JP2643531B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2643531B2 JP2109520A JP10952090A JP2643531B2 JP 2643531 B2 JP2643531 B2 JP 2643531B2 JP 2109520 A JP2109520 A JP 2109520A JP 10952090 A JP10952090 A JP 10952090A JP 2643531 B2 JP2643531 B2 JP 2643531B2
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哲治 岡田
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は各部屋の室温を独立に調節できる可変風量
制御システムを採用したダクト式の空気調和機に関する
ものであり、特に、そのダクト抵抗の差異を検出して端
末ダクトの風量を推定する空気調和機に関するものであ
る。
〔従来の技術〕 従来の可変風量制御式の空気調和機として、送風機に
より冷風若しくは温風をダクトを介して書く部屋に分配
して供給するものがある。しかし、各部屋に分岐された
枝ダクトは、その分岐点から各部屋までの長さが各々相
違しているのが常であり、これらの各分岐ダクトの送風
抵抗には各々差異がある。
また、ダクト取付工事の不具合、例えば、ダクト断面
形状の歪み等の変形、或いはダクト内への異物の介在等
によっても各ダクトの送風抵抗は影響を受ける。
かかる状態、特に後者の場合において、共通の送風用
風路部分、即ち、ダクトの根元部分の圧力を検出して送
風機の駆動を制御すると、下流側の圧力損失の差異を無
視することになり、各部屋毎に制度のよい送風制御、ひ
いては室温の制御ができない。
以下に示す従来例は、各部屋に送風される前のダクト
の根元部の圧力を検出して、送風機の駆動を制御するも
のである。
これらの従来例を代表する具体例として、日本冷凍協
会発行の冷凍空調便覧(新版・第4版応用編)の第2章
・空調システムの41ページに記載されている図2・10
(a)を選び、従来例の動作について説明する。
第5図は上記冷凍空調便覧に記載の従来の空気調和機
を示す構成図である。図において、(1)は空気調和機
の対象しなる被空調室で、この図では4部屋の場合を示
している。(2)は被空調室(1)の天井内等に配設さ
れ冷風または温風の送風源として機能する室内機、
(3)は空気中の塵芥等を除去して空気を浄化するエア
ーフィルタ、(4)は空気を冷却または加熱する熱交換
器、(5)は冷風または温風を送風する送風機である。
この室内機(2)はエアーフィルタ(3)、熱交換器
(4)及び送風機(5)で構成されている。(6)は室
内機(2)の空気吹出口に連通する主ダクト、(7)は
この主ダクト(6)から各被空調室(1)の数に応じて
分岐した枝ダクト、(8)は各枝ダクト(7)部に装着
され各被空調室(1)への送風量を調整する絞り形式の
送風調整ユニット、(9)はこの絞り形式の送風調整ユ
ニット(8)内に回転可能に取り付けられているダン
パ、(10)は枝ダクト(7)の末端に位置する吹出口、
(11)は被空調室(1)の扉の下方部に配設されている
吸込口、(12)は被空調室(1)外の廊下の天井吸込口
(13)は天井吸込口(12)と室内機(2)の吸込口(1
1)とを連通する吸込ダクトである。(14)は各被空調
室(1)内に据付けた室温設定及び室温検出用のルーム
サーモスタット、(15)は主ダクト(6)内で送風機
(5)からの送風温度を検出する温度検出器、(16)は
同じく主ダクト(6)内で送風機(5)からの送風によ
る風圧を検出する圧力検出機、(17)は熱交換器(4)
に接続され熱交換器(4)での熱変換動作を支配するヒ
ートポンプ等の熱源機である。
従来のダクト方式の集中冷暖房用の空気調和機は上記
のように構成されており、熱交換器(4)で冷却または
加熱した空気を送風機(5)で冷風または温風としてダ
クト(6)及び/または枝ダクト(7)を介して複数の
被空調室(1)の各室内に分岐し送風する集中送風手段
及び前記枝ダクト(7)部に装着され前記各被空調室
(1)への冷風または温風の送風量をダンパ(9)の開
閉により調整する送風調整手段たる絞り形式の送風調整
ユニット(8)を有している。
