JP3102159B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP3102159B2
JP3102159B2 JP04272088A JP27208892A JP3102159B2 JP 3102159 B2 JP3102159 B2 JP 3102159B2 JP 04272088 A JP04272088 A JP 04272088A JP 27208892 A JP27208892 A JP 27208892A JP 3102159 B2 JP3102159 B2 JP 3102159B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、室内の空気調和を行
う空気調和機と、室内からの排気と屋外からの給気との
間で熱交換を行わせつつ換気を行う熱交換換気機とを備
えた空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、空気調和のエネルギを低減す
るとともに、快適な空気調和を行うために、給気ファン
によって屋外から室内へ導入される給気と、排気ファン
によって室内から屋外へ排出される排気との間で熱交換
を行わせ、温度差を低減した給気を室内に導くようにし
た熱交換換気機が用いられている。このような熱交換換
気機において、熱交換換気を行う熱交換換気モードと、
このような熱交換を伴わずに換気を行う普通換気モード
とを選択できるものも提供されている。
【0003】また、熱交換換気機は、室内の冷暖房や除
湿を行う空気調和機とともに使用される場合があり、空
気調和機に連動して熱交換換気機を動作させる技術が従
来から知られている。ところで、例えば事務所ビル等で
は、勤務者が出社して来る例えば30分程前から、暖房
または冷房が開始されて室内の空間の温度調整が行わ
れ、勤務者が出社して来る時刻には、快適な室温とされ
るのが一般的である(以下、このような温度調整のこと
を、「予熱」または「予冷」という。)。従来から提案
されている空気調和機と熱交換換気機とを連動させる技
術では、空気調和の負荷を低減するために、空気調和機
により暖房または冷房が行われるときには、熱交換換気
機は熱交換換気モードで運転させるのが一般的である。
したがって、上記の予熱、予冷の際にも給気ファンおよ
び排気ファンを駆動させて熱交換換気モードにより強制
的な換気が行われることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、室内に
人がいないときには、通常室内の空気は汚れないので、
強制的な換気を行うことはさほど必要ではないと考えら
れる。また、空気調和を開始した初期には、室内の空気
の温度は空気調和機での設定温度から大きく離れている
場合が多く、予熱・予冷の際に給気ファンおよび排気フ
ァンを駆動して強制的に換気を行うことは、却って空気
調和機の負荷を大きくすることになるとともに、予熱・
予冷の立ち上がり時間(室温が設定温度に達するまでの
時間をいう。)が長くなるという問題も生じる。
【0005】そこで、空気調和機が温度調整を開始した
後、所定時間が経過する以前の期間に、給気ファンおよ
び排気ファンを停止状態に保つことにより、温度調整の
開始初期における空気調和装置の負荷を低減させ、空気
調和の立ち上がり時間を短縮するとともに、空気調和の
エネルギを低減するようにした空気調和装置が提案され
ている(特願平3−143349号)。
【0006】しかし、この空気調和装置においては、下
記の新たな問題が予想されている。すなわち、例えば、
出社時刻前であっても、不意に多数の勤務者が出社して
来て、室内の空気が汚れる場合があるが、それにもかか
わらず、給気ファンや排気ファンを停止したままにして
おくと、酸素不足等の環境悪化を招いてしまう虞があ
る。また、トイレ等が使用された場合には、臭気が室内
に流入して、不快感を起こさせる虞がある。このよう
に、状況によっては、ファンを停止させておくことで不
具合が発生することが考えられる。
【0007】そこで、この発明の目的は、温度調整の開
始初期における空気調和装置の負荷を低減でき、空気調
和の立ち上がり時間を短縮することができるとともに、
空気調和のエネルギを低減することができ、しかも、上
記の開始初期においても状況の変化に対応して換気要求
に応じることができる空気調和装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る空気調和装置は、屋外からの外気を
