量補正手
    段で補正された送風量によって求めた通風抵抗値と、上
    記各送風量調整手段のダンパの開閉度合に対する通風特
    性と、要求される各枝ダクトにおける要求風量とを用い
    て各ダンパの開度を決定する開度情報を前記ダンパ制御
    手段に与えるダンパ開度決定手段と、を具備して成るこ
    とを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】 熱交換器及び送風機を有する室内機と、
    この室内機から送風された空気が導通される主ダクト
    と、この主ダクトと複数の被空調室との間にそれぞれ設
    けられた複数の枝ダクトと、を具備した集中送風手段
    と、前記枝ダクトにそれぞれ配設され、前記被空調室へ
    の送風量をダンパの開閉により調整する複数の送風量調
    整手段と、前記それぞれのダンパの開閉を制御するダン
    パ制御手段と、前記送風機の回転数を制御する送風機制
    御手段と、前記送風機からの送風量を風量検出器で検出
    し送風量を測定する風量測定手段と、前記全ての枝ダク
    トに対応した送風量調整手段のダンパを全閉にしたとき
    の漏気量を前記風量検出器により測定する漏気量測定手
    段と、前記風量測定手段で測定した送風量から、前記漏
    気量測定手段で測定された漏気分を減算して送風量を補
    正する風量補正手段と、前記集中送風手段の各枝ダクト
    に対して、対応したダンパを全開とし、他の枝ダクトに
    対応したダンパを全閉としたときの前記送風機の回転数
    及び上記風量補正手段で補正された送風量によって求め
    た通風抵抗値と、上記各送風量調整手段のダンパの開閉
    度合に対する通風特性と、要求される各枝ダクトにおけ
    る要求風量とを用いてダンパの開度を決定する開度情報
    を前記ダンパ制御手段に与えるダンパ開度決定手段と、
    を具備して成ることを特徴とする空気調和装置。
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