次に、上記のような構成の従来の空気調和機の動作に
ついて説明する。まず、各ルームサーモスタット(14)
で使用者等が設定した設定温度と検出された現在の実際
の室温との温度差に応じて絞り形式の送風調整ユニット
(8)のダンパ(9)の開度を任意の位置に各々調節す
る。このダンパ(9)の開度に応じて主ダクト(6)内
の圧力も変化する。この圧力の変化は圧力検出器(16)
で検出され、予め設定した設定圧力となるように送風機
(5)による送風容量を調節する。また、送風量の変化
に伴い熱交換器(4)の出口側の送風温度も変化するた
め、この変化を温度検出器(15)が検出し、予め設定し
た送風温度となるよう熱源機(17)の能力を制御する。
このような一連の制御により、略一定温度に調節され
た適量適温の空気が吹出口(10)から被空調室(1)内
に吹出される。すなわち、各被空調室(1)内の熱負荷
の大小に応じた風量で吹出される。また、被空調室
(1)内を空調した空気は吸込口(11)から廊下等の空
間を通り天井吸込口(12)に流入し吸込ダクト(13)を
経て再び室内機(2)に戻る。そして再度、上記の動作
に従って同一の流れを繰り返す。
上記のように、従来の一般的な絞り形式の送風調整ユ
ニット(8)を用いたダクト方式の集中冷暖房用の空気
調和機では、各被空調室(1)内の熱負荷の変動に応じ
て送風温度と送風圧力との最適値を決定し、これらの値
が一定となるように熱源機(17)と送風機(5)の容量
を適宜制御している。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような従来の空気調和機では、送風機(5)によ
る送風量の制御を、送風の際の主ダクト(6)内の圧力
変化を制御指標として行っていた。しかし、主ダクト
(6)の根元圧力を一定にするように、根元圧力を制御
指標とした送風機(5)の送風容量の制御では各分岐ダ
クトの送風抵抗が各々相違するため、各分岐ダクトを通
過する風量、即ち、各被空調室(1)への供給風量を適
正に維持できなかった。
また、ダクト取付工具の不具合、例えば、ダクト断面
形状の歪等の変形、或いはダクト内への異物の介在等に
より送風障害が分岐ダクトに存在する場合には、上記の
各被空調室(1)への供給風量を適正に維持することは
特に困難であった。
なお、上記のような主ダクト(6)内の圧力変化を制
御指標としない装置が特公昭60−47497号公報に開示さ
れていた。これは、各吹出口の端末風量制御ユニットに
風速センサとしての機能をもたせて送風機(5)等を制
御するものであった。そしてこの装置では、ダンパ
(9)が全開となって送風条件が最も劣勢にある送風調
整ユニットが設定風量以下の出力を発した場合に、この
出力に基づいて送風機(5)の送風量を増大するように
し、送風機(5)を常に必要最小能力に制御していた。
しかし、上記の公報で開示された技術では、各吹出口
で適正な風量を得ることができるものの、各端末風量制
御ユニット等が風速センサの存在により大掛かりとなり
きわめて高価になっていた。通常、この種の空気調和機
の端末は5〜15程度であり、この価格の高低はきわめて
重要であった。
そこで、この発明は簡易な構成及び手段により、送風
機の容量制御が適正に行える空気調和機の提供を課題と
するものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明にかかる空気調和機は、熱交換決器(4)で
熱交換した空気を送風機(5)で各ダクト(7)を介し
て複数の被空調室(1)の各室内に分配し送風する集中
送風手段と、前記各枝ダクト(7)部に装着され前記各
被空調室(1)への冷風又は温風の送風量を調整するダ
ンパ(9)と、前記ダンパ(9)の開閉を試運転モード
の時、所定のダンパ開閉度合を変えると共に、他を全開
とするダンパ制御手段(20)と、前記送風機(5)から
の送風量を風量検出器(19)で検出し、実際の送風量を
測定する風量測定手段(21)と、前記送風機(5)から
の送風による前記ダクト(7)内の圧力を圧力検出器
(18)で検出し、実際のダクト(7)内の圧力を測定す
る圧力測定手段(22)と、前記圧力測定手段(22)と前
記風量測定手段(21)と前記ダンパ制御手段(20)との
各出力により、前記ダンパ(9)の通過風量とダンパ
(9)の開閉度合いとダクト(7)内圧力との相関関係
を演算し各ダクト内の送風抵抗を演算する風量演算手段