給気として室内に導入する給気ファンと、室内空気を排
気として屋外に排出させる排気ファンと、給気と排気と
の間で熱交換を行わせる熱交換器とを有する熱交換換気
機と、室温を設定温度に近づけるべく温度制御を行う空
気調和機と、この空気調和機が温度調整を行うときに、
上記熱交換換気機の上記給気ファンおよび排気ファンを
駆動する制御手段とを備える空気調和装置において、室
内の換気が必要か否かを判断する換気要求判別手段と、
上記空気調和機が温度調整を開始した後、所定時間が経
過する以前の期間には上記給気ファンおよび排気ファン
を停止状態に保持する停止状態保持手段と、換気要求判
別手段により室内の換気が必要と判別されたときに、上
記停止状態保持手段による、上記給気ファンおよび排気
ファンの停止状態の保持を解除する保持解除手段とが含
まれていることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2に係る空気調和装置は、上
記換気要求判別手段は、室内の有害ガスの濃度を検出す
るガスセンサからの検出信号に基づいて判別を行うこと
を特徴とするものである。さらに、請求項3に係る空気
調和装置は、上記換気要求判別手段は、室内の人の存在
を検出する人検知センサからの信号に基づいて判別を行
うことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1に係る発明の構成によれば、空気調和
機が温度制御を開始した後、所定時間が経過する以前の
期間には、停止状態保持手段によって、給気ファンおよ
び排気ファンによる強制的な換気が禁止されるので、温
度調整開始初期における空気調和機の負荷が低減される
とともに、室温が設定温度に立ち上がるまでの立ち上が
り時間を短縮することができる。しかも、停止状態保持
手段によって給気ファンおよび排気ファンが停止されて
いるときであっても、換気要求判別手段によって換気が
必要と判別された場合には、保持解除手段によって、停
止状態の保持が解除され、状況に応じて換気が実施され
る。
【0011】請求項2に係る発明の構成によれば、室内
に人が侵入して空気が汚れたことがガスセンサにより検
出され、この検出信号に基づいて換気の要否が判別さ
れ、換気が必要である場合には、停止状態保持手段によ
る給気ファンおよび排気ファンの停止中であっても、当
該停止状態が解除される。請求項3に係る発明の構成に
よれば、人検知センサにより室内の人の存在が検出さ
れ、この検出信号に基づいて換気の要否が判別され、換
気が必要である場合には、停止状態保持手段による給気
ファンおよび排気ファンの停止中であっても、当該停止
状態が解除される。トイレに配置した人検知センサを適
用すれば、トイレからの臭気の流入を防止できる。
【0012】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図3は本発明の一実施例の空気調和装置の内部
構成を簡略化して示す断面図である。この空気調和装置
は、室1の換気を熱交換換気機2によって行うととも
に、室内機3および室外機4を有する空気調和機5によ
り、室1内の温度および湿度を調整するようにしたもの
である。室1内の空気は、天井6に設けた表装板7に形
成された排気口7aからダクト8を介して熱交換換気機
2内に導かれ、内部の熱交換器9を介して排気ファン1
0からダクト11を経て、ベントキャップ12から屋外
へ排気される。一方、屋外からの外気は、ベントキャッ
プ13からダクト14を介して熱交換換気機2内に導か
れ、熱交換器9を介して給気ファン15からダクト16
を経て、さらに天井6に設けた表装板17に形成された
給気口17aから室1内に給気される。
【0013】空気調和機5の室内機3は、室外機4との
間で冷媒が循環される熱交換器20を備えている。循環
ファン22によって表装板26の吸込口21から熱交換
器20の一方側の空間に還気されてきた室内の空気は、
この熱交換器20で加熱または冷却された後に、表装板
26に形成した吹出口23から室1内に吹き出される。
吸込口21からの吸込空気の温度は、サーミスタなどで
構成した室温センサTh1により検出される。
【0014】室1内の適所には、室内機2の電装箱32
に接続されて、空気調和機5および熱交換換気機2の動
作を制御するためのリモコンユニット30が設置されて
いる。リモコンユニット30には、いわゆるウイークリ
タイマ37が接続されている。このウイークリタイマ3
7には、例えば1週間単位で空気調和機5を運転または
停止させる時刻を予め入力することができるものであ
る。事務所ビルなどにおける空気調和機5の一般的な使
用態様では、勤務者の出社時刻の例えば30分程度以前
から暖房または冷房を行って室1内の温度調整を行う予
熱または予冷が行われるが、この予熱・予冷は、ウイー
クリタイマ37に適当な運転開始時刻を設定することに
よって達成される。
【0015】室内機3の電装箱31と熱交換換気機2の
電装箱32との間はモニタ回線33を介して接続されて
いる。熱交換換気機2では、モニタ回線33からのモニ
タ情報に基づいて、その動作が制御される。また、室内
機3の電装箱31と室外機4の電装箱34とは回線35
を介して接続されており、室外機4の動作を制御するた
めの信号や、室外機4に設けられて外気温を検出する外
気温センサTh2の出力に対応した信号の授受が行われ
る。
【0016】熱交換換気機2の電装箱32には、給気フ
ァン15および排気ファン10による強制的な換気を、
空気調和機5の運転開始から所定時間t1(例えば30
分)の期間にわたって禁止するための遅延スイッチ(図
示せず)が設けられている。なお、57は、熱交換換気
機2を動作させるためのリモコンユニットであり、空気
調和機5を動作させないときでも、熱交換換気機2を単
独で運転させることができ、またその動作を制御できる
ようになっている。
【0017】熱交換換気機2の詳しい構成は、図4およ
び図5に示されている。ダクト14からの外気は、給気
経路81から熱交換器9を通って給気ファン15に至る
経路82に従って流通し、給気ファン15からダクト4
1を介して室内に供給される。ダクト8を介する室1か
らの空気は、ダンパモータDMおよび連結ロッド83に
より駆動されて矢印84方向に回動されるダンパ85の
位置により、経路86,87の何れか一方に従って流通
する。すなわち、ダンパ85が、図4において実線で示
す位置にあるときには、ダクト8からの空気は、熱交換
器9を介して排気経路88から排気ファン10に至る経
路86に従って流通する。一方、ダンパ85が図4にお
いて二点鎖線で示す位置にあるときには、熱交換器9を
側路したバイパス通路90を介して排気通路88からの
排気ファン10に至る経路87に従って流通する。Th
3はダクト14からの外気の温度を検出する外気温セン
サであり、Th4はダクト8からの室内空気の温度を検
出する室温センサである。
【0018】このような構成の熱交換換気機2では、ダ
ンパ85による室内空気の流通経路の切り換えによっ
て、熱交換器9で外気と室内空気との間で熱交換を行い
つつ換気を行う熱交換換気モードと、室1から排気され
る室内空気を熱交換器9をバイパスさせ、熱交換を伴う
ことなく換気を行わせる普通換気モードとを切り換える
ことができる。普通換気モードは、例えば春や秋などの
中間期において、外気を直接室1に給気して、いわゆる
外気冷房または外気暖房を行う際などに選択される。
【0019】図6を参照して、室1内の所定位置には、
ガスセンサとしての炭酸ガスセンサ100が取付けられ
ている。また、室1内に設けられたトイレ1a内には、
赤外線センサ等からなる人検知センサ200が設置され
ている。これら炭酸ガスセンサ100および人検知セン
サ200による検出信号は、熱交換換気機2の後述する
制御回路65へ伝送され、制御回路65は、ガス濃度が
所定量を超えたときやトイレ1aへの人の侵入が検知さ
れたときに、換気を実施したり給気風量をアップしたり
するようにしている。
【0020】図7は上記の空気調和装置の電気的構成を
示すブロック図である。熱交換換気機2および室内機3
は、それぞれが有する伝送回路51,52を介して信号
の伝送を行い、室内機3および室外機4はそれぞれが有
する伝送回路53,54を介して制御信号などの授受を
行う。室内機3とリモコンユニット30との間の信号の
授受は、伝送回路55,56を介して達成される。
【0021】リモコンユニット30は、空気調和機5の
運転/停止、冷房運転、暖房運転、ドライ運転、送風運
転などの運転モードの設定、温度の設定および風量の設
定などを行うためのスイッチ60を備え、このスイッチ
60からの信号をエンコーダで構成した制御回路61に
入力し、この制御回路61で操作されたスイッチに対応
した制御信号を作成して伝送回路56から送信する構成
となっている。
【0022】一方、室内機3は、リモコンユニット3
0、室外機4および熱交換換気機2からの信号が入力さ
れ、また、これらに各種の制御信号を与える制御回路6
2を備えている。この制御回路62にはまだ循環ファン