(23)とを備え、この風量演算手段(23)は、各ダンパ
(9)毎に定式化或いはテーブル化された風量、ダンパ
開度、ダクト内圧力の関係を用いてダンパ開度を全開と
しての要求風量時圧力を算出し、ダクト(7)内での必
要な圧力の最大値を選出するとともに、ダクト内圧力が
最大値のときの各必要送風量を与えるダンパ(9)開度
を決定し、前記ダンパ制御手段(20)に出力するように
したものである。
〔作用〕
この発明の空気調和機においては、試運転モードのと
きにダンパ制御手段(20)が所定のダンパの開閉度合を
変えるとともに他を全閉とし、このときの送風機(5)
からの送風量を風量検出器(19)により風量測定手段
(21)で測定するとともに、ダクト内圧力を圧力検出器
(18)により圧力測定手段(22)で測定する。そして、
上記ダンパ制御手段(20)によるダンパ(9)の開閉情
報及び風量測定手段(21)による風量情報及び圧力測定
手段(22)によるダクト内圧力情報から風量演算手段
(23)はこれらの各関係を演算して、風量、ダンパ開
度、ダクト内圧力をテーブル化或いは定式化する。
この一連の動作は、ダンパの数だけ行われ、各枝ダク
ト(7)等に所定の風量を送風するには、ダクト内圧力
及びダンパ(9)の開閉度合をいかに制御すべきかの情
報を順次蓄積する。一方、実際の運転モードのときに
は、上記の各情報に基づき送風機(5)及びダンパ
(9)の開閉度合を上記送風機(5)の送風量が風量決
定手段(24)で決定された送風量となるように適宜制御
し、各被空調室(1)に適量の冷風または温風を設定風
量に応じて適正に供給する。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第
1図はこの発明の一実施例である空気調和機のシステム
全体を示す構成図である。なお、図中、(2)、
(4)、から(7)、(9)及び(16)は上記従来例の
構成部分と同一または相当する構成部分であるから、こ
こでは重複する説明を省略する。また、この空気調和機
も従来例と同様に熱交換器(4)で冷却または加熱した
空気を送風機(5)で冷風または温風としてダクト
(6)及び枝ダクト(7)を介して複数の被空調室
(1)の各室内に分配し送風する集中送風手段及び上記
各枝ダクト(7)に装着され上記各被空調室(1)への
冷風または温風の送風量をダンパ(9)の開閉により調
整する送風調整手段を有している。そして、この空気調
和機の運転モードによる通常の運転制御動作は従来より
周知なので、ここでは、この空気調和機の運転モードに
ついて説明する。
第1図において、(18)は集中送風手段として機能す
る熱交換器(4)及び送風機(5か)らなる室内機
(2)に連接し、ダクト内圧力を検出する圧力検出器、
(19)は主ダクト(6)の根元部に配設されている風量
検出器であり、送風機(5)による送風量を検出する。
(20)は各送風調整手段のダンパ(9)の開度を制御す
るダンパ制御手段で、このダンパ(9)には各ダンパ
(9)の開閉動作を個々に行う駆動機構(図示せず)が
接続されており、ダンパ制御手段(20)からの開度信号
に応じて各々の駆動機構を作動させ、対応するダンパ
(9)の開度を制御する。(21)は風量検出器(19)の
検出信号に基づき実際の送風量を測定する風量測定手段
である。(22)は圧力検出器(18)の検出信号に基づき
実際のダクト内圧力を測定する圧力測定手段である。
(23)は上記圧力測定手段(22)と風量測定手段(21)
とダンパ制御手段(20)の各出力により送風調整手段の
通過風量とダンパ(9)の開閉度合とダクト内圧力との
関係を演算する風量演算手段で、風量測定手段(21)か
らの測定風量出力と、圧力測定手段(22)からの測定圧
力出力と、ダンパ制御手段(20)からの当該ダンパ開度
情報出力を入力として、これらの関係を演算評価し、テ
ーブル化或いは定式化することにより各ダクト内の送風
抵抗を算出する。
ここで、上記のように構成された空気調和機の風量演
算手段(23)の機能及び動作の一例について第2図を参
考にして説明する。第2図はこの発明の一実施例である
空気調和機に用いる送風機の風量と、ダクト内圧力との
関係を示す送風特性図である。
第2図において、縦軸は送風機(5)による室内機
(2)に連接するダクト内の送風圧力P、横軸は風量
Q、実線は送風機5の特性曲線、破線は所定のダンパ
(9)に至る枝ダクト7等の送風抵抗を示す抵抗曲線で
ある。破線のパラメータは各ダンパ(9)の開度Dであ
る。なお、実線の送風特性曲線は送風機(5)の回転数
を所定の回転数に固定したときを示している。また、枝
ダクト(7)等の送風抵抗を示す抵抗曲線はダンパ
(9)の開度Dによって図のように変化する。
この特性図を利用することにより、上記実施例の所定
の一つの送風調整手段のダンパ(9)の開度Dを数段階
に亘って順次変化させる。なお、このとき、他のダンパ
(9)は全閉状態である。このときの各風量Qi1、Qi2、
Qi3とこの風量に対応するダクト内圧力P1、P2、P3を測
定すれば、ダクト内圧力Pと風量Qiとダンパ(9)の開
度Diの相関関係が判明する。
従って、所定の一つのダンパ(9)の開度をDiとし、
他のダンパ(9)を全閉状態にしたときの風量Qi1でダ
クト内圧力がP1であれば、点1はそのときの送風機
(5)の送風特性曲線と抵抗曲線の交点となる。すなわ
ち、このP1は送風機(5)による室内機2に連接するダ
クト内の圧力であるとともに、P1が風量Qi1としたとき
の当該ダンパ(9)を含むダクト管路の送風抵抗と等し
い。
上記と同様の操作を他の各送風調整手段のダンパ
(9)についても行うことにより、各々の送風経路につ
いての圧力Pと風量Qiとダンパ開度Diの関係をテーブル
化或いは定式化できる。
そして、このテーブル化或いは定式化した結果を用い
れば、各送風調整手段のダンパに具備した能力設定手段
により決定された各被空調室への能力から風量決定手段
により決定された上記送風機(5)の送風量及び室内機
(2)のダクト内圧力Pのときの各送風調整手段のダン
パ(9)の開度Diを各々算出することができる。
従って、上記のような風量演算手段(23)等を用いて
空気調和機を構成すれば、従来より要求されていた各部
屋毎の精度のよい送風制御を各ダンパ(9)の開度及び
風量を制御指標として送風機(5)の送風容量の制御が
できる。また、従来例で引例とした特公昭60−47497号
公報で開示されているような各送風調整手段毎に風量検
出センサ機能等を備える必要もなくなる。
次に、この実施例の空気調和機による動作を第3図に
より説明する。第3図はこの発明の一実施例の空気調和
機の試運転モードにおける制御動作を示すフローチャー
トである。尚、この制御動作はマイクロコンピュータを
利用し、試運転モードを選択することによつてこのルー
チンをコールするものであるが、この制御回路について
はここでは説明を省略する。空気調和機の運転モードを
試運転モードにすることにより、以下のルーチンに従っ
て動作制御が行われる。
まず、ステップS1で運転モードが試運転モードにある
か否かを判断する。試運転モードにない場合は、以下に
述べる一連の制御動作は行われない。試運転モードにあ
る場合には、ステップS2で熱源機(本実施例では図示せ
ず)の運転を停止し、ステップS3で送風機(5)の運転
を開始する。
そして、ステップS4で主ダクト(6)に接続されてい
る送風調整手段のダンパ(9)の個数Nを設定し、ステ
ップS5で最初(I=1)のダンパ(9)を初期開度に設
定し、残りの他のダンパ(9)を全閉状態にする。この
ダンパ(9)の開閉制御はダンパ制御手段(20)により
行われる。
そして、ステップS6でこのときの送風機(5)による
実際の送風量が風量検出器(19)及び風量測定手段(2
1)によって測定され、ステップS7でこのときの送風機
(5)による室内機(2)に連接したダクト内圧力が圧
力検出器18及び圧力測定手段22によって測定される。
続いて、ステップS8で上記のダンパ(9)(I=1)
の開度にすべきか否かを判断する。次の設定開度にすべ
き場合には、ステップS9で上記のダンパ(9)(I=
1)の開度を次の設定開度に変更し、ステップS6に戻り
ステップS7の動作を行う。この開度の変更はダンパ
(9)の種類によっても相違するが、通常、2段階から
3段階の水準でよい。
なお、この場合にも他のダンパ(9)は全閉状態のま
まである。このステップS6からステップS9の動作は、ダ
ンパ(9)の開度が所定の設定開度となるまで繰り返し
行われる。
一方、ステップS8でダンパ(9)(I=1)の開度を
次の設定開度にすべきでない場合、即ち、この場合は上
記ダンパ(9)の開度が所定の設定開度まで到達した場
合であるが、ステップS10で上記の設定開度まで到達し