22のモータM3を駆動する駆動回路63が接続され、
上記の室温センサTh1(図3参照)が接続されてい
る。
【0023】熱交換換気機2には、制御回路65が設け
られている。この制御回路65には、室内機3の制御回
路62から、空気調和機5の運転状態などのモニタ情報
が伝送回路52,52およびモニタ回線33を介して与
えられる。このモニタ情報は、空気調和機5が運転状態
か停止状態かを示す情報と、空気調和機5の運転モード
が暖房、冷房、送風およびドライ運転のいずれの運転モ
ードであるかを表す情報と、リモコンユニット30から
設定される設定温度、室温センサTh1で検出される室
温および室外機4の外気温センサTh2で検出される外
気温を表す温度情報とを含んでいる。
【0024】熱交換換気機2の制御回路65には、上述
の外気温センサTh3および室温センサTh4(図4参
照)が接続されている。さらに、給気ファン15、排気
ファン10の各モータM1,M2およびダンパ85を駆
動するためのダンパモータDMをそれぞれ駆動する駆動
回路66が接続されている。室外機4は、室内機3から
の制御信号を受信するとともに室内機3に各種の信号を
与える制御回路70を備えている。この制御回路70
は、外気と冷媒との間の熱交換のためのファンを駆動す
るモータM4、圧縮機を駆動するモータM5および冷媒
の流れ方向を切り換える4路切換え弁EVを駆動する駆
動回路71に制御信号を与える。また、外気温センサT
h2の出力に対応した温度情報は、伝送回路54,53
を介して室内機3の制御回路62に与えられる。
【0025】空気調和機5が運転状態にあるときには、
熱交換換気機2は、室内機3から与えられる上記のモニ
タ情報に基づいて空気調和機5と連動して動作する。本
実施例では、ウイークリタイマ37における空気調和機
5の運転開始時刻の設定により実現される予熱・予冷時
の空気調和の負荷を軽減するために、空気調和機5の運
転開始初期には、図1に示す制御が、熱交換換気機2の
制御回路65で行われる。
【0026】熱交換換気機2では、電源投入によっても
直ちには給気ファン15および排気ファン10は駆動さ
れず、一定の処理を経た後これらが駆動される。ステッ
プs1では、後述するフローに従って予熱・予冷の要否
が判別される。予熱・予冷が必要でない場合には、給気
ファン15および排気ファン10が駆動され(ステップ
s2)、ステップs3において炭酸ガスセンサ100が
所定の濃度以上の炭酸ガスを検出した場合には、各ファ
ン15、10のタップがM(中風量)に設定され(ステ
ップs4)、所定濃度未満の場合には、L(低風量)に
設定される(ステップs5)。次に、ステップs6に進
んで、トイレ1a内の人検知センサ200からの検出信
号に基づく過給(フレッシュアップ)要求の有無が判断
され、フレッシュアップ要求がある場合には、給気のみ
を1タップ上昇させる(ステップs7)。
【0027】一方、ステップs1において予熱・予冷が
必要と判断された場合には、ステップs8に進む。この
ステップs8以降の処理が一定時間t1だけファンを停
止状態に保って予熱・予冷を行うためのものであるが、
この予熱・予冷中であっても、炭酸ガス濃度が高くなっ
た場合やフレッシュアップ要求が生じた場合には、予熱
・予冷の状態を解除するようしてある。すなわち、ステ
ップs8において炭酸ガス濃度が所定以上と判断された
場合には、予熱・予冷が解除され、ステップs5に進ん
でファンのタップがLに設定される。また、炭酸ガス濃
度が所定未満であっても、ステップs9においてフレッ
シュアップ要求が確認された場合には、給気ファン15
のタップがMにセットされるとともに排気ファン10の
タップがLにセットされる(ステップs10)。炭酸ガ
ス濃度が低くてフレッシュアップ要求もない場合には、
各ファンが停止状態とされ(ステップs11)、ステッ
プs12に移って所定時間t1(例えば30分)が経過
するまで、ファンの駆動が待機される。
【0028】次に、上記のステップs1における予熱・
予冷を行うか否かの判別に関して、図2の詳細なフロー
チャートを参照して、説明する。電源が投入されると、
ステップn1においてモニタ情報を参照して空気調和機
5が運転状態となるのが待機される。空気調和機5が運
転状態となると、ステップn2で上記のモニタ情報か
ら、空気調和機5の運転モードが判定される。冷房モー
ドまたは暖房モードと判定された場合にはステップn3
に処理が移り、それ以外なら予熱・予冷を行わないもの
として図1のステップs2に移る。ステップn3では、
制御回路65は、熱交換換気機2の電装箱32に設けた