たダンパ(9)か否かを判断する。未だN番目でない場
合にはステップS11でI=I+1として再度ステップS5
に戻り上記の動作を繰り返す。
従って、上記の動作はI=1からI=Nまでのダンパ
(9)のすべてについて順次行われ、合計でN回繰り返
されることになる。そして、ステップS10でI=N番目
のダンパ(9)となったことを確認した場合には、ステ
ップS12で上記一連の動作で得た各ダンパ(9)の開
度、送風量及びダクト内圧力の各データからこれらの関
係を演算し、各送風調整手段についテーブル化或いは定
式化する。この演算動作は風量演算手段(23)により行
われる。
続いて、上記のテーブル化或いは定式化した各ダンパ
(9)の開度、送風量及びダクト内圧力の関係を用いて
行われるダンパ(9)及び送風機の実際の制御動作につ
いて第4図のフローチャートの流れに沿って簡単に説明
する。第4図はこの発明の一実施例の空気調和機の制御
動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS12でこのルーチンがコールされる
と、ステップS21で各送風調整手段について上記の風量
演算手段(23)で各送風調整手段毎に定式化或いはテー
ブル化された風量、ダンパ開度、ダクト内圧力の関係を
用いて、各送風調整手段に要求された各ダンパの能力設
定手段により決定される。要求送風量について、ダンパ
開度を全開としたときの必要ダクト内圧力Piを各々算出
する。次にステップS22で各送風調整手段の必要ダクト
内圧力Piの最大値Pi maxを選出する。ステップS23では
各送風調整手段についてダクト内圧力PiがPi maxのと
きに各設定風量を与える各々のダンパ開度を上記の関係
から求める。このとき、ステップS21で必要ダクト内圧
力PiがPi maxであった送風調整手段のダンパ(9)の
開度は当然全開状態となる。
そして、ステップS24ではステップS23で求めたダンパ
開度を各々の送風調整手段に指示してダンパ(9)を動
作させる。この後、ステップS25で前記各送風調整手段
について能力設定手段及び風量決定手段により決定され
た送風量と前記風量測定手段による測定送風量が等しく
なるように風量機(5)を制御する。そして、風量決定
手段により決定された送風量と実際の総送風量とを等し
くする。
このような制御動作を行うことにより、例えば、従来
例の引例として述べた特公昭60−47497号公報で開示さ
れているような搬送動力を極小にするような送風制御を
より簡易に実現できる。
上記のように、この実施例では試運転モードのとき
に、ダンパ制御手段(20)が送風調整手段のダンパ
(9)の開閉を各一台毎に開閉度合を変えるとともに他
を全閉とする制御を行う。このときの送風機(5)の送
風量が風量検出器(19)を介して風量測定手段(21)で
測定される。また、このときの送風機(5)からの送風
による室内機(2)に連接するダクト内圧力が圧力検出
器(18)を介して圧力測定手段(22)で測定される。そ
して、上記のダンパ制御手段(20)によるダンパ(9)
の開閉情報及び風量測定手段(21)による風量情報及び
圧力測定手段(22)によるダクト内圧力の情報から風量
演算手段(23)はこれらの各関係を演算してテーブル化
或いは定式化する。
この一連の動作は送風調整手段の数だけ行われ、各枝
ダクト(7)等に所定の風量を送風するには、上記ダク
ト内圧力及び送風調整手段のダンパ(9)の開閉度合を
いかに制御すべきかの情報を順次蓄積する。このよう
に、各ダクトの風路抵抗の差異を事前に検知し、各端末
風量制御ユニットの風量を間接的に推定して要求風量に
対する適正なダンパ(9)の開閉度合を求める。
そして、実際の運転モードのときに、上記の各情報に
基づき、送風機(5)及び送風調整手段のダンパ(9)
の開閉度合を適宜制御することにより各被空調室(1)
に適量の冷風または温風を安定して供給できる。
従って、この実施例では各ダクトの送風抵抗などに応
じて、きわめて容易に適正風量の配分と搬送動力の低減
を図ることができ、各被空調室(1)への供給風量を適
正に維持できる。しかも、これらの制御を風速センサ機
能を有する特殊な端末風量制御ユニットなどを用いるこ
となく簡易な構成でできる。この結果、安価な構成によ
り効率の良い送風動作を実現できる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の空気調和機によれば熱交換