上述の遅延スイッチ(図示せず)の状態を調べる。遅延
スイッチがオフされていれば、予熱・予冷を行わないも
のとして図1のステップs2へ進む。
【0029】上記の遅延スイッチがオンされて、空気調
和機5による暖房または冷房運転の開始初期における換
気を禁止することとされている場合には、ステップn4
において、空気調和機5の室内機3からのモニタ情報に
基づいて、熱交換換気機2の動作モードを熱交換換気モ
ードとすべきか普通換気モードとすべきかが判定され
る。この判定は、室内機3の室温センサTh1で検出さ
れる室温TRAと、室外機4の外気温センサTh2で検
出される外気温TOAとに基づき行われる。空気調和機
5で暖房運転が行われている時、例えば、室温TRAが
外気温TOAよりも高いときには、熱交換換気モードと
すべきものと判定される。また、室温TRAが外気温T
OAよりも低いときには、外気を直接室内へ導くことに
より室温の上昇を達成する外気暖房を行うべき普通換気
モードとすべきものと判定される。一方、空気調和機5
で冷房運転が行われている時、例えば室温TRAが外気
温TOAよりも低いときには、熱交換換気モードとすべ
きものと判定される。また、室温TRAが外気温TOA
よりも高いときには、外気を直接室内へ導くことにより
室温の降下を達成する外気冷房を行うべき普通換気モー
ドとすべきものと判定される。なお、給気ファン15お
よび排気ファン10を駆動させる以前には、熱交換換気
機2側のセンサTh3,Th4には外気または室内空気
が導かれていないので、これらのセンサでは正確な外気
温または室温を検出できない。このため、ステップn4
では、モニタ情報に基づいて換気モードの判定を行うこ
ととしているのである。
【0030】ステップn5では、ステップn4での判定
結果が普通換気モードであるか否かが判断される。そし
て、普通換気モードである場合には、予熱・予冷を行な
わないものとして図1のステップs2に進む。一方、熱
交換換気モードとすべきであると判定されているときに
は、予熱・予冷を行うものとして図1のステップs8へ
進むことになる。
【0031】このような処理により、空気調和機5の運
転が開始された初期の予熱・予冷のための期間には、強
制的な熱交換換気が行われないから、空気調和機5の負
荷を軽減できる。すなわち、予熱・予冷の期間には、室
1内に人がいないのが通常であるから、積極的に換気を
行わなくても室1内の空気が汚れることがない。このた
め、実施例では、空気調和機5の運転開始初期には、所
定時間t1にわたって、給気ファン15および排気ファ
ン10を停止状態に保持して、強制的な換気を禁止する
こととして、空気調和機5の負荷の低減を図っているの
である。
【0032】そして、万一、強制的な換気を禁止してい
る際に人が室1内に侵入して来て、室1内の空気が汚れ
たり、或いはトイレ内に人が入って過給要求が生じたり
した場合には、換気を実施して、これにより、室内の酸
素不足やトイレからの臭気流入の発生を防止することが
でき、居住者の健康や爽快感を損なわせない。なお、こ
の発明は、上記実施例に限定されるものではない。例え
ば、上記の実施例では、熱交換換気機2の制御回路65
において、空気調和機5の運転開始初期における給気フ
ァン15および排気ファン10の運転/停止の判断が行
われるようにしているが、このような判断を室内機3の
制御回路62で行わせて、給気ファン15および排気フ
ァン10を動作させるかどうかを表す指令を熱交換換気
機2に与えるようにしても良い。
【0033】また、上記の実施例では、熱交換換気機2
を個別に制御するためのリモコンユニット57を設けて
いるが、このようなリモコンユニット57を設けずに、
熱交換換気機2の動作の制御を空気調和機5側のリモコ
ンユニット30で統一的に行う構成としても良い。さら
に、上記の実施例では、遅延スイッチの設定によって、
空気調和機5の運転開始初期に、給気ファン15および
排気ファン10を所定時間だけ禁止させるがどうかが選
択されるようにしているが、このような遅延スイッチを
設けずに、所定時間t1の強制換気の禁止が必ず行われ
るようにしても良い。さらには、上記の所定時間を例え
ば15分、30分、45分、60分などのように切り換
えて設定するための切り換えスイッチを設けても良い。
このようにすれば、使用者の好みや空気調和の対象の室
の大小などに応じて、強制換気の禁止時間を適宜選択で
きる。
【0034】その他、この発明の要旨を変更しない範囲