器で熱交換した空気を送風機で各ダクトを介して複数の
被空調室の室内に分配し送風する集中送風手段と、前記
各枝ダクト部に装着され前記各被空調室への冷風又は温
風の送風量を調整するダンパと、前記ダンパの開閉を試
運転モードの時、所定のダンパ開閉度合を変えると共
に、他を全閉とするダンパ制御手段と、前記送風機から
の送風量風量検出器で検出し、実際の送風量を測定する
風量測定手段と、前記送風機からの送風による前記ダク
ト内の圧力を圧力検出器で検出し、実際のダクト内の圧
力を測定する圧力測定手段と、前記圧力測定手段と前記
風量測定手段と前記ダンパ制御手段との各出力により、
前記ダンパの通過風量とダンパの開閉度合いとダクト内
圧力との相関関係を演算し各ダクト内の送風抵抗を演算
する風量演算手段とを備え、この風量演算手段は、各ダ
ンパ毎に定式化或いはテーブル化された風量、ダンパ開
度、ダクト内圧力の関係を用いてダンパ開度を全開とし
ての要求風量時の圧力を算出し、ダクト内での必要な圧
力の最大値を選出するとともに、ダクト内圧力が最大値
のときの各必要送風量を与えるダンパ開度を決定し、前
記ダンパ制御手段に出力するようにした構成としたの
で、各ダクトの風路抵抗の差異を事前に検知すると共
に、各端末風量制御ユニットの風量を間接的に推定し、
かつ要求風量に対する適正ダンパ開閉度合を求めること
ができる。更に、運転モード時、各情報に基づき送風機
及びダンパの開閉度合を適宜制御することにより、各ダ
クトの送風抵抗に応じて書く被空調室への供給風量の最
適維持を図ることができ、しかも、必ず圧力損失が常に
最小になるよう制御され、清音化及び省電力化を実現さ
せることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例である空気調和機のシステ
ム全体を示す構成図、第2図はこの発明の一実施例であ
る空気調和機に用いる送風機の風量とダクト内圧力との
関係を示す送風特性図、第3図はこの発明の一実施例で
ある空気調和機の試運転モードにおける制御動作を示す
フローチャート、第4図はこの発明の一実施例である空
気調和機の制御動作を示すフローチャート、第5図は従
来の空気調和機を示す構成図である。 1は被空調室、4は熱交換器、5は送風機、6は主ダク
ト、7は枝ダクト、9はダンパ、18は圧力検出器、19は
風量検出器、20はダンパ制御手段、21は風量測定手段、
22は圧力測定手段、23は風量演算手段である。 図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−279740(JP,A) 特開 平3−102133(JP,A) 特開 昭64−57046(JP,A) 特開 昭57−184848(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換器で熱交換した空気を送風機で各ダ
    クトを介して複数の被空調室の室内に分配し送風する集
    中送風手段と、前記各枝ダクト部に装着され前記各被空
    調室への冷風又は送風量を調整するダンパと、前記ダン
    パの開閉を試運転モードの時、所定のダンパ開閉度合を
    変えると共に、他を全閉とするダンパ制御手段と、前記
    送風機からの送風量を風量検出器で検出し、実際の送風
    量を測定する風量測定手段と、前記送風機からの送風に
    よる前記ダクト内の圧力を圧力検出器で検出し、実際の
    ダクト内の圧力を測定する圧力測定手段と、前記圧力測
    定手段と前記風量測定手段と前記ダンパ制御手段との各
    出力により、前記ダンパの通過風量とダンパの開閉度合
    いとダクト内圧力との相関関係を演算し各ダクト内の送
    風抵抗を演算する風量演算手段とを備え、この風量演算
    手段は、各ダンパ毎に定式化或いはテーブル化された風
    量、ダンパ開度、ダクト内圧力の関係を用いてダンパ開
    度を全開としての要求風量時の圧力を算出し、ダクト内
    での必要な圧力の最大値を選出するとともに、ダクト内
    圧力が最大値のときの各必要送風量を与えるダンパ開度
    を決定し、前記ダンパ制御手段に出力するようにしたこ
    とを特徴とする空気調和機。
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