で種々の設計変更を施すことができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る空気調和装
置によれば、空気調和機が温度調整を開始した初期の期
間には、給気ファンおよび排気ファンによる強制的な換
気が禁止されるので、温度調整開始初期における空気調
和機の負荷が低減されるとともに、室温が設定温度に立
ち上がるまでの立ち上がり時間を短縮することができ
る。しかも、上記初期の期間において給気ファンおよび
排気ファンが停止されているときであっても、換気が必
要と判別された場合には換気が実施される。状況に応じ
た対処がされるので、室内の酸素不足等の発生を防止で
きる。
【0036】請求項2に係る空気調和装置によれば、空
気調和機の運転初期で換気が停止されているときでも、
室内に人が侵入して空気が汚れた場合には、換気が実施
される。請求項3に係る空気調和装置によれば、空気調
和機の運転初期で換気が停止されているときでも、室内
に人が侵入した場合には換気が実施される。トイレに配
置した人検知センサを適用すれば、トイレからの臭気の
流入を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る空気調和装置におい
て、空気調和機の運転開始初期の期間に行われる熱交換
換気機の制御動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図2】図1のフローチャート中の予熱・予冷の判別ス
テップを詳細に表すフローチャートである。
【図3】上記空気調和装置の概略構成を示す簡略化した
断面図である。
【図4】熱交換換気機の内部構成を示す簡略化した断面
図である。
【図5】熱交換換気機の内部構成を示す簡略化した断面
図である。
【図6】空気調和装置および各センサの配置状態を示す
室の模式的平面図である。
【図7】空気調和装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
2 熱交換換気機 5 空気調和機 9 熱交換器 10 排気ファン 15 給気ファン 65 制御回路 100 炭酸ガスセンサ 200 人検知センサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−13038(JP,A) 特開 昭62−261848(JP,A) 特開 昭61−159046(JP,A) 特開 平4−73539(JP,A) 特開 平3−286942(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102 F24F 7/007 F24F 7/08 101

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋外からの外気を給気として室内に導入す
    る給気ファン(15)と、室内空気を排気として屋外に排出
    させる排気ファン(10)と、給気と排気との間で熱交換を
    行わせる熱交換器(9) とを有する熱交換換気機(2) と、 室温を設定温度に近づけるべく温度制御を行う空気調和
    機(5) と、 この空気調和機(5) が温度調整を行うときに、上記熱交
    換換気機(2) の上記給気ファン(15)および排気ファン(1
    0)を駆動する制御手段(65)とを備える空気調和装置にお
    いて、 室内の換気が必要か否かを判断する換気要求判別手段(6
    5)と、 上記空気調和機(5) が温度調整を開始した後、所定時間
    が経過する以前の期間には上記給気ファン(15)および排
    気ファン(10)を停止状態に保持する停止状態保持手段(6
    5)と、 換気要求判別手段により室内の換気が必要と判別された
    ときに、上記停止状態保持手段による、上記給気ファン
    (15)および排気ファン(10)の停止状態の保持を解除する
    保持解除手段(65)とが含まれていることを特徴とする空
    気調和装置。
  2. 【請求項2】上記換気要求判別手段は、室内の有害ガス
    の濃度を検出するガスセンサ(100)からの検出信号に基
    づいて判別を行うことを特徴とする請求項1記載の空気
    調和装置。
  3. 【請求項3】上記換気要求判別手段は、室内の人の存在
    を検出する人検知センサ(200) からの信号に基づいて判
    別を行うことを特徴とする請求項1記載の空気調和装
    置。
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